JP2009010488A - 通信システム、送信装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
通信システム、送信装置及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】映像及び音声等のコンテンツデータをサーバコンピュータ等の送信装置から携帯電話等の受信装置へ送信する場合に、送信装置及び受信装置間の通信品質を測定し、向上させる通信システム、送信装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】送信装置1から複数の受信装置2,2,…へ、送信データを同報的に送信し、夫々の受信装置2,2,…は、受信した送信データに基づいて通信品質を測定して、測定結果を送信装置1へ送信し、送信装置1は、複数の受信装置2,2,…から受信した測定結果を集計し、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】送信装置1から複数の受信装置2,2,…へ、送信データを同報的に送信し、夫々の受信装置2,2,…は、受信した送信データに基づいて通信品質を測定して、測定結果を送信装置1へ送信し、送信装置1は、複数の受信装置2,2,…から受信した測定結果を集計し、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、送信装置から複数の受信装置へ、設定された送信方法にて送信データを送信する通信システム、該通信システムにて用いられる送信装置、及び該送信装置を実現するためのコンピュータプログラムに関し、特に通信品質を最適化する通信システム、送信装置及びコンピュータプログラムに関する。
放送、無線通信等の方法にて、映像、音声等のコンテンツデータを使用者が使用する受信装置へ配信する無線通信方法が普及している。例えば特許文献1では、コンテンツサーバからコンテンツデータを配信し、配信されたコンテンツデータの中から使用者が所望するコンテンツデータを移動端末にて収集する技術が開示されている。
既に事業として実施されている技術としては、使用者が携帯電話等の受信装置を操作し、楽曲、映像等のコンテンツデータを、サーバコンピュータを用いた送信装置からダウンロード(配信)するプル型の無線通信方法がある。
また通信が比較的空いている夜間等の時間帯を利用して、送信装置からの起動により、コンテンツデータを受信装置へ配信するプッシュ型の無線通信方法もある。
特開2002−176403号公報
しかしながらコンテンツデータを配信する場合、特に無線通信にてコンテンツデータを配信する放送の場合、移動端末等の受信装置は、必ずしも配信されたコンテンツデータの受信に成功するとは限らない。またコンテンツデータの受信状況を示す通信品質は、コンテンツデータを受信するまで解らない。例えばプッシュ型の無線通信方法の場合、受信装置で映像の表示等の処理を行う段階で、使用者は受信に失敗していたことを認識する場合もある。
通信品質は、配信サービスを提供又は提供を補助する事業体にて測定される場合もあるが、その場合の通信品質とは、コンテンツデータの配信元となる送信装置からルータ、アクセスポイント等の中継装置までの通信品質であり、送信装置から受信装置まで、所謂End−to−Endの通信品質ではない。
ところが使用者にとって重要な通信品質とは、End−to−Endの通信品質であり、事業体側にとってもEnd−to−Endの通信品質の測定及び向上は重要な課題である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、受信装置は、受信したデータに基づいて通信品質を測定し、送信装置は、測定結果に基づいて送信方法の設定を変更することにより、End−to−Endの通信品質を測定し、その結果に応じた対応を行うことが可能な通信システム、該通信システムにて用いられる送信装置、及び該送信装置を実現するためのコンピュータプログラムの提供を目的とする。
第1発明に係る通信システムは、送信装置から複数の受信装置へ、設定された送信方法にて送信データを送信する通信システムにおいて、前記送信装置は、送信データを送信する送信手段を備え、前記受信装置は、受信した送信データに基づいて通信品質を測定する測定手段と、通信品質の測定結果を前記送信装置へ送信する手段とを備え、該送信装置は、更に、複数の受信装置から受信した測定結果を集計する集計手段と、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る通信システムは、第1発明において、前記送信手段は、送信データを繰り返して送信する様に構成してあり、前記変更手段は、送信の繰り返し回数の設定を変更する様に構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る通信システムは、第1発明又は第2発明において、前記変更手段は、変調方式の変更による伝送速度の設定を変更する様に構成してあることを特徴とする。
