JP2009037370A - 端末装置利用時間管理プログラム - Google Patents
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Abstract
コンピュータの起動・停止時刻を把握することで、コンピュータ利用者の勤務時間等を管理する。
【解決手段】
データログ122を記憶装置12に逐一記録するログ記録プログラム141を備えた端末装置10において使用される端末装置利用時間管理プログラム142であって、所定のタイミングで起動して、記憶装置12からデータログ122を読み込んで端末装置10の起動時刻・停止時刻を抽出する手順1と、記憶装置12に未送信ログ124が記録されているときは未送信ログ124を記憶装置12から読み込んで、抽出された起動時刻・停止時刻に未送信ログ124の情報を付加して、送信用データ143を生成する手順2と、送信用データ143を管理サーバ30に送信する手順3と、送信が失敗したときは、送信用データ143の情報を以って未送信ログ124を生成して記憶装置12に記録する手順4と、からなる。
【選択図】 図1
Description
一方、コンピュータ上で利用されている多くのオペレーティングシステム(OS)では、障害などが発生したときに、その障害がなぜ発生したのかを解析できるようにするため、プログラムが自動的にある範囲のイベントをデータログとして記録するようになっている。例えば、OSによってはSyslog(RFC3164)などが採用されており、ログメッセージの記録やその閲覧・チェックが可能となっている。こういったイベントログを利用した勤務時間管理用のソフトウエアとして、非特許文献1では株式会社融和システムの「Auto Time Recorder」に関する技術が開示されている。このソフトウエアは、イベントログから取得した日々の出社・退社時刻が自動的に記入され、外出先への直行時や出張時など、パソコンの使用時間と勤務時間が異なる場合には、出社・退社時刻と休憩時間を手動で修正できるようになっている。
しかし、非特許文献1に記載された技術によれば、外出先への直行時や出張時など、パソコンの使用時間と勤務時間が異なる場合には、出社・退社時刻と休憩時間を手動で修正できるようになっており、意図的に事実と異なる出社・退社時刻を入力された場合には、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間を管理が困難となる。
また、特許文献1に記載された技術によれば、端末が部門内サーバとの間で疎通確認を行い、部門内サーバが疎通確認を行った時刻を記録し、特許文献2に記載された技術によれば、パソコン・デスクの制御装置が、ログイン情報/ログアウト情報を勤怠リーダへLANを介して送信し、その勤怠リーダの記憶装置の記憶部に記録させるようになっていて、いずれの技術についても、端末と管理サーバがネットワーク接続されていないと機能しない構成となっている。
しかし、実際にはコンピュータを利用する利用者は、出張や客先において管理サーバとのネットワーク接続ができない状況の下で該コンピュータを使用することがある。また、管理サーバやネットワークの故障やメンテナンスの間に該コンピュータを使用することもある。そういった場合には、管理サーバが該コンピュータを利用する利用者の勤務時間を管理することができなくなる。また、コンピュータ上で記録されたSyslogなどのイベントログは、ログの記録容量が一定の量を超えたり、一定の期間を超過したりすると、古いログから順番に消去される場合があり、管理サーバとのネットワーク接続が長期間行われないと、コンピュータの起動・停止時刻を記録した古い時期のログが消去されてしまうことによって、その消去された時期の勤務時間が把握できないといった問題がある。さらに、イベントログは利用者によって消去させることも容易であり、利用者が意図的にネットワーク接続をしないまま、イベントログ(データログ)を消去させたような場合には、その消去したイベントログに対応する時期の勤務時間が把握できないといった問題がある。
そこで本発明では、ネットワークに常時接続されていない状況でデータログが消去されてしまうような場合でも、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間等を管理することができる端末装置利用時間管理プログラムを提供する。
そこで本発明では、部品の購入やハード的な改造を伴うことなしに、市販されているコンピュータのハードウエア環境に手を加えることなしに、いうなればソフトウエアの対応のみで、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間等を管理することができる端末装置利用時間管理プログラムを提供する。
図1は、実施例1の端末装置利用時間管理プログラムが利用されるネットワーク環境の構成例を示す説明図である。図1において、本発明にかかる端末装置利用時間管理プログラム142は、端末装置10でインストールされたものであって、端末装置10は、ネットワーク20を介して管理サーバ30と通信する通信インターフェース11、ハードディスクなどの記憶装置12、CPU(中央演算処理装置)13、メモリ14、クロック15を備える。管理サーバ30も同様に、通信インターフェース31、ハードディスクなどの記憶装置32、CPU(中央演算処理装置)33、メモリ34、クロック35を備える。端末装置10としては、勤務者等に支給したパーソナルコンピュータのほか、PDA(携帯情報端末)などが考えられる。
