JP2009046468A - 濡れ肌用油性皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】濡れ肌に塗布した場合に、液垂れせず、水馴染み良く塗布でき、容易に脱落することなく肌に残り、優れた閉塞性と保湿性を有し、製剤安定性の高い油性皮膚外用剤の提供。
【解決手段】実質的に無水で、(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上である25℃で液状の油分、(B)ワセリン5〜20重量%、(C)脂肪族アルコール0.1〜5重量%、及び(D)ポリエチレン0.5〜5重量%を含有することを特徴とする、水で濡れた肌に塗布して使用する油性皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、水で濡れた肌(以下、単に「濡れ肌」ともいう)に塗布して使用する、実質的に無水の濡れ肌用油性皮膚外用剤に関する。本発明はさらに、このような濡れ肌用油性皮膚外用剤を、水で濡れた肌に塗布して保湿するスキンケア方法に関する。
肌の潤いを保つためには、肌を保護する皮脂膜と、水分を保持する天然保湿因子(NMF)が重要である。入浴や過度の洗浄などにより、皮脂膜が奪われたりNMFが溶出したりすると、肌の潤いは保てなくなる。
特に、入浴後など洗浄直後の肌は、図1に示すように著しく水分が蒸発し、乾燥しやすい状態にあるため、濡れ肌をすぐに保湿ケアしないと、乾燥肌、手荒れ、湿疹などの原因となることから、濡れ肌の保湿ケアは極めて重要である。ところで、保湿ケアの方法としては、水分を肌に補給する方法や、肌の表面を油分で覆う(閉塞性を高める)ことによって肌からの水分の蒸発を防ぐ方法がある。
入浴後などの水で濡れた肌の保湿ケア方法としては、セラミドなどを含有する上がり湯用保湿剤や、油分と非イオン界面活性剤を含有する濯ぎ化粧料などを用いて調製した上がり湯を、入浴の湯上り時やシャワー後の身体にかけて用いるものがある(特許文献1、2)。しかしながら、これらの保湿剤や化粧料は、上がり湯の中に加えて混合希釈して用いることを必須とし、水を大量に含有する上がり湯組成物を肌に適用することになるため、肌への馴染みは良いものの、油分の絶対量が少なく肌の表面を油分で覆うことができないため、肌からの水分の蒸発を十分に防ぐことは期待できない。
一方、液状の油と高級脂肪酸や、液状の油とペースト状の油とを組み合わせたボディリンス化粧料を、風呂上がり前に肌に塗布し、すすぎ流して用いるものがある(特許文献3、4)。しかしながら、これらは水を含有し、油分を50重量%を超えて含有することが難しく、しかもすすぎ流しを必須とするもので肌に残る油分が少なく、肌の表面を油分で覆うことによって肌からの水分の蒸発を防ぐという観点からの保湿ケアとしては十分なものではなかった。
特開2001−354541号公報 特開2007−1917号公報 特開2000−256179号公報 特開2007−70297号公報
従来からある上がり湯やボディリンス化粧料は、大量に水を含む組成であったり、すすぎ流して用いるもので、肌に残る油分の量が不足しており、肌の表面を油分で覆うことによって肌からの水分の蒸発を防ぐ、つまり閉塞性を高めるという観点からの保湿ケアとしては十分なものではなかった。
一方で、入浴後などの水で濡れた肌は、角質層に水分が補給された後であり、その状態で水分の蒸発を防ぐことができれば、肌に更に水分を補給することなく保湿ケアができ、有用であると考えられる。
この観点から、本発明者らは、実質的に無水の油性皮膚外用剤として、炭化水素を主成分とする化粧料(例えば、商品名:ベビーオイル、ジョンソンエンドジョンソン社製)を塗布すると、肌の表面を油分で覆うことができるので肌からの水分の蒸発を十分に防ぐことができると予想して濡れ肌に適用したものの、粘度が低く液垂れを起こし、更に、肌表面の水分との相溶性が極めて低いために、濡れ肌への馴染みが悪く、肌の表面を油分で十分に覆うことができず、十分な保湿ケアができないことを見出した。また、半固形油分、固形油分や油性ゲル化剤などを用いて液垂れを起こさない粘度のものに調整することが出来ても、濡れ肌に存在する水との馴染みを改善することは極めて困難なものであった。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上である25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有することで、濡れ肌に塗布した場合に、液垂れせず、水馴染み良く塗布でき、優れた閉塞性と保湿性を有する、製剤安定性の高い油性皮膚外用剤を得ることが出来ることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(16)に示す油性皮膚外用剤である。
(1)実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有することを特徴とする、水で濡れた肌に塗布して使用する油性皮膚外用剤。
