JP2009044393A - 映像品質推定装置、方法、およびプログラム - Google Patents

映像品質推定装置、方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009044393A
JP2009044393A JP2007206464A JP2007206464A JP2009044393A JP 2009044393 A JP2009044393 A JP 2009044393A JP 2007206464 A JP2007206464 A JP 2007206464A JP 2007206464 A JP2007206464 A JP 2007206464A JP 2009044393 A JP2009044393 A JP 2009044393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
complexity
video quality
compression coding
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007206464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4796019B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Yamagishi
和久 山岸
Takanori Hayashi
孝典 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007206464A priority Critical patent/JP4796019B2/ja
Publication of JP2009044393A publication Critical patent/JP2009044393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796019B2 publication Critical patent/JP4796019B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】圧縮符号化複雑度に起因する映像品質の変化を考慮して主観映像品質を推定する。
【解決手段】映像品質推定部15Bにより、記憶部14の映像品質推定モデルに基づいて品質パラメータ14Aに対応する平均主観映像品質値14Cを推定し、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、品質パラメータ14Aに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度14Fを算出し、映像品質補正部15Dにより、記憶部14の平均圧縮符号化複雑度14Eと圧縮符号化複雑度算出部15Cで算出された評価圧縮符号化複雑度14Fとの差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて平均主観映像品質値14Cを補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像通信技術に関し、特に複数のフレームに符号化した映像メディアを端末で受信再生した際に視聴者が実感する主観映像品質に関する映像品質を推定する映像品質推定技術に関する。
インターネットアクセス回線の高速・広帯域化に伴い、インターネットを介して映像さらには音声を含む映像メディアを端末間あるいはサーバ−端末間で転送する映像通信サービスの普及が期待されている。
映像通信サービスに利用されるインターネットなどのベスト・エフォート型ネットワークでは、必ずしも通信品質が保証されているわけではない。このため、インターネットを介して映像メディアなどの時間的連続性を有するストリーミング系コンテンツを転送する際、通信回線の帯域が狭い場合や通信回線が輻輳した場合には、通信回線を介して受信再生した映像メディアに対して視聴者が実感する品質、すなわち主観映像品質の劣化として知覚されやすい。具体的には、映像メディアに品質劣化が加わると、映像のぼけ、にじみ、モザイク状の歪み、ぎくしゃく感として知覚される。
このように、映像メディアを転送する映像通信サービスでは、品質劣化が知覚されやすく、映像通信サービスを良好な品質で提供するためには、サービス提供に先立ったネットワークの品質設計やサービス開始後の品質管理が重要となる。したがって、視聴者が享受する映像品質を適切に表現でき、しかも簡便かつ効率的な映像品質評価技術が必要とされる。
従来、映像メディアの品質を推定する技術としては、映像信号を入力とする映像品質客観評価法が勧告として提案されている(例えば、非特許文献1参照)。また、VoIP(Voice over IP)をベースとして、音声パケットのパケット損失や遅延時間などの音声品質に関わる品質パラメータから、IP電話の平均的な会話品質を推定する技術が勧告として提案されている(例えば、非特許文献2参照)。また、映像メディアに関する単位時間当たりの符号化ビット数を示す符号化ビットレートと単位時間当たりのフレーム数を示すフレームレートとパケット損失率とから、所定の推定モデルを用いて視聴者が実感する主観映像品質を推定する技術が勧告として提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
ITU−T勧告J.144 ITU−T勧告G.107 ITU−T勧告G.1070
しかしながら、このような従来技術では、映像品質を推定する際、映像の圧縮符号化複雑度に起因する映像品質の変化について考慮されていないため、個々の映像品質を推定できないという問題点があった。
この種の映像通信サービスでは、映像メディアの転送効率を改善するため、映像メディアが持つ画素間あるいは画像間の自己相関性や人間の視覚特性を利用して、映像メディアを複数のフレームに圧縮符号化して転送するという圧縮符号化通信方式が用いられる。
一般的な圧縮符号化処理では、符号化対象となる映像の複雑性によって圧縮符号化効率が変化するため、主観映像品質も変化する。例えば、映像の圧縮符号化に広く用いられているDCT(Discrete Cosine Transform)変換処理では、元の画像信号を画像上の水平方向と垂直方向について二次元の空間周波数分布に分解し、そのうち画質にあまり影響を与えない高周波成分を除去することにより、画像を効率よく圧縮している。
したがって、このような圧縮符号化処理は、圧縮符号化処理の複雑性、すなわち圧縮符号化複雑度に応じて圧縮効率が異なる。自然画像など隣接画素間で画素値変化が小さい画像すなわち圧縮符号化複雑度が低い画像では、高周波のAC成分が少なくなる傾向があるため効率よく圧縮できるものの、隣接画素間で画素値変化が大きい画像すなわち圧縮符号化複雑度が高い画像では、高周波のAC成分が大きくなる傾向があるため効率よく圧縮できない。
この際、例えば映像メディアの符号化ビットレートが低い場合、高い圧縮効率が要求されるため、比較的低い周波数のAC成分まで除去する必要がある。このため除去されるAC成分量が多い場合には、映像の荒さなどに影響が発生し、結果として映像品質が低下することになる。
また、符号化ビットレートが同一であっても、処理対象となる映像の圧縮符号化複雑度に応じて、すなわち元の画像に含まれる高周波AC成分量に応じて、圧縮符号化時に除去される量が変化する。
図10は、圧縮符号化複雑度による映像品質の変化を示す説明図であり、横軸は映像メディアの符号化ビットレートを示し、縦軸は主観映像品質値を示している。図10には、3つの映像A〜映像Cについて、符号化ビットレートに応じた主観映像品質値の変化を示す特性9A〜9Cが示されている。これら映像A〜映像Cのうち、映像Cは圧縮符号化複雑度が最も低く、映像Aは圧縮符号化複雑度が最も高い。
