JP2009008332A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Hiroko Uhara
浩子 宇原
Ai Tsutsui
藍 筒井
Shinya Takagi
真也 高木
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Abstract

【課題】貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つことが容易にできる家庭用に好適な冷凍冷蔵庫を提供する。
【解決手段】断熱箱体の内部に設けられた冷蔵室21,製氷室22,冷凍室23,野菜室24と、各室21〜24に供給する冷気を発生する冷凍サイクルユニットAと、冷凍サイクルユニットAにより発生させた冷気を各室21〜24に循環させる冷気循環経路に設けられ、野菜室24内の雰囲気を冷却するための冷気を発生する副冷却装置Cとを備える。制御部32は、野菜室24内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つように、冷凍サイクルユニットAと副冷却装置Cを制御する。
【選択図】図1A

Description

この発明は、冷凍冷蔵庫に関し、家庭用として好適な冷凍冷蔵庫に関する。
従来から、間接冷却(間接冷却方式)と呼ばれる冷凍冷蔵庫は、種々開発されている。このような間接冷却方式の冷凍冷蔵庫は、冷気を生じさせる冷凍サイクルユニットを備えている。
図5に示すように、一般的な冷凍サイクルユニットは、圧縮器111と、凝縮器(フィンチューブ型蒸発器)113と、キャピラリーチューブ114と、蒸発器115を、冷媒パイプ116を介して環状に接続された冷媒回路を構成している。そして、冷凍冷蔵庫は、この冷凍サイクルユニットの蒸発器115による冷気(−25℃程度)を送風ファン133によって、庫内に循環させることで、冷蔵,冷凍を行う。
ところで、上記従来の冷凍冷蔵庫で食品を長期保存するには、冷凍室に入れて凍結させて保存することが最も効果的であるが、一旦凍らせると細胞組織が破壊されて復元不可能である野菜などの食品の場合は、冷凍することはできない。そのような食品のために、マイナス温度帯でありながら未凍結状態を保持できれば、長期に食品をおいしく保存する貯蔵室を実現できる。
そこで、従来、特許文献1(特許第3649850号公報)のような冷蔵庫または特許文献2(特許第3041341号公報)のような冷却装置が提案されている。
上記特許文献1の冷蔵庫は、野菜室の温度上昇を防止するため、冷凍サイクルにより発生した冷気を直接野菜室に供給するバイパスダクトを設けている。また、上記特許文献2の冷却装置はペルチェ素子による冷却により、均一に緩慢冷却を行う制御を備えている。
しかしながら、上記特許文献1の冷蔵庫は、冷蔵庫全体の冷却を行う冷凍サイクルの能力のみで野菜室の低温化を図る仕様であるため、庫内の負荷が大きくなった場合や除霜時では、野菜室の温度を目的の状態に保つことができない上、−25℃程度になる冷気で貯蔵室を均一の温度帯にするための細かな温度範囲で冷凍サイクルのオン/オフを行うのは難しい。また、上記特許文献2の冷却装置は、ペルチェ素子による緩慢冷却が食品の凍結防止に効果的であるが、単独で冷却して、高負荷時や除霜時に目的の0℃から凍結点までの温度帯を常時保つには能力が足りない。上記特許文献2においても、熱伝導性の高い材料を通して冷却物に接触させて冷却する空冷式プレート冷却型になっており、天井面全面に庫内吸熱用フィンを取付けているが、発露や湿度制御のためには完全密閉構造にはできず、このような直冷式を家庭の冷凍冷蔵庫に応用するのは難しい。
特許第3649850号公報 特許第3041341号公報
そこで、この発明の課題は、貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つことが容易にできる家庭用に好適な冷凍冷蔵庫を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の冷凍冷蔵庫は、
