JP2009021923A - 音声通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】話者の声を収音した時点で通信回線の確立を開始し、通信回線確立後の話者音声を送信する場合に、話者音声を頭切れなく送信する。
【解決手段】 音声通信装置は、収音音声に基づく音声データに対して最初に有音を検出すると発呼処理を行い、他の音声通信装置との通信を確立する。この際、音声通信装置は、音声データをバッファリングしておく。音声通信装置は、通信の確立後に、バッファリングされていた、有音検出時間分、発呼処理時間分、子音の時間長に相当する有音検出前の所定時間分を加算した時間分の音声データを読み出して順次送信する。音声データの送信開始後には、音声通信装置は、無音期間を検出して、子音部全体を欠如させないように間引き処理しながら、送信音声の収音音声に対する時間遅延を解消する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、話者の音声を検出して発呼処理を行い、呼の確立後に当該話者の音声を送信する音声通信装置に関するものである。
従来、音声通信を行う装置として、代表的なものは電話機であった。一般に電話機を利用して音声通信を行う場合、ユーザは、電話機本体に備えられた操作ボタン等を操作して、相手先の電話番号を入力していた。電話機は、この電話番号操作入力に基づいて相手先に発呼する。電話機が発呼に対する応答を受け付けると、通信経路が確立されて、音声通信が可能になる。
また、特許文献1は、ユーザから音声を収音して音声認識を行い、音声認識結果から操作指示や短縮ダイヤル等を検出して、発呼を行う電話機が開示されている。
特開平7−212456号公報
ところで、現在、ハンズフリーで放収音を行う放収音装置をそれぞれが離間した複数地点に配置し、複数地点に配置された複数の放収音装置間で、音声会議等の音声通信を行うシステムが開発されている。このような装置では、複数の放収音装置で通信回線を共有するので、通信回線のリソース量に応じて通信が制限されることがある。このような場合、通信回線のリソースを有効活用するために、全ての放収音装置が常時通信回線を確保するのではなく、音声通信データを送受信する場合にのみ通信回線を確保する方法が用いられる。
しかしながら、このような音声通信データの送受信時にのみ通信回線を確保する場合、まず、送信側の放収音装置が発呼して、通信回線を確立したのちに、実際の発言を話し始めなければならない。特に、送信側の放収音装置が他の全ての放収音装置に対して音声通信データを送信するような場合、送信先は決まっているので、このような処理は煩雑なだけで、音声会議等の音声通信のスムーズな運行を妨げることとなる。さらに、このような音声通信装置では、話者の収音を検出してから通信回線の確立を開始するため、通信回線の確立処理間の音声が送信されず、頭切れの音声を送信することとなる。
したがって、本発明の目的は、話者の声を収音した時点で通信回線の確立を開始し、通信回線確立後の話者音声を送信するものであって、話者音声を頭切れなく送信することができる音声通信装置を提供することにある。
この発明の音声通信装置は、収音手段により生成された収音信号をバッファリングするバッファ手段と、収音信号の有音検出を行う有音検出手段と、収音信号をバッファ手段から順次出力させる送信制御手段と、を備える。この送信制御手段は、有音を検出すると他装置に対する呼の確立状態を確認し、他装置との呼が確立されていなければ発呼処理を行う。送信制御手段は、この発呼処理による呼が確立されると、有音検出のタイミングから予め設定した遡り時間分だけ遡った時点からの収音信号を順次出力する。
この構成では、音声通信装置は、話者の発言を検出してから呼(通信回線)を確立し、話者の発言に対する音声データを送信する。この際、音声検出時点のさらに所定時間長分遡った時点からの音声データがバッファされており、呼の確立した時点を送信開始タイミングとして、音声検出時点のさらに所定時間長分遡った時点からの音声データが順次送信される。これにより、有音検出時間、検出された有音部分の前の子音部分の時間および呼の確立時間をも含む時間内での発声音に対する音声データが破棄されることなく、他の音声通信装置へ送信される。
また、この発明の音声通信装置の送信制御手段は、有音検出に基づいて取得される有音期間に続く無音期間の部分信号を検出する。送信制御手段は、この無音期間に対して、予め設定した間引き処理時間長だけ収音信号から間引きながら出力する。
