JP2009038641A - 音場制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】8個のスピーカの頂点とする直方体類似の立体を想定し、その内部に受音点Uを設定する。仮想音源の位置情報が入力されると、受音点から見た仮想音源の方向が前記直方体類似の立体のどの面を通過するかを選択し、この選択された面をの頂点に配置されているスピーカをこの仮想音源の音声信号を出力するスピーカとして選択する。そして、各頂点の受音点から見た仮想音源からの角度の比に基づいて、前記各頂点に配置されている各スピーカに供給する音声信号のレベル比を決定する
【選択図】図3
Description
前記音場制御装置は、前記複数のスピーカの位置を頂点とする仮想的な略多面体状の立体を設定し、前記受音点から前記仮想音源へ向けた方向線が通過する前記略多面体状の立体の面を選択し、この選択された面の頂点に配置されているスピーカを前記音声信号を出力するスピーカとして選択し、前記方向線と、前記受音点から前記選択された面の各頂点へ向かう各直線との各角度の比に基づいて、前記各頂点に配置されている各スピーカに供給される前記音声信号のレベル比を決定することを特徴とする。
前記定位制御部は、前記選択された面である四角形S1,S2,S3,S4の1辺S1−S2と受音点で決定される第1の平面と、前記1辺の対辺S3−S4と受音点で決定される第2の平面とを想定するとともに、この第1,第2の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第3の平面を想定し、これら第1の平面と第3の平面との角度を前記頂点S1,S2に対する前記方向線の第1の分解角度とし、また、前記第2の平面と第3の平面との角度を前記頂点S3,S4に対する前記方向線の第1の分解角度とし、
さらに、前記四角形S1,S2,S3,S4の1辺S2−S3と受音点で決定される第4の平面と、前記1辺の対辺S4−S1と受音点で決定される第5の平面とを想定するとともに、この第4,第5の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第6の平面を想定し、
これら第4の平面と第6の平面との角度を前記頂点S2,S3に対する前記方向線の第2の分解角度とし、また、前記第5の平面と第6の平面との角度を前記頂点S4,S1に対する前記方向線の第2の分解角度とし、各頂点S1,S2,S3,S4についての、前記第1の分解角度のCOS値と前記第2の分解角度のCOS値とを乗算した値を、前記受音点と各頂点とを結んだ直線と前記方向線との角度比とすることを特徴とする。
なお、上記略直方体形状は、六面体であって、その各面がそれぞれ略四角形で構成されている立体であればよく、六面体の各面が略長方形であることまで要求するものではない。
前記音場制御装置は、前記受音点と前記スピーカFLh,FRhで決定される平面p1、前記受音点と前記スピーカFRh,BRhで決定される平面p2、前記受音点と前記スピーカBRh,BLhで決定される平面p3、および、前記受音点と前記スピーカBLh,FLhで決定される平面p4で囲まれる方向領域「上」、前記受音点と前記スピーカFLl,FRlで決定される平面p5、前記受音点と前記スピーカFRl,BRlで決定される平面p6、前記受音点と前記スピーカBRl,BLlで決定される平面p7、および、前記受音点と前記スピーカBLl,FLlで決定される平面p8で囲まれる方向領域「下」、前記受音点と前記スピーカFLh,FLlで決定される平面p9、前記平面p1、前記受音点と前記スピーカFRh,FRlで決定される平面p10、および、前記平面p5で囲まれる方向領域「前」、前記受音点と前記スピーカBRh,BRlで決定される平面p11、前記平面p7、前記受音点と前記スピーカBLh,BLlで決定される平面p12、および、前記平面p3で囲まれる方向領域「後」、前記平面p4、前記平面p9、前記平面p8、および、前記平面p12で囲まれる方向領域「左」、前記平面p2、前記平面p10、前記平面p6、および、前記平面p11で囲まれる方向領域「右」、を仮想的に設定し、
前記受音点から前記仮想音源へ向けた方向線が通過する前記方向領域を選択し、この選択された方向領域を囲む複数の平面の頂点になっているスピーカを前記音声信号を出力するスピーカとして選択し、前記受音点と前記選択された各スピーカとを結んだ直線と前記方向線との角度の比に基づいて、前記各スピーカに供給される前記音声信号のレベル比を決定することを特徴とする。
これら第1の平面と第3の平面との角度を前記頂点S1,S2に対する前記方向線の第1の分解角度とし、また、前記第2の平面と第3の平面との角度を前記頂点S3,S4に対する前記方向線の第1の分解角度とし、
