JP2009021807A - 無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 - Google Patents
無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009021807A JP2009021807A JP2007182488A JP2007182488A JP2009021807A JP 2009021807 A JP2009021807 A JP 2009021807A JP 2007182488 A JP2007182488 A JP 2007182488A JP 2007182488 A JP2007182488 A JP 2007182488A JP 2009021807 A JP2009021807 A JP 2009021807A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- display
- channel state
- channel capacity
- wireless communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【解決手段】空間多重化通信が可能な当該無線通信装置1は、チャネル容量算出部と、チャネル状態表示部とを有する。チャネル容量算出部(例えば制御部5)は、当該無線通信装置1の受信位置における空間多重化通信のチャネル容量値Cを受信信号から算出する。チャネル状態表示部(例えばディスプレイ21、音声出力部23、または、光表示部24)は、チャネル容量値Cに応じて伝送チャネル状態を表示する。
【選択図】図5
Description
IEEE802.11aおよび802.11gでは、無線LANの標準規格として、マルチキャリア方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が採用されている。OFDM変調方式は、相互に直交する周波数が設定された複数のキャリアに送信データを分配して伝送するので、各キャリアの帯域が狭帯域となり、周波数利用効率が非常に高く、周波数選択性フェージング妨害に強い。
これらIEEE802.11aやIEEE802.11gは、データの伝送速度が物理層で最大54[Mbps]、MAC(Media Access Control)層で最大30[Mbps]弱、TCP(Transport Control Protocol)伝送での実効的な速度は最大20[Mbps]程度である。最近では、世の中において扱われるデータ情報量の増加に伴い、さらに速い伝送速度を実現するための無線通信方式の研究・開発が盛んになっている。
MIMO(Multi-Input Multi-Output)通信とは、空間多重化通信の一種であり、送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、空間多重したストリームを実現する通信方式である。送信側では、複数の送信データに、例えば空間時間符号化(STC:Space Time Coding)を施して多重化し、符号化後の送信データをN本の送信アンテナに分配してチャネル(大気の伝送路)に送信する。これに対し、受信側では、チャネル経由でM本の受信アンテナにより受信した受信信号をチャネル特性に基づいて空間時間復号する(例えば特許文献1参照)。このとき、既知の信号(例えばパイロット信号)を受信して、その受信信号からチャネル特性を推定でき、推定したチャネル特性に基づいて、ストリーム間のクロストークなしに受信データを得ることができる。
理想的には、送受信アンテナのうち少ない方の数(min[n,m])だけの空間ストリームが形成され、当該数(min[n,m])に単純比例して伝送容量が決まる。MIMO通信方式によれば、周波数帯域を増大させることになく、アンテナ本数に応じて伝送容量の拡大を図り、通信速度向上を達成することができる。
SIMO通信などの非MIMO通信では、チャネル容量は、伝送路のS/N比で決まってくるので、通常は、S/N比を調べて伝送チャネル状態を検出する。また、携帯電話などでは、受信信号の電界強度や受信電力により電波状態を検出する。電波状態は、広い意味で「伝送チャネル状態を表示する指標」の一種と言える。
MIMO通信では複数の受信アンテナが用いられるが、マルチパス環境下ではアンテナの向き(複数のアンテナが形成する面の、主な電波の飛来方向に対する角度等)によって受信性能が決まる。また、同じような程度か、それより少し軽微な程度であるが、MIMO通信では受信位置によっても、受信特性の特にチャネル容量が大きく変化することが観測される。しかもMIMO通信は、その伝送速度に影響を与えるチャネル容量変化が、数[cm]〜数十[cm]程度、無線通信装置を動かしただけで生じ、非MIMO通信では考えられないほど受信位置に対し敏感に受信性能が変化するという、特異な特性を持っている。
前記チャネル容量算出部は、当該無線通信装置の受信位置における空間多重化通信のチャネル容量値を受信信号から算出する。
前記チャネル状態表示部は、前記算出したチャネル容量値に応じて伝送チャネル状態を表示する。
