JP2008539255A - 高コレステロール血症のための4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オングルクロニド誘導体 - Google Patents

高コレステロール血症のための4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オングルクロニド誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I):
Figure 2008539255

を有する、高コレステロール血症及びその他の障害の治療に有用な4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オンの化学的一属に関する。医薬組成物、並びにコレステロール及び脂質関連疾患を治療する方法も開示される。

Description

発明の分野
本発明は、高コレステロール血症及びその他の障害の治療に有用な4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オンの化学的一属(chemical genus)に関する。
発明の背景
1,4−ジフェニルアゼチジン−2−オン類、及び脂質代謝障害の治療に対するそれらの有用性が、米国特許第6,498,156号明細書、米国再発行特許USRE37721及びPCT出願国際公開番号WO02/50027に記載されている。4−ビアリール−1−フェニルアゼチジン−2−オン類、及び脂質代謝障害の治療に対するそれらの有用性が、本発明の所有権者により所有された同時係属の米国特許出願番号10/986,570(2004年11月10日出願)に記載されている。
これらの開示が有用性に関するので、これらの開示は参照することにより本明細書に組み込まれる。
発明の要約
本発明は、4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オン誘導体に関する。
或る態様においては、本発明は、式I:
Figure 2008539255
(式中、
及びRは、水素原子、ハロゲン原子、OH及びOCHから独立して選択され;
は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;
は、H及びグルクロン酸基から選択され;
は、−OR、−PO及びポリオール基から選択され;
は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;そして
及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立して選択され;但し、R、R及びRのうち少なくとも1つはグルクロン酸基である)
で表される化合物に関する。
本明細書に記載する化合物は、薬学的に許容可能な担体及び1つ又は複数の(1)異常脂質血症治療剤(dyslipidemic agent)、(2)抗糖尿病剤、(3)抗高血圧症剤、(4)抗肥満症剤、(5)自己免疫疾患治療に用いる薬剤、(6)脱髄及びその関連障害治療に用いる薬剤、(7)アルツハイマー病治療に用いる薬剤、(8)血液調整剤、(9)ホルモン補充剤/組成物、(10)化学療法剤、(11)アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、(12)抗癌剤、(13)骨量減少及び関連障害の治療に用いる薬剤、並びに(14)その他の薬剤を含む医薬製剤中に含めることができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、コレステロール吸収阻害剤を必要とする病態を治療する方法;コレステロール関連疾患を予防又は治療する方法;1つ又は複数のステロール又はスタノールの吸収を阻害又はその血漿濃度若しくは組織濃度を減少させる方法;シストセロール血症(sistoserolemia)を予防又は治療する方法;血管疾患/障害及び病態、異常脂質血症、混合型異常脂質血症、低αリポタンパク血症、B型LDL、A型LDL、原発性異常βリポタンパク血症(FredericksonのIII型)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症を含むがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中を予防又は治療する方法;心臓血管疾患関連イベントの発生を減少させる方法;血管病態及び関連血栓症イベントを予防又は治療する方法;血管炎症を予防又は治療する方法;C反応性タンパク質の血漿又は血清濃度を減少させる方法;アルツハイマー病(AD)の諸症状を予防、治療、又は改善する方法;少なくとも1つのアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生又はレベルを調節する方法;血流中及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節する方法;認知関連障害(認知症を含む)を予防又は治療する方法;肥満症を予防又は治療する方法;黄色腫の発生を予防又は減少させる方法;特定のHMG−CoA還元酵素阻害剤(スタチン)に伴う筋肉変性及び関連副作用を予防又は最小化する方法;糖尿病及び関連病態を予防又は治療する方法;少なくとも1つの自己免疫疾患を予防又は治療する方法;脱髄及び関連障害を予防又は治療する方法;コレステロール関連腫瘍を予防又は治療する方法;動物細胞中少なくとも1つの多剤(multiple("multi")-drug)耐性遺伝子又はタンパク質の発現を阻害する方法;癌に罹っている対象における化学療法剤の効果を増強する方法;動物細胞により示される多剤(multi-drug)耐性表現型を逆転させる方法;脂質ラフト構造をモジュレートする方法;並びに骨減少症障害(骨量減少障害)を予防又は治療する方法に使用することができる。本方法は、治療的有効量の本明細書に記載する化合物又は医薬製剤を投与することを含む。
本発明は、容器、使用説明書、及び上記の医薬製剤を含む製品に関する。使用説明書は、下記から選択される目的に対して医薬製剤を投与するためのものである。その目的は、コレステロール吸収阻害剤を必要とする病態を治療すること;コレステロール関連疾患を予防又は治療すること;1つ又は複数のステロール又はスタノールの吸収を阻害又はその血漿濃度若しくは組織濃度を減少させること;シストセロール血症(sistoserolemia)を予防又は治療すること;血管疾患/障害及び病態、異常脂質血症、混合型異常脂質血症、低αリポタンパク血症、B型LDL、A型LDL、原発性異常βリポタンパク血症(FredericksonのIII型)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症を含むがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中を予防又は治療すること;心臓血管疾患関連イベントの発生を減少させること;血管病態及び関連血栓症イベントを予防又は治療すること;血管炎症を予防又は治療すること;C反応性タンパク質の血漿又は血清濃度を減少させること;アルツハイマー病(AD)の諸症状を予防、治療、又は改善すること;少なくとも1つのアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生又はレベルを調節すること;血流中及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節すること;認知関連障害(認知症を含む)を予防又は治療すること;肥満症を予防又は治療すること;黄色腫の発生を予防又は減少させること;特定のHMG−CoA還元酵素阻害剤(スタチン)に伴う筋肉変性及び関連副作用を予防又は最小化すること;糖尿病及び関連病態を予防又は治療すること;少なくとも1つの自己免疫疾患を予防又は治療すること;脱髄及び関連障害を予防又は治療すること;コレステロール関連腫瘍を予防又は治療すること;動物細胞中少なくとも1つの多剤(multiple("multi")-drug)耐性遺伝子又はタンパク質の発現を阻害すること;癌に罹っている対象における化学療法剤の効果を増強すること;動物細胞により示される多剤(multi-drug)耐性表現型を逆転させること;脂質ラフト構造をモジュレートすること;脂質ラフト構造に関連する疾患を予防又は治療すること;並びに骨減少症障害(骨量減少障害)を予防又は治療することである。
これらの及びその他の本発明の実施態様は、以下の記載及び特許請求の範囲と併せて明らかになるであろう。
発明の詳細な説明
式Iによって表される属の4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オン誘導体は、腸からのコレステロール吸収阻害剤である。
本発明は、一般式I:
Figure 2008539255
(式中、
及びRは、水素原子、ハロゲン原子、OH及びOCHから独立して選択され;
は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;
は、H及びグルクロン酸基から選択され;
は、−OR、−PO及びポリオール基から選択され;
は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;そして
及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立して選択され;
但し、R、R及びRのうち少なくとも1つはグルクロン酸基である)
による化合物を提供する。
ある実施態様においては、RはHであり、及びRはハロゲン原子である。他の実施態様においては、R、R及びRは、H及びグルクロン酸基から独立して選択される。
本発明の属を、R残基の選択によって、一般式II〜IVを有する密接に関係のある3種の亜属へ有利に細分することができる。本明細書全体にわたり、用語及び置換基はその定義を保持する。
亜属IIにおいては、Rは−ORであり、一般式II:
Figure 2008539255
を有する。
ある実施態様においては、RはHであり;RはFであり;そして、R、R又はRのうちの1つはグルクロン酸基である。
特定の実施態様においては、RはHであり;RはFであり;R及びRはHであり、並びにRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
ある実施態様においては、R、R及びRはHであり;RはFであり;そして、Rはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
他の実施態様においては、RはHであり;RはFであり;Rはグルクロン酸基であり;そして、R及びRはHであり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
更に他の実施態様においては、RはHであり;RはFであり;そして、R、R及びRのうちの2つ以上がグルクロン酸基である。特定の実施態様においては、R及びRはHであり;RはFであり;そして、R及びRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
他の実施態様においては、R及びRはHであり;RはFであり;そして、R及びRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
他の実施態様においては、R及びRはHであり;RはFであり;そして、R及びRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
特定の実施態様においては、RはHであり;RはFであり;そして、R、R及びRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
亜属IIIは、4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オンホスホン酸誘導体を含み、下に示される一般式IIIを有する。
Figure 2008539255
ある実施態様においては、R、R及びRはHであり;そして、Rはハロ基である。特定の実施態様においては、RはFであり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
特定の実施態様においては、R、R及びRはHであり;RはFであり;そして、Rはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
他の実施態様においては、R、R及びRはHであり;RはFであり;そして、R及びRはグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
亜属IVは、Rがグルシトール基である4−ビアリーリル−1−フェニルアゼチジン−2−オンポリオール誘導体を含み、下に示される一般式IVを有する。
Figure 2008539255
ある実施態様においては、RはHであり;Rはハロ基であり;そして、R及びRのうちのいずれか1つ又は両方がグルクロン酸基である。特定の実施態様においては、R及びRはHであり;RはFであり;そして、Rはグルクロン酸基であり、下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
他の実施態様においては、R及びRはHであり;RはFであり;そして、Rはグルクロン酸基であり、下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
更に他の実施態様においては、RはHであり;RはFであり;そして、R及びRの両方がグルクロン酸基であり;下に示される化学式を有する。
Figure 2008539255
治療適応
本発明は更に、コレステロール吸収阻害剤を必要とする病態を治療する方法;コレステロール関連疾患を予防又は治療する方法;1つ又は複数のステロール又はスタノールの吸収を阻害又はその血漿濃度若しくは組織濃度を減少させる方法;シストセロール血症(sistoserolemia)を予防又は治療する方法;血管疾患/障害及び病態、異常脂質血症、混合型異常脂質血症、低αリポタンパク血症、B型LDL、A型LDL、原発性異常βリポタンパク血症(FredericksonのIII型)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症を含むがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中を予防又は治療する方法;心臓血管疾患関連イベントの発生を減少させる方法;血管病態及び関連血栓症イベントを予防又は治療する方法;血管炎症を予防又は治療する方法;C反応性タンパク質の血漿又は血清濃度を減少させる方法;アルツハイマー病(AD)の諸症状を予防、治療、又は改善する方法;少なくとも1つのアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生又はレベルを調節する方法;血流中及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節する方法;認知関連障害(認知症を含む)を予防又は治療する方法;肥満症を予防又は治療する方法;黄色腫の発生を予防又は減少させる方法;特定のHMG−CoA還元酵素阻害剤(スタチン)に伴う筋肉変性及び関連副作用を予防又は最小化する方法;糖尿病及び関連病態を予防又は治療する方法;少なくとも1つの自己免疫疾患を予防又は治療する方法;脱髄及び関連障害を予防又は治療する方法;コレステロール関連腫瘍を予防又は治療する方法;動物細胞中少なくとも1つの多剤(multiple("multi")-drug)耐性遺伝子又はタンパク質の発現を阻害する方法;癌に罹っている対象における化学療法剤の効果を増強する方法;動物細胞により示される多剤(multi-drug)耐性表現型を逆転させる方法;脂質ラフト構造をモジュレートする方法;並びに骨減少症障害(骨量減少障害)を予防又は治療する方法を提供する。本方法は、治療的有効量の本明細書に記載する化合物又は医薬製剤を投与することを含む。