この構成では、上述の音声データの送信開始タイミングで、音声検出した時点の音声データから順に送信することによる、話者の発言音に対する音声データの送信遅れが、短縮される。この際、無音期間が間引きされることで、会話として意味を為す有音部分が確実に送信される。
また、この発明の音声通信装置の送信制御手段は、無音期間が、予め設定した呼切断閾値時間長を越える場合に、呼切断処理を実行する。
この構成では、無音期間が長ければ発言が終了したと判断して、呼切断処理(通信回線の開放処理)が実行される。これにより、不要な通信回線の使用が抑制され、通信回線のリソースが有効に利用される。
また、この発明の音声通信装置のバッファ手段は、リングバッファ回路と送出用バッファ手段とからなる。さらに、音声通信装置の送信制御手段は、呼が確立されていない状態では、収音信号をリングバッファ回路に記憶させる。そして、音声通信装置の送信制御手段は、呼を確立した時点で、リングバッファ回路に記憶されている収音信号を送出バッファ手段へ与えるとともに、以降、確立している呼が切断されるまで、収音信号を送出用バッファ手段に記憶させる。
この構成では、呼が確立されるまではリングバッファを用いて収音信号のバッファリングを行い、呼が確立されて音声データを送信できる状態になってから送出用バッファ手段にリングバッファの記憶した音声データが移される。そして、この音声データの移行後は、収音信号は、送出用バッファ手段でバッファされながら順次送信される。これにより、収音、送信時に使用するバッファが有効に活用される。
この発明によれば、話者の発言に対する有音検出が成された時点で通信回線の確立を開始し、通信回線の確立後に話者の音声を送信する。この際、有音検出時点から子音時間長に応じた所定遡り時間長だけ前からの音声データがバッファリングされて、当該音声データが、順に送信されるので、話者の音声を頭切れなく送信することができる。これにより、収音側の音声通信装置に在席する話者の音声を、放音側の音声通信装置に在席する聴者へ、頭切れなく確実に伝送することができる。さらに、無音期間を検出して、無音期間を間引きしながら送信することで、話者の発声する音声に対して、送信される音声データの遅れや、聴者が聴く音声の遅れを解消することができる。
本発明の実施形態に係る音声通信装置について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態の音声通信装置の主要構成を示すブロック図である。
本実施形態の音声通信装置は、通信I/F11、放音部12、収音部13、エコーキャンセル部14、送信制御部15、リングバッファ161、送出用バッファ162を備える。
通信I/F11は、ネットワーク900への接続機能部であって、送出用バッファ162から出力された送信用音声信号を、ネットワーク900のプロトコルに準じた通信音声データに変換して送信する。また、通信I/F11は、受信した他装置からの通信音声データを所定の音声データ形式からなる放音音声データに変換して、放音部12へ与える。また、通信I/F11は、送信制御部15からの呼制御に準じてネットワーク900に接続された他の音声通信装置との呼制御に関する制御データの送受信を行う。
放音部12は、通信I/F11からの放音音声データに基づいて放音し、収音部13は、自装置周りの音声、例えば、自装置周囲に在席する会議者の音声を収音して音声データを生成する。
エコーキャンセル部14は、適応型フィルタと加算器を含むポストプロセッサとからなる。適応型フィルタは、放音音声データに基づく疑似回帰音信号を生成し、ポストプロセッサは、音声データから疑似回帰音信号を減算処理することでエコーキャンセル処理を行って出力する。
リングバッファ161は、少なくとも、有音検出処理に必要な時間、発呼処理に必要な時間、および、子音の時間長に対応する時間を加算した時間長分の記憶容量を備える。リングバッファ161は、送信制御部15から呼の確立に基づく出力開始制御が行われるまで、エコーキャンセル部14を介して出力された音声データをリングバッファリングし続ける。そして、リングバッファ161は、送信制御部15から出力制御が行われると、記憶している音声データを送出用バッファ162へ出力する。その後、リングバッファ161は、送信制御部15から呼切断に基づく出力停止制御が行われるまで、リングバッファとして機能せず、入力した音声データをそのまま送出用バッファ162へ出力する。
