JP2009032901A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数枚の基板を精度よく処理することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】複数枚の基板を洗浄する基板処理装置は、固定アーム19によって水平姿勢で保持された基板Wの下面を覆う下部板21と、この下部板21に対向配置されて基板Wの上面を覆う上部板31とを備えて構成される処理部33を、上下方向に複数積層し、さらに、固定アーム19等を縦軸芯P周りに回転させる電動モータ11と、下部板21に対して上部板31を上下方向に接離させて、下部板21と上部板31との間隔であるギャップGを可変する昇降機構23と、を備えている。この基板処理装置によれば、下部板21に対して上部板31を上昇または下降させることで、下部板21と上部板31との間隔であるギャップGを可変する。これにより、固定アーム19に基板Wを保持させる動作や、
基板の処理をそれぞれ適切に行うことができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、太陽電池用のシリコンあるいは化合物半導体、太陽電池用のガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に洗浄やエッチング(以下、単に「洗浄」という)をする基板処理装置に係り、特に、複数枚の基板を回転させつつ洗浄する技術に関する。
従来、この種の装置として、図7に示すものがある。図7は従来例に係る基板処理装置の要部断面図である。図示するように、チャンバ91内には、複数枚の基板Wを水平姿勢で上下方向に積層して保持する固定アーム93と、隣接する基板W間の雰囲気を遮断する遮断板95と、これら固定アーム93と遮断板95が取り付けられるターンテーブル97と、このターンテーブル97を縦軸芯P回りに回転させる電動モータ99とを備えている。遮断板95の両面には、基板Wに処理液を吐出するための吐出口(不図示)が形成されている。
この装置では、電動モータ99によって複数の基板Wを水平面内で回転させつつ、各吐出口から基板Wに処理液を供給する。これにより、基板Wを好適に処理することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−66473号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、各遮断板95の間隔dは、少なくとも外部の搬送機構によって固定アーム93に基板Wを移載することができる程度に大きく設定されている。そして、基板Wを処理する際にもこの間隔dは変わらない。このため、当然ながら、基板Wに処理液を供給しているときや基板Wを乾燥させているときに、それぞれ基板Wと上下の遮断板95との距離を最適にすることができない。このため、基板Wに対して行う処理の精度を高めることが困難であるという不都合がある。特に、基板Wを1枚ずつ処理する方式の装置(いわゆる枚葉洗浄装置)では基板Wの上方に遮断板を移動可能に備えるものがあるが、このような枚葉洗浄装置と同等の処理精度を得ることが困難である。
また、間隔dが比較的大きいため、基板Wの周囲を液密状態にする際は処理液供給量が多量になるという不都合がある。同様に、基板Wの周囲の環境(雰囲気)を管理する場合には供給する不活性ガスが多量になるという不都合がある。さらに、これら処理液や不活性ガスの供給量の増大に伴って、処理に要する時間も増大するという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数枚の基板を精度よく処理することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、複数枚の基板に処理液を供給して各基板を洗浄する基板処理装置において、基板を水平姿勢で保持する保持手段と、基板の一方面を覆う固定板と、この固定板に対向配置されて基板の他方面を覆う可動板とを備える処理部を、上下方向に複数積層し、さらに、各処理部の保持手段を縦軸芯周りに回転させる回転手段と、前記固定板に対して前記可動板を上下方向に接離させて、前記固定板と前記可動板との間隔であるギャップを可変する昇降手段と、各処理部の基板に処理液を供給するための処理液供給手段と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、各処理部において固定板に対して可動板を上昇または下降させることで、各処理部の固定板と可動板との間隔であるギャップを可変する。これに伴い、固定板と可動板の少なくともいずれか一方は、これらの間に保持される基板に対して接離する。このように、固定板と基板との距離または/および可動板と基板との距離を可変することができるので、処理液が多量に消費されることを抑制し、保持手段に基板を保持させる動作や、基板に洗浄液を供給して行う洗浄処理などの基板の処理をそれぞれ適切に行うことができる。
本発明において、前記保持手段と前記固定板との相対的な位置関係は一定であり、前記昇降手段による前記ギャップの可変に伴い、前記可動板と基板とが上下方向に接離することが好ましい(請求項2)。基板と可動板との距離を可変することができる。
本発明において、前記保持手段と前記可動板との相対的な位置関係は一定であり、前記昇降手段による前記ギャップの可変に伴い、前記固定板と基板とが上下方向に接離することが好ましい(請求項3)。基板と固定板との距離を可変することができる。
本発明において、前記固定板は前記保持手段と同期して回転可能であることが好ましい(請求項4)。基板が回転するときに基板の一方面を覆う固定板も基板と一体に回転するので、基板を好適に処理することができる。
また、本発明において、各処理部の固定板に連結される固定アームを備え、前記回転手段は前記固定アームを回転させることが好ましい(請求項5)。固定アームを備えることで、回転手段は各処理部の固定板をまとめて回転させることができる。
また、本発明において、前記可動板は前記保持手段と同期して回転可能に設けられていることが好ましい(請求項6)。基板が回転するときに基板の他方面を覆う可動板も基板と一体に回転するので、基板を好適に処理することができる。
