JP2009034365A - 遊技機及び遊技機用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源投入後最初の遊技において打ち込み機の使用を検知するとともに、これを遊技機の表示部を用いてエラーとして報知することにより、打ち込み機の使用を周知にさせる。
【解決手段】主制御装置20Aに、有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを記憶する有利遊技移行記憶手段と、遊技毎に副制御装置に有利遊技移行記憶信号を出力する有利遊技移行記憶信号出力手段とを設け、副制御装置20Bには、当選信号を受信した場合に当該受信を記憶する当選信号受信記憶手段を設け、当選信号受信記憶手段が受信を記憶していないのに有利遊技移行記憶信号を受信した場合には、遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせる。
【選択図】図6

Description

この発明は、当選判定の抽選を行い、スタートスイッチの操作により回転リールなどの図柄表示手段が変動し、ストップスイッチの操作によってそれらの変動を停止させるようにした遊技機に関するものである。
この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選した遊技において、当該当選役に係る図柄を入賞の態様に停止させることができると入賞となり、メダルの払い出し等が行われる。また、当選役には、当選の権利を次遊技以降に持ち越す特別当選(いわゆるボーナス当選)があり、ボーナスに入賞すると通常遊技よりも有利なボーナスゲームに移行するようになっている。
ところで、遊技店では、稼働率を上げるために開店時に遊技台をボーナス内部中や高確率状態など有利な状態にしておくいわゆる「モーニング」と呼ばれるサービスが行われている。従前は、店の従業員が遊技を行い、ボーナス当選を「リーチ目」などの告知によって判断して遊技を中止することにより、遊技機をボーナス内部状態にしていたが、近年では、「打ち込み機」と呼ばれる機械が用いられている。
この「打ち込み機」とは、遊技機の制御基板に接続することにより、スタート信号、ストップ信号に代わる電気信号を送信して、操作手段の操作によらず、抽選や遊技機の作動を自動的に行わせるようにした機器である。打ち込み機を使用するには、制御基板にハーネスを接続しなければならないが、このような行為は違法行為であるため、店側としてはそれを察知されたくない。
かかるハーネスの抜き差しを防止するために、特許文献1に示すように、遊技機に内蔵される複数の基板間を接続するハーネスが外されたことを検知してエラー報知する発明がなされている。
特開2007−159646号公報
一方、従来の遊技機では、ボーナスが当選すると、所定の報知演出を行わせるために、遊技制御装置(メイン基板といわれている)から演出制御装置(サブ基板といわれている)にボーナス当選を知らせる信号が出力されるようになっている。また、ボーナス内部中(ボーナスフラグ成立中)においても、1回の遊技毎に、ボーナス内部中を知らせる信号が出力されるようになっている。このボーナス内部中を知らせる信号は、遊技機の主電源をOFFにしても、ボーナスフラグが成立している限り送信される。このため、打ち込み機を使用していても、ボーナス当選時に所定の当選告知演出が行われる可能性が高いが、店側としてはこのような演出を行ってほしくないために、メイン基板とサブ基板とをつなぐハーネスを抜いた状態で打ち込み機を接続する可能性が高い。そして、ハーネスを抜いた後は、打ち込みが終了したところで電源をOFFにし、メイン基板とサブ基板とを接続し直してから電源をONにする作業が必ず行われる。
そこで本願発明は、上記した点に着目し、電源投入後最初の遊技において打ち込み機の使用を検知するとともに、これを遊技機の表示部を用いてエラーとして報知することにより、打ち込み機の使用を周知にさせることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記複数の回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(40)を個々に停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記複数の回転リール(40)の停止図柄の組み合わせにより規定される当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに、前記スタートスイッチ(30)、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づく遊技機の作動を制御するための主制御装置(20A)と、前記主制御装置(20A)と外部接続部を介して電気的に接続され、前記主制御装置(20A)からの出力信号に基づいて、遊技機の表示部(表示装置66)に演出その他の表示を行わせるための副制御装置(20B)とを少なくとも備え、遊技媒体の投入により前記スタートスイッチ(30)の操作が可能となり、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選している場合であって、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づいて前記複数の回転リール(40)の当選に係る図柄を予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞となり、遊技者に遊技媒体の払い出しその他の利益を付与する遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパロット遊技機とすることができ、上記構成の他にも、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。なお、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。また、「その他の利益」とは、有利遊技へ移行や、遊技媒体の投入無しに次ゲームを行うことができることを含むものである。
また、本発明に係る遊技機は、遊技として、通常行われる通常遊技と、通常遊技よりも多くの利益を付与可能な有利遊技とを備え、前記当選役として、入賞することにより遊技媒体を払い出す払い出し当選役と、前記通常遊技中に入賞することにより前記有利遊技に移行させるための特定当選役とを少なくとも備えている。
ここで、「有利遊技」としては、いわゆるボーナスゲーム(BB、RB)などの特別遊技や、リプレイタイム、チャレンジタイムなどの特殊遊技が含まれる。
前記主制御装置(20A)は、主として遊技機の作動を制御するものであり、一般にメイン基板と呼ばれているものである。また前記副制御装置(20B)は、主として遊技に付随する演出や表示に関する制御を行うためのものであり、一般にサブ基板と呼ばれているものである。主制御装置(20A)と副制御装置(20B)は、それぞれ別個の基板として構成されており、それぞれの基板に設けられた外部接続部(コネクタ)にハーネスなどの電気結線を繋ぐことによって電気的に接続されている。
