JP2009002043A - パッカー - Google Patents

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Abstract

【課題】ボーリング孔の内壁の状況に関わらず、パッカー部の損傷や破損を防止して製品寿命を長くすることを可能とするパッカーを提供すること。
【解決手段】内周側から圧力を受けることにより外周側に膨張し前記圧力が解除されることで元の形状に復元可能なパッカー部303が任意の箇所に周設された本体部3と、本体部3内に形成した、外部に連通した注入口402及び放出口403をそれぞれ有する薬液用流路401と、本体部3内に形成した、外部に連通した注入口501を有するとともに前記パッカー部303の内周側に連通した圧力媒体用流路5と、を具備したパッカーにおいて、前記パッカー部303の外周に、更に、前記パッカー部303の膨張に伴って外周側に膨張するとともに前記パッカー部303の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部9を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、地中に形成されたボーリング孔を介して地中にセメントミルク等の薬液を浸透させ、これにより地盤改良を行うために用いられるパッカーに係り、より詳しくは、ボーリング孔内を閉塞状態にするためのパッカー部の破損等を防止して有効にセメントミルク等の薬液を注入可能としたことを特徴とするパッカーに関する。
従来から、ダム建設や巨大構造物の建築の際には、地盤を強固にするため、薬液注入装置を用いて、ボーリング孔を介して地中にセメントミルク等の薬液を高圧で注入することが行われており、薬液の注入に際しては、パッカーと言われる薬液注入装置が用いられている。
ここで、図5を用いて従来のパッカーについて説明すると、図5は、従来のパッカー31の構造を説明するための長手方向に沿った一部断面図であり、長手方向に沿った中間部分を省略して示している。
そして、従来のパッカー31は、筒状としたパッカー本体32の上部に上部ヘッド33が連結されて構成されており、パッカー本体32は、筒状の上部本体部3401と、同じく筒状とした下部本体部3402と、この上部本体部3401と下部本体部3402とを連通したパッカー部3403とで構成される本体部34を有している。
ここで、前記パッカー部3403は、ラバー製の筒状としており、その上部側の端部は、前記上部本体部3401の一部に周設されるとともに、周設箇所の外周側は抜け防止用金具3404にかしめられている。また、パッカー部3403の下部側の端部は、前記下部本体部3402の一部に周設されるとともに、周設箇所の外周側もまた、抜け防止用金具3404にかしめられている。
そして、前記パッカー部3403は、内周側からエアー、液体等による圧力を受けることにより、外周側に膨張し、受けている圧力が解除されることにより元の形状に復元可能としている。
また、前記パッカー本体32には薬液用流路35が形成されており、この薬液用流路35は、上部及び下部がパッカー本体32の外部に連通するように開口とされており、上部の開口から受け入れた薬液を下部の開口より放出自在としている。
更に、前記パッカー本体32には、前記薬液用流路35とは別個の系統で、圧力媒体用流路36が形成されており、その上部は、前記パッカー本体32の外部に連通するように開口とされている。
また、前記圧力媒体用流路36は、パッカー本体32の長手方向に沿ってパッカー本体32の下端近傍部まで形成されるとともに下端部はパッカー本体32の内部で閉鎖され、更に、前記パッカー部3403の内周側に連通している。そのため、上部開口よりエアー、液体等の圧力媒体を供給するとともに圧力媒体の供給を継続すると、下端部が閉鎖されているために、パッカー部3403の内周側において、パッカー部3403にその外周側に向けて圧力を加え、これにより、パッカー部3403は外周側に膨張する。
次に、前記パッカー本体32の上部に連結した上部ヘッド33について説明すると、前記上部ヘッド33には、上部及び下部が開口とされて外部に連通した薬液供給路3301と、下部が開口とされて外部に連通するとともに上部にはノズル部3303が連結された圧力媒体供給路3302が形成されている。
そして、このように構成される上部ヘッド33は、薬液供給路3301が前記パッカー本体32における薬液用流路35と連通し、かつ圧力媒体供給路3302が前記パッカー本体32における圧力媒体用流路36と連通する配置において、前記パッカー本体32の上部に螺合されており、これにより、パッカー31が構成されている。
