JP2009050302A - 毛髪カール・ウェーブ付け用シートとその使用方法 - Google Patents

毛髪カール・ウェーブ付け用シートとその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 毛髪にカールやウェーブを付与するにあたり、熟練技術を要することなく、所望の巻き径を自由に設定して利便性を高めることができるようにする。
【解決手段】 渦巻き状に巻回されるシート状基体2に毛髪を巻き付けまたは巻き込んで、該毛髪にカールやウェーブを付与する毛髪カール・ウェーブ付け用シート1であって、シート状基体2に所定の透湿性と剛柔性とを設定する。シート状基体2に多数の小孔3を開設する。シート状基体2と毛髪とを渦巻き状に巻回をした際に、小孔3に係合して巻回状態を保持する多数の線状突起2aをシート状基体2の一側面に配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪にカールやウェーブを付与するにあたり、所望のカール径やウェーブ長を自在で且つ簡便に付与することのできる毛髪カール・ウェーブ付け用シート及びその使用方法に関する。
毛髪にカールやウェーブを付与する場合には、毛髪を所定の直径のロッドに専用のペーパを使って巻き込んだのち、パーマネントウェーブ用剤の塗布,放置,口ッドの取り外し,洗浄,乾燥等の工程が行われる。
しかし、一般に市販されている口ッドは直径が決まっており、所望のカールやウェーブと口ッドの直径とが一致しない場合には、一番近い口ッドを用いて毛髪を巻き込むテンション,使用するパーマネントウェーブ用剤,該パーマネントウェーブ用剤を塗布してからの放置時間を変えて調整している現状がある。
また、市販のロッドは直径が決まっているので、毛髪に多種類のウェーブやカールを付与する場合には、それに応じた多種類の口ッドを用意しなければならないという煩わしさがある。
さらに、毛髪を口ッドに巻き込む時に毛先が折れやすいことから、折れないように巻き込む必要があり、その上所望のカールやウェーブと口ッドの直径とが一致しない場合に、一番近い直径の口ッドを用いて毛髪を巻き込むテンション、使用する薬剤、薬剤の放置時間を変える調整には、かなりの熟練を必要としていた。また、口ッドに巻き込んだ毛髪の固定には輪ゴムを用いるが、この輪ゴムで毛髪に跡がつくという問題もある。
このような従来品の不具合を解消するために、口ッドを使用しない方法として、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にした筒状体シートで構成された扇平状の筒状体に毛髪を挿通して、所定の巻径で巻回状態に固定するために、筒状体シートの表裏面に取り付けたメカニカルファスナを係合させる毛髪保持具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、基体の一方の面に多数の雄型係合素子を有し、他方の面に多数のループ状の雌型係合素子を有する両面面ファスナのテープを、雌型係合素子を有する面を内側にして捲き、雄型係合素子と雌型係合素子を係合させた円筒状物に毛髪を捲いたへアーカーラも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−209237号 実開平5−68402号
しかしながら、特許文献1の毛髪保持具は、両端に開口部がある円筒状シートに毛髪束を偏りがなく均一に挿通させることは手間であり、また所定の巻径で捲き込むには、雌型のメカニカルファスナの配置間隔を狭くして、数多く取り付けることが必要となるが、それによりシートの厚みが増して所望のカール径を得るのが困難であり、さらにこの毛髪保持具の使用方法は、毛髪を捲き込んでいくものであり、従来の方法と同様に毛先の折れがある。
また、特許文献2のへアーカーラは、毛髪を巻いたままでの就寝時の不快感の解消を目的としており、毛髪を巻いた後にパーマネントウェーブ用剤などの塗布による形状の付与は想定しておらず、要求されるへアーカーラの硬さや形状保持性については言及されていない。
さらに基体の一方の面には雌型係合素子を有し、他方の面には雌型係合素子を有しているので、厚みがあるために所望のカール径に応じた巻き直径で基体を巻き込むことが困難である。
本発明は、かかる実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、熟練技術を要することなく所望の巻き径を自由に設定して利便性を高めることのできる毛髪カール・ウェーブ付け用シートとその使用方法を提供することにある。
