JP2008540501A - バニロイド−1受容体(vr1)の機能を調節する2,3−置換縮合二環式ピリミジン−4(3h)−オン - Google Patents

バニロイド−1受容体(vr1)の機能を調節する2,3−置換縮合二環式ピリミジン−4(3h)−オン Download PDF

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Abstract

特に、疼痛及びバニロイド−1受容体(VR1、TRPV1としても知られている)の機能の調節によって改善される他の状態の治療に於いて、治療化合物として有用である、式(I)の化合物。

Description

本発明は、特に、バニロイド−1(vanilloid−1)受容体(VR1、またTRPV1としても知られている)の機能の調節によって改善される疼痛及びその他の状態の治療に於いて、治療化合物として有用である、2,3−置換縮合二環式ピリミジン−4(3H)−オン、これらのアナローグ及び誘導体並びにこれらの医薬的に許容される塩及びプロドラッグに関する。
チリペッパーの薬理学的活性成分は、かなりの間、フェノール性アミドカプサイシンであると認識されてきた。粘膜へのカプサイシンの適用又は皮内に注入されるとき、ヒトに於いて強烈な焼けるような疼痛が起こる。鎮痛薬としてのカプサイシンの局所投薬の有利な効果も、十分に確立されている。しかしながら、これらのカプサイシンに対する応答を仲介する基本的分子薬理学の理解は、より最近の発展であった。
バニロイドVR1受容体と命名される、カプサイシンのための受容体は、1997年にUCSFに於いてCaterina及び同僚によってクローン化された(Nature,398:816,1997)。VR1受容体は、皮膚、内臓、周辺組織及び脊髄を刺激する知覚神経上に見出されているカチオンチャンネルである。VR1の活性化は、最終的に疼痛の感覚を生じる知覚線維に於ける作用潜在力を引き出す。重要なことに、VR1受容体は、カプサイシンによってのみならず、酸性pH及び有害な熱刺激によっても活性化される。これは、また、多数の炎症性メディエイタによって増感され、従って、痛みを伴った刺激の多様式インテグレーター(integrator)であると見える。
典型的VR1拮抗薬はカプサゼピン(Walpole et al;J.Med.Chem.,37:1942,1994)−420nMのVR1 IC50である。他のサブマイクロモル濃度(sub−micromolar)拮抗薬も、最近報告された(Lee et al,Bioorg.Med.Chem.,9:1713,2001;Park et al,Bioorg.Med.Chemlett.,13:601,2003;Yoon et al,Bioorg.Med.Chemlett.,13:l549,2003;Lee et al,Bioorg.Med.Chem.,12:341l,2004;McDonnell et al,Bioorg.Med.Chemlett.,14:531,2004;Ryu et al,Bioorg.Med.Chemlett.,14:175l,2004;Rami et al,Bioorg.Med.Chemlett.,14:3631,2004;Gunthorpe et al,Neuropharmacology 46:133,2004;Doherty et al,J.Med.Chem.,48:71,2005)が、これらの報文は、インビボ効能について証拠を提供していない。高親和性拮抗薬が、強力な作用薬レジニフェラトキシン(resiniferatoxin)から誘導された。ヨード−レジニフェラトキシン(Wahl et al.,Mol.Pharmacol.,59:9,2001)は、VR1のナノモル濃度拮抗薬であるが、経口医薬のために適している性質を有していない。この最後のことは、Garcia−Martinezによって記載された(Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,99:2374,2002)マイクロモル濃度ペプトイド(peptoid)拮抗薬についても真実である。
EP−A−0807633(Pfizer Inc.)には、神経変性及びCNS外傷関連状態を治療するための、構造的に関連するAMPA受容体拮抗薬が開示されている。
WO−A−9733890(Novartis AG)には、殺虫剤としての構造的に関連する化合物が開示されている。
本発明の化合物は、有利な特性、例えば、良好なインビボ効能を有する。
本発明の化合物は、予想外に、改良された薬物動態学的特性、例えば、改良された代謝安定性を示す。
本発明者らは、本明細書中に、VR1モジュレーターの他の新規なシリーズを記載する。これらには主としてVR1拮抗薬が含まれるが、VR1部分拮抗薬及びVR1部分作用薬が包含される。このような化合物は、疼痛の動物モデルに於いて効能があることが示された。
本発明は、式I:
Figure 2008540501
[式中、
Aは、O、N及びSから独立して選択された1個、2個若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO若しくはS原子が存在する。)又は1個、2個若しくは3個のN原子を含有する縮合6員ヘテロ芳香族環であり、
Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、S(O)1−4アルキル、S(O)NR、−NRS(O)1−4アルキル、ホルミル、C1−4アルキルカルボニル、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルコキシ、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルコキシ並びにフェニル、ナフチル、O、N又はSから独立して選択された1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、最大1個のヘテロ原子はO又はSである。)及び1個、2個又は3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環(但し、これらの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、下記に定義するようなNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルによって場合により置換されている。)から独立して選択された、1個、2個又は3個の基によって場合により置換されており、
及びRは、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン又はC1−6アルキルであり、
は、水素又はC1−6アルキルであり、
nは、ゼロ、1、2、3又は4であり、
pは、ゼロ又は1であり、
pがゼロであるとき、qはゼロ又は1であり、
pが1であるとき、qはゼロであり、
rは、ゼロ、1又は2であり、
Yは、水素、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC3−7シクロアルキル又はフェニル環、O、N及びSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO若しくはS原子が存在する。)、1個、2個若しくは3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環又はフェニル環を含有する9員若しくは10員縮合二環式ヘテロ芳香族環又は直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環若しくは直ぐ上で定義された通りの5員ヘテロ芳香族環に縮合された直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環、O及びNから独立して選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する6員飽和環であり、これらの環は、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、フェニル、直ぐ上で定義された通りの非置換5員ヘテロ芳香族環、直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環、直ぐ上で定義された通りの6員飽和環及びNRから独立して選択された1個以上の基によって場合により置換されており、
それぞれのR及びRは、独立して、水素若しくはC1−6アルキルであり又はR及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒に、飽和4−7員環を形成することができ、
は、水素又はC1−6アルキルであり、
Zは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、前記定義された通りのNR、S(O)NR、−NRS(O)1−4アルキル、S(O)1−4アルキル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルによって場合により置換された、フェニル環、O、N若しくはSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、最大1個のヘテロ原子はO又はSである。)又は1個、2個若しくは3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環であり、
但し、nがゼロであるとき、p及びqは共にゼロであり、Yは、水素、C1−6アルコキシ又はハロC1−6アルコキシではなく、
但し、Aがチオフェンであり、nが1であり、p及びqがゼロでありおよびR及びRが水素でありおよびZが4−クロロフェニルであるとき、Yは3−フルオロフェニルではない。]
の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体を提供する。
Aは、好ましくは、O、N及びSから独立して選択された1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する縮合5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO又はS原子が存在する。)である。
一つの実施形態に於いて、Aは縮合チオフェンではない。