送出用バッファ162は、リングバッファ161よりも大容量の記憶媒体を備え、リングバッファ161からの音声データをバッファリングして、送信制御部15からの送信制御に応じて通信I/F11へ出力する。より、具体的には、送出用バッファ162は、送信制御部15による出力開始制御とともに、リングバッファ161から入力される音声データを、送信タイミング制御に準じて順次通信I/F11へ出力する。そして、リングバッファ161がリングバッファリング機能を停止した後には、送出用バッファ162は、エコーキャンセル部14から出力される音声データをバッファリングして、送信制御部15による送信タイミング制御に準じて順次通信I/F11へ出力する。この際、送出用バッファ162は、送信制御部15から無音期間の音声データの一部に対する間引き処理制御が有れば、該当する無音期間を切り捨てて音声データの出力を実行する。これにより、無音期間の一部が間引きされて通信I/F11へ出力される。
送信制御部15は、有音検出部150を備え、有音検出部150は、リングバッファ161から読み出した音声データに基づいて有音検出を行う。また、有音検出部150は、送出用バッファ162から読み出した音声データに基づいて、無音期間検出を行う。
送信制御部15は、リングバッファ161からの音声データに基づいて有音検出を行うと、通信I/F11を介して発呼制御を行い、ネットワーク900に接続する他の音声通信装置との通信回線を確立する。通信回線の確立を確認すると、送信制御部15は、リングバッファ161および送出用バッファ162に対して音声データの出力開始制御を行う。
音声データの出力開始制御後、送信制御部15は、予め設定した送信間隔で、送出用バッファ162へ送信タイミング制御を行う。この際、送信制御部15は、送出用バッファ162からの音声データにより無音期間を検出し、無音期間の時間長が、予め設定した間引き処理実行閾値以上であるかを判定する。この間引き処理実行閾値は、例えば、無音期間に含まれる可能性の有る子音部の時間長と、予め設定した間引き時間長との加算値で設定される。送信制御部15は、無音期間が間引き処理実行閾値以上であると判定すると、間引き処理制御を送出用バッファ162へ行う。
また、送信制御部15は、無音期間が予め設定した切断閾値以上であると判定すると、送出用バッファ162へ出力停止制御を行うとともに、通信I/F11を介してネットワーク900に対する通信回線の開放を行う。
次に、本実施形態の音声通信装置の収音、送信処理を、図を参照して、より詳細に説明する。
図2は本実施形態の音声通信装置の処理フローを示すフローチャートである。
会議者の操作入力等により音声通信装置が起動すると、音声通信装置は、収音を行いながら、リングバッファ161に収音に基づく音声データを記憶する(S101)。この際、リングバッファ161に記憶される音声データの量は、時間長にして、有音検出処理時間長+呼制御処理時間+一般的な子音の時間長(図3に示す遅延量τ0に相当する時間長)を少なくとも含むように設定されている。リングバッファ161は、この音声データ量を超える音声データが新たに入力されると、最も古い(時間を遡った)音声データに対して、新たに入力された音声データを上書きする。このようにして、リングバッファ161には、最も新しい音声データを含み、リングバッファ容量に準ずる所定時間長に対応する過去の音声データが、常時記憶される。
送信制御部15の有音検出部150は、リングバッファ161に記憶された音声データを読み出し、波形解析等を行うことで有音検出を行う(S102)。ここで、有音検出されなければ、継続的にバッファリング付き収音処理と有音検出とを繰り返し行う(S102:N→S101)。有音検出部150で有音検出されると、有音検出部150は、リングバッファ161の出力開始タイミングを、有音検出のタイミングより一般的な子音の時間長分前に設定し、送信制御部15は、発呼処理を行う(S102:Y→S103)。すなわち、送信制御部15は、通信I/F11を介してネットワーク900に接続される他の音声通信装置に対して呼信号を送信し、他の音声通信装置からの応答信号を受け付ける。これにより、送信制御部15は、他の音声通信装置との間の通信回線が確立したことを検出する。
