JP2009041431A - 遠心圧縮機のディフューザ - Google Patents

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聖子 太田
Tomoki Kawakubo
知己 川久保
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Abstract

【課題】広い流量範囲での運転が可能で、加工費を抑えられる遠心圧縮機のディフューザを提供する。
【解決手段】リングプレート2に複数のベーン8を周方向に溶接によって個別に固着するのにあたって、ベーン8となる板材の圧力面4相当部位を、翼前後方向中間から前縁6にかけて厚みが漸減するように削ぎ、同じベーン8となる板材の前縁6の相当する部位を、翼高さ方向に見て円弧状に削り、ベーン8の簡易的なキャンバを具備させる。
【選択図】図1

Description

本発明は遠心圧縮機のディフューザに関するものである。
図4及び図5は従来の遠心圧縮機のディフューザの一例であり、インペラ1を同心状に取り囲むリングプレート2に複数のベーン3を周方向に等間隔に設け、インペラ1の回転に伴ってディフューザ入口A側からディフューザ出口B側へ送り出される気流を、ベーン3により半径方向に導きながら減速させ、圧力回復を図っている。
ベーン付きディフューザを用いて大きな圧力回復を図ろうとする場合には、ベーン3の重なりが生じない程度に弦節比を小さく採れば、広い流量範囲での運転が可能で、しかもかなり高い圧力回復率が得られることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
すなわち、ベーン3の弦節比を小さくしたディフューザは、負荷変動が大きいプラントなどに使われる産業用の遠心圧縮機に適している。
妹尾,河野,速水,「小弦節円形翼列ディフューザ」日本機械学会論文集(B編)昭和54年8月 45巻396号p.1099−1107
小型遠心圧縮機のディフューザでは、リングプレート2と複数のベーン3を切削加工で一体的に形作るが、そのような手立てをインペラ1の外径が1mを上回るような大型遠心圧縮機に当てはめると、素材の大部分が削り取られてしまうため、材料費及び加工時間のいずれの点で無駄が多い。
そこで、リングプレート2に対して別途に製作したベーン3を組み付けてディフューザを形作ることが考えられる。
しかしながら、ベーン3の圧力面4及び負圧面5、これら両面4,5に内接した円群の中心を結ぶキャンバライン、翼の前縁6や後縁7を最適な流線形に設定するとなると、製作に要する時間が長くなって、実質的な加工費の節減にならない。
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、広い流量範囲での運転が可能で、しかも加工費を抑えられる遠心圧縮機のディフューザを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、インペラを同心状に取り囲むリングプレートに複数のベーンを周方向に個別に固着した遠心圧縮機のディフューザであって、ベーンとなる板材の圧力面相当部位を、翼前後方向中間から前縁にかけて厚みが漸減する形状とし、前記板材の翼前縁相当部位を、円弧形状としている。
つまり、翼前後方向中間から前縁にかけて厚みが漸減するように、ベーンとなる板材の圧力面相当部位を形作って、簡易的なキャンバをベーンに具備させ、また、隣接したベーンの前縁付近の間隔を確保する。
請求項2に記載の発明は、ベーンとなる板材の負圧面相当部位が凹湾曲面となるように、当該板材を塑性加工し、これにより、板材のキャンバを好ましい形に近付ける。
本発明の遠心圧縮機のディフューザによれば、下記のような優れた効果を奏し得る。
(1)ベーンの厚みを翼前後方向中間から前縁にかけて漸減させたので、当該ベーンが簡易的なキャンバを具備したことになり、ベーンの製作に要する時間が短くなり、加工費を抑えられ、隣接するベーンの前縁付近の間隔が確保されるため、圧力損失を軽減できる。
(2)また、ベーンとなる板材の翼前後方向中間から後縁にかけて厚みを減じないので、その分だけ圧縮強度が高まり、翼高さ方向の耐座屈性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の遠心圧縮機のディフューザの第1の例であり、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
