JP2009017332A - 無線通信システムの診断方法、無線機器、およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線システムを特別な装置を用いないで診断する方法を提供する。
【解決手段】
無線機器には、互いに異なる周波数帯でネットワークとの無線通信が可能な第1の無線通信システム32および第2の無線通信システム30を搭載する。無線機器は、第1の無線通信システムから第1の周波数の基準信号を放射し、第2の無線通信システムによって基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定する。そして、その測定された受信電力値を評価することによって、第1の無線通信システムからの放射および第2の無線通信システムによる受信が正常か否かを評価する。スプリアス信号として、基準信号の第n高調波もしくは第1/n低調波を利用する。無線通信システムが正常でない原因には、ポップアップ・アンテナが引き出されていないことも含まれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システムの状態を診断する技術に関し、さらに詳細には無線機器に搭載された実用上の無線通信システムを用いて無線通信システムの状態を自己診断する技術に関する。
無線によるデータ通信システムは、ノートブック型パーソナル・コンピュータ(以下、ノートPCという。)やPDAなど、多くの可搬式情報端末機器に搭載されている。加えて、無線LAN、無線WAN、ブルートゥース(登録商標)、ワンセグ(地上波デジタル・テレビ放送の携帯電話・移動体端末向け1セグメント部分受信サービス)、UWB(Ultra Wide Band)など、複数の無線通信システムを1台の情報端末機器に搭載したものも既に珍しくなくなりつつある。特に最近は、無線LANと無線WANとを1台のノートPCに搭載し、屋内では無線LANに接続し、屋外では無線WANに接続するシステムも普及しつつある。
無線LANは、住宅内や事務所内などのような100m程度の短い通信距離における利用を前提とする無線データ通信である。それに対して無線WANは、無線LANより長い通信距離で無線データ通信を可能とするものである。第二世代携帯電話のGSM(Global System for Mobile Communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、および第三世代携帯電話のW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA20001xなどが、無線WANの通信モジュールとして使用されることもある。その一方で、高速通信用の光回線およびメタル回線の敷設が困難な地域におけるいわゆるラストワンマイルの接続手段として期待される、WiMAX(IEEE802.16−2004)などの方式もある。
これらの無線通信を行うために、無線機器がポップアップ・アンテナを備える場合がある。筐体への収納が可能なポップアップ・アンテナを備える無線機器では、無線通信システムが所定の性能を発揮するために、ポップアップ・アンテナを引き出しておく必要がある。ポップアップ・アンテナが引き出されているか否かを検出する技術としては、たとえば以下のような技術がある。特許文献1は、同一周波数帯域の送信用アンテナと受信用アンテナとを備える通信機器で、送信用アンテナから自己診断用の信号を送信し、それを受信用アンテナで受信して評価するという方法について記載している。特許文献2および3は、光スイッチなどの手段によってアンテナが収納されている状態を検出する方法について記載している。
特開2001−358662号公報 特開平5−95313号公報 特開平7−162356号公報
無線LAN用のアンテナは、ノートPCのディスプレイ側の筐体に、外部に露出しないように内蔵されることが多い。それに対して無線WAN用のアンテナはポップアップ・アンテナとしてノートPCの筐体に取り付けられることが多い。これは、無線WANに使用される電波の波長が無線LANのそれと比べて長いこと、および無線WANに使用される電波の電界強度が無線LANのそれと比べて小さいことなどに起因する。
ポップアップ・アンテナを使用する無線機器は、アンテナが筐体から完全に引き出された状態において、所定の性能を得られるように設計される。アンテナは筐体に収納された状態では筐体内部の金属部品に接近したり長さが足りなかったりして所定の性能が得られない。そのため、ユーザは、無線WANを使用するときにはポップアップ・アンテナを筐体から完全に引き出し、ポップアップ・アンテナを筐体に収納するのはノートPCを持ち運ぶときや無線LANだけを使用するときなどに限定することが望ましい。
しかし、無線WANを使用するときにユーザがポップアップ・アンテナを引き出すことを忘れると、無線WANはポップアップ・アンテナの性能が不足して十分なアンテナ利得を得られないので、無線WANへの接続が不安定になったり、データ転送速度が低下したりするなどして通信品質が低下することになる。しかもこのような場合、ユーザはデータ転送速度の低下がポップアップ・アンテナを引き出さないためであることに気付かないことが多い。
この問題を解決するために、アンテナが受信している無線WAN基地局からの信号強度を測定してポップアップ・アンテナが筐体から引き出されているか否かを検出することも考えられる。しかし、基地局との距離および電波状態などはユーザの使用環境で皆異なるため、信号強度が弱い場合にそれがポップアップ・アンテナが引き出されていないためか、それとも基地局からの電波が弱いためかを区別することが困難である。
また、ノートPCに取り付けられたアンテナで、同一周波数帯域の送信用アンテナと受信用アンテナとが分かれていれば、特許文献1にある方法を適用することができる。しかし、送信用アンテナと受信用アンテナを1つのアンテナで共用することも多くあり、その場合には特許文献1の方法を適用することはできない。さらに、特許文献2および3にあるようなスイッチをポップアップ・アンテナに取り付けて、筐体から引き出されていない状態を検出することも考えられるが、これだと新たに部品や電気回路を追加する必要があるのでコストアップを招き、既に高密度に部品が実装されている筐体内部のスペースを圧迫する。
