JP2009044290A - 画像表示装置、画像表示方法、およびプログラム - Google Patents

画像表示装置、画像表示方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影中にRAW画像データの画像を簡単に確認可能とする。
【解決手段】少なくとも生画像データおよび表示用画像データを含んだ撮影画像データを読み出して、モニタ画面に画像を表示した後、撮影画像データを解析することによって、モニタ画面に表示された画像の中から対象領域を抽出する。そして、対象領域に対応する部分のRAW画像データについて、欠落している色成分を補った後、得られたRAW画像データによる生画像をモニタ画面に表示する。こうすれば、モニタ画面に表示された画像の対象領域について、RAW画像データによる生画像を簡単に確認することが可能となる。また、対象領域を設定する操作も不要となるので、簡便に生画像を確認することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮影機器で撮影した画像をモニタ画面に表示する技術に関する。
コンピュータを初めとする電子関連技術の進歩により、今日では、カラー画像をデジタルデータ(カラー画像データ)の形態で取り扱うことが多くなってきた。例えば、CCDなどのイメージセンサを搭載した撮影機器(例えばデジタルカメラなど)を用いれば、画像を撮影してカラー画像データの形態で出力することができる。
ここで、カラー画像データは、通常、光の三原色に対応するRGBの3つの色成分を用いて画像を表現するが、デジタルカメラなどの撮影機器には、1つのイメージセンサしか搭載していないものが多く、これらの機器では1つの画素につき1つの色成分しか検出することができない。そこで、RGB何れの色成分を検出するかを、イメージセンサの画素毎に予め決めておき、画像の撮影後は、欠落している色成分のデータを周りの画素のデータから補間することによって、RGB各成分の画像データを生成する。そして、得られたRGB画像データに対して、色補正や明るさ補正、コントラスト補正などを行い、更に、データサイズを小さくするためにJPEG形式やTIFF形式のデータに圧縮した後、カラー画像データとして出力しているのが通常である。尚、イメージセンサで検出された状態の画像データ(すなわち、欠落している色成分を補間する前の画像データ)は、RAW画像データと呼ばれることがある。
また、JPEG形式やTIFF形式のカラー画像データは、圧縮の際に情報量が失われる関係上、色や明るさ、コントラストなどを修正する場合の自由度が小さいので、いわゆるプロユース向けにRAW画像データを出力する場合もある。更に、RAW画像データを取り扱うようなユーザーには、種々の補正が施されて圧縮された画像ではなく、RAW画像データの段階の画像を確認したいという要求も存在する。もっとも、前述したようにRAW画像データは画素毎に1つの色成分しか有しておらず、そのままでは画像として確認することができない。そこで、RAW画像データの欠落した色成分を補間して、画像として確認できる形式に変換した後、モニタに表示させて確認することも行われている。このように、RAW画像データの欠落した色成分を補間して、画像として確認できる形式に変換する処理は、RAW現像処理と呼ばれることがある。
更には、撮影中にRAW画像データを確認する場合には、できるだけ迅速にRAW現像処理を行わなければならないが、撮影中に使用可能な携帯型の機器は十分な処理能力を持っていないので、どうしてもRAW現像処理に時間がかかってしまう。そこで、画像の全体をRAW現像するのではなく、画像中で確認したい部分を指定して、その部分だけRAW現像処理を行うことで、迅速に画像を確認可能とする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2004−040559号公報
しかし、撮影中にRAW現像処理を行う領域を指定する操作は必ずしも容易ではなく、従って、RAW画像データの段階で画像を確認することは、依然として困難であるという問題があった。すなわち撮影中は、デジタルカメラなど撮影機器のモニタや、いわゆるフォトビューアのような携帯式の画像表示用モニタに画像を表示して確認することになるが、これらの機器の操作部は、ユーザーがモニタを見ながら、画像中の領域を指定するようには作られておらず、従って、RAW現像処理を行う領域を撮影中に指定して、RAW画像データの段階の画像を確認することは困難であった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、撮影中でも、RAW現像処理を行う領域を簡単に指定可能とし、これにより、RAW画像データの段階の画像を簡単に確認することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像表示装置は次の構成を採用した。すなわち、
画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する画像表示装置であって、
前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す撮影画像データ読出手段と、
前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する画像表示手段と、
前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する対象領域抽出手段と、