断熱箱体の内部に設けられた貯蔵室を含む複数の室と、
上記貯蔵室を含む複数の室に供給する冷気を発生する冷凍サイクルと、
上記冷凍サイクルにより発生させた上記冷気を上記貯蔵室を含む複数の室に循環させる冷気循環経路に設けられ、上記貯蔵室内の雰囲気を冷却するための冷気を発生する副冷却装置と、
上記貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つように、上記冷凍サイクルと上記副冷却装置を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする。
上記構成の冷凍冷蔵庫によれば、上記冷凍サイクルにより発生させた冷気を貯蔵室を含む複数の室に循環させる冷気循環経路に副冷却装置を設け、その副冷却装置により発生させた冷気によって、貯蔵室内の雰囲気が0℃から凍結点までの温度帯に保たれるように、貯蔵室内の雰囲気を冷却する。これにより、上記冷凍サイクルの能力に係わらず、貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つことが容易にできる。
また、一実施形態の冷凍冷蔵庫では、上記副冷却装置は、ペルチェ素子を使用した空冷式冷風撹拌方式の電子冷却装置である。
上記実施形態によれば、ペルチェ素子を使用した空冷式冷風撹拌方式の電子冷却装置を副冷却装置として用いることにより、冷凍サイクルでは困難である氷点下での頻度の高いオン/オフ制御を効率よく実現でき、食品を凍結させず均一に緩慢冷却を行うことができる。また、冷凍サイクルにより貯蔵室内の雰囲気の温度が下がりすぎないように、ペルチェ素子の極性を変えて暖気を貯蔵室内に送り、貯蔵室内の食品などの凍結を防ぐことができる。さらに、上記電子冷却装置を空冷式プレート冷却型とすることにより、プレート面内側の結露を防ぎ、均一な緩慢冷却を実現できる。
また、一実施形態の冷凍冷蔵庫では、
上記副冷却装置は、上記貯蔵室内の雰囲気を加熱するための暖気も発生し、
上記貯蔵室の後部に設けられ、上記冷凍サイクルからの冷気を調節する第1冷気調節部と、
上記貯蔵室の後部に設けられ、上記副冷却装置からの上記冷気または上記暖気を調節する第2冷気調節部と、
上記貯蔵室内の雰囲気の温度を検出する貯蔵室用温度センサと
を備え、
上記制御部は、上記冷凍サイクルと上記副冷却装置の運転状況、および、上記貯蔵室用温度センサにより検出された上記貯蔵室内の雰囲気の温度に基づいて、上記第1冷気調節部と上記第2冷気調節部の開放または遮蔽を行う。
上記実施形態によれば、上記冷凍サイクルと副冷却装置の運転状況、および、貯蔵室用温度センサにより検出された貯蔵室内の雰囲気の温度に基づいて、制御部によって、第1冷気調節部と第2冷気調節部の開放または遮蔽を行うことによって、冷凍サイクルと副冷却装置の除霜運転時による悪影響を防止し、絶えず貯蔵室内の温度を目的の温度帯(0℃から凍結点まで)に保つことができる。
また、一実施形態の冷凍冷蔵庫では、
上記副冷却装置は、上記貯蔵室内の雰囲気を加熱するための暖気も発生し、
上記貯蔵室内の雰囲気の温度を検出する貯蔵室用温度センサを備え、
上記制御部は、上記貯蔵室用温度センサにより検出された上記貯蔵室内の雰囲気が上記温度帯になるように、上記副冷却装置からの上記冷気または上記暖気により上記貯蔵室内の雰囲気を冷却または加熱を行う。
上記実施形態によれば、貯蔵室が目的の温度帯より暖かすぎても冷えすぎても、副冷却装置の冷気発生モードと暖気発生モードを切り替えるだけで、簡単にかつ効率よく目的の温度帯を保つことができる。
また、一実施形態の冷凍冷蔵庫では、
上記副冷却装置は、上記冷気を発生する冷気発生モードと上記暖気を発生する暖気発生モードとを有し、
上記制御部は、上記冷凍サイクルの除霜運転時以外のときに上記副冷却装置を上記冷気発生モードから上記暖気発生モードに切り替えて上記副冷却装置の除霜運転を行う一方、上記冷凍サイクルの除霜運転時に上記副冷却装置の除霜運転を行わない。