そして、前記主制御装置(20A)は、前記当選判定の抽選の結果、少なくとも前記特定当選役が当選した場合には、前記副制御装置に当選信号を出力し、前記特定当選役の当選に基づき前記有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを有利遊技移行記憶として記憶するとともに、当該記憶に基づいて、遊技毎に、前記副制御装置に有利遊技移行記憶信号を出力可能に形成されており、前記副制御装置(20B)は、前記当選信号を受信した場合に、当該受信を記憶するとともに、前記当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号の受信に基づいて、前記表示部(66)に当選報知の演出表示を行わせ、遊技機の電源投入後、最初の遊技において、前記有利遊技移行記憶信号を受信したにもかかわらず前記当選信号の受信を記憶していない場合には、前記表示部(66)に遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせることを特徴とする。
ここで、前記「当選信号」は、特定当選役以外の当選役が当選した場合にも出力可能であってもよい。また、前記「有利遊技移行記憶」には、当選判定の抽選結果が所定の当選(例えばBB)となったことを記憶する当選フラグや、特殊遊技が実行中であることを記憶する特殊遊技実行フラグなどが含まれる。
前記主制御装置(20A)は、一回の遊技毎に、有利遊技移行記憶信号を出力する。例えば、BBフラグが成立中(BB内部中)には、例えばスタートスイッチ(30)の操作毎に、BBフラグが成立している信号を出力する。有利遊技移行記憶が消去された場合(例えばBBが入賞してBB内部中が終了しBBフラグがリセットされた場合)には、有利遊技移行記憶信号の出力を停止する。なお主制御装置(20A)は、当選信号、有利遊技移行記憶信号以外の信号を副制御装置(20B)に出力可能であってもよい。
前記副制御装置(20B)では、当選信号の受信を例えば当選信号受信フラグの成立などにより記憶し、当選信号に係る有利遊技又は有利状態が終了した場合(これは主制御装置(20A)からの有利状態終了信号により検知することができる)にはその記憶を消去することができる。なお、当選信号の受信記憶は、電源断によっても消去されないようにしておけば、例えばBB内部中にホッパーなどにエラーが発生して電源が切られた場合、エラー解除後の電源投入時に有利遊技移行記憶信号によってエラーとなることがない。
(作用)
副制御装置(20B)は、遊技中においては、当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号(BB当選信号、BB内部中又はBB実行中信号)に基づいて、所定の確率で、当選報知演出を行わせる。具体例を挙げると、例えばBBが当選したときには、当選信号の受信を契機に当選を報知することができ、BBが当選したが入賞していない場合には、有利遊技移行記憶信号の受信を契機にBB内部中の報知を行うことができる。演出を行うか否かは例えば信号受信時に抽選によって決定することができる。
一方、BB等の特定当選役が当選したときに、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)の接続が絶たれていた場合、すなわち外部接続部のハーネスが抜かれていた場合には、主制御装置(20A)の出力する当選信号が副制御装置(20B)に送信されないので、当選信号受信記憶手段が受信を記憶できない。そして、その後、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)が接続され、電源投入後最初の遊技が行われると、主制御装置(20A)から有利遊技移行記憶信号が出力されるが、副制御装置(20B)では当該有利遊技移行記憶信号に対応する当選信号を受けていないということになる。
そして、このような状況になったときには、遊技機の表示部(66)をエラー状態にして、制御装置に不正が行われた可能性が高いことを遊技者に報知するとともに、店側にも警告することができる。なお、エラー表示を行わせると同時に遊技機を遊技不能の状態としてもよい。また、このエラー状態は、所定の解除操作、例えば遊技機内部に設けられたリセットスイッチ(19)を操作しないと解除されないように形成してもよい。
本発明によれば、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)のハーネスを外し、打ち込み機を取り付けて遊技機を有利状態にしてから再び主制御装置(20A)と副制御装置(20B)を接続するという店側の不正行為を抑制することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、前記複数の図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、図柄変動中の前記図柄表示手段の表示を個々に停止させるための図柄変動停止手段、前記複数の図柄表示手段の停止図柄の組み合わせにより規定される当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選している場合であって、前記図柄変動停止手段の操作に基づいて前記複数の図柄表示手段の当選に係る図柄を予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞と扱い遊技者に所定の利益を付与するための入賞手段、通常行われる通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、通常遊技よりも多くの利益を付与可能な有利遊技を制御するための有利遊技制御手段、前記当選判定の抽選の結果、少なくとも前記有利遊技に移行させるための特定当選役が当選した場合には当選信号を出力する当選信号出力手段、前記特定当選役の当選に基づき前記有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを有利遊技移行記憶として記憶する有利遊技移行記憶手段、前記有利遊技移行記憶手段の記憶に基づいて、遊技毎に、有利遊技移行記憶信号を出力する有利遊技移行記憶信号出力手段、として機能させるための遊技機用プログラムを記憶した主制御装置(20A)、と外部接続部を介して電気的に接続され、前記主制御装置(20A)からの出力信号に基づいて、遊技機の表示部に演出その他の表示を行わせるための副制御装置(20B)に用いられる遊技機用プログラムに係る。
そして、この遊技機用プログラムは、前記当選信号を受信した場合には当該受信を記憶し、前記当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号の受信に基づいて、遊技機の表示部に当選報知の演出表示を行わせ、遊技機の電源投入後、最初の遊技において前記有利遊技移行記憶信号を受信したにもかかわらず前記当選信号の受信を記憶していない場合には、遊技機の表示部に遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄を表示した回転リール(40)とし、この回転リール(40)の回転を制御するように形成することができる。この場合、前記図柄変動開始手段は、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)とすることができ、前記図柄変動停止手段は、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)とすることができる。
