JP2009036802A - ラマン増幅用光ファイバ及びラマン増幅光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける信号対雑音比を向上させることを可能とするラマン増幅用光ファイバ及び当該ラマン増幅用光ファイバを用いたラマン増幅光伝送システムを提供する。
【解決手段】ラマン増幅用光ファイバF2を信号光の伝搬方向に連続的に変化する屈折率分布を有しラマン利得率が前記伝搬方向に連続的に変化するようにすると共に、ラマン増幅光伝送システムを上記ラマン増幅用光ファイバF2と、信号光の伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1と、前記ラマン増幅用光ファイバF2の前記伝搬方向に対して後方に配置され、該ラマン増幅用光ファイバF2に信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬する励起光を注入するラマン励起光源3とを有する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラマン増幅用光ファイバ及びラマン増幅光伝送システムに関する。
近年、光通信システムにおける光増幅技術として、光ファイバ中の光非線形現象の一つであるラマン増幅特性を利用した技術が広く検討されている。光ファイバ中のラマン増幅は、励起波長の選択により任意の波長帯域で実現することが可能であり(例えば、非特許文献1参照)、そのラマン増幅特性は、励起光の強度並びに増幅媒体となる光ファイバパラメータ、例えば、コアの添加材料、添加量、及び実効断面積等によって変化する(例えば、非特許文献2参照)。
尚、光ファイバの光ファイバパラメータは、当該光ファイバの屈折率分布により一意に決定する。このため、非特許文献3には、光ファイバコアのゲルマニウム添加濃度を向上し、且つ実効断面積を低減した高非線形光ファイバによる高利得ラマン増幅の実現性が報告されている。また、非特許文献4には、ラマン増幅特性の各種光ファイバパラメータへの依存性を考慮し、光ファイバ伝送路自身を増幅媒体として用いる分布ラマン増幅に好適な光ファイバの設計条件が開示されている。
一方、光ファイバ中の光非線形現象は、光ファイバ中の光強度に比例し、光ファイバの伝搬方向で順次、発生・累積する。従って、光ファイバ伝搬方向における光非線形性も制御することが可能となる。このため、例えば、特許文献1では光ファイバ伝搬方向におけるコアの比屈折率差とコア径を変化させることにより、ブリルアンシフト周波数が不均一となり、光ファイバ伝搬方向におけるブリルアン散乱の累積を低減し、当該光ファイバへの入力光強度を向上する技術が開示されている。
また、非特許文献5には、一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバで光伝送路を構成する場合における信号対雑音比(signal-to-noise ratio;SNR)の改善効果(以下、SNR改善効果という)について記載されている。
特開平10−96828号公報 S.Namiki,Y.Emori、"Ultrabroad-Band Raman Amplifiers Pumped and Gain-Equalized by Wavelength-Division-Multiplexed High-Power Laser Diodes"、IEEE JOURNAL ON SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS、VOL.7、NO.1、2001年、p.3-16 S.T.Davey,D,L,Williams,B.J.Ainslie,W.J.M.Rothwell,B.Wakefield、"Optical gain spectrum of GeO2-SiO2 Raman fibre amplifiers"、IEE PROCEEDINGS、Vol.136、NO.6、1989年、p.301-306 T.Miyamoto,M.Tanaka,J.Kobayashi,T.Tsuzaki,M.Hirano,T.Okuno,M.Kakui,M.Shigematsu、"Highly Nonlinear Fiber-Based Lumped Fiber Raman Amplifier CWDM Transmission Systems"、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、VOL.23、NO.11、2005年、p.3475-3483 C.Fukai,K.Nakajima,J.Zhou,K.Tajima,K.Kurokawa,I.Sankawa、"Optimum Optical Fiber Design for a DRA-Based DWDM Transmission System"、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、VOL.23、NO.3、2005年、p.1232-1238 R.J.Essiambre,P.Winzer,J.Bromage,C.H.Kim、"Design of Bidirectionally Pumped Fiber Amplifiers Generating Double Rayleigh Backscattering"、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS、VOL.14、NO.7、2002年、p.914-916
