JP2008542376A - クラスDのβラクタマーゼ阻害剤としての三環系6−アルキリデンペネム類 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クラスD酵素の阻害剤として働く特定の三環系6−アルキリデンに関する。βラクタマーゼは、βラクタム抗生物質を加水分解し、それにより細菌耐性の主要な原因となる。本発明の化合物は、βラクタム抗生物質と結合した場合に、生命を脅かす細菌感染症に対する有効な処置を提供する。
(発明の背景)
クラスDβラクタマーゼ類は、活性部位セリンβラクタマーゼの中で最も小さい(27kDa)。これらの酵素は全てのアミノ酸配列が決定しておらず(アミノ酸の同一性は20%未満)、クラスA及びCのβラクタマーゼの方が発現率が高く、より理解が進んでいる(非特許文献1)。現在のところ、ほぼ30種類のクラスD酵素が知られている。クラスDのβラクタマーゼは又、ペニシリンG等の従来のペニシリンよりも2〜4倍速くオキサシリン及びクロキサシリンを加水分解する能力を有するため、オキサシリナーゼとも呼ばれる(Ledent, P., Raquet, X, Joris, B. VanBeemen, J, Frere, J.M. Biochem. J. 1993, 292, 555−562)。これらはOXA−1、OXA−2等と呼ばれ、系統発生的解析に基づき少なくとも5種類に分けられる(Barlow, M, Hall, B.G. J. Mol. Evol. 2002, 55, 314−321)。OXA−1は最もよく見られるクラスD酵素であり、Escherichia coli分離株の最高10%、Pseudomonas aeruginosa、及びsalmonellaeの流行性菌株に認められる(Medeiros, A.A. Brit. Med. J. 1984,40,18−27)。これらの酵素の大半の遺伝子は、染色体又はプラスミドの何れかを介して運ばれるため、種々の生体に容易に播種する。クラスDβラクタマーゼの触媒機序に関する現在の知見は、むしろ限られている(Golemi, D, Maveyraud, L, Vakulenko, S, Tranier, S, Ishiwata, A, Korta, L.P., Samana, J−P., Mobashery, S.J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 6132−6133)。
クラスDβラクタマーゼ類は、活性部位セリンβラクタマーゼの中で最も小さい(27kDa)。これらの酵素は全てのアミノ酸配列が決定しておらず(アミノ酸の同一性は20%未満)、クラスA及びCのβラクタマーゼの方が発現率が高く、より理解が進んでいる(非特許文献1)。現在のところ、ほぼ30種類のクラスD酵素が知られている。クラスDのβラクタマーゼは又、ペニシリンG等の従来のペニシリンよりも2〜4倍速くオキサシリン及びクロキサシリンを加水分解する能力を有するため、オキサシリナーゼとも呼ばれる(Ledent, P., Raquet, X, Joris, B. VanBeemen, J, Frere, J.M. Biochem. J. 1993, 292, 555−562)。これらはOXA−1、OXA−2等と呼ばれ、系統発生的解析に基づき少なくとも5種類に分けられる(Barlow, M, Hall, B.G. J. Mol. Evol. 2002, 55, 314−321)。OXA−1は最もよく見られるクラスD酵素であり、Escherichia coli分離株の最高10%、Pseudomonas aeruginosa、及びsalmonellaeの流行性菌株に認められる(Medeiros, A.A. Brit. Med. J. 1984,40,18−27)。これらの酵素の大半の遺伝子は、染色体又はプラスミドの何れかを介して運ばれるため、種々の生体に容易に播種する。クラスDβラクタマーゼの触媒機序に関する現在の知見は、むしろ限られている(Golemi, D, Maveyraud, L, Vakulenko, S, Tranier, S, Ishiwata, A, Korta, L.P., Samana, J−P., Mobashery, S.J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 6132−6133)。
クラスD酵素は二量体であるが、Escherichia coli由来のOXA−1は溶液及び結晶中では単量体であることが明らかになっている(Sun, T, Nukuga, M, Mayama, K, Braswell, E.H., Knox. J.R. Protein Sci., 2003, 12,82−91)。点変異及びプラスミド伝達の結果、天然のOXA亜型(例えば、OXA−15、OXA−18、OXA−19)がイミペネム、並びにセフォタキシム、セフトリアクソン及びアズトレオナム等の第三世代セファロスポリンを含む幅広い基質範囲にわたって発生するのに対し、OXA−11及びOXA14〜OXA20等の新しい亜型も基質特異性拡張型のプロファイルを有する(ESBL)。これらの側面により、これらは臨床的に重要となる(Buynak, J, Curr. Med. Chem., 2004, 11, 1951−1964)。
ペニシリン、セファロスポリン及びカルバペネムは、臨床で最も頻回に広く使用されているβラクタム抗生物質である。しかし、種々の病原体によるβラクタム抗生物質に対する耐性の発現により、細菌感染症の有効な処置を維持することが困難になってきている(非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4)。βラクタム抗生物質に対する細菌耐性の発現に関する最も顕著な既知の機序とは、クラスA、クラスB、クラスC及びクラスDβラクタマーゼの産生である。これらの酵素はβラクタム抗生物質を分解し、抗細菌活性を低下させる。クラスA酵素はペニシリンを優先的に加水分解し、クラスB酵素はカルバペネムを含む全てのβラクタムを加水分解し、クラスCβラクタマーゼはセファロスポリンの加水分解を優先する基質プロファイルを有するのに対し、クラスDβ−ラクタマーゼが優先する基質にはオキサシリンが含まれる(Bush, K; Jacoby, G.A.; Medeiros, A.A. Antimicrob. Agents Chemother. 1995, 39, 1211)。現在のところ、250種類を超えるβ−ラクタマーゼが報告されており(Payne, D.J,: Du, W and Bateson, J.H. Exp. Opin. Invest. Drugs 2000, 247)、新世代の広域スペクトルのβラクタマーゼ阻害剤が必要とされている。これらの抗生物質に対する細菌耐性は、βラクタム抗生物質とこれらの酵素を阻害する化合物とを同時投与することによって大幅に低下させることができると考えられる。
クラブラン酸、スルバクタム及びタゾバクタム等の市販のβラクタマーゼ阻害剤は全て、クラスAが産生する病原体に対して有効である。クラブラン酸は臨床においてアモキシシリン及びチカルシリンと、スルバクタムはアンピシリンと、タゾバクタムはピペラシリンと併用される。しかし、これらの化合物はクラスCが生成する微生物に対して有効ではない。クラスAβラクタマーゼ(PCl及びTEM−1等)の不活化の機序は、明らかにされている(Bush, K.; Antimicrob. Agents Chemother. 1993, 37, 851; Yang, Y.;Janota, K.;Tabei, K;Huang, N.;Seigal, M.M.; Lin, Y.I.; Rasmussen, B.A. and Shlaes, D.M. J. Biol. Chem. 2000, 35, 26674)。現在のところ、クラスD酵素の阻害剤が臨床使用されたという報告はない。
最近になり、クラスA、クラスB及びクラスCβラクタマーゼ阻害剤として二環系複素環を持つ6−メチリデンぺネムが、幾つか開示されている(特許文献1)。又、クラスA、クラスB及びクラスCβラクタマーゼ阻害剤として三環系複素環を持つ6−メチリデンぺネムは、開示内容が参考として本明細書に組み入れられている、米国特許2004−00043978A1号に開示されている。
国際公開第03/093280号パンフレット
Naas, T.およびNordmann, P. Curr. Pharm. Design,1999,5,865−879
Coleman, K. Expert Opin. Invest. Drugs 1995,4,693
Sutherland, R. Infection 1995,23,191
Bush,K, Cur.Pharm.Design 1999,5,839−845
(発明の詳細な説明)
本発明は新規の低分子量広域スペクトルβラクタム化合物に関し、特にβラクタム抗生物質と併用した場合にその抗生物質の抗菌特性を促進するクラスDβ−ラクタマーゼの阻害活性を有する、三環系ヘテロアリール置換型6−アルキリデンペネムのクラスに関する。このため、これらの化合物は単独又はその他の抗生物質との併用で、ヒト又は動物における抗菌性感染症の処置に有用である。本発明の化合物は、開示内容が参考として本明細書に組み入れられている、米国特許第2004−00043978A1号に記載の手順によって調製される場合がある。
本発明は新規の低分子量広域スペクトルβラクタム化合物に関し、特にβラクタム抗生物質と併用した場合にその抗生物質の抗菌特性を促進するクラスDβ−ラクタマーゼの阻害活性を有する、三環系ヘテロアリール置換型6−アルキリデンペネムのクラスに関する。このため、これらの化合物は単独又はその他の抗生物質との併用で、ヒト又は動物における抗菌性感染症の処置に有用である。本発明の化合物は、開示内容が参考として本明細書に組み入れられている、米国特許第2004−00043978A1号に記載の手順によって調製される場合がある。
本発明に基づけば、関連するクラスD酵素を有する細菌感染症の処置に有用な以下の化学式Iの化合物が提供され:
A及びBの一方は水素を示し、もう一方は場合により置換される縮合三環系ヘテロアリール基を示し;
XはS又はO、好ましくはSであり;
R5はC1−C6アルキル、C5−C6シクロアルキル、CHR3OCOC1−C6等のin vivoで加水分解可能なエステル、又はNa、K、Ca等の塩であり;好ましいR5基はH又は塩である。
「縮合三環系ヘテロアリール基」という表現は、本明細書及び請求項において、少なくとも1個の環が芳香族の特徴を有する3個の縮合環を含む基(ヒュッケル則(4n+2)に合致)を意味するものとして使用される。縮合三環系ヘテロアリール基は、O、S、N及びN−R1からなる基から選択されるヘテロ原子を1〜6個含有する。縮合三環系ヘテロアリールは、好ましくは少なくとも1個の芳香族環の1つの炭素を介して、化学式Iの分子の残りと結合しなければならない。縮合三環系ヘテロアリール基は、1〜3個の芳香族環及び0〜2個の非芳香族環を含有する場合がある。縮合三環系ヘテロアリール基の各芳香族環は、CR2、O、S、N及びN−R1から選択される5〜7個の環原子(胸頭原子を含む)を含む場合がある。縮合三環系ヘテロアリール基の各芳香族環は、O、S、N又はN−R1から選択されるヘテロ原子を0〜3個含有する場合がある。縮合三環系ヘテロアリール基の非芳香族環は、存在する場合、5〜8個の環原子(胸頭原子を含む)を含有する場合があり、N、N−R1、O又はS(O)n(式中nは0〜2である)から選択されるヘテロ原子を0〜4個含有する場合がある。縮合三環系ヘテロアリール基の各非芳香族環において、非胸頭炭素原子の1個又は2個はそれぞれ場合により1個又は2個のR4で置換される場合があり、各R4は独立して同じである場合もあれば、異なる場合もある。縮合三環系ヘテロアリールの例には、例えばC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ(塩素又はフッ素等)で場合により置換されるイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール;イミダゾ[1,2−a]キノリン;6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール;イミダゾ[1,2−a]キノキサリン;5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;例えばベンジル等のアリールアルキルで場合により置換されるジベンゾ[b,f][1,4]−オキサゼピン−11(10H)−オン;C1−C6アルコキシで場合により置換される7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン;例えばC1−C6アルコキシで場合により置換される4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン;5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール;5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール;イミダゾ[2,1−b]ベンゾチアゾール;[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール;7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール;5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]−ベンゾチアゾール;C1−C6アルキルで場合により置換される9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール;4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン;C1−C6アルキルで場合により置換される7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;例えばC2−C7アルコキシカルボニルで場合により置換される6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−キナゾリン;例えばC1−C6アルキルで場合により置換される6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン;例えばC1−C6アルコキシで場合により置換される7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;アリールアルキロキシアルキロキシで場合により置換される7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル;3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]−ベンズイミダゾール;2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール;4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]−ベンズイミダゾール;[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール;7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]−オキサゾール;5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール;及びC2−C7アルコキシカルボニルで場合により置換される5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン等の場合により置換される環系である。
R1は、H、場合により置換される−C1−C6アルキル、場合により置換される−アリール、場合により置換される−ヘテロアリール又は単環式若しくは二環式飽和複素環、場合により置換される−C3−C7シクロアルキル、場合により置換される−C3−C6アルケニル、二重結合及び三重結合が何れもNに直接結合する炭素原子に存在しないという条件の下で場合により置換される−C3−C6アルキニル、場合により置換される−C1−C6ペルフルオロアルキル、−S(O)p(式中pは2である)で場合により置換されるアルキル又はアリール、場合により置換される−C=Oヘテロアリール、場合により置換される−C=Oアリール、場合により置換される−C=O(C1−C6)アルキル、場合により置換される−C=O(C3−C6)シクロアルキル、場合により置換される−C=O単環式又は二環式飽和複素環、場合により置換されるC1−C6アルキルアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリール、場合により置換されるアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるヘテロアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるC1−C6アルキル単環式又は二環式飽和複素環、場合により置換される8〜16個の炭素原子からなるアリールアルケニル、−CONR6R7、−SO2NR6R7、場合により置換されるアリールアルキルオキシアルキル、場合により置換される−アルキル−O−アルキル−アリール、場合により置換される−アルキル−O−アルキル−ヘテロアリール、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアリール、場合により置換されるアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミン、場合により置換されるアルコキシカルボニル、場合により置換されるアリールオキシカルボニル、場合により置換されるヘテロアリールオキシカルボニルである。好ましいR1基は、H、場合により置換されるアルキル、場合により置換されるアリール、−C=O(C1−C6)アルキル、C3−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、場合により置換されるシクロアルキル、SO2アルキル、SO2アリール、場合により置換される複素環、−CONR6R7、及び場合により置換されるヘテロアリールである。
R2は、水素、場合により置換されるC1−C6アルキル、1個〜2個の二重結合を有する場合により置換されるC2−C6アルケニル、1個〜2個の三重結合を有する場合により置換されるC2−C6アルキニル、ハロゲン、シアノ、N−R6R7、場合により置換されるC1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、COOR6、場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミン、場合により置換されるアリールオキシ、場合により置換されるヘテロアリールオキシ、場合により置換されるC3−C6アルケニルオキシ、場合により置換されるC3−C6アルキニルオキシ、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルコキシ、アルキレンジオキシ、場合により置換されるアリールオキシ−C1−C6アルキルアミン、C1−C6ペルフルオロアルキル、S(O)q−で場合により置換されるC1−C6アルキル、S(O)q−(式中qは0、1又は2である)で場合により置換されるアリール、CONR6R7、グアニジノ又は環状グアニジノ、場合により置換されるC1−C6アルキルアリール、場合により置換されるアリールアルキル、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリール、場合により置換されるヘテロアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるC1−C6アルキル単環式又は二環式飽和複素環、8〜16個の炭素原子からなる場合により置換されるアリールアルケニル、SO2NR6R7、場合により置換されるアリールアルキルオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアリール、場合により置換されるアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるヘテロアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミン、場合により置換されるC3−C7シクロアルキル、場合により置換されるC3−C7飽和又は部分飽和複素環である。好ましいR2基は、H、場合により置換されるアルキル、場合により置換されるアルコキシ、場合により置換されるヘテロアリール、ハロゲン、CN、ヒドロキシ、場合により置換される複素環、−CONR6R7、COOR6、場合により置換されるアリール、S(O)q−アルキル、及びS(O)q−アリールである。
R3は、水素、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリールである。好ましいR3基は、H又はC1−C6アルキルである。
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキルであり、R4の1つはOH、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もある。好ましいR4基は、H、C1−C6アルキル、NR6R7又はそれらが結合する炭素と一緒になって5〜8員スピロ系を形成するR4R4である。
R6及びR7は独立してH、場合により置換されるC1−C6アルキル、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリール、場合により置換されるアリールアルキル、場合により置換されるヘテロアリールアルキル、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリールであり、R6及びR7は、それらが結合する窒素と一緒になって、場合によりN−R1、O、S(O)n(式中n=0−2である)等の1〜2個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和環系を形成することができる。好ましいR6及びR7基は、H、C1−C6アルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルであるか、それらが結合する窒素と一緒になって3〜7員飽和環系を形成するR6及びR7である。
(化学的定義)
アルキルという用語は、1〜12個の炭素、好ましくは1〜6個の炭素からなる直鎖及び分枝鎖のアルキル成分を意味する。
アルキルという用語は、1〜12個の炭素、好ましくは1〜6個の炭素からなる直鎖及び分枝鎖のアルキル成分を意味する。
アルケニルという用語は、少なくとも1個の二重結合を含有し、三重結合を含有しない2〜8個の炭素原子からなる直鎖及び分枝鎖のアルケニル成分を意味し、好ましくはアルケニル成分は1個又は2個の二重結合を有する。このようなアルケニル成分は、E又はZ配置で存在する場合があり、本発明の化合物は何れの配置も含む。アルケニルの場合、O、S又はN−R1等のヘテロ原子は、二重結合に結合する炭素上に存在してはならない。
アルキニルという用語には、少なくとも1個の三重結合を含有する2〜6個の炭素原子からなる直鎖及び分枝鎖のアルキニル成分が含まれ、好ましくはアルキニル成分は1個又は2個の三重結合を有する。アルキニルの場合、O、S又はN−R1等のヘテロ原子は、二重結合又は三重結合に結合する炭素上に存在してはならない。
シクロアルキルという用語は、3〜7個の炭素原子を有する脂環式の炭化水素基を指す。
ペルフルオロアルキルという用語は、本明細書において、少なくとも1個の炭素原子及び複数のフッ素原子を有する直鎖及び分枝鎖の飽和脂環式炭化水素基を指すものとして使用される。例としては、CF3、CH2CF3、CF2CF3及びCH(CF3)2が含まれる。
ハロゲンという用語は、Cl、Br、F及びIとして定義される。
アルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキルが「場合により置換される」場合は、以下の1個又は2個が可能な置換基である:ニトロ、−アリール、−ヘテロアリール、アルコキシカルボニル−、−アルコキシ、−アルコキシ−アルキル、アルキル−O−C2−C4アルキル−O−、−シアノ、−ハロゲン、−ヒドロキシ、−N−R6R7、−COOH、−COO−アルキル、−トリフルオロメチル、−トリフルオロメトキシ、アリールアルキル、アルキルアリール、R6R7N−アルキル−、HO−C1−C6−アルキル−、アルコキシアルキル−、アルキル−S−、−SO2N−R6R7、−SO2NHR6、−CO2H、CONR6R7、アリール−O−、ヘテロアリール−O−、−S(O)s−アリール(式中s=0〜2)、−アルキル−O−アルキル−NR6R7、−アルキル−アリール−O−アルキルN−R6R7、C1−C6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ−アルキル−O−、R6R7N−アルキル−、及び−S(O)s−ヘテロアリール(式中s=0〜2)。アルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキルの好ましい置換基には、ハロゲン、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、アルコキシカルボニル−、アルコキシ、−アルコキシ−アルキル、−シアノ、ヒドロキシ、及び−N−R6R7が含まれる。
アリールは、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、ビフェニレニル、アセナフテニル基からなる群から選択される芳香族炭化水素成分として定義される。
ヘテロアリールは、ヘテロアリール成分が(1)フラン、チオフェン、インドール、アザインドール、オキサゾール、チアゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピロール、N−メチルピロール、ピラゾール、N−メチルピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1−メチル−1,2,4−トリアゾール、1H−テトラゾール、1−メチルテトラゾール、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、ベンズイソキサゾール、ベンズイミダゾール、N−メチルベンズイミダゾール、アザベンズイミダゾール、インダゾール、キナゾリン、キノリン、及びイソキノリンから選択される芳香族複素環系(単環式又は二環式)として;(2)フェニル、ピリジン、ピリミジン又はピリジジン環が、(a)1個の窒素原子を有する6員芳香族(不飽和)複素環に縮合する;(b)2個の窒素原子を有する5員又は6員芳香族(不飽和)複素環に縮合する;(c)1個の酸素又は1個の硫黄原子の何れかと共に1個の窒素原子を有する5員芳香族(不飽和)複素環に縮合する;又は(d)O、N又はSから選択される1個のヘテロ原子を有する5員芳香族(不飽和)複素環に縮合する、二環式芳香族複素環として定義される。好ましいヘテロアリール基は、フラン、オキサゾール、チアゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピロール、N−メチルピロール、ピラゾール、N−メチルピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1−メチル−1,2,4−トリアゾール、1H−テトラゾール、1−メチルテトラゾール、キノリン、イソキノリン、及びナフチリジンである。
アリール又はヘテロアリールが「場合により置換される」場合は、以下の1個又は2個が可能な置換基である:ニトロ、−アリール、−ヘテロアリール、アルコキシカルボニル−、−アルコキシ、−アルコキシ−アルキル、アルキル−O−C2−C4アルキル−O−、−シアノ、−ハロゲン、−ヒドロキシ、−N−R6R7、−トリフルオロメチル、−トリフルオロメトキシ、アリールアルキル、アルキルアリール、R6R7N−アルキル−、HO−C1−C6−アルキル−、アルコキシアルキル−、アルキル−S−、−SO2N−R6R7、−SO2NHR6、−CO2H、CONR6R7、アリール−O−、ヘテロアリール−O−、−S(O)s−アリール(式中s=0〜2)、−アルキル−O−アルキル−NR6R7、−アルキル−アリール−O−アルキルN−R6R7、C1−C6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ−アルキル−O−、R6R7N−アルキル−、及び−S(O)s−ヘテロアリール(式中s=0〜2)。アリール及びヘテロアリールの好ましい置換基には、アルキル、ハロゲン、−N−R6R7、トリフルオロメチル、−トリフルオロメトキシ、アリールアルキル、及びアルキルアリールが含まれる。
アリールアルキルは、アリール−C1−C6アルキルとして定義される。アリールアルキル成分には、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル等が含まれる。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はアリール成分上で1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキルアリールは、C1−C6アルキル−アリール−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール又はアルキル成分上で1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリール−C1−C6−アルキルは、アルキル鎖が1〜6個の炭素原子(直鎖又は分枝鎖)であるヘテロアリール置換型アルキル成分として定義される。アルキルヘテロアリール成分には、ヘテロアリール−(CH2)1−6等が含まれる。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はヘテロアリール成分上で1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
C1−C6アルキルヘテロアリールは、ヘテロアリール成分に結合した1〜6個の炭素原子(直鎖又は分枝鎖)からなり、分子の残りに結合するアルキル鎖として定義される。例えば、C1−C6−アルキル−ヘテロアリール−がそうである。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はヘテロアリール成分上で1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
飽和又は部分飽和複素環基は、アジリジニル、アゼチジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、ジヒドロベンズイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、ジヒドロ−1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、及びテトラヒドロイソキノリニルといった成分から選択される複素環として定義される。好ましい飽和又は部分飽和複素環には、アジリジニル、アゼチジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロイミダゾリル、及びジヒドロイソオキサゾリルが含まれる。
C1−C6アルキル単環式又は二環式飽和又は部分飽和複素環は、炭素原子又は窒素原子を介して複素環(上に定義)に結合したC1−C6のアルキル基(直鎖又は分枝鎖)、及び分子の残りに結合したアルキル鎖のもう一端のアルキル基として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したような分子のアルキル又は複素環部分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールアルキルオキシアルキルは、アリール−C1−C6アルキル−O−C1−C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル及び/又はアリール部分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキルオキシアルキルは、C1−C6アルキル−O−C1−C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールオキシアルキルは、アリール−O−C1−C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリールアルキルオキシアルキルは、ヘテロアリール−C1−C6アルキル−O−C1−C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールオキシアリールは、アリール−O−アリール−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールオキシヘテロアリールは、アリール−O−ヘテロアリール−又は−アリール−O−ヘテロアリールとして定義される。この定義では、アリール部分又はヘテロアリール成分の何れかが分子の残りの部分に結合することができる。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール部分又はヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキルアリールオキシアリールは、アリール−O−アリール−C1−C6アルキル−−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキルアリールオキシヘテロアリールは、ヘテロアリール−O−アリール−C1−C6アルキル−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール部分又はヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキルアリールオキシアルキルアミンは、R6R7N−C1−C6アルキル−O−アリール−C1C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。R6及びR7は上に定義した通りである。
アルコキシカルボニルは、C1−C6アルキル−O−C=O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルコキシ成分のアルキル部分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールオキシカルボニルは、アリール−O−C=O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリールオキシカルボニルは、ヘテロアリール−O−C=O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルコキシは、C1−C6アルキル−O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールオキシは、アリール−O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリールオキシは、ヘテロアリール−O−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルケニルオキシは、C3−C6アルケン−O−−として定義される。例としては、アリール−O−−、ブタ−2−エン−O、又は同様の成分が含まれる。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルケン成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指すが、但し、O、S又はN−R1等のヘテロ原子が二重結合に結合する炭素原子上に存在しないことを条件とする。
アルキニルオキシは、C3−C6アルキン−O−−として定義される。例としては、CH三重結合C−CH2−O−又は同様の成分が含まれる。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキン成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指すが、但し、O、S又はN−R1等のヘテロ原子が二重結合又は三重結合に結合する炭素原子上に存在しないことを条件とする。
アルキルアミノアルコキシは、R6R7N−C1−C6−アルキル−O−C1−C6−アルキル−−−として定義され、酸素に結合した末端アルキル基は、分子の残りに接続する。R6及びR7という用語は、上に定義されている。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルキレンジオキシは、−O−CH2−O−、又は−O−(CH2)2−−−O−−−として定義される。
アリールオキシアルキルアミンは、R6R7N−C1−C6−アルキル−O−アリール−−として定義され、アリールは分子の残りと結合する。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルキル又はアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アリールアルケニルは、アリール−C2−C8アルケン−−として定義されるが、但し、O、S又はN−R1等のヘテロ原子が二重結合に結合する炭素原子上に存在しないことを条件とする。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなアルケン又はアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリールオキシアルキルは、ヘテロアリール−O−C1−C6アルキル−−−として定義される。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなヘテロアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
ヘテロアリールオキシアリールは、ヘテロアリール−O−アリール−−−として定義され、ここでアリール成分は分子の残りに結合する。「場合により置換される」という用語は、上に定義したようなヘテロアリール成分又はアリール成分に存在する1個又は2個の置換基で置換されないか置換されることを指す。
アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルキルオキシ、及びアルキルチオアルキルオキシは、アルキル鎖が1〜6個の炭素原子(直鎖又は分枝鎖)である成分である。アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アリールチオ及びヘテロアリールチオは、アリール及びヘテロアリール基が本明細書で上に定義した通りである成分である。アリールアルキルオキシ、ヘテロアリールアルキルオキシ、アリールアルキルチオ及びヘテロアリールアルキルチオは、アリール及びヘテロアリール基が本明細書で上に定義した通りであり、アルキル鎖が1〜6個の炭素原子(直鎖又は分枝鎖)である成分である。アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールオキシアルキルオキシ及びヘテロアリールオキシアルキルオキシは、アルキル遊離基が1〜6個の炭素原子である置換基である。モノアルキルアミノ及びジアルキルアミノという用語は、アルキル鎖が1〜6個の炭素原子である1個又は2個のアルキル基を有し、これらの基が同じである場合もあれば、異なる場合もある成分を指す。モノアルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキルという用語は、1〜3個の炭素原子からなるアルキル基に結合する窒素原子に結合した1個又は2個のアルキル基(同じ又は異なる)を有するアルキルアミノ及びジアルキルアミノ成分を指す。
薬学的に許容される塩は、温血動物に投与又は供給される場合がある塩であり、好ましくはナトリウム、カリウム、カルシウム、又はアルカリ土類金属塩である。
好ましくは、以下の化学式Iの化合物は、以下の立体化学特性を有する。
環のサイズ及び配置:(5−5−6)
環のサイズ及び配置:(5−6−5)
環のサイズ及び配置:(5−6−6)
環のサイズ及び配置:[5−6−(非芳香族)]