あるいは、前記図柄表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
前記「入賞手段」は、前記主制御装置(20A)で現実の遊技機を制御しようとする場合には、所定の利益として、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、主制御装置(20A)で業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、所定の利益として、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明に係る主制御装置(20A)が搭載している遊技機用プログラムは、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
そして、本発明によれば、副制御装置(20B)は、遊技中においては、当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号に基づいて、所定の確率で、当選報知演出を行わせる。具体例を挙げると、例えばBBが当選したときには、当選信号の受信を契機に当選を報知することができ、BBが当選したが入賞していない場合には、有利遊技移行記憶信号の受信を契機にBB内部中の報知を行うことができる。演出を行うか否かは例えば信号受信時に抽選によって決定することができる。
一方、BB等の特定当選役が当選したときに、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)の接続が絶たれていた場合、すなわち外部接続部のハーネスが抜かれていた場合には、主制御装置(20A)の出力する当選信号が副制御装置(20B)に送信されないので、当選信号受信記憶手段が受信を記憶できない。そして、その後、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)が接続され、電源投入後最初の遊技が行われると、主制御装置(20A)から有利遊技移行記憶信号が出力されるが、副制御装置(20B)では当該有利遊技移行記憶信号に対応する当選信号を受けていないということになる。このような状況になったときには、遊技機の表示部(66)をエラー状態にして、制御装置に不正が行われた可能性が高いことを遊技者に報知するとともに、店側にも警告することができる。なお、エラー表示を行わせると同時に遊技機を遊技不能の状態としてもよい。また、このエラー状態は、所定の解除操作、例えば遊技機内部に設けられたリセットスイッチ(19)を操作しないと解除されないように形成してもよい。
本発明によれば、主制御装置(20A)と副制御装置(20B)のハーネスを外し、打ち込み機を取り付けて遊技機を有利状態にしてから再び主制御装置(20A)と副制御装置(20B)を接続するという店側の不正行為を抑制することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、電源投入後最初の遊技において打ち込み機の使用を検知するとともに、これを遊技機の表示部を用いてエラーとして報知することにより、打ち込み機の使用を周知にさせることが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン1の外観正面図、図2はスロットマシンの入力、出力、制御を示すブロック図、図3乃至図6はスロットマシンの作動を示す流れ図である。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面側に取り付けられた前扉3を有する。前扉3には、遊技者側に向かって臨む正面パネル12が形成されており、さらに正面パネル12には、3個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉3の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。また、筐体11の内部には、回転リール40を備えたリールユニット60と、メダルを払い出すためのホッパーユニット65と、スロットマシン1の主電源を入れるための電源装置4と、スロットマシン1の全体の動作を制御するための制御装置20とが内蔵されている。
(制御装置20)
制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えており、主として遊技に関わる制御を行うための主制御装置20Aと、主として演出などの表示に関わる制御を行うための副制御装置20Bとを有している。主制御装置20A及び副制御装置20Bは、一般にメイン基板、サブ基板と呼ばれているものであって、それぞれ別の制御基板からなり、両者はそれぞれの基板に設けられた外部接続部としてのコネクタをハーネスで繋いで電気的に接続されている。そして、各制御基板のCPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)乃至(4)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)信号出力装置22
(3)演出制御装置23
(4)エラー表示制御装置24
前記主制御装置20Aには、遊技制御装置21及び信号出力装置22が配置されている。遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものであり、信号出力装置22は、遊技制御装置21が出力する諸信号を副制御装置20Bに送出するためのものである。
また、前記副制御装置20Bには、演出制御装置23及びエラー表示制御装置24が配置されている。演出制御装置23は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30等の操作手段の操作信号に基づいて、ランプ68やスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものであり、エラー表示制御装置24は、表示装置66に所定のエラー表示を行わせるためのものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)電源スイッチ18
(7)リセットスイッチ19