本明細書に記載する化合物は、コレステロール吸収を阻害することができ、それによりインビボでのコレステロールレベルを減少させることができる。本明細書に記載する組成物及び治療方法は、コレステロール吸収阻害剤を必要とするいずれかの病態を治療するのに有用である。患者に投与されるとき、本明細書に記載する組成物及び医薬製剤は、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)の血漿又は血清濃度減少;超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL−C)の血漿又は血清濃度減少;中間密度リポタンパク質コレステロール(IDL−C)の血漿又は血清濃度減少;血漿中又は血清中コレステロール及びコレステロールエステルの濃度減少;アポリポタンパク質Bの血漿又は血清濃度減少;トリグリセリドの血漿又は血清濃度減少;トリグリセリドクリアランスの減少;高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)の血漿又は血清濃度増加;非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)の血漿又は血清濃度減少;リポタンパク質(a)(Lp(a))のレベル減少;HDL−C対LDL−C比の増加;けん化及び/又は非けん化脂肪酸合成の阻害;アポリポタンパク質C−IIの血漿又は血清濃度減少;アポリポタンパク質C−IIIの血漿又は血清濃度減少;HDL関連タンパク質(アポA−I、アポA−II、アポA−IV、及びアポEを含むがこれに限定されるものではない)の血漿又は血清濃度増加、並びにコレステロールの糞中排泄増加のうちの1つ又は複数のことをもたらすことができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、コレステロール関連疾患を予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。コレステロール関連疾患には、LDLコレステロールのレベル上昇を伴う疾患、LDL受容体の調節を伴う疾患、HDLコレステロールのレベル減少を伴う疾患、異常脂質血症、非エステル化脂肪酸のレベル上昇を伴う疾患、リポタンパク質リパーゼレベル又は活性の減少又は欠乏を伴う疾患(リポタンパク質リパーゼ変異から生じる減少又は欠乏を含む)、ケトン体(例えば、β−OH酪酸)のレベル上昇を伴う疾患、高脂血症、B型LDL上昇、A型LDL上昇、原発性異常βリポタンパク血症(FredericksonのIII型)、高コレステロール血症、低αリポタンパク血症(低HDLコレステロール症候群)、高リポタンパク血症、Lp(a)レベル上昇、高トリグリセリド血症(FredericksonのIV型及びV型を含む)、他のアポリポタンパク質B代謝の異常、ホモ接合型家族性高コレステロール血症、ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症、推定(presumed)家族性複合型及び非家族性(非FH)型の原発性高コレステロール血症(FredericksonのIIa型及びIIb型を含む)、コレステロールエステル蓄積症、並びにコレステロールエステル転送タンパク質疾患が含まれるがこれに限定されるものではない。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、1つ又は複数のステロール(例えば、下記のものを指す:(いずれの供給源のものでもよく、α、β、及びγいずれの型でもよい)すべての天然型又は合成型を含む飽和若しくは水素化ステロール及びその誘導体、並びに異性体であり、コレステロール、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール(ジヒドロブラシカステロールを含む)、デスモステロール、カリノステロール、ポリフェラステロール、クリオナステロール、エルゴステロール、コプロステロール、コジステロール、イソフコステロール、フコステロール、クレロステロール、ネルビステロール(nervisterol)、ラトステロール、ステラステロール(stellasterol)、スピナステロール、コンドリラステロール、ペポステロール(peposterol)、アベナステロール、イソアベナステロール、フェコステロール、ポリナスタステロール(pollinastasterol)を含むがこれに限定されるものではない)又はスタノール(例えば、下記のものを指す:(いずれの供給源のものでもよく、α、β、及びγいずれの型でもよい)すべての天然型又は合成型を含む飽和若しくは水素化スタノール及びその誘導体、並びに異性体であり、シトスタノール、カンペスタノール、スチグマスタノール、ブラシカスタノール(ジヒドロブラシカスタノールを含む)デスモスタノール、カリノスタノール、ポリフェラスタノール、クリオナスタノール、エルゴスタノール、コプロスタノール、コジスタノール、イソフコスタノール、フコスタノール、クレロスタノール、ネルビスタノール(nervistanol)、ラトスタノール、ステラスタノール(stellastanol)、スピナスタノール、コンドリラスタノール、ペポスタノール(pepostanol)、アベナスタノール、イソアベナスタノール、フェコスタノール、及びポリナスタスタノール(pollinastastanol)、並びに5α−スタノール(例えば、コレスタノール、5α−カンペスタノール、5α−シトスタノール)を含むがこれに限定されるものではない)又はその混合物の吸収を阻害又はその血漿濃度若しくは組織濃度を減少させるために、かかる治療を必要とする対象(subject)、例えばシトステロール血症の対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。ステロール及びスタノールにはまた、遊離のステロール及びスタノール、脂肪酸又は芳香族酸でエステル化されたステロール及びスタノール(それにより、それぞれ脂肪族エステル又は芳香族エステルを形成する)、フェノール酸エステル、ケイ皮酸エステル、フェルラ酸エステル、フィトステロール及びフィトスタノールのグリコシド、並びにアシル化されたグリコシド又はアシルグリコシドも含まれる。従って、ステロール及びスタノールという用語は、すべての類似体を包含して、更に大部分の天然ステロールのように環状単位の5位に1つの二重結合を有することができ、又は環の他の位置に1つ又は複数の二重結合を有することができ(例えば、6,7,8(9),8(14),14 5/7)、又はスタノールのように環状単位に二重結合を有しないことができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20020169134に記載されているように、シストセロール血症(sistoserolemia)発症のリスクがあるか又は既にシストセロール血症(sistoserolemia)を示しているかいずれかの患者のシストセロール血症(sistoserolemia)を予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。シトステロール血症は、ステロールの非選択的腸吸収の増加及び肝臓解毒の減少による血漿中及び他の組織中シトステロール及び他の植物ステロールのレベル増加を特徴とする遺伝的脂質蓄積症である。シトステロール血症を有する諸個人は、1つ又は複数の次の病態、即ち腱黄色腫、結節状黄色腫、関節炎、溶血発作、加速されたアテローム性動脈硬化症及び心筋梗塞を示す可能性があり、広域の冠状動脈硬化症により若年齢で死亡する可能性がある(Nguyen et al.1991 Journal of Lipid Research,32:1941−1948を参照のこと)。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US2002147184及びUS20030069221に記載されているように、血管疾患/障害及び病態(動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、急性血管症候群、末梢動脈疾患、心臓血管疾患、脳血管疾患(例えば、脳梗塞若しくは脳卒中(血管閉塞若しくは血管出血によって起こる)、又は一過性脳虚血発作(TIA)、失神、頭蓋内及び/又は頭蓋外動脈のアテローム性動脈硬化症など)、腎血管性疾患、腸間膜血管疾患、肺血管疾患、眼血管疾患、微小血管疾患(例えば、腎障害、神経障害、網膜症)、及び末梢血管疾患を含むがこれに限定されるものではない)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症を含むがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症(安定狭心症、慢性安定狭心症、血管攣縮性狭心症、及び不安定狭心症を含む)、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中を予防又は治療するために、かかる疾患/病態のリスクがある患者又はかかる治療を必要とする患者において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。血管疾患は、小動脈、大動脈、小静脈、及び大静脈を含む血管並びに血流の障害をすべて広範に包含する用語である。最も広く存在する型の血管疾患は、動脈硬化症であり、動脈壁の肥厚及び硬化と関連がある病態である。大血管の動脈硬化症は、アテローム性動脈硬化症と呼ばれる。アテローム性動脈硬化症は、血管障害、例えば、冠動脈疾患、大動脈瘤、下肢動脈疾患、及び脳血管疾患において支配的な基礎的因子である。アテローム性動脈硬化症と関連があるコレステロールレベルを有する他の血管病態が、しばしば共存する。これらの血管病態には、高血圧症、狭心症及び/又は不整脈が含まれ得る。血管病態は、持続的に高い血圧と定義される高血圧症により引き起こされ得るか又は悪化し得る。一般に成人では、収縮期血圧が140mmHgを超えるとき、又は拡張期血圧が90mmHGを超えるとき、高血圧患者であると分類される。血圧上昇は、アテローム性動脈硬化症、心臓血管疾患及び脳血管疾患に対するリスク要素である。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20050080071に記載されているように、心臓血管疾患関連イベント発生を減少させるために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。従って、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、臨床的に明らかな冠動脈性心疾患の病歴を有しない患者、及び臨床的に明らかな冠動脈性心疾患(CHD)の病歴を有する患者において、致命的又は非致命的心臓血管イベント発症のリスクを予防又は減少させるために使用することができる。225〜250mg/dlを超える総コレステロールレベルは、著しいCHDリスク上昇と関連がある。新たに改訂されたNCEP ATP IIIによる低密度リポタンパク質(LDL−C)目標レベルは、CHD患者又はCHDリスク相当の患者に対しては、<100mg/dL(2.59mmol/L)であり、2つ以上のリスク要素を有する諸個人に対しては、<130mg/dL(3.37mmol/L)であり、及び2つ未満のリスク要素を有する諸個人に対しては、<160mg/dL(4.14mmol/L)である。語句「心臓血管イベント」には、致命的又は非致命的急性主要冠動脈イベント、冠動脈血管再生術、心筋血管再生術、末梢血管疾患、安定狭心症及び脳血管不全、例えば脳卒中が含まれるがこれに限定されるものではない。語句「急性主要冠動脈イベント」には、致命的心筋梗塞、虚脱後1時間から24時間までに起こる目撃された及び目撃されていない心臓死及び突然死、非致命的心筋梗塞(明確な急性Q波心筋梗塞を含む)、非Q波心筋梗塞、及び無症候性(遠隔期)心筋梗塞、並びに不安定狭心症が含まれる。心筋梗塞には、再発性心筋梗塞、Q波心筋梗塞、非Q波心筋梗塞及び無症候性(遠隔期)心筋梗塞が含まれる。本明細書に記載する化合物及び製剤は、心筋梗塞又は他の心臓血管イベント若しくは急性主要冠動脈イベントに続く死亡リスクを減少させるために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の血液調整剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。特定の実施態様においては、化合物又は製剤(例えば、スタチン(例えば、アトルバスタチン(atorvastatin)、ロスバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチン)と共に本発明の化合物)は、心筋梗塞又は他の心臓血管イベント若しくは急性主要冠動脈イベントのために入院後、6、12、18、24、36、又は48時間以内に投与される(Fonarow GC 2005 Chest 128:3641−51)。ある実施態様においては、本化合物又は製剤は、入院後24時間以内に投与される。ある実施態様においては、本化合物又は製剤は、退院前のいずれかの時間に投与される。ある実施態様においては、製剤は、エゼチマイブからなり、本質的にエゼチマイブからなり、又はエゼチマイブを含む。ある実施態様において、製剤は、バイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)からなり、本質的にバイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)からなり、又はバイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)を含む。ある実施態様において、製剤は、エゼチマイブ並びに1つ又は複数の血液調整剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤(例えば、アトルバスタチン、ロバスタチンのようなスタチン)、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む)からなり、本質的に前記のものからなり、又は前記のものを含む。
