JP2009032301A - Actuator device and optical pickup device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、光ディスク再生装置などに使用される光ピックアップ装置および、該光ピックアップ装置に使用され対物レンズをフォーカスおよびトラッキング方向に駆動するアクチュエータ装置に関する。 The present invention relates to an optical pickup device used in an optical disk reproducing device and the like, and an actuator device used in the optical pickup device to drive an objective lens in a focus and tracking direction.
光ディスク再生装置などに使用される光ピックアップ装置は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)などのディスク形記録媒体としての光ディスクに記録された情報を読み取るために、前述したCDやDVDやBDなどから情報を読み取るためのレーザ光が通される対物レンズと、当該対物レンズを取り付けた本体部などを備えている。 An optical pickup device used for an optical disk reproducing device reads information recorded on an optical disk as a disk-type recording medium such as a CD (Compact Disk), a DVD (Digital Versatile Disc), or a BD (Blu-ray Disc). In addition, an objective lens through which laser light for reading information from the above-described CD, DVD, BD, or the like is passed, a main body portion to which the objective lens is attached, and the like are provided.
前述した特許文献1などに示された従来のアクチュエータ装置即ち光ピックアップ装置は、対物レンズにディスク形記録媒体が衝突することを防止するための緩衝部材を前述した本体部に取り付けている。
また、光ピックアップ装置は、光ディスク再生装置の小型化を図るために、勿論、それ自身もより小型化であることが求められている。このため、光ピックアップ装置のアクチュエータ装置は、対物レンズがよりディスク形記録媒体に近接する傾向である。即ち、緩衝部材のディスク形記録媒体との間隔がより狭くなる傾向であった。特に、記録容量の多いディスク形記録媒体に対応するアクチュエータ装置ほど上記間隔が狭くなり、外部からの衝撃や振動等によって緩衝部材がディスク形記録媒体に接触しやすい傾向であった。 Further, in order to reduce the size of the optical disk reproducing device, the optical pickup device is naturally required to be further downsized. For this reason, in the actuator device of the optical pickup device, the objective lens tends to be closer to the disk-type recording medium. That is, the distance between the buffer member and the disk-type recording medium tends to be narrower. In particular, the actuator device corresponding to a disk-type recording medium having a large recording capacity has a narrower interval, and the buffer member tends to come into contact with the disk-type recording medium due to external impact or vibration.
一方、前述した緩衝部材は、ディスク形記録媒体に接触しても傷が付かないような材料が選択される。しかし、光ピックアップ装置は、その使用期間が長期間化すると、その内部に各種の有機物や無機物からなる塵や埃が侵入してこの緩衝部材に付着することがある。特に、使用期間が長期間化すると、緩衝部材の外表面上に有機物が固化し、この固化した有機物により埃や塵が密着して、これら密着した塵や埃によって、ディスク形記録媒体の表面が傷付けられることが考えられる。 On the other hand, the above-described buffer member is selected from a material that will not be damaged even when it comes into contact with the disk-type recording medium. However, when the optical pickup device is used for a long period of time, dust or dust made of various organic or inorganic substances may enter the inside and adhere to the buffer member. In particular, when the usage period is extended, the organic matter is solidified on the outer surface of the buffer member, and dust and dust adhere to the solidified organic matter, and the surface of the disk-type recording medium is caused by the tight dust and dust. It can be injured.
したがって、本発明の目的は、例えば、使用期間が長期間化しても、ディスク形記録媒体の外表面を傷付けることを防止することができるアクチュエータ装置および光ピックアップ装置を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an actuator device and an optical pickup device that can prevent, for example, damage to the outer surface of a disk-type recording medium even when the usage period is extended.
