JP2009037739A - プラグ - Google Patents

プラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2009037739A
JP2009037739A JP2007198363A JP2007198363A JP2009037739A JP 2009037739 A JP2009037739 A JP 2009037739A JP 2007198363 A JP2007198363 A JP 2007198363A JP 2007198363 A JP2007198363 A JP 2007198363A JP 2009037739 A JP2009037739 A JP 2009037739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
slide member
contact
panel
side connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007198363A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Hosoi
直人 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007198363A priority Critical patent/JP2009037739A/ja
Publication of JP2009037739A publication Critical patent/JP2009037739A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】直接プラグを把持して取り外しを行う使用態様において、破損しないコネクタを提供する。
【解決手段】挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材7とスライド部材7を移動させる押下部材15を有し、プラグがパネル側コネクタに接続された状態において、スライド部材7の先端部がパネル側コネクタの端面またはパネル側コネクタを有する装置の端面と当接し、押下部材15を挿抜方向と垂直にプラグ中心方向に押下する動作によって、スライド部材7がプラグ先端方向に移動することで、装置本体に対して挿抜方向と反対方向に力が付加されるため、装置本体側のプラグ挿入部が多方向に引っ張られる力が軽減され、プラグ取り外し時の半田付け部の破損等の問題が解決される。そのため直接プラグを把持し取り外しが行われるような使用態様においても破損しないコネクタを実現できる。
【選択図】図10

Description

本発明は映像、音声信号等の電気信号を伝達するプラグに関し、特に挿抜操作時に、装置側のジャック部を破損させず、プラグ自身も破損しないプラグに関する。
テレビ、ビデオ等の家庭用電子機器では、機器間相互に電気信号の伝達を行うのにケーブルが使われるのが一般的であり、その種類としてはピンプラグケーブルやミニプラグケーブルのようなものがある。
また、これらケーブルと機器との接続部は、コネクタと呼ばれる一組の接続部材から構成されるのが通常である。このうち機器、パネル等に取り付けられる側のコネクタをここではパネル側コネクタと呼び、ケーブルに取り付けられる側のコネクタをプラグと呼ぶ。
コネクタの主な構成部品としては、接触金具、絶縁部が挙げられる。接触金具は、プラグにおいては半田によって導線と固定され、パネル側コネクタにおいては半田によって基板と固定されている。プラグとパネル側コネクタは接触金具同士が弾性的に圧接されることによって電気的に接続される。絶縁部とは、前記接触金具を物理的に隔てるものであり、絶縁性部材が用いられる。
特開平5−32677号公報 特開平4−138679号公報
コネクタの中でもフォーン端子のような種類のものは日常での挿抜頻度が高く、端子に負荷がかかる機会も多い。特にプラグとパネル側コネクタが接続された状態からプラグを取り外す際に、挿抜方向に対して法線方向やひねりの方向への負荷がかかることで、コネクタが破損しやすいという課題があった。
図15、図16、図17、図18、図19、図20を用いて、従来のフォーン端子の取り外しを説明する。図15はフォーン端子のパネル側コネクタの斜視図であり、基板22上にパネル側コネクタが半田付けされている。図16は図15において基板22の裏側、つまりパネル側コネクタに対して基板22を反対方向から見た図である。図示のとおり、チップ接触金具左足17b、チップ接触金具右足17c、スリーブ接触金具左足18b、スリーブ接触金具右足19bならびに押圧金具足21aの5ヶ所が基板22と半田にて固定されている。
