JP2009030418A - 穴開き天井固定装置 - Google Patents

Abstract

【課題】商業用建築物の薄板天井へのスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などの取付作業を簡便にし、且つ、取付け後に目視で正常位置に固定されているかを判別できるようにする。
【解決手段】薄板天井２に穴３を開ける。天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置など１は、それぞれの機器がベース４に具備されている。ベース４には、複数の固定ネジ穴８と該固定ネジ穴８を中心の回転に伴う角度の回転溝穴９を設ける。固定ネジ７に固定片１０が具備され、固定片１０のクランク状態に曲げられた金具部１０ｂが回転溝穴９に挿入される。 固定片１０を固定ネジ７を中心に回転して薄板天井２の上に回りこませ、固定ネジ７を締め付けることで、ベース４が薄板天井２に固定される。固定片１０が正常位置にあることが、固定片のクランク状態に曲げられた金具部１０ｂが、回転溝穴９から露出している部分の位置で目視確認できる。
【選択図】図１

Description

本発明は、薄板天井に穴を開けた天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などを施工時に多数の工具を使わずに簡便、確実に保持できる穴開き天井固定装置に関する。

最近の商業用建築物の天井は薄板金属で施工される傾向にあり、施工時、施工後に天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などがある。天井は薄い為にネジ穴を開ける方法ではネジで固定できない、天井に手が入ればネジとナットで締結することが出来るがベースを天井に合わせると手が天井に入れて作業が出来なくなる。作業者は床から梯子などで登り、上を見ながらの苦しい姿勢で作業する状態で、又、取り付けが確実に行われていることを取り付け後に外部から確認することが出来なかった。

天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などは主装置を天井穴に合わせると手先が天井裏に入ることは不可能に近い。且つ、作業姿勢が天井を眺めながらのため複数の工具を取り替えて使用することも困難がある。取り付けた後に確実に保持されていることを確認することが困難であった。

そこで本発明は、製品出荷時に天井に固定する固定片が締め付け保持され、固定ネジを緩め、固定片が開けられた取り付け穴から薄板天井の方向に回転溝の中を回転し、溝に遮られ止り、固定ネジを反対方向に回転させることで薄板天井に締め付けることができる。固定片が適正な位置で止まっているかを目視確認でき、もし、適正位置ではない場合には固定ネジを緩め固定片が露出されたクランク形状を指で適正位置に動かすことができる利便性の向上を図ることができるようにした。

本発明は、天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置は薄板天井に穴を開け、穴の大きさは直径約２００ｍｍ程度で、ベースにはそれぞれの機器が具備されている。ベースには複数の固定ネジを中心に回転に伴う角度の回転溝穴を設け、この場合の角度は通常９０度相当と考えられる。固定ネジに固定片が具備され、固定片の形状はクランク状態に曲げられ回転溝穴に挿入されている。
固定片は製品出荷時には天井の穴の直径より小さく収納されており、機器が装備されたベースを天井に開口したところに押し付け、固定ネジを緩め方向に回転させる、固定片は固定ネジの回転する力を受けるが固定片のクランク形状が回転溝穴に接触して、回転動作を止められ、固定ネジを数回転させると固定片はベースに対して隙間が開く方向に移動する。

その後、反対方向に固定ネジを回転させると、固定片が固定ネジを中心に回転し、天井の薄板の上に固定片が回りこみ、回転溝穴の壁に当たるまで回転し止まる。この際に固定片が回転移動しない場合には固定片がクランク状になっている端の見えている部分を指で回転させることもできる。この状態が起きにくくする工夫として、ベースと固定片の間に板バネ又はコイルスプリングを入れることでネジ山に接触抵抗を設けて回転を促す役目がある。固定片の回転が止まった位置で固定ネジを同じ方向に回転させていくと、固定片を締め付けることでベース、天井板、固定片が固定される。これを、数箇所ある固定部分で繰り返す。

ベースを固定して固定片が確実に定位置にあることを、固定片のクランク状態に曲げられた端が、回転溝穴から露出している部分で位置を目視確認できるようにしてある。

本発明のスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などの穴開き天井固定装置は薄板天井に穴を加工後に出荷時の形態でネジを回すドライバーを１本でベースの固定ネジを左回転、右回転する操作で装置を天井に固定する事ができる。且つ、装置が確実に指定位置で固定されていることが、ベースの回転溝穴から、固定片がクランク状の一部が目視確認でき、もしも、指定位置から外れている場合は、固定ネジを緩め、指で固定片のクランク状の一部を指定位置に回し、固定ネジで再度固定する事ができ、施工ミスによる落下の危険性を排除できる効果がある。

スピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などを薄板天井に取り付ける際、天井に空けられた直径約２００ｍｍ程度の穴に製品出荷時のベースに機器が具備された形態のまま、天井に空けられた取り付け穴に機器を挿入し、ベースは天井穴の板で押し付け、固定ネジを左右に回転し、緩め、締め付けを行う事でベース、天井板、固定片で本体を固定できる。以下に図面を参照して説明する。図１は本発明の一例で無線アンテナ装置の天井に取り付けた断面図、図２は薄板天井の穴加工の形状、図３は本発明に係わる回転溝穴の形状、図４は天井裏からの平面図、図５は天井裏からの斜視図、図６は図１の（Ａ）部分拡大断面図、図７は取り付け側からの斜視図、図８は取り付け側からの平面図。