第4発明に係る通信システムは、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記送信装置は、送信すべき原データを冗長符号化して送信データを生成する手段を更に備え、前記変更手段は、冗長符号化に係る冗長度の設定を変更する様に構成してあることを特徴とする。
第5発明に係る通信システムは、第4発明において、前記測定手段は、受信した送信データに係る正常受信率を、通信品質として測定する様に構成してあり、前記集計手段は、各受信装置による測定結果の分布状況を導出する様に構成してあり、前記送信装置は、導出した分布状況に基づいて、冗長度の設定値を導出する手段を更に備えることを特徴とする。
第6発明に係る通信システムは、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記送信装置は、変更可能な複数種類の設定がなされた送信方法にて送信する様に構成してあり、前記送信装置は、前記集計手段の集計結果に基づいて、前記変更手段による変更の要否及び変更する設定の種類を決定する手段を更に備えることを特徴とする。
第7発明に係る送信装置は、設定された送信方法にて送信データを複数の受信装置へ送信する送信装置において、送信データの受信に係る通信品質の測定結果を、前記複数の受信装置から受信する手段と、受信した測定結果を集計する手段と、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する手段とを備えることを特徴とする。
第8発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、設定された送信方法にて送信データを複数の受信装置へ送信させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、送信データの受信に係る通信品質の測定結果を、前記複数の受信装置から受信した場合に、受信した測定結果を集計させる手順と、コンピュータに、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更させる手順とを実行させることを特徴とする。
第1発明、第7発明及び第8発明では、受信装置を操作する使用者にとって重要な送信装置から受信装置までの通信品質を測定することが可能であり、しかもその集計結果に基づいて送信方法を適正化し、通信品質を向上させることが可能である。
第2発明では、送信回数の設定を変更することにより、通信品質及び転送時間を適正化することが可能である。
第3発明では、伝送速度の設定を変更することにより、通信品質及び転送時間を適正化することが可能である。
第4発明では、冗長度の設定を変更することにより、通信品質と、転送時間並びに符号化及び復号化に係る処理負荷とを適正化することが可能である。
第5発明では、冗長度の設定値の微調整により、通信品質等を適正化することが可能である。
第6発明では、状況に応じて適切な種類の設定変更を行うことが可能である。
本発明に係る通信システム、送信装置及びコンピュータプログラムは、送信装置から複数の受信装置へ、送信データを送信し、受信装置は、受信した送信データに基づいて通信品質を測定して、測定結果を送信装置へ送信し、送信装置は、複数の受信装置から受信した測定結果を集計し、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する。
この構成により、本発明では、受信装置が受信した送信データに基づいて通信品質を測定するので、受信装置を操作する使用者にとって重要な送信装置から受信装置までの通信品質を測定することが可能であり、しかもその集計結果に基づいて送信方法を適正化し、通信品質を向上させることが可能である等、優れた効果を奏する。
また本発明に係る通信システム等は、集計結果に基づいて、変更の要否を決定し、更に送信回数、伝送速度、冗長度等の変更する設定の種類を決定し、決定に基づいて設定を変更することにより、通信品質を適正化し、更には転送時間等の送信に伴う要因を適正化することが可能である等、優れた効果を奏する。
本発明に係る通信システム等は、受信した送信データに係る正常受信率を通信品質として測定し、測定結果の分布状況を導出し、導出した分布状況に基づいて、冗長度の設定値を導出する。例えば受信した送信データに係る正常受信率のヒストグラムを分布状況として導出し、例えば全受信装置の中で、正常受信率が高い97%の受信装置が含まれる正常受信率を求め、その正常受信率に基づいて冗長度の設定値を導出する。
この構成により、本発明では、例えば全体の97%に相当する数の受信装置が、原データを復元することができる様に、適正な冗長度の設定を行うことが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の通信システムの構成例を概念的に示す説明図である。図1中1は、映像データ、音声データ等のコンテンツデータを送信するサーバコンピュータ等の送信装置であり、送信装置1は、携帯電話網、インターネット等の通信網、地上波デジタル放送、衛星放送等の様々な無線通信方法により、使用者が使用する携帯電話等の複数の受信装置2,2,…へルータ、ブリッジ、無線基地局等の中継装置3,3,…を介して各種データを同報的に送信する。そして各受信装置2,2,…は、受信したコンテンツデータに基づく出力、例えば映像データに基づく映像の表示、音声データに基づく音声の出力等の出力処理を実行する。