ベーン8となる板材の圧力面4に相当する部位を、翼前後方向中間から前縁6にかけて厚みが漸減するように削ぎ、同じ板材の翼の前縁6に相当する部位を、翼高さ方向に見て円弧状に削り、リングプレート2に複数のベーン8を周方向に個別に溶接固着している。
ベーン8を翼前後方向中間から前縁6にかけて厚みが漸減するように形作る手立てや、ベーン8の前縁6を円弧形状とする手立てとしては、切削加工、放電加工、打ち抜き加工、鍛造、鋳造のいずれであっても良い。
更に、負荷変動が大きいプラントなどに使う産業用の遠心圧縮機を対象として、大きな圧力回復を図るために、ベーン8の弦節比を小さくしてある。
ディフューザ入口A側からディフューザ出口B側へ送り出される気流は、ベーン8により半径方向に導かれるとともに減速し、圧力回復が図られる。
すなわち、ベーン8の厚みを翼前後方向中間から前縁6にかけて漸減させたので、当該ベーン8が簡易的なキャンバを具備したことになり、隣接するベーン8の前縁付近の間隔も確保されるため、圧力損失を軽減できる。
ベーン8となる板材の負圧面5や後縁7に相当する部位に対して本質的に材料の除去が行われる加工をしないため、製作に要する時間が長くならず、加工費を抑えられる。
また、ベーン8となる板材の翼前後方向中間から後縁7にかけて厚みを減じないので、その分だけ圧縮強度が高まり、翼高さ方向の耐座屈性が向上するという、副次的な効果も得られる。
図2は本発明の遠心圧縮機のディフューザの第2の例であり、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
ベーン9となる板材の圧力面4に相当する部位を、翼前後方向中間から前縁6にかけて厚みが漸減するように削ぎ、同じ板材の翼の前縁6に相当する部位を、翼高さ方向に見て円弧状に削る。
次いで、ベーン9となる板材の負圧面5に相当する部位が凹湾曲面となるように、当該板材を全体的に塑性加工(曲げ加工)し、リングプレート2に複数のベーン9を周方向に個別に溶接固着している。
更に、負荷変動が大きいプラントなどに使う産業用の遠心圧縮機を対象として、大きな圧力回復を図るために、ベーン9の弦節比を小さくしてある。
ディフューザ入口A側からディフューザ出口B側へ送り出される気流は、ベーン9により半径方向に導かれるとともに減速し、圧力回復が図られる。
すなわち、ベーン9の厚みを翼前後方向中間から前縁6にかけて漸減させ、曲げ加工によりベーン9がキャンバを具備するようにし、隣接するベーン9の前縁付近の間隔も確保されるため、圧力損失を軽減できる。
ベーン9となる板材の負圧面5や後縁7に相当する部位に対して本質的に材料の除去が行われる加工をしないため、製作に要する時間が長くならず、加工費を抑えられる。
また、ベーン9となる板材の翼前後方向中間から後縁7にかけて厚みを減じないので、その分だけ圧縮強度が高まり、翼高さ方向の耐座屈性が向上するという、副次的な効果も得られる。
図1のベーン8や図2のベーン9の形状は図4のベーン3の形状と著しく相異するが、図3の熱流体解析結果に示すように、図1、図2、図4のそれぞれのディフューザの流入角度と損失係数の関係は近似しており、その差は実用上問題ない。
なお、本発明の遠心圧縮機のディフューザは、上述の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
本発明の遠心圧縮機のディフューザは各種の産業設備に適用することができる。
本発明の遠心圧縮機のディフューザの第1の例を示す部分平面図である。 本発明の遠心圧縮機のディフューザの第2の例を示す部分平面図である。 図1、図2、図4のディフューザの流入角度と損失係数の関係を表わす線図である。 従来の遠心圧縮機のディフューザの一例を示す部分平面図である。 従来の遠心圧縮機のディフューザとインペラを示す概念図である。
符号の説明
1 インペラ
2 リングプレート
4 圧力面
5 負圧面
6 前縁
8 ベーン
9 ベーン

Claims (2)

  1. インペラを同心状に取り囲むリングプレートに複数のベーンを周方向に個別に固着した遠心圧縮機のディフューザであって、ベーンとなる板材の圧力面相当部位を、翼前後方向中間から前縁にかけて厚みが漸減する形状とし、前記板材の翼前縁相当部位を、円弧形状としたことを特徴とする遠心圧縮機のディフューザ。
  2. ベーンとなる板材の負圧面相当部位が凹湾曲面となるように、当該板材を塑性加工した請求項1に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
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