JP2009049944A - 中継接続ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリに記憶するルーティングテーブルの記憶量を小さくすると共にメモリから中継処理回路にルーティングテーブルを読み出す時間を短くする。
【解決手段】ECU30を夫々接続しているバス31間に介在させてメッセージを中継する車載用の中継接続ユニット10であって、メッセージのIDの値を小から大の順で並べ、隣り合うIDの値の差分値より差分IDを求め、メッセージのIDよりビット数を減少した差分IDと中継先バス31との関係を特定した第1ルーティングテーブルT1を記憶したメモリと、起動時にメモリから第1ルーティングテーブルT1を読み込み、第1ルーティングテーブルT1の差分IDを元のID値に変換した第2ルーティングテーブルT2を作成する変換回路部22と、第2ルーティングテーブルT2を参照して受信したメッセージを特定の中継先バス31へ送信する中継処理回路部21とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、中継接続ユニットに関し、詳しくは、中継処理に用いるルーティングテーブルの記憶量を少なくしてメモリのサイズを小型化すると共に中継処理部への転送時間を短くするものである。
従来、車両に搭載される機器を制御する電子制御ユニット(Electronic Control Unit:以下ECUと称す)を多重通信用のバス同士を中継接続ユニット(ゲートウェイ)を介して接続してネットワークを構築し、異なるバスに属するECU間で送受信されるメッセージを該中継接続ユニットで中継する車載用通信システムが採用されている。
車載用通信システムのプロトコルとしては、非特許文献1に示すCAN(Control Area Network)が標準となりつつある。CANをプロトコルとする車載用通信システムにおいては、送受信される各メッセージ毎にID(識別子)を備えていると共に、中継接続ユニットはメッセージのIDと中継先バスとの関係を示すルーティングテーブルを備えている。中継接続ユニットは、バスからメッセージを受信すると、該メッセージのIDからルーティングテーブルを参照して中継先バスを判別し、該中継先バスにメッセージを中継している。
近年では、自動車の高機能化および高性能化に伴い、自動車に搭載される電装機器および該電装機器を制御するECUの数は急増しており、車載用通信システムで送受信されるメッセージの数も増大している。
このため、中継接続ユニットにおいて中継されるメッセージの数も増大し、ルーティングテーブルに記載されるメッセージIDの数が増加してルーティングテーブルを記憶するメモリのサイズが大きくなる傾向にある。
中継接続ユニットの中継処理を行う中継処理回路を集積回路で構成し、ルーティングテーブルを集積回路と接続したメモリに記憶している場合、中継接続ユニットの起動時には、ルーティングテーブルをメモリから中継処理回路に読み出さなければならない。
しかし、ルーティングテーブルの記憶量が大きいと、メモリから中継処理回路に読み出す時間が長くなるという問題がある。
CAN入門 発行:2003年10月1日 発行者:ルネサステクノロジ インターネット(URL:http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/specific/can_lin_mcu/candoc/rjj99z0001_entry_0400.pdf)
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、中継接続ユニットにおいて、ルーティングテーブルの記憶量を少なくしてメモリのサイズを小さくすると共に、メモリから中継処理回路にルーティングテーブルを読み出す時間を短くすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、電子制御ユニットを夫々接続しているバス間に介在させ、異なるバスに属する前記電子制御ユニット間で送受信するメッセージを中継する車載用の中継接続ユニットであって、
前記メッセージのIDの値を小から大の順で並べ、隣り合うIDの値の差分値より差分IDを求め、前記メッセージのIDよりビット数を減少した前記差分IDと中継先バスとの関係を特定した第1ルーティングテーブルを記憶したメモリと、
