JP2009014275A - 熱交換器 - Google Patents

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広一朗 猪原
Takashi Yoshida
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Abstract

【課題】タンクに仕切部材を取り付ける際の組立作業性を向上させる。
【解決手段】仕切部材12の長手方向中間部の位置決め部12a,12aの突出高さを、長手方向両端部の位置決め部12b,12bよりも高くする。仕切部材12の長手方向中間部の位置決め部12a,12aに相対したタンク部材52の天板部52aをタンク内方に窪ませ、長手方向両端部の位置決め部12b,12bに相対したタンク部材52の天板部52aは平坦なままとする。仕切部材12の長手方向中間部の位置決め部12a,12aを幅方向に複数に分割する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空調装置に用いられる熱交換器に関する。
従来より、熱交換媒体が流通する複数の扁平状チューブ及び伝熱用コルゲートフィンを交互に並べてなるコアと、チューブの両端部にそれぞれ連通可能に配設されたタンクとを備えた熱交換器が知られている。このタンクは、半割状の2つのタンク構成部材が組み合わされて構成されている。タンクの内部空間には、該内部空間を仕切ることによりチューブを複数のチューブ群に分ける板状の仕切部材が配置されている。この仕切部材の周縁部には位置決め部が突設され、この位置決め部はタンク構成部材の内壁面に開口する孔部に挿入されている。これにより、仕切部材がタンクの内部空間で位置決めされ、この位置決めされた状態でタンクの内壁面にろう付けされることになる。
特開2005−207614号公報
しかしながら、例えば、タンク構成部材の孔部が互いに間隔をあけて複数開口し、この複数の孔部に挿入される位置決め部が仕切部材に複数設けられている場合には、タンク構成部材の孔部に仕切部材の位置決め部を挿入する際に、全ての位置決め部を同時に孔部に挿入しなければならず、位置調整が難しいことから作業性が悪くなり、組立工数が増大するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクに仕切部材を取り付ける際の組立作業性を向上させることにある。
上述した目的を達成するため、本発明では、タンクに仕切部材を取り付ける際に、複数の位置決め部のうち少なくとも1つが最初に孔部に挿入されるようにし、この位置決め部をガイドとして位置を規制しつつ残りの位置決め部を孔部に挿入できるようにした。
具体的に、本発明は、熱交換媒体が流通する複数のチューブと、該チューブの端部に連通可能に配設されたタンクとを備え、該タンクの内部空間に該チューブを複数のチューブ群に分ける仕切部材が配置された熱交換器を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記タンクの周壁部には、互いに間隔をあけて開口する複数の孔部が設けられ、
前記仕切部材には、前記複数の孔部に挿入される複数の位置決め部が設けられ、
前記複数の位置決め部のうち少なくとも1つは、他の位置決め部よりも前記孔部への挿入方向に突出していることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、前記タンクの周壁部には、該タンクの内方へ向けて窪むように形成された段部と、互いに間隔をあけて開口する複数の孔部とが設けられ、
前記仕切部材には、前記複数の孔部に挿入される複数の位置決め部が設けられ、
前記複数の孔部のうち少なくとも1つは、前記段部形成箇所に対応して開口されて他の孔部よりも該タンク内方に位置していることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2において、
