JP2009045333A - 吸収性物品及び表面ライナー - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で拡散するのを抑制するとともに、排泄物を確実に捕捉することができる吸収性物品及び表面ライナーを提供することである。
【解決手段】この吸収性物品1は、着用者の股部を含む領域に装着されるものであって、排泄物を吸収する吸収体14と、吸収体14の外面側に設けられるバックシートと、吸収体14の肌面側に設けられ、吸収体14と対向する部分の少なくとも一部は透液性を有する表面シート11(トップシート)とを備える。表面シート11の肌面側に露出された領域の少なくとも一部は、3次元展開可能な複数の切り込み部26,27が設けられ、表面シート11が前後方向Yに引き延ばされて切り込み部26,27が開かれることによって、複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の股部を含む領域に装着される吸収性物品、その吸収性物品に付与される表面ライナーに関する。
この種の吸収性物品では、着用者の排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で前後左右に広がってしまう場合がある。広がった排泄物は、吸収性物品の前後左右の縁部から外部に漏れる場合があるとともに、着用者の肌面の広範囲に付着してしまう。排泄物が肌面の広範囲に付着すると、吸収性物品の交換時の拭き取りに手間がかかり、吸収性物品の交換作業の負担が増える。特に、軟便(液状の便、又は液状の成分と固形成分と混じり合った便)の場合は、着用者の肌面と吸収性物品との間で広がりやすいとともに、肌面の広範囲に付着すると拭き取りの負担が大きい。
また、吸収性物品は左右方向(横方向)の幅よりも前後方向(縦方向)の幅の方が大きいため、軟便等の排泄物が前後方向に広がった場合には、非常に広範囲において排泄物の拭き取りが必要となる。このため、軟便等の排泄物の前後方向の広がりを抑制できれば、拭き取り作業の負担軽減の効果が大きい。ここで、軟便等の排泄物が前後方向(縦方向)に広がりやすい理由としては、次の点が挙げられる。一つは、着用者の臀部に吸収性物品をあてたときに、吸収性物品に縦方向に沿って延びる凹凸部が形成されやすく、その凹凸部に沿って排泄物が移動しやすい点が挙げられる。もう一つは、排泄物の左右方向(横方向)への広がりは立体ギャザー等で抑制できるが、排泄物の前後方向への広がりを抑制するための有効な手段がなかなか存在しなかった点が挙げられる。
一方、従来の吸収性物品として、複数の開口が設けられたトップシートを有するものが提案されている(特許文献1)。この特許文献1では、吸収性物品が着用者に装着されたときに付与される張力によって、トップシートの開口が開くようになっている。そして、着用者の排泄物が前記開口を介してトップシートの外面側に通過し、トップシートの外面側で捕捉されるようになっている。
特表2002−528174号公報
しかしながら、上述の特許文献1では、トップシートの肌面側の表面が平坦であるため、排泄物がトップシートの肌面側の表面に沿って移動するのを抑制するための構成がない。このため、排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で拡散するのを止められない。
そこで、本発明の解決すべき課題は、排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で拡散するのを抑制するとともに、排泄物を確実に捕捉することができる吸収性物品及び表面ライナーを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、着用者の股部を含む領域に装着される吸収性物品であって、排泄物を吸収する吸収コアと、前記吸収コアの外面側に設けられる外装材と、前記吸収コアの肌面側に設けられ、前記吸収コアと対向する部分の少なくとも一部は透液性を有する内装材とを備え、前記内装材は、少なくとも一部の領域が肌面側に露出された表面シートを備え、前記表面シートの肌面側に露出された領域の少なくとも一部は、3次元展開可能な複数の切り込み部が設けられ、該表面シートが縦方向に引き延ばされて前記切り込み部が開かれることによって、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成される。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る吸収性物品において、前記表面シートに設けられた前記複数の切り込み部は、前記複数の切り込み列セットにより構成され、前記各切り込み列セットは、前記縦方向に直交する横方向に沿って前記表面シートに設けられ、対をなす第1及び第2の切り込み列を備え、前記第1の切り込み列は、前記横方向に対して間隔をあけて設けられ、頂点部分が前記縦方向に向けられた略山形の形状を有する複数の第1の単位切り込み部を備え、前記第2の切り込み列は、前記横方向に沿って間隔をあけて設けられ、頂点部分が前記縦方向に向けられた略山形の形状を有する複数の第2の単位切り込み部を備え、前記各切り込み列セットの前記第1の切り込み列の前記第1の単位切り込み部と、前記第2の切り込み列の前記第2の単位切り込み部とは、前記頂点部分が互いに前記縦方向の反対方向を向けられ、かつ、対をなす相手側の切り込み列の隣接する2つの単位切り込み部と前記横方向に対して部分的に重複するように配置され、前記表面シートが前記縦方向に引き延ばされて前記第1及び第2の切り込み列の前記第1及び第2の単位切り込み部が開かれ、その各切り込み部の山形の形状の頂点部分の内側部分が上下に立ち上がることによって、前記複数の開口部及び前記3次元的な凹凸構造が形成される。