図17は図15の破線4−aを縦方向に切断した状態を示す側断面図である。そして図18は図17に従来のフォーンプラグが接続された状態を示す。この中でパネル側コネクタからプラグを取り外す際には、使用者はまずプラグ保持部10を保持し、次に矢印Aの方向へ力を加える。このとき、意識的、無意識的に関わらず矢印B−1や矢印B−2方向にも力を加えることがある。矢印B−1方向に力が加わるような場合には、ケース底部20aを基板22から離すように、または基板22のパネル側コネクタ付近のみを持ち上げることによって基板22を変形させる力が加わるため、図16中のチップ金具左半田23a、チップ金具右半田23b、スリーブ接触金具左半田23c、スリーブ接触金具右半田23dまたは押圧金具固定半田23eに半田浮き、半田割れといった破損が発生することがあった。また、矢印B−2方向に力が加わるような場合には、プラグ挿入口24のケース底部側接触面24aを支点として、従来のプラグ芯線部60の先端部に近い金具接触部(チップ)60aに矢印B−2と反対方向に力が加わり、弾性的に圧接されている金具接触部(チップ)60aを押し上げる。その結果、チップ接触金具17に過大な負荷がかかって変形し、金具接触部(チップ)60aとチップ当接部17aに接触不良を生じることが多かった。
次に、図19はフォーン端子パネル側コネクタを示した図15の破線4−aを横方向に切断した状態を示す上断面図である。この例では3極を持つステレオフォーンプラグのため、スリーブ接触金具の個数も多く、比較的複雑な構成となっている。そして図20は図19に従来のフォーンプラグが接続された状態を示す。パネル側コネクタからプラグを取り外す際には、矢印C−1、矢印C−2方向にも力が加わることもある。これは、ケース20を基板22との固定面と平行かつ挿抜方向と垂直な方向に動かそうとする力である。そのため、基板22との固定部分であるチップ接触金具左足17b、チップ接触金具右足17c、スリーブ接触金具左足18bならびにスリーブ接触金具右足19bに負荷が加わることとなり、図16中のチップ金具左半田23a、チップ金具右半田23b、スリーブ接触金具左半田23c、スリーブ接触金具右半田23dに半田浮き、半田割れといった破損が発生することがあった。また、ケース左前部20dならびにケース右前部20e、スリーブ接触金具左18ならびにスリーブ接触金具右19を外側に押し広げる形になるため、スリーブ当接部左18aならびにスリーブ当接部右19aに接触不良を生じることがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、パネル側コネクタに接続されて使用されるプラグにおいて、挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材を設け、前記パネル側コネクタに挿入された状態において、前記スライド部材先端部は前記パネル側コネクタの端面と当接可能であり、そして当接した状態からさらにパネル側コネクタ方向へ移動可能な構成とすることで、プラグ側からの引っ張り力ではなく、プラグ側からの押し出し力がスライド部材によって装置本体に挿抜方向と平行に付加されるため、プラグ取り外し時に装置本体側のプラグ挿入部が多方向に一方的に引っ張られる力が軽減され、プラグ取り外し時の基板変形に伴うパネル側コネクタの接触金具基板固定部の半田が浮きまたは半田割れを発生させることなく、さらにパネル側コネクタの接触金具変形による接触不良を発生させないという効果を奏するコネクタを実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のコネクタは、電気信号の伝達のためにパネル側コネクタに接続されて使用されるプラグにおいて、挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材を設け、前記パネル側コネクタに接続された状態において、前記パネル側コネクタを有する装置の端面と当接可能であり、当接した状態からさらにプラグ先端方向に移動可能であるという構成をとったことを特徴とする。また、電気信号の伝達のためにパネル側コネクタに接続されて使用されるプラグにおいて、挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材を設け、前記パネル側コネクタに接続された状態において、前記パネル側コネクタを有する装置の端面と当接可能であり、当接した状態からさらにプラグ先端方向に移動可能であるという構成をとったことを特徴とする。
