JP2009023010A - 歯車歯面仕上加工工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面硬化処理された歯車歯面の仕上加工において、仕上加工精度の向上及び工具コストの低減が期待できる歯車歯面仕上加工工具を提供する。
【解決手段】工具母材11の先端部21に工具刃41の先端部側接合面45Aをロウ付けする先端部側取付面35A及び先端部側後面42Aに当接する先端部側後面支持面32Aを有して延在する溝状の工具刃取付部31を備える。切削に伴って刃部に付加される切削荷重が、工具刃取付部31の先端部側後面支持面32Aによって強固に受け止められ、刃部41Aの先端部側接合面45Aを先端部側取付面35Aにロウ付けする接合部51の変形が大幅に減少し、工具刃41の支持剛性が確保されて加工工具10の変形量が低減されて仕上げ加工精度が大幅に向上して高品質の歯車が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯車歯面仕上加工工具に関し、特に高硬度に表面硬化処理された歯車歯面の仕上加工に用いられる歯車歯面仕上加工工具に関する。
歯車、例えば、曲がり傘歯車を成形する一般的な方法としては、丸棒鋼より素材を切断した後に切削加工または熱間、冷間鍛造によって歯車形状の歯車素材を作成し、曲がり傘歯車歯切盤によりリング状の正面ホブカッタを回転して歯車素材に歯切加工を行い、歯切加工後に歯面を硬化する熱処理、すなわち表面硬化処理がなされる。更に、この表面硬化処理後に砥石による歯面の研磨仕上加工が行われる。
ところが、表面硬化処理により硬化された歯面の研磨仕上加工には多くの作業時間と加工コストを要する。ここで、加工効率に優れた切削仕上げとして加工工具に高硬度で耐摩耗性に優れたcBN(立方晶窒化硼素)等の材料を用いた正面ホブカッタにより歯面を切削するスカイビング方法がある。
この種の特許文献1による仕上加工用の正面ホブカッタを図8及び図9を参照して説明する。図8は正面ホブカッタ101の斜視図、図9は図8のII−II線断面図である。正面ホブカッタ101は、上面103、底面104及び側面105を有する円板状のホブカッタ本体102を有し、ホブカッタ本体102の周縁付近に上面103からホブカッタ本体102の内側に向かって延びる複数の溝穴106が形成される。
各溝穴106は、cBN等の材料からなる加工工具110を受容するように形成され、加工工具110は先端部が上面103から突出した状態で楔式クランプアッセンブリ111によって溝穴106内の適切な位置に固定される。
このように構成された正面ホブカッタ101は、歯切加工と同様に傘歯車仕上盤により回転して、表面硬化処理された歯車素材の歯面を切削して仕上げ加工する。
この特許文献1の正面ホブカッタ101によると、高硬度で耐摩耗性に優れるcBN等の材料からなる加工工具110を使用することにより、表面硬化処理により硬化された歯面を切削仕上げすることが可能になり、作業時間の短縮が可能になる。
しかし、各加工工具110が高価なcBN等の材料によって形成されることから、ホブカッタ本体102に多くの加工工具110を装着して形成された仕上加工用の正面ホブカッタ101は極めて高価であり、工具コストの増大を招くことが懸念される。
これらの対策として安価な加工工具がある。この加工工具を図10乃至図14を参照して説明する。
図10はホブカッタ本体の溝穴に取り付けられる加工工具120の斜視図、図11は図10のD部拡大図、図12は図11のE矢視図、図13は図11のF矢視図、図14は図10のIII−III線断面図である。
加工工具120は、超硬合金からなる棒状の工具母材121と、工具母材121の先端部にロウ付けされたcBNによってブロック状に形成された工具刃141を備える。
工具母材121は、ホブカッタ本体に取り付けられる正面123、背面124、両側面125、126を有する矩形棒状に形成された工具本体部122と、工具本体部122の先端に一体に連続形成される先端部130を有している。
先端部130は、工具本体部122の各側面125、126の先端縁125a、126aに連続形成されて先端方向に移行するに従って漸次互いに接近する先端部側面131、132を有し、かつ工具本体部122の背面124に面一で連続する先端部背面134及び正面123に連続して先端部背面134側に屈曲する段部140a及び段部140aの縁部から先端側に屈曲して延在する平面状の取付面140bを備えた断面L字状に切欠形成された工具刃取付部140が凹設される。先端部側面131、132、先端部背面134及び取付面140bの先端縁は矩形の先端面135に連続している。
