JP2008540570A - 遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐のドロナビノール治療 - Google Patents

遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐のドロナビノール治療 Download PDF

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Abstract

【課題】CINVに対する単独又は組合せ療法投与計画の一部として安堵を提供できるオンダンセトロンの代替剤の提供。
【解決手段】本発明はデルタ−9−テトラヒドロカンナビノールを含んでなる医薬組成物、及び遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐の発生を予防又は軽減するため、こうした組成物を化学療法剤の投与の前に投与する方法を提供する。
【選択図】なし

Description

関連出願
本出願は、2005年5月13日に出願された米国仮出願第60/680,519号、2005年6月29日に出願された第60/694、675号及び2005年7月29日に出願された第60/703、420号の優先権を主張し、これらの全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
本発明は、遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐のための治療薬として、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(「デルタ−9−THC」又は「THC」)を含んでなる医薬組成物の使用に関する。
癌の診断及び化学療法の必要性は、ほとんどの患者にとって生活を破壊するような出来事である。さらに、癌と診断された患者の主要なストレスは、遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐(「CINV」)を含む化学療法それ自身である。
化学療法後24時間以上経って発生し、そして1週間まで継続する悪心及び嘔吐として定義されるCINVは一般的なことであり、中程度の催嘔吐性化学療法の後、少なくとも50%の患者が遅発性CINVを経験している。現在、CINVは制吐剤で治療されている。制吐剤での療法の一次目標は、CINVのトータルレスポンス(total response)又は予防である。CINVによる損なわれた生活の質(「QoL」)は、重篤な副作用(「AE」)のため患者が化学療法を拒否した場合には治療結果を害し得るので、CINVのトータルレスポンス又は予防の達成は重要である。
脳において、内因性神経伝達物質ドーパミン及びセロトニン(「5−HT3」)は、催吐性刺激に応答して放出され、悪心及び嘔吐を媒介する。5−HT3レセプターアンタゴニスト、オンダンセトロンによる標準的制吐療法が、遅発性CINVを軽減するために有効であることが示されている。しかしながら、多くの患者はオンダンセトロンに応答しない。それ故、CINVに対する単独又は組合せ療法投与計画の一部として安堵を提供できる代替剤に対する要求がある。
発明の要旨
一つの態様において、本発明はデルタ−9−THCを含んでなる医薬組成物、及びデルタ−9−THC療法を必要とする患者にこうした組成物を投与する方法を提供する。
別の態様において、本発明はデルタ−9−THCを含んでなる医薬組成物、及び遅発性CINVの発生を予防又は軽減するために、化学療法剤の投与の前にこうした組成物を投与する方法を提供する。
さらに別の態様において、本発明はデルタ−9−THCを含んでなる医薬組成物、及び遅発性CINVの発生を予防又は軽減するために、化学療法剤の投与の前に及び後でこうした組成物を投与する方法を提供する。
さらに別の態様において、本発明はデルタ−9−THC及びオンダンセトロンを含んでなる医薬組成物、ならびに遅発性CINVの発生を予防又は軽減するために、化学療法剤の投与の前及び/又は後でこうした組成物を投与する方法を提供する。
発明の詳細な説明
本発明は、多様な形態で具体化されることが可能であるが、以下に記載したいくつかの態様は、本開示が本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明が例示した具体的態様に制限されることを意図していないという了解のもとで作成されている。表題は便宜のためにのみ与えられており、いかようにも本発明を限定すると解釈されるべきではない。いずれかの表題のもとに例示されている態様は、いずれか他の表題のもとに例示されている態様と結合させることができる。
本明細書において特定された多様な範囲にある数値の使用は、特に明確に示されない限り、述べられた範囲内の最小及び最大値の両方に用語「約」が先行するように近似値として述べられている。このように、述べられた範囲より上又は下のわずかな変動は、範囲内の値として実質的に同一の結果を達成するために使用することが可能である。本明細書において使用される用語「約」及び「およそ」が数値に関係している場合、薬学分野又は問題とする範囲又は要素の関連分野の当業者にはその明白な又は普通の意味を有するものとする。厳密な数値境界からの広がりの量は、多くの因子に依存する。例えば、考慮されるべきいくつかの因子には、要素の臨界性、及び/又は変動の所与の量が特許請求された主題の実行に与える影響、ならびに当業者には公知の他の考慮を含むことができる。それ故、一般的事柄として、「約」又は「およそ」は数値の幅を広げる。例えば、いくつかの場合において、「約」又は「およそ」は関連する技術に依存して、±5%又は±10%又は±20%又は±30%を意味することができる。また、範囲の開示は、列挙された最小及び最大値間のあらゆる値を含む連続的範囲として意図されている。
本明細書に示されたいずれかの数字又はデータにより形成されることが可能ないずれの範囲、比及び比の範囲が、さらなる本発明の態様を示すことを理解すべきである。このことは、限られた上方及び/又は下方境界を含む、又は含まないように形成することが可能な範囲を含む。従って、当業者は、こうした比、範囲及び値が本明細書に示したデータから明確に誘導可能であることを理解するであろう。
