JP2009018672A - 車輌の窓用虫よけ - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の車輌の窓用虫よけは、車輌の窓枠と略相似形の可撓性網体隅部に、傾斜状に設けた係止体と、網体の周辺に設けた数個の係止片で構成し、係止体を窓枠の一隅に係止し、網体を窓枠の内側に添接し、数個の係止片を窓枠の外側に添接し、係止片を紐形式の緊締体で緊張連結し、車体と窓枠との間で挾持する構造である。しかし、網体を、窓枠に略均一に張装するには、十分でないこと、また張装に経験と時間が掛かると考えられる。
【構成】 本発明は、車輌の窓枠と略相似形で、かつ窓枠を囲繞できる可撓性の網体と、網体の周辺部に設けた縁取り部と、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡し、かつ車輌の窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に袈裟切り状に添接される係止体と、縁取り部の周辺に複数個設けた係止環とで構成される車輌の窓用虫よけであって、係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成である。
【選択図】 図2−1
【構成】 本発明は、車輌の窓枠と略相似形で、かつ窓枠を囲繞できる可撓性の網体と、網体の周辺部に設けた縁取り部と、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡し、かつ車輌の窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に袈裟切り状に添接される係止体と、縁取り部の周辺に複数個設けた係止環とで構成される車輌の窓用虫よけであって、係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成である。
【選択図】 図2−1
Description
本発明は、簡便性、汎用性を備えた車輌の窓用虫よけに関する。
アウトドア、レジャー、喫煙、その他状況等から窓ガラスを開放し、外気の導入を必要とする場合は、窓を開放することが、簡便かつ合理的である。そして、昨今、地球環境、省エネルギー等の面から、窓を開放して、冷気及び/又は開放感を味わうことが望まれている。以上のような場合は、窓の開放時に、この窓を何らかの方法で隠蔽するが、簡便な方法としては、網戸、網体等による虫よけが採用されている。そして、この網戸、網体等は、窓の開放時の視認(人の侵入)を、幾分でもガードする際にも、有効である。
この虫よけに関する文献を説明すると、下記に挙げる文献(1)〜文献(5)が挙げられるので、以下、簡単に説明する。
文献(1)は、特開平11−217021の「車輌の窓用虫よけ」である。この発明は、車輌の窓枠と略相似形の可撓性の網体の隅部に、傾斜状に設けた窓枠(窓のガラス)の一隅に係止される係止体と、網体の周辺に設けた数個の係止片とで構成し、係止体を窓枠の一隅に係止し、網体を窓枠の内側(車側)に添接し、数個の係止片を窓枠の外側(外部)に添接し、この係止片を紐、金具、帯等の緊締体で緊張連結し、網体を車体と窓枠との間で挾持する(窓枠・ガラスを網体で隠蔽する)構造であり、窓の開放時における虫の侵入防止、視認防止(幾分の視認防止、以下、同じ)を図ることを意図する。
また文献(2)は、実開昭63−51820号の「車両用ドアの防虫ネット」である。この考案は、ドア窓枠の内側に折り込んでドア窓枠を覆う構造の防虫ネットで、こみの防虫ネット本体の周縁部に、この防虫ネット本体のコーナ部を補強する補強材を設け、また防虫ネット本体の下辺を搾り込むゴム紐、磁石を設けた構成であり、文献(1)と同じ目的を達成することを意図する。
さらに文献(3)は、実用新案登録第3041640号の「車輌の窓用防虫ネット」である。この考案は、防虫ネットを窓枠に被せる構造であって、防虫ネットの周辺部を車内側に折曲げ、この折曲げ部に伸縮性のバンド、又は磁石を設ける構成であり、防虫ネットを車輌の各種の窓枠に、簡易かつ確実に整合可能とすることを意図する。
また文献(4)は、実用新案登録第3040394号の「車両窓用防虫ネット構造」である。この考案は、窓枠に取付ける面ファスナーと、この面ファスナーに噛合する面ファスナーを有する防虫ネットとでなる構成であり、この両面ファスナーを利用し、窓に防虫ネットを、簡便かつワンタッチで取付けることを意図する。
また文献(5)は、実開平7−2119号の「車の窓に装着する虫よけ器」である。この考案は、袋状の網で、二つ折りができる構造で、かつこの網の両下端に、磁石を数個設けた構成であり、この磁石を窓枠の周辺に取付けることで、網を窓枠の内外(車内側と外側)に設けて、窓を隠蔽する構成であり、文献(1)と同じ目的を達成することを意図する。
