JP2009033327A - Mimo無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のアンテナ間の距離を十分に確保することができるMIMO無線装置を提供する。
【解決手段】 コンピュータ2の標準インターフェイス2A,2Bには、外部との間で無線通信を行う通信モジュール3,8を接続する。また、コンピュータ2にはソフトウエアプログラムからなる送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17を実装する。これにより、通信モジュール3,8は互いに異なる標準インターフェイス2A,2Bに接続することができるから、通信モジュール3,8のアンテナ7,12,15間の距離を離して配置することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 コンピュータ2の標準インターフェイス2A,2Bには、外部との間で無線通信を行う通信モジュール3,8を接続する。また、コンピュータ2にはソフトウエアプログラムからなる送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17を実装する。これにより、通信モジュール3,8は互いに異なる標準インターフェイス2A,2Bに接続することができるから、通信モジュール3,8のアンテナ7,12,15間の距離を離して配置することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数のアンテナを用いて信号の送信および受信を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線装置に関する。
一般に、送信側、受信側の双方に複数のアンテナを設置し、無線送受信間の空間に複数の電波伝搬路を用意して、各伝搬路を空間的に多重して信号を伝送するMIMO無線装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような従来技術では、送信動作時には、例えば送信データを複数のデータ系列に分割する送信用のMIMO信号処理を行い、複数のアンテナからそれぞれのデータ系列を同じ周波数の送信信号として空間多重して送信する。一方、受信動作時には、複数のアンテナから同時に受信信号を受信する。このとき、受信信号には複数のアンテナから送信された複数のデータ系列が含まれる。このため、受信用のMIMO信号処理として、受信信号が到来した伝搬路を推定して受信信号から複数のデータ系列を分離して検出する。
ところで、従来技術によるMIMO無線装置として例えばパーソナルコンピュータの無線LAN(Local Area Network)用の無線通信モジュールを構成したときには、無線通信モジュールには、送受信用のMIMO信号処理を行う回路および高周波信号(無線信号)を送受信する回路が設けられると共に、該送受信用の回路に接続された複数のアンテナが取付けられていた。ここで、MIMO空間多重では、複数のアンテナ間の距離が離れた方がそれぞれの伝搬路の独立性を確保することができ、受信信号から複数のデータ系列を分離し易い。これに対し、従来技術による無線通信モジュールをコンピュータのPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)によるPCカード等の標準インターフェイスに接続する場合には、該インターフェイスに応じて無線通信モジュールの大きさが制限されてしまう。この結果、複数のアンテナ間の距離を十分に確保することができず、空間ダイバーシティ効果を十分に得ることができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、複数のアンテナ間の距離を十分に確保することができるMIMO無線装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、コンピュータに設けられ、複数のアンテナから互いに異なるデータ系列を同じ周波数の送信信号として空間多重して送信し、複数のアンテナから同時に受信した受信信号を用いて該受信信号に含まれる複数のデータ系列を分離して検出するMIMO無線装置において、少なくとも1つのアンテナと、前記データ系列を送信信号に変調して該アンテナから送信する送信回路と、前記アンテナから受信した受信信号に基づいて複数のデータ系列が多重されたシンボルデータを復調する受信回路とからなる通信モジュールを複数備え、該複数の通信モジュールは前記コンピュータの標準インターフェイスに接続し、前記コンピュータには、複数の通信モジュール毎に互いに異なるデータ系列を出力する送信用MIMO信号処理部と、複数の通信モジュールが入力するシンボルデータから複数のデータ系列を分離して検出する受信用MIMO信号処理部とを設ける構成としたことを特徴としている。