(2)実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 1〜5重量%
を含有することを特徴とする、水で濡れた肌に塗布して使用する油性皮膚外用剤。
(3)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分を、油性皮膚外用剤全量に対して、70〜90重量%含有する(1)又は(2)記載の油性皮膚外用剤。
(4)炭化水素が、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン及びスクワランからなる群から選択される1種又は2種以上である(1)〜(3)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(5)エステル油が、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、中鎖脂肪酸トリグリセリド及びトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルからなる群から選択される1種又は2種以上である(1)〜(3)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(6)植物油が、乾性油、半乾性油、不乾性油、植物性液体ロウ及び精油からなる群から選択される1種又は2種以上である(1)〜(3)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(7)植物油が、ローズヒップ油、ヒマワリ油、月見草種子油、アルモンド油、オリーブ油、アボカド油、ホホバ油、ユーカリ油、薄荷油及びローマカミツレ油からなる群から選択される1種又は2種以上である(1)〜(3)及び(6)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(8)脂肪族アルコールが、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール及びオレイルアルコールからなる群から選択される1種又は2種以上である(1)乃至(7)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(9)さらに、油溶性ビタミンを含有する(1)乃至(8)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(10)さらに、抗炎症剤を含有する(1)乃至(9)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(11)さらに、清涼化剤を含有する(1)乃至(10)のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
(12)清涼化剤が、dl−メントール及びl−メントールからなる群から選択される1種又は2種以上である(11)記載の油性皮膚外用剤。
さらに、本発明は、以下の方法をも包含する。
(13)実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有することを特徴とする油性皮膚外用剤を、水で濡れた肌に塗布する、保湿を目的とするスキンケア方法。
(14)実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有することを特徴とする油性皮膚外用剤を、水で濡れた肌に塗布し、タオルドライする、スキンケア方法。
(15)ポリエチレンが1〜5重量%である、(13)又は(14)に記載のスキンケア方法。
(16)保湿を目的とする、(13)〜(15)のいずれか一項に記載のスキンケア方法。
本発明の油性皮膚外用剤は、濡れ肌に塗布した場合に、液垂れせず、べたつかず水馴染み良く塗布でき、容易に脱落することなく肌に残り、優れた閉塞性と保湿性を有し、しかも高い製剤安定性を有する。
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明の油性皮膚外用剤は「実質的に無水」であることを特徴とする。ここで、「実質的に無水」とは、油性皮膚外用剤を調製する際に、水を配合しないことを意味する。「水を配合しない」態様としては、植物抽出物などの成分そのものに元来含まれている水や、油性皮膚外用剤が経時的に吸収する水が、製剤中に含有されている態様等が例示できる。
本発明の油性皮膚外用剤は、必須成分として、炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分を含有する。
炭化水素としては、25℃で液状であれば、石油原油から精製したものでも、天然の動植物から抽出したものでも利用できる。具体的には、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマーなどが挙げられる。
流動パラフィンは、石油原油を分別蒸留後、高度に精製するなどして得られるもので、松村石油研究所、カネダなどから入手できる。具体的には、松村石油研究所のシルコールP−70(商品名)、シルコールP−100(商品名)、シルコールP−200(商品名)、モレスコホワイト(商標)、モレスコバイオレス(商標)、カネダのハイコール(商標)などが挙げられる。
