JP2009017098A - 色変換装置、色変換プログラム、画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 色変換装置を3次元直交座標系のRGB色空間に格子点が色相ごとに均等に配置された色変換テーブルを作成し、作成された色相ごとの格子点に対応する色変換テーブルを用いて、入力されたRGB形式の画像データをCMYK形式に色変換する構成とする。
【選択図】 図1
Description
上記従来技術のように、立方格子状に格子点を配置した場合、格子点を色空間内に均等に配置することが可能である。
A{Ar,Ag,Ab}=aWh{1,1,1}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cGry{α,α,α} (式1a)
及び、灰色点Gry、黒点Bk及び彩度飽和点群の任意点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1b:
A{Ar,Ag,Ab}=a Gry{α,α,α}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cBk{0,0,0} (式1b)
(式1a、式1b中、A{Ar,Ag,Ab}は点AのRGB色値を表し、Ar、Ag、Abはそれぞれ点AにおけるR、G、B成分の色値を表す。Wh、PiおよびBkもこれに準じて表記している。0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、a+b+c=1であり、a,b,cはそれぞれ、これらの条件を満たしつつ、等差数列をなす係数である。αは0<α<1の範囲の値である。)
で計算される格子点群を算出することを特徴とする。
A{Ar,Ag,Ab}=aWh{1,1,1}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cGry{α,α,α} (式1a)
及び、灰色点Gry、黒点Bk及び彩度飽和点群の任意点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1b:
A{Ar,Ag,Ab}=a Gry{α,α,α}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cBk{0,0,0} (式1b)
(式1a、式1b中、A{Ar,Ag,Ab}は点AのRGB色値を表し、Ar、Ag、Abはそれぞれ点AにおけるR、G、B成分の色値を表す。Wh、PiおよびBkもこれに準じて表記している。0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、a+b+c=1であり、a,b,cはそれぞれ、これらの条件を満たしつつ、等差数列をなす係数である。αは0<α<1の範囲の値である。)
で計算される格子点群を算出するものとして機能することを特徴とする。
(実施形態1)
図2は、RGB色空間を表した説明図である。このRGB色空間は、3次元直交座標系の色空間であり、白、黒、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄をそれぞれ表す点Wh、Bk、Rd、Gr、Bl、Cy、Mg、Yeが立方体の各頂点に当たる座標に位置する。更に、線分WhBk上の任意の位置に当たる座標に灰色を表す点Gryを配置する。(以下、これらの座標に当たる点を「色の基準点」と記述し、特に個別の色(例えば赤)を示すときは「赤の基準点」の如く記述する。また、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄の基準点を「色の基準6格子点」と総称する。)
ここで、RGB色空間内における任意の点YのRGB色値をY{Yr,Yg,Yb}と表すものすると、色の基準点のRGB色値は以下の様になる。(Yr、Yg、Ybはそれぞれ点YにおけるR、G、B成分の色値(RGB色空間内の座標に相当する。)を表す。RGB色空間内の点Y以外の点についても、点Yの場合に準じた表記とする。以降についても同様。)
白:Wh{1,1,1]、黒:Bk{0,0,0}、赤:Rd{1,0,0}、青:Bl{0,0,1}、緑:Gr{0,1,0}、シアン:Cv{0,1,1}、マゼンタ:Mg{1,0,1}、黄:Ye{1,1,0}、灰色:Gry{α,α,α}(但し、0<α<1である。)
図3は、放射格子状色変換テーブルを作成する処理フローである。
次に、格子点配置部102は、図5に示すように、彩度飽和点群Pの任意の点Pi(1≦i≦24)と点Whと点Gryとの3点からなる三角形において式1aで計算される点群、及び点Pi(1≦i≦24)と点Bkと点Gryとの3点からなる三角形において式1bで計算される点群(これらの点群の任意の格子点をAと記述する。)を算出する。(ステップS2)