これらの課題に鑑み、本発明は、以下に示す構成と方法により問題の解決を図った。
すなわち、本発明の構成は、渦巻き状に巻回されるシート状基体に、毛髪を外側に巻き付けたりまたは一緒に巻き込んで、この毛髪にカールやウェーブを付与する毛髪カール・ウェーブ付け用シートであって、前記シート状基体に所定の透湿性と剛柔性とを設定し、該シート状基体に多数の小孔を開設するとともに、シート状基体と毛髪とを渦巻き状に巻回をした際に、前記小孔に係合して巻回状態を保持する多数の線状突起をシート状基体の一側面に配設したことを特徴としている。
前記シート状基体は、巻き込み方向の剛柔性が、これと直交する幅方向の剛柔性よりも小さいことが好ましい。さらに前記シート状基体は、巻き込み方向の形状復元率が、これと直交する幅方向の形状復元率より高いことが好ましい。
また、本発明の方法は、前記請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪カール付け用シートを用いて毛髪にカールやウェーブを付与する方法であって、前記線状突起を配設した一側面側を外側にして前記シート状基体を渦巻き状に巻回し、このシート状基体の巻回時に、前記毛髪をシート状基体の外側に巻き付けするか、もしくはシート状基体と一体に巻き込んで、この巻回状態を前記線状突起と前記小孔との係合にて保持し、前記シート状基体に巻き込んだ前記毛髪にパーマネントウェーブ用剤を塗布及び/または加熱により毛髪にカールやウェーブを付けることを特徴としている。
本発明の毛髪カール・ウェーブ付け用シートによれば、所望形状のウェーブやカールに応じた巻き径を自由に設定することができるので、直径の異なる多種類のロッドを用意する必要のあった従来品に較べて利便性が高く、しかも熟練技術も要しないで済む。また、シート状基体と毛髪との巻回状態を、多数の線状突起と小孔との係合によって保持するので、毛髪に輪ゴム跡がつくといった不具合はない。
さらに、特許文献1,2の毛髪保持具やへアーカーラに較べて、所望のウェーブやカールを簡便に得ることができ、しかも構造が極めて単純であるがために、製造コストが軽微であるばかりか、毛髪の巻き込みに厚みを取らないので作業性にも優れており、所望形状のウェーブやカールが得られやすい。
また、シート状基体を渦巻き状に巻回した際には、多数の線状突起が小孔のそれぞれ入り込んで小孔内の空間を埋める線状突起の投錨効果により、巻き込み後のシート状基体が硬くなるため、シート状基体の巻き形状を保持する能力が向上し、これに毛髪を巻き付けても形が崩れたり、歪んだりすることがない。
さらに、シート状基体の一側面に位置する線状突起は、シート状基体に毛髪を巻き付ける際に毛髪が線状突起に引っ掛り易くなるので、巻き付け作業と固定作業とが簡単に行える。しかも、毛髪と線状突起との引っ掛りによって毛髪の動きが抑制されるで、従来のもののように、ロッドに毛髪を係止するために毛髪の毛先を折って口ッドに絡ませる必要がない。したがって、熟練技術がなくとも簡単に毛先を折ることなくカールを付与することができる。
また、シート状基体の巻き込み方向の剛柔性を、これと直交する幅方向の剛柔性よりも小さくすることにより、所望の巻き径を一層容易に得ることができるようになる。加えて、シート状基体の巻き込み方向の形状復元率を、これと直交する幅方向よりも大きくすることにより、シート状基体を巻き込む方向の形状復元時の歪みが発生しても幅方向で吸収できるので、シート状基体に特定の巻きグセが着きにくくなり、繰り返しの使用にもよく堪える。
以下、本発明の毛髪用カール・ウェーブ付け用シートの一実施例を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、毛髪用カール・ウェーブ付け用シート1は、所定長さの帯状に切断された合成樹脂製のシート状基体2に、両側部を残して多数の小孔3が縦横に整列して穿設されており、この小孔3と両側部を除くシート状基体2の一側面Cの格子状部分に多数の線状突起2aが設けられている。
シート状基体2は、適度の透湿度を有することが適当であり、JISZ0208で2000g/m2・24h以上であると、シート状基体2に毛髪10を巻き付けまたは巻き込んだ状態でパーマネントウェーブ用剤の塗布あるいはスチームを噴霧してもこれらを毛髪10に均一に行き渡たらせることができるので好ましい。
