JP2009039691A - 濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】膜モジュールの補修、交換、保守点検などを容易に行なうことができ、しかも装置の配管構成を簡単なものにすることができる濾過装置を提供する。
【解決手段】筐体2内を仕切り板3で区画して上下に開口する複数のモジュール収容室4を形成する。各モジュール収容室4内にそれぞれ膜モジュール1を上方へ抜き出し自在に配置する。中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管5を各膜モジュール1の上端部に脱着自在に接続すると共にこれらの各収液配管5を収液ヘッダ管6に接続する。エアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズル7を各膜モジュール1の下側に配置し、各散気ノズル7にエアー供給配管8を接続すると共にこれらの各エアー供給配管8をエアー供給ヘッダ管9に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】筐体2内を仕切り板3で区画して上下に開口する複数のモジュール収容室4を形成する。各モジュール収容室4内にそれぞれ膜モジュール1を上方へ抜き出し自在に配置する。中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管5を各膜モジュール1の上端部に脱着自在に接続すると共にこれらの各収液配管5を収液ヘッダ管6に接続する。エアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズル7を各膜モジュール1の下側に配置し、各散気ノズル7にエアー供給配管8を接続すると共にこれらの各エアー供給配管8をエアー供給ヘッダ管9に接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被処理液を中空糸膜で濾過して固液分離処理するようにした濾過装置に関するものである。
槽内の水などの被処理液を膜モジュールに通して濾過し、固液分離処理するようにした濾過装置が従来から提供されている。そして複数の膜モジュールを設けて、各膜モジュールで濾過を行なうことによって、固液分離処理の能力を高めるようにした濾過装置が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開平10−85564号公報
特開2003−175319号公報
しかし特許文献1や特許文献2のような複数の膜モジュールを設けた濾過装置にあって、各膜モジュールは濾過装置内に固定された状態で組み込まれている。従って、複数の膜モジュールのうち、一部の膜モジュールに目詰まりなどが発生して故障した場合にも、濾過装置の全体を分解して、一部の膜モジュールを取り出して掃除したり、膜モジュールを取り替えたりする必要があり、しかもこの作業は、槽内の被処理液を総て抜いて濾過装置の全体を被処理液中から露出させた状態で、槽内に作業者が入って行なったり、あるいは被処理液から濾過装置を引き上げて行なったりする必要がある。このために濾過装置の膜モジュールを補修するのに非常な手間を要するものであった。また膜モジュールを交換したり、保守点検を行なったりする場合にも、同様な作業を行なう必要があり、交換や保守点検にも多大の手間を要するものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、膜モジュールの補修、交換、保守点検などを容易に行なうことができ、しかも装置の配管構成を簡単なものにすることができる濾過装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る濾過装置は、中空糸膜を備えて形成される膜モジュール1を被処理液に浸漬し、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうようにした濾過装置において、筐体2内を仕切り板3で区画して上下に開口する複数のモジュール収容室4を形成すると共に、各モジュール収容室4内にそれぞれ膜モジュール1を上方へ抜き出し自在に配置し、中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管5を各膜モジュール1の上端部に脱着自在に接続すると共にこれらの各収液配管5を収液ヘッダ管6に接続し、エアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズル7を各膜モジュール1の下側に配置し、各散気ノズル7にエアー供給配管8を接続すると共にこれらの各エアー配管8をエアー供給ヘッダ管9に接続して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、膜モジュール1への収液配管5の接続を外すことによって、各膜モジュール1を筐体2のモジュール収容室4から上方へ抜き出して取り出すことができるものであり、膜モジュール1の補修、交換、保守点検を、槽内の被処理液を抜いたり、被処理液から濾過装置を引き上げたりして、濾過装置を分解するというような作業を必要とすることなく、容易に行なうことができるものである。また、複数本の収液配管5を一本の収液ヘッダ管6にまとめることができると共に、複数本のエアー供給配管8を一本のエアー供給ヘッダ管9にまとめることができるものであり、複数の膜モジュール1を備えて固液分離処理の能力を高めるようにしたにもかかわらず、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
