JP2009040587A - Elevator hoisting machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乗りかごを昇降路に沿って昇降動させるエレベータ用巻上機に係り、特に乗りかごを所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置の構造に関する。 The present invention relates to an elevator hoisting machine that moves a car up and down along a hoistway, and more particularly to the structure of a disc brake device that holds the car in a predetermined stop position.
ロープトラクション式のエレベータは、乗りかごを昇降路に沿って昇降動させる巻上機を装備している。巻上機は、例えば特許文献1に開示されているように、回転軸と、この回転軸を軸回り方向に駆動するモータと、上記回転軸上に支持されたシーブと、このシーブに制動力を付与するブレーキ装置と、を備えている。 The rope traction type elevator is equipped with a hoisting machine that moves the car up and down along the hoistway. As disclosed in Patent Document 1, for example, the hoisting machine includes a rotating shaft, a motor that drives the rotating shaft in a direction around the shaft, a sheave supported on the rotating shaft, and a braking force applied to the sheave. And a brake device for imparting.
回転軸は、その軸方向に沿う両端部が軸受を介してハウジングに支持されている。シーブは、回転軸と一体に回転するとともに、上記昇降路内に乗りかごを吊り下げるロープが巻き掛けられている。 Both ends of the rotating shaft along the axial direction are supported by the housing via bearings. The sheave rotates integrally with the rotating shaft, and a rope for suspending the car is wound around the hoistway.
そのため、モータからのトルクを受けて回転軸が回転すると、シーブがロープを巻き上げたり巻き戻す方向に回転し、乗りかごが昇降路に沿って昇降動する。この乗りかごの昇降動および停止動作は、モータを電気的に制御することにより行われる。 Therefore, when the rotating shaft rotates in response to torque from the motor, the sheave rotates in the direction to wind up or rewind the rope, and the car moves up and down along the hoistway. The elevator car is moved up and down and stopped by electrically controlling the motor.
上記ブレーキ装置は、乗りかごを所定の停止位置に保持したり、あるいは万一モータが制御不能の状態に陥った時に、乗りかごを強制的に停止させる安全装置として機能するものである。 The brake device functions as a safety device that holds the car at a predetermined stop position or forcibly stops the car when the motor is in an uncontrollable state.
ブレーキ装置は、回転軸と一体に回転するディスクロータと、ディスクロータを間に挟んで向かい合うブレーキパッドとを備えている。ディスクロータは、回転軸上に同軸状に固定されて、この回転軸の一端を支持する軸受と隣り合っている。ブレーキパッドは、例えばブレーキばねにより付勢されてディスクロータを挟み込み、これらブレーキパッドとディスクロータとの接触部分に生じる摩擦力により、シーブに制動力が付与されるようになっている。
エレベータ用の巻上機では、グリースのような潤滑剤を用いて回転軸を支持する軸受の摩耗や発熱等を防いでいる。潤滑剤は、軸受に封入されてはいるけれども、潤滑剤の漏れを完全に無くすことは、軸受固有の構造上の問題から現実的に困難な状況にある。 In an elevator hoisting machine, a lubricant such as grease is used to prevent wear and heat generation of a bearing that supports a rotating shaft. Although the lubricant is sealed in the bearing, it is practically difficult to completely eliminate the leakage of the lubricant due to the structural problem inherent to the bearing.
そのため、軸受から漏れた潤滑剤が軸受に隣り合うディスクロータに付着する可能性は極めて低いものの、この可能性を必ずしも否定することができない。 Therefore, although the possibility that the lubricant leaking from the bearing adheres to the disk rotor adjacent to the bearing is extremely low, this possibility cannot be denied.
したがって、ディスクロータのうちブレーキパッドが接触する摺動面に潤滑剤が付着してしまうと、摺動面の摩擦係数が一気に低下し、ディスクロータとブレーキパッドとの間でスリップが生じることがあり得る。 Therefore, if the lubricant adheres to the sliding surface of the disc rotor where the brake pad contacts, the friction coefficient of the sliding surface may drop at a stretch, and slip may occur between the disc rotor and the brake pad. obtain.
言い換えると、乗りかごを停止状態に保持し得る制動力を確保することが困難となる場合が考えられる。この結果、停止している乗りかごが不所望に動き出したり、非常時に乗りかごを確実に停止させることができなくなる虞があり得る。 In other words, it may be difficult to secure a braking force that can hold the car in a stopped state. As a result, there is a possibility that the stopped car undesirably starts moving or the car cannot be reliably stopped in an emergency.
本発明の目的は、ディスクロータに隣接する軸受から潤滑剤が漏れたとしても、乗りかごを停止状態に保持したり、移動中の乗りかごを確実に停止させるに充分な制動力を得ることができるエレベータ用巻上機を得ることにある。 An object of the present invention is to obtain a braking force sufficient to hold a car in a stopped state or to reliably stop a moving car even if lubricant leaks from a bearing adjacent to the disk rotor. The object is to obtain an elevator hoisting machine.
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るエレベータ用巻上機は、
軸受を有するハウジングと、上記ハウジングに上記軸受を介して回転自在に支持され、モータによって駆動される回転軸と、上記回転軸上に固定されて上記回転軸と一体に回転するとともに、乗りかごを吊り下げるロープが巻き掛けられるシーブと、上記軸受と隣り合う位置に設けられ、上記回転軸に制動力を付与することで上記乗りかごを所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置と、を具備している。
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する複数のディスクロータと、各ディスクロータの少なくとも一箇所を挟み込むブレーキパッドと、を備えていることを特徴としている。
In order to achieve the above object, an elevator hoist according to one embodiment of the present invention includes:
A housing having a bearing; a rotating shaft supported rotatably on the housing via the bearing; and driven by a motor; fixed on the rotating shaft and rotated integrally with the rotating shaft; A sheave around which a rope to be hung is wound, and a disc brake device provided at a position adjacent to the bearing and holding the car at a predetermined stop position by applying a braking force to the rotating shaft. ing.
The disc brake device includes a plurality of disc rotors that are provided on the rotating shaft and rotate integrally with the rotating shaft, and a brake pad that sandwiches at least one portion of each disc rotor. .