上記の本発明によれば、ケーブルと機器を接続するために用いられるコネクタにおいて、コネクタの中でも比較的破損する頻度の高い、パネル側コネクタからプラグを取り外すときに直接プラグを把持して取り外しを行う使用態様においても破損しないコネクタを提供できる。
(実施の形態)
以下、実施の形態に係る具体例として、フォーン端子の実施例について説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。
図1は本発明のモノラルフォーンプラグの芯線部6を示す。なお、今回の発明は芯線部の内部構造や電気的接触点の数、位置に依存するものではないため、3極を持つステレオフォーンプラグや4極フォーンプラグも同様に、図1を用いて説明が可能である。図中、5は導線であり、本実施の形態では2本の例で説明する。1はチップ、2はスリーブで、その間には絶縁リング3bが配置されている。4aおよび4bは半田部であり、導線5の1本は半田部4aを介してチップ1と電気的に接続されている。導線5の他方の1本は半田部4bを介してスリーブ2と電気的に接続されている。これらの部分を絶縁部3aが覆った構造となっている。
また、スリーブ2の根元部には円筒部2aが構成されている。ここで、円筒部2aの外径は絶縁部3aの外径よりもやや大きく構成され、半田部4aおよび4bは円筒部2aの外径よりも外側に凸にはならないよう、構成されている。
なお、半田部4aおよび4bは必ずしも円筒部2aの外径よりも外側に凸になってはいけない訳ではなく、半田部4aまたは4bがこれら外径よりも外側に凸となった場合には、後述するようにスライド部材7の内周面7d上の相当位置に凹状のみぞ部を設けることで対応が可能となる。
図3はスライド部材を示す。スライド部材7は外周面7bおよび内周面7dを有する円筒形状の部材であり、外周の一部には図示のごとく、外側に凸の形状を有する操作部7cを有する。
図4は最外周部であるプラグ保持部10を示す。図示のごとく、スライド部材挿入面9を内周面とする円筒形状であり、プラグ保持部10の一部には操作窓11が開口されている。後述するが、プラグ保持部10は分割構成された部材を接合する構成になっており、破線1−aはその接合面を示し、図2のプラグユニット100を組み立てる際に接着される面である。組み立て前は対称な二つの半円筒形の形状を取り、その片方に操作窓11が開口されている。ここで、正確に接合するために、例えば互いの接合面に勘合する凹凸の形状や勘合爪、勘合ボスを設けるなどの工夫をおこなうこともできる。
図2は上記図1、図3、図4に示した部材を組み立てた状態、すなわちプラグユニット100を示した図であり、まず導線5を導線被覆12で被覆し、次にプラグ芯線部6の円筒部2aと図3中のスライド部材7の内周面7dが接するように、芯線部がスライド部材7にはめ込まれる。このとき、円筒部2aの外径は内周面7dの直径よりも若干小さく構成されており、しっくりと挿入される。その後最外周部のプラグ保持部10を、操作窓11から操作部7cが突出するように、対称な二つの半円筒形の部材を外周面7bとスライド部材挿入面9が接するように破線1−a面にて接着し、組み立てる。スライド部材7の外周面7bの直径はプラグ保持部10のスライド部材挿入面9の直径よりも若干小さく構成されている。さらに操作窓11はスライド部材7の操作部7cよりも、プラグ保持部10の円筒形状の円周方向について若干幅広く構成されている。したがって、固定されたモノラルフォーンプラグの芯線部およびプラグ保持部10に対して、スライド部材7のみがプラグ挿抜方向にスライド移動可能に構成され、その操作は操作窓11から突出した操作部7cにより行うことが可能となる。
