JP2009040632A - 水素生成装置およびそれを備えた燃料電池発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図る。
【解決手段】原料を供給する原料供給部4と、水を供給する水供給部5と、前記原料供給部4および前記水供給部5から供給された前記原料と前記水とを反応させ改質ガスを生成する内筒14と外筒13とで挟まれた改質触媒層19と、前記改質触媒層19を加熱するバーナ6と、前記改質触媒層19下流近傍における、前記内筒14または前記外筒13の中心軸を中心とする略同一円周上の前記改質ガス温度を検出する複数の改質熱電対11と、を備え、前記複数の改質熱電対11のうち最も検出温度が高い値を改質部8の温度制御に用いる。
【選択図】図1
【解決手段】原料を供給する原料供給部4と、水を供給する水供給部5と、前記原料供給部4および前記水供給部5から供給された前記原料と前記水とを反応させ改質ガスを生成する内筒14と外筒13とで挟まれた改質触媒層19と、前記改質触媒層19を加熱するバーナ6と、前記改質触媒層19下流近傍における、前記内筒14または前記外筒13の中心軸を中心とする略同一円周上の前記改質ガス温度を検出する複数の改質熱電対11と、を備え、前記複数の改質熱電対11のうち最も検出温度が高い値を改質部8の温度制御に用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、天然ガス、LPG、ガソリン、ナフサ、灯油またはメタノール等の炭化水素化合物である原料を、水蒸気を用いて改質し、水素主体の改質ガスを生成する水素生成装置及びその水素生成装置を備える燃料電池発電装置に関するものである。
燃料電池に供給する水素を生成する水素生成装置は、一般に水蒸気改質反応が用いられ、予熱部で蒸発した改質用水と炭素及び水素から構成される化合物を含む原料とを、改質部に充填されたルテニウム触媒を用いて600℃以上800℃以下程度の高温で反応させることにより、水素を主成分とした改質ガスを生成するものである(例えば、特許文献1参照)。
図11は、その従来の水素生成装置および燃料電池発電装置の構成を示す模式図である。
図11に示すように、従来の燃料電池発電装置は、燃料電池50と、図示されない酸化剤ガス供給部と、水素生成装置51と、制御部52を有している。
水素生成装置51は、原料供給部53と、水供給部54と、加熱部55と、予熱部56と、改質部57と変成部58と、浄化部59を有している。
水供給部54は、改質用の水を予熱部56に供給する。予熱部56では、供給された改質用の水が蒸発され、水蒸気が生成される。そして、予熱部56では、生成された水蒸気が原料供給部53から供給された原料と混合され、この混合ガスが改質部57に供給される。
改質部57では、加熱部55で生成された燃焼ガスの伝熱を利用して、供給された混合ガス中の原料と水蒸気とを改質反応させることにより水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスは、変成部58及び浄化部59を順次通過し、その間に一酸化炭素の濃度が低減され、燃料ガスとして燃料電池50のアノードに供給される。
水供給部54は、改質用の水を予熱部56に供給する。予熱部56では、供給された改質用の水が蒸発され、水蒸気が生成される。そして、予熱部56では、生成された水蒸気が原料供給部53から供給された原料と混合され、この混合ガスが改質部57に供給される。
改質部57では、加熱部55で生成された燃焼ガスの伝熱を利用して、供給された混合ガス中の原料と水蒸気とを改質反応させることにより水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスは、変成部58及び浄化部59を順次通過し、その間に一酸化炭素の濃度が低減され、燃料ガスとして燃料電池50のアノードに供給される。
燃料電池50では、酸化剤ガス供給部からカソードに酸素を含む酸化剤ガスが供給され、アノードに供給された燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素が電気化学的に反応して電気が発生する。
水素生成装置51は、中心軸を共有する容器60と円筒状の外筒61及び内筒62を備えている。容器60の下端は、底板63により閉鎖されている。
外筒61及び内筒62との筒状空間には、改質触媒が充填された改質触媒層64が形成されている。
容器60の底板63の外表面には、改質温度測定部65が4箇所に設けられている。4箇所の改質温度測定部65は、底板63の改質触媒層64の下流端の対向する部分の外表面の位置に、容器60の中心軸を中心とする同一円周上に、90度間隔で配設されている。なお、図11では、改質温度測定部65を2箇所だけ記載し、他についてはその記載を省略している。
制御部52は、4箇所の改質温度測定部65から検出される温度を用いて、改質部57の温度を検出する。ここでは、容器60の中心軸を中心とする同一の円周上に設けられているため、その温度情報の平均値を、改質部57の検出温度とする。
図12は、定常状態(発電出力1000W、S/C(改質部57に供給される水蒸気と原料の混合ガス中における水分子と炭素原子との比)=2.7)における図11の水素生成装置51の改質部57の温度を検出した結果を示すグラフである。なお、図12において、円周方向角度位置とは、容器60の底板63又は改質触媒層64内に設置した改質温度測定部65の設置位置を容器60の中心軸を中心とする円周上の位置を中心角で表したものである。
図12より、容器60の底部に、容器60の中心軸を中心とする同一円周上に改質温度測定部65を設けると、同一円周上で上記中心角が変わるよう設置位置を変更しても測定温度の差が35℃と極めて小さな値となり、同一円周上であれば検出する箇所(設置位置)によらず改質部57の温度を正確に検出することが可能である。
すなわち、底部において、容器60の中心軸を中心とした同一円周上に改質温度測定部65を設ければ、改質温度として検出される温度に温度差が少なく安定した改質温度制御が可能となる。
特開2006−176398号公報
