JP2009052772A - 熱交換器および熱交換器用仕切板 - Google Patents

熱交換器および熱交換器用仕切板 Download PDF

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Abstract

【課題】仕切板で区画されたヘッダ内の隣り合う空間どうしの間での冷媒の洩れ、およびヘッダ外への冷媒の洩れを防止する。
【解決手段】コンデンサのヘッダ2,3の筒状体10にスリット15を形成し、仕切板7を外側からスリット15に挿入して筒状体10にろう付する。仕切板7は、仕切板本体16と、スリット15を覆うフランジ17とを備えている。仕切板本体16は第1部分18と第1部分18の外側に連なる第2部分19とよりなる。第2部分18は筒状体10内に位置する本体部21とスリット15間に位置する張り出し部22とを有する。筒状体10内に挿入する前の状態で、第1部分18の最も内側に突出した端部と、第2部分19の最も外側に突出した端部との距離をamm、筒状体10内周面の最も内側に突出した端部と、筒状体10外周面の最も外側に突出した端部との距離をbmmとした場合、0<a−b≦1.5という関係を満たす。
【選択図】図4

Description

この発明は、熱交換器および熱交換器用仕切板に関し、さらに詳しくは、たとえばカーエアコン用コンデンサに好適に用いられる熱交換器および当該熱交換器のヘッダに用いられる仕切板に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、「内側」および「外側」とは、仕切板をスリットを通して挿入する方向を基準にしていうものとし、挿入方向前方(図2〜図4の左側)を内側、これと反対側を外側というものとする。但し、単なる「内」、「外」や、「内周」、「外周」はこれに限定されるものではない。
たとえば車両のカーエアコンのコンデンサに適用される熱交換器として、互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダと、両ヘッダ間に配置されて両端部が両ヘッダに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンと、少なくともいずれか一方のヘッダ内をヘッダの長さ方向に並んだ複数の空間に仕切る仕切板とを備えており、ヘッダの周壁に、ヘッダの周壁の周方向にのびるスリットが形成され、仕切板の両側部分にそれぞれヘッダの周壁外面に係合する係合爪が形成され、仕切板がスリットを通して外側からヘッダ内に挿入されるとともに、係合爪が互いに接近する方向に曲げられてヘッダの周壁外面に係合させられることにより仕切板がヘッダに仮止めされた状態でろう付されているものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1記載の熱交換器は、ヘッダの周壁のスリットを通して外側からヘッダ内に仕切板を挿入した後、係合爪を互いに接近する方向に曲げてヘッダ外面に係合させることにより仕切板をヘッダに仮止めし、当該ヘッダ、熱交換管、フィン、サイドプレートなどを組み付けた後、適当な治具により仮止めし、炉内で全部品が一括してろう付されることにより製造される。
しかしながら、特許文献1記載の熱交換器においては、仕切板の内側の周縁部の形状と、ヘッダの周壁内周面の内側部分の形状とにばらつきが生じた場合にこの部分でろう付不良が発生し、仕切板で区画されたヘッダ内の隣り合う空間どうしの間で洩れが発生するという問題がある。また、特許文献1記載の熱交換器においては、仕切板の外側周縁部とヘッダの周壁におけるスリットの両側面とのろう付すべき面積が小さいので、仕切板のヘッダへの仮止め時に、仕切板がごくわずかに位置ずれした場合にも、仕切板の外側周縁部とヘッダにおけるスリットの両側面との間にろう付不良が発生し、製造された熱交換器において、スリットを通ってヘッダ外に冷媒が洩れるおそれがあった。
特開2002−267388号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、仕切板で区画されたヘッダ内の隣り合う空間どうしの間での冷媒の洩れ、およびヘッダ外への冷媒の洩れを防止しうる熱交換器および熱交換器用仕切板を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダと、両ヘッダ間に配置されて両端部が両ヘッダに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンと、少なくともいずれか一方のヘッダ内をヘッダの長さ方向に並んだ複数の空間に仕切る仕切板とを備えており、ヘッダの周壁に、ヘッダの周壁の周方向にのびる仕切板挿入用のスリットが形成され、仕切板がスリットに外側から挿入されてヘッダにろう付されている熱交換器において、