前記文献(1)は、網体を車体と窓枠との間で挾持する(窓枠・ガラスを網体で隠蔽する)構造であり、取付けの容易化と、虫の侵入防止には、有効である、しかし、網体と、窓枠の各隅部の緊張に対して、改良の余地があり、例えば、網体を、窓枠全体に、略均一に張装するには、十分でないこと、また張装に経験と時間が掛かること等が考えられる。
また文献(2)は、防虫ネットを、窓枠の外側に設ける構成であり、防虫ネットの下辺の張装に問題があり、虫の侵入が考えられる。殊に、走行時における下辺がバタツクことが考えられるので、張装の弛緩と、虫の侵入等の発生があること、また安定した張装が図れないこと、等の改良点がある。
さらに文献(3)は、文献(2)と同じような構造であり、同様な改良点がある。
次に文献(4)は、ネットを車体と窓枠との間で挾持する構造ではないので、ネットの張装の確実性と、安定性とに課題を残すこと、また走行時に、離脱する虞があり、走行の安定性と、防虫ネットとしての役割に課題を残すこと等が考えられる。
さらに文献(5)は、窓ガラスを二重の網で隠蔽する構成であり、風通しが悪いこと、また視界が悪くなること、等の課題が考えられる。そして、この文献(5)は、網を、伸縮性のバンド又は磁石を利用し、緊張して取付ける構成ではないので、確実に窓枠に取付けられないこと、又は防虫ネットの下辺の搾り込みが十分でなく、虫の侵入が考えられること、等の課題がある。
請求項1の発明は、窓枠の垂直辺(後方側)と、上辺(天井側)とで形成される上部隅角二辺に、網体の周辺部に設けた縁取り部に、その垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡す係止体を、引掛ける構造の窓用虫除けであり、この窓枠に、確実かつ簡便に張装すること、またこの窓枠の上部隅角二辺を基点として、網体を張装することから、車輌の走行時に、窓ガラスを開放しても、網体のズレを無くすこと、また波打つことを少なくすること等を意図する。そして、またこの請求項1の発明は、前記の縁取り部に設けた係止体と、この縁取り部の角部(三箇所)に設けた係止環を介して、網体を窓枠に、確実かつスムースに張装すること、また美麗に張装し、風の導入及び/又は排出(出入り)を確保すること等を意図する。
請求項1は、車輌の窓枠と略相似形で、かつこの窓枠を囲繞できる大きさを有する可撓性の網体と、この網体の周辺部に設けた縁取り部と、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡し、かつ前記車輌の窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に袈裟切り状に添接される係止体と、前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環とで構成される車輌の窓用虫よけであって、
前記網体を、前記窓枠の内側に位置した状態で、この網体の周辺部を、この窓枠に折返して、この周辺部を、前記縁取り部とともに、この窓枠の外側に位置し、この縁取り部に設けた前記係止環が、前記窓枠の外側に位置することを利用し、この係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成の車輌の窓用虫よけである。
前記網体を、前記窓枠の内側に位置した状態で、この網体の周辺部を、この窓枠に折返して、この周辺部を、前記縁取り部とともに、この窓枠の外側に位置し、この縁取り部に設けた前記係止環が、前記窓枠の外側に位置することを利用し、この係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成の車輌の窓用虫よけである。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な、上部隅角二辺における係止体と、係止環の構造を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部に設けた係止環で、かつ前記窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に設けた係止環が、前記縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡した係止体に、クロスして設けられる構成とした車輌の窓用虫よけである。