前記段部に開口した孔部に挿入される前記位置決め部は、幅方向に複数に分割されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、複数の位置決め部のうち少なくとも1つを他の位置決め部よりも孔部への挿入方向に突出させるようにしたから、タンクに仕切部材を取り付ける際に、仕切部材をタンク側に接近させていくと、他よりも突出させた位置決め部のみが最初にタンクの孔部に挿入されることとなる。すなわち、複数の位置決め部を全て同時に複数の孔部に挿入させる必要がなく、スムーズにタンクと仕切部材との位置調整を行うことができる。その後、さらにタンクと仕切部材とを接近させていくと、最初に孔部に挿入された位置決め部をガイドとしてタンクと仕切部材との相対位置が規制されているから、残りの位置決め部を孔部に簡単に挿入させることができ、仕切部材を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、複数の孔部のうち少なくとも1つを段部形成箇所に対応して開口させて他の孔部よりもタンク内方に位置させるようにしたから、タンクに仕切部材を取り付ける際に、仕切部材をタンク側に接近させていくと、タンク内方に位置させた孔部のみに最初に位置決め部が挿入されることとなる。すなわち、複数の位置決め部を全て同時に複数の孔部に挿入させる必要がなく、スムーズにタンクと仕切部材との位置調整を行うことができる。その後、さらにタンクと仕切部材とを接近させていくと、最初に孔部に挿入された位置決め部をガイドとしてタンクと仕切部材との相対位置が規制されているから、残りの位置決め部を孔部に簡単に挿入させることができ、仕切部材を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
さらに、タンクの周壁部をタンク内方へ窪ませて段部を形成したことで、タンクを補強して耐圧性を確保できるという付随的な効果が得られる。また、位置決め部の突出高さを均一にした仕切部材に対してもスムーズな組み付けを実現することができ、位置決め部の突出高さのバラツキに起因する仕切部材の材料費のコストアップを抑制することができて好ましい。
請求項3に係る発明によれば、段部に開口した孔部に挿入される位置決め部を幅方向に複数に分割したから、よりスムーズにタンクと仕切部材とを組み付けることができる。具体的に、位置決め部が幅広形状であった場合には、孔部に位置決め部を挿入させるための位置合わせが困難になって作業性が悪くなるおそれがあるが、本発明のように、幅広の位置決め部を幅方向に複数に分割、例えば、位置決め部を3分割した場合には、中央の位置決め部が孔部に最初に挿入され、続いて両側の位置決め部が孔部に挿入されるというように、分割した位置決め部の中で孔部に挿入される順番を設定することが可能となり、幅広の位置決め部に対してもタンクと仕切部材との位置調整をスムーズに行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器1の構成を示す正面図である。本実施形態では、熱交換器1が車両用空調装置(図示せず)の加熱用熱交換器である場合について説明する。なお、車両用空調装置は、図示しないが、車室のインストルメントパネルの内部に配置され、前記加熱用熱交換器や冷却用熱交換器、各種ダンパ等を収容する樹脂製のケーシングを備えている。
前記加熱用熱交換器1は、熱交換媒体としてエンジン用冷却水が循環するように構成された、いわゆるヒータコアであり、図2にも示すように、チューブ2及びフィン3を交互に並べてなるコア4と、コア4のチューブ2両端部に設けられたコネクタタンク5及びリターンタンク6とを備えている。コア4のチューブ2は、外部空気の流れ方向(図2に矢印Sで示す)に長い断面形状を有する扁平状チューブであり、アルミニウム合金を成形してなる。これらチューブ2は、外部空気の流れ方向に2列配置されている。前記フィン3は、外部空気の流れ方向に見て、波状をなすコルゲートフィンであり、アルミニウム合金製の薄板材を成形してなる。前記チューブ2及びフィン3を構成する部材の少なくとも一方の表面には、ろう材が層状に設けられている。前記コア4の外端部には、フィン3を保護するエンドプレート7が設けられている。前記チューブ2、フィン3及びエンドプレート7は、ろう材により接合されて一体化されている。
前記コネクタタンク5は、チューブ2を空気流れ方向上流側の上流側チューブ群と下流側の下流側チューブ群とに分けるためのものであり、このコネクタタンク5に、エンジン冷却水の入口パイプ10及び出口パイプ11が接続されている。一方、リターンタンク6は、上流側チューブ群と下流側チューブ群とを連通させるためのものである。
前記コネクタタンク5は、チューブ2及びフィン3の並ぶ方向に長く延びる略矩形箱状をなしており、コア4側に位置するプレート部材51と、プレート部材51のコア4と反対側に位置するタンク部材52と、仕切部材12とを備えている。