軽質流動イソパラフィンは、別名水添ポリイソブテンとも呼ばれ、石油原油の留分を精製して得られ、日本油脂、出光興産などから入手できる。具体的には、日本油脂のパールリーム6(商品名)、出光興産のIPソルベント(商標)などが挙げられる。
流動パラフィン又は軽質流動イソパラフィンを用いる場合は、塗布時の液垂れの点で、それぞれ動粘度(日本薬局方 粘度測定法に従って測定)が10〜70mm/s(40℃)であるものが好ましい。
スクワランとしては、イソプレンを重合して得た合成スクワラン、深海ザメの肝油中に存在するスクワレンに水素添加した動物性スクワラン、オリーブなどの植物に存在するスクワレンに水素添加した植物性スクワランなどが挙げられ、日光ケミカルズ、阪本薬品工業などから入手できる。
α−オレフィンオリゴマーは、炭素数4〜12程度の直鎖脂肪族α−オレフィンを重合後、水素添加して得られる炭化水素であり、日光ケミカルズなどから入手できる。
本発明の油性皮膚外用剤で用いる炭化水素としては、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマーが好ましく、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、スクワランがより好ましく、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィンがさらに好ましく、流動パラフィンが特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤で用いるエステル油とは、アルコールと脂肪酸のエステルであって、25℃で液状のものを指し、低級アルコールの脂肪酸エステルや高級アルコールの脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステルなどを用いることができる。
具体的には、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルなどが挙げられ、高級アルコール工業や日光ケミカルズなどから入手できる。
本発明の油性皮膚外用剤で用いるエステル油としては、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルが好ましく、パルミチン酸イソプロピル、中鎖脂肪酸トリグリセリドがより好ましい
本発明の油性皮膚外用剤で用いる植物油は、植物の種子、果実、核、胚芽などいずれの部位から採取されるものでもよく、25℃で液状のものを指す。植物油は、乾性油、半乾性油、不乾性油、植物性液体ロウ、精油などに分類することができ、乾性油としては、大豆油、サフラワー油、ブドウ種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、月見草種子油などが、半乾性油としては、綿実油、ゴマ油、小麦胚芽油、アルモンド油などが、不乾性油としては、オリーブ油、サザンカ油、ツバキ油、ヒマシ油、ラッカセイ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油などが、植物性液体ロウとしては、ホホバ油などが、精油としては、ユーカリ油、薄荷油、ローマカミツレ油などが挙げられれ、日光ケミカルズ、日本油脂、マツモト交商などから入手できる。
本発明の油性皮膚外用剤で用いる植物油としては、ローズヒップ油、ヒマワリ油、月見草種子油、アルモンド油、オリーブ油、アボカド油、ホホバ油、ユーカリ油、薄荷油、ローマカミツレ油などが好ましく、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリーブ油、アボカド油、ホホバ油、ユーカリ油、ローマカミツレ油がより好ましく、ローズヒップ油、ヒマワリ油、アボカド油が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤で用いる25℃で液状の油分の含有量は、閉塞性の点で、油性皮膚外用剤全量に対して、70〜90重量%が好ましく、75〜90重量%がより好ましく、80〜90重量%がさらに好ましく、82〜88重量%が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤が含有するワセリンは、軟膏様半固形状のパラフィン系炭化水素で、精製度の低い黄色ワセリン、脱色・精製した白色ワセリンなどが挙げられる。これらは、ペンレコ(PENRECO)社、日興リカ社、小城製薬などから入手でき、具体的には、ペンレコ社のペンレコスノー(Penreco Snow)(商品名)、ペンレコアンバー(Penreco Amber)(商品名)、日興リカ社のサンホワイトP−200(商品名)、サンホワイトP−150(商品名)などが挙げられる。ワセリンの稠度は、所望の製剤粘度に応じて適宜選択すればよい。