しかしながら、図12より、4箇所に設けた改質温度測定部65の平均温度を改質部57の検出温度としているため、制御温度(平均温度)に対して高温となる部位が存在していた。
また、図13は、特許文献1に記載された従来の水素生成装置51の変形例の構成を示す模式図である。改質温度測定部67は、底板63の改質触媒層64の下流側の対向する部分の外表面の位置ではなく、改質触媒層64内の下流端から10mmの位置に挿入し、その箇所の温度を検出する構成である。改質温度測定部67は、容器60の中心軸を中心とする同一円周上に90度間隔で4箇所に設けられている。なお、図13では、改質温度測定部67を2箇所だけ記載し、他についてはその記載を省略している。
また、図13は、特許文献1に記載された従来の水素生成装置51の変形例の構成を示す模式図である。改質温度測定部67は、底板63の改質触媒層64の下流側の対向する部分の外表面の位置ではなく、改質触媒層64内の下流端から10mmの位置に挿入し、その箇所の温度を検出する構成である。改質温度測定部67は、容器60の中心軸を中心とする同一円周上に90度間隔で4箇所に設けられている。なお、図13では、改質温度測定部67を2箇所だけ記載し、他についてはその記載を省略している。
制御部52は、4箇所の改質温度測定部67から検出される温度を用いて、改質部57の温度を検出する。ここでは、容器の中心軸を中心とする同一円周上に設けられているため、その温度情報の平均値を、改質部57の検出温度とする。
図12は、定常状態(発電出力1000W、S/C(改質部に供給される水蒸気と原料の混合ガス中における水分子と炭素原子との比)=2.7)における図13の水素生成装置66の改質部57の温度を検出した結果を示すグラフである。なお、図12において、円周方向角度位置とは、容器60の底板63又は改質触媒層64内に設置した改質温度測定部67の設置位置を容器60の中心軸を中心とする円周上の位置を中心角で表したものである。図12より、改質触媒層64内の下流端から10mmの位置に、容器60の中心軸を中心とする同一円周上に改質温度測定部67を設けると、同一円周上での設置位置によって120℃の温度差が生じている。
つまり、容器60の底板63の外表面など、容器60の中心軸を中心とした同一円周上における温度差が小さくなる部位で改質部57の温度を制御したとしても、改質触媒層64内の、容器60の中心軸を中心とした同一円周上における温度差は改善されることなく依然として大きな温度差が生じており、制御温度(平均温度)に対して大きく高温になる部位が存在していた。
従来、改質触媒は、高温雰囲気にさらされるとシンタリングを招来し、短時間のうちに改質触媒の性能が低下していくという課題を有していた。
さらに、起動、停止を繰り返し、運転時間が長くなるにつれ、改質触媒層64内における、容器60の中心軸を中心とした同一円周上における温度差は大きくなる傾向にあった。これは、起動、停止の際の熱収縮により、内筒62、外筒61、輻射筒68が変形し、改質ガスあるいは燃焼ガスの流路幅に偏りが生じることに起因するものと考えられる。また、内筒62、外筒61の変形により、粒状の改質触媒が圧壊および沈降し、改質触媒層内64に粒状の改質触媒の分布ができ、吸熱反応である改質反応部位に偏りが生じることに起因するものと考えられる。さらには、原料ガス中の硫黄化合物により改質触媒が被毒され、改質触媒が部分的に劣化し、吸熱反応である改質反応部位に偏りが生じることに起因するものと考えられる。つまり、長期運転により、改質触媒層64内の、容器60の中心軸を中心とした同一円周上における温度差がさらに大きくなり、高温部がさらに高温化され、改質触媒のシンタリングによる触媒性能の低下が加速されるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる水素生成装置及びそれを備える燃料電池発電装置を提供することを第一の目的とする。また、本発明は、複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき水および原料の流量を変化させ、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる水素生成装置及びそれを備える燃料電池発電装置を提供することを第二の目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、原料を供給する原料供給部と、水を供給する水供給部と、前記原料供給部および前記水供給部から供給された前記原料と前記水とを反応させ改質ガスを生成する内筒と外筒とで挟まれた改質触媒層と、前記改質触媒層を加熱する加熱手段と、前記改質触媒層下流近傍における、前記内筒または前記外筒の中心軸を中心とする略同一円周上の前記改質ガス温度を検出する複数の温度検出手段と、を備え、前記複数の温度検出手段のうち最も検出温度が高い値を改質部の温度制御に用いることを特徴としたものである。
これによって、長期運転における改質触媒の高温劣化の防止を図ることができる。
また、本発明の水素生成装置は、前記複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき前記水の流量と、前記原料の流量とを変化させることにより、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
本発明の水素生成装置によれば、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。また、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