送信制御部15は、発呼処理の完了、すなわち通信回線の確立を確認すると、音声データの送信開始処理を行う(S104)。具体的には、送信制御部15は、リングバッファ161に対して、有音検出時に設定した出力開始タイミングから現在までの音声データを送出用バッファ162へ出力させる。そして、送信制御部15は、通信回線の確立を確認したタイミングを送信開始タイミングとして、リングバッファ161から入力された音声データを、古い順に出力する。この送信させる音声データを、送信音声データと称すると、この時点で、送信音声データは収音音声に基づく音声データに対して遅延量τ0分の遅れで送信させることとなる。
送信制御部15は、音声データの送信を開始すると、音声遅延回復処理をしながらの音声データの送信処理を行う(S105)。
具体的には、有音検出部150は、送信開始後にはリングバッファ161内に音声データが記憶されないので、送信開始後は、送出用バッファ162に記憶されている音声データに基づいて有音検出および無音検出を行う。有音検出部150は、有音検出が途切れた部分からを無音として検出し(S151:Y)、有音検出が途切れない間は、一つの単語の発音が継続しているものと判断して、無音検出を継続する(S151:N)。
送信制御部15は、有音検出が途切れた時間をスタートタイミングとして計時し、予め設定した無音検出閾値時間t1まで次の有音が検出されなければ、間引き処理対象無音期間であると判定する(S152:Y)。一方、無音検出閾値時間t1までに次の有音を検出されれば(S152:N)、送信制御部15は、有音検出の時点までの無音期間を間引くことなく、上述の音声データ送信処理を行う(S155)。
送信制御部15は、無音検出閾値時間t1以上の無音を検出すると、さらに間引き処理用閾値時間t2まで、次の有音が検出されないかを監視する。間引き処理用閾値時間t2は、後述する間引き処理を行っても子音が識別可能となる程度の時間長で設定されており、極力短時間に設定されている。
送信制御部15は、無音期間が間引き処理用閾値時間t2分だけさらに経過したことを検出すると(S153:Y)、当該間引き処理用閾値時間t2に相当する無音期間から、間引き時間τD分の音声データを間引き処理する(S154)。間引き時間τDは、予め設定された時間長であり、一般的な子音の時間長と比較して極短い時間長で設定されている。例えば、間引き時間τDは一般的な子音長の約1/10に設定される。
送信制御部15は、この間引き処理を実行すると、新たな間引き処理用閾値時間t2分の無音期間の監視を行う。このような間引き処理用閾値時間t2分の無音期間の監視と間引き処理とは、新たに監視される無音期間が間引き処理用閾値時間t2に達しないと判断されるまで、実行される。送信制御部15は、新たに監視する無音期間が間引き処理閾値時間t2に達しないと判断すると(S153:N)、上述の音声データ送信処理を行う(S155)。
なお、送信制御部15は、無音検出閾値時間t1から始まるトータルの経過時間が、予め設定した呼切断処理閾値時間(TL)に達するまでは、上述の間引き処理を繰り返し(S154→S155:N→S153)、呼切断処理閾値時間(TL)に達したことを検出すると、呼切断処理を実行する(S154→S155:Y→S110)。このような呼切断処理により、収音を行っていた音声通信装置による通信回線が開放される。これにより、全ての音声通信装置が常時通信回線を確保している必要が無く、通信回線のリソースを有効に利用することができ、限られたリソースの通信回線を用いて、円滑な音声通信を実現することができる。
送信制御部15は、上述のような遅延回復処理を実行しながら、収音に基づく音声データに対する送信音声データの遅延を監視し、遅延が解消されていなければ(S106:N)、継続的に遅延回復処理を実行する(S105)。
送信制御部15は、遅延が解消されたと判断すると(S106:Y)、これ以降は、遅延回復処理を行わずに、音声データを送信する(S107)。
このような遅延回復処理を行わない音声データの送信時であっても、送信制御部15は、無音検出を継続的に行い、無音が検出されなければ(S108:N)、引き続き音声データの送信処理を行う(S107)。
送信制御部15は、遅延回復処理を行わない音声データ送信時に無音を検出すると、無音期間が呼切断処理閾値時間TLよりも長いかどうかを判定し、長くなければ(S109:N)、引き続き音声データの送信処理を行う(S107)。
送信制御部15は、無音期間が呼切断処理閾値時間TLよりも長いことを検出すると(S109:Y)、上述の呼切断処理を行う(S110)。