環のサイズ及び配置:[5−6−(非芳香族)]
環のサイズ及び配置:[5−(非芳香族)−5]
環のサイズ及び配置:[5−(非芳香族)−6]
環のサイズ及び配置:[5−(非芳香族)−(非芳香族)]
環のサイズ及び配置:[6−5−6]
環のサイズ及び配置:[6−6−6]
環のサイズ及び配置:[6−5−(非芳香族)]
環のサイズ及び配置:[6−6−(非芳香族)]
環のサイズ及び配置:[6−(非芳香族)−6]
環のサイズ及び配置:[6−(非芳香族)−(非芳香族)]
本発明による化合物は、βラクタマーゼ阻害作用及び抗菌作用を有し、ヒト及び動物の感染症の処置に有用である。本発明の化合物は、βラクタム抗生物質と併用した場合に、クラスD産生微生物に対する抗菌活性が高まる(相乗作用)。βラクタム抗生物質には、ピペラシリン、アモキシシリン、チカルシリン、ベンジルペニシリン、アンピシリン、スルベニシリン、その他の既知のペニシリン等のペニシリン抗生物質;セファトリジン、セファロリジン、セファロチン、セファゾリン、セファレキシン、セフラジン、その他の既知のセファロスポリン等のセファロスポリン、アズトレオナム及びラタモキセフ(モキサラクタム);並びにメロペネム及びイミペネム等のカルバペネムが含まれる。本発明の最も好ましい化合物は、グラム陽性及びグラム陰性病原体に対する広域スペクトル活性を有するピペラシリン又はアモキシシリンと共に使用される。
本発明の化合物は、βラクタム抗生物質の前、同時又は後に提供される場合がある(「併用」)。「提供される」とは、化合物を直接又はin vivo、即ちプロドラッグとして投与することを含むものとして意図される。本発明の化合物がβラクタム抗生物質と同時投与される場合、βラクタム抗生物質の量に対する化合物の量の比率は、多岐にわたる場合がある。βラクタマーゼ阻害剤に対するβラクタム抗生物質の比率は、1:1〜100:1の範囲にわたる場合がある。好ましくは、βラクタマーゼ阻害剤に対するβラクタム抗生物質の比率は、10:1未満である。本発明の組成物は、経口(PO)、静脈内(IV)又は局所投与に好適な剤型である場合がある。本発明の組成物は、錠剤、カプセル剤、クリーム、シロップ、懸濁液、注射又は注入に好適な滅菌液の剤型である場合がある。好ましくは、本発明の化合物はピペラシリンと共に静脈内投与されるか、アモキシシリンと共に静脈内又は経口投与される。
化合物の構造式は、任意の互変異性体、任意の立体異性体(立体化学が明記されている場合を除く)、及び任意の結晶形を含む。
以下の実施例は本発明を詳細に例示するものであり;本発明を制限するものとして解釈されない。本発明の趣旨及び適用範囲から逸脱しない追加の実施形態を作成できることは、当業者に容易に明らかになるであろう。
(実施例1)
(5R,6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
ブロモピルビン酸エチル(9.8g、50mmol)を、室温にてDMF(100mL)中の2−アミノベンゾチアゾール(7.5g、50mmol)の攪拌溶液に滴下した。添加後、反応混合物を還流しながら6時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、氷水で急冷した。水層をNH4OHで中和し、分離した固体を濾過した。それを水でよく洗浄し、乾燥させた。得られた粗産物を精製せずに次の手順で使用した。
ブロモピルビン酸エチル(9.8g、50mmol)を、室温にてDMF(100mL)中の2−アミノベンゾチアゾール(7.5g、50mmol)の攪拌溶液に滴下した。添加後、反応混合物を還流しながら6時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、氷水で急冷した。水層をNH4OHで中和し、分離した固体を濾過した。それを水でよく洗浄し、乾燥させた。得られた粗産物を精製せずに次の手順で使用した。
褐色の固形物;収率:10mg、81%;M+H 248。mp 97℃。
手順2:イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール:
乾燥THF中のLiAIH4(2.0g、過剰)の攪拌スラリーに、エチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(4.9g、20mmol)をTHF(100mL)中で0℃にて緩徐に添加した。添加後、反応混合物を室温にて1時間攪拌し、飽和NH4Cl/NH4OHで急冷した。分離した固体をクロロホルム/MeOH(3:1)で希釈し、セライトパッドで濾過した。有機層を一度飽和NaClで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。それを濾過し、濃縮した。得られた褐色の固形物を精製せずに次の手順で使用した。収率:3.8g、93%;M+H 205;mp 131℃。
乾燥THF中のLiAIH4(2.0g、過剰)の攪拌スラリーに、エチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(4.9g、20mmol)をTHF(100mL)中で0℃にて緩徐に添加した。添加後、反応混合物を室温にて1時間攪拌し、飽和NH4Cl/NH4OHで急冷した。分離した固体をクロロホルム/MeOH(3:1)で希釈し、セライトパッドで濾過した。有機層を一度飽和NaClで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。それを濾過し、濃縮した。得られた褐色の固形物を精製せずに次の手順で使用した。収率:3.8g、93%;M+H 205;mp 131℃。
手順3:2−ホルミル−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
塩化メチレン(200mL)中のイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(2.04g、10mmol)の攪拌溶液に、活性化MnO2(15g、過剰)を添加した。この反応混合物を室温にて24時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。この反応混合物を濃縮し、得られた産物を75%酢酸エチル;ヘキサンで溶出しながらシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;収率:800mg、40%;M+H 203。
塩化メチレン(200mL)中のイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(2.04g、10mmol)の攪拌溶液に、活性化MnO2(15g、過剰)を添加した。この反応混合物を室温にて24時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。この反応混合物を濃縮し、得られた産物を75%酢酸エチル;ヘキサンで溶出しながらシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;収率:800mg、40%;M+H 203。
手順4:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
2−ホルミル−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(444mg、2.2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を、室温のアルゴン雰囲気下で、無水MgBr2:エテレート(619mg、2.4mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:850mg、67%;mp 69℃;M+H 630。
2−ホルミル−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(444mg、2.2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を、室温のアルゴン雰囲気下で、無水MgBr2:エテレート(619mg、2.4mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:850mg、67%;mp 69℃;M+H 630。
手順5:(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[1,2−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(500mg、0.79mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物をアセトニトリル中に溶解し、HP−21逆相カラムに添加した。これを脱イオン水(2L)で溶出し、最後は10%アセトニトリル:水で溶出した。収率:105mg、35%;黄色の結晶;mp 233℃;M+H 356。
1H NMR(DMSO−d6) δ 6.51(s, 1H), 6.53(s, 1H), 7.09(s, 1H), 7.47(t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.54(t, 1H, J = 7.5 Hz), 8,06(t, 1H), 8.62(s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(500mg、0.79mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物をアセトニトリル中に溶解し、HP−21逆相カラムに添加した。これを脱イオン水(2L)で溶出し、最後は10%アセトニトリル:水で溶出した。収率:105mg、35%;黄色の結晶;mp 233℃;M+H 356。
1H NMR(DMSO−d6) δ 6.51(s, 1H), 6.53(s, 1H), 7.09(s, 1H), 7.47(t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.54(t, 1H, J = 7.5 Hz), 8,06(t, 1H), 8.62(s, 1H)。
(実施例2)
(5R,6Z)−6−[(7−メトキシイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−[(7−メトキシイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−メトキシ−2−アミノベンゾチアゾール(27g、0.15mol)及びブロモピルビン酸エチル(39.9g、0.2mol)から、褐色の固形物として24g(収率43%)のエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 277。
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−メトキシ−2−アミノベンゾチアゾール(27g、0.15mol)及びブロモピルビン酸エチル(39.9g、0.2mol)から、褐色の固形物として24g(収率43%)のエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 277。
手順2:7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(12.5g、43.5mmol)及びLiAIH4溶液(43.5mL、THF中の0.5M溶液)から、褐色の固形物として4.0g(収率40%)のアルコール誘導体を単離した。(M+H) 235。
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(12.5g、43.5mmol)及びLiAIH4溶液(43.5mL、THF中の0.5M溶液)から、褐色の固形物として4.0g(収率40%)のアルコール誘導体を単離した。(M+H) 235。
手順3:2−ホルミル−7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(4.0g、17mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として822mg(収率21%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 233。
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(4.0g、17mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として822mg(収率21%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 233。
手順4:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(822mg、3.5mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.364、3.54mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:2.24g、95%;M+H 660。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−メトキシイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(822mg、3.5mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.364、3.54mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:2.24g、95%;M+H 660。
手順5:(5R),(6Z)−6−[(7−メトキシイミダゾ[1,2−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メトキシイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(659mg、1.0mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN、アセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:68mg、23%;黄色の結晶;mp 284;M+H 386。
1H NMR(DMSO−d6) δ 3.89(s, 3H), 6.58(s, 1H), 6.64(s, 1H), 7.14(s, 1H), 7.2(dd, 1H, J =6.0 Hz), 7.75(d, 1H, J = 3.0 Hz) , 8,03(d, J= 6.0 Hz 1H), 8.62(s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メトキシイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(659mg、1.0mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN、アセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:68mg、23%;黄色の結晶;mp 284;M+H 386。
1H NMR(DMSO−d6) δ 3.89(s, 3H), 6.58(s, 1H), 6.64(s, 1H), 7.14(s, 1H), 7.2(dd, 1H, J =6.0 Hz), 7.75(d, 1H, J = 3.0 Hz) , 8,03(d, J= 6.0 Hz 1H), 8.62(s, 1H)。
(実施例3)
(5R,6Z)−6−[(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−[(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−クロロ−2−アミノベンゾチアゾール(9.2g、50mmol)及びブロモピルビン酸エチル(11.6g、60mmol)から、褐色の固形物として8.5g(収率60%)のエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 281。
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−クロロ−2−アミノベンゾチアゾール(9.2g、50mmol)及びブロモピルビン酸エチル(11.6g、60mmol)から、褐色の固形物として8.5g(収率60%)のエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 281。
手順2:7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(9.0g、32.1mmol)及びLiAIH4(4.0g、過剰)から、褐色の固形物として5.5g(収率72%)のアルコール誘導体を単離した。mp 166℃、(M+H) 239。
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(9.0g、32.1mmol)及びLiAIH4(4.0g、過剰)から、褐色の固形物として5.5g(収率72%)のアルコール誘導体を単離した。mp 166℃、(M+H) 239。
手順3:2−ホルミル−7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(4.0g、16.8mmol)及び活性MnO2(20g、過剰)から、褐色の固形物として2.2g(収率55%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 236。
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(4.0g、16.8mmol)及び活性MnO2(20g、過剰)から、褐色の固形物として2.2g(収率55%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 236。
手順4:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(270mg、1.14mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(500mg、1.14mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(390mg、1.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:495mg、65%;M+H 665。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−クロロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(270mg、1.14mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(500mg、1.14mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(390mg、1.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:495mg、65%;M+H 665。
手順5:(5R),(6Z)−6−[(7−クロロイミダゾ[1,2−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(450mg、0.67mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:80mg、18%;黄色の結晶;mp 240℃;(M+H+Na) 412。
1H NMR(DMSO−d6) δ 6.6(s, 2H), 7.1(s, 1H), 7.62(dd, 1H), 8.11(d, 1H), 8.2(s, 1H), 8.6(s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(450mg、0.67mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:80mg、18%;黄色の結晶;mp 240℃;(M+H+Na) 412。
1H NMR(DMSO−d6) δ 6.6(s, 2H), 7.1(s, 1H), 7.62(dd, 1H), 8.11(d, 1H), 8.2(s, 1H), 8.6(s, 1H)。
(実施例4)
(5R),(6Z)−6−イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチレン−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−6−イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチレン−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−カルバルデヒド
イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−カルバルデヒドを、Westwood, et al.(J. Med. Chem. 1988, 31, 1098−1115)の方法で調製した。
イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−カルバルデヒドを、Westwood, et al.(J. Med. Chem. 1988, 31, 1098−1115)の方法で調製した。
手順1:(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロベンジルエステル
室温のアルゴン雰囲気下で、イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−カルバルデヒド(1.09g)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(2.22g)の乾燥THF溶液(75.5mL)を無水MgBr2(2.5g)の乾燥アセトニトリル(75.5mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(1.85mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムをCHCl3−アセトン(1/0〜95/5)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、CHCl3−Et2Oから再結晶化して、1個の異性体としての表題の化合物を得た。(淡黄色の結晶;収率:1.3g、38%)。
1H NMR(CDCl3) δ 2.37(s, 3H), 5.29(d, 1H, J= 13.5 Hz), 5.45(d, 1H, J= 13.5 Hz), 6.22(s, 1H), 7.14(s, 1H), 7.46 〜7.52(m, 3H), 7.56(d, 1H, J= 9.6 Hz), 7.62(d, 2H, J= 8.6Hz), 7.64〜7.69(m, 1H), 7.83(dd, 1H, J = 1.1,7.9 Hz), 7.93(d, 1H, J = 8.3 Hz) , 7.99(s, 1H), 8.25(d, 2H, J= 8.6 Hz)。
室温のアルゴン雰囲気下で、イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−カルバルデヒド(1.09g)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(2.22g)の乾燥THF溶液(75.5mL)を無水MgBr2(2.5g)の乾燥アセトニトリル(75.5mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(1.85mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムをCHCl3−アセトン(1/0〜95/5)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、CHCl3−Et2Oから再結晶化して、1個の異性体としての表題の化合物を得た。(淡黄色の結晶;収率:1.3g、38%)。
1H NMR(CDCl3) δ 2.37(s, 3H), 5.29(d, 1H, J= 13.5 Hz), 5.45(d, 1H, J= 13.5 Hz), 6.22(s, 1H), 7.14(s, 1H), 7.46 〜7.52(m, 3H), 7.56(d, 1H, J= 9.6 Hz), 7.62(d, 2H, J= 8.6Hz), 7.64〜7.69(m, 1H), 7.83(dd, 1H, J = 1.1,7.9 Hz), 7.93(d, 1H, J = 8.3 Hz) , 7.99(s, 1H), 8.25(d, 2H, J= 8.6 Hz)。
手順2:(5R),(6Z)−6−イミダゾ[1,2−b]キノリン−2−イルメチレン−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロベンジルエステル(1.3g)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、アセトニトリル及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:297mg、38%;黄色の結晶;mp 205℃。
1H NMR(D2O) d 6.19(s, 1H), 6.36(s, 1H), 6.87(s, 1H), 6.96(d, 1H, J= 9.5 Hz), 7.32(d, 1H, J= 9.5 Hz), 7.33(s, 1H), 7.44 〜7.57(m, 4H)。
(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロベンジルエステル(1.3g)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、アセトニトリル及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:297mg、38%;黄色の結晶;mp 205℃。
1H NMR(D2O) d 6.19(s, 1H), 6.36(s, 1H), 6.87(s, 1H), 6.96(d, 1H, J= 9.5 Hz), 7.32(d, 1H, J= 9.5 Hz), 7.33(s, 1H), 7.44 〜7.57(m, 4H)。
(実施例5)
(5R),(6Z)−6−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−6−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−カルボキシレートの調製
2−クロロシクロペンタノン(11.8g、100mmol)及びチオ尿素(8.0g、101mmol)をエタノール:THF(1:2)中で16時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、分離された白色の固形物を濾過した(9.0gを分離)。これを無水エタノール(100mL)及びナトリウムメトキシド(2.7g、51mmol)中に溶解した。これに、ブロモピルビン酸エチル(10.0g)を添加し、室温にて2時間攪拌した。その後、48時間還流した。最後に反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。この残留物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄した。この産物を50%酢酸エチル:ヘキサンで溶出することにより、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤色の半固形物;収率:3.0g;M+H 237。
2−クロロシクロペンタノン(11.8g、100mmol)及びチオ尿素(8.0g、101mmol)をエタノール:THF(1:2)中で16時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、分離された白色の固形物を濾過した(9.0gを分離)。これを無水エタノール(100mL)及びナトリウムメトキシド(2.7g、51mmol)中に溶解した。これに、ブロモピルビン酸エチル(10.0g)を添加し、室温にて2時間攪拌した。その後、48時間還流した。最後に反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。この残留物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄した。この産物を50%酢酸エチル:ヘキサンで溶出することにより、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤色の半固形物;収率:3.0g;M+H 237。
エステルをLiAIH4で還元し、結果得られたアルコールを活性MnO2で酸化した。得られたアルデヒドを採取して次の手順で使用した。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール(600mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.2g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:850mg、45%;M+H 620。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール(600mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.2g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:850mg、45%;M+H 620。
手順4:(5R),(6Z)−6−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(850mg、1.37mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:138mg、29%;黄色の結晶;mp 192℃;(M+H+Na) 367。
1H NMR(DMSO−d6) δ 2.51(m, 4H), 3.01(m, 2H), 8.2 (s, 1H), 7.1(s, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.4(s, 1H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(850mg、1.37mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:138mg、29%;黄色の結晶;mp 192℃;(M+H+Na) 367。
1H NMR(DMSO−d6) δ 2.51(m, 4H), 3.01(m, 2H), 8.2 (s, 1H), 7.1(s, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.4(s, 1H)。
(実施例6)
(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−カルボキサルデヒド
イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−カルボキサルデヒドを、Westwood, et al.(J. Med. Chem. 1998, 31, 1098−1115)の方法で調製した。
イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−カルボキサルデヒドを、Westwood, et al.(J. Med. Chem. 1998, 31, 1098−1115)の方法で調製した。
手順1:(5R,6RS)−6−((RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
室温の窒素雰囲気下で、イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−カルボキサルデヒド(505mg)の乾燥アセトニトリル(33mL)溶液を、MgBr2(1.1g)の乾燥アセトニトリル(20mL)溶液に添加し、その混合物を10分間攪拌した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(931mg)の乾燥THF(25mL)溶液を添加した後、混合物を−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.8mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。この反応混合物を−20℃にて4時間攪拌し、4,4−ジメチルアミノピリジン(58mg)及び無水酢酸(0.44mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて16時間攪拌した。この反応混合物に10%クエン酸水溶液(200mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)濾過した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2−アセトン(50:1)で溶出しながらシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジアステレオマー混合物として表題の化合物を得た(78:22、淡褐色の泡状非晶質、1.0g、68.9%)。
1H NMR(CDCl3) δ 2.07(s, 0.66H), 2.38 (s, 2.34H), 5.30(d, 1H, J= 13.5 Hz), 5.45(d, 0.78H, J= 13.5 Hz), 5.48(d, 0.22H, J=13.5 Hz), 6.24(s,0.78H), 6.46(s, 0.22H), 6.63(s, 0.22H), 7.18(s, 078H), 7.50(s, 0.78H), 7.52(s, 0.22H), 7.61(d, 1.56H, J= 8.7 Hz), 7.63(d, 0.44H, J= 8.8Hz), 7.64−7.67(m, 1H), 7.68−7.73(m, 1H), 7.92−7.95(m, 1H), 8.08(s, 0.78H), 8.13−8.16(m, 1H), 8.24(d, 1.56H, J = 8.7 Hz), 8.25(d, 0.44H, J = 8.8 Hz) , 8.33 (s, 0.22H), 9.05 (s, 0.78H), 9.09 (s, 0.22H)。
室温の窒素雰囲気下で、イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−カルボキサルデヒド(505mg)の乾燥アセトニトリル(33mL)溶液を、MgBr2(1.1g)の乾燥アセトニトリル(20mL)溶液に添加し、その混合物を10分間攪拌した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(931mg)の乾燥THF(25mL)溶液を添加した後、混合物を−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.8mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。この反応混合物を−20℃にて4時間攪拌し、4,4−ジメチルアミノピリジン(58mg)及び無水酢酸(0.44mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて16時間攪拌した。この反応混合物に10%クエン酸水溶液(200mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)濾過した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2−アセトン(50:1)で溶出しながらシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジアステレオマー混合物として表題の化合物を得た(78:22、淡褐色の泡状非晶質、1.0g、68.9%)。
1H NMR(CDCl3) δ 2.07(s, 0.66H), 2.38 (s, 2.34H), 5.30(d, 1H, J= 13.5 Hz), 5.45(d, 0.78H, J= 13.5 Hz), 5.48(d, 0.22H, J=13.5 Hz), 6.24(s,0.78H), 6.46(s, 0.22H), 6.63(s, 0.22H), 7.18(s, 078H), 7.50(s, 0.78H), 7.52(s, 0.22H), 7.61(d, 1.56H, J= 8.7 Hz), 7.63(d, 0.44H, J= 8.8Hz), 7.64−7.67(m, 1H), 7.68−7.73(m, 1H), 7.92−7.95(m, 1H), 8.08(s, 0.78H), 8.13−8.16(m, 1H), 8.24(d, 1.56H, J = 8.7 Hz), 8.25(d, 0.44H, J = 8.8 Hz) , 8.33 (s, 0.22H), 9.05 (s, 0.78H), 9.09 (s, 0.22H)。
手順2:(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩
(5R,6RS)−6−((RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル(951mg)及び10% Pd−C(50% wet、477mg)を、THF(48mg)と0.5mol/Lリン酸緩衝液(pH6.5、48mL)の混合物に添加した。この混合物を室温、400kPaで4時間水素化した。この反応溶液を濾過し、Pd−Cを水及びn−ブタノールで洗浄した。この反応混合物を0℃に冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。水層を分離し、有機層を水で抽出した。回収した水層を57gまで濃縮し、Diaion HP−21樹脂(60mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に5、10、15及び20%アセトニトリル:水溶液(各60mL)で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た。収率:148mg(26.1%)、mp 300℃(dec)。
1H NMR(D2O) δ 5.92(s, 1H), 6.23(s, 1H), 6.66(s, 1H), 7.11−7.22(m, 3H), 7.25(d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.50(s, 1H), 8.03(s, 1H); IR (KBr) 3413, 1748, 1592, 1553cm−1;lmax(H2O) 340,293,237,218 nm。
(5R,6RS)−6−((RS)−アセトキシイミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル(951mg)及び10% Pd−C(50% wet、477mg)を、THF(48mg)と0.5mol/Lリン酸緩衝液(pH6.5、48mL)の混合物に添加した。この混合物を室温、400kPaで4時間水素化した。この反応溶液を濾過し、Pd−Cを水及びn−ブタノールで洗浄した。この反応混合物を0℃に冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。水層を分離し、有機層を水で抽出した。回収した水層を57gまで濃縮し、Diaion HP−21樹脂(60mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に5、10、15及び20%アセトニトリル:水溶液(各60mL)で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た。収率:148mg(26.1%)、mp 300℃(dec)。