そこで本発明の目的は、無線機器に搭載された無線通信システムの状態を特別な装置を用意しないで正確に診断する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、ポップアップ・アンテナを含む無線通信システムの状態を特別な装置を用意しないで正確に診断する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような方法を実行する無線機器およびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
第1の無線通信システムと第2の無線通信システムは、ともにネットワークとの無線通信が可能である。したがって、これらは診断用の無線通信システムを含んでおらず、ともに当該無線機器において実用に供されるものである。第1の無線通信システムと第2の無線通信システムは、異なる周波数帯で無線通信を行う。したがって、相互間で無線通信を行うことはできない。第1の無線通信システムから第1の周波数の基準信号を放射し、第2の無線通信システムによって基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定する。そして、その測定されたスプリアス信号の電力値を評価することによって、第1の無線通信システムからの電波の放射および第2の無線通信システムによる電波の受信がシステムの正常な動作状態の下で行われたか否かを診断する。
スプリアス信号の周波数は、基準信号の周波数に対してn倍の高調波または1/n倍の低調波として放射され、また、スプリアス信号の送信電力は基準信号の送信電力に対して一定の関係で放射される。同一の機器に搭載された2つの無線通信システム間では、アンテナ間の距離が一定になるので、スプリアス信号を受信して電力値を評価することで、無線通信システムの状態を診断することができる。電力値の評価は、第1の無線通信システムと第2の無線通信システムがアンテナの状態も含めて正常に稼働しているときのスプリアス信号の電力値に基づいて設定した基準値と比較することでもよい。
基準信号として変調されていない搬送波を使用すれば、受信する信号の周波数にスプリアス信号のノイズとなる信号が混入しないので望ましい。この診断方法では、評価する電力値が基準信号に対するスプリアス信号の電力値であるか否かを確認することが望ましい。そのためには、第2の無線通信システムの周波数帯に含まれ、かつスプリアス信号の周波数とは異なる周波数の信号の電力値を評価して、スプリアス信号にノイズが重畳していないかどうかを判断するとよい。さらには、基準信号を可変長符合化して放射し、評価するスプリアス信号の電力値が同じ規約で可変長符合化されているか否かを検査するとよい。
このスプリアス信号として、基準信号の周波数のn倍の高調波、もしくは1/n倍の低調波を利用すれば、スプリアス信号の電力が大きく、さらに、基準信号の周波数に対するスプリアス信号の周波数を予測しやすいので望ましい。また、測定された電力値に対して評価が行われた結果に基づいて異常があると判断した場合は、ユーザにメッセージを出力するようにしてもよい。異常の原因としては、アンテナがポップアップ・アンテナである場合にそれが引き出されていないことや、第1の無線通信システムおよび第2の無線通信システムまたはそのいずれかに異常があることが考えられる。したがって、メッセージはユーザに第1または第2の無線通信システムのアンテナを調整するよう促すもの、または無線通信システムに異常があることを示すものなどがある。
本発明により、無線機器に実装された無線通信システムの状態を特別な装置を用意しないで正確に診断する方法を提供することができた。さらに本発明により、ポップアップ・アンテナを含む無線通信システムの状態を特別な装置を用意しないで正確に診断する方法を提供することができた。さらに本発明により、そのような方法を実行する無線機器およびコンピュータ・プログラムを提供することができた。
図1は、本発明の一つの実施の形態にかかるノートPC10の外観を示す斜視図である。図1は、ノートPC10を開いてユーザが使用する状態を示している。また、図1は本発明の説明に直接関係ない部分(たとえばキーボードなど)の記載を簡略化している。ノートPC10は、表面にキーボードおよびポインティング・デバイスを搭載し内部に多くの電子デバイスを収納したメイン筐体11と、液晶ディスプレイ(LCD)15を搭載したディスプレイ側筐体13とで構成される。ディスプレイ側筐体13は、メイン筐体11に対して開閉自在に取り付けられている。ノートPC10を開いてユーザが使用する状態においてディスプレイ側筐体13の上面付近には、無線LANに使用される無線LANアンテナ17が内蔵されている。無線LANアンテナ17は、1つの素子が送信用と受信用とを兼用する。
さらにディスプレイ側筐体13の上面には、無線WANに使用される無線WANアンテナ19が取り付けられる。無線WANアンテナ19は、棒状のロッド18の引き出しおよび収納が自在なポップアップ・アンテナである。無線WANアンテナ19は、ロッド18が筐体から引き出された状態において、所定の性能が得られるように設計されている。図1においては、ロッド18が筐体から引き出された状態を破線で示している。無線WANアンテナ19も、送信用と受信用とを1つの素子が兼用する。また、無線WANアンテナ19は、ロッド18を完全に引き出した状態で固定できるような構造になっている。したがって、無線WANアンテナ19にはロッド18がすべて筐体から引き出された状態と、ロッド18がすべて筐体に収納された状態の2通りの状態だけが存在するものとして、以後の説明を行う。ただし、本発明は、ロッド18が途中で固定できるポップアップ・アンテナに適用することもできる。
