JP2009004940A - 多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラム - Google Patents

多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多視点の画像信号を符号化する場合、1系統の画像信号とし、更に符号化順に並び替えて符号化するので、1フレーム又は1フィールド毎に順次に並び替えるためのバッファが必要であり、その際に遅延が生じることがある。
【解決手段】各視点の視点画像をそれぞれ独立したチャンネルで並列に入力する方法と、各視点の視点画像をインターリーブされた信号として1つのチャンネルでシリアルに入力する方法のいずれにおいても遅延させることなく、適宜並べ替えバッファ105に各視点の視点画像を入力し、格納する。従って、従来例の立体視画像符号化方法及び装置のように符号化の前に1フレーム又は1フィールド毎に順次配列する必要が無く、順次化のための画像バッファを持たず、遅延時間を短くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラムに係り、特に異なる視点から撮影された多視点画像信号を符号化して多視点画像符号化データを生成する多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラムに関する。
<動画像符号化方式>
現在、時間軸上に連続する動画像をディジタル信号の情報として取り扱い、その際、効率の高い情報の放送、伝送又は蓄積等を目的とし、時間方向の冗長性を利用して動き補償予測を用い、空間方向の冗長性を利用して離散コサイン変換等の直交変換を用いて符号化圧縮するMPEG(Moving Picture Experts Group)などの符号化方式に準拠した装置、システムが、普及している。
1995年に制定されたMPEG−2ビデオ(ISO/IEC 13818−2)符号化方式は、汎用の動画像圧縮符号化方式として定義されており、プログレッシブ走査画像に加えてインターレース走査画像にも対応し、SDTV(標準解像度画像)のみならずHDTV(高精細画像)まで対応しており、光ディスクであるDVD(Digital Versatile Disk)や、D−VHS(登録商標)規格のディジタルVTRによる磁気テープなどの蓄積メディアや、ディジタル放送等のアプリケーションとして広く用いられている。
また、ネットワーク伝送や携帯端末等のアプリケーションにおいて、より高い符号化効率を目標とする、MPEG−4ビジュアル(ISO/IEC 14496−2)符号化方式の標準化が行われ、1998年に国際標準として制定された。
更に、2003年に、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)のジョイント技術委員会(ISO/IEC)と、国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU−T)の共同作業によってMPEG−4 AVC/H.264と呼ばれる符号化方式(ISO/IECでは14496−10、ITU‐TではH.264の規格番号がつけられている。以下、これをAVC/H.264符号化方式と呼ぶ)が国際標準として制定された。このAVC/H.264符号化方式では、従来のMPEG−2ビデオやMPEG−4ビジュアル等の符号化方式に比べ、より高い符号化効率を実現している。
MPEG−2ビデオやMPEG−4ビジュアル等の符号化方式のPピクチャ(順方向予測符号化画像)では、表示順序で直前のIピクチャ(画面内符号化画像)またはPピクチャのみから動き補償予測を行っていた。これに対して、AVC/H.264符号化方式では、Pピクチャ及びBピクチャ(双予測符号化画像)は複数のピクチャを参照ピクチャとして用いることができ、この中からブロック毎に最適なものを選択して動き補償を行うことができる。また、表示順序で先行するピクチャに加えて、既に符号化済みの表示順序で後続のピクチャも参照することができる。また、MPEG−2ビデオやMPEG−4ビジュアル等の符号化方式のBピクチャは、表示順序で前方1枚の参照ピクチャ、後方1枚の参照ピクチャ、もしくはその2枚の参照ピクチャを同時に参照し、2つのピクチャの平均値を予測ピクチャとし、対象ピクチャと予測ピクチャの差分データを符号化していた。
一方、AVC/H.264符号化方式では、Bピクチャは表示順序で前方1枚、後方1枚という制約にとらわれず、前方や後方に関係なく任意の参照ピクチャを予測のために参照可能となった。さらに、Bピクチャを参照ピクチャとして参照することも可能となっている。
また、AVC/H.264符号化方式では復号画像を出力する際に符号化順序から復号画像の出力順序(出力先の表示装置等で表示する際に望ましい順序)に並び替えるために、参照ピクチャと、非参照ピクチャの両方をメモリに格納しなければならないが、参照ピクチャと非参照ピクチャを復号画像バッファと呼ばれる1つのメモリで統一的に管理する仕組みが導入されている。符号化された符号化列(ビットストリーム)には、画像毎にピクチャ・オーダー・カウント(picture order count)と呼ばれる出力順序を示す情報が符号化されており、復号画像の出力順序で番号がつけられている。復号されて復号画像バッファに格納されている画像で、ピクチャ・オーダー・カウントの値が最も小さい画像から順次出力する。また、ピクチャ・オーダー・カウントはIDRピクチャ(符号化順序でそのピクチャより前のピクチャの情報を使わなくても、それ以後のピクチャが正常に復号できることを意味するピクチャ)でリセットされる。
更に、MPEG−2ビデオではピクチャ、MPEG−4ではビデオ・オブジェクト・プレーン(VOP)を1つの単位として、ピクチャ(VOP)毎の符号化モードが決められていたが、AVC/H.264符号化方式では、スライスを符号化の単位としており、1つのピクチャ内にIスライス、Pスライス、Bスライス等異なるスライスを混在させる構成にすることも可能となっている。
更に、AVC/H.264符号化方式ではビデオの画素信号(符号化モード、動きベクトル、DCT係数等)の符号化/復号処理を行うVCL(Video Coding Layer;ビデオ符号化層)と、NAL(Network Abstraction Layer;ネットワーク抽象層)が定義されている。
AVC/H.264符号化方式で符号化された符号化ビット列はNALの一区切りであるNALユニットを単位として構成される。NALユニットはVCLで符号化されたデータ(符号化モード、動きベクトル、DCT係数等)を含むVCL NALユニットと、VCLで生成されたデータを含まないnon−VCL NALユニットがある。non−VCL NALユニットにはシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報が含まれているSPS(シーケンス・パラメータ・セット)や、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報が含まれているPPS(ピクチャ・パラメータ・セット)、VCLで符号化されたデータの復号に必須ではないSEI(補足付加情報)等がある。
それぞれのNALユニットのヘッダ部(先頭部)には常に”0”の値を持つフラグ(forbidden_zero_bit)、SPS、またはPPS、または参照ピクチャとなるスライスが含まれているかどうかを見分ける識別子(nal_ref_idc)、NALユニットの種類を見分ける識別子(nal_unit_type)が含まれる。nal_unit_typeは、VCL NALユニットの場合、”1”から”5”のいずれかの値を持つように規定されており、non−VCL NALユニットの場合、例えばSEIが”6”、SPSが”7”、PPSが”8”の値を持つように規定されている。復号側ではNALユニットの種類はNALユニットのヘッダ部に含まれるNALユニットの種類を見分ける識別子であるnal_unit_typeで識別することができる。
また、AVC/H.264符号化方式における符号化の基本の単位はピクチャを分割したスライスであり、VCL NALユニットはスライス単位となっている。そこで、いくつかのNALユニットを纏めたアクセス・ユニットと呼ばれる単位が定義されており、1アクセス・ユニットに1つの符号化されたピクチャが含まれている。
<多視点画像符号化方式>
一方、2眼式立体テレビジョンにおいては、2台のカメラにより異なる2方向から撮影された左眼用画像、右眼用画像を生成し、これを同一画面上に表示して立体画像を見せるようにしている。この場合、左眼用画像、及び右眼用画像はそれぞれ独立した画像として別個に伝送、あるいは記録されている。しかし、これでは単一の2次元画像の約2倍の情報量が必要となってしまう。
そこで、従来より、左右いずれか一方の画像を主画像とし、他方の画像(副画像)情報を一般的な圧縮符号化方法によって情報圧縮して情報量を抑える手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された立体テレビジョン画像伝送方式では、小領域毎に他方の画像での相関の高い相対位置を求め、その位置偏移量(視差ベクトル)と差信号(予測残差信号)とを伝送するようにしている。差信号も伝送、記録するのは、主画像と視差情報であるずれ量や位置偏移量を用いれば副画像に近い画像が復元できるが、物体の影になる部分など主画像がもたない副画像の情報は復元できないからである。
また、1996年に単視点画像の符号化国際標準であるMPEG−2ビデオ(ISO/IEC 14496−2)符号化方式に、マルチビュープロファイルと呼ばれるステレオ画像の符号化方式が追加された(ISO/IEC 14496−2/AMD3)。MPEG−2ビデオ・マルチビュープロファイルは左眼用画像を基本レイヤー、右眼用画像を拡張レイヤーで符号化する2レイヤーの符号化方式となっており、時間方向の冗長性を利用した動き補償予測や、空間方向の冗長性を利用した離散コサイン変換に加えて、視点間の冗長性を利用した視差補償予測を用いて符号化圧縮する。
更に、多視点画像を符号化・復号する際に、1系統の符号化経路及び復号経路を用いる手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この手法では、符号化側(送信側)で、図25に示すように複数の方向から撮影して得られる複数のチャンネルの画像信号を、順次化手段301にて各チャンネル毎に順次1フレーム又は1フィールドずつ遅延させる。制御手段304は、フレーム周期またはフィールド周期のスイッチ信号を出力して、順次化手段301から複数のチャンネルの信号を順次に取り出すよう、マルチプレクサ302を制御する。
マルチプレクサ302では複数のチャンネルの信号を1フレーム又は1フィールド毎に順次にチャンネル単位で挿入することで時系列的に合成して、1系統の画像信号とする。符号化手段303はマルチプレクサ302から出力された1系統の画像信号を符号化して、符号化ビット列を伝送路に出力する。
復号側(受信側)では、図26に示すように復号化手段305で前記符号化ビット列を復号する。制御手段308は、復号された画像信号から、フレーム周期またはフィールド周期のスイッチ信号を出力して、デマルチプレクサ306を制御する。これにより、デマルチプレクサ306からは復号された画像信号の各フレームまたはフィールドがチャンネル単位で順次に抜き取られて同時化手段307に供給され、ここで1フレーム又は1フィールドずつ順次遅延して同時化し、撮影時と同様な複数チャンネルの画像信号として出力する。
特開昭61-144191号公報 特開平10−243419号公報
しかしながら、従来の立体視画像符号化・復号化方法及び装置では、予め交互にLとRチャンネルの画像が配置された左右画像信号の左右画像がどちらのチャンネルかを規定しておく必要がある。また、LとRチャンネルの画像が交互に配置されていることが前提となっているので、各視点のフレームレートが異なっている場合や、画像が欠落している場合には対応できない。