すなわち、本発明では好適に、前記受信信号から、データの優先度に関する制御情報を検出し、検出した制御情報に基づいて、前記優先度が高いほど、前記伝送チャネル状態の表示変化の、前記チャネル容量値の大きさに対する感度を鈍くするように、前記チャネル状態表示部を制御する表示制御部を、さらに有する。
あるいは好適に、前記受信信号から、データの優先度に関する制御情報を検出し、検出した制御情報に基づいて、前記優先度が高いほど、良好なチャネル状態を表示する前記受信位置の範囲が狭くなるように、前記チャネル状態表示部を制御する表示制御部を、さらに有する。
本発明は、無線LAN若しくはPAN(Personal Area Network)などのように他の無線局との間で無線によりデータの送受信を行なう無線通信に広く適用できる。また、無線通信の変調方式はOFDMに限定されないが、以下、例えば無線LANのIEEE802.11nに準拠するOFDM_MIMO方式を例にとって、本発明の実施形態を説明する。
ところが、例えば、無線通信機能を持ったカード型などの電子部品や無線カードモジュール等の場合、当該電子部品や無線カードモジュール等が本体に着脱可能に設けられることがある。
この着脱可能な電子部品や無線カードモジュール等に、チャネル容量算出部とチャネル状態表示部の両方を設けてよい。この場合、当該着脱可能な電子部品や無線カードモジュール等単独で、本実施形態の「無線通信装置」を構成する。
一方、本体側にチャネル容量算出部を設け、着脱可能な電子部品や無線カードモジュール等にチャネル表示部を設けてもよい。この場合、本体と、着脱可能な電子部品や無線カードモジュール等の付属品との両方によって本実施形態の「無線通信装置」が構成される。
この2つの形態では、着脱可能な電子部品や無線カードモジュール等の付属品では、通常、大きな画面表示が不可能な場合、音や光によるチャネル状態表示が望ましい。ただし、小さな画面表示部を設けることもできる。
前述したように、OFDM_MIMO方式はIEEE802.11n規格に準拠し、この規格はIEEE802.11aやIEEE802.11gの拡張規格である。
これらの規格の無線システムではいずれも、OFDM変調方式が採用されており、各サブキャリアでの伝送はほぼフラット・フェージングであるとみなすことができる。したがって、IEEE802.11n規格のような比較的広帯域な通信方式においても、MIMO伝送路をある程度簡易なモデルで表現することができる。
図1(B)において符号Hは、送信アンテナ対と受信アンテナ対間の空間(伝送路)の伝送特性を表す行列を示す。この行列は伝送行列Hと称され、送信信号sと受信信号rとを関係付ける複素行列(信号の振幅変動と位相回転を与える行列)である。伝送路の状態によって、伝送行列Hは様々な値を取りうる。
伝送行列Hの要素が、図1(D)の(1)に示すようにh11=h22=1、h12=h21=jとなる理想状態では、チャネル容量Cの値が2×2MIMO通信での最大値(=2.00)となる。一方、伝送行列Hの要素が、図1(D)の(2)に示すようにh11=h22=h12=h21=1となる状態では、チャネル容量Cの値が2×2MIMO通信での最低値(=1.59)となる。
実際のMIMO通信では、チャネル容量Cの値は、上記最大値以下、最小値以上の範囲で受信環境に応じた値をとる。言い換えると、伝送行列Hの値を任意に変化するパラメータとしたときに、チャネル容量Cはある分布を持つことになる。
図3は、チャネル容量の実測に用いたセットアップを示す。
テーブル101の上に送信アンテナTs1,Ts2をセットし、そこから2.4[m]の距離を置いて受信アンテナTr1をセットする。ここでは送信アンテナ数が2、受信アンテナ数が1の2×1MIMO通信を想定している。
送信アンテナTs1,Ts2の位置は、125[mm]のアンテナ間距離で固定し、受信アンテナTr1,Tr2間距離は数[mm]〜十数[mm]で固定としている。図では受信側のアンテナ体が1本に見えるが、このアンテナ体は固定の受信アンテナ対を内蔵している。そして、受信アンテナ対(Tr1,Tr2)の位置を、送信アンテナ間のラインと平行にずらして、受信位置を変化させる。そのとき位置をずらすステップを等間隔にして、7つの受信ポジションごとにチャネル容量を計算するようにしている。
送信信号の出力ケーブル(同軸ケーブル)の一方側を送信アンテナTs1,Ts2に接続し、他方側をシールドルーム104内に設置したVNA(Vector Network Analyzer)105の信号出力端子に接続している。また、受信信号の入力ケーブル(同軸ケーブル)の一方側を受信アンテナTr1に接続し、他方側をVNA105の信号入力端子(測定端子)に接続している。なお、符号106はスイッチボックスを表し、当該ボックス内に、同じ送信信号の送り先を送信アンテナTs1,Ts2間で切り替える高周波アンテナスイッチが内蔵されている。
図4は、測定結果を示すグラフである。図の横軸は、送信アンテナTs1,Ts2間のラインと平行な座標における、受信ポジションを1〜7の数字で表している。受信アンテナ対(Tr1,Tr2)の受信アンテナTr1を座標原点に位置させたとき(位置座標ANT1=0[mm])が、「ポジション1」である。そのときで、受信アンテナTr2の位置座標ANT2は10[mm]となる。つまり、受信アンテナTr1,Tr2間の固定距離は10[mm]である。ポジション1における2.4[GHz]帯のMIMOチャネル容量は、約1.76[bps/Hz]が観測された。この値は、受信アンテナ対(Tr1,Tr2)の中心位置(位置座標:5[mm])におけるチャネル容量を、図1に示す式から計算したものである。
