JP2009008825A - シミュレーション装置 - Google Patents

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敦夫 尾崎
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Abstract

【課題】全ての移動体の行動ルールに着目して解析することなく、内容を変更する必要性がある重要イベントを漏れなく探索することができるようにする。
【解決手段】シミュレーションを実行して、イベントの発生結果を示すログデータをログ記録部3に記録するとともに、シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータをログ記録部3に記録するシミュレータ2を設け、重要イベント探索部5がログ記録部3に記録されているログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、発生を阻止する必要がある可能性があるイベントを探索する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、災害の発生や、敵機の襲来をシミュレーションして、防災や防衛の指揮所演習を行うシミュレーション装置に関するものである。
例えば、防災や防衛分野における指揮所演習では、計算機シミュレーション技術を利用して、災害現場や戦域を仮想的に計算機上で構築し、想定されるシナリオを設定して、指揮官(プレイヤー)の演習を行っている。
この指揮所演習で重要な点は、結果の良し悪しを確認するだけではなく、なぜ、そのような結果に到ったかを解析するとともに、どのような行動ルールに変えれば、更なる改善を図れるかを議論することである。
また、議論した内容を計算機シミュレーションに反映させて、再度演習を実施し、その改善策の妥当性を確認するプロセスである。
この指揮所演習で有効とされた行動ルールなどは、実運用や実践に反映されることになる。
具体的には、防災での指揮所演習では、なぜ「Aさん」を助けられなかったかや、どうすれば、「Aさん」を助けられたかなどが、次ぎの演習のテーマになる。
また、防衛での指揮所演習では、なぜ、その拠点が敵機に攻撃されてしまったのかや、
敵機の攻撃を防ぐ手だては無かったのかなどが、次ぎの演習のテーマになる。
例えば、人,車,船舶、航空機などの多数の移動体が登場する移動体シミュレーションでは、各移動体が複雑に影響を及ぼし合うため、どのようなイベントが、いつ、どこで発生するかを特定するのは非常に困難である。
したがって、このような移動体シミュレーションでは、発生するイベントを時系列にならべて、時系列順に処理するイベント駆動型のシミュレーションを実現するのは困難である。
このため、このような移動体シミュレーションでは、論理時刻の刻み幅Δtを定義して、この刻み幅Δtのタイミングで模擬し、この刻み幅Δtに基づいてシミュレーション時刻を進めるタイムステップ法を用いるのが一般的である。
タイムステップ法では、定義する刻み幅Δtに模擬精度が左右されるが、複数の移動体を同時に模擬することができるため、並列シミュレーション技術を用いることによって高速化を図ることができる特長を有している。
このような移動体シミュレーションにおいては、どの時点で、どのような手を打てば、当該イベントに起因する結果を改善できるかを議論する際、全ての移動体の行動ルールに着目して解析するとなると、非常に大きな労力を要することになる。
このため、当該イベントに起因する結果を改善することができる可能性があるイベントや移動体のみに絞った情報を、その可能性の高い順にユーザ(解析者またはプレイヤー等)に提示できる仕組みが求められる。これにより、ユーザは、その情報を元に、効率的に改善策を練れることになる。
このような解析を行う際には、対象とするイベントの空間的及び時間的位置の近傍付近に発生したイベントを調べて、当該イベントに起因する模擬結果の改善を試みる方法が一般的である。
そこで、従来のシミュレーション装置では、例えば、当該イベントの発生時刻において、当該イベントの発生地点の周囲5km以内を通過した移動体に着目して、改善可能性を解析するようにしている。
なお、防災や防衛分野における指揮所演習ではないが、課せられた膨大な作業から、個々の作業の優先度をユーザに提示して、ユーザの負荷低減や作業効率の向上が求められる分野の一つに、プラントの監視操作がある。
プラントの監視操作では、作業毎に、タイムリミットが与えられており、その作業の所要時間との兼ね合いから作業の優先順位を算出し、その優先順位をユーザに提供するようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−168858号公報