しかしながら、従来の光ファイバにあっては、ラマン増幅特性、並びに当該光ファイバを用いたラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果の向上が十分ではないという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける信号対雑音比(SNR)を向上させることを可能とするラマン増幅用光ファイバ及び当該ラマン増幅用光ファイバを用いたラマン増幅光伝送システムを提供することにある。
上記の課題を解決するための第1の発明に係るラマン増幅用光ファイバは、信号光の伝搬方向に連続的に変化する屈折率分布を有する光ファイバであって、ラマン利得率が前記伝搬方向に連続的に変化することを特徴とする。
第2の発明に係るラマン増幅用光ファイバは、第1の発明において、任意の信号波長帯域に零分散波長を有し、前記伝搬方向に一様な波長分散特性を有する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする。
第3の発明に係るラマン増幅用光ファイバは、第1の発明において、任意の信号波長帯域に平均零分散波長を有し、前記伝搬方向に波長分散特性が変化する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする。
第4の発明に係るラマン増幅用光ファイバは、第1の発明において、任意の信号波長帯域で負の波長分散特性を有する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする。
第5の発明に係るラマン増幅光伝送システムは、第1乃至第4のいずれか一つの発明に係るラマン増幅用光ファイバと、信号光の伝搬方向に一様な屈折率分布を有する光ファイバと、前記ラマン増幅用光ファイバの前記伝搬方向に対して後方に配置され、該ラマン増幅用光ファイバに信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬する励起光を注入するラマン励起光源とを有することを特徴とする。
上述した本発明に係るラマン増幅用光ファイバによれば、信号光の伝搬方向におけるラマン利得率を好適に制御することにより、ラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果の向上を可能とするといった効果を奏する。
また、本発明のラマン増幅用光ファイバ、並びにラマン増幅光伝送システムでは、任意の信号波長帯域における零分散波長特性も同時に満たすこととしたため、当該波長帯域における高速光伝送特性も好適にするといった効果も奏する。
また、本発明のラマン増幅用光ファイバ、並びにラマン増幅光伝送システムでは、任意の信号波長帯域における負の波長分散特性も同時に満たすこととしたため、当該使用波長帯域における単一モード光ファイバ中の累積分散の低減を可能とし、当該単一モード光ファイバを用いた高速光伝送特性も好適とするといった効果も奏する。
更には、本発明のラマン増幅用光ファイバでは、伝搬方向における屈折率分布を連続的に制御しているため、高入力光伝送システムや波長分割多重光伝送システムで問題となる、ブリルアン散乱による入力光強度制限や、4光波混合等による伝送特性劣化も低減するといった効果も奏する。
以下に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るラマン増幅光伝送システムの構成図である。図1に示すように、本実施形態のラマン増幅光伝送システムは、全長Lの光伝送路1を有している。当該光伝送路1は信号光の伝搬方向に一様な屈折率分布を有する長さL1の単一モード光ファイバF1と、信号光の伝搬方向に対して連続的に屈折率分布を変化させることにより信号光の伝搬方向に対して連続的にラマン利得率を変化させた長さL2のラマン増幅用光ファイバF2とから構成される。
更に、前記ラマン増幅用光ファイバF2にはサーキュレータ(circulator;OC)2等を介してラマン励起光源(Pump)3、エルビウムドープファイバ増幅器(Erbium-doped fiber amplifier;EDFA)4、並びに受光部5が接続され、ラマン励起光源3からの励起光はサーキュレータ2を介してラマン増幅用光ファイバF2へ、即ち信号光伝搬方向と反対方向へ入射されるようになっている。
ここで、前記全長Lの光伝送路1が、前記伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1のみで構成される、即ち、単一モード光ファイバF1の長さL1=Lかつラマン増幅用光ファイバF2の長さL2=0であるとすると、前記ラマン励起光源3からのラマン励起光の有無に伴うSNR改善効果RSNR(F1)は、非特許文献5の記載等に基づき、次の(1)式にて定義することができる。
Figure 2009036802
ここで、NFpas(F1)、NFact(F1)、並びにRNL(F1)は、それぞれラマン励起光がない状態における雑音指数、ラマン励起光がある状態における雑音指数、並びに非線形性を示し、それぞれ次の(2)式、(3)式、並びに(4)式に表すことができる。
Figure 2009036802