また請求項2の発明は、請求項1において、収液ヘッダ管6を筐体2の上を横切るように配置すると共に収液ヘッダ管6を筐体2に複数個所で結合固定し、エアー供給ヘッダ管9を筐体2の下を横切るように配置すると共にエアー供給ヘッダ管9を筐体2に複数個所で結合固定して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、収液ヘッダ管6やエアー供給ヘッダ管9が筐体2の補強材となって筐体2を補強できるものであり、筐体2の強度を高めることができるものである。
本発明の請求項3に係る濾過装置は、中空糸膜を備えて形成される膜モジュール1を被処理液に浸漬し、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうようにした濾過装置において、中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管5を膜モジュール1の上端部に設け、膜モジュール1の外周を囲む筐体11の外側に上下に沿ってエアー供給配管8を配置して取り付けると共に、膜モジュール1の下側に配置されエアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズル7を、エアー供給配管8の下端部に設け、筐体11に、他の膜モジュール1の筐体11と連結可能な連結部14を設けて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、一つの膜モジュール1に濾過液を導出する収液配管5と、中空糸膜を洗浄する散気ノズル7とエアー供給管8とを備えており、一つの膜モジュール1で濾過装置を形成して固液分離処理を行なうことができる他、複数の膜モジュール1を連結部14で連結することによって、必要とされる固液分離処理の能力に応じた本数の膜モジュール1を備えた濾過装置を形成することもできるものである。
また請求項4の発明は、請求項3において、筐体11の下部に係合受け具15を設け、エアー供給配管12に設けた係合具16を係合受け具15に脱着自在に係合すると共に、係合具16よりも上方位置においてエアー供給配管8に設けた結合具17を筐体11の上端部に脱着自在に結合することによって、エアー供給配管8を筐体1の外面に脱着自在に取り付けて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、筐体11の上端部において結合具17を脱着する操作を行ない、筐体11の下部での係合受け具15に対する係合具16の係合・離脱の操作をエアー供給配管8を操作して上方から行なうことによって、膜モジュール1に散気ノズル7とエアー供給管8を着脱することができるものであり、槽内の被処理液を抜き取る必要なく、被処理液の液面の上方からの操作で散気ノズル7とエアー供給配管8を膜モジュール1に取り付けたり取り外したりすることができるものである。
本発明によれば、膜モジュール1への収液配管5の接続を外すことによって、各膜モジュール1を筐体2のモジュール収容室4から上方へ抜き出して取り出すことができるものであり、膜モジュール1の補修、交換、保守点検などを、槽内の被処理液を抜いたり、被処理液から濾過装置を引き上げたりして、濾過装置を分解するというような作業を必要とすることなく、容易に行なうことができるものである。また、複数本の収液配管5を一本の収液ヘッダ管6にまとめることができると共に、複数本のエアー供給配管8を一本のエアー供給ヘッダ管9にまとめることができるものであり、複数の膜モジュール1を備えて固液分離処理の能力を高めるようにしたにもかかわらず、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1及び図2は本発明の実施の形態の一例を示すものである。膜モジュール1は、下面が開口し上面が閉塞された筒状のケーシング21内に中空糸膜を設けて形成されるものである。中空糸膜をケーシング21内に設ける態様については図示を省略するが、従来から周知の態様をそのまま採用することができる。例えば、両端が開口する多数本の中空糸膜を引き揃え、これをU字状に屈曲して両端部を樹脂などで結束し、屈曲部が下端となるようにケーシング21内に取り付けるようにしてある。ケーシング21は図のような四角筒の他、円筒など任意の形状に形成することができる。