したがって、映像Cは、圧縮符号化複雑度が低くて高周波AC成分量が元々少ないため、符号化ビットレートが低い場合でも、除去される高周波AC成分量が少なく、主観映像品質値の低下はあまり顕著ではない。
これに対して、映像Aは、圧縮符号化複雑度が高く高周波AC成分量が元々多いため、符号化ビットレートが低い場合には、除去される高周波AC成分量が多くなり、主観映像品質値の低下が顕著となっている。
このように、主観映像品質値は映像の圧縮符号化複雑度に応じて変化する性質を持っているものの、従来技術では、圧縮符号化複雑度に起因する映像品質の変化について考慮されていない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、圧縮符号化複雑度に起因する映像品質の変化を考慮して主観映像品質を推定することができる映像品質推定装置、方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる映像品質推定装置は、複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置であって、映像メディアに関係するパケットに含まれている当該映像品質に関する品質パラメータと当該映像メディアの平均主観映像品質推定値との対応関係を示す映像品質推定モデルと、映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度とを記憶する記憶部と、推定対象となる映像メディアに関係するパケットから品質パラメータを取得する品質パラメータ取得部と、記憶部の映像品質推定モデルに基づいて品質パラメータに対応する平均主観映像品質値を推定する映像品質推定部と、品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出部と、記憶部の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出部で算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、映像品質推定部で推定された平均主観映像品質値を補正する映像品質補正部とを備えている。
この際、品質パラメータ取得部で、パケットから任意のフレームに設けられた画素ブロックに対応する各変換係数の量子化値とこれら変換係数に対応する量子化ステップ幅とをそれぞれ取得し、圧縮符号化複雑度算出部で、任意のフレームに設けられた画素ブロックの変換係数ごとに、当該変換係数の量子化値と当該変換係数に対応する量子化ステップ幅との積を算出して平均することにより、当該画素ブロックの圧縮符号化複雑度を算出し、この画素ブロックの圧縮符号化複雑度を映像メディアの所望区間における各フレームの各画素ブロックで平均することにより、所望区間における圧縮符号化複雑度を算出するようにしてもよい。
また、記憶部で、映像メディアの平均的な圧縮符号化複雑度と映像メディアのうち品質評価区間における圧縮符号化複雑度との差を示す差分圧縮符号化複雑度と、この差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率との対応関係を示す映像品質補正モデルを記憶し、圧縮符号化複雑度算出部で、映像メディアのうち品質推定期間における評価圧縮符号化複雑度を算出し、映像品質補正部で、映像品質補正モデルに基づいて記憶部の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出部で算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出し、この補正率に基づいて映像品質推定部で推定された平均主観映像品質値を補正するようにしてもよい。
また、映像品質補正モデルとして、差分圧縮符号化複雑度の増加に応じて補正率が単調増加し、かつ差分圧縮符号化複雑度が0のときに補正率が1となる関数式を用いてもよい。
また、本発明にかかる映像品質推定方法は、演算処理部と記憶部とを有し、複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置で用いられる映像品質推定方法であって、記憶部により、映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度を記憶するステップと、演算処理部により、品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出ステップと、演算処理部により、記憶部の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出ステップで算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、映像メディアの平均主観映像品質値を補正する映像品質補正ステップとを備えている。
この際、品質パラメータ取得ステップに、パケットから任意のフレームに設けられた画素ブロックに対応する各変換係数の量子化値とこれら変換係数に対応する量子化ステップ幅とをそれぞれ取得するステップを設け、圧縮符号化複雑度算出ステップに、任意のフレームに設けられた画素ブロックの変換係数ごとに、当該変換係数の量子化値と当該変換係数に対応する量子化ステップ幅との積を算出して平均することにより、当該画素ブロックの圧縮符号化複雑度を算出するステップと、この画素ブロックの圧縮符号化複雑度を映像メディアの所望区間における各フレームの各画素ブロックで平均することにより、所望区間における圧縮符号化複雑度を算出するステップとを設けてもよい。
また、記憶部により、映像メディアの平均的な圧縮符号化複雑度と映像メディアのうち品質評価区間における圧縮符号化複雑度との差を示す差分圧縮符号化複雑度と、この差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率との対応関係を示す映像品質補正モデルとを記憶するステップをさらに備え、圧縮符号化複雑度算出ステップに、映像メディアのうち品質推定期間における評価圧縮符号化複雑度を算出するステップを設け、映像品質補正ステップに、映像品質補正モデルに基づいて記憶部の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出ステップで算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出するステップと、この補正率に基づいて映像品質推定ステップで推定された平均主観映像品質値を補正するステップとを設けてもよい。
また、映像品質補正モデルとして、差分圧縮符号化複雑度の増加に応じて補正率が単調増加し、かつ差分圧縮符号化複雑度が0のときに補正率が1となる関数式を用いてもよい。
また、本発明にかかるプログラムは、演算処理部と記憶部とを有し、複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置のコンピュータに、演算処理部により、推定対象となる映像メディアに関係するパケットから得られた当該映像品質に関する品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度を算出する平均圧縮符号化複雑度算出ステップと、演算処理部により、品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出ステップと、演算処理部により、平均圧縮符号化複雑度と評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、映像メディアの平均主観映像品質値を補正する映像品質補正ステップとを実行させる。