ここで、NFEDFA、hν、Be、Bs、並びにPinは、それぞれエルビウムドープファイバ増幅器4の雑音指数、光子エネルギー、電気フィルタ帯域、光フィルタ帯域、並びに入射信号パワーを表し、光伝送路1に用いる光ファイバパラメータに依存しない。また、γ、Leff、GR、TF、NASE、並びにPDRSは、それぞれ光非線形性、有効相互作用長、ラマンゲイン、伝送損失、自然放出光の雑音成分、並びに二重レイリー散乱雑音を表し、光伝送路1に用いる光ファイバ(ここでは、単一モード光ファイバF1)の長さL、実効断面積、非線形屈折率、ラマン利得係数、並びにレイリー散乱係数等の光ファイバパラメータ、即ち光ファイバの屈折率分布に依存して変化する。
そして、非特許文献4には、前記光ファイバの屈折率分布に依存して変化する光ファイバパラメータを、当該光ファイバの比屈折率差Δの関数として記述する手法が開示されている。
また、前記光ファイバの比屈折率差Δは、当該光ファイバのコアの屈折率ncore、及び純石英の屈折率nSiO2を用いて次の(5)式により定義される。
Figure 2009036802
従って、(1)式から(5)式、並びに非特許文献4、及び非特許文献5に開示された技術を用いることにより、伝搬方向に対して一様な屈折率分布を有し、当該屈折率分布から一意に決定される任意の光ファイバパラメータを有する単一モード光ファイバF1を用いた光伝送路1における、ラマン励起光の有無に伴うSNR改善効果RSNR(F1)を得ることができる。
一方、信号光の伝搬方向に一様な屈折率分布を有する長さL1の単一モード光ファイバF1と、信号光の伝搬方向に対して屈折率分布が変化する、即ち信号光の伝搬方向に対して光ファイバパラメータが変化するラマン増幅用光ファイバF2とから構成される光伝送路1における、ラマン励起光の有無に伴うSNR改善効果は、図2に示すように、ラマン増幅用光ファイバF2がn個の微小セグメントf1,f2,f3,…,fn-1,fnから構成されると仮定することにより得ることができる。
これにより、図1に示した本実施形態の単一モード光ファイバF1及びラマン増幅用光ファイバF2で構成される、全長Lの光伝送路1における、ラマン励起光の有無に伴うSNR改善効果RSNR(F1+F2)は、それぞれラマン励起光がない状態における雑音指数NFpas(F1+F2)、ラマン励起光がある状態における雑音指数NFact(F1+F2)、並びに非線形性RNL(F1+F2)を表す次の(6)式、(7)式、並びに(8)式を用いて評価することが可能となる。
Figure 2009036802
ここで、GR(i)及びTF(i)はそれぞれセグメントfiにおけるラマンゲイン及び伝送損失であり、m番目のセグメントfmにおけるラマンゲインGR(m)、伝送損失TF(m)、自然放出光の雑音成分NASE、及び二重レイリー散乱雑音PDRSは、それぞれ次の(9)式から(12)式に表すことができる。また、P(0)は入射信号パワーPinを表す。
Figure 2009036802
ここで、CR、PP、αP、αS、並びにRFは、それぞれラマン利得率、励起パワー、励起波長、信号波長における損失係数、並びにレイリー散乱係数である。
上記(6)式において、伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1における光ファイバパラメータを適用し、上記の数式を用いて次の(13)式を求めることにより、単一モード光ファイバF1及びラマン増幅用光ファイバF2を用いた本実施形態のラマン増幅光伝送システムの、従来技術、即ち伝搬方向に一様な屈折率を有する単一モード光ファイバF1のみを用いた場合に対するSNR改善効果を得ることが可能となる。
Figure 2009036802
尚、前記ラマン増幅用光ファイバF2は、図1に示す構成に限らず、サーキュレータ2、ラマン励起光源3、及びエルビウムドープファイバ増幅器4とともに受光部5装置内に組み込まれる形態であっても構わない。また、本実施形態に係るラマン増幅光伝送システムは、前記エルビウムドープファイバ増幅器4を除いた形態で構成することも可能である。
また、ラマン増幅用光ファイバF2としては、任意の信号波長帯域に零分散波長を有し、信号光の伝搬方向に一様な波長分散特性を有するもの、又は、任意の信号波長帯域に平均零分散波長を有し、信号光の伝搬方向に波長分散特性が変化するもの、又は、任意の信号波長帯域で負の波長分散特性を有するものであって、該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なるように屈折率分布を制御したものを適用すると好適である。
図3〜図10を用いて本発明の第1の実施例に係るラマン増幅用光ファイバ及びラマン増幅光伝送システムについて説明する。本実施例は、図1に示し上述した実施形態において説明した構成に適用されるものであって、図1に示したラマン増幅用光ファイバF2として、波長1550nm帯に零分散波長λ0を有するラマン増幅用光ファイバを用いる例である。
尚、本実施例では、一例として信号光波長、及び励起波長を、それぞれ1550nm、及び1450nmとし、図1に示したラマン増幅光伝送システムにおける伝送路の全長Lを80kmとした。