また、従来の立体視画像符号化・復号化方法及び装置では、符号化時に多視点画像信号を構成するそれぞれの複数のチャンネルの画像信号を、1フレーム又は1フィールド毎に順次に配列し、1系統の画像信号としてから符号化手段303に入力し、さらに符号化手段303で符号化順に並び替えて符号化するので、1フレーム又は1フィールド毎に順次に並び替えるためのバッファが必要であり、その際に遅延が生じることがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、バッファサイズを削減すると共に、遅延時間を短くする多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化方法であって、
多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、多視点画像信号の視点の数V、各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(整数)から次式
o=d・V+v
により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第2のステップと、多視点画像信号を画像バッファに格納する第3のステップと、復号画像出力順番号o、及び画像バッファに格納された多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第4のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化装置であって、
多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1の符号化手段と、多視点画像信号の視点の数V、各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
o=d・V+v
により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する算出手段と、多視点画像信号を画像バッファに格納する格納手段と、復号画像出力順番号o、及び画像バッファに格納された多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第2の符号化手段とを有することを特徴とする。また、上記の目的を達成するため、第5の発明の多視点画像符号化プログラムは、第1の発明の各ステップをコンピュータにより実行させることを特徴とする。
上記の第1、第3、第5の発明では、各視点の画像信号がそれぞれ独立したチャンネルで並列に入力する方法と、各視点の画像信号がインターリーブされた信号として1つのチャンネルでシリアルに入力する方法のいずれにおいても遅延させることなく、適宜画像バッファに入力し、格納することができる。
また、上記の第1、第3、第5の発明では、多視点画像であることを示す情報をSEI(補足付加情報)として多視点画像信号の視点の数Vと共に符号化し、多視点画像信号を構成する各視点の画像信号の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oが符号化された符号化データを生成することができる。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化方法であって、
多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、第1の符号化データ中に多視点画像の各視点をそれぞれ特定する番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化する第2のステップと、多視点画像信号の視点の数V、各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
o=d・V+v
により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第3のステップと、多視点画像信号を画像バッファに格納する第4のステップと、復号画像出力順番号o、及び画像バッファに格納された多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第5のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化装置であって、
多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1の符号化手段と、第1の符号化データ中に多視点画像の各視点をそれぞれ特定する番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化する手段と、多視点画像信号の視点の数V、各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
o=d・V+v
により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する算出手段と、多視点画像信号を画像バッファに格納する格納手段と、復号画像出力順番号o、及び画像バッファに格納された多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第2の符号化手段とを有することを特徴とする。また、上記の目的を達成するため、第6の発明の多視点画像符号化プログラムは、第2の発明の各ステップをコンピュータにより実行させることを特徴とする。
上記の第2、第4、第6の発明では、多視点画像信号が符号化されていることを示す補足付加情報と、その多視点画像信号の視点の数Vと、多視点画像の各視点をそれぞれ特定する視点番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係が符号化された第1の符号化データと、視点の数V、各視点のそれぞれを特定する番号v及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oと、多視点画像信号とがそれぞれ符号化されている第2の符号化データを生成するようにしたことを特徴とし、各画像の視点を特定する視点番号vの代わりに復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを用意し、その視点IDに基づいて復号画像の視点を管理することができる。
本発明によれば、多視点画像信号を構成する各視点の画像信号の視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oと多視点画像信号とを符号化した第2の符号化データを、視点の数V更には各視点を特定する番号と視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化した第1の符号化データと共に生成し、復号側でこれらの符号化データを復号させることで、上記の視点番号vや視点IDとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dとに応じて、各視点の復号画像信号を互いに同期させてこれらのパラメータと関連付けて出力させることで、各視点の復号画像信号を適切に出力させることができ、復号画像の出力先の多視点画像表示装置等で視点と画像の対応関係を把握することができる。
また、本発明をAVC/H.264符号化方式に適用した場合、多視点画像であることを示す情報をSEI(補足付加情報)として符号化することにより、復号側で多視点画像であることを示すSEIが復号できない従来のAVC/H.264符号化方式等の復号装置でも多視点画像であることを示すSEIを無効にすることで、とりあえず符号化ビット列を復号させることができ、従来の方式との互換性を保つことができる。
これにより、本発明によれば、従来の単一視点の画像符号化方法、装置を本発明の多視点画像符号化方法、装置に拡張する際に、本発明の復号画像出力順番号oを従来の符号化方式の復号画像の出力順序を示す番号として扱い、符号化することで、小さな改良により符号化を実現することができる。
更に、本発明によれば、各視点の画像信号を複数チャンネルで入力する際には、各視点の画像信号を遅延させることなく、適宜画像バッファに入力し、格納するようにしたため、従来の立体視画像符号化方法及び装置のように符号化の前に1フレーム又は1フィールド毎に順次配列する必要が無く、順次化のための画像バッファを持たず、遅延時間を短くすることができる。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明になる多視点画像符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。図1に示すように、本実施の形態の多視点画像符号化装置は符号化管理部101、パラメータセット符号化部102、多視点画像SEI符号化部103、復号画像出力順番号算出部104、並べ替えバッファ105、動き/視差補償予測部106、符号化モード判定部107、残差信号演算部108、残差信号符号化部109、残差信号復号部110、残差信号重畳部111、復号画像バッファ112、符号化ビット列生成部113、多重化部114を備え、入力される多視点画像信号を符号化して符号化データ(符号化ビット列)を出力する。ここで、上記の多視点画像信号は、設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、その一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又はその一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である。
次に、図1に示す本実施の形態の多視点画像符号化装置の動作について、AVC/H.264符号化方式と関連付けて説明する。まず、図1の符号化管理部101にはシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報が供給され、AVC/H.264符号化方式ではシーケンス情報をSPS(シーケンス・パラメータ・セット)、ピクチャ情報をPPS(ピクチャ・パラメータ・セット)として管理する。これらの情報は受信側で符号化ビット列を復号する際に必要な情報であり、パラメータセット符号化部102に供給される。
パラメータセット符号化部102は、供給されるシーケンス情報、ピクチャ情報等を符号化する。AVC/H.264符号化方式ではNAL(Network Abstraction Layer;ネットワーク抽象層)の一区切りであるNALユニットを単位として符号化ビット列を構成するので、NALユニットのヘッダ部でNALユニットの種類を見分ける識別子等を符号化した後、シーケンス情報、ピクチャ情報等を符号化する。さらに、符号化管理部101には、多視点画像符号化装置に供給される多視点画像の視点数の情報が供給される。これらの情報は受信側でも多視点画像を表示する際に必要な情報である。
本発明では、生成する符号化ビット列が多視点画像を符号化されていることを示す多視点画像SEI(補足付加情報)を定義する。多視点画像SEIのペイロード部(データの部分)の符号化シンタックス構造の一例を図3に示す。図3において、「num_views_minus1」は符号化する多視点画像の視点数を示すパラメータであり、視点数は1以上となるため、視点数から1を引いた値を、AVC/H.264符号化方式で用意されている指数ゴロム(Exponential Golomb)符号等の可変長や予め長さを規定した固定長で符号化する。
図1の多視点画像SEI符号化部103では多視点画像を符号化されていることを示す多視点画像SEI(補足付加情報)を符号化する。すなわち、多視点画像SEI符号化部103では、まず、NALユニットのヘッダ部でNALユニットの種類を見分ける識別子等を符号化した後、SEIのペイロード部の種類を見分ける識別子やサイズを符号化し、SEIのペイロードとして図3に示す符号化シンタックス構造に基づいて「num_views_minus1」を符号化する。