第1の発明は、原料を供給する原料供給部と、水を供給する水供給部と、前記原料供給部および前記水供給部から供給された前記原料と前記水とを反応させ改質ガスを生成する内筒と外筒とで挟まれた改質触媒層と、前記改質触媒層を加熱する加熱手段と、前記改質触媒層下流近傍における、前記内筒または前記外筒の中心軸を中心とする略同一円周上の前記改質ガス温度を検出する複数の温度検出手段と、を備え、前記複数の温度検出手段のうち最も検出温度が高い値を改質部の温度制御に用いることにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の水素生成装置の、前記複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき前記水の流量を変化させることにより、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の水素生成装置の、前記複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき前記原料の流量を変化させることにより、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の水素生成装置の、前記複数の温度検出手段を前記改質触媒層内部に配設することにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第5の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の水素生成装置の、前記複数の温度検出手段を前記内筒に当接することにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第6の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の水素生成装置の、前記複数の温度検出手段を前記外筒に当接することにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第7の発明は、特に、第1から第3の発明の水素生成装置と、前記改質触媒層から流出する改質ガスの流れと衝突する面を有する底板を備え、前記複数の温度検出手段を前記改質触媒層と前記底板との間の略空間に配設することにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第8の発明は、特に、第1から第3の発明の水素生成装置と、前記改質触媒層から流出する改質ガスの流れと衝突する面を有する底板を備え、前記複数の温度検出手段を前記底板に当接することにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。
第9の発明は、特に、第1から第8の発明の水素生成装置と、前記水素生成装置から供給される燃料ガスを用いて発電する燃料電池とを備えることにより、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。また、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の構成を示す模式図である。
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の構成を示す模式図である。
まず、本実施の形態1における水素生成装置の構成について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における燃料電池発電装置は、燃料電池1と、図示されない酸化剤ガス供給部と、水素生成装置2と、制御部3と、を有している。
水素生成装置2は、原料供給部4と、水供給部5と、バーナ6と、ファン30と、予熱部7と、改質部8と変成部9と、選択酸化部10と、を有している。
原料供給部4は、少なくとも炭素及び水素から構成される化合物を含む原料を予熱部7に供給する。ここで、少なくとも炭素及び水素から構成される化合物としては、例えばメタン、エタン、プロパンなどの炭化水素、メタノールなどのアルコール類、灯油やLPG(液化石油ガス)などが挙げられる。
水供給部5は、改質用の水を予熱部7に供給する。予熱部7では、供給された改質用の水が蒸発され、水蒸気が生成される。そして、予熱部7では、生成された水蒸気が原料供給部4から供給された原料と混合され、この混合ガスが改質部8に供給される。
改質部8では、バーナ6で生成された燃焼ガスの伝熱を利用して、供給された混合ガス中の原料と水蒸気とを改質反応させることにより水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスは、変成部9及び選択酸化部10を順次通過し、その間に一酸化炭素の濃度が低減され、燃料ガスとして燃料電池1のアノードに供給される。
水供給部5は、改質用の水を予熱部7に供給する。予熱部7では、供給された改質用の水が蒸発され、水蒸気が生成される。そして、予熱部7では、生成された水蒸気が原料供給部4から供給された原料と混合され、この混合ガスが改質部8に供給される。
改質部8では、バーナ6で生成された燃焼ガスの伝熱を利用して、供給された混合ガス中の原料と水蒸気とを改質反応させることにより水素リッチな改質ガスが生成される。この改質ガスは、変成部9及び選択酸化部10を順次通過し、その間に一酸化炭素の濃度が低減され、燃料ガスとして燃料電池1のアノードに供給される。
燃料電池1では、酸化剤ガス供給部からカソードに酸素を含む酸化剤ガスが供給され、アノードに供給された燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素が電気化学的に反応して電気が発生する。
水素生成装置2には、改質部8の温度を測定する改質熱電対11が配設されている。制御部3は、改質熱電対11で検出された温度情報を取得し、燃料電池1と原料供給部4と水供給部5と水素生成装置2とを制御することにより、改質部8の温度を制御する。
水素生成装置2は、中心軸を共有する容器12と円筒状の外筒13及び内筒14を備えている。容器12の外側には、断熱部材15が容器12を覆うように設けられている。容器12の下端は、底板20により閉鎖されている。
容器12および外筒13、内筒14の上端は、蓋部材16により閉鎖されている。一方、外筒13の下端は開放されており、内筒14の下端は、内筒用底板17により閉鎖されている。
外筒13の上端部には、筒状の原料供給口18が設けられている。原料供給口18は、適宜な配管によって予熱部7と接続されており、予熱部7で混合された混合ガスを改質部8に供給する。