図3は、波長1550nm帯で零分散波長λ0を有するラマン増幅用光ファイバF2の断面方向の屈折率分布を表す概念図である。図3中に示す値61,62,63はそれぞれ第一コア部、第二コア部、クラッド部の屈折率を示している。ラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部は純石英からなり、図3中に示すΔ11、Δ12、及びa11、a12は、それぞれクラッド部、即ち、純石英の屈折率に対する第一コア部、第二コア部の比屈折率差、及び第一コア部、第二コア部の半径を表す。本実施例では、一例として第一コア部の屈折率分布のベキ乗数αを2、第二コア部の屈折率分布のベキ乗数αを1000とした。また、第二コア半径a12に対する第一コア半径a11の比率Ra(本実施例ではRa=a11/a12)を0.5とした。
図4は、図3に示した屈折率分布を有するラマン増幅用光ファイバF2において、零分散波長λ0を1550nmとしたときのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する、波長1550nmにおける実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。図4から、仮にクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11を1.0%と仮定した場合、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11と、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ12の比率RΔを0.05から0.2まで可変することにより、零分散波長λ0を1550nmとしたまま、実効断面積Aeffを図中破線矢印で示される領域、即ち概ね31μm2から46μm2までの領域で変化させることが可能となることがわかる。
また、比率RΔを0.05と仮定した場合、当該ラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部と第一コア部との比屈折率差Δ11を0.7%から1.3%まで可変することにより、零分散波長λ0を1550nmとしたまま、実効断面積Aeffを約70μm2〜22μm2まで変化させることが可能となることがわかる。
図5は、図3に示した屈折率分布を有するラマン増幅用光ファイバにおいて、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11と、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ12の比率RΔを0.05としたときの、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する各零分散波長λ0における実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。本実施例では、零分散波長λ0を1550nmと仮定したが、図3に示した屈折率分布を有するラマン増幅用光ファイバF2を用いることにより、図5に示すように当該ラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11が0.34%から1.44%までの範囲において、実効断面積Aeffを94μm2から22μm2まで変化させ、かつ零分散波長λ0を1350nm〜1750nmまで可変することも可能となることがわかる。
図6は図4に示したクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する波長1550nmにおける実効断面積Aeffの関係を満たすときの、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対するラマン利得率CRの関係を示すグラフである。図6より、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11を1.0%と仮定した場合、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11と、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ12の比率RΔを0.05から0.2の範囲で可変することにより、零分散波長λ0を1550nmとしたまま、ラマン利得率CRを図6中破線矢印で示される領域、即ち概ね1.0WKm-1から1.5WKm-1まで変化させることが可能となることがわかる。
また、比率RΔを0.05と仮定した場合、当該光ファイバのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11を0.7から1.3%まで可変することにより、零分散波長λ0を1550nmとしたまま、ラマン利得率CRを概ね0.6WKm-1から2.3WKm-1まで変化させることが可能となることがわかる。
図7は図5に示したクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する各零分散波長λ0における実効断面積Aeffの関係を満たすときの、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対するラマン利得率CRの関係を示すグラフである。図7より、当該光ファイバのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11が0.34から1.44%までの範囲において、ラマン利得率CRを概ね0.4WKm-1から2.7WKm-1まで変化させ、かつ零分散波長λ0を1350nmから1750nmまで可変することも可能となることがわかる。