さらに、前記4つのスピーカのうち2つのスピーカS2,S3と前記受音点で決定される第4の平面と、他の2つのスピーカS4,S1と前記受音点で決定される第5の平面とを想定するとともに、この第4,第5の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第6の平面を想定し、
これら第4の平面と第6の平面との角度を前記頂点S2,S3に対する前記方向線の第2の分解角度とし、また、前記第5の平面と第6の平面との角度を前記頂点S4,S1に対する前記方向線の第2の分解角度とし、各頂点S1,S2,S3,S4についての、前記第1の分解角度のCOS値と前記第2の分解角度のCOS値とを乗算した値を、前記受音点と各頂点とを結んだ直線と前記方向線との角度比とすることを特徴とする。
図1は、同オーディオシステムのスピーカ配置の例を示す図である。リスニングルームの前方上部左右にスピーカFLh,FRhが設定され、前方下部左右にスピーカFLl,FRlが設置され、後方上部左右にスピーカBLh,BRhが設置され、さらに、後方下部左右にスピーカBLl,BRlが設置されている。各スピーカの設置位置を結んで形成される立体が直方体(立方体)となる配置が理想的であるが、実際にはリスニングルームの形状等の制約等により、各スピーカの設置位置を結んで形成される立体は、図3に示すように歪んだものとなる場合が多い。
図2は、図1に示した8本のスピーカ群にオーディオ信号を供給するオーディオ装置の概略ブロック図である。オーディオソース入力部11は、それぞれ異なる位置に定位される複数のオーディオ信号(仮想音源)を定位演算部12に入力する。さらに、オーディオソース入力部11は、各オーディオ信号(仮想音源)を定位させるべき位置の情報である仮想音源位置情報を定位演算部12に入力する。仮想音源位置情報は三次元の位置情報である。
定位演算部12が実行するスピーカ選択および信号を振り分けるレベル比算出動作について詳細に説明する。各オーディオ信号(仮想音源)は、音像をどこに定位させるかの三次元の情報である仮想音源位置情報を伴っている。定位演算部12は、この仮想音源位置情報と各スピーカ、受音点の配置情報に基づいて、このオーディオ信号を8個のスピーカのうちどのスピーカに割り当て、割り当てられたスピーカのそれぞれに対してこの信号をどのようなレベル比で入力するかを算出する。算出方法は、以下に説明する2種類があり、定位演算部12には、そのどちらかの方法を実行させればよい。
図3は、図1に示したスピーカの配置を線図で表したものである。隣接するスピーカ位置を直線でつなぐと、8個のスピーカを頂点とする六面体に類似した形状の立体となる。ここで、六面体(多面体)は各面が平面で構成される立体を言うが、図3の8個のスピーカを直線で結んだ立体の各面は平面であるとは限らないため、六面体類似の立体となる。この立体の内部に受音点Uが設定されている。
平面p2: FRh,BRh,U
平面p3: BRh,BLh,U
平面p4: BLh,FLh,U
平面p5: FLl,FRl,U
平面p6: FRl,BRl,U
平面p7: BRl,BLl,U
平面p8: BLl,FLl,U
平面p9: FLh,FLl,U
平面p10: FRh,FRl,U
平面p11: BRh,BRl,U
平面p12: BLh,BLl,U
平面p1、平面p2、平面p3および平面p4で囲まれる方向領域「上」
平面p5、平面p6、平面p7および平面p8で囲まれる方向領域「下」
平面p9、平面p1、平面p10および平面p5で囲まれる方向領域「前」
平面p11、平面p7、平面p12および平面p3で囲まれる方向領域「後」
平面p4、平面p9、平面p8および平面p12で囲まれる方向領域「左」
平面p2、平面p10、平面p6および平面p11で囲まれる方向領域「右」
Pb : 受音点Uから仮想音源Yを見て、領域の下方(後方)を区切る平面
Pl : 受音点Uから仮想音源Yを見て、領域の左方を区切る平面
Pr : 受音点Uから仮想音源Yを見て、領域の右方を区切る平面
av1 : PfとPvの間の角度
av2 : PbとPvの間の角度
を求める。
ah1 : PlとPhの間の角度
ah2 : PrとPhの間の角度
を求める。
SS2 = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah2 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS3 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah1 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS4 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah2 / (ah1 + ah2)) * 90 )
