JP2009050861A - プレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドと上型とを分離できる構成として潤滑剤塗布作業時に上型を塗布作業状態に適するように移動可能とすることで、金型への潤滑剤の良好な塗布状態を現出できるプレス装置を提案する。
【解決手段】連続的に上下往復運動して上型16を押し下げるスライド18と、下型17を支持して前記スライド18の加圧力を受けるメインボルスタ19とをプレス装置10に備え、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型16を前記基準位置を最上点として昇降可能に設けるとともに、前記上型16を前記最上点で停止する断続的な上下往復運動をさせる。プレス装置10には金型へ潤滑剤を噴射する潤滑剤吹付ノズル51・51・・・を備え、前記潤滑剤吹付ノズルから潤滑剤を噴射する間に、潤滑剤の塗布状態が良好となるように前記上型16を前記基準位置から昇降動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス装置に関する。
一般に、プレス装置は、型駆動手段であるスライドに金型の上型を取り付け、受圧盤であるメインボルスタに金型の下型を取り付け、前記スライドを往復運動させることにて、上型と下型との間で素材を成形するものである。
上記のようなプレス装置をスライドの運動形態で大別すると、スライドが連続的上下往復運動するものと(図9、参照)、スライドのストロークの最高位置で一度停止する断続的上下往復運動するものとがある(図10、参照)。
プレス装置を用いる鍛造では、プレスのストローク毎に金型へ潤滑剤の供給が必要となる。自動化されたプレス装置では、潤滑剤吹付ノズルがスライドの動作とタイミングを計って金型からダイスペース内へ進退運動し、該潤滑剤吹付ノズルより上下型の必要な部分に潤滑剤を吹き付ける方式が採用されたものがある(図9及び図10、参照)。
スライドが断続的上下往復運動するプレス装置では、スライドが停止した状態で金型に潤滑剤を吹き付けることができるので、スライドが連続的上下往復運動するプレス装置と比較して、金型に正確に潤滑剤を塗布することが可能である。
しかしながら、スライドが断続的上下往復運動するプレス装置では、停止する際にフライホイルの大きな慣性エネルギーを装置で受け止める必要があるため、装置に高い剛性が必要となって巨大化し、装置に係る負荷も大きいものとなる。
また、プレス装置ではプレス毎に金型に潤滑剤を吹き付けねばならず、スライドが断続的上下往復運動するプレス装置においては、上型に下型側から或いは下型に上型側から潤滑剤を吹き付けるが、潤滑剤吹付ノズルからの距離の違いや金型の形状により、潤滑剤が均一に塗布されないことがある。
ところで、上型をスライドに対してフリーに近い状態にしたプレス装置が提案されている。特許文献1では、上型を下降させるスライドと、下型を支持するボルスタとを備えるプレス機械装置(プレス装置)において、前記スライドの下面に高圧流体シリンダを複数個内蔵したマニホールドを取り付け、このマニホールドの下面から前記高圧流体シリンダのピストンを突出させて前記上型に当接させ、該上型を前記スライドから分離した状態でプレス時に前記ピストンが当該上型を押圧するように設け、前記上型をスライドと連動させるようにしたものが公開されている。このプレス機械装置は、上型をスライドに対してフリーに近い状態とすることで、スライドの不正確な動きの影響を極力うけなくて済むようにして、金型の上下運動を正確に保てるようにしたものである。
特開昭61−111729号公報
上記従来技術に鑑み、本発明は、スライドと上型とを分離できる構成として潤滑剤塗布作業時に上型を塗布作業状態に適するように移動可能とすることで、金型への潤滑剤の良好な塗布状態を現出できるプレス装置を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、連続的に上下往復運動して上型を押し下げるスライドと、下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタとを備えたプレス装置であって、上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置が最上点となるように昇降可能に設け、前記上型を、前記最上点となる基準位置で停止するように断続的に上下往復運動させるものである。
請求項2においては、上型と下型で成る上下一対の金型を用いて素材を加圧成形するプレス装置であって、連続的に上下往復運動して前記上型を押し下げるスライドと、前記下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタと、上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置が最上点となるように昇降可能に支持する支持手段と、前記上型の位置保持と昇降とを行う昇降駆動手段とを、包含するものである。