また、シート状基体23の厚さは0.3〜0.8mmの範囲が好ましく、0.3mm未満では、所定の巻き直径に巻き込むことは容易であるが、そこに毛髪10を巻き付けまたは巻き込んだ時の毛髪10の重量やテンションによって形状が保持しにくくなる可能性がある。
一方、0.8mm以上では、シート状基体2を所定の巻き直径に巻き込むことが困難になること、そしてシート状基体2が厚い分だけ巻き込む力が必要になるので、形状を保持するためにはその力に見合う係止力が必要となり、巻回した際の小孔3に線状突起2aを挿通させるだけの係止力では形状保持ができにくいものとなる。
小孔3の大きさ(面積)は、0.04〜0.16mm2程度で、その数は7〜12個/cm2の範囲が好ましく、また孔形状としては、正方形や長方形,円形や楕円形その他任意の形状のいずれでもよい。
小孔3の大きさが0.04mm2未満であると、シート状基体2を渦巻き状に巻き込んだ際に線状突起2aがこの小孔3に入らないために、巻き込んだシート状基体2の強度不足により、これに毛髪10を巻き付けたり巻き込むと歪みが発生し易くなること、線状突起2aが小孔3に入らないために線状突起2aの長さ分だけシート状基体2に厚みが出て所定の巻き直径巻き込むことが困難となる。
一方、小孔3の大きさが0.16mm2以上では、シート状基体2を渦巻き状に巻き込んだ際に小孔3内に入り込んだ線状突起2aが小孔3に引っ掛からないために投錨効果が生じず、巻き込んだシート状基体2の形状保持性が低下する。さらに、シート状基体2に巻き付けまたは巻き込んだ毛髪10に小孔3の跡が付いてしまい、所定のカールやウェーブが付きにくいものとなる。
シート状基体2の一側面Cに配列される線状突起2aは、シート状基体2を渦巻き状に巻回した際に、全ての小孔3に線状突起2aが挿通するよう小孔3の数の2〜3倍に相当する20〜30本/cm2程度とすることにより、渦巻き状に巻回したシート状基体2が硬く締まり、シート状基体2に毛髪10を巻き付けまたは巻き込んだ場合にも歪みが発生しにくくなって、形状保持性が向上するので好ましい。さらに、線状突起2aを規則正しく配列しておくことにより、毛髪10を線状突起2aに引っ掛けて係止する際に、毛髪10が曲がらずに真っ直ぐに巻き付けまたは巻き込むことができるので好適である。
線状突起2aの本数が20本/cm2未満では、毛髪10を巻き付けまたは巻き込むと歪みが発生して形状保持性が低下すること、毛髪10をシート状基体2に巻き付けまたき巻き込む時に線状突起2aに引っ掛かりにくくなり、たとえ引っ掛かってもその係合力は弱く、安定した巻き付けや巻き込み固定ができなくなる。
一方、線状突起2aの本数が30本/cm2以上になると、シート状基体2を巻回した際に小孔3から沢山の線状突起2aが飛び出し、シート状基体2表面の線状突起2aの数が増えてシート状基体2間の隙間が少なくなり、毛髪10が引っ掛り難くなってシート状基体2の固定がしにくくなる。
また、線状突起2aの長さは、シート状基体2を所定の巻き直径に巻き込み易く、さらに毛髪10の引っ掛りを考慮すると1〜3mmの範囲が好ましい。
線状突起2aの長さがlmm未満であると、シート状基体2を巻回した際に線状突起2aが小孔3に通らなくなって投錨効果が生じず、巻回形状の保持が困難になること、また巻き込んだシート状基体2表面の線状突起2aに毛髪10が引っ掛り難くなって毛髪10が固定できなくなる。
一方、線状突起2aが3mm以上であると、シート状基体2を巻回した際に、小孔3に挿通した線状突起2aがシート状基体2の反対側面から飛び出し、飛び出した線状突起2a同士でシート状基体2の反対側面での隙間が少なくなり、毛髪10引っ掛りにくくなると同時にシート状基体2の巻回状態を保持するのが困難となる。
線状突起2aの太さは、シート状基体2を渦巻き状に巻回した際の形状保持性の観点から0.1〜0.3mmの範囲が好ましい。
線状突起2aの太さが0.lmm未満であると、線状突起2aの硬さが減少するので、シート状基体2を巻回した際に小孔3に挿通した線状突起2aが倒れてアンカー効果が充分に発揮されないこと、また巻き込んだシート状基体2表面の線状突起2aに引っ掛けた毛髪10が動き易くなって確実な固定が困難となる。
一方、線状突起2aの太さが0.3mm以上では、線状突起2aが小孔3よりも大きくなって小孔3を通すことができず、投錨効果が得られずに巻き込んだシート状基体2の形状保持性が劣ってしまうこと、また巻き込んだシート状基体2表面の線状突起2aに引っ掛けた毛髪10に線状突起2aの跡がついてしまい、所望のカールやウェーブが得られなくなる。