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(7)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵された検知センサであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、回転リール40の下方に位置するボタンスイッチであって、クレジットをメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルを予め遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン1は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、回転リールの斜め下方に位置するボタンスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個のボタンから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されている。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(電源スイッチ18)
電源スイッチ18は、特に図示しないが、電源装置4に設けられたスイッチであって、スロットマシン1の主電源のON/OFFを切り替えるためのものである。
(リセットスイッチ19)
リセットスイッチ19は、特に図示しないが、筐体11の内部に設けられたスイッチであって、エラー状態を元に戻すためのものである。具体的には、例えば、電源装置4に設けられたボタンスイッチや、前扉3の鍵穴の近傍に設けられ鍵を解錠方向と逆方向に回すことによりスイッチングされるセンサとすることができる。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(画像表示部67及びランプ66及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40から構成されている。各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えており、このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に設けられた払い出し装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出表示を行うとともに、エラー時には所定のエラー表示を行うものである。具体的には、表示装置66は、図1に示すように、画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(3)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)特殊遊技制御手段90
(4)当選抽選手段110
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の1個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を3個全て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。
また、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選した場合、対応する当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、あるいは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、通常遊技よりも有利な有利遊技としての特別遊技を行わせるためのものである。
また、特別遊技制御手段80は、特別遊技期間中、特別遊技が実行されていることを表す特別遊技実行フラグを成立させ、特別遊技の終了時に特別遊技実行フラグをリセットする。すなわち、特別遊技制御手段80は、有利遊技移行記憶手段としても機能するものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム・以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム・以下RBゲーム)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム・以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
(BBゲーム)
通常遊技において、BB当選図柄、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に3個揃うと、次遊技からBBゲームに移行する。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、RBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われる。そして、BBゲームは、一定枚数のメダル払い出し終了により終了するものである。
(RBゲーム)
RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となるJACゲームが行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かのJACゲームが最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、あるいは最大12回のJACゲームの終了により、RBゲームは終了するものである。
(特殊遊技制御手段90)
特殊遊技制御手段90は、当選抽選手段110の抽選結果、又は遊技中に行われる特殊遊技に移行するか否かの抽選の抽選結果に基づいて、前記特別遊技以外の有利遊技としての特殊遊技を行わせるためのものである。
また、特殊遊技制御手段90は、特殊遊技期間中、特殊遊技が実行されていることを表す特殊遊技実行フラグを成立させる。また、特殊遊技の開始決定時期と特殊遊技開始時期とが一致していない場合、例えば特殊遊技の開始決定後、所定回数の遊技消化あるいは所定の遊技期間の経過後に決定に係る特殊遊技が開始されるような場合には、特殊遊技の開始決定時に特殊遊技実行フラグをセットする。すなわち、特殊遊技制御手段90は、特殊遊技の開始時又は特殊遊技の開始決定時に特殊遊技実行フラグをセットし、特殊遊技の終了時にリセットする、有利遊技移行記憶手段としても機能するものである。
そして、特殊遊技としては、以下の遊技を設けることができる。
(1)リプレイタイム遊技
(2)チャレンジタイム遊技
なお、特殊遊技は上記2つの遊技に限定されるものではない。
(リプレイタイム遊技)
リプレイタイム遊技とは、通常遊技よりもリプレイ当選確率が高くなるように設定された遊技期間(リプレイタイム・RT)に行われる遊技である。
リプレイタイムは、通常遊技中にリプレイタイム移行を可能とする特定の当選役が入賞した場合に開始される。この特定の当選役が入賞すると、当選抽選手段110の当選判定テーブル113がリプレイ当選領域の広いテーブルに切り替えられることにより、ハズレの確率が減ってリプレイ当選の確率が高くなる。リプレイはメダル投入を必要としない遊技であるため、リプレイが増えることにより遊技者の手持ちのメダルが減らず、結果として遊技者に有利な遊技期間となる。
リプレイタイムは、所定回数の遊技が終了した場合、あるいはBBに当選した場合又はBBが入賞した場合、もしくはリプレイタイムを終了させるための特定の当選役が入賞した場合に終了する。
(チャレンジタイム遊技)