図2は、ノートPC10のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。CPU21は、ノートPCの中枢機能を担う演算処理装置で、OS、BIOS、デバイス・ドライバ、あるいはアプリケーション・プログラムなどを実行する。CPU21は、CPUブリッジ23およびI/Oブリッジ25を中心に構成されるチップセットにさまざまなバスを経由して接続された各デバイスを制御する。
CPUブリッジ23は、メイン・メモリ27へのアクセス動作を制御するためのメモリ・コントローラ機能や、CPU21と他のデバイスとの間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータ・バッファ機能などを含む。メイン・メモリ27はCPU21に接続され、CPU21が実行するプログラムの読み込み領域、処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。ビデオ・コントローラ29はCPU21に接続され、ビデオ・チップ(図示せず)およびVRAM(図示せず)を実装しており、CPU21からの描画命令を受けて描画すべきイメージを生成してVRAMに書き込み、VRAMから読み出したイメージを描画データとしてLCD15に送る。
無線LANモジュール31および無線WANモジュール33は、それぞれI/Oブリッジ25に接続される。無線LANモジュール31は、ディスプレイ側筐体13に実装された無線LANアンテナ17に接続され、無線WANモジュール33は、ディスプレイ側筐体13に実装された無線WANアンテナ19に接続される。これによって、無線LANモジュール31および無線WANモジュール33は、それぞれの周波数帯域で無線データ通信を行うことが可能である。
またI/Oブリッジ25は、シリアルATAインターフェイスおよびUSBインターフェイス(図示せず)としての機能も含み、シリアルATAを介してハードディスク・ドライブ(HDD)35、および光学ドライブ(図示せず)などと接続される。HDD35には、OS、デバイス・ドライバ、あるいはアプリケーション・プログラムなどが格納される。さらにI/Oブリッジ25には、LPCバス37を介してエンベデッド・コントローラ39、I/Oコントローラ41などが接続されている。エンベデッド・コントローラ39は電源装置43などを制御し、またI/Oコントローラ41にはキーボードやマウスなどからなる入力部(図示せず)が接続される。
なお、図1および図2は本実施の形態を説明するために、本実施の形態に関連する主要なハードウェアの構成および接続関係を簡略化して記載したに過ぎないものである。ここまでの説明で言及した以外にも、ノートPC10を構成するには多くのデバイスが使われるが、それらは当業者には周知であるので、ここでは詳しく言及しない。図で記載した複数のブロックを1個の集積回路もしくは装置としたり、逆に1個のブロックを複数の集積回路もしくは装置に分割して構成したりすることも、当業者が任意に選択することができる範囲においては本発明の範囲に含まれる。
図3は、本実施の形態に関連するソフトウェアおよびハードウェアの構成を示すブロック図である。HDD35にインストールされたOS103、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101、無線LANドライバ105、無線WANドライバ107は、ノートPC10が起動されるとメイン・メモリ27に読み込まれ、CPU21によって実行される。無線LAN/WAN管理アプリケーション101は、OS103上で実行されるアプリケーション・プログラムであり、メイン・メモリ27に常駐してこれから説明する無線通信システムの診断機能を実行する。なお、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101と各デバイス・ドライバの間のデータもしくはコマンドのやりとりには、すべてOS103が介在する。
無線LANドライバ105は、無線LANモジュール31に対応したデバイス・ドライバである。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、無線LANドライバ105を経由して無線LANモジュール31を制御することにより無線LANへの接続、切断、および再接続などを行うことができる。また、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は無線LANドライバ105を通じて、無線LANモジュール31に現在発信している信号や受信している信号の周波数と電力強度を照会して取得することもできる。なお、無線LANモジュール31と無線LANアンテナ17とを合わせて無線LANシステム30という。
無線WANドライバ107は、無線WANモジュール33に対応したデバイス・ドライバである。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は無線WANドライバ107を通じて無線WANモジュール33を制御することにより無線LANへの接続、切断、および再接続などを行うことができる。また、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は無線WANドライバ107を通じて、無線WANモジュール33に現在発信している信号や受信している信号の周波数と電力強度を照会して取得することもできる。なお、無線WANモジュール33と無線WANアンテナ19とを合わせて、無線WANシステム32という。
