本発明の情報配信システムに係る実施形態は、第1コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置と、所定のネットワークを介して第2コンテンツを前記表示装置に配信する配信手段を備える情報配信装置とを備える情報配信システムであって、前記表示装置及び前記情報配信装置の少なくとも一方は、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であるか否かを判定する判定手段を備え、前記表示装置は、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記情報配信装置から配信される前記第2コンテンツを表示するように前記表示手段を制御する制御手段を備える。
本発明の情報配信システムに係る実施形態によれば、表示装置に表示されている第1コンテンツをユーザが視聴する際、現在時刻が、表示されている第1コンテンツの終了時刻であるか否かの判定が判定手段の動作により行われており、現在時刻が、表示されている第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合、制御手段の動作により、情報配信装置より配信される第2コンテンツを表示装置に表示させる。ここに「第1コンテンツ」とは、例えば地上波、CS、BSなどの放送コンテンツや、ネットワークを介して配信されるデータ、表示装置に接続された記録再生装置からの出力などのコンテンツ(例えば、映像コンテンツ)である。「表示装置」とは少なくともそれらの映像コンテンツを表示可能であり、複数のコンテンツの表示を切り替えることが出来る機能を有する装置である。「表示されている第1コンテンツの終了時刻」とは、例えば表示されている放送コンテンツの番組終了時刻や、映像コンテンツの終了時刻など、個々のコンテンツの終了する時刻を意味する。更に、ここでいう第1コンテンツとは、一つのまとまりをもった番組としてのコンテンツの集合としてもよく、個々のコンテンツそれ自体としてもよい。また、「第2コンテンツ」とは、例えば速報ニュース、広告などのユーザに対して価値を持つ情報である。
このように、本実施形態の情報配信システムによれば、現在時刻が、表示されている第1コンテンツの終了時刻となるタイミング、表示されている第1コンテンツの終了時に、第2コンテンツが表示される。表示されている第1コンテンツの終了時には、それまで視聴していた第1コンテンツの視聴が終了した状況であり、ユーザの第1コンテンツへの興味が該第1コンテンツ視聴時よりも低減しているものとの推測が成り立つ。このタイミングで第2コンテンツとしてのニュースや広告などを表示することで、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、第2コンテンツを表示することが出来る。
本実施形態の一の態様では、前記第1コンテンツは、予め定められたプログラムに従って放送される放送番組であり、前記情報配信装置から前記ネットワークを介して配信される前記第2コンテンツとは異なるコンテンツである。
この態様によれば、第1コンテンツと第2コンテンツは、別々の情報を有し、別々の手段によって表示装置に表示されるコンテンツであり、特に第1コンテンツは、放送を通じて配信される放送コンテンツである。よって、情報配信装置が第2コンテンツの配信を行うにあたり、表示装置に表示されている第1コンテンツとは異なる第2コンテンツを配信することが出来る。
本実施形態の一の態様では、前記表示装置及び前記情報配信装置の少なくとも一方は、前記第1コンテンツの終了時刻を示す関連情報を取得する情報取得手段を更に備え、前記判定手段は、前記関連情報に基づいて、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの前記終了時刻であるか否かを判定する。
この態様によれば、表示装置に表示されている第1コンテンツの終了時刻を含むコンテンツ関連情報を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出する該第1コンテンツの終了時刻を抽出することによって、該第1コンテンツの終了時刻を取得する。そして、現在時刻が、該終了時刻であるか否かの判定が判定手段により行われる。そして現在時刻が該終了時刻であった際に、表示装置に備えられた要求手段によって、情報配信装置に対し、第2コンテンツの配信の要求を送信する。その結果、情報配信装置に備えられる配信手段は、その配信要求に応じて第2コンテンツを配信する。よって、第1コンテンツの視聴に対するユーザの興味が低減する推測される、コンテンツの終了時に、第2コンテンツの配信及び表示が行える。
本実施形態の他の態様では、前記判定手段は前記表示装置に備えられ、前記表示装置は、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記情報配信装置に対して前記第2コンテンツの配信を要求する要求手段を更に備え、前記配信手段は、前記要求手段による要求があった後に前記第2コンテンツを配信する。
この態様によれば、現在時刻が、表示装置に表示されている第1コンテンツの終了時刻である時に、表示装置に備えられた要求手段によって、情報配信装置に対し、第2コンテンツの配信の要求を送信する。その結果、情報配信装置に備えられる配信手段は、その配信要求に応じて第2コンテンツを配信する。よって、表示装置において、配信された情報を蓄積するための且つ第1コンテンツの終了時に表示を行うための特別な構成なしに、第1コンテンツの終了時に第2コンテンツの配信及び表示が行える。
本実施形態の他の態様では、前記判定手段は前記表示装置に備えられ、前記配信手段は、前記第2コンテンツを予め配信し、前記制御手段は、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記予め配信された前記第2コンテンツを表示するように前記表示手段を制御する。
この態様によれば、表示装置は表示されている第1コンテンツの終了時に、わざわざ情報配信装置からの配信を待たずに、予め配信されていた第2コンテンツを表示することができる。このため、ネットワークを介した配信により発生すると想定されるタイムロスを考慮する必要なく、第2コンテンツの表示が行える。
或いは、前記判定手段は前記情報配信装置に備えられ、前記配信手段は、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記第2コンテンツを配信する。