更に好ましくは、Aは、O及びNから独立して選択された1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する縮合5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のOが存在する。)である。
一つの実施形態に於いて、Aは、縮合ピリジン、チアゾール又はイミダゾールである。更に特に、Aは、縮合チアゾール又はイミダゾールである。好ましくは、Aは縮合イミダゾールである。
Aは、好ましくは、置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ若しくはフェニルによって置換されている。更に好ましい置換基は、ヒドロキシC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキル又はジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルである。
Aは、好ましくは、置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシ、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロC1−4アルコキシによって置換されている。更に好ましくは、Aは、置換されていないか又はC1−4アルキル、C3−5シクロアルキル若しくはハロC1−4アルキルによって置換されている。好ましくは、Aは、置換されていないか又はメチル、エチル、トリフルオロエチル又はシクロプロピルによって置換されている。更に特に、Aは、置換されていないか又はメチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル若しくはシクロプロピルによって置換されている。
好ましくは、Aは、置換されていないか又は1個若しくは2個の基によって置換されている。更に特に、Aは一置換されている。
一つの実施形態に於いて、Aは、メチル又はエチル、例えば、メチルによって一置換されている。
Aがヒドロキシ基によって置換されているとき、互変異性が生じ得る。例えば、Aが縮合イミダゾールであるとき、互変異性が生じて、イミダゾロンを生成し得る。
及びRは、独立して、好ましくは、水素又はC1−4アルキルである。最も特に、R及びRは、共に水素である。
は、好ましくは、水素又はC1−2アルキルである。Rは水素であってよい。
nは、好ましくは、1、2又は3である。一つの実施形態に於いて、nは2である。
pは、好ましくは、ゼロである。
一つの実施形態に於いて、p及びqは共にゼロである。
一つの実施形態に於いて、Yは、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル又はフェニル環、O、N及びSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、最大1個のヘテロ原子はO又はSである)、1個、2個若しくは3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環又はフェニル環を含有する9員若しくは10員縮合二環式ヘテロ芳香族環又は直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環若しくは直ぐ上で定義された通りの5員ヘテロ芳香族環に縮合された直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環であり、これらの環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ及びNR(ここで、R及びRは、独立して、C1−4アルキルであり又はR及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒に、5−6員飽和環を形成する。)から独立して選択された1個以上の基によって場合により置換されている。
Yは、好ましくは、水素、ハロC1−4アルキル、フェニル環又はO、N及びSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO若しくはS原子が存在する。)であり、これらの環は、ハロゲン、C1−4アルキル及びハロC1−4アルキルから独立して選択された1個以上の基によって場合により置換されている。
更に特に、Yは、水素、ハロC1−4アルキル、フェニル環又はチアゾール環であり、これらの環は、ハロC1−4アルキルによって場合により置換されている。
好ましいY基は、水素、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルフェニル及びトリフルオロメチルチアゾールである。更に好ましいY基はメチルである。
一つの実施形態に於いて、Yはトリフルオロメチルである。
従って、特定のY基は、水素、トリフルオロメチル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル及び4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イルである。
一つの実施形態に於いて、Yはフェニルではない。
他の実施形態に於いて、Yは水素ではない。
Zは、好ましくは、場合により置換されたフェニル又はピリジニルである。更に特に、Zは場合により置換されたフェニルである。
Zは、好ましくは、置換されていないか又はシアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択された1個若しくは2個の置換基によって置換されている。特定の置換基には、塩素、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、フッ素、エトキシ、トリフルオロメトキシ、臭素、ジメチルアミノ、メトキシ及びイソプロポキシが含まれる。好ましい置換基は、シアノ及びハロゲンである。特定の置換基には、シアノ、フッ素及び塩素が含まれる。
好ましくは、Zは一置換されている。
従って、特定のZ基は、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル及び4−シアノフェニルである。
本発明は、また、式IA:
Figure 2008540501
[式中、
n及びYは、前記定義された通りであり、
tは、ゼロ、1又は2であり、
B及びDの一方はNであり、他方はN又はSであり、
は、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−6)アルキルアミノであり並びに
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロC1−4アルコキシであり、
但し、nがゼロであるとき、Yは、水素、C1−6アルコキシ又はハロC1−6アルコキシではない。]
の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体を提供する。
式IAに関する好ましい同一物は、必要に応じて変更を加えて、式Iについて前記定義された通りである。
好ましくは、tは1又は2である。一つの実施形態に於いて、tは1である。
一つの実施形態に於いて、B及びDは共にNである。
他の実施形態に於いて、BはNであり、DはSである。
一つの実施形態に於いて、Rは、パラ位で置換されている。
好ましくは、それぞれのRは、独立してシアノ又はハロゲンである。更に特に、Rは、独立して、フッ素、塩素又はシアノである。
好ましくは、Rは、C1−4アルキル、C3−5シクロアルキル又はハロC1−4アルキルである。更に特に、Rは、メチル、エチル、トリフルオロエチル又はシクロプロピルである。
一つの実施形態に於いて、B及びDが共にNであるとき、RはDに於いて結合されている。
B及びDの一方がNであり、他方がSであるとき、Rは炭素環原子に結合されている。
本発明は、また、式IB:
Figure 2008540501
(式中、n、t、R、R及びYは、前記定義された通りである。)
の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体を提供する。
式IBに関する好ましい同一物は、必要に応じて変更を加えて、式IAについて前記定義された通りである。
本発明の特定の実施形態には、下記のものが含まれる。
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−メトキシ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−[9−メチル−6−オキソ−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(4,4,4−トリフルオロブトキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4,4,4−トリフルオロブトキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
並びにこれらの医薬的に許容される塩及び互変異性体。
本明細書で使用されるとき、基又は基の一部としての用語「アルキル」又は「アルコキシ」は、この基が直鎖又は分枝鎖であることを意味する。適切なアルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル及びt−ブチルが含まれる。適切なアルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ及びt−ブトキシが含まれる。
本明細書で使用されるとき、用語「ハロC1−6アルキル」及び「ハロC1−6アルコキシ」は、1個以上(特に、1から3個)の水素原子が、ハロゲン原子、特にフッ素原子又は塩素原子によって置き換わっているC1−6アルキル又はC1−6アルコキシ基を意味する。フルオロC1−6アルキル及びフルオロC1−6アルコキシ基、特にフルオロC1−3アルキル及びフルオロC1−3アルコキシ基、例えば、CF、CHF、CHF、CHCHF、CHCHF、CHCF、OCF、OCHCHF、OCHCHF又はOCHCF、最も特に、CF及びOCFが好ましい。
本明細書に於いて参照されるシクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表すことができる。このような基には、また、例えば、シクロプロピルメチル及びシクロヘキシルメチルが含まれる。