図8は、本実施例に係るラマン増幅光伝送システムにおける励起光パワーPPに対するSNR改善効果RSNR(F1+F2)、及び、図1に示す光伝送システムにおいて光伝送路1に単一モード光ファイバF1のみを用いた場合のSNR改善効果RSNR(F1)の一例を表すグラフである。尚、ラマン増幅用光ファイバF2の零分散波長λ0は1550nmとし、伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1は、図3に示した屈折率分布を有し、そのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11、及び波長1550nmにおけるラマン利得率CRは、図4、及び図6の結果を参照し、一例としてそれぞれ1.0%、及び1.5WKm-1とした。また、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11と、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ12の比率RΔは0.05とした。
ここで、本実施例では、ラマン増幅用光ファイバF2のラマン利得率は信号光の伝搬方向に対して一次元的に変化する(本実施例では信号入射端側から信号出射端側に向かって増加)ものとして、伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1のラマン利得率CR-F1に対する、信号光の伝搬方向に対して屈折率分布の変化によりラマン利得率を連続的に変化させたラマン増幅用光ファイバF2の信号入射端におけるラマン利得率CR-F2-inと信号出射端におけるラマン利得率CR-F2-outとの変化率をRCRとして、次の(14)式に定義し、0.5とした。
Figure 2009036802
尚、CR-F2-inとCR-F2-outの和の2分の1は、CR-F1に等しいものと仮定した。また、ラマン増幅用光ファイバF2の長さL2、入射信号光パワーPin、並びに伝送速度Bはそれぞれ20km、−10dBm、並びに10Gbit/sとした。図8より、伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1のみを用いる場合のSNR改善効果RSNR(F1)、及び単一モード光ファイバF1及び伝搬方向にラマン利得率を変化させたラマン増幅用光ファイバF2を用いた場合のSNR改善効果RSNR(F1+F2)は、励起光パワーPPの増加とともに増大し、それぞれ励起光パワーが170mW、及び180mWのとき、SNR改善効果はそれぞれ約6.5dB、及び7.0dBで最大となることが分かる。
従って、それぞれのSNR改善効果RSNR(F1)、及びRSNR(F1+F2)の最大値の差分として得られる、本実施例に係るラマン増幅用光ファイバを用いたときの、伝搬方向に一様な屈折率分布を有する光ファイバのみを用いた場合に対するSNR改善効果RSNRは0.5dBとなる。
即ち、光伝送路1を単一モード光ファイバF1とラマン増幅用光ファイバF2とから構成することにより、光伝送路1を伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1のみで構成した場合に比べ、ラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果がより向上することがわかる。
図9は、図4、及び図6に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバを有する図1に記載の全長L(=L1+L2)=80kmのラマン増幅光伝送システムにおいて、SNR改善効果RSNRと、本実施例のラマン増幅用光ファイバF2の長さL2との関係を示すグラフである。図中の3本の実線は、前記ラマン利得率の変化率RCRが異なる場合における計算結果を示す。図9において、いずれのラマン利得率の変化率RCRにおいても、伝搬方向にラマン利得率CRが変化したラマン増幅用光ファイバF2の長さL2が30kmから40km付近において、良好なSNR改善効果RSNRが得られることがわかる。
図10は、図4、及び図6に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバF2を有する図1に記載のラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果RSNRと、ラマン利得率の変化率RCRの関係を示すグラフである。尚、ラマン増幅用光ファイバF2の長さL2は35kmとした。図10から、ラマン利得率の変化率RCRが0より大きい領域でSNR改善効果RSNRが0より大きくなり、本実施例に係るラマン増幅用光ファイバF2、並びに当該ラマン増幅用光ファイバF2を用いたラマン増幅光伝送システムによりSNR改善効果を得られることがわかる。
以上に説明したように、本実施例によれば、ラマン増幅用光ファイバF2のラマン利得率を制御し、該ラマン利得率を伝搬方向に連続的に変化させることにより、ラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果の向上を可能とするといった効果が得られる。
また、本実施例に係るラマン増幅用光ファイバF2及びラマン増幅光伝送システムによれば、任意の信号波長帯域における零分散波長特性も同時に満たすこととしたため、当該波長帯域における高速光伝送特性も好適にするといった効果も奏する。