本明細書に記載する化合物及び製剤は、冠状動脈中のプラークの集積を逆転又は部分的に逆転させるために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の血液調整剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができ、それによりプラーク容積の減少に関係することができる。ある実施態様においては、本明細書に記載する化合物又は製剤を投与することにより、心疾患の進行を停止させ、心疾患の退行をもたらす。ある実施態様においては、製剤は、エゼチマイブからなり、本質的にエゼチマイブからなり、又はエゼチマイブを含む。ある実施態様において、製剤は、バイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)からなり、本質的にバイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)からなり、又はバイトリン(エゼチマイブ及びシンバスタチン)を含む。ある実施態様において、製剤は、エゼチマイブ並びに1つ又は複数の血液調整剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤(例えば、アトルバスタチン、ロバスタチンのようなスタチン)、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む)からなり、本質的に前記のものからなり、又は前記のものを含む。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20020147184に記載されているように、血管病態及び関連血栓症イベントを予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の血液調整剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。血管疾患及び病態は、しばしば血栓症イベントと関連し、結果として心筋梗塞、脳卒中及び虚血性発作となることがある。血栓性イベントは、血栓(例えば、血塊)の形成又は存在と関係するイベントである。血栓性イベントには、動脈血栓症、冠状動脈血栓症、心臓弁血栓症、冠動脈狭窄、ステント血栓症、及び人工血管血栓が含まれるがこれに限定されるものではない。血栓性イベントに関連する血塊は、血液諸成分の取り込みと共に血液因子、主に血小板及びフィブリンが凝集する結果生じるもので、その形成点に高頻度で血管閉塞を引き起こす。血液凝固は、様々な血液成分、又は血液因子の複雑な相互作用からなるプロセスであり、最終的にフィブリン塊を生じる。血管疾患又は病態のリスクにある対象又は血管障害又は病態を示している対象における凝固カスケードを、血液調整剤、例えば、ヘパリン、クマリン、クマリン誘導体、インダンジオン誘導体、トロンビン阻害剤、第Xa因子阻害剤、又はその他の薬剤を用いて、選択的に遮断又は阻害することが、しばしば望ましい。例えば、アテローム性動脈硬化症の場合には、血管壁中の平滑筋細胞(SMCs)の増殖が、血管再建後に又は他の血管損傷に応答して、血管病変部を形成する重要なイベントである。SMCの増殖は、典型的には、損傷後、最初の数週間以内及び6ヶ月までに起こる。血栓症及びSMC増殖はまた、再狭窄に関連する。再狭窄は、血管形成術やバイパス移植術などの外科治療後の血管又は弁の再閉塞である。従って、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、再狭窄を予防又は治療するために使用することができる。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は更に、凝固ホメオスタシスを改善する(プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI)−1活性の減少、フィブリノーゲンの減少、高濃度フィブリノーゲンの処理、線維素溶解の促進、及び/又は血小板凝集の減少、及び/又は内皮機能の改善を含む)ために使用することもできる。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、心臓血管疾患の治療に使用される侵襲的手技に関連する再狭窄及び血栓症のリスクを減少させるために、外科的デバイス(例えば、カテーテル)及びインプラント(例えば、ステント)上にコーティングとして使用することができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20030119757に記載されているように、血管(例えば、心臓血管、脳血管、末梢血管、腎血管疾患、腸間膜血管、肺血管疾患、眼血管)の炎症を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、及び、例えば、US20030119757に記載されているように、C反応性タンパク質(CRP)の血漿又は血清濃度を減少させるために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。血管の炎症はアテローム性動脈硬化症又は冠動脈性心疾患をもたらす可能性がある。アテローム性動脈硬化症は、しばしば、動脈中のプラークの肥厚及び集積によって表示され、典型的には、動脈の最内層である内皮が、コレステロール、毒素、オキシダント、感染性因子などにより損傷されるときに起こる。動脈壁中の損傷を受けた内皮細胞は、接着分子を産生し、接着分子が白血球を血管壁に蓄積させる。脂肪及びコレステロールも白血球細胞とともに集積して、動脈の炎症を引き起こす。そのような集積は、動脈が血餅からの閉塞を受けやすくなり心臓発作又は脳卒中を招く点まで肥厚する可能性がある。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、冠状動脈、頸動脈、末梢動脈系において、アテローム硬化斑若しくはアテローム性動脈硬化病変の進行を遅らせ、又はアテローム硬化斑若しくはアテローム性動脈硬化病変の退行をもたらすために、単独で、又は併用療法において使用することができる。血管炎症は、しばしば、アテローム硬化性冠動脈性心疾患の発症及びその断続的プロセスに先行する。血管炎症は、動脈の内皮壁中の損傷又は変化と共に始まり、内皮への血小板接着を増加する内膜層の変化をもたらす可能性がある。哺乳動物への血管刺激、例えば、細胞損傷又は炎症は、動物体内において、一般に急性応答タンパク質と呼ばれる様々なタンパク質の産生をもたらす。CRP(C反応性タンパク質)は、急性応答タンパク質である。肝臓で作られて、損傷を受けた組織に堆積して、CRPは、炎症液中に及びアテローム硬化性動脈の内膜層とアテローム硬化斑の病変内の両方に高濃度で見出される。研究では、CRPと冠動脈疾患との間に明らかな関連が示された。例えば、年齢50〜69歳の英国人男性388名の調査においては、CRPレベルが2倍の各人について、冠動脈疾患の罹患率が1.5倍増加した(Mendall et al.(1996)BMJ.312:1061−1065)。複合的なプロステクティブスタディーでは、CRPベースラインが将来の心臓血管イベントの良好なマーカーであることが証明された(Rikeretal.1998.J Investig Med.46:391−395)。CRPレベルが約0.4mg/dLを超える患者では、レベルが0.4mg/dL未満の患者に比べて血管炎症の増加、及び血管疾患に対するリスクの増加を有することが報告されている(L.Gruberb,“Inflammatory Markers in Acute Coronary Syndromes:C−reactive Protein(CRP) and Chlamydia”,American Heart Assoc.Scientific Sessions 2000)。C反応性タンパク質レベルが3.4mg/dLを超える患者は、最も高い四分位のリスクにあることが報告された。第2四分位(C反応性タンパク質0.4〜1.0mg/dL)の患者及び第3四分位(C反応性タンパク質1.0〜3.4mg/dL)の患者もまた、最も低い四分位(C反応性タンパク質<0.4mg/dL)の患者に比べて、血管疾患のリスク増加を有している。CRPアッセイ及びそのための方法論は、Dade Behring Inc.,Deerfield,Illから入手可能である。CRPを分析する方法は、米国特許第5358852号、第6040147号、第6277584号明細書、及びUS20030119757に記載されている。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US2003013699及び米国特許第6080778号明細書に記載されているように、アルツハイマー病(AD)の諸症状を予防、治療、又は改善するために、少なくとも1つのアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生又はレベルを調節するために、及び/又は対象の血流及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数のアルツハイマー病を治療するために使用される薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。組成物は、ADの諸症状を示さない対象、ADに罹っている対象、AD又は認知症の病気の家族歴を有する対象、ヒトである対象、人であり且つトリソミー21(ダウン症候群)に罹っている対象、ヒトであり且つβアミロイド前駆体タンパク質(プレセニリン−1又はプレセニリン−2)をコード化する遺伝子に1つ又は複数の突然変異を有する対象、ヒトであり且つアポリポタンパク質Eイソ型4遺伝子を有する対象、ヒトであり且つ約40歳を超えている対象、ヒトであり且つ約60歳を超えている対象に投与することができる。対象は、上昇した血中コレステロールレベル、少なくとも約200mg/dlの総血清コレステロールレベル、約100mg/dlを超える総低密度リポタンパク質(LDL)レベルを有することができる。ある状況においては、対象は、血流及び/又は脳中に、上昇した少なくとも1つのAβペプチドレベルを有する。様々な状況においては、対象は、血流及び/又は脳中に、上昇したAβ−42レベルを有し、血流中に約30pMを超えるAβ−42ペプチドレベルを有し、血流中に約40pMを超えるAβ−42ペプチドレベルを有し、血流中に約30pM〜約80pMの範囲のAβ−42ペプチドレベルを有し、約50pmol/グラム(脳組織湿重量)を超えるAβ−42ペプチドレベルを有する。様々な状況においては、対象は、血流中に約200pMを超えるAβ−40ペプチドレベルを有し、血流中に約400pMを超えるAβ−40ペプチドレベルを有し、血流中に約200pM〜約800pMの範囲のAβ−40ペプチドレベルを有し、約10pmol/グラム(脳組織湿重量)を超えるAβ−40ペプチドレベルを有する。特定の状況においては、対象の血流中Aβペプチドレベルは、本発明の組成物投与前のAβペプチドレベルから約10〜約100%減少する。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、記憶を増強するために、又は認知症、血管性認知症、ハンチントン病、水頭症、健忘症、AIDs関連認知症、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ症候群、電気ショック療法、ハンチントン病、筋萎縮側索硬化症、ダウン症候群、精神遅滞、パーキンソン病、軽度認知障害、及び記憶喪失のうち1つ又は複数の症状を予防、治療、若しくは改善するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数のアルツハイマー病を治療するために使用される薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20030119428に記載されているように、肥満症を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗肥満症剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。肥満症は、先進国に共通した医学上の問題であり、他の病気、例えば、高血圧症、糖尿病、変形性関節症及び心筋梗塞に対するリスク要素である。減量医薬は、肥満している選ばれた患者又は合併病態を有する標準体重を超えている選ばれた患者に使用するのが適切であり得る。肥満症を定義する1つの目安は、ボディ・マス・インデックス(BMI)として知られており、これは体重キログラムを身長メートルの二乗で割った値である。18.5〜24.9のBMIは、一般に、正常であると分類され、25.0〜29.9のBMIは、一般に標準体重を超えていると分類され、及び30又はそれを超えるBMIは、一般に、肥満していると分類される。あるいは、肥満症は、所与の身長に対する母集団の体重のうち一番上のパーセンタイル値、例えば15パーセントと定義することができる。しかしながら、そのような肥満症の定義は、身体組成の目安ではないし、異なる人々では、その身長に対する体脂肪又は筋肉質量がより高いレベルにあるか又はより低いレベルにあることもあり得る。しかしながら、これらの肥満症の定義は、人々の一般的な母集団に対しては有用な特徴付けである。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20030119809に記載されているように、黄色腫の発生を予防又は減少させるために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤との併用療法において使用することができる。黄色腫は、皮膚表面下に脂肪物質が蓄積することと関連する良性の脂肪腫であり、しばしば、トリグリセリド及びコレステロールレベルが高い人々に関連する。黄色腫それ自体は、内在する疾患、例えば、糖尿病、原発性胆汁性肝硬変、ある型の癌、又は高コレステロール血症を指示する可能性がある。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20030119808に記載されているように、筋肉変性及び特定のHMG−CoA還元酵素阻害剤(スタチン)と関連する筋肉変性関連副作用を予防又は最小化するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。筋肉変性は、特定のスタチン投与と関連し得る筋肉分解、筋肉痛、及び/又は筋肉衰弱に関連する副作用のすべてを包含し、横紋筋融解症及び/又はミオパシーを含む。横紋筋融解症は、血流中への筋肉細胞内容物(ミオグロビン及びカリウムのような)の放出に伴う骨格筋組織の崩壊又は退化であり、血流減少症、高カリウム血症、及び時には急性腎不全を生じる。特定のスタチンが患者に重度の筋肉変性を引き起こしたとされている;セリバスタチンは、横紋筋融解症による死と関係があったとされている。ミオパシーは、筋肉組織又は筋肉の障害をいうが、正常値の上限の10倍を超えるクレアチンホスホキナーゼ(CPK)値の増加と関連する筋肉痛及び筋肉衰弱を含む。ミオパシーのリスクは、高用量のスタチンの使用中に、及び/又はスタチンが他の薬物、例えば、フィブレート、ナイアシン、アゾール、抗真菌剤、エリスロマイシン、及びサイクロスポリンと一緒に投与されるときに、増加することがあり得る。本化合物又は医薬製剤が投与される対象には、血管病態、心臓血管病態、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症に罹っているか又はそのリスクがある対象が含まれる。