一方、工具刃141は、先端部130に凹設する工具刃取付部140に嵌合し、外周輪郭が、段部140a、両先端部側面131、132の端縁、先端面135の端縁に倣った先細の台形の接合面142及び刃面143を有し、逃げ面144、側端面145、基端面146、先端面147を備えたブロック状に形成される。刃面143に逃げ面144との縁部に沿って切刃148が形成される。
このように形成された工具刃141は、その基端面146が段部140aに対向した状態で接合面142が取付面140bに例えば銀ロウによってロウ付けされて工具母材121の先端部130に取り付けられる。なお、図中146は銀ロウによる接合部を示す。
図13における矢印Pは、切削時において工具刃141の切刃148に作用する切削荷重を示す。この切刃148に付加される切削荷重Pの切削荷重方向は、歯面143対して角度θを有し、工具刃141の接合面142を取付面140bに沿って移動させる剪断方向及び取付面140bに押圧する圧接方向に作用する。
特表2005−501755
図10乃至図14に示す加工工具120によると、ブロック状に形成された工具刃141を工具母材121の先端部130に形成した工具刃取付部140にロウ付けして構成することから、高価なcBNからなる工具刃141が比較的小さく形成され、加工工具120が比較的安価に形成されて工具コストを低減することができる。
しかし、工具母材121の先端部130に形成される工具刃取付部140の取付面140bに工具刃141にロウ付けして加工工具120を形成することから、切削加工時における工具刃141の支持剛性は接合部146の物性に大きく影響される。特に高硬度なcBNによって形成される工具刃141や超硬合金によって形成される工具母材121に比較して接合部146の銀ロウは柔らかく、切削加工時の切削抵抗に起因する接合部146の変形に伴う加工工具120の変形は仕上加工精度の悪化を招く要因となる。
また、工具母材121の先端部130に取り付けられる工具刃141が摩耗した後は、工具刃141のドレス(刃立てのための研削)が困難で新たな工具刃141と交換しなければならず、その工具刃141を工具母材121にロウ付けする厄介な作業が必要となり、工具コストの増加を誘発することが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、表面硬化処理された歯車歯面の仕上加工において、仕上加工精度の向上が得られかつ工具コストの低減が期待できる歯車歯面仕上加工工具を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の歯車歯面仕上加工工具は、正面、背面、上記正面と背面の両端縁の間に形成される両側面を有して軸方向に延在する工具本体部及び該工具本体部の先端に軸方向に延在する取付面を備えた先端部が一体形成された工具母材と、上記取付面にロウ付けされる接合面、該接合面と平行な刃面、上記接合面の前端縁と刃面の前端縁との間に形成される逃げ面、上記接合面の後端縁と刃面の後端縁との間に形成される後面を有して軸方向に延在する断面矩形の刃部を有し、上記工具母材より高硬度の工具刃とを備えた歯車歯面仕上加工工具において、上記工具母材の先端部に上記刃部の接合面をロウ付けする取付面及び刃部の後面に当接する後面支持面を有して軸方向に延在する溝状の工具刃取付部を備えたことを特徴とする。
この発明によると、切削加工に伴って刃部に付与される切削荷重が、主に刃部の後面が当接する工具刃取付部の後面支持面によって強固に受け止められ、刃部の接合面を取付面にロウ付けする比較的柔らかい銀ロウ等による接合部の変形が大幅に減少し、工具刃の支持剛性が確保されて加工工具の変形が低減して歯面の仕上加工精度が大幅に向上し、高品質の歯車歯面仕上加工が得られる。
また、繰り返される切削加工で工具刃の刃部が摩耗した際には、工具刃を取り付けた状態で再刃研、すなわちドレスすることによって新たな切刃を再生することができ、繰り返し加工工具を使用することが可能になり工具コストの低減が期待できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の歯車歯面仕上加工工具において、上記工具刃は、上記刃部の接合面、刃面、逃げ面、後面にそれぞれ連続して軸方向に延在する接合面、刃面、前面、後面を備えて上記刃部に連続形成される工具刃本体部を有し、上記工具刃取付部は、上記先端部の取付面に連続して工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の接合面をロウ付けする工具本体部側取付面、先端部の後面支持面に連続して工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の後面に当接する工具本体部側後面支持面及び工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の前面に当接する前面支持面を有する溝状の工具本体部側取付部を備えたことを特徴とする。