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、ディスク形記録媒体から情報を読み取るためのレーザ光が通される対物レンズと、前記対物レンズが取り付けられた本体部と、前記本体部を前記ディスク形記録媒体の径方向と厚み方向との双方に移動させる駆動部とを備えたアクチュエータ装置において、前記本体部に設けられかつ前記対物レンズに前記ディスク形記録媒体が接触することを防止する緩衝部材と、前記緩衝部材の外表面に設けられかつ前記レーザ光によって活性化される光触媒物質を含んだ光触媒層と、を備えたことを特徴としている。
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the present invention according to
以下、本発明の一実施形態にかかるアクチュエータ装置を説明する。本発明の一実施形態にかかるアクチュエータ装置は、対物レンズにディスク形記録媒体が接触することを防止する緩衝部材の外表面に光触媒層を形成したので、ディスク形記録媒体によって反射されたレーザ光によって、当該光触媒層の光触媒物質が活性化する。こうすることで、緩衝部材に有機物からなる埃や塵が付着しても、当該有機物が分解されて、無機物からなる埃や塵が当該緩衝部材に密着することを防止できる。こうして、本発明のアクチュエータ装置は、使用期間が長期間化しても、ディスク形記録媒体の外表面を傷付けることを防止することができる。 Hereinafter, an actuator device according to an embodiment of the present invention will be described. In the actuator device according to one embodiment of the present invention, the photocatalyst layer is formed on the outer surface of the buffer member that prevents the disc-shaped recording medium from contacting the objective lens, so that the laser beam reflected by the disc-shaped recording medium is used. The photocatalytic substance in the photocatalytic layer is activated. By doing so, even if dust or dust made of organic matter adheres to the buffer member, it is possible to prevent the organic matter from being decomposed and causing dust or dust made of inorganic matter to adhere to the buffer member. Thus, the actuator device of the present invention can prevent the outer surface of the disk-type recording medium from being damaged even when the usage period is extended.
また、ディスク形記録媒体から反射されたレーザ光が光触媒層に照射される際に、駆動部に本体部を移動させる制御手段を備えても良い。この場合、本体部の移動によりレーザ光の照射方向あるいは照射範囲を変更させるので、ディスク形記録媒体から情報を読み取るためのレーザ光を光触媒層に照射することが可能となる。これにより光触媒層を照射するための新たな光源を設ける必要がないので、コストアップや構造の複雑化、または装置の大型化を抑制しながら、ディスク形記録媒体の外表面を傷付けることを防止できる。 In addition, when the laser beam reflected from the disk-type recording medium is irradiated onto the photocatalyst layer, the driving unit may be provided with a control unit that moves the main body. In this case, since the irradiation direction or irradiation range of the laser beam is changed by the movement of the main body, it is possible to irradiate the photocatalyst layer with the laser beam for reading information from the disk-type recording medium. As a result, there is no need to provide a new light source for irradiating the photocatalyst layer, and it is possible to prevent damage to the outer surface of the disk-type recording medium while suppressing an increase in cost, complexity of the structure, or increase in size of the apparatus .
さらに、駆動部が本体部を移動させる際に、本体部の共振周波数で移動させても良い。この場合、本体部の振幅を大きくすることができるので、有機物を分解した後に、緩衝部材から無機物からなる埃や塵をより速やかに除去することができる。 Furthermore, when the drive unit moves the main body, it may be moved at the resonance frequency of the main body. In this case, since the amplitude of the main body can be increased, it is possible to more quickly remove the inorganic dust and dirt from the buffer member after decomposing the organic matter.
