JP2009021150A - 燃料電池システムおよび燃料電池車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタを振動源として反応ガス配管に生じる振動及び騒音の発生を抑制することができる燃料電池システムおよび燃料電池車両を提供する。
【解決手段】システム構成要素として、少なくとも、燃料電池と、燃料電池に反応ガスを供給するための反応ガス配管31と、反応ガス配管31のガス状態を調整するインジェクタ35と、を備え、反応ガス配管31の隣り合う支持体への固定箇所間に延在する配管部31Aにおける、インジェクタ35を振動源とする振動を抑制可能な位置に、他のシステム構成要素41を振動抑制用の重量部として配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、反応ガスの供給を受けて電気化学反応により発電する燃料電池を備えた燃料電池システム、および燃料電池システムを搭載した燃料電池車両に関する。
現在、反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)の供給を受けて電気化学反応により発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システム、およびかかる燃料電池システムを搭載した燃料電池車両が提案され、実用化されている。そして、かかる燃料電池システムにおいて、燃料ガスの供給圧力を迅速に変化させ、また高精度な調圧を可能とするために、水素タンク等の燃料供給源から供給される燃料ガスを燃料電池へと流すための反応ガス配管に、インジェクタを設けることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−327597号公報
燃料電池システムは、内燃機関等を用いるシステムと比べて、システム全体としての静粛性に優れることから、上記のようにインジェクタを採用すると、インジェクタを振動源として反応ガス配管の支持体(例えば、車載燃料電池システムでは車体)への固定箇所間に延在する配管部に振動及び騒音が生じ、これが目立ってしまう。このように、インジェクタを採用する場合には、新たに振動及び騒音への対策が必要となってくる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、インジェクタを振動源として反応ガス配管に生じる振動及び騒音の発生を抑制することができる燃料電池システムおよび燃料電池車両を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、システム構成要素として、少なくとも、燃料電池と、該燃料電池に反応ガスを供給するための反応ガス配管と、該反応ガス配管のガス状態を調整するインジェクタと、を備えた燃料電池システムであって、前記反応ガス配管は、複数の固定箇所にて当該燃料電池システムを支持する支持体に固定されるものであり、前記反応ガス配管の隣り合う前記固定箇所間に延在する配管部における、前記インジェクタを振動源とする当該配管部の振動を抑制可能な位置(例えば、隣り合う固定箇所のそれぞれから等距離の位置、隣り合う固定箇所間の重心位置等)に、当該反応ガス配管に付設される他のシステム構成要素を振動抑制のための重量部として配置してなるものである。
かかる構成によれば、反応ガス配管の隣り合う固定箇所間の振動可能な配管部に対してその振動を抑制可能な位置に、システム構成要素を振動抑制用の重量部として配置しているため、インジェクタを振動源として配管部に生じる振動及び騒音の発生を抑制することができる。しかも、元々反応ガス配管に付設されるシステム構成要素を振動抑制用重量部として利用するため、別途の振動抑制用重量部を追加する必要がなく、部品点数増及び重量増を抑制できる。
前記燃料電池システムにおいて、前記他のシステム構成要素として、前記重量部として配置される他のシステム構成要素は、前記反応ガス配管内の圧力を検出する圧力センサ、前記反応ガス配管からのガス漏れの有無を確認するためのリークチェックポート、前記反応ガス配管を手動で開閉するための手動バルブ、一端同士が相互に連結されて前記反応ガス配管の少なくとも一部を構成する一対の配管部の前記一端に設けられたフランジ同士の接合部、および前記反応ガス配管内の温度を検出する温度センサのいずれか1つ以上を採用することができる。
本発明によれば、部品点数増及び重量増を抑制しつつ、インジェクタを振動源として反応ガス配管に生じる振動及び騒音の発生を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。
図1は、燃料電池システム1のシステム構成図である。この燃料電池システム1は、燃料電池自動車の車載発電システムや船舶、航空機、電車あるいは歩行ロボット等のあらゆる移動体用の発電システム、さらには、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システム等に適用可能であるが、具体的には自動車用となっている。
本実施形態に係る燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池10を備えるとともに、燃料電池10に酸化ガスとしての空気を供給する酸化ガス配管系2、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系3、システム全体を統合制御する制御装置4等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10により発生した電力は、PCU(Power Control Unit)11に供給される。PCU11は、燃料電池10とトラクションモータ12との間に配置されるインバータやDC‐DCコンバータ等を備えている。また、燃料電池10には、発電中の電流を検出する電流センサ13が取り付けられている。
