JP2007302460A - Elevator device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、昇降路内においてエレベータかごを昇降させるエレベータ装置に関するものであって、エレベータかごを安全に制動する技術に関するものである。 The present invention relates to an elevator apparatus that raises and lowers an elevator car in a hoistway, and relates to a technique for safely braking an elevator car.
近年、日照権等の問題で昇降路頂部に設けられたエレベータの機械室をなくした機械室レスエレベータが開発されている。
このような機械室レスエレベータにおいては、昇降路の空きスペースに巻上機を設置するために、釣合おもり側にガイドレールを挟む挟み式ブレーキ装置を配置したものがある(例えば、特許文献1)。
また、機械室レスエレベータにおいては小型の巻上機が求められており、ケーブル溝を備える駆動プーリの円筒状空洞内にブレーキを有するものもある(例えば、特許文献2)。
In recent years, machine room-less elevators have been developed that eliminate the elevator machine room provided at the top of the hoistway due to problems such as the right to sunshine.
In such machine room-less elevators, in order to install the hoisting machine in the empty space of the hoistway, there is one in which a pinch type brake device that sandwiches a guide rail is arranged on the counterweight side (for example, Patent Document 1). ).
In addition, small hoisting machines are required for machine room-less elevators, and some have a brake in a cylindrical cavity of a driving pulley provided with a cable groove (for example, Patent Document 2).
このような従来のエレベータ装置では、エレベータの大容量化や高速化を図ると、制動対象の運動エネルギが増加するため、ブレーキ装置の制動面で摩擦熱が増加し、摩擦材のフェードによるブレーキ装置の制動能力の低下が起こるおそれがある。このような熱的な問題がある場合には、ブレーキ装置を大型化することによって、熱容量や放熱能力を増加し、温度上昇を抑制することが考えられる。しかしながら、ブレーキ装置を大型化すると巻上機全体が大型化するので、製造コストが上昇するという問題がある。また、機械室レスエレベータの場合には、昇降路内における巻上機の設置スペースが増加するという問題がある。一方、単位時間当たりの発生熱量を下げるために、ブレーキ装置のブレーキ力を下げると、制動時間が長くなったり、制動距離が長くなったりするという問題がある。 In such a conventional elevator device, when the capacity of the elevator is increased and the speed is increased, the kinetic energy of the braking target increases, so the frictional heat increases on the braking surface of the brake device, and the brake device is caused by the friction material fading. There is a risk that the braking ability of the vehicle will be reduced. When there is such a thermal problem, it is conceivable to increase the heat capacity and the heat radiation capacity and suppress the temperature rise by increasing the size of the brake device. However, when the size of the brake device is increased, the entire hoisting machine is increased in size, which increases the manufacturing cost. Further, in the case of a machine room-less elevator, there is a problem that the installation space for the hoisting machine in the hoistway increases. On the other hand, if the braking force of the brake device is reduced in order to reduce the amount of heat generated per unit time, there is a problem that the braking time becomes longer or the braking distance becomes longer.
また、特許文献1のように釣合おもり側のガイドレールを挟む挟み式ブレーキ装置を釣合おもりに設ける場合には、ガイドレールが制動面となるので、巻上機が制動面となる場合よりも制動対象の熱容量が大きくなるとともに、放熱面積も大きくなる。そのため、制動面の冷却性が良くなるので、巻上機を制動面とした場合における摩擦熱の増加による制動能力の低下といった問題が発生しにくい。しかしながら、ガイドレールを制動面とする場合には、ガイドレールに塗布された防錆剤または釣合おもり側に設置されたガイド部材の摺動によって発生する制動面汚れ(摩耗粉の付着)が、潤滑作用を示し、摩擦力(ブレーキ力)を低下させるおそれがある。また、防錆剤を塗布しない場合やガイドレールの摺動面とは異なる面を制動面とする場合も、ガイドレールの材質や形状が特殊なものとなるので、製造コストが高くなるという問題がある。
In addition, when a pinching brake device that sandwiches a counterweight-side guide rail as in
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、エレベータが大容量化・高速化した場合でも、巻上機を大型化することなくエレベータかごを安全に制動することができるエレベータ装置を得ることを目的としている。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and even when the capacity of the elevator is increased and the speed thereof is increased, the elevator car can be braked safely without increasing the size of the hoisting machine. It aims at obtaining the elevator apparatus which can be performed.