この態様によれば、情報配信装置側が、現在時刻が、表示されている第1コンテンツの終了時刻であるか否かを判定することにより、表示装置内には時刻を判定する特殊な構成を有することなく、第2コンテンツを配信することが出来る。また、ユーザ個々が所持する表示装置に対し、情報配信装置は1つで複数の表示装置への処理を行わせてもよく、その際に時刻の判定などの作業工程を管理し易くなり、該作業工程を改訂する際にも比較的容易に対応することが可能となる。
本実施形態の他の態様では、前記制御手段は、前記第2コンテンツを、前記第1コンテンツに重ねて表示するように前記表示手段を制御する。
この態様によれば、第2コンテンツを表示する領域を制限することによって、ユーザは第1コンテンツを視聴しながらでも、第2コンテンツを視聴することが出来、ユーザの第1コンテンツ視聴に与える影響をより低減する効果がある。また、この効果は、表示される第2コンテンツを、視聴の妨げにならない程度に透過加工し、或いは第1コンテンツの全部を占有することなく、一部を用いて表示させることで、一層顕著となる。
本実施形態の他の態様では、前記情報配信装置は、外部記録機器或いは前記ネットワークから前記第2コンテンツを取得する取得手段と、取得した前記第2コンテンツを格納し、前記表示装置に対して配信する前記第2コンテンツをリストアップする配信制御手段とを更に備える。
この態様によれば、情報配信装置は配信する第2コンテンツを新たに取得することが出来、取得した第2コンテンツが多い状況などには、それらの第2コンテンツをリスト化して配信の制御を行うことが出来る。また、リスト化する際に、リストアップされる第2コンテンツや、リストアップされる優先度を設定し、ユーザの嗜好に合わせた第2コンテンツの配信を行わせることも可能である。
本発明の情報配信装置に係る実施形態は、第1コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置に対して、ネットワークを介して第2コンテンツを配信する配信手段と、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であるか否かを判定する判定手段と、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記表示装置において前記第2コンテンツの表示を開始させるための表示開始情報を前記表示装置に対して送信する送信手段とを備える。
本発明の情報配信装置に係る実施形態によれば、第1コンテンツを視聴しているユーザにとって第1コンテンツ視聴に対する興味が低減されているとされる第1コンテンツの終了時に、表示装置に第2コンテンツを表示させることが可能となる。よって、ユーザにとって価値のある第2コンテンツを、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、表示させることが出来る。
尚、本発明の情報配信装置に係る実施形態においても、上述した本発明の情報配信システムに係る実施形態における情報配信装置の各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本発明の表示装置に係る実施形態は、第1コンテンツを表示する表示手段と、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であるか否かを判定する判定手段と、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記情報配信装置から配信される前記第2コンテンツを表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の表示装置に係る実施形態によれば、第1コンテンツを視聴しているユーザにとって第1コンテンツ視聴に対する興味が低減されているとされる第1コンテンツの終了時に、情報配信装置から配信される第2コンテンツを表示させることが可能となる。よって、ユーザにとって価値のある第2コンテンツを、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、表示することが出来る。
尚、本発明の表示装置に係る実施形態においても、上述した本発明の情報配信システムに係る実施形態における表示装置の各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報配信方法に係る実施形態は、第1コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置と、所定のネットワークを介して第2コンテンツを前記表示装置に配信する配信手段を備える情報配信装置とを備える情報配信システムにおける情報配信方法であって、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であるか否かを判定する判定工程と、現在時刻が、現時点で前記表示手段により表示される前記第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合に、前記情報配信装置から配信される前記第2コンテンツを表示するように前記表示手段を制御する制御工程とを備える。
本発明の情報配信方法に係る実施形態によれば、上述した本発明に係る情報配信システムの場合と同様に、第1コンテンツを視聴しているユーザにとって、第1コンテンツ視聴に対する興味が低減されているとされる第1コンテンツの終了時に、表示装置に第2コンテンツを配信、表示させることが可能となる。よって、ユーザにとって価値のある第2コンテンツを、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、表示させることが出来る。
尚、本発明の情報配信方法に係る実施形態においても、上述した本発明の情報配信システムに係る実施形態における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