上記目的を達成するため、本発明の他の形態に係るエレベータ用巻上機によると、
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する一つのディスクロータと、上記ディスクロータの径方向に互いにずれた複数個所を挟み込む複数組のブレーキパッドと、を有することを特徴としている。
In order to achieve the above object, according to an elevator hoist according to another embodiment of the present invention,
The disc brake device includes a disc rotor that is provided on the rotary shaft and rotates integrally with the rotary shaft, and a plurality of sets of brake pads that sandwich a plurality of locations that are offset from each other in the radial direction of the disc rotor. It is characterized by having.
上記目的を達成するため、本発明のさらに他の形態に係るエレベータ用巻上機によると、
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する一つのディスクロータと、上記ディスクロータを挟み込む複数組のブレーキパッドと、を備え、上記ディスクロータは、その外周部に複数のリング状の摺動部を有し、これら摺動部は上記回転軸の軸方向に間隔を存して同軸状に配列されているとともに、上記ブレーキパッドは、上記各摺動部に対応する位置に配置されていることを特徴としている。
In order to achieve the above object, according to an elevator hoist according to still another aspect of the present invention,
The disc brake device includes a disc rotor that is provided on the rotating shaft and rotates integrally with the rotating shaft, and a plurality of brake pads that sandwich the disc rotor, and the disc rotor has an outer periphery thereof. A plurality of ring-shaped sliding portions, and the sliding portions are arranged coaxially with an interval in the axial direction of the rotating shaft, and the brake pad includes the sliding portions It is characterized by being arranged at a position corresponding to.
本発明によれば、ディスクロータに隣接する軸受から潤滑剤が漏れたとしても、乗りかごを停止状態に保持したり、移動中の乗りかごを確実に停止させるに充分な制動力を得ることができる。 According to the present invention, even if the lubricant leaks from the bearing adjacent to the disk rotor, it is possible to obtain a braking force sufficient to hold the car in a stopped state or to reliably stop the moving car. it can.
以下本発明の第1の実施の形態を、図1および図2に基づいて説明する。図1は、エレベータの構造を概略的に示す側面図であり、図2は、エレベータ用巻上機の断面図である。 Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a side view schematically showing the structure of an elevator, and FIG. 2 is a cross-sectional view of an elevator hoist.
図1に示すトラクション式のエレベータ1は、昇降路2の上端に専用の機械室3を有している。昇降路2には、乗りかご4および釣り合い錘5が図示しないガイドレールを介して昇降動可能に支持されている。機械室3に巻上機6とガバナー7が設置されている。巻上機6は、メインロープ8を介して乗りかご4および釣り合い錘5を昇降路2に吊り下げている。
A traction type elevator 1 shown in FIG. 1 has a
乗りかご4の底と釣り合い錘5の下端との間にコンペンセーティングロープ9が架け渡されている。コンペンセーティングロープ9は、乗りかご4および釣り合い錘5から垂下されているとともに、昇降路2の底に据え付けた案内シーブ10に巻き掛けられている。
A
ガバナー7と昇降路2の底に位置するガバナーテンショナー11との間にガバナーロープ12が架け渡されている。ガバナーロープ12は、リンク13を介して乗りかご4に連結されており、乗りかご4の昇降速度をガバナー7に伝えている。
A
巻上機6は、メインロープ8を巻き上げたり巻き戻すことで、乗りかご4および釣り合い錘5を昇降路2に沿って昇降動させるためのものであり、以下この巻上機6について説明する。
The hoisting
図2に示すように、巻上機6は、機械室3の床板3aの上に据え付けられている。巻上機6は、ハウジング16を有している。本実施の形態のハウジング16は、一対の支持壁17a,17bと天板18とで構成されている。支持壁17a,17bは、床板3aから起立するとともに、互いに間隔を存して向かい合っている。天板18は、支持壁17a,17bの上端部の間に跨っている。
As shown in FIG. 2, the
支持壁17a,17bは、中空円筒状のボス部20a,20bを有している。ボス部20a,20bは、水平方向に同軸状に並んでいる。ボス部20a,20bの間に回転軸21が架け渡されている。回転軸21は、昇降路2と直交するように水平に配置されている。回転軸21の一端は、第1の転がり軸受22を介して一方のボス部20aに回転自在に支持されている。回転軸21の他端は、第2の転がり軸受23を介して他方のボス部20bに回転自在に支持されている。
The
第1および第2の転がり軸受22,23は、夫々転動体としての複数のころ24を有している。各軸受22,23のころ24は、例えばグリースのような潤滑剤によって潤滑されている。潤滑剤は、第1および第2の転がり軸受22,23に封入されてはいるものの、潤滑剤の漏れを完全に無くすことは、第1および第2の転がり軸受22,23の構造上の制約から実質的に困難な状況となっている。
Each of the first and second
回転軸21の上にシーブ26が同軸状に固定されている。シーブ26は、支持壁17a,17bの間に位置しており、このシーブ26の外周面に上記メインロープ8が巻き掛けられている。