請求項3においては、上型と下型で成る上下一対の金型を用いて素材を加圧成形するプレス装置であって、連続的に上下往復運動して前記上型を押し下げるスライドと、前記下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタと、上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置で保持すること、および前記基準位置より下方で昇降することを可能に支持する支持手段と、前記上型を昇降させる昇降駆動手段とを、包含するものである。
請求項4においては、前記プレス装置に、前記下型側から前記上型に向けて或いは前記上型側から前記下型に向けて潤滑剤を噴射する潤滑剤吹付ノズルを備え、前記潤滑剤吹付ノズルから潤滑剤を噴射する間に、前記上型を前記基準位置から昇降動作させるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、スライドが基準位置まで上昇したときに上型がスライドから分離されて、上型はスライドの拘束から解放される。これにより、潤滑剤が塗布されるときの上型を停止させたり、上型の凹凸形状に合わせてムラなく塗布できるように該上型を移動させたりすることが可能となる。そして、前記基準位置は上死点にあるスライドよりも下方に位置するので、上型とスライドとが一体的に運動する場合と比較して、下型側に設けられた潤滑剤吹付ノズルに近い位置で上型に潤滑剤を吹き付けることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るプレス装置の動作線図、図2は本発明の実施例1に係るプレス装置の構成図、図3はプレス装置の制御ブロック図である。図4は制御手段の構成ブロック図、図5は実施例1に係るプレス装置の制御手段による制御の流れ図、図6はプレス装置の動作図である。
図7は本発明の実施例2に係るプレス装置の構成図、図8は実施例2に係るプレス装置の制御手段による制御の流れ図である。
図9は従来の連続的上下往復運動型プレス装置の動作線図、図10は従来の断続的上下往復運動型プレス装置の動作線図である。
まず、本発明の実施例1に係るプレス装置10の構成について説明する。
実施例1に係るプレス装置10は、上型16と下型17で成る上下一対の金型14を用いて素材を加圧成形するプレス装置10であって、連続的に上下往復運動して前記上型16を押し下げる型駆動手段としてのスライド18と、前記下型17を支持して前記スライド18の加圧力を受ける受圧盤としてのメインボルスタ19とを、具備するものである。
図2に示すように、プレス装置10には、フレーム13と、該フレーム13の下部に固定されるメインボルスタ19と、前記メインボルスタ19の上方に配置され該メインボルスタ19に対して進退移動するスライド18と、前記メインボルスタ19と前記スライド18との間に配置される金型14とが、備えられる。前記金型14は、前記メインボルスタ19上に載置固定される下型17と、該下型17と前記スライド18との間に配設される下型17とを有し、この上型16と下型17との間で素材が加圧成形される。
前記プレス装置10には、上型16及び下型17に潤滑剤を吹き付ける為の潤滑剤吹付ノズル51・51・・・が複数設けられる。図3に示すように、前記潤滑剤吹付ノズル51・51・・・には、該潤滑剤吹付ノズル51に送られる潤滑剤が充填された潤滑剤タンク52が接続され、また、前記潤滑剤吹付ノズル51には開閉弁が設けられ、該開閉弁を開閉駆動する開閉駆動手段53が設けられる。
前記潤滑剤吹付ノズル51は、上型16と下型17との双方に配設され、上型16に設けられた潤滑剤吹付ノズル51からは主に下型17に対して潤滑剤が吹き付けられ、下型17に設けられた潤滑剤吹付ノズル51からは主に上型16に対して潤滑剤が吹き付けられる。
前記スライド18は、フレーム13の上部に配置される。前記スライド18は、フレーム13に取り付けられた複数のスライドギブ20・20・・・に沿って上下に摺動する。
前記スライド18には、該スライド18を略上下方向に連続的に上下往復運動させる駆動機構30が設けられる。前記駆動機構30は、スライド18が取り付けられたクランク軸32と、該クランク軸32を回転駆動する回転駆動手段35とで構成され、前記クランク軸32にはクラッチブレーキ33及びフライホイル34等が付設される。前記回転駆動手段35として油圧モータ又は電気モータ等を採用できる。
前記上型16は、スライド18には固定されず、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置(以下、「上型基準位置」とする)とし、この上型基準位置が最上点となるように上型が昇降可能に、支持手段40にて支持される。前記支持手段40により上型16は、下死点から上型基準位置までの間で、下型17に対して進退移動(昇降)できる。