この発明によると、切削に伴って刃部に付加される切削荷重が工具刃本体部を介して工具本体部の広範囲に分散されて広く受け止められて工具刃の支持剛性が確保されて加工工具の変形量が低減されて歯面の仕上げ加工精度が大幅に向上して高品質の歯車が得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の歯車歯面仕上加工工具において、上記工具刃は、cBNにより形成されたことを特徴とする。この発明は、工具刃の具体的材料であるcBNを例示するものである。
本発明によると切削に伴って刃部に付加される切削荷重が工具刃取付部の後面支持面によって強固に受け止められ、工具刃の支持剛性が確保されて加工工具の変形量が低減されて歯面の仕上げ加工精度が大幅に向上して高品質の歯車が得られる。
また、繰り返される切削加工で工具刃の刃部が摩耗した際には、工具刃を取り付けた状態で再刃研することによって新たな切刃を再生することができ、繰り返し加工工具を使用することが可能になり工具コストの低減が期待できる。
本発明の歯車歯面仕上加工工具の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。
図1はホブカッタ本体の溝穴に取り付けられる加工工具10の要部斜視図、図2は図1のA部拡大図、図3は図2のB矢視図、図4は図2のC矢視図、図5は図1のI−I線断面図、図6は加工工具10の分解斜視図である。
加工工具10は、超硬合金からなり軸方向に延在する棒状の工具母材11と、工具母材11にロウ付けされた工具母材11より高硬度の材料、例えばcBNによる工具刃41を備えている。
工具母材11は、一体形成された工具本体部12と工具本体部12の先端に延設された先端部21を有し、工具本体部12はホブカッタ本体の溝穴に嵌入して支持されるシャンク部13及び先端接続部14を有している。
シャンク部13、先端接続部14、先端部21は、平面状で連続する共通の正面15及び背面16を有すると共に、シャンク部13は正面15と背面16の前端縁間及び後端縁間に連続して形成されるシャンク側面17、18を有する断面矩形で軸方向に延在している。先端接続部14は、正面15と背面16の端縁間に連続するシャンク側面17及び18の先端側に連続形成されて先端側に移行するに従って漸次互いに接近する接続部側面19、20を有する断面矩形に形成される。
先端部21は、正面15と背面16の前端縁間及び後端縁間に連続して形成されると共に先端接続部14の接続部側面19、20の先端縁に接続部19a、20aを介して連続形成されて先端方向に移行するに従って漸次互いに接近する先端部側面22、23を有する断面矩形であって、接続部側面19と20の挟角に対し先端部側面22と23の挟角が小さく設定される。更に、正面15、背面16、及び先端部側面22、23の各先端縁は矩形の先端面25に連続する。
このように形成された棒状の工具母材11には、先端面25及び先端部側面22に先端が開口し、かつ軸方向に沿って先端部21から先端接続部14を介してシャンク部13に達する正面15に開口する溝状の工具刃取付部31が凹設される。この工具刃取付部31は、正面15の幅方向中央部に沿って正面15と直交して軸方向に延在する後面支持面32と、先端部側面22と接続部側面19の接続部19aから軸方向に沿って延在すると共に正面15と直交して後面支持面32と対向する前面支持面33と、後面支持面32及び前面支持面33の基端側を連結する平坦な基端面34と、後面支持面32の奥端縁と前面支持面33の奥端縁との間に連続する平面状の取付面35とを備えている。後面支持面32は先端部21内に形成される先端部側後面支持面32Aと工具本体部12内に形成される工具本体部側後面支持面32Bが連続し、取付面35は先端部21内に形成される先端部側取付面35Aと工具本体部12内に形成される工具本体部側取付面35Bが連続して形成される。
一方、cBNからなる工具刃41は、切刃50を有して先端部21内における工具刃取付部31の先端部側取付部31Aに配設される刃部41Aと工具本体部12内における工具刃取付部31の工具本体部側取付部31Bに配置される工具刃本体部41Bが一体形成されたブロック状に形成される。
