JP2008539495A - サービスに対する要求をラッチするスレーブ装置 - Google Patents
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Abstract
一実施の形態によれば、通信プロトコルを実現するのに用いられるシリアルデータ線及びクロック線を有するシリアルデータ転送バスを用いる通信システム(100)は、サービス要求のラッチを行う。一つ以上のスレーブ装置がマスタ装置(130)からサービスを要求する方法は、シリアルデータ転送バスから独立した共通ノード(150)のサービス信号(162)の要求をバスのマスタ装置に対してアサートする状態の検出を伴う。検出された状態の変化に関係なくサービスの要求がアサートされた状態になるように、サービスの要求がスレーブ内でラッチされる(164)。サービスに対する要求は、スレーブの問合せに応答して、シリアルデータ転送バスを用いながらマスタ装置によりアサート停止される(166)。装置を、汎用入力/出力装置、CODEC装置、又は他のスレーブ装置とすることができ、装置は、I2C及び/又はSMバスシリアル通信仕様に従うことができる。
Description
本発明は、一般に、通信装置及び方法に関し、特に、通信バス上のスレーブ装置によってサービスに対する要求をラッチする方法及び装置に関する。
フィリップス社によって開発されたアイ・スクエアード・シー(I2C)バスによって、集積回路は、簡単な2方向2ワイヤバス(並びに電源及びグランド)を通じて互いに直接やりとりを行うことができる。装置は、バス上の二つのワイヤの各々と、データ通信用の一つのシリアルデータ線(SDA)と、装置間のデータ通信の制御及び同期用の他のシリアルクロック線(SCL)とに接続する。各装置は、他の装置の各々に並列接続され、バスラインの各々、SDA及びSCLは、バス上の全ての線のワイヤードアンドとして機能する。各装置の出力部は、オープンコレクタ/オープンドレイン装置として形成され、一つ以上のプルアップトランジスタは、バスが休止状態にある間にバス上で「ソフト」論理ハイ値を維持する。装置がバスへのアクセスを所望する場合、装置は、導通状態において接地電位になるオープンコレクタ/オープンドレイン装置を通じて、バスを論理ロー値にする。
I2バスに接続された各装置は、アドレスによって識別可能であり、送信機、受信機又はその両方として動作することができる。データ転送は、マスタ−スレーブ通信プロトコルを用いて行われる。マスタは、データ転送を開始するとともに転送を許可するためのクロック信号を発生する装置である。アドレス指定される任意の装置は、この転送のためのスレーブであると考えられる。データ転送を、データをスレーブに転送(ここでは、「書込み」と称する。)し又はデータをスレーブから要求(ここでは、「読出し」と称する。)するマスタによって開始することができる。例えば、表示スクリーンのような出力装置は、典型的には、データ転送を開始することができず、したがって、スレーブ装置としてのみ動作するよう形成される。それに対して、マイクロプロセッサは、典型的には、状況に応じてマスタ又はスレーブとして動作するよう形成される。
休止状態において、SDAバスラインとSCLバスラインは、両方とも論理ハイ状態(ここでは、「ハイ」又は「1の論理状態」と称する。)となる。マスタは、SCLラインがハイである間にSDAライン上での論理ロー状態(個々では、「ロー」又は「0の論理状態」と称する。)への遷移をアサートすることによってデータ転送を開始する。これは、開始(START)状態と称される。その後、マスタは、データ転送の同期を制御するためにSCLラインをトグリングする。データ値の変化は、SCLクロックがローであるときにSDAラインで生じ、SDAラインの状態は、SCLクロックがハイであるときのみ有効であると考えられる。
同一転送セッション内で一連のデータ転送を行うために複数のSTARTをアサートすることができる。一般に、各データ転送は、データ転送の指定された受取人からの承認を必要とする。データ転送を終了するために、ホストは、SCLクロックがハイである間にSDAライン上でのロー−ハイ遷移をアサートする。その後、任意の装置は、既に説明したように、SDAライン上でのハイ−ロー遷移をアサートすることによってマスタとしてのバスの制御を仮定することができる。言及を簡略にするために、ここでは、用語「アサート」を、特定の論理状態の実行又は実行の試みに対して用いる。論理ハイ状態の遷移の一例において、これは、典型的には、アサート装置によって強要されたプルダウン状態からバスを解放することによって与えられる。このような論理ハイ状態のアサートによって、バス上の上記プルアップ装置は、他の装置もプルダウン状態を強いられない場合にはバスを論理ハイ状態にする。