以上の処理を行うことで、有音が検出された時点から、通信回線の確立を行い、通信回線が確立した時点から音声データを送信するような構成であっても、検出した音声データを頭切れなく確実に送信することができる。この際、子音部を考慮した時間長だけ遡って音声データを送信するので、最初の子音をも含み頭切れのない確実な音声データを、他の音声通信装置へ送信することができる。
また、間引き処理を行うことで、有音検出時間および発呼制御時間を含む時間により生じる、収音に基づく音声データに対する送信音声データの遅延を回復することができる。この際、無音期間を全て削除するのではなく、無音期間が短い場合には間引き処理を行わないようにし、さらに、一度に実行する間引き処理の時間を一般的な子音長よりも極短くすることで、有音期間の削除や無音期間に含まれる子音部全体の削除を防止することができる。
また、発呼までの音声データのバッファ処理をリングバッファ161で行い、発呼処理以降の音声データのバッファ処理を送出用バッファ162で行うことで、送信する必要が無い部分をも含む発呼までの音声データを送出用バッファ162で記憶する必要がないので、バッファ容量を有効に利用することができる。
次に、具体的な例について図3を参照して説明する。
図3は本実施形態の音声通信装置の処理概念を説明する説明図である。
図4は間引き処理の具体的な内容を示す説明図である。
図3に示すように単語A、単語B、単語Cが連続する収音音声であって、単語A、単語B間には無音a0、単語B、単語C間には無音b0がある場合について説明する。
この場合、音声データは、子音である無音0を頭に含む単語A、無音a、単語B、単語Cの子音を含む無音b、無音bに含まれる子音を頭に含む単語Cからなる音声データ列となる。
送信制御部15は、単語Aの最初の母音部で最初に有音検出し、発呼処理を行う。送信制御部15は、通信回線の確立を確認すると、子音である無音0を含んで遡った時間の音声データから送信開始する。これにより、単語Aの送信開始時点で、収音音声に基づく音声データに対して送信音声データは、遅延時間τ0分だけ遅れている。しかしながら、これらの有音検出や発呼処理の期間内や有音検出タイミングから所定時間長前までの子音部分が、未送信、削除の対象とならないので、収音音声を頭から、すなわち子音を含む話し始めから、他の音声通信装置へ確実に送信できる。
送信制御部15は、単語Aの続く期間は有音を検出するが無音a0になると無音を検出し、次の単語Bで有音検出するまでの無音期間aで間引き処理が可能かどうか判断しながら、可能であれば間引き時間τDによる間引き処理を行う。より具体的には、送信制御部15は、図4(A)に示すように、無音a0を検出した後、この検出開始タイミングから無音検出閾値時間t1が経過したことを検出して無音期間であると判定する。引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、さらに間引き処理用閾値時間t2が経過したことを検出すると、間引き時間τD分の音声データを間引き処理する。さらに引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、間引き処理用閾値時間t2に満たない時間長trで有音を検出すると、この無音期間aでの新たな間引き処理を行わない。このように、送信制御部15は、無音検出閾値時間t1、間引き処理用閾値時間t2に基づく間引き処理を行いながら、音声データを順次送信する。これにより、無音期間aよりも間引き時間τD分だけ短い無音期間a’の音声データが、単語Aの音声データに続いて送信される。この結果、単語Bの送信開始時点で、収音音声に基づく音声データに対して送信音声データは、遅延時間τ0よりも短い遅延時間τ1で送信され、遅延時間が短縮される。
次に、送信制御部15は、単語Bの続く期間は有音を検出するが無音b0になると無音を検出し、次の単語Cで有音検出するまでの無音期間bで間引き処理が可能かどうか判断しながら、可能であれば間引き時間τDによる間引き処理を行う。