仕切板が、スリットを通してヘッダ内に入れられた仕切板本体と、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出した外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジとを備えており、仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、仕切板本体の第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面に当接するとともに、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜し、この状態で第1部分の内側周縁部がヘッダの周壁内周面にろう付され、第2部分の張り出し部がヘッダの周壁におけるスリットの両側面にろう付され、さらにフランジの内周面がヘッダの周壁外周面にろう付されている熱交換器。
2)仕切板本体の少なくとも片面における第1部分と第2部分との境界部分に、第2部分の張り出し部の両端を結ぶ方向にのびる折り目線が形成され、第1部分が、折り目線に沿って第2部分に対していずれか一方に曲がることにより、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜している上記1)記載の熱交換器。
3)仕切板のフランジの両端部が、スリットの両端よりも内側に突出しており、当該突出部がヘッダの周壁外周面に係合させられた状態で仕切板がヘッダにろう付されている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダと、両ヘッダ間に配置されて両端部が両ヘッダに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンと、少なくともいずれか一方のヘッダ内をヘッダの長さ方向に並んだ複数の空間に仕切る仕切板とを備えており、ヘッダの周壁に、ヘッダの周壁の周方向にのびる仕切板挿入用のスリットが形成され、仕切板がスリットに外側から挿入されてヘッダにろう付されている熱交換器に用いられる仕切板であって、
スリットを通して外側からヘッダ内に入れられる仕切板本体と、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出する外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジとを備えており、仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、
仕切板本体の第1部分の最も内側に突出した端部と、第2部分の最も外側に突出した端部との距離が、ヘッダの周壁内周面の最も内側に突出した端部と、ヘッダの周壁外周面のスリットが形成された部分の最も外側に突出した端部との距離よりも大きくなっており、仕切板本体の少なくとも片面における第1部分と第2部分との境界部分に、第2部分の張り出し部の両端を結ぶ方向にのびる折り目線が形成されている熱交換器用仕切板。
5)仕切板本体の第1部分の最も内側に突出した端部と、第2部分の最も外側に突出した端部との距離をamm、ヘッダの周壁内周面の最も内側に突出した端部と、ヘッダの周壁外周面のスリットが形成された部分の最も外側に突出した端部との距離をbmmとした場合、0<a−b≦1.5という関係を満たす上記4)記載の熱交換器用仕切板。
6)仕切板のフランジの両端部が、仕切板本体の第2部分の張り出し部の両端よりも内側に突出しており、当該突出部がヘッダの周壁外周面に係合させられるようになっている上記4)または5)記載の熱交換器用仕切板。
上記1)の熱交換器によれば、仕切板の仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、仕切板本体の第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面に当接するとともに、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜し、この状態で第1部分の内側周縁部がヘッダの周壁内周面にろう付され、第2部分の張り出し部がヘッダの周壁におけるスリットの両側面にろう付されているので、ろう付前の時点において、仕切板をヘッダ内に外側から挿入した際に、仕切板本体における第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面に確実に当接していることになる。したがって、仕切板の仕切板本体における第1部分の内側周縁部と、ヘッダの周壁内周面の内側部分との形状に若干のばらつきが生じたとしても、仕切板本体の第1部分の内側端部と、ヘッダの周壁内周面の内側部分との間にろう付不良が発生することが防止される。その結果、ヘッダにおける仕切板により区画された隣り合う空間どうしの間での冷媒の洩れが防止される。また、仕切板が、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出した外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジを備えており、フランジの内周面がヘッダの周壁外周面にろう付されているので、冷媒のヘッダ外への洩れも防止される。