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するエレベータかご、エレベータかごを昇降させる巻上機、エレベータかごとロープで連結された釣合おもりおよびロープによって回転する返し車を備えたエレベータ装置であって、巻上機は、巻上機を制動する巻上機用ブレーキ手段を有し、返し車は、返し車を制動する返し車用ブレーキ手段を有するものである。 An elevator apparatus according to the present invention is an elevator apparatus that includes an elevator car that moves up and down in a hoistway, a hoist that raises and lowers the elevator car, a counterweight connected to the elevator car and a rope, and a return wheel that rotates by the rope. The hoisting machine has hoisting machine brake means for braking the hoisting machine, and the return wheel has return wheel brake means for braking the return wheel.
この発明によれば、巻上機を大型化することなくエレベータかごを安全に制動することができるエレベータ装置を提供できる。 According to the present invention, it is possible to provide an elevator apparatus that can safely brake an elevator car without increasing the size of the hoisting machine.
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の構成を模式的に示す図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは、明細書の全文において共通することである。
FIG. 1 is a diagram schematically showing a configuration of an elevator apparatus according to
図1に示すように、エレベータ装置は、昇降路1内を昇降するエレベータかご4と、同じく昇降路1内を昇降する釣合おもり6とを備えている。エレベータかご4と釣合おもり6とは、ロープ3を介して連結されており、ロープ3の途中に巻上機2および返し車5が配置されている。巻上機2は、エレベータかご4が昇降する領域の頂部に設置されており、ロープ3が巻き付けられたシーブ51を有し、このシーブ51を回転させることによって、エレベータかご4と釣合おもり6とを昇降させる。ロープ3が巻き付けられた返し車5は、釣合おもり6が昇降する領域の頂部に設置されており、エレベータかご4が昇降する領域と釣合おもり6が昇降する領域とが重ならないよう構成されている。巻上機2は、巻上機2を制動する巻上機用ブレーキ手段10を有し、返し車5は、返し車5を制動する返し車用ブレーキ手段11を有している。巻上機用ブレーキ手段10には、例えば、ドラム式ブレーキやディスク式ブレーキなどの摩擦式ブレーキが用いられる。
As shown in FIG. 1, the elevator apparatus includes an
図2は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の返し車用ブレーキ手段の構成を示す図である。
FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the return wheel brake means of the elevator apparatus according to
図2に示すように、返し車用ブレーキ手段11は、ディスクブレーキタイプの摩擦式ブレーキである。返し車5およびブレーキディスク41は、それぞれの中心に回転軸31が貫通しており、回転軸31の両端は支持台32に図示を省略した軸受を介して回転自由に支持されている。ブレーキアーム43は、ブレーキディスク41を挟むように配置されており、ブレーキアーム43のブレーキディスク41と接触する端部には、樹脂製の摩擦材42が設置されている。ブレーキアーム43のもう一方の端部には、摩擦材42をブレーキディスク41に押し付ける押付ばね45とブレーキ力を開放する電磁マグネット44とが設置されている。返し車用ブレーキ手段11のブレーキ力は、押付ばね45の発生するばね力によってブレーキアーム43を介し摩擦材42をブレーキディスク41に押し付けることで発生する。
As shown in FIG. 2, the return wheel brake means 11 is a disc brake type friction brake. The
図2に示す返し車用ブレーキ手段11は、ディスク式ブレーキであるので、ドラム式ブレーキよりも熱拡散性がよく、メンテナンスも容易である。また、安定した制動力を得ることができ、信頼性が高いという効果がある。また、返し車5と回転軸を同一にする別体のブレーキディスク41を設けているので、返し車5と組み立てる前にブレーキディスク41と摩擦材42とを擦り合わせることができ、擦り合わせ作業を容易に行うことができる。