外筒13及び内筒14との筒状空間には、改質触媒が充填された改質触媒層19が形成され、改質触媒収容空間が構成されている。改質触媒収容空間の上方には、混合ガスを予熱する予熱空間が構成されている。この改質触媒収容空間と改質触媒層19とから改質部8が構成されている。改質部8は、原料供給口18から供給された原料と水蒸気により、水蒸気改質反応を行う。
また、容器12の底板20に貫通孔21を設け、該貫通孔21に連通するようにスリーブ22を底板20 に溶接し、スリーブ22の先端にくい込み継ぎ手23を固定した。改質熱電対11を、くい込み継ぎ手23を貫通して、改質触媒層19内に挿入し、改質触媒層19の下流端から10mmの位置で温度を検出するように固定した。改質熱電対11は、容器12の中心軸を中心とする同一円周上に90度間隔で4箇所に設けた。なお、図1では、改質熱電対11を2箇所だけ記載し、他についてはその記載を省略している。
なお、本実施の形態では、温度検出手段として熱電対を使用したが、白金測温抵抗体やサーミスタを用いてもよい。
改質ガス流路32の上方にある、容器12と外筒13との筒状空間には軸方向に間隔をおいて一対の仕切り板24、25が配設されており、これによって上記筒状空間が変成触媒収容空間と空気混合部26と選択酸化触媒収容空間とに分割されている。変成触媒収容空間には、変成触媒が充填された変成触媒層が形成されている。
この変成触媒空間と変成触媒層から変成部9が構成されている。空気混合部26を形成する容器12には、一酸化炭素選択酸化反応用の空気を供給する空気供給口27が設けられている。選択酸化触媒収容空間には、選択酸化触媒が充填された選択酸化触媒層が形成されている。
この選択酸化触媒収容空間と選択酸化触媒層から選択酸化部10が構成されている。仕切り板25には、変成部9と空気混合部26とを連通する複数の貫通孔が設けられており、一方、仕切り板24には、空気混合部26と選択酸化部10とを連通する複数の貫通孔が設けられている。
これにより、仕切り板25の貫通孔から、変成部9でシフト反応された改質ガスが空気混合部26に流出し、仕切り板24の貫通孔から空気混合部26で空気と混合された改質ガスが、選択酸化部10に流入する。
内筒14の内部には、内筒14と同軸状に円筒状の輻射筒28が設けられている。輻射筒28の上端は、蓋部材16により閉鎖されており、輻射筒28の下端は、開放されている。輻射筒28と内筒14との間に形成された筒状の空間は、燃焼ガス流路29を構成している。
輻射筒28の内部には、バーナ6が配設されている。バーナ6には、燃料電池1からのオフガスが供給され、また、ファン30から燃焼用空気が供給され、これらが燃焼して燃焼ガスが生成される。生成された燃焼ガスは、輻射筒28の先端(下端)から流出し、内筒14の底壁に当たって反転し、そこから上方へ燃焼ガス流路29を流れる。
また、燃焼ガス流路29の上端部を形成する内筒14には、燃焼排ガス出口31が設けられており、燃焼ガス流路29を流れてきた燃焼ガスは、燃焼排ガス出口31を介して外部に排気ガスとして排出される。なお、輻射筒28の断面は、ここでは円形であるが、これに限定されるものではなく、多角形であってもよい。
次に、本実施の形態1における水素生成装置2の動作について、図1を参照しながら説明する。
原料となる炭化水素が、原料供給部4から予熱部7に供給され、また、改質用の水が、水供給部5から予熱部7に供給される。予熱部7では、供給された水が加熱されて水蒸気となり、この水蒸気と加熱された原料とが混合される。
この混合された水蒸気と原料が、原料供給口18を介して加熱された改質部8へ供給される。改質部8は、水蒸気と原料との水蒸気改質反応により、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び未反応のメタンと水蒸気を含む改質ガスを生成する。
この生成された改質ガスは、改質触媒層19の下流端から改質ガス流路32を通過し、変成部9に供給される。変成部9の変成触媒層は、一酸化炭素と水蒸気とを反応させて、二酸化炭素及び水素を生成するシフト反応を行う。その結果、改質ガス中の一酸化炭素が1%程度にまで低減する。
シフト反応後の改質ガス(変成後ガス)は、空気混合部26に供給される。空気混合部26では、空気供給口から供給された空気と変成後ガスとが混合される。この混合ガスは、選択酸化部10に供給される。選択酸化部10は、改質ガス中に残留する一酸化炭素と空気中の酸素による選択酸化反応を行う。
その結果、一酸化炭素濃度が10ppm以下の燃料ガスが生成される。この生成された燃料ガスは、燃料ガス出口33から燃料電池1に供給される。燃料電池1は、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素とを用いて発電する。燃料電池1で使用されなかった余剰の燃料ガスは、水素生成装置2(より正確にはバーナ6)にオフガスとして供給され、バーナ6では、このオフガスが燃焼用燃料として用いられる。
図2は、運転回数に対する、定常状態(発電出力1000W、S/C(改質部8に供給される水蒸気と原料の混合ガス中における水分子と炭素原子との比)=2.7)における4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度を示す図である。
なお、図2における角度表記は、改質熱電対11の設置位置を、容器12の中心軸を中心とする同一円周上の中心角で表したものである。また、平均表記は、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を表す。
図2より、運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の中で、設置位置0度の検出温度が最も高く、平均温度に対して13℃高くなっている。ここで、従来の水素生成装置51、66では、改質部8の温度制御に平均温度を用いていたので、制御温度に対し13℃高温になっている部位が存在していた。
