JP2009035978A - 浴室ユニット - Google Patents

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Hiroaki Takechi
浩明 武市
Akihiko Suzuki
明彦 鈴木
Takayuki Uchida
貴之 内田
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Abstract

【課題】 本願発明は、より大きな鏡を用いても、清掃可能な浴室ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】 防水パンと、この防水パンの上に載置する壁パネルとを有し、上記壁パネルが、その表面全面を鏡面とする浴室ユニット。
【選択図】 図6

Description

本発明は、浴室ユニット、特にその壁面に関する。
浴室ユニットは、在来工法に比較し、工期を大幅に短くすることを目的として考え出されたもので、浴室を形成する部材を予め作成し、これら部材を施工現場に組み立てるようにしている。
図1は、浴室ユニットを示す概略透視斜視図である。浴室ユニット1は、底面を防水パン2、側面を壁パネル3、上面を天井パネル4として閉空間を形成している。浴室ユニット1の内部には、防水パン2の上に載置された浴槽5、洗い場正面に設置されたカウンター6、このカウンター6の近傍も設けた水栓7、壁パネル3に固着させた鏡8、室内を照らす灯具9等があり、これらを短時間にて施工することができる。
尚、防水パン2は、浴槽5を載置する浴槽載置防水パンと、洗い場を形成する洗い場防水パンとが、一体成形されたものと、分割されたものとがあり、分割されたものは、施工現場にて2つの防水パンを水密的に結合して使用する。
壁パネル3は、樹脂製のものと、鋼板製のものとに大別されるが、近年では鋼板製のものが多く、裏面に石膏ボード、断熱材等が配置される。
鏡8は、壁パネル3に対して固定されており、壁パネルに対してビス等により固定した枠体内部に鏡を嵌めこむようにしており、壁パネル3から枠体及び鏡の厚みだけ突出するようになっている。
特開2004−41287号公報
しかしながら、図1に示す鏡は、その設置構造より、壁パネルから突出し、鏡裏面と壁パネルとの間に隙間が生じているので、鏡裏面が汚れても清掃することができず、鏡が大きくなる程、この清掃できない部分も大きくなるとの課題がある。
本願発明は、より大きな鏡を用いても、清掃可能な浴室ユニットを提供することを目的とする。
本発明は以下のものに関する。
(1)防水パンと、この防水パンの上に載置する壁パネルとを有し、上記壁パネルが、その表面全面を鏡面とする浴室ユニット。
(2)項(1)において、鏡面が、透光性板体の一面に鏡面処理を施したものである浴室ユニット。
(3)項(1)又は(2)において、鏡面の一部が印刷面を有する浴室ユニット。
本願発明は、壁パネル自体を鏡面にすることで、鏡と壁パネルとの間の隙間をなくしているので、清掃不可能な汚れ場所がない。
また、壁パネルの全面を鏡面にすることで、使用者は、最大限大きな鏡を使用することができる。
鏡面が、透光性板体の一面に鏡面処理を施したものである場合は、透光性板体の厚みにより深みを与えることができる。
鏡表面に印刷面を有する場合は、大きな鏡を用いながら、更に意匠性を高めることができ、印刷面を変化させることで、個々の要求にも応えることができる。
本発明にて述べる防水パンは、その周囲に壁パネルを載置する壁パネル載置面を有するものであれば、その他限定されるものでない。
防水パンは、浴槽載置部と、洗い場部とが一体成形されたものでも、個々に製造したものを後に水密結合させたものでもよく、更に3つ以上に分割されたものを水密結合させることもできる。
壁パネル載置面の外周には、水返しを行う立上壁を備えたものが好ましく、この高さは任意に設定することができる。
防水パンの材質は、特に限定されるものではないが、水場であることから、錆の出にくい金属、防錆処理を行った金属、合成樹脂等を使用することができ、中でも合成樹脂製のものが加工性、耐久性から好ましい。より具体的には、不飽和ポリエステルにガラス繊維を含浸させてシート状にしたシート・モールディング・コンパウンド(SMC)を、金型内にて加熱・加圧したものを好ましく用いることができる。
本発明にて述べる壁パネルは、その表面全面を鏡面とするものであればよく、他に限定されるものではない。
壁パネルは、先に述べた防水パン上に立設されるが、この立設は、例えば防水パン上に設置したフレームに対し、壁パネルの周囲に設けたフランジを挿入することで行うことができる。