A
回転軸21は、その他端に延長部21aを有している。延長部21aは、支持壁17bを貫通してシーブ26とは反対側に延びて、モータ27に連結されている。モータ27は、回転子28と固定子29とを有している。回転子28は、回転軸21と一体に回転するように回転軸21の延長部21aに同軸状に固定されている。固定子29は、ハウジング16に固定されて回転子28を同軸状に取り囲んでいる。
The rotating
モータ27が起動すると、モータ27のトルクが回転軸21を介してシーブ26に伝わる。これにより、シーブ26がメインロープ8を巻き上げたり巻き戻す方向に回転し、乗りかご4が昇降路2に沿って昇降動される。通常のエレベータ1の運転時においては、乗りかご4の昇降動作および停止動作は、巻上機6のモータ27を電気的に制御することで行われる。
When the
図2に示すように、巻上機6は、ディスクブレーキ装置31を装備している。ディスクブレーキ装置31は、回転軸21に制動力を付与することで、乗りかご4を所定の停止位置に保持するためのものである。本実施の形態のディスクブレーキ装置31は、第1および第2のディスクロータ32,33と、第1および第2のキャリパ34,35とを備えている。
As shown in FIG. 2, the hoisting
第1および第2のディスクロータ32,33は、例えば鋼板あるいはステンレス系金属板により形成されている。第1および第2のディスクロータ32,33は、回転軸21と一体に回転するように回転軸21に同軸状に固定されている。
The first and
第1のディスクロータ32は、ハウジング16の一方の支持壁17aとシーブ26との間に位置するとともに、一方の支持壁17aに装着された第1の転がり軸受22と隣り合っている。第2のディスクロータ33は、ハウジング16の他方の支持壁17bとシーブ26との間に位置するとともに、他方の支持壁17bに装着された第2の転がり軸受23と隣り合っている。そのため、第1および第2のディスクロータ32,33は、シーブ26を間に挟んで回転軸21の軸方向に互いに向かい合っている。
The
第1のキャリパ34は、ハウジング16の一方の支持壁17aに図示しないブラケットを介して支持されている。第1のキャリパ34は、第1のディスクロータ32の周方向に沿う一部を厚み方向に跨いでいる。第1のキャリパ34は、一対のブレーキパッド36a,36bを支持している。ブレーキパッド36a,36bは、第1のディスクロータ32を間に挟んで向かい合うとともに、図示しないブレーキばねの付勢力により第1のディスクロータ32を挟み込む。この結果、第1のディスクロータ32とブレーキパッド36a,36bとの接触部分に摩擦力が作用し、回転軸21に制動力が付与される。
The
第2のキャリパ35は、ハウジング16の他方の支持壁17bに図示しないブラケットを介して支持されている。第2のキャリパ35は、第2のディスクロータ33の周方向に沿う一部を厚み方向に跨いでいる。第2のキャリパ35は、一対のブレーキパッド37a,37bを支持している。ブレーキパッド37a,37bは、第2のディスクロータ33を間に挟んで向かい合うとともに、図示しないブレーキばねの付勢力により第2のディスクロータ33を挟み込む。この結果、第2のディスクロータ33とブレーキパッド37a,37bとの接触部分に摩擦力が作用し、回転軸21に制動力が付与される。
The
本実施の形態によると、ブレーキ動作を抑止する電磁力あるいは油圧が除かれた時に、ブレーキばねの付勢力が第1および第2のキャリパ34,35のブレーキパッド36a,36b,37a,37bに同時に作用する。そのため、第1および第2のキャリパ34,35のブレーキパッド36a,36b,37a,37bは、互いに同期して第1および第2のディスクロータ32,33を挟み込むようになっている。したがって、乗りかご4が昇降路2の所定の位置で停止した時に、回転軸21は、その軸方向に離間した二箇所から制動力を受けることになる。
According to the present embodiment, when the electromagnetic force or hydraulic pressure that inhibits the brake operation is removed, the urging force of the brake spring is simultaneously applied to the
なお、第1のディスクロータ32から回転軸21に作用する制動力および第2のディスクロータ33から回転軸21に作用する制動力は、個々に乗りかご4を所定の停止位置に保持し得る大きさに設定されている。
The braking force acting on the
このような第1の実施の形態によると、乗りかご4を所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置31は、回転軸21と一体に回転する第1および第2のディスクロータ32,33を有し、これら二つのディスクロータ32,33から回転軸21に制動力が付与される。
According to the first embodiment, the
このため、例えば第1の転がり軸受22から漏れた潤滑剤が第1のディスクロータ32に付着して、第1のディスクロータ32とブレーキパッド36a,36bとの間でスリップが生じたとしても、第2のディスクロータ33とブレーキパッド37a,37bとの接触部分に生じる摩擦力を利用して、乗りかご4を所定の停止位置に保持することができる。
For this reason, for example, even if the lubricant leaked from the first rolling bearing 22 adheres to the
それとともに、万一、モータ27の故障等により、乗りかご4の昇降動・停止動作が制御不能の状態に陥った際に、第1のディスクロータ32に第1の転がり軸受22から漏れた潤滑剤が付着しても、第2のディスクロータ33とブレーキパッド37a,37bとの接触部分に生じる摩擦力により乗りかご4を減速させて、最終的に停止させることができる。
At the same time, in the unlikely event that the
したがって、第1の実施の形態のディスクブレーキ装置31によれば、乗りかご4を停止状態に保持したり、移動中の乗りかご4を確実に停止させるに充分な制動力を得ることができる。よって、ディスクブレーキ装置31の動作時における回転軸21の空転を防止することができ、エレベータ1の安全対策を飛躍的に高めることができる。
Therefore, according to the
本発明の第2の実施の形態では、第1のディスクロータ32を乗りかご停止用とし、第2のディスクロータ33をモータ27が制御不能となった時の非常制動用として使い分けている。さらに、第1のキャリパ34のブレーキパッド36a,36bと第2のキャリパ35のブレーキパッド37a,37bとを互いに独立して動作させ、乗りかご4を所定の停止位置に保持する時は、第1のキャリパ34のブレーキパッド36a,36bが第1のディスクロータ32を挟み込むようになっている。
In the second embodiment of the present invention, the