本明細書で使用されるとき、基又は基の一部としての用語「アルケニル」及び「アルキニル」は、この基が直鎖又は分枝鎖であることを意味する。適切なアルケニル基の例には、ビニル及びアリルが含まれる。適切なアルキニル基は、アセチレン又はプロパルギルである。
本明細書で使用されるとき、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。最も好ましいハロゲンは、フッ素及び塩素、特に塩素である。
6員飽和環の例は、モルホリン、ピペリジン及びピペラジンである。
6員ヘテロ芳香族環の例は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン及びトリアジンである。
5員ヘテロ芳香族環の例は、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール及びテトラゾールである。
9員又は10員縮合二環式ヘテロ芳香族環の例には、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、キノリン、イソキノリン及びシンノリンが含まれる。
本発明の別の態様に於いて、式Iの化合物は、医薬的に許容される塩、特に酸付加塩の形で製造することができる。
医薬中に使用するために、式Iの化合物の塩は、非毒性の医薬的に許容される塩である。しかしながら、他の塩が、本発明に従った化合物又はこれらの非毒性の医薬的に許容される塩の製造に於いて有用であろう。本発明の化合物の適切な医薬的に許容される塩には、酸付加塩が含まれ、これは、例えば、本発明に従った化合物の溶液を、医薬的に許容される酸、例えば、塩酸、フマル酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸又は硫酸の溶液と混合することによって生成させることができる。別の塩は、ベンゼンスルホン酸との酸付加塩である。アミン基の塩は、また、この中でアミノ窒素原子が、適切な有機基、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル又はアラルキル部分を有する、第四級アンモニウム塩を含んでいてよい。更に、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、これらの適切な医薬的に許容される塩には、金属塩、例えば、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩及びアルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩が含まれてよい。
この塩は、一般的な手段により、例えば、式Iの化合物の遊離塩基形を、この中で塩が不溶性である溶媒若しくは媒体中で又は真空中で若しくは凍結乾燥により除去される溶媒、例えば水中で、適切な酸の1当量以上と反応させることにより又は適切なイオン交換樹脂上で、存在する塩のアニオンを他のアニオンで交換することにより生成させることができる。
本発明には、また、その範囲内に、前記式Iの化合物のN−オキシドが含まれる。一般的に、このようなN−オキシドは、どのような利用可能な窒素原子上でも形成させることができる。N−オキシドは、一般的な手段により、例えば、式Iの化合物を、オキソン(Oxone)(登録商標)と、湿潤アルミナの存在下で反応させることによって生成させることができる。
本発明には、その範囲内に、前記式Iの化合物のプロドラッグが含まれる。一般的に、このようなプロドラッグは、インビボで式Iの必要とされる化合物に容易に転化できる、式Iの化合物の機能性誘導体であろう。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び製造のための一般的な手順は、例えば、「Design of Prodrugs」、H.Bundgaard編、Elsevier、1985に記載されている。
プロドラッグは、活性医薬を放出するために体内で変換を必要とし、親医薬分子を越えた改良された送達特性を有する、生物学的に活性の物質(「親医薬」又は「親分子」)の薬理学的に不活性の誘導体であってよい。インビボでの変換は、例えば、幾つかの代謝工程、例えば、カルボン酸エステル、リン酸エステル又は硫酸エステルの化学的若しくは酵素的加水分解又は感受性官能基の還元若しくは酸化の結果としてであり得る。
本発明には、この範囲内に、式Iの化合物及びこの塩の溶媒和物、例えば水和物が含まれる。
本発明に従った化合物は1個以上の不斉中心を有し得、従って、エナンチオマー及びジアステレオマーの両方として存在し得る。全てのこのような異性体及びこれらの混合物は、本発明の範囲内に包含されることが理解されるべきである。更に、式Iの化合物は、また、互変異性体で存在することができ、本発明は、この範囲内に、混合物及び分離した個々の互変異性体を含む。
この化合物は、異なった異性体形で存在することができ、これらの全ては、本発明によって包含される。
本発明は、更に、医薬的に許容される担体又は賦形剤と共に、1種以上の式Iの化合物を含む医薬組成物を提供する。
好ましくは、本発明に従った組成物は、単位剤形、例えば、経口、非経口、鞘内、鼻腔内、舌下、直腸若しくは局所投薬のための又は吸入若しくは通気による投薬のための、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、滅菌非経口溶液剤若しくは懸濁剤、計量したエーロゾル剤若しくは液体スプレー剤、滴剤、アンプル剤、自動注入デバイス、坐剤、クリーム剤又はジェル剤である。経口組成物、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤又はウエファーが特に好ましい。固体組成物、例えば、錠剤を製剤するために、基本的有効成分を、医薬担体、例えば、一般的錠剤化成分、例えばトウモロコシデンプン、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はゴム及び他の医薬希釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物又はこの医薬的に許容される塩の均質混合物を含有する固体予備配合組成物を形成する。これらの予備配合組成物を均一であるとして参照するとき、有効成分が組成物全体に均一に分散されて、組成物が、等しく有効な単位剤形、例えば錠剤、丸剤及びカプセル剤に、更に分割できるようになることが意味される。次いで、この固体予備配合組成物は、本発明の有効成分の0.1から約500mgを含有する、上記の種類の単位剤形に更に分割される。好ましい単位剤形には、有効成分の1から500mg、例えば、1、5、10、25、50、100、300又は500mgの活性成分が含有されている。この新規な組成物の錠剤又は丸剤は、被覆するか又は他の方法で配合して、持続性作用の利点を与える剤形を提供することができる。例えば、錠剤又は丸剤は、内側の用量成分及び外側の用量成分を含み、後者が前者の上の外皮の形態であってよい。この二つの成分は、胃内で崩壊に抵抗し、及び内側の成分が十二指腸の中に変化しないままで通過するか又は放出が遅延することを可能にするように機能する腸溶性層によって分離することができる。このような腸溶性層又は皮膜のために、種々の材料を使用することができ、このような材料には、多数のポリマー酸並びにポリマー酸とシェラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような材料との混合物が含まれる。
本発明の新規な組成物が、経口的に又は注射により投薬するために含有されている液体剤形には、水溶液、適切に香味を付けたシロップ、水性又は油性懸濁液及び食用油、例えば綿実油、ゴマ油、ココナッツ油又はピーナッツ油並びにエリキシル及び同様の医薬ビヒクルを含有する、香味を付けたエマルジョンが含まれる。水性懸濁液のための適切な分散剤又は懸濁剤には、合成ゴム及び天然ゴム、例えば、トラガカント、アラビアゴム、アルギン酸塩、デキストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン又はゼラチンが含まれる。
疼痛状態、例えば、以下に列挙するものの治療に於いて、適切な用量レベルは、約1.0mgから15g/日、好ましくは約5.0mgから1g/日、更に好ましくは約5mgから500mg/日、特に10mgから100mg/日である。この化合物は、1日当たり1から4回の処方で投薬することができる。
全ての治療に於いて使用するために必要な式Iの化合物の量は、選択された特定の化合物又は組成物のみならず、投薬の経路、治療している状態の性質及び患者の年齢及び状態によって変化するであろうし、最終的には付き添い医師の判断であろう。
本発明は、更に、ヒト又は動物体の治療に於いて使用するための、前記定義された通りの式Iの化合物又はこれらの医薬的に許容される塩を提供する。好ましくは、該治療は、VR1受容体の調節(好ましくは拮抗作用)による治療の影響をうけやすい状態のためである。