また、本発明において、各処理部の可動板に連結される昇降アームを備え、前記回転手段は前記昇降アームを回転させることが好ましい(請求項7)。昇降アームを備えることで、昇降手段は各処理部の可動板を一括して回転させることができる。
また、本発明において、前記昇降手段は前記昇降アームを昇降させることが好ましい(請求項8)。昇降手段は各処理部の可動板を一括して昇降させることができる。
また、本発明において、前記可動板が基板の上方を覆い、前記固定板が基板の下方を覆うことが好ましい(請求項9)。基板の上方の空間を広狭することができるので、特に基板の上面を好適に洗浄することができる。
また、本発明において、前記可動板が基板の下方を覆い、前記固定板が基板の上方を覆うことが好ましい(請求項10)。基板の下方の空間を広狭することができるので、特に基板の下面を好適に洗浄することができる。
また、本発明において、前記処理部を収容するチャンバを備えており、前記回転手段は前記チャンバ外に設けられていることが好ましい(請求項11)。回転手段を処理液等から保護することができ、洗浄装置の信頼性を向上させることができる。
また、本発明において、前記昇降手段は前記チャンバ外に設けられていることが好ましい(請求項12)。昇降手段を処理液等から保護することができる。
また、本発明において、前記回転手段と前記昇降手段と前記処理液供給手段とを制御して、複数枚の基板を回転させつつ前記ギャップを調節して基板に処理を行わせるとともに、基板に処理を行う際より前記ギャップを大きくして前記保持手段に対する基板受け渡しを許容させる制御手段を備えていることが好ましい(請求項13)。基板受け渡しの際にギャップを大きくさせることで、装置外部の基板搬送機構が基板を保持手段に保持させる動作や保持手段から基板を受け取る動作を好適に行うことができる。また、基板の処理の際にはギャップを小さくすることで、基板を精度よく処理することができる。
また、本発明において、前記固定板には基板に処理液を吐出するための吐出口が形成されており、前記処理液供給手段は、前記固定板に形成されている吐出口に対して処理液を供給することが好ましい(請求項14)。各処理部の基板にそれぞれ好適に処理液を供給することができる。
また、本発明において、前記可動板には貫通孔が形成されているととともに、各可動板とこれに隣接する処理部の固定板との間に設けられて、前記貫通孔に前記固定板の吐出口を連通させる伸縮可能な伸縮管を備え、前記処理液供給手段から前記固定板の吐出口に供給された処理液を、前記伸縮管を通じて前記貫通孔から吐出させて、前記可動板と対向する基板の他方面に処理液を供給することが好ましい(請求項15)。固定板から吐出された処理液は伸縮管内を通って可動板に形成された貫通孔に導かれる。貫通孔を通じた処理液は可動板の反対側から基板の他方面に吐出される。また、各可動板がこれに隣接する処理部の固定板に対して接離しても、これに応じて伸縮管は伸縮するので、貫通孔と固定板に形成の吐出口とが連通した状態が好適に保たれる。
また、本発明において、前記可動板には基板に処理液を吐出するための吐出口が形成されており、前記処理液供給手段は、前記可動板に形成されている吐出口に対して処理液を供給することが好ましい(請求項16)。各処理部の基板にそれぞれ好適に処理液を供給することができる。
また、本発明において、各処理部の基板に気体をそれぞれ供給する気体供給手段を備え、前記気体供給手段は前記固定板に形成されている吐出口に対して気体を供給し、前記固定板に形成されている吐出口は、基板に気体を噴射するための気体供給口を兼ねることが好ましい(請求項17)。基板の周囲の雰囲気を管理したり、基板を好適に乾燥することができる。
また、本発明において、各処理部の基板に気体をそれぞれ供給する気体供給手段を備え、前記可動板に形成されている吐出口に対して気体を供給し、前記可動板に形成されている吐出口は、基板に気体を噴射するための気体供給口を兼ねることが好ましい(請求項18)。基板の周囲の雰囲気を管理したり、基板を好適に乾燥することができる。
また、本発明において、前記制御手段は、さらに前記気体供給手段を制御して、複数枚の基板に対して洗浄処理と乾燥処理を行わせることが好ましい(請求項19)。制御手段は各基板に対する処理液や気体の供給などを制御して洗浄処理および乾燥処理を基板に行わせるので、基板を好適に処理することができる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記基板受け渡しの際には前記ギャップを第1距離に調節し、前記洗浄処理の際には前記ギャップを前記第1距離または前記第1距離より小さい第2距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に処理液を供給させ、前記乾燥処理の際には前記ギャップを前記第2距離より小さい第3距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に気体を供給させることが好ましい(請求項20)。基板受け渡しの際はギャップを比較的大きい第1距離とすることで、基板受け渡しを好適に行うことができる。また、乾燥処理の際にはギャップを比較的小さい第3距離とすることで、基板の周囲を気体供給手段から供給した気体の雰囲気にすることができる。これにより、乾燥処理を好適に行うことができる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記乾燥処理の際に前記洗浄処理に比べて低い回転数で基板を回転させることが好ましい(請求項21)。乾燥処理では回転数を比較的低くすることで、基板に付着している液滴に作用する遠心力を抑制する。これにより、基板面に形成されたパターンが倒壊することを防止することができる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記ギャップを前記第2距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に気体を供給して、基板の周囲の雰囲気を前記気体供給手段によって供給させた気体に置換する粗乾燥処理を行わせることが好ましい(請求項22)。基板を回転させることで大まかに基板上の液滴を基板外に捨てることができる。また、基板の周囲の雰囲気を気体供給手段によって供給させた気体に置換することで基板周囲の環境を整えることができる。