記憶装置12の中には、プログラム記憶領域121、データログ122、利用時間管理プログラム用データ123を備え、さらに、利用時間管理プログラム用データ123として、未送信ログ124、読込済情報125の記憶領域が確保されている。プログラム記憶領域121には、端末装置10を使用するにあたって必要なプログラムが保存されているほか、ログ記録プログラムおよび本発明にかかる端末装置利用時間管理プログラムもあわせて保存されている。
メモリ14の中には、端末装置10の自らの処理内容や警告などの履歴をデータログ122として記憶装置12に逐一記録するログ記録プログラム141の記憶領域と、本発明にかかる端末装置利用時間管理プログラム142の記憶領域と、送信用データ143の記憶領域が確保されている。端末装置10が起動されると、基本ソフト(OS)が立ち上がり、CPU13がプログラム記憶領域121から、ログ記録プログラムおよび本発明にかかる端末装置利用時間管理プログラムを読み出す処理がなされ、それぞれ、メモリ14にあるログ記録プログラム141や端末装置利用時間管理プログラム142として記憶される。
管理サーバ30は、通信インターフェース31で受信した送信用データ143を解読して、その内容を記憶装置32内にある端末装置利用時間管理データ321に対して追加記録する機能を有し、端末装置10を利用する使用者の情報を利用者情報322として記憶媒体32に格納している。
図2は、Microsoft社のOSであるWindows上で記録されているシステムログの一部を抽出した例を示す説明図である(MicrosoftおよびWindowsはいずれもマイクロソフトコーポレーションの登録商標である)。システムログ2には、日付、時刻、イベントID等が記録され、例えば、起動時にイベントログサービスがスタートしたときにはイベントIDとして「6005」が記録され(2a,2c,2e)、正常なシャットダウンが行われたときにはイベントIDとして「6006」が記録され(2b)、正常なシャットダウンをせずに終了したときにはイベントIDとして「6008」が記録される(2d)ようになっている。したがって、システムログ2を参照することで端末装置10の起動時刻や停止時刻を把握することができる。
ステップS11では、端末装置10のログインのタイミングで端末装置利用時間管理プログラム142を起動するようにすれば、端末装置10の通常の使用に先立ってイベントログの読込が行われることになり、直前のシャットダウン(正常なシャットダウンをせずに終了した場合を含む)と、ログインの記録がイベントログに必ず残っている。したがって、利用者が意図的にイベントログ(データログ)を消去させたとしても、すでに送信用データ143の管理サーバ30への送信または未送信ログ124の記憶装置12への記録のいずれかの処理が完了していることから、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間等の管理に支障がない。
このように、読込済のデータログの範囲を記憶装置に記録し、次回で起動した際には読込をしていないデータログから起動時刻・停止時刻を抽出するため、未送信ログや送信用データの容量を最低限に抑えることができる。
このように、必要とされなくなった未送信ログを記憶装置から随時削除するようにしているため、端末装置の利用者等によるデータの覗き見や改変の機会を減らすことができる。
なお、管理サーバ30は、通信インターフェース31で受信した送信用データ143を解読して、その内容を記憶装置32内にある端末装置利用時間管理データ321に対して追加記録する。管理サーバ30が送信用データ143を受信した際には、その送信元の端末装置10の識別情報(例えばIPアドレス)が付加されるので、端末装置利用時間管理データ321には、その識別情報をあわせて記録させる。図6(a)に端末装置利用時間管理データ321のデータ構成例を示す。図5のような送信用データ143を受信した時には、その受信した日付、起動時間、停止時間に、端末装置10のIPアドレスを付加して、端末装置利用時間管理データ321の既存のレコード6cに3行分のデータ(6a)が追加記録される。図6(b)に利用者データ322のデータ構成例を示す。利用者データ322には、端末装置10のIPアドレスと、端末装置10を利用する使用者の社員IDや氏名といった情報が、必要な人数分だけ記録されている。管理サーバ30では、端末装置利用時間管理データ321に記録されたIPアドレスと、利用者データ322に記録されたIPアドレスを照合することで、誰がいつ、端末装置10を起動させ、停止させたかを把握することができるようになる。
このように、所定のタイミングでデータログを収集して該端末装置の起動/停止時刻を把握して、ネットワークを介してこれを管理サーバへ送信し、管理サーバとの通信が行えなかったときは未送信ログとしてこれを該端末装置内に保存し、次回の所定タイミングで、未送信ログをあわせて管理サーバに送信するようにしている。したがって、ネットワークに常時接続されていない状況でデータログが消去されてしまうような場合でも、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間等を管理することができる。また、部品の購入やハード的な改造を伴うことなしに、市販されているコンピュータのハードウエア環境に手を加えることなしに、いうなればソフトウエアの対応のみで、該コンピュータを利用する利用者の勤務時間等を管理することができる。