ここで、プラグユニット100を装置に挿入された状態から抜くときの操作について図2、図14を用いて説明する。図14は本発明をパネル側コネクタから抜く操作を説明するために、プラグ芯線部6、ならびにスライド部材7、スライド部材前面7a、プラグ保持部10を簡略化して表現している。プラグユニット100が装置に挿入された状態では、円筒部2aの前面とスライド部材前面7aは同一平面を保った状態で装置のプラグ挿入面と当接している。ここで、プラグユニット100のプラグ保持部10を保持しつつ、操作部7cを装置側に押し出せば、スライド部材前面7aが、円筒部2aおよびプラグ保持部10の保持部前面10aから凸となるように突出し、その結果、プラグユニット100に対して装置本体のプラグ挿入面25から離す方向に力が付加されることになる。次にスライド部材7をスライドさせる量については、スライド部材7の操作部7cを後端から先端まで移動させた際に、チップ側接触金具17のチップ当接部17aがチップ最大円周部1aを先端側に乗り越える位置に来るように、操作窓11ならびに操作部7cの長さを決める。芯線部先端の形状は、従来のフォーンプラグと同等であるため、スライド部材前面7aが装置の挿入面に当接した状態からさらに5mm以上スライドさせれば十分である。
このように、従来のプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力のみが加わり、さらに引っ張り方向に対して横方向の力も偶発的に加わった場合は半田付け部の破損等の問題が発生していたが、本実施の形態におけるプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力のみではなく、プラグ側からの押し出し力がスライド部材7により装置本体に挿抜方向と平行に付加され、結果として装置本体側のプラグ挿入部が多方向に一方的に引っ張られる力が軽減され、プラグ取り外し時の半田付け部の破損等の問題が解決される。
なお、本実施の形態における絶縁部3a、スライド部材7およびプラグ保持部10は樹脂で成形されるのが望ましく、特に絶縁部3aの外周面、プラグ保持部10のスライド部材挿入面9にフッ素系樹脂をコーティングした上で、さらにスライド部材7の外周面7bおよび内周面7dもコーティングするか、スライド部材7をフッ素系の樹脂材料を用いて製造することによって摩擦係数が小さくなり、より良好なスライド操作が実現できる。
また、スライド部材7はプラグを抜くときに装置側にかなり大きな力が付加されることもあるため、樹脂の中でも硬質のものを使うのが好ましい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。
図1は本発明のモノラルフォーンプラグの芯線部6を示し、本発明の実施の形態1と同様の構成となっている。
図6は図1のプラグの芯線部6にプラグ保持部10を組み合わせた図である。図示のごとく、従来のフォーンプラグと同様に導線5を導線被覆12で被覆し、芯線部の円筒部2aならびに絶縁部3aの外周をプラグ保持部10で覆っているが、従来のフォーンプラグとの相違点として、プラグ保持部10には摩擦係数が小さいフッ素系樹脂材が用いられ、さらに凹状のスライド部材凸部可動溝13が開口されている。
図7は最外周部であるスライド部材7を示す。スライド部材7は外周面7bおよび内周面7dを有する円筒形状の部材であり、内周面7dには図示のごとく、凸形状の凸部7eを有する。後述するが、スライド部材7は分割構成された部材を接合する構成になっており、破線2−aはその接合面を示し、図5のプラグユニット100を組み立てる際に接着される面である。組み立て前は対称な二つの半円筒形の形状を取り、その片方に凸部7eを有する。ここで、正確に接合するために、例えば互いの接合面に勘合する凹凸の形状や勘合爪、勘合ボスを設けるなどの工夫をおこなうこともできる。
図5は上記図6、図7に示した部材を組み立てた状態、すなわちプラグユニット100を示した図であり、まず従来と同様に導線5を導線被覆12で被覆し、芯線部の円筒部2aならびに絶縁部3aの外周をプラグ保持部10で覆うことで図6の状態が作られ、次に最外周部のスライド部材7を、スライド部材凸部可動溝13内に凸部7eが収納されるように、対称な二つの半円筒形の部材を内周面7dとプラグ保持部の外周面10cが接するように破線2−a面にて接着し、組み立てる。プラグ保持部10の外周面10cの直径はスライド部材7の内周面7dの直径よりも若干小さく構成されている。さらにスライド部材凸部可動溝13はスライド部材7の凸部7eよりも、プラグ保持部10の円筒形状の円周方向について若干幅広く構成されている。したがって、固定されたモノラルフォーンプラグの芯線部およびプラグ保持部10に対して、スライド部材7がプラグ挿抜方向にスライド移動可能に構成され、その操作は外周面7bを指で把持して行うことが可能となる。