図4から、位置によって伝搬特性が変化し、2×2MIMO通信のチャネル容量が2割以上も変化することがわかる。そして、こういった状況を、送信方向に対して左右だけでなく前後や斜めへの受信位置シフト、さらには、アンテナの向きなどの要素も加えながらランダムに作り出して測定すれば、測定結果が、図2に示す分布(1.59≦C≦2.00)に近づくと考えられる。
MIMO通信では、直線偏波のアンテナについて水平偏波及び垂直偏波が直交するように配置し、また、円旋偏のアンテナについて右旋偏波及び左旋偏波が直交するように配置して、それぞれの偏波を直交させるようにすることにより、アンテナ間の相関を低減させることができ、これによりMIMO伝送の品質が向上する。また、マルチパス環境下では向きによって受信状態は大きく変化する。そのためMIMO通信は、アンテナの位置依存性(および向きの依存性)が通信性能に与える影響が、非MIMO通信より強い。
図3で実験的に作り出した通信環境は、実際の通信環境より簡素なため、実際には10[mm]未満でもMIMO通信のチャネル容量Cが大きく変化すると推定される。
したがって、送受信アンテナ位置、向き、ならびに、送信側と受信側それぞれにおけるアンテナ間距離について、通信環境ごとに最適値が存在する。つまり、MIMO通信においては、送受信する双方の機器(アンテナ)の位置・方向関係によって、得られる最大のチャネル容量が変化する。
このため、仮にパフォーマンスが良くない状態の向き及び/又は位置でMIMO通信アンテナを使用していた場合、ユーザが必要とするデータレートが得られない可能性がある。
この最適化を受信側で行う場合、送信側アンテナの偏波との関係、さらには複雑なマルチパス環境の影響もあって、アンテナ対の偏波面を直交させた状態が最適な状態とは限らず、そのため当該最適化は実際の通信環境でしか行うことができない。
しかし、コンシューマ製品において、アンテナ間の偏波を変える、具体的には、片側のアンテナの向きを微妙に変えることを、ユーザに要求することはできない。また、アンテナ対のアンテナ間距離を微妙に変える調整をユーザに要求することはできないし、特に小型の携帯機器では、そのような片側のアンテナ位置調整を行うことができない場合も多く存在する。また、例えば無線通信機器の向きを変えるといっても、例えば机に座ってLANを利用しながら作業をしている状態では、向きを変えると画面が見にくくなり、あるいは作業がしづらいなど、向き変更にも限度がある。
<装置構成>
図5は、本実施形態に関わる無線通信装置の機能ブロックやUI(User Interface)を示す概略的な構成図である。
図解する無線通信装置1は、筐体2のフロント面に、フラットパネルディスプレイ(FPD、以下、単に「ディスプレイ」という)21を備える。また、他のUIとしては、図では破線により示す範囲のフロント面に設けられた操作部25を備える。さらには、必要に応じてスピーカ等の音声出力部23やLED等の光表示部24も、筐体2のフロント面などに設けられる。筐体2の裏面または底面から着脱可能なバッテリ(BT)22が筐体2に内蔵されている。
なお、アンテナは2つに限らず3個以上でもよい。また、非MIMO通信とMIMO通信の切り替えが可能な場合、設けられたアンテナの1つが非MIMO通信用に用いられる。
RFモジュール4は、IEEE802.11n規格に準拠したMIMO通信に関する処理を行う部分であり、通常、1つ以上のICを中心としてモジュール化されている。なお、RFモジュール4は、採用されている無線通信規格に特有な処理の部分という意味であり、この意味では、かならずしもモジュール化されていなくても、同じ機能の実現は可能である。
RFモジュール4には、受信アンテナTr1,Tr2がそれぞれRFケーブルによって接続され、これによりRFの受信信号がRFモジュール4で処理可能となっている。
なお、電源制御等のための構成は図示を省略しているが、バッテリ22からの電力が、RFモジュール4、制御部5およびディスプレイ21等に対し、適宜必要な電圧レベルに電源制御部で変換されて分配される。
また、アプリケーション(機能実現のためのソフトウエア)処理のためのIC等も図示を省略している。
図6は、RFモジュール4の基本構成を示す概略的なブロック図である。また、図7は、図6の、特に受信処理内容をさらに詳細な機能ブロックにより示す図である。
なお、図6および図7は、上述したMIMO通信の様々な変復調方式に共通な構成を示すものである。また、図6のRFモジュール4の構成は、3つのアンテナを用いたMIMO通信にまで拡張可能に3系統の送受信経路を備えるが、図5に示す無線通信装置1では、そのうち2系統の送受信経路を利用してMIMO通信を行う。
デュプレクサ41_1〜41_3の各入力に不図示のアンテナが1本ずつ接続可能であり、当該デュプレクサは、アンテナへの接続を、RFモジュール4に至る2つの経路(受信経路と送信経路)で切り替える共用スイッチである。デュプレクサ41_1の受信経路にRF受信処理部42_1が接続され、送信経路にRF送信処理部43_1が接続されている。デュプレクサ41_2の受信経路にRF受信処理部42_2が接続され、送信経路にRF送信処理部43_2が接続されている。さらに、デュプレクサ41_3の受信経路にRF受信処理部42_3が接続され、送信経路にRF送信処理部43_3が接続されている。