上記2)の熱交換器によれば、ろう付前の時点において、仕切板をヘッダ内に外側から挿入した際に、仕切板本体における第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面に確実に当接した後、第1部分が、折り目線に沿って第2部分に対していずれか一方に曲がることにより、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜するので、第1部分とヘッダの周壁内周面との間にろう付不良が発生することが防止される。したがって、ヘッダにおける仕切板により区画された隣り合う空間どうしの間での冷媒の洩れが防止される。
上記3)の熱交換器によれば、仕切板を位置ずれすることなくヘッダにろう付することができる。
上記4)の熱交換器用仕切板によれば、スリットを通して外側からヘッダ内に入れられる仕切板本体を備えており、仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、仕切板本体の第1部分の最も内側に突出した端部と、第2部分の最も外側に突出した端部との距離が、ヘッダの周壁内周面の最も内側に突出した端部と、ヘッダの周壁外周面のスリットが形成された部分の最も外側に突出した端部との距離よりも大きくなっており、仕切板本体の少なくとも片面における第1部分と第2部分との境界部分に、第2部分の張り出し部の両端を結ぶ方向にのびる折り目線が形成されているので、仕切板の仕切板本体における第1部分の内側周縁部と、ヘッダの周壁内周面の内側部分との形状に若干のばらつきが生じたとしても、ろう付前の時点において、仕切板をヘッダ内に外側から挿入した際に、仕切板本体における第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面の内側部分に確実に当接した後、第1部分が、折り目線に沿って第2部分に対していずれか一方に曲がることにより、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜する。したがって、第1部分の内側端部と、ヘッダの周壁内周面の内側部分との間にろう付不良が発生することが防止される。その結果、ヘッダにおける仕切板により区画された隣り合う空間どうしの間での冷媒の洩れが防止される。また、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出する外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジを備えているので、仕切板のフランジの内周面がヘッダの周壁外周面にろう付されることにより、冷媒のヘッダ外への洩れも防止される。
上記5)の熱交換器用仕切板によれば、上記4)の効果が確実なものとなる。
上記6)の熱交換器用仕切板によれば、ろう付前の時点で、仕切板をヘッダ内に外側から挿入した後、突出部をヘッダの周壁外周面に係合させることにより、仕切板を位置ずれすることなくヘッダにろう付することが可能になる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明による熱交換器を、車両用カーエアコンのコンデンサに適用したものである。
なお、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。また、以下の説明において、図1の上下、左右を上下、左右といい、図1に矢印Xで示す通風方向下流側を前、これと反対側を後というものとする。