チャレンジタイム遊技とは、小役当選図柄については、当選判定手段110の抽選結果にかかわらず、引き込み、蹴飛ばしの停止制御を行わず、特別当選役(BB、RB)が当選した場合には当該特別図柄の引き込みを優先的に行い、特別当選役が当選していない場合には当該図柄の蹴飛ばし行うように設定された遊技期間(チャレンジタイム・CT)に行われる遊技である。すなわち、特別当選以外については、遊技者の目押しの技量のみによって入賞を狙うことができ、目押しの技量の優れた遊技者にとってはメダル獲得の機会を増やすチャンスとなる。
チャレンジタイムは、チャレンジタイムを行うか否かの抽選結果が当たりの場合に、例えばBB終了後に開始される。そして、チャレンジタイム中にBBに入賞した場合、所定の遊技回数を消化した場合、あるいは獲得メダル(払い出し枚数と投入枚数の差枚数)が所定枚数を超えた場合に終了する。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて、当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。
上記当選抽選手段110は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
(5)当選フラグ成立手段115
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(5)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(当選フラグ成立手段115)
当選フラグ成立手段115は、判定手段114が所定の当選を決定した場合に、当選フラグを成立させてそれを記憶するためのものである。
当選フラグ成立手段115は、前記判定手段114がいずれかの当選役を決定した場合、その当選に対応した当選フラグを成立させる。具体的には、小役当選の場合には小役当選フラグ、リプレイ当選の場合にはリプレイ当選フラグ、特別当選の場合には特別当選フラグをそれぞれセットする。特別当選に関しては、当選フラグ成立手段115は、有利遊技移行記憶手段としても機能するものであるといえる。
当選フラグは、原則として、当該当選役の入賞によってリセットされる。このうち、小役当選フラグとリプレイ当選フラグは、当該フラグ成立に係る遊技において入賞させられなかった場合、すなわち当選図柄を有効入賞ライン上に揃えて停止させることができなかった場合には、当該遊技の終了時にリセットされる。一方、特別当選フラグについては、当該フラグ成立に係る遊技において入賞させられなかった場合であっても、当該遊技でリセットされずに、次遊技以降に入賞の権利が持ち越される。この状態がいわゆる内部あたり状態である。
(コマンド出力装置22)
コマンド出力装置22は、遊技制御装置21の各手段の諸決定に基づいて、副制御装置20Bに所定のコマンドを出力するためのものである。信号出力装置22は、そして、以下のコマンドを出力可能に形成されている。
(1)当選コマンド
(2)フラグ成立コマンド
(3)終了コマンド
なお、コマンド出力装置22としては、上記以外のコマンドを出力可能であってもよい。
当選コマンドは、当選抽選手段110の抽選の結果、所定の当選役が当選した場合、又は特殊遊技を行うか否かの抽選に当選した場合に出力されるものであり、副制御装置20Bに当選を知らせるための出力信号である。なお、当選コマンドの出力に係る所定の当選役の種類は問わない。BB、RB当選のみならず、RT開始の契機となる特定当選役や、払い出し小役当選、リプレイ当選も含まれる。
また、フラグ成立コマンドは、遊技開始時(スタートスイッチ30の押下時)に当選フラグ又は特別遊技実行フラグ、特殊遊技実行フラグが成立している場合に出力されるものであり、副制御装置20Bに所定のフラグ成立を知らせるための出力信号である。
終了コマンドは、当選フラグ又は特殊遊技実行フラグがリセットされたときに出力されるものであり、副制御装置20Bに1回の遊技終了又は特定の遊技期間の終了を知らせるための出力信号である。具体的には、小役又はリプレイ当選フラグのリセットを契機に、遊技終了コマンドが出力され、特別遊技又は特殊遊技が終了したときには、特別遊技実行フラグ又は特殊遊技実行フラグのリセットを契機に、特別遊技終了コマンド又は特殊遊技終了コマンドが出力される。
このように、コマンド出力装置22は、当選信号出力手段及び有利遊技移行記憶信号出力手段として機能するものである。
なお、上記各コマンドは、本来的には、これを受けた副制御装置20Bの演出制御装置23が、演出の有無や演出内容を決定するためのものである。加えて、本実施の形態では、出力されるコマンドを用いて「打ち込み機」の使用を検知し所定のエラー表示を行わせることができるようになっているが、これについては後述する。
(演出制御装置23)
演出制御装置23は、前記コマンド出力装置22からの出力信号に基づいて、表示装置66に遊技に付随する演出表示を行わせるためのものであり、特に図示しないが、複数の演出データを記憶した演出データ記憶手段、演出を行うか否かを抽選や遊技状況に応じて決定するための演出決定手段、表示装置66に所定の当選報知演出の表示を行わせるための当選報知手段を少なくとも備えている。演出制御装置23としては、これ以外の手段を備えていてもよい。
演出制御装置23は、当選コマンド又はフラグ成立コマンドの受信を契機に、当選報知演出を実行するか否かの抽選を行い、当該抽選結果及び当選の種類に応じて演出の決定を行う。そして、この決定に基づいて、画像表示部67の画像を変化させたり、ランプ68を点滅させたり、スピーカ69から音声を出力させたりする。また、当選コマンドを受信していない遊技においても、所定の確率で報知(いわゆるガセ)を行うこともできる。
ただし、以下に述べるエラー表示制御装置24がエラー判定をした場合には、表示装置66ではエラー表示の方が演出表示よりも優先されて表示される。
(エラー表示制御装置24)
エラー表示制御装置24は、前記コマンド出力装置22からの出力信号に基づいて、表示装置66に所定のエラー表示を行わせるためのものであり、以下の手段を有している。
(1)コマンド入力手段120
(2)エラー判定手段130
なお、エラー表示制御装置24としては、上記以外の手段を有していてもよい。
(コマンド入力手段120)
コマンド入力手段120は、当選コマンド、フラグ成立コマンド、終了コマンドを受信するとともに、当選コマンドを受信した場合には当該受信を記憶するためのものである。すなわち、コマンド入力手段120は、当選信号受信記憶手段として機能するものである。
具体的には、コマンド入力手段120は、当選コマンドを受信した場合には、当選コマンド受信フラグをセットして、当選コマンドを受信したことを記憶する。また、当該当選コマンドに対応する終了コマンドを受信したときには、当選コマンド受信フラグをリセットする。すなわち、小役又はリプレイ当選コマンドを受信したときには、小役又はリプレイの終了コマンド受信を契機に当選コマンド受信フラグをリセットし、特別当選コマンド又は特殊遊技を開始させるための特定当選役の当選コマンドを受信したときには、特別遊技又は特殊遊技の終了コマンド受信を契機に当選コマンド受信フラグをリセットする。
