JP2009057805A - 牽引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】牽引装置は、到達立坑の内壁に露出された切断前の既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達すると共に、複数に分割可能に連結された非切断管支持部材と、牽引方向前方で既設管支持部材に分離可能に連結されて、拡径された既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達する拡径管支持部材と、牽引方向前方に設けられた引込み機械と拡径管支持部材との間に介設されて拡径管支持部材を支持すると共に、切断拡径具を引き出すための空間を形成する枠体とからなっていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
上記工法の引込機械は、既設管の末端部を押さえて、その力を反力としてヘッダを既設管内に通して引き込んで施工している。
そのため、既設管の引込機械側の末端部分は、ヘッダが通過できず、既設管の一部を切断し、撤去後、大きなハンマや重機を用いて既設管とヘッダを取り外す作業が発生しており、作業性と安全性の向上が求められていた。
そこで、例えば特開2002−227589号の牽引装置では、引込み機械の牽引反力を、ピットの内側に露出させた前記埋設管の他端側に伝達可能な第1伝達具と、前記牽引反力を前記ピットの内面側に伝達可能な第2伝達具とを備え、前記第2伝達具を、前記ピットの内側であって、前記引込み機械の牽引方向前方に、前記管破壊具を略全長に亘って引き出し可能な空間を確保できるよう設置可能に設け、前記第1伝達具を、前記埋設管の他端側を管長手方向から受け止め可能な受け止め位置と、その受け止めを解除して前記ピットの内側に引き出される管破壊具と干渉しない引退位置とに亘って移動自在に設ける構成を採っている。
この構成では、縦長の接当部材を左右一対の管接当アームに固定し、それらの管接当アームを、揺動自在に枠体に支持する必要があり、構造が複雑となるが既設管の反力を受ける個所が2、3個所程度で不安定である。
更に、管破壊具は未だ埋設管内に内蔵された状態で牽引されて、引きちぎられた埋設管と共にピット内に引き出されるので、管破壊具を取り出すには依然として上記埋設管をハンマや重機等を用いて破壊する必要があった。
埋設された既設管の一端側から挿入した切断拡径具を他端側に向けて牽引し、既設管壁を牽引方向に沿って切断し拡径しながら切断拡径具に連結した新設管を引き込んで置き換える牽引装置において、
到達立坑60の内壁に露出された切断前の既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達すると共に、複数に分割可能に連結された非切断管支持部材と、
牽引方向前方で既設管支持部材に分離可能に連結されて、拡径された既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達する拡径管支持部材と、
牽引方向前方に設けられた引込み機械と拡径管支持部材との間に介設されて拡径管支持部材を支持すると共に、切断拡径具を引き出すための空間を形成する枠体とからなっていることを特徴とする。
また、請求項2の発明では、
前記非切断管支持部材が、複数の分割片からなっており、該分割片を連結することで切断前の既設管の端面と衝合して牽引反力を既設管に伝達する第1反力伝達面と、前記既設管の端面側の位置ずれを規制する第1位置規制面とが形成されてなることを特徴とする。
また、請求項3の発明では、
前記拡径管支持部材が、切断され拡径される既設管の他端面と衝合して牽引反力を拡径される既設管に伝達する第2反力伝達面と、該第2反力伝達面上から突出して上記既設管の一部を掛止めて支持する管掛止部と、前記既設管の端面側の位置ずれを規制する第2位置規制面とを有していることを特徴とする。
更に、請求項4の発明では、
前記切断拡径具を牽引する牽引部材がワイヤからなっており、
引込み機械が、牽引するワイヤを上向きに方向転換させる溝カッタを有すると共に前記枠体の端部を固定する方向転換機と、前記ワイヤを牽引する牽引機とからなっていることを特徴とする。
既設管から引き出された切断拡径具は、枠体の空問内で牽引部材や新設管から取り外して再使用に供することができ、作業効率の大幅な向上を図ることができる。
牽引装置1は、図1から図4に示すように非切断管支持部材2と、拡径管支持部材3と、枠体4と、引込み機械5とからなっている。
非切断管支持部材2は、複数、図示例では2つの分割片2Aからなっており、該分割片2Aをボルト等で連結、分解可能となっている。
従って、各分割片2Aは、半円形状のベース部20aと断面半円形状の筒体構成部22aとからなっており、前記第1反力伝達面23や第1位置規制面24も2分割された形状となっている。
そこで、各分割片2Aの連結片25相互を重ね合わせてボルト孔を連通可能に整合し、左右方向にボルトを通してナットで緊締することで、1つの非切断管支持部材2が組み立てられ、ボルトを外すことで、2つに分離することができる。
図示例では分割片を2つとしたが、3つ以上に分割するものであってもよい。
拡径管支持部材3は、円板状の基盤部30と、下方に偏心した位置で隆起し下端側が一致する円板状の隆起部31とからなっており、隆起部31の略中心位置で切断拡径具6を挿通可能な径に設定された貫通孔部32と、該貫通孔部32と連通して下端で開放される切欠部33とを有している。
該管掛止部35は、その上面が前記既設管P1’の上部の内壁面と衝合して掛止めるように円弧形状に湾曲した断面略山形状からなっている。
そして、拡径管支持部材3を牽引方向前方に配置し、ボルトを前後に通してナットで緊締し、非切断管支持部材2を拡径管支持部材3に固定している。
前記拡径管支持部材3は牽引方向前方に延びる枠体4によって支持されている。
枠体4は、後述の引込み機械5と拡径管支持部材3との間に介設されており、切断拡径具6を引き出すための空間40を形成している。
上記一対のパイプ41からなる枠体4によって形成される空間の長さおよび横幅は、前記拡径管支持部材3の貫通孔部32、36から引き抜かれた切断拡径具6の全体を収納し、これを引き出しうる寸法に設定されている。