なお、本明細書は、次のような洗浄装置に係る発明も開示している。
(1)請求項2に記載の基板処理装置において、各処理部の固定板に連結される固定アームを備え、各処理部の保持手段は前記固定アームに設けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(1)に記載の発明によれば、各処理部の保持手段を固定アームにまとめて設けることができ、装置構成を簡略化できる。
(2)請求項2に記載の基板処理装置において、各処理部の保持手段は各固定板にそれぞれ設けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(2)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
(3)請求項3に記載の基板処理装置において、各処理部の可動板に連結される昇降アームを備え、各処理部の保持手段は前記昇降アームに設けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(3)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
(4)請求項3に記載の基板処理装置において、各処理部の保持手段は各可動板にそれぞれ設けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(4)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
(5)請求項20に記載の基板処理装置において、前記第1距離は3mmから4mmの範囲内であることを特徴とする基板処理装置。
前記(5)に記載の発明によれば、基板受け渡しを好適に行うことができる。
(6)請求項20に記載の基板処理装置において、前記第2距離は2mmから3mmの範囲内であることを特徴とする基板処理装置。
前記(6)に記載の発明によれば、洗浄処理を好適に行うことができる。
(7)請求項20に記載の基板処理装置において、前記第3距離は0.5mmから1mmの範囲内であることを特徴とする基板処理装置。
前記(7)に記載の発明によれば、乾燥処理を好適に行うことができる。
(8)請求項19から請求項22のいずれかに記載の基板処理装置において、前記制御手段は、前記洗浄処理の後に前記乾燥処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
前記(8)に記載の発明によれば、好適に基板を処理することができる。
(9)請求項19から請求項22のいずれかに記載の基板処理装置において、前記処理液供給手段は2以上の種類の処理液を切り替え供給可能に構成され、前記洗浄処理は、供給する処理液の種類が異なる複数の期間を有することを特徴とする基板処理装置。
前記(9)に記載の発明によれば、基板の洗浄処理を好適に行うことができる。
(10)前記(9)に記載の基板処理装置において、前記2以上の種類の処理液には薬液と純水とが含まれることを特徴とする基板処理装置。
前記(10)に記載の発明によれば、基板の洗浄処理を好適に行うことができる。
(11)請求項17から請求項22のいずれかに記載の基板処理装置において、前記気体は不活性ガスであることを特徴とする基板処理装置。
前記(11)に記載の発明によれば、基板の周囲の雰囲気に酸素等を含まないようにすることができるので、基板を好適に乾燥することができる。
(12)請求項1から請求項22のいずれかに記載の基板処理装置において、前記処理液供給手段は各基板の両面に処理液を供給することを特徴とする基板処理装置。
前記(12)に記載の発明によれば、基板の両面を同時に洗浄処理することができる。
(13)請求項17から請求項22のいずれかに記載の基板処理装置において、前記気体供給手段は各基板の両面に気体を供給することを特徴とする基板処理装置。
前記(13)に記載の発明によれば、基板の両面を同時に乾燥処理することができる。
この発明に係る基板処理装置によれば、各処理部において固定板に対して可動板を上昇または下降させることで、各処理部の固定板と可動板との間隔であるギャップを可変する。これに伴い、固定板と可動板の少なくともいずれか一方は、これらの間に保持される基板に対して接離する。このように、固定板と基板との距離または/および可動板と基板との距離を可変することができるので、処理液が多量に消費されることを抑制し、保持手段に基板を保持させる動作や、基板に洗浄液を供給して行う洗浄処理などの基板の処理をそれぞれ適切に行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係る基板処理装置の断面図であり、図2は実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す図であり、図3は基板処理装置の要部断面図であり、図4は基板処理装置の要部斜視図である。図3、図4において、(a)は後述するギャップGが大きい状態であり、(b)はギャップGが小さい状態である。
この実施例に係る基板処理装置は、複数枚の基板Wを処理する装置である。基板Wの処理は洗浄処理と乾燥処理を含む。洗浄処理については、処理液に応じて適宜エッチング処理が含まれる。本装置は、縦置きされた略円筒形状を呈するチャンバ1を備えている。チャンバ1の側部には複数枚の基板Wを同時に搬送可能な大きさの搬送口3aが形成されている。チャンバ1にはこの搬送口3aを開閉するための開閉カバー3が取り付けられている。開閉カバー3が搬送口3aを閉塞することで、チャンバ1は密閉される。チャンバ1の内部には不活性ガスを噴射する気体供給ノズル5が取り付けられている。不活性ガスとしては窒素ガス(N)が例示される。チャンバ1の底部の一側方には、処理液や気体を外部に排出するための排出口7が形成されている。
チャンバ1の外部(下方)には電動モータ11が配置されている。電動モータ11には縦軸芯P回りに回転駆動される駆動軸13が連結されている。駆動軸13はチャンバ1の底面を貫通してチャンバ1の内部に進入している。駆動軸13の貫通部位には適宜に回転シール部15が設けられている。回転シール部15は、駆動軸13の貫通部位からチャンバ1外へ処理液等が漏液することを防止する。駆動軸13の上端はターンテーブル17の下面中央に連結されている。