本発明の化合物は、慢性及び急性疼痛状態を含む、疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患及び状態の予防又は治療に於いて使用するものである。このような状態には、関節リウマチ;骨関節症;手術後疼痛;特に外傷後の筋骨格疼痛;脊椎疼痛;筋膜性疼痛症候群;偏頭痛、急性又は慢性緊張性頭痛、群発頭痛、側頭下顎骨疼痛及び上顎洞疼痛を含む頭痛;耳痛;会陰切開疼痛;熱傷及び特にこれに付随する一次痛覚過敏;深在及び内臓疼痛、例えば、心臓疼痛、筋肉痛、眼疼痛、口腔顔面疼痛、例えば歯痛、腹痛、婦人科疼痛、例えば月経困難症、膀胱炎に付随する疼痛及び陣痛、慢性骨盤疼痛、慢性前立腺炎及び子宮内膜症;神経及び神経根損傷に付随する疼痛、例えば、末梢神経障害、例えば、神経捕捉及び腕神経叢裂離、切断に付随する疼痛、例えば、断端疼痛及び幻想肢疼痛、末梢性ニューロパシー、疼痛性チック、異型顔面疼痛、神経根損傷及びくも膜炎;そう痒症、血液透析に起因するそう痒、接触皮膚炎、外陰前庭炎、昆虫咬傷及び皮膚アレルギーを含むそう痒状態;粘膜の、カプサイシン及び関連刺激物質、例えば、催涙ガス、トウガラシ又はコショウスプレーへの露出(例えば、摂取、吸入又は眼接触による)に起因する疼痛(並びに気管支収縮及び炎症);ニューロパシー的疼痛状態、例えば、糖尿病性神経障害、化学療法誘発ニューロパシー、疱疹後神経痛、カウザルギー(反射性交感神経性異栄養症−RSD、末梢神経の損傷に対して二次的)、神経炎(坐骨神経炎、末梢神経炎、多発性神経炎、視神経炎、発熱後神経炎、遊走性神経炎、節性神経炎及びゴムボー神経炎を含む)、ニューロン炎、神経痛(頚腕神経痛、頭部神経痛、膝状節神経痛、舌咽神経痛、偏頭痛様神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、顎関節神経痛、モルトン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルダー神経痛、蝶口蓋神経痛、眼窩上神経痛及びビジアン神経痛を含む)、AIDS関連ニューロパシー及びMS関連ニューロパシー;「無痛性」ニューロパシー;口腔神経因性疼痛;複合局所疼痛症候群;しばしば癌疼痛として参照される、癌に付随する疼痛;中枢神経系疼痛、例えば、脊髄又は脳幹損傷に起因する疼痛、腰背疼痛、坐骨神経痛及び強直性脊椎炎;痛風;瘢痕疼痛;過敏性腸症候群;炎症性腸疾患;膀胱排尿反射亢進及び膀胱過敏症を含む尿失禁(溢流性失禁、切迫失禁及び緊張性失禁を含む);慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、嚢胞性線維症、喘息並びにアレルギー性鼻炎、例えば、季節性及び多年性鼻炎並びに非アレルギー性鼻炎及び咳を含む鼻炎を含む呼吸器疾患;自己免疫疾患;免疫不全障害;顔面紅潮;乳房切除後疼痛症候群;歯痛、例えば、歯痛及び義歯痛;反射性交感神経性異栄養症;三叉神経痛;繊維筋痛症;ギラン−バレー症候群;感覚異常性大腿神経痛;バーニング−マウス症候群;シャルコー疼痛;腸ガス疼痛;月経痛;痔疼痛;消化不良疼痛;狭心症;同所及び異所疼痛;毒物露出に付随する疼痛;他の外傷付随疼痛、例えば、切断、挫傷、破壊された骨及び熱傷);及び手根管症候群が含まれる。本発明の化合物は、また、鬱病、吃逆及び肥満を治療するために使用することができる。これらはまた、胃食道逆流症(GERD)、特にGERDに付随する疼痛を治療するために使用することができる。
従って、別の態様に従って、本発明は、VR1活性を調節することによって改善することができる、生理学的障害の治療又は予防のための医薬の製造に於いて使用するための、式Iの化合物を提供する。
本発明は、また、VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防のための方法であって、これが必要である患者への、式Iの化合物又は式Iの化合物を含む組成物の有効量の投薬を含む方法を提供する。
別の又は代替の態様に従って、本発明は、疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は状態の治療又は予防のための医薬の製造に於いて使用するための、式Iの化合物を提供する。
本発明は、また、疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は状態の治療又は予防のための方法であって、これが必要である患者への、式Iの化合物又は式Iの化合物を含む組成物の有効量の投薬を含む方法を提供する。
本発明の更なる態様に従って、前記の状態のいずれも、本発明に従った化合物と、特定状態の治療のために適している1種以上の他の薬理学的に活性の薬剤との組合せで治療することが望ましいであろう。式Iの化合物及び他の薬理学的に活性の薬剤(群)は、同時に、逐次的に又は組合せで、患者に投薬することができる。
従って、例えば、疼痛及び/又は炎症の治療又は予防のために、本発明の化合物を、他の鎮痛薬、例えば、アセトアミノフェン(パラセタモール)、アスピリン及び選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害薬を含む他のNSAID並びにオピオイド鎮痛薬、特にモルヒネ、NR2B拮抗薬、ブラジキニン拮抗薬、抗偏頭痛薬、抗痙攣薬、例えば、オクスカルバゼピン(oxcarbazepine)及びカルバマゼピン、抗うつ薬(例えば、TCA、SSRI、SNRI、サブスタンスP拮抗薬など)、脊髄ブロック、ガバペンチン(gabapentin)、プレガバリン(pregabalin)、喘息治療(例えば、θ−アドレナリン作用性受容体作用薬又はロイコトリエンD拮抗薬(例えば、モンテルカスト))、金化合物、コルチコステロイド、メトトレキセート、腫瘍壊死(TNF)受容体拮抗薬、抗TNFα抗体、抗C5抗体及びインターロイキン−1(IL−1)受容体拮抗薬との組合せで使用することができる。
特定の抗炎症薬には、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナブメトン、ケトプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム及びスリンダク、エトドラック、メロキシカム、ロフェコキシブ、セレコキシブ、エトリコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ、チリコキシブ、フルビプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ジクロフェナックナトリウム及びミソプロストルとの組合せ、オキサプロジン、ジフルニサル、フェノプロフェン、カルシウム、ナトリウムナブメトン、スルファサラジン、トルメチンナトリウム、ヒドロキシクロロキン、アセチルサリチル酸、サリチル酸ナトリウム、コリン及びサリチル酸マグネシウム、サルサラート、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾロンナトリウムリン酸、プレドニゾン及びルミラコキシブが含まれる。本発明の化合物と組み合わせて使用の適切なオピオイド鎮痛薬には、モルヒネ、コデイン、ジヒドロコデイン、ジアセチルモルヒネ、ヒドロコドン、ヒドロモルヒネ、レボルファノール、オキシモルヒネ、アルフェンタニル、ブプレノルフィン、ブトルファノール、フェンタニル、スフェンタニル、メペリジン、メタドン、ナルブフィン、プロポキシフェン、ペンタゾシン、アルファプロジン、アニレリジン、ベジトラミド、ジアセチルジヒドロモルヒネ、ジフェノキシラート、エチルモルヒネ、ヘロイン、イソメタドン、レボメトルファン、レボルファノール、メタゾシン、メトルファン、メトポン、アヘンエキス、アヘン液体エキス、粉末化アヘン、顆粒化アヘン、生アヘン、アヘンのチンキ、オキシコドン、パレゴリック、ペチジン、フェナゾシン、ピミノジン、ラセメトルファン、ラセモルファン、テバイン、アセトルフィン、アセチルジヒドロコデイン、アセチルメタドール、アリルプロジン、アルフラセチルメタドール、アルファメプロジン、アルファメタドール、ベンゼチジン、ベンジルモルヒネ、ベタセチルメタドール、ベタメプロジン、ベタメタドール、ベタプロジン、クロニタゼン、コデインメチルブロミド、コデイン−N−オキシド、シプレノルフィン、デソモルフィン、デクストロモラミド、ジアムプロミド、ジエチルチアムブテン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメプヘプタノール、ジメチルチアムブテン、ジオキサフェチル、ブチラート、ジピパノン、ドロテバノール、エタノール、エチルメチルチアムブテン、エトニタゼン、エトルフィン、エトキセリジン、フレチジン、ヒドロモルフィノール、ヒドロキシペチジン、ケトベミドン、レボモルアミド、レボフェナシルモルファン、メチルデソルフィン、メチルジヒドロモルヒネ、モルフェリジン、モルヒネメチルプロミド、モルヒネメチルスルホナート、モルヒネ−N−オキシド、ミロフィン、ナロキソン、ナルブイフィン、ナルチヘキソン、ニココデイン、ニコモルヒネ、ノラシメタドール、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、ペンタゾカイン、フェナドキソン、フェナムプロミド、フェノモルファン、フェノペリジン、ピリトラミド、フォルコデイン、プロヘプタゾイン、プロペリジン、プロピラン、ラセモルアミド、テバコン及びトリメペリジン又はこれらの医薬的に許容される塩が含まれる。本発明の化合物と組み合わせて使用の適切な抗偏頭痛薬には、CGRP−拮抗薬、エルゴタミン又は5−HT作用薬、特にスマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルマトリプタン又はリザトリプタンが含まれる。
従って、例えば、咳の治療又は予防のために、本発明の化合物を、この状態を治療するために設計された他の医薬、例えば、抗生物質、抗炎症薬、シスチニルロイコトリエン、ヒスタミン拮抗薬、コルチコステロイド、オピオイド、NMDA拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、ノシセプチン、ニューロキニン(NK1、NK2及びNK3)及びブラジキニン(BK1及びBK2)受容体拮抗薬、カンナビノイド、Na+−依存性チャンネルのブロッカー及び高コンダクタンスCa(2+)依存性K+−チャンネルアクチベーターと組み合わせて使用することができる。特定の薬剤には、デクスブロムフェニラミン+シュードエフェドリン、ロラタジン、オキシメタゾリン、イプラトロピウム、アルブテロール、ベクロメタゾン、モルヒネ、コデイン、フォルコデイン及びデクストロメトルファンが含まれる。
従って、例えば、尿失禁の治療又は予防のために、本発明の化合物を、この状態を治療するために設計された他の医薬、例えば、エストロゲン置換治療、プロゲステロン同族体、電気刺激、カルシウムチャンネルブロッカー、抗痙攣性医薬、コリン作用性拮抗薬、抗ムスカリン性医薬、三環式抗うつ薬、SNRI、ベータアドレナリン受容体作用薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬、カリウムチャンネルオープナー、ノシセプチン/オルファニンFQ(OP4)作用薬、ニューロキニン(NK1及びNK2)拮抗薬、P2X3拮抗薬、筋親和性医薬及び仙骨神経変調と組み合わせて使用することができる。特定の薬剤には、オキシブチニン、エメプロニウム、トルテロジン、フラボキサート、フルビプロフェン、トルテロジン、ジシクロミン、プロピベリン、プロパンテリン、ジシクロミン、イミプラミン、ドキセピン、デュロキセチン及び1−デアミノ−8−D−アルギニンバソプレシンが含まれる。
従って、本発明の更なる態様に於いて、少なくとも1種の医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に、本発明の化合物及び鎮痛薬を含有する医薬組成物が提供される。