前記プレート部材51は、アルミニウム合金の板材を略矩形の板状にプレス成形してなるプレス成形品である。このプレート部材51には、チューブ2の端部が挿入されるチューブ挿入孔(図示せず)がチューブ2の間隔に対応して多数形成されている。チューブ2の端部は、チューブ挿入孔に挿入された状態で該チューブ挿入孔の周縁部にろう付けされている。このように、チューブ2の端部がろう付けされることにより、プレート部材51の耐圧性が確保され、薄肉化が可能になる。プレート部材51の周縁部には、コア4側と反対側に突出する環状の側壁部51aが形成されている。側壁部51aの先端部には、複数の突片部51bが周方向に間隔をあけて設けられている。
前記タンク部材52もプレート部材51と同様にアルミニウム合金のプレス成形品である。このタンク部材52は、図3にも示すように、全体としてコア4と反対側に膨出し且つコア4側に開放するように形成されており、天板部52aと、天板部52aの周縁部からコア4側へ延びる側壁部52bとを備えている。タンク部材52の側壁部52bは、図2に示すように、プレート部材51の側壁部51aの内側に位置するように形成されている。このコネクタタンク5の周壁部は、タンク部材52の天板部52a及び側壁部52bで構成されている。
タンク部材52の長手方向中間部には、側壁部52bの最外面から内方に窪んだ凹部17,17が長手方向に間隔をあけて形成されている。また、タンク部材52の長手方向両端部にも同様に、側壁部52bの最外面から内方に窪んだ凹部17,17が形成されている。これら凹部17,17,・・・は、プレート部材51の突片部51bに対応して設けられており、突片部51bをタンク部材52側に折り曲げてプレート部材51とタンク部材52とを係合させる際に、突片部51bがタンク部材52の側壁部52bに干渉しないようになっている。
図2及び図4に示すように、前記タンク部材52の天板部52aの長手方向中間部及び両端部には、空気流れ方向略中央部において長手方向に延びるスリット状に開口する貫通孔20が形成されている。この貫通孔20は本発明の孔部を構成している。
また、タンク部材52の天板部52aには、長手方向中間部に形成された凹部17,17の間における空気流れ方向上流側に入口パイプ取付孔21が形成され、タンク部材52の長手方向一端部近傍における空気流れ方向下流側に出口パイプ取付孔22が形成されている。前記入口パイプ取付孔21には、入口パイプ10の基端部が挿入され、出口パイプ取付孔22には出口パイプ11が挿入されている。前記入口パイプ10の先端部には、エンジンの冷却水通路に連通する供給パイプ(図示せず)が接続され、前記出口パイプ11の先端部には冷却水通路に連通する排出用パイプ(図示せず)が接続されるようになっている。
前記仕切部材12は、コネクタタンク5の内部空間を空気流れ方向上流側と下流側とに仕切るためのものであり、この仕切部材12により、チューブ2が空気流れ方向上流側の上流側チューブ群と、下流側の下流側チューブ群とに分けられる。この仕切部材12は、図3に示すように、アルミニウム合金の板材で構成され、コネクタタンク5の長手方向両端部に亘って延び、天板部52aの内壁面に対し略直交して延びるように配置されている。
仕切部材12は、長手方向の中心を通り、且つ長手方向と直交して仕切部材12に沿って延びる直線X(図3に示す)を対称軸として対称形状とされている。具体的には、仕切部材12の周縁部の形状は、コネクタタンク5の内壁面の形状に沿うように形成されている。仕切部材12には、タンク部材52の貫通孔20,20,・・・に挿入される4つの位置決め部12a,12bが突設されている。各位置決め部12a,12bの突出高さは、図1に示すように、貫通孔20に挿入した状態で天板部52aの外面よりも外方へ突出するように設定されており、さらに、仕切部材12の長手方向中間部に位置する2つの位置決め部12a,12aは、長手方向両端部に位置する他の位置決め部12b,12bよりも貫通孔20への挿入方向に突出している。
また、位置決め部12a,12bは貫通孔20に挿入された状態(図6に示す)でタンク部材52の外方からかしめられるようになっている。また、仕切部材12の長手方向両端部には、図3に示すように、突起12c,12cが形成されている。これら突起12c,12cは、タンク部材52の側壁部52bに形成された切欠部52cに嵌入するように形成されている。