前記縁取り部に設けた係止環で、かつ前記窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に設けた係止環が、前記縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡した係止体に、クロスして設けられる構成とした車輌の窓用虫よけである。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な、各係止環の構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺とに複数個設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺とに複数個設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な、各辺に設ける複数の係止環の構造(位置関係の構造)を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺と、傾斜辺とに、それぞれ設け、しかもこの垂直辺と、上辺と、傾斜辺のそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺と、傾斜辺とに、それぞれ設け、しかもこの垂直辺と、上辺と、傾斜辺のそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
請求項1の発明は、車輌の窓枠と略相似形で、かつ窓枠を囲繞できる大きさを有する可撓性の網体と、網体の周辺部に設けた縁取り部と、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡し設け、かつ車輌の窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に袈裟切り状に添接される係止体と、縁取り部の周辺に複数個設けた係止環とで構成される車輌の窓用虫よけであって、
網体を、窓枠の内側に位置した状態で、網体の周辺部を、窓枠に折返して、この周辺部を、前記縁取り部とともに、窓枠の外側に位置し、縁取り部に設けた前記係止環が、外側に位置することを利用し、係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成の車輌の窓用虫よけである。
網体を、窓枠の内側に位置した状態で、網体の周辺部を、窓枠に折返して、この周辺部を、前記縁取り部とともに、窓枠の外側に位置し、縁取り部に設けた前記係止環が、外側に位置することを利用し、係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成の車輌の窓用虫よけである。
従って、請求項1は、窓枠の垂直辺(後方側)と、上辺(天井側)とで形成される上部隅角二辺に、網体の周辺部に設けた縁取り部に、その垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡す係止体を、引掛ける構造の窓用虫除けであり、この窓枠に、確実かつ簡便に張装できること、またこの窓枠の上部隅角二辺を基点として、網体を張装することから、車輌の走行時に、ガラスを開放しても、網体のズレを無くし得ること、また波打つことを少なくできること等の特徴を有する。そして、またこの請求項1は、前記の縁取り部に設けた係止体と、この縁取り部の角部(三箇所)に設けた係止環を介して、網体を窓枠に、確実かつスムースに張装できること、また美麗に張装し、風の導入及び/又は排出(出入り)を確保できること等の実益を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
縁取り部に設けた係止環で、かつ前記窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に設けた係止環が、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡した係止体に、クロスして設けられる構成とした車輌の窓用虫よけである。
縁取り部に設けた係止環で、かつ前記窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に設けた係止環が、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡した係止体に、クロスして設けられる構成とした車輌の窓用虫よけである。