ターンテーブル17の上面外周側には、適当な間隔をあけて3本の固定アーム19の下端が連結されている。3本の固定アーム19にはそれぞれ溝部19aが複数形成されている。この溝部19aに基板Wの周縁部を当接させることで、3本の固定アーム19は複数枚の基板Wを水平姿勢で上下方向に積層して保持する。固定アーム19には、さらに各基板Wの下面を覆う複数の下部板21が取り付けられている。下部板21は基板Wよりやや大きく、基板Wの下面に近接して基板Wの下方の雰囲気を遮断する。また、下部板21の外周部には、後述する昇降アーム29と干渉しないように切欠き部(不図示)が形成されている。電動モータ11は、この発明における回転手段に相当する。
ターンテーブル17の上面には、さらに昇降機構23が埋設された状態で固定的に設置されている。昇降機構23には、昇降機構23を処理液から保護するシール部25が付設されている。昇降機構23には昇降テーブル27が連動連結されている。そして、昇降機構23が昇降駆動することで、昇降テーブル27はターンテーブル17に対して上下方向に昇降する。
昇降テーブル27の上面外周部であって平面視で固定アーム19から外れた位置には、4本の昇降アーム29の下端が連結されている。また、昇降アーム29は、固定アーム19によって保持される基板Wと干渉しないように配置されている。昇降アーム29には、各基板Wの上面を覆う複数の上部板31が連結されている。上部板31は基板Wを挟んで下部板21に対向して配置される。上部板31は基板Wよりやや大きく、基板Wの上方の雰囲気を遮断する。また、上部板31の外周部にも、固定アーム19と干渉しないように、切欠き部(不図示)が適宜に形成されている。そして、昇降機構23が昇降駆動することで、上部板31が下部板21に対して上下方向に接離する(図4参照)。上部板31は、この発明における可動板に相当する。下部板21は、この発明における固定板に相当する。昇降機構23は、この発明における昇降手段に相当する。また、固定アーム19にはこの発明における保持手段が一体に設けられており、固定アーム19はこの発明における固定アームと保持手段の双方に相当する。
ここで、一枚の基板Wに対応する溝部19aが形成された固定アーム19の部位と、この基板Wを挟んで対向配置される下部板21および上部板31とは1枚の基板Wを処理する処理部33を構成しており、この処理部33が上下方向に複数積層されている。
固定アーム19の上端位置は昇降アーム29の上端より高くされている。固定アーム19の上端は、天板35の下面外周部に連結されている。天板35は下部板21と同形状である。天板35の上面中央部には縦軸芯Pを中心とする上部回転軸37の下端が連結されている。上部回転軸37はチャンバ1の上部を貫通している。上部回転軸37は、貫通部位においてベアリング39に挿通されて、横方向に移動不能に保持されている。さらに、上部回転軸37の貫通部位には回転シール部41が設けられて、上部回転軸37の貫通部位からチャンバ1外に処理液が漏れることを防止している。
本実施例では、上述した構成に処理液を流すための管路を形成している。具体的には、上部回転軸37の側壁に注入口37aが管路の一端として形成されている。また、管路の他端として、各下部板21の両面に複数個の吐出口21aが形成されるとともに、天板35の下面に吐出口35aが形成されている。さらに、注入口37aと下部板21の各吐出口21aおよび天板35の吐出口35aとを連通する管路として、上部回転軸37、天板35、固定アーム19および各下部板21の内部にそれぞれ中空部が形成されている。図1では管路内を処理液が流れる経路を2点鎖線で模式的に示す。
上部板31には、略中央部を上下方向に貫通する貫通孔31aが形成されている。上部板31とその上方に隣接する下部板21の間には、上部板31の貫通孔31aと下部板21の吐出口21aとを連通させる伸縮管43が設置されている。なお、伸縮管43の両端に連結される上部板31と下部板21はそれぞれ異なる各処理部33を構成する。伸縮管43は上下方向に伸縮可能であり、上部板31が下部板21に対して接離することによって伸縮し、貫通孔31aと吐出口21aが連通した状態を保つ(図3参照)。
一方、上部回転軸37の注入口37a付近の高さ位置には、環状の供給路を有する供給体45が取り付けられている。上部回転軸37と供給体45は摺動可能に接続されている。供給体45と上部回転軸37との接続部位には回転シール部47が設けられている。回転シール部47は、上部回転軸37および供給体45の接続部位から外部に処理液等が漏れることを防止する。なお、回転シール部47や上述した回転シール部15、シール部25としては、グランドパッキンやメカニカルシールなどの接触式シールや、磁性流体シールやラビリンシールなどの非接触式シールが例示される。
供給体45には配管49の一端が連結されている。配管49は固定的に設置されており、チャンバ1を貫通してチャンバ1外部に引き出されている。配管49の他端側は液用分岐管51とガス用分岐管61に分岐されている。
液用分岐管51には開閉弁53が設けられている。液用分岐管51の他端はミキシングバルブ55に連通接続されている。ミキシングバルブ55には、液種の異なる複数の薬液供給源57と、純水供給源59とがそれぞれ連通接続されている。ミキシングバルブ55と各薬液供給源57および純水供給源59との間にはそれぞれ図示省略の開閉弁が設けられて、各種薬液または純水を選択的にミキシングバルブ55に供給可能に構成されている。なお、本明細書では純水と薬液を総称して「処理液」と呼ぶ。
ガス用分岐管61には開閉弁63が設けられている。ガス用分岐管61の他端は不活性ガス供給源65に連通接続されている。不活性ガス供給源65が供給する不活性ガスとしては窒素ガス(N)が例示される。
そして、各開閉弁53、63をそれぞれ開放・閉止することで、配管49および供給体45に処理液および不活性ガスを選択的に供給可能である。配管49に供給された処理液および不活性ガスは、いずれも上述した管路を通じて各吐出口21aと吐出口35aに供給される。このように、管路には処理液のみならず不活性ガスも流れる。同様に、処理液を吐出する各吐出口21aと吐出口35aは、それぞれ不活性ガスを噴射する気体供給口を兼ねている。ここで、液用分岐管51と開閉弁53とミキシングバルブ55と各薬液供給源57と純水供給源59とは、この発明における処理液供給手段に相当する。ガス用分岐管61と開閉弁63と不活性ガス供給源65とは、この発明における気体供給手段に相当する。