本発明によれば、映像メディアが持つ圧縮符号化処理の複雑性、すなわち圧縮符号化複雑度に応じて変化する主観映像品質の特性を考慮して、より正確な主観映像品質を推定することが可能となる。また、圧縮符号化複雑度により平均主観映像品質値の補正については、対象映像メディアに関係するパケットから取得した品質パラメータに基づき行うことができる。このため、圧縮符号化された映像メディアを復号するための処理や構成を必要とすることなく、圧縮符号化複雑度に応じて変化する主観映像品質の特性を考慮した主観映像品質値を、極めて容易に推定できる。
これにより、映像配信サービスを利用するユーザに対して、ある一定以上の品質を保っているかどうかを、容易かつ正確に判断することが可能となる。このため、映像配信サービスで用いる品質パラメータの設計や、提供中の映像配信サービスに関する品質実態を、極めて容易に把握し、管理することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[映像品質推定装置]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の構成を示すブロック図である。
映像品質推定装置10は、入力された情報を演算処理するコンピュータなどの情報処理装置からなり、複数のフレームに符号化した映像メディアを通信端末2Aから通信端末2B端末へ、インターネットなどのパケット通信網3を介して送信する映像通信について、その映像メディアと通信網に関する推定条件を入力として、通信端末2Bで再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する装置である。
この映像品質推定装置10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。また演算処理部15には、主な処理部として、品質パラメータ取得部15A、映像品質推定部15B、圧縮符号化複雑度算出部15C、および映像品質補正部15Dが設けられている。
本実施の形態は、記憶部14により、映像メディアに関係するパケットに含まれている当該映像品質に関する品質パラメータと当該映像メディアの平均主観映像品質推定値との対応関係を示す映像品質推定モデルと、映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度とを記憶し、品質パラメータ取得部15Aにより、推定対象となる映像メディアに関係するパケットから品質パラメータを取得し、映像品質推定部15Bにより、記憶部14の映像品質推定モデルに基づいて品質パラメータに対応する平均主観映像品質値を推定し、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出し、映像品質補正部15Dにより、記憶部14の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出部15Cにより算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、映像品質推定部15Bで推定された平均主観映像品質値を補正するようにしたものである。
[映像品質推定装置の構成]
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の構成について詳細に説明する。
映像品質推定装置10の通信I/F部は、専用の通信回路からなり、パケット通信網3を介してパケットを送受信する機能を有している。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部15から出力された、操作メニューや映像品質推定値などの表示データを画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15での処理動作に用いる各種処理情報とプログラム14Pとを記憶する機能を有している。プログラム14Pは、映像品質推定装置10に設けられている通信I/F部11などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体(図示せず)から予め読み込まれて記憶部14に格納されている。
記憶部14で記憶される主な処理情報としては、品質パラメータ14A、映像品質推定モデル14B、平均主観映像品質値14C、映像品質補正モデル14D、平均圧縮符号化複雑度14E、評価圧縮符号化複雑度14F、および補正主観映像品質値14Gがある。
品質パラメータ14Aは、推定対象となる対象映像メディアの映像品質を左右するパラメータであり、映像品質の推定や圧縮符号化複雑度の算出に用いられる。品質パラメータ14Aの具体例としては、符号化方式、映像フォーマット、符号化ビットレート、フレーム情報、およびパケット損失情報などのパラメータがある。
対象映像メディアがMPEG2などの圧縮符号化方式を用いる場合、フレーム情報としては、フレームレート、イントラフラッシュレート、GOP、フレームタイプ、残差情報などのパラメータを用いればよい。この残差情報は、動き補償以降の残差信号に対する情報であり、具体的には、DCT係数、整数変換係数、ウェーブレット係数などの変換係数(空間圧縮変換係数)の量子化値や、量子化ステップ幅などのパラメータを用いればよい。また、パケット損失情報としては、パケット損失率、パケット損失パターン、パケット遅延時間などのパラメータを用いればよい。
これら品質パラメータ14Aは、対象映像メディアに関係するパケットのヘッダ部や、これらパケットに分散して送信される符号化データ、例えばMPEG2の場合にはトランスポートストリーム(TS:Transport Stream)や、エレメンタリーストリーム(ES:Elementary Stream)などの符号化データに格納されており、品質パラメータ取得部15Aにより、これらパケットから取得されて記憶部14に格納される。また、これらパラメータは、必要に応じて当該パラメータが取得された映像メディア上の時間位置情報、例えばフレームや画像ブロックを示す識別情報と関連付けて格納される。
映像品質推定モデル14Bは、品質パラメータ14Aのうち映像品質推定用のパラメータと当該映像メディアの平均的な主観映像品質値、すなわち平均主観映像品質値との対応関係を示す推定用モデルであり、具体的には、これら対応関係を示す関数式のほか、表形式やデータベースなどの公知の形式で構成すればよい。
平均主観映像品質値14Cは、対象映像メディアに関する平均的な主観映像品質値である。
平均圧縮符号化複雑度14Eは、予め算出されて格納されている圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す圧縮符号化複雑度である。
評価圧縮符号化複雑度14Fは、品質パラメータ14Aのうち圧縮符号化複雑度算出用のパラメータから算出した、対象映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す圧縮符号化複雑度である。
映像品質補正モデル14Dは、映像メディアの平均圧縮符号化複雑度と評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度と、映像メディアの平均主観映像品質値に対する補正率との対応関係を示す補正用モデルであり、具体的には、これら対応関係を示す関数式のほか、表形式やデータベースなどの公知の形式で構成すればよい。