第1のディスクロータ32と第2のディスクロータ33とを使い分けるに当っては、第1のディスクロータ32の摩擦係数を第2のディスクロータ33の摩擦係数よりも大きくすることが望ましい。例えば、第1のディスクロータ32を構成する金属材料として、第2のディスクロータ33を構成する金属材料よりも摩擦係数の大きい材料を選択することで、第1および第2のディスクロータ32,33の摩擦係数を互いに異ならせることができる。
In properly using the
さらに、金属材料を選択する代わりに、例えば図3に示すように、第1のディスクロータ32のうち、ブレーキパッド36a,36bが接する摺動面32a,32bに粗面処理を施し、摺動面32a,32bの上に数多くの凹凸40を形成するようにしてもよい。この凹凸40の存在により、第1のディスクロータ32の摺動面32a,32bが粗い面となり、ブレーキパッド36a,36bが食い込み易くなる。
Further, instead of selecting a metal material, for example, as shown in FIG. 3, the sliding
第1のディスクロータ32の摩擦係数を大きくすることで、この第1のディスクロータ32をブレーキパッド36a,36bで挟み込んだ時の摩擦抵抗が増大する。これにより、回転軸21に大きな制動力が作用し、乗りかご4が所定の停止位置から動き出さないように、この乗りかご4を停止位置にしっかりと保持することができる。
By increasing the friction coefficient of the
一方、非常制動用の第2のディスクロータ33の摩擦係数を、例えば第1のディスクロータ32の摩擦係数と同等にまで高めた場合、第2のディスクロータ33をブレーキパッド37a,37bで挟み込んだ時に、移動中の乗りかご4が急停止することになる。このため、乗りかご4の中の乗客に大きな衝撃が加わるのを否めない。それとともに、シーブ26が急停止するので、シーブ26とメインロープ8との間でスリップが生じてしまい、乗りかご4を停止させられないばかりか、メインロープ8の摩耗を早める要因となる虞があり得る。
On the other hand, when the friction coefficient of the
したがって、第1のディスクロータ32と第2のディスクロータ33とを使い分けるに当っては、非常制動用の第2のディスクロータ33の摩擦係数に対して、乗りかご停止用の第1のディスクロータ32の摩擦係数が大きくなるように、第1および第2のディスクロータ32,33の摩擦係数を互いに異ならせることが必須となる。
Accordingly, when the
第2の実施の形態によると、乗りかご4を停止位置に保持する時は、第2のディスクロータ33は、ブレーキパッド37a,37bの間で挟み込まれておらず、第2のディスクロータ33に制動力は作用していない。
According to the second embodiment, when the
しかしながら、本発明はこれに限らず、乗りかご4を停止位置に保持する時に、第2のディスクロータ33を併用するようにしてもよい。具体的には、第1のディスクロータ32をブレーキパッド36a,36bで挟み込んでいるにも拘らず、例えば潤滑剤の付着に伴うスリップにより第1のディスクロータ32が空転しそうになった時に、第1のディスクロータ32のスリップを検出して第2のディスクロータ33に対応するブレーキパッド37a,37bを動作させる。
However, the present invention is not limited to this, and the
これにより、上記第1の実施の形態と同様に、乗りかご4を停止位置に保持する時に、二つのディスクロータ32,33から回転軸21に制動力を付与することができる。よって、ディスクブレーキ装置31の動作時の回転軸21の空転を確実に防止することができる。
As a result, as in the first embodiment, a braking force can be applied to the
上記第1および第2の実施の形態では、第1および第2のディスクロータに対し夫々一つのキャリパを設けて、ディスクロータの一箇所を挟み込んでいる。しかしながら、本発明はこれに限らず、ディスクロータ毎に複数のキャリパを配置し、これらキャリパに支持されたブレーキパッドでディスクロータの周方向に離間した複数個所を挟み込むようにしてもよい。 In the first and second embodiments, one caliper is provided for each of the first and second disk rotors, and one part of the disk rotor is sandwiched. However, the present invention is not limited to this, and a plurality of calipers may be arranged for each disk rotor, and a plurality of locations spaced in the circumferential direction of the disk rotor may be sandwiched by brake pads supported by these calipers.
上記第1および第2の実施の形態では、第1および第2のディスクロータをシーブの両側に振り分けて配置しているが、シーブの片側に集中的に配置してもよい。それとともに、ディスクロータの数も二つに限らず、例えば三つ以上のディスクロータを回転軸上に設けてもよく、ディスクロータの数に特に制約はない。 In the first and second embodiments, the first and second disk rotors are distributed on both sides of the sheave, but may be concentrated on one side of the sheave. In addition, the number of disk rotors is not limited to two. For example, three or more disk rotors may be provided on the rotation shaft, and the number of disk rotors is not particularly limited.
さらに、上記第2の実施の形態では、乗りかご停止用の第1のディスクロータ32に粗面処理を施しているが、第2のディスクロータ33にも粗面処理を施すようにしてもよい。この構成によれば、第1および第2のディスクロータ32,33の双方に軸受から漏れた潤滑剤が付着したとしても、ディスクブレーキ装置31の動作時の第1および第2のディスクロータ32,33のスリップを防止できる。
Further, in the second embodiment, the
この際、巻上機6のディスクブレーキ装置31は、乗りかご4が停止した状態もしくは非常時のみ動作するので、第1および第2のディスクロータ32,33に粗面処理を施しても、ブレーキパッド36a,36b,37a,37bが早期に摩耗することはない。よって、ブレーキパッド36a,36b,37a,37bの頻繁な点検や交換は不要であり、実用的な面でも何等問題は発生しない。
At this time, the
図4および図5は、本発明の第3の実施の形態を開示している。 4 and 5 disclose a third embodiment of the present invention.