上記実施形態によれば、上記制御部は、冷凍サイクルの除霜運転時以外のときに副冷却装置を冷気発生モードから暖気発生モードに切り替えて副冷却装置の除霜運転を行う一方、冷凍サイクルの除霜運転時に副冷却装置の除霜運転を行わないことによって、冷凍サイクルの除霜運転と重ならずに、貯蔵室を目標の温度帯に保つことができる。
また、一実施形態の冷凍冷蔵庫では、上記貯蔵室の内壁面を、断熱性を有する材料で形成している。
上記実施形態によれば、貯蔵室の内箱壁面は、断熱性を有する材料で作られていることにより、貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に常時保って貯蔵室内の発露を防止し,緩慢冷却を実現できる。
以上より明らかなように、この発明の冷凍冷蔵庫によれば、冷凍サイクルの能力に係わらず、貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つことが容易にできる家庭用に好適な冷凍冷蔵庫を実現することができる。
以下、この発明の冷凍冷蔵庫を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1Aはこの発明の実施の一形態の冷凍冷蔵庫の概略構成図を示している。図1Aに示すように、この実施の形態の冷凍冷蔵庫Bは、外箱25と内箱26との間に断熱材が充填された断熱箱体内に設けられた冷蔵室21と製氷室22と冷凍室23と貯蔵室の一例としての野菜室24とを備えている。そして、これらの各室(21〜24)は、冷凍サイクルユニットAからの冷風を受けて冷却される(間接冷却方式)。具体的には、冷蔵室21,製氷室22,冷凍室23,野菜室24に設けられた開口部(便宜上、図1Aでは部分的に示す)を通じて、冷凍サイクルユニットAからの冷気が流れ込み、断熱仕切板27内に流れ込む構造の冷気循環経路を形成している。上記野菜室24は、二重構造をもち、冷凍サイクルユニットAからの冷風が内部容器241の周囲を通って内部を冷却し、前面かつ上側の開口から一部が断熱仕切板27内に流れ込む構造の冷気循環経路を形成している。
なお、これらの冷蔵室21,製氷室22,冷凍室23,野菜室24には、冷凍冷蔵庫Bの外装本体を構成する外箱25内部に配設された内箱26を断熱仕切板27で区切ることによって形成されている。また、外箱25と内箱26との間には、断熱材が充填されており、各室の温度が、外気の影響を受けないようになっている。
〈冷凍サイクルユニットAについて〉
ここで、冷凍冷蔵庫Bにおける冷却装置となる冷凍サイクルユニットAについて詳細に説明する。
冷凍サイクルユニットAは、冷凍サイクルを構成するユニットであり、圧縮器11と、補助凝縮器12と、凝縮器13と、コールドガス用キャピラリーチューブ(C用キャピラリーチューブ;減圧器)14と、蒸発器(蒸発器)15と、冷媒パイプ(冷媒管)16とを有する。
上記圧縮器11は、冷凍サイクルの作動媒体である冷媒を高温,高圧下にて圧縮し、気化させるものである。つまり、圧縮器11は、圧縮機能を有する装置である。なお、圧縮器11は、作動熱を生じるために、密閉度の高い空間に収容されるようになっている。
また、補助凝縮器12は、蒸発器15が除霜(霜取り)するときに生じる水(除霜水)を蒸発させるものである。また、補助凝縮器12は、除霜水によって、圧縮器11からの高温気化した冷媒の一部を冷却し、凝縮させる機能も有している。
また、凝縮器13は、補助凝縮器12によって冷却凝縮された冷媒をさらに凝縮させ、液化させるものである。つまり、凝縮器13は、液化機能を有する装置である。なお、このような凝縮器13は、自然対流を利用して外気に熱を放出させることで、冷媒を凝縮して液化している。
また、C用キャピラリーチューブ14は、蒸発器15に流入する冷媒(具体的には液化した冷媒)の圧力を低下させる減圧装置である。
さらに、蒸発器15は、補助凝縮器12,凝縮器13,C用キャピラリーチューブ14を経ることで、低温,低圧で液化した冷媒(冷媒液)を気化させるものである。つまり、蒸発器15は、気化機能を有する装置である。なお、このような蒸発器15は、冷凍冷蔵庫Bの内部の熱を奪って、冷媒液を蒸発化(ガス化)させるようになっている。例えば、フィンチューブ型の熱交換器が一例として挙げられる。
なお、蒸発器15近傍には、送風ファン33が設けられている。この送風ファン33は、蒸発器15によって、冷却された空気(熱交換されて冷却された空気)を各室内(冷蔵室他)に送り出すものである。
上記冷媒パイプ16は、圧縮器11,補助凝縮器12,凝縮器13,C用キャピラリーチューブ14,蒸発器15を連結させるパイプ(管)である。つまり、冷媒パイプ16は、各部材(圧縮器11,補助凝縮器12,凝縮器13,C用キャピラリーチューブ14,蒸発器15)の順に冷媒を循環させるように連結して、冷媒回路を構成している。
なお、冷媒が、圧縮器11,補助凝縮器12,凝縮器13,C用キャピラリーチューブ14,蒸発器15,圧縮器11の順に流れるサイクルをコールドガスサイクルと表現する。
〈副冷却装置Cについて〉
この冷凍冷蔵庫Bでは、野菜室24を常時目的の温度帯(0℃から凍結点までの温度帯)に保つために野菜室24近傍に副冷却装置Cが組み込まれている。野菜室24は、冷凍サイクルユニットAによる冷却と、副冷却装置Cによる冷却によって、常時目的の温度帯(0℃から凍結点までの温度帯)に保たれている。
この冷凍冷蔵庫Bに用いた副冷却装置Cは、この実施の形態では、ペルチェモジュールによる電子冷却装置を用いている。副冷却装置Cのペルチェモジュール35は、ペルチェ素子を複数組み合わせたもので、電気を流すと熱が低温側(吸熱側)から高温側(放熱側)に移動する性質をもつ。そして、ペルチェモジュール35の吸熱側に吸熱フィン36を備え、ペルチェモジュール35の放熱側に放熱フィン37を備えている。上記吸熱ファン38によって吸熱側の冷気を野菜室24の外壁周囲に送り、野菜室24を冷却する。一方、放熱側に溜まった熱は、放熱ファン39によって空冷により放熱される。このため、副冷却装置Cは、冷凍サイクルユニットAの圧縮器11が収容されている密閉度の高い空間の壁面に取り付けられている。冷凍冷蔵庫Bは、副冷却装置Cの放熱側からの熱が圧縮器11側に放熱され、圧縮器11の熱と同様に庫外に放出される構造を有する。
この副冷却装置Cは、ペルチェ素子の空冷式冷風撹拌方式を最適仕様としているが,ペルチェ素子自体の発熱が高いため、この実施の形態のように氷点下の冷却能力を維持するためにはより強力な排熱能力をもつことが望ましい。そのために放熱フィン37により表面積を増やし、放熱ファン39を強力に運転する等の制御を行うだけでなく、放熱ダンパー42を短時間ごとに開閉し、ペルチェ素子自体の放熱効果を高める制御をもつことが望ましい。
〈各種温度センサについて〉
上記冷蔵室21,製氷室22,冷凍室23,野菜室24には、各室内温度(庫内温度)を測定する温度センサ30a〜30eが夫々設けられている。つまり、冷蔵室21には冷蔵室用温度センサ30a、製氷室22には製氷室用温度センサ30b、冷凍室23には冷凍室用温度センサ30c、野菜室24には貯蔵室用温度センサの一例としての野菜室用温度センサ30dが設けられている。
さらに、冷凍冷蔵庫Bには、外気(庫外)を測定する外気温度センサ31が設けられている。そして、これらの各種温度センサ(30a〜30e,31)の測定温度(測定庫内温度,測定外気温度)の結果は、冷凍冷蔵庫Bに設けられた制御部32に出力される。
なお、制御部32は、冷凍冷蔵庫B全体の動作制御等を行う中枢部分となっており、冷凍サイクルユニットA等の各部材の駆動を有機的に制御して、動作を統括制御するものである。また、制御部32は、冷凍サイクルユニットAの除霜予定を検知して、副冷却装置Cに信号を送り、除霜開始前より副冷却装置Cの運転を開始させる。
逆に、副冷却装置Cの除霜運転は、冷凍サイクルユニットAの除霜運転と重ならないように、絶えず野菜室24が目的の温度帯を保つように野菜室24の温度検知および冷凍サイクルユニットAと副冷却装置Cの制御を行う。
この実施の形態の貯蔵室である野菜室24の温度検知および冷凍サイクルユニットA,副冷却装置Cの制御のフローチャートを図2〜図4に従って説明する。
図2はこの発明の野菜室24を目的の温度帯(0℃から凍結点までの温度)に保つための副冷却装置Cの運転制御を示すフローチャートを示している。
冷凍冷蔵庫Bの運転が開始されると、ある一定時間毎にステップS1で野菜室24の温度を検知する。
次に、ステップS2に進み、野菜室用温度センサ30dにより検出された野菜室内温度Tが0℃以上であると判別すると、ステップS3に進み、副冷却装置Cを駆動させて、冷気発生モードで副冷却装置Cによる冷却運転を開始する。ここで、副冷却装置Cは、吸熱フィン36に吸熱ファン38からの空気を吸熱フィン36が冷却し、第2冷気調節部の一例としての副冷却ダンパー40を開けて野菜室24側へ冷気を送り込む。それにより、野菜室24が冷やされる。なお、ステップS2で野菜室用温度センサ30dにより検出された野菜室内温度Tが0℃未満であると判別すると、ステップS1に戻る。
次に、ステップS4に進み、野菜室内温度Tがある一定温度「α℃」以下であると判別すると、ステップS5に進み、副冷却装置Cの駆動を停止する。この「α℃」は、目的の温度帯の温度範囲内であるが、冷凍サイクルユニットAと副冷却装置Cと両方で野菜室24を冷却しているため、このまま冷却し続けると凍結点まで温度が下がり続けるため、早めに副冷却装置Cの駆動を停止する制御を行う。「α℃」は、貯蔵目的とする内部の食品にもより、また、冷凍冷蔵庫の容積,運転率,野菜室24の容積,副冷却装置Cの冷却能力により変動する。なお、ステップS4で野菜室内温度Tがある一定温度「α℃」未満であると判別すると、ステップS3に戻る。
そして、副冷却装置Cを停止後も、野菜室24内の温度が下がりすぎ、ステップS6で野菜室内温度Tが凍結点に近い「β℃」以下であると判別すると、ステップS7に進み、冷凍サイクルユニットA側の第1冷気調節部の一例としての冷却ダンパー41を一時閉め、副冷却装置Cの極性を変えて庫内側を放熱側に変えて、暖気発生モードで副冷却装置Cによる暖房運転を行う。なお、ステップS6で野菜室内温度Tが凍結点に近い「β℃」未満であると判別すると、ステップS3に戻る。
次に、ステップS8に進み、野菜室内温度Tが上昇し、「α℃」以上であると判別すると、ステップS9に進む一方、野菜室内温度Tが「α℃」未満であると判別すると、このステップS8を繰り返す。
そして、ステップS9で冷却ダンパー41を開放して、副冷却装置Cの極性を戻して庫内側を吸熱側にした後、副冷却装置Cの運転を停止する。
それでも野菜室24内の温度が上がりすぎて、次のステップS10で野菜室内温度Tが0℃以上になった場合は、ステップS3に戻り、副冷却装置Cを駆動させて、同様の制御を繰り返す。
図3は冷凍サイクルユニットAが除霜運転を行う場合の制御を示すフローチャートである。
ステップS11で冷凍サイクルユニットAが除霜運転を開始すると、同時に冷却ダンパー41を閉め、冷凍サイクルユニットAからの熱風を遮断する。徐々に野菜室24の温度が上昇し、ステップS12で野菜室内温度Tが「α℃」以上であると判別すると、ステップS13に進み、副冷却装置Cを作動させる。
次に、ステップS14に進み、冷凍サイクル除霜運転が終了して冷却運転を開始すると、冷却ダンパー41を開ける。
そして、ステップS15に進み、野菜室内温度Tが「α℃」以下であると判別すると、図2に示すステップS5に移行し、副冷却装置Cを停止して、通常運転制御(図2)を行う。
図4は副冷却装置Cの除霜運転制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS21で副冷却装置Cが冷却運転を開始して、ステップS22に進み、所定時間経過したと判別すると、ステップS23に進み、副冷却装置Cの極性反転を行い、ごく短時間のみ暖房運転を行う。なお、ステップS22で所定時間経過していないと判別すると、このステップS22を繰り返す。
次に、ステップS24で所定時間経過したと判別すると、ステップS25に進む一方、所定時間経過していないと判別すると、このステップS24を繰り返す。