A{Ar,Ag,Ab}=aWh{1,1,1}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cGry{α,α,α} (式1a)
A{Ar,Ag,Ab}=a Gry{α,α,α}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cBk{0,0,0} (式1b)
(式1中、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、a+b+c=1であり、a,b,cはそれぞれ、これらの条件を満たしつつ、等差数列をなす係数である。)
図5の例では、色の基準6格子点の間を4等分しており、彩度飽和点群Pの任意の点Piの色値はPi{0,1,0.75}、点Gryの色値はGry{0.5,0.5,0.5}である。従って、a、b、cはそれぞれ、式1かっこ書きの条件を満たすように0.25刻みの値を採り、式1aと式1bのそれぞれにおいて15個の点群(Wh、BkおよびPiを含む。図6および図7)、両者を併せて30個の点群が計算される(図8)。この30点は、点Piを彩度を最大とする同一の色相の格子点群となる。また、α=0.5なので、上記30点は均一な密度でRGB色空間内に配置されることになる。
A{Ac,Am,Ay,Ak}=A{(1-Ar-Ak)/(1-Ak),(1-Ag-Ak)/(1-Ak),(1-Ab-Ak)/(1-Ak),min(1-Ar,1-Ag,1-Ab)} (式2)
(式2中、Ac、Am、Ay、Akはそれぞれ点AにおけるC、M、Y、K成分の色値を表す。min(1-Ar,1-Ag,1-Ab)は1-Ar、1-Ag及び1-Abの内、最小値を表す。)
式2において、格子点配置部102は、まずAk値を求め、次いでAc、Am及びAyを算出する。すなわち、式2−2では、A{Ar,Ag,Ab}に対応するC、M及びYの色値を求めてその最小値(C、M及びY成分の色値の重なり)をAk(点AにおけるK成分の色値)とする。そして、Akを求めるために算出したC、M、Y成分の色値からAkを差し引いて補正することにより、Ac、Am及びAyをそれぞれ求める。いわゆる、下地除去(UCR:Under Color Removal)による変換方法の例である。
(実施形態2)
図12は、入力されたRGB形式の画像データをCMYK形式に色変換する処理フローである。
色変換処理部104は、入力された上記画像データの各画素XのRGB色値をCMYK色値に変換する。このとき、色変換するために着目した画素が放射状格子点群の何れかの格子点に相当するものであれば(ステップS12でYes)、色変換処理部104は放射状格子色変換テーブルを用いて、当該画素のRGB色値をCMYK色値に色変換する。(ステップS13)
逆に、着目した画素が放射状格子点群の何れの格子点にも相当しなければ(ステップS12でNo)、色変換処理部104は当該画素のCMYK色値を補間して求める。(ステップS14)詳細については以下に説明する。
次いで、線分WhBkから見たこの垂線の方向ベクトルpを、式5により求める。
続いて、基準点Rd{1,0,0}から線分WhBkに下ろした垂線(図13)の線分WhBkからみた方向ベクトルqを、式6により求める。
ここで、方向ベクトルpと方向ベクトルqとの角度が点Xの色相角HueXとなる(図14)。点Xの色相角は式7で表される。
色変換処理部104は、式7により点Xの色相角HueXを算出し、色相別放射状格子点群の中から、色相角HueXを挟む色相角を有する2つの格子点群I、Jを抽出する。
(式8中、Knは仮想格子点群Kの内、点Xに距離的に近い格子点を示す。Knのnは1から仮想格子点群Kの格子点数までの整数を示し、色相毎に層別して線分WhBkに水平な成分または垂直な成分により層別した順番を示す。(図15の例ではn=vまたはn=w(1≦v≦nmax-1の整数。1≦w≦nmax-1の整数。nmaxはnの最大値を示す。)Oinは点Inから線分WhBkへ下ろした垂線の足を、Ojnは点Inから線分WhBkへ下ろした垂線の足を示す。|OinIn|は点Oinと点Inとの距離、|OjnJn|は点Ojnと点Inとの距離をそれぞれ示す。また、点In、点Jnのnは点Knのnに対応しており、点In、点Jnを送別した順番は点Knの場合と同じである。)
また、色変換処理部104は、式9により、仮想格子点群KのCMYK値を求める。
(式9中、Knは仮想格子点群Kの内、点Xに距離的に近い格子点を示す。Knのnは1から仮想格子点群Kの格子点数までの整数を示し、色相毎に層別して線分WhBkに水平な成分または垂直な成分により層別した順番を示す。(図15の例ではn=vまたはn=w(1≦v≦nmax-1の整数。1≦w≦nmax-1の整数。nmaxはnの最大値を示す。)Oinは点Inから線分WhBkへ下ろした垂線の足を、Ojnは点Inから線分WhBkへ下ろした垂線の足を示す。Knc、Knm、Kny、Knkはそれぞれ点KnにおけるC、M、Y、K成分の色値を表す。点In、点JnのC、M、Y、K成分の色値についても点Knに準じた表記とする。|OinIn|は点Oinと点Inとの距離、|OjnJn|は点Ojnと点Inとの距離をそれぞれ示す。また、点In、点Jnのnは点Knのnに対応しており、点In、点Jnを送別した順番は点Knの場合と同じである。)
