JP2009008946A - 表示装置および表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示装置は、表示部(LCDモジュール11)の更新領域が所定量(ティアリング発生確率に基づく)を超えた場合に表示制御部(LCDコントローラ13)により生成される垂直同期信号に同期して記憶部の表示情報を更新し、所定量未満の場合に垂直同期信号に非同期に記憶部の表示情報を更新する制御部14を有する。
【選択図】図3
Description
このとき、LCDコントローラは、画面左上の書き出しタイミング時に、垂直同期信号(VSYNC)をホスト装置(例えば、携帯電話の制御部)へ出力する。制御部は、通常、画面のちらつき(以下、ティアリングという)を抑えるように制御するため、LCDコントローラにより生成されるVSYNCのタイミングに合わせて、表示情報を記憶するVRAM等の記憶部の内容を更新する。
また、後者は、VSYNC信号の同期待ちがないため前者に比べて更新速度が速いが、更新と表示が重複することが多々あり、したがって、VRAMへの書き込みのタイミングによってはティアリングが発生する。
このとき、VRAMの更新が追いついていない部分は、一瞬、直前のフレーム画像が残像として見えるためティアリングが発生する。一方、図1(b)によれば、VSYNCに同期して動作することで、VRAM更新動作がLCDパネルの更新動作を追い抜かないように制御することが可能である。
このように同期させることで、VRAMに描画された内容が次のフレームで画面上更新されるようになるためティアリングは発生しない。しかしながらVSYNC待ちで動作するため更新速度が低下することは上記した通りである。
このため、本発明の実施の形態に係る表示装置は、ティアリングの発生頻度を低減させるために、VSYNCに同期して記憶部の更新を行うか否かを判定し、切替え動作させることとした。この判定条件としては、画面が書替わる画像領域の大きさを示す画素数(更新画素数)とする。
すなわち、図1(c)に示されるように、更新画素数が閾値(図中、点線表示)以上の場合はVSYNCに同期させ、閾値未満の場合はVSYNCに非同期に記憶部(VRAM)の更新を行うこととした。更新画素数が少ない場合、VRAMの更新とLCDバネルの更新動作とが交差する確率が低くなるためティアリングが発生しにくいことが理解できる。
1表示ライン分のVIDEOデータの転送が終了すると、次にLCDコントローラ13から発せられるラッチパルス(HSYNC)により、ラインバッファ111の320画素のVIDEOデータがラッチ&カラムドライバ112にラッチされ、VIDEOデータに対応するデータ信号が320本のセグメント電極に並列に供給される。
このとき、表示対象ラインのコモン電極がロウドライバ113によって選択されており、その表示対象ラインの表示が開始される。
ここで、画面更新時間が2倍とされているのは、画面更新の2周期分の時間を使用していることを意味する。そして画面更新の2周期分の時間を使用しているのは、図1(c)のVSYNC同期を切替える場合に示されるように、画面更新の2周期分の時間が長ければ、LCDとVRAMの更新ラインが交差する確率が低減するためである。
VSYNC同期切替え部140は、LCDモジュール11の更新領域の画素数が、閾値格納部144に格納された閾値以上の場合にLCDコントローラ13により生成されるVSYNCに同期して記憶部12の表示内容を更新し、LCDモジュール11の更新領域の画素数が、閾値格納部144に格納された閾値未満の場合に、VSYNCに非同期して記憶部12の表示内容を更新する。なお、閾値格納部144には、ユーザにより設定された閾値としての画素数が、上述の閾値設定部146により設定された閾値としての画素数に代えて格納されるとしても良い。この場合、VSYNC同期切替え部140は、ユーザにより格納された閾値としての画素数を用いて、VSYNCの同期の切替えを行う。
以下、図5に示すフローチャートを参照しながら、閾値の算出からVSYNC同期切替えに至る本発明の実施の形態に係る表示装置の動作について詳細に説明する。
図5に示されるように、まず、差分演算部145は、更新する画像領域の画素数αを算出して、VSYNC同期切替え部140に出力する(S501)。次に、VSYNC同期切替え部140は、閾値格納部144に格納された閾値βを抽出する(S502)。
次に、VSYNC同期切替え部140は、差分演算部145が算出した更新画像の画素数αと、閾値格納部144に格納された閾値βとを比較する(S503)。そして、VSYNC同期切替え部140は、差分演算部145が算出した更新画像の画素数αが、閾値格納部144に格納された閾値β以上である場合は(α≧β)、VSYNCに同期して記憶部12の表示内容を更新する(S504)。