本実施の形態では、無線LANは2.4GHz帯(2400〜2500MHz)を使用し、無線WANはGSM850(上り824〜849MHz)の周波数帯を使用する。ただし、これらの周波数帯は本発明を実施する上での一例である。無線LANおよび無線WANは、割り当てられた周波数帯域の中に複数のチャンネルが設定されており、各々のチャンネルには中心周波数と帯域幅が規定されている。無線LANシステム30および無線WANシステム32が放射する信号の周波数は、原則として各々の周波数帯域の中に設定された各チャンネルの周波数に対応する。しかし、無線LANシステム30および無線WANシステム32が受信する信号周波数は、チャンネルに設定された中心周波数に限定されず、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は周波数帯域に含まれる任意の周波数の電波信号を受信し、その周波数の電力強度を取得することができる。また、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は開始位置と終了位置の周波数を指定して、その間の周波数における信号の電力を所定の周波数間隔でスキャンして、周波数毎の受信電力値を取得し周波数特性を求めることができる。
いま、無線WANシステム32が、GSM850の周波数帯域の下限付近にあるチャンネル128に対応する中心周波数が824.2MHzの信号を既定の出力で放射するものとする。この信号は搬送波のみであり、変調による周波数成分を含まない。無線LANシステム30は、周波数帯域が異なるので、この824.2MHzの信号を直接受信することはない。しかし、824.2MHzの信号の無線WANアンテナ19からの放射に伴って、必要周波数帯の外側の周波数帯域からスプリアス信号も同時に放射される。824.2MHzの信号は変調による周波数成分を含まないので、第n高調波もしくは第1/n低調波が他の周波数成分とは区別できるように発生する。そして、824.2MHzの第3高調波である2472.6MHzの信号は、本実施の形態の無線LANで使用される周波数帯域に含まれるので、無線LANシステム30によって受信することが可能である。
なお、WRC(世界無線通信会議)において無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則が改正されたことを受けて、日本国内では平成17年12月に無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示が改正されている。その中では、必要周波数帯域の外に生じた発射を総称して不要発射といい、不要発射の中で帯域外発射とスプリアス発射とを定義している。しかし、本明細書においては、必要周波数帯域以外に発射された信号を総称してスプリアス信号という。したがって、n次高調波および1/n次低調波は、次数に限らずいずれもスプリアス信号である。
無線WANモジュール33、無線WANアンテナ19、無線LANモジュール31および無線LANアンテナ17は、すべてノートPC10に実用の無線システムとして搭載されているものであり、無線通信システムの診断用に搭載するものではない。無線WANアンテナ19の送信電力とアンテナ利得をそれぞれPt、Gtとし、無線LANアンテナ17の受信電力とアンテナ利得をそれぞれPr、Grとし、両アンテナ間の伝搬損失をLpとすれば、Pr=Pt−Lp+Gt+Grの関係になる。
無線WANアンテナ19が、引き出された状態と収納された状態では、アンテナ利得Gtが変化するが、その他の値はほとんど変化しない。無線WANアンテナ19と無線LANアンテナ17は同じディスプレイ側筐体13に取り付けられ、その間の距離および両者の位置関係は常に一定である。そのため、無線WANシステム32と無線LANシステム30が正常に稼働し、かつ無線WANアンテナ19から放射される824.2MHzの信号が既知の送信電力Ptで安定していれば、無線LANアンテナ17によって受信された2472.6MHzのスプリアス信号の受信電力Prも一定の値で安定したものになるはずである。
ここで無線WANシステム32が正常に稼働することの意味には、無線WANアンテナ19のロッド18が完全に引き出されている状態を含む。また、無線WANシステム32および無線LANシステム30またはそのいずれか一方が正常に稼働していない場合は、受信電力Prは正常に稼働していたときの受信電力Prよりも低下する。本発明において無線通信システムの状態を診断するために、スプリアス信号の受信電力の大きさを利用する。
図4および図5は、無線LANアンテナ17によって受信されたスプリアス信号の受信電力を測定した結果を表す図である。図4および図5は、いずれも同一の出力で824.2MHzの送信信号(以後基準信号という。)を、無線WANアンテナ19から既定の送信電力で出力し、同時に無線LANアンテナ17および無線LANモジュール31によって受信された受信信号の受信電力値を、2457±20MHzの範囲で所定の周波数間隔でスキャンして得た受信特性である。図4は無線WANアンテナ19のロッド18を収納した状態で測定し、図5は無線WANアンテナ19のロッド18を引き出した状態で測定したものである。
図4および図5のいずれも、無線LANの2.4GHz帯のチャンネル10(2457±11MHz)で使用される受信信号の波形に対応する波形201が観測されているが、2472.6MHz付近にチャネルの信号の波形から孤立したピーク203が観測されている。このピーク203が、無線WANアンテナ19から放射された基準信号の第3高調波の受信電力と考えられる。波形201は図4と図5との間でほぼ同一であるが、ピーク203の受信電力値は、ロッド18が収納されている状態の図4では−110dBm近辺であるのに対して、ロッド18が引き出されている状態の図5では−100dBm近辺である。このとき上述の式において、図4と図5の間には、ロッド18の状態以外には変化はないと考えることができるので、ロッド18が収納されている状態と引き出されている状態との間で、ピーク203の受信電力値には約10dBm程度の違いが発生していると言うことができる。