1H NMR(D2O) δ 5.92(s, 1H), 6.23(s, 1H), 6.66(s, 1H), 7.11−7.22(m, 3H), 7.25(d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.50(s, 1H), 8.03(s, 1H); IR (KBr) 3413, 1748, 1592, 1553cm−1;lmax(H2O) 340,293,237,218 nm。
(実施例7)
(5R,6Z)−6−[(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−[(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−メチル−2−アミノベンゾチアゾール(3.2g、20mmol)及びブロモピルビン酸エチル(4.0g、20.4mmol)から、褐色の固形物として3.0g(収率57%)のエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 261。
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−メチル−2−アミノベンゾチアゾール(3.2g、20mmol)及びブロモピルビン酸エチル(4.0g、20.4mmol)から、褐色の固形物として3.0g(収率57%)のエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 261。
手順2:2−ホルミル−7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
−78℃の乾燥THF中のエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(4.0g、15.38mmol)の攪拌溶液に、DIBAL(1Mトルエン溶液)(16.0mL、16mmol)を添加した。この反応混合物を−78℃にて攪拌し、緩徐に室温まで温めた。この反応混合物を室温にて30分間攪拌し、飽和NH4Clで急冷した。この反応混合物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をクロロホルム:メタノール(20:1)で溶出することによってSiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;(M+H) 217;収率:800mg(24%)。
−78℃の乾燥THF中のエチル7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(4.0g、15.38mmol)の攪拌溶液に、DIBAL(1Mトルエン溶液)(16.0mL、16mmol)を添加した。この反応混合物を−78℃にて攪拌し、緩徐に室温まで温めた。この反応混合物を室温にて30分間攪拌し、飽和NH4Clで急冷した。この反応混合物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をクロロホルム:メタノール(20:1)で溶出することによってSiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;(M+H) 217;収率:800mg(24%)。
手順3:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(432mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2.0mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(566mg、2.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:400mg、31%;M+H 645。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(432mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2.0mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(566mg、2.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:400mg、31%;M+H 645。
手順4:(5R),(6Z)−6−[(7−メチルイミダゾ[1,2−a][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(350mg、0.54mmol)をTHF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:110mg、55%;黄色の結晶;mp 178℃;(M+H+Na) 392。
1H NMR(DMSO−d6) δ 8.56(s, 1H), 7.93(d, 1H), 7.83(s, 1H), 7.38(d, 1H), 7.07(s, 1H), 6.51(s, 2H), 2.42(s, 3H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(350mg、0.54mmol)をTHF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:110mg、55%;黄色の結晶;mp 178℃;(M+H+Na) 392。
1H NMR(DMSO−d6) δ 8.56(s, 1H), 7.93(d, 1H), 7.83(s, 1H), 7.38(d, 1H), 7.07(s, 1H), 6.51(s, 2H), 2.42(s, 3H)。
手順4:(5R),(6Z)−6−[(7−メチルイミダゾ[1,2−a][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸:(手順B)
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(350mg、0.54mmol)を、THF(40mL)及びpH6.5のリン酸緩衝液(40mL)中に溶解し、40psiの圧力で3時間、室温にてPd/C(10%、200mg)で水素化した。最後に、反応混合物をセライトパッドで濾過し、アセトニトリルで洗浄した。反応混合物を40mLまで濃縮し、0℃に冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。産物を直接、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーに入れた。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。分画を濃縮し、黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。黄色の固形物として収率は110mg、55%。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(350mg、0.54mmol)を、THF(40mL)及びpH6.5のリン酸緩衝液(40mL)中に溶解し、40psiの圧力で3時間、室温にてPd/C(10%、200mg)で水素化した。最後に、反応混合物をセライトパッドで濾過し、アセトニトリルで洗浄した。反応混合物を40mLまで濃縮し、0℃に冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。産物を直接、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーに入れた。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。分画を濃縮し、黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。黄色の固形物として収率は110mg、55%。
(実施例8)
(5R),(6Z)−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩の調製。
(5R),(6Z)−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩の調製。
手順1:5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン
エタノール中の12.7%のHCl溶液(5.35mL)及び10% Pd−C(50% wet)(2.5g)を、エタノール(72mL)中の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン(2.5g)の混合物に添加した。この反応混合物を、室温にて3日間、400KPaで水素化した。この混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和炭酸カリウム溶液で処理し、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。淡黄色の固形物として表題の化合物を得た(2.31g、90%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 1.88−1.94(m, 2H), 1.98−2.05(m, 2H), 2.77(t, 2H, J= 6.2 Hz), 3.95(t, 2H, J= 6.2 Hz), 4.09(brs, 2H)。
エタノール中の12.7%のHCl溶液(5.35mL)及び10% Pd−C(50% wet)(2.5g)を、エタノール(72mL)中の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン(2.5g)の混合物に添加した。この反応混合物を、室温にて3日間、400KPaで水素化した。この混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和炭酸カリウム溶液で処理し、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。淡黄色の固形物として表題の化合物を得た(2.31g、90%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 1.88−1.94(m, 2H), 1.98−2.05(m, 2H), 2.77(t, 2H, J= 6.2 Hz), 3.95(t, 2H, J= 6.2 Hz), 4.09(brs, 2H)。
手順2:4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルボン酸エチルエステル
ブロモピルビン酸エチル(10.23g)を、1,2−ジメトキシエタン(320mL)中の5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン(5.8g)の混合物に添加した。この反応混合物を室温にて5時間攪拌し、減圧下で100mLまで濃縮した。ジエチルエーテル(200mL)を添加することによって沈殿物を得て、濾過を行った。この沈殿物をエタノール(175mL)に溶解し、シールド管で110℃にて20時間攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和炭酸カリウム溶液で処理し、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−メタノール(1/1)で溶出した。淡黄色の固形物として表題の化合物を得た(7.56g、77%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 1.42(t, 3H, J= 7.1Hz), 2.14−2.25 (m, 4H), 3.11(t, 2H, J= 6.1 Hz), 4.37 (t, 2H, J= 5.7 Hz), 4.41(q, 2H, J= 7.1 Hz), 7.57(s, 1H)。
ブロモピルビン酸エチル(10.23g)を、1,2−ジメトキシエタン(320mL)中の5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミン(5.8g)の混合物に添加した。この反応混合物を室温にて5時間攪拌し、減圧下で100mLまで濃縮した。ジエチルエーテル(200mL)を添加することによって沈殿物を得て、濾過を行った。この沈殿物をエタノール(175mL)に溶解し、シールド管で110℃にて20時間攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和炭酸カリウム溶液で処理し、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−メタノール(1/1)で溶出した。淡黄色の固形物として表題の化合物を得た(7.56g、77%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 1.42(t, 3H, J= 7.1Hz), 2.14−2.25 (m, 4H), 3.11(t, 2H, J= 6.1 Hz), 4.37 (t, 2H, J= 5.7 Hz), 4.41(q, 2H, J= 7.1 Hz), 7.57(s, 1H)。
手順3:4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルバルデヒド
−78℃の窒素雰囲気下で、トルエン(1.06mL)中の1.01M 水素化ジイソブチルアルミニウムを、乾燥THF(5mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルボン酸エチルエステル(100mg)の溶液に滴下した。この反応混合物を−78℃にて30分間攪拌し、エタノール(約1mL)で処理した。この混合物を0℃まで温め、0℃にて1時間攪拌した。この反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、0.5mLの塩化アンモニウム飽和溶液で処理し、約5分間超音波処理した(沈殿物が十分に沈着するまで)。この混合物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトパッドで濾過した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン及びジエチルエーテルから結晶化し、表題の化合物を得た(47.4mg、58%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 2.16−2.27(m, 4H), 3.14 (t, 2H, J= 6.1 Hz), 4.39(t, 2H, J= 5.7 Hz), 7.53(s, 1H), 10.01(s, 1H)。
−78℃の窒素雰囲気下で、トルエン(1.06mL)中の1.01M 水素化ジイソブチルアルミニウムを、乾燥THF(5mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルボン酸エチルエステル(100mg)の溶液に滴下した。この反応混合物を−78℃にて30分間攪拌し、エタノール(約1mL)で処理した。この混合物を0℃まで温め、0℃にて1時間攪拌した。この反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、0.5mLの塩化アンモニウム飽和溶液で処理し、約5分間超音波処理した(沈殿物が十分に沈着するまで)。この混合物を乾燥させ(Na2SO4)、セライトパッドで濾過した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン及びジエチルエーテルから結晶化し、表題の化合物を得た(47.4mg、58%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 2.16−2.27(m, 4H), 3.14 (t, 2H, J= 6.1 Hz), 4.39(t, 2H, J= 5.7 Hz), 7.53(s, 1H), 10.01(s, 1H)。
手順4:(5R,6RS)−6−{(RS)−アセトキシ[4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イル]メチル}−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル
室温の窒素雰囲気下で、4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルバルデヒド(2.97g)を、無水MgBr2(4.45g)の乾燥アセトニトリル(110mL)溶液に添加した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(2.97g)の乾燥THF溶液(110mL)をこの反応混合物に添加し、−20℃に冷却し、トリエチルアミン(6.45mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(2.9mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて16.5時間攪拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、H2O及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸塩−n−ヘキサン(3/1)で、次に酢酸エチル−メタノール(5/1)で溶出した。褐色の非晶質固体として表題の化合物を得た(651.6mg、13%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 2.10−2.24(m, 4H), 2.29(s, 3H), 3.04−3.07(m, 2H), 4.28−4.32(m, 2H), 5.27(d, 1H, J= 13.7 Hz), 5.43(d, 1H, J= 13.7 Hz), 6.19(s, 1H), 6.91 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.49(s, 1H), 7.59−7.62(m, 2H), 8.23−8.25(m, 2H)。
室温の窒素雰囲気下で、4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−カルバルデヒド(2.97g)を、無水MgBr2(4.45g)の乾燥アセトニトリル(110mL)溶液に添加した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(2.97g)の乾燥THF溶液(110mL)をこの反応混合物に添加し、−20℃に冷却し、トリエチルアミン(6.45mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(2.9mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて16.5時間攪拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、H2O及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸塩−n−ヘキサン(3/1)で、次に酢酸エチル−メタノール(5/1)で溶出した。褐色の非晶質固体として表題の化合物を得た(651.6mg、13%)。
1H−NMR(400 MHz, CDCl3) δ 2.10−2.24(m, 4H), 2.29(s, 3H), 3.04−3.07(m, 2H), 4.28−4.32(m, 2H), 5.27(d, 1H, J= 13.7 Hz), 5.43(d, 1H, J= 13.7 Hz), 6.19(s, 1H), 6.91 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.49(s, 1H), 7.59−7.62(m, 2H), 8.23−8.25(m, 2H)。
手順5:(5R),(6Z)−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩
(5R,6RS)−6−{(RS)−アセトキシ[4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イル]メチル}−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(643.6mg)をTHF(9mL)及びアセトニトリル(4.2mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(2.57g)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.4、13.2mL)をこの反応混合物に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を3℃まで冷却し、1N NaOH水溶液を添加してpHを7.5に調節した。この反応混合物を酢酸エチルと混合し、セライトパッドで濾過した。パッドを水で洗浄した。水層を35℃の高真空下で20mLまで濃縮した。この濃縮物をDiaion HP−21樹脂(60mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に2.5〜10%アセトニトリル:水で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た(68mg、18%、pH7.4)。Mp 175℃(dec)。
1H−NMR(400 MHz, D2O) δ 1.85−2.03(m, 4H), 2.85−2.99(m, 2H), 4.07−4.14(m, 2H), 6.34(s, 1H), 6.74(s, 1H), 6.76(s, 1H), 7.28(s, 1H)。
(5R,6RS)−6−{(RS)−アセトキシ[4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イル]メチル}−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(643.6mg)をTHF(9mL)及びアセトニトリル(4.2mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(2.57g)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.4、13.2mL)をこの反応混合物に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を3℃まで冷却し、1N NaOH水溶液を添加してpHを7.5に調節した。この反応混合物を酢酸エチルと混合し、セライトパッドで濾過した。パッドを水で洗浄した。水層を35℃の高真空下で20mLまで濃縮した。この濃縮物をDiaion HP−21樹脂(60mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に2.5〜10%アセトニトリル:水で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た(68mg、18%、pH7.4)。Mp 175℃(dec)。
1H−NMR(400 MHz, D2O) δ 1.85−2.03(m, 4H), 2.85−2.99(m, 2H), 4.07−4.14(m, 2H), 6.34(s, 1H), 6.74(s, 1H), 6.76(s, 1H), 7.28(s, 1H)。
(実施例9)
(5R,6E)−6−[(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[B,F][1,4]オキサゼピン−8−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6E)−6−[(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[B,F][1,4]オキサゼピン−8−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:8−(ヒドロキシメチル)ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11(10H)−オンの調製
室温の窒素下で、水素化リチウムアルミニウム(11mL、11mmol)を、THF中の11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルボン酸メチルエステル(1.346g、5mmol)の溶液に緩徐に添加した。この反応混合物を1時間45分間攪拌した後、pH値が2〜3に達するまで、2N HClで急冷した。回転蒸発によりTHFを全て除去し、酢酸エチルで反応混合物を5回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。所望の化合物(白色の固形物)を収率46%で得た。
室温の窒素下で、水素化リチウムアルミニウム(11mL、11mmol)を、THF中の11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルボン酸メチルエステル(1.346g、5mmol)の溶液に緩徐に添加した。この反応混合物を1時間45分間攪拌した後、pH値が2〜3に達するまで、2N HClで急冷した。回転蒸発によりTHFを全て除去し、酢酸エチルで反応混合物を5回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。所望の化合物(白色の固形物)を収率46%で得た。
手順2:11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒドの調製
アセトニトリル中の8−(ヒドロキシメチル)ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11(10H)−オン(0.241g、1mmol)を、室温の窒素下で分子ふるい(1g)に添加し、その後、4−メチルモルフォリンN−オキシド(0.175g、1.5mmol)もこの反応混合物に添加した。この混合物を10分間攪拌した後、テトラプロピルアンモニウムペルルテネート(0.0176g、0.05mmol)を添加し、薄層クロマトグラフィーを完了した。反応混合物を10mLの酢酸エチルで希釈し、小さなシリカゲルカラムを介してフラッシュした。所望の材料を含有する酢酸エチルを全て回収し、1N HClで有機層を抽出し、塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。収率83%で所望の化合物(白色の固形物)を得た。
アセトニトリル中の8−(ヒドロキシメチル)ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11(10H)−オン(0.241g、1mmol)を、室温の窒素下で分子ふるい(1g)に添加し、その後、4−メチルモルフォリンN−オキシド(0.175g、1.5mmol)もこの反応混合物に添加した。この混合物を10分間攪拌した後、テトラプロピルアンモニウムペルルテネート(0.0176g、0.05mmol)を添加し、薄層クロマトグラフィーを完了した。反応混合物を10mLの酢酸エチルで希釈し、小さなシリカゲルカラムを介してフラッシュした。所望の材料を含有する酢酸エチルを全て回収し、1N HClで有機層を抽出し、塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。収率83%で所望の化合物(白色の固形物)を得た。
手順3:10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒドの調製
室温の窒素下で、無水炭酸カリウム(0.207g、1.5mmol)及び臭化ベンジル(0.205g、1.2mmol)を、アセトニトリル中の11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒド(0.240g、1mmol)の溶液に添加した。この反応混合物を4時間還流し、室温まで冷却した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、マグネゾールパッドで濾過し、濃縮した。シリカゲルカラム及びヘキサン中の50%酢酸エチルで精製を行った。収率63%で所望の化合物(淡黄色の油)を得た。
室温の窒素下で、無水炭酸カリウム(0.207g、1.5mmol)及び臭化ベンジル(0.205g、1.2mmol)を、アセトニトリル中の11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒド(0.240g、1mmol)の溶液に添加した。この反応混合物を4時間還流し、室温まで冷却した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、マグネゾールパッドで濾過し、濃縮した。シリカゲルカラム及びヘキサン中の50%酢酸エチルで精製を行った。収率63%で所望の化合物(淡黄色の油)を得た。
手順4:6−[アセトキシ−(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
室温の窒素下で、アセトニトリル中の10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒド(0.250g、0.759mmol)を、臭化マグネシウム(0.419g、2.28mmol)に添加した。次に、(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロベンジルエステル(0.292g、0.758mmol)の乾燥THF溶液をこの混合物に添加した。15分後、反応混合物を−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.317mL、2.27mmol)を添加した。反応フラスコをホイルで覆い、光を遮断した。−20℃にて4時間静置した後、無水酢酸(0.358mL、3.795mmol)及びDMAP(0.00927g、0.0759mmol)で処理した。この反応混合物を0℃まで温め、冷凍庫に一晩静置した。この反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、5%クエン酸水溶液、飽和NaHCO3水溶液及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及び1:15の酢酸エチル/CH2Cl2で精製した。収率41%で所望の化合物(淡黄色の油)を得た。
室温の窒素下で、アセトニトリル中の10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−カルバルデヒド(0.250g、0.759mmol)を、臭化マグネシウム(0.419g、2.28mmol)に添加した。次に、(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロベンジルエステル(0.292g、0.758mmol)の乾燥THF溶液をこの混合物に添加した。15分後、反応混合物を−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.317mL、2.27mmol)を添加した。反応フラスコをホイルで覆い、光を遮断した。−20℃にて4時間静置した後、無水酢酸(0.358mL、3.795mmol)及びDMAP(0.00927g、0.0759mmol)で処理した。この反応混合物を0℃まで温め、冷凍庫に一晩静置した。この反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、5%クエン酸水溶液、飽和NaHCO3水溶液及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及び1:15の酢酸エチル/CH2Cl2で精製した。収率41%で所望の化合物(淡黄色の油)を得た。
手順5:6−(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩
0.5Mリン酸緩衝液(pH6.5)を、THF中の6−[アセトキシ−(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(0.210g、0.273mmol)溶液に添加し、その後10% Pd−C(0.0546g)を添加した。この反応混合物を40psiの圧力で3時間水素化した。セライトパッドで濾過し、回転蒸発でTHFを除去し、この混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。最小量の蒸留水でNaHCO3を溶解し、pH値が7〜8になるまで少量の酢酸エチルと共に反応混合物に添加し、酢酸エチルを蒸発させた。種々の量の水中のアセトニトリル(0〜20%)を使用して、逆相カラム(MCI Gel CHP20P)で精製した。回転蒸発でアセトニトリル及び水を除去し、化合物を凍結乾燥させた。収率24%で所望の材料(黄色の固形物)を得た。Mp:179℃。
1H NMR(DMSO) δ 1.755−1.825(s, 1H), 2.497−2.506(d, 2H), 5.243−5.434(m, 2H), 6.516−6.770 (m, 1H), 7.039−7.792(m, 11H)。
0.5Mリン酸緩衝液(pH6.5)を、THF中の6−[アセトキシ−(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(0.210g、0.273mmol)溶液に添加し、その後10% Pd−C(0.0546g)を添加した。この反応混合物を40psiの圧力で3時間水素化した。セライトパッドで濾過し、回転蒸発でTHFを除去し、この混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。最小量の蒸留水でNaHCO3を溶解し、pH値が7〜8になるまで少量の酢酸エチルと共に反応混合物に添加し、酢酸エチルを蒸発させた。種々の量の水中のアセトニトリル(0〜20%)を使用して、逆相カラム(MCI Gel CHP20P)で精製した。回転蒸発でアセトニトリル及び水を除去し、化合物を凍結乾燥させた。収率24%で所望の材料(黄色の固形物)を得た。Mp:179℃。
1H NMR(DMSO) δ 1.755−1.825(s, 1H), 2.497−2.506(d, 2H), 5.243−5.434(m, 2H), 6.516−6.770 (m, 1H), 7.039−7.792(m, 11H)。
(実施例10)
6−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
6−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:4−エトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミンの調製
(SM:Ross, L. O.; Goodman, L.; Baker, B. R. J. Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.1gを、キシレン200mL及び絶対エタノール30mLに溶解した。次にナトリウムエトキシド6.8gを添加し、その混合物を3時間還流した。次に、溶媒を真空下で除去し、水100mLを残留物に添加した。ケーキを水(50mL)で濾過して洗浄した。固形物を更に吸引して、数時間乾燥させた。所望の産物の重量は5.3gであった(収率98%)。Mp:133.8〜134.9℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCl3) δ. 6.23(s, NH2), 4.28(quartet, 2H, J=6.9Hz), 2.6(m, 2H), 1.93(m, 2H), 1.27(t, CH3, J=6.9Hz): MS: 180.0(M+H)
手順2:5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステルの調製
4−エトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.2g(29mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。次にブロモピルビン酸塩(5.4mL)を5分かけて滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。次に濾過してエーテルで洗浄し、8.7gの固形物を得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mLと飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過で除去し、濃縮して、6.5gの産物を得た。MP:168.6〜168.7℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 7.69 (s, 1H), 4.50 (qartet, 2H, J=7.2 Hz), 4.40 (qartet, 2H, J=7.2 Hz), 3.11 (t, 2H, J=9.6 Hz), 2.88 (t, 2H, J=9.6 Hz), 2.88 (m, 2H), 1.43 (t, 2H J=7.2 Hz).; MS: 276.2(M+H)。
(SM:Ross, L. O.; Goodman, L.; Baker, B. R. J. Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.1gを、キシレン200mL及び絶対エタノール30mLに溶解した。次にナトリウムエトキシド6.8gを添加し、その混合物を3時間還流した。次に、溶媒を真空下で除去し、水100mLを残留物に添加した。ケーキを水(50mL)で濾過して洗浄した。固形物を更に吸引して、数時間乾燥させた。所望の産物の重量は5.3gであった(収率98%)。Mp:133.8〜134.9℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCl3) δ. 6.23(s, NH2), 4.28(quartet, 2H, J=6.9Hz), 2.6(m, 2H), 1.93(m, 2H), 1.27(t, CH3, J=6.9Hz): MS: 180.0(M+H)
手順2:5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステルの調製
4−エトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.2g(29mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。次にブロモピルビン酸塩(5.4mL)を5分かけて滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。次に濾過してエーテルで洗浄し、8.7gの固形物を得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mLと飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過で除去し、濃縮して、6.5gの産物を得た。MP:168.6〜168.7℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 7.69 (s, 1H), 4.50 (qartet, 2H, J=7.2 Hz), 4.40 (qartet, 2H, J=7.2 Hz), 3.11 (t, 2H, J=9.6 Hz), 2.88 (t, 2H, J=9.6 Hz), 2.88 (m, 2H), 1.43 (t, 2H J=7.2 Hz).; MS: 276.2(M+H)。
手順3:5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒドの調製