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な、上部隅角二辺における係止体と、係止環の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、縁取り部の四隅角に設けられるとともに、垂直辺と、上辺とに複数個設ける構成とし、縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、縁取り部の四隅角に設けられるとともに、垂直辺と、上辺とに複数個設ける構成とし、縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な、各係止環の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、縁取り部の四隅角に設けられるとともに、垂直辺と、上辺と、傾斜辺とに、それぞれ設け、しかも垂直辺と、上辺と、傾斜辺のそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、縁取り部の四隅角に設けられるとともに、垂直辺と、上辺と、傾斜辺とに、それぞれ設け、しかも垂直辺と、上辺と、傾斜辺のそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけである。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な、各辺に設ける複数の係止環の構造(位置関係の構造)を提供できること等の特徴を有する。
最初に図面の説明をすると、図1−1〜図1−4は、各車輌の窓枠(窓ガラス)に合せた、それぞれ形状の網体の正面図であり、個別に示す場合には、図1−1の網体〜図1−4の網体とする。図2−1は、図1−1の網体の張装(装着)状態を示した、車輌の外側より見た正面図、図2−2は、図1−1の網体の張装状態を示した、車輌の内側より見た正面図である。図3−1〜図3−4は、網体と、この網体の張装状態を担持する緊締具との関係を示した正面図であり、図3−1は図1−1の網体を、緊締具(可撓性リング)とフックを利用して張装した状態を想定した、車輌の内側より見た正面図、図3−2は図1−1の網体を、他の緊締具(可撓性紐と、装飾を兼ねたバックルでなる)とフックを利用して張装した状態を想定した、車輌の内側より見た正面図、また図4−1は図3−1の網体に使用した緊締具を示した正面図、図4−2は図3−2の網体に使用した他の緊締具を示した正面図である。
図1−1〜図1−4に示した網体1の構成を説明すると、1は塩化ビニール、ナイロン等の樹脂製、又は金属製等でなる可撓性の網であり、この網1の形状は、上辺1aと、垂直辺1bと、下辺1c、並びに前記上辺1aと下辺1cとを繋ぐ傾斜辺1dとで形成された略方形状を呈しており、その形状の一例を示すと、図1−1〜図1−4に示した一例の如く、車輌Cの窓枠C1(窓ガラスC2)の形状と相似形とする。これにより、窓枠C1に、隙間なく、かつ美麗に張装でき、風の出入りを確保できること、また窓の開放時の視認(人の侵入)のガードに役立つこと等の特徴がある。そして、また、走行時においてのバタツキ、騒音等のトラブルの解消等に役立つ等の実益をも有する。
以上の形状の網1の周辺部100には縁取り部2を設ける。この縁取り部2を設ける方法は、縫着と、熱溶着とが考えられる。この熱溶着は、工場で一体的に成形できるので、重宝すること、また経済的であること、大量生産に有効であること等の利点がある。このようにして、網1の周辺部100には縁取り部2を設けることで、網体Aが形成される。
この縁取り部2の上辺2aと、垂直辺2bと、並びに前記上辺2aと下辺2cとを繋ぐ傾斜辺2dには、それぞれ係止環4が複数個設けられており、その好ましい一例は、係止環4を、縁取り部の四隅角2eに設けられるとともに、垂直辺2bと、上辺2aと、傾斜辺2dとに、それぞれ設け、しかも垂直辺2bと、上辺2aと、傾斜辺2dのそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、縁取り部の下辺2cには、係止環4を設けない構成とし、前述の如く、隙間なく、かつ美麗に張装でき、風の出入りを確保できること、また窓の開放時の視認(人の侵入)のガードに役立つこと等の特徴がある。そして、また、走行時においてのバタツキ、騒音等のトラブルの解消等に役立つ等の実益をも有する。尚、縁取り部2の下辺2cには、設けない構成は、部品の減少化と、窓ガラスC2(ガラス)の開閉の確保が図れること、後述する緊締具及び/又はフックを利用することで、この下辺2cで、窓枠C1を、略密着状態に維持できることが可能となること等が考えられる。また傾斜辺2dと下辺2cとで構成される隅角2eには、係止環4を設けず、やや傾斜辺2d寄り側に設け、前述した各効果を達成する。
図中5は係止体で、この係止体5は、縁取り部2の垂直辺2bと、上辺2aとで形成される上部隅角C3の二辺に差渡し、かつ車輌Cの窓ガラスC2、及び窓枠C1の開放側の上部隅角C3に袈裟切り状に添接される。この係止体5は、縁取り部2の隅角2eに設けた係止環4とクロスして設けられる構造とする。そして、この構造を採用することで、網体Aを、この窓枠C1の開放側の上部隅角C3を、基点として、当該窓枠C1に張装するためであり、この構造を採用することで、当該網体Aは、前述した各特徴を発揮できる。