この方法は、上側のスピーカFLh,FRh,BLh,BRhが同一平面にあり、下側のスピーカFLl,FRl,BLl,BRlが同一平面にあり、かつ、これら2つの平面が平行な場合に適用可能なレベル比算出方法である。なお、8個のスピーカの配置が正確にこれらの条件を満たしていなくても近い配置である場合には、各スピーカの配置を上の条件を満たすように近似してこの方法を適用することができる。
平面p2: FRh,BRh,U
平面p3: BRh,BLh,U
平面p4: BLh,FLh,U
平面p5: FLl,FRl,U
平面p6: FRl,BRl,U
平面p7: BRl,BLl,U
平面p8: BLl,FLl,U
平面p1、平面p2、平面p3および平面p4で囲まれる方向領域「上」
平面p5、平面p6、平面p7および平面p8で囲まれる方向領域「下」
受音点Uから仮想音源Yを結ぶ方向線yが以下のどの条件に該当するかに応じて、レベル比(レベル係数)を選択する。
条件2:方向線yが方向領域「下」に含まれる場合
条件2:方向線yが条件1、2で指定される領域に含まれない場合
図5(A)は条件1に該当する場合のレベル比算出の方法を説明する図である。選択されたスピーカを下図のようにS1〜S4と呼ぶ。すなわち、方向領域「上」が選択された場合には、スピーカFRhがS1、スピーカFLhがS2、スピーカBRhがS3、スピーカBLhがS4となる。
Q1:受音点Uから見て仮想音源Y側の交点
Q2:受音点Uから見て仮想音源Yと反対側の交点
以上のようにして求めた交点Q1,Q2、およびスピーカS1〜S4、受音点U、仮想音源Y、および、受音点Uと仮想音源Yを結ぶ方向線yに基づき、図6に図示するような以下の角度を求める。
av2 : S1,S3,Uを含む平面と方向線yを含む垂直面の交線と、方向線yとの角度
ah1 : S4とUとを結んだ直線と、Q1とUとを結んだ直線との角度
ah2 : S2とUとを結んだ直線と、Q1とUとを結んだ直線との角度
ai1 : S1とUとを結んだ直線と、Q2とUとを結んだ直線との角度
ai2 : S3とUとを結んだ直線と、Q2とUとを結んだ直線との角度
SS2 = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah2 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS3 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ai2 / (ai1 + ai2)) * 90 )
SS4 = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah1 / (ah1 + ah2)) * 90 )
通常は、上の算出方式でレベル比を求めることができるが、図5(B)に示すように、S1〜S4を結んだ四角形がゆがんでいる場合や受音点Uが四角形の中心部にない場合に、Q1,Q2が対辺に現れず、隣り合った辺に現れる場合が生じる。このような場合には、選択した4つのスピーカのうち、1つ(同図ではS1)を放棄し、S2〜S4の3つのスピーカを用いてオーディオ信号を出力する。
この場合のS2〜S4のレベル係数は以下のように算出する。
av2 : S4,S3,Uを含む平面と方向線yを含む垂直面の交線と、方向線yとの角度
ah1 : S4とUとを結んだ直線と、Q1とUとを結んだ直線との角度
ah2 : S2とUとを結んだ直線と、Q1とUとを結んだ直線との角度
ai1 : S3とUとを結んだ直線と、Q2とUとを結んだ直線との角度
ai2 : S4とUとを結んだ直線と、Q2とUとを結んだ直線との角度
SS2 = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah2 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS3 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ai1 / (ai1 + ai2)) * 90 )
SS4b = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ai2 / (ai1 + ai2)) * 90 )