筐体2は複数枚のパネル22を組み立てて上下に開口する筒状に形成されるものであり、筐体2内に仕切り板3を取り付けて内部を横に仕切り、上下に開口するモジュール収容室4が筐体2内に複数形成されるようにしてある。図1,2の実施の形態では6つのモジュール収容室4を形成して6本の膜モジュール1を収容できるようにしたが、必要とされる固液分離処理能力に応じた本数の膜モジュール1を収容できるように、モジュール収容室4の数は任意に設定されるものである。このようにモジュール収容室4の数に応じて筐体2の大きさが変わるので、それに応じた大きさのパネル22を用いて筐体2を組み立てるものである。また、筐体2の四隅には上下に亘って脚柱23が取り付けてあり、各脚柱23の下部をパネル22の下端よりも下方へ突出させて、設置脚24が形成されるようにしてある。この各脚柱23の上端には吊り下げ用のリング25が設けてある。さらに、筐体2の上端の対向する2ヶ所に門型の上支持部26が取り付けてあり、筐体2の下端の対向する2ヶ所に逆門型の下支持部27が取り付けてある。
収液ヘッダ管6は金属管や硬質樹脂管など剛性を有する管で形成してあり、図1に示すように筐体2の上を横切るように配置してあって、筐体2の上端に設けた一対の上支持部26の上に載置し、U字状の固定具29で収液ヘッダ管6を各上支持部26に結合するようにしてある。この収液ヘッダ管6の下面にはその長手方向に沿って、筐体2内に設ける膜モジュール1の本数と同数の複数本の収液接続管30が分岐して設けてあり、各収液接続管30の先端に接続フランジ31が設けてある。
エアー供給ヘッダ管9は金属管や硬質樹脂管など剛性を有する管で形成してあり、図2に示すように筐体2の下を横切るように配置してあって、筐体2の下端に設けた一対の下支持部27の下に配置し、U字状の固定具33でエアー供給ヘッダ管9を各下支持部27に結合するようにしてある。エアー供給ヘッダ管9の左右各側面にはその長手方向に沿って、筐体2内に設ける膜モジュール1の本数と同数の複数本のエアー供給配管8が分岐して接続してあり、各エアー供給配管8の先端に散気ノズル7が設けてある。この複数の散気ノズル7は、筐体1内に形成した各モジュール収容室4の下端の開口に面して、それぞれ配置されるものである。また図2に示すように、散気ノズル7の上側において、各モジュール収容室4の下端部内に、X字状に形成したガイド板34が設けてある。これらのガイド板34は連結片34aで筐体2の下端に連結して固定してある。
膜モジュール1は、筐体2内の仕切り板3で仕切られた各モジュール収容室4内に上方から差し込んで配置されるものである。ここで、図1において5は収液配管を示すものであり、収液配管5の下端と上端にそれぞれ接続フランジ36,37が設けてある。この収液配管5の下端の接続フランジ36を膜モジュール1の上面にボルト38で止めることによって、膜モジュール1に収液配管5が接続してある。収液配管5をこのように膜モジュール1に接続することによって、収液配管5は膜モジュール1内の中空糸膜と連通されるようになっている。そして収液配管5の上端の接続フランジ37を上記の収液ヘッダ管6の収液接続管30の接続フランジ31にボルトナット39で止めて接合することによって、収液配管5を収液接続管30を介して収液ヘッダ管6に連通接続するようにしてある。またこのように収液配管5を収液ヘッダ管6に接続することによって、収液配管5を介して膜モジュール1を収液ヘッド管6に吊り下げた状態で保持することができるものである。このとき、膜モジュール1の下端部は、下端の開口が上記のガイド板34の外側に嵌ることによって、モジュール収容室4内で位置決めされるものである。
上記のようにして、筐体2の各モジュール収容室4内にそれぞれ膜モジュール1を取り付けた図1,2のような濾過装置を形成することができるものである。この濾過装置は、排水等の水など被処理液が供給される槽の底部に設置脚24で設置されるものであり、被処理液に膜モジュール1の中空糸膜を浸漬させた状態で使用されるものである。
この濾過装置にあって、収液ヘッダ管6は吸液ポンプなどに接続してあり、吸液ポンプを作動させると、槽内の非処理液は膜モジュール1内の中空糸膜に外側から中空内部へと通過してろ過されるものであり、このように中空糸膜に外側から中空内部へと通過する際に固液分離されて濾過された被処理液は、膜モジュール1のケーシング21上端部内で集められて収液配管5へと流入し、収液配管5を通して収液ヘッダ管6内に送り込まれ、収液ヘッダ管6から排出されるようになっている。濾過装置には上記のように複数本の膜モジュール1が設けられており、各膜モジュール1で濾過された被処理液はそれぞれ収液配管5を通して排出されるが、収液配管5は収液ヘッダ管6に集束されて一本にまとめられているため、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