I2Cデータ転送の一般的なフォーマットは、I2Cバスを形成するSDAライン及びSCLライン上の信号を伴う。START状態(S)は、SCLラインがハイである間のSDAライン上の信号のハイ−ロー遷移に対応する。START後、ホストは、読出し/非書込みインジケータに続く通常は7ビットのアドレスを送信する。アドレス及びデータ転送の方向(R/W−)の送信後、ホストは、SDAラインを解放し、論理ハイレベルまでの上昇を許容する。スレーブ装置がアドレスを識別する場合、スレーブ装置は、バスをローにすることによって肯定応答信号(ACK)を送信する。したがって、ホストがSDAラインを解放するときにロー信号が存在しないことは、否定応答(NAK)であることを表す。アドレスが、SDAがローであることを通じて承認される場合、送信装置はデータを送信する。データ転送の方向が、ホストに対して「読出し」である場合、スレーブ装置が送信装置となる。データ転送の方向が、ホストに対して「書込み」である場合、マスタ装置が送信装置となる。送信装置は、SDAラインの制御を解放し、受信装置は、SDAラインの論理ロー値をアサートすることによってデータの受信を承認する。データが承認される場合、送信器は追加のデータを送信する。このプロセスは、データの全部が送信されるまで又は送信データアイテムが承認されなくなるまで継続する。その後、マスタは、START信号を再アサートすることができ、上記プロセスをくり返し、又は、このデータ転送セッションを終了するためにSTOP信号(P)をアサートすることができる。
上記インターフェースプロトコルを、種々の方法で実現することができる。I2Cインタフェースのプログラム又は設計のための開発時間を最小にするために、種々の汎用インタフェース案が公表されている。“Design Of A Behavioral (Register Transfer Level, RTL) Model Of The Inter-Integrated Circuit Or I2C-Bus Master-Slave Interface”, Master’s Thesis of Amrita Deshpande, University of New Mexico, 1999は、I2C装置で実現するためのI2Cマスタインタフェース及びスレーブインタフェースを開示し、参照によりここに組み込まれる。検証されたI2Cインタフェースを設けることによって、システム設計者は、I2C仕様及びプロトコルの詳細を指定する必要がない。この論文のマスタインタフェース及びスレーブインタフェースは、状態マシンに基づく。状態マシンに基づくシステム及び方法は、米国特許第6,799,233号に更に記載されており、参照によりここに組み込まれる。
本発明の種々の態様は、上記課題を指摘し及び解決するように通信バス上のスレーブ装置によってサービスに対する要求をラッチする方法及び装置を対象とする。
一実施の形態によれば、本発明は、バスからのデータを許容するデータ線回路及びバスから独立したノードで所望のサービス提供に応答してサービス提供をアサートするサービス提供回路を有するスレーブ装置を対象とする。サービス要求回路は、スレーブ装置がデータ線回路を用いてサービスされるまでサービス要求をアサートしたものとしてラッチするラッチを有する。
他の実施の形態において、ラッチはソフトウェアとして実現され、及び/又は、ラッチは、スレーブ装置がサービス提供され又はサービス要求回路をラッチしなくなるまでサービス要求回路をアサートしたものとしてプログラマブルにラッチする。本発明による装置の実施の形態を、汎用入力/出力装置、CODEC装置又は他のスレーブ装置として構成することができる。本発明による装置の実施の形態は、I2Cシリアル通信仕様、SMバスシリアル通信仕様、又は他のシリアルデータ転送バス仕様に従うことができる。
本発明による方法の実施の形態は、通信プロトコルを実現するのに用いられるシリアルデータ線及びクロック線を有するシリアルデータ転送バスを用いる通信システムを対象とする。マスタ装置からのサービスを要求する一つ以上のスレーブ装置に対する方法は、シリアルデータ転送バスから独立した共通ノードのサービス要求信号をシリアルデータ転送バスのマスタ装置に対してアサートするスレーブ装置内の状態の検出を伴う。検出された状態の変化に関係なくサービス要求がアサートされた状態となるように、サービス要求がスレーブ装置内でラッチされる。サービス要求は、シリアルデータ転送バスを用いて、サービス装置の問合せに応答してマスタ装置によりアサート停止される。