本発明の更なる又は代替の態様に於いて、疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は状態の治療又は予防に於いて、同時、別個又は逐次使用のための組合せ製剤として、本発明の化合物及び鎮痛薬を含有する製品が提供される。
式Iの化合物は、式IIの化合物を、式IIIの化合物と
Figure 2008540501
(式中、A、R、R、R、Y、Z、n、p及びqは、前記定義された通りであり、Rは、C1−6アルキル基、例えば、メチルである。)
反応させることによって製造することができる。この反応は、一般的に、アミン、例えば、NH又はNEtの存在下で、約20〜60℃の温度で実施される。
式IIの化合物は、式(IV):
Figure 2008540501
(式中、A、R及びZは、前記定義された通りである。)
の化合物を、酸化剤、例えば、m−クロロ過安息香酸(MCPBA)と、一般的に溶媒、例えば、ジクロロメタン(DCM)中で、ほぼ室温で反応させることによって製造することができる。
式IVの化合物は、式Vの化合物を、式VIの化合物と、
Figure 2008540501
(式中、A、R及びZは、前記定義された通りであり、Lは、離脱基、例えばハロゲン、特にヨウ素である。)
一般的に、塩基、例えば、炭酸カリウム及び溶媒、例えば、アセトニトリル(MeCN)の存在下で、ほぼ室温で反応させることによって製造することができる。
式Vの化合物は、式VII:
Figure 2008540501
(式中、A及びZは、前記定義された通りであり、Rは、C1−6アルキル基、例えばエチルである。)
の化合物を、塩基、例えば、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムと、一般的に、溶媒、例えば水中で、約50〜80℃の温度で反応させることによって製造することができる。
式VIIの化合物は、式VIIIの化合物を、式IXの化合物と
Figure 2008540501
(式中、A、R及びZは、前記定義された通りである。)
反応させることによって製造することができる。この反応は、一般的に、溶媒、例えば、ピリジン中で、約45℃で実施される。
代替方法に於いて、式Iの化合物は、式X:
Figure 2008540501
(式中、A及びZは、前記定義された通りであり、Lは、離脱基、例えば塩素である。)
の化合物を、式IIIの化合物と反応させることによって製造することができる。この反応は、一般的に、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で、溶媒、例えばアセトニトリル(MeCN)中で、約50〜80℃の温度で実施される。
式中、Lが塩素である式Xの化合物は、式Vの化合物を、塩素化剤、例えば、POClと、約135℃で反応させることによって製造することができる。
中間体及び出発物質の合成が記載されていない場合、これらの化合物は、市販されているか又は市販の化合物から、標準的方法若しくは本明細書中の説明及び実施例からの拡張によって製造することができる。
式Iの化合物は、公知の方法により又は説明及び実施例に記載した方法によって、他の式Iの化合物に転化させることができる。
上記の合成系列のいずれの間でも、関係する分子のいずれかの感受性又は反応性基を保護することが、必要であるか又は望ましいであろう。これは、一般的な基を保護する手段、例えば、Protective Groups in Organic Chemistry、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973及びT.W.Greene及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons、1991に記載されているものによって達成することができる。この保護基は、当該技術分野で公知の方法を使用して、便利な後の段階で除去することができる。
下記の実施例は、本発明の化合物の製造を例示する機能を果たす。
(説明1)
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
MeCN(400ml)中のエチル 3−ニトリロアラニナート(Synthesis,1996,11,1325;20g、0.156モル)の溶液に、トリエチルオルトホルマート(26ml、23.2g、0.156モル)を添加し、得られた溶液を90℃に加熱した。1時間後に、この溶液を室温にまで冷却し、メチルアミンの溶液(エタノール中8M、20ml、0.156モル)を添加し、この反応物をRTで18時間撹拌した。この反応物を真空中で粘稠な油にまで濃縮し、次いで塩酸(1N、180ml)中に溶解した。水性層をジクロロメタン(2×200ml、1×100ml)で洗浄した。水性層を、固体重炭酸ナトリウム(約20g)の添加によって中和し、次いでジクロロメタン(5×200ml)で抽出した。有機層を一緒にし、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮して、褐色/赤色固体残渣を得た。この残渣を、酢酸エチル(40ml)中で超音波処理によってスラリー化し、濾過し、次いで固体をエーテルで洗浄し、乾燥して、エチル 5−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(9.88g、37%)を得た。エチル 5−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(4.5g、26.6ミリモル)及び4−クロロフェニルイソチオシアナート(4.5g、26.6ミリモル)を、ピリジン(22ml)中で、45℃で18時間攪拌した。この懸濁液を、冷却し、氷の添加によって希釈した。氷が溶けたとき、反応物を濾過し、生成物を水及びジエチルエーテルで洗浄して、エチル 5−({[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラートを得た。この固体を、1%水酸化ナトリウム水溶液(150ml)中でスラリー化し、80℃で30分間加熱した。この反応物を濾過して不溶性不純物を除去し、次いで、塩酸(5N)を使用してpH約5にまで酸性化し、濃厚な白色懸濁液を生成させた。この混合物を30分間熟成し、濾過した。この固体を水次いでジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、標題化合物を白色固体(5.28g、68%)として得た。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.58(1H,s),7.37(2H,m),7.06(1H,br.s),6.96(2H,m),3.54(3H,s)。M/z(ES)293,295(M+H)。
(説明2)
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
MeCN(400ml)中のエチル 3−ニトリロアラニナート(Synthesis,1996,11,1325;25g、0.195モル)の溶液に、トリエチルオルトホルマート(32.5ml、28.9g、0.195モル)を添加し、得られた溶液を90℃に加熱した。70分後に、この溶液を室温にまで冷却し、エチルアミンの溶液(テトラヒドロフラン中2M、98ml、0.195モル)を添加し、この反応物をRTで18時間撹拌した。この反応物を真空中で粘稠な油にまで濃縮し、次いで塩酸(1N、200ml)中に溶解した。水性層をジクロロメタン(2×200ml、1×100ml)で洗浄した。水性層を、固体重炭酸ナトリウム(約25g)の添加によって中和し、次いでジクロロメタン(5×200ml)で抽出した。有機層を一緒にし、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮して、褐色/赤色固体残渣を得た。この残渣を、酢酸エチル(50ml)中でスラリー化し、濾過し、固体をジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、エチル 5−アミノ−1−エチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(13.0g、36%)を得た。エチル 5−アミノ−1−エチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(0.62g、3.4ミリモル)及び4−クロロフェニルイソチオシアナート(0.58g、3.4ミリモル)を、ピリジン(2ml)中で、45℃で18時間攪拌した。この懸濁液を、冷却し、氷の添加によって希釈した。氷が溶けたとき、反応物を酢酸エチルの中に抽出した。有機層をでMgSOで乾燥し、真空中で蒸発させて、対称的チオウレア、N,N’−ビス(4−クロロフェニル)チオウレア及びエチル 5−({[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)−1−エチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(1.12g)の混合物を得た。この固体を、1%水酸化ナトリウム水溶液(20ml)中でスラリー化し、90℃で16時間加熱した。この反応物を濾過し、濾液を真空中で蒸発させ、残渣をメタノールで希釈し、強カチオン交換(SCX)カートリッジ上に載せた。このカートリッジをメタノール及びジクロロメタンで洗浄し、次いで生成物を2Mメタノール性アンモニアで溶離した。乾燥した後、これによって標題化合物(756mg、72%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.76(1H,s),7.43(2H,d,J8.5),7.13(2H,d,J8.7),4.16(2H,q,J7.3),1.45(3H,t,J7.2)。M/z(ES)307,309(M+H)。
(説明3)
2−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明2(860mg、2.5ミリモル)を、オキシ塩化リンの大過剰(>20eq)中に懸濁させ、135℃に加熱して溶解した。次いで、この溶液をこの温度で更に36時間加熱した。この反応混合物を冷却し、真空中で蒸発させ、トルエンと共に2回共沸させた。得られた粘着性の褐色油を、ジクロロメタン中に溶解し、次いで飽和NaHCO(水溶液)で中和した。ジクロロメタン層をシリカフラッシュカラム上に乾式担持させ、生成物を酢酸エチル/ジクロロメタン(1:1)で溶離して、標題化合物を薄黄色固体(426mg、55%)として得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.79(1H,s),7.52(2H,d,J8.6),7.21(2H,d,J8.6),4.23(2H,q,J7.3),1.56(3H,t,J7.3)。M/z(ES)309,311(M+H)。