以上説明したように、本発明の情報配信システムに係る実施形態によれば、表示手段を備える表示装置と、配信手段を備える情報配信装置とを備え、表示装置及び情報配信装置の少なくとも一方は判定手段を備え、表示装置は、制御手段を備える。本発明の情報配信装置に係る実施形態は、配信手段と、判定手段と、送信手段とを備える。本発明の表示装置に係る実施形態は、表示手段と、判定手段と、制御手段とを備える。本発明の情報配信方法に係る実施形態は、判定工程と、制御工程とを備える。従って、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げない適切なタイミングで、第2コンテンツを表示することができる。
<第1実施例>
本発明における情報配信システムの第1実施例を、図面を参照して説明する。尚、図中の同一構成要素には同一の符号を付与するものとする。
先ず、本実施例に係る情報配信システムの構成について、図1を参照して説明する。ここに図1は、第1コンテンツを表示する表示装置2と、所定のネットワークを介して第2コンテンツを表示装置2に配信する情報配信装置1とを備える情報配信システムのブロック図である。
情報配信装置1は、配信される第2コンテンツを取得する情報取得部102、取得された第2コンテンツをリストアップして蓄積する配信制御部103、表示装置2からの配信要求を受けて配信制御部103にリストアップされた第2コンテンツを通信部104へ送り、また、情報取得部102で取得した第2コンテンツを配信制御部103に格納するなど、情報配信装置1の動作を制御する制御部101、及びネットワークを介して接続された表示装置2に対して、第2コンテンツを配信し、配信要求などの情報を受信する通信部104を備える。
表示装置2は、第1コンテンツ、及び第2コンテンツを表示する表示部203、第1コンテンツの入力を行う第1コンテンツ入力部202、ユーザ操作を受信して制御部201へ送る操作受信部205、制御部201を経て送られたユーザ操作を解析して、結果を制御部201へ送る操作解析部206、入力された第1コンテンツや受信した第2コンテンツを表示部203に表示させ、操作受信部205が受信したユーザ操作を操作解析部206に送り、また、操作解析部206が解析したユーザ操作内容に従って、通信部204に配信要求を送るなど、表示装置2の動作を制御する制御部201、及びネットワークを介して接続された情報配信装置1に対して、配信要求などの情報を送信し、第2コンテンツを受信する通信部204を備える。
以上のように構成された情報配信システムは、次に詳述するように、表示装置2に表示されている第1コンテンツをユーザが視聴する際、表示されている第1コンテンツをユーザが切り替えた際に、その操作を検知し、情報配信装置1より配信される第2コンテンツを表示装置2に表示させる。
次に、以上のように構成された情報配信システムの動作の詳細について図2のフローチャートを参照して、説明する。
図2において先ず、第1コンテンツ入力部202が第1コンテンツの入力を受け、制御部201が表示部203に表示させて、ユーザの第1コンテンツの視聴が開始される(ステップS101)。
ユーザがリモコンなどの操作機器を通じて表示装置2に操作を行った際に、操作受信部205は該ユーザの操作を検知し、操作内容を制御部201へ送信する(ステップS102)。制御部201はユーザの操作を操作解析部206へと渡し、操作解析部206で該ユーザの操作の解析が行われる(ステップS103)。
ここで、該ユーザの操作が第1コンテンツの切り替えである場合(ステップS104:Yes)、その結果が制御部201に送られ、制御部201は通信部204へ配信要求を送り、通信部204は該配信要求をネットワークを介して情報配信装置1へ送信する(ステップS105)。
ここで、第1コンテンツの切り替え操作とは、例えば表示部203に表示されている第1コンテンツのチャンネル変更操作(例えば、1CHから4CHに切り替える操作)や、第1コンテンツのソースの変更操作(例えば、地上デジタル放送からBSデジタル放送に切り替える操作)や、テレビ放送による第1コンテンツからDVDによる第1コンテンツに切り替える操作)や、映像コンテンツの表示から文字コンテンツ(言い換えれば、データ放送)への表示の切り替え操作や、有料コンテンツから無料コンテンツへの切り替え操作など、ユーザの操作によって表示されるコンテンツを変更する際の操作を意味する。
配信要求を受けた情報配信装置1において、通信部104から該配信要求が制御部101へ送られ、情報取得部102で取得した第2コンテンツを配信制御部103へ送り、配信制御部103が該第2コンテンツをリストアップして制御部101へ送り、制御部101から通信部104へリストアップされた第2コンテンツが送られて、通信部104が該第2コンテンツをネットワークを介して表示装置2へ配信する(ステップS106)。
ここで、情報取得部102における第2コンテンツの取得、及び配信制御部103における第2コンテンツのリストアップは、制御部101が配信要求を受けるタイミングに関係なく、適宜行っても構わない。この動作によれば、一連の配信工程から、第2コンテンツを取得する際の工程を省略することが出来、配信要求を受けてから第2コンテンツを配信するまでの処理を低減できる。
表示装置2において、配信された第2コンテンツは、通信部204から制御部201へ送られて、表示部203に表示される(ステップS107)。この時、表示部203には第1コンテンツが表示されているはずであり、第2コンテンツは第1コンテンツに重ねて表示されても良く、その際には表示部203の全部を占有することなく、一部を用いて表示させても良い。この動作によれば、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることなく、第2コンテンツの表示を行うことが出来る。
尚、第2コンテンツの表示は、ユーザの更なる操作に応じて、或いは表示の開始より所定の時間が経過した後に自動的に終了しても良い。この動作によれば、ユーザが視聴を終えた第2コンテンツがいつまでも表示部203に表れたまま第1コンテンツの視聴を妨げることを防ぐ効果がある。
第2コンテンツが表示部203に表示された後、ユーザの第1コンテンツの視聴は継続され、情報配信システムは次のユーザの操作を待機することになる。
一方、検知したユーザの操作が第1コンテンツの切り替えではない場合(ステップS104:No)、次に、該操作が第1コンテンツの視聴を終了する操作であるか否かが操作解析部206で判定される(ステップS108)。具体的には、表示装置2の電源を切るなどの操作がこの視聴を終了する操作にあたる。
該操作が、第1コンテンツの視聴を終了する操作である場合(ステップS108:Yes)、情報配信システムも以降の処理を停止し、システムの動作を終了する。