本明細書において使用される用語「予防する」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。さらに、「予防する」は、悪心又は嘔吐のような化学療法副作用の発生を停止させる又は妨げることを意味するものとする。
本明細書において使用される用語「軽減する」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。加えて、「軽減する」は、悪心又は嘔吐のような化学療法副作用の発生数、継続又は強度を弱める又は減少させることを意味するものとする。
本明細書において使用される用語「治療する」及び「治療すること」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。さらに「治療する」及び「治療すること」は、CINVを予防する又は軽減することを意味するものとする。
本明細書において使用される用語「悪心」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。さらに「悪心」は、腹部又は胃の不快な感覚を意味するものとされ、通常、食物の嫌悪を伴う。
本明細書において使用される用語「嘔吐する」又は「嘔吐」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。加えて、「嘔吐する」又は「嘔吐」は、通常、呼吸筋及び腹筋の協調性不随意痙攣として、口を介した胃内容物の強制的又は激しい駆出を意味するものとする。
本明細書において使用される用語「レッチング(retching)」は、薬学又は医学の当業者にとってはその明白な及び普通の意味を有するものとする。「レッチング」は横隔膜、胸筋及び腹筋の短期痙攣性収縮から成る、嘔吐しようとする実際の試みも意味するものとする。最後に、「レッチング」には「乾燥上下動」を組み入れるものとする。
本明細書において使用される用語「デルタ−9−THC」又は「THC」は天然及び合成デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(例えば、ドロナビノール)の両方を指すと理解され、及びデルタ−9−THCのすべての塩、異性体、対掌体、エステル、プロドラッグ及び誘導体を含む。
天然のカンナビノール化合物はいくつかの供給源から得ることが可能であり、しばしば、アサ(Cannabis Sativa)から得られる。天然のカンナビノイドは、多様な疾患の治療のための療法剤として使用することが可能である。カンナビス中の主たる活性カンナビノイド、デルタ−9−THCはその精神活性特性について多くの関心を集めてきたが、この化合物は、鎮痛、鎮痙、抗痙攣、抗振戦、抗精神病、抗炎症性、制吐及び食欲刺激性も示す。
内在性カンナビノイド系は、催吐応答に関与する重要な経路である。カンナビノイドは、ドーパミン及びセロトニンのような内在性化合物の前催吐効果を予防することにより、中枢CBlレセプターで作用することによって化学療法誘発催吐を予防することが示されている。
デルタ−9−THCの合成バージョン、ドロナビノールが医学目的のために開発され、米国及びその他において、MARINOLの商標で売られている経口製剤として市場に出された。MARINOL(登録商標)は、1985年以来米国において、癌化学療法後の悪心及び嘔吐の治療での使用が承認されている。癌化学療法後の悪心及び嘔吐の治療での使用についてのMARINOL(登録商標)の有効用量は、約2.5mg/日〜約40mg/日の範囲である。
THC及び他のカンナビノイドは、悪心、嘔吐、食欲及び他の生理的プロセスに関与する独特の生物学的経路、内在性カンナビノイド系中のレセプターに結合する。これらのレセプターの集中が、嘔吐中心(延髄の孤束核に位置する)が見出される大脳皮質、視床下部、小脳及び脳幹を含む多くの脳領域に存在する。
一つの態様において、本発明は患者が化学療法の施与を受ける前に、薬学的有効量のドロナビノールの投与を、それを必要としている患者に提供する。
別の態様において、本発明は患者が化学療法の施与を受ける前又は後に、薬学的有効量のドロナビノールの投与を、それを必要としている患者に提供する。
さらに別の態様において、本発明は患者が化学療法の施与を受ける前に又は後に、薬学的有効量のドロナビノール及びオンダンセトロンの投与を、それを必要としている患者に提供する。
一つの態様において、本発明の組成物は、経口的に送達可能な投薬単位の形態である。本明細書における用語「経口投与」又は「経口的に送達可能」は、患者への療法剤又はその組成物の送達のいずれの形態も含み、剤又は組成物が嚥下されてもされなくてもよく、剤又は組成物は患者の口内に入れられる。それ故、「経口投与」は、頬側及び舌下ならびに食道投与を含む。
本発明の組成物は、固体、液体又は半固体剤形として製剤することが可能である。一つの態様において、こうした組成物は別々の用量単位又は投薬単位の形態である。本明細書において、用語「用量」、「用量単位」及び/又は「投薬単位」とは、療法効果を提供する一回投与に適した療法剤の量を含む、医薬組成物の一部を指す。こうした投薬単位は1日当たり1から少なめの複数(例えば、1〜約4)回、又は療法応答を惹起するために必要なだけの回数で投与することができる。特定の剤形は、投与のいずれかの所望の頻度を適合させるように選択することが可能であり、既定の日用量を達成する。典型的には、1回の用量単位又は用量単位の少なめの複数回(例えば、約4まで)は、活性薬剤の十分な量を提供し、所望の応答又は効果を生じる。
また、本発明の組成物は、直腸、局所、経皮又は非経口(例えば、皮下、筋肉内、静脈内及び皮内又は注入)送達のために製剤することも可能である。一つの態様において、本発明の組成物は、パッチ剤、ゲル剤、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤又はスプレー剤として製剤することが可能である。
別の態様において、一回投薬単位(固体又は液体である)は、療法的及び/又は予防的有効量のドロナビノール及び/又はオンダンセトロンを含んでなる。本明細書で使用される用語「療法的有効量」又は「療法的及び/又は予防的有効量」とは、特定の治療状況が必要とされるので、必要とされるか又は所望の療法的及び/又は予防的応答を惹起するのに十分である化合物又は剤の量を指す。