さらに、線状突起2aの形状は、先端を若干曲げるかあるいは折り返した釣針状が好ましく、例えば突起頭頂部が突起軸部よりも面積が大きい茸形などは、シート状基体2を巻回した際に、小孔3に挿通した線状突起2aの引っ掛かる度合いが大きくなるため、高い係合力が生じて巻き込んだ形状の保持性は有効であるが、巻き込んだシート状基体2を元に戻す場合に取り外しが困難になって手間が掛かること、無理に取り外そうとすると破損したり、歪みが発生して繰り返しの使用ができなくなる。
前記シート状基体2は、長手方向である巻き込み方向Aと、これに直交する幅方向Bとの剛柔性の比率が1:1.4〜1.8の範囲で、幅方向の剛柔性が巻き込み方向よりも高いことが好ましい。
幅方向Bの剛柔性を、巻き込み方向Aと同等ないしはこれ以下にすると、シート状基体2を巻き込んでいくと巻き込む方向の硬さが増して幅方向が折れ易くなり、従来の口ッドの代替えの役割を果たさなくなる。
また、線状突起2aを配設したシート状基体2の一側面C側と、線状突起2aを設けないシート状基体2の他側面D側との剛柔性を、1:1.4〜1.8の範囲に設定することが好ましい。シート状基体2の一側面C側を他側面D側よりも剛柔性を低くすることで、線状突起2aを表側(外側)にしてシート状基体2を巻き込むさいの巻き込みが容易となり、さらに裏側(内側)が反り返るクセが付きにくくなって、繰り返しの使用にもよく堪えるようになる。
さらに、シート状基体2に一定の負荷を与えた後のシート状基体2の形状復元率が60%以上で、且つ巻き込む方向Aと幅方向Bとの比率が1〜1.2:1の範囲とすることが好ましい。シート状基体2の巻き込み方向Aは、ほぼ100%の形状復元率がよいが、100%の形状復元率を実現する素材や構成をとることは困難であるため、幅方向Bの形状復元率を低くすることでシート状基体2の巻き込み方向Aの形状復元時の歪みを吸収(緩和)するので、特定のクセが付き難く、繰り返しの使用が可能になる。
次に、本実施例のシート状基体2を使用した毛髪10のカール付けの手順について説明する。
まず、図3に示すように、線状突起2aの配列側面であるシート状基体2の一側面側を外側にして、所定の巻き直径となるようにシート状基体2の一端側から渦巻き状に巻き込んで略円筒状を成形する。
図5,図6では、渦巻き状に巻回した円筒状シート状基体2の最外周に位置する他端部を下側に位置させて、円筒状シート状基体2の幅方向に毛髪10を巻き付ける。そして、円筒状シート状基体2に巻き付けた毛髪10の全体にパーマネントウェーブ用剤を塗布して所定時間放置し、あるいは必要に応じて適宜加熱したのち、円筒状シート状基体2を毛髪10から取り外して、毛髪10のシャンプーと乾燥を行う。
または、図7に示すように、線状突起2aの配列側面であるシート状基体2の一側面Cに毛髪10を載せ、該毛髪10を線状突起2aに引っ掛けて係止したのち、図8のように、毛髪10の毛先側から毛髪10とシート状基体2とが外側となるように、該シート状基体2と毛髪10とをシート状基体2の他端まで渦巻き状に一体に巻き込んで所定の巻き直径とする。
図4は、シート状基体2と毛髪10とを渦巻き状に一体に巻き込んだ上記図7,8の一部拡大断面図で、シート状基体2の線状突起2aが小孔3を通って、該小孔3やシート状基体2内外の毛髪10に引っ掛かった様子を示している。
そして、円筒状シート状基体2に巻き付けた毛髪10全体に、上記図5,6の場合と同様パーマネントウェーブ用剤を塗布して所定時間放置し、あるいは必要に応じて適宜加熱したのち、円筒状シート状基体2を毛髪10から取り外して、毛髪10のシャンプーと乾燥を行う方法をとることもできる。
なお、図9,図10に示すように、従来のロッド20を使用するものでは、輪ゴム21などで固定するが、本実施例のシート状基体2では、一側面に配列した線状突起2aによって、毛髪10と線状突起2aや線状突起2a同士が引っ掛り、その係合力で固定されるので、特に輪ゴムなの固定具は必要としない。
(実験例)
次に、本実施例に基づいて行った各種実験例を説明する。
実験例の毛髪10のカール付与に使用するシート状基体2の条件並びに性能は、以下に示す通りである。
(1)シート状基体2のサイズ:長さ…20cm,幅…7cm,厚さ…0.4mm
(2)シート状基体2の素材:シート状基体2,線状突起2aとも:ナイ口ン6.6
(3)シート状基体2の透湿度:2,6239/m2・24h(JISZ0208:力ップ法)
(4)線状突起2aのサイズ,形状:長さ…2mm,太さ…0.15mm,形状…鈎形
(5)線状突起2aの配置数:24本/cm2