Since the return wheel brake means 11 shown in FIG. 2 is a disc type brake, it has better thermal diffusibility than a drum type brake and is easy to maintain. Further, a stable braking force can be obtained, and there is an effect that reliability is high. Further, since a separate brake disk 41 having the same rotating shaft as that of the
これに対して、返し車5とブレーキディスク41とを一体として、返し車5の側面部を摩擦材42に押し付けるブレーキ制動面としてもよい。返し車5の側面部をブレーキ制動面とした場合には、返し車5とブレーキディスク41とを別体とする場合よりも返し車用ブレーキ手段11の全体の構成を小型化することができ、コストも低減することができる。
On the other hand, the
図3は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるブレーキ手段の制御部の構成を模式的に示す図である。
FIG. 3 is a diagram schematically showing the configuration of the control unit of the brake means in the elevator apparatus according to
図3に示すように、エレベータ装置は、昇降路1内に巻上機用ブレーキ手段10および返し車用ブレーキ手段11を制御するブレーキ制御手段21を備えているとともに、エレベータかご4の速度の超過、ドアの故障、重量超過等のエレベータシステムの異常を検知する異常検知手段22を備えている。ブレーキ制御手段21は、巻上機用ブレーキ手段10、返し車用ブレーキ手段11および異常検知手段22と電気的に接続されている。また、ブレーキ制御手段21は、昇降路1内の空きスペースに設置されればよく、その位置は特に限定されない。
As shown in FIG. 3, the elevator apparatus includes a brake control means 21 that controls the hoisting machine brake means 10 and the return wheel brake means 11 in the
次に、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の動作を説明する。巻上機2を回転駆動することでシーブ51とロープ3との間で作用するトラクション力によって、ロープ3が送られ、エレベータかご4と釣合おもり6とが昇降する。このとき、返し車5は、ロープ3と返し車5との間の摩擦力によって、ロープ3の送りに追従して従動回転する。例えば、図1で巻上機2が右回りに回転すると、ロープ3が釣合おもり6側に送られ、エレベータかご4は上昇する。逆に、巻上機2が左回りに回転すると、ロープ3がエレベータかご4側に送られ、エレベータかご4は下降する。
Next, the operation of the elevator apparatus according to
エレベータかご4を所定の階で停止させる場合には、巻上機2の回転が停止した後、ブレーキ制御手段21が巻上機用ブレーキ手段10を動作させ、回転しないように機械的にシーブ51を保持し、エレベータかご4を静止保持する。
When stopping the
一方、異常検知手段22がエレベータシステムの異常を検知した場合(異常停止)には、異常検知手段22は、ブレーキ制御手段21に異常検知信号を送信する。異常検知手段22からの異常検知信号を受信したブレーキ制御手段21は、巻上機用ブレーキ手段10と返し車用ブレーキ手段11との両方を同時に動作させ、エレベータかご4を制動する。
On the other hand, when the abnormality detection unit 22 detects an abnormality in the elevator system (abnormal stop), the abnormality detection unit 22 transmits an abnormality detection signal to the
上述の動作において、巻上機ブレーキ手段10のブレーキ力は、少なくとも静止した状態のエレベータかご4を静止保持することができ、かつ、異常停止の際に、制動面で発生する摩擦熱によって、ブレーキ力の低下および巻上機2内部に搭載されている機器の破損が発生しない値に設定される。また、返し車用ブレーキ手段11のブレーキ力は、巻上機ブレーキ手段10のブレーキ力と合計したブレーキ力が、異常停止の際に乗客の安全が確保できる制動時間および制動距離でエレベータかご4を制動できるブレーキ力となるように設定される。
In the above-described operation, the braking force of the hoisting machine brake means 10 can at least hold the
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置では、巻上機2が巻上機用ブレーキ手段10を有し、返し車5が返し車用ブレーキ手段11を有しているので、エレベータ装置が高速化または大容量化し、制動面で発生する摩擦熱が大きくなる場合でも、制動面で作用する摩擦熱が巻上機2と返し車5との2箇所に分散され、摩擦材のフェードによる制動能力の低下がなく、安全にエレベータかご4を制動できる。また、熱による機器の破損を防止でき、エレベータ装置の信頼性を向上することができる。さらに、ブレーキ手段を巻上機2と返し車5とに分散したので、巻上機2の小型化が可能となり、巻上機2を昇降路1内の空きスペースに設置する際の自由度が増加する。また、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置では、異常検知手段22がエレベータ装置の異常を検知した場合に、ブレーキ制御手段21が巻上機用ブレーキ手段10および返し車用ブレーキ手段11を動作させるので、安全にエレベータかご4を制動できる。