従来のシミュレーション装置は以上のように構成されているので、移動体の検索範囲(例えば、イベントの発生地点の周囲5km以内)を大きめに設定すれば、内容を変更する必要性がある重要イベントを漏れなく探索することができる。しかし、着目する移動体の数を減らして、解析の労力を軽減する観点から、移動体の検索範囲を小さく設定すると、内容を変更する必要性がある重要イベントを探索することができなくなることがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、内容を変更する必要がある可能性があるイベントをユーザに提示することができるシミュレーション装置を得ることを目的とする。
この発明に係るシミュレーション装置は、設定受付手段により受け付けられた設定内容にしたがってシミュレーションを実行して、イベントの発生結果を示すログデータを記録するとともに、シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータを記録するログデータ記録手段を設け、重要イベント探索手段がログデータ記録手段により記録されたログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、内容を変更する必要がある可能性があるイベントを探索して提示し、そのイベントを重要イベントとしての指定を受け付けるようにしたものである。
この発明によれば、設定受付手段により受け付けられた設定内容にしたがってシミュレーションを実行して、イベントの発生結果を示すログデータを記録するとともに、シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータを記録するログデータ記録手段を設け、重要イベント探索手段がログデータ記録手段により記録されたログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、内容を変更する必要がある可能性があるイベントを探索して提示し、そのイベントを重要イベントとしての指定を受け付けるように構成したので、内容を変更する必要がある可能性があるイベントをユーザに提示することができるようになり、その結果、ユーザが簡単に重要イベントを指定することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるシミュレーション装置を示す構成図であり、図において、設定受付部1は例えばマウスやキーボードなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置などから構成されているグラフィックユーザインタフェースであり、各種の移動体に関する諸元パラメータ及び行動ルールの設定を受け付けるとともに、発生するイベントの推移を示すシナリオの設定を受け付ける処理を実施する。なお、設定受付部1は設定受付手段を構成している。
シミュレータ2は設定受付部1により受け付けられた設定内容にしたがってシミュレーションを実行するシミュレーション実行部2aと、シミュレーション実行部2aからシミュレーションの実行結果を取得して、イベントの発生結果を示すログデータをログ記録部3に記録するとともに、シミュレーション実行部2aによるシミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータをログ記録部3に記録するログ取得処理部2bとから構成されている。
ログ記録部3はイベントの発生結果を示すログデータや、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータなどを記録するメモリである。
なお、シミュレータ2及びログ記録部3からログデータ記録手段が構成されている。
ログ再生部4はログ記録部3に記録されているログデータを実行して、その実行結果をディスプレイに表示することにより、設定受付部1により設定が受け付けられたシナリオの推移のレビューを可能にしている。
重要イベント探索部5はログ記録部3に記録されているログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、内容を変更する必要がある可能性があるイベント(この実施の形態1では、発生を阻止する必要がある可能性があるイベント)を探索するなどの処理を実施する。
解析結果表示部6は重要イベント探索部5により探索されたイベントを表示するほか、重要イベント探索部5により特定されたイベントと移動体の因果関係などを表示する処理を実施する。