このように、未送信ログを記憶装置に記録する際に暗号化を行っているため、該端末装置の利用者等によるデータの覗き見や改変を不可能とすることができる。
図7は、実施例2の端末装置利用時間管理プログラムが利用されるネットワーク環境の構成例を示す説明図である。図1との違いは、記憶装置12の中に、さらに、端末装置10を使用する者の氏名・IDなどといった使用者識別情報127の記憶領域を備え、メモリ14にあった送信用データ143の記憶領域に代えて、記憶装置12の中に送信用データ126の記憶領域が確保されている。なお、端末装置10に使用者識別情報127が記録されていることから、管理サーバ30には、利用者データ322の情報を記録させておく必要はない。
送信用データ126のデータ構成例としては、図10に示すように、図5と同様の、各日付の起動時間(5c,5e)や停止時間(5b,5d)の記録のほか、端末装置10を利用する使用者の社員IDや氏名といった、識別情報5fがあわせて記録される。
10 端末装置
11 通信インターフェース
12 記憶装置
121 プログラム記憶領域
122 データログ
123 利用時間管理プログラム用データ
124 未送信ログ
125 読込済情報
126 送信用データ
127 使用者識別情報
13 CPU
14 メモリ
141 ログ記録プログラム
142 端末装置利用時間管理プログラム
143 送信用データ
15 クロック
20 ネットワーク
30 管理サーバ
31 通信インターフェース
32 記憶装置
321 端末装置利用時間管理データ
322 利用者データ
33 CPU
34 メモリ
35 クロック
Claims (7)
- ネットワークを介して管理サーバと通信する通信インターフェース、記憶装置、および、自らの処理内容や警告などの履歴をデータログとして前記記憶装置に逐一記録するログ記録プログラムを備えた端末装置において使用され、
所定のタイミングで起動して、前記記憶装置から前記データログを読み込んで該端末装置の起動時刻・停止時刻を抽出する手順1と、
前記記憶装置に未送信ログが記録されているときは該未送信ログを前記記憶装置から読み込んで、抽出された前記起動時刻・前記停止時刻および該未送信ログの情報を以って、前記記憶装置に未送信ログが記録されていないときは、抽出された前記起動時刻・前記停止時刻を以って、送信用データを生成する手順2と、
前記通信インターフェースによって前記送信用データを前記管理サーバに送信する手順3と、
前記管理サーバへの前記送信用データの送信が失敗したときは、前記送信用データの情報を以って前記未送信ログを生成して前記記憶装置に記録する手順4と、
からなる端末装置利用時間管理プログラム。 - 前記手順2では、前記記憶装置に前記未送信ログが記録されているときは、さらに、該未送信ログを読み込んだ後で前記記憶装置から該未送信ログを削除する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置利用時間管理プログラム。 - 前記手順4では、さらに、前記管理サーバへの前記送信用データの送信が失敗したときは、前記未送信ログを生成した後で、これを暗号化して前記記憶装置に記録し、
前記手順2では、さらに、前記記憶装置に未送信ログが記録されているときは該未送信ログを前記記憶装置から読み込んで、これを復号化した情報および抽出された前記起動時刻・前記停止時刻を以って送信用データを生成する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の端末装置利用時間管理プログラム。 - 前記手順2では、さらに、前記送信用データを生成した後で、これを前記記憶装置に記録し、
前記手順3では、さらに、前記記憶装置から前記送信用データを読み込んで、これを前記管理サーバに送信し、
前記手順4では、さらに、前記管理サーバへの前記送信用データの送信が失敗したときは、前記未送信ログを生成した後で、前記送信用データを前記記憶媒体から削除して、前記管理サーバへの前記送信用データの送信が成功したときは、前記送信用データを前記記憶媒体から削除する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の端末装置利用時間管理プログラム。 - 前記手順2では、さらに、前記送信用データを生成した後で、これを暗号化して前記記憶装置に記録する
ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置利用時間管理プログラム。 - 前記手順1では、さらに、前記データログを読み込んだあとで、読込済の前記データログの範囲を読込済情報として前記記憶装置に記録し、次回で起動した際には、前記記憶装置から前記読込済情報を読み込んで、読込済でない前記データログから該端末装置の起動時刻・停止時刻を抽出する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の端末装置利用時間管理プログラム。 - 初期設定として該端末装置を使用する者の氏名・IDなどといった使用者識別情報をあらかじめ前記記憶装置に記録する手順0をさらに含み、
前記手順2では、さらに、前記記憶装置から前記使用者識別情報を読み込んで、この情報を前記送信用データに付加する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の端末装置利用時間管理プログラム。
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