色変換処理部104は、仮想格子点群Kにおいて、近隣の3点により三角形により領域分割された三角形群を形成する(図16)。図16は、仮想格子点群Kが形成された平面の法線方向から眺めた図であり、図15を眺めている方向とは垂直な方向から眺めたものとなる。図16で示されるように、仮想格子点群Kは点Wh、点Bkおよび点KP(仮想格子点群Kの内、彩度が最大となる点)を頂点とする三角形を構成する。
(式10中、S1は三角形XKv+1Kwの、S2は三角形XKvKwの、S3は三角形XKvKv+1の点X包含三角形に対する面積比をそれぞれ示す。Xc、Xm、Xy、Xkはそれぞれ点XにおけるC、M、Y、K成分の色値を表す。点Kv、点Kv+1、点KwのC、M、Y、K成分の色値についても点Xに準じた表記とする。以降についても同様。)
なお、点X包含三角形を抽出する際に、点Xが三角形の各辺上と一致する場合には、点X包含三角形が複数存在する事になる。その場合は、抽出された点X包含三角形の中から、任意の三角形を選択しても良いし、重心を計算して点Xに対し最も距離的に近い重心の三角形を選択するでも良い。あるいは、各点X含有三角形により演算された値の平均値を使用しても良い。
色変換処理部104は、画像情報入力部101が入力した画像データの全画素について順次、ステップS11〜S15の処理を繰り返して色変換を実行する。
(実施形態3)
実施形態2において、点X包含三角形及び各小三角形の面積を、RGB色空間にて算出したが、実施形態3においては、CIE-XYZ色空間にて算出する。具体的には、図19において、点X、点Kv、点Kv+1、KwのそれぞれのRGB色値からXYZ色値を算出し、CIE-XYZ色空間における点Xと点Kv、点Xと点Kv+1、点Xと点Kw間の距離より、実施形態2と同様にして点X包含三角形及び各小三角形の面積を求めればよい。
Y=0.212671R+0.71516G+0.072169B
Z=0.019334R+0.119193G+0.950227B
以上、式10。
(式10中、X、Y、ZはそれぞれCIE-XYZ色空間におけるX、Y、Z成分の色値を示す。R、G、BはそれぞれRGB色空間におけるR、G、B成分の色値を示す。また、式10はD65相当のXYZ色値に変換する場合のものである。)
X=0.441078R+0.366337G+0.108901B
Y=0.243289R+0.714293G+0.0313847B
Z=0.0150082R+0.13285G+0.711674B
以上、式11。
(式11中、X、Y、ZはそれぞれCIE-XYZ色空間におけるX、Y、Z成分の色値を示す。R、G、BはそれぞれRGB色空間におけるR、G、B成分の色値を示す。また、式10はD50相当のXYZ色値に変換する場合のものである。)
なお、点X包含三角形を抽出する際に、点Xが三角形の各辺上と一致する場合は、実施形態2と同様に処理すればよい。
(実施形態4)
実施形態2において、点X包含三角形及び各小三角形の面積を、RGB色空間にて算出したが、実施形態4においては、CIE-Lab色空間にて算出する。具体的には、図19において、点X、点Kv、点Kv+1、KwのそれぞれのRGB色値から実施形態3と同様にして、XYZ色値を算出し、算出されたXYZ色値からCIEが定めたXYZ-Lab変換式を用いてLab色値を算出する。そして、CIE-Lab色空間における点Xと点Kv、点Xと点Kv+1、点Xと点Kw間の距離より、実施形態2と同様にして点X包含三角形及び各小三角形の面積を求めればよい。
(実施形態5)
実施形態2において、点X包含三角形及び各小三角形の面積を、RGB色空間にて算出したが、実施形態4においては、CIE-Luv色空間にて算出する。具体的には、図19において、点X、点Kv、点Kv+1、KwのそれぞれのRGB色値から実施形態3と同様にして、XYZ色値を算出し、算出されたXYZ色値からCIEが定めたXYZ-Luv変換式を用いてLuv色値を算出する。そして、CIE-Luv色空間における点Xと点Kv、点Xと点Kv+1、点Xと点Kw間の距離より、実施形態2と同様にして点X包含三角形及び各小三角形の面積を求めればよい。
102 格子点配置部
103 記憶部
104 色変換処理部
105 画像情報出力部
Claims (6)
- RGB形式の画像データを入力する画像情報入力部と、
3次元直交座標系のRGB色空間に格子点が色相ごとに配置された色変換テーブルを作成する格子点配置部と、