なおコンテンツデータは、映像及び音声に係るオリジナルデータを、MPEG(Motion Picture Expert Group) 等の符号化形式にて圧縮符号化して送信用の原データを生成し、生成した原データを冗長化することで欠損の補償を可能とする欠損補償符号化を行った送信データとして送信装置1から送信される。圧縮符号化及び欠損補償符号化を行ったコンテンツデータとして送信データを受信した受信装置2は、受信したコンテンツデータの欠損箇所を補償して原データを復元し、伸長復号することによりオリジナルデータを生成し、生成したオリジナルデータに基づいて映像及び音声を出力する。
そして受信装置2は、受信した送信データに基づいて通信品質を測定し、通信品質の測定結果を送信装置1へ送信し、送信装置1は、受信した測定結果を集計し、必要に応じて送信に係る送信時刻、送信回数、伝送速度、後述する冗長度等の設定を変更する。
図2は、本発明の通信システムが備える各種装置の構成例を示すブロック図である。サーバコンピュータを用いた送信装置1は、装置全体を制御するCPU等の制御手段10と、本発明のコンピュータプログラム100、送信データの送信に係る各種設定、並びに映像データ及び音声データ等の各種データを記録するハードディスク等の記録手段11とを備えている。そして制御手段10の制御に基づいて本発明のコンピュータプログラム100を実行することにより、サーバコンピュータは本発明の送信装置1として動作する。
また送信装置1は、映像データ及び音声データをMPEG等の符号化形式にて圧縮符号化する圧縮符号化手段12と、圧縮符号化された映像データ及び音声データを冗長化して欠損の補償を可能とする欠損補償符号化を行うFEC(Forward Error Correction)エンコード手段13と、送信データの送信時に通信品質の測定の対象となる測定データを重畳する重畳手段14と、各種情報の送受信を行う通信手段15とを備えている。
送信装置1が備えるFECエンコード手段13では、欠損補償の対象となるデータを形成する要素データ同士の論理演算の結果に基づいて欠損補償データを生成するものであり、冗長データを増やすことにより、全体としてのデータ長が長くなるが、欠損に対する耐性が強くなる。具体的な欠損補償符号化の方法としては、例えば米国特許第6,320,520B1号明細書に記載されている方法が用いられる。
送信装置1が備える重畳手段14にて重畳する測定データは、所定のビット長及びビットパターンを有するデータである。測定データの重畳は、例えば送信データの送信単位となるパケットの一部に測定データを含ませることにより行われるが、送信データを送信する通信帯域の一部を測定データの通信帯域として用いてもよく、更には送信データ及び測定データを時分割で交互に送信する等、様々な方法を用いることが可能である。
そして送信装置1は、圧縮符号化、欠損補償符号化等の様々な処理を施したコンテンツデータを記録手段11に記録し、重畳手段14にて測定データを重畳して通信手段15から送信データとして配信する。なお送信装置1に、圧縮符号化手段12及びFECエンコード手段13を備えさせるのではなく、既に圧縮符号化及び欠損補償符号化を行った送信データを記録手段11に記録し、送信する様に構成しても良い。
さらに送信装置1は、受信装置2,2,…にて測定された通信品質の測定結果を集計する集計手段16と、集計手段16が集計した結果に基づいて送信データの送信方法の設定を変更する設定変更手段17と、時計及びタイマとして機能する計時手段18とを備えている。
携帯電話を用いた受信装置2は、各種通信処理、音声入出力処理、画像表示処理等の各種処理を制御するCPU等の制御手段20と、コンピュータプログラム及びデータ等の各種情報を記録するROM、RAM等の記録手段21とを備えている。
また受信装置2は、電話通信、送信装置1から送信されるデータの受信等の通信を行うアンテナ及び通信制御回路等の通信手段22を備えている。なお当実施の形態では、電話通信及び各種データの通信に際し、通信手段22を共有する形態を示しているが、夫々の通信毎に異なる通信手段22を設ける様にしても良い。
さらに受信装置2は、欠損補償データの欠損箇所の補償を行う集積回路等のFECデコード手段23、映像データ及び音声データがMPEG等の符号化形式にて圧縮符号化されたデータである場合に、伸長復号して映像データ及び音声データのオリジナルデータを生成する集積回路等の伸長復号手段24、並びに通信品質の測定処理を行う集積回路等の測定手段25を備えている。なおFECデコード手段23、伸長復号手段24及び測定手段25として集積回路を実装するのではなく、記録手段21に記録したコンピュータプログラムを実行することにより、これらの様々な処理を実行する様にしても良い。