図1において、コンデンサ(1)は、上下方向にのびかつ左右方向に間隔をおいて配置された1対のアルミニウム製ヘッダ(2)(3)と、両ヘッダ(2)(3)間において上下方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダ(2)(3)に接続された複数のアルミニウム製熱交換管(4)と、隣り合う熱交換管(4)どうしの間、ならびに上端の熱交換管(4)の上側および下端の熱交換管(4)の下側に配置されて熱交換管(4)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(5)と、上端のコルゲートフィン(5)の上側および下端のコルゲートフィン(5)の下側に配置されてコルゲートフィン(5)にろう付されたサイドプレート(6)とよりなり、左側ヘッダ(2)が、高さ方向の中央部よりも上方において仕切板(7)により上下2つのヘッダ部(2a)(2b)に仕切られ、右側ヘッダ(3)が、高さ方向の中央部よりも下方において仕切板(7)により上下2つのヘッダ部(3a)(3b)に仕切られ、左側ヘッダ(2)の上ヘッダ部(2a)に入口部材(8)がろう付され、右側ヘッダ(3)の下ヘッダ部(3b)に出口部材(9)がろう付されている。そして、入口部材(8)を通って左側ヘッダ(2)の上ヘッダ部(2a)内に流入した冷媒は、熱交換管(4)内を右方に流れて右側ヘッダ(3)の上ヘッダ部(3a)内の上部に流入し、上ヘッダ部(3a)内を下方に流れて左側ヘッダ(2)の仕切板(7)と右側ヘッダ(3)の仕切板(8)との間の高さ位置にある熱交換管(4)内を左方に流れて左側ヘッダ(2)の下ヘッダ部(2b)内の上部に流入し、下ヘッダ部(2b)内を下方に流れて右側ヘッダ(3)の仕切板(7)よりも下方に位置する熱交換管(4)内を右方に流れて右側ヘッダ(3)の下ヘッダ部(3b)内に流入し、出口部材(9)を通ってコンデンサ(1)の外部に流出する。
コンデンサ(1)の左右のヘッダ(2)(3)は、両端が開口したアルミニウム製筒状体(10)と、筒状体(10)の両端にろう付されてその両端開口を閉鎖するアルミニウム製閉鎖部材(11)とからなる。
図2および図3に示すように、筒状体(10)は、熱交換管(4)が接続される内側部分(12)と、内側部分(12)に一体に形成された横断面略優弧状の外側部分(13)とよりなる。筒状体(10)の内側部分(12)に、熱交換管(4)の端部を挿入する前後方向に長い管挿通穴(14)が上下方向に間隔をおいて形成されている。筒状体(10)の外側部分(13)、すなわちヘッダ(2)(3)の周壁に、ヘッダ(2)(3)の周壁の周方向にのびる仕切板挿入用のスリット(15)が形成されている。筒状体(10)は、両面にろう材層が形成されたアルミニウム押出形材により形成されたり、あるいは両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなる素板が筒状に成形されるとともに両側縁部が部分的に重ね合わされて相互にろう付されることにより形成されたり、あるいは両面にろう材層を有する複数の部材がろう付されることにより形成される。
仕切板(7)は、筒状体(10)の外側部分(13)、すなわちヘッダ(2)(3)の周壁に形成された仕切板挿入用のスリット(15)を通して外側からヘッダ(2)(3)の筒状体(10)内に挿入されて筒状体(10)の内周面にろう付されている。仕切板(7)は、スリット(15)を通して外側から筒状体(10)内に入れられた仕切板本体(16)と、仕切板本体(16)におけるスリット(15)から筒状体(10)外に露出した外側周縁部に、仕切板本体(16)の厚さ方向両側(上下方向)に突出するように一体に形成され、かつ筒状体(10)におけるスリット(15)の上下両側部分に跨ってスリット(15)を覆うフランジ(17)とを備えている。仕切板本体(16)は、スリット(15)の前後両端よりも内側、すなわち筒状体(10)の内側部分(12)内に位置する第1部分(18)と、第1部分(18)の外側に連なる第2部分(19)とよりなり、第2部分(19)が、筒状体(10)の外側部分(13)内に位置する本体部(21)と、本体部(21)の外側周縁部に一体に形成され、かつ筒状体(10)のスリット(15)間に位置して外側部分(13)におけるスリット(15)の両側面にろう付された張り出し部(22)とを有している。仕切板本体(16)の片面、ここでは上面における第1部分(18)と第2部分(19)との境界部分に、前後方向(張り出し部(22)の両端を結ぶ方向)にのびる溝状の折り目線(23)が形成されている。そして、仕切板本体(16)の第1部分(18)の内側端部が筒状体(10)の内側部分(12)の内周面に当接するとともに、仕切板本体(16)の第1部分(18)が、折り目線(23)に沿って第2部分(19)に対していずれか一方、ここでは上方に曲がることにより、第1部分(18)が第2部分(19)に対してヘッダ(2)(3)の長さ方向に傾斜しており、この状態で第1部分(18)の内側周縁部が筒状体(10)の内側部分(12)の内周面にろう付され、第2部分(19)の張り出し部(22)が筒状体(10)の外側部分(13)におけるスリット(15)の両側面にろう付され、さらにフランジ(17)の内周面が、筒状体(10)の外周面にろう付されている。
仕切板(7)のフランジ(17)の周方向の両端部は、スリット(15)の両端よりも内側に突出しており、突出部(24)がヘッダ(2)(3)の筒状体(10)の外周面に係合した状態で、仕切板(7)が筒状体(10)にろう付されている。