ワセリンは、製剤安定性の点で、白色ワセリンが好ましい。ワセリンの含有量は、製剤安定性の点で、油性皮膚外用剤全量に対して、5〜20重量%が好ましく、5〜18重量%がより好ましく、5〜15重量%がさらに好ましく、8〜15重量%がさらにより好ましく、8〜12重量%が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤が含有する脂肪族アルコールは、油脂やロウ類から蒸留や溶剤分別によって製造したものでも、石油化学合成によって製造したものでも良いが、炭素数が6以上35以下のものを指す。炭素数6未満では脱脂作用があり、炭素数36以上では溶解し難いため適さない。
本発明の油性皮膚外用剤が含有する脂肪族アルコールは、具体的には、ミリスチルアルコール(炭素数14)、セタノール(炭素数16)、ステアリルアルコール(炭素数18)、セトステアリルアルコール(炭素数16及び18の混合物)、ベヘニルアルコール(炭素数22)、イソステアリルアルコール(炭素数18)、2−ヘキシルデカノール(炭素数16)、2−オクチルドデカノール(炭素数20)などの飽和一価アルコール類や、オレイルアルコール(炭素数18)などの不飽和一価アルコール類などが挙げられ、これらは高級アルコール工業、日光ケミカルズなどから入手できる。
脂肪族アルコールは、水馴染みや製剤安定性の点で、炭素数6〜22が好ましく、炭素数14〜20がより好ましく、炭素数16〜18がさらに好ましく、特に濡れ肌へ塗布した際の水馴染みの観点から、セタノールが好ましい。
脂肪族アルコールの含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.1〜5重量%であり、0.5〜4重量%がより好ましく、1〜3重量%が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤が含有するポリエチレンは、粉末状のものでもペレット状のものでも用いることができ、溶解して用いることが好ましい。
液状の油分との相溶性が高く、溶解が容易である点で、密度(20℃)が0.91〜0.92である低密度のポリエチレンが好ましい。数平均分子量(蒸気圧浸透圧法による)は、1,000〜5,000のものが好ましく、1,200〜2,000のものがより好ましい。具体的には、三洋化成工業のサンワックス171−P(商品名)、サンワックス151−P(商品名)、サンワックス131−P(商品名)などが挙げられる。
ポリエチレンの含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.5〜5重量%が好ましく、1〜5重量%がより好ましく、1〜4重量%がさらに好ましく、2〜4重量%が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤は、好ましくは
実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分 70〜90重量%、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有し;
より好ましくは、
実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分 80〜90重量%、
(B)ワセリン 5〜18重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.5〜4重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有し;
さらに好ましくは、
実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分 82〜88重量%、
(B)ワセリン 8〜15重量%、
(C)脂肪族アルコール 1〜3重量%、及び
(D)ポリエチレン 1〜4重量%
を含有する。
本発明の油性皮膚外用剤には、肌のターンオーバー亢進、美白作用、製剤安定性などの観点から、さらに油溶性ビタミンを含有することが好ましい。
油溶性ビタミンとしては、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル等の脂溶性ビタミンC誘導体類、酢酸トコフェロール、トコフェロール等のビタミンE類、パンテノール等のビタミンB5類などが挙げられ、これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの成分としては、ビタミンA類、脂溶性ビタミンC誘導体、ビタミンE類が好ましく、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル等の脂溶性ビタミンC誘導体類、酢酸トコフェロール、トコフェロール等のビタミンE類がより好ましく、酢酸トコフェロール、トコフェロールが特に好ましい。
油溶性ビタミンの含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.0001〜5重量%が例示され、0.0001〜1重量%が好ましく、0.001〜0.5重量%がより好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤には、さらに抗炎症剤を含有することも好ましい。