前記プレート部材51及びタンク部材52の表面には、ろう材が設けられている。このろう材により、両部材51,52がろう付けされるとともに、入口パイプ10及び出口パイプ11が入口パイプ取付孔21及び出口パイプ取付孔22の周縁部にそれぞれろう付けされ、さらに、仕切部材12の周縁部がコネクタタンク5の内壁面にろう付けされる。
一方、前記リターンタンク6には、パイプ10,11や仕切部材12が設けられておらず、リターンタンク6は、プレート部材61及びタンク部材62の2つの部品で構成されている。これらプレート部材61及びタンク部材62は、コネクタタンク5の部材51,52と同様にアルミニウム合金のプレス成形品である。図1に示すように、プレート部材61は、側壁部61a及び突片部61bを備えている。また、タンク部材62は、天板部62aと側壁部62bとを備えている。
これらリターンタンク6のプレート部材61及びタンク部材62は、図示しないが、コネクタタンク5のプレート部材51及びタンク部材52を成形する際に用いるプレス型と同じプレス型を用いて成形されており、コネクタタンク5のプレート部材51にのみ、別途のピアス加工によって取付孔21,22及び貫通孔20が形成されるようになっている。
次に、前記熱交換器1を製造する手順について説明する。まず、チューブ2、フィン3及びエンドプレート7によりコア4を構成し、図示しない結束具で結束しておく。このようにして結束したチューブ2の端部をプレート部材51,61のチューブ挿入孔に挿入することで、プレート部材51,61をコア4に組み付けておく。
一方、仕切部材12をコネクタタンク5のタンク部材52に組み付ける。この仕切部材12をタンク部材52に組み付ける際には、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入するとともに、突起12cを切欠部52cに嵌入する。
ここで、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入させるべく、仕切部材12をタンク部材52に接近させると、仕切部材12の長手方向中間部に位置する位置決め部12a,12aが長手方向両端部の位置決め部12b,12bよりも突出高さが高いことから、図5に示すように、長手方向中間部の位置決め部12a,12aが最初に貫通孔20,20に挿入されることとなる。このため、複数の位置決め部12a,12bを全て同時に複数の貫通孔20に挿入させる必要がなく、スムーズにタンク部材52と仕切部材12との位置調整を行うことができる。
その後、さらに仕切部材12をタンク部材52に接近させると、最初に貫通孔20に挿入された中間部の位置決め部12aをガイドとしてタンク部材52と仕切部材12との相対位置が規制されているから、仕切部材12の長手方向両端部の位置決め部12b,12bを貫通孔20,20に簡単に挿入させることができる。これにより、図6に示すように、仕切部材12を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
そして、タンク部材52の外方に突出した位置決め部12a,12bを貫通孔20の周縁部にかしめ固定する。これにより、仕切部材12の4箇所がタンク部材52にかしめ固定され、タンク部材52に所定位置で安定して保持される。その後、前記タンク部材52をプレート部材51に組み付け、プレート部材51の突片部51bを側壁部51aの内方へ折り曲げてタンク部材52に当接させて該タンク部材52をプレート部材51に保持する。また、リターンタンク6のタンク部材62もプレート部材61に組み付けておく。
前記のようにして各部材が組み付けられた状態の中間製造品(図示せず)は、ろう付け用の炉内へ搬送される。この炉内で各部のろう材が溶けて流れ、ろう付け箇所に行き渡る。中間製造品を炉内から搬出してろう材を固化させることで、図1に示すような熱交換器1が得られる。なお、各部材は前記した順番以外の順番で組み付けるようにしてもよい。
前記のように構成された熱交換器1におけるエンジン冷却水の流れについて説明する。前記入口パイプ10を流れたエンジン冷却水は、コネクタタンク5の空気流れ方向上流側の空間に流れ込んだ後、上流側チューブ群のチューブ2を流れてリターンタンク6に流入する。リターンタンク6に流入したエンジン冷却水は、空気流れ方向下流側へ流れて下流側チューブ群のチューブ2を流れた後、コネクタタンク5の空気流れ方向下流側の空間に流れ込み、出口パイプ11から外部に流出する。