適した対象には、臨床的に明らかな心疾患の病歴のない対象、及び臨床的に明らかな心疾患の病歴のある対象が含まれる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20040214811に記載されているように、糖尿病及び関連病態を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の抗糖尿病剤、抗高血圧症剤、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。真正糖尿病は、通常は糖尿病と呼ばれるが、複数の原因要素に由来し、高血糖症と呼ばれる血漿グルコースレベル上昇を特徴とする疾患プロセスを指す。主として2つの型の糖尿病、1型糖尿病(インスリン依存性糖尿病又はIDDMとも呼ばれる)及び2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病又はNIDDMとも呼ばれる)が存在する。1型糖尿病は、グルコース利用を調節するホルモンであるインスリンの絶対的欠乏の結果である。1型糖尿病には、細胞が介在する膵臓β細胞の自己免疫性破壊の結果である免疫媒介糖尿病、及び知られた病因論がない疾患の型を指す特発性糖尿病という2つの型がある。2型糖尿病は、絶対的というよりもむしろ相対的なインスリン欠乏を伴うインスリン抵抗性を特徴とする疾患である。アテローム性動脈硬化症の早期の発症、並びに心臓血管疾患及び末梢血管疾患の比率の増加が、糖尿病患者特有の特徴である。糖尿病及び関連病態には、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病(GDM)、若年者の成人発症型糖尿病(MODY)、膵炎、多嚢胞卵巣、耐糖能異常、インスリン抵抗性、高血糖症、高インスリン血症、脂肪酸又はグリセロールの血中レベル上昇、肥満症、X症候群、代謝不良症候群及び関連疾患、糖尿病合併症(網膜症、神経症、腎症が含まれる)及び性的機能不全が含まれるがこれに限定されるものではない。「X症候群」又は代謝不良症候群(Johanson,J.Clin.Endocrinol.Metab.,1997,82,727−734、及び他の刊行物に詳述されている)として集合的に参照される病態、疾患、及び病気は、高血糖症及び/又は前糖尿病性インスリン抵抗性症候群を含み、高インスリン血症、異常脂質血症、及び耐糖能異常を生じる初期のインスリン抵抗性状態を特徴とする。初期のインスリン抵抗性状態はII型糖尿病(高血糖症を特徴とする)に進行し得、II型糖尿病は糖尿病合併症に進行し得る。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20040092499に記載されている(治療に対する理論的根拠を含む)ように、少なくとも1つの自己免疫疾患を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、自己免疫疾患の治療に使用される1つ又は複数の薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。自己免疫疾患には、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質症候群、再生不良性貧血、骨髄異形性症候群、発作性夜間ヘモグロビン血症、真正赤血球性貧血、慢性好中球減少症、無巨核球性血小板減少症、抗リン脂質症候群、自己免疫性血小板減少症、自己免疫性溶血症候群、抗リン脂質症候群、自己免疫性胃炎、無塩酸症、自己免疫性アジソン病、自己免疫性糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性慢性肝炎、自己免疫性下垂体炎、自己免疫性精巣炎、自己免疫性卵巣障害、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋炎、セリアック病皮膚炎、瘢痕性類天疱瘡、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、慢性炎症性脱髄性多発性神経障害、間質性膀胱炎、チャーグ・ストラウス症候群、水疱性類天疱瘡、クレスト症候群、寒冷凝集素症、クローン病、疱疹状皮膚炎、円形状狼瘡、薬物誘発性自己免疫疾患、子宮内膜症、後天性表皮水疱症、本態性混合型クリオグロブリン血症、線維筋痛線維筋炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、移植片対宿主病、グレーブス病、ギラン・バレー、橋本甲状腺炎、特発性炎症性ミオパシー、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、IgA腎症、インスリン依存性糖尿病、若年性関節炎、扁平苔癬、全身性エリテマトーデス、メニエール病、金属誘発性自己免疫疾患、混合結合組織病、多発性硬化症、重症筋無力症、心筋炎、筋炎、視神経炎、無痛分娩後甲状腺炎、末梢神経脈管炎、落葉状天疱瘡、尋常性天疱瘡、悪性貧血、結節性多発性関節炎、多発性軟骨炎、多腺性症候群、リウマチ性多発性筋痛、多発性筋炎及び皮膚筋炎、感染後自己免疫疾患、原発性無ガンマグロブリン血症、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、反応性関節炎、レイノー現象、ライター症候群、リウマチ熱、リウマチ様関節炎、サルコイドーシス、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、スティフマン症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、血管炎、白斑、川崎病、及びウェーゲナー肉芽腫症が含まれるがこれに限定されるものではない。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20040092500に記載されている(治療に対する理論的根拠を含む)ように、脱髄及び関連障害を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、脱髄及びその関連障害の治療に使用される1つ又は複数の薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。神経線維は、ミエリン鞘として知られている多層の絶縁膜で包まれている。脱髄は疾患によって起こり得、ミエリン鞘の破壊又は除去を引き起こす。原発性脱髄障害には、多発性硬化症、急性播種性脳脊髄炎、副腎脳白質ジストロフィー、副腎脊髄ニューロパシー、レーバー遺伝性視神経萎縮及びHTLV関連ミエロパシーが含まれるがこれに限定されるものではない。他の脱髄関連障害には、テイ・サックス病、ニーマン・ピック病、ゴーシェ病及びフルラー症候群;又は脳卒中、炎症、免疫病、代謝性障害、毒物又は薬物が含まれるがこれに限定されるものではない。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20040116358に記載されているように、コレステロール関連腫瘍を発症するリスクにあるか又はコレステロール関連腫瘍を既に示しているかのいずれかの患者において、コレステロール関連腫瘍を予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の化学療法剤、抗癌剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。本発明の化合物は、コレステロールレベル(インビボで)及びエポキシコレステロール形成の両方を減少させることができ、それにより良性及び悪性のコレステロール関連腫瘍又はコレステロール関連の細胞増殖又は細胞塊を阻害することができる。腫瘍は、良性のコレステロール関連腫瘍又はコレステロール関連の細胞増殖又は細胞塊であることができ、前立腺、結腸、子宮内膜、若しくは乳房の組織と関連がある良性腫瘍、又は前立腺、結腸、乳房、若しくは子宮内膜の癌を含むがこれに限定されるものではない。従って、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、良性の前立腺肥大を予防又は治療するのに有用である。腫瘍は、悪性のコレステロール関連腫瘍又はコレステロール関連の細胞増殖又は細胞塊であることができ、前立腺、結腸、子宮内膜、若しくは乳房の組織と関連がある悪性腫瘍、又は前立腺、結腸、乳房、若しくは子宮内膜の癌を含むがこれに限定されるものではない。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、動物細胞中少なくとも1つの多剤(multiple("multi")-drug)耐性遺伝子又はタンパク質の発現を阻害すること、癌に罹っている動物における化学療法剤の効果を増強すること、及び動物細胞により示される多剤(multi-drug)耐性表現型を逆転させること(前記のすべてが、例えば、WO05/030225に記載されている)のうちの1つ又は複数のことのために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の化学療法剤、抗癌剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。コレステロール吸収阻害剤及び化学療法剤を併用投与する(必ずしも同時的又は近接連続的ではないけれども)ことにより、多剤(multi-drug)耐性遺伝子の発現を阻害することができる。従って、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、a)癌の治療又は緩和;b)腫瘍増殖の予防、治療、又は緩和;c)1つ又は複数の多剤(multiple drug)耐性遺伝子発現の阻害又は減少;d)多剤(multiple drug)耐性遺伝子により発現される1つ又は複数のタンパク質の産生阻害又は産生減少;e)癌治療における化学療法剤の効果増強;及びf)1つ又は複数の化学療法剤に対する細胞の増感、のうちの1つ又は複数において、単独で、又は併用療法において使用することができる。多剤(multiple drug)耐性遺伝子には、ABCB1(MDR−1)、ABCA2(ABC2)、ABCB2(TAP)、ABCB3(TAP)、ABCC1(MRP−1)、及びABCC3(MRP−3)が含まれるがこれに限定されるものではない。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、WO05023305に記載されている(関連した理論的根拠を含む)ように、脂質ラフト構造をモジュレートする(例えば、脂質ラフト中のコレステロールレベルを減少させることによる)ために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、異常脂質血症治療剤、抗糖尿病剤、抗高血圧症剤、抗肥満症剤、自己免疫疾患の治療に使用される薬剤、脱髄及びその関連障害の治療に使用される薬剤、アルツハイマー病の治療に使用される薬剤、血液調整剤、ホルモン補充剤/組成物、化学療法剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、抗癌剤、骨量減少及び関連障害の治療に使用される薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。脂質ラフトは、形質膜中の離散的ミクロドメインであり、スフィンゴ脂質に富み、秩序正しく並べられたコレステロールを含有している(Field et al.,J.Biol.Chem.,1997,272,4276−4280)。多数の細胞において、ある種の膜結合タンパク質が優先的にこれらの脂質ラフト中に分布することが明らかになってきた(Foster,de Hoog and Mann,PNAS,2003,100,5813−8)。これらには、様々な7つの膜貫通ドメイン受容体及びその関連Gタンパク質、並びにプレニル化などの脂質部分によって膜の内層に付着している様々なタンパク質(Ras、Rac、cdc42及びRhoなどの低分子量Gタンパク質が含まれる)が含まれる。脂質ラフトの破壊は、Gタンパク質にカップリングした受容体、T細胞受容体及び高親和性IgE受容体などの受容体による効率的なシグナル伝達のアンカップリングに帰着する。脂質ラフト構造をモジュレートする化合物は、各種の疾患及び病態の治療又は予防(prophylaxis)に有用であり得る。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、脂質ラフト構造に関連する疾患又は病態、例えば気道/閉塞性気道疾患及び障害(急性の、アレルギー性の、ハトロフィー性の(hatrophic)鼻炎又は慢性鼻炎(例えば、乾酪性鼻炎、肥厚性鼻炎、化膿性鼻炎、乾燥性鼻炎)、薬物性鼻炎、膜性鼻炎(クループ性鼻炎、線維素性鼻炎、及び偽膜性鼻炎が含まれる)、腺病性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、季節性鼻炎(神経性鼻炎(枯草熱)及び血管運動神経性鼻炎が含まれる)、鎮咳作用、喘息(例えば、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息及び塵埃喘息、特に慢性又は常習的喘息(例えば、遅発性喘息及び気道過敏症))、気管支炎(慢性気管支炎及び好酸球性気管支炎が含まれる)、気腫、間質性肺疾患(ILD)(例えば、特発性肺線維症、又はリウマチ性関節炎若しくは他の自己免疫疾患に関連するILD)などの間質性線維症を生じる慢性炎症性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)(例えば、不可逆性COPD)、慢性副鼻腔炎、結膜炎(例えば、アレルギー性結膜炎)、嚢胞性線維症、送風機ダストによる肺疾患(fanner's lung)及び関連疾患、肺線維腫、過敏性肺疾患、過敏性肺炎、特発性間質性肺炎、鼻詰まり、鼻ポリープ症、中耳炎、及び炎症に関連した若しくは医原性誘発の慢性の咳が含まれる);全身性アナフィラキシー若しくは過敏性反応(例えば、薬物アレルギー(例えば、ペニシリン、セファロスポリンに対する)、虫刺されアレルギー、ペットアレルギー、ハウスダストダニアレルギー、花粉アレルギー、及び消化管から遠隔の効果を有することがあり得る食物関連アレルギー(例えば、片頭痛、鼻炎及び湿疹));胃腸疾患及び障害(例えば、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃十二指腸潰瘍)、ファブリー病;木村病;多発性硬化症;創傷治癒;肝臓の肝炎及び肝硬変;リウマチ性関節炎;若年性リウマチ性関節炎;全身性エリテマトーデス;変形性関節疾患;結合組織疾患;強直性脊椎炎;軟組織リウマチ(例えば、腱炎、滑膜胞炎);シェーグレン症候群;乾癬;乾癬性関節炎;神経痛;滑膜炎;糸球体腎炎;血管炎;サルコイドーシス;インフルエンザの後遺症として起こる炎症;風邪及び他のウイルス性感染症;痛風;偽痛風;接触性皮膚炎;腰痛及び頸痛;月経困難症;頭痛;認知症;歯痛;捻挫;筋違い;筋炎;火傷;負傷;外科的処置及び歯科的処置に続く患者の痛み及び炎症;パーキンソン病;筋ジストロフィー;新生組織形成;副甲状腺機能亢進症;敗血症及び敗血症性ショック;細胞内病原体(例えば、細菌(例えば、サルモネラ菌、クラミジア菌、リステリア菌、結核菌)、ウイルス(例えば、HIV、麻疹ウイルス、乳頭腫ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、エボラウイルス及びマーブルグウイルスが含まれる)、寄生虫(例えば、プラスモジウム(マラリア)、リーシュマニア、トリパノゾーマ(睡眠病)、トキソプラズマ原虫))による感染症;並びに細菌感染症(赤痢菌、大腸菌(0157が含まれる)、カンピロバクター菌、コレラ菌、クロストリジウム・ディフィシル菌及び破傷風菌が含まれる)を予防又は治療するために、単独で、又は併用療法において使用することができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、骨減少症障害(骨量減少障害)を予防又は治療するために、かかる治療を必要とする対象において、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数の異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、ホルモン補充剤/組成物、抗癌剤、化学療法剤、骨量減少及び関連障害の治療に使用される薬剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。