解析対象指定部7は例えばマウスやキーボードなどのマンマシンインタフェースから構成されており、重要イベント探索部5がイベントを探索するに際して、解析対象の移動体や拠点の指定を受け付けて、解析対象を重要イベント探索部5に指示するとともに、重要イベントの指定を受け付ける処理を実施する。
なお、重要イベント探索部5、解析結果表示部6及び解析対象指定部7から重要イベント探索手段が構成されている。
移動体探索部8はログ記録部3に記録されているログデータを解析して、解析対象指定部7により指定が受け付けられた重要イベントの発生時刻までに、その重要イベントの発生地点に到達可能な移動体を探索する処理を実施する。
また、移動体探索部8はシミュレーションの模擬時間毎に、重要イベントの発生地点に到達可能な移動体が、その発生地点に至るまでに要する移動時間を算出し、その移動時間と重要イベントの発生時刻から移動体の移動開始時刻を特定する処理を実施する。
推論結果表示部9は移動体探索部8により探索された重要イベントの発生地点に到達可能な移動体などを表示する処理を実施する。
推論対象指定部10は例えばマウスやキーボードなどのマンマシンインタフェースから構成されており、移動体探索部8が、移動体が重要イベントの発生地点に至るまでに要する移動時間を算出するに際して、推論結果表示部9により表示されている1以上の移動体の中で、推論対象の移動体の指定を受け付けて、推論対象を移動体探索部8に指示する処理を実施する。
なお、移動体探索部8、推論結果表示部9及び推論対象指定部10から移動体探索手段が構成されている。
影響度算出部11は移動体探索部8により探索された移動体を重要イベントの発生時刻までに、重要イベントの発生地点に到達させた場合の当該移動体の影響度を算出し、その移動体の影響度を推論結果表示部9に出力する処理を実施する。
なお、影響度算出部11及び推論結果表示部9から影響度提示手段が構成されている。
図1では、シミュレーション装置の構成要素であるシミュレータ2、重要イベント探索部5、移動体探索部8及び影響度算出部11のそれぞれが専用のハードウェア(例えば、CPUなどが実装されている半導体集積回路基板)で構成されている例を示しているが、シミュレーション装置がコンピュータで構成される場合、シミュレータ2、重要イベント探索部5、移動体探索部8及び影響度算出部11の処理内容が記述されているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
図2はこの発明の実施の形態1によるシミュレーション装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
最初に、ユーザは、設定受付部1を操作して、発生するイベントの推移を示すシナリオを設定するとともに(ステップST1)、各種の移動体(例えば、人、車、船舶、航空機)に関する諸元パラメータや行動ルールを設定する(ステップST2、ST3)。
ここで、シナリオは、例えば、シミュレーションに登場する移動体の種類、数や初期位置のほか、移動体が登場する時間帯(シミュレーション時間)などが該当する。
図3はシナリオの具体例を示しており、図3の例では、目標艦船(彼側)から飛び立った爆撃機A(彼側)によって、重要拠点Y(我側)が攻撃されてしまうシナリオが示されている。
ただし、図3の例では、給油施設X(彼側)において、爆撃機A(彼側)が給油を行う給油イベント(重要イベント)を我側で予測できなかったために、想定以上に爆撃機A(彼側)の飛行能力が増し、その結果、爆撃機A(彼側)によって、重要拠点Y(我側)が攻撃されてしまっている。
したがって、この場合、重要拠点Y(我側)の攻撃を回避するには、給油イベント(重要イベント)の発生を阻止することが重要となる。
諸元パラメータとしては、例えば、移動体がセンサ機能を有している場合、そのセンサの能力を示す値(例えば、センサが、どの地点まで、どのような精度で見ることができるかを示す値)などが該当し、また、移動体の最高速度などの値も該当する。
行動ルールとしては、例えば、移動体が、或る時点の或る位置で遭遇する個々の場面において、どのような行動を採るかを示すものである。
行動ルールは、例えば、「if−thenルール」のような形態で記述されており、同じ時刻の同じ地点であっても、例えば、移動体が保持しているセンサ能力に違いがあれば、得られるセンシング情報が異なるので、同じ場面でも適用されるルールが異なることがある。
以下、図3のシナリオが設定されたものとして説明する。
シミュレータ2のシミュレーション実行部2aは、設定受付部1がシナリオ、諸元パラメータ及び行動ルールの設定を受け付けると、その設定内容にしたがってシミュレーションを実行する(ステップST4)。