In the elevator apparatus according to
また、巻上機2は、エレベータかご4が昇降する領域の頂部に設けられ、返し車5は、釣合おもり6が昇降する領域の頂部に設けられているとした。しかしながら、エレベータかご4および釣合おもり6を昇降させることができ、エレベータかご4が昇降する領域と釣合おもり6が昇降する領域とが重ならないよう構成するものであれば、上記配置に限定されるものではない。
Further, the hoisting
実施の形態2.
実施の形態1に示すエレベータ装置では、異常停止の際に巻上機用ブレーキ手段10および返し車用ブレーキ手段11を同時に動作させるとした。この実施の形態2に示すエレベータ装置では、異常停止の際に巻上機用ブレーキ手段10の動作の開始時と返し車用ブレーキ手段11の動作の開始時とに時間差を設けるよう構成している。その他の構成および機能は、実施の形態1に示すエレベータ装置と同一である。
In the elevator apparatus shown in the first embodiment, the hoisting machine brake means 10 and the return wheel brake means 11 are simultaneously operated during an abnormal stop. The elevator apparatus shown in the second embodiment is configured to provide a time difference between the start of the operation of the hoisting machine brake means 10 and the start of the operation of the return wheel brake means 11 at the time of an abnormal stop. . Other configurations and functions are the same as those of the elevator apparatus shown in the first embodiment.
この実施の形態2に示すエレベータ装置では、ブレーキ制御手段21が異常検知手段22からの異常検知信号を受信した場合に、まず巻上機用ブレーキ手段10を動作させ、次に時間差を設けて返し車用ブレーキ手段11を動作させる。巻上機用ブレーキ手段10の動作の開始時と返し車用ブレーキ手段11の動作の開始時との時間差は、エレベータかご4が停止する前に返し車用ブレーキ手段11の動作が開始するよう設定される。
In the elevator apparatus shown in the second embodiment, when the brake control means 21 receives an abnormality detection signal from the abnormality detection means 22, the hoisting machine brake means 10 is first operated, and then returned with a time difference. The vehicle brake means 11 is operated. The time difference between the start of the operation of the hoisting machine brake means 10 and the start of the operation of the return car brake means 11 is set so that the operation of the return car brake means 11 starts before the
この実施の形態2に示すエレベータ装置では、巻上機用ブレーキ手段10の動作の開始時と返し車用ブレーキ手段11の動作の開始時とに時間差を設けるので、巻上機用ブレーキ手段10および返し車用ブレーキ手段11の2つのブレーキ手段が同時に動作する場合と比較して、ブレーキ力が段階的に作用し、制動のショック(減速加速度)を緩和することができる。 In the elevator apparatus shown in the second embodiment, there is a time difference between the start of the operation of the hoisting machine brake means 10 and the start of the operation of the return wheel brake means 11, so that the hoisting machine brake means 10 and Compared with the case where the two brake means of the return vehicle brake means 11 operate simultaneously, the braking force acts in a stepwise manner and the braking shock (deceleration acceleration) can be reduced.