ここで、プラグユニット100を装置に挿入された状態から抜くときの操作について図5、図14を用いて説明する。図14は本発明をパネル側コネクタから抜く操作を説明するために、プラグユニット100ならびにスライド部材7、前面7aを簡略化して表現している。プラグユニット100が装置に挿入された状態では、図5にて示すとおり、スライド部材前面7aは円筒部2aの前面よりも根元側の位置にある。ここでスライド部材7について外周面7bを保持して、装置側に押し出すと、スライド部材7のスライド先端部7aが、円筒部2aおよびプラグ先端部10aの前面から凸となるように突出し、その結果、プラグユニット100に対して装置本体のプラグ挿入面25から離す方向に力が付加されることになる。
次にスライド部材7をスライドさせる量については、スライド部材7を後端から先端まで移動させた際に、チップ側接触金具17のチップ当接部17aがチップ最大円周部1aを先端側に乗り越える位置に来るように、スライド部材凸部可動溝13ならびにスライド部材7の凸部7eの長さを決める。芯線部先端の形状は、従来のフォーンプラグと同等であるため、スライド部材前面7aが装置の挿入面に当接した状態からさらに5mm以上スライドさせれば十分である。
このように、従来のプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力のみが加わり、さらに引っ張り方向に対して横方向の力も偶発的に加わった場合は半田付け部の破損等の問題が発生していたが、本実施の形態におけるプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力ではなく、プラグ側からの押し出し力がスライド部材7により装置本体に挿抜方向と平行に付加され、結果として装置本体側のプラグ挿入部が多方向に一方的に引っ張られる力が軽減され、プラグ取り外し時の半田付け部の破損等の問題が解決される。
なお、本実施の形態におけるスライド部材7およびプラグ保持部10は樹脂で成形されるのが望ましく、特にプラグ保持部10の外周面10cとスライド部材7の内周面7dにフッ素系樹脂をコーティングさせることによって摩擦係数が小さくなり、より良好なスライド操作が実現できる。
また、スライド部材7はプラグを抜くときに装置側にかなり大きな力が付加されることもあるため、樹脂の中でも硬質のものを使うのが好ましく、その外周面7bのうち指で把持される部分においては、指との摩擦力を大きくするために細かな溝や切れ込みを入れるか、ゴム系の樹脂を巻きつけることが好ましい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について図面を用いて説明する。
図1は本発明のモノラルフォーンプラグの芯線部6を示し、本発明の実施の形態1と同様の構成となっている。
図11はスライド部材を示す。スライド部材7は外周面7bおよび内周面7dを有する円筒形状の部材であり、図示のごとく、外周の一部には外側に凸の形状を有する凸部7eを有し、根元側には円錐方向に切り取られた押下部材当接面7fを有する。
図12は最外周部であるプラグ保持部10を示す。プラグ保持部10はスライド部材挿入面9を内周面とする円筒形状であり、図示のごとく、その一部には円周の対称位置に押下部材挿入口14が2箇所開口されている。また、内周面の一部にはスライド部材凸部可動溝13を有する。後述するが、プラグ保持部10は分割構成された部材を接合する構成になっており、破線3−aはその接合面を示し、図8のプラグユニット100を組み立てる際に接着される面である。組み立て前は対称な二つの半円筒形の形状を取り、その両方に押下部材挿入口14が開口され、片方のみにスライド部材凸部可動溝13を有する。こで、正確に接合するために、例えば互いの接合面に勘合する凹凸の形状や勘合爪、勘合ボスを設けるなどの工夫をおこなうこともできる。
図13は押下部材を示す。図示のごとく、押下部材15は図11のスライド部材7の押下部材当接面7fと当接する面としてスライド部材当接面15aを有し、保持部当接面15cを有する。
図8、図9、図10は上記図1、図11、図12、図13に示した部材を組み立てた状態、すなわちプラグユニット100を示した図であり、図9は、図8において破線3−bを含み、かつスリーブ2の軸線に垂直な面でプラグユニットを切断した状態を示す縦断面図、図10は、図8において、破線3−b及びスリーブ2の軸線を含む面でプラグユニットを切断した状態を示す側断面図である。まず導線5を導線被覆12で被覆し、次に芯線部6の円筒部2aならびに絶縁部3aとスライド部材7の内周面7dが接するように、芯線部がスライド部材7にはめ込まれる。このとき、円筒部2aおよび絶縁部3aの外径は内周面7dの直径よりも若干小さく構成されており、しっくりと挿入される。