補正主観映像品質値14Gは、映像品質補正モデル14Dから得られた、平均圧縮符号化複雑度14Eと評価圧縮符号化複雑度14Fの差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率により、平均主観映像品質値14Cを補正した主観映像品質値である。
演算処理部15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14のプログラム14Pを読み込んでマイクロプロセッサで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムを協働させることにより、品質パラメータ取得部15A、映像品質推定部15B、圧縮符号化複雑度算出部15C、映像品質補正部15Dなどの各種処理部を実現する機能を有している。
品質パラメータ取得部15Aは、対象映像メディアに関係する各種パケットから、映像品質の推定や圧縮符号化複雑度の算出に用いられる各種の品質パラメータ14Aを取得する機能を有している。品質パラメータ14Aは、対象映像メディアに関係するパケットのヘッダ部や、これらパケットに分散して送信される符号化データに格納されている。品質パラメータ取得部15Aは、これらパケットから品質パラメータ14A取得して記憶部14に格納する。例えばMPEG2の場合、トランスポートストリームや、エレメンタリーストリームなど符号化データが品質パラメータ取得部15Aで解析され、必要な品質パラメータ14Aが抽出される。
映像品質推定部15Bは、記憶部14の映像品質推定モデル14Bに基づいて、品質パラメータ14Aのうちの映像品質推定用パラメータに対応する平均主観映像品質値14Cを推定する機能を有している。映像品質推定部15Bで用いる映像品質推定モデル14Bや映像品質推定用パラメータの具体例としては、前述の非特許文献3などに記載されている公知のものを利用すればよい。
圧縮符号化複雑度算出部15Cは、記憶部14の品質パラメータ14Aのうちの圧縮符号化複雑度算出用パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度14Fを算出する機能とを有している。
映像品質補正部15Dは、記憶部14の映像品質補正モデル14Dに基づいて、平均圧縮符号化複雑度14Eと評価圧縮符号化複雑度14Fとの差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出する機能と、得られた補正率に基づいて、映像品質推定部15Bで推定された平均主観映像品質値14Cを補正することにより、補正主観映像品質値14Gを算出する機能とを有している。
[映像品質推定装置の動作]
次に、図2および図3を参照して、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の動作について説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の主観映像品質推定動作を示すフロー図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の主観映像品質推定処理を示すフローチャートである。
[主観映像品質推定処理]
図2および図3を参照して、映像品質推定装置10での主観映像品質推定処理について説明する。
映像品質推定装置10の演算処理部15は、操作入力部12で検出された主観映像品質推定の開始を指示するオペレータ操作に応じて、図3に示した主観映像品質推定処理を開始する。
演算処理部15は、まず、通信I/F部11を制御して対象となる映像メディアに関係する各種パケットを、パケット通信網3を介した通信端末2A,2B間の通信経路からキャプチャし(ステップ100)、品質パラメータ取得部15Aにより、映像品質の推定や圧縮符号化複雑度の算出に用いる各種の品質パラメータ14Aを取得して記憶部14へ保存する(ステップ101)。
次に、演算処理部15は、映像品質推定部15Bにより、記憶部14の品質パラメータ14Aと映像品質推定モデル14Bを用いて、対象映像メディアの平均主観映像品質値14Cを算出する。
この際、映像品質推定部15Bは、記憶部14から映像品質推定モデル14Bを読み出し(ステップ102)、この映像品質推定モデル14Bに基づいて、記憶部14の品質パラメータ14Aのうち映像品質推定用パラメータに対応する映像品質推定値を平均主観映像品質値ν(14C)として算出し、記憶部14へ保存する(ステップ103)。
続いて、演算処理部15は、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、後述する圧縮符号化複雑度算出処理を実行して、評価圧縮符号化複雑度γest(14F)を算出する(ステップ104)。
次に、演算処理部15は、映像品質補正部15Dにより、後述する映像品質補正処理を実行することにより、平均圧縮符号化複雑度γavgと評価圧縮符号化複雑度γestとの差からなる差分圧縮符号化複雑度Δγに対応する補正率Rで、記憶部14の平均主観映像品質値νを補正して、補正主観映像品質値V(14G)を算出する(ステップ105)。
この後、演算処理部15は、補正主観映像品質値Vを主観映像品質値として記憶部14へ保存し、あるいは画面表示部13へ推定評価結果として画面表示し(ステップ106)、一連の主観映像品質推定処理を終了する。
[圧縮符号化複雑度算出処理]
次に、図4〜図7を参照して、映像品質推定装置10での圧縮符号化複雑度算出処理について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の圧縮符号化複雑度算出処理を示すフローチャートである。図5は、映像フレーム内のブロックにおける画素分布を示す説明図である。図6は、映像フレーム内のブロックにおける空間周波数分布を示す説明図である。図7は、量子化ステップ幅を示す説明図である。
演算処理部15の圧縮符号化複雑度算出部15Cは、前述した図3のステップ105において、図4の圧縮符号化複雑度算出処理を実行する。この際、ステップ105において評価圧縮符号化複雑度γestを算出する場合、対象区間として品質評価区間が用いられる。これら品質評価区間については、予めオペレータにより指定され記憶部14に保存されているものとする。
圧縮符号化複雑度算出部15Cは、まず、対象区間を構成するF個のフレームから圧縮符号化複雑度を算出していない未処理のフレーム(f)(但し、fは1〜Fの整数)を選択し(ステップ110)、このフレーム(f)を構成するM×N個の画像ブロックから圧縮符号化複雑度を算出していない未処理の画像ブロック(m,n)(但し、mは1〜Mの整数、nは1〜Nの整数)を選択する(ステップ111)。
図5に示すように、映像を圧縮符号化する場合には、通常、個々のフレームの画像をM×N個の画像ブロックに分割し、これら画像ブロックごとに圧縮符号化処理が行われる。画像ブロックの画素値は、水平方向xと垂直方向yにマトリクス状に配置されたI×J個の画素から構成されている。これら画素は、輝度信号値(Y)を画素値として有しており、カラー画像の場合には、色差信号値(Cr,Cb)が加わる。
圧縮符号化処理では、このような画像ブロックの画素分布が、DCTなどの直交変換処理により、図6に示すような空間周波数分布に変換される。この空間周波数分布は、水平方向xと垂直方向yに予め設定された空間周波数を持つマトリクス状のI×J個の基本パターンについて、それぞれの基本パターンに対応する画素の発生頻度を示すもので、この発生頻度が変換係数となる。ここでは、フレーム(f)の画像ブロック(m,n)の基本パターン(i,j)の変換係数をcfmnijと表現する。
また、圧縮符号化処理では、変換係数cfmnijを量子化することにより、情報量の少ない量子化値qfmnijに変換する。この際、図7に示すように、変換係数cfmnijと同一の量子化値qfmnijに変換される変換係数の幅を量子化ステップ幅hfmnijという。