7は緊締具で、この緊締具7にはフック8が複数個設けられている。そして、この緊締具7の一例を、図4−1は図3−1の網体に使用した緊締具を示した正面図であり、可撓性リング70と、この可撓性リング70に設けた複数のフック8とで構成する。また図4−2は図3−2の網体に使用した他の緊締具であり、可撓性紐71と、この可撓性紐71を束ねる装飾を兼ねたバックル72(止め具)と、前記可撓性紐71の自由端に設けたフック8とで構成する。そして、このフック8は係止環4に係止される。
前述した、網1と、縁取り部2、並びに係止環4、及び係止体5で構成する網体Aと、緊締具7と、この緊締具7に設けたフック8とで、本発明の窓用虫よけが構成されるので、以下、この窓用虫よけを窓枠C1(窓ガラスC2)に取付ける(操作と手順の)一例を説明すると(操作と手順)、縁取り部2に設けた係止体5を、窓枠C1の隅角C3に係止し、この網体Aを内側に添接する。この網体A(網1)の周辺部100が窓枠C1を跨ぐようにして外側に折曲げ、この網体Aの一部と、縁取り部2を外側に設ける。この操作で、数個の係止環4が、窓ガラスC2の外側に到り、車輌Cの外側(車外)にある。この状態において、この多数個の係止環4に、緊締具7のフック8を夫々係止し、この係止環4を夫々連繋していくことで、窓枠C1に、網体Aが張装される(窓用虫よけが、窓枠に取付けられる)。この際に、網1の下辺1c及び/又は縁取り2の下辺2cは、緊締具7の緊締と、この下辺1c、2cの係止環4を緊張することで、車体C4に、密着状態で取付けられる。その後、扉C5を閉めることで、網1の周辺部100は、扉C5と、車体C4との間で挾持され、かつ網体Aの張装が確立される。この張装の確立を介して、防虫と、ガタツキ防止と、窓ガラスC2の開閉と、視認防止等に役立つところである。尚、取外しは、前述の操作及び/又は手順の逆で行うが一例である。
1 網
100 周辺部
1a 上辺
1b 垂直辺
1c 下辺
1d 傾斜辺
2 縁取り部
2a 上辺
2b 垂直辺
2c 下辺
2d 傾斜辺
2e 四隅角
4 係止環
5 係止体
7 緊締具
70 可撓性リング
71 可撓性紐
72 バックル
8 フック
A 網体
C 車輌
C1 窓枠
C2 窓ガラス
C3 隅角
C4 車体
C5 扉
100 周辺部
1a 上辺
1b 垂直辺
1c 下辺
1d 傾斜辺
2 縁取り部
2a 上辺
2b 垂直辺
2c 下辺
2d 傾斜辺
2e 四隅角
4 係止環
5 係止体
7 緊締具
70 可撓性リング
71 可撓性紐
72 バックル
8 フック
A 網体
C 車輌
C1 窓枠
C2 窓ガラス
C3 隅角
C4 車体
C5 扉
Claims (4)
- 車輌の窓枠と略相似形で、かつこの窓枠を囲繞できる大きさを有する可撓性の網体と、この網体の周辺部に設けた縁取り部と、縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡し、かつ前記車輌の窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に袈裟切り状に添接される係止体と、前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環とで構成される車輌の窓用虫よけであって、
前記網体を、前記窓枠の内側に位置した状態で、この網体の周辺部を、この窓枠に折返して、この周辺部を、前記縁取り部とともに、この窓枠の外側に位置し、この縁取り部に設けた前記係止環が、前記窓枠の外側に位置することを利用し、この係止環に、窓枠の外側に設けた緊締具のフックを係止可能とした構成の車輌の窓用虫よけ。 - 請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部に設けた係止環で、かつ前記窓ガラス、及び窓枠の開放側の上部隅角に設けた係止環が、前記縁取り部の垂直辺と、上辺とで形成される上部隅角二辺に差渡した係止体に、クロスして設けられる構成とした車輌の窓用虫よけ。 - 請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺とに複数個設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけ。 - 請求項1に記載の車輌の窓用虫よけであって、
前記縁取り部の周辺に複数個設けた係止環は、この縁取り部の四隅角に設けられるとともに、その垂直辺と、上辺と、傾斜辺とに、それぞれ設け、しかもこの垂直辺と、上辺と、傾斜辺のそれぞれ略中間位置に設ける構成とし、この縁取り部の下辺には、設けない構成とした車輌の窓用虫よけ。
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