以上説明したように、本実施形態1に係る熱交換器1によれば、仕切部材12の長手方向中間部の位置決め部12a,12aを長手方向両端部の位置決め部12b,12bよりも突出高さを高くするように形成したから、タンク部材52に仕切部材12を取り付ける際に、仕切部材12をタンク部材52側に接近させていくと、突出高さの高い中間部の位置決め部12a,12aのみが最初にタンク部材52の貫通孔20に挿入されることとなる。すなわち、複数の位置決め部12a,12bを全て同時に複数の貫通孔20に挿入させる必要がなく、スムーズにタンク部材52と仕切部材12との位置調整を行うことができる。その後、さらにタンク部材52と仕切部材12とを接近させていくと、最初に貫通孔20に挿入された中間部の位置決め部12aをガイドとしてタンク部材52と仕切部材12との相対位置が規制されているから、残りの両端部の位置決め部12b,12bを貫通孔20,20に簡単に挿入させることができ、仕切部材12を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
なお、前記実施形態では、仕切部材12がコネクタタンク5の内部空間を空気流れ方向上流側と下流側とに仕切るように形成されているが、これに限らず、仕切部材12は、コネクタタンク5の内部空間を長手方向一側と他側とに仕切るように形成してもよい。
また、仕切部材12の位置決め部12a,12bは、タンクにかしめ固定しなくてもよい。
また、この実施形態では、熱交換器1がヒータコアである場合について説明したが、本発明は、熱交換器1が例えば冷凍装置の蒸発器や凝縮器である場合にも適用することが可能である。
<実施形態2>
図7は、本発明の実施形態2に係る熱交換器のタンク部材に仕切部材を組み付ける前の状態を示す断面図である。前記実施形態1との違いは、位置決め部12a,12bの突出高さを均一にして、タンク部材52に凹形状の補強部13(段部)を形成するようにした点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7及び図8に示すように、タンク部材52の長手方向中間部には、凹形状をなす2つの補強部13,13が長手方向に間隔をあけて形成されている。各補強部13は、コネクタタンク5の天板部52aの最外面から内方へ窪むように形成された第1段部14及び第2段部15と、これら段部14,15の間に形成された平坦部16とで構成されている。第1段部14及び第2段部15は、天板部52aから側壁部52bに亘って形成されている。平坦部16は、天板部52aの最外面と略平行に延びている。
前記タンク部材52の天板部52aには、空気流れ方向略中央部において第1段部14の形成箇所から第2段部15の形成箇所に亘ってタンク部材52の長手方向に延びるスリット状に開口する貫通孔20が形成されている。この貫通孔20は、第1段部14の形成箇所、第2段部15の形成箇所及び平坦部16の形成箇所の内壁面に開口しており、本発明の孔部を構成している。
なお、他方の補強部13も前記一方の補強部13と同様に第1段部14、第2段部15及び平坦部16で構成され、天板部52aの対応する部分には、第1段部14の形成箇所から第2段部15の形成箇所に亘る貫通孔20が形成されている。
前記仕切部材12には、タンク部材52の貫通孔20,20,・・・に挿入される4つの位置決め部12a,12bが突設されている。仕切部材12の長手方向中間部に位置する2つの位置決め部12a,12aは、長手方向両端部に位置する他の位置決め部12b,12bよりも幅広に形成されている。また、各位置決め部12a,12bの突出高さは、貫通孔20に挿入した状態で天板部52aの外面よりも外方へ突出し、且つ同じ高さに設定されている。
次に、仕切部材12をタンク部材52に組み付ける手順について説明する。この仕切部材12をタンク部材52に組み付ける際には、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入するとともに、突起12cを切欠部52cに嵌入する。
ここで、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入させるべく、仕切部材12をタンク部材52に接近させると、タンク部材52の長手方向の中間部に形成された補強部13,13がタンク内方に窪んでいることから、図9に示すように、補強部13の平坦部16に開口した貫通孔20に長手方向中間部の位置決め部12a,12aが最初に挿入されることとなる。このため、複数の位置決め部12a,12bを全て同時に複数の貫通孔20に挿入させる必要がなく、スムーズにタンク部材52と仕切部材12との位置調整を行うことができる。