BB・MAC処理部44内に、送信処理に関する構成として、特に図示しないが、送信データに誤り訂正符号化を施す誤り訂正符号部、S/P(Serial to Parallel)変換部、マッピング処理部、高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)、P/S(Parallel to Serial)変換部、マルチプレックス部、ガードインターバル挿入およびD/A(Digital to Analog)変換を行う後処理部を含む。
また、RF送信処理部43_1〜43_3の各々は、特に詳細を図示しないが、符号化部(例えば、直交変調回路(Quad. Demodulator))、アップコンバート部、電力増幅回路、および、バンドパス・フィルタ等を含んで構成されている。
RF受信処理部42_1〜42_3の各々は、特に詳細を図示しないが、バンドパス・フィルタ、受信したRF信号を増幅する低雑音増幅回路(LNA)、RF信号をダウンコンバートするダウンコンバート部、および、ダウンコンバート後の受信信号を複素IQ空間上の信号点に復号する復号部(例えば、直交復調回路(Quad. Demodulator))等を含んで構成されている。
RF受信処理部42_1〜42_N(42_3)内のバンドパス・フィルタは、デュプレクサからのアンテナ受信信号(RF信号)のうち所望帯域の信号成分のみを通過させる。バンドパス・フィルタからのRF信号はLNAで増幅された後、信号の扱いが容易な、より低い同一周波数帯域にダウンコンバートされる。そして、ダウンコンバート後の受信信号が、直交復調(または直交復号)されて、実数部および虚数部のベースバンド信号に変換される。変換後のベースバンド信号は、後段のBB・MAC処理部44に送られる。
なお、直交復調回路は、とくに図示しないが、動作クロック等を生成する回路部からのクロックにより動作し、位相が90度異なる2つの発振信号を生成し、このふたつの位相差を変化させながらサブキャリア信号に重畳された信号を直交復調する。
FFT部442では、入力後のシリアルデータ(時間領域のデータ)をFFTにより周波数領域のデータに変換し、複数のサブキャリアにOFDM復調する。複数のOFDM復調データは、マッピング処理部443に送られるが、このとき、相互に他の受信経路のマッピング処理部443にも同じデータが入力される。
MIMO受信処理では、例えば、1つのやり方としては、伝送チャネルの特性に応じて振幅変動と位相回転を受けて変化したプリアンブル信号から、既知の(元の)プリアンブル信号を除算してチャネル情報(チャネル行列)を推定する(チャネル推定)。同じ様なことは既知の信号、パイロット信号を用いても可能である。
復号したデータ系列(d1〜dNtからなるN個のデータ系列)は、N個の後処理部444に相互に入力され、デマッピングにより、ストリーム(受信経路)ごとの送信信号に復元される。その後、後処理部444内で、シリアル変換された後、当該シリアルデータが、誤り訂正復号(デインターリービング)やデコーディングを経て、送信データに復号される。
復号された送信データは、インターフェース経由で上位層プロトコルが行う処理部へ渡される。
チャネル状態表示が予め割り当てられた所定のUIとは、例えばディスプレイ21、音声出力部23、光表示部24などであり、「表示制御部」としての制御部5は、それらを単独で、または、任意の組み合わせで用いてチャネル状態表示を実行させる。
ユーザは無線通信装置1を手で持って、例えば、操作部25(図5参照)内の伝送チャネル状態表示開始ボタン等を押すと、これを制御部5が検出することにより、伝送チャネル表示処理が開始する。制御部5は、受信状態をモニタしており、受信信号があると、例えば定期的にチャネル容量Cを求める処理を実行する。つまり、制御部5は、図7に示すマッピング処理部443までの処理を実行する際にチャネル情報を取得し、その情報を基にチャネル容量Cの値を算出する。この処理を受信信号が継続受信されている期間に定期的に繰り返す。なお、定期的に行う必要は必ずしもなく、伝送チャネル状態が有意な変化をしたときにチャネル容量値の算出を行ってよい。
その制御では、採用可能な幾つかの方法がある。
このようなレベルインジゲータによる表示は、背景画面に重ねてOSD(On Screen Display)表示であってよい。その場合、OSD表示のための画面合成処理の負担は大きいが、表示領域を専用の表示領域(機器の状態表示領域)より大きくできる利点がある。OSD処理自体は、ディスプレイ21に付属する不図示の駆動処理ICが実行する。
また、図8に符号21Cで示すように、単一のセグメントを、例えば赤(伝送チャネル状態が良好)と青(伝送チャネル状態が不良)で切り替えるようにしてもよい。
これらの単一セグメント表示は、当該セグメントを機器の状態表示領域に設ける場合、OSD表示する場合のどちらでもよい。
第1〜第3の方法を組み合わせてよい。
また、ユーザによる伝送チャネル表示の開始でなく、例えば、通信機能を使う通話、インターネット接続などの起動がアプリケーションの動作に含まれる場合は、そのアプリケーションに開始の契機を委ねてよい。つまり、アプリケーションで通信が必要となり受信信号が得られたら、そのときに自動的に伝送チャネル状態表示のための処理を開始してよい。
