JP2009024803A - 複合材料からなる歯車 - Google Patents

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秀和 中神
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祥史 小鷺
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Abstract

【課題】補強部と表面部の間で滑りが生じないようにし、2つの材料間での剥離を防止することができる複合材料からなる歯車を提供する。
【解決手段】金属又は高強度樹脂からなる補強部14と、該補強部14を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部13とで構成された複合材料からなる歯車11において、補強部14の駆動側の縁はピッチ円Pc近傍で凹形状15を有する。反対側の縁はピッチ円Pc近傍で凸形状16を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の駆動系列装置で使用される複合材料からなる歯車に関する。
一般に、歯車の材料としては金属と樹脂が用いられている。金属製の歯車は、強度上優れているが、作動音が大きいので、画像形成装置のような室内で使用される装置で用いられることは少ない。一方、樹脂製の歯車は、生産コストが安く、作動音が少ないため、多くの装置で採用されているが、強度を確保するために、歯幅を大きくするのが通例である。
近年、金属製歯車と樹脂製歯車の利点を兼ね備えた複合材料からなる歯車が種々提案されている。
例えば、引用文献1には、歯面を含む表面部が樹脂により形成され、その他の部分が金属材料により形成され、歯形を機械加工で仕上げるパワーステアリング用樹脂歯車が提案されている。また、引用文献2には、金属板材からなる歯車本体部と、該歯車本体部に樹脂の射出成形により一体化した歯形部とからなる時計等の精密機械用の歯車が提案されている。
このような複合材料からなる歯車では、駆動側歯車から被駆動側歯車に駆動力が伝達されるとき、駆動側歯車の駆動力は被駆動側の歯車の歯面に直角に作用するが、同時に駆動側歯車の歯面と被駆動側歯車の歯面の間で滑りが生じ、表面部の樹脂が剥離するという問題がある。
これを図7に基づいて具体的に説明する。図7は、下側の駆動側歯車101と上側の被駆動側歯車102が噛み合って、駆動側歯車101から被駆動側歯車102に回転駆動力が伝達される状態を示している。各歯車101.102は回転するにつれて短線で引き出した歯面上の点で接触する。
2つの歯車101,102の各ピッチ円Pc1、Pc2が接近するまでは、駆動側歯車101の接触点は歯元からピッチ円Pcにかけて間隔が狭く、被駆動側歯車102の接触点は歯先からピッチ円Pcにかけて間隔が広い。また、2つのピッチ円Pc、Pcが離間してゆくと、駆動側歯車101の接触点はピッチ円Pcから歯先にかけて間隔が広く、被駆動側歯車102の接触点はピッチ円Pcから歯元にかけて間隔が狭い。
これは、駆動側歯車101の例えば歯形部101aからみれば、ピッチ円Pcの内側では被駆動側歯車102の歯形部102aが矢印aで示すように歯元に向かって滑り、ピッチ円Pcの外側では被駆動側歯車102aが矢印bで示すように歯先に向かって滑っていることになる。また、被駆動側歯車102aからみれば、ピッチ円Pcの外側では駆動側歯車101aが矢印cで示すように歯先からピッチ円Pcに向かって滑り、ピッチ円Pcの内側では駆動側歯車101aが矢印dで示すように歯元からピッチ円Pcに向かって滑っていることになる。
この結果、駆動側歯車101には駆動力に対する被駆動側歯車102からの反力と被駆動側歯車102の滑り力の合力が作用し、同様に、被駆動側歯車102には駆動側歯車101の駆動力と滑り力の合力が作用することになる。このため、表面部103と補強部104との材料間で滑り力が発生し、表面部103が補強部104から剥離する虞れがあった。
以上のことから、複合材料からなる歯車には、表層部の剥離が生じないこと、しかも2つの材料が密着していることが要求される。しかし、前記特許文献1及び2の歯車は、2つの材料間の密着性については全く考慮されていない。
特開2000−84747号公報 特開2005−308012号公報(特に図7)
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、補強部と表面部の間で滑りが生じないようにし、2つの材料間での剥離を防止することができる複合材料からなる歯車を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、
金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる歯車において、
前記補強部の駆動側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有する。
ここで、前記補強部の駆動側と反対側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有することが好ましい。
第2の手段は、
金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる歯車において、
前記補強部の被駆動側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有する。
ここで、前記補強部の被駆動側と反対側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有することが好ましい。
第3の手段は、金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる駆動側歯車と被駆動側歯車を組み合わせてなる歯車において、
前記駆動側歯車の補強部の駆動側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有し、前記被駆動側歯車の補強部の被駆動側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有する。
前記凸形状及び凹形状の部分は、ぎざぎざが形成されていることが好ましい。
前記凸形状及び凹形状の部分の接線は、歯面に作用する駆動力と滑り力の合力の方向に対して約90°であることが好ましい。
本発明の歯車によれば、相手側の歯車から歯面に垂直に作用する力と滑り力の合力が補強部の縁の凸形状部と凹形状部に垂直に作用するので、補強部と表面部の間で滑りが生じず、2つの材料間での剥離が防止され、高強度、高寿命の歯車を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1(a)に駆動側歯車1Aの歯形部2の駆動側歯形の基本構成を示す。外側の線は表面部3の基準ラックの歯形、内側の線は補強部4の縁の形状を示す。