方法の実施の形態は、スレーブ装置に対する一つ以上の入力の値の記憶、記憶された値と一つ以上の入力の現在の状態との比較及び記憶された値が現在の状態とは異なることの決定を伴う。
本発明の上記要約は、本発明の各実施の形態及び各実現を説明することを意図するものではない。本発明の利点及び実現は、詳細な説明、特許請求の範囲及び添付図面を参照することによって、本発明の完全の理解のために明らかになる。
本発明を、添付図面に関連して本発明の種々の実施の形態の詳細な説明を考察することによって理解することができる。
本発明が種々の変更及び変形に従う間、その詳細を、図面中で例示して示すとともに詳細に説明する。しかしながら、本発明が記載した特定の実施の形態に限定されるものでないことを理解すべきである。それに対して、添付した特許請求の範囲によって規定された発明の範囲内にある全ての変更、等価物及び変形をカバーすることを意図する。
本発明は、一般に、アイ・スクエアード・シー(I2C)シリアルデータバスを用いてスレーブ装置出力バンクをプログラマブルに更新する方法及び装置に適用可能である。本発明は、アイ・スクエアード・シー(I2C)シリアルデータ通信バスに特に有利であることがわかり、システム管理バス(SMバス)アーキテクチャ及び/又はプロトコル又は他のシリアルデータ通信システムのような他のバス及び通信プロトコルにも有利である。説明のために、本発明を、スレーブ装置に対する通信を制御するマスタ装置を有するI2Cに関連して説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
マスタは、I2CバスアーキテクチャのI2Cスレーブとの通信を制御する。I2Cスレーブは、携帯電話、PDA及びスマートホンからLCD TV、医療機器、ゲーム及び他のアプリケーションまでの範囲の分野において種々のアプリケーションを見つける。I2Cスレーブの特定のアプリケーションは、汎用入力/出力(GPIO)装置としてのものである。このタイプの装置において、入力部又は出力部として用いることができる複数の多機能ピンが存在する。入力部として用いる場合、これらのピンは、典型的には、モニタされる所定の信号の状態を表す。
時々、入力ピンの値の変化をモニタするとともに当該情報をマイクロコントローラのようなシステム制御マスタに伝えることが所望される。これを、マスタによりサービス要求を表すようINTERRUPTピンを通じて行うことができる。アサートされたとき、(ここではINTERRUPTとも表す)サービス要求信号が、入力信号の値の変化があったことをマイクロコントローラに示す。例えば、GPIOは、入力ピンの初期値を記憶することができ、入力のいずれか一つが変化し、記憶値と現在の値とを比較し、記憶値と現在の値とが異なるとき、INTERRUPT信号を発生することができる。
既知のI2Cスレーブ装置の問題の一つは、入力ピン変化が最初の状態にもどるときにINTERRUPTがアサート停止され、INTERRUPTがアサートされる間にシステムマスタが入力信号を読み出す機会を得ないときに入力信号が変化したという情報を消失することである。信号が元の値をトグルする場合にINTERRUPTがアサートされたままとなるように、本発明による装置が入力信号の変化をラッチする。このようにして、変化の情報が消失されない。本発明による他の実施の形態において、スレーブ装置は、ラッチされていないサービス要求とラッチされたサービス要求との間でI2Cバスを通じてプログラマブルである。
本発明の一実施の形態によれば、シリアルデータ通信バスの一つ以上のスレーブ装置は、シリアルデータ転送バスから独立した共通ノードのサービス信号の要求をシリアルデータ転送バスのマスタ装置に対してアサートするスレーブ内で状態を検出することによって、マスタ装置からサービスを要求する。検出された状態の変化に関係なくサービス要求がアサートされた状態になるように、サービス要求がスレーブ内でラッチされる。サービス要求は、シリアルデータバスを用いることにより、スレーブの問合せに応答してマスタ装置によってアサート停止される。スレーブ装置を、汎用入力/出力装置、CODEC装置又は他のスレーブ装置として構成することができる。通信装置は、I2C、SMバス及び/又は他のシリアル通信仕様に従うことができる。
図1Aは、本発明の実施の形態による通信バス上のスレーブ装置によってサービスに対する要求をラッチするデータ通信システム100のブロック図である。SDAライン110及びSCLライン120は、I2Cデータバス125として配置される。マスタ装置130及びスレーブ装置140は、I2Cデータバス125に取り付けられる。マスタ装置130は、SCLライン120及びSDAライン110にそれぞれ電気的に接続されたクロック接続134及びデータ接続132を用いてI2Cデータバス125に電気的に接続される。