該操作が、第1コンテンツの視聴を終了する操作でない場合(ステップS108:No)、ユーザの第1コンテンツの視聴は継続され、情報配信システムは次のユーザの操作を待機することになる。
次に、第2コンテンツの配信と表示について、図3及び図4を用いて説明する。図3は配信制御部103がリストアップした第2コンテンツの一例である。配信される第2コンテンツは、夫々に識別番号を振られ、分類用の見出しと、配信される第2コンテンツ本体を有する。リストアップされた第2コンテンツから、配信要求に応じて表示装置2へ送信され、表示される。
ここに、第2コンテンツのリストアップに関して、ユーザの嗜好に合わせてリストアップするコンテンツを取捨選択して行っても良い。この動作によれば、配信される第2コンテンツをユーザの希望に近づけ、よりユーザの需要に沿ったコンテンツの配信を行うことが出来る。
図4は、表示部203に表示されている第1コンテンツに重ねて第2コンテンツを表示した際の画面イメージである。本イメージでは、第2コンテンツは第1コンテンツを完全に覆って全部を占有することなく、一部を用いて表示されている。この態様では、ユーザの第1コンテンツの視聴を完全に妨げることはなく、第2コンテンツの表示を行える。
ここに、第1コンテンツは、例えば地上波、CS、BSなどの放送コンテンツや、ネットワークを介して配信されるデータ、表示装置2に接続された記録再生装置からの出力など、視聴に供されるコンテンツであれば、上述の例示に限られるものではなく、適宜変更可能であり、第1コンテンツ入力部202より、表示装置2へ入力される。
以上の結果、第1実施例によれば、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミング(つまり、第1コンテンツを切り替えるタイミング)で、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第1変形例>
第1変形例に係る情報配信システムの構成について、図5を参照して説明する。図5は本発明の第1変形例における情報配信システムの動作を示すフローチャートである。
上述した第1実施例では、表示装置2に対するユーザの操作を操作受信部206が受信し、該操作が第1コンテンツを切り替える操作であると解析されたときに、第2コンテンツの配信を要求するが、先に第2コンテンツの配信を受けておいて(ステップS111及びステップS112)、ユーザの操作が第1コンテンツを切り替える操作であると解析されたときに、予め配信されていた第2コンテンツを表示する、という構成でも同様の効果が得られる。
また、この動作によれば、ユーザの操作を解析した後に、配信要求を送信し、第2コンテンツの配信を受ける工程を省略することが出来、第1コンテンツを切り替える操作を検知してから第2コンテンツを配信するまでの処理を低減できる。
第1実施例において、図2の情報配信装置1に配信要求を送る工程(ステップS105)、及び表示装置2に第2コンテンツを配信する工程(ステップS106)が本変形例では、ユーザの操作を受信する工程(ステップS102)の前に行われる。第2コンテンツの表示を行った(ステップS107)後は、再度第2コンテンツの配信要求を行う(ステップS111)。その他の工程に関しては、第1実施例と同様である。
以上の結果、第1変形例によれば、第1実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第2変形例>
第2変形例に係る情報配信システムの構成について、図6及び図7を参照して説明する。図6は本発明の第2変形例における情報配信システムの構成を示すブロック図である。
上述した第1実施例では、表示装置2がユーザの操作を解析する操作解析部206を備えたが、第2変形例に係る表示装置2aは、検知したユーザの操作をネットワークを介して情報配信装置1に送信しても良く、操作解析部105を備えた情報配信装置1aがユーザ操作の解析を行い、その結果に応じて第2コンテンツの配信を行っても良い。
図6において、操作受信部205は、ユーザの操作を受信して制御部201へ送り、制御部201は通信部204を経由して該ユーザの操作を情報配信装置1aへ送信する。情報配信装置1aにおいて、該ユーザ操作は制御部101によって操作解析部105に送られ、解析される。該操作が第1コンテンツを切り替える操作であると判定された場合には、制御部101に通知され、制御部101は第2コンテンツの配信を行う。
操作解析部105を有する情報配信装置1aの動作の詳細について図7のフローチャートを参照して、説明する。
先ず、表示装置2aからユーザ操作の受信を受け(ステップS121)、操作解析部105において、該ユーザ操作の解析が行われる(ステップS122)。該ユーザの操作が第1コンテンツを切り替える操作である場合(ステップS123:Yes)、制御部101に通知され、制御部101は配信制御部103より表示装置2aへ第2コンテンツの配信を行う(ステップS124)。配信を行った後は、再び表示装置2aからのユーザ操作の送信を待つことになる。
該ユーザの操作が第1コンテンツを切り替える操作でない場合(ステップS123:No)、次に、該操作が第1コンテンツの視聴を終了する操作であるか否かを判定する(ステップS125)。該操作が第1コンテンツの視聴を終了する操作である場合(ステップS125:Yes)、情報配信装置1aは以降の処理を停止し、システムの動作を終了する。
該操作が、第1コンテンツの視聴を終了する操作でない場合(ステップS125:No)、再び表示装置2aからのユーザ操作の送信を待つことになる。
以上の結果、第2変形例によれば、第1実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
更に、第2変形例によれば、表示装置2a内に操作解析部105を有することなく、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、第2コンテンツを配信することが出来る。また、ユーザ個々が所持する表示装置2aに対し、情報配信装置1aは1つで複数の表示装置2aへの処理を行わせてもよく、その際に操作の解析や、第1コンテンツを切り替える操作の判定などの作業工程を管理し易くなり、該作業工程を改訂する際にも比較的容易に対応することが可能となる。
<第3変形例>