シミュレータ2のログ取得処理部2bは、シミュレーション実行部2aがシミュレーションを実行すると、シミュレーション実行部2aからシミュレーションの実行結果を取得して、イベントの発生結果を示すログデータをログ記録部3に記録する。
図3の例では、給油施設X(彼側)において、爆撃機A(彼側)が給油を行う給油イベント(重要イベント)や、爆撃機A(彼側)が重要拠点Y(我側)の攻撃を行う攻撃イベントの発生結果などを示すログデータがログ記録部3に記録される。
また、シミュレータ2のログ取得処理部2bは、シミュレーション実行部2aによるシミュレーションの模擬時間毎に、各移動体(例えば、戦闘機B(我側)、戦闘機C(我側)、戦闘機D(我側))の位置から各地点(例えば、給油施設X(彼側)、目標戦艦(彼側)、重要拠点Y(我側))までの距離を示すログデータをログ記録部3に記録する。
また、ログ取得処理部2bは、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータをログ記録部3に記録する際、各移動体が最高速度(最高速度の情報は、諸元パラメータに含まれている)で、各地点まで移動した場合を仮定して、シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の移動時間を計算し、その移動時間を示すログデータもログ記録部3に記録する。
ログ再生部4は、シミュレータ2のログ取得処理部2bがログデータをログ記録部3に記録すると、そのログ記録部3に記録されているログデータを実行して、その実行結果をディスプレイに表示する(ステップST5)。
これにより、設定受付部1により設定が受け付けられたシナリオの推移のレビューが可能になる。
図3の例では、ユーザは、爆撃機A(彼側)が給油施設X(彼側)で給油を行ってから、重要拠点Y(我側)を攻撃したことを確認することができる。
ユーザは、シナリオの推移を検証して、例えば、重要拠点Y(我側)の攻撃イベントの発生を回避する必要があると考えると、解析対象指定部7を操作して、重要拠点Y(我側)を解析対象に指定する。
重要イベント探索部5は、解析対象指定部7が重要拠点Y(我側)を解析対象とする指定を受け付けると、ログ記録部3に記録されているログデータを解析して、重要拠点Y(我側)に関する攻撃イベントを特定し、その攻撃イベントの発生と因果関係がある移動体を特定する(ステップST5)。
即ち、重要イベント探索部5は、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータを参照して、重要拠点Y(我側)が攻撃された時刻に、重要拠点Y(我側)との距離が略ゼロの移動体を探索する。
図3の例では、爆撃機A(彼側)が重要拠点Y(我側)を攻撃した移動体であると特定される。
解析結果表示部6は、重要イベント探索部5が重要拠点Y(我側)の攻撃イベントの発生と因果関係がある移動体を特定すると、爆撃機A(彼側)が重要拠点Y(我側)を攻撃した旨を表示する。
ユーザは、爆撃機A(彼側)が重要拠点Y(我側)を攻撃した移動体であることを認識すると、解析対象指定部7を操作して、爆撃機A(彼側)を解析対象に指定する。
重要イベント探索部5は、解析対象指定部7が爆撃機A(彼側)を解析対象とする指定を受け付けると、ログ記録部3に記録されているログデータのうち、爆撃機A(彼側)に関するログデータを取得し、シミュレーション時刻を逆戻りしながら、爆撃機A(彼側)に関するログデータを辿っていくことにより、爆撃機A(彼側)に関するイベントを判別する。
図3の例では、爆撃機A(彼側)が給油施設X(彼側)で給油を行っている給油イベントが判別され、その給油が行われた時刻も判別される。
解析結果表示部6は、重要イベント探索部5が爆撃機A(彼側)に関するイベントとして、爆撃機A(彼側)の給油イベントを判別すると、その給油イベントが、発生を阻止する必要がある重要イベントである可能性が高い旨を表示する。
ユーザは、爆撃機A(彼側)の給油イベントが、発生を阻止する必要がある重要イベントであると認識すると、解析対象指定部7を操作して、爆撃機A(彼側)の給油イベントを重要イベントに指定する。
重要イベント探索部5は、解析対象指定部7が爆撃機A(彼側)の給油イベントを重要イベントとする指定を受け付けると、爆撃機A(彼側)の給油イベントが重要イベントに指定された旨を移動体探索部8に通知する。