また、光ピックアップ装置に請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置を備えてもよい。このようにすることによって、使用期間が長期間化しても、緩衝部材から無機物からなる埃や塵を除去することができ、ディスク形記録媒体の外表面を傷付けることを防止することができる。
Moreover, you may provide the actuator apparatus as described in any one of
本発明の第1の実施例にかかる光ピックアップ装置1を、図1ないし図8を参照して説明する。光ピックアップ装置1は、CD、DVD、BD等のディスク形記録媒体としての光ディスクD(図5中に示す)に記録された情報を再生する情報処理装置としての光ディスク再生装置などに用いられ、CD、DVD、BD等の光ディスクDに記録された情報を読み取るために、光ディスクDの反りや振れに対して光ディスクDの記録面と後述する対物レンズ6との距離を制御するフォーカス制御と、光ディスクDのトラックの偏心に対して対物レンズ6を追従するように制御するトラッキング制御を行う。図1は本発明の第1の実施例にかかる光ピックアップ装置1の要部斜視図である。
An
光ピックアップ装置1は、図1に示すように、ピックアップケース2と、アクチュエータ装置3と、を備えている。ピックアップケース2は、アクチュエータ装置3が固定されるとともに、光源12(図5に示す)と、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、受光器などの光学部品B(図5に示す)が収容されている。光学部品Bは、情報読み取り用の光源12から発生する前述した光ディスクDから情報を読み取るための最適な波長のレーザ光を、光ディスクDまで導き、当該光ディスクDから反射されたレーザ光を受光器まで導く。また、ピックアップケース2は、図示しないモータや、モータからの駆動力により軸芯回りに回転駆動するリードスクリュー22などによって、当該リードスクリュー22上を光ディスクDの径方向に沿って移動可能となっている。
As shown in FIG. 1, the
アクチュエータ装置3は、図2に示すように、アクチュエータケース4と、アクチュエータ可動部5と、制御手段としてのマイクロコンピュータ(図11に示す、以下、μCOMと呼ぶ)14などを備えている。
As shown in FIG. 2, the
アクチュエータケース4は、アクチュエータ可動部5の後述する本体部としてのレンズホルダ9をフォーカス方向F(図1中に矢印で示し、光ディスクDの表面に対して直交する方向即ち光ディスクDの厚み方向)やトラッキング方向T(図1中に矢印で示し、光ディスクDの径方向)に移動させるためのマグネット13などが取り付けられている。マグネット13は、図3に示すように、ジッタ方向J(図1中に矢印で示し、光ディスクDの周方向)に沿って、互いの間にレンズホルダ9を挟む位置に配置されている。アクチュエータケース4には、アクチュエータ可動部5のうち後述するホルダサスペンション8のサスペンションベース部10が固定されている。
The
アクチュエータ可動部5は、図2、図3及び図4に示すように、対物レンズ6と、プリントコイル7(図2及び図3に示す)と、ホルダサスペンション8と、を備えている。
As shown in FIGS. 2, 3, and 4, the actuator
対物レンズ6は、情報読み取り用の光源から発せられ光学部品を経由してきたレーザ光を通して、当該レーザ光を光ディスクDに照射することおよび光ディスクDから反射されたレーザ光を通して、当該レーザ光を光学部品へ出力するためのレンズである。
The
コイル部としてのプリントコイル7は、ホルダサスペンション8のレンズホルダ9をジッタ方向Jに互いの間に挟んでレンズホルダ9の長手方向の側面に一対が接着剤などで取り付けられる。プリントコイル7は、基板上にコイルの配線パターンが形成されたものであり、フォーカス制御用のコイルとトラッキング制御用のコイルが夫々形成されている。また、プリントコイル7には、後述する線状弾性部材11とはんだ付けにて電気的に接続される。
A pair of printed coils 7 serving as coil portions are attached to the side surface in the longitudinal direction of the
プリントコイル7は、線状弾性部材11を介して、フォーカス制御やトラッキング制御のための電流が供給される。プリントコイル7は、線状弾性部材11を介して、フォーカス制御やトラッキング制御のための電流が供給されることで、マグネット13と協働して、レンズホルダ9即ち対物レンズ6をフォーカス方向Fとトラッキング方向Tとの双方に沿って、移動させる。これらプリントコイル7と、マグネット13とは、特許請求の範囲に記載されたレンズホルダ9をトラッキング方向Tとフォーカス方向Fとの双方に沿って移動させる駆動部15をなしている。
The print coil 7 is supplied with current for focus control and tracking control via the linear