その後最外周部のプラグ保持部10を、押下部材15を2箇所の押下部材挿入口14に押下面15bが円筒の外側に配置され、押下部材当接面7fとスライド部材当接面15aが当接するようにそれぞれ挿入し、スライド部材7の凸部7eがスライド部材凸部可動溝13に収納されるように、対称な二つの半円筒形の部材を破線3−a面にて接着し、組み立てる。その際、押下部材当接面7fとスライド部材当接面15aの表面積はほぼ等しく、押下部材挿入口14は押下部材当接面7fとスライド部材当接面15aがちょうど当接する位置に開口されている。スライド部材7の外周面7bの直径はプラグ保持部10のスライド部材挿入面9の直径よりも若干小さく構成されており、さらにスライド部材凸部可動溝13は凸部7eよりも、若干幅広く構成されている。
したがって、固定されたモノラルフォーンプラグの芯線部およびプラグ保持部10に対して、図10に示すとおり、挿抜方向に対して斜めに形成された押下部材当接面7fを押下部材15のスライド部材当接面15aが挿抜方向の法線方向に押下することによって、スライド部材7のみがプラグ挿抜方向にスライド移動可能に構成され、その操作は押下部材挿入口14から突出した押下部15bにより行うことが可能となる。押下部材15が押下されていない状態では、スライド部材7の凸部7eはスライド部材凸部可動溝13の後端と当接している。また、図9に示すとおり、押下部材15が押下されていない状態で、保持部当接面15cがスライド部材挿入面9に当接することよって、押下部材15がプラグ保持部10の外側に外れることがないように構成されている。
ここで、プラグユニット100を装置に挿入された状態から抜くときの操作について図8、図10、図14を用いて説明する。図14は本発明をパネル側コネクタから抜く操作を説明するために、プラグユニット100ならびにスライド部材7、前面7aを簡略化して表現している。プラグユニット100が装置に挿入された状態では、円筒部2aの前面とスライド部材前面7aは同一平面を保った状態かまたはスライド部材前面7aが円筒部2aの前面よりも根元側にある状態で装置のプラグ挿入面と当接している。
ここで、プラグユニット100のプラグ保持部10を保持しつつ、押下部材15を押下すれば、スライド部材7の前面7aが、円筒部2aおよびプラグ保持部10の保持部前面10aから凸となるように突出し、その結果、プラグユニット100に対して装置本体のプラグ挿入面25から離す方向に力が付加されることになる。
次にスライド部材7をスライドさせる量については、スライド部材7を後端から先端まで移動させた際に、チップ側接触金具17のチップ当接部17aがチップ最大円周部1aを先端側に乗り越える位置に来るように、スライド部材凸部可動溝13ならびにスライド部材7の凸部7eの長さを決める。芯線部先端の形状は、従来のフォーンプラグと同等であるため、スライド部材前面7aが装置の挿入面に当接した状態からさらに5mm以上スライドさせれば十分である。
このように、従来のプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力のみが加わり、さらに引っ張り方向に対して横方向の力も偶発的に加わった場合は半田付け部の破損等の問題が発生していたが、本実施の形態におけるプラグ構造であれば、プラグを抜くときに装置本体に対し、プラグ側からの引っ張り力ではなく、プラグに対して、その挿抜方向とは垂直な方向でかつ互いの力を打ち消すような方向の力を付加し、それをスライド部材7を挿抜方向に移動させる力に変換し、スライド部材7により装置本体に挿抜方向と平行に付加され、結果として装置本体側のプラグ挿入部が多方向に一方的に引っ張られる力が軽減され、プラグ取り外し時の半田付け部の破損等の問題が解決される。
なお、本実施の形態における絶縁部3a、スライド部材7およびプラグ保持部10は樹脂で成形されるのが望ましく、特に絶縁部3aの外周面、プラグ保持部10のスライド部材挿入面9にフッ素系樹脂をコーティングした上で、スライド部材7の外周面7bと内周面7dおよび押下部材当接面7f、押下部材15のスライド部材当接面15aにもコーティングを行うか、スライド部材7をフッ素系の樹脂材料を用いて製造することによって摩擦係数が小さくなり、より良好なスライド操作が実現できる。
