JP2009046839A - マンホールの浮上抑制構造 - Google Patents

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平田昌宏
Ken Nishina
仁科憲
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Abstract

【課題】マンホールの底面から、流動化処理土の浮力を与えることがない浮力抑止構造を提供する。
【解決手段】マンホールの周囲に、フロー値が160mm以上の流動化処理土が位置している。マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を包囲する状態で砂質土層が位置している。この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土である。
【選択図】図1

Description

本発明は、マンホールの浮上抑制構造に関するものである。
地震時のマンホール周囲の地盤の液状化現象によって、マンホールが突然地上に突出してくる現象が知られている。
そのようなマンホールの地震時の突然の浮上を抑制するために、マンホールの周囲を流動化処理土で包囲する構造が知られている。
流動化処理土は打設後の数時間で硬化し、その後は液状化することがないから地震対策に広く利用されるようになった。
しかしマンホールの周囲を動化処理土で埋め戻す場合には、埋め戻し段階で問題がある。
すなわち粘度の高い流動化処理土をマンホールの周囲に打設すると、コンクリート製のマンホールでさえも浮き上がってしまう現象である。
これはマンホールの底部に回りこんだ流動化処理土が、マンホールを浮き上がらせるからである。
もし設置工事中にマンホールが浮き上がったり傾いたりすると、枝管が破損する場合もあり、流動化処理土を取り除いてマンホールを引き上げ、再度設置のやり直しをしなければならず大変不経済なものである。
そのような現象に対する対策として、特許文献1記載のような技術が開発されている。
特開平9−88108号公報。
上記の特許文献1に記載されたようなマンホールの浮上抑制構造にあっては、次のような問題点がある。
<1> マンホールを砂層の上に設置する構成は知られているが、それらは単に砂層の表面にマンホールの底面を載置するだけであるから、マンホールの底面と砂層と間に流動化処理土が侵入しマンホールに浮力を与えてしまう。
<2> その結果、マンホールには底面から上向きに浮力が作用してマンホールは浮き上がらせる。そこで特許文献1記載の発明ではマンホールの設置穴の周囲の壁にアンカーを打設して拘束する方法を採用せざるを得ず、不経済なものであった。
<3> あるいは、流動化処理土を一度に大量に打設せず、硬化の様子を見ながら少量づつ打設する方法も採用されているが、当然長時間を要する不経済な工法である。
<4> マンホールの底面の下への流動化処理土の回り込みを阻止するために底部にコンクリートを打設してマンホールと一体化すれば浮力は発生しないが、さらに不経済なものとなる。
上記のような課題を解決する本発明のマンホールの浮上抑制構造は、マンホールの周囲に、流動化処理土が位置し、マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を包囲する状態で砂質土層が位置しており、この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土である、マンホールの浮上抑制構造を特徴としたものである。
また本発明のマンホールの浮上抑制構造は、マンホールの周囲に、フロー値が160mm以上の流動化処理土が位置しており、マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を包囲する状態で砂質土層が位置しており、この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」定める砂粒土である、マンホールの浮上抑制構造を特徴としたものである。
また本発明の浮上抑制方法は、マンホールの設置穴を掘削し、マンホールの設置穴の底部に砂質土層を敷設し、その砂質土層に、マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を砂質土層が包囲する状態でマンホールを設置し、この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土であり、マンホールと設置穴の壁面との間に、フロー値が160mm以上の流動化処理土を充填して行う、マンホールの浮上抑制方法を特徴としたものである。
本発明のマンホールの浮上抑制構造は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> マンホールの周囲に打設した流動化処理土は、1、2時間で固化するから、その数時間の間だけ、マンホールの底部から上向きに作用する浮力の発生を避ければよい。
<2> 本発明の構造では、マンホールの底部に砂質土層を敷設し、マンホールの下部の周囲を砂質土層で包囲している。そのため流動化処理土は時間をかけて砂質土層の内部に浸透している間に固化を開始し、やがて砂質土層の内部で固化してしまい、マンホールの底面から浮力を与えることがない。
<3> マンホールの底部に安価な砂質土を設置する簡単な構造であるから、従来の他の浮上抑止構造や方法に比較してきわめて経済的な構造、方法である。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>全体の構成。
本発明は図1に示すように、マンホール1の周囲を流動化処理土2で埋め戻した場合の、流動化処理土2の浮力によるマンホール1の浮上を抑止する構造であり、抑止する方法である。
<2>構築方法。
マンホールを設置するには、まず設置穴3を掘削する。
その設置穴の底部に砂質土層4を敷設する。
その砂質土層4の上にマンホール1の底面が接する状態で吊り降ろす。
砂質土層4の表面上に搭載したマンホール1の下部、すなわち裾部分の周囲を砂質土4によって包囲して、あたかもマンホール1の底部の一部を砂質土層4の内部に埋め込んだ状態とする。
その後、設置穴3の壁面とマンホール1の間の空間に、流動性の流動化処理土2を打設充填する。