つぎに、伝送チャネル状態表示方法の制御手順について説明する。
本実施形態の伝送チャネル状態表示方法は、
(1)ステップ1:受信位置における空間多重化通信のチャネル容量値を受信信号から算出する、
(2)ステップ2:算出したチャネル容量値を所定の閾値と比較する、
(3)ステップ3:伝送チャネル状態を表示する、
(4)ステップ4:ステップ1で算出したチャネル容量値と閾値との大小関係が、ステップ2において逆転したときに、ステップ3における伝送チャネル状態の表示を変化させる、
という4つのステップを少なくとも含む。
ユーザ操作により処理が開始すると、ステップST0では、例えば図5に示す制御部5が、変数Xに対し閾値xiを与え、閾値xiを変数i=1として初期設定する。また、比較回数を変数n=1として初期化する。セグメント数Mは仕様で決まっており、本例ではM=5である。
なお、図9に示すように、チャネル容量Cが小さい方から、表示セグメントを、符号S1,S2,3S,S4,S5により表す。閾値xiはチャネル容量Cの大きさ判定に用いる比較基準であり、図示のように、セグメントSi(i=1〜5)の点灯、消灯を判断する比較基準として閾値xiが与えられている。
ステップST2では制御部5がn=Mを判断し、イエス(Y)なら次のステップST3に進み、ノー(N)ならステップST3をスキップする。最初はn=1なのでステップST3が実行される。
このため、ステップST2〜ST5のルーチンが、ステップST3の判断が「N」となるまで繰り返され、その結果、チャネル容量Cに応じた個数の表示セグメントが表示セグメントS1側から連続して所定数点灯する。
ステップST10では、制御部5がユーザ操作により終了指示がされているかを調べ、終了なら伝送チャネル状態表示を全て消すか、表示セグメントを全て消灯する(ステップST11)。一方、終了指示が検出されない場合は、処理フローをステップST1の前に戻し、チャネル容量Cの計算とその結果に応じたセグメントの点灯または消灯を実行する。
以上より、定期的にチャネル容量Cの値を計算して伝送チャネル状態の表示を変化させるアルゴリズムが実現される。
本実施形態は、第1実施形態の伝送チャネル状態表示方法に加えて適用可能な表示方法に関する。したがって、第1実施形態で用いた図5〜図9は、本実施形態においても同様に適用される。
制御情報として、例えば、IEEE802.11eで規定されているアクセスカテゴリー(AK)情報がある。IEEE802.11eのAK情報は、IEEE802.1Dのユーザ・プライオリティで定義されている優先度を4つのAKに分類しなおし、送信時の優先度を変えることでQoS(Quality of Service)をコントロールする規格に基づいている。
そこで、例えば、ホームコントロール(セキュリティ)用途、動画像伝送用途、オーディオ伝送用途、インターネットアクセス用途、コンピュータ間のデータ転送用途等、種々の用途に応じて帯域予約の仕組みが考えられているが、通常、QoS情報は、この帯域予約に用いられる。
IEEE802.1DというQoS規格では、ユーザ・プライオリティが、「背景トラフィック」、「優先指定なしのベストエフォート(Best Effort)」、「エクセレントエフォート(より優先度が高いベストエフォート)」、「帯域幅保証のコントロールド・ロード(Controlled Load)」、「ビデオデータ」、「音声データ」、「ネットワーク制御」、「予備」、と8つ規定されている。帯域予約は、例えば、QoSとして許可されているもので、動画伝送など高速性を要求される通信方式で伝送時間を予め確保することにより行うことができる。帯域予約を行うとその優先度が高いデータが、ネットワーク上のルータ等で優先処理され、また衝突回避における優先度が高くなるため、必要な伝送時間の確保が可能となる。IEEE802.11eにおいては、この8つの優先度を4つのAKに分類しなおし、カテゴリーごとに提供するサービスの品質に差をつけることによって優先制御を実現している。4つのAKとして、背景トラフィック用のAC_BK、ベストエフォート用のAC_BE、ビデオ伝送用のAC_VI、そして音声用のAC_VOが規定されている。これらAKの情報は、IEEE802.11のデータフレーム中のIPヘッダに格納されている。
そして、検出したQoS情報から送信の優先度が分かるため、制御部5は、それらの情報を用いて、伝送チャネル状態表示を変更する際の、チャネル容量Cの大きさに対する感度を変化させる。感度変化は、例えばチャネル容量Cの比較基準としての閾値を変えることで達成できる。
次いで、制御部5が、OFDM信号が含むIPヘッダのQoS情報の中から優先度P(AK情報)を受信パケットで検出し、優先度Pに応じての増減値ΔXiの値と極性を設定する。
続くステップST12では、制御部5が、計算したチャネル容量Cを変数(xi±ΔXi)と比較する。チャネル容量Cが変数(xi±ΔXi)より大きければ、赤のLEDを点灯させ(ステップST13)、チャネル容量Cが変数(xi±ΔXi)以下なら、青のLEDを点灯させる(ステップST14)。
その後、ステップST10で、制御部5がユーザ操作により終了指示がされているかを調べ、終了ならLEDを全て消灯する(ステップST15)。一方、終了指示が検出されない場合は、処理フローをステップST02の前に戻し、優先度Pの取得および増減値ΔXiの変更、ならびに、チャネル容量Cの計算とその結果に応じたLEDの色変更を実行する。