抗炎症剤としては、グリチルレチン酸ステアリル、油溶性甘草抽出物、グリチルレチン酸等の甘草関連化合物、サリチル酸メチルなどの油溶性抗炎症剤が挙げられ、これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの成分は、製剤安定性の点で、油溶性抗炎症剤が好ましく、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸が特に好ましい。
抗炎症剤の含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.0001〜5重量%が例示され、0.001〜3重量%が好ましく、0.001〜1重量%がより好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤には、塗布時の使用感の向上のために、さらに清涼化剤を含有することも好ましい。
清涼化剤としては、dl−メントール、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、ボルネオール、ゲラニオール等のテルペノイドが挙げられ、これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。清涼化剤は、dl−メントール、l−メントールが好ましい。これら清涼化剤の含有量は、使用感の向上が期待でき、刺激や灼熱感を生じない程度の濃度である点で、油性皮膚外用剤全量に対して、0.0001〜0.5重量%が好ましく、0.001〜0.3重要%がより好ましく、0.001〜0.2重量%が特に好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤には、本発明の効果を妨げないことを限度として、上記成分に加えて、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有することができる。このような成分の種類は特に制限されず、例えば、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、シリコーン油、粉体などが例示できる。本発明において好適な成分としては、油性皮膚外用剤に通常使用されるものであれば特に制限されないが、例えば、次のような成分が例示できる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどのパラベン類が挙げられ、これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
防腐剤の含有量は、安全性の点で、油性皮膚外用剤全量に対して、0.001〜1重量%が例示され、0.01〜0.5重量%が好ましく、0.05〜0.2重量%がより好ましい。
抗酸化剤は、製剤中で油性成分の抗酸化剤として機能するものを指し、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられ、これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
抗酸化剤の含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.0001〜0.1重量%が例示され、0.001〜0.05重量%が好ましく、0.001〜0.01重量%がより好ましい。
着色剤としては、赤色225号、赤色501号、赤色505号、橙色403号、黄色204号、黄色404号、黄色405号、青色403号、紫色201号などの法定色素、ウコンなどの油溶性の天然色素が挙げられ、これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
着色剤の含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.000001〜0.01重量%が例示され、0.000001〜0.001重量%が好ましく、0.00001〜0.0005重量%がより好ましい。
シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンが挙げられ、メチルポリシロキサンが使用感の点で好ましい。
シリコーン油の含有量は、油性皮膚外用剤全量に対して、0.001〜10重量%が例示され、0.01〜5重量%が好ましく、0.05〜1重量%がより好ましい。
粉体としては、酸化チタン被覆合成金雲母などの雲母類が挙げられる。雲母類が、べたつきのない使用感、塗布後の肌のきらめきの点で好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤の調製方法は、特に制限されず、通常の皮膚外用剤を調製するのに必要な各種成分などを適宜選択、配合して、常法により調製することができる。例えば、流動パラフィンに、ワセリン、脂肪族アルコール及びポリエチレン並びに必要に応じてその他の各種成分を添加配合、適宜加熱し、均一に混合すること等によって、液状〜半固形状の油性皮膚外用剤の形態に製することができる。
