JP2009001726A - 塗料組成物、及びそれを印刷した導光板 - Google Patents

塗料組成物、及びそれを印刷した導光板 Download PDF

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丈雄 黒木
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義昌 岩渕
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Abstract

【課題】導光板の片面に光拡散グラデーション処理を施すスクリーン印刷等に用いる塗料組成物、及びそれを印刷した導光板を提供すること。
【解決手段】平均縦横比(X/Y)が1.2〜2.0(X;架橋樹脂微粒子の面積が最小となるように投影した架橋樹脂微粒子の最大長、Y;最大長Xを含む面に垂直な方向における架橋樹脂微粒子の最大垂直長)の、半球状、凸レンズ状又はそれらに準ずる球状の架橋樹脂微粒子を含有すること特長する塗料組成物。
【選択図】図9

Description

本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのオフィスオートメーション機器、画像信号を表示する各種液晶モニター(例えばパネルモニター、テレビモニター)等に用いられる液晶表示装置、及び室内外空間の照明装置に使用される面光源表示装置や看板等に適した導光板の光散乱グラデーションを付与する印刷用塗料組成物、及びそれを印刷した導光板に関するものである。
透明熱可塑性樹脂、その中でも特にメタクリル樹脂は、優れた光透過性、機械的特性からこれまでに多くの照明用途に用いられており、特に、液晶表示装置等の面光源装置の導光板あるいは拡散板の材料として好適に使用されている。この面光源装置は、拡散板を光源(冷陰極管)と液晶ユニットの間に挟んだいわゆる直下方式と、導光板の側端面に光源を配置したエッジライト方式の2種に大別される。21インチ以上の大型液晶テレビに代表される液晶表示装置は直下方式が主流であるのに対し、それ以下のサイズの液晶テレビやパソコン用の液晶モニター向けの面光源装置には、エッジライト方式が多く使われている。
エッジライト方式の面光源装置の仕組みは次のとおりである。導光板の出光面の裏側には、導光板の側端面を光源の入光部とし、光源から遠ざかる方向に向かって印刷面積が大きくなるドット、又はストライプ状グラデーションパターンがスクリーン印刷等により施されており(光拡散グラデーション処理)、この導光板の側端面に光源が配置されている。そして、板の側面から入射した光が導光板の中を全反射しながら進み、板表面の光拡散グラデーション処理により向きを変えて、その反対面から光が出射されるものである。エッジライト方式は面光源装置を薄くコンパクトにできる特徴を有する。しかし、その構造上配置できる光源数に制約があるため、直下方式と比較して面光源装置としての輝度が低くなる。最近は、薄型かつ省電力でありながら、より高画質である商品への要求が強く、エッジライト方式であっても明るく、色再現性がよい液晶表示装置の開発が続けられている。特に、面発光装置の高輝度化の開発が強く望まれている。
その中で導光板を構成する透明熱可塑性樹脂に種々の微粒子を含有させ、この微粒子により導光板中に入射された光を散乱させ高輝度化する方法、導光板表面にプリズム、凸レンズを付与して光の出射角を変えて高輝度化する方法など、多くの技術が開示されている。
更には、上記光散乱グラデーションのパターンをスクリーン印刷等で形成するに際し、例えば、特許文献1(特開平6−202105号公報)に開示されているように、塗料組成物中に無機微粒子とナイロン微粒子を併用含有して高輝度化する方法が知られている。
特開平06−202105号公報
しかしながら、これら光拡散グラデーションを施すスクリーン印刷等の塗料組成物に有機系微粒子を配合する先行技術においては、微粒子の平均粒子径、形状及び種類の最適化が充分なされておらず、表示装置の大型化、薄型化に伴う高輝度化へ充分満足のできる性能を提供できるレベルには到達していないのが現状である。
本発明の目的は、画像信号を表示する各種モニター、例えばパネルモニター、テレビモニター等に用いられる表示装置及び室内外空間の照明装置に使用される表示装置や看板等に適した、導光板の片面に光拡散グラデーション処理を施すスクリーン印刷等に用いる塗
料組成物、及びそれを印刷した導光板を提供することである。
本発明者(等)は、前記課題を解決するため鋭意検討の結果、特定の形状を有する架橋樹脂微粒子を所定量含有した塗料組成物を使用し、片面にスクリーン印刷等により光拡散グラデーション処理を施された導光板は、側端面に沿って配設された光源ランプから入光した光の進行方向に対して、入光した光を効率的に発光面側に出光させことにより、発光輝度が高められることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、次の構成を有する。