また、前記上型16は、昇降駆動手段41にて位置保持及び昇降される。つまり、上型16は昇降駆動手段41にて、上型基準位置を含む前記支持手段40により昇降可能な範囲で昇降されたり位置保持される。なお、スライド18による拘束を受けない上型16は、上型基準位置に位置保持される。
本実施例においては、前記支持手段40として、ピストン42及びシリンダ43が設けられ、前記昇降駆動手段41として、前記ピストン42を前記シリンダ43より進退移動させるサーボモータが設けられる。この昇降駆動手段41により前記上型16は、上下往復運動の上死点にある前記スライド18の下端から所定寸法だけ下方へ離れて低い上型基準位置を最高点とし、前記上型基準位置で停止する断続的上下往復運動をすることとなる。
前記プレス装置10では、スライド18を連続的に上下往復運動させる駆動機構30の駆動手段35と、潤滑剤吹付ノズル51の開閉駆動手段53と、下型17の昇降駆動手段41とは、制御手段60に接続されて、これら各駆動手段35・53・41は制御手段60の制御を受けて駆動される。また、前記制御手段60には、プレス装置10におけるプレスのタイミングを検出するために、クランク軸32の回転角を検出する回転角検出手段69や、計時するタイマ58が接続される。
前記制御手段60は、例えば、コンピュータ(電子計算機)とすることができる。図6は、前記制御手段60のハードウェア構成の一例を示す図である。
図示の例の制御手段60は、少なくとも演算部91、制御部92、記憶部94、出入力部95を有し、これらは相互に接続されて、制御部92による管理の元で相互にデータのやりとりを行うことができる。前記制御手段60は、さらに操作入力部96や出力部67を備えて、制御情報の入力や出力を行うことができる。
前記演算部91は、制御手段60において各種の演算処理を行う手段である。前記制御部92は、記憶部94に格納されているプログラムを読み出して演算部91にて演算処理させたり、操作入力部96から入力された情報を記憶部94に格納したりする処理を行う手段である。
前記記憶部94は、実行される各種プログラムや、パラメータ、データなどを格納する手段である。
前記出入力部95は、任意のネットワークを介して外部の他の装置とデータ送受信を行う為の通信制御部である。本実施例においては、当該出入力部95を介して、回転角検出手段69から情報を取り込むとともに、駆動機構30、開閉駆動手段53、及び昇降駆動手段41に制御信号を送信することとなる。
前記制御手段60には、スライド18と下型17と潤滑剤吹付ノズル51とがタイミングを合わせて動作するために、スライド18を連続的に上下往復運動させる駆動機構30の駆動手段35と、潤滑剤吹付ノズル51の開閉駆動手段53と、下型17の昇降駆動手段41との、各動作を関連付けて制御するプログラムが設定される。制御手段60では、回転角検出手段69にて検出されたスライド18の位置に基づいて、上型16及び潤滑剤吹付ノズル51の開閉弁の動作が制御される。
また、前記制御手段60には、上型16に潤滑剤を塗布する際に、昇降駆動手段41を動作させて上型16を昇降させるための被塗布動作プログラムが設定されている。例えば、上型16に凹部や凸部がある場合に、潤滑剤吹付ノズル51から略一定目標で噴出される潤滑剤が上型16の塗布箇所にムラ無く塗布されるように、上型16の塗布箇所の形状に応じて該上型16を上下昇降運動させる被塗布動作プログラムが設定される。前記被塗布動作プログラムは、上型16の潤滑剤の塗布箇所の形状に応じて金型毎に個別に設定される。
なお、前記プレス装置10が、複数の成形ステージを備えて多段的に素材を成形する多段式プレス装置である場合には、前記複数のステージ間で素材を搬送するトランスファ装置がプレス装置10に具備される。この場合、制御手段60では、スライド18、下型17、及び潤滑剤吹付ノズル51に加え、前記トランスファ装置もタイミングを合わせて動作するように制御するプログラムが設定される。
続いて、図1及び図5を用いて、制御手段60によるプレス装置10の制御の流れを説明する。
まず、制御手段60は、スライド18の駆動手段35に、該スライド18の連続的な上下往復運動を開始させる(S01)。本実施例では、上下往復運動開始時のスライド18は上死点にあり、このときの上型16は昇降駆動手段41にて上型基準位置に保持されている(図6a)。
制御手段60は、スライド18が上型16に接する位置(上型基準位置)まで降下したときに(S02、図6b)、昇降駆動手段41に、上型16の位置保持を解除させる(S03)。これにより、上型16は略上下方向に自在に移動可能な状態となり、前記上型16はスライド18からの押圧を受けて下方へ押し下げられる。