引込み機械5は、切断拡径具6に連結された牽引部材7を牽引する機械からなっている。
牽引部材7としては、連結式のロッドを牽引し、該ロッドは順次に連結を外して引き込むものでもよいし、ワイヤやチェーンを巻き取りながら牽引するものなど、切断拡径具6を牽引することができる部材であれば公知の牽引部材を用いることができる。
この発明では、引込み機械5の構成は特に限定されず、要するに切断拡径具6を牽引部材を介して管内から牽引する機械であればよい。
この場合、引込み機械5は、牽引するワイヤの方向を横向きから縦向きに変更する方向転換機50と、上記ワイヤを巻き取る牽引機58の組合せからなっており、方向転換機50は到達立坑60内に設置されるが、牽引機58は到達立坑60の外に配置することができるので、立坑の掘削面積を狭めることができる。
正面盤51は、その下方に牽引部材のワイヤを挿通させる挿通孔部52を穿設している。
この溝カッタ支持部53の上部には、溝カッタ55によって上向きに方向転換したワイヤを通すガイド筒56が突設されている。
ここで、方向転換機50は重量物からなってウエイトとして機能させてもよいし、方向転換機50の先端を到達立坑60の内壁面と衝合させてもよい。
牽引装置1の使用に際しては、既設管P1の他端側が未だ切断、拡径前の段階では、前記他端側を筒体22に差込み、その円形の端面をこれに対応した非切断管支持部材2の環状の第1反力伝達面23に衝合させるので、確実に反力を確保できる(図5(a)参照)。
切断拡径具6は、先端(牽引方向前方)に連結されたワイヤによって牽引されるが、該ワイヤは、孔21および貫通孔部32を通り、枠体4の内を通り抜けて方向転換機50内に導入され、溝カッタ55によって横向きから縦向きに方向転換され、牽引機58によって牽引されて巻き取られる。
これにより前記既設管P1の円形の端面はフリーとなる。
そこで、牽引装置1を既設管Plの他端側に動かして、前記切断前の既設管P1の他端側の最上部に、拡径管支持部材3の管掛止部35を差込んで掛止める。
他端側が拡径された既設管P1’の端面は略横倒C形状となり、その全面が前記第2反力伝達面34と衝合し、またその外周が第2位置規制面37によって拘束される(図7参照)。
そこで、牽引を止めて、その空間内で、上記切断拡径具6からワイヤおよび新設管の連結を外す取り外し作業を行う。
このようにして切断拡径具6を牽引するだけで、切断拡径具6を既設管から完全に取り出すことができる。
この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 非切断管支持部材
3 拡径管支持部材
4 枠体
5 引込み機械
21 孔
23 第1反力伝達面
24 第1位置規制面
25 連結片
30 基盤部
32、36 貫通孔部
34 第2反力伝達面
37 第2位置規制面
40 空間
41 パイプ
51 方向転換機
52 牽引機
Claims (4)
- 埋設された既設管の一端側から挿入した切断拡径具を他端側に向けて牽引し、既設管壁を牽引方向に沿って切断し拡径しながら切断拡径具に連結した新設管を引き込んで置き換える牽引装置において、
到達立坑60の内壁に露出された切断前の既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達すると共に、複数に分割可能に連結された非切断管支持部材と、
牽引方向前方で既設管支持部材に分離可能に連結されて、拡径された既設管の他端側と衝合して牽引装置の牽引反力を既設管に伝達する拡径管支持部材と、
牽引方向前方に設けられた引込み機械と拡径管支持部材との間に介設されて拡径管支持部材を支持すると共に、切断拡径具を引き出すための空間を形成する枠体とからなっていることを特徴とする牽引装置。 - 非切断管支持部材が、複数の分割片からなっており、該分割片を連結することで、切断拡径具を牽引する牽引部材を挿通する孔と、切断前の非切断の既設管の端面と衝合して牽引反力を既設管に伝達する環状の第1反力伝達面と、該第1反力伝達面の外側で筒状に延びて前記既設管の端面側の位置ずれを規制する第1位置規制面とが形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の牽引装置。
- 拡径管支持部材が、切断され拡径される既設管の他端面と衝合して牽引反力を拡径される既設管に伝達する第2反力伝達面と、該第2反力伝達面上から突出して上記既設管の一部を掛止めて支持する管掛止部と、前記既設管の端面側の位置ずれを規制する第2位置規制面とを有していることを特徴とする請求項1に記載の牽引装置。
- 切断拡径具を牽引する牽引部材がワイヤからなっており、
引込み機械が、牽引するワイヤを上向きに方向転換させる溝カッタを有すると共に前記枠体の端部を固定する方向転換機と、前記ワイヤを牽引する牽引機とからなっていることを特徴とする請求項1に記載の牽引装置。
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JP4107615B1 JP4107615B1 (ja) | 2008-06-25 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099273A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Keiyo Gas Kk | 引込装置 |
JP2014189981A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Toho Gas Co Ltd | ヘッダ回収方法、及びヘッダ回収装置 |
JP2019218981A (ja) * | 2018-06-19 | 2019-12-26 | 株式会社クボタケミックス | 非開削新設管敷設工法用配管の作製方法および地中敷設管の更新方法 |
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2007
- 2007-09-03 JP JP2007228406A patent/JP4107615B1/ja active Active
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