本発明の油性皮膚外用剤は、液垂れしにくさの点、全身など広範囲へ塗布し易さの点で、粘度が500mPa・s〜20000mPa・sの範囲が好ましく、800mPa・s〜10000mPa・sがより好ましく、1000mPa・s〜4000mPa・sが特に好ましい。粘度が、500mPa・s未満であると、塗布時に液垂れして塗りにくく、20000mPa・sを超えると、全身など広範囲への塗布がしにくくなる。なお、油性皮膚外用剤の粘度測定は、B型粘度計(化粧品原料基準、粘度測定法、第2法などに規定)を用い、25℃、6rpm、1分後の値を測定する。ローターは、1号ローターは1000mPa・s、2号ローターは5000mPa・s、3号ローターは20000mPa・sが測定限界であることを考慮し、適宜選択する。具体的なB型粘度計としては、東機産業製RB80L型粘度計などが挙げられる。
本発明の油性皮膚外用剤の肌への適用量や用法は特に制限されず、水(例えば、冷水、お湯など)で濡れた肌であれば、手、足、顔、腕、全身等、部位に関わらず適量を塗布し、塗り伸ばして用いることができる。
水で濡れた肌としては、一般消費者の日常生活における水で濡れた肌や、職業従事者の水で濡れた肌などが例示でき、本発明の油性皮膚外用剤は、水で濡れた肌を生じる全ての場合に広く用いることができる。具体的な日常生活における水で濡れた肌への使用場面としては、風呂上がりやシャワーを浴びた後のボディケア、手洗い後のハンドケア、洗顔後のフェイスケア、足浴後のフットケア、台所での食器洗いや洗濯などの後のハンドケアなどが挙げられる。具体的な職業従事者の水で濡れた肌への使用場面としては、老人の入浴介助、美容院における顧客の洗髪、洗車や散水作業等の場合のスキンケアなどが挙げられる。
本発明の油性皮膚外用剤は、特に、入浴後やシャワーを浴びた後に、浴室内において用いるほうが、周囲の環境が高湿度で肌に補給された水分の蒸発を防ぐことが出来る点、入浴やシャワーによって体温が上昇し種々の成分の吸収を高めることが出来る点からも、望ましい。
本発明の油性皮膚外用剤は、濡れ肌に適量を塗布し、塗り伸ばした後に、タオルで軽く拭き取るタオルドライを行なっても、冷風や温風で乾燥しても、そのまま自然乾燥しても良いが、すぐに服を着ることを考慮すると余分の水分や油性皮膚外用剤を拭き取るタオルドライが好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤を、濡れ肌に塗布した場合、適度な粘性によって液垂れせずに塗布することができ、油性皮膚外用剤が肌表面の水分を抱合しながら肌に馴染み、閉塞性と高い保湿作用を示す結果、乾燥肌、手荒れや湿疹の防止や肌の老化予防といった、スキンケア用途に適するものとなる。したがって、本発明はさらに、油性皮膚外用剤の濡れ肌への塗布による保湿を目的とするスキンケア方法を提供することができる。
本発明の実質的に無水で、
(A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上である25℃で液状の油分、
(B)ワセリン 5〜20重量%、
(C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
(D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
を含有する油性皮膚外用剤は、水で濡れた肌に塗布して使用する以外にも、保湿剤として用いることで、優れた閉塞性と保湿性を発揮し、製剤安定性の高い油性皮膚外用剤として利用することができる。本発明の油性皮膚外用剤を保湿剤として使用する場合、より好適には、水で濡れた肌に塗布して使用する。
本発明の油性皮膚外用剤は、ボトル、ポンプ、チューブ等の各種タイプの吐出容器に充填して用いることができる。水で濡れた手での使用を考慮して、プラスチックボトル容器、手動押下げポンプを備えた注出容器、据付型の自動供給装置に充填して用いても良い。容器内に水分が入ると防腐性が低下するため、チューブやポンプ容器の場合には、濡れ肌への塗布後に水分が逆流しないよう、逆流防止用弁を設けたものが好ましい。
本発明の油性皮膚外用剤は、容器から吐出した際の澄明性・美しさや、空気酸化による各種成分の変性・腐敗防止の点で、比重(比重瓶を用いて、25℃で測定)が0.8〜0.9であることが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、本明細書中、特に言及しない限り、%は重量%を意味するものである。
試験例1
実施例1〜6及び比較例1〜5
表1に示す組成にて油性皮膚外用剤を調製し、下記評価方法にて使用性、使用感、保湿性を評価、判定した。また4℃、25℃、40℃の各温度にて1ヶ月間の安定性を評価、判定した。表1に結果を併せて示す。
使用性・使用感・保湿性評価