(説明4)
2−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明1から、説明3に於いて略述した手順に従って製造した。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 8.14(1H,s),7.64(2H,d,J8.6),7.52(2H,d,J8.6),3.76(3H,s)。M/z(ES)295,297(M+H)。
(説明5)
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
エチル 3−ニトリロアラニナート、メチルアミン及び4−フルオロフェニルイソチオシアナートから、説明1に記載した手順に従って製造した。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.85(1H,s),7.31−7.21(4H,m),3.76(3H,s)。
(説明6)
2−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明5から、説明3に於いて略述した手順に従って製造した。
H NMR(CDCl)δ 7.75(1H,s),7.23−7.21(4H,m),3.83(3H,s)。M/z(ES)279,281(M+H)。

(説明7)
1−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン
エチル 3−ニトリロアラニナート、トリフルオロエチルアミン及び4−クロロフェニルイソチオシアナートから、説明1に記載した手順に従って製造した。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 5.30(2H,q,J8.7),7.28(2H,d,J8.6),7.53(2H,d,J8.6),7.99(1H,s)。M/z(ES)361,363(M+H)。
(説明8)
2−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明7から、説明3に於いて略述した手順に従って製造した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 5.23(2H,q,J9.0),7.56(2H,d,J8.6),7.64(2H,d,J8.6),8.25(1H,s)。M/z(ES)363,365(M+H)。
(説明9)
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
MeCN(500ml)中のエチル 3−ニトリロアラニナート(Synthesis,1996,11,1325;27g、0.21モル)の溶液に、トリエチルオルトホルマート(35ml、31.2g、0.25モル)を添加し、得られた溶液を90℃に加熱した。90分後に、この黄緑色溶液を室温にまで冷却し、EtOH(100ml)中のシクロプロピルアミン(17.3ml、14.2g、0.25モル)の溶液を添加し、溶液を橙色に進めた。この反応物を45℃で90分間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応物を粘稠な油にまで濃縮し、次いでジクロロメタン(約200ml)中に溶解し、水酸化ナトリウム溶液(2M、50ml)、次いで水(50ml)で洗浄した。水性層を一緒にし、ジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。全ての有機層を一緒にし、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮して、褐色固体残渣を得た。この残渣を、最少のEtOH中にスラリー化し、濾過し、固体をエーテルで洗浄し、乾燥して、エチル 5−アミノ−1−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラートをベージュ色固体(6.45g、16%)として得た。濾液には、また生成物が含有されていた。エチル 5−アミノ−1−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(4.0g、20.5ミリモル)及び4−クロロフェニルイソチオシアナート(3.47g、20.5ミリモル)を、ピリジン(17ml)中で、45℃で24時間攪拌した。この懸濁液を、冷却し、氷の添加によって希釈した。氷が溶けたとき、反応物を濾過し、生成物を水で洗浄し、乾燥して、エチル 5−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(5.68g)を得た。この固体を、1%水酸化ナトリウム水溶液(25ml)中でスラリー化し、80℃で2時間加熱した。この反応物を濾過して不溶性不純物を除去し、次いで、塩酸(5N)を使用してpH約5にまで酸性化し、濃厚な白色懸濁液を生成させた。この混合物を30分間熟成し、水で希釈し、濾過した。この固体を水次いでエーテルで洗浄し、乾燥して、標題化合物をベージュ色固体(3.95g、61%)として得た。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.88(1H,s),7.52(2H,J8.6),7.22(2H,J8.6),7.22(2H,J8.6),3.47−3.45(1H,m),1.08(4H,d,J6.9)。M/z(ES)319,321(M+H)。
(説明10)
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(メチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
MeCN(30ml)中の、説明9(1.0g、2.99ミリモル)、KCO(2.0g、14.5ミリモル)及びヨードメタン(0.31ml、5.03ミリモル)の混合物を、室温で撹拌した。24時間後に、この反応物を水で希釈し、ジクロロメタンの中に抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、標題化合物(1.00g、100%)を得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.68(1H,s),7.50(2H,d,J8.6),7.22(2H,d,J8.6),3.43−3.39(1H,m),2.53(3H,s),1.16(4H,d,J7.3)。M/z(ES)333,335(M+H)。
(説明11)
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(メチルスルホニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明10(200mg、0.60ミリモル)を、ジクロロメタン(10ml)中のm−クロロ過安息香酸(313mg、1.81ミリモル)の溶液に添加し、この反応物を室温で撹拌した。30分後に、モレキュラーシーブス(3A、ビーズの約1g)を添加した。更に90分後に、追加のMCPBA(105mg、0.60ミリモル)を添加した。合計で6時間後に、反応物を、セライトに通して濾過し、濃縮した。この粗製反応混合物を、ジクロロメタン中20−25%MeCNで溶離する、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題のスルホン(153mg、70%)を得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.92(1H,s),7.50(2H,d,J8.7),7.31(2H,d,J8.6),3.49−3.47(1H,m),3.44(3H,s),1.26−1.22(2H,m),1.22−1.16(2H,m)。M/z(ES)365,367(M+H)。
(説明12)
4−(9−メチル−6−オキソ−2−チオキソ−2,3,6,9−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
エチル 3−ニトリロアラニナート、メチルアミン及び4−シアノフェニルイソチオシアナートから、説明1に記載した手順に従って製造した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.96(2H,d,J8.4),7.88(1H,s),7.46(2H,d,J8.4),3.77(3H,s)。M/z(ES)284(M+H)。
(説明13)
4−[9−メチル−2−(メチルチオ)−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル
説明12及びヨードメタンから、説明10に於ける手順に従って製造した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.07(2H,d,J8.5),8.03(1H,s),7.68(2H,d,J8.5),3.77(3H,s),2.52(3H,s)。
(説明14)
4−[9−メチル−2−(メチルスルホニル)−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル
説明13から、説明11に於ける手順に従って製造した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.34(1H,s),8.02(2H,d,J8.5),7.67(2H,d,J8.5),3.86(3H,s),3.53(3H,s)。M/z(ES)330(M+H)。
(説明15)
エチル 2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