更には、本実施例のラマン増幅用光ファイバでは、伝搬方向における屈折率分布を連続的に制御しているため、高入力光伝送システムや波長分割多重光伝送システムで問題となるブリルアン散乱による入力光強度制限や、4光波混合等による伝送特性劣化も低減するといった効果も奏する。
尚、本発明に適用されるラマン増幅用光ファイバとしては、本実施例の波長1550nm帯に零分散波長を有するラマン増幅用光ファイバF2に限らず、図3に示した以外の任意の屈折率分布、例えば、セグメント型等が適用可能である。
図11〜図16を用いて本発明の第2の実施例に係るラマン増幅用光ファイバ及びラマン増幅光伝送システムについて説明する。本実施例は、図1に示し上述した実施形態において説明した構成に適用されるものであって、図1に示したラマン増幅用光ファイバF2として波長1550nm帯で負の波長分散を有するラマン増幅用光ファイバを用いる例である。
尚、本実施例に係るラマン増幅光伝送システムにおいては、図1に示し上述した伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1として1.3μm帯零分散単一モード光ファイバを用い、当該1.3μm零分散単一モード光ファイバF1のラマン利得率CR、損失係数αS、並びに長さL1は、それぞれ0.44WKm-1、0.2dB/km、並びに80kmとした。また、当該1.3μm帯零分散単一モード光ファイバF1の波長1550nmにおける波長分散D、並びに分散スロープSは、それぞれ17ps/nm・km、及び0.056ps/nm・kmとした。
図11は本実施例で用いた、波長1550nm帯で負の波長分散特性を有するラマン増幅用光ファイバF2の断面方向の屈折率分布を表す概念図である。図11中に示す値71,72,73はそれぞれ第一コア部、第二コア部、クラッド部の屈折率を示している。ラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部は純石英からなり、図11中、Δ21、Δ22、及びa21、a22はそれぞれクラッド部、即ち、純石英の屈折率に対する第一コア部、第二コア部の比屈折率差、及び第一コア部、第二コア部の半径を表す。
ここで、第二コア半径a22に対する第一コア半径a21の比率をRa(本実施例ではRa=a21/a22)として定義する。また、本実施例において、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ22は−0.5%とした。
図12は、図11に示される屈折率分布を有するラマン増幅用光ファイバF2において、波長1550nmにおける分散対スロープ比(RDS)が0.0033nm-1となるときの、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21と、第二コア半径a22との関係を表すグラフである。ここで、任意の波長λにおける分散対スロープ比(RDS)は、その波長λにおける波長分散Dλと分散スロープSλを用いて、次の(15)式により定義される。
Figure 2009036802
また、図12で用いた分散対スロープ比(RDS)の値は1.3μm帯零分散単一モード光ファイバF1の波長1550nmにおける前記波長分散D、並びに分散スロープSの代表値である17ps/nm・km、並びに0.056ps/nm2・kmから決定した。図12に示される比屈折率差Δ21と第二コア半径a22の関係を有するラマン増幅用光ファイバF2を用いることにより、波長1550nm帯における前記1.3μm帯零分散単一モード光ファイバF1中の累積分散を効率よく補償することが可能となる。
図13は、図12に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対する、波長1550nmにおける波長分散Dの関係を示すグラフである。図13より、仮に、ラマン増幅用光ファイバF2の波長1550nmにおける波長分散Dを−200ps/nm・kmに設定すると、図中の破線矢印で示すように比率Raが0.32から0.20の範囲において、比屈折率差Δ21を概ね1.9%から3.0%の領域で可変することにより、当該ラマン増幅用光ファイバF2の波長1550nmにおける波長分散特性を保持することが可能となることがわかる。
図14は、図12に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対する、波長1550nmにおける実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。図13及び図14より、仮に、ラマン増幅用光ファイバF2の波長1550nmにおける波長分散Dを−200ps/nm・kmに設定した場合、当該ラマン増幅用光ファイバF2の実効断面積を図14中の破線矢印で示される領域、即ち、概ね23μm2から12μm2まで変化させることが可能となる。
図15は、図12に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバF2のクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対する、ラマン利得率CRの関係を示すグラフである。図13及び図15において、ラマン増幅用光ファイバF2の波長1550nmにおける波長分散Dを−200ps/nm・kmと仮定すると、当該ラマン増幅用光ファイバF2の伝搬方向におけるラマン利得率CRを図15中に破線矢印で示す領域、即ち、概ね3.1WKm-1から7.9WKm-1まで可変することが可能となる。また、このときのラマン増幅用光ファイバF2の長さL2を6.8kmとすることにより、前記長さ80kmの1.3μm帯零分散単一モード光ファイバF1中の波長1550nmにおける累積分散をゼロとすることが可能となる。