5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル1.925gを、ジクロロメタン40mLに溶解し、−78℃まで冷却した。次に5分以内にDIBAL(1M, 21mL, 3eq.)を添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド1.1g(68%)を得た。MP:237.2〜237.3℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 9.94(s, 1H, CHO), 8.39 (s, 1H), 4.46 (qartet, 2H, J= 7.2Hz,), 3.2 (m, 2H, CH2), 2.85 (m, 2H, CH2), 2.24 (m, 2H, CH2), 1.38(t, 3H, CH3, J=7.2Hz); MS 232.1(M+H)。
5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル1.925gを、ジクロロメタン40mLに溶解し、−78℃まで冷却した。次に5分以内にDIBAL(1M, 21mL, 3eq.)を添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド1.1g(68%)を得た。MP:237.2〜237.3℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 9.94(s, 1H, CHO), 8.39 (s, 1H), 4.46 (qartet, 2H, J= 7.2Hz,), 3.2 (m, 2H, CH2), 2.85 (m, 2H, CH2), 2.24 (m, 2H, CH2), 1.38(t, 3H, CH3, J=7.2Hz); MS 232.1(M+H)。
手順4:6−[アセトキシ−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(693mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.155g、1eq.)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.1gの産物を得た。MP:118.7〜119.1℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 8.35(d, 2H, J=11Hz), 7.63 (m, 2H), 7.41 (d, 1H, J=6.9Hz), 7.08 (d, 1H, J=11Hz), 6.47(s, 1H, 5.55 (4H, CH2), 4.54 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 2.32 (m, 2H), 1.41 (t, J=9.6Hz); MS: 660.1(M+H)。
5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(693mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.155g、1eq.)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.1gの産物を得た。MP:118.7〜119.1℃。
H−NMR: (300 MHz, CDCI3δ. 8.35(d, 2H, J=11Hz), 7.63 (m, 2H), 7.41 (d, 1H, J=6.9Hz), 7.08 (d, 1H, J=11Hz), 6.47(s, 1H, 5.55 (4H, CH2), 4.54 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 2.32 (m, 2H), 1.41 (t, J=9.6Hz); MS: 660.1(M+H)。
手順5:6−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
6−[アセトキシ−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.03g、1.565mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR:(300MHz,CDCl3)δ 7.52(s, 1H), 6.95(s, 1H), 6.54(s, 1H), 4.73 (m, 2H), 3.06(m, 2H), 2.84 (m, 2H), 2.27 (m, 2H), 1.43 (t, 3H); MS: 383.2 (M+H)。
6−[アセトキシ−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.03g、1.565mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR:(300MHz,CDCl3)δ 7.52(s, 1H), 6.95(s, 1H), 6.54(s, 1H), 4.73 (m, 2H), 3.06(m, 2H), 2.84 (m, 2H), 2.27 (m, 2H), 1.43 (t, 3H); MS: 383.2 (M+H)。
(実施例11)
(5R,6E&Z)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩。
(5R,6E&Z)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩。
手順1:1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレートの調製
2−臭化フルオロベンジル(2.0mL、16.58mmol)を、窒素下で、ジエチル3,5−ピラゾールジカルボキシレート(3.01g、14.18mmol)、Cs2CO3(5.57g、17.1mmol)及びアセトニトリル(140mL)の混合物に添加した。2時間で60℃まで加熱し、その後室温まで冷却した。この反応溶液を濾過して濃縮した。結果得られた残留物に水(約200mL)を添加し、EtOAcで抽出した。有機物を水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。定量的収率でジエチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(淡黄色の油)を得た。
2−臭化フルオロベンジル(2.0mL、16.58mmol)を、窒素下で、ジエチル3,5−ピラゾールジカルボキシレート(3.01g、14.18mmol)、Cs2CO3(5.57g、17.1mmol)及びアセトニトリル(140mL)の混合物に添加した。2時間で60℃まで加熱し、その後室温まで冷却した。この反応溶液を濾過して濃縮した。結果得られた残留物に水(約200mL)を添加し、EtOAcで抽出した。有機物を水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。定量的収率でジエチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(淡黄色の油)を得た。
手順2:1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−メタンジオールの調製
THF中のDIBAL−Hの1M溶液(90mL、90mmol)を、窒素下の0℃にて、CH2Cl2(90mL)中のジエチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(4.80g、14.99mmol)の溶液に添加した。2時間後、NH4Cl(aq)で急冷し、懸濁液を生成した。濾過してEtOAcで抽出して、塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及びCH2Cl2中の5% MeOHで精製を行った。収率96%でジオール化合物(透明な油)3.4gを得た。
THF中のDIBAL−Hの1M溶液(90mL、90mmol)を、窒素下の0℃にて、CH2Cl2(90mL)中のジエチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(4.80g、14.99mmol)の溶液に添加した。2時間後、NH4Cl(aq)で急冷し、懸濁液を生成した。濾過してEtOAcで抽出して、塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及びCH2Cl2中の5% MeOHで精製を行った。収率96%でジオール化合物(透明な油)3.4gを得た。
手順3:4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−カルバルデヒドの調製
窒素下で、HMPA(24mL)中のジオール化合物(3.83g、16.21mmol)を、トルエン(330mL)中のNaH(60%、1.34g、33.5mmol)の懸濁液に添加した。迅速に95℃まで加熱して3時間保ってから室温まで冷却した。水で急冷し、EtOAcで抽出した。有機物を水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及びCH2Cl2中の2% MeOHで精製を行った。4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメタノール(白色の固形物)を得た。収率:0.71g、20%。
窒素下で、HMPA(24mL)中のジオール化合物(3.83g、16.21mmol)を、トルエン(330mL)中のNaH(60%、1.34g、33.5mmol)の懸濁液に添加した。迅速に95℃まで加熱して3時間保ってから室温まで冷却した。水で急冷し、EtOAcで抽出した。有機物を水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及びCH2Cl2中の2% MeOHで精製を行った。4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメタノール(白色の固形物)を得た。収率:0.71g、20%。
4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメタノール(0.71g、3.28mmol)、4−メチルモルフォリンN−オキシド(1/198g、10.23mmol)、分子ふるい(粉末、4オングストローム)(3.32g)及びアセトニトリル(0.07M)を窒素下で混合した。テトラプロピルアンモニウムペルルテネート(0.113g、0.322mmol)を添加し、3時間後、この反応溶液をセライトパッドで濾過して濃縮した。シリカゲルカラム及び1:1のEtOAc/ヘキサンで精製を行った。4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−カルバルデヒド(白色の固形物)を得た。収率:0.31g、44%。
手順4:6−[アセトキシ−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−8−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
アセトニトリル(14mL)中の4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−カルバルデヒド(0.19g、0.887mmol)を、窒素下でMgBr2(0.49g、2.66mmol)に添加した。25分後、THF(14mL)中の6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(0.342g、0.888mmol)を添加した。15分後、反応物を−20℃まで冷却した。10分後、Et3N(3eq)を添加し、反応物を暗所に静置した。6.5時間後、Ac2O(0.42mL、4.45mmol)及びDMAP(0.011g、0.0900mmol)を添加した。0℃まで温め、冷凍庫に一晩静置した。反応溶液を濃縮して、結果得られた残留物をEtOAc中に入れた。5%クエン酸(aq)及び飽和NaHCO3(aq)で洗浄した。更に水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲル溶着プレート及び1:2のEtOAc/ヘキサンで精製を行った。凝縮産物(黄色のガム/固形物)を得た。収率:0.31g、54%。
アセトニトリル(14mL)中の4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−カルバルデヒド(0.19g、0.887mmol)を、窒素下でMgBr2(0.49g、2.66mmol)に添加した。25分後、THF(14mL)中の6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(0.342g、0.888mmol)を添加した。15分後、反応物を−20℃まで冷却した。10分後、Et3N(3eq)を添加し、反応物を暗所に静置した。6.5時間後、Ac2O(0.42mL、4.45mmol)及びDMAP(0.011g、0.0900mmol)を添加した。0℃まで温め、冷凍庫に一晩静置した。反応溶液を濃縮して、結果得られた残留物をEtOAc中に入れた。5%クエン酸(aq)及び飽和NaHCO3(aq)で洗浄した。更に水及び塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。シリカゲル溶着プレート及び1:2のEtOAc/ヘキサンで精製を行った。凝縮産物(黄色のガム/固形物)を得た。収率:0.31g、54%。
手順5:(5R,6E&Z)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩
0.5Mリン酸緩衝液(pH6.5)(18mL)を、THF(18mL)中の凝集産物(5)(0.300g、0.468mmol)の溶液に添加した。Pd/C(0.102g)を反応混合物に添加し、40psiの圧力で2時間水素化した。セライトパッドで濾過し、THFを回転蒸発で除去した。EtOAcで抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。NaHCO3(0.08g、0.952mmol)を最小量の水に溶解し、少量のEtOAcと共に濃縮した有機物に添加した。濾過し、回転蒸発によってEtOAcを除去した。逆相カラム(MCl Gel CHP20P)及び種々の量の水中のアセトニトリル(0〜15%)で精製を行った。回収した分画から回転蒸発によってアセトニトリル及び殆どの水分を除去した。残りを凍結乾燥させ、41mgの(5R,6E)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩(6)(黄色の固形物)を収率22%で得た。HPLCで測定した純度は77%で、E/Z異性体比は3:2であった。
1H−NMR (δ, DMSO−d6) 5.366 (m, 4H), 5.649 (m, 4H), 6.326 (t, 2H), 6.444 (s, 2H), 6.551 (s, 2H), 6.640 (s, 2H), 6.810 (s, 2H), 6.974 (m, 2H), 7.249 (m, 2H), 7.355 (m, 2H). m/z (M+H)390.0。
0.5Mリン酸緩衝液(pH6.5)(18mL)を、THF(18mL)中の凝集産物(5)(0.300g、0.468mmol)の溶液に添加した。Pd/C(0.102g)を反応混合物に添加し、40psiの圧力で2時間水素化した。セライトパッドで濾過し、THFを回転蒸発で除去した。EtOAcで抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して濃縮した。NaHCO3(0.08g、0.952mmol)を最小量の水に溶解し、少量のEtOAcと共に濃縮した有機物に添加した。濾過し、回転蒸発によってEtOAcを除去した。逆相カラム(MCl Gel CHP20P)及び種々の量の水中のアセトニトリル(0〜15%)で精製を行った。回収した分画から回転蒸発によってアセトニトリル及び殆どの水分を除去した。残りを凍結乾燥させ、41mgの(5R,6E)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩(6)(黄色の固形物)を収率22%で得た。HPLCで測定した純度は77%で、E/Z異性体比は3:2であった。
1H−NMR (δ, DMSO−d6) 5.366 (m, 4H), 5.649 (m, 4H), 6.326 (t, 2H), 6.444 (s, 2H), 6.551 (s, 2H), 6.640 (s, 2H), 6.810 (s, 2H), 6.974 (m, 2H), 7.249 (m, 2H), 7.355 (m, 2H). m/z (M+H)390.0。
(実施例12)
(5R),(6Z)−6−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩。
(5R),(6Z)−6−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩。
手順1:5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−カルバルデヒドの調製
乾燥アセトニトリル(3mL)中の2−ブロモ−3−イソプロポキシ−プロペナール(4.97g)の溶液を、乾燥アセトニトリル(100mL)中の3−アミノ−1H−イソインドール(3.4g)の混合物に添加した。この反応混合物を室温にて3.25時間攪拌した。その後、トリエチルアミン(3.6mL)をこの混合物に添加し、加熱して2時間還流した。この混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈して、20%炭酸水素カリウムで洗浄した。セライトパッドで濾過した後、有機層を乾燥させて(MgSO4)、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−ヘキサン(3/1〜4/1)で溶出した。この粗化合物を酢酸エチル及びn−ヘキサンから結晶化し、表題の化合物を得た(1.04g、22%)。
乾燥アセトニトリル(3mL)中の2−ブロモ−3−イソプロポキシ−プロペナール(4.97g)の溶液を、乾燥アセトニトリル(100mL)中の3−アミノ−1H−イソインドール(3.4g)の混合物に添加した。この反応混合物を室温にて3.25時間攪拌した。その後、トリエチルアミン(3.6mL)をこの混合物に添加し、加熱して2時間還流した。この混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈して、20%炭酸水素カリウムで洗浄した。セライトパッドで濾過した後、有機層を乾燥させて(MgSO4)、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−ヘキサン(3/1〜4/1)で溶出した。この粗化合物を酢酸エチル及びn−ヘキサンから結晶化し、表題の化合物を得た(1.04g、22%)。
手順2:(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシ−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
室温の窒素雰囲気下で、5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−カルバルデヒド(736.8mg)を、無水MgBr2(1.8g)の乾燥アセトニトリル溶液(50mL)に添加した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.55g)の乾燥THF溶液(50mL)をこの反応混合物に添加し、−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(1.34mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(0.76mL)で一度に処理した。反応混合物を0℃まで温め、0℃にて18時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、H2O、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−ヘキサン(2/3〜1/1)で溶出した。2個のジアステレオマー混合物として表題の化合物を得た(5/1、淡黄色の非晶質固体、1.8g、73%)。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ2.02 (s, 0.84×3H), 2.27 (s, 0.16×3H), 4.89−4.94 (m, 2H), 5.29 (d, 1H, J=13.6 Hz), 6.18 (s, 0.16×1H), 6.40 (s, 0.84×1H), 6.42 (s, 0.84×1H), 6.94 (d, 0.16×1H, J=0.9 Hz), 7.18 (d, 0.16×1H, J=0.7 Hz), 7.35−7.48 (m, 3H), 7.51 (s, 0.84×1H), 7.60−7.64 (m, 2H), 7.79−7.83 (m< 1H), 8.23−8.27 (m, 2H)。
室温の窒素雰囲気下で、5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−カルバルデヒド(736.8mg)を、無水MgBr2(1.8g)の乾燥アセトニトリル溶液(50mL)に添加した。(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.55g)の乾燥THF溶液(50mL)をこの反応混合物に添加し、−20℃まで冷却し、トリエチルアミン(1.34mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(0.76mL)で一度に処理した。反応混合物を0℃まで温め、0℃にて18時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、H2O、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、酢酸エチル−ヘキサン(2/3〜1/1)で溶出した。2個のジアステレオマー混合物として表題の化合物を得た(5/1、淡黄色の非晶質固体、1.8g、73%)。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ2.02 (s, 0.84×3H), 2.27 (s, 0.16×3H), 4.89−4.94 (m, 2H), 5.29 (d, 1H, J=13.6 Hz), 6.18 (s, 0.16×1H), 6.40 (s, 0.84×1H), 6.42 (s, 0.84×1H), 6.94 (d, 0.16×1H, J=0.9 Hz), 7.18 (d, 0.16×1H, J=0.7 Hz), 7.35−7.48 (m, 3H), 7.51 (s, 0.84×1H), 7.60−7.64 (m, 2H), 7.79−7.83 (m< 1H), 8.23−8.27 (m, 2H)。
手順3:(5R),(6Z)−6−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩
(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシ−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.5g)をTHF(21mL)及びアセトニトリル(9.8mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(6g)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.4、30.8mL)をこの反応混合物に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。この混合物を9℃まで冷却し、1M NaOH水溶液を添加してpHを7.5に調節した。この反応溶液を酢酸エチルと混合し、セライトパッドで濾過した。パッドを水で洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で25mLまで濃縮した。この濃縮物をDiaion HP−21(100mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)樹脂カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に5〜15%アセトニトリル−水で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た(527mg、58%)。Mp 170℃(dec)。
1H−NMR (400 MHz, D2O) δ4.62 (s, 2H), 6.27 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.22−7.31 (m, 4H), 7.52 (d, 1H, J=6.7 Hz)。
(5R,6RS)−6−[(RS)−アセトキシ−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.5g)をTHF(21mL)及びアセトニトリル(9.8mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(6g)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.4、30.8mL)をこの反応混合物に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。この混合物を9℃まで冷却し、1M NaOH水溶液を添加してpHを7.5に調節した。この反応溶液を酢酸エチルと混合し、セライトパッドで濾過した。パッドを水で洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で25mLまで濃縮した。この濃縮物をDiaion HP−21(100mL, Mitsubishi Kasei Co. Ltd.)樹脂カラムクロマトグラフィーに入れた。吸着後、カラムを水、次に5〜15%アセトニトリル−水で溶出した。回収した分画を高真空下で35℃にて濃縮し、凍結乾燥させて、黄色の非晶質固体として表題の化合物を得た(527mg、58%)。Mp 170℃(dec)。
1H−NMR (400 MHz, D2O) δ4.62 (s, 2H), 6.27 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.22−7.31 (m, 4H), 7.52 (d, 1H, J=6.7 Hz)。
(実施例13)
(5R,6Z)−6−[(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−[(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である4−メチル−2−アミノベンゾチアゾール(8.0g、48.7mmol)及びブロモピルビン酸エチル(14.0g、71.7mmol)から、褐色の固形物として6.0g(収率45%)のエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 261。
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である4−メチル−2−アミノベンゾチアゾール(8.0g、48.7mmol)及びブロモピルビン酸エチル(14.0g、71.7mmol)から、褐色の固形物として6.0g(収率45%)のエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 261。
手順2:5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(5.2g、20mmol)及びLiAIH4溶液(22mL、0.5M THF溶液)から、褐色の固形物として3g(収率69%)のアルコール誘導体を単離した。(M+H) 219。
実施例1(手順2)に記載されている手順に従って5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを調製した。出発材料であるエチル5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(5.2g、20mmol)及びLiAIH4溶液(22mL、0.5M THF溶液)から、褐色の固形物として3g(収率69%)のアルコール誘導体を単離した。(M+H) 219。
手順3:2−ホルミル−5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(2.0g、9.1mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として700mg(収率35%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 217。
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(2.0g、9.1mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として700mg(収率35%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 217。
手順4:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(432mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:270mg、20%;M+H 644。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−5−メチルイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(432mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:270mg、20%;M+H 644。
手順5:(5R),(6Z)−6−[(5−メチルイミダゾ[1,2−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(400mg、0.62mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:60mg、24%;黄色の結晶;mp 192℃;M+Na 392。
1H−NMR (DMSO−d6) δ2.1 (s, 3H), 6.53 (s, 2H), 7.1 (s, 1H), 7.34−7.36 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 8.58 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(400mg、0.62mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:60mg、24%;黄色の結晶;mp 192℃;M+Na 392。
1H−NMR (DMSO−d6) δ2.1 (s, 3H), 6.53 (s, 2H), 7.1 (s, 1H), 7.34−7.36 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 8.58 (s, 1H)。
(実施例14)
(5R,6Z)−6−[(7−フルオロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R,6Z)−6−[(7−フルオロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル7−フルオロイミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−フルオロ−2−アミノベンゾチアゾール(10.0g、59.5mmol)及びブロモピルビン酸エチル(17.4g、89.2mmol)から、褐色の半固形物として3.0g(収率19%)のエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 265。
実施例1(手順1)に記載されている手順に従ってエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを調製した。出発材料である6−フルオロ−2−アミノベンゾチアゾール(10.0g、59.5mmol)及びブロモピルビン酸エチル(17.4g、89.2mmol)から、褐色の半固形物として3.0g(収率19%)のエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]ベンズチアゾール−2−カルボキシレートを単離した。(M+H) 265。
手順2:7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール
7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを、出発材料であるエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(2.64g、0.01mol)及びTHF中のLiBH4(50mL)から、最後に2時間還流温度で還流して調製した。この反応混合物を氷水で急冷し、10N HClで酸性化した。この反応混合物を1時間攪拌して、K2CO3で中和した。分離した残留物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。この粗反応混合物が純粋であることを確認して、精製せずに次の手順で使用した。収率:1.5g(68%);半固形物;M+H 223。
7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノールを、出発材料であるエチル7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−カルボキシレート(2.64g、0.01mol)及びTHF中のLiBH4(50mL)から、最後に2時間還流温度で還流して調製した。この反応混合物を氷水で急冷し、10N HClで酸性化した。この反応混合物を1時間攪拌して、K2CO3で中和した。分離した残留物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。この粗反応混合物が純粋であることを確認して、精製せずに次の手順で使用した。収率:1.5g(68%);半固形物;M+H 223。
手順3:2−ホルミル−7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(1.5g、6.7mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として1.1g(収率78%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 221。
実施例1(手順3)に記載されている手順に従って2−ホルミル−7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾールを調製した。出発材料である塩化メチレン/DMF(300mL: 50mL)中の7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール−2−メタノール(1.5g、6.7mmol)及び活性MnO2(12g、過剰)から、褐色の固形物として1.1g(収率78%)のアルデヒド誘導体を単離した。(M+H) 221。
手順4:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(500mg、2.3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(875mg、2.3mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオ異性体の混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:330mg、22%;M+H 649。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b]−ベンズチアゾール(500mg、2.3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(875mg、2.3mmol)の乾燥THF溶液(40mL)を無水MgBr2:エテレート(1.3g、5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオ異性体の混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:330mg、22%;M+H 649。
手順5:(5R),(6Z)−6−[(7−フルオロ−イミダゾ[1,2−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(710mg、1.07mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:80mg、19%;黄色の結晶;mp 200℃(dec);M+Na 396。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.53 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.45 (t, 1H), 8.04 (m, 1H), 8.13−8.10 (m, 1H), 8.61 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(7−フルオロ−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(710mg、1.07mmol)を、THF(17mL)及びアセトニトリル(36mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この沈殿物を濾過し、H2O、MeCN及びアセトンで洗浄して、表題の化合物を得た。収率:80mg、19%;黄色の結晶;mp 200℃(dec);M+Na 396。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.53 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.45 (t, 1H), 8.04 (m, 1H), 8.13−8.10 (m, 1H), 8.61 (s, 1H)。
(実施例15)
(5R),(6Z)−6−(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−6−(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−カルボキシレートの調製
0℃の慎重に(100mL)中のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(5.0g、50mmol)の混合物にSO2Cl2(7.4g、55mmol)を緩徐に添加した。添加後、反応混合物を室温にて4時間攪拌し、氷水で慎重に急冷した。この反応混合物をよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。有機層を濾過し濃縮した。得られた無色の油をチオ尿素(4.0g、52mmol)を含有するTHF/EtOH中に溶解し、8時間還流した。最後に、反応混合物を室温に冷却し、分離された6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−塩酸アミンの白色の固形物を濾過した。収率4.5g(47%);Mp 115℃;(M+H) 157。
0℃の慎重に(100mL)中のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(5.0g、50mmol)の混合物にSO2Cl2(7.4g、55mmol)を緩徐に添加した。添加後、反応混合物を室温にて4時間攪拌し、氷水で慎重に急冷した。この反応混合物をよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。有機層を濾過し濃縮した。得られた無色の油をチオ尿素(4.0g、52mmol)を含有するTHF/EtOH中に溶解し、8時間還流した。最後に、反応混合物を室温に冷却し、分離された6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−塩酸アミンの白色の固形物を濾過した。収率4.5g(47%);Mp 115℃;(M+H) 157。