また、エアー供給ヘッダ管9は送風ポンプなどに接続してあり、エアーが供給されるようにしてある。このようにエアー供給ヘッダ管9に供給されたエアーは、各エアー供給管8を通して各散気ノズル7に送られ、散気ノズル7の散気口から散気される。このように散気ノズル7からエアーが散気されると、散気されたエアーは被処理液中を浮力で上昇し、膜モジュール1内の中空糸膜に作用する。また散気エアーが被処理液中を上昇することによって、被処理液に上昇流が生じ、この被処理液の上昇流が膜モジュール1内の中空糸膜に作用する。そしてこの散気エアーの作用や、被処理液の流れの作用で、中空糸膜が振動し、中空糸膜の表面に固形物が堆積して付着することを防止したり、中空糸膜の表面に付着した固形物を剥離させたりして、中空糸膜に目詰まりが生じることを防ぐ洗浄を行なうことができるものである。濾過装置には上記のように複数本の膜モジュール1が設けられており、各膜モジュール1に対応して複数の散気ノズル7とエアー供給管8が設けられているが、エアー供給管8は一本のエアー供給ヘッダ管9から分岐されているので、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
ここで、上記のように複数本の収液配管5を一本の収液ヘッダ管6に接続しているため、収液ヘッダ管6は管径が太く形成されており、また複数本のエアー供給配管8を一本のエアー供給ヘッダ管9に接続しているため、エアー供給ヘッダ管9は管径が太く形成されている。このため収液ヘッダ管6やエアー供給ヘッダ管9は強度が高いものとして形成されている。そして上記のように収液ヘッダ管6は筐体2の上端の一対の上支持部26に固定具29で結合固定されており、またエアー供給ヘッダ管9は筐体2の下端の一対の下支持部27に固定具33で結合固定されているため、収液ヘッダ管6やエアー供給ヘッダ管9が筋交のような補強材の役目を果たして筐体2を補強できるものであり、筐体2の強度を高めることができ、また筐体2にねじれや歪が発生することを防ぐことができるものである。しかも収液ヘッダ管6は上記のように強度が高く、筐体2の上端に固定されているため、収液ヘッダ管6で吊り下げられることになる各膜モジュール1を、安定して支持することができるものである。
上記の濾過装置にあって、複数の膜モジュール1のうち、一部の膜モジュール1が目詰まりなどして濾過効率が下がったりあるいは故障したりした場合、この一部の膜モジュール1のみを筐体2のモジュール収容室4から抜き出すことができる。すなわちまず、収液ヘッダ管6の収液接続管30に設けた接続フランジ31と、収液配管5の接続フランジ37との接続を、ボルトナット39を外すことによって解除すると共に、膜モジュール1に対する収液配管5の接続フランジ36の接続を、ボルト38を外すことによって解除する。このように接続を解除することによって、収液配管5を収液ヘッダ管6と膜モジュール1から外すことができ、膜モジュール1はフリーな状態になる。従ってこの状態で膜モジュール1を筐体2のモジュール収容室4から上方へ引き上げることによって、膜モジュール1を抜き出すことができるものである。そしてこのように膜モジュール1を濾過装置から抜き出して、膜モジュール1を掃除するなど補修を行なうことができるものであり、補修した膜モジュール1は逆の手順で筐体2のモジュール収容室4に取り付けることができるものである。また膜モジュール1を交換したり、膜モジュール1の保守や点検をしたりする際も、同様にして行なうことができるものである。
このように、これらの作業は、槽内の被処理液の水位を膜モジュール1の上端部が露出する程度まで下げた状態で、膜モジュール1を筐体2のモジュール収容室4から上方へ抜き出すことによって行なうことができるものであり、槽内の被処理液の総てを抜いて濾過装置の全体を被処理液中から露出させ、槽内に作業者が入って濾過装置の全体を分解したり、あるいは被処理液から濾過装置を引き上げて分解したりするような必要がなくなり、非常に容易に行なうことができるものである。
上記の図1,2の実施の形態では、膜モジュール1を6本組み込んだ濾過装置を示したが、図3のように膜モジュール1を8本組み込んで濾過装置を形成することができる。図3のものでは、筐体2内を仕切り板3で9区画に仕切り、中央を除く8つの区画をモジュール収容室4として、この8つの各モジュール収容室4にそれぞれ膜モジュール1を取り付けるようにしてある。このものでは、筐体2の中央の上に収液ヘッダ管6を縦に配置して設けてあり、収液ヘッダ管6の周囲に放射状に2段で合計8本の収液接続管30を分岐して設け、この各収液接続管30に収液配管5を接続して、収液配管5と収液接続管30を介して膜モジュール1を収液ヘッダ管6で吊り下げ支持するようにしてある。また8本のエアー供給配管8が筐体2の外面に沿って上下に配置して、固定具41で筐体2に固定してあり、各エアー配管8の下端の水平屈曲部8aの先端に設けた散気ノズル7を、筐体2の膜モジュール1が取り付けられる各モジュール収容室4の下端開口の下側に配置してある。各エアー配管8の上端には、例えばホースなどが接続してあり、このホースを一本にまとめた状態で送風ポンプなどに接続してある。その他の構成は図1,2のものと同じである。