前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する生画像表示手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の画像表示装置に対応する本発明の画像表示方法は、
画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する画像表示方法であって、
前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す工程と、
前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する工程と、
前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する工程と、
前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の画像表示装置および画像表示方法においては、少なくとも生画像データおよび表示用画像データを含んだ撮影画像データを読み出して、モニタ画面に画像を表示した後、撮影画像データを解析することによって、モニタ画面に表示された画像の中から対象領域を抽出する。そして、対象領域に対応する部分の生画像データについて、欠落している色成分を補った後、得られた生画像データによる生画像を、モニタ画面に表示する。
こうすれば、モニタ画面に表示された画像の対象領域について、生画像データによる生画像を簡単に確認することが可能となる。また、対象領域を設定する操作も不要となるので、簡便に生画像を確認することができる。
また、かかる本発明の画像表示装置においては、生画像データの撮影条件に関する情報である撮影情報が、撮影画像データに含まれている場合には、この撮影情報を読み出して対象領域を抽出するようにしてもよい。
撮影情報には、撮影日時だけでなく、撮影シーンに関する情報や、焦点を合わせた位置、更には人物の顔が写っている位置など、種々の情報が含まれていることから、撮影情報に基づいて対象領域を抽出することができれば、迅速に対象領域を抽出することが可能となる。
また、かかる本発明の画像表示装置においては、撮影した画像についてのサムネイル画像が、撮影画像データに含まれている場合には、このサムネイル画像を読み出して対象領域を抽出することとしてもよい。
サムネイル画像は画像サイズが小さいにもかかわらず、撮影した画像の概要を確認することができる。このことから、サムネイル画像を解析してやれば、迅速に且つ適切に対象領域を抽出することが可能となるので好適である。
あるいは本発明の画像表示装置においては、表示用画像データを解析することによって、対象領域を抽出することとしてもよい。
表示用画像データは通常のカラー画像データと同様に取り扱うことが可能であるから、表示用画像データを解析してやれば、大部分の画像について対象領域を抽出することが可能となる。
また、上述した本発明の画像表示装置においては、複数の対象領域を抽出して、モニタ画面上で選択可能に表示してもよい。
こうすれば、対象領域の可能性がある領域は全て抽出し、ユーザーに選択させることができる。このため、対象領域を抽出する段階では、抽出精度よりも抽出速度を優先することができるので、迅速に且つ確実に対象領域を抽出することができる。
更に本発明は、上述した画像表示方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラムとしての態様も含んでいる。すなわち、上述した画像表示方法に対応する本発明のプログラムは、
画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す機能と、
前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する機能と、
前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する機能と、
前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する機能と
をコンピュータにより実現させるプログラムであることを要旨とする。
かかるプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各機能を実現させれば、撮影中にRAW現像処理を行って、RAW画像データの段階の画像を簡単に確認することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.画像表示装置の構成:
B.本実施例の画像表示方法:
C.変形例:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の画像表示装置を搭載したデジタルカメラ100の構成を示す説明図である。図示されるように、本実施例のデジタルカメラ100は、大きくは、被写体からの光を電気信号に変換して画像データを生成する撮像部10と、全体の制御を司る制御部20と、使用者がデジタルカメラ100を操作するための操作部30などから構成されている。