ホルダサスペンション8は、図3および図4に示すように、本体部としてのレンズホルダ9と、サスペンションベース部10と、線状弾性部材11と、緩衝部材16と、を備えている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
レンズホルダ9は、例えばLCP(液晶ポリマ)等の樹脂によって略箱型に成形されている。レンズホルダ9の光ディスクDと相対する天面部9aの略中央には対物レンズ6を設置するための開口孔9bが設けられている。レンズホルダ9は、開口孔9b内に対物レンズ6を設置して、当該対物レンズ6を光ディスクDに相対した状態に位置付ける。
The
サスペンションベース部10は、レンズホルダ9と同様に例えばLCP(液晶ポリマ)等の樹脂によって略箱型に成形されている。サスペンションベース部10即ちアクチュエータ装置3は、ピックアップケース2にネジなどによって固定される。サスペンションベース部10のトラッキング方向Tの両端部には線状弾性部材11が取り付けられている。
The
線状弾性部材11は、例えば銅合金などの弾性力を備えるとともに導電性の良い部材で形成され、かつ、その長手方向がジッタ方向Jと平行に配置されて、その両端部がサスペンションベース部10のトラッキング方向Tの両端部とレンズホルダ9のトラッキング方向Tの両端部とに取り付けられている。また、線状弾性部材11は、サスペンションベース部10とレンズホルダ9の各端部では、フォーカス方向Fに沿って、互いに間隔をあけて二つ設けられている。
The linear
さらに、線状弾性部材11は、レンズホルダ9側の一端部がプリントコイル7と電気的に接続されているとともに、サスペンションベース部10側の他端部が外部からフォーカス制御やトラッキング制御のための電流が供給される。つまり、線状弾性部材11は、レンズホルダ9に対するサスペンション機能の他に、プリントコイル7に電流を供給する配線の機能も合わせて持つ。
Furthermore, the linear
レンズホルダ9とサスペンションベース部10と線状弾性部材11は、インサート成形によりレンズホルダ9とサスペンションベース部10を成形する際に一体に成形される。すなわち、図3に示すように、線状弾性部材11の一端部がサスペンションベース部10に内包され、線状弾性部材11の他端部がレンズホルダ9に内包されるとともに、線状弾性部材11の他の部分(即ち、中央部)は露出した状態で固定される。
The
緩衝部材16は、円環状に形成され、図3乃至図5に示すように、内側に対物レンズ6を位置付けて、レンズホルダ9の天面部9aに取り付けられている。また、緩衝部材16は、対物レンズ6よりも天面部9aから突出して配置されて、対物レンズ6に光ディスクDが接触することを防止する。緩衝部材16は、光ディスクDと接触した際に、当該光ディスクDを傷つけることがない、比較的柔らかな合成樹脂や不織布などで構成されている。
The
また、緩衝部材16の光ディスクDと相対する外表面には、図5及び図6に示すように、光触媒層17が形成されている。光触媒層17は、図6に示すように、プライマ層18と、触媒層19とで構成されたシート状に形成されて、プライマ層18が緩衝部材16の外表面に貼り付けられている。プライマ層18は、触媒層19中の光触媒物質によって分解されることない無機物で構成されて、緩衝部材16を光触媒物質から保護する機能と、触媒層19を緩衝部材16の外表面に定着させる機能との双方を有している。
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, a
触媒層19は、主に光触媒物質により構成されている。光触媒物質は、紫外光や可視光などの光を照射することで活性化され、活性化された状態で有機物が接触することにより当該有機物をより不活性な成分(主に水および炭酸ガス)に分解するものである。本実施例では、光触媒物質として、前述した情報読み取り用の光源及び触媒活性用の光源12からのレーザ光によって、活性化する物質を用いている。また、光触媒物質として、例えば、二酸化チタンを用いることができる。また、二酸化チタンは紫外光により活性化されるが、可視光で活性化する光触媒物質として、窒素ドープ型/炭素ドープ型/硫黄ドープ型/フッ素ドープ型二酸化チタンを用いることができる。
The catalyst layer 19 is mainly composed of a photocatalytic substance. The photocatalytic substance is activated by irradiating light such as ultraviolet light and visible light, and the organic substance comes into contact with the activated substance in an activated state, thereby converting the organic substance into more inactive components (mainly water and carbon dioxide). Decompose. In this embodiment, a substance that is activated by the laser light from the information reading light source and the catalyst