次に、このように構成されるパッカー31を用いて地中に薬液の注入を行う場合には、上部ヘッド33における薬液供給路3301の上部開口に薬液注入用ホース(図示せず)を連結し、更に上部ヘッド33におけるノズル3303には、高圧ポンプ等を備えたエアーホース、又は液体供給手段(いずれも図示せず)を連結し、この状態において、パッカー31をボーリング孔内に挿装していく。
そして、適宜の深さまでパッカー31を挿装した状態で、エアーホース、又は液体供給手段を介して、パッカー本体32における圧力媒体用流路3302内にエアー、液体等の圧力媒体を供給し、これによりパッカー部3403を膨張させて、パッカー部3404とボーリング孔の内壁との間の隙間を無くし、ボーリング孔におけるパッカー部3403の下方部分に閉塞空間を形成する。
次に、図示しない薬液注入用ホース(図示せず)を介してパッカー本体32における薬液用流路3301内にセメントミルク等の薬液を供給する。そうすると、この供給された薬液は薬液用流路3301の下部開口よりパッカー31の外部に放出されるとともに、薬液の供給を継続していくと、前記閉塞空間内が薬液で満たされ、更に、薬液の供給を継続していくと、ボーリング孔の内壁の亀裂等を介して地中に薬液が浸透していき、これにより地盤の改良を行うことが可能となる。
そして、地中への薬液の注入が終了した後は、エアー等を抜いてパッカー部3403の膨張を解除して、パッカー31を一定の距離だけ上に上げてその位置で再び上記と同様の方法により地盤にセメントミルク等の薬液を注入し、あるいはパッカー31を引き抜いて地盤改良作業を終了する。
特開2006−28943号公報
ところで、前述したように、パッカーで地盤改良を行う際には、パッカー部を膨張させ、パッカー部とボーリング孔の内壁との間の隙間を無くしてボーリング孔におけるパッカー部の下方部分に閉塞空間を形成するが、このとき、ボーリング孔の内壁におけるパッカー部が膨張する箇所の状態によっては、パッカー部が破損してしまうことがある。
即ち、ボーリングによって地中に孔をあけていくときに、地中の岩盤等の状況によっては、ボーリング孔の内壁に孔等ができてしまう場合がある。例えば、ボーリング孔の内壁に岩盤と岩盤の間の隙間が露出してしまった場合には、ボーリング孔の内壁に窪みができてしまう。
そして、この窪みができてしまっている箇所に向けてパッカー部が膨張した場合には、パッカー部の一部が窪みの内部にまで侵入してしまい、それによりパッカー部が破裂してしまうことがある。
ボーリング孔の内壁が平面である場合にはパッカー部はボーリング孔との隙間を閉鎖する程度まで膨張した後は膨張することはないが、ボーリング孔の内壁に前述したような窪みがあるときには、パッカー部の一部分が窪み内に向けて膨張してしまい、その窪みの深さによっては膨張に際限が無くなり、それにより破裂してしまうおそれが十分に考えられる。
また、ボーリング孔の内壁は、一般的に凹凸があるために、窪みが無い場合においてもパッカー部の損傷は避けられず、それによってパッカー部の寿命が短くなってしまい、従ってパッカー自体の製品寿命も短くなってしまう。
そこで、本発明は、ボーリング孔の内壁の状況に関わらず、パッカー部の損傷や破損を防止してパッカーの製品寿命を長くすることを可能とするパッカーを提供することを課題としている。
本発明のパッカーは、内周側から圧力を受けることにより外周側に膨張し前記圧力が解除されることで元の形状に復元可能なパッカー部が任意の箇所に周設された本体部と、
該本体部内に形成された、外部に連通した薬液注入口及び薬液放出口をそれぞれ有する薬液用流路と、
前記本体部内に形成された、外部に連通した圧力媒体注入口を有するとともに前記パッカー部の内周側に連通した圧力媒体用流路と、を具備したパッカーにおいて、
前記パッカー部の外周に更に、前記パッカー部の膨張に伴って外周側に膨張するとともに前記パッカー部の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部を備えたことを特徴としている。
本発明のパッカーでは、従来のパッカーにおいて、パッカー部の外周に更に、前記パッカー部の膨張に伴って外周側に膨張するとともに前記パッカー部の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部を備えている。