骨量減少障害(例えば、骨粗鬆症)と心臓血管疾患の並存する発症には十分な証拠書類がある。例えば、Gas−6、オステオカルシン、マトリックスγ−カルボキシグルタメートプロテイン及びプロテインSは、骨形成と動脈石灰化の両方において機能する。骨量減少障害及び関連病態には、骨粗鬆症、ページェット病(変形性骨炎)、骨量減少、骨折、骨部分欠損、骨代謝回転異常増加、骨折又は骨欠損症に関連する病態、リウマチ性関節炎(骨量減少に伴うリウマチ性関節炎が含まれる)、変形性関節症、骨溶解(家族性拡張性骨溶解及び人工関節周囲骨溶解が含まれる)、溶骨型転移、溶骨型骨疾患、転移性骨疾患、骨肉腫、骨壊死、骨形成不全、骨髄炎(例えば、骨量減少をもたらす感染性骨病変)、鎖骨・頭蓋異形成症(CCD)、人工関節弛緩、歯周病(例えば、歯周炎)及び歯周欠損、並びに他の歯修復過程、歯の脱落、原発性又は二次性の甲状腺機能亢進症、高カルシウム血症(悪性腫瘍及び多発性骨髄腫の高カルシウム血症が含まれる)、軟骨欠損若しくは障害(軟骨変性が含まれる)、結合組織修復(例えば、軟骨欠損若しくは損傷の治癒若しくは再生)に関連する病態、代謝性骨疾患、並びに移植性及び薬物誘発性骨量減少、が含まれるがこれに限定されるものではない。骨粗鬆症には、原発性骨粗鬆症、二次性骨粗鬆症、薬剤誘発性骨粗鬆症(例えば、コルチコステロイド誘発性骨粗鬆症、移植骨疾患)、女性若しくは男性の加齢に伴う骨粗鬆症、閉経後骨粗鬆症、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症、特発性骨粗鬆症、疾患誘発性関節炎(例えば、誘発されたリウマチ性関節炎)、廃用性骨粗鬆症及び関節炎、糖尿病関連骨粗鬆症、内分泌性骨粗鬆症(甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、及び末端肥大症)、遺伝性型及び先天性型の骨粗鬆症(骨形成不全、ホモシスチン尿症、メンケス症候群、及びライリー・デイ症候群)及び四肢固定化による骨粗鬆症が含まれる。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、下記のこと、即ち骨形成の増強/促進;骨量減少の予防;皮下骨折、開放骨折及び癒合不全骨折に起こるような、骨欠損及び骨欠損症の修復;皮下骨折及び開放骨折の整復における予防的(prophylactic)使用;形成外科における骨治癒の促進;非セメント人工関節及び歯科インプラント中への骨成長刺激;閉経前後の女性における最大骨量上昇;発育不全の予防又は治療;仮骨延長術中の骨形成増加の予防又は治療;骨形成刺激によって恩恵を受けるいずれかの病態の予防又は治療;先天性、外傷誘発性又は外科的な骨切除(例えば、癌治療)、及び美容整形外科における骨切除の修復;創傷治癒又は組織修復の治療;顔の形成手術を受けた対象の治療;整形外科手術又は口腔外科手術を受けた対象の治療;骨の痛みの緩和;人工関節周囲骨粗鬆症及び骨折などに関連する限局的骨量減少の予防又は治療;骨回転及びバイオマーカーの急減を得る間における対象の骨吸収急速阻害;骨塩密度の急増;並びに骨折の急減、のうちの1つ又は複数のことにおいて、単独で、又は併用療法において使用することができる。本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、骨再生を刺激するために、単独で、又は併用療法において使用することができる。骨再生は、頭蓋・顎顔面外科手術の骨欠損再建の後に行なうことができ、又は骨中へのインプラント、例えば歯科インプラント、骨支持インプラント、若しくは人工器官のインプラントの後に行なうことができる。骨再生は骨折の後にも行なうことができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、例えば、US20050085497に記載されているように、悪性病変(非浸潤性乳管癌及び非浸潤性乳小葉癌など)、前癌病変(例えば、乳線維腺腫及び前立腺上皮内腫瘍(PIN)、胃腸悪性腫瘍、脂肪肉腫及び他の様々な上皮性腫瘍(乳、前立腺、結腸、卵巣、胃及び肺の上皮性腫瘍が含まれる)、癌誘発性無力症(疲労)、過敏性腸症候群、クローン病、胃潰瘍、及び胆石、及びHIV感染、他の感染性疾患、薬物誘発性リポジストロフィー、及び乾癬などの増殖性疾患を予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤との併用療法において使用することができる。
例えばUS20050101565に記載されているように、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、癌(下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ヒト肉腫及び癌腫、例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑液腫瘍、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭腺腫、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、腎細胞癌、肝臓癌、胆管癌、絨毛癌、精巣上皮腫、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経腺腫、星状細胞腫、髄芽細胞腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫;白血病、例えば、急性リンパ性白血病及び急性骨髄性白血病(骨髄芽球性白血病、前骨髄球性白血病、骨髄単球性白血病、単球性白血病及び赤白血病);慢性白血病(慢性骨髄性(顆粒球性)白血病及び慢性リンパ性白血病);及び真性赤血球増加症、リンパ腫(ホジキン病及び非ホジキン病)、多発性骨髄腫、ヴァルデンストロームマクログロブリン血症、及び重鎖病(特定の実施態様においては、本明細書に記載する化合物を投与することにより治療又は予防される癌には、インスリン抵抗性又はX症候群関連癌が含まれ、乳癌、前立腺癌及び結腸癌が含まれるがこれに限定されるものではない);PPAR関連障害(下記が含まれるがこれに限定されるものではない:リウマチ性関節炎;多発性硬化症;乾癬;炎症性腸疾患;乳癌;結腸癌又は前立腺癌;低レベルの血中HDL(HDLは、リンパ液及び/又は脳脊髄液中で上昇し得る);低レベルの血中、リンパ液中及び/又は脳脊髄液中アポE;低レベルの血中、リンパ液中及び/又は脳脊髄液中アポA−I;高レベルの血中VLDL;高レベルの血中LDL;高レベルの血中トリグリセリド;高レベルの血中アポB;高レベルの血中アポC−III、及びヘパリン処理肝性リパーゼ対リポタンパク質リパーゼ活性比率減少;腎疾患、これには下記が含まれるがこれに限定されるものではない:糸球体疾患(急性及び慢性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、巣状増殖性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデスのような全身疾患に関連する糸球体病変、グッドパスチャー症候群、多発性骨髄腫、糖尿病、新生組織形成、鎌状赤血球病、及び慢性炎症性疾患が含まれるがこれに限定されるものではない)、尿細管疾患(急性腎尿細管壊死及び急性腎不全、多嚢胞性腎疾患、髄質性海綿腎、髄質嚢胞性疾患、腎原性糖尿病(nephrogenic diabetes)、及び尿細管性アシドーシスが含まれるがこれに限定されるものではない)、尿細管間質疾患(腎盂腎炎、薬物及び毒素誘発性尿細管間質性腎炎、高カルシウム血性腎症、並びに低カリウム性腎症が含まれるがこれに限定されるものではない)、急性及び急速進行性腎不全、慢性腎不全、腎結石症、又は腫瘍(腎細胞癌及び腎芽細胞腫が含まれがこれに限定されるものではない)(特定の実施態様においては、本明細書に記載する化合物により治療される腎疾患は、血管疾患であり、これには、高血圧症、腎硬化症、微小血管症性溶血性貧血、アテローム塞栓性腎疾患、広範性皮膚壊死、及び腎梗塞が含まれるがこれに限定されるものではない);並びに敗血症及びインポテンス(例えば、心臓血管疾患から生じ得るもの)を予防又は治療するために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤との併用療法において使用することができる。
本明細書で論じた他の諸対象に加えて、本明細書に記載する組成物及び医薬製剤は、例えば、US20030119796に記載されているように、閉経後の女性に対して、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤(例えば、1つ又は複数のホルモン補充剤/組成物、異常脂質血症治療剤、アテローム性動脈硬化症の1つ若しくは複数の症状を緩和するペプチド、抗高血圧症剤、抗糖尿病剤、抗肥満症剤、その他の薬剤(その組み合わせを含む))との併用療法において使用することができる。様々な実施態様においては、本明細書に記載する組成物及び医薬製剤は、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤との併用療法において、例えば、(1)臓器移植を(例えば、腎層移植)を必要とするか又はそれを受けた対象、(2)全身性エリテマトーデス発症のリスクがあるか又は既に全身性エリテマトーデスを示しているかいずれかである対象、(3)血液透析を受けているか又は血液透析を受けようとしている対象、(4)高ホモシステインレベル発症のリスクがあるか又は既に高ホモシステインレベルを示しているかいずれかである対象、(5)甲状腺機能亢進症発症のリスクがあるか又は既に甲状腺機能亢進症を示しているかいずれかである対象、(6)閉塞性肝疾患発症のリスクがあるか又は既に閉塞性肝疾患を示しているかいずれかである対象、(7)腎疾患発症のリスクがあるか又は既に腎疾患を示しているかいずれかである対象、(8)心臓バイパス手術を受けた対象、(9)経皮経管的冠動脈血管形成術を受けた対象に投与することができる。
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、本明細書に開示される疾患若しくは障害を治療、予防、又は処置する獣医用途のために、単独で、又は1つ若しくは複数の付加的薬剤との併用療法において、非ヒトの動物に投与することができる。非ヒトの例の非限定例には、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、及び家禽(例えば、ニワトリ、七面鳥、アヒル、ガチョウ、ウズラ)が含まれる。獣医用途に加えて、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、家畜の脂肪含有量を減少させてより赤身の肉を生産するために、及び卵のコレステロール含有量を減少させるために、ニワトリ、ウズラ、又はアヒル、メンドリに本化合物を投与することにより使用することができる。非ヒトの動物用途のために、本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、動物飼料により、又は水薬組成物として経口的に投与することができる。
ある種の本発明の化合物は、経口投与後に哺乳動物の血液循環中にそれ自体が感知されるほど吸収されることがないのに、血清コレステロール及び/又はLDLレベルを抑制するという更なる利点を有し得る。血清レベルが低く僅少である結果、薬物−薬物相互作用のような副作用がより少なく観察される。
定義
本明細書の全体にわたり、用語及び置換基はその定義を保持する。
アルキル基は、直鎖状、分岐状、又は環状炭化水素構造及びその組み合わせを含むことを意味する。他に限定がないとき、その用語は炭素数20個又はそれ未満のアルキル基を指す。低級アルキル基は、炭素原子1、2、3、4、5及び6個のアルキル基を指す。低級アルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−及びt−ブチル基などである。メチル基が好ましい。好ましいアルキル基及びアルキレン基は、C20又はそれ未満(例えばC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、C20)のものである。シクロアルキル基はアルキル基の下位集合であり、シクロアルキル基には炭素原子3、4、5、6、7、及び8個の環状炭化水素基が含まれる。シクロアルキル基の例には、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などが含まれる。
〜C20炭化水素基(例えばC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、C20)には、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基及びその組み合わせが含まれる。例には、ベンジル基、フェネチル基、シクロヘキシルメチル基、カンホリル基及びナフチルエチル基が含まれる。用語「フェニレン基」は、式:
Figure 2008539255
で表されるオルト、メタ又はパラの残基を指す。
アルコキシ基又はアルコキシル基は、親構造に酸素原子を介して結合した炭素原子1、2、3、4、5、6、7又は8個の直鎖状、分岐状、環状構造、及びその組み合わせの基を指す。例には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、シクロプロピルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基などが含まれる。低級アルコキシ基は1〜4個の炭素原子を含む基を指す。メトキシ基が好ましい。