その後、さらに仕切部材12をタンク部材52に接近させると、最初に貫通孔20に挿入された中間部の位置決め部12aをガイドとしてタンク部材52と仕切部材12との相対位置が規制されているから、仕切部材12の長手方向両端部の位置決め部12b,12bを貫通孔20,20に簡単に挿入させることができる。これにより、図10に示すように、仕切部材12を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
以上説明したように、本実施形態2に係る熱交換器によれば、タンク部材52の長手方向中間部の貫通孔20を補強部13に形成することで他の貫通孔20よりもタンク内方に位置させるようにしたから、タンク部材52に仕切部材12を取り付ける際に、仕切部材12をタンク部材52側に接近させていくと、補強部13に開口した貫通孔20にのみ最初に位置決め部12a,12aが挿入されることとなる。複数の位置決め部12a,12bを全て同時に複数の貫通孔20,20に挿入させる必要がなく、スムーズにタンク部材52と仕切部材12との位置調整を行うことができる。その後、さらにタンク部材52と仕切部材12とを接近させていくと、最初に貫通孔20に挿入された位置決め部12aをガイドとしてタンク部材52と仕切部材12との相対位置が規制されているから、残りの位置決め部12bを貫通孔20に簡単に挿入させることができ、仕切部材12を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
さらに、タンク部材52の天板部52aをタンク内方へ窪ませて補強部13を形成したことで、タンク部材52を補強して耐圧性を確保できるという付随的な効果が得られる。また、位置決め部12a,12bの突出高さを均一にした仕切部材12に対してもスムーズな組み付けを実現することができるから、位置決め部12a,12bの突出高さのバラツキに起因する仕切部材12の材料費のコストアップを抑制することができて好ましい。
<実施形態3>
図11は、本発明の実施形態3に係る熱交換器のタンク部材に仕切部材を組み付ける前の状態を示す断面図である。前記実施形態2との違いは、位置決め部12aを幅方向に複数に分割した点であるため、以下、実施形態2と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図11に示すように、仕切部材12には、タンク部材52の貫通孔20,20,・・・に挿入される位置決め部12a,12bが突設されている。仕切部材12の長手方向中間部に位置する位置決め部12a,12aは、幅方向に3分割されており、具体的には、幅方向中央部の第1位置決め部23と、幅方向両端部の第2位置決め部24,24とで構成されている。各位置決め部12a,12bの突出高さは、貫通孔20に挿入した状態で天板部52aの外面よりも外方へ突出し、且つ同じ高さに設定されている。
そして、前記位置決め部12aは、仕切部材12をタンク部材52に組み付ける際に、第1位置決め部23が貫通孔20に最初に挿入されるように設定されている。具体的には、第2位置決め部24,24における第1位置決め部23と対向する側辺部が、第1段部14及び第2段部15に沿って傾斜した形状とされている。
次に、仕切部材12をタンク部材52に組み付ける手順について説明する。この仕切部材12をタンク部材52に組み付ける際には、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入するとともに、突起12cを切欠部52cに嵌入する。
ここで、位置決め部12a,12bを貫通孔20に挿入させるべく、仕切部材12をタンク部材52に接近させると、タンク部材52の長手方向の中間部に形成された補強部13,13がタンク内方に窪んでいることから、図12に拡大して示すように、補強部13の平坦部16に開口した貫通孔20に長手方向中間部の位置決め部12a,12aが最初に挿入されることとなる。このため、複数の位置決め部12a,12bを全て同時に複数の貫通孔20に挿入させる必要がなく、スムーズにタンク部材52と仕切部材12との位置調整を行うことができる。