そのために、パッカー部全体の厚みが多くなるとともに剛性が高くなり、ボーリング孔の内壁に窪みができてしまって、この窪みに向けてパッカー部が膨張した場合でも、パッカー部が破裂してしまうことを防止できる。
また、ボーリング孔の内壁に凹凸がある場合でも、第2のパッカー部の存在により、本体部に周設したパッカー部が損傷、破損することは防止でき、それにより、パッカーの寿命を長くすることができる。
本発明のパッカーでは、筒状の本体部を有しており、この本体部の任意箇所にはパッカー部が周設されている。
そして、パッカー部は、ラバー製としており、内周側から圧力を受けることにより外周側に膨張するとともに、受けている圧力が解除されることで元の形状に復元可能としている。
また、本実施例におけるパッカーでは、外部に連通した注入口及び放出口をそれぞれ有する薬液用流路を本体部内に有しているとともに、同じく本体部内には、外部に連通した注入口を有するとともに前記パッカー部の内周側に連通した圧力媒体用流路が、前記薬液用流路とは別個に形成されている。
そして、前記パッカー部の外周には更に第2のパッカー部が周設され、この第2のパッカー部は、前記パッカー部と同様にラバー製としており、前記パッカー部の膨張に伴って外周側に膨張するとともに、前記パッカー部の復元に伴って元の形状に復元することとしている。
ここで、上記のように構成されるパッカーの上部に、前記薬液用流路に連通する薬液供給路と、前記圧力媒体用流路に連通する圧力媒体供給路を具備した上部ヘッドを連結し、これにより本発明のパッカーを構成してもよい。
また、前記第2のパッカー部を着脱自在にするとよく、これにより、第2のパッカー部を交換することでパッカー自体の寿命を長くすることができる。
更に、前記薬液用流路及び圧力媒体用流路は、上部及び下部を開口にするとともに内部を薬液用流路とした略円筒形状の薬液注入管を、前記本体部の内壁との間に圧力媒体供給路を形成しつつ本体部の内部に挿装することで本体部内に形成するとよく、これにより、本体部を加工することなく、本体部に薬液用流路と圧力媒体用流路を形成することが可能である。
本考案のパッカーの実施例について図面を参照にして説明すると、図1は、本実施例のパッカーの長手方向に沿った構造を、長手方向に沿った中間部分を省略しつつ示した一部断面図であり、図において1が本実施例のパッカーである。
そして、本実施例のパッカー1は、パッカー本体と、このパッカー本体の上部に連結した上部ヘッドとで構成されている。即ち、図において2がパッカー本体であり、6が上部ヘッドである。
また、本実施例において前記パッカー本体2は、全体を金属製とした略筒形状としており、外側に配置される筒状の本体部3と、この本体部3内に挿装された薬液注入管4とを有している。
ここで、パッカー本体2を構成する本体部3について説明すると、本実施例において前記本体部3は、筒状の上部本体部301と、同じく筒状とした下部本体部302を有しており、この上部本体部301と下部本体部302はパッカー部303により連通されている。
即ち、図において303がパッカー部であり、本実施例においてこのパッカー部303は、内部にスチール製の線材を内蔵したラバー製の筒状としている。そして、パッカー部303の上部側の端部は前記上部本体部301の下方側に周設されており、パッカー部303の下部側の端部は前記下部本体部302の上方側に周設されている。
また、パッカー部303は、前記上部本体部301の下方側に周設されている箇所の外周側、及び前記下部本体部302の上方側に周設されている箇所の外周側は、それぞれ、抜け防止用金具304にかしめられている。
そして、この構成により前記パッカー部303は、内周側からエアー、液体等による圧力を受けることにより外周側に膨張するとともに、受けている圧力が解除されることにより元の形状に復元可能としている。
次に、前記薬液注入管について説明すると、図において4が薬液注入管であり、本実施例のパッカー1では、筒状の薬液注入管4を前記本体部3内に挿装している。そして、この薬液注入管4は、その内部を薬液用流路401とするとともに、上部の開口を薬液注入口402、下部の開口を薬液放出口403としており、その挿装に際しては、薬液注入口402が本体部3の上端から露出し、及び、薬液放出口403が本体部の下端から露出する配置とし、これによって、外部に連通した薬液注入口402及び薬液放出口403を有する薬液用流路401を本体3内に形成している。
また、前記薬液注入管4の挿装に際しては、前記本体部3の内周側との間に空間を形成し、この空間を圧力媒体用流路5にするとともに、この圧力媒体用流路5の下端側は、パッカー本体2内において閉鎖している。そしてこれにより、 外部に連通した圧力媒体注入口501を上部に有するとともに前記パッカー部303の内周側に連通した圧力媒体用流路5を本体部3内に形成している。