オキサアルキル基は、1個又は複数個の炭素原子(及びそれに付属する水素原子)を酸素原子で置き換えたアルキル残基を指す。例には、メトキシプロポキシ基、3,6,9−トリオキサデシル基などが含まれる。用語のオキサアルキル基は、それが技術的に理解されているような意味である[Naming and Indexing of Chemical Substaces for Chemical Abstracts,published by the American Chemical Society,¶196を参照のこと。但し¶127(a)の限定無しである]、即ち化合物中の酸素原子がその隣接する原子に単結合で結合(エーテル結合を形成)している化合物を指す。同様に、チアアルキル基及びアザアルキル基は、1個又は複数個の炭素原子をそれぞれ硫黄原子又は窒素原子で置き換えたアルキル残基を指す。例には、エチルアミノエチル基及びメチルチオプロピル基が含まれる。
ポリオールは、複数の−OH基を有する化合物又は残基を指す。ポリオール基は、複数のC−H結合をC−OH結合で置き換えたアルキル基と考えることができる。普通のポリオール化合物には、例えばグリセロール、エリトリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール及びイノシトールが含まれる。直鎖状ポリオール残基は一般に、実験式−C2y+1で表されるものであり、環状ポリオール残基は一般に、式−C2y−1で表されるものである。yが3、4、5及び6であるものが好ましい。環状ポリオールには、グルシトールのような還元糖も含まれる。
アシル基は、親構造にカルボニル官能基を介して結合した炭素原子1、2、3、4、5、6、7及び8個の直鎖状、分岐状、環状構造、飽和、不飽和及び芳香族、並びにその組み合わせの基を指す。アシル残基の1個又は複数個の炭素原子は、親構造に結合する点がカルボニル基にとどまる限り、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子で置き換えることができる。例には、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、ベンジルオキシカルボニル基などが含まれる。低級アシル基は1〜4個の炭素原子を含む基を指す。
アリール基及びヘテロアリール基は、それぞれ、置換基としての芳香環基又は複素芳香環基を指す。ヘテロアリール基は、O、N、又はSから選択されるヘテロ原子を1、2又は3個含む。両方とも単環式5又は6員の芳香環基又は複素芳香環基、二環式9又は10員の芳香環基又は複素芳香環基、及び三環式13又は14員の芳香環基又は複素芳香環基を指す。芳香族6、7、8、9、10、11、12、13及び14員の炭素環式環には、例えば、ベンゼン、ナフタレン、インダン、テトラリン、及びフルオレンが含まれ、5、6、7、8、9及び10員の芳香族複素環式環には、例えば、イミダゾール、ピリジン、インドール、チオフェン、ベンゾピラノン、チアゾール、フラン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、ピリミジン、ピラジン、テトラゾ―ル及びピラゾールが含まれる。
アリールアルキル基は、アリール環に結合したアルキル残基を意味する。例は、ベンジル基、フェネチル基などである。
置換されたアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基などは、各残基における3個までのH原子を、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、カルボキシ基、カルボアルコキシ基(アルコキシカルボニル基ともいう)、カルボキサミド基(アルキルアミノカルボニル基ともいう)、シアノ基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホキシド基、スルホン基、アシルアミノ基、アミジノ基、フェニル基、ベンジル基、ヘテロアリール基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、又はヘテロアリールオキシ基で、置き換えられているアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、又はヘテロシクリル基を指す。
用語「ハロゲン原子」及び「ハロ基」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。
用語「糖」は、Hawley’s Condensed Chemical Dictionary,12 th Edition,Richard J.Lewis,Sr.;Van Nostrand Reinhold Co.New Yorkに定義されるような標準的意味で使用される。それは1又は2個のサッカロース基からなるいずれの炭水化物をも包含する。単糖類の糖(しばしば単糖とよばれる)は2〜7個の炭素原子鎖からなる。炭素原子の1つはアルデヒド又はケトンの酸素を持っており、アセタール又はケタール形に結合され得る。残りの炭素原子は通常、水素原子とヒドロキシル基(又はアセテートのようなヒドロキシル基の保護基)を有する。本出願において意図される用語「糖」の範囲内とみなされる単糖類には、アラビノース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、デオキシリボース、ガラクトース、グルコース、マンノース、フルクトース、ソルボース、タガトース、フコース、キノボース、ラムノース、マンノヘプツロース及びセドヘプツロースがある。二糖類には、スクロース、ラクトース、マルトース、及びセロビオースがある。特に限定しない限り、一般的用語「糖」は、D−糖とL−糖の両方を指す。糖は保護されることもできる。糖は、(米国特許第5,756,470号明細書のように)酸素原子を介して又は(PCT WO2002066464のように)炭素原子を介して結合されることもできる。前記明細書の開示は両方とも参照することにより本明細書に組み込まれる。
還元されたC−結合糖又はC−グリコシル化合物も、本発明に包含される。還元された糖(例えばグルシトール)は、ポリオールとしてか又は糖としてかいずれかに分類され得るが、アルジトールとしても知られている。アルジトールは、形式上アルドースからカルボニル基の還元により誘導可能な一般式HOCH2[CH(OH)]nCH2OHを有するポリオールである。
用語「ウロン酸」は、アルドースのアルコール基を酸に酸化することにより形成される誘導体を指す。例えば、グルコースの酸化では、グルクロン酸が生じ、ガラクツロン酸は、ガラクトースのウロン酸誘導体である。グルクロン酸が好ましい。
用語「グルクロニド」はまた、グルクロン酸のグリコシドを指すという標準的意味で使用される。
用語「プロドラッグ」は、生体内でより活性となる化合物を指す。一般にプロドラッグの薬物への変換は、哺乳動物の肝臓又は血液における酵素的過程により起こる。本発明の化合物の多くは、全身の血液循環中に吸収されないように化学的に修飾されることができ、その場合には、インビボでの活性化は、化学的作用(胃における酸触媒による分解のように)により、又は胃腸(GI)管内における酵素と微生物叢の仲介により、起こる可能性がある。
可変構造要素は導入時に定義され、その定義を全体に渡って保持する。従って、例えば、R及びRは、常に、H、−OH、ハロゲン原子及びメトキシ基から選択される。とはいえ、標準的な特許実務によれば、従属クレームにおいては、それをこれらの可変構造要素の下位集合に限定することができる。
本発明の化合物が、特定の原子の1つの同位体をその同じ原子の別の同位体で置き換えることができる形で存在し得ることは容認されるであろう。例えば、「水素原子」は、H、H又はHであることができ;「窒素原子」は、14N又は15Nであることができ;「酸素原子」は、16O、17O又は18Oであることができる;などである。本発明の化合物が放射能標識された形で存在できること、即ちその化合物が、通常自然状態で見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を含む1個又は複数個の原子を含むことができることは容認されるであろう。水素、炭素、リン、フッ素、ヨウ素及び塩素の放射性同位体には、それぞれ、H、14C、35S、18F、32P、33P、125I及び36Clが含まれる。前記放射性同位体及び/又は他の原子の他の放射性同位体を含む化合物は、本発明の範囲以内にある。トリチウム化した、即ちH放射性同位体、及び炭素14、即ち、14C放射性同位体は、その調製容易性と検出能とのために特に好ましい。放射能標識された本発明の諸式I〜Vで表される化合物及びそのプロドラッグは一般に、当業者によく知られた方法により調製することができる。好都合には、そのような放射能標識された化合物は、放射能標識されていない試薬の代わりに容易に入手可能な放射能標識された試薬を使用して、実施例及び図式に開示される方法を実施することにより調製することができる。
本発明の化合物は、他の標識形態で存在することもできる。US20020009714は、標識されたコレステロール吸収阻害剤の標識化方法及び使用方法を開示する。標識は、第1標識(標識が直接に検出される要素を含む場合)であるか、又は第2標識(例えば、免疫学的標識に共通であるように、検出される標識が第1標識に結合する場合)であることができる。標識、標識化手法及び標識検出への入門が、Introduction to Immunocytochemistry,(2d ed.)Polak and Van Noorden,,Springer Verlag,N.Y.(1997)及びHandbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals,Haugland(1996),a combined handbook and catalogue published by Molecular Probes,Inc.,Eugene,Oreg.に見出される。第1及び第2標識には、検出される要素のみならず検出されない要素も含まれ得る。本発明において有用な第1及び第2標識には、スペクトル標識(蛍光染料(例えば、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びOregon Green(商品名)のようなフルオレセイン及び誘導体、ローダミン及び誘導体(例えば、テキサスレッド、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC)など)、ジゴキシゲニン、ビオチン、フィコエリトリン、AMCA、CyDyes(商品名)など)のような蛍光標識が含まれる)、放射能標識(上記のものが含まれる)、酵素(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼなど)、分光測色標識(spectral colorimetric labels)(コロイド状金又は着色ガラス若しくは着色プラスチック(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスなど)のビーズなど)が含まれる。標識は、技術上よく知られている方法に従い、本発明の化合物に直接又は間接に結合することができる。前述のとおり、広範囲の標識を使用することができ、標識の選択は、必要な感度、化合物との接合容易性、安定性要件、利用可能な計測器、及び廃棄設備に依存する。一般に、タンパク質/阻害剤相互作用をモニターする検出器は、使用する特定の標識に適合させる。典型的な検出器には、分光光度計、光電管及び光ダイオード、顕微鏡、シンチレーション計数管、カメラ、フィルムなど、並びにその組み合わせが含まれる。適切な検出器の例は、当業者によく知られている様々な商業的供給源がら広く入手可能である。
標識の非限定例には、1)化学発光(分解産物として光子を生じる基質とともに西洋ワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼを用いる)(キットは、例えば、Molecular Probes,Amersham,Boehringer−Mannheim、及びLife Technologies/Gibco BRLから入手可能)を利用する標識;2)色生成(着色沈殿を生じる基質とともに西洋ワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼの両方を用いる)(キットは、Life Technologies/Gibco BRL、及びBoehringer−Mannheimから入手可能)を利用する標識;3)蛍光(例えば、Cy−5(Amersham)、フルオレセイン、及び他の蛍光タグを用いる)を利用する標識;5)放射能を利用する標識が含まれる。標識化及び検出のための他の方法は、当業者に容易に明らかであろう。
一つの実施態様においては、標識は、蛍光標識である。蛍光標識は、取り扱いにおいてより少ない予防措置を要すること、及びハイスループット視覚化技術(コンピューターを備える集積システムにおいて分析用画像デジタル化を含む光学的分析)に修正可能であること、の利点を有する。好ましい標識は、典型的には、下記のこと、即ち、高感度、高安定性、低バックグラウンド、低環境感度、及び標識化の高特異性のうちの1つ又は複数のことを特徴とする。本発明の標識中に組み込まれる蛍光部分は、一般に知られており、テキサスレッド、ジゴキシゲニン、ビオチン、1−及び2−アミノナフタレン、p,p’−ジアミノスチルベン類、ピレン類、第四級フェナントリジン塩類、9−アミノアクリジン類、p,p’−ジアミノベンゾフェノンイミン類、アントラセン類、オキサカルボシアニン、メロシアニン、3−アミノキレニン、ペリレン、ビス−ベンゾオキサゾール、ビス−p−オキサゾリルベンゼン、1,2−ベンゾフェナジン、レチノール、ビス−3−アミノピリジニウム塩類、ヘレブリゲニン、テトラサイクリン、ステロフェノール、ベンズイミダゾリルフェニルアミン、2−オキソ−3−クロメン、インドール、キサンテン、7−ヒドロキシクマリン、フェノキサジン、カリチレート(calicylate)、ストロファンチジン、ポルフィリン類、トリアリールメタン類、フラビン及びその他多くのものが含まれる。多くの蛍光タグは、SIGMA chemical company(Saint Louis,Mo.)、Molecular Probes、R&D systems(Minneapolis,Minn.)、Pharmacia LKB Bio technology(Piscataway,N.J.)、CLONTECH Laboratories,Inc.(Palo Alto,Calif.)、Chem Genes Corp.、Aldrich Chemical Company(Milwaukee,Wis.)、Glen Research,Inc.、GIBCO BRL Life Technologies,Inc.(Gaithersberg,Md.)、Fluka ChemicaBiochemika Analytika(Fluka Chemie AG,Buchs,Switzerland)、及びApplied Biosystems(Foster City,Calif.)、並びに当業者に知られているその他多くの商業的供給源から市販品として入手可能である。
標識は、係留基(tether group)によって、本発明の化合物に共有結合で結合され得る。係留基は、阻害剤及び標識に共有結合可能な任意の一部分であることができる。好ましい基は、炭素原子1〜10個、より好ましくは、炭素原子1〜4個の、置換された若しくは置換されていないアルキレン基、アルケニレン基又はアルキニレン基である。特に好ましい基は、置換されていないアルキレン基である。