THF(60ml)中の2,2,2−トリフルオロアセトアミド(7.12g、63ミリモル)及びロウェッソン試薬(Lawesson’s Reagent)(15.3g、37.8ミリモル)の溶液を、還流で18時間攪拌した。この反応混合物を冷却し、次いでブロモピルビン酸エチル(8ml、63ミリモル)を添加し、反応物を18時間還流させた。この反応物を冷却し、真空中で蒸発させ、得られた粗製物質を酢酸エチルの中に抽出し、水で洗浄した。有機画分をMgSOで乾燥し、濃縮して、黄色/橙色油を得た。残渣を、ヘキサン中15%酢酸エチルで溶離するシリカ上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を透明油(3g、21%)として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39(1H,s),4.47(2H,q,J7.1),1.42(3H,t,J7.2)。
(説明16)
[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メタノール
水素化ジイソブチルアルミニウム(ジクロロメタン中1M、25.2ml、25.2ミリモル)を、THF(40ml)中の説明15(2.83g、12.6ミリモル)の溶液に、−78℃で滴下により添加した。この反応物を−78℃で1時間攪拌し、次いで水素化ジイソブチルアルミニウム(ジクロロメタン中1M、12ml、12ミリモル)の更なる当量を添加し、この溶液を−78℃で更に1時間攪拌した。メタノール(20ml)を添加し、この溶液を室温に加温した。この反応物を真空中で蒸発させ、ジエチルエーテルの中に抽出し、酒石酸ナトリウムカリウム水溶液(200ml)、次いで塩化アンモニウム水溶液(200ml)で洗浄した。ジエチルエーテル層をMgSOで乾燥し、真空中で蒸発させて、粗製アルコール生成物を、明黄色油(2.9g)として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.49(1H,s),4.85(2H,s)。M/z(ES)184(M+H)。
(説明17)
2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノール
テトラヒドロフラン中のボランの溶液(1.0M、14.6ml、14.6ミリモル)を、水浴中のテトラヒドロフラン(15ml)中の[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸(2.5g、11.3ミリモル)の溶液に、室温でゆっくり添加した。この反応物を室温で16時間攪拌した。この反応物を、水酸化ナトリウム溶液(2M、25ml)の添加によってクエンチし、1時間攪拌した。この反応物を酢酸エチル(2×100ml)で抽出し、有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、標題化合物を得、これを更に精製することなく使用した(2.2g、定量的)。
H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.57(2H,d,J8.0),7.35(2H,d,J7.9),3.90(2H,t,J6.5),2.93(2H,t,J6.5)。
(説明18)
[4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−2−イル]メタノール
エタノール(15ml)中の3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセトン(3.2ml、30.2ミリモル)及び2−(tert−ブチルカルボニルオキシ)チオアセトアミド(5.3g、30.2ミリモル)の溶液を、還流で18時間撹拌した。冷却したこの溶液に、メタノール(10ml)及びDBU(4.6ml、30.2ミリモル)を添加し、この溶液を室温で2日間攪拌した。この反応混合物を真空中で蒸発させ、ジクロロメタンで抽出し、水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空中で蒸発させて、粗製生成物を黒色油として得た。ヘキサン中30%酢酸エチルで溶離する、フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を灰白色固体(3.2g、58%)として得た。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.42(1H,s),6.30(1H,t,J5.8),4.79(2H,d,J5.7)。
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−メトキシ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明11(27mg、0.074ミリモル)を、メタノール性アンモニアの溶液(2M、2ml)中に溶解し、この反応物を60℃で撹拌した。20分後に、この反応物を濃縮し、メタノールと共に強カチオン交換(SCX)カートリッジの上に載せた。粗製生成物を、メタノール性アンモニア(2M)によって溶離し、濃縮した。生成物を、ジクロロメタン中10%メタノールで溶離する、分取薄層クロマトグラフィーによって単離して、標題化合物(15mg、64%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.63(1H,s),7.46(2H,d,J8.6),7.15(2H,d,J8.6),3.97(3H,s),3.39−3.35(1H,m),1.18−1.10(4H,m)。M/z(ES)317,319(M+H)。
4−[9−メチル−6−オキソ−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル
説明14(45mg、0.137ミリモル)を、トリエチルアミン(20μL)及び3,3,3−トリフルオロプロパノール(200μL)の混合物中で60℃で加熱した。15分後に、過剰の3,3,3−トリフルオロプロパノールを蒸発させ、この反応物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶離する、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。この生成物を、酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール[50:45:5]で溶離する、分取薄層クロマトグラフィーを使用して更に精製して、標題化合物(19mg、38%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.79(2H,d,J8.5),7.65(1H,s),7.34(2H,d,J8.5),4.61(2H,t,J6.1),3.77(3H,s),2.53−2.43(2H,m)。M/z(ES)364(M+H)。
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
MeCN(3ml)中の、説明3(100mg、0.325ミリモル)、3,3,3−トリフルオロプロパノール(74mg、0.649ミリモル)及びKCO(134mg、0.974ミリモル)の混合物を、50℃で16時間攪拌した。追加の3,3,3−トリフルオロプロパノール(30mg)を添加し、温度を60℃まで上昇させ、反応物を更に24時間攪拌した。この反応物を濃縮し、水とジクロロメタンとの間に分配させた。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させた。この粗製生成物を、最初に、ジクロロメタン中10%メタノールで溶離する分取薄層クロマトグラフィーによって精製し、次いで酢酸エチル/ジクロロメタン[1:1]、次いで酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール[50:47.5:2.5]で溶離する、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(43mg、34%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.67(1H,s),7.45(2H,d,J8.6),7.14(2H,d,J8.7),4.59(2H,t,J6.2),4.16(2H,q,J7.3),2.53−2.45(2H,m),1.53(3H,m)。M/z(ES)387,389(M+H)。
下記の表中の実施例4−13を、記載3、4、6又は8及び適切なアルコールから、実施例3に記載した手順に従って製造した。使用したアルコールは、市販されているか又は記載15−18に略述したようにして製造される。
Figure 2008540501
上記例示した本発明の化合物を、下記のアッセイに於いて試験し、一般的に、IC50<300nM、大部分の場合に<200nMを有する。例えば、種々のpHレベルで活性を測定する、HEK細胞に於いて発現されるラットVR1を電気生理学的に使用する他のアッセイを、使用することができる。
インビトロ活性に於ける決定
化合物のインビトロ活性は、下記のアッセイの一方又は両方を使用して測定した。
方法1
組換えラット又はヒトVR1受容体を安定に発現し、黒側面の384ウエルプレートの中に平板培養された、CHO細胞を、アッセイ緩衝液(ヘペス、NaCl、KCl、MgCl、CaCl、スクロース、グルコース及びプロベネシドを含有する、pH7.4)で3回洗浄し、次いで、試験化合物及び4nM Fluo−3−AMと共に、室温で暗所で60分間インキュベーションした。細胞を更に3回洗浄して、過剰の染料を除去し、その後、モレキュラーデバイスFLIPR384の中に、カプサイシン及び試験化合物を含有するプレートと共に平板培養した。FLIPR384は、自動化薬理学的付加を同時に実施し、Fluo−3からの蛍光発光を記録した。全ての実験に於いて、基底蛍光を記録し、その後、試験化合物の再付加及び最大応答の80%を誘起したカプサイシンの予め決定された濃度の続く付加を記録した。細胞内[Ca2+]に於けるカプサイシン誘起増加の阻害は、試験化合物の不存在下で、カプサイシンのEC80濃度が添加された同じプレート上でのウエルに対して表した。
方法2
拮抗薬は、培地スループット電気生理学的アッセイを使用して、単独低濃度での絶対効能対pH5.5又はカプサイシン(500nM)による活性化によってランク付けした。TRPV1活性を、最初に、500nMカプサイシンの5秒間適用を使用して決定する。次いで、作用薬(pH5.5又はカプサイシン)を5秒間適用し、続いて、安定な対照応答が達成されるまで、30秒間の洗浄期間を設ける。作用薬応答の阻害は、試験化合物の単一濃度の適用に続いて決定され、阻害が、安定な阻害状態が達成されるまで(適用の最大10分間以内)、化合物の存在下で繰り返し作用薬活性を使用してモニターされる。対照洗浄を再適用することによって成功裡の回収が達成された場合、追加の化合物を続いて試験することができる。医薬の阻害効果は、5秒間作用薬適用内の持続最大電流÷医薬を適用する前の対照持続最大電流×100(=試験濃度での阻害%)として計算される。