また、本装置は上述した各構成を制御する制御部71を備えている。具体的には、開閉カバー3の開閉、電動モータ11の回転駆動(回転数)、昇降機構23の昇降駆動(昇降量)、開閉弁51、63の開放/閉止などを制御する。制御部71はこれらの制御に関して予め設定される処理レシピ(処理プログラム)など各種情報を記憶する固定ディスク等の記憶媒体と、この処理レシピに基づいて各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)や、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)等によって実現されている。
次に、実施例に係る基板処理装置の動作について図5を参照して説明する。図5は基板処理装置による処理手順を示すタイミングチャートである。ここで、(a)は基板Wの回転数、(b)は各処理部33の下部板21と上部板31と間隔(以下「ギャップG」という)、(c)は基板Wに供給される処理液の流量、(d)は基板Wに供給される不活性ガスの流量に関するものである。なお、(d)は気体供給ノズル5から供給される不活性ガスの流量を含まない。
<搬入> (時刻t1〜時刻t2)
制御部71は、昇降機構23を上昇駆動させる。昇降テーブル27、昇降アーム29および上部板31が一体に上昇する。上部板31は下部板21に対して上方に離反してギャップGが大きくなるとともに、基板Wの上面と上部板31と距離も大きくなる。なお、昇降機構23が昇降駆動しても、基板Wと下部板21との相対的な位置関係は一定である。ギャップGが第1距離G1になると、昇降機構23を停止させる。第1距離G1は、基板Wの上面と上部板31との距離が3mmから4mmとなるように設定されることが好ましい。
この状態で、装置外部の搬送機構(図示省略)が複数枚の基板Wを保持して搬送口3aからチャンバ1に進入する。搬送機構は基板Wを一括して固定アーム19に受け渡すと、チャンバ1の外部に退避する。その後、開閉カバー3が搬送口3aを閉塞し、チャンバ1を密閉する。そして、気体供給ノズル5から不活性ガスを供給させて、チャンバ1内を不活性ガス雰囲気にする。
<洗浄処理> (時刻t2〜時刻t4)
制御部71は、昇降機構23を駆動して上部板31を基板Wの上面に接近させる。そして、ギャップGが第1距離G1より小さい第2距離G2になると昇降機構23の駆動を停止させる。この動作に応じて、伸縮管43がやや伸びた状態になる。制御部71は電動モータ11を回転駆動させる。これにより、固定アーム19、基板W、下部板21、昇降アーム29、上部板31、天板35などが同期して縦軸芯P回りに回転する。第2距離G2としては、基板Wの上面と上部板31との距離が2mmから3mmの範囲内となるように設定されることが好ましい。また、基板Wの回転数としては、100rpmから500rpmであることが好ましい。
また、制御部71は薬液供給源57からミキシングバルブ55に所定の薬液を供給させるとともに、開閉弁53を開放させて、配管49に薬液を供給させる。供給された薬液は、供給体45から上部回転軸37に形成された注入口37aを通じて管路に注入される。管路に供給された薬液は、各吐出口21aと吐出口35aから吐出される。
下部板21の上面側の吐出口21aから吐出された処理液は、基板Wの下面に直接供給される。吐出された処理液は基板Wと下部板21の両方から遠心力を受けて速やかに広がる。このとき、基板Wと下部板21は近接しているので、基板Wと下部板21の間隙を処理液が満たした状態で広がる。よって、基板W全体に処理液が行き渡ると、基板Wの下面が液密状態になる。
他方、下部板21の下面側の吐出口21aから吐出された処理液は、伸縮管43と貫通孔31aを経由して、下側に隣接する処理部33の基板Wの上面に吐出される。吐出された処理液は基板Wの上面に広がる。このとき、上部板31と基板Wとの間隙が処理液で満たされない場合であっても、基板Wの上面は容易に処理液で覆われる。
このようにして、基板Wの上面または下面に広がった処理液は基板Wの周縁部から振り切られて捨てられる。捨てられた処理液はチャンバ1の内壁で受け止められて排出口7に導かれ、チャンバ1外へ排出される。
このような状態を時刻t3まで継続して、基板Wの両面を薬液処理する。時刻t3になると、制御部71は薬液供給源57からミキシングバルブ55への薬液供給を停止させ、純水供給源59からミキシングバルブ55に純水を供給させる。これにより、引き続いて基板Wの両面に純水を供給して基板を純水処理する。なお、時刻t2〜時刻t3、及び、時刻t3〜時刻t4までの期間としては、それぞれ10秒から30秒程度が例示される。一連の薬液供給及び純水供給による処理は、この発明における洗浄処理に相当する。
<粗乾燥処理> (時刻t4〜時刻t5)
制御部71は開閉弁53を閉止して開閉弁63を開放する。これにより、処理液(純水)の供給を停止するとともに、基板Wの両面に不活性ガスを供給させる。なお、基板Wの回転数とギャップGはそのままの状態である。これにより、基板Wの両面から処理液が大まかに除去される。また、基板Wの上方および下方の雰囲気は、速やかに不活性ガスに置換される。これにより、基板Wの周囲には酸素がない状態になる。粗乾燥処理の期間(時刻t4〜t5)としては、数秒程度が例示される。
<乾燥処理> (時刻t5〜時刻t6)
制御部71は、昇降機構23を駆動して、ギャップGを第2距離G2より小さい第3距離G3に調節する。これにより、伸縮管43がさらに伸びた状態になる。また、電動モータ11を制御して基板Wの回転数を低下させる。これにより、下部板21、上部板31および天板35の回転数も基板Wと同期して低下する。第3距離G3としては、基板Wの上面と上部板31との距離が0.5mmから1mmの範囲内となるように設定されることが好ましい。
これにより、基板Wの表面に残っている処理液に作用する遠心力は低減され、基板Wの表面に形成されたパターンが倒壊することが抑制される。基板Wの表面に残っている処理液は、基板Wの周囲に形成された不活性ガスの雰囲気により蒸発する。このようにして、基板Wを乾燥させる。乾燥処理の期間(時刻t5〜t6)は、例えば10秒から30秒である。