しかし、本実施の形態では、最も高い温度である設置位置0度の検出温度を改質部8の温度制御に用いるので、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度が全て制御温度以下となり、改質触媒の高温化を防止することができる。従って、改質触媒のシンタリングによる劣化を防止することができ、耐久信頼性の向上を図ることができる。
また、長期運転段階(例えば、運転回数が3500回)では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の中で、設置位置270度の検出温度が最も高く、平均温度に対して41℃高くなっている。
ここで、従来の水素生成装置51、66では、改質部8の温度制御に平均温度を用いていたので、制御温度に対し41℃高温になっている部位が存在していた。しかし、本実施の形態では、最も高い温度である設置位置270度の検出温度を改質部8の温度制御に用いるので、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度が全て制御温度以下となり、改質触媒の高温化を防止することができる。従って、長期運転においても、改質触媒のシンタリングによる劣化を防止することができ、耐久信頼性の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、4箇所に設けた改質熱電対11の固定位置を改質触媒層19の下流端から10mmとしているが、これに限定されるものではなく、改質触媒層19下流近傍であればよい。また、改質熱電対11を4箇所に90度間隔で設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも2箇所以上設ければよく、間隔は、均等に設けることが好ましい。
次に、本実施の形態1における水素生成装置2の変形例を説明する。
[変形例1]
図3は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置36の構成を示す模式図である。
図3は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置36の構成を示す模式図である。
図3に示すように、変形例1では、改質熱電対11が、内筒14に当接するよう構成されている。なお、改質熱電対11は、ここでは内筒14に当接しているが、これに限定されるものではなく、内筒14と輻射筒28との間の空間、あるいは輻射筒28内の空間に配設してもよい。
[変形例2]
図4は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置37の構成を示す模式図である。
図4は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置37の構成を示す模式図である。
図4に示すように、変形例2では、改質熱電対11が、外筒13に当接するよう構成されている。なお、改質熱電対11は、ここでは外筒13に当接しているが、これに限定されるものではなく、外筒13と容器12との間の空間に配設、あるいは容器12の内表面に当接してもよい。
[変形例3]
図5は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置38の構成を示す模式図である。
図5は、本実施の形態1の変形例の水素生成装置38の構成を示す模式図である。
図5に示すように、変形例3では、改質熱電対11が、改質触媒層19と底板20との間の空間に配設するよう構成されている。なお、改質熱電対11は、ここでは改質触媒層19と底板20との間の空間に配設しているが、これに限定されるものではなく、内筒用底板17と底板20との間の空間、あるいは外筒13と容器12との間の空間と底板20との間の空間に配設してもよい。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態2における水素生成装置39の構成を示す模式図である。図6において、実施の形態1の水素生成装置2と同等の構成要素には同じ符号を付しており、その基本的構成は実施の形態1と同様であるため、その詳細は省略する。
図6は、本実施の形態2における水素生成装置39の構成を示す模式図である。図6において、実施の形態1の水素生成装置2と同等の構成要素には同じ符号を付しており、その基本的構成は実施の形態1と同様であるため、その詳細は省略する。
本実施の形態では、図6に示すように、容器12の底板20の外表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定した。なお、改質熱電対11は、容器12の中心軸を中心とする同一円周上に90度間隔で4箇所に設けた。なお、図6では、改質熱電対11を2箇所だけ記載し、他については、その記載を省略している。
図7は、運転回数に対する、定常状態(発電出力1000W、S/C(改質部8に供給される水蒸気と原料の混合ガス中における水分子と炭素原子との比)=2.7)における4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度を示すグラフである。なお、図7における角度表記は、改質熱電対11の設置位置を、容器12の中心軸を中心とする同一円周上の中心角で表したものである。また、平均表記は、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を表す。
図7より、運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の中で、設置位置0度の検出温度が最も高く、平均温度に対して9℃高くなっている。ここで、従来の水素生成装置51、66では、改質部8の温度制御に平均温度を用いていたので、制御温度に対し9℃高温になっている部位が存在していた。
しかし、本実施の形態では、最も高い温度である設置位置0度の検出温度を改質部8の温度制御に用いるので、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度が全て制御温度以下となり、改質触媒の高温化を防止することができる。従って、改質触媒のシンタリングによる劣化を防止することができ、耐久信頼性の向上を図ることができる。