(6)小孔3のサイズ,形状…0.08mm2,数…9個/cm2,形状…四角形
シート状基体2の剛柔性能:図11,図12に示すように、長さ7cm×幅1.5cmのシート状基体2を、一端から長さ方向に3.5cmの位置までを垂直の台30の端部に両面テープ31で固定して、他端に負荷32を掛けてシート状基体2の一側面Cが90°撓む時の荷重を測定した。
図13では、図11,図12と同じ装置でシート状基体2の他側面Dが90°撓む時の荷重を測定した。表1は、このようにして行ったシート状基体2の剛柔性能の結果を示す。
Figure 2009050302
シート状基体2の形状復元性能:図14(a)(b)の模式図に示すように、長さ7cm×幅1.5cmのシート状基体2の長手方向の両端部近傍を重ね合わせ、略楕円形のシート状基体2の高さH1を測定し、上記剛柔性と同様の負荷32を掛けて5分間放置したのちにこれを取り除き、1分間放置してシート状基体2の一側面Dの略楕円形の高さを測定したもので、この形状復元測定は、図14(c)に示すシート状基体2の一側面Cを外側にした場合と、図14(d)に示すシート状基体2の他側面Dを外側にした場合と2通りを行い、それぞれの略楕円形の高さH2を測定した。表2は、このようにして行ったシート状基体2の形状復元性能の結果を示す。
Figure 2009050302
上記の条件と性能を持つシート状基体2を用いて以下の実験を行った。
(実験例1)
カール付与手順)
・線状突起2aを配列した一側面C側が外側となるようにシート状基体2を巻き込んで、直径25mmの円筒状にする。
・上記円筒状シート状基体2の外側に毛髪10を巻き付けたのち、毛髪10にウエラジャパン製のスタイルフオームへアコント口ールFBの1液を塗布して10分間自然放置したのち、さらに2液を塗布して10分間自然放置し、毛髪10をシート状基体2から取り外して、シャンプー及び乾燥をした。
(実験例2)
カール付与手順)
・毛髪10を、線状突起2aの配列側面であるシート状基体2の一側面C側の上に載せて、毛髪10を線状突起2aに引っ掛けて係合させて固定する。
・シート状基体2の一端を起点として線状突起2aが外側を向くようにシート状基体2と線状突起2aに係合した毛髪10とを一緒に渦巻き状に巻き込んで、直径25mmの円筒状に固定する。
・ウエラジャパン製のスタイルフオームへアコント口ールFBの1液を塗布して10分間自然放置し、さらに2液を塗布して10分間自然放置したのち、毛髪10をシート状基体2から取り外して、シャンプー及び乾燥をした。
(比較例)
実験例と同様に直径25mmのロッド20を用いて毛髪10を巻き付けた以外は、実験例と同様のパーマネントウェーブ用剤を使用してカールを付与した。
(結果)
パーマネントウェーブ用剤によるカールの付与後及びシャンプー10回繰り返し後のカール径を表3に示す。
Figure 2009050302
実験例,比較例ともにカールの掛かり具合と保持性にさほど差はなかったが、実験例1,2のカールには、比較例のような歪みやヨレは見られなかった。
なお、上述の実施例や実験例では、シート状基体2の両側部に小孔3を設けない部分を残したもので説明したが、本発明はシート状基体の全体に小孔を設けてもよい。また、一側面側の線状突起は、シート状基体を渦巻き状に巻回した際に小孔に係合して巻回状態を保持すればよく、小孔と線状突起のレイアウトや形状は適宜変更可能である。さらに、シート状基体を巻回する場合に、線状突起を設けた一側面側を外側にするのが一般的であるが、本発明はこの一側面を内側にしてシート状基体を巻回することも妨げない。
本発明の一実施例を示す毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体の拡大断面図である。 本発明の一実施例を示す毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体の一部拡大断面図である。 本発明の一実施例を示す毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体を巻回した状態の斜視図である。 本発明の一実施例を示す毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体を巻回した状態の一部拡大断面図である。 本発明の一実施例を示す巻回した毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体に毛髪を巻き付けた状態の側面図である。 