光源12は、前述したピックアップケース2の内部に取り付けられている。光源12は、前述した情報読み取り用の光源であり、対物レンズ6を通して光ディスクDにレーザ光を照射し、その反射光を緩衝部材16に向かって照射可能である。
The
μCOM14は、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)と、CPUが行う処理のプログラムなどを格納した読み取り専用のメモリであるROMと、CPUでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み取り書き込み自在のメモリであるRAMなどを内蔵し、これらがバスラインによって互いに接続されている。
The
μCOM14は、アクチュエータ可動部5のプリントコイル7に接続して、当該プリントコイル7に供給される前述した電流を制御して、アクチュエータ装置3全体の制御を司る。さらに、μCOM14は、前述した光源12やモータなどと接続して、これらの動作を制御して、光ピックアップ装置1全体の制御を司る。
The
μCOM14は、光ディスクDからの情報の読み取りを開始する際に、まず、レーザ光を照射しながら対物レンズ6を移動させ、レーザ光が光ディスクDの記録面に合焦する対物レンズ6の位置を特定するフォーカス引込み動作を行う。このフォーカス引込み動作の開始の際に、レンズホルダ9即ち対物レンズ6を、フォーカス方向Fに沿って光ディスクDから最も遠ざける。そして、μCOM14は、光源12からレーザ光を照射させながら、駆動部15に主にトラッキング方向Tにレンズホルダ9即ち対物レンズ6を移動(振動)させる。このとき、μCOM14は、予め定められたレンズホルダ9の共振周波数でトラッキング方向Tに当該レンズホルダ9が振動するように、プリントコイル7に電流を供給する。
When the
すると、図7に示すように、情報読み取り用の光源からレーザ光が光ディスクDの主に記録面で反射して、当該光ディスクDによって反射されたレーザ光が光触媒層17に照射される。つまり、対物レンズ6が光ディスクDから最も遠ざかる位置ではレーザ光が光ディスクDの記録面に合焦せず、反射したレーザ光の照射範囲は対物レンズ6の外径より広くなるので、対物レンズ6の近傍に位置する光触媒層17にまでレーザ光が照射されるのである。なお、フォーカス引込み動作以外で、対物レンズ6を光ディスクDから最も遠ざけて光触媒層17にレーザ光を照射することも可能だが、上述のように、フォーカス引込み動作では対物レンズ6を移動させる必要があるので、当該動作の通常の処理において光触媒層17にレーザ光を照射することができる。そして、光触媒層17の触媒層19中の光触媒物質が活性化して、緩衝部材16に付着した埃や塵の有機物を分解する。また、レンズホルダ9の前述した振動によって、緩衝部材16に付着した主に無機物で構成された埃や塵が緩衝部材16の外表面上から除去される。このように、アクチュエータ装置3は、光ディスクDによって反射されたレーザ光が光触媒層17に照射される際に、駆動部15に、レンズホルダ9の共振周波数で当該レンズホルダ9を移動(振動)させるμCOM14を備えている。
Then, as shown in FIG. 7, laser light is reflected from the light source for reading information mainly on the recording surface of the optical disk D, and the laser light reflected by the optical disk D is irradiated onto the
そして、μCOM14は、予め定められた所定の時間が経過した後、駆動部15にレンズホルダ9即ち対物レンズ6のトラッキング方向Tの移動(振動)を停止させる。その後、μCOM14は、情報読み取り用の光源からレーザ光を照射しながら、駆動部15にレンズホルダ9即ち対物レンズ6をフォーカス方向Fに移動させて、フォーカス引込み動作を継続し、合焦位置を特定した後、周知のセットアップ動作を行う。
Then, the
そして、μCOM14は、光ディスク再生装置の図示しないスピンドルモータを駆動して、光ディスクDを回転して、当該光ディスクDから情報を読み取って再生する。すると、光ディスクDの回転に伴って発生する風によって、緩衝部材16上に残留した主に無機物で構成された埃や塵が吹き飛ばされて、緩衝部材16の外表面上から除去される。なお、光ディスクDの再生中であっても、当該光ディスクDの記録面に形成されるピットからの回析、または記録面の傷などによって反射した光により緩衝材16の光触媒層17にレーザ光を照射できる。
Then, the
また、前述した光ディスク再生装置の筐体20の対物レンズ6即ち緩衝部材16と相対する内面に、光触媒物質が反応する波長を含む光を照射する外部光源23を設けてもよい。この場合、光ディスクDが前述した筐体20内に収容されていない状態で、μCOM14が、光ピックアップ装置1を外部光源23に相対する位置に位置付けて、図8に示すように、所定時間毎に、所定時間、外部光源23を点灯させて、外部光源23からの光を緩衝部材16に向かって照射する。そして、μCOM14即ち光ピックアップ装置1は、所定時間毎に、緩衝部材16に付着した埃や塵の有機物を分解する。これにより、光ディスクDが筐体20内に収容されていない場合でも当該有機物の分解が可能になる。さらには、複数の光ディスクDが積層配列されるチェンジャタイプの光ディスク装置では、光ピックアップ装置が光ディスクDに対向しない待機位置であっても当該有機物の分解が可能になる。