酸化ガス配管系2は、加湿器20により加湿された酸化ガス(空気)を燃料電池10に供給する空気供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に導く空気排出流路22と、加湿器20から外部に酸化オフガスを導くための排気流路23と、を備えている。空気供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
水素ガス配管系3は、高圧(例えば70MPa)の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための燃料供給流路としての水素供給流路(反応ガス配管)31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを水素供給流路31に戻すための循環流路32と、を備えている。なお、水素タンク30に代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を燃料供給源として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料供給源として採用してもよい。
水素供給流路31には、水素タンク30からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ34と、インジェクタ35と、が設けられている。また、遮断弁33とレギュレータ34との間には、水素供給流路31内のこの位置での水素ガスの圧力を検出する圧力センサ44が設けられている。また、インジェクタ35とレギュレータ34との間にも、水素供給流路31内のこの位置での水素ガスの圧力及び温度を検出する一次側圧力センサ41及び温度センサ42が設けられている。
また、インジェクタ35の下流側であって水素供給流路31と循環流路32との合流部A1の上流側にも、水素供給流路31内のこの位置での水素ガスの圧力を検出する二次側圧力センサ43が設けられている。ここで、一次側圧力センサ41はインジェクタ35のフィードフォワード制御用、二次側圧力センサ43はインジェクタ35のフィードバック制御用となっている。
レギュレータ34は、その上流側圧力(一次圧)を、予め設定した二次圧に調圧する装置であり、本実施形態に係る燃料電池システム1においては、一次圧を減圧する機械式の減圧弁をレギュレータ34として採用している。機械式の減圧弁の構成としては、背圧室と調圧室とがダイアフラムを隔てて形成された筺体を有し、背圧室内の背圧により調圧室内で一次圧を所定の圧力に減圧して二次圧とする公知の構成を採用することができる。
図2は、インジェクタ35を示す断面図である。このインジェクタ35は、水素供給流路31のガス状態を調整するもので、水素供給流路31の一部を構成するとともに、軸方向一端の円筒部45の内側に形成された口部51において水素供給流路31の水素タンク30側に配置され、一方の円筒部45と同軸をなす軸方向他端の円筒部46の内側に形成された口部52において水素供給流路31の燃料電池10側に配置される内部流路53が形成された金属製のシリンダ54を有している。
このシリンダ54には、口部51に繋がる第1通路部56と、この第1通路部56の口部51とは反対側に繋がる、第1通路部56よりも大径の第2通路部57と、この第2通路部57の第1通路部56とは反対側に繋がる、第2通路部57よりも大径の第3通路部58と、この第3通路部58の第2通路部57とは反対側に繋がる、第2通路部57及び第3通路部58よりも小径の第4通路部59とが形成されており、これらで内部流路53が構成されている。
また、インジェクタ35は、両円筒部45,46間に形成されたこれらよりも大径の本体部47に、第4通路部59の第3通路部58側の開口部を囲むように設けられた例えばゴム等のシール性部材からなる弁座61と、第2通路部57に移動可能に挿入される円筒部62及び第3通路部58内に配置される第2通路部57よりも大径の傘部63を有し傘部63に斜めに連通穴64が形成された金属製の弁体65と、弁体65の円筒部62に一端側が挿入されると共に他端側が第1通路部56内に形成されたストッパ66に係止されることで弁体65を弁座61へ当接させて内部流路53を遮断するスプリング67と、弁体65を電磁駆動力によりスプリング67の付勢力に抗して第3通路部58の第2通路部57側の段部68に当接するまで移動させることで弁体65を弁座61から離間させて連通穴64で内部流路53を連通させるソレノイド69と、を有している。ここで、弁体65はシリンダ54の軸線方向に沿って作動する。
インジェクタ35の弁体65は、電磁駆動装置であるソレノイド69への通電制御により駆動され、このソレノイド69に給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、内部流路53の開口面積を変更(本実施形態に係る燃料電池システム1では、2段階)することができるようになっている。そして、制御装置4から出力される制御信号によって、インジェクタ35のガス噴射時間及びガス噴射時期が制御されることにより、水素ガスの流量及び圧力が高精度に制御される。
インジェクタ35は、その下流に要求されるガス流量を供給するために、インジェクタ35の内部流路53に設けられた弁体65による開口面積(開度)及び開放時間の少なくとも一方を変更することにより、下流側(燃料電池10側)に供給されるガス流量(又は水素モル濃度)を調整する。