移動体探索部8は、重要イベント探索部5から爆撃機A(彼側)の給油イベントが重要イベントに指定された旨の通知を受けると、ログ記録部3に記録されているログデータを解析して、爆撃機A(彼側)の給油イベント(重要イベント)の発生時刻までに、その給油イベント(重要イベント)の発生地点である給油施設X(彼側)に到達可能な移動体を探索する(ステップST5)。
即ち、移動体探索部8は、ログ記録部3に記録されているログデータのうち、シミュレーションの模擬時間毎に計算されている各移動体の移動時間(各時刻において、各移動体が給油施設X(彼側)へ移動する際に要する移動時間)を示すログデータを取得し、そのログデータを参照して、爆撃機A(彼側)の給油イベント(重要イベント)の発生時刻までに、給油施設X(彼側)に到達可能な移動体を探索する。
推論結果表示部9は、移動体探索部8が爆撃機A(彼側)の給油イベント(重要イベント)の発生時刻までに、給油施設X(彼側)に到達可能な移動体を探索すると、それらの移動体を表示する。
例えば、戦闘機B(我側)、戦闘機C(我側)、戦闘機D(我側)が、給油施設X(彼側)に到達可能な移動体であれば、戦闘機B(我側)、戦闘機C(我側)、戦闘機D(我側)を表示する。
ユーザは、例えば、戦闘機B(我側)を給油施設X(彼側)に派遣することを選択する場合、推論対象指定部10を操作して、戦闘機B(我側)を推論対象の移動体に指定する。
移動体探索部8は、推論対象指定部10が戦闘機B(我側)を推論対象とする指定を受け付けると、シミュレーションの模擬時間毎に、戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に至るまでに要する移動時間を算出し(あるいは、ログ記録部3から移動時間を示すログデータを取得する)、その移動時間と給油イベント(重要イベント)の発生時刻から戦闘機B(我側)の移動開始時刻を特定する。
ここで、図4は戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に到達できる所要時間を示す説明図である。
図4では、戦闘機B(我側)における各種の飛行経路のうち、一番短い時間で、給油施設X(彼側)に到達できる飛行経路を想定している。
図4において、x軸はシミュレーション時間、y軸は各時点において、戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に到達できる所要時間fB-X(t)を示している。ただし、所要時間fB-X(t)は、戦闘機B(我側)が最高速度で給油施設X(彼側)に向かうものとして仮定した場合の所要時間を示している。
また、tAbは爆撃機A(彼側)が給油イベントを開始する時刻であり、tAeは爆撃機A(彼側)が給油イベントを完了する時刻である。
移動体探索部8は、図5のフローチャートにしたがって、給油イベントの開始時刻tAbから完了時刻tAeまでの時間の中で、fB-X(t)+tが最小になる時間(t)を算出する。
この例では、シミュレーション時刻が「1」ずつ増えるものとしている。Nはシミュレーション時間、minτは上記概念に基づく最短時間でのfB-X(t)の値であり、best_Tは、その場合の移動開始時刻である。
推論結果表示部9は、移動体探索部8が戦闘機B(我側)の移動開始時刻best_Tを特定すると、戦闘機B(我側)の移動開始時刻best_Tを表示する。
ユーザは、戦闘機B(我側)以外の例えば戦闘機C(我側)の移動開始時刻best_Tも知りたい場合には、推論対象指定部10を操作して、戦闘機C(我側)を推論対象の移動体に指定する
以下、移動体探索部8は、上記と同様にして、戦闘機C(我側)の移動開始時刻best_Tを特定する。
影響度算出部11は、移動体探索部8が給油施設X(彼側)に到達可能な移動体を探索すると、その移動体を給油イベント(重要イベント)の発生時刻までに、その給油イベントの発生地点である給油施設X(彼側)に到達させた場合の当該移動体の影響度を算出する。
ここで、図6は移動体の影響度の算出例を示す説明図である。
図6において、(1)は戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に移動しない場合のイベントの推移を示し、(2)は戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に移動した場合のイベントの推移を示している。
図6の横軸はシミュレーション時間、下側の太線は当該イベントを実行(遂行)するための制限時間範囲を示し、上側の網掛け線は戦闘機B(我側)が当該イベントを遂行した時間帯を示している。
(1)は、戦闘機B(我側)に課せられているミッションの全てのイベントを遂行できている場合を示している。