図5の正面図である。 本発明の一実施例を示す突起上面に係止した毛髪と毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体とを一体に巻回した状態の正面図である。 図7の側面図である。 従来の口ッドに毛髪を巻き付けた状態の側面図である。 従来の口ッドに毛髪を巻き付けた状態の正面図である。 剛柔性の測定状態を示す断面図である。 剛柔性の測定において線状突起を上向きにして90°の撓み負荷を掛けた状態の断面図である。 剛柔性の測定において線状突起を下向きにして90°の撓み負荷を掛けた状態の断面図である。 (a)は形状復元率の測定において使用する毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体の長手方向の両端部近傍を重ね合わせた状態の模式図、(b)は形状復元率の測定において使用する毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体に負荷を掛けた状態の模式図、(c)は形状復元率の測定において使用する毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体の突起を外側にした状態の側面図、(d)は形状復元率の測定において使用する毛髪カール・ウェーブ付け用シート状基体の突起を内側にした状態の断面図である。
符号の説明
1…毛髪用カール・ウェーブ付け用シート
2…シート状基体
2a…線状突起
3…小孔
A…シート状基体2の巻き込み方向(シート状基体2の長さ方向)
B…巻き込み方向Aと直交するシート状基体2の幅方向
C…シート状基体2の一側面
D…シート状基体2の他側面
10…毛髪5
20…ロッド
21…輪ゴム
30…台
31…両面テープ
32…負荷

Claims (4)

  1. 渦巻き状に巻回されるシート状基体に毛髪を巻き付けまたは巻き込んで、該毛髪にカールやウェーブを付与する毛髪カール・ウェーブ付け用シートであって、
    前記シート状基体に所定の透湿性と剛柔性とを設定し、該シート状基体に多数の小孔を開設するとともに、
    シート状基体と毛髪とを渦巻き状に巻回をした際に、前記小孔に係合して巻回状態を保持する多数の線状突起を前記シート状基体の一側面に配設した
    ことを特徴とする毛髪カール・ウェーブ付け用シート。
  2. 前記シート状基体は、巻き込み方向の剛柔性が、これと直交する幅方向の剛柔性よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪カール・ウェーブ付け用シート。
  3. 前記シート状基体は、巻き込み方向の形状復元率が、これと直交する幅方向の形状復元率より高い
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪カール・ウェーブ付け用シート。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪カール付け用シートを用いて毛髪にカールやウェーブを付与する方法であって、
    前記線状突起を配設した一側面側を外側にして前記シート状基体を渦巻き状に巻回し、
    このシート状基体の巻回時に前記毛髪を巻き付けまたは巻き込んで、この巻回状態を前記線状突起と前記小孔との係合にて保持し、
    前記シート状基体に巻き込んだ前記毛髪にパーマネントウェーブ用剤を塗布及び/または加熱により毛髪にカールやウェーブを付ける
    ことを特徴とする毛髪カール・ウェーブ付け用シートの使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067607A (ja) * 2009-08-27 2011-04-07 Yuzo Kato コールドパーマの施術方法及びその器具
WO2019216264A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 シャープ株式会社 毛試料治具
KR102335418B1 (ko) * 2020-07-21 2021-12-06 구혜선 헤어롤
WO2023058665A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 剛 村中 カール形状形成装置

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