流動化処理土2は投入時は流動状態であるが、数時間後には硬化して流動性を失い、安定する。
<3>流動化処理土の特徴。
マンホール1の周囲に位置させる流動化処理土2とは、広く知られている材料である。
ただし流動化処理土2のフロー値が一定以下の流動性の低いものは、マンホールに浮力を与えることがない。
構造物に浮力を与えるフロー値の限界、すなわち流動化処理土2の浮力とフロー値の関係を実験で求めた。
その結果を図2から図4に示す。
その図で明らかなように、流動化処理土2のフロー値が160mm以上の場合に理論浮力と同程度の作用を行うことがわかった。
したがって本発明の抑止構造で対象とする流動化処理土2は、フロー値が160mm以上のものが対象となる。
そのようなフロー値が大きく流動性が高い流動化処理土2ではマンホール1の底面の下に浸透する可能性が高く、マンホール1に対して下部から浮力を与えて浮き上がらせる。
一方、大体160mmよりもフロー値が小さい流動化処理土2、すなわち流動性が低い流動化処理土2ではマンホール1の底面の下に浸透するほどの流動性がなくマンホール1を浮上させる危険性は低い。
<4>砂質土層の設置。
マンホール1の底部の直下、およびマンホール1の下部の周囲を包囲する状態で砂質土層4を位置させる。
すなわち砂質土層4の表面にマンホール1の底部を設置し、その後マンホール1の下部の周囲を砂質土層4で包囲して埋め込んだ状態で設置する。
この埋め込み量はたとえば10cm程度でよいが、特許文献1記載の発明のように砂質土層の上にマンホールを搭載しただけでは、マンホールの底面と砂質土層の間に流動化処理土が容易に侵入してしまい、マンホールに下から浮力を与えることになる。
したがってたとえ10cm程度でも、マンホール1の底部を砂質土層4の内部に埋め込んでおくことが本発明の特徴のひとつである。
ただし埋め込むといっても実際に埋め込む必要はなく、敷設した砂質土層の上にマンホールを設置し、その後にマンホールの周囲に砂質土層を投入すればよい。
<5>砂質土層の特質。
本発明の構造に使用する砂質土層4は、マンホール1を支持する十分な支持力があり、流動化処理土2の浸透を抑制する透水係数を備え、施工性が容易であることが求められる。そのために次のような範囲のものが必要である。
<5−1>砂粒土
この砂質土層に使用する材料は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める「砂粒土」である。
この「砂粒土」は、図5の「土の工学的分類体系」に示すように「砂{S}」と「砂質土{SF}」とを含む材料である。
そして「砂{S}」は「きれいな砂〔S〕」の一部と、「細粒分まじり砂〔S−F〕」の一部を含む。
<5−2>砂の粒子。
砂粒土の粒径は、主に2mmから0.005mmであり、砂からシルトまでの範囲である。
この範囲の粒径を選択したのは、埋め戻し材として求められる支持力が確保できるとともに、粒径が小さいので施工が容易であることが理由である。
シルト分も含ませる理由は、流動化処理土が侵入してくる場合に抵抗が大きく、その透水する速度を低下させることができるからである。
<5−3>均等係数。
均等係数はU=D60/D10で定義され、これによって粒度分布の状態を知ることができる。
ここにD60:粒径加積曲線において、粒子の重量百分率が60%に相当する粒径。
均等係数が大きいと「粒度分布がよい土」と工学的に判断される。
分布のよい土は空隙が小さくなり、したがって透水性が低下する。
そのためにシルトなどの細粒分を含まない場合でも粒径のよい土は、流動化処理土の浸透を抑制し、十分な支持力を期待できるから、本発明の目的に合致する材料として使用できる。
<5−4>透水係数。
この砂粒土は、流動化処理土が簡単に浸透せず、時間をかけて浸透する結果、途中で固化してしまうような性質を備えることが必要である。
そのために、その透水係数はおよそ10-3cm/秒、以下であることが望ましい。
本発明のマンホールの浮上抑制構造の実施例の説明図。 流動化処理土の浮力と時間の関係を示す図。(フロー値115mmの場合) 流動化処理土の浮力と時間の関係を示す図。(フロー値163mmの場合) 流動化処理土の浮力と時間の関係を示す図。(フロー値192mmの場合) 土の工学的分類体系。森北出版「土質力学(第6版)」36頁より。
符号の説明
1:マンホール
2:流動化処理土
3:設置穴
4:砂質土層

Claims (3)

  1. マンホールの周囲に、
    流動化処理土が位置し、
    マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を包囲する状態で砂質土層が位置しており、
    この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土である、
    マンホールの浮上抑制構造。
  2. マンホールの周囲に、
    フロー値が160mm以上の流動化処理土が位置しており、
    マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を包囲する状態で砂質土層が位置しており、
    この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土である、
    マンホールの浮上抑制構造。
  3. マンホールの設置穴を掘削し、
    マンホールの設置穴の底部に砂質土層を敷設し、
    その砂質土層に、マンホールの底部の直下と、マンホールの下部の周囲を砂質土層が包囲する状態でマンホールを設置し、
    この砂質土層は土質工学会基準JGS0051−2000「土の工学的分類方法」で定める砂粒土であり、
    マンホールと設置穴の壁面との間に、フロー値が160mm以上の流動化処理土を充填して行う、
    マンホールの浮上抑制方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5763254B1 (ja) * 2014-10-17 2015-08-12 株式会社山▲崎▼砂利商店 埋設管用クッション材及びこれを用いた埋設管の埋め戻し方法

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