薬剤の療法的及び/又は予防的有効量は、中でも、患者の体重に依存していることが理解されるであろう。本明細書において療法剤又は組成物が投与可能である「患者」には、両方の性及びいずれの年齢のヒト対象が含まれ、及びいずれかの非ヒト動物、特に家畜又はペット、例示的には、ネコ、イヌ、又はウマも含まれる。
多様な態様において、本発明の組成物は固体剤形又は投薬単位の形態である。適した固体剤形には、錠剤(例えば、懸濁錠、咬合懸濁錠、急速分散錠剤、咀嚼錠、発泡錠、二重層錠など)、カプレット剤、カプセル剤(例えば、軟又は硬ゼラチンカプセル剤)、散剤(例えば、包装散剤、分配可能散剤又は沸騰散)、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、トローチ剤、ペレット剤、顆粒剤、マイクロ顆粒剤、被包性マイクロ顆粒剤、散剤エアロゾル製剤又は経口投与に合理的に適合したいずれかの他の固体剤形が含まれる。
別の態様において、本発明の組成物は、液体剤形又は単位の形態であることが可能である。適した液体剤形の非制限例には、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、シロップ剤、液体エアロゾル製剤などが含まれる。
さらに別の態様において、本発明の組成物は、本明細書に参照により組み入れられる、同時係属中の米国出願番号11/361,463に概説されている計量吸入器(metered dose inhaler)のような計量吸入器の形態であることが可能である。具体的には、本発明は、約0.5%デルタ−9−THC、約10%エタノール(脱水アルコール)及び約89.5%噴射剤HFA−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)を含んでなる計量吸入器の形態であることが可能である。別の態様において、本発明は約2.0%デルタ−9−THC、約10%エタノール(脱水アルコール)及び約88.0%噴射剤HFA−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)を含んでなる計量吸入器の形態であることが可能である。
一つの態様において、本発明の方法に従って患者が受けるデルタ−9−THCの用量は、例えば、1日当たり約1〜約50mg、約2mg〜約20mg又は約2mg〜約10mgであることができる。例えば、本発明の方法に従って患者は、1日当たり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、16.0、17.0、18.0、19.0、20.0、21.0、22.0、23.0、24.0、25.0、26.0、27.0、28.0、29.0、30.0、31.0、32.0、33.0、34.0、35.0、36.0、37.0、38.0、39.0、40.0、41.0、42.0、43.0、44.0、45.0、46.0、47.0、48.0、49.0又は50.0mgのデルタ−9−THCを受けることができる。本明細書に記載された用量は、1日当たり1から少なめの複数回、例えば1日当たり約1、2、3、4、5又は6回投与することができる。
別の態様において、一つの態様において、本発明の方法に従って患者が受けるオンダンセトロンの用量は、例えば、1日当たり約1〜約50mg、約2mg〜約20mg又は約2mg〜約10mgであることができる。例えば、本発明の方法に従って患者は、1日当たり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、16.0、17.0、18.0、19.0、20.0、21.0、22.0、23.0、24.0、25.0、26.0、27.0、28.0、29.0、30.0、31.0、32.0、33.0、34.0、35.0、36.0、37.0、38.0、39.0、40.0、41.0、42.0、43.0、44.0、45.0、46.0、47.0、48.0、49.0又は50.0mgのオンダンセトロンを受けることができる。本明細書に記載された用量は、1日当たり1から少なめの複数回、例えば1日当たり約1、2、3、4、5又は6回投与することができる。
本発明の一つの態様において、患者が化学療法の施与を受けるおよそ72時間〜およそ1時間前に、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。別の態様において、患者が化学療法の施与を受けるおよそ48時間〜およそ1時間前に、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。さらに別の態様において、患者が化学療法の施与を受けるおよそ24時間前に、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。
一つの態様において、患者が化学療法の施与を受けた翌日に、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。別の態様において、患者が化学療法の施与を受けた後の3日間まで毎日、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。さらに別の態様において、患者が化学療法の施与を受けた後の5日間まで毎日、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。また別の態様において、患者が化学療法の施与を受けた後の7日間まで毎日、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。別の態様において、患者が化学療法の施与を受けた後の30日間まで毎日、患者は薬学的有効量のデルタ−9−THCを受ける。
本発明の組成物は、一つ又はそれより多くの薬学的に許容できる賦形剤を含んでいてもよい。本明細書において用語「賦形剤」は、対象への療法剤の送達のための担体又はビヒクルとして使用する、又は医薬組成物の取り扱い又は保存特性を改善するために、及び組成物の単位用量の製剤を容易にする又は可能にするために医薬組成物に加えられるいずれかの物質を意味する。