駆動側歯車1Aの表面部3のピッチ円Pcより内側の歯面には、図示しない被駆動側歯車からの駆動力の反力Rが歯面に垂直に作用するとともに、歯元に向かう滑り力Sが作用する。この反力Rと滑り力Sの合力Fの方向と約90°になるように補強部4の駆動側の第1縁4aが設定されている。
ピッチ円Pcより外側の歯面には、図示しない被駆動側歯車からの駆動力の反力Rが歯面に垂直に作用するとともに、歯先に向かう滑り力Sが作用する。この反力Rと滑り力Sの合力Fの方向と約90°になるように補強部4の第2縁4bが設定されている。
前記第1縁4aと第の縁4bにより、補強部4の縁はピッチ円Pc近傍において表面部3の歯面から離間するような凹形状5をなす。
図1(b)に被駆動側歯車1Bの歯形部2の被動側歯形の基本構成を示す。外側の線は表面部3の基準ラックの歯形、内側の線は補強部4の縁の形状を示す。
被駆動側歯車1Bの表面部3のピッチ円Pcより内側の歯面には、図示しない駆動側歯車からの駆動力Pが歯面に垂直に作用するとともに、ピッチ円Pcに向かう滑り力Sが作用する。この駆動力Pと滑り力Sの合力Fの方向と約90°になるように補強部4の駆動側の第3縁4cが設定されている。
ピッチ円Pcより外側の歯面には、図示しない駆動側歯車からの駆動力Pが歯面に垂直に作用するとともに、ピッチ円Pcに向かう滑り力Sが作用する。この反力Pと滑り力Sの合力Fの方向と約90°になるように補強部4の第4縁4dが設定されている。
前記第3縁4cと第4縁4dにより、補強部4の縁はピッチ円Pc近傍において表面部8の歯面に接近するような凸形状6をなす。
前記補強部4の第1縁〜第4の縁4a〜4dには、補強部4と表面部3の間の密着性をより高めるために、細かい凹凸形状、所謂ぎざぎざ7が形成されている。この凹凸7は、高さ又は深さが0.005×モジュール〜0.1×モジュールmmで、機械加工、プレス打ち抜き、その他任意の加工方法によって形成することができる。なお、モジュールM(mm)は、M=d/z(d;ピッチ円直径,z:歯数)で定義される。
図2は、図1(a)の補強部4の左側の凹形状5を補強部4の右側の縁に、図1(b)の補強部4の左側の凸形状6を補強部4の左側の縁に配置した歯形列10である。図中の寸法は参考値であり、本発明はこれらの寸法に限定されるものではない。図2の歯形列10を図3に示すようにインボリュート作図することで、図4に示す実際の歯車11を得ることができる。この歯車11の各歯形部12は、表面部13と補強部14からなり、補強部14の一方側の縁のピッチ円Pcの近傍に凹形状15を有し、他方側の縁のピッチ円Pcの近傍に凸形状16を有する。図4の歯車11では、駆動側歯車として使用するときは、右側を駆動側とする。また、被駆動側歯車として使用するときは、右側を被駆動側とする。
図5は、図4で得られた形状を有する平歯車21であり、その歯形部22は、表面部23と補強部24からなり、補強部24の一方側の縁に凹形状25を有し、他方側の縁に凸形状26を有する。図6は、図4で得られた形状を有するはずば歯車31の斜視図であり、その歯形部32は、表面部33と補強部34からなり、補強部34の一方側の縁に凹形状35を有し、他方側の縁に凸形状36を有する。これらの平歯車21及びはすば歯車33は、補強部24,34を歯車の成形空間内に設置し、その回りに樹脂を射出成形することで表面部25,35を形成することができる。
図4〜図6の各実施例において、表面部13,23,33を形成する樹脂材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が好適である。また、補強部14,24,34は、金属又は高強度樹脂からなる環状の板材である。金属材料としては、炭素工具鋼鋼材やステンレス鋼、りん青銅が好適である。高強度樹脂材料としては、ポリイミド(PI)、ABS,PC,PPS,PA等のグラスファイバー強化樹脂及びカーボンファイバー強化樹脂が好適である。
(a)は駆動側歯車の歯形部の駆動側歯形部の基本構成を示し、(b)は被駆動側歯車の歯形部の被動側歯形部の基本構成を示す。 図1(a)と図1(b)の歯方を組み合わせた歯形列の基本構成を示す。 図2の歯車の歯形部のインボリュート作図を示す図。 実際の歯車の歯形部の断面図。 平歯車の部分斜視図。 はすば歯車の部分斜視図。 従来の駆動側歯車と被駆動側歯車の噛み合いを示す正面図。
符号の説明
11,21,31 歯車
12,22,32 歯形部
13,23,33 表面部
14,24,34 補強部
15,25,35 凹形状
16,26,36 凸形状

Claims (7)

  1. 金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる歯車において、
    前記補強部の駆動側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有することを特徴とする歯車。
  2. 前記補強部の駆動側と反対側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有することを特徴とする請求項1に記載の歯車。
  3. 金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる歯車において、
    前記補強部の被駆動側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有することを特徴とする歯車。
  4. 前記補強部の被駆動側と反対側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有することを特徴とする請求項3に記載の歯車。
  5. 金属又は高強度樹脂からなる補強部と、該補強部を覆い歯面を形成する樹脂からなる表面部とで構成された複合材料からなる駆動側歯車と被駆動側歯車を組み合わせてなる歯車において、
    前記駆動側歯車の補強部の駆動側の縁はピッチ円近傍で凹形状を有し、前記被駆動側歯車の補強部の被駆動側の縁はピッチ円近傍で凸形状を有することを特徴とする歯車。
  6. 前記凸形状及び凹形状の部分は、ぎざぎざが形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の歯車。
  7. 前記凸形状及び凹形状の部分の接線は、歯面に作用する駆動力と滑り力の合力の方向に対して約90°であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の歯車。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS484417Y1 (ja) * 1968-01-08 1973-02-03
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JPS63126659U (ja) * 1987-02-11 1988-08-18

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