第3変形例に係る情報配信システムの構成について、図8を参照して説明する。図8は本発明の第3変形例における情報配信システムの動作を示すフローチャートである。
上述した全ての例に該当する例として、本変形例では、第1コンテンツを切り替える操作によって、ユーザが有料の第1コンテンツを視聴する際には、第2コンテンツの配信を行わない。ここに、有料の第1コンテンツとは、視聴に際し、料金が付加される第1コンテンツなどを指す。
この態様によれば、ユーザが料金を支払って視聴している第1コンテンツは、ユーザの興味が高く、第2コンテンツの表示はその視聴を妨げることになると推測されるため、ユーザが有料コンテンツを視聴している際には第2コンテンツを表示させない。
図8に示す、本変形例におけるフローチャートでは、第1実施例において、図2のユーザ操作が第1コンテンツを切り替える操作であると判定された(ステップS104:Yes)後、該第1コンテンツを切り替える操作が有料の第1コンテンツへの切り替えであるか否かを判定する工程(ステップS131)が追加される。該第1コンテンツを切り替える操作が有料の第1コンテンツへの切り替えである場合(ステップS131:Yes)、配信要求は行われず、有料の第1コンテンツへの切り替えでない場合(ステップS131:No)にのみ、配信要求を行う(ステップS105)。その他の工程に関しては、第1実施例と同様である。
以上の結果、第3変形例によれば、第1実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第4変形例>
第4変形例に係る情報配信システムの構成について、図9を参照して説明する。図9は本発明の第4変形例における情報配信システムの動作の詳細を示すフローチャートである。
上述した全ての例に該当する例として、本変形例では、ユーザが第1コンテンツを短時間に連続して切り替えている場合には、第2コンテンツの配信を行わない。
この態様によれば、第1コンテンツの切り替えを検知してから第2コンテンツの表示を行うまでには、所定の時間間隔を有する。
ユーザが短時間に連続して第1コンテンツを切り替えている間は、ユーザが視聴する第1コンテンツを集中して探している場合であるとの推測が成り立つため、第2コンテンツの表示はその作業を妨げることになる可能性がある。他方、ユーザが第1コンテンツの切り替え操作を行い、ある程度の時間間隔を有して次の第1コンテンツを切り替える操作を行う場合には、第1コンテンツの内容を確認しながら視聴する第1コンテンツを探していると推測されるため、その際に第1コンテンツに関連した第2コンテンツの表示を行うことで、ユーザが関心を持つ可能性は高くなる。
図9に示す、本変形例におけるフローチャートでは、第1実施例において、図2のユーザ操作が第1コンテンツを切り替える操作であると判定された(ステップS104:Yes)後、更に次のユーザの操作を受信したか否かを判定する(ステップS141)。
この時、更に次のユーザの操作を受信した場合(ステップS141:Yes)、該次のユーザの操作の解析が行われ(ステップS142)、該次のユーザの操作が第1コンテンツを切り替える操作であった場合(ステップS143:Yes)には、配信要求は行われない。
他方、次のユーザの操作を受信しない場合(ステップS141:No)、或いは、該次のユーザの操作が第1コンテンツを切り替える操作でない場合(ステップS143:No)、最初の第1コンテンツを切り替える操作から所定の時間が経過したか否かを判定し(ステップS144)、経過していなければ(ステップS144:No)次のユーザ操作を待機し、経過していれば(ステップS144:Yes)、第2コンテンツの配信要求を行う(ステップS105)。その他の工程に関しては、第1実施例と同様である。
以上の結果、第4変形例によれば、第1実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第2実施例>
本発明における情報配信システムの第2実施例を、図面を参照して説明する。尚、図中の同一構成要素には同一の符号を付与するものとする。
先ず、本実施例に係る情報配信システムの構成について、図10を参照して説明する。
上述した第1実施例では、表示装置2はユーザの操作を解析する操作解析部206を備えたが、代わりに図10に示す第2実施例に係る表示装置2bは、表示装置2bに表示されている第1コンテンツの特徴量を解析する特徴量解析部207を備えている。その他の構成は図1における第1実施例の構成と同一であるが、図10に示す、本実施形態に係る情報配信装置1b及び表示装置2bに関しては符号を夫々変更して説明する。
次に、以上のように構成された情報配信システムの動作の詳細について図11のフローチャートを参照して、説明する。
図11に示す第2実施例の動作では、図2に示した第1実施例における、ステップS102の操作受信部205は該ユーザの操作を検知し、操作内容を制御部201へ送信する工程、ステップS103の制御部201はユーザの操作を操作解析部206へと渡し、操作解析部206で該ユーザの操作の解析が行われる工程、及びステップS104の該ユーザの操作が第1コンテンツの切り替えであるか否かを判定する工程が、置き換えられる。
すなわち、現在、第1コンテンツ入力部202が入力を受け、制御部201が表示部203に表示させているところの第1コンテンツの特徴量が特徴量解析部207において解析される(ステップS201)。該解析は該第1コンテンツの表示と同時に行われることが望ましい。
次に、表示されている第1コンテンツの特徴量の解析において、特徴量解析部207は特徴量に変化があるか否かの判定を行う(ステップS202)。特徴量の変化の解析に際して、予め定められた所定の変化を検知した場合、該特徴量の変化を第1コンテンツの変化であるとし(ステップS202:Yes)、ステップ105の第2コンテンツの配信要求を送信する処理が行われる。該特徴量の変化が、所定の変化ではない場合(ステップS202:No)、ステップS108の第1コンテンツの視聴が終了したか否かの判定に進む。
尚、「第1コンテンツの変化」とは、例えば表示されているコンテンツの内容の切り替わり(例えば、ニュース番組でのスポーツニュースからお天気ニュースへの切り替わりのようなコーナーの切り替わり)や、本編とCM(Commercial Message)との切り替わりなど、表示されているコンテンツに所定の変化が起こることを意味する。尚、このような第1コンテンツの変化を検知するために参照される「特徴量」は、第1コンテンツの特徴(例えば、映像としての特徴や音声としての特徴等)を特定し得るものであれば特段限定されない。このような特徴量に基づいて第1コンテンツの変化を検知する手法については、例えば特願2002−047377号や特願2002−230598号を参照されたい。