次に、前記上部ヘッドについて説明すると、図において6が上部ヘッドであり、本実施例において前記上部ヘッド6は、薬液供給路7を内部に有しており、この薬液供給路7は、その上部及び下部がそれぞれ、開口701、702とされて外部に連通している。
また、上部ヘッド6内には、前記薬液供給路7とは別系統において、下部が開口802とされて外部に連通するとともに上部にはノズル部801が連結された圧力媒体供給路8が形成されている。
そして、このように構成される上部ヘッド6は、薬液供給路7が前記パッカー本体2における薬液用流路401における薬液注入口402と連通し、かつ圧力媒体供給路8が前記パッカー本体2における圧力媒体用流路5における圧力媒体注入口501と連通する配置において、前記パッカー本体2の上部に螺合されている。
次に、図において9は第2のパッカー部である。即ち、本実施例のパッカー1においては、前記パッカー部303の外周側に、更に、第2のパッカー部9を周設している。
ここで、前記第2のパッカー部9について説明すると、本実施例において前記第2のパッカー部9は、前記パッカー部303と同様に、内部にスチール製の線材を内蔵した筒状のラバー製としているとともに、前記パッカー部303とほぼ同等の厚み寸法とし、パッカー部303の上部側をかしめている抜け防止用金具304からパッカー部303の下部側をかしめている抜け防止用金具304までの全域を覆い隠す配置で前記パッカー本体2の外周側に周設している。また、その上部側及び下部側はそれぞれ、前記本体部3から連設した第2の抜け防止用金具10によりかしめられている。
次に、このように構成される前記第2のパッカー9の作用について図2を参照して説明すると、圧力媒体用流路5を介してパッカー部303の内周側に圧力が加わり、それによりパッカー部303が外周側に膨張すると、図2に示されるように、第2のパッカー9もまた、パッカー303に押されるようにして外周側へ膨張する。そして、前記パッカー部303が、受けている圧力が解除されることにより元の形状に復元すると、それに伴って、元の形状(図1の状態)に復元可能としている。
このように、本実施例のパッカーでは、パッカー部の外周に、更に、パッカー部の膨張に伴って外周側に膨張するとともにパッカー部の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部を備えているため、パッカー部全体の厚みが多くなるとともに剛性が高くなり、ボーリング孔の内壁に窪みができてしまって、この窪みに向けてパッカー部が膨張した場合でも、パッカー部が破裂してしまうことを防止できる。
また、ボーリング孔の内壁に凹凸がある場合でも、第2のパッカー部の存在により、本体部に周設したパッカー部が損傷、破損することは防止でき、それにより、パッカーの寿命を長くすることができる。
次に、このように構成される本実施例のパッカー1の作用について説明すると、本実施例のパッカー1によって地盤改良を行なう場合には、上部ヘッド6における薬液供給路7の上部開口701に薬液注入用ホース14を連結し、更に上部ヘッド6におけるノズル部801に、高圧ポンプ等を備えたエアーホース、又は液体供給手段15を連結し、この状態において、図3に示すように、パッカー1を、地中eに形成したボーリング孔11内に挿装していく。
そして、適宜の深さまでパッカー1を挿装した状態で、エアーホース、又は液体供給手段を介して、圧力媒体用流路5内にエアー、液体等の圧力媒体を供給し、これにより、図4に示すように、パッカー部303を膨張させるとともに第2のパッカー部9を膨張させて、第2のパッカー部9とボーリング孔11の内壁12との間の隙間を無くし、ボーリング孔11における第2のパッカー部9の下方部分に閉塞空間13を形成する。
次に、薬液注入用ホース14を介して薬液用流路401内にセメントミルク等の薬液を供給するとともに、その供給を継続する。そうすると、この供給された薬液は薬液用流路401の下部開口の薬液放出口403より前記閉塞空間13内に放出されるとともに、前記閉塞空間内が薬液で満たされ、更に、ボーリング孔11の内壁12の亀裂等を介して地中に薬液が浸透していき、これにより地盤の改良を行うことが可能となる。