より具体的には、送信制御部15は、図4(B)に示すように、無音b0を検出した後、この検出開始タイミングから無音検出閾値時間t1が経過したことを検出して無音期間であると判定する。引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、さらに間引き処理用閾値時間t2が経過したことを検出すると、間引き時間τD分の音声データを間引き処理する(一回目)。引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、さらに間引き処理用閾値時間t2が経過したことを検出すると、間引き時間τD分の音声データを間引き処理する(二回目)。引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、さらに間引き処理用閾値時間t2が経過したことを検出すると、間引き時間τD分の音声データを間引き処理する(三回目)。さらに引き続き、送信制御部15は、無音の続く時間長を継続的に監視し、間引き処理用閾値時間t2に満たない時間長tr’で有音を検出すると、この無音期間bでの新たな間引き処理を行わない。このように、送信制御部15は、無音検出閾値時間t1、間引き処理用閾値時間t2に基づく間引き処理を繰り返し行いながら、音声データを順次送信する。すなわち、送信制御部15は、無音検出閾値時間t1の経過検出後、間引き処理用閾値時間t2の経過を検出する毎に間引き時間τDによる間引き処理を実行する。
この結果、単語Cの送信開始時点で、収音音声に基づく音声データに対して送信音声データは、遅延時間τ1よりもさらに短い遅延時間τ2で送信され、遅延時間が短縮される。この際、無音期間bの最後の間引き処理用閾値時間t2の期間内には単語Cの最初の子音が存在するが、間引き時間τDが子音時間長よりも極短いので、無音期間bに含まれる単語Cの子音が完全に削除されることなく送信される。これにより、送信先での子音の欠如を感じさせることなく、単語Cの音声データを送信することができる。なお、送信制御部15は、このような無音検出および間引き処理を実行する際の経過時間が、上述のように予め設定した呼切断処理閾値時間(TL)に達したことを検出した時点で、間引き処理を終了して自動的に呼切断処理を行う。
以上のように、本実施形態の音声通信装置では、話者の発言を収音した時点で発呼して通信回線を確立し、送信を開始するようにしても、話者の発言を頭から正確に送信し、且つ、収音音声に対する送信音声の遅れを、無音期間の間引き処理により徐々に回復していくことができる。この際、子音全体が削除されないよう間引き処理されるので、常に正確な発声音を送信することができる。
本実施形態の音声通信装置の主要構成を示すブロック図である。 本実施形態の音声通信装置の処理フローを示すフローチャートである。 本実施形態の音声通信装置の処理概念を説明する説明図である。 間引き処理の具体的な内容を示す説明図である。
符号の説明
11−通信I/F、12−放音部、13−収音部、14−エコーキャンセル部、15−送信制御部、150−有音検出部、161−リングバッファ、162−送信用バッファ

Claims (4)

  1. 収音手段により生成された収音信号をバッファリングするバッファ手段と、
    前記収音信号の有音検出を行う有音検出手段と、
    前記収音信号を前記バッファ手段から順次出力させる送信制御手段と、を備えた音声通信装置であって、
    前記送信制御手段は、
    有音が検出されると他装置の呼の確立状態を確認し、他装置との呼が確立されていなければ発呼処理を行い、
    該発呼処理による呼が確立されると、有音検出のタイミングから予め設定した遡り時間分だけ遡った時点からの収音信号を順次出力させる、音声通信装置。
  2. 前記送信制御手段は、
    前記有音検出に基づいて取得される有音期間に続く無音期間の部分信号を、予め設定した間引き処理時間長だけ前記収音信号から間引きながら出力させる、請求項1に記載の音声通信装置。
  3. 送信制御手段は、前記無音期間が、予め設定した呼切断閾値時間長を越える場合に、呼切断処理を実行する、請求項2に記載の音声通信装置。
  4. 前記バッファ手段は、リングバッファ回路と送出用バッファ手段とからなり、
    前記送信制御手段は、
    前記呼が確立されていない状態では、前記収音信号を前記リングバッファ回路に記憶させ、
    前記呼を確立した時点で、前記リングバッファ回路に記憶されている収音信号を前記送出バッファ手段へ与えるとともに、以降、確立している呼が切断されるまで、収音信号を送出用バッファ手段に記憶させる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の音声通信装置。
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