圧縮符号化複雑度算出部15Cは、選択した画像ブロック(m,n)を構成するI×J個の変換係数cfmnijに対応する量子化値qfmnijを記憶部14の品質パラメータ14Aから取得するとともに(ステップ112)、これら変換係数cmnijに対応する量子化ステップ幅hfmnijも記憶部14の品質パラメータ14Aから取得する(ステップ113)。そして、次の式(1)に基づいて、対応する変換係数cfmnijを量子化値qfmnijと量子化ステップ幅hfmnijとの積により算出し、これらをI×J個の基本パターンについて平均することにより、選択した画像ブロック(m,n)に関する圧縮符号化複雑度γfmnを算出する。この際、式(2)のように、上記積の2乗を用いて圧縮符号化複雑度γfmnを算出してもよい。
Figure 2009044393
Figure 2009044393
その後、圧縮符号化複雑度算出部15Cは、選択したフレーム(f)内の画像ブロックのすべてについて圧縮符号化複雑度の算出処理を行ったか判断し(ステップ115)、未処理の画像ブロックがある場合には(ステップ115:NO)、ステップ111へ戻って処理を継続する。
一方、選択したフレーム(f)内の画像ブロックのすべてについて圧縮符号化複雑度の算出処理が終了した場合(ステップ115:YES)、圧縮符号化複雑度算出部15Cは、次の式(3)に基づいて、選択したフレーム(f)内の各画像ブロックに関する圧縮符号化複雑度γfmnを平均することにより、選択したフレーム(f)に関する圧縮符号化複雑度γfを算出する(ステップ116)。
Figure 2009044393
その後、圧縮符号化複雑度算出部15Cは、対象区間内のフレーム(f)のすべてについて圧縮符号化複雑度の算出処理を行ったか判断し(ステップ117)、未処理のフレームがある場合には(ステップ117:NO)、ステップ110へ戻って処理を継続する。
一方、対象区間内のフレーム(f)のすべてについて圧縮符号化複雑度の算出処理が終了した場合(ステップ117:YES)、圧縮符号化複雑度算出部15Cは、次の式(4)に基づいて、対象区間内の各フレーム(f)に関する圧縮符号化複雑度γfを平均することにより、対象区間に関する圧縮符号化複雑度γを算出し(ステップ118)、一連の圧縮符号化複雑度算出処理を終了する。
Figure 2009044393
[映像品質補正処理]
次に、図8および図9を参照して、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の映像品質補正処理について説明する。図8は、本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の映像品質補正処理を示すフローチャートである。図9は、映像品質補正モデルを示す説明図である。
演算処理部15の映像品質補正部15Dは、前述した図3のステップ106において、図8の圧縮符号化複雑度算出処理を実行する。
映像品質補正部15Dは、まず、記憶部14から平均圧縮符号化複雑度γavg(14E)と圧縮符号化複雑度算出部15Cで算出された評価圧縮符号化複雑度γest(14F)とを読み出し(ステップ120)、次の式(5)に基づいて、差分圧縮符号化複雑度Δγを算出する(ステップ121)。
Figure 2009044393
次に、映像品質補正部15Dは、記憶部14から映像品質補正モデル14Dを読み出し(ステップ122)、映像品質補正モデル14Dの式(6)に基づいて、差分圧縮符号化複雑度Δγに対応する補正率Rを算出する(ステップ123)。ここで、式(6)のbは、映像メディアの符号化・復号処理を実現するコーデックや、映像フォーマットにより決定される係数である。
Figure 2009044393
図9の映像品質補正モデル14Dは、指数関数式から構成した例であるが、差分圧縮符号化複雑度Δγの増加に応じて補正率Rが単調増加し、かつ差分圧縮符号化複雑度Δγが0のときに補正率Rが1となる関数式であれば映像品質補正モデル14Dとして用いることができる。例えば、図9の破線に相当する、式(7)のような直線関数式を用いて補正率Rを算出してもよい。
Figure 2009044393
続いて、映像品質補正部15Dは、記憶部14から映像品質推定部15Bで算出された平均主観映像品質値ν(14C)を読み出し(ステップ124)、次の式(8)に基づいて、差分圧縮符号化複雑度Δγを補正率Rで補正し、補正主観映像品質値Vを算出する(ステップ125)。
Figure 2009044393
その後、映像品質補正部15Dは、算出した補正主観映像品質値Vを記憶部14へ保存して(ステップ121)、一連の映像品質補正処理を終了する。
[映像品質推定装置の効果]
このように、本実施の形態は、品質パラメータ取得部15Aにより、推定対象となる映像メディアに関係するパケットから品質パラメータ14Aを取得し、映像品質推定部15Bにより、記憶部14の映像品質推定モデル14Bに基づいて品質パラメータに対応する平均主観映像品質値14Cを推定し、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、品質パラメータに基づいて、映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度14Fを算出し、映像品質補正部15Dにより、記憶部14の平均圧縮符号化複雑度14Eと圧縮符号化複雑度算出部15Cにより算出された評価圧縮符号化複雑度14Fとの差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、映像品質推定部15Bで推定された平均主観映像品質値14Cを補正している。
したがって、映像メディアが持つ圧縮符号化処理の複雑性、すなわち圧縮符号化複雑度に応じて変化する主観映像品質の特性を考慮して、より正確な主観映像品質を推定することが可能となる。また、圧縮符号化複雑度により平均主観映像品質値の補正については、対象映像メディアに関係するパケットから取得した品質パラメータに基づき行うことができる。このため、圧縮符号化された映像メディアを復号するための処理や構成を必要とすることなく、圧縮符号化複雑度に応じて変化する主観映像品質の特性を考慮した主観映像品質値を、極めて容易に推定できる。
これにより、映像配信サービスを利用するユーザに対して、ある一定以上の品質を保っているかどうかを、容易かつ正確に判断することが可能となる。このため、映像配信サービスで用いる品質パラメータの設計や、提供中の映像配信サービスに関する品質実態を、極めて容易に把握し、管理することが可能となる。
また、本実施の形態において、品質パラメータ取得部15Aにより、パケットから任意のフレームに設けられた画素ブロックに対応する各変換係数の量子化値とこれら変換係数に対応する量子化ステップ幅とをそれぞれ取得し、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、任意のフレームに設けられた画素ブロックの変換係数ごとに、当該変換係数の量子化値と当該変換係数に対応する量子化ステップ幅との積を算出して平均することにより、当該画素ブロックの圧縮符号化複雑度を算出し、この画素ブロックの圧縮符号化複雑度を映像メディアの所望区間における各フレームの各画素ブロックで平均することにより、所望区間における圧縮符号化複雑度を算出するようにしたので、圧縮符号化複雑度を精度よく算出することができる。