工具刃41は、工具刃取付部31の後面支持面32の先端部側後面支持面32A及び工具本体部側後面支持面32Bにそれぞれ対向して当接する先端部側後面42A及び工具本体部側後面42Bを有する後面42、前面支持面33と対向して当接する前面43、基端面34と対向して当接する基端面44、取付面35の先端部側取付面35A及び工具本体部側取付面35Bにそれぞれ対向する先端部側接合面45A及び工具本体部側接合面45Bを有する接合面45、接合面45と平行な刃面46を備えたブロック状であって、更に先端部側面22と面一でかつ刃面46の前端縁と接合面45の前端縁との間に連続して形成される逃げ面47及び先端面25と面一に形成される先端面49を備えている。刃面46に逃げ面47との縁部に沿って切刃50が形成される。
工具刃41は、工具母材11に凹設された工具刃取付部31の後面支持面32、前面支持面33、基端面34にそれぞれ後面42、前面43、基端面44がそれぞれ接面して工具刃取付部31に嵌合した状態で、取付面35が接合面45に例えば銀ロウによってロウ付けされて工具母材11に取り付けられる。なお、図中51は銀ロウによる接合部を示す。
このように構成された加工工具10は、切刃50を備えた工具刃41の刃部41Aが工具母材11の先端部21内で先端部側取付部31Aにおける先端部側取付面35A及び本体部側後面支持面32Aによって強固に支持され、刃部41Aから延接された工具刃本体部41Bが工具本体部12内で工具本体部側取付部31Bにおける工具本体部側取付面35B及び工具本体部側後面支持面32Bと前面支持面33によって強固に支持される。
工具母材11に取り付けられた工具刃41は、刃面46が工具母材11の正面15と面一に位置決めされ、逃げ面47及び先端面49が先端部21の先端部側面22及び先端面25と面一に位置決めされる。あるいは工具母材11の工具刃取付部31に工具刃41を取り付けた状態で先端部21の先端部側面22と逃げ面47を面一に研磨し、先端面25と先端面49を面一に研磨する。
このように構成された加工工具10は、工具本体12のシャンク部13が図3に仮想線で示すホブカッタ本体61の各溝穴62にそれぞれ嵌入して先端接続部14及び先端部21が突出した状態でホブカッタ本体51に装着し、正面15、背面16、両シャンク側面17、18の4面から拘束した状態でホブカッタ本体61に固定される。そして、ホブカッタ本体61に加工工具10が取り付けられた正面ホブカッタは、傘歯車仕上盤により回転して、表面硬化処理された歯車素材の歯面を切削して仕上げ加工する。
図4における矢印Pは、切削時において工具刃41の切刃50に作用する切削荷重を示す。この切刃50に付加される切削荷重Pの切削荷重方向は、歯面46、即ちすくい面に対して角度θを有し、工具刃41の接合面45を先端部側取付部31Aにおいて取付面35に沿って移動させる剪断方向及び取付面35に押圧する圧接方向に作用する。
ここで、工具刃41は工具母材11に先端部21から先端接続部14を介してシャンク部13に亘って正面15に凹設された溝状の工具刃取付部31に嵌合してロウ付けされ、工具刃41は切刃50を備えた刃部41Aが工具母材11の先端部21内で先端部側取付部31Aにおいて取付面35及び後面支持面32によって支持され、刃部41Aから延設された工具刃本体部41Bが工具本体部12内で工具本体部側取付部31Bにおいて工具本体部側取付面35B及び工具本体部側後面支持面32Bと前面支持面33によって支持される。
従って、切削に伴い刃部41Aの切刃50に付加される、接合面45を取付面35に沿って移動させる剪断方向の切削荷重は、主に刃部41Aの先端部側後面42Aが当接する工具刃取付部31の先端部側後面支持面32Aによって強固に受け止められ、かつ工具刃本体部41Bを介して工具本体部側取付部31Bの工具本体部側後面支持面32Bや前面支持面33に分散されて広く受け止められる。一方、刃部41Aを取付面35に押圧する圧接方向の切削荷重は、主に刃部41Aの先端部側接合面45Aが当接する工具刃取付部31の先端部側取付面35Aによって受け止め、かつ工具刃本体部41Bを介して工具刃取付部31の工具本体部側取付面35Bや前面43、前面支持面33により受け止められて、工具本体部12を介してホブカッタ本体61に受け止められる。
これにより切削に伴う接合部51に付加される切削荷重は主に取付面35を押圧する圧接方向の切削荷重のみとなり且つ広く分散されることから、銀ロウ等によって形成される接合部51の変形が大幅に減少すると共に工具刃41が工具取付部31によって強固に支持されて工具刃41の支持剛性が確保されて加工工具10の変形量が低減されて歯面の仕上げ加工精度が大幅に向上して高品質の曲がり傘歯車が得られる。