<搬出> (時刻t6〜時刻t7)
所定の時間が経過すると、制御部71は電動モータ11の駆動を停止させ、開閉弁63を閉止させる。これにより、基板Wと、下部板21、上部板31および天板35などが静止する。また、基板Wへの不活性ガスの供給も停止する。制御部71は、昇降機構23を駆動して、ギャップGを再び第1距離G1に調節する。そして、開閉カバー3を移動させて搬送口3aを開放する。この状態で、装置外部の搬送機構(図示省略)がチャンバ1内に進入し、固定アーム19に保持された複数枚の基板Wを受け取って、チャンバ1外部に搬出する。
このように、実施例に係る基板処理装置によれば、下部板21に対して上部板31を接離する昇降機構23を備えていることで、上部板31と基板Wとの間隔であるギャップGを調節することができる。これにより、ギャップGを基板Wの搬送や基板Wの処理に応じて適切に調節できる。これにより、複数枚の基板Wを精度よく処理することができる。
具体的には、制御部71の制御により、外部の搬送機構が固定アーム19に対して基板Wを受け渡ししたり、固定アーム19から基板Wを受け取る動作(本明細書ではこれらの動作を「基板受け渡し」と総称する)を行う際には、ギャップGを比較的大きい第1距離G1にする。これにより、外部の搬送機構が上部板31に干渉することなく、好適に基板受け渡しを行うことができる。また、乾燥処理の際には、制御部71はギャップGを比較的小さい第3距離G3に調節する。これにより、基板Wを好適に乾燥させることができる。そのほか、洗浄処理や粗乾燥処理において、制御部71が適切なギャップGに調節することで、複数枚の基板Wに各種処理を精度よく行うことができる。
また、各下部板21を支持するとともに溝部19aが形成されている固定アーム19を備え、電動モータ11が固定アーム19を回転するように構成することで、複数枚の基板Wおよび各下部板21を一括して回転させることができる。また、各上部板31と連結される昇降アーム29と、昇降アーム29を回転する電動モータ11とを備えているので、各上部板31を一括して回転させることができる。また、昇降機構23が昇降アーム29を昇降するように構成することで、各上部板31を一括して昇降させることができる。
また、基板Wと下部板21と上部板31とは同期して回転可能に設けられているので、基板Wを好適に処理できる。また、電動モータ11はチャンバ1の外部に設けられているので、電動モータ11を処理液等から好適に保護することができる。
また、下部板21には基板Wに処理液を吐出する吐出口21aが形成されているので、各基板Wに対して処理液を好適に供給させることができる。特に、下部板21は基板Wに近接して設けられているので、下部板21に対向する基板Wの下面を容易に液密状態にすることができる。また、上部板31には貫通孔31aが形成されるとともに、上部板31と下部板21との間に伸縮管43を備えているので、基板Wの上面にも処理液を供給することができる。また、吐出口21aは不活性ガスを供給する気体供給口を兼ねているので、各基板Wを好適に乾燥させることができる。
制御部71は、乾燥処理において基板Wを低回転数で回転させるように電動モータ11を制御するので、基板Wの表面に形成されたパターンが倒壊することを好適に抑制できる。
また、ミキシングバルブ55と液種の異なる複数の薬液供給源57と純水供給源59とを備えて、複数種類の処理液を基板Wに選択的に供給することができるので、基板Wに適切な洗浄を行うことができる。また、制御部71は供給する処理液の種類が異なる複数の期間(たとえば、時刻t2〜時刻t3までの期間と時刻t3〜時刻t4までの期間)が含まれた洗浄処理を行うで、基板Wを好適に洗浄することができる。
また、ガス用分岐管61と開閉弁63と不活性ガス供給源65とを備えて、各基板Wに不活性ガスを供給可能に構成しているので、基板Wの周囲の雰囲気から酸素を好適に除去することができる。これにより、ウォーターマークの発生や酸化を抑制することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、上部板31が昇降する構成であったが、下部板21を昇降する構成に変更してもよい。また、基板Wは昇降しない構成であったが、基板Wが昇降可能に保持される構成に変更してもよい。図6を参照して具体的に説明する。
図6は、変形実施例に係る基板処理装置の要部断面図である。なお、実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。電動モータ11はベルト12を介して、中空の駆動軸73を縦軸芯Pまわりに回転駆動する。駆動軸73の中空部には、スプライン軸受け等を介して昇降軸75が設けられている。これにより、昇降軸75は駆動軸73と一体に回転可能であり、かつ、駆動軸73に対して昇降自在である。昇降軸75の下端には、昇降機構23が設けられている。これら駆動軸73と昇降軸75は、チャンバ1の底部を貫通して、チャンバ1内に進入している。
駆動軸73の上端はターンテーブル17に連結されている。昇降軸75の上端は昇降テーブル27に連結されている。ターンテーブル17上には、固定アーム19が立設されている。固定アーム19には基板Wの上面を覆う上部板81が設けられている。昇降テーブル27上には昇降アーム29が立設されている。昇降アーム29には、基板Wの下面を覆う下部板83が設けられている。この下部板83の外周部には、基板Wを当接保持する保持部85が適当な間隔をあけて配置されている。
このように構成される変形実施例では、電動モータ11が回転駆動することにより、駆動軸73と昇降軸75が一体に回転する。これにより、上部板81、下部板83および基板Wが同期して回転する。また、昇降機構23が昇降駆動することにより、昇降軸75が駆動軸73に対して昇降する。これにより、各処理部33の上部板81と下部板83との間隔であるギャップGが可変する。これに伴い、基板Wの上面と上部板81との距離も可変する。ここで、変形実施例における上部板81は、この発明における固定板に相当し、下部板83は、この発明における可動板に相当する。また、下部板83と保持部85の相対的な位置関係は一定であるので、基板Wが下部板83と一体に昇降し、上部板81に対して接離する。このように構成される変形実施例であっても、実施例1と同様な作用・効果を奏する。