したがって、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、無線LANアンテナ17によって受信された2472.6MHz近辺の受信電力値を無線LANモジュール31に照会して取得し、それがたとえばすべてが正常に稼働するときの無線LANアンテナ17の受信電力値(−100dBm)とロッド18が収納されているときの無線LAN17の受信電力値(−110dBm)の中間値である−105dBmの基準値207以上であれば、無線WANシステム32および無線LANシステム30に関わるデバイスすべてが正常に稼働し、かつロッド18が引き出されている状態であると判断することができる。もし照会して取得した受信電力値が基準値207を下回っていれば、それはロッド18が引き出されていないか、あるいは無線WANシステム32および無線LANシステム30またはいずれか一方に異常があると考えられる。なお、基準値207は、同一型式の無線通信システムを搭載した複数の無線機器における受信電力の実測値に基づいて決定することができる。
この、無線WANアンテナ19から送信した基準信号に対するスプリアス信号を無線LANシステム30によって受信し、その受信電力によって無線WANシステム32および無線LANシステム30を診断する方法が利用される場面は、主に2通りが考えられている。一つは、ノートPC10の製造工場において、無線WANモジュール33、無線WANアンテナ19、無線LANモジュール31、無線LANアンテナ17などの、無線WANシステム32および無線LANシステム30に関わるデバイスの組み立てを検査する場面である。この場面においては、必ず無線WANアンテナ19のロッド18が引き出されている状態で測定を行うことを検査工程の標準とする。したがって、この状態でスプリアス信号の受信電力値が基準値207を下回れば、無線WANシステムおよび無線LANシステムまたはそのいずれかに異常があると判断することができる。
もう一つは、検査を経て出荷されたノートPC10をユーザが使用している場面である。無線LANシステム30と無線WANシステム32がいずれもそれぞれのネットワークとの間で通信を行っていない状態であれば、任意のタイミングで診断を開始することができる。この状態でスプリアス信号の受信電力値が基準値207を下回った場合の原因の1つは、ロッド18が引き出されていないことである。その場合はユーザにメッセージを送ってロッド18が引き出されているか否かを確認させ、引き出されていないときは引き出させるように促す。そして、ロッド18が引き出されているにもかかわらずスプリアス信号の受信電力値が基準値207未満の場合に、無線WANシステム32および無線LANシステム30に関わるデバイスのいずれかに故障の疑いがあること示すメッセージをユーザに送ることで、ユーザは的確な対応をすることができる。
図6は、本実施の形態において無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101が実行する処理の一例を表すフローチャートである。この処理は、無線WANシステム32および無線LANシステム30のいずれもが、ネットワークと通信をしていないタイミングで行われる。ここでは、ノートPC10をユーザが使用している場面を前提とし、無線LANシステム30が動作を停止している状態で、無線WANシステム32がネットワークと通信を開始する直前のタイミングで処理を開始する(ブロック501)。他には、ノートPC10の電源が投入されてOS103が起動された直後に処理を開始するようにしてもよい。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はあらかじめ基準値207を獲得しているものとする。
無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、ブロック503で無線WANシステム32に、基準値207を獲得したときと同じ周波数(ここでは824.2MHz)と送信電力の基準信号を送信させる。この基準信号は、データ信号で変調されていない搬送波である。無線WANシステム32は、この搬送波をモールス符号のように可変長符号化して送るようにしてもよい。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、ブロック504で無線LANシステム30に基準信号に対するスプリアス信号(ここでは基準周波数の第3高調波の周波数である2472.6MHz)の周波数を含むチャネルを使用して、その周波数帯域を所定の周波数間隔でスキャンさせ基準信号に対するスプリアス信号を探索させる。このとき、基準信号が可変長符合化されていれば、探索した信号が同じパターンで可変長符合化された信号であるか否かを確認して、基準信号に対するスプリアス信号であることを確認することができる。
無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、ブロック505で無線LANシステム30に、スプリアス信号の受信電力を測定させてその値を取得する。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、ブロック507で取得したスプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えているか否かを判断し、超えていればブロック509で無線WANシステム32による通信を開始して処理を終了する(ブロック521)。
ブロック507で、取得したスプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えていなければ、無線LAN/WAN管理アプリケーション101は、ブロック511で、ユーザに「無線WANのポップアップ・アンテナは引き出されていますか?NOの場合はポップアップ・アンテナを引き出してください。」と照会するメッセージをLCD15に表示する。ユーザは、メッセージが表示されたときのポップアップ・アンテナの状態を確認して、メッセージに対してYESまたはNOを入力し、さらにNOを入力する場合はポップアップ・アンテナを引き出す。NOが入力された場合、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はブロック513で再びスプリアス信号の受信電力値を取得する。このとき再度ブロック504で説明したスプリアス信号の確認手順を実行してもよい。