撮像部10は、被写体からの光を取り込んで結像させる光学系12と、所定の波長範囲の光のみを通過させるカラーフィルタ14と、光の強さに応じた電荷を発生させる複数の微細な素子が組み込まれたCCD16と、CCD16で生じた電荷の強さを検出して画像データを生成する画像データ生成部18などから構成されている。CCD16に搭載されている複数の素子は、縦横に格子状に配列されており、これら1つ1つの素子が、画像を構成する画素に対応している。また、カラーフィルタ14は、R(赤)色の光のみを通すフィルタと、G(緑)色の光のみを通すフィルタと、B(青)色の光のみを通すフィルタとが、画素毎に所定の配列で組み合わされて構成されている。このため、CCD16に格子状に設けられた各素子では、R、G、Bの何れかの色についての光の強さが検出される。換言すれば、通常、カラー画像データは、画素毎にR,G,B色の各成分の階調値によって表現されるが、CCD16で得られるデータは、何れの画素についても欠落した成分を有するようなデータとなっている。そこで、画像データ生成部18は、それぞれの画素について欠落した成分を補うことによって、カラー画像データを生成する。画像データ生成部18が、欠落した色成分を補うことによってカラー画像データを生成する様子については後述する。
制御部20は、CPUや、ROM、RAMなどによって構成されており、ROMに記憶された各種のプログラムを実行することによってデジタルカメラ100の全体的な動作を制御している。
操作部30には、デジタルカメラ100の使用者によって操作される各種の操作ボタン32や、画像データ生成部18で生成された画像データを記憶する画像メモリ38、撮影条件を設定したり、撮影した画像を確認するためのモニタ画面36、モニタ画面36を直接駆動して画像や文字などを表示させるモニタドライバ34などが設けられている。また、操作部30には、記録媒体44を装着可能となっており、記録媒体制御部42を介して、撮影した画像を記録媒体44に保存したり、記録媒体44から画像を読み出すことが可能となっている。
図2は、画像データ生成部18が、CCD16で得られた画像データから欠落した色成分を補うことによって、カラー画像データを生成する様子を概念的に示した説明図である。前述したようにCCD16の手前側には、R,G,Bの何れか一色のみの光を通過させるカラーフィルタ14が画素毎に設けられている。カラーフィルタ14には、G色の光のみを通過させるフィルタがチェッカーフラッグ状に配置されており、残りの画素位置には、R色の光のみを通過させるフィルタと、B色の光のみを通過させるフィルタとが、同数ずつ配置されている。このことに対応して、CCD16で得られる画像データも、図2の一番上に示すように、G成分の画像データがチェッカーフラッグ状に配置され、R成分またはB成分の画像データがその他の画素位置に配置されたモザイク状の画像データとなっている。
ここで、カラー画像データは一般に、R成分,G成分,B成分の画像データによって表現されるから、CCD16で得られた画像データは、そのままでは、通常のカラー画像データと同じように取り扱うことはできない。すなわち、G成分が得られている画素では、R成分およびB成分が欠落しており、R成分が得られている画素ではG成分およびB成分が欠落しており、B成分が得られている画素ではG成分およびR成分が欠落している。そこで、CCD16で得られたモザイク状の画像データを、RGBの各色成分に分解して、色成分毎に欠落した画素についての画像データを補間する。図2には、CCD16で得られたモザイク状の画像データから、RGB色成分毎に、欠落している画像データを補間した様子を概念的に表している。このように欠落した成分を補間すれば、何れの画素についてもRGBの全色成分が揃うので、その後は、通常のカラー画像データと同様に取り扱うことが可能となる。尚、CCD16で得られたモザイク状の画像データは、RAW画像データと呼ばれることがある。また、RAW画像データを色成分毎に補間して、通常のカラー画像データと同様に取り扱える形式に変換する処理は、RAW現像処理と呼ばれることがある。
また、RAW画像データは、各画素についてみればRGBの何れかの色成分しか持たないのに対して、RAW現像処理を行うと各画素にRGBの全色成分が設定されるから、画像データのデータ量が大幅に増加してしまう。そこで、RAW現像処理を行ったら、生成したカラー画像データをJPEG形式、あるいはTIFF形式などのデータ形式に変換して、データサイズを圧縮する処理を行う。また、通常のカラー画像データは8bit長のデータであるが、CCD16で画素毎に得られるデータが8bitよりも多い場合(例えば12bit)には、8bit長のデータに変換する処理も行われる。
図1に示した画像データ生成部18では、以上に説明したように、CCD16で得られたモザイク状の画像データ(RAW画像データ)に対してRAW現像処理を行った後、得られたカラー画像データを圧縮形式の画像データに変換する処理を行う。また、こうして得られた圧縮形式の画像データは、画像メモリ38に記憶される。モニタ画面36に画像を表示する動作や、記録媒体制御部42から画像データを出力する動作は、画像データ生成部18で生成されて画像メモリ38に記憶されている画像データを用いて行われるようになっている。このように、いわゆるプロユースではない通常の使用方法では、画像はもっぱら圧縮形式のカラー画像データを用いて表示される。そこで、本明細書中では、この画像データを表示用画像データと呼ぶことにする。
もっとも、JPEG形式やTIFF形式などに圧縮されたカラー画像データ(表示用画像データ)は、画像の色彩やコントラストなどを修正する際の自由度が小さいので、主にプロユースのユーザーからの要請に応えるために、RAW画像データも同時に出力するモードも用意されている。このモードが選択されると、圧縮形式の画像データ(表示用画像データ)だけでなくRAW画像データも画像メモリ38に記憶され、記録媒体制御部42の制御の下で、表示用画像データおよびRAW画像データが記録媒体44に出力される。