(2)また、上述した実施例や変形実施例では、ギャップGの可変に伴い、基板Wと上部板31、81との距離が可変したが、これに限られない。たとえば、ギャップGの可変に伴い、基板Wと下部板21、83との距離が可変するように変更してもよい。あるいは、ギャップGの可変に伴い、基板Wと上部板31、81との距離、および、基板Wと下部板21、83との距離が可変するように変更してもよい。
具体的には、上述した実施例で、昇降アーム29に溝部19aを形成して、昇降アーム29が基板Wを保持するように構成してもよい。これによれば、上部板31と基板Wとの相対的な位置関係が一定になるので、ギャップGの可変により、基板Wと下部板21との距離が可変する。同様に、上述した変形例において、固定アーム19に溝部19aを形成するように変更してもよい。これによっても、ギャップGの可変により、基板Wと下部板83の距離が可変する。
(3)また、上述した実施例では、各処理部33の基板W、下部板21および上部板31を同期して回転させる電動モータ11を備えていたが、これに限られない。電動モータ11が基板Wのみを回転させ、下部板21または/および上部板31は回転させないように変更してもよい。
(4)また、上述した実施例では、各処理部33の上部板31を一括して昇降する昇降機構23を備えていたが、各処理部33ごとに上部板31を昇降させる昇降機構を備えるように変更してもよい。
(5)また、上述した実施例では、昇降機構23がチャンバ1の内部に配置されていたが、変形実施例で説明したように、チャンバ1の外部に設けるように変更してもよい。これにより、昇降機構23を処理液等から保護することができる。
(6)また、上述した実施例では、吐出口21aが下部板21の両面に形成されていたが、これに限られない。下部板21の一方面にのみ吐出口21aを形成するように変更してもよい。あるいは、昇降する上部板31に吐出口を形成してもよい。これに伴い、上述した実施例では、同時に基板Wの両面を処理する構成であったが、基板Wの一方面のみを処理する構成に変更してもよい。
(7)また、上述した実施例では、上部回転軸37、天板35、下部板21及び固定アーム19などに処理液を流すための管路を形成していたが、これに限られない。例えば、駆動軸13に注入口を形成して、駆動軸13に管路を形成するように変更してもよい。また、昇降自在に設けられる昇降アーム29と上部板31に管路を形成するように変更してもよい。また、下部板21や固定アーム19とは別体に配管部材を備えるように変更してもよい。この変更に伴い、下部板21に形成した吐出口21aを省略するように変更してもよい。
(8)また、上述した実施例では、吐出口21aが気体供給口を兼ねる構成であったが、吐出口21aを専ら処理液を吐出するように変更し、基板Wに不活性ガスを噴出させる気体供給口を別個に設けるように構成してもよい。
(9)また、上述した実施例で説明した洗浄処理や乾燥処理の条件は適宜に変更することができる。すなわち、実施例では、洗浄処理後であって乾燥処理前に粗乾燥処理を行ったが、この粗乾燥処理を省略してもよい。また、乾燥処理の際に低い回転数で基板Wを回転させたが、基板Wを高速に回転させて振り切り乾燥を行うように変更してもよい。また、洗浄処理においては、ギャップGを第2距離G2としたが、これに限られない。基板受け渡しを行う際のギャップG(第1距離G1)で洗浄処理をしてもよい。あるいは、乾燥処理を行う際のギャップG(第3距離G3)で洗浄処理をしてもよい。
(10)上述した実施例では、処理液として純水を例示したが、これに限られない。たとえば、種々の薬液に変更してもよい。また、基板Wにエッチング処理を行うように変更してもよい。
(11)上述した実施例では、不活性ガスを供給する構成であったが、これに限られない。たとえば、IPAベーパやスチームや乾燥気体を供給するように変更してもよい。
(12)上述した各実施例および各変形実施例の各構成を適宜に組み合わせるように変更してもよい。
実施例に係る基板処理装置の断面図である。 実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 基板処理装置の要部断面図である。 基板処理装置の要部斜視図である。 基板処理装置による処理手順を示すタイミングチャートである。 変形実施例に係る基板処理装置の要部断面図である。 従来例に係る基板処理装置の要部断面図である。
符号の説明
1 …チャンバ
11 …電動モータ
19 …固定アーム
19a …溝部
21 …下部板(固定板)
21a …吐出口
23 …昇降機構
27 …昇降テーブル
29 …昇降アーム
31 …上部板(可動板)
31a …貫通孔
33 …処理部
35 …天板
35a …吐出口
43 …伸縮管
51 …液用分岐管
53 …開閉弁
55 …ミキシングバルブ
57 …薬液供給源
59 …純水供給源
61 …ガス用分岐管
63 …開閉弁
65 …不活性ガス供給源
71 …制御部
81 …上部板(固定板)
83 …下部板(可動板)
85 …保持部
W …基板
P …縦軸芯
G …ギャップ
G1 …第1距離
G2 …第2距離
G3 …第3距離

Claims (22)

  1. 複数枚の基板に処理液を供給して各基板を洗浄する基板処理装置において、
    基板を水平姿勢で保持する保持手段と、基板の一方面を覆う固定板と、この固定板に対向配置されて基板の他方面を覆う可動板とを備える処理部を、上下方向に複数積層し、
    さらに、各処理部の保持手段を縦軸芯周りに回転させる回転手段と、
    前記固定板に対して前記可動板を上下方向に接離させて、前記固定板と前記可動板との間隔であるギャップを可変する昇降手段と、
    各処理部の基板に処理液を供給するための処理液供給手段と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記保持手段と前記固定板との相対的な位置関係は一定であり、
    前記昇降手段による前記ギャップの可変に伴い、前記可動板と基板とが上下方向に接離することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記保持手段と前記可動板との相対的な位置関係は一定であり、