請求項2の発明は、前記送信用MIMO信号処理部および受信用MIMO信号処理部は、前記コンピュータにインストールされたプログラムによって構成している。
請求項3の発明は、前記通信モジュールは前記アンテナを複数備え、該複数のアンテナと前記送信回路、受信回路との間には、複数のアンテナのうちいずれか一のアンテナを選択的に前記送信回路、受信回路に接続して選択ダイバーシティ動作を行う切換器を設ける構成としている。
請求項4の発明は、前記複数の通信モジュールは、前記コンピュータに設けられた複数の標準インターフェイスにそれぞれ接続する構成としている。
請求項5の発明は、前記コンピュータの標準インターフェイスには、複数のポートを有するマルチポートハブを接続し、前記複数の通信モジュールは、該マルチポートハブの複数のポートにそれぞれ接続する構成としている。
請求項1の発明によれば、複数の通信モジュールをコンピュータの標準インターフェイスに接続し、コンピュータには、複数の通信モジュールに向けてデータ系列を出力する送信用MIMO信号処理部と、複数の通信モジュールが入力するシンボルデータから複数のデータ系列を分離して検出する受信用MIMO信号処理部とを設ける構成としたから、複数の通信モジュールにそれぞれ設けたアンテナを用いてMIMOによる空間多重の信号伝送を行うことができる。また、複数の通信モジュールは、例えばコンピュータに設けられた複数の標準インターフェイスにそれぞれ接続することができるから、複数の通信モジュールを互いに離れた位置に配置することができる。この結果、複数の通信モジュールに設けられたアンテナ間の距離を離すことができるから、アンテナ間の空間ダイバーシティを大きく確保することが可能となる。
また、コンピュータに設けられた各種の標準インターフェイスに応じて複数種類の通信モジュールを用意すれば、任意の標準インターフェイスに通信モジュールを接続することができ、アンテナの配置場所を任意に選択することができる。これにより、相手方との間の電波状況が良い位置にアンテナを配置することができると共に、コンピュータ周囲のレイアウト等に応じてアンテナを配置することができる。
さらに、例えばマルチポートハブを用いることによって、単一の標準インターフェイスに複数の通信モジュールを接続することができる。このため、通信モジュールの台数を任意に選択することができるから、必要とされる通信速度に応じてMIMOのアンテナ構成を適応的に選択することができる。
請求項2の発明によれば、送信用MIMO信号処理部および受信用MIMO信号処理部はコンピュータにインストールされたプログラムによって構成したから、ソフトウエアプログラムをインストールすることによって、コンピュータには容易に送信用MIMO信号処理部および受信用MIMO信号処理部を実装することができる。また、通信モジュールから送信用MIMO信号処理部および受信用MIMO信号処理部の機能を省くことができ、通信モジュールを任意の標準インターフェイスに接続することができる。
請求項3の発明によれば、通信モジュールは複数のアンテナと切換器とを備える構成としたから、通信モジュールの複数のアンテナのうち電波状況の良いアンテナを選択して使用することができ、通信品質を改善することができる。
請求項4の発明によれば、複数の通信モジュールはコンピュータに設けられた複数の標準インターフェイスにそれぞれ接続するから、複数の標準インターフェイスの位置に応じて複数の通信モジュールを互いに離れた位置に配置することができる。このため、複数の通信モジュールに設けられたアンテナ間の距離を離して、アンテナ間の空間ダイバーシティを大きく確保することができる。
請求項5の発明によれば、標準インターフェイスにはマルチポートハブを接続すると共に、該マルチポートハブの複数のポートに複数の通信モジュールをそれぞれ接続する構成としたから、複数のポートの位置に応じて複数の通信モジュールを互いに離れた位置に配置することができる。このため、複数の通信モジュールに設けられたアンテナ間の距離を離して、アンテナ間の空間ダイバーシティを大きく確保することができる。
また、コンピュータの標準インターフェイスの数に拘らず、マルチポートハブのポート数だけ接続可能な通信モジュールの台数を増加させることができる。このため、通信モジュールの台数を任意に選択することができるから、必要とされる通信速度に応じてMIMOのアンテナ構成を適応的に選択することができる。
以下、本発明の実施の形態によるMIMO無線装置として、パーソナルコンピュータの無線LAN装置に適用した場合を例に挙げて、添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1および図2は、第1の実施の形態による無線LAN装置1を示している。図において、無線LAN装置1は、コンピュータ2に接続された2台の通信モジュール3,8と、コンピュータ2内に実装された送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17とによって構成されている。