例示的賦形剤には、抗酸化剤、界面活性剤、粘着剤、pH及び浸透圧を調整するための剤、保存剤、増粘剤、着色剤、緩衝剤、静菌剤、安定化剤及び浸透増進剤が含まれる。一般的に言えば、もし存在するなら、所与の賦形剤は重量で約0.001%〜約95%、約0.01%〜約80%、約0.02%〜約25%又は約0.3%〜約10%の量が存在するであろう。
本発明で使用するための例示的抗酸化剤には、限定されるわけではないが、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、メタ重亜硫酸カリウムなどが含まれる。もし望むなら、一つ又はそれより多くの抗酸化剤が本発明の組成物中に、重量で約0.01%〜約2.5%、例えば、約0.01%、約0.05%、約0.1%、約0.5%、約1%、約1.5%、約1.75%、約2%、約2.25%又は約2.5%の量で典型的に存在する。
多様な態様において、本発明の組成物は保存剤を含んでなる。適した保存剤には、限定されるわけではないが、塩化ベンザルコニウム、メチル、エチル、プロピル又はブチルパラベン、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンゼトニウム又はそれらの組み合わせが含まれる。典型的には、存在してもよい保存剤は、重量で約0.01%〜約0.5%又は約0.01%〜約2.5%の量で存在する。
一つの態様において、本発明の組成物は緩衝剤を含んでいてもよい。緩衝剤にはpH変化を軽減する剤が含まれる。本発明の多様な態様に使用するための例示的緩衝剤としてのクラスには、例えば、第IA族金属の重炭酸塩、第IA族金属の炭酸塩を含む第IA族金属の塩、アルカリ又はアルカリ土類金属緩衝剤、アルミニウム緩衝剤、カルシウム緩衝剤、ナトリウム緩衝剤又はマグネシウム緩衝剤が含まれる。適した緩衝剤には、前記のいずれかの炭酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、フタル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、例えば、リン酸、クエン酸、ホウ酸、酢酸、重炭酸及び炭酸ナトリウム又はカリウムが含まれる。
適した緩衝剤の非制限例には、アルミニウム、水酸化マグネシウム、グリシン酸アルミニウム、酢酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、フタル酸カルシウム、リン酸カルシウム、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、リン酸二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、酢酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、フタル酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸カリウム、クエン酸カリウム、メタリン酸カリウム、フタル酸カリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、コハク酸カリウム、酒石酸カリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、合成ヒドロタルサイト、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム及びトロメタノール(一部、The Merck Index, Merck & Co. Rahway, NJ. (2001) に提供されているリストに基づいている)。さらに、上述の緩衝剤のいずれか二つ又はそれ以上の組み合わせ又は混合物を本明細書に記載した医薬組成物に使用することが可能である。もし望むなら、一つ又はそれより多くの緩衝剤が、重量で、約0.01%〜約5%又は約0.01%〜約3%の量で本発明の組成物中に存在する。
上述の賦形剤は、当該技術分野で公知のように複数の役割を有することが可能である。例えば、いくつかのフレーバー付与剤は、フレーバー付与剤に加えて甘味剤としても働くことが可能である。それ故、上記賦形剤の分類は、いかなる様式でも制限していると解釈してはならない。
本発明のこれら及び多くの他の側面が、以下に示した実施例を考慮すると当業者には完全に明らかになるであろう。本明細書に提供された実施例は例示であり、いかなる様式でも本発明を制限していると解釈してはならない。
中程度から高度の催嘔吐性化学療法を受けた患者において、経口でのドロナビノール単独、オンダンセトロンと組み合わせたドロナビノール、オンダンセトロン単独及びプラセボの制吐効力及び許容性を評価する、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群試験を実施した。すべての患者は、デキサメタゾン20mg及びオンダンセトロン16mgの静脈内での前化学療法を受けていた。ドロナビノール、オンダンセトロン、又はドロナビノール+オンダンセトロンを投与した患者には、化学療法の前及び後の1日目にドロナビノール2.5mgも投与した(組合せ活性剤治療群);プラセボ群にはドロナビノールを投与しなかった。第2日目、プラセボ又は10mgドロナビノール、16mgオンダンセトロン、又はドロナビノール+オンダンセトロンの固定用量を投与した。第3〜5日目、患者に10〜20mgドロナビノール、8〜16mgオンダンセトロン、又はドロナビノール+オンダンセトロンのフレキシブル用量を投与した。最大用量の投薬を使用した後は、救護的制吐剤が許可された。一次効力変数は、試験投薬に対してトータルレスポンス(「TR」)であった(TR=悪心強度が100mmの視覚的アナログスケールで5mm未満、嘔吐/レッチングなし、救護的制吐剤なし)。二次効力パラメーターには、悪心状態及び強度、ならびに嘔吐/レッチングの発生が含まれていた。第2〜5日目に、活性剤治療(active treatment)を各々の群及びプラセボと比較し、もしP≦0.05(非調整)ならば統計的有意性有りとされた。診査的分析が、プラセボに対する第1日目の組合せ活性剤治療の効果を試験するため、後に(post hoc)行われた。TR及び悪心の存在/不存在はフィッシャーの直接検定(Fisher’s Exact Test)を使用して評価した。許容性は、身体的試験及び副作用により評価した。