In addition, an external
本実施例によれば、対物レンズ6に光ディスクDが接触することを防止する緩衝部材16の外表面に光触媒層17を形成したので、光ディスクDによって反射されたレーザ光によって、当該光触媒層17の光触媒物質が活性化する。このため、緩衝部材16に有機物からなる埃や塵が付着しても、当該有機物が分解されて、無機物からなる埃や塵が当該緩衝部材16に密着することを防止できる。したがって、本実施例のアクチュエータ装置3は、使用期間が長期間化しても、光ディスクDの外表面を傷付けることを防止することができる。
According to the present embodiment, since the
また、光ディスクDから反射されたレーザ光が光触媒層17に照射される際に、駆動部15にレンズホルダ9を移動(振動)させるμCOM14を備えている。このため、レンズホルダ9の移動によりレーザ光の照射方向あるいは照射範囲を変更させるので、光ディスクDから情報を読み取るためのレーザ光を光触媒層17に照射することができる。
In addition, when the laser beam reflected from the optical disk D is applied to the
さらに、光ディスクDから反射されたレーザ光が光触媒層17に照射されながら、駆動部15がレンズホルダ9を移動(振動)させる際に、レンズホルダ9の共振周波数で、当該レンズホルダ9を移動(振動)させている。このため、レンズホルダ9の振幅を大きくすることができるので、有機物を分解した後に、緩衝部材16から無機物からなる埃や塵をより速やかに除去することができる。
Further, when the driving unit 15 moves (vibrates) the
また、前述した光ピックアップ装置1が、前述したアクチュエータ装置3を備えている。このため、使用期間が長期間化しても、緩衝部材16から無機物からなる埃や塵を除去することができ、光ディスクDの外表面を傷付けることを防止することができる
The
次に、第2の実施例にかかる光ピックアップ装置1及びアクチュエータ装置3を、図9及び図10を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
Next, an
本実施形態では、図9及び図10に示すように、レンズホルダ9に当該レンズホルダ9の天面部9aから立設した円柱状のボス21を二つ設け、当該ボス21の先端部に緩衝部材16を取り付けている。勿論、ボス21は、対物レンズ6よりも天面部9aから突出して配置されている。また、ボス21は、互いの間にトラッキング方向Tに沿って、対物レンズ6を位置付ける位置に配置されている。
In this embodiment, as shown in FIGS. 9 and 10, the
この実施例においても、光ピックアップ装置1及びアクチュエータ装置3は、前述した第1の実施例と同様に動作して、同様の効果を奏でる。
Also in this embodiment, the
前述した実施例では、光触媒層17をプライマ層18と触媒層19とで構成したが、本発明では、図11に示すように、光触媒層17を、光触媒物質と無機物からなるバインダとを混合して構成して、緩衝部材16の外表面に塗布するなどして構成しても良い。
In the embodiment described above, the
また、前述した実施例では、外部光源23を緩衝部材16と相対して配置したが、本発明では、緩衝部材16にレーザ光を照射して、光触媒層17を活性可能であれば、例えば、図12に示すように、ななめ側方からレーザ光を光触媒層17に照射する位置に、外部光源23を配置しても良い。この場合、筐体20内に光ディスクDが収容されているか否かに関わらず、緩衝部材16に付着した埃や塵の有機物を分解することができる。
In the above-described embodiment, the external
さらに、前述した実施例では、対物レンズ6を一つのみ備えた光ピックアップ装置1及びアクチュエータ装置3を説明しているが、本発明では、図13及び図14に示すように、対物レンズ6を複数備えた光ピックアップ装置1及びアクチュエータ装置3に適用しても良い。なお、図11乃至図14において、前述した実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
Further, in the above-described embodiment, the