ここで、コンピュータ2には、例えばPCMCIAのPCカード、USB(Universal Serial Bus)、Express Card等の複数の標準インターフェイス2A,2Bが設けられている。そして、通信モジュール3,8は、互いに異なる標準インターフェイス2A,2Bに接続されている。
通信モジュール3は、送信回路4および受信回路5と、これらに接続された高周波回路6と、該高周波回路6に接続されたアンテナ7とによって構成されている。ここで、送信回路4は、コンピュータ2内の信号を通信モジュール3内に入力するための入力用のインターフェイス部4Aと、該インターフェイス部4Aに接続されコンピュータ2から入力されるデータ系列を各種の変調方式を用いて変調し、変調後のディジタル信号からなる送信信号TX1を出力する変調部4Bと、該変調部4Bによる送信信号TX1をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換部4Cとによって構成されている。例えば、変調方式として直交周波数分割多重(OFDM)方式を用いる場合には、変調部4Bは、高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を用いて変調する。
一方、受信回路5は、高周波回路6から出力される受信信号RX1をアナログ信号からディジタル信号に変換するA/D変換部5Aと、該A/D変換部5Aに接続されディジタル信号の受信信号RX1をコンピュータ2に出力するためのシンボルデータに復調する復調部5Bと、復調部5Bによるシンボルデータをコンピュータ2に出力するための出力用のインターフェイス部5Cとによって構成されている。例えば、直交周波数分割多重方式の受信信号RX1を復調する場合には、復調部5Bは、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いて復調する。
高周波回路6は、送信動作時には、送信回路4から出力された送信信号TX1に対して直交変調処理を施し、高周波信号RFt1にアップコンバートする。その後、高周波回路6は、この高周波信号RFt1を電力増幅し、帯域制限を行う。これにより、高周波回路6は、高周波信号RFt1をアンテナ7から相手方としてのアクセスポイント(図示せず)に向けて放射する。
また、高周波回路6は、受信動作時には、アクセスポイントから放射された高周波信号RFr1をアンテナ7によって受信し、高周波信号RFr1に対してフィルタ処理を施して所定の帯域に制限し、低雑音増幅を行う。その後、高周波回路6は、高周波信号RFr1をダウンコンバートし、直交復調処理を施すことによって、アナログ信号からなるベースバンド信号(受信信号RX1)を出力する。
通信モジュール8も、通信モジュール3とほぼ同様に、送信回路9および受信回路10と、これらに接続された高周波回路11と、該高周波回路11に接続されたアンテナ12とを備えている。このため、送信回路9は、入力用のインターフェイス部9A、変調部9BおよびD/A変換部9Cによって構成されている。また、受信回路10は、A/D変換部10A、復調部10Bおよび出力用のインターフェイス部10Cによって構成されている。
但し、通信モジュール8は、通信モジュール3と異なり、受信回路13、高周波回路14およびアンテナ15が追加されている。このとき、受信回路13は、受信回路10とほぼ同様に、A/D変換部13A、復調部13Bおよび出力用のインターフェイス部13Cによって構成されている。
これにより、通信モジュール8は、送信動作時には、送信回路9によって変調した送信信号TX2を高周波信号RFt2にアップコンバートして放射する。一方、通信モジュール8は、受信動作時には、アンテナ12によって受信した高周波信号RFr2を受信信号RX2にダウンコンバートしてコンピュータ2に向けて出力するのに加え、アンテナ15によって受信した高周波信号RFr3を受信信号RX3にダウンコンバートしてコンピュータ2に向けて出力する。
送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17は、コンピュータ2内にソフトウエア上のプログラムとして実装されている。そして、送信用MIMO信号処理部16は、例えばシリアル送信データを複数のデータ系列からなるパラレル送信データに変換すると共に、複数の通信モジュール3,8毎に互いに異なるデータ系列を出力する。
また、送信用MIMO信号処理部16は、MIMO復調を行うために、受信側が既知のパイロットシンボルをデータ系列に挿入し、リファレンスとする信号系列を生成する。