また、請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の発明に係る吸収性物品において、前記表面シートは、前記複数の切り込み部が設けられた部分が前記縦方向に引き延ばされた状態で、前記吸収性物品に備えられる他の部材に接合されている。
また、請求項4の発明では、請求項2の発明に係る吸収性物品において、前記表面シートの前記第1の切り込み列の前記第1の単位切り込み部又は前記第2の切り込み列の前記第2の単位切り込み部の前記頂点部分の内側部分が、該吸収性物品における前記表面シートの外面側に位置する部材に接合されている。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記表面シートは、透液性の不織布で構成される。
また、請求項6の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記表面シートは、撥水性の不織布で構成される。
また、請求項7の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記内装材は、前記吸収コアの肌面側に配置されたトップシートをさらに備え、前記表面シートは、前記トップシートの肌面側表面に付与されている。
また、請求項8の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記内装材は、前記吸収コアの肌面側に配置され、穴あき部を有するトップシートをさらに備え、前記表面シートは前記トップシートと前記吸収コアとの間に配置され、前記表面シートの前記複数の切り込み部が設けられた部分が前記トップシートの前記穴あき部を介して肌面側に露出される。
また、請求項9の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記表面シートは、前記吸収コアの肌面側に配置されたトップシートである。
また、請求項10の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれかの発明に係る吸収性物品において、前記内装材は、前記表面シートの前記複数の切り込み部が設けられた部分の外面側に接合される補助シートをさらに備え、前記補助シートは、前記複数の切り込み部が開かれた状態で前記表面シートに接合される。
また、請求項11の発明では、着用者の股部を含む領域に装着される吸収性物品に付与される表面ライナーであって、基材シートと、前記基材シートに設けられた、3次元展開可能な複数の切り込み部とを備え、縦方向に引き延ばされた状態で前記吸収性物品に付与されることによって、前記切り込み部が開き、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成される。
また、請求項12の発明では、請求項11の発明に係る表面ライナーであって、前記基材シートに設けられ、前記吸収性物品に付着する付着部をさらに備える。
請求項1に記載の発明によれば、吸収性物品の肌面側に設けられた表面シートに形成された3次元的な凹凸構造によって、排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で拡散するのを効果的に抑制できる。その結果、軟便等の排泄物が着用者の肌面の広範囲に付着するのを防止でき、排泄物の拭き取り作業の負担を軽減できる。
また、吸収性物品の肌面側の表面に沿って移動する排泄物を3次元的な凹凸構造によって堰き止めることにより、排泄物を表面シートに設けた複数の開口部に素早く導入して確実に捕捉できる。これによって、排泄物の漏れについてもより確実に防止できる。
また、複数の切り込み部が形成された表面シートを縦方向に引き延ばすだけで、表面シートに複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成されるため、3次元的な凹凸構造を形成するために表面シートに複雑な加工を施す必要がない。
また、切り込み部の形状及び配置等を変更することにより、開口部及び3次元的な凹凸構造の形態を容易に変更できる。
請求項2に記載の発明によれば、表面シートに形成された各切り込み列セットにおける切り込み部の頂点部分の内側部分が縦方向を向くようにして立ち上がるため、その上下に立ち上がった部分によって、軟便に含まれる流動性の高い液体成分の縦方向(前後方向)への流れを効果的に阻止できる。
請求項3に記載の発明によれば、表面シートの複数の切り込み部が設けられた部分を、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成された状態に保持することがきる。
請求項4に記載の発明によれば、第1の切り込み列の第1の単位切り込み部又は第2の切り込み列の第2の単位切り込み部の頂点部分の内側部分が、吸収性物品における表面シートの外面側に位置する部材に接合されているため、頂点部分の内側部分の起立姿勢を確実に保持できる。このため、表面シートの外面側の部材と接合された第1又は第2の単位切り込み部の頂点部分の内側部分によって、表面シートの外面側に誘導された軟便等の排泄物をより確実に堰き止めることができる。