ブロック515では、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はスプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えているか否かを判断する。ロッド18が引き出されたことにより、スプリアス信号の受信電力値が基準値207を超える状態になれば、ブロック509で無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は無線WANシステム32による通信を開始して処理を終了する(ブロック521)。ブロック515でスプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えなければ、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はユーザがポップアップ・アンテナを引き出すまでの時間を考慮して、ブロック513〜517を一定回数または一定時間繰り返し、スプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えるまで待つ。
ブロック511で、YESが入力されたにもかかわらず取得したスプリアス信号の受信電力が基準値207を超えない場合は、無線WANシステム32および無線LANシステム30またはそのいずれかにポップアップ・アンテナに引き出し操作以外の異常があると考えられるので、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はブロック519で「通信系統に異常があります」のメッセージをLCD15に表示し、無線WANシステム32の通信を開始せずに処理を終了する(ブロック521)。ブロック517で、ブロック513〜517を一定回数または一定時間繰り返してもスプリアス信号の受信電力値が基準値207を超えない場合も、同じように無線WANシステム32および無線LANシステム30またはそのいずれかに異常があると判断して、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101はブロック519に進んで異常のメッセージを表示し、無線WANシステム32の通信を開始せずに処理を終了する(ブロック521)。
本実施の形態は、無線WANシステム32と無線LANシステム30が正常に稼働し、かつ無線WANアンテナ19のロッド18が引き出されている状態であれば、無線WANアンテナ19から放射された基準信号に対するスプリアス信号は、無線LANシステム30によって一定の受信電力で受信されることが前提となっている。しかし、ノートPC10の使用環境によっては、無線LANシステム30が受信しようとしているスプリアス信号と同じもしくは近接した周波数帯域に、外部からノイズが混入することがある。本実施の形態で使用する2.4GHz帯の無線LANでは、たとえば電子レンジ、医療機器などがそのようなノイズの発生源となりうる。
図7は、無線LANアンテナ17によって受信されたスプリアス信号の受信電力とノイズの受信電力の関係を説明する図である。受信電力としては図4および図5と同じ波形201とピーク203が観測されるが、ピーク203の周波数f1を含む周波数範囲に、外部からのノイズ205が混入している。このようなノイズが混入していると、図6で示したスプリアス信号の受信電力値を基準値207と比較して無線WANシステム32および無線LANシステム30の状態を診断する処理を行うことができない。
スプリアス信号によるピーク203が観測される周波数範囲は、周波数f1を含む10MHz以下の比較的狭い範囲である。それに対して電子レンジなどのノイズ205の周波数範囲は、一般的に数十MHz以上の比較的広い範囲である。そこで、周波数f1の周辺で、かつピーク203の周波数範囲に含まれない別の周波数f2における受信電力値を取得し、この受信電力値を基準値209と比較する。基準値209は、ピーク203に対する基準値207よりは小さい値であり、周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より小さければノイズ205の影響は問題とはならないと判断できる値である。
周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より小さければ、ノイズ205の影響はないものと判断して、周波数f1の信号の受信電力値と基準値207を比較して無線WANシステム32および無線LANシステム30の状態を診断することができる。しかし周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より大きければ、ノイズ205の影響のため、この方法では無線WANシステム32および無線LANシステム30の状態を診断することができないので、判断を保留する必要がある。
図8は、本実施の形態において無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101が実行する処理の別の一例を表すフローチャートである。このフローチャートは、図6で示したフローチャートとは多くの処理が同一であるので、同一の処理には同一の参照番号を付けて説明を省略する。図8のフローチャートでは、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101がブロック551で基準信号に対するスプリアス信号の周波数f1の近辺にあり、スプリアス信号の周波数帯からわずかに外れた周波数f2の信号の受信電力を測定する。無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は、ブロック553で、測定した周波数f2の信号の受信電力値を基準値209と比較する。