スライド18が上型16とともに下死点まで移動する間に、上型16と下型17との間に介挿された素材がこれらの型にて加圧されて成形される(図6c)。スライド18が下死点まで移動すると(S04)、続いてスライド18は上昇を始める。ここで制御手段60は、昇降駆動手段41に、このスライド18の上昇動作に伴って上型16を上昇させ(S05)、上型基準位置まで達したのち(S06、図6d)、位置保持させる(S07)。上型16は、上型基準位置にて上下往復運動を一旦停止することとなる。
前記上型16及びスライド18が上型基準位置まで上昇し、前記上型16の往復運動が上型基準位置で停止された状態で、制御手段60は開閉駆動手段53に、潤滑剤吹付ノズル51の開閉弁を開放させ(S08)、所定時間経過後(S10)、前記開放弁を閉鎖させる(S11)。これにより、潤滑剤吹付ノズル51・51・・・から潤滑剤が噴出して、上型16及び下型17への潤滑剤の吹き付けが開始され、所定時間継続される(図6e)。
前記制御手段60は、前記潤滑剤吹付ノズル51の開閉弁の開放(S08)とともに、昇降駆動手段41に、潤滑剤が上型16の塗布箇所にむら無く塗布されるように該上型16を上型基準位置から上下昇降運動させる被塗布動作プログラムを実行させる(S09)。
本実施例においては、潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤が噴出している間に、上型16が上型基準位置で位置保持されたのち降下し、上昇して再び上型基準位置に戻って位置保持されるように被塗布動作プログラムが設定されている。
このように潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤が噴出して、金型に潤滑剤が吹き付けられている間にも、スライド18は連続的な上下往復運動を継続して上死点に復帰し、続けて次サイクルのプレスが開始される。
上述の通り、本発明は、連続的に上下往復運動して上型16を押し下げるスライド18と、下型17を支持して前記スライド18の加圧力を受けるメインボルスタ19とを備えたプレス装置10であって、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型16が前記基準位置が最上点となるように昇降可能に設け、前記上型16を、前記最上点となる基準位置で停止するように断続的に上下往復運動させるものである。
換言すれば、本発明は、上型16と下型17で成る上下一対の金型を用いて素材を加圧成形するプレス装置10であって、連続的に上下往復運動して前記上型16を押し下げるスライド18と、前記下型17を支持して前記スライド18の加圧力を受けるメインボルスタ19と、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型16を前記基準位置が最上点となるように昇降可能に支持する支持手段40と、前記上型16の位置保持と昇降とを行う昇降駆動手段41とを、包含するものである。
上記の通り、前記プレス装置10ではスライド18に上型16が固定されない構造が採用され、スライド18が上型基準位置まで上昇したときに上型16がスライド18から分離されて、上型16はスライド18の拘束から解放される。これにより、潤滑剤が塗布されるときの上型16を停止させたり、上型16の凹凸形状に合わせてムラなく塗布できるように該上型16を移動させたりすることが可能となる。
そして、前記上型基準位置は上死点にあるスライド18の下端よりも下方に位置するので、上型16とスライド18とが一体的に往復運動する場合と比較して、潤滑剤吹付ノズル51に近い位置で上型16又は下型17に潤滑剤を吹き付けることができる。これにより、金型14への潤滑剤の塗布状態が良好なものとなる。
さらに、スライド18は連続的に上下往復運動をするので、スライド18が断続的に上下往復運動をする場合と比較してプレス装置にかかる負荷は少なく、プレス装置として好適な構成となる。
また、本発明は、上記プレス装置10に、前記下型17側から前記上型16に向けて或いは前記上型16側から下型に向けて潤滑剤を噴射する潤滑剤吹付ノズル51・51・・・を備え、前記潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤を噴射する間に、金型14の凹凸形状に合わせてムラなく潤滑剤を塗布できるように、前記上型16を前記標準位置から昇降動作させるものである。
これにより、潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤の吹付対象までの距離を略一定に調整するなど、金型14への潤滑剤を塗布状態を良好なものとできる。