鏡面の表面には、クリア層を設けることができ、また、印刷面を設けることもできる。印刷面は、スクリーン印刷、インクジェット印刷等、適宜選択することができるが、印刷面の表面を他の耐水性皮膜にて覆わない場合は、印刷面に使用するインクを耐水性のものにする必用がある。
鏡面は、形状及び色彩を反射光により使用者が認識できるものであり、必ずしも100%近くの反射率を有する必要はない。
また、浴室ユニットを形成する壁パネルが、複数ある場合は、少なくとも1枚の壁パネルが鏡面である必要があり、必ずしも全ての壁パネルを鏡面にする必要はない。
一部のパネルを鏡面とする場合は、その鏡面の壁パネルを、カウンター設置する壁パネルとすることで、使用者の使い勝手が良くなる。
更に、鏡面である壁パネルは、搬送中、施工中に、鏡面への傷付着防止のため、保護フィルムを貼り付けることが好ましい。
本発明にて述べる透光性板体は、無色透明なものであれば特に限定されるものではなく、合成樹脂成形品等を使用することができる。具体的には、透明性が高いアクリル樹脂成形品を用いることが好ましい。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図2は、本発明に係る浴室ユニットの1実施例を説明する壁パネルの斜視図である。壁パネル3は、浴室内に面する表面材10と、この表面材10の裏面に接着された芯材11とを積層接着成形して形成されている。
表面材10は、鏡面仕上げのステンレス板を使用し、鏡としての使い勝手を付与してあり、芯材11は、石膏ボードを用いている。
表面材10と芯材11とは、アクリル系接着剤で接着してあり、接着材の厚みをより均一にすることで、表面材10の表面の平坦面が歪まないようにしている。
図3は、図2に示す壁パネルの水平方向断面図である。
壁パネル3は、上下左右の辺を曲げ加工してフランジ12を形成し、防水パン上に載置するフレームを介して設置される。
より具体的には、溝を有したフレームに対し、隣接配置する壁パネルのフランジを各々挿入し、溝内にてフランジ同士を突き当て、浴室内の壁パネル間にコーキングを施して止水する。
図4は、本発明に係る浴室ユニットの他の実施例を説明する壁パネルの断面図である。
本実施例で用いている壁パネル3は、表面材10として、裏面に鏡面処理を施した透明アクリル板を使用しており、芯材11として、石膏ボードを用いている。
壁パネル3は、周囲にフランジ12を形成した鋼板パネル15に対し、浴室側となる面に表面材10をアクリル系接着材により貼り付け、反対側に芯材11をアクリル系接着材にて貼り付けてある。
更に、本実施例の壁パネルは、芯材11に対して断熱材13である発泡ポリスチレンの板体を接着して、断熱性能を上げている。
図5は、本発明に用いる壁パネルの更に別の実施例である断面図である。
壁パネル3の構成は、図4にて説明した壁パネルとほぼ同じで、表面材10の浴室側表面に印刷面14を設けていることが異なる。
印刷面14は、インクジェット印刷機にて印刷を行ったものであり、表面には耐水性クリア塗料にて保護膜を形成してある。
図6は、図5に示す壁パネルの浴室側から見た斜視図を示す。
印刷面14は、使用者から見ると、鏡面を隠蔽するが、アクリル板の厚みにより印刷面の裏面が鏡に映り込み、二重になっている。そのため、壁パネル3に奥行き感が生じて、高い意匠性を発揮することになり、浴室を広く見せることもできる。これは、隠蔽される、されないに係わらず、全面を鏡面にしていることによりもたらせている効果の一つである。
従来例を示す浴室ユニットの概略透視斜視図である。 本発明の1実施例である壁パネルの斜視図である。 図2に示す壁パネルの水平方向断面図である。 本発明の他の実施例を示す壁パネルの断面図である。 本発明の更に他の実施例を示す壁パネルの断面図である。 図5に示す壁パネルの一部斜視図である。
符号の説明
1…浴室ユニット、2…防水パン、3…壁パネル、4…天井パネル、5…浴槽、6…カウンター、7…水栓、8…鏡、9…灯具、10…表面材、11…芯材、12…フランジ、13…断熱材、14…印刷面、15…鋼板パネル

Claims (3)

  1. 防水パンと、この防水パンの上に載置する壁パネルとを有し、上記壁パネルが、その表面全面を鏡面とする浴室ユニット。
  2. 請求項1において、鏡面が、透光性板体の一面に鏡面処理を施したものである浴室ユニット。
  3. 請求項1又は2において、鏡面の一部が印刷面を有する浴室ユニット。
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