なお、インジェクタ35の弁体65の開閉によりガス流量が調整されるとともに、インジェクタ35下流に供給されるガス圧力がインジェクタ35上流のガス圧力より減圧されるため、インジェクタ35を調圧弁(減圧弁、レギュレータ)と解釈することもできる。また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、ガス要求に応じて所定の圧力範囲の中で要求圧力に一致するようにインジェクタ35の上流ガス圧の調圧量(減圧量)を変化させることが可能な可変調圧弁と解釈することもできる。図1に示すように、インジェクタ35は、水素供給流路31と循環流路32との合流部A1より上流側に配置されている。
循環流路32には、気液分離器36及び排気排水弁37を介して、排出流路38が接続されている。気液分離器36は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁37は、制御装置4からの指令によって作動することにより、気液分離器36で回収した水分と、循環流路32内の不純物を含む水素オフガスと、を外部に排出(パージ)するものである。また、循環流路32には、循環流路32内の水素オフガスを加圧して水素供給流路31側へ送り出す水素ポンプ39が設けられている。なお、排気排水弁37及び排出流路38を介して排出される水素オフガスは、希釈器40によって希釈されて排気流路23内の酸化オフガスと合流するようになっている。
制御装置4は、車両に設けられた加速操作装置(アクセル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ12等の負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置とは、トラクションモータ12のほかに、燃料電池10を作動させるために必要な補機装置(例えばコンプレッサ24、水素ポンプ39、冷却ポンプのモータ等)、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等を含む電力消費装置を総称したものである。
制御装置4は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。
制御装置4は、所定の手順を経て算出したインジェクタ35の総噴射時間を実現させるための制御信号を出力することにより、インジェクタ35のガス噴射時間及びガス噴射時期を制御して、燃料電池10に供給される水素ガスの流量及び圧力を調整する。
燃料電池システム1の通常運転時においては、水素タンク30から水素ガスが水素供給流路31を介して燃料電池10の燃料極に供給されるとともに、加湿調整された空気が空気供給流路21を介して燃料電池10の酸化極に供給されることにより、発電が行われる。この際、燃料電池10から引き出すべき電力(要求電力)が制御装置4で演算され、その発電量に応じた量の水素ガス及び空気が燃料電池10内に供給されるようになっている。
燃料電池10及びインジェクタ35は、図3に示すように、自動車(燃料電池車両)Vの車室Cに対しダッシュパネルDPによって仕切られたフロント側のエンジンコンパートメントEC内に設置されることになり、水素タンク30は車室Cの下方のリヤ側に設置されている。このため、燃料電池10と水素タンク30とを結ぶ水素供給流路31は、車室Cの下方で車体前後方向に延在している。
ここで、インジェクタ35とその上流側の図1に示すレギュレータ34とは、自動車Vの車体に図示略のマウントを介して固定されており、水素供給流路31におけるこれらインジェクタ35とレギュレータ34との間、つまり二箇所の隣り合う固定箇所間に延在する配管部31Aは、それ自体は車体に固定されていない。このため、インジェクタ35の駆動で生じる振動が、このインジェクタ35に接合された上流配管である配管部31Aに伝わり、この配管部31Aに振動及び騒音を生じさせてしまう。
よって、本実施形態では、このようなインジェクタ35を振動源として配管部31Aに生じる振動をシミュレーションで分析し、あるいは実験的に分析して、この配管部31Aに配置されるシステム構成要素(システム構成部品)であって比較的重量の重い圧力センサ41を、振動を抑制可能な位置(例えば、圧力センサ41を設けた状態での振動の腹の位置)に、振動抑制用の重量部として配置する。ここで言う、システム構成要素とは、振動抑制以外の目的でシステム構成上必要な部品又は部位のことである。
上記した圧力センサ41は、図4に示すように、配管部31Aに形成されたセンサ穴71から配管部31A内の圧力を検出するもので、半円筒状をなす一対の金属製(銅製あるいはステンレス製)の固定部材72,73を有している。これら固定部材72,73は、配管部31Aを挟持した状態で互いに連結されることで配管部31Aに取り付けられる。
一方の固定部材72には、センサ穴71と位置を合わせて挿入穴74が形成されており、圧力センサ41は、これら挿入穴74及びセンサ穴71に挿入される圧力センサ本体75と、圧力センサ本体75を固定部材72に結合する金属製(銅製あるいはステンレス製)の結合部材76とを有している。
このような圧力センサ41は、固定部材72,73および結合部材76が金属製とされることで、比較的重量が重いため、本発明における振動抑制用の重量部として機能する。なお、圧力センサ本体75は、その先端部に圧力を検出する圧力検出部77が設けられており、また、基端側の頭部78には信号線接続用のコネクタ79が設けられている。