また、表面シートが縦方向に引き延ばされて、第1及び第2の切り込み列に含まれる各単位切り込み部の山形の形状の頂点部分の内側部分が上下に立ち上がった際に、表面シートの外面側の部材と接合された第1又は第2の単位切り込み部の頂点部分の内側部分を支点として、表面シートの複数の切り込み部設けられた部分を肌面側に浮き上がらせ、表面シートとその外面側の部材との間に隙間を形成することができる。これによって、開口部を介して表面シートの外面側に誘導された軟便等の収容能力を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、表面シートが透液性の不織布で構成されているため、排泄物中の液体成分を素早く表面シートの外面側に透過させることができる。これによって、排泄物の拡散を抑制し、排泄物が着用者の肌面に付着する面積を抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、表面シートが撥水性の不織布で構成されているため、一旦表面シートの外面側に誘導された排泄物の液体成分が表面シートを透過して肌面側に逆戻りするのを抑制できる。これによって、逆戻りした排泄物の液体成分が着用者の肌に付着して不快感を与えるのを防止できる。
請求項7に記載の発明によれば、表面シートがトップシートの肌面側に付与されているため、表面シートの3次元的な凹凸構造及び複数の開口部によって排泄物の拡散を的確に阻止できる。
請求項8に記載の発明によれば、表面シートがトップシートと吸収コアとの間に配置されているため、表面シートの剥離又は脱落が生じるのを防止できる。
請求項9に記載の発明によれば、表面シートがトップシートを兼ねているため、吸収性物品を構成する部材の増加を抑制でき、製造工程の簡略化及び製造コストの低減が図れる。
請求項10に記載の発明によれば、補助シートによって、表面シートの複数の切り込み部が形成された部分を引き延ばされた状態(複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成された状態)に保持できるとともに、表面シートの切り込み部が形成された部分を補強することができる。
また、補助シートによって、表面シートに形成される複数の開口部を介して吸収コアが肌面側に露出するのを防止でき、吸収コアを保護できる。
請求項11に記載の発明によれば、本発明に係る表面ライナーを吸収性物品に付与することにより、請求項1に記載の発明とほぼ同様な効果が得られる。
請求項12に記載の発明によれば、本発明に係る表面ライナーを前後方向(縦方向)に引き延ばした状態で吸収性物品に確実に装着することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る吸収性物品の肌面側から見た図であり、図2は図1のA1−A1線に沿った断面図であり、図3は図1の吸収性物品に備えられる補助シートが接合された表面シート(トップシート)の図であり、図4は図2の一部を拡大して示す図であり、図5は図3のA2−A2線に沿った断面図である。なお、以下では、着用者の股部を覆うように吸収性物品1が装着されたときに、着用者の股部の前後方向に対応する吸収性物品1の方向(図1の縦方向)を「前後方向Y」(縦方向)といい、着用者によって左右方向に対応する吸収性物品1の方向(図1の横方向)を「左右方向X」(横方向)という。また、着用者の股部の前方側(腹側)に対応する吸収性物品1の側を「前方側」といい、着用者の股部の後方側(後側)に対応する吸収性物品1の側を「後方側」という。図1においては、図中の上側が吸収性物品1の前方側となる。
図1及び図2に示す吸収性物品1は、使い捨ておむつとして用いられるものであり、トップシートを構成する表面シート11に、複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成されている。この開口部12及び凹凸構造13の構成については後に詳述する。
吸収性物品1は、大略的に、前後方向(縦方向)Yに延びた吸収体14を、トップシートである表面シート11とバックシート15とで挟んだ構造を有している。但し、表面シート11の外面側には、補助シート16が接合される。これにより、肌面側から表面シート11、補助シート16、吸収体14、バックシート15の順で、これらは積層して配置される(図2参照)。このような積層構造により、排泄物の液体成分は、表面シート11を透過又はその開口部12を通過し、さらに補助シート16を透過して吸収体14に吸収され、かつ、バックシート15によって外部への染み出しが防止される。なお、本発明に係る内装材には表面シート11、補助シート16及び後述するサイドシート17が相当し、外装材にはバックシート15が相当している。
表面シート11は、吸収性物品1の肌面側における左右方向Xの中央部に、前後方向Yに沿って配置される。この表面シート11及び補助シート16の構成については後述する。
吸収体14としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合してなる吸収コアを、ティッシュペーパー等の紙シートあるいは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定の形状(長方形、砂時計型、ひょうたん型等)に成形したものが挙げられる。