また、プロユースのユーザーは、撮影したら直ぐに、できればRAW画像データの状態で撮影画像を確認し、狙い通りの画像が取れているか否か、撮り直しの必要がないかを確認したいという要請も存在する。しかし、モニタ画面36でRAW画像データを確認するためにはRAW現像処理を行わなければならず、デジタルカメラ100やフォトビューアなどのように、携帯式で十分な処理能力を利用できない画像機器ではRAW現像に時間がかかるので、迅速に画像を確認することは困難である。もちろん、画像中の確認したい部分のみをRAW現像すれば、RAW現像の時間を短縮化して迅速に画像を確認することも可能であるが、今度は確認したい領域を指定するために時間がかかってしまい、結局、RAW画像データを迅速に確認することは難しい。こうした点に鑑みて、本実施例のデジタルカメラ100では、次のようにして画像を表示することで、RAW画像データを迅速に確認することを可能としている。
B.本実施例の画像表示方法 :
図3は、デジタルカメラ100で撮影したRAW画像データを、デジタルカメラ100あるいはフォトビューアのモニタ画面に表示する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、画像をデジタルカメラ100のモニタ画面36に表示するのであれば、デジタルカメラ100の制御部20に組み込まれたCPUによって行われる。また、フォトビューアのモニタ画面に表示するのであれば、フォトビューアに組み込まれた制御用のCPUによって実行される処理である。以下では、デジタルカメラ100のモニタ画面36に表示するものとして説明する。
図3に示した画像表示処理では、先ず始めに、撮影画像データを読み出す処理を行う(ステップS100)。撮影画像データとは、CCD16によって得られたRAW画像データに基づいて、画像データ生成部18によって生成された画像データである。撮影画像データには、RAW現像処理によって得られたカラー画像データをJPEG形式あるいはTIFF形式に変換した画像データ(表示用画像データ)や、表示用画像データから画像データ生成部18によって生成されたサムネイル画像データ、RAW画像データ、更には、画像の撮影時の情報(例えば、焦点を合わせた位置、画像中で人物の顔などの特定の被写体が写っている位置など)が含まれており、画像メモリ38に記憶されている。
図4は、画像メモリ38に記憶されている撮影画像データのデータ構造を概念的に示した説明図である。図示されているように、撮影画像データにはヘッダ部とデータ部とが設けられており、ヘッダ部には、撮影日時や、撮影時の各種設定内容、撮影シーン、焦点を合わせた位置、更には、人物の顔など特定の被写体が写っている位置などの撮影情報が記憶されている。また、データ部には、大きくは表示用画像データ(JPEG形式やTIFF形式の画像データ)と、CCD16で取得されたRAW画像データとが記憶されており、表示用画像データおよびRAW画像データにはそれぞれにサムネイル画像のデータも記憶されている。図3に示した画像表示処理のステップS100では、以上のような撮影画像データを画像メモリ38から読み出す処理を行う。
撮影画像データを読み出すと、読み出した画像をモニタ画面36に表示する(ステップS102)。かかる処理は、表示用画像データ、あるいは表示用画像データのサムネイル画像を用いて行われる。
次いで、ユーザーが所定の操作ボタン32を操作することにより、RAW画像データを確認する旨を指示すると、撮影画像データを解析して、RAW現像処理を行うべき対象領域を抽出する処理を開始する(ステップS104)。撮影画像データを解析して対象領域を抽出する手法には、種々の方法を適用することができる。最も簡単には、撮影画像データに含まれる撮影情報を解析して、人物の顔が写っている領域を対象領域として抽出することができる。もちろん、人物の顔に限らず、例えば動物の顔や動物が写っている領域を抽出しても良いし、あるいは、焦点を合わせた位置に写っている被写体を対象領域として抽出しても良い。
図5は、抽出された対象領域がモニタ画面36に表示されている様子を、概念的に例示した説明図である。図示した例では、人物の顔を抽出した結果、対象領域の候補としてaないしcの3つの領域が抽出されている。ユーザーは、こうして抽出された候補の中からRAW画像データを確認したい領域を選択すればよい。図示した例では、領域bは彫像の顔を誤検出しているから、領域aあるいは領域cの何れか、若しくは両方を選択すればよい。もちろん、場合によっては領域bを選択することも可能である。
こうして対象領域が選択されると、それら対象領域についてRAW現像処理を実施する(ステップS106)。すなわち、対象領域に該当する部分のRAW画像データを読み出して、R成分、G成分、B成分のそれぞれについて欠落した画素のデータを補間することにより、通常のカラー画像データとして取り扱うことが可能なデータ形式に変換した後、モニタ画面36上に表示する。
図6は、対象領域aについてRAW現像を行って、モニタ画面36に表示した様子を概念的に表している。図示されるようにRAW現像後の画像をモニタ画面36に表示させれば、撮り直す必要があるか否かを適切に判断することが可能となる。もちろん、複数の対象領域を選択した場合には、それら1つずつの対象領域についてRAW現像を行って、図6に示したようにモニタ画面36で確認すればよい。