なお、この発明の実施の形態2に示すエレベータ装置においては、返し車用ブレーキ手段11のブレーキ動作を巻上機用ブレーキ手段10に対して、遅らせるように動作させるとした。しかしながら、返し車用ブレーキ手段11のブレーキ動作に対して、巻上機用ブレーキ手段10のブレーキ動作を遅らせるように動作させても、同様の効果を得ることができる。
In the elevator apparatus shown in
実施の形態3.
実施の形態1に示すエレベータ装置では、返し車用ブレーキ手段を有する返し車を1台とした。この実施の形態3に示すエレベータ装置では、返し車用ブレーキ手段を有する返し車を2台とした。その他の構成および機能は、実施の形態1に示すエレベータ装置と同一である。
Embodiment 3 FIG.
In the elevator apparatus shown in the first embodiment, one return wheel having a return wheel brake means is provided. In the elevator apparatus shown in the third embodiment, two return wheels each having return wheel brake means are provided. Other configurations and functions are the same as those of the elevator apparatus shown in the first embodiment.
図4は、この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の構成を模式的に示す図である。 FIG. 4 is a diagram schematically showing a configuration of an elevator apparatus according to Embodiment 3 of the present invention.
図4に示すように、この発明の実施の形態3に示すエレベータ装置では、エレベータかご4と釣合おもり6とを連結する途中に巻上機2と2台の返し車5,7を備えている。第1の返し車5は、釣合おもり6が昇降する領域の頂部に設けられ、第2の返し車7は、エレベータかご4が昇降する領域の頂部に設けられており、巻上機2は、第1の返し車5と第2の返し車7との間に設けられている。第2の返し車7は、第2の返し車7を制動する第2の返し車用ブレーキ手段12を有し、第1の返し車5と同様に、ロープ3と第2の返し車7との間の摩擦力によって、ロープ3の送りに追従して従動回転する。
As shown in FIG. 4, in the elevator apparatus shown in Embodiment 3 of the present invention, the hoisting
ブレーキ制御手段21は、巻上機用ブレーキ手段10、第1の返し車用ブレーキ手段11、第2の返し車用ブレーキ手段12および異常検知手段22と電気的に接続されている。ブレーキ制御手段21は、異常検知手段22からの異常検知信号を受信した場合に、巻上機用ブレーキ10、第1の返し車用ブレーキ手段11および第2の返し車用ブレーキ手段12を同時に動作させる。
The brake control means 21 is electrically connected to the hoisting machine brake means 10, the first return wheel brake means 11, the second return wheel brake means 12, and the abnormality detection means 22. When the brake control means 21 receives the abnormality detection signal from the abnormality detection means 22, the brake control means 21 simultaneously operates the hoisting
この実施の形態3に示すエレベータ装置では、返し車用ブレーキ手段を有する返し車を複数備えているので、ブレーキ手段1箇所あたりの制動による摩擦熱をより低減することができる。また、返し車用ブレーキ手段の構成を小型化することができ、返し車を昇降路1内の空きスペースに設置する際の自由度が増加する。
In the elevator apparatus shown in the third embodiment, since a plurality of return wheels having return wheel brake means are provided, frictional heat due to braking per brake means can be further reduced. Moreover, the structure of the brake means for return vehicles can be reduced in size, and the freedom degree at the time of installing a return vehicle in the empty space in the
この実施の形態3に示すエレベータ装置では、返し車用ブレーキ手段を有する返し車を2台としたが、2台以上すなわち複数としてもよい。返し車用ブレーキ手段を有する返し車を複数有するので、ブレーキ手段1箇所あたりの制動による摩擦熱をより低減することができる。 In the elevator apparatus shown in the third embodiment, two return wheels having a return vehicle brake means are used, but two or more return vehicles, that is, a plurality of return vehicles may be provided. Since there are a plurality of return wheels having the return wheel brake means, it is possible to further reduce the frictional heat due to braking per one brake means.