また、本実施の形態では、圧縮符号化複雑度算出部15Cにより、映像メディアのうち品質推定期間における評価圧縮符号化複雑度14Fを算出し、映像品質補正部15Dにより、映像品質補正モデル14Dに基づいて、記憶部14の平均圧縮符号化複雑度14Eと圧縮符号化複雑度算出部15Cで算出された評価圧縮符号化複雑度14Fとの差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出し、この補正率に基づいて平均主観映像品質値14Cを補正するようにしたので、圧縮符号化複雑度に基づいて平均圧縮符号化複雑度を容易に補正することができる。
また、本実施の形態では、映像品質補正モデルとして、差分圧縮符号化複雑度の増加に応じて単調増加し、かつ差分圧縮符号化複雑度が0のときに補正率が1となる関数式を用いるようにしたので、例えば高周波AC成分量が多く圧縮符号化複雑度が高い場合には、平均主観映像品質値に対する主観映像品質値の低下が顕著となるという、主観映像品質の特性を、正確かつ容易に映像品質補正モデルで表現することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上の実施の形態では、図4の圧縮符号化複雑度算出処理において、選択したフレーム(f)内の各画像ブロックに関する圧縮符号化複雑度γfmnを平均することにより、選択したフレーム(f)に関する圧縮符号化複雑度γfを算出する場合について説明したが、パケット損失が発生して、任意の画像ブロックの圧縮符号化複雑度γfmnを算出できない場合もある。このような場合には、例外処理として、当該画像ブロックの圧縮符号化複雑度γfmnをゼロとし、式(3)の画像ブロック数M×Nから圧縮符号化複雑度γfmnを算出できなかった画像ブロック数を減算して平均を算出すればよい。
本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の主観映像品質推定動作を示すフロー図である。 本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の主観映像品質推定処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の圧縮符号化複雑度算出処理を示すフローチャートである。 映像フレーム内のブロックにおける画素分布を示す説明図である。 映像フレーム内のブロックにおける空間周波数分布を示す説明図である。 量子化ステップ幅を示す説明図である。 本発明の一実施の形態にかかる映像品質推定装置の映像品質補正処理を示すフローチャートである 映像品質補正モデルを示す説明図である。 圧縮符号化複雑度による映像品質の変化を示す説明図である。
符号の説明
10…映像品質推定装置、11…通信I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、14A…品質パラメータ、14B…映像品質推定モデル、14C…平均主観映像品質値、14D…映像品質補正モデル、14E…平均圧縮符号化複雑度、14F…評価圧縮符号化複雑度、14G…補正主観映像品質値、14P…プログラム、15…演算処理部、15A…品質パラメータ取得部、15B…映像主観品質推定部、15C…圧縮符号化複雑度算出部、15D…映像品質補正部、2A,2B…通信端末、3…パケット通信網。

Claims (9)

  1. 複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、前記端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置であって、
    映像メディアに関係するパケットに含まれている当該映像品質に関する品質パラメータと当該映像メディアの平均主観映像品質推定値との対応関係を示す映像品質推定モデルと、当該映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度とを記憶する記憶部と、
    推定対象となる映像メディアに関係するパケットから前記品質パラメータを取得する品質パラメータ取得部と、
    前記記憶部の映像品質推定モデルに基づいて前記品質パラメータに対応する平均主観映像品質値を推定する映像品質推定部と、
    前記品質パラメータに基づいて、前記映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出部と、
    前記記憶部の平均圧縮符号化複雑度と前記圧縮符号化複雑度算出部で算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、前記映像品質推定部で推定された平均主観映像品質値を補正する映像品質補正部と
    を備えることを特徴とする映像品質推定装置。
  2. 請求項1に記載の映像品質推定装置において、
    前記品質パラメータ取得部は、前記パケットから任意のフレームに設けられた画素ブロックに対応する各変換係数の量子化値とこれら変換係数に対応する量子化ステップ幅とをそれぞれ取得し、
    前記圧縮符号化複雑度算出部は、任意のフレームに設けられた画素ブロックの変換係数ごとに、当該変換係数の量子化値と当該変換係数に対応する量子化ステップ幅との積を算出して平均することにより、当該画素ブロックの圧縮符号化複雑度を算出し、この画素ブロックの圧縮符号化複雑度を前記映像メディアの所望区間における各フレームの各画素ブロックで平均することにより、所望区間における圧縮符号化複雑度を算出することを特徴とする映像品質推定装置。
  3. 請求項1に記載の映像品質推定装置において、
    前記記憶部は、映像メディアの平均的な圧縮符号化複雑度と映像メディアのうち品質評価区間における圧縮符号化複雑度との差を示す差分圧縮符号化複雑度と、この差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率との対応関係を示す映像品質補正モデルを記憶し、
    前記圧縮符号化複雑度算出部は、前記映像メディアのうち品質推定期間における評価圧縮符号化複雑度を算出し、
    前記映像品質補正部は、前記映像品質補正モデルに基づいて前記記憶部の平均圧縮符号化複雑度と前記圧縮符号化複雑度算出部で算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出し、この補正率に基づいて前記映像品質推定部で推定された平均主観映像品質値を補正する
    ことを特徴とする映像品質推定装置。
  4. 請求項3に記載の映像品質推定装置において、
    前記映像品質補正モデルは、前記差分圧縮符号化複雑度の増加に応じて補正率が単調増加し、かつ前記差分圧縮符号化複雑度が0のときに補正率が1となる関数式からなることを特徴とする映像品質推定装置。
  5. 演算処理部と記憶部とを有し、複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、前記端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置で用いられる映像品質推定方法であって、
    前記記憶部により、前記映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度を記憶するステップと、
    前記演算処理部により、前記品質パラメータに基づいて、前記映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出ステップと、
    前記演算処理部により、前記記憶部の平均圧縮符号化複雑度と圧縮符号化複雑度算出ステップで算出された前記評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、前記映像メディアの平均主観映像品質値を補正する映像品質補正ステップと
    を備えることを特徴とする映像品質推定方法。