そして、ステップS25で吸熱側温度Teが0℃以上であると判別すると、除霜完了であるとしてステップS26に進み、副冷却装置Cの極性を元に戻した後、ステップS22に戻り、冷却運転を再開する。
一方、ステップS25で吸熱側温度Teが氷点下であった場合、吸熱フィン36の着霜が予想されるため、ステップS27に進み、冷凍サイクルユニットAの次の除霜運転開始時間を予測し、その時間より一定時間γ以上ある場合は、ステップS28に進み、副冷却ダンパー40を閉めて、副冷却装置Cの除霜運転を開始する。
次に、ステップS29に進み、除霜運転終了後、ステップS26に進み、副冷却装置Cの極性を戻した後、ステップS22に戻り、冷却運転を再開する。
一方、ステップS27で冷凍サイクルユニットAの次の除霜運転開始時間を予測し、その時間より一定時間γ未満である場合は、副冷却装置Cの除霜運転をあきらめて、ステップS26に進み、副冷却装置Cの極性を戻した後、ステップS22に戻り、冷却運転を再開する。
また、この冷凍冷蔵庫の温度帯を発露なく実現するためには、現行の樹脂製野菜室ケースでは困難であり、周壁は断熱材で構成されることが必要不可欠である。これにより目的の温度帯へ冷却すべく氷点下の冷風が直接かかっても局所的な冷却、発露を防止することができる。
以上の構造および仕様によって、この発明の冷凍冷蔵庫は0℃から凍結点までの温度帯を常時保つ野菜室を実現することができ、冷凍できない食品の長期保存を可能にする。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
また、副冷却装置Cにペルチェ素子を使用した空冷式冷風撹拌方式の電子冷却装置を用いることにより、冷凍サイクルユニットAでは困難である氷点下での頻度の高いオン/オフ制御を効率よく実現でき、食品を凍結させず均一に緩慢冷却を行うことができる。また、冷凍サイクルユニットAにより野菜室24内の雰囲気の温度が下がりすぎないように、ペルチェ素子の極性を変えて暖気を野菜室24内に送り、野菜室24内の食品などの凍結を防ぐことができる。さらに、上記電子冷却装置を空冷式プレート冷却型とすることにより、プレート面内側の結露を防ぎ、均一な緩慢冷却を実現することができる。
また、上記冷凍サイクルユニットAと副冷却装置Cの運転状況、および、貯蔵室用温度センサにより検出された野菜室24内の雰囲気の温度に基づいて、制御部32によって、第1冷気調節部である冷却ダンパー41と第2冷気調節部である副冷却ダンパー40の開放または遮蔽を行うことによって、冷凍サイクルユニットAと副冷却装置Cの除霜運転時による悪影響を防止し、絶えず野菜室24内の温度を目的の温度帯(0℃から凍結点まで)に保つことができる。
また、野菜室24が目的の温度帯より暖かすぎても冷えすぎても、副冷却装置Cの冷気発生モードと暖気発生モードを切り替えるだけで、簡単にかつ効率よく目的の温度帯を保つことができる。
また、上記制御部32は、冷凍サイクルユニットAの除霜運転時以外のときに副冷却装置Cを冷気発生モードから暖気発生モードに切り替えて副冷却装置Cの除霜運転を行う一方、冷凍サイクルユニットAの除霜運転時に副冷却装置Cの除霜運転を行わないことによって、冷凍サイクルユニットAの除霜運転と重ならずに、野菜室24を目標の温度帯に保つことができる。
図1Aはこの発明の実施の一形態の冷凍冷蔵庫の概略構成図である。 図1Bは上記冷凍冷蔵庫の副冷却装置の概略構成図である。 図2はこの発明の副冷却装置の通常運転制御を示すフロー図である。 図3はこの発明の冷凍サイクルの除霜運転制御を示すフロー図である。 図4はこの発明の副冷却装置の除霜運転制御を示すフロー図である。 図5は従来における冷凍サイクルの概略構成図である。
符号の説明
A…冷凍サイクルユニット
B…冷凍冷蔵庫
C…副冷却装置
11…圧縮器
12…補助凝縮器
13…凝縮器(フィンチューブ型蒸発器)
14…キャピラリーチューブ
15…蒸発器
16…冷媒パイプ
21…冷蔵室
22…製氷室
23…冷凍室
24…野菜室
25…外箱
26…内箱