起動時に、前記メモリから第1ルーティングテーブルを読み込み、該第1ルーティングテーブルの前記差分IDを元のID値に変換した第2ルーティングテーブルを作成する変換回路部と、
前記第2ルーティングテーブルを参照して受信したメッセージを特定の中継先バスへ送信する中継処理回路部と、
を備えていることを特徴とする車載用の中継接続ユニットを提供している。
中継処理回路部は、メッセージを受信すると、該メッセージのIDが第2ルーティングテーブルに記載されているか否かを探索し、記載されている場合には中継先バスに該メッセージを中継する。このとき、第2ルーティングテーブルのメッセージIDの探索は、二分探索法を用いて行っている。
二分探索法は小から大に順に並んだデータのうち、順序が中央であるデータと、検索値との大小関係を比較し、検索値が中央より上にあるか下にあるかを判断していく方法である。本発明の中継接続ユニットにおいては、第2ルーティングテーブルのメッセージIDの値は小から大の順に並べている。
本発明では、第2ルーティングテーブルのメッセージIDが小から大の順に並んでいることを利用して、メモリに記憶され中継接続ユニットの起動時にメモリから読み出される第1ルーティングテーブルの記憶量を少なくしている。
詳細には、小から大の順に並んだメッセージIDのうち、隣り合うIDの値の差分値を第1ルーティングテーブルの差分IDとしている。差分IDの値はメッセージIDの値よりも小さくなるため、差分IDの値を表すのに必要なビット数はメッセージIDのビット数よりも減少させることができると共に、第1ルーティングテーブルの記憶量をメッセージIDを用いた第2ルーティングテーブルよりも小さくすることができる。
また、前記メッセージのIDの値は小から大の順で並べているので、隣り合うIDのうち大きい値のIDから小さい値のIDの差分値を求めて差分IDとすることで、差分IDが負となることがない。
中継接続ユニットの起動時には、変換回路部は第1ルーティングテーブルをメモリから読み出して第2ルーティングテーブルに変換している。該変換は、第1ルーティングテーブルの順に並んだ差分IDのうち、最初の差分ID1の値をメッセージID1の値とし、順に並んだ次の差分ID2をメッセージID1に加算してメッセージID2とする。同様に、次の差分ID3をメッセージID2に加算してメッセージID3とする。
このように、メッセージIDに差分IDを加算していくだけで順次メッセージIDに変換することができ、差分IDをメッセージIDに簡単に戻すことができる。
前記メッセージはCANプロトコルに準拠するメッセージであり、メッセージIDは11ビットからなる。
また、前記第1ルーティングテーブルの差分IDは1ビット以上9ビット以下としていることが好ましい。
メッセージIDの値はメッセージごとに異なるため、隣り合うメッセージIDの差分値である差分IDはゼロとなることはなく、必ず1ビット以上の値となる。
10ビット以上とした場合には、CANプロトコルにおけるメッセージIDは11ビットであるため、第2ルーティングテーブルと比べて第1ルーティングテーブルの記憶量を小さくする効果が薄くなる。
第1ルーティングテーブルは、各差分IDが取り得るビット数のうち最も大きいビット数を差分IDのビット数として設定している。このため、隣り合うメッセージIDの差分値である差分IDの値がばらつく場合には、各差分IDの値を表すビット数にもばらつきが生じ、第1ルーティングテーブルの差分IDのビット数が大きく設定されて第1ルーティングテーブルの記憶量が減少しないことがある。
一方、前記メッセージIDの値を等間隔に定め、前記隣り合うIDの値の差分値が等しくなるように定めると、各差分IDの値にばらつきが生じず、該差分IDの値を表すために必要なビット数を最小とすることができる。
また、第2ルーティングテーブルに記憶されるメッセージの数によっては前記メッセージIDの値を等間隔に定められない場合がある。このような場合には、メッセージIDの値の間隔、即ち隣り合うIDの値の差分値にできるだけ差が出ないようにメッセージIDの値を定めることで、各差分IDの値のばらつきが小さくなると共に、該差分IDの値を表すために必要なビット数のばらつきも小さくなる。このため、各差分IDのうち最も大きいビット数で第1ルーティングテーブルの全ての差分IDのビット数を設定しても、差分IDのビット数を小さくすることができる。