なお、ステップST10の判断が「N」の場合、処理をステップST1の前に戻してもよい。その場合、優先度Pの取得と増減値ΔXiの増減設定は、例えばアプリケーションの開始などのトリガで、このルーチンとは別に行ってもよい。
また、ユーザに移動を促す案内をディスプレイ21に表示させてもよい。
さらに、無線通信装置1が位置検出手段を有している場合、その機能を利用して、受信ポイントごとのチャネル容量Cの値をマップで示し、そのマップ上に、優先度Pに適した範囲を表示させてもよい。その場合、制御部5は、優先度Pが高いほど、良好なチャネル状態を表示する受信ポイントの範囲が狭くなるようにディスプレイ21を制御してよい。
例えば、ユーザの占有時間を、MACアドレスが変化するまでの時間をパケットの制御情報から取得するなどして検出し、ある時間基準に照らして、当該時間が長いか短いかで、データが重いか軽いかを判断し、その判断に応じて閾値を変えるようにしてもよい。
以上述べてきた第1および第2実施形態では、上記説明で述べた以外でも、以下の種々の変形が可能である。
本発明は、無線LAN(IEEE802.11準拠、Wi−Fi準拠等)、IEEE802.16で標準化が進められているWiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.20で標準化が進められているMBWA(Mobile Broadband Wireless Access)、次世代ケータイシステム(いわゆる4Gシステム)、複数アンテナを使用したUWB(Ultra Wide Band)など、さまざまな無線通信システムに適用することができる。
また、本発明の適用範囲は空間多重を行なう特定の無線通信システムに限定されるものではない。例えば、選択ダイバーシチや合成ダイバーシチ、STBC(Space Time Block Coding)といった複数のアンテナを用いた他の通信システムに対しても、同様に本発明を適用することができる。
無線通信装置に設けるアンテナとして、1/4波長モノポール、モノポールの変形であるヘリカル、ミアンダ、容量装荷、逆Fなど、また、マイクロストリップアンテナ、誘電体を用いた小型アンテナ等々、様々なアンテナが適用できる。
Claims (9)
- 複数の送信アンテナと複数の受信アンテナ間で空間多重化通信が可能な無線通信装置であって、
当該無線通信装置の受信位置における伝送路のチャネル容量値を受信信号から算出するチャネル容量算出部と、
前記算出したチャネル容量値に応じて伝送チャネル状態を表示するチャネル状態表示部と、
を有する無線通信装置。 - 前記算出したチャネル容量値を所定の閾値と比較し、前記算出したチャネル容量値と前記閾値との大小関係が逆転したときに前記伝送チャネル状態の表示を変化させる表示制御部を、
有する請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記チャネル状態表示部は、前記伝送チャネル状態を多段階表示可能に構成されている
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記チャネル状態表示部は、前記伝送チャネル状態の良否を表示可能に構成されている
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記受信信号から、データの優先度に関する制御情報を検出し、検出した制御情報に基づいて、前記優先度が高いほど、前記伝送チャネル状態の表示変化の、前記チャネル容量値の大きさに対する感度を鈍くするように、前記チャネル状態表示部を制御する表示制御部を、
有する請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記受信信号から、データの優先度に関する制御情報を検出し、検出した制御情報に基づいて、前記優先度が高いほど、良好なチャネル状態を表示する前記受信位置の範囲が狭くなるように、前記チャネル状態表示部を制御する表示制御部を、
有する請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記表示制御部は、
前記算出したチャネル容量値を所定の閾値と比較し、前記算出したチャネル容量値と前記閾値との大小関係が逆転したときに前記伝送チャネル状態の表示を変化させ、
前記検出した制御情報に基づいて前記優先度が高いほど、前記閾値の値を大きくする
請求項5に記載の無線通信装置。 - 前記表示制御部は、
前記算出したチャネル容量値を所定の閾値と比較し、前記算出したチャネル容量値と前記閾値との大小関係が逆転したときに前記伝送チャネル状態の表示を変化させ、
前記検出した制御情報に基づいて前記優先度が高いほど、前記閾値の値を大きくする
請求項6に記載の無線通信装置。 - 複数の送信アンテナと複数の受信アンテナ間で行う空間多重化通信の受信側で、受信位置における空間多重化通信のチャネル容量値を受信信号から算出するステップと、
前記算出したチャネル容量値を所定の閾値と比較するステップと、
伝送チャネル状態を表示するステップと、
前記算出したチャネル容量値と前記閾値との大小関係が逆転したときに前記伝送チャネル状態の表示を変化させるステップと、