図4は請求項3に係る濾過装置の一例を示すものである。膜モジュール1は図1,2の実施の形態と同じものを用いることができるものであり、膜モジュール1は上下が開口する筒状の筐体11内に収容して取り付けてある。筐体11と膜モジュール1の間に結合金具43を配置すると共に結合金具43を介して筐体11に膜モジュール1を結合することによって、筐体11と膜モジュール1の間に隙間を形成した状態で、筐体11内に膜モジュール1を固定するようにしてある。また四角筒に形成される筐体11の各角部は面取りして、隣り合う面に対して45°の角度で傾斜する傾斜面11aとして形成してある。膜モジュール1の上端面には収液配管5の下端に設けた接続フランジ36をボルト38で止めることによって、収液配管5が脱着自在に接続してある。
筐体1の外面の下端部には係合受け具15が取り付けてある。係合受け具15は図5(a)に示すように、筐体1に固定される基板45の両側端から表側へそれぞれ折り返して差込み受け片46を延設すると共に各差込み受け片46の先端に表側へ隙間47を介して対向する挟持片48を延設し、各挟持片48の下端にハの字形にガイド片49を延設して形成してある。
また縦に配置されるエアー供給配管8の下端は水平に屈曲する水平屈曲部8aとして形成してあり、水平屈曲部8の先端に上向きに散気する散気ノズル7が設けてある。このエアー供給配管8の下端部には係合具16が図5(b)のように取り付けてある。係合具16は、U字状の固定具50でエアー供給配管8に固定される固定片51の先端に水平片52を外方へ延設すると共に水平片52の先端に垂直な挿入片53を上方へ延出し、水平片52の上面と挿入片53の内面にかけて縦の差込み片54が設けてある。挿入片53の上部は逆V字形に形成してある。エアー供給配管8の上部には固定用孔55を設けた結合具17がU字状の固定具56で取り付けてある。
このエアー供給配管8は筐体11の外面に沿って上下に配置されるものであり、筐体11へのエアー供給配管8の取り付けは、まず、エアー供給配管8に設けた係合具16の挿入片53を筐体11に設けた係合受け具15の差込み受け片46と基板45との間に差し込むと共に挟持片48間の隙間47に差し込み片54を差し込むことで、係合受け具15に係合具16を差し込み係合する。この係合受け具15への係合具16の差し込み係合は、係合受け具15の下側に係合具16を配置した状態で、エアー供給配管8を引き上げて係合具16を上動させることによって行なうことができるものである。このように係合受け具15に係合具16を差し込み係合することによって、エアー配管8の下端部を筐体1の下端部に結合させた後、エアー供給配管8の上部に設けた結合具17の固定用孔55と筐体11の上端部に設けた孔(図示省略)にボルトナット57を通して締めることによって、エアー供給配管8の上部を筐体1の上端部に結合さる。このようにエアー供給配管8の上下2ヶ所を筐体11の上下2ヶ所に結合させることによって、エアー供給配管8を筐体11の外面に取り付けることができるものである。そしてこのように筐体11にエアー供給配管8を取り付けることによって、膜モジュール1の下端の開口の下側に散気ノズル7が配置されるものである。
またエアー供給配管8を筐体11から取り外すにあたっては、まずボルトナット57による結合を外して結合具17を筐体11から外す。このように結合具17を筐体11から外すとエアー供給配管8はフリーな状態になるので、エアー供給配管8を押し下げることによって係合具16を下動させることができ、係合具16を係合受け具15から下方へ抜き出すことができるものであり、エアー供給配管8を筐体11から取り外すことができるものである。
ここで上記のように、筐体11へのエアー供給配管8の取り付けは、エアー供給配管8の上部を手に握ってエアー供給配管8を引き上げることによって、筐体11の係合受け具15に係合具16を係合させた後に、筐体11の上端部において結合具17を筐体11をボルトナット57で止めることによって行なうことができるものであり、また筐体11からのエアー供給配管8の取り外しは、筐体11の上端部においてボルトナット57を外して結合具17を筐体11から外した後に、エアー供給配管8の上部を手に握ってエアー供給配管8を押し下げ、筐体11の係合受け具15から係合具16を抜くことによって行なうことができるものである。このように、いずれも作業者が直接行なう手作業は、筐体11の上端部でのボルトナット57の締め付けと取り外し、及びエアー供給配管8の上部を握って引き上げたり押し下げたりすることである。従って、エアー供給配管8を取り付けたり取り外したりする作業は、筐体11の上端部が水面より上に出る程度に被処理液の水位を下げるだけで行なうことができるものであり、エアー供給配管8の取り付けや取り外しのために被処理水の総てを槽から抜くような必要はなくなるものである。
上記のように形成される筐体11に収容した膜モジュール1には、中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管5と、エアーを散気して中空糸膜を洗浄する散気ノズル7と、散気ノズル7にエアーを供給するエアー供給配管8が設けられている。従って、この筐体11に収容した膜モジュール1は、被処理液を中空糸膜で固液分離処理すると共に濾過した被処理液を収液配管5から排出する機能と、散気ノズル7から散気して中空糸膜を洗浄する機能とを備えるものであり、図4のものを単体で濾過装置として使用することができるものである。