1.平均縦横比(X/Y)が1.2〜2.0(X;架橋樹脂微粒子の面積が最小となるように投影した架橋樹脂微粒子の最大長、Y;最大長Xを含む面に垂直な方向における架橋樹脂微粒子の最大垂直長)の球状の架橋樹脂微粒子を含有すること特長する塗料組成物。2.前記架橋樹脂微粒子の平均粒子径が2〜12μmであり、前記塗料組成物中に架橋樹脂微粒子が、塗料用樹脂100重量部対して7〜150重量部含有することを特徴とする1.に記載の塗料組成物。
3.1.又は2.記載の塗料組成物を用いて、樹脂板の片面に光拡散グラデーションをスクリーン印刷で形成されていることを特徴する導光板。
本発明の塗料組成物を用いて、片面にスクリーン印刷等で光拡散グラデーション処理を施された導光板は、光源ランプから入光した光の発光効率を最大限に向上させることにより高輝度化を達成せしめ、画像信号を表示する各種モニター、例えばパネルモニター、テレビモニター等に用いられる表示装置及び室内外空間の照明装置に使用される表示装置や看板等に適した導光板を提供することができる。
本発明について、以下具体的に説明する。
<球状架橋樹脂微粒子>
本発明においては、塗料組成物に球状の架橋樹脂微粒子を配合させることが、本発明の目的を達成するうえで重要である。使用される架橋樹脂微粒子としては、特に限定されるものではなく、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、シリコン系樹脂、及びMS系樹脂等の高透明性の種々の架橋樹脂から構成される球状の形状有した架橋樹脂微粒子を使用することがでる。
また、使用する球状架橋樹脂微粒子の形状は、平均縦横比(X/Y)が1.2〜2.0が好ましい。更に好ましくは、平均縦横比(X/Y)が1.2〜1.7である。その一例を挙げれば、図9の(a)〜(c)に示される、半球状、凸レンズ状又はそれらに準ずる球状の形状である。このような形状を有することで、従来の球状微粒子、板状微粒子、不定形状微粒子、中空微粒子、多孔質微粒子、及び球状微粒子の集合体では期待できなかった独特の配光特性が得られる。例えば、図4(光源に対し直角方向において、出光面の法線方向を0度した輝度の視野角分布)に示すように、光源から導光板の側端面に入射した光が、導光板の内部を全反射を繰り返しながら進み、光拡散グラデーションの塗料組成物に含有された球状架橋樹脂微粒子によって光の進行方向が変えらることにより、臨界角を越えて出光面から出射する、その輝度の視野角分布にお
いて、68度±20度の範囲の輝度が図5に示す従来の塗料組成物より高く、この範囲の光が導光板の上部に載せる拡散シートにより約32度方向に屈折集光され、更に拡散シートの上に載せたプリズムシートによって法線方向に集光されることで輝度が高くなる。この様な高指向性、高拡散性を塗料組成物に付与することが出来る。
また、本発明で使用される球状架橋樹脂微粒子は、その平均粒子径が2〜12μmの範囲であることが必要である。これは、球状架橋樹脂微粒子の平均粒子径が2μm以上から、印刷されたドット、ストライプ面積におけるの光の散乱光の効率が高くなり、12μmまでが最大含有量において印刷されたドット、ストライプ面積の光散乱効率が低下しない球状架橋樹脂微粒子の微粒子数の限界である。好ましくは2〜8μmの範囲である。
球状架橋樹脂微粒子の塗料組成物への含有量は、塗料用樹脂100重量部対して7〜150重量部であり、好ましくは塗料用樹脂100重量部対して28〜110重量部の範囲である。球状架橋樹脂微粒子の含有量が塗料用樹脂100重量部対して7重量部以上から、十分な光拡散性が得られ輝度を十分に向上させることができ、塗料用樹脂100重量部対して150重量部以下までがスクリーン印刷等における塗料組成物としての使用最適粘度を得ることが出来る含有濃度である。球状架橋樹脂微粒子の含有量は、この範囲内で導光板の形状、及び導光板に含まれる光散乱微粒子の濃度等に合わせて適宜設定することが好ましい。
<塗料組成物を構成する他の成分>
本発明の塗料組成物には、他の成分として、塗料用樹脂、及び溶剤乃至はビヒクルが含有される。本発明では、塗料用樹脂としては、ポリエステル樹脂、塩ビ・酢ビ共重合樹脂、メタクリル樹脂、塩ビ系樹脂、セルロース系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、SBR系樹脂、環化ゴム系樹脂、ケトン系樹脂、ポリアミド樹脂等や、それら樹脂の変成品が有利に用いられる。
また、溶剤乃至はビヒクルとしては、ミネラルスピリットの如き脂肪族炭化水素、ソルベントナフサ、ソルベソ#100、ソルベソ#150等の芳香族炭化水素、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のグリコール誘導体、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、ジアセトンアルコール等のケトンが有利に用いられる。