を含む伝送チャネル状態表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007182488A JP4952417B2 (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007182488A JP4952417B2 (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009021807A true JP2009021807A (ja) | 2009-01-29 |
JP4952417B2 JP4952417B2 (ja) | 2012-06-13 |
Family
ID=40361046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007182488A Expired - Fee Related JP4952417B2 (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4952417B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011058711A1 (ja) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | パナソニック株式会社 | 通信容量評価装置、無線中継装置及び通信容量評価方法 |
JP2011259263A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 通信装置 |
JP2021122108A (ja) * | 2015-06-09 | 2021-08-26 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 送信装置、及び送信方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001112053A (ja) * | 1999-06-15 | 2001-04-20 | Lucent Technol Inc | 通信システムのキャパシティの減少を検出する方法およびワイヤレス通信装置 |
JP2004194262A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-07-08 | Ntt Docomo Inc | 信号伝送システム、信号伝送方法及び送信機 |
JP2005130016A (ja) * | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd | Mimoアレーアンテナ評価装置、mimoアレーアンテナ評価方法及びmimoアレーアンテナ評価プログラム |
JP2006211566A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信装置および通信状態識別方法 |
-
2007
- 2007-07-11 JP JP2007182488A patent/JP4952417B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001112053A (ja) * | 1999-06-15 | 2001-04-20 | Lucent Technol Inc | 通信システムのキャパシティの減少を検出する方法およびワイヤレス通信装置 |
JP2004194262A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-07-08 | Ntt Docomo Inc | 信号伝送システム、信号伝送方法及び送信機 |
JP2005130016A (ja) * | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd | Mimoアレーアンテナ評価装置、mimoアレーアンテナ評価方法及びmimoアレーアンテナ評価プログラム |
JP2006211566A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信装置および通信状態識別方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011058711A1 (ja) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | パナソニック株式会社 | 通信容量評価装置、無線中継装置及び通信容量評価方法 |
JP2011109266A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Panasonic Corp | 通信容量評価装置、無線中継装置及び通信容量評価方法 |
JP2011259263A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 通信装置 |
JP2021122108A (ja) * | 2015-06-09 | 2021-08-26 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America | 送信装置、及び送信方法 |