さらに受信装置2は、マイク及び音声処理回路等の音声入力手段26と、スピーカ及び音声処理回路等の音声出力手段27と、英数字及び各種命令等のキー入力を受け付ける押釦等の操作手段28と、キー入力された情報及び送受信する情報等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示手段29とを備えている。そして音声出力手段27は、音声データに基づく出力処理として音声を出力し、表示手段29は、映像データに基づく出力処理として映像を出力(表示)する。
中継装置3は、CPU等の制御手段30と、ROM、RAM、ハードディスク等の記録手段31と、送信装置1と通信する第1通信手段32と、受信装置2,2,…と通信する第2通信手段33とを備えている。
次に本発明の通信システムが備える各種装置の処理を説明する。図3は、本発明の通信システムに係る送信装置1の送信処理の一例を示すフローチャートである。送信装置1は、コンピュータプログラム100を実行する制御手段10の制御により、記録手段11に記録している送信方法の設定を読み取る(S101)。ステップS101において読み取る送信方法の設定とは、送信時刻、送信回数、伝送速度、冗長度等の設定である。送信時刻とは、例えば定期的に送信データを配信する場合の配信時刻であり、毎日21時、平日の2時等の時刻が設定される。送信回数とは、同じ送信データを送信する繰り返し回数であり、例えば送信回数が4に設定されている場合、同じ送信データの送信を4回繰り返す。伝送速度は、16QAM、64QAM等の直交変調方式として設定されており、直交変調方式を変更することにより、伝送速度の設定変更が行われる。冗長度は、欠損補償データの生成に要する冗長データの程度であり、例えば欠損補償の対象となる原データのデータ量に対する欠損補償データのデータ量の比率として設定される。
送信装置1は、制御手段10の制御により、読み取った設定に基づいて送信データを生成する(S102)。ステップS102では、読み取った設定の一つである冗長度に基づき、FECエンコード手段13にて原データを冗長符号化した送信データの生成、重畳手段14による測定データを重畳等の処理により、送信データの生成を行う。
そして送信装置1は、制御手段10の制御により、生成した送信データを同報的に複数の受信装置2,2,…へ送信すべく通信手段15から送信データを配信する(S103)。ステップS103では、各中継装置3,3,…を介して受信装置2,2,…へ送信データを同報的に送信する。なお送信時刻、送信回数等の設定に基づく送信として、例えば送信装置1から設定されている送信回数分の送信を、設定されている送信時刻に中継装置3を介して受信装置2へ行う様にしても良いが、送信装置1から中継装置3に対して送信時刻、送信回数等の設定に基づく送信を行わせる命令を送信し、中継装置3から命令に従って受信装置2へ送信させる様にしても良い。送信装置1から中継装置3へ設定を示す命令を送信する場合、中継装置3毎に、即ち地域ごとに異なる設定を行うことが可能となる。
また送信装置1から送信される送信データは、128kB等の所定長のパケットとして送信され、各パケットには、送信データの属性を示すヘッダ情報が含まれている。ヘッダ情報としては、例えば送信元の送信装置1を識別する送信装置ID、送信開始時刻、送信データとして送信されるコンテンツを識別するコンテンツID、測定データを識別する識別データID、送信データのデータサイズ、パケット数、FEC符号化の種類及び内容を示す情報、圧縮符号化の種類及び内容を示す情報等の様々な情報が含まれている。また中継装置3は、送信データを中継する際に、自機を識別する中継装置IDを付与する。なお送信データを送信する前に、送信データの送信の開始を示す送信開始信号が送信装置1及び/又は中継装置3から受信装置2へ送信され、受信装置2は、受信した送信開始信号に基づいて受信の準備を整える。この様にして送信装置1の送信処理が実行される。
図4は、本発明の通信システムに係る受信装置2の測定処理の一例を示すフローチャートである。受信装置2は、コンピュータプログラムを実行する制御手段20の制御により、通信手段22により、測定データが重畳された送信データを受信し(S201)、受信した送信データから測定データを分離する(S202)。
そして受信装置2は、制御手段20の制御に基づいて、FECデコード手段23により、受信した送信データの欠損を補償するデコードを行い、デコードした送信データを記録手段21に記録する(S203)。なお使用者が所定の操作を行うことにより、受信装置2は、ステップS203にて記録された送信データを伸長復号手段24にて伸長復号し、伸長復号した送信データに基づく出力処理を開始する。送信データに基づく出力処理とは、送信データであるコンテンツデータに含まれる音声データに基づいて音声出力手段27から音声を出力する処理及びコンテンツデータに含まれる映像データに基づいて表示手段29から映像を出力する処理である。