更に、本発明の塗料組成物には、従来からの塗料やインキに添加されている添加剤、例えば、消泡剤、レベリング剤、顔料分散剤、ブロッキング防止剤、ワックス、沈降防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等が、助剤として、従来と同様な割合において、必要に応じて含有される。
<導光板を構成する透明熱可塑性樹脂>
本発明において、導光板を構成する透明熱可塑性樹脂には、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、非晶性ポリエステル等が挙げられる。好ましくは、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状オレフィン系樹脂であり、更に好ましくはメタクリル樹脂である。
本発明の導光板を構成する透明熱可塑性樹脂中に必要に応じて光散乱微粒子を予め分散、含有することができる。光散乱微粒子の添加方法は特に制限されないが、例えば、熱可塑性樹脂と光散乱微粒子をヘンシェルミキサーやタンブラーミキサー等の公知の混合装置にて予備混合した後、単軸押出機又は二軸押出機等を用いて混合して得る方法で含有することができる。
この光散乱微粒子としては例えば、酸化アルミニウム、二酸化チタンなど公知の微粒子が使用できる。中でも、平均一次粒子径が0.24μm〜0.3μmの範囲内の二酸化チタン微粒子であることが好ましい。この範囲であると、光源から導光板中に入射光が微粒子によって散乱されることにより、光源近傍と板中央部で出射光色調が異なる現象、いわ
ゆる色調ムラが生じ難い。また、後方反射等による光損失も少ない。さらに光源から入射光を効率的に出射面側に散乱させることができる。これにより、発光輝度の向上効果と出射面内の色調ムラ抑制のバランスを良好にすることができる。二酸化チタンは輝度が高いので、透明熱可塑性樹脂に対する濃度が比較的低くても高い輝度が得られる特徴があるものの、粒径が大きすぎても小さすぎても色調ムラが激しくなる傾向にある。上記の範囲をはずれて粒子径が0.2μm以下となると、可視光の波長域の中で比較的波長の短い青い光が微粒子によって散乱されるために、光出射面の色調ムラが大きくなる傾向にある。また粒子径が0.4μm以上であると光散乱効果が低くなることがあり、導光板の輝度を上げるためには微粒子の添加量を多くしなくてはならない。微粒子の増加に伴い、微粒子の中を透過する光の量が増えることになり、微粒子自体が可視光域の波長の光を吸収するために微粒子を透過した光は透過する前と色が変わり、色調ムラが大きくなる。
次に、透明熱可塑性樹脂中に分散される光散乱微粒子の量は、透明熱可塑性樹脂の重量に対して0.01〜20ppmが好ましく、より好ましくは0.05〜10ppmであり、更に好ましくは0.1〜4ppmである。微粒子の量が0.01ppm〜20ppmの範囲内であると、導光板の出射面の裏面に出射光を補正するための光拡散グラデーション処理を施しても光源から最も遠い部分が暗くなることは無く、出射面の出光分布を適切なバランスにすることができる。さらに、微粒子の割合が20ppm以下においては、散乱により導光板光源近傍の色調の変化が少なく、出射面内での出射光の色調分布を抑えることができる。
<光拡散グラデーション処理>
また、本発明の導光板には、出射光分布を均一にするために、光出射面裏面に前記光源を配置された側端面から光源から遠ざかる方向に向かってグラデーションを有する光拡散処理を施す必要がある。
光拡散グラデーション処理としては、ドットやストライプ状を、光源を配置する位置から離れるに従って徐々に面積が広くなるようなグラデーションパターンにしたものや、同一大のドットやストライプ状を光源から離れるに従ってピッチが狭くなるようにしたグラデーションパターンが挙げられる。この場合のドットには円形、四角形などが挙げられ、その大きさは0.1〜2.0mm程度が例としてあげられる。
光拡散グラデーション処理の方法は、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、凸版(フレキソ)印刷法、パッド印刷法等の印刷手法が上げられるが、特に好ましくはドット状、又はストライプ状グラデーションパターンを製版し、塗料組成物を用いたスクリーン印刷法で、導光板の出射面の裏面に施す方法である。
<導光板の輝度の視野角特性測定方法>
図1に示したエッジライト方式液晶光源装置を用いて評価を行った。光源Aとして2mmφの冷陰極管(ハリソン電気製)を、長さ345mm、幅273mmの導光板Cの両端面に各2本設置し、光反射シートDとして長さ345mm、幅273mmのレイホワイト75(きもと製)を用い、その上に導光板Cを載せた。