この第3の実施の形態は、回転軸21に制動力を付与するディスクブレーキ装置51の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の巻上機6の構成は第1の実施の形態と同様である。そのため、第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
In the third embodiment, the configuration of the
図4および図5に示すように、ディスクブレーキ装置51は、一つのディスクロータ52と一つのキャリパ53とを備えている。ディスクロータ52は、円盤状のインナーロータ54と、円環状のアウターロータ55とで構成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
インナーロータ54は、その回転中心部にボス部56を有し、このボス部56が回転軸21の上に同軸状に固定されている。アウターロータ55は、インナーロータ54の径方向に沿う外側に位置するとともに、このインナーロータ54を同軸状に取り囲んでいる。インナーロータ54とアウターロータ55とは、その周方向に離間した複数個所においてピン57を介して結合されている。そのため、インナーロータ54およびアウターロータ55は、回転軸21に追従して一体に回転するようになっている。
The
さらに、本実施の形態では、インナーロータ54をモータ27が制御不能となった時の非常制動用とし、アウターロータ55を乗りかご停止用として使い分けている。
Further, in the present embodiment, the
キャリパ53は、ハウジング16の一方の支持壁17aに図示しないブラケットを介して支持されている。キャリパ53は、ディスクロータ52の周方向に沿う一部を厚み方向に跨いでいる。キャリパ53は、二組のブレーキパッド59a,59b,60a,60bを支持している。
The
一方の組のブレーキパッド59a,59bは、インナーロータ54を間に挟んで向かい合っている。他方の組のブレーキパッド60a,60bは、アウターロータ55を間に挟んで向かい合っている。このため、一方の組のブレーキパッド59a,59bと他方の組のブレーキパッド60a,60bは、ディスクロータ52の径方向に互いにずれており、他方の組のブレーキパッド60a,60bが一方の組のブレーキパッド59a,59bよりもディスクロータ52の径方向に沿う外側に位置している。
One set of
そのため、一方の組のブレーキパッド59a,59bとインナーロータ54との接触部分から回転軸21の回転中心までの距離L1は、他方の組のブレーキパッド60a,60bとアウターロータ55との接触部分から回転軸21の回転中心までの距離L2よりも短くなっている。
Therefore, the distance L1 from the contact portion between one set of
二組のブレーキパッド59a,59bおよび60a,60bは、電磁力あるいは油圧が解放された時に、ブレーキばねの付勢力によりインナーロータ54およびアウターロータ55を挟み込む。これにより、一方の組のブレーキパッド59a,59bとインナーロータ54との接触部分に摩擦力が作用するとともに、他方の組のブレーキパッド60a,60bとアウターロータ55との接触部分に摩擦力が作用して、回転軸21に制動力が付与される。
The two sets of
本実施の形態では、一方の組のブレーキパッド59a,59bと他方の組のブレーキパッド60a,60bとを互いに独立して動作させており、乗りかご4を所定の停止位置に保持する時は、他方の組のブレーキパッド60a,60bがディスクロータ52のアウターロータ55を挟み込むようになっている。
In the present embodiment, one set of
さらに、一方の組のブレーキパッド59a,59bがインナーロータ54を挟み込む力と、他方の組のブレーキパッド60a,60bがアウターロータ55を挟み込む力が同じであっても、ディスクロータ52に作用する制動力は、上記距離L1とL2の相違に伴って乗りかご停止時と非常制動時とで異なったものとなる。
Furthermore, even if the force with which one set of
具体的には、他方の組のブレーキパッド60a,60bがアウターロータ55を挟み込んだ時に生じる制動力の方が、一方の組のブレーキパッド59a,59bがインナーロータ54を挟み込んだ時に生じる制動力よりも大きくなる。
Specifically, the braking force generated when the other set of
このような第3の実施の形態によれば、他方の組のブレーキパッド60a,60bがアウターロータ55を挟み込んだ時に回転軸21に大きな制動力が作用するので、乗りかご4が停止位置から動き出さないように、この乗りかご4を停止位置にしっかりと保持することができる。
According to the third embodiment, a large braking force acts on the
これに対し、一方の組のブレーキパッド59a,59bがインナーロータ54を挟み込んだ時に回転軸21に作用する制動力は、乗りかご4を停止位置に保持する時に回転軸21に作用する制動力よりも小さくなる。このため、非常制動時において、移動中の乗りかご4が急停止して、乗りかご4の中の乗客に大きな衝撃が加わるのを回避できる。
On the other hand, the braking force acting on the
それとともに、シーブ26の急停止が回避されるので、このシーブ26とメインロープ8との間でスリップが生じ難くなり、メインロープ8の摩耗を防止できる。
At the same time, the sudden stop of the
第3の実施の形態では、乗りかご4を停止位置に保持する時は、インナーロータ54は、ブレーキパッド59a,59bの間で挟み込まれておらず、インナーロータ54に制動力は作用していない。
In the third embodiment, when the
しかしながら、本発明はこれに限らず、乗りかご4を停止位置に保持する時に、インナーロータ54を併用するようにしてもよい。具体的には、アウターロータ55をブレーキパッド60a,60bで挟み込んでいるにも拘らず、例えば潤滑剤の付着に伴うスリップによりディスクロータ52が空転しそうになった時に、このディスクロータ52のスリップを検出してインナーロータ54に対応するブレーキパッド59a,59bを動作させる。
However, the present invention is not limited to this, and the
これにより、上記第1の実施の形態と同様に、乗りかご4を停止位置に保持する時に、インナーロータ54およびアウターロータ55の双方から回転軸21に制動力を付与することができる。よって、ディスクブレーキ装置51の動作時の回転軸21の空転を確実に防止することができる。
As a result, as in the first embodiment, braking force can be applied to the
インナーロータ54とアウターロータ55とを使い分けるに当っては、例えば、アウターロータ55を構成する金属材料として、インナーロータ54を構成する金属材料よりも摩擦係数の大きい材料を選択し、インナーロータ54とアウターロータ55の摩擦係数を互いに異ならせることが望ましい。
In order to use the
さらに、金属材料を選択する代わりに、例えばアウターロータ55のうちブレーキパッド60a,60bが接する摺動面に粗面処理を施し、この摺動面に数多くの凹凸を形成するようにしてもよい。これら凹凸の存在により、アウターロータ55の摺動面が粗い面となり、ブレーキパッド60a,60bが食い込み易くなる。
Further, instead of selecting a metal material, for example, a rough surface treatment may be applied to the sliding surface of the
アウターロータ55の摩擦係数を大きくすることで、このアウターロータ55をブレーキパッド60a,60bで挟み込んだ時の摩擦抵抗が増大する。これにより、回転軸21に大きな制動力が作用し、乗りかご4を停止位置に保持する際に、より大きな制動力を得ることができる。
By increasing the coefficient of friction of the
図6は、本発明の第4の実施の形態を開示している。 FIG. 6 discloses a fourth embodiment of the present invention.