バックシート15は、吸収体14で吸収された尿等が外側にしみ出すのを防ぐため、撥水性のシート材料又は液不透過性のシート材料を用いて形成される。例えば、通常使い捨ておむつに使用される撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)、あるいはプラスチックフィルム(通気性のものでも、非通気性のものでもよいが、より快適な態様としては通気性プラスチックフィルムが望ましい)、あるいはそれらを貼り合わせたものが用いられる。本実施形態では、バックシート15は、通気性プラスチックフィルムと、その通気性プラスチックフィルムの外面側に貼り合わされた不織布(例えば撥水性不織布)によって構成されている。
また、吸収性物品1の肌面側における左右方向Xの両側には、前後方向Yに沿って表面シート11に重ねて左右のサイドシート17が設けられている。このサイドシート17の中央側の端部には糸ゴム18が配されており、この糸ゴム18の収縮によってサイドシート17の一部が肌面側に向かって立ち上がり、サイド立体ギャザーとして機能する。このサイド立体ギャザーにより排泄物の横漏れが防止される。サイドシート17の素材としては、撥水性の不織布、又は撥水性の不織布と不透液性のプラスチックフィルムとを貼り合わせたものなどが挙げられる。
次に、表面シート11の構成について説明する。表面シート11は、図3ないし図5に示すように、前後方向Yに長い長方形の外形形状を有するシート状の部材であり、3次元展開可能な複数の切り込み列セット21が設けられている。各切り込み列セット21は、対を成す第1及び第2の切り込み列22,23をそれぞれ有している。また、切り込み列セット21は、表面シート11における後方側に片寄った区間24(着用者の臀部にあてがわれる領域)に形成されている。以後、この区間24を切り込み形成区間という。これによって、表面シート11の複数の開口部12及び凹凸構造13が着用者の腹部に接触し、着用者が違和感を感じるのが防止される。
そして、表面シート11の切り込み形成区間24が前後方向Yに引き延ばされ、各切り込み列セット21の第1及び第2の切り込み列21,22が前後方向Yに開かれることにより、複数の開口部12及び凹凸構造13が形成される。なお、本発明に係る複数の切り込み部は、複数の第1及び第2の切り込み列21,22によって構成されている。
図6は表面シートの引き延ばされる前の状態を示す図であり、図7は図6の一部を拡大して示す図である。まず、この図6及び図7に基づいて第1及び第2の切り込み列21,22が展開される前の構成について説明する。
各切り込み列セット21の第1及び第2の切り込み列22,23は、図6及び図7に示すように、前後方向Yに対して対向するように設けられている。このため、切り込み形成区間24では、第1の切り込み列22と第2の切り込み列23とが前後方向Yに対して交互に配置されている。第1及び第2の切り込み列22,23には、左右方向Xに沿って間隔をあけて設けられ、略山形の形状を有する複数の第1及び第2の単位切り込み部26,27が設けられている。
図6及び図7に示す例では、単位切り込み部26,27は頂点部分26a,27aが円弧状の丸みを有する略U字形の形状を有しているが、単位切り込み部26,27の具体的な形状については種々の形状が採用できる。この点については、図15(a)及び図15(b)に基づいて後述する。
各切り込み列セット21において、第1の単位切り込み部26と第2の単位切り込み部27とが、それらの頂点部分26a,27aが前後方向Yの反対側を向くように設けられている。例えば、第1の単位切り込み部26の頂点部分26aが着用者の前方側を向き、第2の単位切り込み部27の頂点部分27aが着用者の後方側を向いている。
そしてさらに、各切り込み列セット21において、第1の単位切り込み部26と第2の単位切り込み部27とが、それらの裾部分26b又は27bが、対をなす相手側の切り込み列22,23の隣接する2つの単位切り込み部27,27又は26,26と左右方向Xに対して互いに重なり合うようにして配置されている。さらに具体的には、第1の単位切り込み部26aの裾部分26bと、第2の単位切り込み部27の裾部分27bとが前後方向Yに対して重複するように配置されている。
このような切り込み列セット21の構成により、表面シート11の切り込み形成区間24は、各単位切り込み部26,27が開閉されるのに伴って伸縮するようになっている。そして、表面シート11の切り込み形成区間24が前後方向Yに引き延ばされ、各単位切り込み部26,27が前後方向Yに開かれ、略山形の単位切り込み部26,27の頂点部分26a,27aの内側部分(起立部28,29)が上下に立ち上がることによって、図8に示すように、切り込み形成区間24内に複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成される。凹凸構造13の凹部は表面シート11の平坦な部分によって構成され、凸部は、表面シート11のその平坦な部分から上下に立ち上がった起立部28,29によって構成される。起立部28,29は、前後方向Yの前側又は後側を向くようにして立ち上がるため、軟便に含まれる流動性の高い液体成分の前後方向Yへの流れを効果的に阻止することができる。
なお、この開口部12及び凹凸構造13は、切り込み形成区間24が元の状態に縮められ、各単位切り込み部26,27が閉じられることによって解消される。