また、図10に示すとおりスライド部材7については、押下部材15が挿抜方向の法線挿抜方向に押下する力と芯線部6の後端によってせん断力がかかるためスライド部材7が破損すること、スライド部材7のたわみや変形によって導線5を傷つけること、そしてプラグを抜くときに装置側にかなり大きな力が付加されることが考えられるため、樹脂の中でも硬質で割れにくいものを使うのが好ましい。さらに、芯線部6の後端エッジには丸みをつけ滑らかにすることが好ましい。
本発明は、プラグとパネル側コネクタにより構成されるコネクタに適用可能であり、特にフォーン端子やピンプラグ端子のような日常的に挿抜の頻度が高いコネクタに好適である。
本発明のフォーンプラグ芯線部の斜視図 本発明第1実施例の斜視図 本発明第1実施例におけるスライド部材の斜視図 本発明第1実施例におけるプラグ保持部の斜視図 本発明第2実施例の斜視図 本発明第2実施例におけるプラグ芯線部ならびに保持部の斜視図 本発明第2実施例におけるスライド部材の斜視図 本発明第3実施例の斜視図 本発明第3実施例の縦断面図 本発明第3実施例の側断面図 本発明第3実施例におけるスライド部材の横図 本発明第3実施例におけるプラグ保持部の斜視図 本発明第3実施例における押下部材の斜視図 本発明の接続時の側断面略図 フォーン端子パネル側コネクタ斜視図 フォーン端子パネル側コネクタ裏面図 フォーン端子パネル側コネクタ側断面図 従来のフォーン端子接続時の側断面図 フォーン端子パネル側コネクタ上断面図 従来のフォーン端子接続時の上断面図
符号の説明
1 チップ
1a チップ最大円周部
2 スリーブ
2a 円筒部
3a 絶縁部
3b 絶縁リング
4 半田
5 導線
6 プラグ芯線部
7 スライド部材
7a スライド部材前面
7b 外周面
7c 操作部
7d 内周面
7e 凸部
7f 押下部材当接面
9 スライド部材挿入面
10 プラグ保持部
10a 保持部前面
10b 根元部
10c 外周面
11 操作窓
12 導線被覆
13 スライド部材凸部可動溝
14 押下溝
15 押下部材
15a スライド部材当接面
15b 押下面
15c 保持部当接面
17 チップ接触金具
17a チップ当接部
17b チップ接触金具左足
17c チップ接触金具右足
18 スリーブ接触金具左
18a スリーブ当接部左
18b スリーブ接触金具左足
19 スリーブ接触金具右
19a スリーブ当接部右
19b スリーブ接触金具右足
20 ケース
20a ケース底部
20b ケース前上部
20c ケース後上部
20d ケース左前部
20e ケース右前部
20f ケース左後部
20g ケース右後部
21 押圧金具
21a 押圧金具足
22 基板
23a チップ金具左半田
23b チップ金具右半田
23c スリーブ接触金具左半田
23d スリーブ接触金具右半田
23e 押圧金具固定半田
24 プラグ挿入口
24a ケース底部側接触面
25 プラグ挿入面
60 従来のプラグ芯線部
60a 金具接触部(チップ)
60b 金具接触部(スリーブ左)
60c 金具接触部(スリーブ右)
100 プラグユニット

Claims (8)

  1. 電気信号の伝達のためにパネル側コネクタに接続されて使用されるプラグにおいて、挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材を設け、前記パネル側コネクタに接続された状態において、前記スライド部材先端部が前記パネル側コネクタの端面と当接可能であり、当接した状態からさらにプラグ先端方向に移動可能であることを特徴とするプラグ。
  2. 電気信号の伝達のためにパネル側コネクタに接続されて使用されるプラグにおいて、挿抜方向と平行に移動可能なスライド部材を設け、前記パネル側コネクタに接続された状態において、前記スライド部材先端部が前記パネル側コネクタを有する装置の端面と当接可能であり、当接した状態からさらにプラグ先端方向に移動可能であることを特徴とするプラグ。
  3. 前記スライド部材は環状形状または環状を部分的に欠いた形状であることを特徴とする請求項1,2記載のプラグ。
  4. 前記スライド部材は自身を移動させるための手段を有し、手段を動作させることによって、前記スライド部材をプラグ先端側に移動させることができることを特徴とする請求項3記載のプラグ。
  5. プラグ保持部において前記スライド部材を移動させるための手段を有し、手段を動作させることによって、前記スライド部材をプラグ先端側に移動させることができることを特徴とする請求項3記載のプラグ。
  6. 前記手段として、前記スライド部材側面に凸部を有し、かつプラグ保持部に前記凸部を挿抜方向に平行移動させるための溝を有することを特徴とする請求項4,5記載のプラグ。