配信要求を受けた情報配信装置1において、通信部104から該配信要求が制御部101へ送られ、情報取得部102で取得した第2コンテンツを配信制御部103へ送り、配信制御部103が該第2コンテンツをリストアップして制御部101へ送り、制御部101から通信部104へリストアップされた第2コンテンツが送られて、通信部が該第2コンテンツをネットワークを介して表示装置2へ配信する(ステップS106)。その他の工程に関しては、第1実施例と同様である。
第2コンテンツの配信と表示について、第1実施例と同様、図3及び図4のごとくに行われる。
以上の結果、第2実施例によれば、表示されている第1コンテンツが異なる第1コンテンツに変化するタイミングで第2コンテンツが表示される。表示されているコンテンツに所定の変化が起こるということは、それまで視聴していた第1コンテンツの視聴が終了或いは中断している状況であり、変化した後のユーザの第1コンテンツへの興味が、変化前と比較して低減しているものとの推測が成り立つ。このタイミングで第2コンテンツとしてのニュースや広告などを表示することで、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、第2コンテンツを表示することが出来る。つまり、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミング(つまり、第1コンテンツを切り替えるタイミング)で、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
尚、上述の説明では、第1コンテンツの特徴量をモニタリングすることで、「第1コンテンツの変化」を検知している。しかしながら、第1コンテンツ自身に「第1コンテンツの変化」を示す情報(例えば、CM等を識別するための情報)が含まれていれば、該情報を参照することで、「第1コンテンツの変化」を検知してもよい。
<第5変形例>
第5変形例に係る情報配信システムの構成について、図12を参照して説明する。図12は本発明の第5変形例における情報配信システムの動作を示すフローチャートである。
上述した第2実施例では、表示装置2bに表示されている第1コンテンツの特徴量を特徴量解析部207が解析し、該特徴量に予め定められた所定の変化を検知した場合に、制御部201は、第2コンテンツの配信を要求するが、先に第2コンテンツの配信を受けておいて(ステップS111及びステップS112)、第1コンテンツの特徴量に予め定められた所定の変化を検知したときに、予め配信されていた第2コンテンツを表示する、という構成でも同様の効果が得られる。
また、この動作によれば該特徴量に所定の変化を検知した後に、配信要求を送信し、第2コンテンツの配信を受ける工程を省略することが出来、該特徴量に所定の変化を検知してから第2コンテンツを配信するまでの処理を低減できる。
第2実施例において、図11の情報配信装置1に配信要求を送る工程(ステップS105)、及び表示装置2に第2コンテンツを配信する工程(ステップS106)が本変形例では、第1コンテンツの特徴量を解析する工程(ステップS201)の前に行われる。第2コンテンツの表示を行った(ステップS107)後は、再度第2コンテンツの配信要求を行う(ステップS111)。その他の工程に関しては、第2実施例と同様である。
以上の結果、第5変形例によれば、第2実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第6変形例>
第6変形例に係る情報配信システムの構成について、図13及び図14を参照して説明する。図13は本発明の第6変形例における情報配信システムの構成を示すブロック図である。
上述した第2実施例では、表示装置2bが、表示装置2bに表示されている第1コンテンツの特徴量を解析する特徴量解析部207を備えたが、第6変形例に係る表示装置2cは、特徴量解析部207を備えることなく、第6変形例に係る情報配信装置1cが、表示装置2cに表示されている第1コンテンツの特徴量を解析する手段を備えても良く、その結果に応じて第2コンテンツの配信を行っても良い。
第6変形例に係る情報配信装置1cは、表示装置2cが表示する可能性のある第1コンテンツを取得する第1コンテンツ取得部107、及び第1コンテンツ取得部107により取得された第1コンテンツの特徴量を解析する特徴量解析部106、並びに表示装置2cから送信されたユーザの操作を解析し、現在表示装置2cに表示されている第1コンテンツを特定する操作解析部105を備える。
情報配信装置1cの動作の詳細について図14のフローチャートを参照して、説明する。
図13において、第1コンテンツ取得部107は、表示装置2cが表示する可能性のある第1コンテンツを取得する(ステップS221)。次に、取得された第1コンテンツの夫々において、特徴量解析部106が特徴量の解析を行う(ステップS222)。
取得された第1コンテンツの特徴量の解析において、特徴量解析部106は特徴量に変化があるか否かの判定を行う(ステップS223)。特徴量の変化の解析に際して、取得された第1コンテンツの少なくとも一つにおいて、予め定められた所定の特徴量の変化を検知した場合、該特徴量の変化が該第1コンテンツの変化であると判定される(ステップS223:Yes)。
次に、操作解析部105は、第2変形例と同様の手順で送信されたユーザの操作を解析し、現在表示装置2cに表示されている第1コンテンツを特定する(ステップS224)。そして、該第1コンテンツの変化が検知された第1コンテンツが表示されている表示装置2cがある場合(ステップS225:Yes)、制御部101は配信制御部103より該変化が検知された第1コンテンツが表示されている表示装置2cへ第2コンテンツの配信を行う(ステップS226)。配信を行った後は、表示装置2cが第1コンテンツの表示を終了しない限りは、再び取得された第1コンテンツの特徴量を解析することになる(ステップS222)。