冷陰極管にインバータを接続し、このインバータに直流電圧安定装置から12Vの電圧をかけ30分間点灯後に、出光面より高さ1mm離れた位置に設置した視野角測定装置(EZ Contrast XL88;ELDIM製)により、出光面の中央部の輝度を全方位水平方向360度、法線方向±88度の視野角特性を測定した。得られた測定値から出光視野角分布として光源に対し直角方向で、出光面の法線方向を0度として示した。
以下に実施例、比較例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
<球状架橋樹脂微粒子の平均縦横比測定方法>
微粒子の縦横比については、下記の方法で測定を行った。微粒子を透過型電子顕微鏡で500個撮影し、撮影した微粒子画像のX、Yを計測し、縦横比を計算し、その平均値を求めた。
縦横比=X/Y
(式中、Xは微粒子の面積が最小となるよう投影した投影架橋樹脂微粒子の最大長、Yは先に定義した投影架橋樹脂微粒子の最大垂直長を意味する)
<平均粒子径の測定方法>
ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を微粒子の分散媒体として使用し、「レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−750」((株)堀場製作所製)を用いて測定した。
<導光板の平均輝度測定評価方法>
図1に示したエッジライト方式液晶光源装置を用いて評価を行った。光源Aとして2mmφの冷陰極管(ハリソン電気製)を、長さ345mm、幅273mmの導光板Cの両端面に各2本設置し、光反射シートDとして長さ345mm、幅273mmのレイホワイト75(きもと製)を用い、その上に導光板Cの上部に光拡散シートE(光拡散シートD121;ツジデン製)を1枚載せ、その上にプリズムシートF BEFII(住友3M製)を冷陰極管に対してプリズム列が平行となるように1枚載せ、さらにその上に光拡散シートE(光拡散シートD121;ツジデン製)を1枚載せた。
冷陰極管にインバータを接続し、このインバータに直流電圧安定装置から12Vの電圧をかけ30分間点灯後に、出射面から0.5m離れた位置に設置した輝度計(BM−7Fast/視野角1度設定;トプコン製)により、出射面上の25点での輝度を測定した。25点は、図3に示したように、出射面全体を縦5分割、横5分割の計25分割し、各区画の中央を測定点とした。得られた測定値から平均輝度を算出した。
<光散乱微粒子の平均一次粒子径の測定方法>
光散乱微粒子の平均一次粒子径については、下記の方法で測定を行った。微粒子を透過型電子顕微鏡で写真撮影し、得られた粒子画像の長径と短径を測定した。
光散乱性及び波長依存性を考慮して、微粒子1単位の大きさを測定するため、得られた測定値をその平均値を微粒子1個の粒子径とし、微粒子100個の粒径の平均値を平均一次粒子径とした。
<導光板の作製>
メタクリル樹脂製押出板(板厚8mm)を幅274mm、長さ346mmのサイズにランニングソーを用いて切り出し、切り出した板のカット面を精密研磨機(PLA−BEAUTY:メガロテクニカ(株)製)を用いて切削研磨し、鏡面状に仕上げた。
所定の寸法に切断切削研磨加工された導光板の片面に光拡散グラデーション処理方法としてスクリーン印刷法を用いて実施した。なお、スクリーン印刷条件としては、ポリエステル#200のスクリーンにて、図2に示すように円形のドットで光源側のドット直径0.5mmから導光板中央部がドット直径0.9mmになり、幅方向、長さ方向のピッチが共に1.25mmのドットグラデーションを17inchサイズに施したスクリーン版を用い、スキージゴムとしては、ゴム硬度(JIS−A)が72°のものを使用し、スクリーン印刷機(ミノマット5575/(株)ミノグループ製)で導光板の片面に印刷、更に乾燥条件として、ボックス型オーブン式温風乾燥機により80℃×60分間乾燥した。
[実施例1]
球状架橋樹脂微粒子(平均縦横比(X/Y)1.2、平均粒径:5μm、LMX−Aシリーズ(メタクリル系樹脂)/積水化成品工業(株)製)100gと塗料組成物(塗料用樹脂40重量%含有)(SR930メジュウム/(株)ミノグループ製)900gを3本ローラー(井上製作所製)に懸け均一分散し、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を28重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物を用いて上
記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例2]
平均縦横比(X/Y):2.0、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を28重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例3]