上記色変換テーブルを用いて上記画像データをCYMK形式に色変換する色変換処理部とを有し、
上記格子点配置部は、RGB色空間内の灰色点Gry、白点Wh及び彩度飽和点群の任意点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1a:
A{Ar,Ag,Ab}=aWh{1,1,1}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cGry{α,α,α} (式1a)
及び、灰色点Gry、黒点Bk及び上記点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1b:
A{Ar,Ag,Ab}=a Gry{α,α,α}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cBk{0,0,0} (式1b)
(式1a、式1b中、A{Ar,Ag,Ab}は点AのRGB色値を表し、Ar、Ag、Abはそれぞれ点AにおけるR、G、B成分の色値を表す。Wh、PiおよびBkもこれに準じて表記している。0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、a+b+c=1であり、a,b,cはそれぞれ、これらの条件を満たしつつ、等差数列をなす係数である。αは0<α<1の範囲の任意の値である。)
で計算される格子点群を算出することを特徴とする色変換装置。 - 上記画像データを構成する画素の内、着目した画素のRGB色空間内の位置が上記格子点群の何れかの格子点に相当するものであれば、上記色変換処理部は、上記色変換テーブルを用いて、当該画素のRGB色値をCMYK色値に色変換し、
着目した画素のRGB色空間内の位置が放射状格子点群の何れの格子点にも相当しなければ、格子点配置部は、その画素の位置を挟む2つの色相に配置された格子点群から、その画素を含む色相の仮想の格子点群を形成し、
色変換処理部は、上記仮想格子点群の内、その画素に距離的に近い3点のCMYK色値を、その画素の位置を挟む2つの色相に配置された格子点群のCMYK色値から算出し、
その画素のRGB色値を、上記その画素に距離的に近い3点のうちの2点とその画素が位置する点からなる3つの小三角形の面積比により補間してCMYK色値に変換することを、
全ての画素について順次行なうことを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。 - 上記小三角形の面積をCIE-XYZ色空間、CIE-Lab色空間又はCIE-Luv色空間にて算出することを特徴とする請求項2に記載の色変換装置。
- コンピュータを
RGB形式の画像データを入力する画像情報入力手段と、
3次元直交座標系のRGB色空間に格子点が色相ごとに配置された色変換テーブルを作成する格子点配置手段と、
上記色変換テーブルを用いて上記画像データをCYMK形式に色変換する色変換処理手段として機能させ、
上記格子点配置手段は、RGB色空間内の灰色点Gry、白点Wh及び彩度飽和点群の任意点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1a:
A{Ar,Ag,Ab}=aWh{1,1,1}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cGry{α,α,α} (式1a)
及び、灰色点Gry、黒点Bk及び彩度飽和点群の任意点Pi(1≦i≦彩度飽和点群を形成する格子点の数)の3点からなる全ての三角形において、式1b:
A{Ar,Ag,Ab}=a Gry{α,α,α}+bPi{Pir,Pig,Pib}+cBk{0,0,0} (式1b)
(式1a、式1b中、A{Ar,Ag,Ab}は点AのRGB色値を表し、Ar、Ag、Abはそれぞれ点AにおけるR、G、B成分の色値を表す。Wh、PiおよびBkもこれに準じて表記している。0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、a+b+c=1であり、a,b,cはそれぞれ、これらの条件を満たしつつ、等差数列をなす係数である。αは0<α<1の範囲の値である。)
で計算される格子点群を算出するものとして機能することを特徴とする色変換プログラム。 - 請求項1から3の何れかの色変換装置と、
上記色変換装置により色変換されたCMYK形式の画像データを出力する画像情報出力部を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の色変換プログラムと、
上記色変換プログラムがコンピュータに色変換させたCMYK形式の画像データを出力する画像情報出力手段を上記コンピュータに機能させることを特徴とする画像形成プログラム。
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