上述したコンデンサは、圧縮機、減圧器およびエバポレータなどとともに、フロン系冷媒を用いる冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
以下、コンデンサ(1)の製造にあたって、仕切板(7)をヘッダ(2)(3)の筒状体(10)に仮止めする方法について、図4〜図7を参照して説明する。
スリット(15)を通して外側からヘッダ(2)(3)の筒状体(10)内に挿入される前の状態においては、仕切板(7)の仕切板本体(16)の第1部分(18)は第2部分(19)に対して曲がっていない。この状態において、仕切板本体(16)の第1部分(18)の最も内側に突出した端部と、第2部分(19)の張り出し部(22)の最も外側に突出した端部との間の距離をamm、筒状体(10)の内側部分(12)の内周面の最も内側に突出した端部と、筒状体(10)の外側部分(13)の外周面の最も外側に突出した端部との距離をbmmとした場合、0<a−b≦1.5という関係を満たしていることが好ましい。また、フランジ(17)の突出部(24)は、フランジ(17)の両端に連なって真っ直ぐ内側にのびている。この真っ直ぐな突出部を(24A)で示す。
そして、仕切板(7)の仕切板本体(16)を、第1部分(18)側からスリット(15)を通して筒状体(10)内に挿入し、仕切板本体(16)の第1部分(18)の内側周縁部を、筒状体(10)の内側部分(12)の内周面に当接させる。この状態では、図7に示すように、仕切板本体(16)の第1部分(18)は第2部分(19)に対して曲がっておらず、しかもフランジ(17)の内周面と筒状体(10)の外側部分(13)の外周面との間には若干の隙間(S1)が存在するとともに、張り出し部(22)の両端とスリット(15)の両端との間に若干の隙間(S2)が存在している。ついで、仕切板(7)をさらに筒状体(10)の内側に押し込む。すると、仕切板本体(16)の第1部分(18)が、折り目線(23)に沿って第2部分(19)に対して曲がり、第1部分(18)の少なくとも一部分が必ず、筒状体(10)の内側部分(12)の内周面に当接することになる。これと同時に、フランジ(17)の内周面が筒状体(10)の外周面に密着する。
その後、仕切板(7)のフランジ(17)の真っ直ぐな突出部(24A)を左右方向内方に変形させて筒状体(10)の内側部分(12)の外周面に係合させる。こうして、仕切板(7)が正しい姿勢で筒状体(10)に仮止めされる。
また、コンデンサ(1)は、仕切板(7)が仮止めされた筒状体(10)、閉鎖部材(11)、熱交換管(4)、コルゲートフィン(5)、サイドプレート(6)、入口部材(8)および出口部材(9)を組み付けて適当な治具で仮止めした後、仮止め体を炉中で所定温度に加熱することにより、筒状体(10)と閉鎖部材(11)、筒状体(10)と仕切板(7)、筒状体(10)と熱交換管(4)、熱交換管(4)とコルゲートフィン(5)、コルゲートフィン(5)とサイドプレート(6)、ならびに筒状体(10)と入口部材(8)および出口部材(9)を同時にろう付することにより製造される。
図8は仕切板の変形例を示す。
図8の仕切板(30)の場合、仕切板本体(16)の両面における第1部分(18)と第2部分(19)との境界部分に、前後方向(張り出し部(22)の両端を結ぶ方向)にのびる溝状の折り目線(31)が形成されている。その他の構成は、上記実施形態の仕切板(7)と同様である。
上述した2つの仕切板(7)(30)の場合、仕切板本体(16)は1枚の板からなるが、これに限定されるものではなく、1枚の板を折り曲げて2つの板状片を重ね合わせた折り曲げ体からなるものであってもよい。この場合、スリット(15)を覆うフランジは、折り曲げ体の各板状片におけるスリットから筒状体外に露出する外側周縁部に、仕切板本体(折り曲げ体)の厚さ方向片側でかつ互いに異なる側に突出するように一体に形成される。なお、このような折り曲げ体からなる仕切板本体を有する仕切板は、コンデンサ(1)を製造する前の仮止め体の状態では、折り曲げ体の板状片どうしはろう付されていないが、全部品を一括ろう付してコンデンサ(1)を製造した後には、折り曲げ体の板状片どうしはろう付されている。
この発明を適用したコンデンサを示す全体斜視図である。 図1に示すコンデンサのヘッダにおける仕切板の部分での拡大横断面図である。 図2のA−A線断面図である。 仕切板をヘッダ内に挿入する前の筒状体および仕切板を示す水平断面図である。 仕切板をヘッダ内に挿入する前の筒状体および仕切板を示す部分斜視図である。 ヘッダ内に挿入する前の仕切板を示す垂直断面図である。 仕切板を完全にヘッダ内に挿入する前の状態を示す水平断面図である。 仕切板の変形例を示す垂直断面図である。
符号の説明