図16は、図12から図15に示される設計条件を満たすラマン増幅用光ファイバF2を有する図1に示したラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果RSNRと、当該ラマン増幅用光ファイバF2のラマン利得率の変化率RCRとの関係を示すグラフである。
ここで、本実施例では、ラマン増幅用光ファイバF2のラマン利得率は一次元的に変化(本実施例では信号入射端側から信号出射端側に向かって増加)するものとした。また、従来技術、即ち伝搬方向に一様な屈折率分布を有する単一モード光ファイバF1のみで光伝送路が構成される(ラマン利得率の変化率RCR=0)場合には、前記L1=80kmの1.3μm帯零分散単一モード光ファイバF1の波長1550nmにおける累積分散を補償するため、前記長さL2のラマン増幅用光ファイバF2の代わりに、長さL2で伝搬方向に一様な屈折率分布を有する分散補償ファイバが接続されるものとした。
尚、当該分散補償ファイバの波長1550nmにおける波長分散D、ラマン利得率CR、並びに損失係数αSは、図10から図13の結果を参照し、一例としてそれぞれ−200ps/nm・km、5.5WKm-1、並びに0.3dB/kmとした。尚、信号光波長λS、及び励起光波長λPはそれぞれ1550nm、及び1450nmとし、入射信号光パワーPin、並びに伝送速度Bはそれぞれ−10dBm、並びに10Gbit/sとした。
図16から、ラマン増幅用光ファイバF2のラマン利得率の変化率RCRが0より大きい領域で、ラマン増幅用光ファイバF2を用いたラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果が向上することがわかる。特に、変化率RCRが0.48以上の領域では、1dB以上のSNR改善効果が得られることがわかる。
以上に説明したように、本実施例によれば、光伝送路1を単一モード光ファイバF1とラマン利得率CRを信号光の伝播方向に連続的に変化させたラマン増幅用光ファイバF2とから構成することにより、ラマン増幅光伝送システムにおけるSNR改善効果の向上を可能とするといった効果を奏する。また、任意の信号波長帯域における負の波長分散特性も同時に満たすこととしたため、当該使用波長帯域における単一モード光ファイバ中の累積分散の低減を可能とし、当該単一モード光ファイバを用いた高速光伝送特性も好適とするといった効果も奏する。
更には、本実施例に係るラマン増幅用光ファイバでは、伝搬方向における屈折率分布を連続的に制御しているため、高入力光伝送システムや波長分割多重光伝送システムで問題となる、ブリルアン散乱による入力光強度制限や、4光波混合等による伝送特性劣化も低減するといった効果も奏する。
このように、本実施例によれば、ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける信号対雑音比を向上させることを可能とするラマン増幅用光ファイバ及び当該ラマン増幅用光ファイバを用いたラマン増幅光伝送システムが得られる。
尚、本発明に適用されるラマン増幅用光ファイバとしては、本実施例の波長1550nm帯で負の波長分散特性を有するラマン増幅用光ファイバF2に限らず、図11に示した以外の任意の屈折率分布、例えば、多重クラッド型等、が適用可能である。
また、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、信号光の伝搬方向に対してラマン利得率が連続的に変化するラマン増幅用光ファイバを、信号入射端側のラマン利得率に比較して信号出射端側のラマン利得率が低くなるように構成する等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明は、単一モード光ファイバを用いた光信号通信における出力端での信号光の信号対雑音比特性を改善するラマン増幅用光ファイバ並びにラマン増幅光伝送システムに適用して好適なものである。
本発明の実施形態に係るラマン増幅用光ファイバを用いたラマン増幅光伝送システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るラマン増幅用光ファイバの伝搬方向における光ファイバパラメータ変化の概念を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る波長1550nm帯に零分散波長特性を有するラマン増幅用光ファイバの断面方向の屈折率分布を表す概念図である。 図3に示す屈折率分布を有する本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、零分散波長を1550nmとしたときのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する波長1550nmにおける実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。 