そして、地中への薬液の注入が終了した後は、エアー等を抜いてパッカー部303の膨張を解除して元の形状に復元させるとともに、それにより第2のパッカー部9も元の形状に復元させ、その状態でパッカー1を一定の距離だけ上に上げて、その位置で再び上記と同様の方法により地盤にセメントミルク等の薬液を注入し、あるいはパッカー1を引き抜いて地盤改良作業を終了する。
そしてこのとき、本実施例のパッカーでは、パッカー部の外周に、更に、パッカー部の膨張に伴って外周側に膨張するとともにパッカー部の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部を備えているため、パッカー部全体の厚みが多くなるとともに剛性が高くなり、ボーリング孔の内壁にできた窪みに向けてパッカー部が膨張した場合でも、パッカー部が破裂してしまうことを防止できる。
また、ボーリング孔の内壁に凹凸がある場合でも、第2のパッカー部の存在により、本体部に周設したパッカー部が損傷、破損することは防止でき、それにより、パッカーの寿命を長くすることができる。
なお、この第2のパッカー部9は着脱自在にしてもよく、着脱自在にすることにより、第2のパッカー部9を交換することのみによってパッカー1の全体の寿命を長くすることができる。
本発明では、ボーリング孔内を閉塞するためのパッカー部の外周側に更に第2のパッカー部を周設してパッカー部を2層構造とし、それによりパッカー部の破損、損傷等を防止可能としているため、地中内部等に薬液等を注入するための薬液注入装置の全般に適用可能である。
本発明のパッカーの実施例の構造を示す一部断面図である。 本発明のパッカーの実施例における第2のパッカー部の作用を説明するための一部断面図である。 本発明のパッカーの実施例の使用方法を説明するための図である。 本発明のパッカーの実施例の使用方法を説明するための図である。 従来のパッカーを説明するための一部断面図である。
符号の説明
1 パッカー
2 パッカー本体
3 本体部
301 上部本体部
302 下部本体部
303 パッカー部
304 抜け防止金具
4 薬液注入管
401 薬液用流路
402 薬液注入口
403 薬液放出口
5 圧力媒体用流路
501 圧力媒体注入口
6 上部ヘッド
7 薬液供給路
701 上部開口
702 下部開口
8 圧力媒体供給路
801 ノズル部
802 下部開口
9 第2のパッカー部
10 第2の抜け防止用金具
11 ボーリング孔
12 ボーリング孔の内壁
13 ボーリング孔内における閉塞空間
14 薬液注入ホース
15 エアーホース

Claims (5)

  1. 内周側から圧力を受けることにより外周側に膨張し前記圧力が解除されることで元の形状に復元可能なパッカー部(303)が任意の箇所に周設された本体部(3)と、
    該本体部(3)内に形成された、外部に連通した薬液注入口(402)及び薬液放出口(403)をそれぞれ有する薬液用流路(401)と、
    前記本体部(3)内に形成された、外部に連通した圧力媒体注入口(501)を有するとともに前記パッカー部(303)の内周側に連通した圧力媒体用流路(5)と、を具備したパッカーにおいて、
    前記パッカー部(303)の外周に更に、前記パッカー部(303)の膨張に伴って外周側に膨張するとともに前記パッカー部(303)の復元に伴って元の形状に復元する第2のパッカー部(9)を備えたことを特徴とするパッカー。
  2. 前記第2のパッカー部(9)を着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載のパッカー。
  3. 前記本体部(3)内に、上部及び下部を開口にするとともに内部を前記薬液用流路(401)とした略円筒形状の薬液注入管(4)を、前記本体部(3)の内壁との間に圧力媒体供給路(5)を形成しつつ挿装することで、前記薬液用流路(401)と前記圧力媒体用流路(5)を、前記本体部(3)内に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッカー。
  4. 前記パッカーの上部に、前記薬液用流路(401)に連通する薬液供給路(7)と前記圧力媒体用流路(5)に連通する圧力媒体供給路(8)を具備した上部ヘッド(6)を連結したことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のパッカー。
  5. 前記パッカー部(303)及び第2のパッカー部(9)をラバー製としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のパッカー。
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