(1):コンデンサ(熱交換器)
(2)(3):ヘッダ
(4):熱交換管
(5):コルゲートフィン
(7)(30):仕切板
(10):筒状体
(15):スリット
(16):仕切板本体
(17):フランジ
(18):第1部分
(19):第2部分
(21):本体部
(22):張り出し部
(23)(31):折り目線
(24):突出部

Claims (6)

  1. 互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダと、両ヘッダ間に配置されて両端部が両ヘッダに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンと、少なくともいずれか一方のヘッダ内をヘッダの長さ方向に並んだ複数の空間に仕切る仕切板とを備えており、ヘッダの周壁に、ヘッダの周壁の周方向にのびる仕切板挿入用のスリットが形成され、仕切板がスリットに外側から挿入されてヘッダにろう付されている熱交換器において、
    仕切板が、スリットを通してヘッダ内に入れられた仕切板本体と、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出した外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジとを備えており、仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、仕切板本体の第1部分の内側端部がヘッダの周壁内周面に当接するとともに、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜し、この状態で第1部分の内側周縁部がヘッダの周壁内周面にろう付され、第2部分の張り出し部がヘッダの周壁におけるスリットの両側面にろう付され、さらにフランジの内周面がヘッダの周壁外周面にろう付されている熱交換器。
  2. 仕切板本体の少なくとも片面における第1部分と第2部分との境界部分に、第2部分の張り出し部の両端を結ぶ方向にのびる折り目線が形成され、第1部分が、折り目線に沿って第2部分に対していずれか一方に曲がることにより、第1部分が第2部分に対してヘッダの長さ方向に傾斜している請求項1記載の熱交換器。
  3. 仕切板のフランジの両端部が、スリットの両端よりも内側に突出しており、当該突出部がヘッダの周壁外周面に係合させられた状態で仕切板がヘッダにろう付されている請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダと、両ヘッダ間に配置されて両端部が両ヘッダに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンと、少なくともいずれか一方のヘッダ内をヘッダの長さ方向に並んだ複数の空間に仕切る仕切板とを備えており、ヘッダの周壁に、ヘッダの周壁の周方向にのびる仕切板挿入用のスリットが形成され、仕切板がスリットに外側から挿入されてヘッダにろう付されている熱交換器に用いられる仕切板であって、
    スリットを通して外側からヘッダ内に入れられる仕切板本体と、仕切板本体におけるスリットからヘッダの周壁外に露出する外側周縁部に、仕切板本体の厚さ方向両側に突出するように一体に形成され、かつスリットを覆うフランジとを備えており、仕切板本体が、スリットの両端よりも内側に位置する第1部分と、第1部分の外側に連なる第2部分とよりなり、仕切板本体の第2部分がヘッダの周壁内に位置する本体部と本体部の外側周縁部に一体に形成されかつヘッダの周壁のスリット間に位置する張り出し部とを有し、
    仕切板本体の第1部分の最も内側に突出した端部と、第2部分の最も外側に突出した端部との距離が、ヘッダの周壁内周面の最も内側に突出した端部と、ヘッダの周壁外周面のスリットが形成された部分の最も外側に突出した端部との距離よりも大きくなっており、仕切板本体の少なくとも片面における第1部分と第2部分との境界部分に、第2部分の張り出し部の両端を結ぶ方向にのびる折り目線が形成されている熱交換器用仕切板。
  5. 仕切板本体の第1部分の最も内側に突出した端部と、第2部分の最も外側に突出した端部との距離をamm、ヘッダの周壁内周面の最も内側に突出した端部と、ヘッダの周壁外周面のスリットが形成された部分の最も外側に突出した端部との距離をbmmとした場合、0<a−b≦1.5という関係を満たす請求項4記載の熱交換器用仕切板。
  6. 仕切板のフランジの両端部が、仕切板本体の第2部分の張り出し部の両端よりも内側に突出しており、当該突出部がヘッダの周壁外周面に係合させられるようになっている請求項4または5記載の熱交換器用仕切板。
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