このような表面シート11は、例えば透液性の不織布を用いて形成される。その不織布材料としては、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いて形成されたポイントボンド不織布、エアースルー不織布、又はスパンレース不織布等が用いられる。あるいは、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン(商標)等)の表面を界面活性剤により処理して透水性とした不織布材料などを用いてもよい。
補助シート16は、表面シート11の外面側における切り込み形成区間24を覆うように表面シート11に、ホットメルト接着剤等の接合手段を用いて接合されている。より詳細には、補助シート16は、切り込み形成区間24が前後方向Yに引き延ばされ、区間24内の単位切り込み部26,27が開かれた状態で表面シート11に接合される。
このため、補助シート16によって、表面シート11の切り込み形成区間24が、引き延ばされて複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成された状態に保持される。また、補助シート16によって、表面シート11に形成される複数の開口部12を介して吸収体14が肌面側に露出するのを防止でき、吸収体14を保護できる。補助シート16の材料としては、表面シート11とほぼ同様なシート材料(例えば、透液性のシート材料)を用いて構成される。なお、補助シート16の接合により、表面シート11の単位切り込み部26,27から上下に立ち上がった起立部28,29のうち、外面側の起立部29が補助シート16に抑えられてやや折り曲げられた状態になる場合がある。
次に、表面シート11の製造工程について簡単に説明する。まず、表面シート11が前後方向Yに連続してなる連続体の切り込み形成区間24に対応する各部分に、カッターにより複数の切り込み列セット21を間欠的に形成する。続いて、連続体の切り込み形成区間24に対応する各部分を連続体の連続方向(前後方向Y)に引き延ばし、その各部分内に複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13を形成する。続いて、その各部分を外面側から覆うように連続体に補助シート16を間欠的に接合する。続いて、その連続体を表面シート11に対応する長さごとに切断する。このように形成された補助シート16付きの表面シート11は、おむつ本体の製造ラインに導入され、おむつ本体の肌面側にサイドシート17と共に付与される。このとき、表面シート11は、切り込み形成区間24が引き延ばされた状態のまま、おむつの他の構成部材(例えば、吸収体14及びバックシート15)に接合される。
このように複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が構成された表面シート11は、吸収体14及びバックシート15の積層構造よりも肌面側に位置して、表面に露出することになる。また、切り込み形成区間24は、着用者を基準として表面シート11のやや後側に片寄った位置に設けられている。このため、表面シート11に形成される複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13によって、着用者の腹部に不快感を与えることなく、着用者の軟便等の排泄物を確実に受け止めることができる。
この吸収性物品1の機能等について、この吸収性物品1の使用時に軟便等の液体成分と固定成分とを含む緩い排泄物が排泄された場合を例に説明する。このような緩い排泄物は、液体成分と固形成分とが混在した状態で流動しやすいため、吸収性物品1の前後方向Yへの拡散が特に問題となりやすい。
そこで、この吸収性物品1では、トップシートを構成する表面シート11に複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13を設けることにより、緩い排泄物の拡散を抑制できるようになっている。すなわち、排泄物は、表面シート11の複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が付与された切り込み形成区間24により受け止められる。このとき、排泄物の流動成分は、凹凸構造13を形成する起立部28,29(特に、肌面側の起立部28)により、前後左右への広がりが効果的に堰き止められつつ、凹凸構造13の凹部及び開口部12により保持される。
また、表面シート11の開口部12を介して、あるいは表面シート11を透過して表面シート11の外面側に誘導された排泄物は、その液体成分が吸収体14によって吸収されるとともに、その固形成分が表面シート11と補助シート16との間に確実に保持される。このとき、表面シート11の外面側においても、起立部29によって排泄物の流動成分の拡散が効果的に抑制される。
特に、本実施形態に係る構成では、起立部28,29が前後方向Yの前側又は後側を向くようにして立ち上がるため、軟便に含まれる流動性の高い液体成分の前後方向Yへの流れを効果的に阻止できるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、吸収性物品1の肌面側に設けられた表面シート11に形成された3次元的な凹凸構造13によって、排泄物が着用者の肌面と吸収性物品との間で拡散するのを効果的に抑制できる。その結果、軟便等の排泄物が着用者の肌面の広範囲に付着するのを防止でき、排泄物の拭き取り作業の負担を軽減できる。
また、吸収性物品1の肌面側の表面に沿って移動する排泄物を3次元的な凹凸構造13によって堰き止めることにより、排泄物を表面シート11に設けた複数の開口部12に素早く導入して確実に捕捉できる。これによって、排泄物の漏れについてもより確実に防止できる。
また、複数の切り込み列セット21が形成された表面シート11を前後方向Yに引き延ばすだけで、表面シート11に複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成されるため、3次元的な凹凸構造13を形成するために表面シート11に複雑な加工を施す必要がない。
また、切り込み列セット21の単位切り込み部26,27の形状及び配置等を変更することにより、開口部12及び3次元的な凹凸構造13の形態を容易に変更できる。
また、表面シート11に形成された各切り込み列セット21によって、前後方向Yの前側又は後側を向くようにして立ち上がる起立部28,29が形成されるため、この起立部28,29によって、軟便に含まれる流動性の高い液体成分の前後方向Yへの流れを効果的に阻止できる。
また、表面シート11が透液性の不織布で構成されているため、排泄物中の液体成分を素早く表面シート11の外面側に透過させることができる。これによって、排泄物の拡散を抑制し、排泄物が着用者の肌面に付着する面積を抑制できる。
また、3次元的な凹凸構造13等が設けられた表面シート11がトップシートを兼ねているため、吸収性物品1を構成する部材の増加を抑制でき、製造工程の簡略化及び製造コストの低減が図れる。
また、表面シート11の切り込み形成区間24には外面側から補助シート16が接合されている。このため、補助シート16によって、表面シート11の切り込み形成区間24を前後方向Yに引き延ばされた状態(複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成された状態)に保持できるとともに、表面シート11の切り込み形成区間24を補強することができる。
また、補助シート16によって、表面シート11に形成される複数の開口部12を介して吸収体14が肌面側に露出するのを防止でき、吸収体14を保護できる。
なお、本実施形態に係る吸収性物品1では、3次元的な凹凸構造13等を有する表面シート11がトップシートを兼ねた構成としたが、表面シート11をトップシートと別部材の構成としてもよい。この場合、補助シート16は省略してもよい。
例えば、図9に示すように、表面シート11をトップシート19の肌面側に接合する構成が挙げられる。あるいは、図10に示すように、トップシート19の前後方向Yの後よりの領域に穴あき部19aを設けるとともに、表面シート11をトップシート19の外面側に接合する構成が挙げられる。この図10の構成では、表面シート11はトップシート19と吸収体14との間に配置され、表面シート11に形成された複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13がトップシートの穴あき部19aを介して吸収性物品1の肌面側に露出する。この構成では、表面シート11がトップシート19と吸収体14との間に配置されているため、表面シート11の剥離又は脱落が生じるのを防止できる。なお、図9及び図10の構成では、補助シート16は省略されている。
また、表面シート11に関する他の変形例として、図11及び図12に示す構成が採用できる。この図11及び図12に示す構成では、補助シート16が省略されるとともに、表面シート11に形成された各切り込み列セット21の第1及び第2の切り込み列22,23のいずれか一方(ここでは、第1の切り込み列22)の単位切り込み部26,27の頂点部分26a,27aの内側部分(起立部28,29))が、吸収性物品1における表面シート11の外面側に位置する部材(例えば、吸収体14)にホットメルト接着剤等の接合手段により接合される。図11及び図12では、各切り込み列セット21の第1の切り込み列22の単位切り込み部26,27の頂点部分26a,27aの内側部分(起立部29)が、吸収体14の肌面側表面に接合される。
図11は、表面シート11が複数の切り込み列セット21が前後方向Yに引き延ばされる前の状態を示しており、図11の破線によるハッチングを施した部分に、起立部29の接合用の接着剤が塗布される。そして、切り込み形成区間24が前後方向Yに引き延ばされて表面シート11が吸収体14と接合されるのに伴って、各起立部29が吸収体14に接合される。
このため、表面シート11の吸収体14と接合された各起立部29を起立姿勢に確実に保持でき、これによって、表面シート11の外面側に誘導された軟便等の排泄物をより確実に堰き止めることができる。
また、表面シート11の起立部29を支点として、表面シート11の切り込み形成区間24を肌面側に浮き上がらせ、適度な隙間空間を形成することができる。これによって、開口部12を介して表面シート11の外面側に誘導された軟便等の排泄物の固形成分を表面シート11と吸収体14との間に収容する収容能力を向上が図れる。
また、図11及び図12に示す構成では、表面シート11における各切り込み列セット21の第1及び第2の切り込み列22,23のいずれか他方(ここでは、第2の切り込み列23)の各単位切り込み部26,27の頂点部分26a,27aの内側部分(起立部28,29)を前後方向Yに縦断するように、糸状又は帯状の弾性部材31が伸張状態で付与されている。この場合、表面シート11は、2枚のシート材料を、それらの間に弾性部材31を挟み込んだ状態で貼り合わせることにより構成される。弾性部材31の材料としては、通常の使い捨ておむつに使用される弾性伸縮材料(例えば、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられる。弾性部材31の表面シート11との接着は、伸張状態にあるときにホットメルト接着剤、熱溶着、超音波溶着等の貼着手段を用いて行われる。
このように弾性部材31を付与した構成では、図13に示すように、各切り込み列セット21が前後方向Yに引き延ばされた際に、起立部28を弾性部材31の収縮力により確実に起立させることができる。これによって、軟便等の排泄物の堰き止め効果がさらに高められる。なお、この弾性部材31については必須のものでなく、省略してもよい。
また、上述の実施形態では表面シート11を透液性の不織布で構成したが、表面シート11を撥水性の不織布、あるいは透孔を有するプラスチックフィルムなどを用いて構成してもよい。この場合、一旦表面シート11の外面側に誘導された排泄物の液体成分が表面シート11を透過して肌面側に逆戻りするのを抑制できる。これによって、逆戻りした排泄物の液体成分が着用者の肌に付着して不快感を与えるのを防止できる。
図14は、本発明の第2実施形態に係る表面ライナーの肌面側から見た図である。本実施形態に係る表面ライナー41は、切り込み列セット21の構成等については上述の実施形態に係る表面シート11と構成が共通している。よって、表面ライナー41の表面シート11と構成が共通する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
この表面ライナー41は、使い捨ておむつ等の吸収性物品の軟便等の流動性の高い排泄物の捕集機能等を高めるために、吸収性物品の肌面側表面に装着されるものである。そのため、図14に示すように、表面ライナー41を構成する基材シート42には、上述の表面シート11の切り込み形成区間24と同様な構成を有する切り込み形成区間24が設けられている。これによって、その切り込み形成区間24を前後方向Yに引き延ばすことにより、表面ライナー41に複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13が形成される。
また、基材シート42の外面側表面における前後方向Yの両端部等には、表面ライナー41を吸収性物品の肌面側表面に付着させるための付着部43,44が付与されている。この付着部43,44は、面ファスナーに用いられる複数のフックが設けられたシート状のフック材、又は、粘着シート等が用いられる。なお、付着部43,44を基材シート42の前後方向Yにおける中間部の左右両側等にも設けてもよい。
そして、この表面ライナー41を使用する際には、表面ライナー41を前後方向Yに引き延ばし、複数の切り込み列セット21を展開させ、複数の開口部12及び3次元的な凹凸構造13を形成させ、その状態で、付着部43,44を吸収性物品1の肌面側表面(例えば、トップシートの表面)に付着させる。これによって、軟便等の流動性の高い排泄物の広がりが表面ライナー41によって効果的に堰き止められ、捕集される。
なお、上述の表面シート11又は表面ライナー41の切り込み形成区間24に設ける切り込み部の構成については、上述の構成に限らず、前後方向Yに引き延ばされたときに3次元的に展開して、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造を生成するものであればよく、任意の切り込み部が採用できる。例えば、第1及び第2の切り込み列22,23の単位切り込み部26,27の形状を、図15(a)に示すように略矩形状にしてもよいし、図15(b)に示すように略三角状にしてもよく、あるいは、略半円状(略半楕円状を含む)にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品の肌面側から見た図である。 図1のA1−A1線に沿った断面図である。 図1の吸収性物品に備えられる補助シートが接合された表面シート(トップシート)の図である。 図2の一部を拡大して示す図である。 図3のA2−A2線に沿った断面図である。 表面シートの引き延ばされる前の状態を示す図である。 図6の一部を拡大して示す図である。 図6のトップシートの切り込み形成区間が引き延ばされた状態を示す斜視図である。 図3に示す表面シート等の構成の第1の変形例を示す図である。 図3に示す表面シート等の構成の第2の変形例を示す図である。 図3に示す表面シート等の構成の第3の変形例を示す図である。 図11の表面シートの切り込み形成区間が引き延ばされ、単位切り込み部の頂点部分が所定の接合対象に接合された状態を示す断面図である。 図12の状態における表面シートの肌面側に立ち上がった起立部の周辺の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る表面ライナーの肌面側から見た図である。 (a),(b)は表面シート又は表面ライナーに設けられる第1及び第2の切り込み列の変形例を示す図である。
符号の説明
1 吸収性物品、11 表面シート、12 開口部、13 凹凸構造、14 吸収体、15 バックシート、16 補助シート、17 サイドシート、18 糸ゴム、19 トップシート、19a 穴あき部、21 切り込み列セット、22 第1の切り込み列、23 第2の切り込み列、24 切り込み形成区間、26 第1の単位切り込み部、27 第2の単位切り込み部、26a,27a 頂点部分、26b,27b 裾部分、28,29 起立部、31 弾性部材、41 表面ライナー、42 基材シート、43,44 付着部、X 左右方向、Y 前後方向。