該差分IDの最小ビット数は、中継接続ユニットが中継するメッセージの数、即ち第2ルーティングテーブルに記載されるメッセージIDの数に応じて異なっており、メッセージIDの数が多いほど隣り合うメッセージIDの値の差分値は小さくなり、差分IDの最小ビット数が小さくなる。
前記第1ルーティングテーブルの差分IDの間にダミーIDを挿入し、差分IDのビット数を調整してもよい。
前述したように、第1ルーティングテーブルの差分IDは、隣り合うメッセージIDの差分値である差分IDの値がばらついている場合、全ての差分IDのビット数うち最も大きいビット数で表しているため、差分IDのビット数が10ビット以上に大きくなる場合がある。
このような場合に、本発明では、間隔が大きい隣り合うメッセージIDの間にダミーのメッセージIDを挿入する。ダミーのメッセージIDの値は、隣り合うメッセージIDとダミーのメッセージIDとの値の間隔がそれぞれ等しくなる値とする。
メッセージIDにダミーのメッセージIDを挿入すると、差分IDには、メッセージIDとダミーのメッセージIDとの間の差分値であるダミーIDが挿入される。該差分IDのダミーIDの値は、ダミーIDを入れない差分IDの値よりも小さくなり、ビット数も小さくなる。このため、第1ルーティングテーブルの差分IDのビット数を減少させることができる。
ダミーIDが挿入されることで第1ルーティングテーブルの記憶量が大きくなるが、差分IDのビット数は減少するため、第1ルーティングテーブル全体の記憶量を小さくすることができる。
なお、ダミーIDは複数挿入されてもよい。
また、第1ルーティングテーブルを記憶するメモリはEEPROMであり、中継処理回路部、変換回路部は集積回路(Integrated Circuit)として、中継接続ユニットをハードウェア化している。
集積回路はEEPROMと接続しており、中継接続ユニットの起動時にはEEPROMから第1ルーティングテーブルを読み出して集積回路に読み出す。第1ルーティングテーブルの記憶量が小さいので、EEPROMからの読み出し時間を短くすることができる。
集積回路は、中継処理回路部、変換回路部の動作のために設計製造されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってもよい。また、内部の回路構成が変更可能な集積回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)であってもよい。
前述したように、本発明の中継接続ユニットによれば、中継処理を行う際に参照する第2ルーティングテーブルの小から大の順に並んだメッセージIDのうち、隣り合うIDの値の差分値を第1ルーティングテーブルの差分IDとしている。このため、差分IDの値を示すビット数をメッセージIDのビット数より減少させることができ、メモリに記憶する第1ルーティングテーブルの記憶量を、第2ルーティングテーブルよりも小さくすることができる。
また、第1ルーティングテーブルの記憶量が小さいので、変換回路部がメモリから第1ルーティングテーブルを読み出す時間を短くすることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図8は本発明の第1実施形態を示す。
車載用の中継接続ユニット10は、電子制御ユニット(ECU)30を夫々接続しているバス31間に介在させ、異なるバス31に属する前記ECU30間で送受信するメッセージを中継している。
本実施形態では、中継接続ユニット10を2本のバス31A、31Bの間に介在させ、2本のバス31A、31Bに夫々2つのECU30−1、30−2を接続している。通信プロトコルはCANである。
図1に示すように、中継接続ユニット10は、中継接続ユニット用LSI40とEEPROM11を備え、中継接続ユニット用LSI40には中継処理回路21とパラメタ処理回路22を備えている。中継処理回路21は、あるECU30が送信したメッセージを受信して他のECU30に中継している。中継処理回路21は、受信したメッセージのID(識別子)と中継先のバス31を示した第2ルーティングテーブルT2を用いて中継処理を行っている。
EEPROM11は、第2ルーティングテーブルT2を変換して記憶量を第2ルーティングテーブルT2より小さくした第1ルーティングテーブルT1を記憶している。
中継接続ユニット10の起動時に、中継接続ユニット用LSI40のパラメタ処理回路22はEEPROM11から第1ルーティングテーブルT1を読み出して第2ルーティングテーブルT2に変換し、中継処理回路21は第2ルーティングテーブルT2を用いて中継処理を行っている。