スレーブ装置140は、SCLライン120及びSDAライン110にそれぞれ電気的に接続されたクロック接続144及びデータ接続142を用いてI2Cデータバス125に電気的に接続される。I2Cデータバス125から切り離されたサービス要求ノード150を、マスタ装置130からスレーブ装置140に電気的に接続しているものとして示す。サービス要求ノード150を、本発明によりINTERRUPTをアサートするのに用いることができる。サービス要求ノード150を、図1Aにおいて物理的な接続、例えば、導線として示すが、サービスルートノード150を、媒介装置を通じて経路を設定することもできる。例えば、サービス要求ノード150を、割込みルーチンを実行するマイクロプロセッサ(図示せず)に通信可能に結合されたスレーブ装置140の割込み要求ピンとすることもでき、この場合、マイクロプロセッサは、スレーブ装置140からのサービス要求を検出し、スレーブ装置140によってアサートされたINTERRUPUTのサービスを開始するためにマスタ装置130との通信を行う。
マスタ装置130によって実行される他の全ての動作に加えて、マスタ装置130は、INTERRUPTのサービスに対して少なくとも三つの状態152,154,156を有する。サービス要求ノード150のサービス要求を検知する状態152は、INTERRUPTのサービス提供の休止状態である。マスタ装置130は、INTERRUPTがサービス要求ノード150でアサートされるまで、ある場合には他のデューティを実行する。マスタ装置130は、サービス要求ノード150の状態を連続的に検知することができ、サービス要求ノード150の状態を規則的な間隔で検知することができ、又は、サービス要求ノード150の状態をプロンプトに応答して検知することができる。
マスタ装置130がサービス要求ノード150でINTERRUPTを検知すると、マスタ装置130は、状態154でI2Cデータバス125の制御を取得する。マスタ装置130は、フィリップスセミコンダクターから利用できる“I2C bus specification”, a version of which is document number 9398-393-4001-1, January 2000, version 2.1で更に説明するようなアービトレーション法を用いてI2Cデータバス125の制御を取得する。マスタ装置130は、状態156においてスレーブのINTERRUPTをサービスし、休止状態152に戻る。
スレーブ装置140を、図1AにおいてGPIO装置として示し、GPIO装置は、初期状態を一つ以上の入力/出力(I/O)ピンの現在の状態と比較し、本発明の実施の形態によってサービス要求ノード150のラッチされたINTERRUPTをアサートする。状態162において、サービス装置140は、サービス提供がマスタ装置130によって所望される状態を検知する。スレーブ装置140は、サービス要求ノード150のサービス164の要求をラッチする。サービスの要求を開始した状態164の変化に関係なく、INTERRUPTは、サービス要求ノード150でアサートされたままであり、これによって、少なくともスレーブ装置140がマスタ装置130によって指定されるとともにスレーブ装置140にサービスが提供されるまでINTERRUPTをラッチする。マスタ装置130によって指定されるとともにINTERRUPTに対してサービスが提供されるスレーブ装置140に応答して、スレーブ装置140は、サービス要求ノード150のINTERRUPTをアサート停止する。
図1Bは、本発明の実施の形態によりINTERRUPTを非同期にラッチする、ラッチされたサービス要求を実現するデータ通信システムの信号線のグラフ170である。プロット172は、本発明によるGIPOスレーブ装置のI/Oピンの論理状態に対応し、プロット174は、GPIOスレーブ装置のサービス要求ピンの論理状態に対応する。プロット172及び174は、I/Oピンの論理状態とサービス要求ピンの論理状態との間の対応を示す。図1Bに示す例において、イベント184によって、プロット172は、論理状態1から0への遷移を示し、図示したようにプロット174の論理状態1から0への遷移が続く。イベント186によって、プロット172は、論理状態0から1への遷移を示し、図示したようにプロット174の論理状態0から1への遷移が続く。本例ではイベント184とイベント186との間のプロット174のロー状態のスレーブ装置INTERRUPTが、イベント184の時間とイベント186の時間との間にバス上のマスタ装置によってサービスされなかった場合、INTERRUPTに関する情報を消失することがある。