    前記昇降手段による前記ギャップの可変に伴い、前記固定板と基板とが上下方向に接離することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記固定板は前記保持手段と同期して回転可能であることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置において、
    各処理部の固定板に連結される固定アームを備え、
    前記回転手段は前記固定アームを回転させることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記可動板は前記保持手段と同期して回転可能に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置において、
    各処理部の可動板に連結される昇降アームを備え、
    前記回転手段は前記昇降アームを回転させることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記昇降手段は前記昇降アームを昇降させることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記可動板が基板の上方を覆い、前記固定板が基板の下方を覆うことを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記可動板が基板の下方を覆い、前記固定板が基板の上方を覆うことを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理部を収容するチャンバを備えており、
    前記回転手段は前記チャンバ外に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置において、
    前記昇降手段は前記チャンバ外に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記回転手段と前記昇降手段と前記処理液供給手段とを制御して、複数枚の基板を回転させつつ前記ギャップを調節して基板に処理を行わせるとともに、基板に処理を行う際より前記ギャップを大きくして前記保持手段に対する基板受け渡しを許容させる制御手段
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項13に記載の基板処理装置において、
    前記固定板には基板に処理液を吐出するための吐出口が形成されており、
    前記処理液供給手段は、前記固定板に形成されている吐出口に対して処理液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項14に記載の基板処理装置において、
    前記可動板には貫通孔が形成されているととともに、
    各可動板とこれに隣接する処理部の固定板との間に設けられて、前記貫通孔に前記固定板の吐出口を連通させる伸縮可能な伸縮管を備え、
    前記処理液供給手段から前記固定板の吐出口に供給された処理液を、前記伸縮管を通じて前記貫通孔から吐出させて、前記可動板と対向する基板の他方面に処理液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  16. 請求項13に記載の基板処理装置において、
    前記可動板には基板に処理液を吐出するための吐出口が形成されており、
    前記処理液供給手段は、前記可動板に形成されている吐出口に対して処理液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  17. 請求項14または請求項15に記載の基板処理装置において、
    各処理部の基板に気体をそれぞれ供給する気体供給手段を備え、
    前記気体供給手段は前記固定板に形成されている吐出口に対して気体を供給し、
    前記固定板に形成されている吐出口は、基板に気体を噴射するための気体供給口を兼ねることを特徴とする基板処理装置。
  18. 請求項16に記載の基板処理装置において、
    各処理部の基板に気体をそれぞれ供給する気体供給手段を備え、
    前記可動板に形成されている吐出口に対して気体を供給し、
    前記可動板に形成されている吐出口は、基板に気体を噴射するための気体供給口を兼ねることを特徴とする基板処理装置。
  19. 請求項17または請求項18に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、さらに前記気体供給手段を制御して、複数枚の基板に対して洗浄処理と乾燥処理を行わせることを特徴とする基板処理装置。
  20. 請求項19に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、
    前記基板受け渡しの際には前記ギャップを第1距離に調節し、
    前記洗浄処理の際には前記ギャップを前記第1距離または前記第1距離より小さい第2距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に処理液を供給させ、
    前記乾燥処理の際には前記ギャップを前記第2距離より小さい第3距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に気体を供給させることを特徴とする基板処理装置。
  21. 請求項19または請求項20に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記乾燥処理の際に前記洗浄処理に比べて低い回転数で基板を回転させることを特徴とする基板処理装置。
  22. 請求項19から請求項21のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記ギャップを前記第2距離に調節して複数枚の基板を回転させつつ各基板に気体を供給して、基板の周囲の雰囲気を前記気体供給手段によって供給させた気体に置換する粗乾燥処理を行わせることを特徴とする基板処理装置。
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