SS4a = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah1 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS4 = √( S4a * S4a + S4b * S4b )
条件に該当する場合は、方向領域「下」について条件1と同様の処理を行えばよい。すなわち、スピーカFLl,FRl,BLl,BRlをS1〜S4として条件1の場合と同様の処理を行う。
方向線yが属する方向領域が「上」または「下」以外の方向であった場合には、以下の方式でレベル比を決定する。
まず、仮想音源Yと受音点Uを含み、上下の平面pu,pdに垂直な面Pvを想定する。そして、上で想定した平面p1〜p4のうち、この平面Pvと交わるものを検索する。検索された平面をPfとする。また、上で想定した平面p5〜p8のうち、平面Pvと交わるものを検索する。検索された平面をPbとする。
av2 : Q2と受音点Uを結んだ直線と、仮想音源Yと受音点Uを結んだ直線の角度
ah1 : S1と受音点Uを結んだ直線と、Q1と受音点Uを結んだ直線の角度
ah2 : S2と受音点Uを結んだ直線と、Q1と受音点Uを結んだ直線の角度
al1 : S3と受音点Uを結んだ直線と、Q2と受音点Uを結んだ直線の角度
al2 : S4と受音点Uを結んだ直線と、Q2と受音点Uを結んだ直線の角度
SS2 = cos( (av1 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (ah2 / (ah1 + ah2)) * 90 )
SS3 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (al1 / (al1 + al2)) * 90 )
SS4 = cos( (av2 / (av1 + av2)) * 90 ) * cos( (al2 / (al1 + al2)) * 90 )
入力されたオーディオ信号にこれらのレベル係数SS1〜SS4を乗じたものを各スピーカS1〜S4に供給することにより、仮想音源定位情報で指示される方向に仮想音源を定位させることができる。仮想音源の受音点Uからの距離感は、後段の遅延部16やアンプ17によって制御される。
上記方法2は、上に設置された4つのスピーカと下に設置された4つのスピーカが同一平面上にある場合について説明したが、これ以外の方向にあるスピーカが同一平面上にある場合でも方法2を適用することができる。たとえば、前に設置された4つのスピーカと後に設置された4つのスピーカがそれぞれ同一平面上にある場合、左に設置された4つのスピーカと右に設置された4つのスピーカがそれぞれ同一平面上にある場合である。
なお、この場合、仮想音源は仮想音源位置情報どおりに正確に定位されず、近似的な位置に定位される。
Y 仮想音源
S1〜S4 選択されたスピーカ
y 受音点から仮想音源へ向かう方向線
11 オーディオソース入力部
12 定位演算部
13 記憶部
15 パラメータ演算部
16 遅延部
17 アンプ
Claims (4)
- 三次元空間に配置された複数のスピーカの位置情報および前記複数のスピーカから放音される音声の受音点の位置情報を記憶する記憶部と、
音声信号と、この音声信号が定位されるべき位置である仮想音源の位置情報と、を入力する入力部と、
前記音声信号を前記仮想音源の位置に定位させる定位制御部と、
を備えた音場制御装置であって、
前記音場制御装置は、
前記複数のスピーカの位置を頂点とする仮想的な略多面体状の立体を設定し、
前記受音点から前記仮想音源へ向けた方向線が通過する前記略多面体状の立体の面を選択し、
この選択された面の頂点に配置されているスピーカを前記音声信号を出力するスピーカとして選択し、
前記方向線と、前記受音点から前記選択された面の各頂点へ向かう各直線との各角度の比に基づいて、前記各頂点に配置されている各スピーカに供給される前記音声信号のレベル比を決定する
音場制御装置。 - 前記記憶部は、前記スピーカの位置情報として、略直方体形状の立体の各頂点に配置された8個のスピーカの位置情報を記憶し、
前記定位制御部は、
前記選択された面である四角形S1,S2,S3,S4の1辺S1−S2と受音点で決定される第1の平面と、前記1辺の対辺S3−S4と受音点で決定される第2の平面とを想定するとともに、
この第1,第2の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第3の平面を想定し、
これら第1の平面と第3の平面との角度を前記頂点S1,S2に対する前記方向線の第1の分解角度とし、また、前記第2の平面と第3の平面との角度を前記頂点S3,S4に対する前記方向線の第1の分解角度とし、
