JP2009033923A - サージ吸収用の端子台及びこの端子台を備えたモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 交流モータのサージ電圧を抑制しえるサージ吸収用の端子台を得ること。
【解決手段】 三相交流モータ3の口出し線に接続される第1から第3導電部材16u,16v,16wと、各導電部材16u,16v,16wのそれぞれの周囲を一定厚さで絶縁した誘電率を有する第1から第3絶縁部材18u,18v,18wと、第1から第3絶縁部材18u,18v,18wのそれぞれを積層して覆うと共に、第1から第3導電部材16u,16v,16wの両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心14と、該積層鉄心14の端面に設けられた絶縁された基台12とを備えたサージ吸収用の端子台10であって、 各導電部材16u,16v,16wにより形成されるインダクタンスL1と、絶縁部材18u,18v,18wと積層鉄心14とにより形成されると共に、多数の微小インダクタンスに並列接続される多数の漂遊コンデンサC1とを備えたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 三相交流モータ3の口出し線に接続される第1から第3導電部材16u,16v,16wと、各導電部材16u,16v,16wのそれぞれの周囲を一定厚さで絶縁した誘電率を有する第1から第3絶縁部材18u,18v,18wと、第1から第3絶縁部材18u,18v,18wのそれぞれを積層して覆うと共に、第1から第3導電部材16u,16v,16wの両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心14と、該積層鉄心14の端面に設けられた絶縁された基台12とを備えたサージ吸収用の端子台10であって、 各導電部材16u,16v,16wにより形成されるインダクタンスL1と、絶縁部材18u,18v,18wと積層鉄心14とにより形成されると共に、多数の微小インダクタンスに並列接続される多数の漂遊コンデンサC1とを備えたものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、サージ吸収用の端子台に関するものである。
従来のサージ吸収用装置では、下記特許文献1に記載のように、電圧型PWMインバータを具備し、該電圧型PWMインバータの出力端子と交流モータの入力端子を比較的長いケーブルで接続したモータ駆動装置において発生するサージ電圧を抑制するサージ電圧抑制装置であって、電圧型PWMインバータの出力端子に抵抗器とインダクタの並列回路からなるダンピング回路を直列に接続すると共に、該ダンピング回路の抵抗器の抵抗値と該インダクタのインダクタンス値をケーブルのインダクタンス値と漂遊容量値から該ダンピング回路でサージ電圧を吸収するよう決定するものがある。
かかるサージ吸収用装置によれば、ケーブルのインダクタンス値と漂遊容量値から決定されるインダクタンス値と抵抗値を有するインダクタと抵抗器の並列回路からなるダンピング回路を電圧型PWMインバータの出力端子に直列に接続するという簡単な回路の付加のみで、交流モータに印加される高圧のサージ電圧を抑制できる。
しかしながら、上記サージ吸収用装置は、電圧型PWMインバータの出力端子に抵抗器とインダクタの並列回路からなるダンピング回路により交流モータに印加される高圧のサージ電圧を抑制しているので、抵抗で消費される損失が大きくなり、特に大容量のモータでは損失が大きくなるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、抵抗器を不要にすると共に、高周波でスイッチングされる電力変換装置により駆動される三相交流モータのサージ電圧を抑制しえるサージ吸収用の端子台を提供することを目的とする。
第1の発明に係るサージ吸収用の端子台は、高周波でスイッチングされる電力変換装置により駆動される三相交流モータの口出し線に接続される第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材と、該第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材のそれぞれの周囲を一定の厚さで絶縁した誘電率を有する第1絶縁部材,第2絶縁部材,第3絶縁部材と、前記第1絶縁部材,第2絶縁部材,第3絶縁部材のそれぞれを積層すると共に、前記第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材の両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心と、該積層鉄心の表面に設けられると共に、絶縁された基台とを備えたモータ用端子台であって、 前記各導電部材により形成されるインダクタンスと、前記絶縁部材と前記積層鉄心とにより形成されると共に、該インダクタンスを形成している多数の微小インダクタンスに並列接続される多数の漂遊コンデンサとを備え、前記インダクタンスと前記漂遊コンデンサによりフィルタを形成する、ことを特徴とするものである。
第2の発明に係るサージ吸収用の端子台を備えたモータは、三相交流モータには、サージ吸収用の端子台が固定されている、ことが好ましい。これにより、サージ吸収用の端子台から三相交流モータの口出し線までの電線の距離を短くできるので、充分にサージ電圧を抑制して三相交流モータに印加できる。