こうして全ての対象領域についてRAW現像を行ってモニタ画面36で確認したら、図3に示した画像表示処理を終了する。以上に説明した本実施例の画像表示処理では、画像の一部分のみをRAW現像して確認することができるので、デジタルカメラ100やフォトビューアのように携帯型で処理能力の小さな画像機器であっても、迅速にRAW画像データを確認することが可能となる。また、RAW現像を行う対象領域は、撮影画像データを解析して自動的に抽出されるので、ユーザーがモニタ画面36を確認しながら対象領域を設定する手間がかからない。対象領域の候補として複数の領域が抽出された場合でも、ユーザーは、それらの中から選択するだけでよいので極めて簡単に対象領域を設定することが可能となる。更に加えて、対象領域を抽出するに際しては、撮影情報を解析して対象領域を抽出しているので、迅速に対象領域を抽出することが可能となる。
C.変形例 :
以上に説明した実施例では、撮影画像データに含まれる撮影情報に基づいて対象領域を抽出するものとして説明した。しかし、撮影情報を解析するだけで、必ずしも対象領域が抽出できるとは限らない。そこで、デジタルカメラ100やフォトビューアのように、携帯型で処理能力が十分でない画像機器でも迅速に対象領域を抽出することが可能となるように、次のようにして対象領域を抽出するようにしても良い。
図7は、変形例の画像表示処理において対象領域を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、図3に示した画像表示処理の中のステップS104の替わりに実行される処理である。
図7に示した対象領域抽出処理を開始すると、先ず始めは、撮影画像データの撮影情報を解析して対象領域を抽出する(ステップS200)。かかる処理は、図3を用いて前述した画像表示処理の中で行っている処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
そして対象領域が抽出されたか否かを判断し(ステップS202)、対象領域が抽出されていれば(ステップS202:yes)、直ちに対象領域抽出処理を終了して、図3に示した画像表示処理に復帰する。
これに対して撮影情報からは対象領域が抽出できなかった場合は(ステップS202:no)、今度はサムネイル画像を解析して対象領域を抽出する(ステップS204)。図4に示したように、サムネイル画像は表示用画像データおよびRAW画像データの何れにも存在するが、ここでは何れのサムネイル画像を解析しても良い。例えば、画像サイズの小さい方のサムネイル画像を解析して対象領域が抽出できなかった場合には、画像サイズの大きい方のサムネイル画像を解析しても良い。あるいは、二度手間にならないように、初めから画像サイズの大きい方のサムネイル画像を解析するようにしても良い。
また、サムネイル画像を解析して対象領域を抽出する際には、顔の部分を抽出したり、あるいは、コントラストが高い部分やエッジが集まっている部分、肌色など特定の色彩を有する部分などを対象領域として抽出することもできる。サムネイル画像であれば、画像サイズが小さいので、このような解析を行っても、迅速に対象領域を抽出することが可能である。
そして対象領域が抽出されたか否かを判断し(ステップS206)、対象領域が抽出されていれば(ステップS206:yes)、直ちに対象領域抽出処理を終了して、図3に示した画像表示処理に復帰する。もっとも、サムネイル画像では画像サイズが小さすぎて、対象領域を抽出できない場合も生じ得る。そのような場合は、ステップS206において「no」と判断されるので、今度は、表示用画像データを解析して対象領域を抽出する(ステップS208)。表示用画像データを解析すれば、ほとんどの場合、対象領域を抽出することが可能である。そこで、対象領域が抽出されたか否かを判断し(ステップS210)、対象領域が抽出されていれば(ステップS210:yes)、図3に示した画像表示処理に復帰する。デジタルカメラ100やフォトビューアのような処理能力の十分でない画像機器にとっては、表示用画像データを解析することは負荷が大きく、対象領域を抽出するために若干時間がかかってしまう。しかし、多くの場合は撮影情報あるいはサムネイル画像を解析することで対象領域を抽出可能であり、常に表示用画像データを解析するわけではないので、実用上の大きな弊害が生じることはない。
しかし、画像によっては、表示用画像データを解析しても対象領域が抽出できない場合も生じ得る。このような場合は(ステップS210:no)、RAW画像データの特定の色成分だけを解析して対象領域を抽出する(ステップS212)。前述したようにRAW画像データはモザイク状の画像データであるが、特定の色成分だけに着目すれば白黒画像と同様に取り扱うことができるので、対象領域を抽出することが可能となる。尚、この場合、G成分は他の色成分よりも画素の密度が高いことから、G成分を取り出して解析することが望ましい。また、特定の色成分のみを解析する際には、その色成分が欠落している部分については隣接する画素のデータを用いて補った状態で解析しても良いし、あるいは、欠落した画素を間引いて画像サイズを小さくした状態で解析しても良い。
そして対象領域が抽出できたか否かを判断し(ステップS214)、対象領域が抽出されていれば(ステップS214:yes)、図3に示した画像表示処理に復帰する。また、RAW画像データを解析しても対象領域が抽出できなかった場合は(ステップS214:yes)、対象領域を抽出できない旨をモニタ画面36に表示した後(ステップS216)、図3に示した画像表示処理に復帰する。
以上のようにして対象領域を抽出すれば、デジタルカメラ100やフォトビューアなどの画像機器にかかる処理負担の軽い方法から順番に適用して対象領域を抽出するので、迅速に対象領域を抽出することが可能となる。もちろん、簡便な方法では抽出できなかった場合には、より確実な方法を適用するので、確実に対象領域を抽出することができる。また、RAW画像データを解析する必要が生じた場合でも、RAW画像データの特定の色成分のみを解析することとしているので、比較的迅速に対象領域を抽出することが可能となる。