さらに、
前記四角形S1,S2,S3,S4の1辺S2−S3と受音点で決定される第4の平面と、前記1辺の対辺S4−S1と受音点で決定される第5の平面とを想定するとともに、
この第4,第5の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第6の平面を想定し、
これら第4の平面と第6の平面との角度を前記頂点S2,S3に対する前記方向線の第2の分解角度とし、また、前記第5の平面と第6の平面との角度を前記頂点S4,S1に対する前記方向線の第2の分解角度とし、
各頂点S1,S2,S3,S4についての、前記第1の分解角度のCOS値と前記第2の分解角度のCOS値とを乗算した値を、前記受音点と各頂点とを結んだ直線と前記方向線との角度比とする
請求項1に記載の音場制御装置。 - 受音点の前方上部左右に設置されたスピーカFLh,FRh、受音点の前方下部左右に設置されたスピーカFLl,FRl、受音点の後方上部左右に設置されたスピーカBLh,BRh、受音点の後方下部左右に設置されたスピーカBLl,BRlのそれぞれの位置情報、および、前記受音点の位置情報を記憶する記憶部と、
音声信号およびこの音声信号が定位されるべき位置である仮想音源の位置情報が入力される入力部と、
前記音声信号を前記仮想音源の位置に定位させる定位制御部と、
を備えた音場制御装置であって、
前記音場制御装置は、
前記受音点と前記スピーカFLh,FRhで決定される平面p1、前記受音点と前記スピーカFRh,BRhで決定される平面p2、前記受音点と前記スピーカBRh,BLhで決定される平面p3、および、前記受音点と前記スピーカBLh,FLhで決定される平面p4で囲まれる方向領域「上」、
前記受音点と前記スピーカFLl,FRlで決定される平面p5、前記受音点と前記スピーカFRl,BRlで決定される平面p6、前記受音点と前記スピーカBRl,BLlで決定される平面p7、および、前記受音点と前記スピーカBLl,FLlで決定される平面p8で囲まれる方向領域「下」、
前記受音点と前記スピーカFLh,FLlで決定される平面p9、前記平面p1、前記受音点と前記スピーカFRh,FRlで決定される平面p10、および、前記平面p5で囲まれる方向領域「前」、
前記受音点と前記スピーカBRh,BRlで決定される平面p11、前記平面p7、前記受音点と前記スピーカBLh,BLlで決定される平面p12、および、前記平面p3で囲まれる方向領域 「後」、
前記平面p4、前記平面p9、前記平面p8、および、前記平面p12で囲まれる方向領域「左」、
前記平面p2、前記平面p10、前記平面p6、および、前記平面p11で囲まれる方向領域「右」、
を仮想的に設定し、
前記受音点から前記仮想音源へ向けた方向線が通過する前記方向領域を選択し、
この選択された方向領域を囲む複数の平面の頂点になっているスピーカを前記音声信号を出力するスピーカとして選択し、
前記受音点と前記選択された各スピーカとを結んだ直線と前記方向線との角度の比に基づいて、前記各スピーカに供給される前記音声信号のレベル比を決定する
音場制御装置。 - 前記定位制御部は、
前記選択された方向領域を囲む複数の平面の頂点になっている4つのスピーカ(以下、S1,S2,S3,S4と呼ぶ)のうち2つのスピーカS1,S2と前記受音点で決定される第1の平面と、他の2つのスピーカS3,S4と前記受音点で決定される第2の平面とを想定するとともに、
この第1,第2の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第3の平面を想定し、
これら第1の平面と第3の平面との角度を前記頂点S1,S2に対する前記方向線の第1の分解角度とし、また、前記第2の平面と第3の平面との角度を前記頂点S3,S4に対する前記方向線の第1の分解角度とし、
さらに、
前記4つのスピーカのうち2つのスピーカS2,S3と前記受音点で決定される第4の平面と、他の2つのスピーカS4,S1と前記受音点で決定される第5の平面とを想定するとともに、
この第4,第5の平面の交線と前記仮想音源位置で決定される第6の平面を想定し、
これら第4の平面と第6の平面との角度を前記頂点S2,S3に対する前記方向線の第2の分解角度とし、また、前記第5の平面と第6の平面との角度を前記頂点S4,S1に対する前記方向線の第2の分解角度とし、
各頂点S1,S2,S3,S4についての、前記第1の分解角度のCOS値と前記第2の分解角度のCOS値とを乗算した値を、前記受音点と各頂点とを結んだ直線と前記方向線との角度比とする
請求項3に記載の音場制御装置。
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