図3に示される屈折率分布を有する本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11と、クラッド部と第二コア部の比屈折率差Δ12の比率RΔを0.05としたときのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対する各零分散波長における実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。 図3に示される屈折率分布を有する本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、零分散波長を1550nmとしたときのクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対するラマン利得率CRの関係を示すグラフである。 図3に示される屈折率分布を有する本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバにおける、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ11に対するラマン利得率CRの関係を示すグラフである。 本発明の実施例1に係るラマン増幅光伝送システムにおいて、波長1550nm帯に零分散波長特性を有する本発明のラマン増幅用光ファイバを用いた場合の励起光パワーPPに対するSNR改善効果RSNRの計算結果の一例を示すグラフである。 図4及び図6に示される設計条件を満たす本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバを有する図1に記載のラマン増幅光伝送システムにおいて、SNR改善効果RSNRと、当該ラマン増幅用光ファイバの長さL2との関係を示すグラフである。 図4及び図6に示される設計条件を満たす本発明の実施例1に係るラマン増幅用光ファイバを有する図1に記載のラマン増幅光伝送システムにおいて、SNR改善効果RSNRと、当該ラマン増幅用光ファイバのラマン利得率の変化RCRとの関係を示すグラフである。 波長1550nm帯で負の波長分散特性を有する本発明の実施例2に係るラマン増幅用光ファイバの断面方向の屈折率分布を表す概念図である。 図11に示される屈折率分布を有するラマン増幅用光ファイバにおいて、従来の1.3μm帯零分散単一モード光ファイバと同等の分散対スロープ比(RDS)を実現するクラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21と、第二コア半径a22との関係を表すグラフである。 図12に示される設計条件を満たす本発明の実施例2に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対する波長1550nmにおける波長分散Dの関係を示すグラフである。 図12に示される設計条件を満たす本発明の実施例2に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対する波長1550nmにおける実効断面積Aeffの関係を示すグラフである。 図12に示される設計条件を満たす本発明の実施例2に係るラマン増幅用光ファイバにおいて、クラッド部と第一コア部の比屈折率差Δ21に対するラマン利得率CRの関係を示すグラフである。 図12から図15に示される設計条件を満たす本発明の実施例2に係るラマン増幅用光ファイバを有する図1に記載のラマン増幅光伝送システムにおいて、SNR改善効果RSNRと、当該ラマン増幅用光ファイバのラマン利得率の変化率RCRとの関係を示すグラフである。
符号の説明
F1 単一モード光ファイバ
F2 ラマン増幅用光ファイバ
1 光伝送路
2 サーキュレータ
3 ラマン励起光源(Pump)
4 エルビウムドープファイバ増幅器(EDFA)
5 受光部

Claims (5)

  1. 信号光の伝搬方向に連続的に変化する屈折率分布を有する光ファイバであって、ラマン利得率が前記伝搬方向に連続的に変化することを特徴とするラマン増幅用光ファイバ。
  2. 任意の信号波長帯域に零分散波長を有し、前記伝搬方向に一様な波長分散特性を有する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅用光ファイバ。
  3. 任意の信号波長帯域に平均零分散波長を有し、前記伝搬方向に波長分散特性が変化する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅用光ファイバ。
  4. 任意の信号波長帯域で負の波長分散特性を有する光ファイバであって、当該光ファイバの入射端と出射端におけるラマン利得率が異なることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅用光ファイバ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラマン増幅用光ファイバと、信号光の伝搬方向に一様な屈折率分布を有する光ファイバと、前記ラマン増幅用光ファイバの前記伝搬方向に対して後方に配置され、該ラマン増幅用光ファイバに信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬する励起光を注入するラマン励起光源とを有することを特徴とするラマン増幅光伝送システム。
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