周波数f2の信号の受信電力値が基準値より小さい場合は、ノイズの影響はないものと判断してブロック507に移行する。周波数f2の信号の受信電力値が基準値より大きい場合は、ブロック551に戻ってブロック553を繰り返しノイズ・レベルが低減するまで待ったり、所定時間経過してもノイズ・レベルが低減しない場合は診断を中止したりしてもよい。この場合は、無線WANシステム32または無線LANシステム30の診断ができないということだけなので、ブロック509に移行して無線WANシステム32による無線通信を開始するようにしてもよい。ノイズの有無を判断するための周波数f2は単一の値だけではなく異なる複数の値を選択したり、所定の範囲をスキャンすることで選択したりしてもよい。さらに、無線LAN/WAN接続管理アプリケーション101は無線WANシステム32および無線LANシステム30をそれぞれ制御できるので、無線WANシステム32の送信電力を一時停止し、この期間に無線LANシステム30で周波数f1の信号の受信電力値を取得し、取得した受信電力値を基準値209と比較することによりノイズの有無の判断をすることもできる。
以上で述べた実施例は、GSM850の無線WANと2.4GHz帯の無線LANとを使用し、無線WAN側で824.2MHzの基準信号を放射し、無線LAN側でその第3高調波である2472.6MHzの信号の受信電力値を取得するという形で行った。しかし、本発明の実施にあたっては、この実施例の周波数帯域に限定されるものではない。たとえば、実施例とは逆に、無線LANシステム30側で2.4GHz帯無線LANの第13チャンネルの中心周波数に対応する2472MHzの基準信号を放射し、無線WANシステム32でその第1/3低調波である824MHzの信号の受信電力値を取得するという形で行うこともできる。
無線通信で適用される規格、および周波数の割り当ては国や地域、および通信事業者などによって異なる。たとえばGSM850の周波数帯域は現在のところ北米地域で割り当てられているが、それ以外の各国では割り当てられていない。従って、本発明を実施するにあたっては、ノートPC10を使用する国と地域、および通信事業者に合わせて、使用する基準信号およびそのスプリアス信号の周波数を決定する必要がある。基準信号の周波数は、その無線モジュールが対応する通信規格に基づいて決める必要があるので、割り当てられた周波数帯域の中で基準信号の周波数として選択することが困難な周波数も存在する。しかし、受信側のシステムがスプリアス信号を受信するときには、受信側のシステムに割り当てられた周波数帯域の周波数をスキャンして、任意の受信電力値を取得することができる。
日本では、KDDI株式会社にはCDMA2000シリーズ用に815〜830MHzの発信周波数帯域が割り当てられている。この発信周波数帯域を3倍すると2445〜2490MHzとなるので、この帯域から発信された信号の第3高調波はすべて2.4GHz帯(2400〜2500MHz)に含まれる。またNTTドコモ株式会社にはW−CDMA用に830〜845MHzの発信周波数帯域が割り当てられている。この発信周波数帯域を3倍すると2490〜2535MHzとなるので、この帯域から発信された信号の第3高調波は一部が2.4GHz帯に重なる。
したがって、前述の実施例における北米向けGSM850の無線WANを日本向けCDMA2000シリーズもしくはW−CDMAに置き換えたとしても、第3高調波が2.4GHz帯に含まれるように基準信号の発信周波数を選択すれば、前述の実施例と全く同様にして本発明を実施することができる。また、日本ではW−CDMA用に1749.9〜1784.9MHz、W−CDMA用およびCDMA2000シリーズ用に1925〜1980MHzの発信周波数帯域も割り当てられているが、これらの発信周波数帯域の第3高調波は5GHz帯無線LANモジュールの受信可能範囲である5150〜5845MHzに含まれたり一部重なったりするので、同じように基準信号の発信周波数を選択して本発明を実施することができる。
また、無線LANおよび無線WAN以外にも、ブルートゥース(登録商標)、ワンセグ、UWBなどを本発明に適用することも可能である。特にUWBは、米国では3.1〜10.6GHzで許可され、日本では3.4〜4.8GHzおよび7.25〜10.25GHzで許可される見込みなので、広い周波数帯域が使用可能であり、UWBを利用して他の帯域で発信された信号のスプリアス信号を受信するようにすれば、より多くの種類の無線通信に本発明を適用することができる。たとえばWiMAXで割り当てられている2.3〜2.4GHz(2.5GHz帯)、2.5〜2.7GHz(2.5GHz帯)、3.3〜3.8GHz(3.5GHz帯)などといった周波数帯域でもUWBでスプリアス信号を受信することにより、本発明を適用することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
周波数帯域の異なる複数の無線通信システムを備える無線機器において利用可能である。
本発明の実施の形態にかかるノートPCの外観を示す斜視図である。 本実施の形態にかかるノートPCのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に関連するソフトウェアおよびハードウェアの構成を示すブロック図である。 無線WANアンテナのロッドが収納されている状態で、無線LANアンテナによって受信されたスプリアス信号の受信電力を測定した結果を示すグラフである。 無線WANアンテナのロッドが引き出されている状態で、無線LANアンテナによって受信されたスプリアス信号の受信電力を測定した結果を示すグラフである。 本実施の形態において無線LAN/WAN管理アプリケーションが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 外部からノイズが混入した場合に、無線LANアンテナによって受信されるスプリアス信号の受信電力を説明するである。 本実施の形態において無線LAN/WAN管理アプリケーションが実行する処理の別の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ノートPC