この第4の実施の形態に係るディスクブレーキ装置71は、一つのディスクロータ52に対し一対のキャリパ72,73を備えている。キャリパ72,73は、例えば一方の支持壁17aに支持されて、ディスクロータ52の径方向に互いに向かい合っている。
The
一方のキャリパ72は、ディスクロータ52のアウターロータ55の周方向の一部を厚み方向に跨いでいる。キャリパ72は、一対のブレーキパッド74a,74bを支持している。ブレーキパッド74a,74bは、アウターロータ55を間に挟んで互いに向かい合っている。
One
他方のキャリパ73は、ディスクロータ52のアウターロータ55およびインナーロータ54の周方向の一部を厚み方向に跨いでいる。キャリパ73は、一対のブレーキパッド75a,75bを支持している。ブレーキパッド75a,75bは、インナーロータ54を間に挟んで向かい合っている。
The
ブレーキパッド74a,74bとアウターロータ55との接触部分は、ブレーキパッド75a,75bとインナーロータ54との接触部分よりもディスクロータ52の径方向に沿う外側に位置している。
The contact portions between the
そのため、ブレーキパッド75a,75bとインナーロータ54との接触部分から回転軸21の回転中心までの距離L1は、ブレーキパッド74a,74bとアウターロータ55との接触部分から回転軸21の回転中心までの距離L2よりも短くなっている。
Therefore, the distance L1 from the contact portion between the
ブレーキパッド74a,74bおよび75a,75bは、電磁力あるいは油圧が解放された時に、ブレーキばねの付勢力によりインナーロータ54およびアウターロータ55を挟み込む。これにより、ブレーキパッド75a,75bとインナーロータ54との接触部分に摩擦力が作用するとともに、ブレーキパッド74a,74bとアウターロータ55との接触部分に摩擦力が作用し、回転軸21に制動力が付与される。
The
本実施の形態では、一方のキャリパ72のブレーキパッド74a,74bと他方のキャリパ73のブレーキパッド75a,75bとを互いに独立して動作させており、乗りかご4を所定の停止位置に保持する時は、一方のキャリパ72のブレーキパッド74a,74bがディスクロータ52のアウターロータ55を挟み込むようになっている。
In this embodiment, the
さらに、一方のキャリパ72のブレーキパッド74a,74bがアウターロータ55を挟み込む力と、他方のキャリパ73のブレーキパッド75a,75bがインナーロータ54を挟み込む力が同じであっても、ディスクロータ52に作用する制動力は、上記距離L1とL2の相違に伴って乗りかご停止時と非常制動時とで異なったものとなる。
Furthermore, even if the force with which the
具体的には、キャリパ72のブレーキパッド74a,74bがアウターロータ55を挟み込んだ時に生じる制動力の方が、キャリパ73のブレーキパッド75a,75bがインナーロータ54を挟み込んだ時に生じる制動力よりも大きくなる。
Specifically, the braking force generated when the
このような第4の実施の形態によれば、キャリパ72のブレーキパッド74a,74bがアウターロータ55を挟み込んだ時に回転軸21に大きな制動力が作用するので、乗りかご4が停止位置から動き出さないように、この乗りかご4を停止位置にしっかりと保持することができる。
According to the fourth embodiment, a large braking force is applied to the
一方、キャリパ73のブレーキパッド75a,75bがインナーロータ54を挟み込んだ時に回転軸21に作用する制動力は、乗りかご4を停止位置に保持する時に回転軸21に作用する制動力よりも小さくなる。このため、非常制動時において、移動中の乗りかご4が急停止して、乗りかご4の中の乗客に大きな衝撃が加わるのを回避できる。
On the other hand, the braking force acting on the
それとともに、シーブ26の急停止が回避されるので、このシーブ26とメインロープ8との間でスリップが生じ難くなり、メインロープ8の摩耗を防止できる。
At the same time, the sudden stop of the
第4の実施の形態では、乗りかご4を停止位置に保持する時は、インナーロータ54は、ブレーキパッド75a,75bの間で挟み込まれておらず、インナーロータ54に制動力は作用していない。
In the fourth embodiment, when the
しかしながら、本発明はこれに限らず、乗りかご4を停止位置に保持する時に、インナーロータ54を併用するようにしてもよい。具体的には、アウターロータ55をブレーキパッド74a,74bで挟み込んでいるにも拘らず、例えば潤滑剤の付着に伴うスリップによりディスクロータ52が空転しそうになった時に、このディスクロータ52のスリップを検出してインナーロータ54に対応するブレーキパッド75a,75bを動作させる。
However, the present invention is not limited to this, and the
これにより、乗りかご4を停止位置に保持する時に、インナーロータ54およびアウターロータ55の双方から回転軸21に制動力を付与することができる。よって、ディスクブレーキ装置71の動作時の回転軸21の空転を確実に防止することができる。
Thereby, when the
図7は、本発明の第5の実施の形態を開示している。 FIG. 7 discloses a fifth embodiment of the present invention.
この第5の実施の形態は、ディスクブレーキ装置81の構成が上記第3の実施の形態と相違しており、それ以外の巻上機の構成は、第3の実施の形態と同様である。
In the fifth embodiment, the configuration of the
図7に示すように、ディスクブレーキ装置81のディスクロータ82は、円盤状の第1のロータ83と、リング状の第2のロータ84とを備えている。第1のロータ83は、回転軸と一体に回転するとともに、その外周部にリング状の第1の摺動部85を有している。
As shown in FIG. 7, the
第2のロータ84は、第1のロータ83の外周部に同軸状に設けられている。第2のロータ84は、連結部86とリング状の第2の摺動部87とを有している。連結部86は、例えば溶接等の手段により第1のロータ83の外周部に固定されて、この外周部から第1のロータ83の厚み方向に突出している。第2の摺動部87は、第1の摺動部85と向かい合うように、連結部86の突出端からディスクロータ82の径方向に沿う外側に向けて延びている。そのため、第1の摺動部85および第2の摺動部87は、ディスクロータ82の軸方向に互いに間隔を存して同軸状に並んでいる。
The
本実施の形態では、第1の摺動部85を巻上機のモータが制御不能となった時の非常制動用とし、第2の摺動部87を乗りかご停止用として使い分けている。
In the present embodiment, the first sliding
さらに、ディスクブレーキ装置81は、第1のブレーキパッド90a,90bと第2のブレーキパッド91a,91bを備えている。第1のブレーキパッド90a,90bは、第1の摺動部85に対応する位置に配置されている。第2のブレーキパッド91a,91bは、第2の摺動部87に対応する位置に配置されている。
Further, the