なお、本実施例に係るプレス装置10では、スライド18と上型16とを一体的に下死点から上昇させ、上型基準位置に至ったときにこれらを分離して、スライド18に連続的上下往復運動を継続させる一方、上型16は上昇を一旦停止させて、潤滑剤塗布のための動作に移行させる。但し、下死点においてスライド18と上型16とを分離して、スライド18と上型16とを別個独立に上昇移動させることもできる。
続いて、本発明の実施例2に係るプレス装置10の構成について説明する。
図7に示すように、実施例2に係るプレス装置10の構成は、上型16の支持手段40、及び昇降駆動手段41の構成が、上記実施例1に係るプレス装置10の構成と異なる。そこで、プレス装置10の、上型16の支持手段40、及び昇降駆動手段41の構成を説明し、プレス装置10の他の詳細な説明については省略する。
図7に示すように、実施例2に係るプレス装置10の上型16は、スライド18には固定されず、支持手段40にて、前記上型16を上型基準位置での位置保持と前記上型基準位置から下方での昇降とを可能に支持される。なお、前記「上型基準位置」は、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置である。
また、前記プレス装置10には、上型基準位置を含む前記支持手段40により昇降可能な範囲で前記上型16を昇降させる昇降駆動手段41が具備される。
本実施例において、前記支持手段40として、ピストン42及びシリンダ43が設けられ、前記ピストン42の上端に上型16が取り付けられる。そして、前記ピストン42には、上型16を上方へ付勢する付勢手段44としてのバネが外嵌され、この付勢手段44によりスライド18から拘束を受けない(加圧されていない)上型16は、上型基準位置に位置保持される。
なお、前記付勢手段44の付勢力は上型16の荷重を支持できるものであれば足り、付勢力に抗して上型16を押し下げるために必要な荷重を最小限にすることが、スライド18の駆動力や規模の増大を抑制するうえで望ましい。
続いて、図1及び図8を用いて、実施例2に係るプレス装置10の制御手段60による制御の流れを説明する。
まず、制御手段60は、スライド18の駆動手段35に、該スライド18の上下往復運動を開始させる(S31)。本実施例では、上下往復運動開始時のスライド18は上死点にあり、このときの上型16は付勢手段44にて上型基準位置に保持されている。
スライド18が降下するうち、上型基準位置から下方においては、上型16はスライド18からの加圧を受け、付勢手段44の付勢力に抗して降下する。つまり、スライド18と上型16とは、上型基準位置から下死点まで一体的に降下して、上型16と下型17とに介挿された素材を加圧成形する。
スライド18が下死点まで移動すると、続いて、該スライド18は上昇を始める。このとき、付勢手段44の付勢力により、上型16はスライド18の上昇に追従して、上型基準位置まで上昇する。この上型基準位置で、上型16とスライド18とは分離され、上型16は往復運動を停止し、スライド18はさらに上昇して往復運動を継続する。つまり、プレス装置10では、スライド18は連続的な上下往復運動をし、前記上型16は上型基準位置で停止する断続的な上下往復運動をすることとなる。
前記上型16及びスライド18が上型基準位置まで上昇し(S32)、前記上型16の往復運動が上型基準位置で停止された状態で、制御手段60は開閉駆動手段53に、潤滑剤吹付ノズル51の開閉弁を開放させ(S33)、所定時間経過後(S35)、前記開放弁を閉鎖させる(S36)。これにより、潤滑剤吹付ノズル51・51・・・から潤滑剤が噴出して、上型16及び下型17への潤滑剤の吹き付けが開始され、所定時間継続される。
前記制御手段60は、前記潤滑剤吹付ノズル51の開閉弁の開放(S33)とともに、昇降駆動手段41に、潤滑剤が上型16の塗布箇所にむら無く塗布されるように該上型16を上下昇降運動させる被塗布動作プログラムを実行させる(S34)。
本実施例においては、潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤が噴出している間に、上型16が上型基準位置で位置保持されたのち降下し、上昇して再び上型基準位置に戻って位置保持されるように被塗布動作プログラムが設定されている。
このように潤滑剤吹付ノズル51から潤滑剤が噴出して、金型に潤滑剤が吹き付けられている間にも、スライド18は連続的な上下往復運動を継続して上死点に復帰し、続けて次サイクルのプレスが開始される。
上述の通り、本発明は、上型16と下型17で成る上下一対の金型14を用いて素材を加圧成形するプレス装置10であって、連続的上下往復運動して前記上型16を押し下げる型駆動手段としてのスライド18と、前記下型17を支持して前記スライド18の加圧力を受ける受圧盤としてのメインボルスタ19と、上下往復運動の上死点にある前記スライド18から所定寸法だけ下方に離れた位置を上型基準位置として、前記上型16を前記上型基準位置で保持すること、および前記上型基準位置より下方で昇降することを可能に支持する支持手段40と、前記上型を昇降させる昇降駆動手段41とを、包含するものである。