他方、取得された第1コンテンツに変化が検知されない場合(ステップS223:No)、或いは該変化が検知された第1コンテンツが表示されている表示装置2cが無い場合(ステップS225:No)、同様に再び取得された第1コンテンツの特徴量を解析することになる(ステップS222)。
以上の結果、第6変形例によれば、第2実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
更に、第6変形例によれば、表示装置2c内に特徴量解析部206を有することなく、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、第2コンテンツを配信することが出来る。また、ユーザ個々が所持する表示装置2cに対し、情報配信装置1cは1つで複数の表示装置2cへの処理を行わせてもよく、その際に特徴量の解析や、予め定められた所定の変化を検知する際の作業工程を管理し易くなり、該作業工程を改訂する際にも比較的容易に対応することが可能となる。
<第3実施例>
本発明における情報配信システムの第3実施例を、図面を参照して説明する。尚、図中の同一構成要素には同一の符号を付与するものとする。
先ず、本実施例に係る情報配信システムの構成について、図15を参照して説明する。
上述した第1実施例では、表示装置2はユーザの操作を解析する操作解析部206を備えたが、代わりに図15に示す第3実施例に係る表示装置2dは、表示装置2dに表示されている第1コンテンツのコーナー(例えば、ニュース番組でのスポーツニュースからお天気ニュースへの切り替わりのようなコーナーの切り替わり)の終了時刻や、コンテンツ自体の終了時刻を含む関連情報(例えば、EPG情報や、ユーザが作成したコンテンツ関連情報等)を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出する関連情報取得解析部208を備えている。その他の構成は図1における第1実施例の構成と同一であるが、図15に示す、本実施形態に係る情報配信装置1d及び表示装置2dに関しては符号を夫々変更して説明する。
次に、以上のように構成された情報配信システムの動作の詳細について図16のフローチャートを参照して、説明する。
図16に示す第3実施例の動作では、図2に示した第1実施例における、ステップS102の操作受信部205は該ユーザの操作を検知し、操作内容を制御部201へ送信する工程、ステップS103の制御部201はユーザの操作を操作解析部206へと渡し、操作解析部206で該ユーザの操作の解析が行われる工程、及びステップS104の該ユーザの操作が第1コンテンツの切り替えであるか否かを判定する工程が、置き換えられる。
すなわち、現在、第1コンテンツ入力部202が入力を受け、制御部201が表示部203に表示させているところの第1コンテンツが、制御部201より関連情報取得解析部208へ通知され、関連情報取得解析部208によって、該第1コンテンツの関連情報が取得される(ステップS301)。関連情報取得解析部208は、取得された該第1コンテンツの関連情報より、該第1コンテンツの終了時刻の抽出を行う(ステップS302)。
次に、関連情報取得解析部208は、現在時刻が、抽出された該第1コンテンツの終了時刻となったか否かの判定を行う(ステップS303)。
現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻である場合(ステップS303:Yes)、関連情報取得解析部208は制御部201に通知し、制御部201はステップ105の第2コンテンツの配信要求を送信する処理を行う。
現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻ではない場合(ステップS303:No)、或いは、ステップS107の第2コンテンツの表示を終えた場合、次に、表示装置2dに表示されている第1コンテンツが変化したか否かの判定が行われる(ステップS304)。
ここに、表示装置2dに第1コンテンツの変化とは、ユーザの操作によって、或いはコンテンツの入力の変化によって表示されている第1コンテンツが別の第1コンテンツに切り替わったことを指し、夫々操作受信部205、或いは第1コンテンツ入力部202によって検知され、制御部201に通知される。
該第1コンテンツの変化が通知された場合(ステップS304:Yes)、制御部201は関連情報取得解析部208に通知し、関連情報取得解析部208は切り替わった後の第1コンテンツに対し、関連情報を取得する工程に進む(ステップS301)
ここに、ステップS301において、ユーザが視聴する可能性のある全ての第1コンテンツの関連情報をあらかじめ取得しておいても良く、係る態様においてはステップS304の後のステップS301は省略することが可能である。
他方、該第1コンテンツに変化がない場合(ステップS304:No)、ステップS108の第1コンテンツの視聴が終了したか否かの判定に進む。
その他の工程に関しては、第1実施例と同様である。
第2コンテンツの配信と表示について、第1実施例と同様、図3及び図4のごとくに行われる。
以上の結果、第3実施例によれば、現在時刻が、表示されている第1コンテンツの終了時刻となるタイミング、表示されている第1コンテンツの終了時に、第2コンテンツが表示される。表示されている第1コンテンツの終了時には、それまで視聴していた第1コンテンツの視聴が終了した状況であり、ユーザの第1コンテンツへの興味が該第1コンテンツ視聴時よりも低減しているものとの推測が成り立つ。このタイミングで第2コンテンツとしてのニュースや広告などを表示することで、ユーザの第1コンテンツ視聴を妨げることなく、第2コンテンツを表示することが出来る。つまり、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミング(つまり、第1コンテンツを切り替えるタイミング)で、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
尚、上述の説明では、第1コンテンツの終了時刻とは、例えば表示されている放送コンテンツの番組終了時刻や、映像コンテンツの終了時刻など、個々のコンテンツの終了する時刻を意味する。更に、ここでいう第1コンテンツとは、一つのまとまりをもった番組としてのコンテンツの集合としてもよく、個々のコンテンツそれ自体としてもよい。
<第7変形例>
第7変形例に係る情報配信システムの構成について、図17を参照して説明する。図17は本発明の第7変形例における情報配信システムの動作を示すフローチャートである。