用語「治療又は予防する方法」は、脂質障害に関連する症状及び/又は影響からの改善、予防又は軽減を意味する。本明細書で使用される用語「予防」は、急性の症状発現を未然に防ぐか若しくは緩和するために、又は慢性病態の場合、その病態の可能性若しくは重症度を少なくするために、事前に薬物を投与することを指す。医療の当業者(そのために本方法クレームが向けられている)は、「予防する」という用語が絶対的用語ではないことを認識している。医療において、その病態の可能性又は重症度を実質的に少なくするための薬物の予防的(prophylactic)投与を指すことは理解されるし、このことが出願人の特許請求の範囲において意図する意味である。本明細書で使用されるように、患者の「治療」に対する言及は、予防(prophylaxis)を含むことを意味している。
本出願全体に渡って、様々な参考文献を引用する。これらの刊行物の開示全体が、あたかも本明細書に書かれているかのように、参照することにより本明細書に組み込まれる。
用語「哺乳動物」は、その辞書的意味で使用される。用語「哺乳動物」は、例えば、マウス、ハムスター、ラット、ウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、及びウマ、サル、イヌ(例えば、Canis familiaris)、ネコ、ウサギ、モルモット、及び霊長類(ヒトを含む)を含む。
本明細書に記載する化合物は、2個以上の不斉中心を含むので、鏡像体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体を生じることがある。各キラル中心は、絶対立体化学の言葉で、(R)−又は(S)−として定義され得る。本発明は、すべてのそのような可能な異性体並びにそれらのラセミ体及び光学的に純粋な形体を含むことを意味する。光学的に活性な(R)−及び(S)−、又は(D)−及び(L)−異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を用いて製造することができるし、又は従来技術を用いて分割することができる。本明細書に記載する化合物がオレフィンの二重結合又は他の幾何学的不斉中心を含むときで他に特に指定されないとき、化合物はE及びZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。同じように、すべての互変異性型が含まれることをも意味する。
本明細書で使用されるラセミ体化合物、アンビスケールミック(ambiscalemic)化合物及びスケールミック(scalemic)化合物又は鏡像体的に純粋な化合物の図式的表現は、Maehr J.Chem.Ed.62,114−120(1985)を引用している:楔形の実線及び破線は、キラルな元素の絶対配置を示すために使用され;波線及び単一の細線は、それが表す結合が生み出す立体化学的意味合いを何も示さず;実線及び破線の太線は、ラセミ体の性格を示すほかは図示されている相対配置を示す幾何学的記述子であり;楔形の輪郭線及び点線又は破線は不定の絶対配置の鏡像体的に純粋な化合物を示す。従って、式I:
Figure 2008539255
は、一対の純粋な鏡像体の両方を包含することを意味する。
用語「鏡像体過剰率」は、技術的によく知られており、abのa+bへの分割に対して次のように定義される。
《式》
Figure 2008539255
用語「鏡像体過剰率」は、旧来の用語「光学純度」に関連するものであり、両方とも同じ現象の指標である。eeの値は、0から100までの数であり、0はラセミ体であり、100は純粋な単一の鏡像体である。過去において98%光学的に純粋と呼ばれた化合物は、今はより精密に96%eeと記載される。換言すれば、90%eeは、問題の物質において、一方の鏡像体95%及び他方の鏡像体5%の存在を示す。
本明細書に現れるどの炭素−炭素二重結合の配置も便宜のためにのみ選択されており、特定の配置を示すことを意図していない。従って、本明細書に任意にEとして描かれる炭素−炭素二重結合は、Z、E、又はいずれかの割合の両者の混合物であることができる。
「保護」、「脱保護」及び「保護された」官能基に関する用語は、本出願の至る所に出てくる。そのような用語は、当業者によく理解されており、一連の試薬を用いる逐次的処理を含む工程の文脈において使用される。その文脈において、保護基は、そうしないと反応してしまいその反応が望ましくないようなプロセス工程において、官能基をマスクするために使用される基を指す。保護基は、その工程の反応が起こらないようにするが、その後で除去して元の官能基を露出することができる。その除去、即ち「脱保護」は、官能基が妨害となる反応(単数)又は反応(複数)の完結後に行なわれるものである。従って、本発明の工程におけるように一連の試薬が指定されるとき、当業者は「保護基」として適した基を容易に想定できる。その目的に適した基は、化学のその分野の標準的教科書、例えば、T.W.Greeneによって、Protective Groups in Organic Synthesis[John Wiley & Sons,New York,1991](これは参照することにより本明細書に組み込まれる)において議論されている。「Protection for the Hydroxyl Group,Including 1,2−and 1,3−Diols」という表題の諸章(10〜86頁)に特別の注意が引かれる。
Me、Et、Ph、Tf、Ts及びMsという略語は、それぞれメチル基、エチル基、フェニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、トルエンスルホニル基及びメタンスルホニル基を表す。有機化学者(即ち当業者)により使用される略語の包括的なリストは、Journal of Organic Chemistryの各巻の第1号に出ている。「Standard List of Abbreviations」という表題の表に典型的に提示されているリストは、参照することにより本明細書に組み込まれる。
諸式I〜IVで表される化合物をそのままの化学物質として投与することは可能であるが、化合物を医薬組成物として与えるのが好ましい。更なる態様によれば、本発明は、諸式I〜IVで表される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩若しくはその溶媒和物を、1つ又は複数の薬学的に許容可能な担体及び場合により1つ又は複数の他の治療成分と一緒に含む医薬組成物を提供する。担体(単数又は複数)は、他の製剤成分と適合性がよく医薬組成物の受容者(recipient)に有害でないという意味で「許容可能な」ものでなければならない。
製剤には、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内、及び関節内を含む)、直腸及び局所(皮膚、頬内、舌下及び眼内を含む)投与に適した製剤が含まれる。もっとも適した経路は、受容者の病態と障害によって決めることができる。製剤は、好都合には、単位投与形態で提供することができ、薬学の技術においてよく知られている方法のいずれかで調製することができる。すべての方法は、諸式I〜IVで表される化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくはその溶媒和物(「活性成分」)を、1つ又は複数の補助的な成分を構成する担体とともに配合する工程を含む。一般に、製剤は、活性成分を液状担体若しくは細粒状固体担体又は両者とともに、均等に十分に配合し、次いで、必要なら、その生成物を望ましい製剤に成形することにより調製される。
経口投与に適した本発明の製剤は、各々あらかじめ決めた量の活性成分を含むカプセル剤、カシェ剤若しくは錠剤のような個別単位として;散剤若しくは顆粒剤として;水性液体若しくは非水性液体中の液剤若しくは懸濁剤として;又は水中油型液体乳剤若しくは油中水型液体乳剤として提供することができる。活性成分はまた、巨丸剤、舐剤又はパスタ剤として提供することができる。
錠剤は、場合により1つ又は複数の補助的成分とともに、圧縮又は成形により製造することができる。圧縮錠剤は、粉末又は顆粒のような流動性の形態にある活性成分を、場合により結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑剤、界面活性剤又は分散剤とともに混合し、適当な機械の中で圧縮することにより製造することができる。成形錠剤は、不活性液状希釈剤で湿らせた粉末コンパウンドの混合物を適当な機械の中で成形することにより製造することができる。錠剤は場合により、コーティングしたり刻み目をつけたりすることができ、錠剤中の活性成分の持続放出、遅延放出又は制御放出を提供するように製剤化することができる。
医薬組成物は、「薬学的に許容可能な不活性担体」を含むことができ、この表現は、デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶セルロース、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などを含む1つ又は複数の不活性賦形剤を含むことを意味する。必要に応じて、開示される組成物の投薬錠剤は標準的な水性又は非水性手法によりコーティングすることができる。「薬学的に許容可能な担体」は、制御放出手段をも包含する。
本発明の組成物には、場合により、他の治療成分、アンチケーキング剤、保存剤、甘味剤、着色剤、芳香剤、乾燥剤、可塑剤、染料などが含まれ得る。もちろん、そのような任意の成分はいずれも、製剤の安定性を保証するために本発明の化合物と適合性がよくなければならない。
薬学的に許容可能な担体及び薬学的に許容可能な不活性担体並びに前述の追加成分として使用する賦形剤の例には、次のものが含まれるがこれに限定されるものではない:
結合剤:ポリエチレンオキシド、コーンスターチ、クエン酸一水和物、馬鈴薯デンプン、他のデンプン類、ゼラチン、アラビアゴムのような天然及び合成ゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギネート類、粉末トラガカント、グアールガム、セルロース及びその誘導体(例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、アルファ化デンプン(例えば、Colorcon,Ltd販売のSTARCH1500(商標)及びSTARCH1500LM(商標))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース(例えば、FMC Corporation,Marcus Hook,PA,USA販売のAVICEL−PH−101(商品名)、−103(商品名)及び−105(商品名)のようなAVICEL(商品名))、又はその混合物;
充填剤:滑石、塩化ナトリウム、酸化アルミニウム、酸化鉄(例えば、黄酸化鉄、黒酸化鉄、赤酸化鉄)、赤色三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミニウムマグネシウム、炭酸カルシウム(例えば、顆粒又は粉末)、二水酸化カルシウム、第二リン酸カルシウム、無水第二リン酸カルシウム、トリアセチン、ラクトース、含水ラクトース、第三リン酸カルシウム、硫酸カルシウム(例えば、顆粒又は粉末)、微結晶セルロース、ケイ化微結晶セルロース、大豆レシチン、キサンタンゴム、無水ケイ酸、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、又はその混合物;
崩壊剤:寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、シメチコンエマルション、ラクトース水和物、微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポビドン、ポラクリリンカリウム、グリコール酸デンプンナトリウム、馬鈴薯又はタピオカデンプン、その他のデンプン類、アルファ化デンプン、粘土、その他のアルギン類、その他のセルロース類、ゴム、又はその混合物;
界面活性剤:Tween80又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン、又はその混合物;
滑沢剤:ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、軽質鉱物油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、パルミチン酸、ポリエチレングリコール、他のグリコール類、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、滑石、硬化植物油(例えば、落花生油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油及び大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、サイロイド(syloid)シリカゲル(AEROSIL 200,W.R.Grace Co.,Baltimore,MD USA)、合成シリカのコアギュレーテッドエアロゾル(coagulated aerosol)(Degussa Co.,Plano,TX USA)、火成性二酸化ケイ素(CAB−O−SIL,Cabot Co.,Boston,MA USA)、又はその混合物;
アンチケーキング剤:ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、滑石、又はその混合物;
抗菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブチルパラベン、塩化セチルピリジニウム、クレゾール、クロロブタノール、デヒドロアセト酸、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、フェニルエチルアルコール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、デヒドロアセト酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ポリソルベート、ソルビン酸、チマーソル(thimersol)、チモ(thymo)、又はその混合物;
コーティング剤:カルボキシメチルセルロースナトリウム、セルロースアセテートフタレート、エチルセルロース、ゼラチン、薬学的グレーズ(glaze)、ヒドロキシプロピルセルロース(ヒプロメロース)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メチルセルロース、ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール3000)、ポリビニルアセテートフタレート、セラック、スクロース、二酸化チタン、カルナウバろう、カンデリラろう、微結晶ろう、又はその混合物;
着色剤:FD&Cブルーno.1、D&Cイエロー#10アルミニウムレーキ、FD&Cイエロー#6/サンセットイエローFCFアルミニウムレーキ、FD&Cカーマイン・アルミニウムレーキ、及びFD&Cブルー#1、又はその混合物;並びに
酸化防止剤:ブチル化ヒドロキシアニソール、アスコルビン酸ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、リンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシトルエン、ビタミンC、没食子酸プロピル、又はその混合物。