(エラー判定手段130)
エラー判定手段130は、フラグ成立コマンドの受信時に当選コマンド受信フラグの有無を判断することにより、主制御装置20Aと副制御装置20Bとを繋いでいるハーネスを外して打ち込み機などの不正な機器を主制御装置20Aに接続したことを検知し、不正を検知した場合は、表示装置66にエラー表示を行わせるためのものである。
ここで、打ち込み機とは、装置から擬スタート信号、擬ストップ信号を出力して擬似的に遊技を行わせ、例えばBBが当選したり、特殊遊技開始のための特定当選役が当選するまで打ち込みを行わせるものであり、このような機器を主制御装置20Aに接続することは違法行為とされている。また、打ち込み機を使用する際には、まずスロットマシン1の主電源をOFFにして、主制御装置20Aと副制御装置20Bとを接続しているハーネスを抜き、主制御装置20Aに打ち込み機を接続してから主電源をONにして打ち込みを行うと想定される。そして打ち込み終了後は、再び主電源をOFFにしてから、打ち込み機を取り外して主制御装置20Aと副制御装置20Bとを接続することとなる。なぜこのような手順にするかといえば、ハーネスの抜き差しを電源ON状態で行うと、制御基板に不具合が生じるからであり、副制御装置20Bを接続したままにしておくと、電源ON時にBB等の当選確定告知演出が行われる場合が多く、開店当初(まだ誰も遊技をしていない)からこのような当選確定告知演出が行われると、打ち込み機の使用があからさまに周知となってしまうからである。
またここで、前記コマンド入力手段120は、主制御装置20Aからのコマンドに基づいて、当選コマンド受信フラグを成立させるが、主制御装置20Aと副制御装置20Bが断絶されている場合には、主制御装置20Aからの当選コマンドを入力することができないので、当選コマンド受信フラグを成立させることができない。一方、BB当選時等には、コマンド出力装置22はフラグ成立コマンドを遊技毎に出力するようになっているので、打ち込み終了後に電源をONにして最初のスタート操作を行うと、主制御装置20Aからはいきなりフラグ成立コマンドが出力されてくる。つまり、当選コマンド受信フラグが成立していない(当選の事実を確認していない)のに、フラグ成立コマンドを受信する(当選フラグが成立している内部状態を確認する)という矛盾が生じることとなる。
上記したような場合には、エラー判定手段130はエラーの判定を行い、表示装置66に所定のエラー表示を行わせる。前述したように、演出表示が行われていた場合でも、エラー表示が優先して表示される。画像表示部67を例にすると、例えば液晶表示装置の演出表示画面の上から、エラー表示を重ねて表示させる。さらに、前記エラーの判定に基づくエラー状態は、リセットスイッチ19を操作しないと解除できないようになっている。ただ、主制御装置20Aの制御はエラー判定とは無関係に通常通り行われるので、表示はエラー状態となるが、スタート操作で回転リール40が回転開始し、停止操作により回転リール40を停止させることは可能である。
なお、エラー表示を行わせる場合には回転リール40を回転させないようにすることもできる。例えば、主制御装置20Aとリールユニット60の電気的接続経路中に、エラー時にはモータ駆動指令信号の出力がカットされるような回路手段を設け、エラー判定手段130の判定に基づいてこの回路手段が作動するようにしてもよい。あるいは、エラー表示を行わせると同時に、投入メダルを判別するためのメダルセレクター(図示せず)のキャンセル装置を作動させて、メダル投入が行えないように(すなわち遊技が行えないように)してもよい。
(スロットマシン1の作動)
次に、上記構成を有するスロットマシン1の作動の概略を、図3乃至図6のフローに基づき説明する。
まず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ100に戻る。一方、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選フラグ(この場合は特別当選フラグ)又は特別遊技実行フラグ、特殊遊技実行フラグが成立している場合には、フラグ成立コマンドを出力する。何のフラグも成立していない場合にはこのステップは省略される。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。なおこのステップにおいて、同時に特殊遊技移行抽選を行うようにしてもよい。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、抽選の結果いずれかの当選役が当選した場合、又は特殊遊技移行抽選に当選した場合には、当選コマンドを出力する。何も当選していない場合にはこのステップは省略される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、3個の停止ボタンのうちいずれかが操作されることにより、ストップスイッチ50がONになる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合には、ステップ105に戻る。一方、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ108に進む。
ステップ108において、入賞したか否か、すなわち当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、当選図柄に相当するメダルの払い出しや、特別遊技への移行処理などの入賞処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、ステップ109を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ102の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111が発生する乱数の中から乱数抽出手段112が乱数を抽出する。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出乱数データが乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出乱数データが、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ106の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン1の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
ここで、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでもよい。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
次に、エラー表示制御装置22のエラー判定制御について、図6に基づき説明する。ここで、図6(A)は、スロットマシン1の電源投入時におけるエラー判定制御の流れを示すフローであり、図6(B)は、前記エラー判定制御終了後におけるスロットマシン1の作動中の当選コマンド受信フラグ成立制御の流れを示すフローである。