そして受信装置2は、制御手段20の制御に基づく測定手段25の処理により、測定データに基づいて通信品質を測定する(S204)。ステップS204にて測定する通信品質とは、ビット誤り率、正常受信率等の指標である。ビット誤り率は、受信した測定データ中の誤りビット数の比率を示す数値として測定される。正常受信率は、送信パケット数に対し、欠損パケット及び誤りが残存した状態で受信した異常パケットを除いた正常パケット数の比率を示す数値として測定される。例えば送信装置1から200パケットの測定データが送信され、20パケットが伝送中に消失し、受信装置2において、180パケットを受信し、受信した180パケットの中で、10パケットが異常パケットであった場合、正常パケット数は170であり、正常受信率は85%となる。なお測定データを重畳した送信データを送信装置1から受信装置2へ送信する形態を示したが、本発明はこれに限らず、コンテンツデータのみ又は測定データのみを送信する様にしても良い。コンテンツデータのみを送信する場合、コンテンツデータの受信状況に基づいてビット誤り率、正常受信率等の通信品質の測定が行われる。
そして受信装置2は、制御手段20の制御により、通信品質の測定結果を示す測定結果データを通信手段22から中継装置3を介して送信装置1へ送信する(S205)。測定結果データの送信先は、送信データに付加されている送信装置IDが示す送信装置1となる。IPアドレス、メールアドレス等の情報を送信装置IDとして用いることにより、送信先としての送信装置1の特定が可能となる。ステップS205にて送信する測定結果データには、受信した送信データに係る送信装置ID、送信開始時刻、コンテンツID、送信データのデータサイズ、パケット数、FEC符号化の種類及び内容を示す情報、中継装置ID等の各種情報が付加される。この様にして受信装置2の測定処理が実行される。
図5は、本発明の通信システムに係る送信装置1の設定変更処理の一例を示すフローチャートである。送信装置1は、コンピュータプログラム100を実行する制御手段10の制御により、通信手段15にて測定結果データを受信し(S301)、受信した測定結果データが示す測定結果を記録手段11に記録する(S302)。ステップS302では、測定結果データに付加されている送信装置ID、送信開始時刻、コンテンツID、送信データのデータサイズ、パケット数、FEC符号化の種類及び内容を示す情報、中継装置ID等の各種情報も測定結果に対応付けて記録される。
送信装置1は、制御手段10の制御に基づく集計手段16の処理により、所定の集計条件に到達後、記録手段11に記録している測定結果を集計する(S303)。所定の集計条件とは、送信データの送信から所定時間の経過、所定数以上の測定結果の受信等の条件である。ステップS303では、測定結果のヒストグラムの作成による分布状況の導出、平均値、分散、偏差等の統計値の導出等の処理により集計を行う。なお測定データに付加されている送信開始時刻、中継装置ID等の情報に基づいて層別を行った上で集計する様にしても良い。
送信装置1は、制御手段10の制御に基づく設定変更手段17の処理により、集計結果に基づいて変更の要否を判定し(S304)、変更を要すると判定した場合(S304:YES)、変更する設定の種類及び変更内容を決定し(S305)、決定した種類及び変更内容に基づいて送信方法の設定を変更する(S306)。ステップS304において、変更を要しないと判定した場合(S304:NO)、ステップS305〜S306の処理を実行せず、設定変更処理を終了する。設定の種類とは、送信に係る送信回数、転送速度、冗長度等の設定項目である。この様にして送信装置1の設定変更処理が実行される。
次に送信装置1の設定変更処理における変更の要否及び設定の種類の決定について詳述する。変更の要否は、集計結果から判別可能な通信環境と、現在の送信方法の設定との関係に基づいて決定される。例えば通信環境が劣悪である場合、送信回数を増加させることにより、正常受信率を向上させることが可能であり、通信環境が良好である場合、送信回数を低減することにより、通信時間を短縮し、通信効率を向上させることが可能である。また通信環境が劣悪である場合、直交変調方式を変更して伝送速度を低下させることにより、正常受信率を向上させることが可能であり、通信環境が良好である場合、伝送速度を向上させることにより、通信時間を短縮し、通信効率を向上させることが可能である。さらに通信環境が劣悪である場合、冗長度を高くすることにより、正常受信率が同じであっても原データの復元率を向上させることが可能であり、通信環境が良好である場合、冗長度を低くすることにより、送信すべきデータ量を抑制して通信効率を向上させることが可能である。
図6は、本発明の通信システムに係る送信装置1の集計結果の例を示すヒストグラムである。図6は、測定結果である正常受信率の分布状況を示すヒストグラムの概形を集計結果として示した図であり、横軸は正常受信率を示し、縦軸は受信装置2,2,…の数を示す頻度である。図6(a)は、通信環境が比較的良好な状態におけるヒストグラムを示し、図6(b),(c),(d)は、通信環境が図6(a)より悪化した状態におけるヒストグラムを示している。図6(a)〜(d)の夫々の違いは、正常受信率のヒストグラムにて示される分布状況、平均値、分散、偏差等の統計値等の結果に基づいて判別することができる。