パネラー10名を用いて使用性・使用感・保湿性の評価を行なった。前腕を35℃のお湯に5分間浸けた後、濡れ肌(前腕内側部)に実施例1〜6及び比較例1〜5の皮膚外用剤を塗布し、1分間塗り伸ばした後に、タオルで軽く拭く方法で実際に使用してもらい、使用性(塗布時の液垂れ)、使用感(水馴染み、べたつき)及び保湿性を、それぞれ(I)5段階評価基準に従って評価した。次いで、各試料の評点の平均値を(II)4段階判定基準を用いて判定した。
(評価項目)
1.使用性(塗布時の液垂れ)…塗布時に液垂れしないか。
2.使用感(水馴染み)…塗布時の濡れ肌との馴染みが良いか。
3.使用感(べたつき)…塗布時にべたつきがなく使用感が良いか。
4.保湿性…塗布1時間後に残存している保湿性は良いか。
(I)5段階評価基準
非常に良い…4点
良い …3点
変わらない…2点
やや悪い …1点
悪い …0点
(II)4段階判定基準
評点平均3.0以上 …◎
評点平均2.5以上3.0未満…○
評点平均1.0以上2.5未満…△
評点平均1.0未満 …×
製剤安定性評価
無色澄明のガラス瓶に各試料を充填し、3条件(4℃、25℃、40℃)にて1ヶ月間保管し、外観観察及び内容物の評価を行ない、各条件の結果を総合して、4段階判定基準を用いて判定した。
(評価項目)
1.製剤安定性(析出)…結晶や固形物の析出が無いか。
2.製剤安定性(二層化)…液状油分の二層化や離漿が無いか。
(I)4段階判定基準
各条件の結果を総合して、非常に安定である。…◎
各条件の結果を総合して、安定である。…○
各条件の結果を総合して、やや不安定である。…△
各条件の結果を総合して、非常に不安定である。…×
表1の結果から明らかなように、実施例1〜6の油性皮膚外用剤は比較例1〜5のものと比較して、水で濡れた肌に塗布した際に、塗布時の液垂れ、水馴染み、べたつき、保湿性のいずれの評価においても、優れた効果を示した。
本発明の油性皮膚外用剤は、使用性、使用感、保湿性、製剤安定性のいずれの評価においても優れた効果を有するものであることが実証された。
粘度測定
実施例1〜6及び比較例1〜5の皮膚外用剤の粘度を、B型粘度計を用いて測定した。皮膚外用剤を500mLビーカーに充填し、東機産業製RB80L型粘度計で、2号ローターを用い、25℃、6rpmで測定、1分後の数値を算出した。
試験例2.
実施例7〜21
表2及び表3に示す組成にて油性皮膚外用剤を調製し、試験例1と同様に1ヶ月間の安定性を評価、判定した。表2及び表3に結果を併せて示す。
試験例3.閉塞性
健常な被験者の前腕を、35℃のお湯に5分間漬けた後、濡れ肌(左右前腕内側部)の2cm四方の範囲2箇所に、それぞれ本発明品(実施例1)と比較品(比較例1)の皮膚外用剤20mgを塗布し(塗布部位)、皮膚外用剤を全く塗布しない部位(無塗布部位)と共に、タオルで軽く拭いた後、水分蒸散モニター(アサヒバイオメッド社製AS−TW2)を用いて経時的にTEWL(経表皮水分蒸散量)を測定した。水分蒸散抑制率を、2分後のTEWLから次式によって求めた。
水分蒸散抑制率(%)
=(1−(塗布部位のTEWL/無塗布部位のTEWL))x100
水分蒸散抑制率の結果は、実施例1が42.9%、比較例1が29.5%であった。このことから、本発明の油性皮膚外用剤は、水で濡れた肌に塗布した際に、優れた閉塞性を示すことが実証された。
以上のように、本発明の油性皮膚外用剤は、濡れ肌に塗布した場合に、液垂れせず、水馴染み良く塗布でき、容易に脱落することなく肌に残り、優れた閉塞性と保湿性を有し、しかも高い製剤安定性を有するものである。
以下に製剤実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。以下の製剤実施例は、上記実施例1〜21と同様にして調製することができる。
製剤実施例1
軽質流動イソパラフィン 84.5
セタノール 1.5
ローッズヒップ油 3
グリチルレチン酸 0.5
ポリエチレン 1.5
ユーカリ油 1
黄色ワセリン 8
計 100重量%
製剤実施例2
α−オレフィンオリゴマー 78.7
ステアリルアルコール 2.7
黄色ワセリン 12
アボカド油 2
油溶性甘草抽出物 1
マカデミアナッツ油 1
ポリエチレン 2.5
酢酸トコフェロール 0.1
計 100重量%
製剤実施例3
オリーブスクワラン 79.6
ベヘニルアルコール 2.5
黄色ワセリン 13
ヘーゼルナッツ油 0.5
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
ローマカミツレ油 0.5
ポリエチレン 3.5
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 0.3
計 100重量%
製剤実施例4
オリーブスクワラン 76.69
セトステアリルアルコール 1.8
白色ワセリン 15
ホホバ油 0.5
グリチルレチン酸ステアリル 1.5
ヒマワリ油 0.5
ポリエチレン 4
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 0.01
計 100重量%
製剤実施例5
流動パラフィン 80.95
セタノール 1.3
白色ワセリン 10.5