また、長期運転段階(例えば、運転回数が3500回)では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の中で、設置位置270度の検出温度が最も高く、平均温度に対して20℃高くなっている。ここで、従来の水素生成装置51、66では、改質部8の温度制御に平均温度を用いていたので、制御温度に対し20℃高温になっている部位が存在していた。
しかし、本実施の形態では、最も高い温度である設置位置270度の検出温度を改質部8の温度制御に用いるので、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度が全て制御温度以下となり、改質触媒の高温化を防止することができる。従って、長期運転においても、改質触媒のシンタリングによる劣化を防止することができ、耐久信頼性の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、容器12の底板20の外表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定したが、これに限定されるものではなく、容器12の底板20の内表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定してもよい。また、改質熱電対11を4箇所に90度間隔で設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも2箇所以上設ければよく、間隔は、均等に設けることが好ましい。
次に、本実施の形態2における水素生成装置39の変形例を説明する。
[変形例4]
図8は、本実施の形態2の変形例の水素生成装置40の構成を示す模式図である。
図8は、本実施の形態2の変形例の水素生成装置40の構成を示す模式図である。
図8に示すように、変形例4では、容器12の外表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定した。なお、ここでは容器12の外表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定したが、これに限定されるものではなく、容器12の内表面に溶接した収容部34に改質熱電対11を配設し、蓋板35で固定してもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2において、実施の形態1と同様であるため、その詳細は省略する。
本実施の形態では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2において、実施の形態1と同様であるため、その詳細は省略する。
図9は、S/Cをパラメータとした、平衡における、改質温度に対する転化率の特性を示した図である。
従来の水素生成装置51、66は、図9の平衡における改質温度として、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度が最も好適であったため、平均温度が改質部8の温度制御に用いられていた。
ここで、実施の形態1の水素生成装置2においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度のうち最も高い温度で改質部8の温度制御を行うため、平均温度が低下することとなり、図9より、S/C一定では、転化率が低下、つまり水素生成量が低下するという問題があった。
しかし、本実施の形態では、平均温度が低下しても、図9より、S/Cを増加する、つまり、水の流量を増加することで、転化率を上昇させることができ、平均温度での制御と同等の転化率、すなわち、水素生成量を得ることが可能である。
従って、長期運転によって、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度差が広がっても、燃料電池1発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
また、本実施の形態においては、改質触媒層19内部の下流部における4箇所の温度を検出しているため、使用環境、運転条件による改質部8の熱変形、改質触媒の圧壊および沈降、改質触媒の硫黄化合物被毒による劣化等により時々刻々と変化する改質触媒層19内部の下流温度を的確に捉えることができる。従って、予め改質触媒の劣化度合の推定を行った制御運転を行うよりも、より正確な水素量を生成することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9において、実施の形態1および3と同様であるため、その詳細は省略する。
本実施の形態では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9において、実施の形態1および3と同様であるため、その詳細は省略する。
図10は、平衡における、改質温度に対し、一定水素量を生成するために必要な原料流量および改質水流量を示したものである。ここでは、S/Cは2.7としている。
従来の水素生成装置51、66は、図10の平衡における改質温度として、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度が最も好適であったため、平均温度が改質部8の温度制御に用いられていた。
ここで、実施の形態1の水素生成装置2においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度のうち最も高い温度で改質部8の温度制御を行うため、平均温度が低下することとなり、図9より、S/C一定では、転化率が低下、つまり水素生成量が低下するという問題があった。
しかし、本実施の形態では、平均温度が低下し、かつ、S/C一定においても、図10よる、水および原料の流量をともに増加することで、一定水素量を生成することができ、平均温度での制御と同等の水素生成量を得ることが可能である。
