JP2009046172A - 紙製包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背面板部5における倒し込んだ押し付け片27側からの箱体7内の仕切り板9に対する正面板部4側に向けた押し込みにより、仕切り板9と小袋収納領域20の小物品入り小袋10を正面板部4側に押し付け、最前位に位置する小物品入り小袋10が取り出し口部22に対応する構成とした。
【選択図】図4
Description
また、粒ガムのようにより小さい菓子などにおいては個々に包み紙で包装し、これを外容器に収納した形態の商品もあり、特許文献2に示されているように菓子を食した後に不要となる包み紙を収容する部分を、外箱自体に設けるという工夫も提案されている。
これに加えて、小物品を取り出した小袋は小袋クズとなるが、包装容器にはこれらを収容する部分はなく、その都度ごみ箱を探して廃棄するか、カバンやハンドバッグなどに仕舞い込んでいるのが現状であった。そのため、小袋を安定的に収納し、さらに、食することに生じる小袋クズをこの包装容器自体でまとめて取り扱えるようにすることが望まれるようになった。
また、請求項3の発明によれば、上記取り出し口部には、正面板部の中央に向けて凸となって指先が差し入れ可能な開口部分が連続しているものとすることが良好である。
また、請求項4の発明によれば、上記取り出し口部は、取り外し可能な閉鎖部材で閉じられているものとすることが良好である。
請求項3の発明によれば、小袋収納領域での最前位に位置する小物品入り小袋の表出する部分が広くなり、より確実に小物品入り小袋を取り出すことができる。
請求項4の発明によれば、商品として陳列しているときに異物が箱体の内部に入るのを防止することができるとともに、その陳列状態で小物品入り小袋を抜くようないたずらを抑止することができる。
図中1は紙製包装容器で、図1から図4に示すようにこの紙製包装容器1は天面板部2と底面板部3と正面板部4と背面板部5と左右の側面板部6との六面の板部でブロック状にした箱体7からなり、その箱体7の六面の板部で囲まれた収納空間8に仕切り板9を有している。そして、前記収納空間8に菓子類などの小物品が入れられた略扁平な複数の小物品入り小袋10を並べ入れて収納している。
箱体7は図6に示す一枚のブランクから製函されていて、一方の側面板部6と正面板部4と他方の側面板部6と背面板部5と糊代片11とが折り罫を介して順に連接され、前記糊代片11を一方の側面板部6に貼り付ける胴貼りをすることで箱体7の胴部が形成されている。
底面板部3にあっては、側面板部6それぞれの下端に折り罫を介して連接されたフラップ15を箱体内方に折り倒すとともに、背面板部5の下端に折り罫を介して連接された内底面板16を折り倒して前記フラップ15に折り重ね、さらに正面板部4の下端に折り罫を介して連接された外底面板17を前記内底面板16に折り重ねて貼り付けることで構成されている。
広幅部19の幅寸法は正面板部4や背面板部5の幅寸法よりは小さく、仕切り板9の高さ寸法も上記天面板部2に当接しないように設定されている。そのため、仕切り板9は底面板部3側の折り罫位置を中心として収納空間8内で正面板部4と背面板部5との対向方向、即ち、前後方向に傾けることができるものとなる。
また、細幅部18と広幅部19からなる仕切り板9は全体として可撓性を有している。さらに、細幅部18と広幅部19とは、収納空間8に並び入れられた小物品入り小袋10を受け止めるに十分な幅寸法を有しており、この仕切り板9は撓みながらも全体で前記小物品入り小袋10を受け止めて支持でき、小物品入り小袋10を後方へそらすことがないように設けられている。
仕切り板9は上述したように折り罫を介して内底面板16に連接されているとともに可撓性を有していることから、流通時や陳列販売時において小袋収納領域20に複数の小物品入り小袋10が並べ入れられている状態では、内底面板16側の折り罫の位置(底面板部3の容器前後方向での略中央となる位置)で背面板部5側に向けて折り返されてから上方に向けて湾曲して立ち上がる形状となって、定められた数量の小物品入り小袋10を後方側から支えている。
流通時や陳列販売時では図4に示されているように、小袋クズ収納領域21に若干の空間が形成されている。そして、この流通時や陳列販売時の取り扱いなどによって小袋収納領域20に位置している複数の小物品入り小袋10を背面板部5側に移動させるような衝撃が加わる可能性もあるが、その衝撃が加わったときに上記仕切り板9がさらに湾曲して、背面板部5側への僅かな移動を許容しながらその衝撃を吸収するようになり、小袋それぞれが収納している小物品の割れや折れ、欠けなどの破損が生じないように、小物品入り小袋10内の小物品を保護している。
また、取り出し口部22に指先を差し入れ易くするために、上天面板中央側の辺がその上天面板の中心に向けて山形状に切り欠くようにして広げられている。さらに正面板部4側にも広げられていて、正面板部4の中央に向けて凸となって指先が差し入れ可能な開口部分23が連続している。この開口部分23では天面板部2側が広幅とされて正面板部4の中央に向けて徐々に狭くなる略三角の形状であり、最前位に位置した小物品入り小袋10を取り出すときに指先が小袋表面により一層広く触れるようにしている。
なお、上記内天面板13は取り出し口部22を塞ぐことのない形状に設定されている。