平均縦横比(X/Y):1.5、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を63重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を63重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例4]
平均縦横比(X/Y):1.5、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を107重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を107重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例5]
平均縦横比(X/Y):1.6、平均粒径:2μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を63重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を63重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例6]
平均縦横比(X/Y):1.4、平均粒径:12μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を63重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を63重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例7]
平均縦横比(X/Y):1.2、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を5重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を5重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例8]
平均縦横比(X/Y):1.6、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を167重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を167重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[比較例1]
平均縦横比(X/Y):1.0、平均粒径:5μmのシリカの濃度を28重量部に変え
た以外は
実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対してシリカを28重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[比較例2]
平均縦横比(X/Y):1.0、平均粒径:5μmのメタクリル樹脂系架橋樹脂微粒子(MBX30−5/積水化成品工業(株))の濃度63重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対してメタクリル樹脂系架橋樹脂微粒子を63重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[比較例3]
平均縦横比(X/Y):3.0、平均粒径:5μmの球状架橋樹脂微粒子の濃度を63重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、塗料用樹脂100重量部に対して球状架橋樹脂微粒子を63重量部含有した塗料組成物を得た。次いで、この塗料組成物用いて上記記載<導光板の作製>のスクリーン印刷法で、導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
<原料ペレットAの作製>
二酸化チタン(平均一次粒子径:0.29μm)0.15gをキシレン:メタノール=3:1の混合有機液体20g中に超音波洗浄機(IUCHI製 US−4)を用いて、発信周波数38KHzで30分間分散させ、均一に分散していることを確認した。この分散液をメタクリル樹脂ペレット1.5kgへ均一にふりかけ、ヘンシェルミキサー(三井三池工業(株)製)にて1400回転で1分間ブレンドした。この操作を混合ペレットが必要量になるまで繰り返し、得られた混合ペレットを30mmφ2軸押出機(ナカタニ製)で100Torrに減圧脱揮しながら250℃の温度で押出しカットして、二酸化チタンを100ppm含有したメタクリル樹脂組成物ペレットを得た。以下、これを原料ペレットAとする。
<原料ペレットBの作製>