なお、この実施の形態3に示すエレベータ装置では、第1の返し車5は、釣合おもり6が昇降する領域の頂部に設けられ、第2の返し車7は、エレベータかご4が昇降する領域の頂部に設けられており、巻上機2は、第1の返し車5と第2の返し車7との間に設けられているとした。しかしながら、エレベータかご4および釣合おもり6を昇降させることができ、エレベータかご4が昇降する領域と釣合おもり6が昇降する領域とが重ならないよう構成するものであれば、上記配置に限定されるものではない。
In the elevator apparatus shown in the third embodiment, the
また、ブレーキ制御手段21が異常検知手段22からの異常検知信号を受信した場合に、巻上機用ブレーキ10、第1の返し車用ブレーキ手段11および第2の返し車用ブレーキ手段12を同時に動作させるとした。しかしながら、実施の形態2に示すように、巻上機用ブレーキ手段10の動作の開始時と第1の返し車用ブレーキ手段11および第2の返し車用ブレーキ手段12の動作の開始時とに時間差を設けてもよい。さらに、巻上機用ブレーキ手段10の動作開始時、第1の返し車用ブレーキ手段11の動作開始時および第2の返し車用ブレーキ手段12の動作開始時のそれぞれを時間差を設けて順に動作を開始させてもよい。ブレーキ手段が同時に動作する場合と比較して、ブレーキ力が段階的に作用し、制動のショック(減速加速度)が緩和することができる。
Further, when the brake control means 21 receives the abnormality detection signal from the abnormality detection means 22, the hoisting
1 昇降路、2 巻上機、3 ロープ、4 エレベータかご、5 返し車、6 釣合おもり、7 返し車、10 巻上機用ブレーキ手段、11 返し車用ブレーキ手段、12 返し車用ブレーキ手段、21 ブレーキ制御手段、22 異常検知手段、 31 回転軸、 32 支持台、 41 ブレーキディスク、42 摩擦材、43 ブレーキアーム、44 電磁マグネット、45 押付部材、51 シーブ。 1 hoistway, 2 hoisting machine, 3 rope, 4 elevator car, 5 return car, 6 counterweight, 7 return car, 10 hoisting machine brake means, 11 return car brake means, 12 return car brake means , 21 Brake control means, 22 Abnormality detection means, 31 Rotating shaft, 32 Support base, 41 Brake disk, 42 Friction material, 43 Brake arm, 44 Electromagnetic magnet, 45 Pressing member, 51 Sheave.
Claims (6)
前記エレベータかごを昇降させる巻上機、
前記エレベータかごとロープで連結された釣合おもり
および前記ロープによって回転する返し車を備えたエレベータ装置であって、
前記巻上機は、当該巻上機を制動する巻上機用ブレーキ手段を有し、
前記返し車は、当該返し車を制動する返し車用ブレーキ手段を有することを特徴とするエレベータ装置。 Elevator car that goes up and down in the hoistway,
A hoisting machine for raising and lowering the elevator car;
An elevator apparatus comprising a counterweight connected to the elevator car and a rope and a return wheel rotated by the rope,
The hoisting machine has hoisting machine brake means for braking the hoisting machine,
The return vehicle has an return vehicle brake means for braking the return vehicle.
およびエレベータ装置の異常を検知する異常検知手段を備え、
前記ブレーキ制御手段は、前記異常検知手段がエレベータ装置の異常を検知した場合に、前記巻上機用ブレーキ手段および前記返し車用ブレーキ手段を動作させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。 Brake control means for controlling hoisting machine brake means and return wheel brake means,
And an abnormality detecting means for detecting an abnormality of the elevator apparatus,
The elevator apparatus according to claim 1, wherein the brake control means operates the hoisting machine brake means and the return wheel brake means when the abnormality detection means detects an abnormality of the elevator apparatus. .
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