Claims (11)

  1. 式I:
    Figure 2008540501
    [式中、
    Aは、O、N及びSから独立して選択された1個、2個若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO若しくはS原子が存在する。)又は1個、2個若しくは3個のN原子を含有する縮合6員ヘテロ芳香族環であり、
    Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、S(O)1−4アルキル、S(O)NR、−NRS(O)1−4アルキル、ホルミル、C1−4アルキルカルボニル、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルコキシ、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルコキシ並びにフェニル、ナフチル、O、N又はSから独立して選択された1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、最大1個のヘテロ原子はO又はSである。)及び1個、2個又は3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環(但し、これらの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、下記に定義するようなNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルによって場合により置換されている。)から独立して選択された、1個、2個又は3個の基によって場合により置換されており、
    及びRは、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン又はC1−6アルキルであり、
    は、水素又はC1−6アルキルであり、
    nは、ゼロ、1、2、3又は4であり、
    pは、ゼロ又は1であり、
    pがゼロであるとき、qはゼロ又は1であり、
    pが1であるとき、qはゼロであり、
    rは、ゼロ、1又は2であり、
    Yは、水素、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC3−7シクロアルキル又はフェニル環、O、N及びSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、1個以下のO若しくはS原子が存在する。)、1個、2個若しくは3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環又はフェニル環を含有する9員若しくは10員縮合二環式ヘテロ芳香族環又は直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環若しくは直ぐ上で定義された通りの5員ヘテロ芳香族環に縮合された直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環、O及びNから独立して選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する6員飽和環であり、これらの環は、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、フェニル、直ぐ上で定義された通りの非置換5員ヘテロ芳香族環、直ぐ上で定義された通りの6員ヘテロ芳香族環、直ぐ上で定義された通りの6員飽和環及びNRから独立して選択された1個以上の基によって場合により置換されており、
    それぞれのR及びRは、独立して、水素若しくはC1−6アルキルであり又はR及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒に、飽和4−7員環を形成することができ、
    は、水素又はC1−6アルキルであり、
    Zは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、前記定義された通りのNR、S(O)NR、−NRS(O)1−4アルキル、S(O)1−4アルキル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルによって場合により置換された、フェニル環、O、N若しくはSから独立して選択された1個、2個、3個若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香族環(但し、最大1個のヘテロ原子はO又はSである。)又は1個、2個若しくは3個のN原子を含有する6員ヘテロ芳香族環であり、
    但し、nがゼロであるとき、p及びqは共にゼロでありおよびYは水素、C1−6アルコキシ又はハロC1−6アルコキシではなく、
    但し、Aがチオフェンであり、nが1であり、p及びqがゼロであり、R及びRが水素でありおよびZが4−クロロフェニルであるとき、Yは3−フルオロフェニルではない。]
    の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体。
  2. 式IA:
    Figure 2008540501
    [式中、
    n及びYは、請求項1に於いて定義された通りであり、
    tは、ゼロ、1又は2であり、
    B及びDの一方はNであり、他方はN又はSであり、
    は、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−6アルキル)アミノであり並びに
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロC1−4アルコキシであり、
    但し、nがゼロであるとき、Yは、水素、C1−6アルコキシ又はハロC1−6アルコキシではない。]
    の請求項1に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体。
  3. 式IB:
    Figure 2008540501
    (式中、n、t、R、R及びYは、請求項2に於いて定義された通りである。)
    の請求項2に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩若しくは互変異性体。
  4. 1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−メトキシ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    4−[9−メチル−6−オキソ−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル;
    1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(4,4,4−トリフルオロブトキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4,4,4−トリフルオロブトキシ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
    1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メトキシ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
    から選択される化合物並びにこれらの医薬的に許容される塩及び互変異性体。
  5. 医薬的に許容される担体又は賦形剤と共に、1種以上の請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩を含有する医薬組成物。
  6. ヒト又は動物体の治療に於いて使用するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
  7. VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防用の医薬の製造のための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩の使用。
  8. 疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は状態の治療又は予防用の医薬の製造のための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩の使用。
  9. (A)式IIの化合物を、式IIIの化合物
    Figure 2008540501
    (式中、A、R、R、R、Y、Z、n、p及びqは、請求項1に於いて定義された通りであり、Rは、C1−6アルキル基である。)
    と反応させること又は
    (B)式X:
    Figure 2008540501
    (式中、A及びZは、請求項1に於いて定義された通りであり、Lは、離脱基である。)
    の化合物を、式IIIの化合物と反応させること
    を含む、請求項1に記載の式Iの化合物の製造方法。
  10. VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防方法であって、これが必要である患者への、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物を含む組成物の有効量の投薬を含む方法。
  11. 疼痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は状態の治療又は予防方法であって、これが必要である患者への、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物を含む組成物の有効量の投薬を含む方法。
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