以上述べた本実施形態に係る燃料電池システム1および自動車Vによれば、水素供給流路31の隣り合う車体側への固定箇所であるインジェクタ35とレギュレータ34との間に延在する配管部31Aに対して、その振動の振幅を抑制可能な位置に、システム構成要素である圧力センサ41を振動抑制用の重量部として配置しているため、インジェクタ35を振動源として配管部31Aに生じる振動及び騒音の発生を抑制することができ、車室C内の静粛性を向上させることができる。
しかも、水素供給流路31に設けられるシステム構成要素の1つである圧力センサ41を振動抑制用重量部として利用するため、別途の、つまり専用の振動抑制用重量部を追加する必要がなく、部品点数増及び重量増を抑制できることになり、その結果、この燃料電池システム1を搭載した自動車Vは、燃費が向上して走行可能距離が長くなる。
なお、水素供給流路31は配管長が長く容積が大であって圧力挙動が緩やかである上に、水素供給流路31内を通過する水素は空気と比べて流速が速いため、圧力センサ41の取付位置の違いによる検出誤差は小さい。このため、圧力センサ41の配管部31Aにおける配置位置の自由度は高く、上記のように振動を抑制可能な位置に圧力センサ41を配置してもその検出精度への影響は抑制できる。
以上においては、配管部31Aの振動を抑制可能な位置に、システム構成要素である圧力センサ41を振動抑制用重量部として配置する例を説明したが、システム構成部であって振動を抑制可能な重量を有するものであれば、いずれの部品あるいは部位を配管部31Aの振動を抑制可能な位置に配置しても良い。図示は略すが、例えば、水素供給流路31のリークを検出するために設けられるリークチェックポートや、水素供給流路31を手動で開閉するためのマニュアルバルブ、配管部材同士を接合させる大径のフランジ接合部および温度センサ等を、振動を抑制可能な位置に振動抑制用重量部として配置することができる。
また、以上においては、水素供給流路31のうちインジェクタ35の入口配管である、インジェクタ35とレギュレータ34との間の配管部31Aに対して、その振動を抑制可能な位置に、システム構成要素である圧力センサ41を振動抑制用重量部として配置したが、水素供給流路31のうちインジェクタ35の出口配管である、インジェクタ35と燃料電池10との間の振動を、これらの間に配置される圧力センサ43を位置に配置して抑制しても良い。また、水素供給流路31のうち遮断弁33とレギュレータ34との間の高圧配管の振動を、この高圧配管に配置される圧力センサ44を位置に配置して抑制しても良い。
さらに、上記のように、配管部31Aの振動を抑制可能な位置に、システム構成要素である圧力センサ41を振動抑制用重量部として配置した上で、図5に示すように、さらに配管部31Aにおける圧力センサ41の近傍位置をブラケット81で車体側に支持しても良い。このブラケット81は、配管部31Aの外周にゴムまたはエラストマーからなる弾性体82を設け、配管部31Aをこの弾性体82の外側に接合された樹脂製のブラケット本体83を介して車体側のフレームFLあるいはPCU11等に支持する構造のものである。このように構成すれば、インジェクタ35を振動源として配管部31Aに生じる振動及び騒音の発生をさらに抑制することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図1に示す燃料電池システムのインジェクタを示す断面図である。 図1に示す燃料電池システムが搭載された自動車を概略的に示す側面図である。 図1に示す燃料電池システムの圧力センサの取付状態を示す断面図である。 図1に示す燃料電池システムの圧力センサの取付状態の変形例を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
符号の説明
1…燃料電池システム、10…燃料電池、31…水素供給流路(反応ガス配管)、31A…配管部、34…レギュレータ、35…インジェクタ、41…圧力センサ(システム構成要素,振動抑制用重量部)、V…自動車(燃料電池車両)。

Claims (3)

  1. システム構成要素として、少なくとも、燃料電池と、該燃料電池に反応ガスを供給するための反応ガス配管と、該反応ガス配管のガス状態を調整するインジェクタと、を備えた燃料電池システムであって、
    前記反応ガス配管は、複数の固定箇所にて当該燃料電池システムを支持する支持体に固定されるものであり、
    前記反応ガス配管の隣り合う前記固定箇所間に延在する配管部における、前記インジェクタを振動源とする当該配管部の振動を抑制可能な位置に、当該反応ガス配管に付設される他のシステム構成要素を振動抑制のための重量部として配置してなる燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、
    前記重量部として配置される他のシステム構成要素は、前記反応ガス配管内の圧力を検出する圧力センサ、前記反応ガス配管からのガス漏れの有無を確認するためのリークチェックポート、前記反応ガス配管を手動で開閉するための手動バルブ、一端同士が相互に連結されて前記反応ガス配管の少なくとも一部を構成する一対の配管部の前記一端に設けられたフランジ同士の接合部、および前記反応ガス配管内の温度を検出する温度センサのいずれか1つ以上である燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムを搭載した燃料電池車両であって、
    前記反応ガス配管は、当該燃料電池車両の車体に固定されている燃料電池車両。
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