すなわち、記憶量が小さい第1ルーティングテーブルT1はEEPROM11に記憶するための形式、第2ルーティングテーブルT2は中継処理回路21が中継処理を行うために参照する形式である。
第1ルーティングテーブルT1及び第2ルーティングテーブルT2の詳細について説明する。
まず、EEPROM11に記憶した第1ルーティングテーブルT1を説明する。
図2に示すように、第1ルーティングテーブルT1は、図3の第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDを第2ルーティングテーブルT2よりも少ないビット数で表したものであり、第1ルーティングテーブルT1は第2ルーティングテーブルT2に基づいて予め作成してEEPROM11に記憶している。
第1ルーティングテーブルT1は、第1ルーティングテーブルT1のID(以下、差分IDと称す)と、該IDに対応する中継先バス31とを一列に並べたものである。
差分IDは、第2ルーティングテーブルT2の隣り合うメッセージIDの値の差分値を演算して求めている。
例えば、第2ルーティングテーブルT2の11ビットで表されたメッセージID2「00000000110」とメッセージID1「00000000010」の差分の値「00000100」を第1ルーティングテーブルT1の差分ID2の値とし、第2ルーティングテーブルT2のメッセージID3「00000010011」とID2「00000000110」の差分の値「00001101」を第1ルーティングテーブルT1の差分ID3の値としている。なお、差分の絶対値を用いている。
また、差分ID1の値は「0」から第2ルーティングテーブルT2のメッセージID1を引いた値としており、メッセージID1と同じ値となる。
差分IDは11ビットで表された第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの値の差分であるため、11ビットより少ないビット数で表すことが可能である。
第1ルーティングテーブルT2では全ての差分IDのビット数を同じとしており、隣り合うメッセージIDの差分値である差分IDの値がばらついて各差分IDの値を表すビット数にもばらつきが生じる場合には、最も大きいビット数で差分IDを表している。図2の例では、差分IDを8ビットで表している。
次に、中継処理回路21が用いる第2ルーティングテーブルT2について説明する。第2ルーティングテーブルT2は、中継処理回路21がバス31を介して受信したメッセージを他のバス31に中継する際の中継先のバス31を記載したものであり、図3に示すように、メッセージIDと、該IDのメッセージの中継先バス31とを一列に並べたものである。
第2ルーティングテーブルT2は、メッセージのIDの値を基準として昇順、すなわちIDの値を小から大の順に並べており、中継処理回路21は後述する二分探索法を用いて第2ルーティングテーブルT2から受信したメッセージのIDに該当するメッセージIDを探索している。
本実施形態では通信プロトコルがCANであり、CANのメッセージIDを示すアービトレーションフィールドは11ビットであるため、第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDは11ビットとなっている。
差分IDのビット数の最小値と最大値について説明する。
まず、中継接続ユニット10が送受信するメッセージのメッセージIDは11ビットであるため、第2ルーティングテーブルT2は「0000000000」〜「11111111111」の値を持つ2048個のメッセージIDを備えることが可能である。
例として、第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数が256個である場合を考える。
差分IDのビット数は、第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数によって定まり、隣り合うメッセージIDの差分値が等しい場合に最小となる。
そこで、256個のメッセージIDの値を、隣り合うメッセージIDの値の差分値がそれぞれ等しくなるように定めると、「11111111111」を「1000」おきに256分割した値となり、例えば図4(B)のようになる。図4では説明のために個数とビット数の欄を設けており、中継先バス31の記載は省略している。
なお、256番目のメッセージIDは値を等間隔に定めることができないため、256番目のメッセージIDの値は、255番目と256番目の差分値が「111」となるように定めている。255番目と256番目の差分値「111」は、他の差分値「1000」とできるだけ差が小さくなるように定めた値である。
このとき、第1ルーティングテーブルT1の差分IDは図4(A)に示す値となる。第2ルーティングテーブルT2の隣り合うメッセージIDの差分値は「1000」となるため、差分IDは「1000」となり4ビットで表すことができる。なお、メッセージIDは11ビットのため、256番目と255番目のメッセージIDは差分値が「111」となり、図(A)の256番目の差分IDは「111」となる。
第1ルーティングテーブルT2では各差分IDの値を表すビット数にばらつきが生じる場合には、最も大きいビット数で差分IDを表して全ての差分IDを同じビット数とするため、差分IDは4ビットで表すことができる。該4ビットはメッセージIDの数が256個の場合に、差分IDのビット数の最小値となる。
同様に、第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数が64個、128個、512個の場合も、隣り合うメッセージIDの差分が等しくなるようにメッセージIDの値をそれぞれ定める。
図5に示すように、メッセージIDの数が64個の場合は、隣り合うメッセージIDの差分は「100000」となり、差分IDのビット数の最小値は6ビットとなる。メッセージIDの数が128個の場合は、隣り合うメッセージIDの差分は「10000」となり、差分IDのビット数の最小値は5ビットとなる。メッセージIDの数が512個の場合は、隣り合うメッセージIDの差分は「100」となり、差分IDのビット数の最小値は3ビットとなる。
次に差分IDのビット数の最大値について説明する。
第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数が256個の場合に、図6(B)に示すようなメッセージIDの値が設定されているとする。図6においても、説明のために個数とビット数の欄を設け、中継先バス31の記載は省略している。
図6(B)に示すように、第2ルーティングテーブルT2の1番目から255番目までのメッセージIDの値は「1」ずつ増加しているが、256番目のメッセージIDの値は255番目より「11110000000」増加している。このため、図6(A)に示す差分IDは1番目から255番目までは「1」となり、差分IDのビット数は1ビットであるが、256番目は「11110000000」となり、差分IDのビット数は11ビット必要となる。
第1ルーティングテーブルT1は全ての差分IDを同じビット数とするため、このように隣り合うメッセージIDの値の差分の値に大きくばらつきがある場合には、最も大きいビット数で表された差分IDのビット数で全ての差分IDが表され、第1ルーティングテーブルT1の大きさを小さくすることができない。
このため、メッセージIDにダミーのメッセージIDを挿入する。図7(B)に示すように、第2ルーティングテーブルT2の255番目と256番目のメッセージIDの間にダミーのメッセージIDを3つ挿入しており、該ダミーのメッセージIDは、隣り合うメッセージIDとダミーのメッセージIDとの値の間隔がそれぞれ等しくなる値としている。
メッセージIDにダミーのメッセージIDを挿入して第1ルーティングテーブルT1を求めると、図7(A)に示すように、第1ルーティングテーブルT1の差分IDには、メッセージIDとダミーのメッセージIDとの間の差分値であるダミーIDが挿入される。該差分IDのダミーID及び256番目の差分IDの値は「111000000」となり、9ビットとなり、図6(A)に示すダミーIDを挿入しない差分IDの11ビットよりビット数が減少する。
このように、ダミーIDを挿入することで、差分IDのビット数を小さくすることができる。
ダミーIDを多く挿入するほど差分IDのビット数は少なくなるが、ダミーID分だけ第1ルーティングテーブルT1の記憶量が必要となるため、これらの兼ね合いでダミーIDを挿入する数が決まる。ダミーIDの数は3以下であることが好ましい。
同様に、第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数が64個、128個、512個の場合も、隣り合うメッセージIDの差分がばらついているときは差分IDのビット数は大きくなるが、ダミーIDを挿入することにより差分IDのビット数を小さくすることができ、図5に示すように差分IDのビット数の最大値は、メッセージIDの数に関わらず9ビットとしている。
第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの数が64個、128個、256個、512個のいずれの場合も、3つのダミーIDを挿入した場合には、差分IDのビット数は9ビットとすることができる。
第1ルーティングテーブルT1を第2ルーティングテーブルT2に変換する処理は、以下のように行う。
第1ルーティングテーブルT1の差分ID1をメッセージID1とし、メッセージID1に差分ID2の値を加えてメッセージID2としてメッセージID2に差分ID3の値を加えてメッセージID3とする。このように、メッセージIDに差分IDを加えていくことにより、第2ルーティングテーブルT2に変換する。
本発明の中継接続ユニット10は同一基板上に、中継接続ユニット用LSI40と、EEPROM11と、電源12と、ドライバ13と、コネクタ14を備えている。
中継接続ユニット用LSI40(Large scale Integrated Circuit)は集積回路(IC)であり、中継接続ユニット10用に設計されたASICでハードウェアとして構成している。中継接続ユニット用LSI40は送受信回路24と、中継処理回路21と、変換回路部を構成するEEPROM処理回路23とパラメタ処理回路22とを備えている。
書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM11は、図2に示す第1ルーティングテーブルT1を記憶している。
中継接続ユニット用LSI40のEEPROM処理回路23は、EEPROM11と接続しており、中継接続ユニット10の起動時にEEPROM11に記憶された第1ルーティングテーブルT1を読み込んでいる。
パラメタ処理回路22はEEPROM処理回路23と接続しており、第1ルーティングテーブルT1をEEPROM処理回路23から受け取ると、前述した変換処理により読み込んだ第1ルーティングテーブルT1を第2ルーティングテーブルT2に変換している。
中継処理回路21はパラメタ処理回路22と接続すると共に各バス31A、31Bと接続された送受信回路24A、14Bと接続しており、パラメタ処理回路22から第2ルーティングテーブルT2を受け取って、中継処理回路21内のメモリ(図示ぜず)に記憶している。中継処理回路21は第2ルーティングテーブルT2を用いて、異なるバス31に属するECU30間で送受信するメッセージを中継している。
中継処理回路21は、受信したメッセージのIDを検出し、第2ルーティングテーブルT2を参照して受信したメッセージのIDが第2ルーティングテーブルT2にあるか否かを判断する。IDがある場合には、第2ルーティングテーブルT2の該IDの下に示された中継先バス31に該メッセージを中継する。IDがない場合には該メッセージは中継不要であると判断して該メッセージを破棄する。
ここで、受信したメッセージのIDが第2ルーティングテーブルT2にあるか否かの判断は、二分探索法を用いて行っている。
二分探索法は、昇順に並んだ配列に対する探索を行う手法であり、図8に示すフローチャートの動作を行う。
第2ルーティングテーブルT2は第1ルーティングテーブルT1を変換させて求めており、メッセージIDが小から大の順に並んでいる。
第2ルーティングテーブルT2にn個のメッセージIDが記載されている場合、loに1を代入し、hiにnを代入する(S1)。次に、1〜n個が昇順に並べられた第2ルーティングテーブルT2のメッセージIDの中央の位置kを、k=(lo+hi)/2を演算して求める(S2)。kは整数とし、端数は切り上げまたは切り捨てとする。
次に、第2ルーティングテーブルT2の中央位置kのメッセージIDの値A(k)と、受信したメッセージのIDの値xとを比較する(S3)。
中央位置kのメッセージIDの値A(k)と受信したメッセージのIDの値xが同じである場合には、中継処理回路21は受信したメッセージのIDが第2ルーティングテーブルT2に存在すると判断する(S7)。中央位置kのメッセージIDの値A(k)が受信したメッセージのIDの値xより小さい場合には、loにk+1の値を代入する(S4)。中央位置kのメッセージIDの値A(k)が受信したメッセージのIDの値xより大きい場合には、hiにk−1の値を代入する(S8)。
次に、loとhiの値を比較し(S5)、lo>hiとなった場合には、受信したメッセージのIDは第2ルーティングテーブルT2に記載されていないと判断する(S6)。lo≦hiとなった場合には、S2に戻る。
送受信回路24A、14Bは各バス31A、31B毎に設けており、中継処理回路21からのメッセージをドライバ13を介してバス31に送信している。
電源12は集積回路であるLSIで構成し、中継接続ユニット用LSI40と接続して、中継接続ユニット用LSI40を駆動するための電力を供給している。
ドライバ13A、42Bも集積回路であるLSIで構成し、各バス31毎に設けてコネクタ14を介して各バス31と接続している。また、中継接続ユニット用LSI40と接続しており、中継接続ユニット用LSI40が送受信するメッセージをバス31へ送信またはバス31から受信するために、メッセージを構成するデータ信号の電位を調節している。
本発明の中継接続ユニット10によれば、中継処理を行う際に参照する第2ルーティングテーブルT2の小から大の順に並んだメッセージIDのうち、隣り合うIDの値の差分値を第1ルーティングテーブルT1の差分IDとしている。このため、差分IDの値を示すビット数をメッセージIDのビット数より減少させることができ、メモリに記憶する第1ルーティングテーブルの記憶量を、第2ルーティングテーブルよりも小さくすることができる。
また、第1ルーティングテーブルの記憶量が小さいので、EEPROM処理回路23がメモリから第1ルーティングテーブルを読み出す時間を短くすることができる。
本発明である中継接続ユニットの構成を示すブロック図である。 第1ルーティングテーブルの例である。 第2ルーティングテーブルの例である。 メッセージIDの数が256個の場合の(A)は第1ルーティングテーブルの例、(B)は第2ルーティングテーブルの例である。 メッセージIDの数とビット数の最大値及び最小値の関係を示す図である。 メッセージIDの数が256個であって差分IDの値にばらつきがある場合の(A)は第1ルーティングテーブルの例、(B)は第2ルーティングテーブルの例である。 メッセージIDの数が256個であって差分IDにダミーIDを挿入した場合の(A)は第1ルーティングテーブルの例、(B)は第2ルーティングテーブルの例である。 二分探索法の説明図である。
符号の説明
10 中継接続ユニット
40 中継接続ユニット用LSI
11 EEPROM
21 中継処理回路
22 パラメタ処理回路
23 EEPROM処理回路
30 電子制御ユニット(ECU)
31(31A、31B) バス
T1 第1ルーティングテーブル
T2 第2ルーティングテーブル

Claims (4)

  1. 電子制御ユニットを夫々接続しているバス間に介在させ、異なるバスに属する前記電子制御ユニット間で送受信するメッセージを中継する車載用の中継接続ユニットであって、
    前記メッセージIDの値を小から大の順で並べ、隣り合うメッセージIDの値の差分値より差分IDを求め、前記メッセージIDよりビット数を減少した前記差分IDと中継先バスとの関係を特定した第1ルーティングテーブルを記憶したメモリと、
    起動時に、前記メモリから第1ルーティングテーブルを読み込み、該第1ルーティングテーブルの前記差分IDを元のメッセージID値に変換した第2ルーティングテーブルを作成する変換回路部と、
    前記第2ルーティングテーブルを参照して受信したメッセージを特定の中継先バスへ送信する中継処理回路部と、
    を備えていることを特徴とする車載用の中継接続ユニット。
  2. 前記メッセージはCANプロトコルに準拠するメッセージであり、メッセージIDは11ビットからなり、
    前記第1ルーティングテーブルの差分IDは1ビット以上9ビット以下としている請求項1に記載の中継接続ユニット。
  3. 前記第1ルーティングテーブルの差分IDの間にダミーIDを挿入し、差分IDのビット数を調整している請求項1又は請求項2に記載の車載用の中継接続ユニット。
  4. 前記第1ルーティングテーブルを記憶するメモリはEEPOMであり、前記中継処理回路部、前記変換回路部は集積回路からなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用の中継接続ユニット。
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