  6. 請求項5に記載の映像品質推定方法において、
    前記品質パラメータ取得ステップは、前記パケットから任意のフレームに設けられた画素ブロックに対応する各変換係数の量子化値とこれら変換係数に対応する量子化ステップ幅とをそれぞれ取得するステップを有し、
    前記圧縮符号化複雑度算出ステップは、任意のフレームに設けられた画素ブロックの変換係数ごとに、当該変換係数の量子化値と当該変換係数に対応する量子化ステップ幅との積を算出して平均することにより、当該画素ブロックの圧縮符号化複雑度を算出するステップと、この画素ブロックの圧縮符号化複雑度を前記映像メディアの所望区間における各フレームの各画素ブロックで平均することにより、所望区間における圧縮符号化複雑度を算出するステップとを有する
    ことを特徴とする映像品質推定方法。
  7. 請求項5に記載の映像品質推定方法において、
    前記記憶部により、映像メディアの平均的な圧縮符号化複雑度と映像メディアのうち品質評価区間における圧縮符号化複雑度との差を示す差分圧縮符号化複雑度と、この差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率との対応関係を示す映像品質補正モデルとを記憶するステップをさらに備え、
    前記圧縮符号化複雑度算出ステップは、前記映像メディアのうち品質推定期間における評価圧縮符号化複雑度を算出するステップを有し、
    前記映像品質補正ステップは、前記映像品質補正モデルに基づいて前記記憶部の平均圧縮符号化複雑度と前記圧縮符号化複雑度算出ステップで算出された評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に対応する補正率を算出するステップと、この補正率に基づいて前記映像品質推定ステップで推定された平均主観映像品質値を補正するステップとを有する
    ことを特徴とする映像品質推定方法。
  8. 請求項7に記載の映像品質推定方法において、
    前記映像品質補正モデルは、前記差分圧縮符号化複雑度の増加に応じて補正率が単調増加し、かつ前記差分圧縮符号化複雑度が0のときに補正率が1となる関数式からなることを特徴とする映像品質推定方法。
  9. 演算処理部と記憶部とを有し、複数のフレームに圧縮符号化した映像メディアを任意の端末へ通信網を介して送信する映像通信について、前記端末で再生された当該映像メディアから視聴者が実感する主観映像品質の推定値を算出する映像品質推定装置のコンピュータに、
    前記記憶部により、前記映像メディアの圧縮符号化処理に関する平均的な複雑性を示す平均圧縮符号化複雑度を記憶するステップと、
    前記演算処理部により、前記品質パラメータに基づいて、前記映像メディアの圧縮符号化処理に関する品質評価区間における複雑性を示す評価圧縮符号化複雑度を算出する圧縮符号化複雑度算出ステップと、
    前記演算処理部により、前記記憶部の平均圧縮符号化複雑度と前記評価圧縮符号化複雑度との差からなる差分圧縮符号化複雑度に基づいて、前記映像メディアの平均主観映像品質値を補正する映像品質補正ステップと
    を実行させるプログラム。
JP2007206464A 2007-08-08 2007-08-08 映像品質推定装置、方法、およびプログラム Active JP4796019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206464A JP4796019B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 映像品質推定装置、方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206464A JP4796019B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 映像品質推定装置、方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009044393A true JP2009044393A (ja) 2009-02-26
JP4796019B2 JP4796019B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=40444665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007206464A Active JP4796019B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 映像品質推定装置、方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796019B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009194609A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011004354A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、映像品質推定方法および映像品質推定装置の制御プログラム
JP2011041077A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011044769A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像符号化難易度の定量化装置、方法およびプログラム
JP2011049645A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011130176A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置および方法、符号化ビットレート推定装置および方法、並びにプログラム
JP2013520037A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 エコール・ドゥ・テクノロジー・スュペリュール 画像のマルチレベル分解を利用して画質計測値を決定する方法およびシステム
JP2014064271A (ja) * 2011-04-11 2014-04-10 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 ビデオデータ品質評価方法およびビデオデータ品質評価デバイス
WO2015130420A1 (en) * 2014-02-26 2015-09-03 Intel Corporation Techniques for evaluating compressed motion video quality
JP2015533269A (ja) * 2012-08-20 2015-11-19 ドイッチェ テレコム アーゲー ビデオストリーミングサービスのためのコンテンツ依存型ビデオ品質モデル
JP2016032285A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 Kddi株式会社 客観画質評価装置、客観画質評価方法、およびプログラム
US9906784B2 (en) 2012-08-21 2018-02-27 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and apparatus for acquiring video coding compression quality