図6(a)の状態は、正常受信率の平均値、分散及び偏差から判別することができる。具体的には、正常受信率の平均値、分散及び偏差を所定の閾値と比較することにより判別することができる。この様な場合、受信状況は良好であることから、設定の変更は不要であると判定する。但し、送信情報の設定が、劣悪な状況に対応している場合、送信回数の低減、伝送速度の向上、冗長度の低減等の変更を行う。
図6(b)は、正常受信率が悪化した状態を示しており、図6(a)に示す状態と比べて、正常受信率の平均が低く、分散及び偏差が大きくなっていることから、通信状態を判別することができる。この様な状態にある場合、例えば伝送速度を低下させる様に設定を変更することで、正常受信率を向上させることができる。また中継装置IDにより層別を行った場合、特定の地域だけが正常受信率が低く、全体の正常受信率は、図6(b)に示す様なピークが二重になっている場合、特定の地域の通信状態が特に悪化したと判定し、該当する地域の中継装置3から送信する送信データのみについて伝送速度を低下させるようにしても良い。
図6(c)は、正常受信率が全体的に下がり、また頻度のピークが複数発生している。例えば雷雨等の状況により、電波状態が悪く、また一部の地域に落雷等の擾乱が発生した状況である。この様な状態は、ヒストグラムの概形の検出、平均値、分散及び偏差から、通信状態を判別することができる。この様な状態にある場合、同時期に送信したデータがバースト的に欠落している可能性があるため、送信回数の増加、送信時刻の変更等の設定の変更を行うことにより、正常受信率を向上させることができる。なお図6(b)の状態と同様に、特定の地域の通信状態のみが悪化していると判定した場合、該当する地域の中継装置3から送信する送信データのみについて送信回数を増加させる様にしても良い。
図6(d)は、図6(b)程ではないが、図6(a)に示す状態より正常受信率が悪化した状態を示しており、図6(a)より、若干正常受信率の平均が小さくなり、分散及び偏差が大きくなっていることから、通信状態を判別することができる。この様な状態にある場合、冗長度を高くして復元率を向上させる様に設定を変更する。
変更する冗長度の算出方法について説明する。送信装置1は、送信データから原データを復元させる受信装置2の目標率、例えば97%に相当する台数が含まれる正常受信率を導出する。即ち全受信装置2,2,…の中で正常受信率が高い97%の受信装置2,2,…が含まれる領域、具体的には図6(d)中の斜線で示した領域の下限に対応する正常受信率を導出する。例えば測定結果データを送信した受信装置2,2,…が1000台である場合、正常受信率の高さが上位から970番目である受信装置2の正常受信率を導出する。そして送信装置1は、導出した正常受信率で原データを復元可能な冗長度を導出し、導出した冗長度に基づいて設定を変更する。この様にして算出した冗長度を設定することにより、全体の97%の受信装置2,2,…において、原データの復元が可能となる。
この様にして集計結果の変更の要否、変更する設定の種類及び変更内容を決定する。なお決定に際しての判別に用いられるヒストグラム、平均値、分散等の基準は、様々な要因を加味して適宜設定される。また決定される変更内容、例えば送信回数、冗長度等の数値には、上限値及び/又は下限値を設定することでオーバーアクションを防止することができる。さらに同時に複数の種類の設定を行う様にしても良い。そして変更した設定は、次回の送信データの送信時に反映される。また複数回繰り返し送信を行う場合に、1回目の送信での結果を元に、2回目以降の送信の冗長度を設定する様にしても良い。
前記実施の形態では、送信装置から自動的に送信するプッシュ型の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、受信装置から送信データの送信を要求するプル型の形態に展開することも可能である。
前記実施の形態では、受信装置として携帯電話を用いる形態を示したが、本発明はこれに限らず、携帯電話以外の無線通信装置、更には有線の通信装置に展開する等、様々な形態に展開することが可能である。
1 送信装置
10 制御手段
11 記録手段
12 圧縮符号化手段
13 FECエンコード手段
14 重畳手段
15 通信手段
16 集計手段
17 設定変更手段
18 計時手段
2 受信装置
3 中継装置
100 コンピュータプログラム
10 制御手段
11 記録手段
12 圧縮符号化手段
13 FECエンコード手段
14 重畳手段
15 通信手段
16 集計手段
17 設定変更手段
18 計時手段
2 受信装置
3 中継装置
100 コンピュータプログラム
Claims (8)
- 送信装置から複数の受信装置へ、設定された送信方法にて送信データを送信する通信システムにおいて、
前記送信装置は、
送信データを送信する送信手段を備え、
前記受信装置は、
受信した送信データに基づいて通信品質を測定する測定手段と、
通信品質の測定結果を前記送信装置へ送信する手段と
を備え、
該送信装置は、更に、
複数の受信装置から受信した測定結果を集計する集計手段と、
集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する変更手段と