従って、長期運転によって、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度差が広がっても、燃料電池1発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができる。
また、本実施の形態においては、改質触媒層19内部の下流部における4箇所の温度を検出しているため、使用環境、運転条件による改質部8の熱変形、改質触媒の圧壊および沈降、改質触媒の硫黄化合物被毒による劣化等により時々刻々と変化する改質触媒層19内部の下流温度を的確に捉えることができる。従って、予め改質触媒の劣化度合の推定を行った制御運転を行うよりも、より正確な水素量を生成することが可能である。
以下に、実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
本実施例では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9において、実施の形態1および3と同様であるため、その詳細は省略する。
水素生成装置2の運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、従来では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を改質部8の温度制御に用いられていた。つまり、平均温度が650℃になるよう、制御部3で制御が行われ、図9より、88.9%の転化率が得られていた。
一方、本発明においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の最も高い温度を改質部8の温度制御に用いるため、図2より、平均温度は、約13℃程度低くなることが想定され、図9より、転化率は、85.7%に低下することとなる。
しかし、図9より、平均温度が低下しても、水の流量を増加し、S/Cを3.1に増加することで、転化率は88.9%に上昇し、従来と同等の水素量を生成することが可能となる。
本実施例では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9において、実施の形態1および3と同様であるため、その詳細は省略する。
水素生成装置2の運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、従来では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を改質部8の温度制御に用いられていた。つまり、平均温度が650℃になるよう、制御部3で制御が行われ、図9より、88.9%の転化率が得られていた。
一方、本発明においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の最も高い温度を改質部8の温度制御に用いるため、図2より、平均温度は、約13℃程度低くなることが想定され、図9より、転化率は、85.7%に低下することとなる。
しかし、図9より、平均温度が低下しても、水の流量を増加し、S/Cを3.1に増加することで、転化率は88.9%に上昇し、従来と同等の水素量を生成することが可能となる。
なお、改質部8の温度制御が困難な場合は、バーナ6に供給するファン30の風量を制御してもよい。
[実施例2]
本実施例では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9、図10において、実施の形態1および3、4と同様であるため、その詳細は省略する。
水素生成装置2の運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、従来では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を改質部8の温度制御に用いられていた。つまり、平均温度が650℃になるよう、制御部3で制御が行われ、図10より、水の流量は10.0Ncc/min、原料の流量は3.96NL/min供給されていた。
一方、本発明においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の最も高い温度を改質部8の温度制御に用いるため、図2より、平均温度は、約13℃程度低くなることが想定され、図9より、転化率は、85.7%に低下することとなる。
しかし、図10より、平均温度が低下しても、水の流量を10.3Ncc/min、原料の流量を4.08NL/minに増加することで、従来と同等の水素量を生成することが可能となる。
本実施例では、実施の形態1の水素生成装置2を用いて説明する。図1、図2、図9、図10において、実施の形態1および3、4と同様であるため、その詳細は省略する。
水素生成装置2の運転初期段階(例えば、運転回数250回)では、従来では、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の平均温度を改質部8の温度制御に用いられていた。つまり、平均温度が650℃になるよう、制御部3で制御が行われ、図10より、水の流量は10.0Ncc/min、原料の流量は3.96NL/min供給されていた。
一方、本発明においては、4箇所に設けた改質熱電対11の検出温度の最も高い温度を改質部8の温度制御に用いるため、図2より、平均温度は、約13℃程度低くなることが想定され、図9より、転化率は、85.7%に低下することとなる。
しかし、図10より、平均温度が低下しても、水の流量を10.3Ncc/min、原料の流量を4.08NL/minに増加することで、従来と同等の水素量を生成することが可能となる。
なお、改質部8の温度制御が困難な場合は、バーナ6に供給するファン30の風量を制御してもよい。
本発明に係る水素生成装置は、長期運転における改質触媒の高温劣化を防止し、耐久信頼性の向上を図ることができる。また、長期運転においても燃料電池発電装置の電力負荷に応じた水素を生成することができるので、燃料電池発電装置用として有用である。
1 燃料電池
2 水素生成装置
3 制御部
4 原料供給部
5 水供給部
6 バーナ
7 予熱部
8 改質部
9 変成部
10 選択酸化部
11 改質熱電対
12 容器
13 外筒