ここで、SEIのペイロード部の種類を見分ける識別子の値としてはまだAVC/H.264符号化方式で規定されていない値を定義する。符号化側で、このように多視点画像SEIを符号化することで、復号側では、符号化された符号化ビット列を復号する際に、多視点画像SEIを復号することで、符号化された符号化ビット列のコンテンツが多視点画像であることや、多視点画像の視点数を知ることができる。また、多視点画像SEIが規定されていない従来のAVC/H.264デコーダでも、この多視点画像SEIを無効にすることで、符号化ビット列を復号し、復号画像を出力することはでき、従来との互換性を保つことができる。ただし、多視点画像SEIが規定されていないので、多視点画像SEIを復号することはできず、符号化ビット列のコンテンツが多視点画像か否か、多視点画像であった場合の視点数は分からない。
さらに、符号化管理部101には多視点画像を構成する各画像のそれぞれについて、各視点をそれぞれ特定する情報、タイムスタンプ等の情報が供給される。これらの情報や画像の入力順序等を基に、各画像がどの視点に属するか、それぞれの視点での復号画像の出力順序(本多視点画像符号化装置で符号化して得られる符号化ビット列を復号側で復号して得られるそれぞれの視点での復号画像の出力順序)、各視点間の同期等を管理する。各画像のそれぞれについて、視点を特定する視点番号v、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dをつけ、各画像にそれぞれ対応付ける。
ここで、各視点のそれぞれを特定する視点番号vの値の割り当て方について説明する。各視点の視点番号vには0、または視点数を示すV未満の正の整数を各視点のそれぞれにユニークに割り当てる。ここで、各視点のそれぞれを特定する視点番号vは復号側でそれぞれの時刻における各視点の出力順序を示す番号としても用いるので、その順序を指定するために、復号側でのそれぞれの時刻における各視点の出力順序に応じて0から昇順に1ずつ増加させて、各視点の視点番号vに割り当てる。また、各視点に所属するそれぞれの画像にも当該視点の視点番号vと同一の値を割り当てることで、視点番号vによりそれぞれの画像がどの視点に所属するかを特定することができる。
次に、それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dの値の割り当て方について説明する。番号dにはそれぞれ整数を割り当て、その値は復号画像の出力順序に応じて増加させる。ただし、視点間のそれぞれの復号画像の出力時刻が同じ場合、番号dの値はそれぞれ同一にする。この規則に従えば、ある時刻において、他の視点に画像が存在するにも係わらず、ある視点には画像が存在しない場合、その視点の画像に相当する番号dの値を欠番となる。以上のようにそれぞれの復号画像の出力順序を示す番号dに値を割り当てることで、復号側では番号dの値に応じて番号dの小さい画像から出力することで、所望の出力順序で出力することができ、また、視点間においては番号dが等しい場合、出力時刻が同じであることが判別できるので、視点間で同期させて出力することができる。加えて、符号化管理部101では各画像の符号化順序を管理すると共に、動き補償予測/視差補償予測に用いる参照画像を管理する。
図4は本実施の形態の多視点画像符号化装置で符号化する多視点画像を構成する各画像のそれぞれについて、視点を特定する視点番号v及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dに値を割り当てた場合の一例を示す図である。同図において、縦軸が視点方向を表し、横軸は時間方向を表している。また、M(v)(v=0,1,2,・・・,V−1)は多視点画像を構成する視点画像を示しており、vは各視点のそれぞれを特定する視点番号である。さらに、m(v,d)(v=0,1,2,・・・,V−1;d=0,1,2,・・・)は、視点画像M(v)を構成する画像を示しており、vは各視点のそれぞれを特定する視点番号、dはそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号である。例えば、ある2つの画像m(v,d)を比較する際に、両者の番号vの値が同じ場合は、両者は同じ視点の画像であり、両者の番号vの値が異なる場合は、両者はそれぞれ異なる視点の画像である。また、両者の番号dの値が同じ場合は、同じ時刻の画像である。両者の番号dの値が異なる場合は、異なる時刻の画像であり、値の小さい方が早い時刻の画像である。
多視点画像信号の視点の数Vを符号化するのに加えて、視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを個別に符号化することもできるが、本実施の形態の多視点符号化装置では、両者を一括で示す復号画像出力順番号oとして符号化する。従来の単一視点の画像符号化/復号方式を本実施の形態の多視点画像符号化/復号方式に拡張する際に、本方式の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dとを一括で示す復号画像出力順番号oを従来の単一視点の画像符号化/復号方式の復号画像の出力順序を示す番号として扱い、符号化/復号することで、小さな改良により従来の単一視点の画像符号化/復号方式との互換をとることができる。具体的には、AVC/H.264方式では、本方式の復号画像出力順番号oをAVC/H.264方式の復号画像の出力順序を示す番号であるピクチャ・オーダー・カウント(picture order count)として扱う。
図1の復号画像出力順番号算出部104では符号化する多視点画像の視点数V、各視点のそれぞれを特定する視点番号v、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序dから復号画像出力順番号oを算出する。復号画像出力順番号oは次式により算出する。
o=d・V+v (1)
図5は図1に示す多視点画像符号化装置で符号化する5視点(V=5)の多視点画像を構成する各画像のそれぞれについて(1)式により、復号画像出力順番号oを算出し、値を割り当てた場合の一例を示す図である。また、図6は図1に示す多視点画像符号化装置で符号化する視点毎にフレームレートの異なる5視点(V=5)の多視点画像を構成する各画像のそれぞれについて(1)式により、復号画像出力順番号oを算出し、値を割り当てた場合の一例を示す図である。ただし、図6では視点毎にフレームレートが異なっており、視点画像M(0)、M(2)、M(4)に対して、視点画像M(1)、M(3)のフレームレートが小さくなっている。視点画像M(1)、M(3)には、復号画像の出力順序を示す番号dが”1”、”3”、”5”の値をとる画像が存在せず、そのために、復号画像出力順番号oが”6”,”8”,”16”,”18”,”26”,”28”の値をとる画像が存在しない。
また、復号側である後述する本発明の多視点画像復号装置では本実施の形態の多視点画像符号化装置で符号化されたビット列を復号して得られる多視点画像の視点数Vと復号画像出力順番号oから(1)式を満たす各画像の視点を特定する視点番号v(ただし、vは0以上V未満の整数)とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(整数)を算出する。具体的には、番号dは復号画像出力順番号oを視点数Vで整数演算により除算して得た商とする。また、番号vは復号画像出力順番号oを視点数Vで整数演算により除算したときの剰余の値とする。または、視点番号vは番号dを算出した後で次式により算出してもよい。
v=o−d・V (2)
図1の符号化ビット列生成部113は、スライス毎に復号画像出力順番号算出部104で算出された復号画像出力順番号oを他のスライス情報と共にビット列に符号化する。ここで、AVC/H.264符号化方式ではNAL(Network Abstraction Layer;ネットワーク抽象層)の一区切りであるNALユニットを単位として符号化ビット列を構成するので、NALユニットのヘッダ部でNALユニットの種類を見分ける識別子等を符号化した後、復号画像出力順番号oを含むスライス情報を符号化する。
また、並べ替えバッファ105は供給される多視点画像を格納する。ここで、多視点画像を構成する視点画像M(v)(v=0,1,2,・・・,V−1)は各視点毎にそれぞれ独立したチャンネルで並列に入力する方法と、各視点の画像信号がインターリーブされた信号として1つのチャンネルでシリアルに入力する方法がある。各視点の画像信号をインターリーブする方法としては、各視点の画像信号を画素単位でインターリーブする方法、複数の画素を纏めた単位でインターリーブする方法、水平方向のライン単位でインターリーブする方法、画像単位でインターリーブする方法、複数の画像を纏めた単位でインターリーブする方法等がある。
入力される視点画像M(v)のインターリーブ構造の例を図7〜図14を用いて説明する。図7は各視点の信号を画素単位でインターリーブした場合の例である。同図において、p(v,i)は各視点画像の画素を表し、vは視点を特定する視点番号、iは画素のインデックスである。
図8は各視点の信号を複数の画素を纏めた単位でインターリーブした場合の例である。同図において、py(v,iy)は各視点画像の輝度信号の画素を表し、vは視点を特定する視点番号、iyは輝度信号の画素のインデックスである。pu(v,iu)は色差信号(U)の画素を表し、iuは色差信号(U)の画素のインデックスである。pv(v,iv)は色差信号(V)の画素を表し、ivは色差信号(V)の画素のインデックスである。
図9は各視点の信号を水平方向16画素、垂直方向16画素の画素ブロック単位、あるいは水平方向16画素、垂直方向8画素の画素ブロック単位でインターリーブした場合の例を示す。同図において、b(v,ib)は各視点画像の画素を表し、vは視点を特定する視点番号、ibは画素ブロックのインデックスである。画素ブロックを水平ラインで走査することにより、複数画素を纏めた単位でインターリーブしたものの一種であるといえる。
図10は各視点の信号を水平方向のライン単位でインターリーブした場合の例である。同図において、l(v,j)は各視点画像のラインを表し、vは視点を特定する視点番号、jはラインのインデックスである。ラインは複数の画素から構成されるので、複数画素を纏めた単位でインターリーブしたものの一種であるといえる。
また、図11は各視点の信号を1つの画像に纏めた形式でインターリーブした場合の例を示す。この場合は1つに纏めた画像を水平ラインで走査することにより、水平ライン単位でインターリーブしたものの一種であるといえる。図11(A)は各視点の信号を纏めた1つの画像を示し、同図(B)は水平ライン単位でインターリーブした画像を示す。同図において、vは視点を特定する視点番号、dはそれぞれの視点での画像の撮影順序を示す番号(それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号)を示す。また、l(v,j)のjはラインインデックスを示す。
図12は各視点の信号を複数のラインを纏めたスライス単位でインターリーブした場合の例を示す。同図において、s(v,k)は各視点画像の輝度信号の画素を表し、vは視点を特定する視点番号、kは複数のラインを纏めたスライスのインデックスである。スライスは複数の画素から構成されるので、複数画素を纏めた単位でインターリーブしたものの一種であるといえると共に、画素ブロック単位でインターリーブしたものの一種であるともいえる。
図13は各視点の信号を画像単位でインターリーブした場合の例を示す。同図において、m(v,d)は各視点画像を構成する画像を表し、vは視点を特定する視点番号、dはそれぞれの視点での画像の撮影順序を示す番号(それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号)である。番号dが等しい各視点のそれぞれの画像信号を1つのグループとし、そのグループにおいて、画像単位で連続的に番号vの値が小さいものから順に入力する。さらに、番号dの値が小さいグループから順に入力することで、画像単位で各視点を互いに同期して入力することができる。
図14は各視点の信号を複数の画像を纏めた単位でインターリーブした場合の例を示す。同図において、m(v,d)は図13と同様に各視点画像を構成する画像を表し、vは視点を特定する視点番号、dはそれぞれの視点での画像の撮影順序を示す番号(それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号)である。
本実施の形態の多視点画像符号化装置においては、図7〜図14のうちのいずれの方法で画像信号を入力する場合においても、遅延させることなく、適宜並べ替えバッファ105に入力し、格納する。更に、符号化管理部101で制御される符号化順に応じて、並べ替えバッファ105に格納された画像信号が画素ブロック単位で、適宜動き/視差補償予測部106及び残差信号演算部108にそれぞれ供給される。
以上のように、図1に示した多視点画像符号化装置において、前記各視点の視点画像をそれぞれ独立したチャンネルで並列に入力する方法と、前記各視点の視点画像をインターリーブされた信号として1つのチャンネルでシリアルに入力する方法のいずれにおいても遅延させることなく、適宜並べ替えバッファ105に各視点の視点画像を入力し、格納する。従って、従来例の立体視画像符号化方法及び装置のように符号化の前に1フレーム又は1フィールド毎に順次配列する必要が無く、順次化のための画像バッファを持たず、遅延時間を短くすることができるという効果を得ることができる。
次に、符号化管理部101で制御する符号化順序について図15を用いて説明する。図15は5視点(V=5)の多視点画像を構成する各画像m(v,d)の符号化順序、及び動き補償/視差補償の参照関係の一例を示す図である。同図において、視点画像M(0)、M(2)、M(4)は他の視点の画像を参照する視差補償予測を行わずに符号化する。例えば、視点画像M(0)の画像m(0,0)は他の画像を参照せず、画面内だけで独立して符号化するピクチャとして符号化する。また、視点画像M(0)の画像m(0,3)は同一視点の表示順序で前方の画像m(0,0)の復号画像を参照画像とし、動き補償予測を用いて、符号化する。更に、視点画像M(0)の画像m(0,1)は同一視点の表示順序で前方の画像m(0,0)及び後方の画像m(0,3)の復号画像を参照画像とし、動き補償予測を用いて、符号化する。
一方、視点画像M(1)、M(3)は動き補償予測に加えて、他の視点の画像を参照画像として予測する視差補償予測を用いて符号化する。例えば、視点画像M(1)の画像m(1,1)は同一視点の表示順序で前方の画像m(1,0)及び後方の画像m(1,3)の復号画像を参照画像とし、動き補償予測を行うのに加えて、別視点の画像m(0,1)及びm(2,1)の復号画像を参照画像とし、視差補償予測を用いて符号化する。
視点画像M(1)の画像m(1,1)を符号化する際には、参照画像となる画像m(1,0)、m(1,3)、m(0,1)及びm(2,1)は符号化、復号が完了し、復号画像バッファ112に格納されていなければならない。本例の参照関係では、m(0,0)、m(2,0)、m(1,0)、m(4,0)、m(3,0)、m(0,3)、m(2,3)、m(1,3)、m(4,3)、m(3,3)、m(0,1)、m(2,1)、m(1,1)、m(4,1)、m(3,1)、m(0,2)、m(2,2)、m(1,2)、m(4,2)、m(3,2)、m(0,6)、m(2,6)、m(1,6)、m(4,6)、m(3,6)、m(0,4)、m(2,4)、m(1,4)、・・・の符号化順で符号化する。この符号化順序は、復号画像出力順番号oと1対1に対応しており、符号化管理部101で管理される。ここで、本例においては、いずれの時刻においても視点方向の各画像の符号化順序は同じであり、いずれの視点においても時間方向の各画像の符号化順序は同じである。
動き/視差補償予測部106は、従来のAVC/H.264方式等と同様に動き補償予測を行うのに加えて、前述の視差補償予測を行う。動き補償予測は表示順序で前方または後方の同一視点の画像を参照画像とするが、視差補償予測は別視点の画像を参照画像とすれば共通の処理を行うことができる。符号化管理部101の制御に応じて、並べ替えバッファ105から供給される画素ブロックと、復号画像バッファ112から供給される参照画像との間でブロックマッチングを行い、動き補償予測の場合は動きベクトル、視差補償予測の場合は視差ベクトルを検出し、動き補償予測/視差補償予測ブロック信号を作成して動き補償予測/視差補償予測ブロック信号、及び動きベクトル/視差ベクトルを符号化モード判定部107に供給する。
動き補償予測/視差補償予測を行うか否か、参照画像の数、どの復号画像を参照画像とするか、画素ブロックのサイズ等の候補の組み合わせは符号化管理部101で制御され、この制御に応じて動き補償予測/視差補償予測に関するすべての符号化モードの候補となるすべての組み合わせについて動き補償予測/視差補償予測を行い、それぞれの動き補償予測/視差補償予測ブロック信号、及び動きベクトル/視差ベクトルを符号化モード判定部107に供給する。ここでの画素ブロックのサイズの候補とは、画素ブロックを更に分割したそれぞれの小ブロックのことである。例えば、画素ブロックを水平方向16画素、垂直方向16画素(すなわち、16×16)とした場合、16×8、8×16、8×8、8×4、4×8、4×4等の小ブロックに分割して動き補償予測を行い、候補とする。
符号化モード判定部107では、動き補償予測、視差補償予測のどの手法をどの参照画像を用いてどのような画素ブロック単位で選択、組み合わせると効率の良い符号化が実現できるかを判定して符号化モードを決定し、得られた符号化モード、及び当該動きベクトル/視差ベクトルを符号化ビット列生成部113に供給すると共に、当該動き補償予測/視差補償予測ブロック信号を残差信号演算部108に供給する。
例えば、時間軸上で前と後の参照画像からの動き補償予測を組み合わせる場合、前の参照画像から動き補償予測を行って得られた動き補償予測ブロックと、後の参照画像から動き補償予測を行って得られた動き補償予測ブロックの各画素値を平均したブロックを生成して候補とする。また、動き補償予測と視差補償予測と組み合わせることもできる。さらに、画素値を平均する際には1:1の平均のみならず、1:2、1:3などの重み付けをしてもよい。また、画素ブロックを4×4画素から16×16画素の小ブロックに分割して符号化モードの候補とした場合、それぞれの小ブロックの予測方法を変えることもできる。
符号化モードを判定する手法については様々なものがあるが、例えば各符号化モードについて符号量と歪み量を算出し、これら符号量と歪み量のバランスにおいて最適な符号化モードを選択する手法がある。この符号化モード判定では、まずそれぞれの符号化モードの組み合わせに対して、残差信号を算出し、この残差信号やベクトル及び符号化モードを符号化して得られる符号化列のビット長を算出し、符号量とする。さらに、符号化した残差信号を復号し、予測信号と加算された復号信号と符号化前の画像信号との絶対値誤差和、あるいは二乗和を算出し、歪み量とする。符号量に予め定めた乗数を乗じ、歪み量に加算し、評価値とする。候補となるすべての符号化モードの組み合わせの評価値の中で最小のものを選択し、当該画素ブロックの符号化モードとする。
残差信号演算部108は、並べ替えバッファ105から供給される画素ブロック信号から、符号化モード判定部107から供給される決定された動き補償予測/視差補償予測ブロック信号を減算し、残差信号を得る。残差信号符号化部109は、残差信号演算部108から入力された残差信号に対して直交変換、量子化等の残差信号符号化処理を行い、符号化残差信号を算出する。
符号化管理部101は、当該符号化画像が符号化順序で後に続く画像の動き補償予測、もしくは他の視点の視差補償予測の参照画像として利用されるか否かを管理しており、参照画像として利用される場合は、符号化残差信号を復号し、復号画像信号を復号画像バッファ112に画素ブロック単位で順次格納する。
まず、残差信号復号部110は、残差信号符号化部109から入力された符号化残差信号に対して、逆量子化、逆直交変換等の残差信号復号処理を行い、復号残差信号を生成する。残差信号重畳部111は符号化モード判定部107から供給される決定された動き補償予測/視差補償予測ブロック信号に、残差信号復号部110から供給される復号残差信号を重畳して、復号画像信号を生成し、その復号画像信号を復号画像バッファ112に画素ブロック単位で順次格納する。この復号画像バッファ112に格納された復号画像信号は、必要に応じて、符号化順で後に続く画像の動き補償予測、もしくは他の視点の視差補償予測の参照画像となる。
符号化ビット列生成部113は、前述の復号画像出力順番号oを含むスライス情報に続いて、符号化モード判定部107から入力される決定された符号化モード、及び動きベクトルまたは視差ベクトル、残差信号符号化部109から入力される符号化残差信号等をハフマン符号化、算術符号化等のエントロピー符号化を用いて順次符号化し、符号化ビット列を生成する。
以上の画素ブロック単位での符号化処理を符号化画像内のすべての画素ブロックの符号化が完了するまで繰り返す。更に、符号化画像単位での符号化処理をすべての符号化が完了するまで繰り返す。
パラメータセット符号化部102で符号化されたシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列、及び多視点画像SEI符号化部103で符号化された多視点画像SEIの符号化ビット列、及び符号化ビット列生成部113で符号化された復号画像出力順番号oを含むスライス情報、符号化モード、及び、動きベクトルまたは視差ベクトル、符号化残差信号等の符号化ビット列は、多重化部114に供給され、必要に応じて一つの符号化ビット列に多重化される。
この多重化の際には、必要に応じてMPEG−2システム方式、MP4ファイルフォーマット、RTP等の規格に基づいてパケット化し、パケット・ヘッダを付加して多重化する。一つの符号化ビット列に多重化された符号化ビット列はネットワーク等を介して送信される。ここで、VCL NALユニットを伝送するチャンネルとは別にパラメータ・セット等の重要な情報を含むNALユニットのために信頼性の高いチャンネルが用意されているシステム等においては、チャンネルに応じた複数の符号化ビット列に多重化する。また、本方式はネットワーク伝送のみならず、DVD等の蓄積メディアへの記録、BS/地上波等の放送に利用することもできる。
次に、図1に示した本実施の形態の多視点画像符号化装置による多視点画像符号化処理手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。各ステップの処理動作については図1のブロック図を用いて説明したものと同じであるので、ここでは図1と対応付けることで、処理手順のみを説明する。
まず、ステップS101では、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等を符号化し、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列、ピクチャの符号化に係わるパラメータ情報の符号化ビット列を生成する。このステップS101の処理は、図1の多視点画像符号化装置ではパラメータセット符号化部102での符号化動作に相当する。
続いて、ステップS102では、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列等を多重化し、多重化された符号化ビット列を得る。このステップS102の処理は、図1の多視点画像符号化装置では多重化部114での多重化動作に相当する。
次のステップS103では、多視点画像を符号化されていることを示す多視点画像SEI(補足付加情報)を符号化し、多視点画像SEIの符号化ビット列を生成する。このステップS103の処理は、図1の多視点画像符号化装置では多視点画像SEI符号化部103での符号化動作に相当する。続いて、ステップS104では、ステップS102で多重化された符号化ビット列に続いて多視点画像SEIを多重化する。このステップS104の処理は、図1の多視点画像符号化装置では多重化部114での多重化動作に相当する。
続いて、ステップS105では、符号化する多視点画像の視点数V、各視点のそれぞれを特定する視点番号v、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序dから復号画像出力順番号oを算出する。このステップS105の処理は、図1の多視点画像符号化装置では復号画像出力順番号算出部104での算出動作に相当する。
次のステップS106では、復号画像出力順番号oを符号化し、符号化ビット列を生成する。このステップS106の処理は、図1の多視点画像符号化装置では符号化ビット列生成部113での復号画像出力順番号oの符号化動作に相当する。続いて、ステップS107では、動き補償予測/視差補償予測を行う。このステップS107の処理は、図1の多視点画像符号化装置では動き/視差補償予測部106での処理動作に相当する。
続いて、ステップS108では、符号化モードを判定する。このステップS108の処理は、図1の多視点画像符号化装置では符号化モード判定部107での処理動作に相当する。次のステップS109では、符号化の対象となる画素ブロック信号から、ステップS108で決定された動き補償予測/視差補償予測ブロック信号を減算し、残差信号を得る。このステップS109の処理は、図1の多視点画像符号化装置では残差信号演算部108での処理動作に相当する。
続いて、ステップS110では、残差信号に対して、直交変換、量子化等の残差信号符号化処理を行い、符号化残差信号を算出する。このステップS110の処理は、図1の多視点画像符号化装置では残差信号符号化部109での処理動作に相当する。次のステップS111では、当該符号化画像が符号化順序で後に続く画像の動き補償予測、もしくは他の視点の視差補償予測の参照画像として利用されるか否かを判断する。このステップS111の処理は、図1の多視点画像符号化装置では符号化管理部101での参照画像として利用されるか否かの判断動作に相当する。参照画像として利用されると判断した場合はステップS112に進み、参照画像として利用されないと判断した場合はステップS115に進む。
続いて、ステップS112では、符号化残差信号に対して、逆量子化、逆直交変換等の残差信号復号処理を行い、復号残差信号を生成する。このステップS112の処理は、図1の多視点画像符号化装置では残差信号復号部110での処理動作に相当する。続いて、ステップS113では、決定された動き補償予測/視差補償予測ブロック信号に、復号残差信号を重畳し、復号画像信号を生成する。このステップS113の処理は、図1の多視点画像符号化装置では残差信号重畳部111での処理動作に相当する。復号画像信号は適宜画素ブロック単位で復号画像バッファに格納する。
続いて、ステップS114では、ステップS106での復号画像出力順番号oの符号化ビット列と共に、ステップS108で決定された符号化モード、及び動きベクトルまたは視差ベクトル、ステップS108で得られた符号化残差信号等を符号化し、符号化ビット列を生成する。このステップS114の処理は、図1の多視点画像符号化装置では残差信号重畳部111での処理動作に相当する。
続いて、ステップS115では、符号化画像内の全ての画素ブロックについて符号化処理が完了しているか否かを判断する。完了している場合、ステップS116に進む。完了していない場合、ステップS107に進み、符号化画像内の全ての画素ブロックについて符号化処理が完了するまでステップS107からステップS114までの処理を繰り返す。
続いて、ステップS116では、ステップS102、ステップS104で多重化されたビット列に続いて、復号画像出力順番号o、符号化モード、及び、動きベクトルまたは視差ベクトル、符号化残差信号等の符号化ビット列を必要に応じて一つの符号化ビット列、または複数の符号化ビット列に適宜多重化する。このステップS116の処理は、図1の多視点画像符号化装置では多重化部114での多重化動作に相当する。
ネットワークを介して伝送する場合の多重化部114での多重化及び送信処理手順について、図16を用いて説明する。ステップS301では必要に応じてMPEG−2システム方式、MP4ファイルフォーマット、RTP等の規格に基づいてパケット化する。ステップS302では必要に応じてMPEG−2システム方式、MP4ファイルフォーマット、RTP等の規格に基づいてパケット・ヘッダを付加する。ステップS303ではネットワークを介して送信する。
再び図2に戻って説明する。ステップS117では、符号化の対象となる多視点画像の全ての画像について符号化処理が完了したか否かを判断する。完了している場合、本多視点画像符号化処理手順が終了となる。完了していない場合、ステップS105に進み、符号化の対象となる多視点画像の全ての画像について符号化処理が完了するまでステップS105からステップS106までの処理を繰り返す。
このように、本実施の形態の多視点符号化方法及び装置によれば、多視点画像信号を構成する各視点の画像信号の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oを多視点画像信号の視点の数Vと共に符号化することにより、以下説明する復号側でこのようにして符号化された符号化データを復号させることで、上記の視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dに応じて多視点画像表示装置等に適切に出力させることができる。
次に、本発明になる多視点画像符号化方法、多視点画像符号化装置及び多視点画像符号化プログラムにより生成された符号化データを復号する多視点画像復号装置及び方法について図面を参照して説明する。図17は多視点画像復号装置の一例のブロック図を示す。
図17に示すように、この多視点画像復号装置は、分離部201、パラメータセット復号部202、多視点画像SEI復号部203、符号化ビット列復号部204、復号画像管理情報算出部205、動き/視差補償予測部206、予測信号合成部207、残差信号復号部208、残差信号重畳部209、復号画像バッファ210、復号画像管理部211、復号画像出力部212を備え、多視点画像信号を符号化した符号化ビット列が入力され、これを復号して多視点画像信号を出力する。
次に、図17に示す多視点画像復号装置の動作について、AVC/H.264符号化方式と関連付けて説明する。まず、分離部201には図1に示した多視点画像符号化装置により符号化され、ネットワークを介して送信された符号化ビット列を受信する。なお、本方式での符号化ビット列の供給形態はネットワーク伝送での受信のみならず、DVD等の蓄積メディアに記録された符号化ビット列を読み込んだり、BS/地上波等の放送で放映された符号化ビット列を受信することもできる。
更に、分離部201では供給される符号化ビット列からパケット・ヘッダを除去し、NALユニット単位に分離する。更に、分離されたNALユニットのヘッダ部に含まれるNALユニットの種類を見分ける識別子(nal_unit_type)を評価し、当該NALユニットがシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等が符号化されている符号化ビット列の場合は、パラメータセット復号部202に供給し、当該NALユニットが多視点画像SEIが符号化されている符号化ビット列の場合は、多視点画像SEI復号部203に供給し、当該NALユニットがVCL NALユニット、即ち復号画像出力順番号o、符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号等が符号化されている符号化ビット列の場合は、符号化ビット列復号部204に供給する。ただし、分離されたNALユニットが多視点画像SEIか否かを見分ける際には、NALユニットの種類を見分ける識別子でSEIと判断した後、SEIのペイロード部の種類を見分ける識別子を評価し、この識別子が多視点画像SEIであることを示している場合に、多視点画像SEIと判断する。
次に、パラメータセット復号部202は分離部201で分離されたシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等が符号化されている符号化ビット列を復号し、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等を得る(これらのパラメータ情報は、本多視点画像復号装置全体の処理で用いられるが、本発明の説明には用いないので、図面には図示しない。)。
多視点画像SEI復号部203は分離部201で分離された多視点画像SEIが符号化されている符号化ビット列を、図3を用いて説明したシンタックス構造に基づいて復号し、本多視点画像復号装置に供給される符号化された符号化ビット列のコンテンツが多視点画像であるという情報、及び視点数の情報を得る。ここで、図4の「num_views_minus1」は視点数Vから”1”を減じた値が符号化されているので「num_views_minus1」の値に”1”を加えた値を視点数Vとする。
ここで、本多視点画像復号装置に供給される符号化ビット列に多視点画像SEIが含まれていない場合、符号化ビット列のコンテンツが多視点画像でないと判断し、従来の単視点のAVC/H.264符号化方式で符号化された符号化ビット列とみなして、視点数を”1”として復号する。
符号化ビット列復号部204は分離部201で分離された復号画像出力順番号o、符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号(符号化された予測残差信号)等が符号化されている符号化ビット列を復号し、復号画像出力順番号o、符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号等を得る。
復号画像管理情報算出部205は、多視点画像SEI復号部203から供給される視点数Vと符号化ビット列復号部204から供給される復号画像出力順番号oとから(1)式を満たす各画像の視点を特定する視点番号v(ただし、vは0以上V未満の整数)とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(整数)を算出する。具体的には、番号dは復号画像出力順番号oを視点数Vで整数演算により除算して得た商とする。また、番号vは復号画像出力順番号oを視点数Vで整数演算により除算したときの剰余の値とする。または、視点番号vは番号dを算出した後で(2)式により算出してもよい。
このようにして、視点数Vと復号画像出力順番号oとから、各画像の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dが算出することで、図5、図6に示すように復号画像出力順番号oに値を割り当てた場合はもちろんのこと、ネットワークを介した伝送中のエラーによりパケットが欠落した場合にも、正常にどの視点のどの画像が欠落したのかを特定することができる。
復号画像管理情報算出部205で算出された視点を特定する視点番号v及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dは、多視点画像SEI復号部203から供給される視点数Vや、符号化ビット列復号部204から供給される復号画像出力順番号oと共に、後述する復号画像管理部211に供給され、復号画像バッファ210に格納される復号画像の管理に用いる。
ここで、多視点画像復号装置では、符号化の場合と同様に、従来の単一視点の復号方式を多視点復号方式として拡張する際に、本方式の復号画像出力順番号oを従来の単一視点の復号方式の復号画像の出力順序を示す番号として扱うことで、従来の復号方式との互換をとることができる。
例えば、AVC/H.264方式を多視点符号化方式に拡張する際には、本方式の復号画像出力順番号oをAVC/H.264方式の復号画像の出力順序を示す番号であるピクチャ・オーダー・カウント(picture order count)として扱う。また、多視点画像復号装置では符号化側で符号化された順序で復号するため、符号化順序は復号順序と等しくなる。更に、符号化ビット列復号部204では、復号する画素ブロックの符号化モード、動きベクトルまたは視差ベクトル、符号化残差信号(符号化された予測残差信号)等の情報を得る。
続いて、動き/視差補償予測部206は、符号化ビット列復号部204で復号された符号化モード、及び動きベクトル/視差ベクトルに応じて、動き補償予測/視差補償予測を行う。この動き補償予測/視差補償予測では、符号化モードに応じて復号画像バッファ210から供給される画像を参照し、符号化ビット列復号部204で復号された動きベクトル/視差ベクトルが指し示す位置の画素ブロックを動き補償予測/視差補償予測ブロックとする。上記の画素ブロックのサイズは小ブロックに分割され、それぞれの小ブロックの予測方法、動きベクトル/視差ベクトルが異なる場合もある。また、複数の参照ピクチャから予測されている場合もある。このような場合は、複数の動き補償予測/視差補償予測を行い、複数の予測ブロックを得る。
予測信号合成部207は、当該画素ブロックが小ブロックに分割されている場合や、複数の参照ピクチャから予測されている場合は複数の予測ブロックを合成し、当該画素ブロックの予測信号を生成する。一方、残差信号復号部208は、符号化ビット列復号部204から入力された符号化残差信号に対して、逆量子化、逆直交変換等の残差信号復号処理を行い、復号残差信号を生成する。
残差信号重畳部209は、予測信号合成部207から供給される予測信号に、残差信号復号部208から供給される復号残差信号を重畳して復号画像信号を算出し、復号画像バッファ210に画素ブロック単位で復号画像信号を順次格納する。この復号画像バッファ210に格納された復号画像信号は、必要に応じて、符号化順で後に続く画像を復号する際の参照画像となる。
以上の画素ブロック単位での復号処理を画素ブロック単位で復号画像内のすべての画素ブロックの復号が完了するまで繰り返す。
復号画像管理部211は、復号画像管理情報算出部205から供給される視点数V、復号画像出力順番号o、各画像の視点を特定する視点番号v、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dと復号画像バッファ210に格納された復号画像信号を対応付けて管理する。復号画像管理部211は、これらのパラメータを基に復号画像バッファ210に格納された復号画像を出力するかどうか判定する。
復号順序と復号画像の出力順序が異なり、出力のタイミングが異なる場合は遅延が必要となり、復号画像を出力しない場合もある。復号画像管理部211では、復号画像バッファ210に格納されている復号画像信号のそれぞれについて、番号vにより視点を特定し、番号dによりそれぞれの視点での復号画像の出力順序を管理して各視点の復号画像信号の番号dの値が等しい画像を同時、または連続的に出力するように各視点を互いに同期させ、番号dの値が小さいものから順に出力するように制御する。復号画像出力部212は、復号画像バッファ210に格納された復号画像を復号画像管理部211の制御に応じて、各視点の復号画像信号を互いに同期させて多視点画像表示装置等に出力する。ここで、各画像の視点を特定する視点番号vやそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを各視点の復号画像信号と関連付けて、必要に応じてこれらのパラメータと共に同時に出力する。
復号された視点画像M(v)の各視点の画像を互いに同期させて出力する方法としては、各視点の画像信号をそれぞれ独立したチャンネルで並列に出力する方法と、各視点の画像信号をインターリーブして1つのチャンネルでシリアルに出力する方法がある。復号画像出力部212で各視点の画像信号をそれぞれ独立したチャンネルで並列に出力する場合には、それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dの値が小さいものから順に、各視点の同時刻の画像信号、すなわちそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dが等しい各視点の復号画像信号を互いに同期させてそれぞれ出力する。
前述の多視点画像符号化装置の説明で用いた図4を用いて説明すると、各視点画像M(v)のそれぞれについて、各画像m(v,d)の番号dの値が小さいものから順に出力させることで、復号画像を出力先の多視点画像表示装置等で表示する際に望ましい順序で出力させることができる。また、番号dの値が同じである各視点の復号画像信号を同時刻に出力することで、各視点の復号画像信号を互いに同期させることができる。その際、すべての視点の画像信号が復号された後に復号画像信号の出力を開始することで、各視点の復号画像信号を欠落することなく出力することができる。
復号画像出力部212で各視点をインターリーブした信号として1つのチャンネルでシリアルに出力する場合には、それぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dの値が小さいものから順に、各視点の同時刻の画像、すなわちそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dが等しい各視点の復号画像信号を互いにインターリーブすることで同期させて出力する。各視点をインターリーブした信号としてシリアルに出力する方法としては、それぞれの視点の信号を画素単位でインターリーブする方法、複数の画素を纏めた単位でインターリーブする方法、水平方向のライン単位でインターリーブする方法、画像単位でインターリーブする方法、複数の画像を纏めた単位でインターリーブする方法等がある。
出力する復号画像信号のインターリーブ構造については図7〜図14に示した前述の多視点画像符号化装置に入力される視点画像のインターリーブ構造と同様である。それぞれ独立したチャンネルで並列に出力する場合と同様に、それぞれの視点の信号を画素単位でインターリーブする方法、複数の画素を纏めた単位でインターリーブする方法、水平方向のライン単位でインターリーブする方法では例えば図7〜図12に示したようにそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dの値が小さいものから順に、番号dが等しい各視点のそれぞれの画像信号を画素単位、複数の画素を纏めた単位、水平方向のライン単位でインターリーブして出力することで、各視点の画像信号を同時刻に出力することができ、視点間を互いに同期して出力することができる。この際、インターリーブの対象となるすべての視点の画像信号が復号された後に復号画像信号のインターリーブ、及び出力を開始することで、各視点の復号画像信号を欠落することなく出力することができる。
また、画像単位でインターリーブする方法では、図13に示したように番号dが等しい各視点のそれぞれの画像信号を1つのグループとし、そのグループにおいて、画像単位で連続的に番号vの値が小さいものから順に出力する。さらに、番号dの値が小さいグループから順に出力することで、画像単位で各視点を互いに同期して出力することができる。
以上のように、図17に示す多視点画像復号装置において、復号画像バッファ210に格納された復号画像を多視点画像表示装置等に出力する際には出力先の表示装置等の入力に合わせた形式、すなわち前記各視点がそれぞれ独立したチャンネルで並列に出力する方法、または前記各視点がインターリーブされた信号として1つのチャンネルでシリアルに出力する方法で出力する。従って、従来例の立体視画像復号化方法及び装置のように復号後に1フレーム又は1フィールド毎に順次配列して出力してから同時化する必要が無く、同時化のための画像バッファを持たず、遅延時間を短くすることができるという効果を得ることができる。
以上の復号処理を復号の対象となる符号化ビット列のすべての復号処理が完了するまで繰り返す。
なお、上記の説明においては、復号画像管理部211では、復号画像管理情報算出部205から供給される視点数V、復号画像出力順番号o、各画像の視点を特定する視点番号v、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dと復号画像バッファ210に格納された復号画像信号を対応付けて管理するものとして説明したが、算出して得られる各画像の視点を特定する視点番号vの代わりに復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを用意し、その視点IDに基づいて復号画像の視点を管理したり、復号画像を出力したりすることもできる。
ただし、算出して得られる各画像の視点を特定する視点番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDは1対1で対応する必要がある。即ち、両者は同じ値でも、違う値でもよい。復号画像の管理用に視点を特定する視点IDは必要に応じて復号装置で生成してもよいし、符号化側で復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを符号化し、その値を用いてもよい。符号化側で復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを符号化する場合は、図1の符号化管理部101で復号画像の管理用に視点を特定する視点IDと各視点のそれぞれを特定する視点番号vとの1対1の対応関係を管理し、多視点画像SEI符号化部103でその1対1の対応関係が復号側で判別できるように視点IDを符号化する。
この場合に、多視点画像SEI符号化部103で符号化する多視点画像SEIの符号化シンタックス構造の一例を図19に示す。図19(a)において、「num_views_minus1」は図3で説明したのと同様に符号化する多視点画像の視点数を示すパラメータであり、視点数は”1”以上となるため、視点数から”1”を引いた値を、AVC/H.264符号化方式で用意されている指数ゴロム(Exponential Golomb)符号等の可変長や予め長さを規定した固定長で符号化する。また、view_id[v]は各視点のそれぞれを特定する視点番号vが指し示す視点の復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを示し、AVC/H.264符号化方式で用意されている指数ゴロム(Exponential Golomb)符号等の可変長や予め長さを規定した固定長で符号化する。また、forループは、各画像の視点を特定する視点番号vの値が0の視点から昇順にそれぞれの視点IDが符号化されることを示す。
復号側では図17の多視点画像SEI復号部203で、図19(a)に示すシンタックス構造に従って復号し、多視点画像の視点数Vに加えて、各視点のそれぞれを特定する視点番号vが指し示す視点の復号画像の管理用に視点を特定する視点IDであるview_id[v]を復号する。この各視点のそれぞれを特定する視点番号vと視点IDとの1対1の対応関係は復号画像管理情報算出部205を通じて、復号画像管理部211で管理する。また、復号画像出力部212では必要に応じて各画像の視点を特定する視点番号vの代わりに視点IDと各視点の復号画像信号とを関連付けて、同時に出力する。
また、図19(a)を用いた説明においては各画像の視点を特定する視点番号vが0の視点から昇順にIDを符号化するものして説明したが、同一時刻における各視点の符号化/復号順に視点IDを符号化することもできる。この場合に、多視点画像SEI符号化部103で符号化する多視点画像SEIの符号化シンタックス構造の一例を図19(b)に示す。iは同一時刻における各視点の符号化/復号順序を示し、各視点のiは符号化/復号順序に応じて0から昇順に1つずつ増加する値を持つ。view_id[i]は同一時刻における各視点の符号化/復号順を示す番号iが指し示す視点の復号画像の管理用に視点を特定する視点IDを示し、AVC/H.264符号化方式で用意されている指数ゴロム(Exponential Golomb)符号等の可変長や予め長さを規定した固定長で符号化する。また、forループは同一時刻における各視点の符号化/復号順を示す番号iの値が0の視点から昇順に視点IDが符号化されることを示す。
復号側では図17の多視点画像SEI復号部203で、図19(b)に示すシンタックス構造に従って復号し、多視点画像の視点数Vに加えて、同一時刻における各視点の符号化/復号順を示す番号iが指し示す視点の復号画像の管理用に視点を特定する視点IDであるview_id[i]を復号する。この視点IDと同一時刻における各視点の符号化/復号順を示す番号iとは1対1で対応し、各視点のそれぞれを特定する視点番号vと同一時刻における各視点の符号化/復号順を示す番号iとは1対1で対応するので、各視点のそれぞれを特定する視点番号vと視点IDも1対1で対応する。これらの1対1の対応関係は復号画像管理情報算出部205を通じて、復号画像管理部211で管理する。また、復号画像出力部212では必要に応じて各画像の視点を特定する視点番号vの代わりに視点IDと各視点の復号画像信号とを関連付けて、同時に出力する。
次に、本発明になる図17の多視点画像符号化装置による多視点画像復号処理手順について、図18のフローチャートを参照して説明する。各ステップの処理動作については図17のブロック図を用いて説明したものと同じであるので、ここでは図17と対応付けることで、処理手順のみを説明する。
まず、ステップS201では、符号化された符号化ビット列をNALユニット単位に分離する。このステップS201において、ネットワークを介して伝送する場合の受信及び分離処理手順について、図20を用いて説明する。ステップS401ではネットワークを介して符号化ビット列を受信する。ステップS402では受信した符号化ビット列に用いられたMPEG−2システム方式、MP4ファイルフォーマット、RTP等の規格に基づいて付加されたパケット・ヘッダを復号して除去する。ステップS403ではNALユニット単位で分離する。
図18に戻って説明する。図18のステップS201で分離されたNALユニットのヘッダ部に含まれるNALユニットの種類を見分ける識別子(nal_unit_type)を評価し、当該NALユニットがシーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等のパラメータセットであるか否か判定し(ステップS202)、パラメータセットの場合、ステップS206に進み、パラメータセットではなくSEIと判定された場合(ステップS203)、ステップS205に進む。ステップS205では、SEIのペイロード部の種類を見分ける識別子を評価し、多視点画像SEIの場合、ステップS207に進む。
また、当該NALユニットがパラメータセットでも、SEIでもない場合は、ステップS204に進む。ステップS204では当該NALユニットがVCL NALユニットであるか、即ち復号画像出力順番号o、符号化モード、動きベクトルまたは視差ベクトル、符号化残差信号等が符号化されている符号化ビット列であるかを判定し、VCL NALユニットである場合、ステップS208に進む。これらのステップS201、S202、S203、S204、S205の処理は、図17の多視点画像復号装置では分離部201での処理動作に相当する。
NALユニットがパラメータセットの場合、ステップS206では、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報の符号化ビット列、ピクチャの符号化に係わるパラメータ情報の符号化ビット列を復号し、シーケンス全体の符号化に関わるパラメータ情報、ピクチャの符号化に関わるパラメータ情報等を得る。このステップS206の処理は、図17の多視点画像復号装置ではパラメータセット復号部202での復号動作に相当する。続いて、ステップS201の分離処理に戻る。
ステップS205でNALユニットが多視点画像SEIであると判定された場合、ステップS207に進み、多視点画像SEIの符号化ビット列を復号し、符号化された符号化ビット列のコンテンツが多視点画像であるという情報、及び視点数Vの情報を得る。このステップS207の処理は、図17の多視点画像復号装置ではパラメータセット復号部202での復号動作に相当する。続いて、ステップS201の分離処理に戻る。
ステップS204でNALユニットがVCL NALユニットと判定された場合、以下のステップS208からステップS218までの処理手順を行う。まず、ステップS208では、復号画像出力順番号o等の情報が含まれている符号化ビット列を復号し、復号画像出力順番号oを得る。このステップS208の処理は、図17の多視点画像復号装置では符号化ビット列復号部204での復号画像出力順番号oの復号動作に相当する。
続いて、ステップS209では、ステップS207で得られた視点数VとステップS208で得られた復号画像出力順番号oとから、各画像の視点を特定する視点番号v(ただし、vは0以上V未満の整数)とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(整数)を算出する。このステップS209の処理は、図17の多視点画像復号装置では復号画像管理情報算出部205での復号動作に相当する。
続いて、ステップS210では、符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号(符号化された予測残差信号)等の情報が含まれている符号化ビット列を復号し、符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号等を得る。このステップS208の処理は、図17の多視点画像復号装置では符号化ビット列復号部204での符号化モード、及び、動き/視差ベクトル、符号化残差信号等の復号動作に相当する。
続いて、ステップS211では、ステップS210で得られた符号化モード、及び、動き/視差ベクトルとから、動き補償予測/視差補償予測を行い、予測ブロックを得る。当該画素ブロックが小ブロックに分割されている場合や、複数の参照ピクチャから予測されている場合は複数の動き補償予測/視差補償予測を行い、複数の予測ブロックを得る。このステップS211の処理は、図17の多視点画像復号装置では動き/視差補償予測部206での処理動作に相当する。
続いて、ステップS212では、当該画素ブロックが小ブロックに分割されている場合や、複数の参照ピクチャから予測されている場合はステップS211で得られた複数の予測ブロックを合成し、当該画素ブロックの予測信号とする。このステップS212の処理は、図17の多視点画像復号装置では予測信号合成部207での処理動作に相当する。
続いて、ステップS213では、ステップS210で得られた符号化残差信号に対して、逆量子化、逆直交変換等の残差信号復号処理を行い、復号残差信号を生成する。このステップS213の処理は、図17の多視点画像復号装置では残差信号復号部208での処理動作に相当する。
続いて、ステップS214では、ステップS212で得られた予測信号に、ステップS213で得られた復号残差信号を重畳して復号画像信号を得る。このステップS214の処理は、図17の多視点画像復号装置では残差信号重畳部209での処理動作に相当する。次のステップS215では、ステップS214で得られた復号画像信号予測信号を復号バッファに格納する。このステップS215の処理は、図17の多視点画像復号装置では復号画像バッファ210への格納動作に相当する。
続いて、ステップS216では、VCL NALユニット内の全ての画素ブロックについて復号処理が完了しているか否かを判断する。完了している場合、ステップS217に進む。完了していない場合、ステップS210に進み、VCL NALユニット内の全ての画素ブロックについて符号化処理が完了するまでステップS210からステップS215までの処理を繰り返す。
続いて、ステップS217では、復号画像を出力するか否かを判断する。出力すると判断した場合、ステップS218に進み、出力しないと判断した場合、ステップS219に進む。このステップS217の処理は、図17の多視点画像復号装置では復号画像管理部211の管理動作に相当する。ステップS217で出力すると判断した場合、ステップS218に進み、復号画像を同期させて出力する。このステップS218の処理は、図17の多視点画像復号装置では復号画像出力部212での処理動作に相当する。
また、ステップS217で復号画像を出力しないと判断した場合、ステップS219に進み、復号の対象となる符号化ビット列のすべての復号処理が完了したか否かを判断する。完了している場合、本多視点画像復号処理手順が終了となる。完了していない場合、最初のステップS201に戻り、復号の対象となる符号化ビット列のすべての復号処理が完了するまでステップS201からステップS218までの処理を繰り返す。
それに加えて、図1の多視点画像符号化装置では、多視点画像信号を構成する各画像の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oを多視点画像信号の視点の数Vと共に符号化しているため、多視点画像復号装置では、このようにして符号化された符号化データを復号画像出力順番号oの復号信号に基づいて確実に復号することができ、多視点画像信号を構成する各視点画像の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dに応じて、多視点画像表示装置等に適切に出力することができる。
また、従来の単一視点の画像符号化/復号方式を多視点画像符号化/復号方式に拡張する際に、本方式の各視点画像の視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを一括で示す復号画像出力順番号oを従来の単一視点の画像符号化/復号方式の復号画像の出力順序を示す番号(例えば、AVC/H.264のpicture order count)として扱い、符号化/復号することで、小さな改良により従来の単一視点の画像符号化/復号方式との互換を取ることができるという効果を得ることができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図1の多視点画像符号化装置において、画像を入力する際に、遅延させることなく、適宜並べ替えバッファ105に入力し、格納したが、入力される画像の形式と並べ替えバッファ105の格納形式が異なるなど、並べ替えバッファ105への格納時に画素の並び替えが必要な場合、一時記憶用のラインバッファを設け、入力画像信号をそのラインバッファに一時的に書き込んでから適宜画素を並び替えて並べ替えバッファ105に格納したり、画素を並び替えて上記のラインバッファに一時的に書き込んでから適宜並べ替えバッファ105に格納したりすることもできる。
同様に、図17の多視点画像復号装置において、復号画像バッファ210に格納された復号画像を多視点画像表示装置等に出力する際に、画素の並び替えが必要な場合、復号画像出力部212の内部、または外部に一時記憶用のラインバッファを設け、復号画像バッファ210から読み出した復号画像信号をそのラインバッファに一時的に書き込んでから適宜画素を並び替えて出力したり、復号画像バッファ210から読み出した復号画像信号を画素を並び替えて上記のラインバッファに一時的に書き込んでから適宜出力したりすることもできる。
また、以上の図17の多視点画像復号装置の説明においては、復号画像出力部212では、復号画像バッファ210に格納された復号画像を復号画像管理情報算出部205で視点数Vと復号画像出力順番号oから算出された視点を特定する視点番号vとそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dを基に復号画像管理部211の制御に応じて、復号された各視点の画像信号を互いに同期させて出力したが、各視点を画像単位でインターリーブして1つのチャンネルでシリアルに出力する場合には復号画像出力順番号oをもとに出力することもできる。この場合、各復号画像の復号画像出力順番号oの値が小さいものから順に出力させることで、各視点の復号画像信号を画像単位でインターリーブして互いに同期させて出力させることができる。この場合、各復号画像の復号画像出力順番号oの値が小さいものから順に各画像の視点を特定する視点番号vまたは視点IDを各視点の復号画像信号と関連付けて、これらのパラメータと共に同時に出力させることで、各視点の復号画像信号を画像単位でインターリーブして互いに同期させて出力させることができる。ここで説明した画像単位での出力順序は図13を用いて説明した画像単位での出力順序と等価である。このように、各復号画像の復号画像出力順番号oに応じて復号画像を出力する場合にも、復号画像管理情報算出部205で視点数Vと復号画像出力順番号oから算出された各画像の視点を特定する視点番号vまたは視点IDと関連付けて、これらのパラメータと共に同時に出力させることで、適切に各視点の復号画像信号を出力することができ、復号画像の出力先の多視点画像表示装置等で視点と画像の対応関係を把握することができる。
また、以上の説明においては、符号化、復号に用いる多視点画像は異なる視点から実際に撮影された多視点画像を符号化、復号することもできるが、実際には撮影していない仮想的な視点の位置を周辺の視点から補間する等、変換または生成された視点画像を符号化、復号することもでき、本発明に含まれる。また、コンピュータグラフィックス等の多視点画像を符号化、復号することもでき、本発明に含まれる。
例えば、A,B,C,Dの4つの視点の画像信号を備えた多視点画像信号は、(1)4つの視点の画像信号がすべて各視点で実際に撮影して得られた画像信号である場合、(2)4つの視点の画像信号がすべて各視点で仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である場合、(3)A,B視点の画像信号が各視点で実際に撮影して得られた画像信号、C,D視点の画像信号が各視点で仮想的に撮影したものとして生成した画像信号といったように、実際に撮影して得られた画像信号と仮想的に撮影したものと生成した画像信号とが混在している場合の3つの場合が想定される。
また、本発明で用いる多視点画像の各視点の位置はどのような配置でもよい。このことについて、図21〜図24と共に説明する。図21〜図24中に示される番号は視点位置を示す視点番号v(v=0,1,2,・・・)である。図21は視点を水平方向に配置した例である。カメラを水平方向に並べて撮影されたものである。図22は視点を垂直方向に配置した例である。カメラを垂直方向に並べて撮影されたものである。図23、図24は視点を水平/垂直2次元の方向に配置した例である。カメラを水平/垂直2次元の方向に配置し並べて撮影されたものである。視点を特定する視点番号vの値は各視点と1対1で対応し、0以上視点数V未満の整数をそれぞれ割り当てければならないが、カメラパラメータ等で符号化側と復号側で整合性が取れればどのような順番でもよい。
なお、以上の多視点画像符号化、及び復号に関する処理は、ハードウェアを用いた伝送、蓄積、受信装置として実現することができるのは勿論のこと、ROM(リード・オンリ・メモリ)やフラッシュメモリ等に記憶されているファームウェアや、コンピュータ等のソフトウェアによっても実現することができる。コンピュータ等のソフトウェアとして実現する場合はコンピュータ上で汎用的に使われるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を並べ替えバッファ、復号画像バッファとして用いることができる。また、符号化された符号化ビット列のネットワークを介した伝送の際には、コンピュータ上に実装されているネットワーク・インターフェース等を介して伝送することができる。そのファームウェアプログラム、ソフトウェアプログラムをコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも、有線あるいは無線のネットワークを通してサーバから提供することも、地上波あるいは衛星ディジタル放送のデータ放送として提供することも可能である。
本発明の多視点画像符号化装置の一実施の形態のブロック図である。 図1の多視点画像符号化処理説明用フローチャートである。 第一の多視点画像SEIの符号化シンタックス構造の一例を説明する図である。 各画像の視点を特定する視点番号v及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号dに値を割り当てた場合の一例を説明する図である。 第一の各画像の復号画像出力順番号oに値を割り当てた場合の一例を説明する図である。 第二の各画像の復号画像出力順番号oに値を割り当てた場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を画素単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を複数の画素を纏めた単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を16×16、16×8画素等の画素ブロック単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を水平方向のライン単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を1つの画像に纏めた形式でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を複数のラインを纏めたスライス単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を画像単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各視点の信号を複数の画像を纏めた単位でインターリーブした場合の一例を説明する図である。 各画像の符号化順序、及び動き補償/視差補償の参照関係の一例を説明する図である。 図2の多重化処理説明用のフローチャートである。 本発明の多視点画像符号化装置により生成した符号化データを復号する多視点復号装置の一例のブロック図である。 図17の多視点画像復号処理説明用のフローチャートである。 第二の多視点画像SEIの符号化シンタックス構造の一例を説明する図である。 図18の分離処理説明用のフローチャートである。 視点を水平方向に配置された場合の一例を説明する図である。 視点を垂直方向に配置された場合の一例を説明する図である。 視点を水平/垂直2次元の方向に配置された場合の一例を説明する図である。 視点を水平/垂直2次元の方向に配置された場合の一例を説明する図である。 従来の立体視多視点画像符号化装置の一例の構成図である。 従来の立体視画像復号化装置の一例の構成図である。
符号の説明
101 符号化管理部
102 パラメータセット符号化部
103 多視点画像SEI符号化部
104 復号画像出力順番号算出部
105 並べ替えバッファ
106 動き/視差補償予測部
107 符号化モード判定部
108 残差信号演算部
109 残差信号符号化部
110 残差信号復号部
111 残差信号重畳部
112 復号画像バッファ
113 符号化ビット列生成部
114 多重化部
201 分離部
202 パラメータセット復号部
203 多視点画像SEI復号部
204 符号化ビット列復号部
205 復号画像管理情報算出部
206 動き/視差補償予測部
207 予測信号合成部
208 残差信号復号部
209 残差信号重畳部
210 復号画像バッファ
211 復号画像管理部
212 復号画像出力部

Claims (6)

  1. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化方法であって、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第2のステップと、
    前記多視点画像信号を画像バッファに格納する第3のステップと、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記画像バッファに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第4のステップと
    を含むことを特徴とする多視点画像符号化方法。
  2. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化方法であって、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、
    前記第1の符号化データ中に前記多視点画像の各視点をそれぞれ特定する番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化する第2のステップと、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第3のステップと、
    前記多視点画像信号を画像バッファに格納する第4のステップと、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記画像バッファに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第5のステップと
    を含むことを特徴とする多視点画像符号化方法。
  3. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化装置であって、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1の符号化手段と、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する算出手段と、
    前記多視点画像信号を画像バッファに格納する格納手段と、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記画像バッファに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第2の符号化手段と
    を有することを特徴とする多視点画像符号化装置。
  4. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを生成する多視点画像符号化装置であって、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1の符号化手段と、
    前記第1の符号化データ中に前記多視点画像の各視点をそれぞれ特定する番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化する手段と、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する算出手段と、
    前記多視点画像信号を画像バッファに格納する格納手段と、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記画像バッファに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第2の符号化手段と
    を有することを特徴とする多視点画像符号化装置。
  5. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを、コンピュータにより生成させる多視点画像符号化プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第2のステップと、
    前記多視点画像信号をメモリに格納する第3のステップと、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記メモリに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第4のステップと
    を実行させることを特徴とする多視点画像符号化プログラム。
  6. 設定された複数の視点でそれぞれ得られる各視点の画像信号を含む多視点画像信号であり、一の視点の画像信号は、前記一の視点から実際に撮影して得られた画像信号、又は前記一の視点から仮想的に撮影したものとして生成した画像信号である多視点画像信号を符号化した符号化データを、コンピュータにより生成させる多視点画像符号化プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記多視点画像信号が符号化されていることを示し、かつ、前記多視点画像の視点の数Vの情報を含む補足付加情報を符号化し、第1の符号化データを生成する第1のステップと、
    前記第1の符号化データ中に前記多視点画像の各視点をそれぞれ特定する番号vと復号画像の管理用に視点を特定する視点IDとの対応関係を符号化する第2のステップと、
    前記多視点画像信号の視点の数V、前記各視点をそれぞれ特定する番号v(0以上V未満の整数)、及びそれぞれの視点での復号画像の出力順序を示す番号d(0以上の整数)から次式
    o=d・V+v
    により視点を特定する番号とそれぞれの視点での復号画像の出力順序を一括で示す復号画像出力順番号oを算出する第3のステップと、
    前記多視点画像信号をメモリに格納する第4のステップと、
    前記復号画像出力順番号o、及び前記メモリに格納された前記多視点画像信号をそれぞれ符号化して第2の符号化データを生成する第5のステップと
    を実行させることを特徴とする多視点画像符号化プログラム。
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