6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−塩酸アミン(4.0g、20.8mmol)の攪拌混合物を、無水エタノール(100mL)及びナトリウムメトキシド(1.1g、21mmol)中に溶解した。これを室温にて30分間攪拌し、ブロモピルビン酸エチル(10.0g)を添加し、室温にて2時間攪拌した。次に48時間還流した。最後に反応混合物を室温に冷却して濃縮した。残留物をクロロホルムで抽出して、水でよく洗浄した。得られた産物を50%酢酸エチル:ヘキサンで溶出しながら、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤色の半固形物;収率:3.1g(59%);M+H 253。
エステルをLiBH4で還元し、結果得られたアルコールを活性MnO2で酸化した。得られたアルデヒドを次の手順で使用した。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2.1−b][1,3]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール(208mg、1.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(400mg、1.1mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:400mg、62%;M.Pt. 78℃;M+H 636。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール(208mg、1.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(400mg、1.1mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:400mg、62%;M.Pt. 78℃;M+H 636。
手順4:(5R),(6Z)−6−(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b][1,3]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(500mg、0.79mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:85mg、30%;黄色の結晶;mp 205℃;(M+H+Na) 383。
1H−NMR (DMSO−d6) δ2.8 (m, 2H), 4.0 (m, 2H), 4.6 (s, 2H), 6.4 (s, 1H), 6.5 (s, 1H), 7.0 (s, 1H), 8.1 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b][1,3]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イル)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(500mg、0.79mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:85mg、30%;黄色の結晶;mp 205℃;(M+H+Na) 383。
1H−NMR (DMSO−d6) δ2.8 (m, 2H), 4.0 (m, 2H), 4.6 (s, 2H), 6.4 (s, 1H), 6.5 (s, 1H), 7.0 (s, 1H), 8.1 (s, 1H)。
(実施例16)
(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b]ベンゾチアゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b]ベンゾチアゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イルメタノールの調製
0℃のTHF(50mL)中のエチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−カルボキシレート(1.1g、4.5mmol)の溶液を、0℃のTHF(100mL)中のLiBH4(1g)の攪拌溶液に緩徐に添加した。反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却した。氷水で急冷して、Con. HClで慎重に中和した。この溶液を室温にて2時間攪拌し、K2CO3(固形)で塩基化した。最後に、反応混合物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。産物は十分な純度を有し、精製せずに次の手順で使用した。褐色の固形物;M.t. 75℃;(M+H) 205;収率800mg、(87%)。
0℃のTHF(50mL)中のエチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−カルボキシレート(1.1g、4.5mmol)の溶液を、0℃のTHF(100mL)中のLiBH4(1g)の攪拌溶液に緩徐に添加した。反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却した。氷水で急冷して、Con. HClで慎重に中和した。この溶液を室温にて2時間攪拌し、K2CO3(固形)で塩基化した。最後に、反応混合物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。産物は十分な純度を有し、精製せずに次の手順で使用した。褐色の固形物;M.t. 75℃;(M+H) 205;収率800mg、(87%)。
手順2:7−ホルミル−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾールの調製
上記の過程で得られたイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イルメタノール(700mg、3.4mmol)を、還流条件下でCH2Cl2=中の活性MnO2(2g)で酸化した。この反応混合物を6時間攪拌し、室温まで冷却した。それをセライトパッドで濾過し、濃縮した。分離した褐色の固形物をジエチルエーテルと共に粉砕し、濾過した。十分な純度であることを確認して、精製せずに次の手順で使用した。収率400mg(58%);(M+H) 203。
上記の過程で得られたイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イルメタノール(700mg、3.4mmol)を、還流条件下でCH2Cl2=中の活性MnO2(2g)で酸化した。この反応混合物を6時間攪拌し、室温まで冷却した。それをセライトパッドで濾過し、濃縮した。分離した褐色の固形物をジエチルエーテルと共に粉砕し、濾過した。十分な純度であることを確認して、精製せずに次の手順で使用した。収率400mg(58%);(M+H) 203。
手順3:4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、7−ホルミル−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール(260mg、1.3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(500mg、1.14mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(390mg、1.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:750mg、91%;M.pt. 82℃;M+H 630。
室温のアルゴン雰囲気下で、7−ホルミル−イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール(260mg、1.3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(500mg、1.14mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(390mg、1.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:750mg、91%;M.pt. 82℃;M+H 630。
手順5:(5R),(6Z)−6−イミダゾ[2,1−b]ベンゾチアゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(900mg、1.4mmol)を、THF(20mL)、アセトニトリル(20mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、20mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:180mg、36%;黄色の結晶;mp 235℃;(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.3 (s, 1H), 6.6 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.1−8.5 (m, 3H), 8.7 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−6−[(アセチルオキシ)(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(900mg、1.4mmol)を、THF(20mL)、アセトニトリル(20mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、20mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:180mg、36%;黄色の結晶;mp 235℃;(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.3 (s, 1H), 6.6 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.1−8.5 (m, 3H), 8.7 (s, 1H)。
(実施例17)
(5R),(6Z)−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルバルデヒドの調製
無水DMF(100mL)中の2−メルカプトベンズイミダゾール(5.0g、33.3mmol)及びK2CO3(4.59g、33.3mmol)の攪拌溶液に、ブロモマロンアルデヒド(4.99g、33.3mmol)を添加し、80℃にて8時間加熱した。最後に反応混合物を濃縮して乾燥させ、氷水を添加して、1N HClで中和した。この産物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄して、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。分離した固形物をジエチルエーテルと共に粉砕し、濾過した。収率:4.2g(62%);(M+H) 203。
無水DMF(100mL)中の2−メルカプトベンズイミダゾール(5.0g、33.3mmol)及びK2CO3(4.59g、33.3mmol)の攪拌溶液に、ブロモマロンアルデヒド(4.99g、33.3mmol)を添加し、80℃にて8時間加熱した。最後に反応混合物を濃縮して乾燥させ、氷水を添加して、1N HClで中和した。この産物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄して、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。分離した固形物をジエチルエーテルと共に粉砕し、濾過した。収率:4.2g(62%);(M+H) 203。
手順2:4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルバルデヒド(404mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.65g、過剰)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:800mg、63%;M.pt. 78℃;M+H 630。
室温のアルゴン雰囲気下で、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルバルデヒド(404mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(772mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.65g、過剰)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:800mg、63%;M.pt. 78℃;M+H 630。
手順3:(5R),(6Z)−7−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イルメチレン0−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(630mg、1.0mmol)を、THF(20mL)、アセトニトリル(20mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、20mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:190mg、50%;黄色の結晶;mp 240℃(Dec);(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.3 (s, 1H), 6.4 (s, 1H), 6.6 (d, 2H), 7.29−7.39 (m, 2H), 7.69−7.73 (s, 2H), 6.4 (t, 1H), 8.1−8.19 (m, 1H), 8.84 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(630mg、1.0mmol)を、THF(20mL)、アセトニトリル(20mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、20mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:190mg、50%;黄色の結晶;mp 240℃(Dec);(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.3 (s, 1H), 6.4 (s, 1H), 6.6 (d, 2H), 7.29−7.39 (m, 2H), 7.69−7.73 (s, 2H), 6.4 (t, 1H), 8.1−8.19 (m, 1H), 8.84 (s, 1H)。
(実施例18)
(5R),(6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−6−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−6−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:7,9−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−カルバルデヒドの調製
無水DMF(100mL)の1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール−3(H)−チオン[T. takeshima, N. Oskada, E. Okabe and F. mineshima, J. Chem. Soc. Perkin. Trans. I, 1277−1279, (1975)の手順により調製]及びK2CO3(10.4g、75mmol)の攪拌溶液に、ブロモマロンアルデヒド(5.7g、37.85mmol)を添加し、80℃にて8時間加熱した。最後に反応混合物を濃縮して乾燥させ、氷水を添加して、1N HClで中和した。この産物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄して、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。残留物をDMF/酢酸混合物(1:1)(100mL)に入れ、120℃にて6時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、クロロホルムで抽出し、水でよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。この産物を75%酢酸エチル:ヘキサンで溶出することにより、SiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。収率:2.2g(30%);M.Pt. 112℃;(M+H) 193。
無水DMF(100mL)の1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラゾール−3(H)−チオン[T. takeshima, N. Oskada, E. Okabe and F. mineshima, J. Chem. Soc. Perkin. Trans. I, 1277−1279, (1975)の手順により調製]及びK2CO3(10.4g、75mmol)の攪拌溶液に、ブロモマロンアルデヒド(5.7g、37.85mmol)を添加し、80℃にて8時間加熱した。最後に反応混合物を濃縮して乾燥させ、氷水を添加して、1N HClで中和した。この産物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄して、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。残留物をDMF/酢酸混合物(1:1)(100mL)に入れ、120℃にて6時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、クロロホルムで抽出し、水でよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。この産物を75%酢酸エチル:ヘキサンで溶出することにより、SiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。収率:2.2g(30%);M.Pt. 112℃;(M+H) 193。
手順2:4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−8H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、7,9−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−カルバルデヒド(576mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.16g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.65g、過剰)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.5g、83%;M.Pt. 69℃;(M+H) 620。
室温のアルゴン雰囲気下で、7,9−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−カルバルデヒド(576mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.16g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.65g、過剰)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.5g、83%;M.Pt. 69℃;(M+H) 620。
手順3:(5R),(6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−8H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1.2g、1.9mmol)を、THF(30mL)、アセトニトリル(30mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、30mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:420mg、38%;黄色の結晶;mp 190℃(Dec);(M+H+Na) 368。
1H−NMR (DMSO−d6) 1H−NMR (DMSO−d6) δ2.38−2.42 (m, 2H), 2.69−2.89 (m, 4H), 6.57 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 8.53 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−8H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1.2g、1.9mmol)を、THF(30mL)、アセトニトリル(30mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、30mL)中に溶解し、40psiの圧力で6時間、Pd/C(10%)で水素化した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を濃縮し、水層を酢酸エチルで洗浄した。水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物を、HP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:420mg、38%;黄色の結晶;mp 190℃(Dec);(M+H+Na) 368。
1H−NMR (DMSO−d6) 1H−NMR (DMSO−d6) δ2.38−2.42 (m, 2H), 2.69−2.89 (m, 4H), 6.57 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 8.53 (s, 1H)。
(実施例19)
(5R),(6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:エチル5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−カルボキシレートの調製
2−クロロシクロヘキサノン(13.2g、100mmol)及びチオ尿素(8.0g、101mmol)の混合物を、エタノール:THF(1:2)中で16時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、分離された白色の固形物を濾過した(12.0g、分離)。これを無水エタノール(100mL)及びナトリウムメトキシド(3.3g、63mmol)中に溶解した。これに、ブロモピルビン酸エチル(15.0g)を添加し、室温にて2時間攪拌した。次にこれを48時間還流した。最後に反応混合物を室温に冷却して濃縮した。残留物をクロロホルムで抽出して、水でよく洗浄した。得られた産物を50%酢酸エチル:ヘキサンで溶出しながら、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤色の半固形物;収率:6.2g(39%);M+H 251。
2−クロロシクロヘキサノン(13.2g、100mmol)及びチオ尿素(8.0g、101mmol)の混合物を、エタノール:THF(1:2)中で16時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、分離された白色の固形物を濾過した(12.0g、分離)。これを無水エタノール(100mL)及びナトリウムメトキシド(3.3g、63mmol)中に溶解した。これに、ブロモピルビン酸エチル(15.0g)を添加し、室温にて2時間攪拌した。次にこれを48時間還流した。最後に反応混合物を室温に冷却して濃縮した。残留物をクロロホルムで抽出して、水でよく洗浄した。得られた産物を50%酢酸エチル:ヘキサンで溶出しながら、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤色の半固形物;収率:6.2g(39%);M+H 251。
エステルをLiBH4で還元し、結果得られたアルコールを活性MnO2で酸化した。得られたアルデヒドを次の手順で使用した。
手順3:4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−カルバルデヒド(412mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:980mg、77%;M+H 634。
室温のアルゴン雰囲気下で、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−カルバルデヒド(412mg、2.0mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:980mg、77%;M+H 634。
手順4:(5R),(6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(980mg、1.55mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:120mg、20%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 382。
1H−NMR (DMSO−d6) δ1.9 (m, 2H), 2.5 (m, 2H), 3.2−3.4 (m, 4H), 6.6 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 8.1 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(980mg、1.55mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:120mg、20%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 382。
1H−NMR (DMSO−d6) δ1.9 (m, 2H), 2.5 (m, 2H), 3.2−3.4 (m, 4H), 6.6 (s, 1H), 7.1 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 8.1 (s, 1H)。
(実施例20)
(5R),(6Z)−8−[(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
(5R),(6Z)−8−[(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製。
手順1:9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−カルバルデヒドの調製
0℃のTHF中のLiBH4(1.79g、82mmol)の攪拌溶液に、エチル9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート(2.5g、10.3mmol)を滴下した。反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却した。これを氷水で慎重に急冷して、Con. HClでpH4に酸性化した。この反応混合物を室温にて1時間攪拌し、K2CO3で塩基化した。残留物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。収率1.3g(65%)。(M+H) 202。残留物(1.3g、6.4mmol)を、還流条件下でCH2Cl2中のMnO2(5.0g)で酸化した。終了後、反応混合物を濾過して濃縮した。1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによって、SiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;収率330mg(25%);(M+H) 200。
0℃のTHF中のLiBH4(1.79g、82mmol)の攪拌溶液に、エチル9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート(2.5g、10.3mmol)を滴下した。反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却した。これを氷水で慎重に急冷して、Con. HClでpH4に酸性化した。この反応混合物を室温にて1時間攪拌し、K2CO3で塩基化した。残留物をクロロホルム:メタノール(3:1)で抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。収率1.3g(65%)。(M+H) 202。残留物(1.3g、6.4mmol)を、還流条件下でCH2Cl2中のMnO2(5.0g)で酸化した。終了後、反応混合物を濾過して濃縮した。1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによって、SiO2カラムクロマトグラフィーで精製した。褐色の固形物;収率330mg(25%);(M+H) 200。
手順2:4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−カルバルデヒド(330mg、1.65mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:330mg、31%;(M+H) 628。
室温のアルゴン雰囲気下で、9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−カルバルデヒド(330mg、1.65mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:330mg、31%;(M+H) 628。
手順3:(5R),(6Z)−8−[(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1g、1.6mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:140mg、23%;黄色の結晶;mp 220℃(Dec);(M+H+Na) 375。
1H−NMR (DMSO−d6) δ3.4 (s, 3H), 6.54 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.21 (t, 1H), 7.3 (t, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 8.1 (s, 1H)。
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1g、1.6mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)中に溶解した。活性化したばかりのZnダスト(5.2g)を0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)と共に迅速に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を室温にて2時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:140mg、23%;黄色の結晶;mp 220℃(Dec);(M+H+Na) 375。
1H−NMR (DMSO−d6) δ3.4 (s, 3H), 6.54 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.21 (t, 1H), 7.3 (t, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 8.1 (s, 1H)。
(実施例21)
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸(ナトリウム塩)の調製。
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸(ナトリウム塩)の調製。
手順1:2,3ジヒドロ−4H−チオピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン
無水酢酸200mL中の14g(61.6mmol)の3−(3−カルボキシ−2−ピリジルチオ)プロピオン酸[文献:J.Heterocyclic Chem., 37, 379(2000)]及び15g(185mmol, 3eqs)の無水酢酸ナトリウムの溶液を、窒素下の乾燥条件で攪拌しながら2時間還流した(160℃)。冷却し、水300mLで希釈し、30%水酸化アンモニウム溶液でpH8〜9まで塩基化し、クロロホルム3×200mLで抽出した。混合した有機物を重炭酸ナトリウム(satn.sol)2×60mL、水で洗浄し、乾燥させて、蒸発させ、赤みのある固形物として2.8g(27%)の表題の化合物を得た。m.p. 66〜8℃、(M+H)+=166.2。
無水酢酸200mL中の14g(61.6mmol)の3−(3−カルボキシ−2−ピリジルチオ)プロピオン酸[文献:J.Heterocyclic Chem., 37, 379(2000)]及び15g(185mmol, 3eqs)の無水酢酸ナトリウムの溶液を、窒素下の乾燥条件で攪拌しながら2時間還流した(160℃)。冷却し、水300mLで希釈し、30%水酸化アンモニウム溶液でpH8〜9まで塩基化し、クロロホルム3×200mLで抽出した。混合した有機物を重炭酸ナトリウム(satn.sol)2×60mL、水で洗浄し、乾燥させて、蒸発させ、赤みのある固形物として2.8g(27%)の表題の化合物を得た。m.p. 66〜8℃、(M+H)+=166.2。
手順2:4−クロロ−2H−チオピラノ[2,3b]ピリジン−3−カルバルデヒド
塩化メチレン30mL中のオキシ塩化リン6.6g(43mmol、1eq)の溶液を、温度を0〜5℃に保つような速度で、無水ジメチルホルムアミド3.95g(43mmol、1.25eqs)に滴下した(0℃、攪拌、窒素下、乾燥条件)。この反応混合物を室温にて2時間攪拌し、0℃まで冷却し、塩化メチレン30mL中の2,3ジヒドロ−4H−チオピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン8.9g(54mmol、1.25eqs)の溶液を20分かけて滴下した。この反応混合物を室温にて2時間攪拌し、砕いた氷:酢酸ナトリウムの4:1混合物の上に注ぎ、塩化メチレン4×150mLで抽出し、混合した有機物を水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、褐色がかった固形物として7.76g(68%)の表題の化合物を得た。m.p. 56〜8℃、(M+H)+=212.6。
塩化メチレン30mL中のオキシ塩化リン6.6g(43mmol、1eq)の溶液を、温度を0〜5℃に保つような速度で、無水ジメチルホルムアミド3.95g(43mmol、1.25eqs)に滴下した(0℃、攪拌、窒素下、乾燥条件)。この反応混合物を室温にて2時間攪拌し、0℃まで冷却し、塩化メチレン30mL中の2,3ジヒドロ−4H−チオピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン8.9g(54mmol、1.25eqs)の溶液を20分かけて滴下した。この反応混合物を室温にて2時間攪拌し、砕いた氷:酢酸ナトリウムの4:1混合物の上に注ぎ、塩化メチレン4×150mLで抽出し、混合した有機物を水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、褐色がかった固形物として7.76g(68%)の表題の化合物を得た。m.p. 56〜8℃、(M+H)+=212.6。
手順3:エチル4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルボキシレート
塩化メチレン250mL中の4−クロロ−2H−チオピラノ[2,3b]ピリジン−3−カルバルデヒド7.5g(35mmol、1eq.)の溶液に、メルカプト酢酸エチル4.7g(39mmol、1.1eqs)及び塩化メチレン30mL中のトリエチルアミン7.2g(71mmol、2eqs)を添加した(攪拌、窒素下、乾燥条件)。この反応混合物を2時間還流し、水100mLで急冷し、有機物を分離し、水を塩化メチレン4×150mLで抽出し、混合した有機物を乾燥させ、蒸発させた。残留物を、溶媒としてヘキサン:酢酸エチル3:1を使用して、シリカゲルカラムで精製し、黄色の結晶として7.6g(78%)の表題の化合物を得た。mp 113〜5℃、(M+H)+=278.3。
塩化メチレン250mL中の4−クロロ−2H−チオピラノ[2,3b]ピリジン−3−カルバルデヒド7.5g(35mmol、1eq.)の溶液に、メルカプト酢酸エチル4.7g(39mmol、1.1eqs)及び塩化メチレン30mL中のトリエチルアミン7.2g(71mmol、2eqs)を添加した(攪拌、窒素下、乾燥条件)。この反応混合物を2時間還流し、水100mLで急冷し、有機物を分離し、水を塩化メチレン4×150mLで抽出し、混合した有機物を乾燥させ、蒸発させた。残留物を、溶媒としてヘキサン:酢酸エチル3:1を使用して、シリカゲルカラムで精製し、黄色の結晶として7.6g(78%)の表題の化合物を得た。mp 113〜5℃、(M+H)+=278.3。
手順4:4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イルメタノール
乾燥テトラヒドロフラン300mL中の7.5gの(27mmol)エチル4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルボキシレートの冷却溶液(0℃、窒素下、乾燥条件)を、テトラヒドロフラン中の水素化リチウムアルミニウムの1M冷却溶液60mL(60mmol、2.1eqs)を滴下し、この反応混合物を室温にて、SMが消失するまで攪拌した(TLC/MSで監視)。0℃まで冷却し、この反応混合物を2Nギ酸水溶液で急冷し、pHを8とし、室温にて2時間攪拌し、濾過し、濾過物を塩化メチレン4×200mLで抽出し、混合した有機物を乾燥させ、蒸発させて、黄色の結晶として6.0g(94%)の所望の化合物を得た。mp 112〜4℃、(M+H)+=236.4。
乾燥テトラヒドロフラン300mL中の7.5gの(27mmol)エチル4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルボキシレートの冷却溶液(0℃、窒素下、乾燥条件)を、テトラヒドロフラン中の水素化リチウムアルミニウムの1M冷却溶液60mL(60mmol、2.1eqs)を滴下し、この反応混合物を室温にて、SMが消失するまで攪拌した(TLC/MSで監視)。0℃まで冷却し、この反応混合物を2Nギ酸水溶液で急冷し、pHを8とし、室温にて2時間攪拌し、濾過し、濾過物を塩化メチレン4×200mLで抽出し、混合した有機物を乾燥させ、蒸発させて、黄色の結晶として6.0g(94%)の所望の化合物を得た。mp 112〜4℃、(M+H)+=236.4。
手順5:4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルバルデヒド
クロロホルム200mL中の4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イルメタノール3.0g(12.8mmol)の溶液に、活性化酸化マンガン(IV)9.0g(80mmol、7eqs)を添加し、この反応混合物を攪拌しながら窒素下で12時間還流した。セライトパッドで濾過し、濾過物を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムで精製して、黄色の結晶として2.5g(86%)の表題の化合物を得た。m.p. 93〜5℃、(M+H)+=234.4。
クロロホルム200mL中の4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イルメタノール3.0g(12.8mmol)の溶液に、活性化酸化マンガン(IV)9.0g(80mmol、7eqs)を添加し、この反応混合物を攪拌しながら窒素下で12時間還流した。セライトパッドで濾過し、濾過物を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムで精製して、黄色の結晶として2.5g(86%)の表題の化合物を得た。m.p. 93〜5℃、(M+H)+=234.4。
手順6:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−エン−2カルボキシレート
密封乾燥させたrib.フラスコを窒素でフラッシュし、4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルバルデヒド0.6g(2.57mmol、1eq)、無水THF(15mL)、無水ACN(15mL)、無水MgBr2 0.520g(2.8mmol、1.1eqs)を添加して、この反応混合物を室温にて30分間攪拌した。この反応混合物に2.5mL(14mmol、5.4eqs)の無水トリエチルアミン、10mLの無水THFを添加し、−20℃にて冷却し、0.95g(2.5mmol、1eq)のブロモペナムを添加した。この反応混合物を−20℃にて6時間攪拌した。同じ温度で、3mL(3mmol、1.15eqs)の無水酢酸を添加し、反応混合物を15分間攪拌して、0℃を12時間保ち、蒸発させて乾燥させ、残留物を酢酸エチル5×80mLで抽出した。有機溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラム(溶媒ヘキサン:酢酸エチル4:1)で精製し、黄色がかった結晶として0.880g(52%)の表題の化合物を得た。mp 141〜3℃、(M+H)+=661.6。
密封乾燥させたrib.フラスコを窒素でフラッシュし、4H−チエノ[2’3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−カルバルデヒド0.6g(2.57mmol、1eq)、無水THF(15mL)、無水ACN(15mL)、無水MgBr2 0.520g(2.8mmol、1.1eqs)を添加して、この反応混合物を室温にて30分間攪拌した。この反応混合物に2.5mL(14mmol、5.4eqs)の無水トリエチルアミン、10mLの無水THFを添加し、−20℃にて冷却し、0.95g(2.5mmol、1eq)のブロモペナムを添加した。この反応混合物を−20℃にて6時間攪拌した。同じ温度で、3mL(3mmol、1.15eqs)の無水酢酸を添加し、反応混合物を15分間攪拌して、0℃を12時間保ち、蒸発させて乾燥させ、残留物を酢酸エチル5×80mLで抽出した。有機溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラム(溶媒ヘキサン:酢酸エチル4:1)で精製し、黄色がかった結晶として0.880g(52%)の表題の化合物を得た。mp 141〜3℃、(M+H)+=661.6。
手順7:(5R,6Z)−7−オキソ−6−(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸(ナトリウム塩)
THF40mL中の4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−エン−2カルボキシレート0.8g(1.21mmol、1eq)の溶液及びリン酸緩衝液40mL(pH=6.36)を40psiの圧力で3時間、Pd/C10%触媒0.4gの存在下で水素化した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾過物のpHを8.0に調節し、真空下で濃縮し、残留物を逆相カラム(アンバーライト)で溶媒として5〜10%ACN/水混合物を使用して精製して、赤みのある結晶として0.103g(21%)の表題の化合物を得た。mp 362.4℃、(M+H)+=409.5。
1H−NMR (DMSO−d6) δ4.12 (s, 2H), 6.49 (s, 1H), 6.53(s, 1H); 7.22 (d, 1H); 7.34 (s, 1H); 7.41 (s, 1H), 7.76 (t, 1H); 8.28 (d, 1H)。
THF40mL中の4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3b]ピリジン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−エン−2カルボキシレート0.8g(1.21mmol、1eq)の溶液及びリン酸緩衝液40mL(pH=6.36)を40psiの圧力で3時間、Pd/C10%触媒0.4gの存在下で水素化した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾過物のpHを8.0に調節し、真空下で濃縮し、残留物を逆相カラム(アンバーライト)で溶媒として5〜10%ACN/水混合物を使用して精製して、赤みのある結晶として0.103g(21%)の表題の化合物を得た。mp 362.4℃、(M+H)+=409.5。
1H−NMR (DMSO−d6) δ4.12 (s, 2H), 6.49 (s, 1H), 6.53(s, 1H); 7.22 (d, 1H); 7.34 (s, 1H); 7.41 (s, 1H), 7.76 (t, 1H); 8.28 (d, 1H)。
(実施例22)
(5R,6Z)−6−[(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−[(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:(8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−メタノールの調製
丸底フラスコに、2−アセチルシクロペンタノン3.78g、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾロ−3−イル)−メタノール3.52g及び2−メトキシエタノール50mLを入れた。混合物は18時間還流した。その後、混合物を−50〜−60℃まで冷却して、5mLに濃縮した。次に、50mLのエチルエステルを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物2.0gを得た。この化合物を直接次の手順に使用した。MS:205.2(M+H)。
1H−NMR (DMSO) δ5.55 (t, 1H, OH, J=6.2Hz), 4.63 (d, 2H, J=6.2Hz), 3.28 (m, 2H), 3.02 (t, 2H, CH2, J=6.8Hz), 2.51 (s, 3H, CH3), 2.27 (m, 2H, CH2)。
丸底フラスコに、2−アセチルシクロペンタノン3.78g、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾロ−3−イル)−メタノール3.52g及び2−メトキシエタノール50mLを入れた。混合物は18時間還流した。その後、混合物を−50〜−60℃まで冷却して、5mLに濃縮した。次に、50mLのエチルエステルを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物2.0gを得た。この化合物を直接次の手順に使用した。MS:205.2(M+H)。
1H−NMR (DMSO) δ5.55 (t, 1H, OH, J=6.2Hz), 4.63 (d, 2H, J=6.2Hz), 3.28 (m, 2H), 3.02 (t, 2H, CH2, J=6.8Hz), 2.51 (s, 3H, CH3), 2.27 (m, 2H, CH2)。
手順2:8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルバルデヒドの調製
丸底フラスコに、DMSO 0.17mL及びジクロロメタン1mLを入れた。この化合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル0.1mL及びジクロロメタン2mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン2mL中の(8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−メタノールを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物0.153g(89%)を得た。MS:203.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.24 (s, 1H), 3.49 (m, 2H), 3.15 (m, 2H), 2.67 (s, 3H, CH3), 2.44 (m, 2H, CH2)。
丸底フラスコに、DMSO 0.17mL及びジクロロメタン1mLを入れた。この化合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル0.1mL及びジクロロメタン2mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン2mL中の(8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−メタノールを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物0.153g(89%)を得た。MS:203.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.24 (s, 1H), 3.49 (m, 2H), 3.15 (m, 2H), 2.67 (s, 3H, CH3), 2.44 (m, 2H, CH2)。
手順3:4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルバルデヒド(153mg、0.75mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(385mg、1mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:200mg、42%;(M+H) 631。
室温のアルゴン雰囲気下で、8−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルバルデヒド(153mg、0.75mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(385mg、1mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:200mg、42%;(M+H) 631。
手順4:(5R,6Z)−6−[(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(200mg、0.31mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、13%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.80 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 3.24 (m, 2H), 2.96 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.25 (m, 2H)。
4−ニトロベンジル−(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(200mg、0.31mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、13%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 378。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.80 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 3.24 (m, 2H), 2.96 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.25 (m, 2H)。
(実施例23)
(5R,6Z)−6−{[7−(エトキシカルボニル−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−{[7−(エトキシカルボニル−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステルの調製
丸底フラスコに4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル8.56g及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール10.3mLを入れ、その混合物を90℃にて2時間還流した。その後、水75mL中に注ぎ入れ、ジクロロメタン2×250mLで抽出した。回収した有機層を塩水50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、3−ジメチルアミノメチレン−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル28gを得た。この材料(12.8g)を、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール3.42g及び2−メトキシエタノール100mLと共に丸底フラスコに入れた。この混合物を18時間還流した。次に23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物1.5gを得た。MS:278.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ8.60 (s, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.78 (s, 2H, CH2), 4.22 (q, 2H, J=4.8Hz), 3.75 (t, 2H, CH2, J=4Hz), 3.51 (t, 2H, J=4Hz), 1.32 (m, 3H, CH3, J=4.8Hz)。
丸底フラスコに4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル8.56g及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール10.3mLを入れ、その混合物を90℃にて2時間還流した。その後、水75mL中に注ぎ入れ、ジクロロメタン2×250mLで抽出した。回収した有機層を塩水50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、3−ジメチルアミノメチレン−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル28gを得た。この材料(12.8g)を、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール3.42g及び2−メトキシエタノール100mLと共に丸底フラスコに入れた。この混合物を18時間還流した。次に23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物1.5gを得た。MS:278.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ8.60 (s, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.78 (s, 2H, CH2), 4.22 (q, 2H, J=4.8Hz), 3.75 (t, 2H, CH2, J=4Hz), 3.51 (t, 2H, J=4Hz), 1.32 (m, 3H, CH3, J=4.8Hz)。
手順2:2−ホルミル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステルの調製
実施例22(手順2)に記載の手順により、2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(831mg、3mmol)を、2−ホルミル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(690mg、収率89%)に変換した。
MS: 276.1 (M+H). 1H−NMR (CDCl3) δ10.24 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.23 (q, 2H, CH2, J=7.2Hz), 4.13 (t, 2H, CH2, J=7.2Hz), 3.39 (t, 2H, CH2, J=5.7Hz), 1.34 (t, 3H, CH3, J=7.2Hz)。
実施例22(手順2)に記載の手順により、2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(831mg、3mmol)を、2−ホルミル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(690mg、収率89%)に変換した。
MS: 276.1 (M+H). 1H−NMR (CDCl3) δ10.24 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.23 (q, 2H, CH2, J=7.2Hz), 4.13 (t, 2H, CH2, J=7.2Hz), 3.39 (t, 2H, CH2, J=5.7Hz), 1.34 (t, 3H, CH3, J=7.2Hz)。
手順3:エチル2−[(アセチルオキシ)((5R)−6−ブロモ−2−{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−8,9−ジヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−カルボキシレート
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(550mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:220mg、15%;(M+H) 703。
室温のアルゴン雰囲気下で、2−ホルミル−8,9−ジヒドロ−6H−1,3,4,7,9b−ペンタアザ−シクロペンタ[a]ナフタレン−7−カルボン酸エチルエステル(550mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:220mg、15%;(M+H) 703。
手順4:(5R,6Z)−6−{[7−(エトキシカルボニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
エチル2−[(アセチルオキシ)((5R)−6−ブロモ−2−{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−8,9−ジヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−カルボキシレート(220mg、0.28mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、2%;黄色の結晶;mp >250℃(Dec);(M+H+Na) 449。
1H−NMR (DMSO−d6) δ8.61 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.74 (m, 2H, CH2), 4.13 (q, 2H, J=5.4Hz), 3.84 (s, m, 2H, CH2), 1.22 (t, 3H, CH3, J=5.7Hz)。
エチル2−[(アセチルオキシ)((5R)−6−ブロモ−2−{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−8,9−ジヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−カルボキシレート(220mg、0.28mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、2%;黄色の結晶;mp >250℃(Dec);(M+H+Na) 449。
1H−NMR (DMSO−d6) δ8.61 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.74 (m, 2H, CH2), 4.13 (q, 2H, J=5.4Hz), 3.84 (s, m, 2H, CH2), 1.22 (t, 3H, CH3, J=5.7Hz)。
(実施例24)
(5R,6Z)−6−(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−7−エチレンケタールの調製
丸底フラスコに1,4−シクロヘキサジオンモノエチレンケタール15.6g及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール11.9gを入れ、その混合物を90℃にて2時間還流した。その後、水75mL中に注ぎ入れ、ジクロロメタン2×250mLで抽出した。回収した有機層を塩水50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、3−ジメチルアミノメチレン−4−オキソ−シクロヘキサン28gを得た。この粗産物を(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール11.9g及び2−メトキシエタノール100mLと共に丸底フラスコに入れた。この混合物を18時間還流した。次に23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物2.0g(収率8%)を得た。MS:263(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ8.51 (s, 1H), 5.17 (s, 2H, CH2), 4.08 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.42 (t, 2H, CH2, J=5.1Hz), 3.07 (s, 2H, CH2), 2.15 (t, 3H, CH3, J=5.1Hz)。
丸底フラスコに1,4−シクロヘキサジオンモノエチレンケタール15.6g及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール11.9gを入れ、その混合物を90℃にて2時間還流した。その後、水75mL中に注ぎ入れ、ジクロロメタン2×250mLで抽出した。回収した有機層を塩水50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、3−ジメチルアミノメチレン−4−オキソ−シクロヘキサン28gを得た。この粗産物を(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール11.9g及び2−メトキシエタノール100mLと共に丸底フラスコに入れた。この混合物を18時間還流した。次に23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物2.0g(収率8%)を得た。MS:263(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ8.51 (s, 1H), 5.17 (s, 2H, CH2), 4.08 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.42 (t, 2H, CH2, J=5.1Hz), 3.07 (s, 2H, CH2), 2.15 (t, 3H, CH3, J=5.1Hz)。
手順2:7−エチレンケタール−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒドの調製
丸底フラスコに、dmso 5mL及びジクロロメタン5mLを入れた。この混合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル1mL及びジクロロメタン5mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン20mL中の2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−7−エチレンケタールを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物910mg(70%)を得た。Ms:261(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.26 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 4.08 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.49 (t, 2H, J=6.9Hz), 3.11 (s, 2H), 2.18 (t, 3H, CH3, J=6.9Hz), 2.44 (m, 2H, CH2)。
丸底フラスコに、dmso 5mL及びジクロロメタン5mLを入れた。この混合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル1mL及びジクロロメタン5mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン20mL中の2−ヒドロキシメチル−8,9−ジヒドロ−6H−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−7−エチレンケタールを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物910mg(70%)を得た。Ms:261(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.26 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 4.08 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.49 (t, 2H, J=6.9Hz), 3.11 (s, 2H), 2.18 (t, 3H, CH3, J=6.9Hz), 2.44 (m, 2H, CH2)。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、7−エチレンケタール−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒド(780mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.15g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:300mg、15%;(M+H) 688.8。
室温のアルゴン雰囲気下で、7−エチレンケタール−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒド(780mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.15g、3mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:300mg、15%;(M+H) 688.8。
手順4:(5R,6Z)−6−(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(300mg、0.43mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、9%;黄色の結晶;mp >250℃(Dec);(M+H+Na) 435.9。
1H−NMR (DMSO−d6) δ8.50 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 4.05 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.28 (m, 2H), 3.07 (s, 2H), 2.13 (t, 3H, CH3, J=4.8Hz)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(300mg、0.43mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:15mg、9%;黄色の結晶;mp >250℃(Dec);(M+H+Na) 435.9。
1H−NMR (DMSO−d6) δ8.50 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 4.05 (s, 4H, OCH2CH2O), 3.28 (m, 2H), 3.07 (s, 2H), 2.13 (t, 3H, CH3, J=4.8Hz)。
(実施例25)
(5R,6Z)−6−(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)−メタノールの調製
丸底フラスコに2−アセチルシクロヘキサノン4.2g、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール3.52g及び2−メトキシエタノール50mLを入れた。この混合物を18時間還流した。その後、23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物3.32g(収率49%)を得た。この化合物を直接次の手順で使用した。MS:219.2(M+H)。
1H−NMR (DMSO) δ5.49 (t, 1H, OH, J=6Hz), 4.61 (d, 2H, J=6Hz), 3.24 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.52(s, 2H), 1.84 (m, 4H)。
丸底フラスコに2−アセチルシクロヘキサノン4.2g、(5−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−メタノール3.52g及び2−メトキシエタノール50mLを入れた。この混合物を18時間還流した。その後、23℃まで冷却し、5mLまで濃縮した。次にエチルエーテル50mLを添加し、沈殿物を濾過して真空乾燥させ、産物3.32g(収率49%)を得た。この化合物を直接次の手順で使用した。MS:219.2(M+H)。
1H−NMR (DMSO) δ5.49 (t, 1H, OH, J=6Hz), 4.61 (d, 2H, J=6Hz), 3.24 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.52(s, 2H), 1.84 (m, 4H)。
手順2:5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒドの調製
丸底フラスコに、DMSO 1mL及びジクロロメタン5mLを入れた。この混合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル1mL及びジクロロメタン2mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン2mL中の(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)−メタノール0.218gを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物0.216g(99%)を得た。MS:217.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.20 (s, 1H), 3.23 (m, 2H), 2.78 (m, 2H), 2.63 (s, 3H, CH3), 2.00 (m, 4H)。
丸底フラスコに、DMSO 1mL及びジクロロメタン5mLを入れた。この混合物を−50〜−60℃まで冷却した。次に、塩化オキサリル1mL及びジクロロメタン2mLの混合物をフラスコに一度に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン2mL中の(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)−メタノール0.218gを2分以内に添加した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し、トリエチルアミン0.7mLを添加した。更に5分後、この反応培地を23℃まで温め、水20mLとジクロロメタン200mLの混合物を添加した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾過物を濃縮して、産物0.216g(99%)を得た。MS:217.1(M+H)。
1H−NMR (CDCl3) δ10.20 (s, 1H), 3.23 (m, 2H), 2.78 (m, 2H), 2.63 (s, 3H, CH3), 2.00 (m, 4H)。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒド(432mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:600mg、47%;(M+H) 644.7。
室温のアルゴン雰囲気下で、5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−カルバルデヒド(432mg、2mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(1.2g、3.0mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:600mg、47%;(M+H) 644.7。
手順4:(5R,6Z)−6−[(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(600mg、0.93mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:37mg、11%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 392。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.90 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.28 (s, 1H), 2.98 (m, 2H), 2.77 (m, 2H), 2.55 (m, 3H), 1.78 (m, 4H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(600mg、0.93mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(20mL)及びリン酸緩衝液(pH6.5)(20mL)中に溶解し、Pd/C(10%)(200mg)を使用して40psiの圧力で水素化した。最後に、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1N NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過して乾燥させた。収率:37mg、11%;黄色の結晶;mp 250℃(Dec);(M+H+Na) 392。
1H−NMR (DMSO−d6) δ6.90 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.28 (s, 1H), 2.98 (m, 2H), 2.77 (m, 2H), 2.55 (m, 3H), 1.78 (m, 4H)。
(実施例26)
(5R,6Z)−6−[(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−[(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:4−メトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミンの調製
(SM: Ross, L. O.; Goodman, L.,; Baker, B.R.J.Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.3gを、キシレン200mL及び絶対メタノール30mLに溶解した。次に、ナトリウムメトキシド5.4gを添加し、その混合物を3時間還流した。次に、溶媒を真空下で除去し、水100mLを残留物に添加した。濾過してケーキを水(50mL)で洗浄した。この固形物を更に数時間吸引して乾燥させた。所望の産物の重量は4.8gであった(収率98%)。Mp: 133.8〜134.9℃、MS:166.2.0 (M+H)。
(SM: Ross, L. O.; Goodman, L.,; Baker, B.R.J.Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン5.3gを、キシレン200mL及び絶対メタノール30mLに溶解した。次に、ナトリウムメトキシド5.4gを添加し、その混合物を3時間還流した。次に、溶媒を真空下で除去し、水100mLを残留物に添加した。濾過してケーキを水(50mL)で洗浄した。この固形物を更に数時間吸引して乾燥させた。所望の産物の重量は4.8gであった(収率98%)。Mp: 133.8〜134.9℃、MS:166.2.0 (M+H)。
手順2:5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステルの調製
4−エトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン4.8g(29mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。ブロモピルベート(5.4mL)を5分以内に滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。その後、濾過してエーテルで洗浄し、固形物8.7gを得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mL及び飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物5.3g(収率70%)を得た。
4−エトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン4.8g(29mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。ブロモピルベート(5.4mL)を5分以内に滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。その後、濾過してエーテルで洗浄し、固形物8.7gを得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mL及び飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物5.3g(収率70%)を得た。