JP7269973B2 (ja) | 2015-06-09 | 2023-05-09 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 送信装置、及び送信方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4952417B2 (ja) | 2012-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11503605B2 (en) | Extreme high throughput physical layer data rate | |
US10365362B2 (en) | Location measurement reporting | |
US8923432B2 (en) | Systems and methods for communication over a plurality of frequencies and streams | |
KR101619964B1 (ko) | 다중 입출력 시스템에서 공간 다중화 프리코딩 방법 | |
US7430168B2 (en) | Wireless communication apparatus, wireless communication method, and computer program | |
EP2429236A1 (en) | Communication apparatus, communication method, computer program, and communication system | |
US11172507B2 (en) | Wireless communication device, wireless communication system, and wireless communication method | |
EP2661005B1 (en) | Wireless communication device with configurable spatial time-frequency coding and methods for use therewith | |
KR20060029193A (ko) | 다수의 안테나 시스템의 적응적 시그널링 방법, 물품 및장치 | |
WO2008008712A1 (en) | Systems and methods for determining a predictable modulation and coding scheme | |
JP2011091791A (ja) | 移動体用電力線通信方法 | |
JP2004179822A (ja) | 無線受信装置および無線受信方法 | |
US9100072B2 (en) | Apparatus and methods for wireless communication in power-restricted frequency bands | |
MXPA06014377A (es) | Metodo para configurar senales correspondientes a formato de paquete adaptable de sistema mimo-wlan. | |
JP4952417B2 (ja) | 無線通信装置および伝送チャネル状態表示方法 | |
CN102457324B (zh) | 一种频分双工系统下行多用户多径波束赋形方法及装置 | |
US11539481B2 (en) | Client station arranged to indicate a maximum number of long training field (LTF) symbol transmit or receive capabilities and methods | |
JP2009033588A (ja) | 無線通信装置 | |
US9100073B2 (en) | Wireless communications system and method | |
Noh et al. | Low-complexity symbol detector for MIMO-OFDM-based wireless LANs | |
JP2006211566A (ja) | 無線通信装置および通信状態識別方法 | |
JP2009033268A (ja) | 無線通信システム、並びに無線通信装置及び無線通信方法 | |
CN114930731A (zh) | 电力线通信的发送模式确定方法及相关装置 | |
US11855810B2 (en) | Simultaneous CSI at single RX chain device | |
JP2011049795A (ja) | 無線通信装置およびその通信制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100430 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120214 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120227 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |