JP2009002642A - 吸着剤を有した冷却エレメント - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でフレキシブルな吸着冷却エレメントとその製造方法を提供する。
【解決手段】吸着剤を有した冷却エレメントであって、吸着剤は真空下で、液状の作動剤量から蒸発領域16で蒸発した蒸気状の作動剤を吸着することができ、冷却過程の開始まで、作動剤蒸気が吸着剤へと流れることを防止する遮断装置が設けられている形式のものにおいて、吸着剤と蒸発領域16とが多層シートによって取り囲まれていて、蒸発領域がフリース5とフレキシブルな構造体材料とを有しており、これらは真空下で一緒に、冷却すべき容器14に押し付けることができる扁平なフレキシブルな形状を有しており、構造体材料は、冷却エレメントの始動後、作動剤蒸気を吸着剤まで案内することができ、作動剤蒸気のために、少なくとも1cm2の流れ横断面を開放するように保っている。
【選択図】図4
【解決手段】吸着剤を有した冷却エレメントであって、吸着剤は真空下で、液状の作動剤量から蒸発領域16で蒸発した蒸気状の作動剤を吸着することができ、冷却過程の開始まで、作動剤蒸気が吸着剤へと流れることを防止する遮断装置が設けられている形式のものにおいて、吸着剤と蒸発領域16とが多層シートによって取り囲まれていて、蒸発領域がフリース5とフレキシブルな構造体材料とを有しており、これらは真空下で一緒に、冷却すべき容器14に押し付けることができる扁平なフレキシブルな形状を有しており、構造体材料は、冷却エレメントの始動後、作動剤蒸気を吸着剤まで案内することができ、作動剤蒸気のために、少なくとも1cm2の流れ横断面を開放するように保っている。
【選択図】図4
Description
本発明は、容器を冷却するための、ガス密なシートを備えた収着冷却エレメントであって、作動剤の蒸発と、真空下での収着剤における作動剤蒸気の収着により冷却を行う形式のものに関し、さらに、このような冷却エレメントを製造するための方法及びこのような冷却エレメントを始動させるための方法に関する。
吸着装置は、固体の吸着剤が、低温で沸騰する第2の媒体、即ち蒸気状の作動剤を、放熱しながら収着する(収着段階)装置である。この場合、作動剤は蒸発器において熱を吸収しながら蒸発する。収着剤が飽和すると、この収着剤はより高い温度で熱を供給することにより再び脱着することができる(脱着段階)。この場合、作動剤は吸着剤から蒸発する。作動剤蒸気は再び液化することができ、次いで再び蒸発することができる。
吸収装置は、液体の吸収剤が使用される装置である。「収着装置」という上位概念には、吸着システムも吸収システムも含まれる。
固体の吸着剤によって冷却するための吸着装置は、EP0368111号明細書及びドイツ連邦共和国特許出願公開第3425419号明細書により公知である。収着剤が充填された収着剤容器はこの場合、蒸発器において生じる作動剤蒸気を吸い込み、放熱しながらこの作動剤蒸気を収着する。この場合、このような収着熱は収着剤から排出しなければならない。この冷却装置は、断熱ボックス内で食品を保冷及び保温するために使用することができる。
WO01/10738A1号明細書には自己冷却式飲料缶が記載されている。この自己冷却式飲料缶では、缶の内側に蒸発器が、缶の外側に吸着器が配置されている。冷却は、蒸発器と吸着器との間の蒸発通路の開放により開始される。蒸発器内で発生する冷たさは、蒸発器の表面を介して、缶の内部の冷却したい飲料に放出される。吸着剤で生じた熱は、熱緩衝体に蓄積される。自己冷却式飲料缶は通常の缶と比べて著しく変更されていて、製造コストが高い。
自己冷却式コンテナの理論上の別の構成がWO99/37958A1号明細書に記載されている。これらの装置のいずれも安価に製造することはできない。
最後に、US6474100B1号明細書には、液体又はばら荷のためのバッグの外面に設けられる自己冷却式の冷却エレメントが記載されている。この場合、吸着剤は、フレキシブルな多層のシートに内包されている。熱い吸着充填物との接触は、絶縁材料及び流れ材料並びにこれらの間に位置する蓄熱材料によって最小限にされている。大面積で互いに向かい合って位置する熱い吸着充填物と冷たい蒸発器との間の温度補償は、手間のかかる絶縁部により減じなければならない。
EP0368111号明細書
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3425419号明細書
WO01/10738A1号明細書
WO99/37958A1号明細書
US6474100B1号明細書
本発明の課題は、安価でフレキシブルな吸着冷却エレメントとその製造方法を提供することである。
この課題を解決するために本発明の構成では、吸着剤と蒸発領域とが多層シートによって取り囲まれていて、蒸発領域がフリースとフレキシブルな構造体材料とを有しており、これらは真空下で一緒に、冷却すべき容器に押し付けることができる扁平なフレキシブルな形状を有しており、構造体材料は、冷却エレメントの始動後、作動剤蒸気を吸着剤まで案内することができ、作動剤蒸気のために、少なくとも1cm2の流れ横断面を開放するように保っているようにした。従属請求項には、本発明による装置及び方法の別の構成が記載されている。
本発明によれば、吸着剤と蒸発体とが多層シートによって取り囲まれている。蒸発体がフリースと蒸気を通すフレキシブルな構造体材料とを有していて、これらは真空下で一緒に、扁平なフレキシブルなジオメトリを有しており、冷却すべき任意の容器に容易に押し付けることができる。構造体材料は、冷却エレメントの始動後、作動剤蒸気を吸着剤まで案内することができ、作動剤蒸気のために、少なくとも1cm2の流れ横断面を開放している。
安価に製造される構造体材料を使用することにより、一方では、蒸発器のフレキシブルな構成が実現でき、これは特に円筒状のジオメトリに良好に適合させることができ、他方では、蒸発器から吸着剤への必要な流れ通路を必要な横断面で形成することができる。十分迅速な冷却を得るために、流れ横断面は少なくとも1cm2の面積を有している。作動剤として水を使用する場合、これにより20ワットを超える冷却能力を得ることができる。ガス密な真空カバーのために必要な多層シートは、運転のため及び保存期間のために必要な全ての構成部分を取り囲んでいる。多層シートは必要であれば一体的に形成することができ、真空下で、内側に位置するフレキシブルな構成部分のために必要な運動自由度を与える。多層シートにおけるアルミニウム遮断層により、1年以上の保存期間が可能であり、この場合、保存期間中は、過剰なガス量がシートを抜けて拡散することはない。
容器内の液体の迅速な冷却のために、本発明によれば、冷却エレメントの蒸発面が容器の外側の表面に押し付けられる。蒸発器はこのためにフレキシブルに形成されており、冷たい蒸発面は、別個の弾性的な押圧手段によって容器の液体容器の外側の表面に面状に押し付けられ、容器の所々肉厚に構造化された表面の大部分が熱交換のために利用される。押圧手段としては例えば、接着バンド、ストレッチシート、収縮シート、ゴムバンド又はマジックテープ等が適している。有利にはこのような手段では、液体容器を部分的に見えるように残しておくことができ、液体を注ぐために冷却エレメントを開放したり、取り外す必要がないようになっている。冷却エレメントを容器に密着させた状態では、容器外面と蒸発面との間の熱移行が、ギャップや折り目によって不要に損なわれないようにすることに注意されたい。
容器としては、瓶、缶、樽、バッグ、ポット、ボール紙パッケージ等のような、飲料、薬剤、化学製品のような液体を収容するために使用される全ての慣用の容器が考えられる。勿論、容器が、固体製品又は細流製品を有していても良い。基本的に容器は、慣用の形状及び装備を変更する必要はない。従ってこれまで使用されている製造装置及び充填装置は全て変更する必要がなく、引き続き使用することができる。
原則的に、蒸発器は任意の形状をとることができ、任意の材料から製造することができる。技術的に必要であるのは、冷却プロセス中に、水蒸気を吸着剤へと流すための十分大きな開口が設けられていることであり、液状の作動剤が冷却すべき個所に留まっていて、吸着剤への液状の成分の連行が阻止され、冷却すべき対象物に熱的に良好に結合させておくことである。
全ての構成部分を、1つの同じガス密なシート内に密閉するならば、特に安価な冷却エレメントが得られる。真空下で、吸着剤への流れ通路が維持されなければならない。このために本発明によれば、蒸気透過性の構造材料を設けることができ、この構造材料は、液体の作動剤量からの作動剤蒸気を妨げることなく流すことができ、同時にそのフレキシブル性により、冷たい蒸発領域を良好な熱伝導のもので、外側の多層シートに接触させることができる。
有利にはこのために、その都度の冷却目的に適合した、プラスチックから成るフレキシブルな構造体材料を使用することができる。しかしながら前提は、保存期間中、構造体材料から、ガスが抜けきることがなく、これにより真空が悪化しないことである。プラスチックとしてポリカーボネート又はポリプロピレンが使用されると有利である。これらの材料は、製造プロセス前若しくは製造プロセス中に比較的高い温度まで加熱され、この場合にガスが抜けているからである。プラスチックから成る構造体材料は、深絞り、押し出し成形、ブロー成形のような通常の製造法により安価に製造することができる。有利な形式では、製造プロセスでは、可塑剤又は染料のような後からガスが発生する材料を添加しないことが重要である。特に、ポリプロピレンから押し出し成形されたネットや格子体が有利である。これらは一層または多層に挿入され、一方では、変形に対して必要なフレキシブル性を、他方では、外部から多層シートを介して加えられる空気圧に対する剛性を与える。ポリプロピレンから成る特に適した構造体材料は、Tenax社(ドイツ国)から販売されている。製品OS102は菱形の格子体であって、これは、格子平面に流れ込む作動剤蒸気のために理想的なジオメトリを開放し、外部から密着させられる多層シートを支持する。この格子体から成る2層及び多層の層は、構造体材料として特に有利に使用される。
吸着剤は吸着プロセスで、100℃以上の温度に達することがある。このような高い温度のためには、パッケージとして通常使用される多層シートは適していない。特に、封止用にしばしば使用されるポリエチレン層は、80℃で既に軟化し、カバーは真空下で不密にされる。これに対し、ポリプロピレンから成る封止層は、より高い温度に耐性がある。その溶融点は150℃以上である。
高温のもとで、吸着剤顆粒の鋭い縁部、角、先端によって、許容できない漏れが生じる。本発明によればこのような危険は、多層シートの内側のポリアミド層及び/又はポリエステル層により対処することができる。ポリエステルシート及びポリアミドシートは特に、裂断耐性及び穿刺耐性がある。実際のガスバリアは、薄い金属シートの層又は金属メッキされた層により確実に提供される。このために、約8μmの層厚さを有する薄いアルミニウムシートが有利である。金属メッキされたプラスチックシートのシール性は低い。しかしながら、短い保存期間では、このような金属メッキシートの使用も可能であり、というのもこれは金属シートよりも安価に製造可能であるからである。
多層シートの個々の層は、接着によって互いに結合されている。市販の接着剤は、接着の際に接着層から完全に取り去られることはない溶剤を含んでいる。長い期間にわたって、このような溶剤は、内側に位置する層、特にポリエチレン層を通って拡散し、冷却エレメントの内部の真空を損なう。拡散は、吸着プロセス及び冷却エレメントの製造プロセスで生じるような比較的高い温度で著しい。従って使用される接着剤も、高温及び真空のために形成されなければならない。
本発明によれば、12〜50μmのポリエステル層厚さ若しくはポリアミド層厚さ、8μmのアルミニウム層厚さ、50〜100μmのポリプロピレン層厚さを有している多層シートが使用される。このようなシートは、パッケージ後に、長期保存可能にするために120℃以上の温度で殺菌される食品のパッケージのために使用される。
約15μmの厚さの別のポリエステル層又はポリアミド層が、アルミニウム層とポリプロピレン層との間に貼り付けられているならば、さらに安定的な多層シートが得られる。鋭い又は尖った吸着剤粒は、ガスバリア、アルミニウム層にまで進入することはできない。本発明による多層シートは、例えば、Wipf AG社(スイス、Volketswil在)を介して購入することができる。このようなシートを使用する際には、1×10−7mbarl/秒よりも僅かな漏れ率の冷却エレメントが得られる。これにより保存可能性はより長期になり、これにより冷却作用が損なわれることはない。
多層シートを溶接してバッグを形成し、固体材料を充填し、次いで排気することは食品分野では公知技術である。多数のバッグサイズ及び形状がこのために使用されている。特に、標準バッグ、注ぎ開口を備えたバッグ、ボール紙補強されたバッグ、破断開放バッグ、容易な開放のための剥離効果を有したバッグ、弁を有したバッグが挙げられる。これら全ては、その特別な特性により本発明による冷却エレメントのために有利である。
固体の吸着剤をバッグに充填する際に埃が生じ、この埃はシート内面に堆積する。埃層がポリプロピレン層よりも厚すぎる場合には、後の溶接個所における埃が漏れにつながる恐れがある。微細な埃粒子をポリプロピレン層内に確実かつ真空密に溶融させるためには、50〜100μmのポリプロピレン層厚さで十分である。
固体の吸着剤をバッグにつめる際に埃が生じる。この埃はシート内面に堆積される。埃層がポリプロピレン層に対して過度に肉厚である場合には、後の封止個所にある埃は漏れに繋がる場合がある。50〜100μmのポリプロピレン層厚さは、微細な埃粒子をポリプロピレン層内に確実に真空密に間挿して前記層を溶接するのに十分である。
本発明によるシートの使用時には、熱く角張っていて、ダストフリーの吸着剤を保護介在層なしに直接真空下で覆い、シート材料自体からまたはこのシート材料を抜けて外来気体が冷却エレメントに達することなく数年の期間にわたって貯蔵することが可能である。外来気体は吸着反応を損なうか、または完全に阻止してしまう。この場合、封止シームは少なくとも5mmの幅、有利には10mmの幅を有しているのが望ましい。
有利には、吸着剤としてゼオライトを使用する。ゼオライトは、その規則的な結晶構造においては最高で36質量%の水を可逆に吸着することができる。本発明による使用時には、技術的に実現可能な吸水率は約20〜25%である。ゼオライトは比較的高い温度(100℃以上)でも、なおかなりの水蒸気吸着能を有しているので、特に本発明による使用には適している。
ゼオライトは、規則的なフレーム構造においてケイ素酸化物とアルミニウム酸化物とを含有している結晶性鉱物である。このようなフレーム構造は中空空間を含んでいて、この中空空間で水分子を熱解放下で吸着することができる。フレーム構造内部では水分子は強力な場の力にさらされている。この場の力の強さは既にフレーム構造に含まれている水量およびゼオライトの温度に依存している。
自然において発生する天然ゼオライトタイプは、もっと僅かな水しか吸収しない。天然ゼオライト100gごとに7〜11gの水しか吸着されない。この少ない水吸収能は、1つにはその特別な結晶構造によるものであり、また1つには天然産物の活性ではない不純物によるものである。従って比較的長い冷却期間にわたり、カバーから吸着熱を放出することができる冷却エレメントのためには、比較的大きな吸着能を備えた合成ゼオライトが有利である。高い冷却能力および/または、吸着剤が比較的熱いままである短い冷却時間を備えた冷却エレメントのためには、本発明では天然ゼオライトも使用される。つまり高い吸着剤温度では、すなわち合成ゼオライトは天然のゼオライトに比べてもはや有利ではない。典型的には両者は、吸着熱の抑制した放出、およびこれに伴う100℃以上の高い吸着剤温度においては、乾燥した吸着剤質量100gごとに僅か4〜5gの水蒸気しか吸着することができない。この使用例においては、むしろ天然のものが明らかに有利である。なぜならばその価格が著しく低いからである。
天然ゼオライトはさらに別の利点を有している。非活性の混合物が典型的には10〜30%ある。これらの混合物は確かに冷気発生には非活性的に関与するが、隣接するゼオライト結晶によって共に加熱される。従ってゼオライト結晶は、付加的に組み込まれた廉価な熱緩衝器のように作用する。結果としては、ゼオライト充填物はあまり熱くはならず、ひいては比較的低い温度で付加的な水蒸気を吸着することができる。
天然ゼオライト顆粒は、砕けたもしくは圧潰された破片から成るので、鋭く尖った幾何学的な形状を有している。これらの形状は真空下および高温では、カバーを貫通または切断してしまうことがある。
ゼオライトにおいてはさらに、合成法、産出法、採掘法によっては、真空及び特に高温において、冷却プロセスに影響を与えるガス状の成分を放出する混入物を有している恐れがある。ガス放出のこのような問題は、ゼオライトを冷却エレメントの製造前に少なくとも後の吸着剤温度まで加熱し、同時に、その時生じる真空下に置くことにより解決される。このような措置において、本発明によればゼオライトは、有害な成分を放出することができる。特に、このような熱処理は、この場合同時に、以前に吸着された水が蒸発されると特に有利である。高温においてこのような処理を行うことができるように、そして鋭い縁部と先端に耐えられるように、本発明によれば、内側のポリプロピレン層と少なくとも1つのポリエステル層を有したガス密な多層シートが使用される。この多層シートには、熱い吸着剤も充填することができる。
約30の種々様々な天然のゼオライトのうち、以下の天然のゼオライトが本発明による冷却エレメントのために有利に使用することができる。即ち、クリノプリロライト、チャバサイト、モルデンナイト及びフィリップサイトである。これらは頻繁に産出され、安価に準備でき、十分迅速な吸着特性を有している。
自然界に存在する材料は、環境条件なしに再び自然に戻すこともできる。天然のゼオライトは冷却エレメントでの使用後に、例えば土壌改良剤、液体結合剤として、または池や河川における水質の改善のために使用することができる。
合成ゼオライトタイプのうち、それぞれ安価なNa型であるタイプA、X、Yが使用される。
ゼオライト/水の組合せの他に、別の固体の吸着対偶が、本発明による冷却エレメントでの使用において可能である。特に、同様に作動剤である水と適切な組合せであるベントナイトと塩が挙げられる。活性炭もアルコールとの組合せにおいて有利な解決手段であり得る。この材料対偶は負圧においても機能するので、本発明による多層シート内で溶接することができる。
本発明によれば、吸着剤量は、流入する水蒸気のために吸着剤内部の最小限の圧力低下だけを克服すれば良いように規定され、配置されている。この場合、圧力低下は、特に作動剤としての水においては5mbarよりも少ない。さらに吸着剤は流入する作動剤蒸気に、貯蔵のための十分な表面を提供する。吸着剤内部の均一な吸着及び僅かな圧力低下を保証するために、特に吸着剤顆粒が有利である。この場合、3〜10mmの顆粒直径が最適な結果を示している。このような顆粒は問題なくシートバッグにパッキングすることができる。排気した後は、シートバッグは、排気の際に強制的に生じた形状を維持する、硬く、圧力安定的かつ形状安定的な吸着容器を形成する。しかしながら有利には、ゼオライト粉末から成る予め整形された安定的なゼオライトブロックもあり、このようなゼオライトブロックには既に流れ通路が加工成形されていて、その形状は、所望の冷却エレメントジオメトリに適合されている。安定的なゼオライトブロックは、後から蒸気開口となる領域で中空室を有している。これは、切断工具によるシートの分離を簡単にし、蒸気通路を通る流れを妨げないように、分離されたシート片を収容することができる。
吸着反応の際には、吸着熱が放出され、この熱により吸着剤が加熱される。作動剤の収容能は、吸着剤温度が高い場合に著しく減少する。長期にわたって高い冷却能力を維持するためには、吸着剤を冷却するのが有利である。
多層シートと吸着剤とが直接接触している場合、生じた吸着熱はシートを通って外部に導出される。通常、熱は周囲の空気へと排出される。吸着容器を液体、特に水によって冷却するのも極めて効果的である。
多層シートの外面からの空気流への熱伝導が、シートの内部への吸着剤顆粒の熱伝導と同じ程度であるので、例えば円筒ジオメトリ、プレートジオメトリ又は管ジオメトリといったリブ付けされていない大きなシート表面が原則的には推奨される。特にゼオライト顆粒は僅かな熱伝導性を有しているので、吸着容器は、吸着剤の内側で平均的な熱伝導経路が5cmを超えないように設計されている。
本発明による冷却エレメントによれば、例えば0.75lのシャンペンボトルの25℃から10℃への冷却を30分以内に行うことができる。冷却エレメントは製造後に、室温で不特定の期間にわたって保存することができる。冷却作用の開始時点で遮断装置が操作される。作動剤蒸気はこの時点から吸着剤へと流れ、吸着剤によって貯えられる。吸着剤は、蒸気が結晶構造の内側で液化され、貯えられるので熱くなる。蒸発により蒸発器は冷却され、液体容器の外周面で感じられる熱を奪う。比較的短い冷却期間中には、吸着剤を格別に冷却するのは不可能である。作動剤蒸気のための収容能は従って、混入物が熱緩衝器として働かなければ制限される。
瓶内容物の迅速な冷却後に、比較的長い冷却保持期間が続く場合、吸着剤は多層シートを介して熱も放出することができる。本発明によれば、この使用例では、比較的高い温度レベルの吸着熱を、保温したい製品に伝えることができる。
熱い吸着剤から冷たい蒸発器への熱流を最小限にするために、絶縁材料が設けられているか又は、本発明によれば両構成部分間に互いに十分な間隔があるように注意されている。液体容器を取り囲む蒸発器の熱的な絶縁も努められる。容器と蒸発器とが絶縁されずに周りの空気にさらされているならば、空気からの水蒸気が冷たい面において凝縮することがある。一方では、容器と蒸発器との間で結露した湿気は、容器から蒸発器への熱伝導を改善するが、他方では、凝縮のための冷却容積の著しい部分が失われる。
本発明によれば冷却エレメントは、その遮断装置に関して2つの構成形式AとBに分けられている。
A:作動剤が既に蒸発フリースに含まれている。冷却作用の開始のために、蒸発器から吸着剤への蒸発通路が、例えば、吸着剤を内包し多層シートの内部に配置された吸着剤バッグの穿孔により開放される。
B:作動剤が、蒸発フリースの外側に存在している。冷却作用の開始のために、作動剤バッグから蒸発器への作動剤供給路が、例えば、作動剤バッグの穿孔及び蒸発器への作動剤の押し出しにより開放される。
第1の場合(A)、蒸発フリースと吸着剤領域との間に弁を配置しなければならない、または吸着剤は、別の多層シートバッグ内に存在していなければならない。これは、冷却作用の開始時に蒸発器に向かって開放されなければならない。このために鋭い縁部の切断工具が適していて、この切断工具により、吸着剤バッグに十分な大きさの開口が開けられる。切断工具はこの場合、吸着剤側から、又は蒸発器側からシートに作用することができる。本発明によるシートはフレキシブルであるので、本発明によれば切断工具は、外側から多層シートに加えられる変形によって操作される。これにより、全ての遮断装置を安価に製造することができ、ガス密に操作することができる。
原則的には、切断工具は、シートを所要の横断面で分離するために十分鋭くなければならない。例えば円筒状に成形された延伸メタル又はプラスチックから成る鋭い縁部の先端部分が適している。これはさらに付加的に、シートを大面積で分離するために、シートの後方に位置する吸着剤を圧潰、又は押しずらすこともできる。切断工具によって少なくとも1cm2の十分大きな開口を切断するために、例えば、ラバーハンマによって切断工具をカバーする多層シートを打ち付けることもできる。
第2の場合(B)、作動剤バッグに小さな1つの開口だけを開ければ良く、まだ液状の作動剤のための蒸発フリースへの管路を設ければ良い。本発明によれば、カバーする全ての多層シートに付加的に、相応の量の液状の作動剤が接続通路において充填される。接続通路は本発明によれば、カバーする全ての多層シートがこの領域で、一度又は数度屈曲され、これによりその封止層が互いに密に重なることにより閉じられる。外部から加えられる空気圧と共に、このような措置によって、液状の作動剤と蒸発フリースとの間の十分なシールが得られる。開放のためには、カバーする多層シートを通路領域で、もともとの扁平な形状に折り戻すだけで良く、場合によっては作動剤バッグへの付加的な圧力により作動剤が蒸発器内に押し出される。
さらに有利な構成では、必要な作動剤量が充填された作動剤バッグが、蒸発領域の内側又は外側で、多層シートの間に挿入されている。作動剤バッグの領域において多層シートを外側から押圧することにより、作動剤バッグは破裂し、液状の作動剤が蒸発フリースに流出する。外側からの圧力による破裂は、剥離効果を有するシートの使用又は作動剤バッグへの鋭いオープナの挿入により行われる。鋭いオープナは、いっぱいに充填された作動剤バッグの内側で、保存期間中、シートに押し付けられず、穴を開けない。オープナの領域で付加的な外力が作用して初めて液状の作動剤が押しのけられ、鋭いオープナにより小さい開口がシートに開けられる。作動剤バッグが剥離効果を有するシートから形成されているならば、封止シームは剥離効果により、バッグを強力に押すことにより漏れるようになり、中身が流出するので、別個のオープナを省くことができる。剥離封止シームの物理的な破断特性は、作動剤バッグの要求に所望のように合わせることができる。この場合、バッグは、外側の空気圧によっては破裂せず、適当な強さの指圧により中身が蒸発器へと流出することが保証されている。任意の長さ及びその都度のジオメトリに良好に適合することができる蒸発器への接続通路は、構造体材料又はフレキシブルなプラスチックホースから成る細いストリップによって開放状態に維持できる。
本発明によれば、吸着可能な作動剤量は、1つだけの作動剤バッグよりも多数のバッグにおいて準備することができる。これにより、1つの冷却エレメントを、その都度1つだけの作動剤バッグを開放することにより複数回冷却のために使用することができる。これは特に、高い冷却能力を課題とする冷却の場合に有利である。この場合、高い吸着能力により、吸着熱は、十分迅速に吸着剤から導出することはできない。従って吸着容量は完全には使用されない。しかしながら吸着剤が、最初の冷却過程の後に再び冷却されるならば、再び作動剤を吸着することができる。このために再び、任意の時点で、第2の(又はさらに別の)作動剤バッグが開放され、その中身が蒸発フリースへと注がれる。各作動剤バッグはこの場合、吸着剤によって最大に吸着可能な作動剤量の部分量しか充填されていない。
この構成では、蒸発器は吸着剤と共に、全てを包む唯1つの多層シートの内側に挿入することができる。液状の作動剤が作動剤バッグから蒸発器へと進入して初めて、ここから蒸発し、蒸気状にさらに吸着剤へと流れることができる。このような吸着装置の利点は、液状の作動剤のために比較的小さい流れ横断面しか必要でないことにある。これに対して欠点は、作動剤は蒸発器を、作動剤が液状で吸着体へと連行されたり、又は、作動剤バッグの開口から流出する際に凍結したり、さらなる流れを堰き止めたりすることないように、十分迅速かつ均一に湿さなければならないことにある。
本発明によれば、作動剤としての水の凍結は、凝固点を下げる媒体を添加することにより防止することができる。例えば食塩の添加は、凝固点を−17℃に下げることができる。凝固点を下げる媒体を、作動剤バッグの外側に、流出開口の周りに円形に配置することも有利である。開口から水が流出して初めて、水は凝固点を下げる媒体と高い濃度で混合される。これにより凝固が阻止される。後から流れる水は溶液を希薄にし、作動剤を蒸発器の全ての領域へと搬送する。
作動剤の均一な分配は、本発明によれば、別個の微細に分岐した通路構造によっても得られる。このような通路構造は、作動剤バッグからの流出後に作動剤を均一に分配してから、蒸気流により液状にこれを連行することができる。安価な分配は例えば、流出開口の周りに配置されている、微細に穿孔されたシートの挿入によって得られる。
液状の作動剤が蒸気通路の構造体材料により蒸発フリースで均一に分配されるならば、特に効果的かつ安価な手段が得られる。このために作動剤は、作動剤バッグの開放後に、外側から多層シートに加えられる過圧により、構造体材料へと押し付けられる。ここで、作動剤の一部が蒸発し、まだ液状の作動剤を高速で連行する。構造体材料の本発明による形状付与のもとでは、液状の作動剤が、吸着剤への経路で多重に変向され、繰り返し隣接するフリース材料へと投げつけられる。フリース材料は作動剤の液状の成分を吸収し、流過する作動剤蒸気に対してこれを固定する。このようにして、蒸発フリースは短時間で均一に最適な作動剤量によって湿される。液状の作動剤の搬送は結果として、蒸発フリースの内側で行われるのではなく、構造体材料の内側の蒸気通路を介して行われる。有利には、蒸発器には下方から液状の作動剤が流れ込み、純粋な作動剤蒸気が蒸発器の上方から流出する。しかしながら蒸発器は必ずしも直立していなければならないものではない。しかしながら本発明によれば、液状の作動剤の供給は一方の側から行われ、作動剤蒸気の流出は反対の側から行われる。蒸発フリースの量は、液状の作動剤の体積に合わせられる。流出過程の終了時に、容器と接触する蒸発フリースの面積が、必要な作動剤量を受容するのが望ましい。
作動剤は蒸発フリースにおいて吸湿効果により固定されている。特に安価なフリース材料は、家事や産業において液体を吸収するために広く使用されているような吸湿性の紙である。貯水性フリースも、プラスチック又は天然ゼオライトから成るスペーサと同様に真空下及び高温下でガス抜きすることはできない。特に吸湿性のフリースは、ポリプロピレンマイクロ繊維から成っている。特別な湿し手段を備えて、これは、水の自重の数倍を吸収することができ、固定することができる。Sandler AG社(Schwarzenbach/Saale)が、製品番号sawadry8313で相応のフリース材料を供給している。
別の手段としては、例えばGrain Processing Corp.社(USA)の「ウォーターロック(Water Lock)」のような有機的な結合剤における作動剤の固定が開示されている。有利にはこれらの手段を複数組み合わせることもできる。
Aのタイプの遮断装置を有する本発明による冷却エレメントを製造するために例えば、多層シートから、片側で開かれた吸着剤バッグが、熱的な溶接により製造される。吸着剤バッグには、作動剤が少なく、分離するガスのない吸着剤が充填され、バッグは充填物と共に所望の形状にされ、5mbar以下に、特には2mbar以下に排気され、ガス密に溶接される。次いで、真空下の吸着剤バッグは、遮断装置、構造体材料、作動剤が含浸された蒸発フリースと共に、多層シートから成る別のカバーバッグに包まれる。カバーバッグはさらに、真空室において、作動剤の蒸気圧まで排気され、次いで同様にガス密に溶接される。遮断装置を取り付ける際には、その開放装置が真空室の充填時に既に作動されないように注意される。
別個の作動剤バッグ(タイプBの遮断装置)を使用する際に、製造法は若干変更される。1つの多層シートに、構造体材料と、フリースと、作動剤バッグが所定の位置に挿入される。このような例でも、蒸発領域は排気前に、冷却すべき容器のジオメトリに合わせられる。その後、熱い吸着剤が充填され、多層シートバッグは、真空室において、又は吸引アダプタによって排気され、封止される。
シートバッグの封止は、通常、熱い溶接バーを外側のシート表面に、内側で互いに重なっているポリプロピレン層が軟化し、互いに溶接されるまで押し付けることにより熱的に行われる。溶接過程は通常、真空室の内側で真空下で行われる。しかしながら、真空室の外側でバッグを、隣接する吸引アダプタによって排気し、次いでシームするのも有利である。熱的な接触法の他に、超音波による溶接法も有利である。有利には封止シームは少なくとも5mm、さらに有利には10mmの幅である。封止シームが幅広になるほど、漏れ率は少なくなり、結果として冷却エレメントの潜在的な保存期間も長くなる。
次に図面につき、本発明を実施するための最良の形態を詳しく説明する。
図1には、本発明による冷却エレメントの個々の構成部分が分解図で示されている。上方に向けられた封止層を備えた多層シート1の打ち抜き成形された部分上には、ポリプロピレンネット格子から成る構造体材料2の2つの層が配置されている。別の小さいネット格子ストリップ3は後に、作動剤バッグ4から蒸発フリース5への接続通路を形成する。蒸発フリース5は、ポリプロピレンから成る3mmの厚さのマイクロ繊維マットから成っている。蒸発フリース5は3つの部分に切断されていて、構造体材料2に付着されている。鏡像対象的に打ち抜かれた第2の多層シート6は最終的に上方の真空密なカバーを形成する。作動剤バッグ4は同様に多層シートから製造されている。作動剤バッグ4は、60gのガス抜きされた水と鋭い縁を有するオープナを有している。オープナの領域においてバッグを強力に押圧することにより、オープナがバッグシートに穴を開ける。この場合、作動剤バッグ4のみに穴を開けるために、バッグ4を挿入する際に、鋭い縁部は、ネット格子ストリップ3の領域でのみ作動剤バッグ4のシートに作用することができ、外側の多層シート1,6には穴が空かないように注意するべきである。
図2には、2つの縁部8,9を除いて環状に封止された多層シート1,6を備えた図1の冷却エレメントが、円筒体7に沿って変形される前の状態で示されている。円筒体7は、後に冷却したい瓶の寸法をほぼ有している。矢印Aは蒸発領域16の巻き付け方向を示しており、矢印Bはゼオライト領域15の折り曲げ方向を示している。従って破線Cに沿ってまず、扁平な冷却エレメント10が、ケープ(マント)状の3次元的な形状にされ、この位置で、熱いゼオライトが充填されるまで固定される。
まだ開いている縁部9からは、ネット格子ストリップ3の一方の端部が突出している。第2の端部は、構造体材料2(見えていない)内に開口している。これらの間には、(同様に見えていない)作動剤バッグ4が存在している。ネット格子ストリップ3は、蒸発領域16からさらに離して作動剤バッグ4を位置決めするために、ほぼ任意の長さを有することができる。比較的長い距離の場合には、ネット格子ストリップ3の代わりに、薄いフレキシブルなホースを挿入することもできる。
図3では、開かれた縁部8を介して約600gの熱いゼオライト顆粒11が充填装置12によって充填される。充填縁部8の封止後に、冷却エレメント10は180°傾けられ、充填されたゼオライト顆粒が図示されていない成形体によって所望のジオメトリに合わせられる。まだ開かれている縁部9にガス密に当て付けられた吸引アダプタ13によって、冷却エレメント10の内室は2mbar(絶対値)以下の圧力となるように排気される。この際に、ゼオライト顆粒から、余剰な水蒸気、空気、共に吸着されたガスが、構造体材料2と、さらにはネット格子ストリップ3とを介して吸い出される。吸引過程の終了時に、開かれた縁部9も、外側から押し付けられた熱い封止バーによって封止される。多層シート1,6を距離をおいて保持しているネット格子ストリップ3の材料はこの場合、多層シート1,6の封止層と共に溶融し、1つのガス密な閉鎖部を形成する。
図4では、冷却エレメント10の蒸発領域16が、瓶14の円筒状の部分に当て付けられている。蒸発フリース5を含む円筒状の蒸発領域16は、円筒状の下方の瓶部分を取り囲んでいる。円筒状の蒸発領域16は、マジックテープ(図示せず)によって、良好に熱伝導するように瓶壁上に張設することができる。冷却エレメント10の作動剤バッグ4を有する領域は側方で上方に向かって折り曲げられている。作動剤バッグ4内に設けられたオープナを押圧することにより、バッグには穴が開けられる。すると含まれていた水が、ネット格子ストリップ3によって開放状態に保持されている通路を通って構造体材料2へと流れる。ここで部分的に蒸発した水が、構造体材料2の内側のまだ液状の水を、ゼオライト充填方向に連行する。強制的に流れを起こす複数回の変向により、連行された水は、蒸発フリース5において均一に分配される。水は蒸発し、多層シートを介して大面積で瓶を冷却する。流出する水蒸気は、構造体材料が成す合計約5cm2の大きさの横断面を介してゼオライト領域15へと案内される。ゼオライト充填剤は、これにより約80℃以上に加熱される。ポリプロピレンから成る多層シートの封止層はこの温度レベルを保つ。しかしながら熱いゼオライトの充填中により高温に負荷されることがある。これに対して重要であるのは、熱いゼオライト領域15と冷たい蒸発領域16とを熱的に絶縁することである。これは、一方では、いずれにせよ伝導性の悪い流れ通路の構造体材料2によっても、ゼオライト領域15の蒸発領域16に対するジオメトリの距離によっても行われる。図示されていないがさらに有利であるのは、空気中の湿分の凝縮を素子するために冷たい面を熱的に絶縁することである。有利には、瓶14を軽く後方に向かって傾けて配置することができる。必要な支持は、充填縁部8の封止シームで設置面に接触するゼオライト領域15によって行われる。瓶内容物を注ぎ出すために、瓶14を冷却エレメント10から取り出す必要はない。瓶14は冷却エレメント10と共に有利には充填縁部8を介して傾けられ、準備されたグラスに注ぐことができる。冷却エレメント10が2つ(又は3つ)の作動剤バッグ4を有しているならば、ゼオライト充填物の冷却後に、別の作動剤バッグ4を開いて、別の瓶を冷却することができる。
図5には、図4の蒸発領域16の水平の断面DDが示されている。円形の配置において、多層シート1,6は、3つに分割された内側に位置する蒸発フリース5と、層の格子状の構造体材料2とを有している。蒸発フリース5を3つに分割することにより、両封止シーム17の他に2つの長手方向溝18が生じる。この長手方向溝18内と両封止シーム17には、負圧をかける際に、内側に位置する多層シート6が、引き込まれ、短縮される。これにより、内側に位置する多層シート6における折り重なりを最小にすることができる。折り重なりは瓶への熱接触を著しく悪化させる。
図6には、図4に示した蒸発領域16の縦断面EEが示されている。多層シート1,6はやはり、内側に位置する蒸発フリース5と2層の構造体材料2と、格子ストリップ3と、上方に折り返されたいっぱいに充填された作動剤バッグ4を包んでいる。作動剤バッグ4は、上方領域に固定されたオープナ19を有しており、その鋭い先端は、外側から指で押圧する際に、作動剤バッグ4の向かい合って位置するシートに穴を開けることができる。しかしながらこの先端は、格子ストリップを貫通して、外側に位置する多層シート6を損傷するほど長くはない。
図7には、冷却エレメント10の前方から見た状態が瓶なしで示されている。このような視線角度からは、冷却エレメント10のケープ(マント)状の形状が明らかである。まず図1で示したような扁平な個々のエレメントを円筒形状のものに巻き付け、同時にゼオライト領域15を後方に屈曲すると必然的にこのようなケープ状の形状となる。蒸発領域16は接着帯20によって、円筒状の容器のための弾性的な冷却面を形成するように補助され、ゼオライト領域15は下方の封止縁部8により、後方に向かって確実に立つ支持が得られる。作動剤バッグ4には冷却機能の発動のために良好にアクセス可能である。
図8には本発明による別の冷却エレメント21が示されており、その蒸発領域22は、立っている小さなビール樽24に巻き付けられていて、そのゼオライト領域23は上方に向かって突出している。蒸発領域22は接着ストリップ25によって、ビール樽24の膨らんだ外周面の周りにぴんと張って結合されている。この冷却エレメント21の、両下方のバッグ角隅26は斜めに封止されていて、ビール樽24の下方に位置するコック27のためのスペースを提供している。冷却エレメント21のゼオライト領域23は4つの小袋28に分割されており、これらはそれぞれゼオライトを有している。ビール樽24の上方領域に配置された通気開口29には、小袋28の間の通気領域において上方から容易に接近することができる。2つの作動剤バッグは、蒸発領域22の下方端部における軽く膨出した部分30によって良く見える。冷却機能の発動のために、この作動剤バッグに圧力が加えられ、シートの剥離作用により、シートの封止シームが破裂し、封入されていたガス抜きされた水が構造体材料内に流出する。次いで、本発明によれば、水が蒸発フリースにおいて均一に分配される。このような構成でも、1つだけのバッグの開放による冷却過程を得ることができる。第2の作動剤バッグは、任意の時点で後から作動させることができる。勿論、各作動剤バッグは、第2の冷却過程のためにもまだ十分な吸着容量を得るために、ゼオライト充填物によって最大に吸着される水量の部分量しか有していない。ゼオライト領域23からの余熱は、周りを流れる空気へと放出される。温かい排出空気は、上方に位置することにより、蒸発領域22を暖めることはない。
図9には、図8の断面線FFに沿ったゼオライト領域23の水平方向の横断面図が示されている。内側及び外側の多層シート31,32は、ほぼ同じ大きさのゼオライト充填物33を備えた4つの小袋28を緊定するように封止されている。3つの封止シーム34に沿って、4つの小袋28は互いに相対的に可動である。従って、冷却エレメントを良好にビール樽24の周りに配置することができ、堅固にくくりつけることができる。封止シーム34の延長上で、蒸発領域における構造体材料も分割されるならば、冷却すべき容器に配置する前は、冷却エレメント全体を省スペースに折り畳んで搬送することができる。
図10には、図8の断面線GGに沿った冷却エレメント21の縦断面が示されている。多層シート31,32は、上方のゼオライト領域23でゼオライト充填物33をカバーしており、蒸発領域22で構造体材料35と、蒸発フリース36と、作動剤バッグ37とをカバーしている。構造体材料35は、蒸発フリース36からゼオライト充填物33への蒸気の搬送を保証するために、上方でゼオライト充填物33内にまで達している。蒸発フリース36は上方及び下方領域で2層に形成されており、これにより膨らんだビール樽への良好な結合が保証される。蒸発領域22の本発明による柔軟性と、接着帯の張設力とにより、良好に熱伝導するビール樽への結合が得られる。
最後に図11には、接合前の冷却エレメント21の個々の構成部分が示されている。冷却すべきビール樽の寸法に適合した、多層シート31,32から成るバッグ38は下方領域で、熱いゼオライトが充填された4つの小袋28を有しており、これらの小袋28は封止シーム34を介して側方で互いに分離されている。ゼオライト充填物は漏斗状エレメント39によって均一に、4つの小袋28に分配されている。まだ熱いゼオライト充填物には、2層の構造体材料35が差し込まれる。構造体材料35には既に、幾分間隔をおいて配置された6つの蒸発フリース部材36が取り付けられていて、このフリース部材36はそれぞれ上方及び下方の端部で2層に厚くされている。2つの作動剤バッグ37は、蒸発フリース36とは反対側の面に固定されている。
続いて冷却エレメント21が、真空室で、5mbar(絶対値)以下の最終圧まで排気され、まだ開いているバッグ側が封止される。真空室から取り出してから、コックの操作の妨げとなるバッグの角隅26が付加的に封止され、次いで裁断される。今や冷却エレメント21は、それぞれ任意の位置へ回転させることができ、本発明によれば変形させることができる。この際に、ゼオライト充填物33(と挿入された構成部分)がその位置を離れることはない。
1 多層シート、 2 構造体材料、 3 ネット格子ストリップ、 4 作動剤バッグ、 5 蒸発フリース、 6 多層シート、 7 円筒体、 8,9 縁部、 10 冷却エレメント、 11 ゼオライト顆粒、 14 瓶、 15 ゼオライト領域、 16 蒸発領域、 17 封止シーム、 18 長手方向溝、 20 接着帯、 21 冷却エレメント、 22 蒸発領域、 23 ゼオライト領域、 24 ビール樽、 25 接着ストリップ、 26 バッグ角隅、 27 コック、 28 小袋、 29 通気開口、 30 膨出した部分、 31,32 多層シート、 33 ゼオライト充填物、 34 封止シーム、 35 構造体材料、 36 蒸発フリース部材、 37 作動剤バッグ、 38 バッグ、 39 漏斗状エレメント
Claims (24)
- 吸着剤(11,33)を有した冷却エレメントであって、吸着剤は真空下で、液状の作動剤量から蒸発領域(16,22)で蒸発した蒸気状の作動剤を吸着することができ、冷却過程の開始まで、作動剤蒸気が吸着剤(11,33)へと流れることを防止する遮断装置が設けられている形式のものにおいて、
吸着剤(11,33)と蒸発領域(16,22)とが多層シート(1,6,31,32)によって取り囲まれていて、蒸発領域(16,22)がフリース(5,36)とフレキシブルな構造体材料(2,35)とを有しており、これらは真空下で一緒に、冷却すべき容器(14,24)に押し付けることができる扁平なフレキシブルな形状を有しており、
構造体材料(2,35)は、冷却エレメントの始動後、作動剤蒸気を吸着剤(11,33)まで案内することができ、作動剤蒸気のために、少なくとも1cm2の流れ横断面を開放するように保っていることを特徴とする、吸着剤を有した冷却エレメント。 - 多層シート(1,6,31,32)がアルミニウム遮断層及び/又はポリプロピレン封止層を有している、請求項1記載の冷却エレメント。
- 構造体材料(2,35)が中空構造を有しており、多層シート(1,6,31,32)に作用する空気圧を受容し、ひいてはその面においても作動剤蒸気の流れを可能にするのに十分安定的である、請求項1又は2記載の冷却エレメント。
- 構造体材料(2,35)が作動剤の2相の流れを、液状の相と蒸気状の相とに分離することができ、液状の相を隣接するフリース(5,36)によって吸収することができる、請求項1から3までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 吸着剤(11,33)が合成のゼオライト及び/又は天然のゼオライトを有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 遮断装置が、吸着剤を取り囲むシートを分離するのに適した切断工具を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 作動剤が少なくとも1つの作動剤バッグ(4,37)に充填されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 作動剤バッグ(4,37)が、冷却エレメント(10,21)の始動のために作動剤バッグ(4,37)のシートを内部から突き破る鋭いオープナ(19)を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 作動剤バッグ(4,37)が、付加的な圧力のもとで封止シームを開放する剥離効果を有したシートから製造されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 2つ又はそれ以上の作動剤バッグ(37)が1つの冷却エレメントに含まれており、これらの作動剤バッグは互いに別個に始動させることができる、請求項1から9までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 1つの作動剤バッグ(37)の作動剤充填量が、吸着剤(33)の、吸着可能な最大の作動剤量よりも少ない、請求項10記載の冷却エレメント。
- 作動剤バッグとフリース(5,36)との間に、作動剤バッグを蒸発領域(16)から離して配置し、始動させることができる比較的長い接続管路が設けられている、請求項1から11までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 接続管路が、多層シートの内側のフレキシブルなホースによって形成されている、請求項12記載の冷却エレメント。
- 冷却エレメント(10,21)がケープ状の形にされていて、その蒸発領域(16)によって瓶(14)の円筒状の部分が冷却される、請求項1から13までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 蒸発領域(16,22)に付加的な熱絶縁体が設けられている、請求項1から14までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- フリース(5,36)が、フレキシブルな変形過程で生じる長さ変動を受容するために、多層シート(1,6,31,32)を真空下で引きつける構造体または凹部を有している、請求項1から15までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 吸着剤領域が封止シーム(34)によって複数の小袋(28)に分割されていて、これにより吸着剤領域も封止シーム(34)に沿ってフレキシブルである、請求項1から16までのいずれか1項記載の冷却エレメント。
- 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法であって、
熱い吸着剤(11,33)を冷却エレメント(10,21)に充填し、吸着剤(11,33)から蒸発した作動剤が残留ガスを押しのけるまで、構造体材料(2,35)を介して排気し、まだ真空下で冷却エレメント(10,21)をガス密に封止することを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法であって、
熱い吸着剤を吸着剤バッグに充填し、まだ開かれている吸着剤バッグを、吸着剤から蒸発した作動剤が、吸着剤バッグから残留ガスを押しのけるまで排気し、まだ真空下で吸着剤バッグをガス密に溶接し、次いで吸着剤バッグを、遮断装置、構造体材料、作動剤を含浸させたフリースとともに1つのガス密なカバーバッグ内に挿入し、カバーバッグを5mbar(絶対値)以下まで排気した後、封止することを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法であって、
吸着剤(11,33)を120℃〜250℃の温度で、特に160℃〜210℃の温度で多層シート(31,32)へと充填することを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを製造するための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントの冷却機能を始動させるための方法であって、
遮断装置への強力な衝撃により、遮断装置が、少なくとも1cm2の大きさの蒸発領域から吸着剤への開口を開放させることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントの冷却機能を始動させるための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントの冷却機能を始動させるための方法であって、
作動剤バッグ(4)への付加的な圧力によって、内側に位置するオープナ(19)が作動剤バッグ(4)に穴を開け、作動剤を流出させることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントの冷却機能を始動させるための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを使用するための方法であって、
冷却したい容器が液体を含んでおり、該液体を、0.5K/分(毎分0.5ケルビン)以上の冷却率で冷却することを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを使用するための方法。 - 請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを使用するための方法であって、
複数の作動剤バッグ(37)が設けられている場合、その都度1つだけの作動剤バッグだけを開放し、別のバッグは、時間的に遅れて続く冷却機能まで開放せずに留めておく、請求項1から17までのいずれか1項記載の冷却エレメントを使用するための方法。
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