さらに、前記プレス装置10に、前記下型17側から前記上型16に向けて或いは前記上型16側から前記下型17に向けて潤滑剤を噴射する潤滑剤吹付ノズル51・51・・・を備え、前記潤滑剤吹付ノズル51・51・・・から上型に潤滑剤を噴射する間に、前記上型16を前記上型基準位置から昇降動作させるものである。
上記構成によれば、実施例1に係るプレス装置10と同じく、滑剤が塗布されるときの上型16を停止させたり、上型16の凹凸形状に合わせてムラなく塗布できるように該上型16を移動させたりすることが可能となる。
そして、前記上型基準位置は上死点にあるスライド18の下端よりも下方に位置するので、上型16とスライド18とが一体的に往復運動する場合と比較して、潤滑剤吹付ノズル51に近い位置で上型16又は下型17に潤滑剤を吹き付けることができる。これにより、金型14への潤滑剤の塗布状態が良好なものとなる。
本発明の実施例に係るプレス装置の動作線図。 本発明の実施例1に係るプレス装置の構成図。 プレス装置の制御ブロック図。 制御手段の構成ブロック図。 実施例1に係るプレス装置の制御手段による制御の流れ図。 プレス装置の動作図。 本発明の実施例2に係るプレス装置の構成図。 実施例2に係るプレス装置の制御手段による制御の流れ図。 従来の連続的上下往復運動型プレス装置の動作線図。 従来の断続的上下往復運動型プレス装置の動作線図。
符号の説明
10 プレス装置
14 金型
16 上型
17 下型
18 スライド
19 メインボルスタ
30 駆動機構
51 潤滑剤吹付ノズル

Claims (4)

  1. 連続的に上下往復運動して上型を押し下げるスライドと、下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタとを備えたプレス装置であって、
    上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置が最上点となるように昇降可能に設け、
    前記上型を、前記最上点となる基準位置で停止するように断続的に上下往復運動させることを、特徴とするプレス装置。
  2. 上型と下型で成る上下一対の金型を用いて素材を加圧成形するプレス装置であって、
    連続的に上下往復運動して前記上型を押し下げるスライドと、
    前記下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタと、
    上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置が最上点となるように昇降可能に支持する支持手段と、
    前記上型の位置保持と昇降とを行う昇降駆動手段とを、
    包含することを特徴とするプレス装置。
  3. 上型と下型で成る上下一対の金型を用いて素材を加圧成形するプレス装置であって、
    連続的に上下往復運動して前記上型を押し下げるスライドと、
    前記下型を支持して前記スライドの加圧力を受けるメインボルスタと、
    上下往復運動の上死点にある前記スライドから所定寸法だけ下方に離れた位置を基準位置として、前記上型を前記基準位置で保持すること、および前記基準位置より下方で昇降することを可能に支持する支持手段と、
    前記上型を昇降させる昇降駆動手段とを、
    包含することを特徴とするプレス装置。
  4. 前記プレス装置に、前記下型側から前記上型に向けて或いは前記上型側から前記下型に向けて潤滑剤を噴射する潤滑剤吹付ノズルを備え、
    前記潤滑剤吹付ノズルから潤滑剤を噴射する間に、前記上型を前記基準位置から昇降動作させることを特徴とする、
    請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のプレス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010100901A1 (ja) 2009-03-04 2010-09-10 日本電気株式会社 伝送路光ファイバ障害の評定方法及びその装置
KR101062850B1 (ko) * 2009-07-16 2011-09-07 주식회사 신흥정밀 오일공급기능을 구성한 프레스금형
CN105598278A (zh) * 2015-12-24 2016-05-25 天津滨海高新区望越科技发展有限公司 一种汽车内板件冲压模具
CN107737830A (zh) * 2017-12-01 2018-02-27 上海凯斯大岛精密电子制造有限公司 一种冷冲压模具

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