11…メイン筐体
13…ディスプレイ側筐体
17…無線LANアンテナ
18…ロッド
19…無線WANアンテナ
30…無線LANシステム
31…無線LANモジュール
32…無線WANシステム
33…無線WANモジュール
101…無線LAN/WAN管理アプリケーション
103…OS
105…無線LANドライバ
107…無線WANドライバ
201…波形
203…ピーク
205…ノイズ

Claims (14)

  1. ネットワークとの無線通信が可能な第1の無線通信システムと前記第1の無線通信システムとは異なる周波数帯でネットワークとの無線通信が可能な第2の無線通信システムとを搭載する無線機器において、無線通信システムの状態を診断する方法であって、
    前記第1の無線通信システムから第1の周波数の基準信号を放射するステップと、
    前記第2の無線通信システムが前記基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定するステップと、
    前記測定されたスプリアス信号の電力値を評価するステップと
    を有する診断方法。
  2. 前記基準信号が変調されていない搬送波である請求項1に記載の診断方法。
  3. 前記評価するステップが、前記評価するスプリアス信号の電力値が前記基準信号に対するスプリアス信号の電力値であるか否かを確認するステップを有する請求項1または請求項2のいずれかに記載の診断方法。
  4. 前記評価するステップが、前記第2の無線通信システムの周波数帯に含まれ前記スプリアス信号の周波数とは異なる周波数の信号の電力値を評価するステップを含む請求項1〜請求項3のいずれかに記載の診断方法。
  5. 前記放射するステップが、前記基準信号を可変長符合化して放射するステップを含み、前記評価するステップが、前記評価するスプリアス信号の電力値が前記可変長符合化されているか否かを検査するステップを含む請求項1〜請求項4のいずれかに記載の診断方法。
  6. 前記スプリアス信号の周波数がnを整数としたとき前記基準信号の周波数のn倍または前記基準信号の周波数の1/n倍である請求項1〜請求項5のいずれかに記載の診断方法。
  7. 前記評価するステップに応答して前記第1の無線通信システムまたは前記第2の無線通信システムのアンテナを調整するようユーザに促すメッセージを出力するステップを含む請求項1〜請求項6のいずれかに記載の診断方法。
  8. 前記評価するステップに応答して無線通信システムの異常を示すメッセージを出力するステップを含む請求項1〜請求項7のいずれかに記載の診断方法。
  9. 第1のアンテナと該第1のアンテナに接続された第1の無線モジュールを含みネットワークとの無線通信が可能な第1の無線通信システムと、
    第2のアンテナと該第2のアンテナに接続された第2の無線モジュールを含み前記第1の無線通信システムとは異なる周波数帯でネットワークとの無線通信が可能な第2の無線通信システムと、
    前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムと接続され、前記第1の無線モジュールに対して第1の周波数の基準信号を放射するよう指示し、前記第2の無線モジュールに対して前記基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定するように指示し、前記スプリアス信号の電力値を基準値と比較する制御部と
    を有する無線機器。
  10. 前記第1の無線モジュールが無線LANまたは無線WANに対応し、前記第2の無線モジュールが無線WANまたは無線LANに対応する請求項9に記載の無線機器。
  11. 前記第1のアンテナがポップアップ・アンテナであり、前記制御部は前記スプリアス信号の電力値が前記基準値より低い場合に前記第1のアンテナを引き出すようユーザに促すメッセージを出力し、前記第1のアンテナが引き出されているにも関わらず前記スプリアス信号の電力値が前記基準値より低い場合に無線通信システムが故障しているメッセージを出力する請求項9または請求項10に記載の無線機器。
  12. 前記制御部は、前記第1の無線モジュールおよび前記第2の無線モジュールの双方が通信を停止している間に、前記第1の無線モジュールに対して前記基準信号を放射するよう指示し、かつ前記第2の無線モジュールに対して前記基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定するよう指示する請求項9〜請求項11のいずれかに記載の無線機器。
  13. 前記制御部は、前記第2の無線モジュールに対して前記スプリアス信号の電力を測定するために前記第2の無線通信システムの周波数帯域をスキャンさせる請求項9〜請求項12のいずれかに記載の無線機器。
  14. ネットワークとの無線通信が可能な第1の無線通信システムと前記第1の無線通信システムとは異なる周波数帯でネットワークとの無線通信が可能な第2の無線通信システムとを搭載するコンピュータに、
    前記第1の無線通信システムから第1の周波数の基準信号を放射させる機能と、
    前記第2の無線通信システムに前記基準信号に対するスプリアス信号の電力を測定させる機能と、
    前記測定されたスプリアス信号の電力を評価させる機能と
    を実現させるコンピュータ・プログラム。
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JP2016220039A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 富士通株式会社 アンテナケーブル接続確認方法及び通信装置

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