この押し付け片27は、正面板部4側に向けて押すことで切取部25が破断し折り部26の位置で折曲するものであり、仕切り板9に向けて倒し込み可能に設けられているものである。そして、必要時に、倒し込んだ前記押し付け片27側からの仕切り板9に対する正面板部4側に向けた押し込みが行なわれると、仕切り板9と小袋収納領域20の小物品入り小袋10とが正面板部4側に押し付けられるように移動することとなり、小袋収納領域20において最前位に位置する小物品入り小袋10が正面板部4の内面に接し、そして、取り出し口部22に対応する(図7)。このように取り出し口部22に小物品入り小袋10が対応位置すれば、簡単にその最前位の小物品入り小袋10を引き出すことができ、その都度、押し付け片27の倒し込みにより正面板部4側に向けた押し付けを行なうようにすればよい。仕切り板9が背部から小物品入り小袋10を正面板部4側に向けて押し付ける状態となるため、押し付け片27自体の幅寸法を大きくする必要はない。
図3に示すように底面板部3における上記内底板16の背面板部5側は、外底面板17に覆われることなく外部に直接表出していて、この表出している箇所に差し込み口部28が設けられている。差し込み口部28は、小袋クズ収納領域21に臨む開口29を閉鎖板30で開閉可能に覆ってなるものであり、閉鎖板30を小袋クズ収納領域21に向けて押し込むようにしながら小袋クズ31を小袋クズ収納領域21に入れることができるようにしている(図7参照)。
差し込み口部28に上述したように小袋クズ31を差し込んで小袋クズ収納領域21に入れた後は、閉鎖板30が折り部32の部分で生じている復元力により閉じた状態となる。このように差し込み口部28は開口29を閉鎖板30で開閉可能に覆ってなるため、小袋クズ収納領域21に入れられた小袋クズ31は差し込み口部28から抜け出ることはない。
小物品である菓子などを食するごとに生じる小袋クズ31をこのようにして小袋クズ収納領域21にその都度入れるようにすれば、小袋クズ31が散逸することがなく、本紙製包装容器全体を破棄するときにまとめて処分することができる。
勿論、上記押し付け片27を倒し込みすれば、先に収納されていた小袋クズ31とともに仕切り板9がを前方(正面板部4側)に押し込まれ、小袋クズ収納領域31が充分に広くなって、さらに小袋クズ31を入れることができる。
そして仕切り部36は図示されているように底面板部3側となる下辺側の領域を支持板37とし、この支持板37に折り部38を介して仕切り片9が連接され、さらにこの仕切り片9の両側は上記貼着部35それぞれに切取部39を介して分離可能に連接されている(図9参照)。
仕切り片9を設ける部分での構造が上記実施の例と異なっているが、他の部分については上記実施の例と同じに構成されており、上記実施の例と同じように背面板部5の押し付け片27の操作によって小袋収納領域20の小物品入り小袋を正面板部4側に向けて案内できるようにしている。
2…天面板部
3…底面板部
4…正面板部
5…背面板部
6…側面板部
7…箱体
8…収納空間
9…仕切り板
10…小物品入り小袋
11…糊代片
13…内天面板
14…外天面板
16…内底面板
17…外底面板
20…小袋収納領域
21…小袋クズ収納領域
22…取り出し口部
23…開口部分
24…閉鎖部材
27…押し付け片
28…差し込み口部
29…差し込み口部の開口
30…閉鎖板
31…小袋クズ
34…仕切り片形成板
35…貼着部
36…仕切り部
37…支持板
38…折り部
39…切取部
Claims (4)
- 天面板部と底面板部と正面板部と背面板部と左右の側面板部との六面の板部で囲まれた収納空間を有する箱体の前記収納空間に、菓子類などの小物品が入れられた略扁平な複数の小物品入り小袋を並べ入れて収納する紙製の包装容器であって、
前記収納空間内に、前記正面板部側に傾けることが可能な仕切り板を有し、
前記正面板部と前記仕切り板との間に正面板部側から順に前記複数の小物品入り小袋が並び入れられて、前記仕切り板により収納空間が前記複数の小物品入り小袋が位置する正面板部側の小袋収納領域と背面板部側の小袋クズ収納領域とに仕切られ、
前記天面板部の正面板部側または底面板部の正面板部側に、前記収納空間の小袋収納領域から前記小袋が引き抜き可能な取り出し口部を設け、前記天面板部の背面板部側または底面板部の背面板部側に、前記収納空間の小袋クズ収納領域に臨む開口を閉鎖板で開閉可能に覆ってなる差し込み口部を設け、
前記背面板部に、前記仕切り板に向けて倒し込み可能な押し付け片を設けて、
倒し込んだ前記押し付け片側からの前記仕切り板に対する正面板部側に向けた押し込みにより、前記仕切り板と小袋収納領域の小物品入り小袋を正面板部側に押し付け、最前位に位置する小物品入り小袋が前記取り出し口部に対応する構成を有することを特徴とする紙製包装容器。 - 上記仕切り板は可撓性を有するものである請求項1に記載の紙製包装容器。
- 上記取り出し口部には、正面板部の中央に向けて凸となって指先が差し入れ可能な開口部分が連続している請求項1または2に記載の紙製包装容器。
- 上記取り出し口部は、取り外し可能な閉鎖部材で閉じられている請求項1から3の何れか一項に記載の紙製包装容器。
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