また筐体11の四面の各上端部と下端部には、連結用孔59が設けてあり、この連結孔59を連結部14として、他の膜モジュール1の筐体11と連結することができるようにしてある。すなわち、隣り合う膜モジュール1の筐体11の外面同士を重ね、各筐体11に設けた連結孔59にボルトナット60を通して締めることによって、筐体11同士を結合させて、膜モジュール1を連結することができるものである。図6は8本の膜モジュール1をエアー供給配管8が外側になるように配置し、隣り合う筐体11同士を結合することによって環状に連結したものであり、8本の膜モジュール1を備えた濾過装置として使用することができるようにしたものである。膜モジュール1を連結する本数は、必要とされる固液分離処理能力に応じて、2本、3本、4本、6本など任意に設定することができるものである。また角部に位置する膜モジュール1の筐体11に上下に亘って脚柱23が取り付けてあり、各脚柱23の下部をパネル22の下端よりも下方へ突出させて設置脚24を設け、自立して設置できるようにしてある。尚、各筐体11の角部は面取りした傾斜面11aとして形成してあるので、筐体11間にこの傾斜面11aで上下方向の空間が形成され、被処理液が筐体11間に滞留したりすることを防ぐことができるものである。複数本の膜モジュール1の各収液配管5には、図3に示したような構成で、収液ヘッダ管6を接続することができる。また各収液配管5にホースなどを接続し、このホースを一本にまとめた状態で吸液ポンプなどに接続するようにしてもよい。また、複数本の膜モジュール1の各エアー供給配管8にはホースなどを接続し、このホースを一本にまとめた状態で送風ポンプなどに接続するようにしてある。
1 膜モジュール
2 筐体
3 仕切り板
4 モジュール収容室
5 収液配管
6 収液ヘッダ管
7 散気ノズル
8 エアー供給配管
9 エアー供給ヘッダ管
11 筐体
14 連結部
15 係合受け具
16 係合具
17 結合具
2 筐体
3 仕切り板
4 モジュール収容室
5 収液配管
6 収液ヘッダ管
7 散気ノズル
8 エアー供給配管
9 エアー供給ヘッダ管
11 筐体
14 連結部
15 係合受け具
16 係合具
17 結合具
Claims (4)
- 中空糸膜を備えて形成される膜モジュールを被処理液に浸漬し、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうようにした濾過装置において、筐体内を仕切り板で区画して上下に開口する複数のモジュール収容室を形成すると共に、各モジュール収容室内にそれぞれ膜モジュールを上方へ抜き出し自在に配置し、中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管を各膜モジュールの上端部に脱着自在に接続すると共にこれらの各収液配管を収液ヘッダ管に接続し、エアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズルを各膜モジュールの下側に配置し、各散気ノズルにエアー供給配管を接続すると共にこれらの各エアー配管をエアー供給ヘッダ管に接続して成ることを特徴とする濾過装置。
- 収液ヘッダ管を筐体の上を横切るように配置すると共に収液ヘッダ管を筐体に複数個所で結合固定し、エアー供給ヘッダ管を筐体の下を横切るように配置すると共にエアー供給ヘッダ管を筐体に複数個所で結合固定して成ることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
- 中空糸膜を備えて形成される膜モジュールを被処理液に浸漬し、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうようにした濾過装置において、中空糸膜を通過して濾過された濾過液を導出する収液配管を膜モジュールの上端部に設け、膜モジュールの外周を囲む筐体の外側に上下に沿ってエアー供給配管を配置して取り付けると共にエアー供給配管の下端部に、膜モジュールの下側に配置されエアーを被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気ノズルを設け、筐体に、他の膜モジュールの筐体と連結可能な連結部を設けて成ることを特徴とする濾過装置。
- 筐体の下部に係合受け具を設け、エアー供給配管に設けた係合具を係合受け具に脱着自在に係合すると共に、係合具よりも上方位置においてエアー供給配管に設けた結合具を筐体の上端部に脱着自在に結合することによって、エアー供給配管を筐体の外面に脱着自在に取り付けて成ることを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
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