図１は、本発明の一例の無線アンテナ装置１を天井に取り付けた断面図で、図２が薄板天井２に取り付け穴３を加工した形状で、取り付け穴３にベース４に機器５を取り付けられそれらを保護カバー６が具備されている。このベース４を薄板天井２の取り付け穴３に挿入し、ベース４は薄板天井２に押し付けると天井裏には手が入る余地が無くなる。ベース４に複数の固定ネジ７が具備され図３に示しように固定ネジ穴８を中心に回転溝穴９を設け、固定片１０が入り固定ネジ７で固定される。図４は天井裏からの平面図で固定片１０は出荷時には固定片１０ａのように収納されて取り付け穴３の内側に入っており、固定ネジ７を緩め方向に回転すると保護カバー６、回転溝９の何れかに当たり回転はできない、が、数回転、固定ネジ７を回すとベース４に隙間が出来る方向に固定片１０ａが移動する。

固定ネジ７を反対方向（締付け方向）に回転すると、固定片１０ａが回転溝穴９を回転し薄板天井２の上を移動し固定片１０の位置で回転溝穴９の切り欠きに当たり止る。続けて固定ネジ７を同方向に回し続けると固定片１０が締付けられ薄板天井２とベース４と締付け固定される。これを数箇所の固定ネジ７を回して取り付けることが出来る。図５は固定された固定片１０を天井裏から見た斜視図である。

請求項２に関して、上記実施例で図６の固定ネジ７を緩め、反対方向（締付け方向）に回転した場合、固定片１０が回転溝穴９に遮られるまで回転しない状態を防止する為に、ベース４と固定片１０の間に板バネ１１（又はコイルスプリング）を入れることで固定片１０と固定ネジ７のネジ山に接触抵抗が設けられ固定片１０の回転を促す役目がある。

請求項３に関して、上記実施例の如く取付けを終え、固定片１０が指定の位置で固定していることを確認する事ができる、図７は取り付け側からの斜視図、図８は図７の平面図で、固定ネジ７を中心に回転溝穴９の中から、固定片１０のクランク状に曲げられた金具部１０ｂが見え、固定片１０が回転溝穴９に遮られて固定ネジ７で固定されている場合は正常で、回転溝穴９の途中で固定されている場合は不正確な施工で、固定ネジ７を緩め、指先で固定片１０のクランク状に曲げられた金具部１０ｂを指定の位置の回転溝９に遮られるまで回転し、固定ネジ７で再度、締め付けを行う。その後に図１の本体飾りカバー１２を取り付ける。

主に商業用ビルの薄板天井にスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置など取り付けが行われるが、人通りが多い場所において経年変化で取り付けに緩み、施工の不具合などで天井から装置などが落下する危険性があり、保守点検が行われていても、確実に取り付けが行われたかの目視検査が不可能である。本発明は施工後に目視検査が固定片の位置で判別ができ、保守点検の際にも保護カバーを外せばネジの緩みなどで固定片の位置がずれていれば固定片のクランク状に曲げられた金具部を指定の位置の回転溝に遮られるまで回転し、固定ネジで再度締め付けを行うことが簡便に行う事ができ、装置の落下防止の危険から救うことができる

本発明の一例で無線アンテナ装置の天井に取り付けた断面図 薄板天井の穴加工の形状 本発明に係わるの回転溝穴の形状 天井裏からの平面図 天井裏からの斜視図 図１の（Ａ）部分拡大断面図 取り付け側からの斜視図 取り付け側からの平面図

符号の説明

１． 本発明の一例の無線アンテナ装置
２． 薄板天井
３． 取り付け穴
４． ベース
５． 機器
６． 保護カバー
７． 固定ネジ
８． 固定ネジ穴
９． 回転溝穴
１０． 固定片
１０ａ．固定片１０ａ
１０ｂ．固定片１０のクランク状に曲げられた金具部
１１． 板バネ
１２． 本体飾りカバー

Claims (3)

1. 薄板天井に取り付けるスピーカ、監視カメラ、無線アンテナ装置などにおいて、ベースに複数個、具備された固定ネジを中心に回転溝穴を設け固定ネジによって締め付け収納されている固定片が固定ネジを解除方向に回転させた後、反対方向に回転させることで、固定片が回転移動して薄板天井の板厚を越えてベースの回転溝穴に切られた角度まで移動し、そのままネジを回転することで天井板をベースと固定片で締め付け固定することが出来る穴開き薄板天井固定装置。
2. 上記請求項でベースと固定片の間にネジを中心に板バネ又はコイルバネ入れた穴開き薄板天井固定装置。
3. 請求項１の固定片の端をクランク状に曲げて回転溝穴に挿入して取り付け側に露出させた穴開き薄板天井固定装置。

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