上記の原料ペレットAの作製において、二酸化チタンの平均一次粒子径を0.25μmに変えた以外は同様にしてペレットを作製した。得られたメタクリル樹脂組成物ペレットを、原料ペレットBとする。
[実施例9]
原料ペレットAとメタクリル樹脂ペレットを混合重量比1:199の比率でタンブラーにより均一混合しペレットを形成した。得られた混合ペレットを、シート用Tダイを有する50mmφ単軸押出機と、80℃に温度調節されたポリシングロールおよび引き取り装置からなる押出シート成形機を用いて250℃の温度で押出して、幅400mm、厚み8mmで二酸化チタンを0.5ppm含有した押出板を得た。
次いで得られた押出板を用いて上記記載の<導光板の作製>を実施し、実施例3で得た塗料組成物を用い、スクリーン印刷法で導光板の片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例10]
原料ペレットAを用い、メタクリル樹脂ペレットとの混合重量比1:49に変更した他は実施例9と同様の方法で、二酸化チタンを2.0ppm含有した押出板を得た。
次いで得られた押出板を実施例9と同様にして、片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例11]
原料ペレットAを用い、メタクリル樹脂ペレットとの混合重量比1:4に変更した他は実施例1と同様の方法で、二酸化チタンを20.0ppm含有した押出板を得た。
次いで得られた押出板を実施例9と同様にして、片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例12]
原料ペレットBを用い、メタクリル樹脂ペレットとの混合重量比1:49に変更した他は実施例1と同様の方法で、二酸化チタンを2.0ppm含有した押出板を得た。
次いで得られた押出板を実施例9と同様にして、片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
[実施例13]
原料ペレットBを用い、メタクリル樹脂ペレットとの混合重量比1:24に変更した他は実施例1と同様の方法で、二酸化チタンを4.0ppm含有した押出板を得た。
次いで得られた押出板を実施例9と同様にして、片面に光拡散グラデーションを形成した導光板を得た。
実施例1〜13、及び比較例1〜3で得られた導光板について、上記の<導光板の平均輝度測定評価方法>で輝度測定を実施した。
実施例3、比較例2で得られた導光板について、上記の<導光板の輝度の視野角特性測定方法>で視野角特性測定を実施した。
結果を表1に示す。
Figure 2009001726
<輝度測定の評価結果>
表1に示すように、実施例1〜8の導光板はいずれも平均輝度が優れた性能を有するものであった。また、実施例9〜13の導光板のように、熱可塑性樹脂に二酸化チタンを含有することで、さらに平均輝度が高まった。
本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのオフィスオートメーション機器、画像信号を表示する各種モニター、例えばパネルモニター、テレビモニター等に用いられる表示装置及び室内外空間の照明装置に使用される表示装置や看板等に適した導光板が好適に得られる
本発明の導光板を用いたエッジライト方式の面光源装置での輝度を評価する方法を示したものである。 光拡散グラデーションの構成の説明図である。 本発明の導光板の輝度測定時の測定点を示す説明図である。 本発明の実施例3の出光視野角分布を示す説明図である。 本発明の比較例2の出光視野角分布を示す説明図である。 本発明に用いる球状架橋樹脂微粒子の縦横比を示す説明図である。 本発明に用いる球状架橋樹脂微粒子の縦横比を示す説明図である。 本発明に用いる球状架橋樹脂微粒子の縦横比を示す説明図である。 本発明に用いる球状架橋樹脂微粒子の一例の概略図である。
符号の説明
A:光源(冷陰極管)
B:ランプハウス
C:導光板
D:光反射シート
E:光拡散シート
F:プリズムシート
G:光拡散グラデーション

Claims (3)

  1. 平均縦横比(X/Y)が1.2〜2.0(X;架橋樹脂微粒子の面積が最小となるように投影した架橋樹脂微粒子の最大長、Y;最大長Xを含む面に垂直な方向における架橋樹脂微粒子の最大垂直長)の球状の架橋樹脂微粒子を含有すること特長する塗料組成物。
  2. 前記架橋樹脂微粒子の平均粒子径が2〜12μmであり、前記塗料組成物中に架橋樹脂微粒子が、塗料用樹脂100重量部対して7〜150重量部含有することを特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 請求項1又は2記載の塗料組成物を用いて、樹脂板の片面に光拡散グラデーションをスクリーン印刷で形成されていることを特徴する導光板。
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