他方、VSYNC同期切替え部140は、差分演算部145が算出した更新画像の釘素数αが、閾値格納部144に格納された閾値βより小さい場合は(α〈β)、VSYNCに非同期して記憶部12の表示内容を更新する(S505)。
次に、本発明の表示装量における、閾値βの設定方法について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る表示装置の動作を説明するために引用してフローチャートである。
次に、制御部14は、リフレッシュレート算出部142に制御を移し、リフレッシュレート算出部142は、LCDの1フレームあたりの更新時間、例えば、60Hzで動作する場合、1/60=16.6msを算出してティアリング発生確率算出部143へ供給する(ステップS602)。
なお、ティアリング発生確率算出部143は、例えばLCDの全画素を更新する場合、全画素の9/10を更新する場合、全画素の8/10を更新する場合、・・・というように、全画素の1/10ずつを減少していった、10個の更新画素数のティアリング発生確率を算出するとして良い(図7参照)。もちろん本発明では、全画素の1/10ずつではなく、任意の分割割合であって良いし、分割数も10個以外の数であってよい。
次に、閾値設定部146は、ユーザにより設定されたティアリング発生確率以下となる更新画素数を、閾値βとして、閾値格納部144に格納する。
図7に示される例では、画面全体のピクセルが240×320=76,800dotであり、1ピクセルあたりのデータ量が2byte、VRAMデータ転送速度が60Mbps、VRAMの1フレームあたりの更新時間が20ms、LCDの1フレームあたりの更新時間(リフレッシュレート)を1/60=16.6msとしている。図7から明らかなように、ティアリング発生確率を、仮に、20%以下に抑えたい場合、閾値となる更新画素数は、例えば23,040に設定することになる。
但し、コストを優先するロースベックモデルの場合、コプロセッサが搭載できないため上記した同期処理が必要となり、本発明により得られる効果は大きい。
また、本発明の実施形態に係る表示装置が携帯電話に搭載される場合のみ例示して説明したが、同様の構成を有する、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、や電子手帳、ゲーム機、あるいはノートPC等に搭載される場合も同様に適用が可能である。
例えば、VSYNC同期切り替え部140、VRAM更新時間算出部141、リフレッシュレート算出部142、ティアリング発生確率算出部143、閾値格納部144、差分演算部145におけるデータ処理は、1または複数の表示プログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
Claims (4)
- 表示部と、
前記表示部に表示される表示情報が書き込まれる記憶部と、
前記記憶部に書き込まれた表示情報を読み出し前記表示部に表示する表示制御部と、
前記表示情報を生成するとともに、前記表示部の更新領域の画素数が所定の閾値以上の場合に前記表示制御部により生成される垂直同期信号に同期して記憶部の表示情報を更新し、前記表示部の更新領域の画素数が所定の閾値未満の場合に前記垂直同期信号に非同期に前記記憶部の表示情報を更新する制御部と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記制御部は、
ティアリングが発生する確率に基づき前記所定の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記制御部は、
前記ティアリングが発生する確率を、(前記記憶部の更新時間×前記表示部の更新画素数÷前記表示部の画面の全ての有効画素数÷(前記表示部の画面更新時間×2))の演算を実行することにより求める
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 制御部により生成され表示制御部により記憶部から読み出される表示情報を表示部に表示する表示装置を備えた電子機器に用いられる表示プログラムであって、
更新領域の画素数に基づきティアリングが発生する確率を算出して画素数の閾値を設定する処理と、
前記表示部の更新領域の画素数が前記閾値以上である場合に前記表示制御部により生成される垂直同期信号に同期して前記記憶部の表示情報を更新する処理と、
前記更新領域の画素数が前記閾値未満の場合に前記垂直同期信号に非同期に前記記憶部の表示情報を更新する処理と、
をコンピュータに実行させる表示プログラム。
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