また、本発明では、光ピックアップ装置1及びアクチュエータ装置3が光ディスクDからの情報の読み取りを行っていない状態の如何なるタイミングにおいて、情報読み取り用の光源からのレーザ光を光ディスクDの主に記録面で反射させて、当該レーザ光を緩衝部材16に照射しても良い。例えば、光ディスクDから読み取った情報によってショックプルーフメモリの容量が殆どなくなって、光ディスクDからの情報の読み取りを一時停止している際や、例えばラジオ放送、テレビ放送などの他のソースの情報を再生している際に、前述したように、レーザ光を緩衝部材16に照射しても良い。この場合、各種情報の再生を中断せずに緩衝部材16に付着した埃や塵の有機物が分解されるので、ユーザーが煩わしさを感じることがなく、装置の利便性を向上させることができる。
In the present invention, the laser light from the information reading light source is mainly recorded on the recording surface of the optical disc D at any timing when the
前述した実施例によれば、以下のアクチュエータ装置1が得られる。
According to the embodiment described above, the following
(付記) 光ディスクDから情報を読み取るためのレーザ光が通される対物レンズ6と、前記対物レンズ6が取り付けられた本体部9と、前記本体部9を前記光ディスクDのトラッキング方向Tとフォーカス方向Fとの双方に移動させる駆動部15とを備えたアクチュエータ装置3において、
前記本体部9に設けられかつ前記対物レンズ6に前記光ディスクDが接触することを防止する緩衝部材16と、
前記緩衝部材16の外表面に設けられかつ前記レーザ光によって活性化される光触媒物質を含んだ光触媒層17と、を備えたことを特徴とするアクチュエータ装置3。
(Additional remark) The
A
An
付記によれば、対物レンズ6に光ディスクDが接触することを防止する緩衝部材16の外表面に光触媒層17を形成したので、光ディスクDによって反射されたレーザ光によって、当該光触媒層17の光触媒物質が活性化する。このため、緩衝部材16に有機物からなる埃や塵が付着しても、当該有機物が分解されて、無機物からなる埃や塵が当該緩衝部材16に密着することを防止できる。したがって、本実施例のアクチュエータ装置3は、使用期間が長期間化しても、光ディスクDの外表面を傷付けることを防止することができる。
According to the supplementary note, since the
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。 In addition, the Example mentioned above only showed the typical form of this invention, and this invention is not limited to an Example. That is, various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
1 光ピックアップ装置
3 アクチュエータ装置
6 対物レンズ
9 レンズホルダ(本体部)
14 μCOM(制御手段)
15 駆動部
16 緩衝部材
17 光触媒層
D 光ディスク
F フォーカス方向(厚み方向)
T トラッキング方向(径方向)
1
14 μCOM (control means)
15
T Tracking direction (radial direction)
Claims (4)
前記本体部に設けられかつ前記対物レンズに前記ディスク形記録媒体が接触することを防止する緩衝部材と、
前記緩衝部材の外表面に設けられかつ前記レーザ光によって活性化される光触媒物質を含んだ光触媒層と、を備えたことを特徴とするアクチュエータ装置。 An objective lens through which laser light for reading information from a disk-shaped recording medium is passed, a main body portion to which the objective lens is attached, and the main body portion in both the radial direction and the thickness direction of the disk-shaped recording medium In an actuator device comprising a drive unit to be moved,
A buffer member provided in the main body portion and preventing the disc-shaped recording medium from contacting the objective lens;
An actuator device comprising: a photocatalyst layer provided on an outer surface of the buffer member and containing a photocatalytic substance activated by the laser beam.
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