プロット176は、本発明によるラッチされたINTERRUPTを有するGPIOスレーブ装置のI/Oピンの論理状に対応し、プロット178は、GPIOスレーブ装置のサービス要求ピンの論理状態に対応する。プロット176及び178は、INTERRUPTをラッチすることによるI/Oピンの論理状態とサービス要求ピンの論理状態との間の対応を示す。図1Bのプロット176,178に示す例において、イベント182によって、プロット176は、論理状態1から0への遷移を示し、プロット178の論理状態1から0への遷移が続き、サービス要求ラインのラッチされたINTERRUPTをアサートする。イベント182の結果、イベント184の直後に論理状態0から1に遷移し、プロット178はそれに従わない(例えば、INTERRUPTはアサート停止されない。)。バス上で指定されるサービス装置及びイベント188のようなサービスされたINTERRUPTに応答して、プロット178は、論理0から1への遷移によるINTERRUPTのアサート停止を示す。イベント184が過渡的な非同期状態であるとしても、本発明によるサービス要求のラッチは、過渡的な非同期状態を指定するためにサービス装置がバス上のマスタ装置によってサービスされると仮定する。
図2は、本発明の実施の形態によるサービス要求のラッチを行う方法のフローチャート200である。サービス提供を要求する状態は、スレーブ装置によって検出される(210)。例えば、GPIOスレーブ装置は、入力ピンの論理状態の変化をモニタすることができる。モニタされたピンの論理状態が変化する場合、スレーブ装置は、例えば、サービス要求ノードのINTERRUPTをアサートすることによってサービスの要求をアサートし及びラッチする(220)。バス上のマスタ装置によって指定されるスレーブ装置及びINTERRUPTを提供するに応答して(230)、スレーブ装置は、例えば、INTERRUPTをサービス要求ノードから除去することによって、サービスの要求のアサート停止を行う(240)。方法200を実施するスレーブ装置としてのGPIO装置の使用は、説明のみの目的であり、制限の目的ではない。
図3は、本発明の他の実施の形態によるサービス要求をプログラマブルにラッチする方法300のフローチャートである。説明のために、方法300もI2CバスのGPIOスレーブ装置に関連して説明するが、これに限定されるものではない。
スレーブ装置は、例えば、揮発性及び/又は不揮発性メモリを用いることによって初期入力状態を記憶する(310)。記憶された入力状態は、現在の状態と比較される(320)。決定330において、記憶された入力状態が現在の状態と異ならない場合、サービス要求がアサートされず(332)、他の比較が行われる(320)。決定330において、記憶された入力状態が現在の状態と異なる場合、ラッチされたサービス要求が所望されているか否か決定する(340)。340のチェックにおいて、ラッチが所望されない場合、サービス要求がアサートされ(350)、更なる比較が行われる(320)。340のチェックにおいて、ラッチが所望される場合、サービス要求360は、アサートされ及びラッチされる(370)。
スレーブ装置は、バスを用いてマスタによるサービス要求の指定及びサービスを待機する。スレーブ装置がバスを用いてマスタにより指定されるともに、所望のサービスが行われる場合(372)、サービス要求はアサート停止され(374)、更なる比較が行われる(320)。
従来知られているように、サービス要求374をアサート停止するためにウオッチドッグタイマ又は他の方法を用いることができ、これによって、(ハードウェアリセットやソフトウェアリボートのように)サービス要求のアンラッチが所望される場合にサービス要求ラッチを除去する(370)。
ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組合せを、ここで説明するようなI2Cシリアルデータバスを用いてスレーブ送致出力バンクをプログラマブルに更新する種々の実施の形態を実施するのに用いることができる。本発明に関連して用いられるマスタ装置の機能は、説明したI2Cマスタ装置に存在してもよく、又は、シリアルデータ通信システム100に取り付けられたスタンドアローン又はネットワーク化されたコンピュータに存在してもよい。図1に示すシリアルデータ通信システム100は、本発明の動作を実施するためにそのような通信システム、コンピュータ又は他のコンピュータ実行装置との通信に用いることができる構造の一例である