MP:105〜106℃、(M+H) 262。
手順3:5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒドの調製
5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル5.2g(19.8mmol)をジクロロメタン40mL中に溶解し、−78℃まで冷却した。次にDIBAL(1M、30mL、1.5eq)を5分以内に添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド1.1g(68%)を得た。MP:235.2〜236.3℃。MS:218.1(M+H)。
5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル5.2g(19.8mmol)をジクロロメタン40mL中に溶解し、−78℃まで冷却した。次にDIBAL(1M、30mL、1.5eq)を5分以内に添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド1.1g(68%)を得た。MP:235.2〜236.3℃。MS:218.1(M+H)。
手順4:6−[アセトキシ−(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(660mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.155g、1eq.)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.8gの産物を得た(収率93%)。MP:118.7〜119.1℃;MS:645.9 (M+H)。
5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(660mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.155g、1eq.)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.8gの産物を得た(収率93%)。MP:118.7〜119.1℃;MS:645.9 (M+H)。
手順5:6−(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
6−[アセトキシ−(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(966mg、1.4mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR: (300 MHz, D2O) δ10.12 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 6.19 (s, 3H), 5.36 (m, 2H), 5.05 (m, 2H), 4.43 (m, 2H).; MS: 371.2 (M+H)。
6−[アセトキシ−(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(966mg、1.4mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR: (300 MHz, D2O) δ10.12 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 6.19 (s, 3H), 5.36 (m, 2H), 5.05 (m, 2H), 4.43 (m, 2H).; MS: 371.2 (M+H)。
(実施例27)
(5R,6Z)−6−({5−[2−(ベンジルオキシ)エトキシ]7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}メチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−({5−[2−(ベンジルオキシ)エトキシ]7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}メチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:4−ベンジルオキシエトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミンの調製
(SM: Ross, L. O.; Goodman, L.,; Baker, B.R.J.Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
THF中のNaH(60%、552mg)の攪拌懸濁液に、2−ベンジルオキシエタノール(3.38g、20mmol)を室温にて緩徐に添加した。添加後、4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン3.28g(19.4mmol)をTHF200mL中に溶解して、それを添加し、この混合物を3時間還流した。次に真空下で溶媒を除去し、水100mLを残留物に添加した。この産物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。融点の低い固形物;収率:4.2g(73%);(M+H) 286.1。
(SM: Ross, L. O.; Goodman, L.,; Baker, B.R.J.Am. Chem. Soc. 1959, 81, 3108)
THF中のNaH(60%、552mg)の攪拌懸濁液に、2−ベンジルオキシエタノール(3.38g、20mmol)を室温にて緩徐に添加した。添加後、4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン3.28g(19.4mmol)をTHF200mL中に溶解して、それを添加し、この混合物を3時間還流した。次に真空下で溶媒を除去し、水100mLを残留物に添加した。この産物をクロロホルムで抽出し、水でよく洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。これを濾過して濃縮した。融点の低い固形物;収率:4.2g(73%);(M+H) 286.1。
手順2:5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステルの調製
4−ベンジルオキシエトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン6.0g(21mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。ブロモピルベート(8mL)を5分以内に滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。その後、濾過してエーテルで洗浄し、固形物を得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mL及び飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物5.36g(収率67%)を得た。
4−ベンジルオキシエトキシ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタピリミジン−2−イルアミン6.0g(21mmol)を、乾燥THF100mLに溶解した。ブロモピルベート(8mL)を5分以内に滴下した。この混合物を23℃にて1時間攪拌した。その後、濾過してエーテルで洗浄し、固形物を得た。この固形物をエタノール50mLに溶解し、2時間還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム350mL及び飽和重炭酸ナトリウム200mLに分割した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物5.36g(収率67%)を得た。
(M+H) 382.1。
手順3:5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒドの調製
5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル3.81g(10mmol)をジクロロメタン40mL中に溶解し、−78℃まで冷却した。次にDIBAL(1M、30mL、1.5eq)を5分以内に添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド2.25g(67%)を得た。MS:338(M+H)。
5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルボン酸エチルエステル3.81g(10mmol)をジクロロメタン40mL中に溶解し、−78℃まで冷却した。次にDIBAL(1M、30mL、1.5eq)を5分以内に添加した。この反応培地をエタノール2mLで急冷し、ジクロロメタン350mL及び1N 水酸化ナトリウム100mLに分割した。水層を別のクロロホルム150mLで洗浄し、回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、対応するアルコールを得た。このアルコールをジクロロメタン150mLに溶解し、二酸化マンガン10gを添加した。この混合物を23℃にて2時間攪拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮して所望のアルデヒド2.25g(67%)を得た。MS:338(M+H)。
手順4:6−[アセトキシ−(5−[2−(ベンジルオキシ)メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(676mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.05gの産物を得た(収率68%);MS:765.8 (M+H)。
5−ベンジルオキシエトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−カルバルデヒド(676mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.05gの産物を得た(収率68%);MS:765.8 (M+H)。
手順5:(5R,6Z)−6−({5−[2−(ベンジルオキシ)エトキシ]−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}メチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
6−[アセトキシ−(5−[2−(ベンジルオキシ)メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(966mg、1.2mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR (DMSO): δ 7.66 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.08 (m, 5H), 6.87 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.37 (m, 2H), 4.29 (m, 2H, CH2), 3.65 (m, 2H, CH2), 2.73 (m, 2H, CH2), 2.46 (m, 2H, CH2), 2.02 (m, 2H, CH2)。MS: 491.1 (M+H)。
6−[アセトキシ−(5−[2−(ベンジルオキシ)メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(966mg、1.2mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物100mgを回収した。MP:>250℃。
H−NMR (DMSO): δ 7.66 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.08 (m, 5H), 6.87 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.37 (m, 2H), 4.29 (m, 2H, CH2), 3.65 (m, 2H, CH2), 2.73 (m, 2H, CH2), 2.46 (m, 2H, CH2), 2.02 (m, 2H, CH2)。MS: 491.1 (M+H)。
(実施例28)
(5R,6Z)−6−(2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−(2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−イル)−メタノールの調製
丸底フラスコに、2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル2.83g、ジブロモエタン2.55g、DMF50mL及びエタノール50mLを添加した。この混合物を10時間還流した。次に回転蒸発器で濃縮して乾燥させた。この固形物をTHF100mLに溶解し、1M LiAIH4(THF中)20mLを5分以内に注入した。この反応培地を室温にて1時間攪拌した。エタノールを添加し(約10mL)、次に2N HCl 50mLを添加した。10N水酸化ナトリウムで水層のpHを14に調節した。水層を酢酸エチル2×500mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濃縮して、産物2.04g(60%)を得た。MS: 207.0 (M+H)。
H−NMR (DMSO): δ 7.34 (m, 2H), 7.08 (m, 1H), 5.15 (m, 1H, OH), 4.53 (m, 2H, CH2), 4.34 (m, 2H, CH2), 4.00 (m, 2H, CH2)。
丸底フラスコに、2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル2.83g、ジブロモエタン2.55g、DMF50mL及びエタノール50mLを添加した。この混合物を10時間還流した。次に回転蒸発器で濃縮して乾燥させた。この固形物をTHF100mLに溶解し、1M LiAIH4(THF中)20mLを5分以内に注入した。この反応培地を室温にて1時間攪拌した。エタノールを添加し(約10mL)、次に2N HCl 50mLを添加した。10N水酸化ナトリウムで水層のpHを14に調節した。水層を酢酸エチル2×500mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濃縮して、産物2.04g(60%)を得た。MS: 207.0 (M+H)。
H−NMR (DMSO): δ 7.34 (m, 2H), 7.08 (m, 1H), 5.15 (m, 1H, OH), 4.53 (m, 2H, CH2), 4.34 (m, 2H, CH2), 4.00 (m, 2H, CH2)。
手順2:2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−カルバルデヒドの調製
予め冷却(−50〜−60℃)した1.7mLのDMSO及び5mLのジクロロメタンの混合物に、塩化オキサリル1mLのジクロロメタン溶液20mLを5分以内に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン20mLとTHF20mLの混合物中の2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−イル)−メタノール1.9gを2分以内に注入した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し続けた。次にトリエチルアミン7mLを一度に注入し、更に5分後、冷却槽を除去し、反応物を自然に室温まで温めた。水(100mL)を添加し、反応培地を酢酸エチル2×200mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物1.2g(64%)を得た。
H−NMR (CDCl3): δ 9.98 (m, 1H), 7.67 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 4.3 (m, 2H), 3.99 (m, 2H, CH2)。
予め冷却(−50〜−60℃)した1.7mLのDMSO及び5mLのジクロロメタンの混合物に、塩化オキサリル1mLのジクロロメタン溶液20mLを5分以内に注入した。この混合物を同温度で更に5分間攪拌した。次に、ジクロロメタン20mLとTHF20mLの混合物中の2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−イル)−メタノール1.9gを2分以内に注入した。この混合物を−50〜−60℃にて15分間攪拌し続けた。次にトリエチルアミン7mLを一度に注入し、更に5分後、冷却槽を除去し、反応物を自然に室温まで温めた。水(100mL)を添加し、反応培地を酢酸エチル2×200mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して、産物1.2g(64%)を得た。
H−NMR (CDCl3): δ 9.98 (m, 1H), 7.67 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 4.3 (m, 2H), 3.99 (m, 2H, CH2)。
手順3:6−[アセトキシ−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステルの調製
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−カルバルデヒド(610mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、690mgの産物を得た(収率54%);MS:630.8 (M+H)。
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−7−カルバルデヒド(610mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、690mgの産物を得た(収率54%);MS:630.8 (M+H)。
手順4:(5R,6Z)−6−(2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
6−[アセトキシ−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(690mg、1.1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物32mgを回収した(収率3%)。MP:>250℃。
H−NMR (CDCl3): δ 7.08 (m, 6H), 7.36 (s, 1H), 4.05 (m, 2H), 3.90 (b, 1H); MS: 358.3 (M+H)。
6−[アセトキシ−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)−メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(690mg、1.1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物32mgを回収した(収率3%)。MP:>250℃。
H−NMR (CDCl3): δ 7.08 (m, 6H), 7.36 (s, 1H), 4.05 (m, 2H), 3.90 (b, 1H); MS: 358.3 (M+H)。
(実施例29)
(5R,6Z)−6−(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:(3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−イル)−メタノールの調製
丸底フラスコに、2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル4.06g、1,3−ジブロモプロパン4.04g、DMF50mL及びエタノール50mLを添加した。この混合物を10時間還流した。次に回転蒸発器で濃縮して乾燥させた。この固形物をTHF100mLに溶解し、1M LiAIH4(THF中)20mLを5分以内に注入した。この反応培地を室温にて1時間攪拌した。エタノールを添加し(約10mL)、次に2N HCl 50mLを添加した。10N水酸化ナトリウムで水層のpHを14に調節した。水層を酢酸エチル2×500mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濃縮して、産物3g(68%)を得た。
NMR (DMSO) δ7.91 (m, 3H), 4.13 (m, 2H), 3.93 (s, 1H), 3.23 (m, 2H, CH2), 2.48 (m, 2H, CH2)。MS: 221.0 (M+H)。
丸底フラスコに、2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル4.06g、1,3−ジブロモプロパン4.04g、DMF50mL及びエタノール50mLを添加した。この混合物を10時間還流した。次に回転蒸発器で濃縮して乾燥させた。この固形物をTHF100mLに溶解し、1M LiAIH4(THF中)20mLを5分以内に注入した。この反応培地を室温にて1時間攪拌した。エタノールを添加し(約10mL)、次に2N HCl 50mLを添加した。10N水酸化ナトリウムで水層のpHを14に調節した。水層を酢酸エチル2×500mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濃縮して、産物3g(68%)を得た。
NMR (DMSO) δ7.91 (m, 3H), 4.13 (m, 2H), 3.93 (s, 1H), 3.23 (m, 2H, CH2), 2.48 (m, 2H, CH2)。MS: 221.0 (M+H)。
手順2:3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−カルバルデヒドの調製
丸底フラスコに、(3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−イル)−メタノール1.1g、二酸化マンガン6g及びクロロホルム250mLを添加した。この混合物を室温にて1時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。これにより産物0.67g(61%)が得られた。MS: 219.0 (M+H)。
H−NMR (CDCl3) δ10.04 (s, 1H), 7.67 (m, 3H), 4.25 (m, 2H), 3.27 (m, 2H), 2.50 (m, 2H)。
丸底フラスコに、(3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−イル)−メタノール1.1g、二酸化マンガン6g及びクロロホルム250mLを添加した。この混合物を室温にて1時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。これにより産物0.67g(61%)が得られた。MS: 219.0 (M+H)。
H−NMR (CDCl3) δ10.04 (s, 1H), 7.67 (m, 3H), 4.25 (m, 2H), 3.27 (m, 2H), 2.50 (m, 2H)。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−カルバルデヒド(660mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.15g、3mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、690mgの産物を得た(収率36%);MS:644.9 (M+H)。
3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−カルバルデヒド(660mg、3mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.15g、3mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、690mgの産物を得た(収率36%);MS:644.9 (M+H)。
手順4:(5R,6Z)−6−(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(700mg、1.1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物75mgを回収した(収率18%)。MP:>250℃。
H−NMR (D2O) δ7.08 (m, 6H), 3.70 (m, 2H), 4.05 (m, 2H), 3.13 (m, 2H), 2.22 (m, 2H); MS: 372.1 (M+H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(700mg、1.1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物75mgを回収した(収率18%)。MP:>250℃。
H−NMR (D2O) δ7.08 (m, 6H), 3.70 (m, 2H), 4.05 (m, 2H), 3.13 (m, 2H), 2.22 (m, 2H); MS: 372.1 (M+H)。
(実施例30)
(5R,6Z)−7−オキソ−6−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−7−オキソ−6−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボン酸メチルエステルの調製
丸底フラスコに2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル3.3g、α−ブロモジエチルアセタール4.5mL及びDMF 50mLを入れた。この混合物を10時間還流した。次にこれを10%飽和重炭酸ナトリウム(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル2×100mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して乾燥させ、10〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.16gの粗産物を得た(収率32%)。MS: 233.1(M+H)。
H−NMR(DMSO):δ7.78(m,5H), 2.04 (s, 3H, CH3)。
丸底フラスコに2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル3.3g、α−ブロモジエチルアセタール4.5mL及びDMF 50mLを入れた。この混合物を10時間還流した。次にこれを10%飽和重炭酸ナトリウム(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル2×100mLで抽出した。回収した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濃縮して乾燥させ、10〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、1.16gの粗産物を得た(収率32%)。MS: 233.1(M+H)。
H−NMR(DMSO):δ7.78(m,5H), 2.04 (s, 3H, CH3)。
手順2:ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルバルデヒドの調製
丸底フラスコに、(3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−イル)−メタノール1.16g、二酸化マンガン25g及びクロロホルム250mLを添加した。この混合物を室温にて1時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。これにより産物0.42g(42%)が得られた。MS: 203.0(M+H)。
H−NMR(CDCI3):δ10.10(ss,1H), 8.24 (ss, 1H), 7.85 (m,3H), 6.96 (m,1H)。
丸底フラスコに、(3,4−ジヒドロ−2H−1−チア−4a,9−ジアザ−フルオレン−6−イル)−メタノール1.16g、二酸化マンガン25g及びクロロホルム250mLを添加した。この混合物を室温にて1時間攪拌し、セライトパッドで濾過した。これにより産物0.42g(42%)が得られた。MS: 203.0(M+H)。
H−NMR(CDCI3):δ10.10(ss,1H), 8.24 (ss, 1H), 7.85 (m,3H), 6.96 (m,1H)。
手順3:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルバルデヒド(404mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、630mgの産物を得た(収率50%);MS:631.9 (M+H)。
ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルバルデヒド(404mg、2mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、臭化マグネシウムエテレート1.03gを添加した。この混合物を23℃にて30分間攪拌した。次に、6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(770mg、2mmol)の乾燥THF溶液30mLを1分以内に注入し、反応混合物を−20℃まで冷却した。次に、トリエチルアミン(0.7mL、eq.)を注入し、この反応混合物を−20℃にて5時間攪拌した。次に無水酢酸(0.377mL、eq.)を注入し、この反応混合物を0℃にて18時間静置した。この反応培地を酢酸エチル400mLで希釈し、5%クエン酸100mL、飽和重炭酸ナトリウム100mL及び塩水100mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、630mgの産物を得た(収率50%);MS:631.9 (M+H)。
手順4:(5R,6Z)−7−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(630mg、1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物33mgを回収した(収率8%)。MP:>250℃。
H−NMR(D2O):δ6.89(m,8H), 5.22 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 4.81(s, 2H)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセトキシ)([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(630mg、1mmol)を、THF20mL及びpH6.5の水性リン酸緩衝液20mLに懸濁した。この混合物を2時間45psiの圧力で水素に曝露した。次に、これをセライトパッドで濾過し、真空下で濃縮して殆どのTHFを除去した。この溶液を0℃まで冷却し、1N水酸化ナトリウムでpH8まで塩基化した。次に、逆相HPLCで、水1L、次に5〜25%アセトニトリル及び水を使用して精製を行った。次に真空下で濃縮することによって水分を除去し、産物33mgを回収した(収率8%)。MP:>250℃。
H−NMR(D2O):δ6.89(m,8H), 5.22 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 4.81(s, 2H)。
MS: 378.1(M+H+Na)。
(実施例31)
(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:エチル−5−[(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの調製
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(7.0g、45mmol)及び炭酸カリウム24.9gの攪拌懸濁液に、3−ブロモ−テトラヒドロ−ピラン−4−オン8.0gを添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。白色の固形物として、所望の産物9.0g(78%)を得た。M.Pt. 121〜123℃;(M+H) 255。
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(7.0g、45mmol)及び炭酸カリウム24.9gの攪拌懸濁液に、3−ブロモ−テトラヒドロ−ピラン−4−オン8.0gを添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。白色の固形物として、所望の産物9.0g(78%)を得た。M.Pt. 121〜123℃;(M+H) 255。
手順2:エチル7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルボキシレートの調製
エチル−5−[(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(254mg、1mmol)及び酢酸7mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(192mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、白色の固形物として所望の産物120mg(51%)を得た。Mp: 116〜118℃;エレクトロスプレーMS m/z 237.0 (M+H)+。
エチル−5−[(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(254mg、1mmol)及び酢酸7mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(192mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、白色の固形物として所望の産物120mg(51%)を得た。Mp: 116〜118℃;エレクトロスプレーMS m/z 237.0 (M+H)+。
手順3:7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメタノールの調製
THF100mL中の7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルボキシレート(1.5g、6.3mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム1.05g及びメタノール1.54gを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物0.74g(60%)を得た。(M+H) 196。
THF100mL中の7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルボキシレート(1.5g、6.3mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム1.05g及びメタノール1.54gを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物0.74g(60%)を得た。(M+H) 196。
手順4:7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルバルデヒドの調製
CHCl3 60mL中の7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメタノール(1.0g、5.1mmol)の攪拌溶液に、MnO2 8gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の油を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物0.79gを得た(80%);(M+H) 193。
CHCl3 60mL中の7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメタノール(1.0g、5.1mmol)の攪拌溶液に、MnO2 8gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の油を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物0.79gを得た(80%);(M+H) 193。
手順5:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルバルデヒド(600mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.35g、70%;(M+H) 619。
室温のアルゴン雰囲気下で、7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−カルバルデヒド(600mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.35g、70%;(M+H) 619。
手順6:(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩及び(5R,6E)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1.2g、1.9mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/Cを使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。この反応ではE異性体及びZ異性体の両方が形成され、分取HPLCで分離した。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(1.2g、1.9mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/Cを使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。この反応ではE異性体及びZ異性体の両方が形成され、分取HPLCで分離した。
(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩:収率:87mg、25%;黄色の固形物;(M+H+Na) 368.2。
H−NMR(D2O): 7.04(1H, s), 7.01(1H, s), 6.45(1H, s), 6.09(1H, s), 4.76(2H, m), 4.12(2H, m), 2.96(2H, m)。
H−NMR(D2O): 7.04(1H, s), 7.01(1H, s), 6.45(1H, s), 6.09(1H, s), 4.76(2H, m), 4.12(2H, m), 2.96(2H, m)。
(5R,6E)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩:収率75mg、21%;黄色の固形物;(M+H+Na) 368.2。
H−NMR(D2O): 7.08(1H, s), 6.81(1H, s), 6.71(1H, s), 6.40(1H, s), 4.68(2H, m), 4.03(2H, m), 2.87(2H, m)。
H−NMR(D2O): 7.08(1H, s), 6.81(1H, s), 6.71(1H, s), 6.40(1H, s), 4.68(2H, m), 4.03(2H, m), 2.87(2H, m)。
(実施例32)