まず、スロットマシン1の電源がONなった場合、最初に、図6のステップ400において、フラグ成立コマンドを受信したか否かが判断される。フラグ成立コマンドは、スタートスイッチ30の操作時に主制御装置20Aから出力されるので(図3参照)、電源投入後、最初のスタート操作時にすでに当選フラグ等が成立している場合には、この判断がYesとなる。フラグ成立コマンドを受信しない場合にはエラー判定処理を終了する。一方、フラグ成立コマンドを受信した場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、当選コマンド受信フラグがセットされているか否かが判断される。すなわち、電源OFFの前に主制御装置20Aから当選コマンドを受信していたかどうかが判断される。当選コマンド受信フラグがセットされている場合には、そのまま処理を終了する。このようなケースは、例えばBB内部中にホッパーエラーなどを解除するため電源がOFFにされ、エラー解除後電源をONにしたような場合が考えられる。一方、当選コマンド受信フラグがセットされていない場合には、不正検知報知処理を行う。すなわち、表示装置66にエラー表示を表示させる。
次に、前記エラー判定処理がエラーにならずに終了した場合、及びエラーになったがエラー状態を解除するためリセットスイッチ19を操作した場合には、以後、図6(B)の制御が行われる。
まず、図6(B)のステップ410において、当選コマンドを受信したか否かが判断される。当選コマンドを受信した場合には、次のステップ411に進む。
ステップ411において、当選コマンドを受信フラグをセットする。なお、このフラグは当選コマンドの種類に応じてセットされる。従って、例えばRB当選コマンド受信フラグの成立中に、小役当選コマンド受信フラグがセットされる場合もある。そして、次のステップ412に進む。
前記ステップ410において、当選コマンドを受信しない場合には、ステップ411を飛び越してステップ412に進む。
ステップ412において、終了コマンドを受信したか否かが判断される。終了コマンドは、セットされている当選コマンド受信フラグと対応する当選の種類に応じて判断される。例えば、前記図6(A)のフローにおいて、ステップ401で当選コマンド受信フラグがセットされている場合には、前記ステップ410において当選コマンドを受信していない場合でも、成立している当選コマンド受信フラグ(例えばBB当選)について終了コマンドを受信する場合もある。終了コマンドを受信しない場合には、ステップ410に戻る。一方、終了コマンドを受信した場合には、次のステップ413に進む。
ステップ413において、終了に係る当選コマンド受信フラグをリセットする。そして、当選コマンド受信フラグ成立制御を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、主制御装置20Aからの当選コマンドによって副制御装置20Bに当選したことを覚えさせておくとともに、主制御装置20Aからは当選状態にあるときには遊技毎にフラグ成立コマンドを出力させるようにしてあるので、電源投入後、最初の遊技でのフラグ成立コマンドの受信時に、当選コマンド受信フラグの有無を調べることにより、副制御装置20Bに当選コマンドが送信されないのに当選状態となっていること判断することができる。これは、主制御装置20Aで当選状態となっているときに、副制御装置20Bが接続されていなかったということであり、打ち込み機などの不正な装置を使用した疑いが極めて強いものである。従って、このような場合にはスロットマシン1をエラー状態にして、遊技客に打ち込み機の使用を報知するとともに、店側にも警告を与えて、かかる不正行為の中止を促すことができるものである。
また、本実施の形態では、当選コマンド受信フラグは、電断によっては消滅せず、終了コマンドの受信によってのみ消滅するようにしてあるので、例えばBB内部中のエラー解除後に電断復帰させるとコマンド判別によるエラーが発生するといった不都合を無くすことができる。また、前日に遊技者がBB内部中のままにして遊技を終わってしまった場合でも、コマンド判別によるエラーは発生しない。
さらに、本実施の形態によれば、BB、RBなどのフラグ持ち越し役の当選状態だけでなく、RTなど特殊遊技開始の契機となる特定当選役の当選の事実及び当選状態も副制御装置20Bで把握することができるので、打ち込み機によってスロットマシン1をBB内部中とした場合だけでなく、特定の有利な遊技状態や有利な遊技状態に移行可能な状態にした場合であっても、エラー報知を行うことができるものである。
なお、上記実施の形態では、フラグ成立コマンドをスタートスイッチ30の押下操作を契機に出力するようにしてあったが、フラグ成立コマンド出力のタイミングはこれに限られず、例えばメダル投入時やストップスイッチ50の押下時であってもよい。ただ、電源立ち上げ後の最初の作動でエラー報知がなされるのが効果的であるので、回転リール40の回転開始前とするのが最も望ましい。
ところで、本発明に係るスロットマシン1は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、前記複数の図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、図柄変動中の前記図柄表示手段の表示を個々に停止させるための図柄変動停止手段、前記複数の図柄表示手段の停止図柄の組み合わせにより規定される当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段110、遊技媒体の投入により前記図柄変動開始手段の操作が可能となり、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選している場合であって、前記図柄変動停止手段の操作に基づいて前記複数の図柄表示手段の当選に係る図柄を予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞と扱い遊技者に所定の利益を付与するための入賞手段、通常行われる通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、通常遊技よりも多くの利益を付与可能な有利遊技を制御するための有利遊技制御手段、前記当選判定の抽選の結果、少なくとも前記有利遊技に移行させるための特定当選役が当選した場合には当選信号を出力する当選信号出力手段、前記特定当選役の当選に基づき前記有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを有利遊技移行記憶として記憶する有利遊技移行記憶手段、前記有利遊技移行記憶手段の記憶に基づいて、遊技毎に、有利遊技移行記憶信号を出力する有利遊技移行記憶信号出力手段、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