第1のブレーキパッド90a,90bおよび第2のブレーキパッド91a,91bは、電磁力あるいは油圧が解放された時に、ブレーキばねの付勢力により第1の摺動部85および第2の摺動部87を挟み込む。これにより、第1のブレーキパッド90a,90bと第1の摺動部85との接触部分に摩擦力が作用するとともに、第2のブレーキパッド91a,91bと第2の摺動部87との接触部分に夫々摩擦力が作用し、ディスクロータ82に制動力が付与される。
The
本実施の形態では、第1のブレーキパッド90a,90bと第2のブレーキパッド91a,91bとを互いに独立して動作させており、乗りかごを所定の停止位置に保持する時は、第2のブレーキパッド91a,91bが第2の摺動部87を挟み込むようになっている。
In the present embodiment, the
さらに、ディスクロータ82の第2の摺動部87は、シーブ26と隣り合っている。言い換えると、非常制動用の第1の摺動部85を有する第1のロータ83が、乗りかご停止用の第2の摺動部87と一方の支持壁に装着された軸受との間に介在されている。
Further, the second sliding
図7に示すように、第2の摺動部87は、第2のブレーキパッド91a,91bが接する摺動面87a,87bを有している。摺動面87a,87bには、粗面処理を施すことで数多くの凹凸92が形成されている。これら凹凸92の存在により、第2の摺動部87の摺動面87a,87bが粗い面となり、第2のブレーキパッド91a,91bが食い込み易くなる。
As shown in FIG. 7, the second sliding
したがって、乗りかご停止用の第2の摺動部87は、非常制動用の第1の摺動部85よりも摩擦係数が大きくなっている。
Therefore, the second sliding
図7に示すように、第2のロータ84の連結部86の内周面は、第1のロータ83から第2のロータ84の方向に進むに従いディスクロータ82の径方向内側に向けて傾斜する傾斜面92となっている。
As shown in FIG. 7, the inner peripheral surface of the connecting
このような第5の実施の形態によれば、一つのディスクロータ82は、第1のブレーキパッド90a,90bによって挟み込まれる第1の摺動部85と、第2のブレーキパッド91a,91bによって挟み込まれる第2の摺動部86とを有している。しかも、第1および第2の摺動部85,86の摩擦係数を互いに異ならせることで、第1の摺動部85を非常制動用とするとともに、第2の摺動部87を乗りかご停止用として使い分けている。
According to the fifth embodiment, one
このため、上記第3および第4の実施の形態と同様に、乗りかご停止時および非常制動時の双方に最適な制動力を得ることができ、ディスクブレーキ装置81の動作時のディスクロータ82の空転を確実に防止することができる。
Therefore, as in the third and fourth embodiments, an optimum braking force can be obtained both when the car is stopped and during emergency braking, and the
さらに、第5の実施の形態では、乗りかご停止用の第2の摺動部87がシーブ26と隣り合うので、第1のロータ83が第2の摺動部87と一方の支持壁に装着された軸受との間を仕切っている。このため、たとえ軸受から潤滑剤が漏れたとしても、この潤滑剤が第2の摺動部87に付着し難くなる。
Further, in the fifth embodiment, since the second sliding
加えて、ディスクロータ82の第1のロータ83の外周部には、第2のロータ84の連結部86が溶接されており、この連結部86は、第1のロータ83の外周部から第1のロータ83の厚み方向に延びている。
In addition, a connecting
このような構成によると、たとえ第1のロータ83に付着した潤滑剤がディスクロータ82の回転に伴う遠心力を受けて第1および第2の摺動部85,87の方向に移動したとしても、この潤滑剤の流れは連結部86によって妨げられる。
According to such a configuration, even if the lubricant adhering to the
それとともに、連結部86の内周面は、第1の摺動部85から第2の摺動部87の方向に進む従いディスクロータ82の径方向内側に向けて傾斜する傾斜面92となっている。このため、潤滑剤が第1のロータ83から連結部86の内周面に到達したとしても、この潤滑剤は、傾斜面82の存在によって第2の摺動部87の方向に移動し難くなる。
At the same time, the inner peripheral surface of the connecting
したがって、乗りかごを停止位置に保持する時のディスクロータ82の空転を確実に防止することができる。
Therefore, it is possible to reliably prevent the
上記第5の実施の形態では、乗りかご停止用の第2の摺動部87に粗面処理を施しているが、第1の摺動部85にも粗面処理を施すようにしてもよい。この構成によれば、第1および第2の摺動部85,87の双方に軸受から漏れた潤滑剤が付着したとしても、ディスクブレーキ装置81の動作時のディスクロータ82のスリップを防止できる。
In the fifth embodiment, the second sliding
巻上機のディスクブレーキ装置81は、乗りかご4が停止した状態もしくは非常時のみ動作するので、第1および第2の摺動部85,87に粗面処理を施して第1および第2の摺動部85,87の摩擦係数を高めても、第1および第2のブレーキパッド90a,90b,91a,91bが早期に摩耗することはない。よって、第1および第2のブレーキパッド90a,90b,91a,91bの頻繁な点検や交換は不要であり、実用的な面でも何等問題は発生しない。
Since the
図8は、本発明の第6の実施の形態を開示している。 FIG. 8 discloses a sixth embodiment of the present invention.
この第6の実施の形態は、第2のロータ84の連結部86の形状が上記第5の実施の形態と相違している。それ以外のディスクロータ82の構成は、第5の実施の形態と同様である。
In the sixth embodiment, the shape of the connecting
図8に示すように、連結部86の内周面86aは、ディスクロータ82の回転中心線と平行であり、この内周面86aの途中に凹部95が形成されている。凹部95は、第2のロータ84の周方向に連続する溝状をなしている。
As shown in FIG. 8, the inner
このような構成によると、第1のロータ83に付着した潤滑剤がディスクロータ82の回転に伴う遠心力を受けて連結部86の内周面86aに到達したとしても、この潤滑剤は、内周面86aを伝って移動する過程で凹部95に入り込む。この結果、連結部86の内周面86aから第2の摺動部87に向かう潤滑剤の流れを凹部95の位置で断ち切ることができ、第2の摺動部87に潤滑剤が付着し難くなる。勿論、凹部の代わりに凸部としても、同様の効果を得ることができる。
According to such a configuration, even if the lubricant adhering to the
よって、乗りかご4を停止位置に保持する時のディスクロータ82の空転を確実に防止することができる。
Therefore, it is possible to reliably prevent the
図9は、本発明の第7の実施の形態を開示している。 FIG. 9 discloses a seventh embodiment of the present invention.