64人の患者をランダム化し、61人を効力について分析した。TR、悪心状態及び強度、ならびに嘔吐/レッチングの発生についての全体的効力結果が、以下に掲げた表1に示されている。第2〜5日目、TRは、ドロナビノール及びオンダンセトロン群で匹敵していた。悪心のない患者のパーセンテージは、プラセボに対して全治療群で有意に大きかった。悪心強度は、全治療群において、プラセボに対し有意に減少していた。活性剤治療間では有意な相違はなかった。すべての治療でよく許容された。
第1日目に、組合せ活性剤治療群(n=50)において、プラセボ(n=13)に対する有意な改善が、それぞれ、TR(79%対40%;P=0.024)、平均悪心強度(8mm対31mm;P=0.029)、及び悪心の不存在(79%対38%;P=0.013)について観察された。
Figure 2008540570
治療下出現副作用(「AE」)の発生は、活性剤治療群間で類似していた(71%〜88%);プラセボ治療患者でのAE率は50%であった。下痢及び疲労が最も普通のAEであった(11%)。
遅発性CINVについてのドロナビノールの制吐効果は、オンダンセトロンに匹敵していた。ドロナビノール+オンダンセトロンについての結果は、どちらの剤単独とも類似していた。ドロナビノールで許容性がよかった。
方法
患者採用基準
インフォームド・コンセント文書が試験に入る患者に必要であった。18歳又はより年をとった患者は、骨髄に関係しない悪性腫瘍を有し、及び中程度から高度の催嘔吐性投与計画、つまり、数回の12オキサリプラチン、又は乳癌の治療のためのドキソルビシン(60mg/m2)とシクロホスファミド(600mg/m2)とタキサンの組合せを含む化学療法が行われている必要があった。
患者は、腹部放射線照射以外の同時放射線療法を受けること、又は従前の化学療法から新しい中程度〜高度の催嘔吐剤への単独又は他の剤との組合せての変更を行うことができた。女性は、もしベースライン(第1日目)で妊娠試験が陰性であり、試験中に妊娠しないようであれば登録の資格があった。加えて、患者は、化学療法治療後、少なくとも6週間の推定寿命を有していなければならなかった。患者は、化学療法前7日間は制吐療法を受けてはならず、スクリーニング来診時に0〜2の Eastern Cooperative Oncology Group (「ECOG」)パフォーマンスステータスを有する必要があった。
患者除外基準
もし患者が事前の悪心及び/又は嘔吐を有していれば除外された。脳、脊髄又は神経系の原発性悪性腫瘍;これらの部位への転移;又は骨髄に関係する白血病又はリンパ腫を有する患者は除外された。脳手術の履歴、中から高度の脳外傷、又は中枢神経系(「CNS」)機能を害しそうな他の神経学的障害を有していれば登録に不適格であった。ベースライン30日間以内のマリファナ使用、及びベースライン前7日間以内のジフェンヒドラミンを含む制吐剤の使用は認められなかった。
精神病性障害の履歴又は現診断を有し、物質乱用障害の証拠を有し、オピエート又はベンゾジアゼピンを2週間にわたり継続的でなく服用し、又は不安定な医学状態を有している患者を含む、試験参加に支障があろう状態の患者は除外した。
患者の内訳
治療が意図された(ITT)集団はこの試験にランダムに入れられた患者からなり、彼らは、少なくとも1カプセルの試験投薬を受け、ベースライン(1日目)効力評価を受け、そして、(いずれかのタイプの)少なくとも1のポストベースライン効力評価を有した。すべての効力分析はこのITT集団に基づいた。
試験デザイン
これは、経口ドロナビノール(Marinol(登録商標)の商標で販売されている)単独及びオンダンセトロン(Zofran(登録商標)の商標で販売されている)との組合せの、オンダンセトロン単独に対する、中程度〜高度の催嘔吐性化学療法を受けている患者における、制吐効力及び安全性を評価するためのランダム化二重盲検プラセボ対照並行群5日間試験であった。試験者は、治験審査委員会からの文書での承認を得、本試験をヘルシンキ宣言に従って実施した。試験投薬を受けていてもいなくても、試験後来診したすべての患者は、この試験を完了したと考えられた。
本試験に入った患者は、第1日目に中程度〜高度の催嘔吐性剤で癌化学療法を受け、その時点で、次の4治療群の1つにランダム化された:ドロナビノール単独(ドロナビノール群)、オンダンセトロン単独(オンダンセトロン群)、ドロナビノールとオンダンセトロンの組合せ療法(ドロナビノール/オンダンセトロン群)、又はプラセボ(プラセボ群)。試験期間中の投薬を表1に示す。すべての患者は、デキサメタゾン(20mg)及びオンダンセトロン(16mg)の標準プレ化学療法を受けた。3つの活性剤治療群は、2.5mgドロナビノールのプレ化学療法及びポスト化学療法も受けた。プラセボ患者は、第1日目に、対応するプラセボプレ化学療法及びポスト化学療法を受けた。
ラベルがオープンにされた制吐剤のキット(メトクロプラミド10mg、プロクロルペラジン5mg及びプロクロルペラジン25mg座薬)を、いずれかの投与の合間に、試験投薬の最大用量を使用した後の耐えられない悪心及び嘔吐及び/又はレッチングを治療するための救護的投薬として、第1〜8日目のいずれかの投薬の間隙に使用するために、試験参加者に提供した。患者は、救護的投薬の使用を記録し、キットの未使用部分は返却した。
毎朝、患者は、前日の嘔吐及び/又はレッチング発生の数を記録した。加えて、患者は、毎日の悪心の存在又は不存在及びその継続時間を記録した。
効力評価/定義
一次効力尺度は、中程度〜高度の催嘔吐性化学療法剤の投与後の治療に対するトータルレスポンスの発生率であった。トータルレスポンスは、嘔吐及び/又はレッチングなし、100mm視覚的アナログスケールで5mm未満の悪心の強度(VASスケール0〜100mm;0mm=悪心なし;100mm=難治性悪心)、及び救護的投薬の使用なしと定義された。
二次効力分析には、救護的投薬を行った患者が含まれる。しかしながら、分析は、救護的投薬の使用の前に集められたデータでのみ行われた。二次効力評価は、完全レスポンス(complete response)、悪心の存在又は不存在、嘔吐及び/又はレッチングの発生、悪心及び嘔吐及び/又はレッチングの継続時間、VASにより測定された悪心の強度、ECOG(好調さ)及びQoLであった。嘔吐/レッチングについての完全レスポンスは、嘔吐/レッチングなし、VASで≦30mmの悪心の強度、及び救護的療法の使用なしと定義された。悪心の存在又は不存在、嘔吐及び/又はレッチングの発生、及び悪心及び嘔吐及び/又はレッチングの継続時間は、前日を報告するために毎朝完了される毎日の患者電話日誌記入から評価された。患者は、双方向電話自動応答システム(Interactive Voice Response System)を介して、悪心強度を評価するための標準VASを使用するように促された。ECOG(好調さ)評価は、スクリーニングで及び再び第6、7又は8日目(又は早期終結)を管理した臨床医によりなされた。ECOG評価の可能な範囲は0〜4であり、0は制限のない正常な活動であり、4は非常に重症で殆ど床を離れられない、というものであった。
McCorkle Symptom Distress Scale 評価(QoL評価)は、第1日目(ポスト化学療法)及び再び第6日目、7日目又は8日目(又は早期終結)に行われた。McCorkle Symptom Distress Scale は1〜5のスケールでランク付けされるべき13項目から成っている。より低い値は、より苦痛が少ない(より高いQoL)を示している。総スコアは、13のすべての質問からのスコアの合計であった。総スコアの可能な範囲は13〜65であった。
安全性分析
活性剤治療の安全性を評価するため、身体検査、リズムストリップ(rhythm strip)を備えた12誘導心電計、臨床検査分析、及びバイタルサイン測定を行った。AE及び並行投薬も評価した。
統計的分析
治療群間の相異についての統計的試験を、0.050レベルの有意差の2−サイド試験を使用して実施した。すべての結果の計算は、特に断らない限り、SAS(登録商標)バージョン8.2コンピューターソフトウェアパッケージを使用して行った。効力データについて、ベースラインは第1日目と定義された。エンドポイントは第5日目に得られたデータとして定義された。エンドポイントの計算において、未熟な非継続的来診の値は、最終観察繰越順方向解析で使用した。非継続的来診での値が無いときは、最後に利用可能なポストベースライン観察を使用した。
一次効力パラメーターについては、ロジスティック回帰モデルを一次分析に使用し、プールされた中心により層別化された Cochran-Mantel-Haenszel(「CMH」)試験を支援的分析として行った。連続的二次効力パラメーターは、治療及びプールされた中心を固定因子とする両側分散分析(「ANOVA」)を使用するすべての対比較について分析した。正常に分布していないデータについては、データをランク付けし、それらランク付けしたスコアに対してANOVAを行った。カテゴリー的二次的効力パラメーターは、プールされた中心により層別化されたCMH試験を使用し、すべての対比較について分析した。二次効力パラメーターについての多重比較のための調節は行わなかった。二次効力パラメーターについて相互作用は検査されなかった。試験投薬の順守は、供給された投薬療法のすべての用量を服用することと定義され、試験を通して測られた。
この試験は、ドロナビノール及び80%能力のオンダンセトロン間の相異を検出するために総計で464人の患者を包含するように本来デザインされた。しかしながら、動員の困難さのため予定された数の患者数は集まらなかった。この困難さは、高度に催嘔吐性の化学療法と活性剤治療の現在の商業的利用可能性に付随する困窮のために、プラセボへのランダム化についての患者の難色によるものであった。患者の数が少なかったため、嘔吐及び/又はレッチングの発生、嘔吐及び/又はレッチングの継続時間、及び悪心の継続時間の数について統計的分析を行えなかった。
後分析
化学療法の日(第1日目)のドロナビノールの効果を検分するために診査分析を後に行った。52人の患者は化学療法の前及び後にドロナビノール2.5mgを投与され、14人の患者はプラセボのプレ及びポスト化学療法を受けた。3つの活性剤治療群のすべての患者を合して、プラセボを受けた患者と比較した。カテゴリー的パラメーター(トータルレスポンス、完全レスポンス、及び悪心の存在又は不存在)をフィッシャーの直接検定を使用して評価した。VAS悪心強度スコアについてのP値が、ウィルコクソンランク合算試験(Wilcoxon rank sum test)に基づいて計算された。
結果
図1は、試験を通しての患者の内訳を示している。ランダム化された64人の患者のうち、61人の患者(95%)がITT集団に含まれ、51人(80%)が試験を完了した。ITT集団に含まれなかった3人の患者のうち、1人は化学療法を受けておらず2人の患者はポストベースライン効力評価を有していなかった。登録された患者の原発性癌診断を下記表2に示す。最も共通した診断は、乳癌(26/64患者、41%)及び小細胞肺癌(14/64患者、22%)であった。
Figure 2008540570
患者統計が下記表3に示されている。ほとんどの患者は45〜65歳であった。群の間で統計学的有意差は見られなかった。第3日目から5日目までの活性剤投薬の最終中央値薬用量は次のようであった:ドロナビノール群について20mg/日;オンダンセトロン群について16mg/日;及びドロナビノール/オンダンセトロン群について17.5〜20mg/日のドロナビノールと12〜16mg/日のオンダンセトロン。
Figure 2008540570
効力
治療相の間のトータルレスポンス(一次効力変数)が図2に示されている。プラセボに対する3つの治療群の第2から5日目までの日毎の群比較は、統計的に有意ではなかった。エンドポイント(第2〜5日目LOCF)でのトータルレスポンス率の比較は、オンダンセトロン群の患者のみが、プラセボ群の患者のよりも有意に大きなトータルレスポンス率を有したことを示した(58%対20%;P=0.040)。(図6、8を参照されたい)。
図3は、活性剤治療が、すべての治療群のエンドポイント(第2〜5日目LOCF)で、悪心のない患者数を有意に増加させたことを示している。(図7を参照されたい)。加えて、VASでの悪心の強度の有意な差は、群の間ではエンドポイント(第2〜5日目LOCF)において観察されなかった(図4)。
嘔吐及び/又はレッチングの発生の平均数について、群の間では有意な差が観察されなかった(図5)。活性剤治療は、いくつかの群において第4及び5日目までに嘔吐の発生数を0に減少させた。活性剤治療は、すべての群において第4及び5日目までに嘔吐/レッチングの継続時間を0時間に減少させたが(下記表4)、悪心の継続時間(下記表5)は群の間で同程度であった。
Figure 2008540570
Figure 2008540570
完全レスポンス者率が下記表6に示されている。オンダンセトロン群の患者の58パ−セント及びドロナビノール/オンダンセトロン群の患者の60%は、第2〜5日目(LOCF)のエンドポイントで、プラセボ群(20%)に対し、有意に大きな完全レスポンス者率を有していた(それぞれP=0.04及びP=0.045)。
Figure 2008540570
ECOG評価(好調さ)に従うと、ベースラインのすべての群で、患者の41%〜69%は正常(病気ではない)とランク付けされた。1から0へのECOGにおけるシフト(改善)がドロナビノールでの治療後に起こった。しかしながら、ドロナビノール群におけるより大きな割合の患者は1のベースライン値を有しており、かれらが重病ではなかったことを示している。ECOGにおけるベースラインからの差はドロナビノール群対プラセボ群(P=0.036、プラセボ群の方がよい)及びドロナビノール群対ドロナビノール/オンダンセトロン群(P=0.028、ドロナビノール/オンダンセトロン群の方がよい)で統計的に有意であった。
McCorkle Symptom Distress Scale(QoL)におけるベースラインからの改善は、ドロナビノール群(ベースラインからの平均の差は−2.0±4.2であった)のみで観察された。ベースラインからの差についてのただ一つの有意な差は、ドロナビノール群対ドロナビノール/オンダンセトロン群(ドロナビノール/オンダンセトロン群についてのベースラインからの平均の差は+3.6±6.5であった;P=0.033、ドロナビノール群の方がよい)であった。
他の分析
救護的制吐剤はすべての群で使用された:ドロナビノール:4/17(24%)、オンダンセトロン:5/16(31%)、ドロナビノール/オンダンセトロン:2/17(12%)及びプラセボ:6/14(43%)。救護的投薬使用は、すべての群について第1及び2日目では低かった。第5日目を除いて、群間で大きな違いはなかったが、5日目ではオンダンセトロン群(4/16、25%)に対してドロナビノール群(2/17、12%)では半分の患者しか救護的投薬を必要としなかった。
試験投薬の順守は、すべての群において治療の経過につれて低下した。全部で29人の対象(45%)が、全5日の投与期間にわたって投薬のすべてのプレプロトコール用量を服用した。エンドポイント(第1〜5日目LOCF)で、試験投薬の完全順守は、ドロナビノール群(59%)及びオンダンセトロン群(50%)において、ドロナビノール/オンダンセトロン群(35%)及びプラセボ群(36%)より高かった。非順守の理由は示されていなかった。
第1日目
第1日目に、提示された結果は、少なくとも1用量のドロナビノールを服用した組合せ活性剤治療群(ドロナビノール、オンダンセトロン及びドロナビノール/オンダンセトロン組合せ群の患者;n=50)対プラセボ群(n=13)についてのものである。図2に示されるように、後分析は、組合せ活性剤治療群においてプラセボと比較して有意に大きなトータルレスポンスを示した(79%対40%;P=0.024)。(図9参照)。第1日目には、完全レスポンス率では群間での相異は観察されなかった(表6)。図3は、第1日目に、活性剤治療を受けている有意に多くの患者が、プラセボを受けている患者と比較して悪心を有していなかった(79%対38%;P=0.013)。加えて、(図4)、VASでの悪心スコアの平均強度は、第1日目には、組合せ性剤治療群(n=46)において、プラセボ(n=12)と比較して有意に低かった(7.65%対30.67%;P=0.029)。
安全性
下記表7に示したように、治療下出現副作用AEの発生は、活性剤治療群間で類似していた(71%〜88%)一方で、プラセボ群におけるAE率は50%であった。AEの最高率は、オンダンセトロン群で見られた。目まい及び疲労のCNS関連事象の最高率は、ドロナビノール/オンダンセトロン群で観察された。
Figure 2008540570
議論
この試験は、遅発性CIVNの治療について、ドロナビノール単独の効力が、オンダンセトロンに匹敵することを示している。この発見は重要である。というのは、標準的な制吐療法が多くの患者の症状を和らげないために代替治療が必要であるからである。
嘔吐はCNS中の神経伝達物質により媒介されるので、カンナビノイドでの治療を受けている患者は、THCでの他の試験において報告されているものと合致する感覚的CNS AEを有すると考えられる。この試験では、目まい及び疲労のCNS関連事象の最高率はドロナビノール/オンダンセトロン群においてであった。ドロナビノール群におけるCNS関連事象の発生は低かった。これら従来の試験で報告されたCNS関連AEは、使用されたTHCの用量が本試験よりも50%を超えて多かったことを考慮すると、用量相関であったかも知れない(それぞれ、毎日30〜45mg対20mg/日の中央値)。CINV、特に標準的制吐剤での治療では効果がないCINV、のよく許容され及び有効である治療は、化学療法の改善された順守を介して改善された治療結果を導き得る。この試験において、正式な統計学的分析は実施されなかったけれども、順守はドロナビノール群で最も高かった。
第1日目に、組合せ活性剤治療群において、プラセボと比較して、トータルレスポンス、悪心の不存在、及び悪心の強度への有意に大きな効力が証明された。該データは、化学療法の前及び後でのドロナビノールの追加は、化学療法前に与えられる標準的投与計画単独よりもより大きな利益をもたらすことができることを示唆している。しかしながら、この試験は急性CINVへの組合せ療法の効果を評価するようには具体的にデザインされていなかったので、第1日目の知見を確認するためにはさらなる検討が必要とされる。遅発性CINVの予防は、急性CINVの有効な抑制を介して改善することができると考えられるので、第1日目での治療応答についての有意な改善は、ドロナビノールでの効力の全体的評価に重要であり得る。
急性CINVは、遅発性CINVよりも重症であり得るが、遅発性徴候は、患者のQoLにより大きな影響を有し得る脱水及び/又は代謝障害での入院を導き得る。この試験では、ドロナビノールを投与されている患者で、他の治療群の患者と比較して、QoLが最も改善されることが分かった。
遅々とした登録のため本試験が早々に終結したので、統計的に有意な治療群の差を検出するための本試験の力が減退した。しかしながら、その結果は臨床的に意味深いものがであった。ドロナビノールでの治療は、悪心の不存在について、オンダンセトロン療法(64%)、組合せ療法(53%)及びプラセボ(25%)と比較して、最高率(71%)をもたらした。該データは、化学療法の前及び後での、標準的制吐剤投与計画へのドロナビノールの追加が、オンダンセトロンの標準的投与計画よりもより大きな利益をもたらすことを示唆している。
結論
ドロナビノール療法(中央値、20mg/日)は、オンダンセトロン療法(中央値、16mg/日)と類似の効力で遅発性CINVを軽減した。ドロナビノール、オンダンセトロン及び組合せ療法は、トータルレスポンス、悪心の継続時間、及び嘔吐/レッチングの継続時間について類似のの効力を有していた。しかしながら、どちらの剤単独も組合せ療法又はプラセボより概して優れていた。ドロナビノールは、よく許容され、そしてCNS関連AEを殆ど生じなかった。標準的制吐剤投与計画へのドロナビノール2.5mgの、化学療法の前及び後での追加が、化学療法前だけの標準的投与計画よりも、多くの患者により大きな利益をもたらすことができる。
本発明を具体的態様及び実施例について説明してきたが、本発明の範囲から離れることなく本発明の概念を利用する他の態様が可能であることを理解せねばならない。本発明は、特許請求された要素、及び基礎をなす原理の真の精神及び範囲内にあるいずれか及びすべての修飾、変形又は均等物により定義されている。
臨床試験を通しての患者の内訳を示すフローチャートである。 活性剤治療中の患者のトータルレスポンスを示す棒グラフである。 活性剤治療中の悪心の不存在を示す棒グラフである。 活性剤治療中の平均悪心強度を示す棒グラフである。 活性剤治療中の嘔吐/レッチングの平均発生を示す棒グラフである。 第2日目から5日目の間に全治療群で観察されたトータルレスポンスを示す棒グラフである。 第2日目から5日目の間に全治療群で観察された悪心の不存在を示す棒グラフである。 第2日目から5日目の間に全治療群で観察された一次及び二次効力結果を示す表である。 第1日目に全治療群から観察された診査的効力結果を示す表である。

Claims (20)

  1. 遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐を治療する方法であって、それを必要とする患者に、該患者が化学療法の施与を受ける前に薬学的有効量のドロナビノールを投与することを含んでなる方法。
  2. ドロナビノールが化学療法の施与の前約24時間〜約48時間の間に投与される、請求項1に記載の方法。
  3. ドロナビノールの該薬学的有効量が約2.5mg/日〜約40mg/日である、請求項1に記載の方法。
  4. ドロナビノールが化学療法の施与の後にも該患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  5. ドロナビノールが化学療法の施与の後、少なくとも1日1回で約5日間まで患者に投与される、請求項4に記載の方法。
  6. ドロナビノールの該薬学的有効量が、化学療法の施与の後、第3日目と第5日目の間に変動される、請求項5に記載の方法。
  7. ドロナビノールの該薬学的有効量が増加される、請求項6に記載の方法。
  8. ドロナビノールが、計量吸入器、カプセル、錠剤又は点鼻薬から成る群より選択される剤形で該患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  9. ドロナビノールが、経皮送達系を介して該患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  10. 該経皮送達系がパッチである、請求項9に記載の方法。
  11. 遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐を治療する方法であって、それを必要とする患者に、該患者が化学療法の施与を受ける前に及び後に薬学的有効量のドロナビノールを投与することを含んでなる方法。
  12. ドロナビノールが化学療法の施与の前約24時間〜約48時間の間に投与される、請求項11に記載の方法。
  13. ドロナビノールの該薬学的有効量が約2.5mg/日〜約40mg/日である、請求項11に記載の方法。
  14. ドロナビノールが化学療法の施与の後、少なくとも1日1回で約5日間まで該患者に投与される、請求項11に記載の方法。
  15. ドロナビノールの該薬学的有効量が、化学療法の施与の後、第3日目と第5日目の間に変動される、請求項14に記載の方法。
  16. ドロナビノールの該薬学的有効量が増加される、請求項15に記載の方法。
  17. ドロナビノールが、計量吸入器、カプセル、錠剤又は点鼻薬から成る群より選択される剤形で該患者に投与される、請求項11に記載の方法。
  18. ドロナビノールが、経皮送達系を介して該患者に投与される、請求項11に記載の方法。
  19. 該経皮送達系がパッチである、請求項18に記載の方法。
  20. 遅発性化学療法誘発悪心及び嘔吐を治療する方法であって、それを必要とする患者に、該患者が化学療法の施与を受ける前及び後にドロナビノール及びオンダンセトロンの薬学的有効量を投与することを含んでなる方法。
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