本発明によるプログラミングを実行するのに適した図1のマスタ装置130の例は、典型的には、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は読出し専用メモリ(ROM)の一部の変形に結合した中央処理装置(CPU)を有する。ROMを、プログラマブルROM(PROM)やイレーザブルPROMのようなプログラム記憶用の他の記憶媒体とすることもできる。プロセッサは、制御信号、通信信号等を提供するために入力/出力(I/O)回路及び/又は他のバスを通じて他の内部素子及び外部素子とやり取りを行うことができる。
マスタ装置130は、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、DC−ROMドライブ、及び情報を読出し及び/又は記憶することができるDVDのような他のハードディスクを含む一つ以上のデータ記憶装置を有することもできる。一実施の形態において、状態マシンを用いてI2Cバス上でスレーブ/マスタインタフェースをコツ減するソフトウェアを、CD−ROM、ディスケット、又は携帯型で情報を記憶することができる他の形態の媒体に記憶し及び分配することができる。これら記憶媒体を、CD−ROMドライブ、ディスクドライブ等の装置に挿入し及び当該装置から読み出すことができる。ソフトウェアを、インターネットのようなネットワークを通じて電気的にダウンロードするようにデータ信号を通じて演算装置に送信することもできる。さらに、既に説明したように、本発明に関連する機能を実行するソフトウェアを、ROMのような演算装置の内部メモリに格納することもできる。
コンピュータ読出し可能なプログラムコードを有する結果的に得られるあらゆる(一つ以上の)プログラムを、記憶装置や送信装置のような一つ以上のコンピュータ利用可能な媒体内で実行することができ、これによって、本発明によるコンピュータプログラム又は製品を形成する。ここで用いるような用語「コンピュータ読出し可能媒体」、「製品」、「コンピュータプログラム」又は他の同様な用語は、あらゆる記憶装置のようなあらゆるコンピュータ読出し可能な媒体又はあらゆる送信装置で永久に又は一時的に存在するコンピュータプログラムを含むことを意図する。
(添付した特許請求の範囲、要約書及び図面を含む)本明細書で開示した各形態を、特に説明しない限り同一、等価又は同様な目的で体感することができる。したがって、特に説明しない限り、開示した各形態は、等価の又は同様な形態の一例に過ぎない。
したがって、種々の実施の形態を、バス構造に取り付けた複数の装置からのサービス要求を指定する本発明の実現例として説明した。そのような実現の各々において、サービス要求を、入力状態の遷移又は変更に関係なくバス上のマスタによるサービス要求の提供を仮定するようラッチすることができる。
本発明は、これまで説明した特定の例に制限されるものと考えるべきではない。本発明を適用することができる種々の変更、等価のプロセス及び種々の構造は、本発明の範囲内である。例えば、I2Cシリアルデータバスを用いたスレーブ装置出力バンクのプログラマブルな更新の実施の形態を、SMバスや他のバス配置のような共通バス上の装置間で通信を行う同様に構成された1方向又は2方向インタフェースを用いて実施することができる。そのような変形を、添付した特許請求の範囲で適正に説明するような請求の範囲に記載されている発明の一部と考えることができる。
Claims (4)
- 通信プロトコルを実現するために用いられるシリアルデータ線及びクロック線を有するシリアルデータ転送バスを用いる通信システムであって、
前記シリアルデータ転送バスに取り付けられるとともに前記シリアルデータ線上の双方向シリアル通信を制御するマスタ装置と、
前記シリアルデータ転送バスから独立し、前記マスタ装置によってアクセス可能なサービス要求ノードと、
前記バスに電気的に結合され、前記サービス要求ノードのサービス要求をラッチすることによって状態に応答し、前記シリアルデータ転送バスを用いたマスタ装置からの問合せに応答して前記サービス要求を除去するスレーブ装置とを具える通信システム。 - 請求項1記載の通信システムにおいて、前記スレーブモジュールが、一つ以上の入力の初期値を記憶するメモリと、記憶された初期値と前記一つ以上の入力の現在の値とを比較するとともに前記サービス要求ノードのサービス要求をアサートするのに十分な状態を決定する比較装置とを具えることを特徴とする通信システム。
- 請求項1記載の通信システムにおいて、前記スレーブ装置が、汎用入力/出力装置として構成されることを特徴とする通信システム。
- 請求項1記載の通信システムにおいて、前記スレーブ装置が、CODEC装置のデコーダとして構成されることを特徴とする通信システム。
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