本発明によれば、抵抗器を不要にすると共に、高周波でスイッチングされる電力変換装置により駆動される三相交流モータのサージ電圧を抑制できる。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すサージ吸収用の端子台を介してモータに給電する回路図、図2は本発明の一実施の形態を示すサージ吸収用の端子台をモータに取り付けた斜視図、図3は図2に示すサージ吸収用の端子台の正面図(a)と平面図(b)、図4は図2に示すサージ吸収用の端子台とモータとにより形成される高周波の等価回路図である。
図1おいて、三相交流電eが高周波で半導体素子をスイッチングする電力変換装置5の入力に接続されている。サージ吸収用の端子台10には、電力変換装置5の出力が電力線22u,22v,22wにより入力が接続され、出力が第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wにより三相交流モータ3に接続されている。
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すサージ吸収用の端子台を介してモータに給電する回路図、図2は本発明の一実施の形態を示すサージ吸収用の端子台をモータに取り付けた斜視図、図3は図2に示すサージ吸収用の端子台の正面図(a)と平面図(b)、図4は図2に示すサージ吸収用の端子台とモータとにより形成される高周波の等価回路図である。
図1おいて、三相交流電eが高周波で半導体素子をスイッチングする電力変換装置5の入力に接続されている。サージ吸収用の端子台10には、電力変換装置5の出力が電力線22u,22v,22wにより入力が接続され、出力が第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wにより三相交流モータ3に接続されている。
図2及び図3において、サージ吸収用の端子台10を取り付けた三相交流モータ3を有している。サージ吸収用の端子台10は、カバー(図示せず)で覆われており三相交流モータ5の口出し部3eから出ている口出し線に接続されると共に、銅から成る板状の第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wと、該第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wのそれぞれの周囲を一定の厚さで絶縁した高誘電率を有する絶縁シートから成る第1絶縁部材18u,第2絶縁部材18v,第3絶縁部材18wと、第1絶縁部材18u,第2絶縁部材18v,第3絶縁部材18wのそれぞれを積層して覆うと共に、第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wの両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心14と、該積層鉄心14の端面に設けられた絶縁された基台12を備えている。
なお、第1から第3絶縁部材18u,18v,18wを高誘電率にしたのは、静電容量を大きくするためである。
なお、第1から第3絶縁部材18u,18v,18wを高誘電率にしたのは、静電容量を大きくするためである。
ここで、積層鉄心14には、図3(b)に示すように、三つの孔14eが設けられており、一つ目の孔14eに、第1導電部材16uと第1絶縁部材18uとが嵌合されており、二つ目の孔14eに、第2導電部材16vと第2絶縁部材18vとが嵌合されており、三つ目の孔14eに、第3導電部材16wと第3絶縁部材18wとが嵌合されている。
このような構成によるサージ吸収用の端子台10を有する三相交流モータ3は、電力変換装置5で高周波スイッチングされると、一相当たり図4に示すように、分布定数回路となる。図4において、サージ吸収用の端子台10は、第1導電部材16uにより第1インダクタンスLtが形成され、第1導電部材16uと積層鉄心14とにより第1インダクタンスLtの微小部分に形成された漂遊コンデンサとしての第1静電容量C1を有している。三相交流モータ3は、第2インダクタンスLmと、第2インダクタンスLmの微小部分に形成された第2静電容量Cmと,対地静電容量C2とを有している。
すなわち、サージ吸収用の端子台10は、第1インダクタンスL1と漂遊コンデンサC1によりLCフィルタを形成している。
すなわち、サージ吸収用の端子台10は、第1インダクタンスL1と漂遊コンデンサC1によりLCフィルタを形成している。
上記のように構成されたエレベータ装置の制御装置の動作を図1から図4を参照して説明する。いま、電力変換器装置5が高周波で半導体素子をスイッチングすると、サージ吸収用の端子台10に高周波電圧が印加される。サージ吸収用の端子台10は、図4に示すようにLCフィルタを形成しているので、三相交流モータ3に印加されるサージ電圧が低減する。
上記実施形態によれば、高周波でスイッチングされる電力変換装置5により駆動される三相交流モータ3の口出し線に接続される第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wと、該第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wのそれぞれの周囲を一定の厚さで絶縁した誘電率を有する第1絶縁部材18u,第2絶縁部材18v,第3絶縁部材18wと、第1絶縁部材18u,第2絶縁部材18v,第3絶縁部材18wのそれぞれを積層して覆うと共に、第1導電部材16u,第2導電部材16v,第3導電部材16wの両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心14と、該積層鉄心14の端面に設けられた絶縁された基台12とを備えたサージ吸収用の端子台10であって、 各導電部材16u,16v,16wにより形成されるインダクタンスL1と、絶縁部材18u,18v,18wと積層鉄心14とにより形成されると共に、該インダクタンスL1を形成している多数の微小インダクタンスに並列接続される多数の漂遊コンデンサC1とを備え、インダクタンスL1と漂遊コンデンサC1によりフィルタを形成している。