14 内筒
15 断熱部材
16 蓋部材
17 内筒用底板
18 原料供給口
19 改質触媒層
20 底板
21 貫通孔
22 スリーブ
23 くい込み継ぎ手
24 仕切り板
25 仕切り板
26 空気混合部
27 空気供給口
28 輻射筒
29 燃焼ガス流路
30 ファン
31 燃焼排ガス出口
32 改質ガス流路
33 燃料ガス出口
34 収容部
35 蓋板
36 水素生成装置
37 水素生成装置
38 水素生成装置
39 水素生成装置
40 水素生成装置
2 水素生成装置
3 制御部
4 原料供給部
5 水供給部
6 バーナ
7 予熱部
8 改質部
9 変成部
10 選択酸化部
11 改質熱電対
12 容器
13 外筒
14 内筒
15 断熱部材
16 蓋部材
17 内筒用底板
18 原料供給口
19 改質触媒層
20 底板
21 貫通孔
22 スリーブ
23 くい込み継ぎ手
24 仕切り板
25 仕切り板
26 空気混合部
27 空気供給口
28 輻射筒
29 燃焼ガス流路
30 ファン
31 燃焼排ガス出口
32 改質ガス流路
33 燃料ガス出口
34 収容部
35 蓋板
36 水素生成装置
37 水素生成装置
38 水素生成装置
39 水素生成装置
40 水素生成装置
Claims (9)
- 原料を供給する原料供給部と、
水を供給する水供給部と、
前記原料供給部および前記水供給部から供給された前記原料と前記水とを反応させ改質ガスを生成する内筒と外筒とで挟まれた改質触媒層と、
前記改質触媒層を加熱する加熱手段と、
前記改質触媒層下流近傍における、前記内筒または前記外筒の中心軸を中心とする略同一円周上の前記改質ガス温度を検出する複数の温度検出手段と、を備え、
前記複数の温度検出手段のうち最も検出温度が高い値を改質部の温度制御に用いることを特徴とする水素生成装置。 - 前記複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき前記水の流量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の水素生成装置。
- 前記複数の温度検出手段の検出温度の平均値に基づき前記原料の流量を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の水素生成装置。
- 前記複数の温度検出手段は、前記改質触媒層内部に配設することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
- 前記複数の温度検出手段は、前記内筒に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
- 前記複数の温度検出手段は、前記外筒に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
- 前記改質触媒層から流出する改質ガスが衝突する面を有する底板を備え、
前記複数の温度検出手段は、前記改質触媒層と前記底板との間の略空間に配設することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。 - 前記改質触媒層から流出する改質ガスが衝突する面を有する底板を備え、
前記複数の温度検出手段は、前記底板に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の水素生成装置と、
前記水素生成装置から供給される燃料ガスを用いて発電する燃料電池と、
を備える燃料電池発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007206585A JP2009040632A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 水素生成装置およびそれを備えた燃料電池発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007206585A JP2009040632A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 水素生成装置およびそれを備えた燃料電池発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009040632A true JP2009040632A (ja) | 2009-02-26 |
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ID=40441784
Family Applications (1)
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JP2007206585A Pending JP2009040632A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 水素生成装置およびそれを備えた燃料電池発電装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009040632A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011178637A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Eneos Celltech Co Ltd | 改質装置及び燃料電池システム |
-
2007
- 2007-08-08 JP JP2007206585A patent/JP2009040632A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011178637A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Eneos Celltech Co Ltd | 改質装置及び燃料電池システム |
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