  7. 前記手段として、プラグ保持部表面に配置され、直接挿抜方向に平行移動させることが可能な前記スライド部材を有することを特徴とする請求項4,5記載のプラグ。
  8. 前記手段として、挿抜方向に対して傾斜した傾斜面を有し、前記スライド部材と前記斜面において当接し相互に摺動可能である押下部材をプラグ保持部に有することを特徴とする請求項4,5記載のプラグ。
JP2007198363A 2007-07-31 2007-07-31 プラグ Pending JP2009037739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198363A JP2009037739A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 プラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198363A JP2009037739A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 プラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009037739A true JP2009037739A (ja) 2009-02-19

Family

ID=40439488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007198363A Pending JP2009037739A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 プラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009037739A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI459653B (zh) 同軸型電連接器
TWI255083B (en) Jack
US7857643B2 (en) XLR cable connector
US7476127B1 (en) Adapter for mini-coaxial cable
US7497729B1 (en) Mini-coaxial cable connector
US7530839B1 (en) Electrical connector
US8021181B2 (en) Locking phono plug
US20100304579A1 (en) Low Resistance Connector For Printed Circuit Board
US20120003870A1 (en) Phone plug connector device
TWM581312U (zh) Flexible cable electrical connector
US20080171467A1 (en) Step up pin for coax cable connector
US10177477B2 (en) Connector and connector assembly
US20230223725A1 (en) Cable connector and method of assembling the same
TW200719550A (en) Method of connecting a cable with an electrical connector
US10170877B2 (en) Connecting device, assembly thereof and assembly method therefor
JP2014527701A (ja) プラグインコネクタ部品
CN101820110B (zh) 线缆连接器
CN201323284Y (zh) 同轴连接器内导体组件
JP2009037739A (ja) プラグ
CN103855494A (zh) 一种线缆连接器部件
JP3214098U (ja) 同軸マイクロケーブル用フリーハンダ付けコネクタ
JP2009176615A (ja) コード用ブッシング、コード用コネクタ、ブッシング付コード、およびコード付装置
US20100015828A1 (en) Speaker connecting seat
JP3238810U (ja) ボード間コネクタアセンブリ及びソケットコネクタ
JP2009295350A (ja) 電線コネクタ