(2)は、給油イベントに対応することによって、移動開始時刻best_Tから後は、全体的に、minτ+σ−Tだけ遅延していることを示している。
図6の下図に示すように、σはX地点からB3地点までの戦闘機Bの所要時間を示し、TはB2地点からB3地点までの戦闘機Bの所要時間を示している(これらの所要時間は、ログデータとして記録されている距離情報から算出することができる)。
(2)の場合、給油イベントに対応する影響で、イベントB3の制限時間範囲に、戦闘機BによるイベントBの実行が収まらないことになり、イベントB3は遂行不可という結果となっている。
例えば、イベントB3の重要度がα=10であるとすると、給油イベントを阻止するために、戦闘機Bを給油施設X(彼側)に向かわせると、その影響度(ダメージ度)が10ということになる。
図7は各移動体(戦闘機B(我側)、戦闘機C(我側)、戦闘機D(我側))を給油施設X(彼側)に向かわせた場合の影響度等を算出した例を示す説明図である。
推論結果表示部9は、影響度算出部11が移動体の影響度を算出すると、その影響度を表示する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、設定受付部1により受け付けられた設定内容にしたがってシミュレーションを実行して、イベントの発生結果を示すログデータをログ記録部3に記録するとともに、シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータをログ記録部3に記録するシミュレータ2を設け、重要イベント探索部5がログ記録部3に記録されているログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、発生を阻止する必要がある可能性があるイベントを探索して提示し、そのイベントを重要イベントとしての指定を受け付けるように構成したので、発生を阻止する必要がある可能性があるイベントをユーザに提示することができるようになり、その結果、ユーザが簡単に重要イベントを指定することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、ログ記録部3に記録されているログデータを解析して、重要イベントの発生時刻までに、その重要イベントの発生地点に到達可能な移動体を探索するように構成したので、重要イベントの発生を阻止する際に使用する移動体を認識することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、シミュレーションの模擬時間毎に、重要イベントの発生地点に到達可能な移動体が、その発生地点に至るまでに要する移動時間を算出し、その移動時間と重要イベントの発生時刻から移動体の移動開始時刻を特定するように構成したので、重要イベントの発生を阻止することができる確率を高めることができる効果を奏する。
さらに、この実施の形態1によれば、移動体探索部8により探索された移動体を重要イベントの発生時刻までに、その重要イベントの発生地点に到達させた場合の移動体の影響度を算出し、その移動体の影響度を提示するように構成したので、影響度の小さい移動体を重要イベントの発生地点に向かわせることができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、移動体探索部8が重要イベントの発生時刻までに、その重要イベントの発生地点に到達可能な移動体を探索するものについて示したが、設定受付部1が、その移動体に関する諸元パラメータ又は行動ルールの変更を受け付けるようにしてもよい。
図8は移動体の行動ルールの変更例を示す説明図である。
図8中のグラフは、今回のシナリオによるセンサ機能搭載UAV(無人航空機)の3機が、移動体及び拠点を探知する処理内容を示している。
横軸は、シミュレーション時刻を示しており、UAV1は拠点Xを探知覆域内に捉えているが、UAV1が搭載していたセンサはIR(光学センサ)のみであり、その時点では、気象状況が悪く、拠点Xを探知できなかったことを示している。このことは、ログ記録部3に記録されているログデータを解析すれば判別する。
また、図8中のグラフから、もし、この時点でUAV1が拠点Xを探知できていれば、戦闘機Dによって、給油イベント(重要イベント)の実行を阻止することができた可能性があることが分かる。
そこで、ユーザは、設定受付部1を操作して、例えば、以下のように諸元パラメータや行動ルールを変えることが考えられる。
諸元パラメータ・行動ルールの変更例
・山脈飛行状態では、IRセンサに加えてEW(電波)センサを機能させる。
・山脈付近を飛行する計画がある場合は、EWセンサ搭載UAVを派遣する。