ビタミンA油 0.5
グリチルレチン酸ステアリル 0.3
メドウフォーム油 3
ポリエチレン 3.4
パンテノール 0.05
計 100重量%
前腕を、お湯に5分間漬け、タオルで軽く拭いた後のTEWL(経表皮水分蒸散量)を示す。数値が高いほど、水分が蒸発しやすいことを示す。

Claims (14)

  1. 実質的に無水で、
    (A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
    (B)ワセリン 5〜20重量%、
    (C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
    (D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
    を含有することを特徴とする、水で濡れた肌に塗布して使用する油性皮膚外用剤。
  2. 炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分を、油性皮膚外用剤全量に対して、70〜90重量%含有する請求項1記載の油性皮膚外用剤。
  3. 炭化水素が、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン及びスクワランからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油性皮膚外用剤。
  4. エステル油が、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、中鎖脂肪酸トリグリセリド及びトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油性皮膚外用剤。
  5. 植物油が、乾性油、半乾性油、不乾性油、植物性液体ロウ及び精油からなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油性皮膚外用剤。
  6. 植物油が、ローズヒップ油、ヒマワリ油、月見草種子油、アルモンド油、オリーブ油、アボカド油、ホホバ油、ユーカリ油、薄荷油及びローマカミツレ油からなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1、2及び5のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
  7. 脂肪族アルコールが、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール及びオレイルアルコールからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
  8. さらに、油溶性ビタミンを含有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
  9. さらに、抗炎症剤を含有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
  10. さらに、清涼化剤を含有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の油性皮膚外用剤。
  11. 清涼化剤が、dl−メントール及びl−メントールからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項10記載の油性皮膚外用剤。
  12. 実質的に無水で、
    (A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
    (B)ワセリン 5〜20重量%、
    (C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
    (D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
    を含有することを特徴とする油性皮膚外用剤を、水で濡れた肌に塗布する、スキンケア方法。
  13. 実質的に無水で、
    (A)炭化水素、エステル油及び植物油からなる群から選択される1種又は2種以上の25℃で液状の油分、
    (B)ワセリン 5〜20重量%、
    (C)脂肪族アルコール 0.1〜5重量%、及び
    (D)ポリエチレン 0.5〜5重量%
    を含有することを特徴とする油性皮膚外用剤を、水で濡れた肌に塗布し、タオルドライする、スキンケア方法。
  14. 保湿を目的とする、請求項12又は13に記載のスキンケア方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015227300A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 花王株式会社 液状オイル組成物

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