Claims (12)

  1. 着用者の股部を含む領域に装着される吸収性物品であって、
    排泄物を吸収する吸収コアと、
    前記吸収コアの外面側に設けられる外装材と、
    前記吸収コアの肌面側に設けられ、前記吸収コアと対向する部分の少なくとも一部は透液性を有する内装材と、
    を備え、
    前記内装材は、少なくとも一部の領域が肌面側に露出された表面シートを備え、
    前記表面シートの肌面側に露出された領域の少なくとも一部は、3次元展開可能な複数の切り込み部が設けられ、該表面シートが縦方向に引き延ばされて前記切り込み部が開かれることによって、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    前記表面シートに設けられた前記複数の切り込み部は、前記複数の切り込み列セットにより構成され、
    前記各切り込み列セットは、前記縦方向に直交する横方向に沿って前記表面シートに設けられ、対をなす第1及び第2の切り込み列を備え、
    前記第1の切り込み列は、
    前記横方向に対して間隔をあけて設けられ、頂点部分が前記縦方向に向けられた略山形の形状を有する複数の第1の単位切り込み部を備え、
    前記第2の切り込み列は、
    前記横方向に沿って間隔をあけて設けられ、頂点部分が前記縦方向に向けられた略山形の形状を有する複数の第2の単位切り込み部を備え、
    前記各切り込み列セットの前記第1の切り込み列の前記第1の単位切り込み部と、前記第2の切り込み列の前記第2の単位切り込み部とは、前記頂点部分が互いに前記縦方向の反対方向を向けられ、かつ、対をなす相手側の切り込み列の隣接する2つの単位切り込み部と前記横方向に対して部分的に重複するように配置され、
    前記表面シートが前記縦方向に引き延ばされて前記第1及び第2の切り込み列の前記第1及び第2の単位切り込み部が開かれ、その各切り込み部の山形の形状の頂点部分の内側部分が上下に立ち上がることによって、前記複数の開口部及び前記3次元的な凹凸構造が形成されることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品において、
    前記表面シートは、前記複数の切り込み部が設けられた部分が前記縦方向に引き延ばされた状態で、前記吸収性物品に備えられる他の部材に接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項2に記載の吸収性物品において、
    前記表面シートの前記第1の切り込み列の前記第1の単位切り込み部又は前記第2の切り込み列の前記第2の単位切り込み部の前記頂点部分の内側部分が、該吸収性物品における前記表面シートの外面側に位置する部材に接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記表面シートは、透液性の不織布で構成されることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記表面シートは、撥水性の不織布で構成されることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記内装材は、前記吸収コアの肌面側に配置されたトップシートをさらに備え、
    前記表面シートは、前記トップシートの肌面側表面に付与されていることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記内装材は、
    前記吸収コアの肌面側に配置され、穴あき部を有するトップシートをさらに備え、
    前記表面シートは前記トップシートと前記吸収コアとの間に配置され、前記表面シートの前記複数の切り込み部が設けられた部分が前記トップシートの前記穴あき部を介して肌面側に露出されることを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記表面シートは、前記吸収コアの肌面側に配置されたトップシートであることを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の吸収性物品において、
    前記内装材は、
    前記表面シートの前記複数の切り込み部が設けられた部分の外面側に接合される補助シートをさらに備え、
    前記補助シートは、前記複数の切り込み部が開かれた状態で前記表面シートに接合されることを特徴とする吸収性物品。
  11. 着用者の股部を含む領域に装着される吸収性物品に付与される表面ライナーであって、
    基材シートと、
    前記基材シートに設けられた、3次元展開可能な複数の切り込み部とを備え、
    縦方向に引き延ばされた状態で前記吸収性物品に付与されることによって、前記切り込み部が開き、複数の開口部及び3次元的な凹凸構造が形成されることを特徴とする表面ライナー。
  12. 請求項11に記載の表面ライナーであって、
    前記基材シートに設けられ、前記吸収性物品に付着する付着部をさらに備えることを特徴とする表面ライナー。
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