なお、送信用MIMO信号処理部16は、時間と空間の二次元でダイバーシティする符号化技術を用いてデータ系列を符号化する。このとき、送信用MIMO信号処理部16は、例えば並列伝送技術に基づいてデータ系列を符号化してもよく、時空間ブロック符号化(STBC)、空間周波数ブロック符号化(SFBC)、時空間トレリス符号化(STTC)、時空間ターボトレリス符号化(ST Turbo TC)等の時空間符号化伝送技術に基づいてデータ系列を符号化してもよい。
一方、受信用MIMO信号処理部17は、例えば複数の通信モジュール3,8から入力されるシンボルデータから複数のデータ系列を分離してパラレル受信データを検出し、該パラレル受信データをシリアル受信データに変換する。
また、受信用MIMO信号処理部17は、データ系列に挿入されたパイロットシンボルを用いて伝送路チャネル推定を行う。具体的には、パイロットシンボルの受信位相、振幅をリファレンス位相・振幅として推定する。この伝送路チャネル推定には、EMアルゴリズム、SAGEアルゴリズム等が用いられる。
また、受信用MIMO信号処理部17は、並列伝送された信号を受信する空間多重信号検出・複合技術としては、例えばゼロフォーシング(ZF)、MMSE(Minimum mean square error)およびMLD(Maximum Likelihood Decoding)等が用いられる。一方、受信用MIMO信号処理部17は、時空間符号化に対応した検出・複合技術としては、例えば時空間ブロック複合、空間周波数ブロック複合、時空間トレリス複合、時空間ターボトレリス複合等が用いられる。
本実施の形態による無線LAN装置1は上述のような構成を有するものであり、次にその作動について説明する。
まず、送信動作時には、コンピュータ2内の送信用MIMO信号処理部16は、送信データを2つのデータ系列に分割し、通信モジュール3,8毎に互いに異なるデータ系列を出力する。これにより、通信モジュール3,8は、送信回路4,9を用いてデータ系列を送信信号TX1,TX2に変調すると共に、高周波回路6,11を用いて送信信号TX1,TX2を高周波信号RFt1,RFt2にアップコンバートしてアンテナ7,12から送信する。
一方、受信動作時には、アンテナ7,12,15から受信した高周波信号RFr1,RFr2,RFr3は、高周波回路6,11,14を用いて受信信号RX1,RX2,RX3にダウンコンバートされ、受信回路5,10,13を用いてシンボルデータに復調される。そして、受信回路5,10,13はコンピュータ2内の受信用MIMO信号処理部17に向けてシンボルデータを出力するから、受信用MIMO信号処理部17は、これらのシンボルデータに多重した状態で含まれるデータ系列を分離して検出し、これらのデータ系列から受信データを複号する。
然るに、本実施の形態では、複数の通信モジュール3,8をコンピュータ2の標準インターフェイス2A,2Bに接続し、コンピュータ2には送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17とを設ける構成としたから、複数の通信モジュール3,8にそれぞれ設けたアンテナ7,12,15を用いてMIMOによる空間多重の信号伝送を行うことができる。また、複数の通信モジュール3,8は、例えばコンピュータ2に設けられた複数の標準インターフェイス2A,2Bにそれぞれ接続することができるから、複数の通信モジュール3,8を互いに離れた位置に配置することができる。この結果、複数の通信モジュール3,8に設けられたアンテナ7,12,15間の距離を離すことができるから、アンテナ7,12,15間の空間ダイバーシティを大きく確保することが可能となる。これにより、アンテナ7,12,15毎の伝搬路の独立性を容易に確保することができ、例えば伝送路チャネル推定を行うための逆行列を確実に演算することができる。
また、コンピュータ2に設けられた各種の標準インターフェイス2A,2Bに応じて複数種類の通信モジュール3,8を用意すれば、任意の標準インターフェイス2A,2Bに通信モジュール3,8を接続することができ、アンテナ7,12,15の配置場所を任意に選択することができる。これにより、アクセスポイントとの間の電波状況が良い位置にアンテナ7,12,15を配置することができると共に、コンピュータ2周囲のレイアウト等に応じてアンテナ7,12,15を配置することができる。
さらに、標準インターフェイス2A,2Bの数に応じて、コンピュータ2に接続する通信モジュール3,8の台数を増加させることができる。このため、通信モジュール3,8の台数を任意に選択することができるから、必要とされる通信速度に応じてMIMOのアンテナ構成を適応的に選択することができる。