シミュレータ2のシミュレーション実行部2aは、設定受付部1が諸元パラメータや行動ルールの変更を受け付けると、変更後の設定内容にしたがってシミュレーションを再実行する。
シミュレータ2のログ取得処理部2bは、シミュレーション実行部2aがシミュレーションを実行すると、シミュレーション実行部2aからシミュレーションの実行結果を取得して、イベントの発生結果を示すログデータをログ記録部3に記録する
ログ再生部4は、シミュレータ2のログ取得処理部2bがログデータをログ記録部3に記録すると、そのログ記録部3に記録されているログデータを実行して、その実行結果をディスプレイに表示する。
これにより、ユーザは、諸元パラメータや行動ルールの変更の効果を確認することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、設定受付部1が移動体に関する諸元パラメータ又は行動ルールの変更を受け付けるように構成したので、不測の状況を回避することができるなどの効果を奏する。
この発明の実施の形態1によるシミュレーション装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるシミュレーション装置の処理内容を示すフローチャートである。 シナリオの具体例を示す説明図である。 戦闘機B(我側)が給油施設X(彼側)に到達できる所要時間を示す説明図である。 戦闘機B(我側)の移動開始時刻の算出処理を示すフローチャートである。 移動体の影響度の算出例を示す説明図である。 各移動体(戦闘機B(我側)、戦闘機C(我側)、戦闘機D(我側))を給油施設X(彼側)に向かわせた場合の影響度等を算出した例を示す説明図である。 移動体の行動ルールの変更例を示す説明図である。
符号の説明
1 設定受付部(設定受付手段)、2 シミュレータ(ログデータ記録手段)、2a シミュレーション実行部、2b ログ取得処理部、3 ログ記録部(ログデータ記録手段)、4 ログ再生部、5 重要イベント探索部(重要イベント探索手段)、6 解析結果表示部(重要イベント探索手段)、7 解析対象指定部(重要イベント探索手段)、8 移動体探索部(移動体探索手段)、9 推論結果表示部(移動体探索手段、影響度提示手段)、10 推論対象指定部(移動体探索手段)、11 影響度算出部(影響度提示手段)。

Claims (5)

  1. 各種の移動体に関する諸元パラメータ及び行動ルールの設定を受け付けるとともに、発生するイベントの推移を示すシナリオの設定を受け付ける設定受付手段と、上記設定受付手段により受け付けられた設定内容にしたがってシミュレーションを実行して、イベントの発生結果を示すログデータを記録するとともに、上記シミュレーションの模擬時間毎に、各移動体の位置から各地点までの距離を示すログデータを記録するログデータ記録手段と、上記ログデータ記録手段により記録されたログデータを解析して、イベントの発生と因果関係がある移動体を特定し、イベントと移動体の因果関係から、内容を変更する必要がある可能性があるイベントを探索して提示し、そのイベントを重要イベントとしての指定を受け付ける重要イベント探索手段とを備えたシミュレーション装置。
  2. ログデータ記録手段により記録されたログデータを解析して、重要イベント探索手段により指定が受け付けられた重要イベントの発生時刻までに、上記重要イベントの発生地点に到達可能な移動体を探索する移動体探索手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  3. 移動体探索手段は、シミュレーションの模擬時間毎に、重要イベントの発生地点に到達可能な移動体が上記発生地点に至るまでに要する移動時間を算出し、その移動時間と上記重要イベントの発生時刻から上記移動体の移動開始時刻を特定することを特徴とする請求項2記載のシミュレーション装置。
  4. 移動体探索手段により探索された移動体を重要イベントの発生時刻までに、上記重要イベントの発生地点に到達させた場合の上記移動体の影響度を算出し、上記移動体の影響度を提示する影響度提示手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のシミュレーション装置。
  5. 設定受付手段は、移動体探索手段により探索された移動体に関する諸元パラメータ又は行動ルールの変更を受け付けることを特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1項記載のシミュレーション装置。
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