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:エチル−5−[(2−オキソシクロヘキシル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの調製
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(6.25g、40mmol)及び炭酸カリウム22.1gの攪拌懸濁液に、2−クロロシクロヘキサノン6.35gを添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。産物を1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによってシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。白色の固形物として、所望の産物4.92g(49%)を得た。M.Pt. 122〜124℃;(M+H) 253。
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(6.25g、40mmol)及び炭酸カリウム22.1gの攪拌懸濁液に、2−クロロシクロヘキサノン6.35gを添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。産物を1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによってシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。白色の固形物として、所望の産物4.92g(49%)を得た。M.Pt. 122〜124℃;(M+H) 253。
手順2:エチル5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルボキシレートの調製
エチル−5−[(2−オキソシクロヘキシル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(127.6mg、0.5mmol)及び酢酸5mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(95mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、白色の固形物として所望の産物69.7mg(59%)を得た。Mp: 55−57℃;エレクトロスプレーMS m/z 235.0 (M+H)+。
エチル−5−[(2−オキソシクロヘキシル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(127.6mg、0.5mmol)及び酢酸5mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(95mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、白色の固形物として所望の産物69.7mg(59%)を得た。Mp: 55−57℃;エレクトロスプレーMS m/z 235.0 (M+H)+。
手順3:5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イルメタノールの調製
THF100mL中のエチル5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルボキシレート(3.84g、16.4mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム3.05g及びメタノール3mLを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物2.62g(83%)を得た。M.Pt.: 82〜84℃;(M+H) 193。
THF100mL中のエチル5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルボキシレート(3.84g、16.4mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム3.05g及びメタノール3mLを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物2.62g(83%)を得た。M.Pt.: 82〜84℃;(M+H) 193。
手順4:5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルバルデヒドの調製
CHCl3 60mL中の5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イルメタノール(2.30g、11.97mmol)の攪拌溶液に、MnO2 10gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の固形物を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物1.95gを得た(85.5%);(M+H) 191。
CHCl3 60mL中の5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イルメタノール(2.30g、11.97mmol)の攪拌溶液に、MnO2 10gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の固形物を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物1.95gを得た(85.5%);(M+H) 191。
手順5:4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルバルデヒド(589mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:792mg、42%;M.Pt.: 160〜162℃;(M+H) 618。
室温のアルゴン雰囲気下で、5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−カルバルデヒド(589mg、3.1mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:792mg、42%;M.Pt.: 160〜162℃;(M+H) 618。
手順6:(5R,6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(318mg、0.5mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/C(100mL)を使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。収率150mg(76%);黄色の固形物;(M+H+Na) 365.2。
H−NMR(D2O):δ6.92(1H, s), 6.91(1H, s), 6.32(1H, s), 5.85(1H, s), 2.59(4H, m),1.80(4H, m)。
4−ニトロベンジル(5R)−6−[(アセチルオキシ)(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンゾキサゾール−2−イル)メチル]−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボキシレート(318mg、0.5mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/C(100mL)を使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。収率150mg(76%);黄色の固形物;(M+H+Na) 365.2。
H−NMR(D2O):δ6.92(1H, s), 6.91(1H, s), 6.32(1H, s), 5.85(1H, s), 2.59(4H, m),1.80(4H, m)。
(実施例33)
(5R,6Z)−6−{[6−(エトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
(5R,6Z)−6−{[6−(エトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製。
手順1:エチル−3−{[3−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール−5−イル]オキシ}−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレートの調製
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(19.5g、127mmol)及び炭酸カリウム50.0gの攪拌懸濁液に、3−ブロモ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル(37.45g、149mmol)を添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。産物を1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによってシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。黄色の油として、所望の産物8.5g(19%)を得た。(M+H) 326。
アセトニトリル500mL中のエチル5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(19.5g、127mmol)及び炭酸カリウム50.0gの攪拌懸濁液に、3−ブロモ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル(37.45g、149mmol)を添加し、16時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した後、濾過して、得られた固形物をアセトニトリルで洗浄した。この濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。産物を1:1の酢酸エチル:ヘキサンで溶出することによってシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。黄色の油として、所望の産物8.5g(19%)を得た。(M+H) 326。
手順2:ジエチル7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2,6(5H)−ジカルボキシレートの調製
エチル−3−{[3−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール−5−イル]オキシ}−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(325mg、1mmol)及び酢酸5mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(95mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を1:1の酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、黄色の油として所望の産物175mg(57%)を得た。エレクトロスプレーMS m/z 308.0 (M+H)+。
エチル−3−{[3−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール−5−イル]オキシ}−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(325mg、1mmol)及び酢酸5mL及びトルエン(50mL)中のメタンスルホン酸(95mg)の混合物を、水を除去するためのディーン・スターク・トラップを使用して18時間還流した。この反応混合物を静置して室温まで冷却した。この反応混合物を濾過した。濾過物を油になるまで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び重炭酸水溶液に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。酢酸エチルを除去した後、残留物を1:1の酢酸エチル/ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、黄色の油として所望の産物175mg(57%)を得た。エレクトロスプレーMS m/z 308.0 (M+H)+。
手順3:エチル2−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレートの調製
THF40mL中のジエチル7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2,6(5H)−ジカルボキシレート(307mg、1mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム305mg及びメタノール1mLを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物172mg(65%)を得た。(M+H) 266。
THF40mL中のジエチル7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2,6(5H)−ジカルボキシレート(307mg、1mmol)の攪拌溶液に、水素化ホウ素リチウム305mg及びメタノール1mLを添加した。この溶液を40℃にて2.5時間加熱した。この反応物を1N HClで急冷し、pHを1.3に調節し、室温にて1時間攪拌した。この反応混合物のpHをK2CO3で8に調節した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、油になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで所望の産物172mg(65%)を得た。(M+H) 266。
手順4:エチル−2−ホルミル−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレートの調製
CHCl3 60mL中のエチル2−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(1.76g、6.6mmol)の攪拌溶液に、MnO2 10gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の固形物を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物1.43gを得た(82%);M.Pt.: 97−99℃;(M+H) 264。
CHCl3 60mL中のエチル2−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(1.76g、6.6mmol)の攪拌溶液に、MnO2 10gを添加した。窒素雰囲気下で、この懸濁液を1.5時間還流した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。この濾過物を濃縮して黄色の固形物を得た。この産物をクロマトグラフィーで精製した。産物1.43gを得た(82%);M.Pt.: 97−99℃;(M+H) 264。
手順5:エチル2−[(アセチルオキシ)(5R)−6−ブロモ−2−Z{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレートの調製
室温のアルゴン雰囲気下で、エチル−2−ホルミル−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(790mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.67g、81%;(M+H) 690。
室温のアルゴン雰囲気下で、エチル−2−ホルミル−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(790mg、3mmol)及び(5R,6S)−6−ブロモ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸4−ニトロ−ベンジルエステル(1.54g、4.6mmol)の乾燥THF溶液(20mL)を無水MgBr2:O(Et)2(2.21g、8.5mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に連続的に添加した。−20℃まで冷却した後、Et3N(2.0mL)を一度に添加した。反応容器をホイルで覆い、光を遮断した。反応混合物を−20℃にて2時間攪拌し、無水酢酸(1.04mL)で一度に処理した。この反応混合物を0℃まで温め、0℃にて15時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに入れ、そのカラムを酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出した。回収した分画を減圧下で濃縮し、ジアステレオマーの混合物を採取して次の手順で使用した。淡黄色の非晶質固体;収率:1.67g、81%;(M+H) 690。
手順6:(5R,6Z)−6−{[6−(エトキシカルボニル)5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]メチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩の調製
エチル2−[(アセチルオキシ)(5R)−6−ブロモ−2−Z{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(828mg、0.5mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/C(200mL)を使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。収率375mg(71%);黄色の固形物;(M+H+Na) 438.4。
H−NMR(D2O):δ 6.96(1H, s), 6.94(1H, s), 6.41(1H, s), 6.00(1H, s), 4.53(2H, m),4.13(2H, q), 3.78(2H, m), 2.78(2H, m), 1.21(3H, t)。
エチル2−[(アセチルオキシ)(5R)−6−ブロモ−2−Z{[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−6−イル)メチル]−7,8−ジヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−6(5H)−カルボキシレート(828mg、0.5mmol)を、THF(20mL)及びアセトニトリル(10mL)及び0.5M リン酸緩衝液(pH6.5、28mL)中に溶解し、10% Pd/C(200mL)を使用して40psiの圧力で水素化した。4時間後、反応混合物を濾過し、3℃まで冷却し、0.1M NaOHを添加してpHを8.5に調節した。濾過物を酢酸エチルで洗浄し、水層を分離した。水層を35℃の高真空下で濃縮し、黄色の沈殿物を得た。この産物をHP21樹脂逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。最初にカラムを脱イオン水(2L)で溶出し、最後に10%アセトニトリル:水で溶出した。産物を含有する分画を回収し、室温の減圧下で濃縮した。この黄色の固形物をアセトンで洗浄し、濾過した。収率375mg(71%);黄色の固形物;(M+H+Na) 438.4。
H−NMR(D2O):δ 6.96(1H, s), 6.94(1H, s), 6.41(1H, s), 6.00(1H, s), 4.53(2H, m),4.13(2H, q), 3.78(2H, m), 2.78(2H, m), 1.21(3H, t)。
(生物学的試験の手順に関する簡単な説明及び結果のテキスト要約)
抗細菌感受性試験。クラスD酵素を発現する耐性病原菌に対する抗生物質、この場合はピペラシリンのin vitroでの活性を、National Committee for Clinical Laboratory Standards (NCCLS)が推奨する微量液体希釈法で測定した(NCCLS. 2000. Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria That Grow Aerobically; Approved Standards: M7−A5, vol.19. National Committee for Clinical Laboratory Standards, Villanova, PA)。Mueller−Hinton IIブロス(MHBII)(BBL Cockeysville, MD)を試験手順で使用した。各ウェルに2倍連続希釈ピペラシリンと一定量(4μg/mL)のβラクタマーゼ阻害剤(最終濃度)の混合物50μLを入れたマイクロタイタープレートに、接種菌50μLを接種して、100μL中でしかるべき密度(105CFU/mL)に達するようにした。プレートを大気中で35℃にて18〜22時間培養した。全ての単離菌に対する最小阻止濃度(MIC50)を、裸眼で確認して微生物の増殖を完全に阻害することのできる抗菌剤の最低濃度とした。上述の手順で得られたMICデータを表1に記載する。対照のピペラシリンのMIC50値は、>64μg/mLである。OXA10及びPSE−2は何れもクラスDβラクタマーゼである(Bush, K., Jacoby, G.A., Medeiros, A.A. Antimicrob. Agents Chemoter., 1995, 39, 1211)。
抗細菌感受性試験。クラスD酵素を発現する耐性病原菌に対する抗生物質、この場合はピペラシリンのin vitroでの活性を、National Committee for Clinical Laboratory Standards (NCCLS)が推奨する微量液体希釈法で測定した(NCCLS. 2000. Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria That Grow Aerobically; Approved Standards: M7−A5, vol.19. National Committee for Clinical Laboratory Standards, Villanova, PA)。Mueller−Hinton IIブロス(MHBII)(BBL Cockeysville, MD)を試験手順で使用した。各ウェルに2倍連続希釈ピペラシリンと一定量(4μg/mL)のβラクタマーゼ阻害剤(最終濃度)の混合物50μLを入れたマイクロタイタープレートに、接種菌50μLを接種して、100μL中でしかるべき密度(105CFU/mL)に達するようにした。プレートを大気中で35℃にて18〜22時間培養した。全ての単離菌に対する最小阻止濃度(MIC50)を、裸眼で確認して微生物の増殖を完全に阻害することのできる抗菌剤の最低濃度とした。上述の手順で得られたMICデータを表1に記載する。対照のピペラシリンのMIC50値は、>64μg/mLである。OXA10及びPSE−2は何れもクラスDβラクタマーゼである(Bush, K., Jacoby, G.A., Medeiros, A.A. Antimicrob. Agents Chemoter., 1995, 39, 1211)。
Claims (23)
- 前記三環系ヘテロアリール基が以下の化学式1−A又は1−B:
Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6及びZ7は独立して、CR2、N、O、S又はN−R1であるが、但し、Z1〜Z7の1つは、分子の残りが結合する炭素原子であり;
R1は、H、場合により置換されるアルキル、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール又は単環式若しくは二環式飽和複素環、場合により置換されるシクロアルキル、場合により置換されるアルケニル、二重結合及び三重結合の何れもNに直接結合する炭素原子に存在しないという条件の下で場合により置換されるアルキニル、場合により置換されるペルフルオロアルキル、−S(O)p(式中pは2である)で場合により置換されるアルキル又はアリール、場合により置換される−C=Oヘテロアリール、場合により置換される−C=Oアリール、場合により置換される−C=Oアルキル、場合により置換される−C=Oシクロアルキル、場合により置換される−C=O単環式又は二環式飽和複素環、場合により置換されるC1−C6アルキルアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリール、場合により置換されるアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるヘテロアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるC1−C6アルキル単環式又は二環式飽和複素環、場合により置換される8〜16個の炭素原子からなるアリールアルケニル、−CONR6R7、−SO2NR6R7、場合により置換されるアリールアルキル、場合により置換される−アルキル−O−アルキル−アリール、場合により置換される−アルキル−O−アルキル−ヘテロアリール、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアリール、場合により置換されるアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミン、場合により置換されるアルコキシカルボニル、場合により置換されるアリールオキシカルボニル、または場合により置換されるヘテロアリールオキシカルボニルであり;
R2は、水素、場合により置換されるC1−C6アルキル、場合により置換されるC2−C6アルケニル、場合により置換されるC2−C6アルキニル、ハロゲン、シアノ、N−R6R7、場合により置換されるC1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、COOR6、場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミン、場合により置換されるアリールオキシ、場合により置換されるヘテロアリールオキシ、場合により置換されるC3−C6アルケニルオキシ、場合により置換されるC3−C6アルキニルオキシ、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルコキシ、アルキレンジオキシ、場合により置換されるアリールオキシ−C1−C6アルキルアミン、C1−C6ペルフルオロアルキル、S(O)q−で場合により置換されるC1−C6アルキル、S(O)q−(式中qは0、1又は2である)で場合により置換されるアリール、CONR6R7、グアニジノ又は環状グアニジノ、場合により置換されるアルキルアリール、場合により置換されるアリールアルキル、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリール、場合により置換されるヘテロアリール−C1−C6アルキル、場合により置換されるC1−C6アルキル単環式又は二環式飽和複素環、8〜16個の炭素原子からなる場合により置換されるアリールアルケニル、SO2NR6R7、場合により置換されるアリールアルキルオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、場合により置換されるアリールオキシアリール、場合により置換されるアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるヘテロアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリールオキシヘテロアリール、場合により置換されるアリールオキシアルキル、場合により置換されるヘテロアリールオキシアルキル、又は場合により置換されるアルキルアリールオキシアルキルアミンであり;
R6及びR7は独立してH、場合により置換されるC1−C6アルキル、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、場合により置換されるC1−C6アルキルアリール、場合により置換されるアリールアルキル、場合により置換されるヘテロアリールアルキル、場合により置換されるC1−C6アルキルヘテロアリールであるか、R6及びR7は、それらが結合する窒素と一緒になって、R6及びR7が結合する窒素の他に、場合によりN−R1、O、S(O)n(式中n=0−2)から選択される1個又は2個の追加のヘテロ原子を有する3〜7員飽和環系を形成する場合があり;
Y1、Y2、Y3及びY4は独立してC又はNである場合がある)
を有する、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1、W2及びW3は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
Y1及びY2は独立してC又はNであり;
W1、W2及びW3は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;R1、R2、R6及びR7は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1及びW2は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1及びW2は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであるか;
又は場合によりR4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは0〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
Y1及びY4は独立してC又はNであり;
Y2及びY3は独立してCH又はNであり;
W1、W2、W3、W4及びW5は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6及びR7は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは0〜2であり;
uは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1、W2、W3は独立して、CR4R4、O、N−R1、又はS=(O)r(式中r=0〜2)であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜4である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1、W2及びW3は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1及びW2は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜2である)
である、請求項1に記載の方法。 - 前記三環系ヘテロアリール基が
W1、W2、W3、W4及びW5は独立して、CR4R4、S(O)r(式中r=0〜2)、O又はN−R1であるが、但し、S−S、S−O又はO−O結合の形成により飽和環が形成され得ないことを条件とし;
R1、R2、R6、R7、Y1、Y2、Y3及びY4は請求項2に定義された通りであり;
R4は、H、場合により置換されるC1−C6アルキル、OH(但し、両方のR4がOHでないことを条件とする)、C1−C6アルコキシ、−S−C1−C6アルキル、COOR6、−NR6R7、−CONR6R7であるか、R4R4は共に=Oである場合もあれば、それらが結合する炭素と一緒になって、N、O、S(O)n(式中n=0〜2)、N−R1から選択されるヘテロ原子の存在下又は非存在下で5〜8員スピロ系を形成する場合もあり;
tは1〜3であり;
uは1〜3である)
である、請求項1に記載の方法。 - XがSである、請求項1〜17の何れか1項に記載の方法。
- 前記化合物が、
(5R,6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−[(7−メトキシイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−[(7−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−イミダゾ[1,2−a]キノリン−2−イルメチレン−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(イミダゾ[1,2−a]キノキサリン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−[(7−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3a,3b,8−テトラアザ−シクロペンタ[a]インデン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩;
(5R,6E)−6−[(10−ベンジル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−8−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
6−(5−エトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−3,4,8b−トリアザ−as−インダセン−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6E&Z)−7−オキソ−6−(4H,10H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]ベンゾキサゼピン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−(5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−[(5−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−[(7−フルオロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(5,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−b]ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(イミダゾ[2,1−b]ベンゾチアゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[3,4]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−2−イルメチレン)−7−オキソ−6−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]ベンゾチアゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−8−[(9−メチル−9H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸;
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸(ナトリウム塩);
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(4H−チエノ[2’,3’:4,5]チオピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸(ナトリウム塩);
(5R,6Z)−6−[(5−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−{[7−(エトキシカルボニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−(8’,9’−ジヒドロ−6’H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,7’−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン]−2’−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−[(5−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]キナゾリン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−[(5−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)メチレン]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−({5−[2−(ベンジルオキシ)エトキシ]7,8−ジヒドロ−6H−シクロペンタ[e]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}メチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−(2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−(3,4−ジヒドロ−2H−[1,3]チアジノ[3,2−a]ベンズイミダゾール−7−イルメチレン)−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−7−オキソ−6−([1,3]チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−6−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−6−(7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピラゾロ[5,1−b][1,3]オキサゾール−2−イルメチレン)7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;
(5R,6Z)−7−オキソ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5,1−b][1,3]ベンズオキサゾール−2−イルメチレン)−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩;及び
(5R,6Z)−6−{[6−(エトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロピラゾロ[5’,1’:2,3][1,3]オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]メチレン}−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸、ナトリウム塩
からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。 - 処置を必要とする患者における細菌性感染症又は細菌性疾患を処置する方法であって、請求項1〜19の何れか1項で請求される化学式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはin vivoで加水分解可能なエステルの有効量を、該患者に提供する工程を含む、方法。
- 前記化合物がβラクタム抗生物質と同時投与される、請求項20に記載の方法。
- 前記化合物に対するβラクタム抗生物質の比率が約1:1〜約100:1である、請求項21に記載の方法。
- 前記化合物に対する前記βラクタム抗生物質の比率が10:1未満である、請求項22に記載の方法。
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