さらに詳しく説明すると、位置決め部12aを構成する第1及び第2位置決め部23,24のうち、幅方向中央部の第1位置決め部23が最初に貫通孔20に挿入され、続いて幅方向両端部の第2位置決め部24,24が挿入されるようになっている。
その後、さらに仕切部材12をタンク部材52に接近させると、最初に貫通孔20に挿入された中間部の位置決め部12aをガイドとしてタンク部材52と仕切部材12との相対位置が規制されているから、仕切部材12の長手方向両端部の位置決め部12b,12bを貫通孔20,20に簡単に挿入させることができる。これにより、図13に示すように、仕切部材12を正規の位置に確実に組み付けることができて組立作業性が向上する。
以上説明したように、本実施形態3に係る熱交換器によれば、補強部13に開口した貫通孔20に挿入される位置決め部12aを幅方向に複数に分割したから、よりスムーズにタンク部材52と仕切部材12とを組み付けることができる。具体的に、位置決め部12aが幅広形状であった場合には、貫通孔20に位置決め部12aを挿入させるための位置合わせが困難になって作業性が悪くなるおそれがあるが、本発明のように、例えば、幅広の位置決め部12aを幅方向に3分割、すなわち、幅方向中央部の第1位置決め部23と、幅方向両端部の第2位置決め部24,24とに分割した場合には、中央部の第1位置決め部23が貫通孔20に最初に挿入され、続いて第2位置決め部24,24が貫通孔20に挿入されるというように、分割した位置決め部12aの中で貫通孔20に挿入される順番を設定することが可能となり、幅広の位置決め部12aに対してもタンク部材52と仕切部材12との位置調整をスムーズに行うことができる。
以上説明したように、本発明は、タンクに仕切部材を取り付ける際の組立作業性を向上させることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態1に係る熱交換器の構成を示す正面図である。 本実施形態1に係る熱交換器の斜視図である。 タンク部材に仕切部材を組み付ける前の状態を示し、図4のA−A線における断面図である。 タンク部材の平面図である。 タンク部材に仕切部材を組み付ける途中の状態を示し、図4のA−A線における断面図である。 位置決め部を貫通孔に挿入した状態を示す断面図である。 本実施形態2に係る図3相当図である。 実施形態2に係る図4相当図である。 実施形態2に係る図5相当図である。 実施形態2に係る図6相当図である。 本実施形態3に係る図7相当図である。 実施形態3に係る一部拡大して示す図9相当図である。 実施形態3に係る図10相当図である。
符号の説明
1 熱交換器
2 チューブ
3 フィン
5 コネクタタンク
12 仕切部材
12a 位置決め部
12b 位置決め部
13 補強部(段部)
20 貫通孔(孔部)
23 第1位置決め部
24 第2位置決め部
52 タンク部材

Claims (3)

  1. 熱交換媒体が流通する複数のチューブと、該チューブの端部に連通可能に配設されたタンクとを備え、該タンクの内部空間に該チューブを複数のチューブ群に分ける仕切部材が配置された熱交換器であって、
    前記タンクの周壁部には、互いに間隔をあけて開口する複数の孔部が設けられ、
    前記仕切部材には、前記複数の孔部に挿入される複数の位置決め部が設けられ、
    前記複数の位置決め部のうち少なくとも1つは、他の位置決め部よりも前記孔部への挿入方向に突出していることを特徴とする熱交換器。
  2. 熱交換媒体が流通する複数のチューブと、該チューブの端部に連通可能に配設されたタンクとを備え、該タンクの内部空間に該チューブを複数のチューブ群に分ける仕切部材が配置された熱交換器であって、
    前記タンクの周壁部には、該タンクの内方へ向けて窪むように形成された段部と、互いに間隔をあけて開口する複数の孔部とが設けられ、
    前記仕切部材には、前記複数の孔部に挿入される複数の位置決め部が設けられ、
    前記複数の孔部のうち少なくとも1つは、前記段部形成箇所に対応して開口されて他の孔部よりも該タンク内方に位置していることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項2において、
    前記段部に開口した孔部に挿入される前記位置決め部は、幅方向に複数に分割されていることを特徴とする熱交換器。
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