を備える
ことを特徴とする通信システム。 - 前記送信手段は、送信データを繰り返して送信する様に構成してあり、
前記変更手段は、送信の繰り返し回数の設定を変更する様に構成してあることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記変更手段は、変調方式の変更による伝送速度の設定を変更する様に構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
- 前記送信装置は、
送信すべき原データを冗長符号化して送信データを生成する手段を更に備え、
前記変更手段は、冗長符号化に係る冗長度の設定を変更する様に構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信システム。 - 前記測定手段は、受信した送信データに係る正常受信率を、通信品質として測定する様に構成してあり、
前記集計手段は、各受信装置による測定結果の分布状況を導出する様に構成してあり、
前記送信装置は、導出した分布状況に基づいて、冗長度の設定値を導出する手段を更に備える
ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。 - 前記送信装置は、変更可能な複数種類の設定がなされた送信方法にて送信する様に構成してあり、
前記送信装置は、前記集計手段の集計結果に基づいて、前記変更手段による変更の要否及び変更する設定の種類を決定する手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の通信システム。 - 設定された送信方法にて送信データを複数の受信装置へ送信する送信装置において、
送信データの受信に係る通信品質の測定結果を、前記複数の受信装置から受信する手段と、
受信した測定結果を集計する手段と、
集計結果に基づいて送信方法の設定を変更する手段と
を備えることを特徴とする送信装置。 - コンピュータに、設定された送信方法にて送信データを複数の受信装置へ送信させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、送信データの受信に係る通信品質の測定結果を、前記複数の受信装置から受信した場合に、受信した測定結果を集計させる手順と、
コンピュータに、集計結果に基づいて送信方法の設定を変更させる手順と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007167708A JP2009010488A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 通信システム、送信装置及びコンピュータプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007167708A JP2009010488A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 通信システム、送信装置及びコンピュータプログラム |
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ID=40325162
Family Applications (1)
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JP2007167708A Pending JP2009010488A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 通信システム、送信装置及びコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258506A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Seiko Instruments Inc | 無線品質集計装置、無線端末、無線品質集計プログラム、及び無線端末プログラム |
JP2012257151A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Japan Radio Co Ltd | 通信装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074413A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Kddi Corp | コンテンツ配信装置およびコンテンツ受信装置、ならびにコンテンツ配信システム、コンピュータプログラム |
-
2007
- 2007-06-26 JP JP2007167708A patent/JP2009010488A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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