かかるサージ吸収用の端子台によれば、電力変換器装置5が高周波で半導体素子をスイッチングすると、サージ吸収用の端子台10に高周波電圧が印加される。サージ吸収用の端子台10は、図4に示すようにLCフィルタを形成しているので、三相交流モータ3に印加されるサージ電圧が低減する。
サージ吸収用の端子台10を備えた三相交流モータ3は、三相交流モータ3には、サージ吸収用の端子台10が固定されている、ことが好ましい。これにより、端子台10から三相交流モータ3の口出し線までの電線の距離を短くできるので、充分にサージ電圧を抑制して三相交流モータ3に印加できる。
上記実施形態では、図2に示すように、サージ吸収用の端子台10の積層鉄心14に孔14eを設けたが、各相毎に導電部材16u(16v,16w)に対して各相毎に絶縁部材18u(18v,18w)を巻回し、各相毎に、積層鉄心を巻回して積層し、各積層鉄心を電気的に接続しても良い。このようにすると、積層鉄心14に孔14eを設ける必要がなくなる。
また、サージ吸収用の端子台10の積層鉄心14の板厚や、非抵抗(抵抗率)を変えることで、積層鉄心14に発生する鉄損やインダクタンスに並列に発生するダンピング抵抗を調整できる。
また、サージ吸収用の端子台10の積層鉄心14の板厚や、非抵抗(抵抗率)を変えることで、積層鉄心14に発生する鉄損やインダクタンスに並列に発生するダンピング抵抗を調整できる。
本発明は、サージ吸収用の端子台に適用できる。
3 三相交流モータ、5 電力変換装置、10 サージ吸収用の端子台、12 基台、14 積層鉄心、16u 第1導電部材、16v 第2導電部材、16w 第3導電部材、18u 第1絶縁部材、18v 第2絶縁部材、18w 第3絶縁部材。
Claims (2)
- 高周波でスイッチングされる電力変換装置により駆動される三相交流モータの口出し線に接続される第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材と、
該第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材のそれぞれの周囲を一定の厚さで絶縁した誘電率を有する第1絶縁部材,第2絶縁部材,第3絶縁部材と、
前記第1絶縁部材,第2絶縁部材,第3絶縁部材のそれぞれを積層すると共に、前記第1導電部材,第2導電部材,第3導電部材の両端部を除いて積層して覆う磁性体から成る積層鉄心と、
該積層鉄心の表面に設けられると共に、絶縁された基台とを備えたモータ用端子台であって、
前記各導電部材により形成されるインダクタンスと、前記絶縁部材と前記積層鉄心とにより形成されると共に、該インダクタンスを形成している多数の微小インダクタンスに並列接続される多数の漂遊コンデンサとを備え、
前記インダクタンスと前記漂遊コンデンサによりフィルタを形成する、
ことを特徴とするサージ吸収用の用端子台。 - 前記三相交流モータには、前記サージ吸収用の端子台が固定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のサージ吸収用の端子台を備えたモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007197510A JP2009033923A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | サージ吸収用の端子台及びこの端子台を備えたモータ |
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JP2007197510A JP2009033923A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | サージ吸収用の端子台及びこの端子台を備えたモータ |
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JP2009033923A true JP2009033923A (ja) | 2009-02-12 |
Family
ID=40403808
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JP2007197510A Pending JP2009033923A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | サージ吸収用の端子台及びこの端子台を備えたモータ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010063241A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Toyota Motor Corp | 電動機駆動システムおよびそれを備えた車両 |
EP2953244A2 (en) | 2014-06-03 | 2015-12-09 | Hitachi Ltd. | Rotating electrical machine |
-
2007
- 2007-07-30 JP JP2007197510A patent/JP2009033923A/ja active Pending
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EP2953244A2 (en) | 2014-06-03 | 2015-12-09 | Hitachi Ltd. | Rotating electrical machine |
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