CN114600158A (zh) * 2020-08-10 2022-06-07 腾讯美国有限责任公司 使用参数和像素级模型的视频质量评估的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067626A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法およびプログラム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067626A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法およびプログラム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009194609A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011004354A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、映像品質推定方法および映像品質推定装置の制御プログラム
JP2011041077A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011044769A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像符号化難易度の定量化装置、方法およびプログラム
JP2011049645A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2011130176A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像品質推定装置および方法、符号化ビットレート推定装置および方法、並びにプログラム
JP2013520037A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 エコール・ドゥ・テクノロジー・スュペリュール 画像のマルチレベル分解を利用して画質計測値を決定する方法およびシステム
US9319670B2 (en) 2011-04-11 2016-04-19 Huawei Technologies Co., Ltd. Video data quality assessment method and apparatus
JP2014064271A (ja) * 2011-04-11 2014-04-10 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 ビデオデータ品質評価方法およびビデオデータ品質評価デバイス
JP2015533269A (ja) * 2012-08-20 2015-11-19 ドイッチェ テレコム アーゲー ビデオストリーミングサービスのためのコンテンツ依存型ビデオ品質モデル
US9906784B2 (en) 2012-08-21 2018-02-27 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and apparatus for acquiring video coding compression quality
WO2015130420A1 (en) * 2014-02-26 2015-09-03 Intel Corporation Techniques for evaluating compressed motion video quality
US9204150B2 (en) 2014-02-26 2015-12-01 Intel Corporation Techniques for evaluating compressed motion video quality
JP2016032285A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 Kddi株式会社 客観画質評価装置、客観画質評価方法、およびプログラム
CN114600158A (zh) * 2020-08-10 2022-06-07 腾讯美国有限责任公司 使用参数和像素级模型的视频质量评估的方法
JP2023507551A (ja) * 2020-08-10 2023-02-24 テンセント・アメリカ・エルエルシー パラメトリックレベルモデルおよび画素レベルモデルを使用したビデオ品質評価方法
US11875495B2 (en) 2020-08-10 2024-01-16 Tencent America LLC Methods of video quality assessment using parametric and pixel level models
JP7447262B2 (ja) 2020-08-10 2024-03-11 テンセント・アメリカ・エルエルシー パラメトリックレベルモデルおよび画素レベルモデルを使用したビデオ品質評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4796019B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796019B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP5172440B2 (ja) 映像品質推定装置、方法およびプログラム
US8154602B2 (en) Video quality estimation apparatus, method, and program
JP4594389B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
US9723329B2 (en) Method and system for determining a quality value of a video stream
JP4802209B2 (ja) 映像品質推定方法、装置およびプログラム
JP4861371B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP2008301026A (ja) 映像品質推定方法、装置、およびプログラム
JP5221459B2 (ja) 映像品質推定装置、システム、方法およびプログラム
JP4451856B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP4787303B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP4802200B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP4451857B2 (ja) 映像品質パラメータ推定装置、方法、およびプログラム
JP5523357B2 (ja) 映像品質推定装置及び方法及びプログラム
JP4740967B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP5237226B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP5234812B2 (ja) 映像品質推定装置、方法、およびプログラム
JP6061778B2 (ja) 映像品質評価装置、映像品質評価方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4796019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350