27…断熱仕切板
30a…冷蔵室用温度センサ
30b…製氷室用温度センサ
30c…冷凍室用温度センサ
30d…野菜室用温度センサ
31…外気温度センサ
32…制御部
33…送風ファン
35…ペルチェモジュール
36…吸熱フィン
37…放熱フィン
38…吸熱ファン
39…放熱ファン
40…副冷却ダンパー
41…冷却ダンパー
42…放熱ダンパー

Claims (6)

  1. 断熱箱体の内部に設けられた貯蔵室を含む複数の室と、
    上記貯蔵室を含む複数の室に供給する冷気を発生する冷凍サイクルと、
    上記冷凍サイクルにより発生させた上記冷気を上記貯蔵室を含む複数の室に循環させる冷気循環経路に設けられ、上記貯蔵室内の雰囲気を冷却するための冷気を発生する副冷却装置と、
    上記貯蔵室内の雰囲気を0℃から凍結点までの温度帯に保つように、上記冷凍サイクルと上記副冷却装置を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷凍冷蔵庫において、
    上記副冷却装置は、ペルチェ素子を使用した空冷式冷風撹拌方式の電子冷却装置であることを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  3. 請求項1または2に記載の冷凍冷蔵庫において、
    上記副冷却装置は、上記貯蔵室内の雰囲気を加熱するための暖気も発生し、
    上記貯蔵室の後部に設けられ、上記冷凍サイクルからの冷気を調節する第1冷気調節部と、
    上記貯蔵室の後部に設けられ、上記副冷却装置からの上記冷気または上記暖気を調節する第2冷気調節部と、
    上記貯蔵室内の雰囲気の温度を検出する貯蔵室用温度センサと
    を備え、
    上記制御部は、上記冷凍サイクルと上記副冷却装置の運転状況、および、上記貯蔵室用温度センサにより検出された上記貯蔵室内の雰囲気の温度に基づいて、上記第1冷気調節部と上記第2冷気調節部の開放または遮蔽を行うことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  4. 請求項1または2に記載の冷凍冷蔵庫において、
    上記副冷却装置は、上記貯蔵室内の雰囲気を加熱するための暖気も発生し、
    上記貯蔵室内の雰囲気の温度を検出する貯蔵室用温度センサを備え、
    上記制御部は、上記貯蔵室用温度センサにより検出された上記貯蔵室内の雰囲気が上記温度帯になるように、上記副冷却装置からの上記冷気または上記暖気により上記貯蔵室内の雰囲気を冷却または加熱を行うことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  5. 請求項2から4までのいずれか1つに記載の冷凍冷蔵庫において、
    上記副冷却装置は、上記冷気を発生する冷気発生モードと上記暖気を発生する暖気発生モードとを有し、
    上記制御部は、上記冷凍サイクルの除霜運転時以外のときに上記副冷却装置を上記冷気発生モードから上記暖気発生モードに切り替えて上記副冷却装置の除霜運転を行う一方、上記冷凍サイクルの除霜運転時に上記副冷却装置の除霜運転を行わないことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  6. 請求項1から5までのいずれか1つに記載の冷凍冷蔵庫において、
    上記貯蔵室の内壁面を、断熱性を有する材料で形成していることを特徴とする冷凍冷蔵庫。
JP2007170380A 2007-06-28 2007-06-28 冷凍冷蔵庫 Pending JP2009008332A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011103775A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Abi:Kk 試料長期保存装置

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