この第7の実施の形態では、連結部86の内周面86aに第2のロータ84の径方向内側に向けて突出する起立壁98が形成されている。起立壁98は、第2のロータ84の周方向に連続している。
In the seventh embodiment, an
このような構成によると、第1のロータ83に付着した潤滑剤がディスクロータ82の回転に伴う遠心力を受けて連結部86の内周面86aに到達したとしても、この潤滑剤は、内周面86aを伝って移動する過程で起立壁98に突き当たり、それ以上の移動が制限される。この結果、連結部86の内周面86aから第2の摺動部87に向かう潤滑剤の流れを起立壁98の位置で断ち切ることができ、第2の摺動部87に潤滑剤が付着し難くなる。
According to such a configuration, even if the lubricant adhering to the
よって、乗りかご4を停止位置に保持する時のディスクロータ82の空転を確実に防止することができる。
Therefore, it is possible to reliably prevent the
なお、本発明に係る巻上機は、昇降路の上端の機械室に据え付けることに限定されず、機械室を持たないマシンルームレスエレベータにも同様に適用が可能である。 The hoist according to the present invention is not limited to being installed in the machine room at the upper end of the hoistway, and can be similarly applied to a machine room-less elevator that does not have a machine room.
4…乗りかご、6…巻上機、8…メインロープ、16…ハウジング、21…回転軸、22,23…軸受(第1および第2の転がり軸受)、26…シーブ、27…モータ、31,51,71,81…ディスクブレーキ装置、32,33,52,82…ディスクロータ、36a,36b,59a,59b,74a,74b,75a,75b,90a,90b…ブレーキパッド、85,87…摺動部(第1および第2の摺動部)。
DESCRIPTION OF
Claims (12)
上記ハウジングに上記軸受を介して回転自在に支持され、モータによって駆動される回転軸と、
上記回転軸上に固定されて上記回転軸と一体に回転するとともに、乗りかごを吊り下げるロープが巻き掛けられるシーブと、
上記軸受と隣り合う位置に設けられ、上記回転軸に制動力を付与することで上記乗りかごを所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置と、を具備するエレベータ用巻上機であって、
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する複数のディスクロータと、各ディスクロータの少なくとも一箇所を挟み込むブレーキパッドと、を備えていることを特徴とするエレベータ用巻上機。 A housing having a bearing;
A rotary shaft rotatably supported by the housing via the bearing, and driven by a motor;
A sheave fixed on the rotating shaft and rotating integrally with the rotating shaft, and a rope around which a rope for hanging the car is wound;
A disc brake device provided at a position adjacent to the bearing and holding the car at a predetermined stop position by applying a braking force to the rotating shaft, and an elevator hoisting machine,
The disc brake device includes a plurality of disc rotors that are provided on the rotary shaft and rotate integrally with the rotary shaft, and a brake pad that sandwiches at least one portion of each disc rotor. Elevator hoisting machine.
上記ハウジングに上記軸受を介して回転自在に支持され、モータによって駆動される回転軸と、
上記回転軸上に固定されて上記回転軸と一体に回転するとともに、乗りかごを吊り下げるロープが巻き掛けられるシーブと、
上記軸受と隣り合う位置に設けられ、上記回転軸に制動力を付与することで上記乗りかごを所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置と、を具備するエレベータ用巻上機であって、
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する一つのディスクロータと、上記ディスクロータの径方向に互いにずれた複数個所を挟み込む複数組のブレーキパッドと、を有することを特徴とするエレベータ用巻上機。 A housing having a bearing;
A rotary shaft rotatably supported by the housing via the bearing, and driven by a motor;
A sheave fixed on the rotating shaft and rotating integrally with the rotating shaft, and a rope around which a rope for hanging the car is wound;
A disc brake device provided at a position adjacent to the bearing and holding the car at a predetermined stop position by applying a braking force to the rotating shaft, and an elevator hoisting machine,
The disc brake device includes a disc rotor that is provided on the rotary shaft and rotates integrally with the rotary shaft, and a plurality of sets of brake pads that sandwich a plurality of locations that are offset from each other in the radial direction of the disc rotor. An elevator hoisting machine characterized by comprising:
上記ハウジングに上記軸受を介して回転自在に支持され、モータによって駆動される回転軸と、
上記回転軸上に固定されて上記回転軸と一体に回転するとともに、乗りかごを吊り下げるロープが巻き掛けられるシーブと、
上記軸受と隣り合う位置に設けられ、上記回転軸に制動力を付与することで上記乗りかごを所定の停止位置に保持するディスクブレーキ装置と、を具備するエレベータ用巻上機であって、
上記ディスクブレーキ装置は、上記回転軸上に設けられて上記回転軸と一体に回転する一つのディスクロータと、上記ディスクロータを挟み込む複数組のブレーキパッドと、を備え、
上記ディスクロータは、その外周部に複数のリング状の摺動部を有し、これら摺動部は上記回転軸の軸方向に間隔を存して同軸状に配列されているとともに、上記ブレーキパッドは、上記各摺動部に対応する位置に配置されていることを特徴とするエレベータ用巻上機。 A housing having a bearing;
A rotary shaft rotatably supported by the housing via the bearing, and driven by a motor;
A sheave fixed on the rotating shaft and rotating integrally with the rotating shaft, and a rope around which a rope for hanging the car is wound;
A disc brake device provided at a position adjacent to the bearing and holding the car at a predetermined stop position by applying a braking force to the rotating shaft, and an elevator hoisting machine,
The disc brake device includes a disc rotor that is provided on the rotating shaft and rotates integrally with the rotating shaft, and a plurality of sets of brake pads that sandwich the disc rotor,
The disk rotor has a plurality of ring-shaped sliding portions on the outer peripheral portion thereof, and the sliding portions are arranged coaxially with an interval in the axial direction of the rotating shaft, and the brake pad Is arranged at a position corresponding to each of the above sliding parts.
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