そして、上記した遊技機用プログラムを主制御装置20Aに搭載し、この主制御装置20Aと接続される副制御装置20Bは、前記当選信号を受信した場合には当該受信を記憶し、前記当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号の受信に基づいて、遊技機の表示部に当選報知の演出表示を行わせ、遊技機の電源投入後、最初の遊技において前記有利遊技移行記憶信号を受信したにもかかわらず前記当選信号の受信を記憶していない場合には、遊技機の表示部に遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせる遊技機用プログラムによって、スロットマシン1を制御することができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動のうち、抽選処理を示す流れ図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動のうち、リール回転停止処理を示す流れ図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動のうち、入力コマンドに基づくエラー判定処理を示す流れ図である。
符号の説明
1 スロットマシン 3 前扉
4 電源装置
11 筺体 12 正面パネル
13 図柄表示窓 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 電源スイッチ 19 リセットスイッチ
20 制御装置 20A 主制御装置
20B 副制御装置 21 遊技制御装置
22 コマンド出力装置(当選信号出力手段、有利遊技移行記憶信号出力手段)
23 演出制御装置 24 エラー表示制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
65 ホッパーユニット 66 演出表示装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段(有利遊技制御手段)
90 特殊遊技制御手段(有利遊技制御手段)
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段
115 当選フラグ成立手段(有利遊技移行記憶手段)
150 コマンド入力手段(当選信号受信記憶手段)
160 エラー判定手段

Claims (2)

  1. 表面に複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    回転中の前記回転リールを個々に停止させるためのストップスイッチと、
    前記複数の回転リールの停止図柄の組み合わせにより規定される当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに、前記スタートスイッチ、前記ストップスイッチの操作に基づく遊技機の作動を制御するための主制御装置と、
    前記主制御装置と外部接続部を介して電気的に接続され、前記主制御装置からの出力信号に基づいて、遊技機の表示部に演出その他の表示を行わせるための副制御装置とを少なくとも備え、
    遊技媒体の投入により前記スタートスイッチの操作が可能となり、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選している場合であって、前記ストップスイッチの操作に基づいて前記複数の回転リールの当選に係る図柄を予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞となり、遊技者に遊技媒体の払い出しその他の利益を付与する遊技機において、
    遊技として、通常行われる通常遊技と、通常遊技よりも多くの利益を付与可能な有利遊技とを備え、
    前記当選役として、入賞することにより遊技媒体を払い出す払い出し当選役と、前記通常遊技中に入賞することにより前記有利遊技に移行させるための特定当選役とを少なくとも備え、
    前記主制御装置は、
    前記当選判定の抽選の結果、少なくとも前記特定当選役が当選した場合には、前記副制御装置に当選信号を出力し、
    前記特定当選役の当選に基づき前記有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを有利遊技移行記憶として記憶するとともに、当該記憶に基づいて、遊技毎に、前記副制御装置に有利遊技移行記憶信号を出力可能に形成されており、
    前記副制御装置は、
    前記当選信号を受信した場合に、当該受信を記憶するとともに、
    前記当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号の受信に基づいて、前記表示部に当選報知の演出表示を行わせ、
    遊技機の電源投入後、最初の遊技において前記有利遊技移行記憶信号を受信したにもかかわらず前記当選信号の受信を記憶していない場合には、前記表示部に遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、
    前記複数の図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、
    図柄変動中の前記図柄表示手段の表示を個々に停止させるための図柄変動停止手段、
    前記複数の図柄表示手段の停止図柄の組み合わせにより規定される当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選している場合であって、前記図柄変動停止手段の操作に基づいて前記複数の図柄表示手段の当選に係る図柄を予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞と扱い遊技者に所定の利益を付与するための入賞手段、
    通常行われる通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、
    通常遊技よりも多くの利益を付与可能な有利遊技を制御するための有利遊技制御手段、 前記当選判定の抽選の結果、少なくとも前記有利遊技に移行させるための特定当選役が当選した場合には当選信号を出力する当選信号出力手段、
    前記特定当選役の当選に基づき前記有利遊技に移行し又は移行可能な状態となったことを有利遊技移行記憶として記憶する有利遊技移行記憶手段、
    前記有利遊技移行記憶手段の記憶に基づいて、遊技毎に、有利遊技移行記憶信号を出力する有利遊技移行記憶信号出力手段、として機能させるための遊技機用プログラムを記憶した主制御装置、
    と外部接続部を介して電気的に接続され、前記主制御装置からの出力信号に基づいて、遊技機の表示部に演出その他の表示を行わせるための副制御装置に用いられる遊技機用プログラムであって、
    前記当選信号を受信した場合には当該受信を記憶し、前記当選信号又は前記有利遊技移行記憶信号の受信に基づいて、遊技機の表示部に当選報知の演出表示を行わせ、遊技機の電源投入後、最初の遊技において前記有利遊技移行記憶信号を受信したにもかかわらず前記当選信号の受信を記憶していない場合には、遊技機の表示部に遊技機の異常を知らせるためのエラー表示を行わせることを特徴とする遊技機用プログラム。
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