以上、本実施例の画像表示装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
本実施例の画像表示装置を搭載したデジタルカメラの構成を示す説明図である。 画像データ生成部がCCDで得られた画像データの欠落した色成分を補ってカラー画像データを生成する様子を概念的に示した説明図である。 デジタルカメラで撮影したRAW画像データをモニタ画面に表示する処理の流れを示すフローチャートである。 画像メモリに記憶されている撮影画像データのデータ構造を概念的に示した説明図である。 抽出された対象領域がモニタ画面に表示されている様子を概念的に例示した説明図である。 対象領域についてRAW現像を行ってモニタ画面に表示した様子を概念的に示した説明図である。 変形例の画像表示処理において対象領域を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…撮像部、 12…光学系、 14…カラーフィルタ、 16…CCD、
18…画像データ生成部、 20…制御部、 30…操作部、
32…操作ボタン、 34…モニタドライバ、 36…モニタ画面、
38…画像メモリ、 42…記録媒体制御部、 44…記録媒体、
100…デジタルカメラ

Claims (7)

  1. 画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する画像表示装置であって、
    前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す撮影画像データ読出手段と、
    前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する画像表示手段と、
    前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する対象領域抽出手段と、
    前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する生画像表示手段と
    を備える画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記撮影画像データは、前記生画像データの撮影条件に関する情報である撮影情報を含んでおり、
    前記対象領域抽出手段は、前記撮影情報に基づいて、前記対象領域を抽出する手段である画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記撮影画像データは、撮影した画像についてのサムネイル画像を含んでおり、
    前記対象領域抽出手段は、前記サムネイル画像に基づいて、前記対象領域を抽出する手段である画像表示装置。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記対象領域抽出手段は、前記表示用画像データを解析することによって、前記対象領域を抽出する手段である画像表示装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の画像表示装置であって、
    前記対象領域抽出手段は、複数の前記対象領域を抽出して、前記モニタ画面で選択可能に表示する手段である画像表示装置。
  6. 画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する画像表示方法であって、
    前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す工程と、
    前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する工程と、
    前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する工程と、
    前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する工程と
    を備える画像表示方法。
  7. 画像を撮影することによって生成され、画素毎に少なくとも1つは欠落した色成分を有する画像データである生画像データを読み出して、該生画像データに基づく画像をモニタ画面に表示する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
    前記生画像データの欠落している色成分を補った後にデータ量を圧縮することによって生成された表示用画像データと、該表示用画像データの元となった該生画像データとを少なくとも含んだ撮影画像データを読み出す機能と、
    前記撮影画像データに含まれる前記表示用画像データに基づいて、前記モニタ画面に画像を表示する機能と、
    前記撮影画像データを解析することにより、前記モニタ画面に表示された画像のなかから対象領域を抽出する機能と、
    前記対象領域内で前記生画像データの欠落している色成分を補った後、該色成分が補われた生画像データによる該対象領域の画像である生画像を、前記モニタ画面に表示する機能と
    をコンピュータにより実現させるプログラム。
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