特に、送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17はコンピュータ2にインストールされたプログラムによって構成したから、ソフトウエアプログラムをインストールすることによって、コンピュータ2には容易に送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17を実装することができる。また、通信モジュール3,8から送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17の機能を省くことができ、通信モジュール3,8を任意の標準インターフェイス2A,2Bに接続することができる。
また、複数の通信モジュール3,8はコンピュータ2に設けられた複数の標準インターフェイス2A,2Bにそれぞれ接続するから、複数の標準インターフェイス2A,2Bの位置に応じて複数の通信モジュール3,8を互いに離れた位置に配置することができる。このため、複数の通信モジュール3,8に設けられたアンテナ7,12,15間の距離を離して、アンテナ7,12,15間の空間ダイバーシティを大きく確保することができる。
次に、図3は本発明の第2の実施の形態による無線LAN装置を示している。そして、本実施の形態の特徴は、通信モジュールはアンテナを複数備えると共に、該複数のアンテナと前記送信回路、受信回路との間には選択ダイバーシティ動作を行う切換器を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
無線LAN装置21は、コンピュータ2に接続された2台の通信モジュール3,22と、コンピュータ2内に実装された送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17とによって構成されている。そして、通信モジュール3,22は、互いに異なる標準インターフェイス2A,2Bに接続されている。
通信モジュール22は、第1の実施の形態による通信モジュール3とほぼ同様に、送信回路23および受信回路24と、これらに接続された高周波回路25とを備えている。このとき、送信回路23は、入力用のインターフェイス部23A、変調部23BおよびD/A変換部23Cによって構成されている。一方、受信回路24は、A/D変換部24A、復調部24Bおよび出力用のインターフェイス部24Cによって構成されている。
但し、通信モジュール22は、第1の実施の形態による通信モジュール3と異なり、2つのアンテナ26,27を備えている。また、アンテナ26,27と高周波回路25との間には、アンテナ26,27のうちいずれか一方を選択的に送信回路23、受信回路24に接続して選択ダイバーシティ動作を行う切換器28が設けられている。
これにより、通信モジュール22は、送信動作時には、送信回路23によって変調した送信信号TX2を高周波信号RFt2にアップコンバートし、アンテナ26,27のうち切換器28によって選択された一方側から放射する。一方、通信モジュール22は、受信動作時には、アンテナ26,27のうち切換器28によって選択された一方側によって高周波信号RFr2を受信し、高周波回路25を用いて該高周波信号RFr2を受信信号RX2にダウンコンバートする。その後、通信モジュール22は、受信回路24を用いて受信信号RX2からシンボルデータを復調してコンピュータ2に向けて出力する。
かくして、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、通信モジュール22は複数のアンテナ26,27と切換器28とを備える構成としたから、通信モジュール22の複数のアンテナ26,27のうち電波状況の良いアンテナを選択して使用することができ、通信品質を改善することができる。
次に、図4は本発明の第3の実施の形態による無線LAN装置を示している。そして、本実施の形態の特徴は、コンピュータの標準インターフェイスにマルチポートハブを接続し、複数の通信モジュールは該マルチポートハブの複数のポートにそれぞれ接続する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
無線LAN装置31は、コンピュータ2に接続された2台の通信モジュール3と、コンピュータ2内に実装された送信用MIMO信号処理部16および受信用MIMO信号処理部17とによって構成されている。
また、コンピュータ2の標準インターフェイス2Aには、複数のポート32A,32Bを有するマルチポートハブ32が接続されている。そして、2台の通信モジュール3は、互いに異なるポート32A,32Bに接続されている。これにより、2台の通信モジュール3は、マルチポートハブ32を介してコンピュータ2の標準インターフェイス2Aに接続されている。