上述した第3実施例では、表示装置2dに表示されている第1コンテンツの終了時刻を含む関連情報を関連情報取得解析部208が取得し(ステップS301)、該第1コンテンツの終了時刻を抽出して(ステップS302)、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であると判定された場合(ステップS303)に、制御部201は、第2コンテンツの配信を要求するが、先に第2コンテンツの配信を受けておいて(ステップS111及びステップS112)、関連情報取得解析部208が該関連情報を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出して、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であるときに、予め配信されていた第2コンテンツを表示する、という構成でも同様の効果が得られる。
また、この動作によれば現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であるときに、配信要求を送信し、第2コンテンツの配信を受ける工程を省略することが出来、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻と判定されてから第2コンテンツを配信するまでの処理を低減できる。
その他の工程に関しては、第3実施例と同様である。
以上の結果、第7変形例によれば、第3実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
<第8変形例>
第8変形例に係る情報配信システムの構成について、図18及び図19を参照して説明する。図18は本発明の第8変形例における情報配信システムの構成を示すブロック図である。
上述した第3実施例では、表示装置2dが、表示装置2dに表示されている第1コンテンツの終了時刻を含む関連情報を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出する関連情報取得解析部208を備えたが、第8変形例に係る表示装置2eは、関連情報取得解析部208を備えることなく、第8変形例に係る情報配信装置1eが、表示装置2eに表示されている第1コンテンツの終了時刻を含む関連情報を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出する関連情報取得解析部108を備えても良く、関連情報取得解析部108を備えた情報配信装置1eが終了時刻の解析を行い、その結果に応じて第2コンテンツの配信を行っても良い。
第8変形例に係る情報配信装置1eは、表示装置2eが表示する可能性のある第1コンテンツの終了時刻を含む関連情報を取得し、該第1コンテンツの終了時刻を抽出する関連情報取得解析部108、及び表示装置2eから送信されたユーザの操作を解析し、現在表示装置2eに表示されている第1コンテンツを特定する操作解析部105を備える。
情報配信装置1eの動作の詳細について図19のフローチャートを参照して、説明する。
図18において、関連情報取得解析部108は、表示装置2eが表示する可能性のある第1コンテンツの終了時刻を含む関連情報を取得する(ステップS321)。次に、取得された第1コンテンツの夫々において、関連情報取得解析部108が、該第1コンテンツの終了時刻の抽出を行う(ステップS322)。
関連情報取得解析部108は、取得された第1コンテンツの夫々において、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であるか否かの判定を行う(ステップS323)。取得された第1コンテンツの少なくとも一つにおいて、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻である場合(ステップS323:Yes)、次に、操作解析部105は、第2変形例と同様の手順で送信されたユーザの操作を解析し、現在表示装置2eに表示されている第1コンテンツを特定する(ステップS324)。
そして、特定された第1コンテンツにおいて、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であると判定されている表示装置2eがある場合(ステップS325:Yes)、制御部101は配信制御部103より該変化が検知された第1コンテンツが表示されている表示装置2eへ第2コンテンツの配信を行う(ステップS326)。配信を行った後は、表示装置2eが第1コンテンツの表示を終了しない限りは、再び現在時刻が、第1コンテンツの終了時刻であるか否かの判定を行うことになる(ステップS322)。
他方、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻である第1コンテンツが無い場合(ステップS323:No)、或いは特定された第1コンテンツにおいて、現在時刻が該第1コンテンツの終了時刻であると判定されている表示装置2eが無い場合(ステップS325:No)、同様に再び現在時刻が、第1コンテンツの終了時刻であるか否かの判定を行うことになる(ステップS322)。
以上の結果、第8変形例によれば、第3実施例と同様に、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、所望の第2コンテンツを表示させることが可能となる。
更に、第8変形例によれば、表示装置2e内に関連情報取得解析部208を有することなく、ユーザの第1コンテンツの視聴を妨げることのない適切なタイミングで、第2コンテンツを配信することが出来る。また、ユーザ個々が所持する表示装置2eに対し、情報配信装置1eは1つで複数の表示装置2eへの処理を行わせてもよく、その際に第1コンテンツの関連情報を取得する工程や、取得された関連情報から第1コンテンツの終了時刻を抽出する工程、或いは現在時刻が抽出された該第1コンテンツの終了時刻であるか否か判定する際の作業工程を管理し易くなり、該作業工程を改訂する際にも比較的容易に対応することが可能となる。
本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報配信システム及び方法、情報配信装置、並びに表示装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。