また、繰り返される切削加工で工具刃41の刃部41A、特に切刃50が摩耗した際には、工具刃取付部31に工具刃41を取り付けた状態で先端部21の先端部側面22と逃げ面47を再刃研、すなわちドレスすることによって新たな切刃50を再生することができ、繰り返し加工工具10を使用することが可能になり、かつ工具刃41の幅の削減に伴って高価なcBNによる工具刃41の小型化と相俟って工具コストの低減が期待できる。また、再刃研にあたり初期の先端部21の形状に倣って先端部側面22と逃げ面47を含み先端面49、先端部側面23、接続部側面19、20を研削することによって加工工具10の先端部分形状を初期の形状に維持できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々変更可能である。例えば上記実施の形態では工具刃41をcBNにより形成したが、工具母材より高硬度なセラミックやサーメットによって形成することもできる。
本実施の形態における加工工具10と図10乃至図14に示す従来の加工工具120に対する切削抵抗による工具形状の変形を下記条件下でシミュレーションし、比較評価した。
切削荷重:一定
荷重付加部位:刃部
切削荷重方向:歯面に対して0°〜90°
このシミュレーションによる従来の加工工具120に対する本実施の形態による加工工具10の切刃の変位低減率を図7に示す。
この結果、従来の加工工具120に対する本実施の形態による加工工具10の切刃の変形は、歯面に対する切削荷重方向の変化に拘わらず低減され、最小で4%の低減率が得られ、最大で12%の低減率が得られた。
実施の形態における加工工具の要部斜視図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB矢視図である。 図2のC矢視図である。 図2のI−I線断面図である。 加工工具の分解斜視図である。 シミュレーションによる従来の加工工具に対する本実施の形態による加工工具の切刃の変位低減率を示す図である。 従来例に係り、正面ホブカッタの斜視図である。 図8のII−II線断面図である。 従来の加工工具の斜視図である。 図10のD部拡大図である。 図11のE矢視図である。 図11のF矢視図である。 図10のIII−III線断面図である。
符号の説明
10 加工工具
11 工具母材
12 工具本体部
13 シャンク部
14 先端接続部
15 正面
16 背面
17、18 シャンク側面
19、20 接続部側面
19a、20a 接続部
21 先端部
22、23 先端部側面
25 先端面
31 工具刃取付部
31A 先端部側取付部
31B 工具本体部側取付部
32 後面支持面
32A 先端部側後面支持面
32B 工具本体部側後面支持面
33 前面支持面
34 基端面
35 取付面
35A 先端部側取付面
35B 工具本体部側取付面
41 工具刃
41A 刃部
41B 工具刃本体部
42 後面
42A 先端部側後面
42B 工具本体部側後面
43 前面
44 基端面
45 接合面
45A 先端部側接合面
45B 工具本体部側接合面
46 刃面
47 逃げ面
49 先端面
50 切刃
51 接合部

Claims (3)

  1. 正面、背面、上記正面と背面の両端縁の間に形成される両側面を有して軸方向に延在する工具本体部及び該工具本体部の先端に軸方向に延在する取付面を備えた先端部が一体形成された工具母材と、
    上記取付面にロウ付けされる接合面、該接合面と平行な刃面、上記接合面の前端縁と刃面の前端縁との間に形成される逃げ面、上記接合面の後端縁と刃面の後端縁との間に形成される後面を有して軸方向に延在する断面矩形の刃部を有し、上記工具母材より高硬度の工具刃とを備えた歯車歯面仕上加工工具において、
    上記工具母材の先端部に上記刃部の接合面をロウ付けする取付面及び刃部の後面に当接する後面支持面を有して軸方向に延在する溝状の工具刃取付部を備えたことを特徴とする歯車歯面仕上加工工具。
  2. 上記工具刃は、
    上記刃部の接合面、刃面、逃げ面、後面にそれぞれ連続して軸方向に延在する接合面、刃面、前面、後面を備えて上記刃部に連続形成される工具刃本体部を有し、
    上記工具刃取付部は、
    上記先端部の取付面に連続して工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の接合面をロウ付けする工具本体部側取付面、先端部の後面支持面に連続して工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の後面に当接する工具本体部側後面支持面及び工具本体部に形成されて上記工具刃本体部の前面に当接する前面支持面を有する溝状の工具本体部側取付部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の歯車歯面仕上加工工具。
  3. 上記工具刃は、cBNにより形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の歯車歯面仕上加工工具。
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