かくして、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、標準インターフェイス2Aにはマルチポートハブ32を接続すると共に、該マルチポートハブ32の複数のポート32A,32Bに複数の通信モジュール3をそれぞれ接続する構成としたから、複数のポート32A,32Bの位置に応じて複数の通信モジュール3を互いに離れた位置に配置することができる。このため、複数の通信モジュール3に設けられたアンテナ7間の距離を離して、アンテナ7間の空間ダイバーシティを大きく確保することができる。
また、コンピュータ2の標準インターフェイス2Aの数に拘らず、マルチポートハブ32のポート数だけ接続可能な通信モジュール3の台数を増加させることができる。このため、通信モジュール3の台数を任意に選択することができるから、必要とされる通信速度に応じてMIMOのアンテナ構成を適応的に選択することができる。
なお、前記第1,第2の実施の形態では、2台の互いに異なる通信モジュール3,8,22を用いる構成としたが、複数台の同じ通信モジュールを用いる構成としてもよい。また、第3の実施の形態では、2台の同じ通信モジュール3を用いる構成としたが、互いに異なる通信モジュールを用いる構成としてもよい。
また、前記第1の実施の形態による通信モジュール8を第2,第3の実施の形態による無線LAN装置21,31に適用してもよく、第2の実施の形態による通信モジュール22を第1,第3の実施の形態による無線LAN装置1,31に適用してもよい。
また、前記各実施の形態では、通信モジュール3,8,22は直交周波数分割多重(OFDM)方式の信号を変調、復調する構成としたが、符号分割多元アクセス(CDMA)方式の信号を変調、復調する構成としてもよい。
さらに、前記各実施の形態では、MIMO無線装置として無線LAN装置1,21,31に適用した場合を例に挙げて説明したが、相手方との間で通信を行う他の無線装置に適用してもよい。
1,21,31 無線LAN装置(MIMO無線装置)
2 コンピュータ
2A,2B 標準インターフェイス
3,8,22 通信モジュール
4,9,23 送信回路
5,10,13,24 受信回路
6,11,14,25 高周波回路
7,12,15,26,27 アンテナ
16 送信用MIMO信号処理部
17 受信用MIMO信号処理部
28 切換器
32 マルチポートハブ
32A,32B ポート
2 コンピュータ
2A,2B 標準インターフェイス
3,8,22 通信モジュール
4,9,23 送信回路
5,10,13,24 受信回路
6,11,14,25 高周波回路
7,12,15,26,27 アンテナ
16 送信用MIMO信号処理部
17 受信用MIMO信号処理部
28 切換器
32 マルチポートハブ
32A,32B ポート
Claims (5)
- コンピュータに設けられ、複数のアンテナから互いに異なるデータ系列を同じ周波数の送信信号として空間多重して送信し、複数のアンテナから同時に受信した受信信号を用いて該受信信号に含まれる複数のデータ系列を分離して検出するMIMO無線装置において、
少なくとも1つのアンテナと、前記データ系列を送信信号に変調して該アンテナから送信する送信回路と、前記アンテナから受信した受信信号に基づいて複数のデータ系列が多重されたシンボルデータを復調する受信回路とからなる通信モジュールを複数備え、
該複数の通信モジュールは前記コンピュータの標準インターフェイスに接続し、
前記コンピュータには、複数の通信モジュール毎に互いに異なるデータ系列を出力する送信用MIMO信号処理部と、
複数の通信モジュールが入力するシンボルデータから複数のデータ系列を分離して検出する受信用MIMO信号処理部とを設ける構成としたことを特徴とするMIMO無線装置。 - 前記送信用MIMO信号処理部および受信用MIMO信号処理部は、前記コンピュータにインストールされたプログラムによって構成してなる請求項1に記載のMIMO無線装置。
- 前記通信モジュールは前記アンテナを複数備え、
該複数のアンテナと前記送信回路、受信回路との間には、複数のアンテナのうちいずれか一のアンテナを選択的に前記送信回路、受信回路に接続して選択ダイバーシティ動作を行う切換器を設ける構成としてなる請求項1または2に記載のMIMO無線装置。 - 前記複数の通信モジュールは、前記コンピュータに設けられた複数の標準インターフェイスにそれぞれ接続する構成としてなる請求項1,2または3に記載のMIMO無線装置。
- 前記コンピュータの標準インターフェイスには、複数のポートを有するマルチポートハブを接続し、
前記複数の通信モジュールは、該マルチポートハブの複数のポートにそれぞれ接続する構成としてなる請求項1,2または3に記載のMIMO無線装置。
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