固体の経口投薬形態は、場合により、コーティングシステム(例えば、Opadry(商品名)fxフィルムコーティングシステム、例えば、Opadry(商品名)ブルー(OY−LS−20921)、Opadry(商品名)ホワイト(YS−2−7063)、Opadry(商品名)ホワイト(YS−1−7040)、及びブラックインク(S−1−8106))で処理することができる。
成人に対する用量範囲は、一般に、経口で0.005mg〜10g/日である。錠剤、又は個別単位で提供される他の投与形態は、便利には、そのような用量で、又は例えば、5mg〜500mg、通常およそ10mg〜200mgを含む複数の個別単位として、有効な量の本発明の化合物を含有することができる。患者に投与される化合物の正確な量は、主治医の責任である。しかしながら、採用する用量は、患者の年齢及び性別、治療される正確な障害、及びその重症度を含む多数の因子に依存するであろう。投与単位(例えば、経口投与単位)は、本明細書に記載する化合物を、例えば、1〜30mg、1〜40mg、1〜100mg、1〜300mg、1〜500mg、2〜500mg、3〜100mg、5〜20mg、5〜100mg(例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg)含むことができる。
併用療法
併用療法は、各々別々に製剤化して投与する2つ以上の薬剤を投与することにより、又は2つ以上の薬剤を単一製剤にして投与することにより達成することができる。他の組み合わせもまた、併用療法に包含される。例えば、2つの薬剤を一緒に製剤化して、第3の薬剤を含む別の製剤と併せて投与することができる。併用療法における2つ以上の薬剤を同時に投与することができるが、それは必要ではない。例えば、第1の薬剤(又は薬剤の組み合わせ)の投与は、第2の薬剤(又は薬剤の組み合わせ)の投与より数分前、数時間前、数日前、又は数週前に行なうことができる。従って、2つ以上の薬剤を、相互に数分以内に、又は相互に1、2、3、6、9、12、18、若しくは24時間以内に、又は相互に1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14日以内に、又は相互に2、3、4、5、6、7、8、9、若しくは10週以内に投与することができる。ある場合には、更にもっと長い間隔が可能である。多くの場合、併用療法で使用する2つ以上の薬剤は同じ時に患者の体内にあることが望ましいのであるけれども、これはそうである必要はない。併用療法はまた、併用して使用する1つ又は複数の薬剤の2回以上の投与を含むことができる。例えば、もし薬剤Xと薬剤Yを併用して使用する場合、それらを順次に1回又は複数回どのような組み合わせでも投与できる。例えば、X−Y−X、X−X−Y、Y−X−Y、Y−Y−X、X−X−Y−Yなどである。併用療法は、別の経路又は部位による2つ以上の薬剤の投与を含むこともできる。例えば、(a)1つの薬剤が経口で投与され、もう1つの薬剤が静脈内に投与される、又は(b)1つの薬剤が経口で投与され、もう1つの薬剤が損傷部位(例えば、動脈)中に局所的に投与される。それぞれの場合において、薬剤は、同時に又は順次に、いずれかで投与することができる。本明細書に記載する併用療法の薬剤のいくつかに対する近似的投与量は、WO01/76632の11〜17頁にある表の「BNF Recommended Dose」の欄に見出され(表中のデータは、March 2000 British National Formularyのものである)、更に、他の標準処方集及び他の薬物処方指令書にも見出され得る。ある薬物については、適用疾患に対して通例処方される用量は、国毎にいくらか異なるものである。
異常脂質血治療剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の異常脂質血症治療剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。本明細書に記載する化合物との治療的組み合わせに使用するのに適した異常脂質血症治療剤には、コレスチラミン(胆汁酸に結合可能な第四級アンモニウムカチオン基を含有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体、例えば、Bristol−Myers Squibbから入手可能なQuestran(商品名)又はQuestran Light(商品名)コレスチラミン)、塩酸コレセベラム(colesevelam hydrochloride;例えば、Sankyoから入手可能なWelChol(商品名)錠剤(エピクロロヒドリンで架橋し、1−ブロモデカン及び(6−ブロモヘキシル)−トリメチルアンモニウムブロミドでアルキル化したポリアリルアミン塩酸塩))、コレスチポール(colestipol;ジエチレントリアミンと1−クロロ−2,3−エポキシプロパンの共重合体、例えば、Pharmaciaから入手可能なColestid(商品名)錠剤)、架橋したデキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体、LoCholest(商標)、DEAE−セファデックス(Secholex(商品名)、Polidexide(商品名))、3,3−イオエン(3,3-ioene)、N−(シクロアルキル)アルキルアミン及びポリグルサムのような水溶性誘導体、不溶性四級化ポリスチレン、サポニン、及びその混合物などの胆汁酸金属イオン封鎖剤、並びにWO97/11345、WO98/57652、米国特許第3692895号明細書、及び米国特許第5703188号明細書に開示されている胆汁酸金属イオン封鎖剤が含まれる。適切な無機のコレステロール金属イオン封鎖剤には、モンモリロナイト粘土に加えたサリチル酸ビスマス、水酸化アルミニウム制酸剤及び炭酸カルシウム制酸剤が含まれる。
HMG−CoA還元酵素阻害剤は、本明細書に記載する化合物との治療的組み合わせにおいて使用することができる異常脂質血症治療剤である。本明細書に記載する化合物との治療的組み合わせにおいて使用するのに適したHMG−CoA還元酵素阻害剤には、アトルバスタチン(Lipitor(商品名);米国特許第4681893号、第5385929号及び第5686104号明細書に開示されている)、アトルバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium;米国特許第5273995号明細書に開示されている)、ジヒドロコンパクチン(dihydrocompactin;米国特許第4450171号明細書に開示されている)、べルバスタチン(bervastatin;米国特許第5082859号明細書に開示されている)、カルバスタチン(carvastatin)、セリバスタチン(cerivastatin)(Baycol(商品名);米国特許第5006530号、第5502199号、及び第5177080号明細書に開示されている)、クリルバスタチン(crivastatin)、ダルバスタチン(dalvastatin)/RG12561(EP738510A2に開示されている)、フルバスタチン(fluvastatin)(Lescol(商品名);米国特許第4739073号及び第534772号明細書に開示されている)、グレンバスタチン(glenvastatin)、フルインドスタチン(fluindostatin)/XU62−320(EP363934A1に開示されている)、ベロスタチン(velostatin)(ビシノリン;米国特許第4448784号及び第4450171号明細書に開示されている)、ロバスタチン(メビノリン;MK−803;Mevacor(商品名)(Merck and Co.)及び関連化合物、米国特許第4231938号明細書に開示されている)、アドビコール/ニコスタチン(ロバスタチン−ナイアシン混合物)、メバスタチン(及び関連化合物、米国特許第US3983140に開示されている)、コンパクチン(compactin)/ML236B/CS500/6−デメチルメビノリン(及び関連化合物、米国特許第4804770号明細書に開示されている)、ピタバスタチン(pitavastin)(NK−104、イタバスタチン、ニスバスタチン(nisvastatin)、ニスバスタチン(nisbastatin)としても知られており、米国特許第5102888号明細書に開示されている)、プラバスタチン(エプタスタチン;CS−514;Pravachol(商品名)(Bristol Myers Squibb)及び関連化合物、米国特許第4346227号明細書に開示されている)、リバスタチン(rivastatin)(ナトリウム7−(4−フルオロフェニル)−2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチルピリジン−3−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプタノエート)、ロスバスタチン(rosuvastatin)/ロスバスタチンカルシウム(Crestor(商品名);ZD−4522又はアタバスタチン又はビサスタチンとしても知られている;US米国特許第5260440号明細書に開示されている)、シンバスタチン(MMK−733;Zocor(商品名)(Merck and Co.)及び関連化合物、米国特許第4448784号及び第4450171号明細書に開示されている)、シリバスタチン(sirrivastatin)、CI−981、PD134967−15、PD135022、BMY−22089、PD135023−15、BMY21950、PD134965、ジヒドロキシオープン(open)スタチン(US2005010561に開示されている)、WO03/033481、US20050085497、米国特許第4231938号、第4444784号、第4647576号、第4686237号、第4499289号、第4346227号、第5753675号、第4613610号明細書、EP0221025、及びEP491226に開示されている化合物、並びにその光学異性体又は幾何異性体;並びに非毒性の薬学的に許容可能な塩、窒素酸化物、エステル、第四級アンモニウム塩、並びにそのプロドラッグが含まれる。遊離酸(open-acid)型が存在するHMG−CoA還元酵素阻害剤においては、塩型及びエステル型が、好ましくは、遊離酸(open-acid)から形成され得、すべてのそのような型が、本明細書で使用される用語「HMG−CoA還元酵素阻害剤」の意味の範囲内に含まれる。HMG−CoA還元酵素阻害剤に関して薬学的に許容可能な塩には、一般に遊離酸を適切な有機塩基又は無機塩基と反応させることにより製造される非毒性の化合物の塩、特に、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛、及びテトラメチルアンモニウムなどのカチオンから形成される塩、並びにアンモニア、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、リシン、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、1−p−クロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イル−メチルベンゾイミダゾール、ジエチルアミン、ピペラジン、及びトリス(ジドロキシメチル)アミノメタンなどのアミンから形成される塩が含まれる。HMG−CoA還元酵素阻害剤の塩型の更なる例には、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム塩(calcium edetate)、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート(estolate)、エシレート、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、メチル硫酸塩(methylsulfate)、粘液酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート(teoclate)、トシレート、トリエチオジド、及び吉草酸塩が含まれ得るが、これに限定されるものではない。
HMG CoA還元酵素阻害剤のプロドラッグはまた、異常脂質血症治療剤でもある。特定の実施態様においては、そのプロドラッグは、スタチン薬物のHMG様部分及び親油基に対するエステルプロドラッグ結合を含む親油性エステルである(例えば、WO05023305に記載されている)。そのようなスタチンプロドラッグを形成するために使用することができる入手可能な親油性アルコールには、メタノール、エタノール、プロパン−l−オール、プロパン−2−オール、ブタン−1−オール、ブタン−2−オール、ペンタン−1−オール、ヘキサン−1−オール、ヘプタン−1−オール、オクタン−1−オール、ノナン−1−オール、デカン−1−オール、2−エチル−ヘキサン−1−オール、3,3,5−トリメチル−シクロヘキサノール、2−エトキシ−エタノール、及びメントールが含まれるがこれに限定されるものではない。そのような親油性エステルスタチンプロドラッグの例には、(3R,5R)−3,5−ジヒドロキシ−7−(2−イソプロピル−4,5−ジフェニル−3−フェニルカルバモイル−ピロール−1−イル)−ヘプタン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−(1−イソプロピル−3−フェニル−lH−インドール−2−イル)−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[4−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−6−フェニル−ピリミジン−5−イル]−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−7−(2−シクロプロピル−4−フェニル−キノリン−3−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−7−(2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチル−4−フェニル−ピリジン−3−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプト−6−エン酸(遊離酸及び薬学的に許容可能なその塩型を含む)が含まれるがこれに限定されるものではない。例えば、WO05023305に記載されているように、ヒドロキシル化スタチン型及びそのエステルプロドラッグはまた、異常脂質血症治療剤でもある。ヒドロキシル化スタチンには、(3R,5R)−3−,5−ジヒドロキシ−7−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−イソプロピル−3−フェニル−4−フェニルカルバモイル−ピロール−1−イル]−ヘプタン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−l−イソプロピル−IH−インドール−2−イル]−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチル−ピリジン−3−イル]−ヘプト−6−エン酸(遊離酸及び薬学的に許容可能なその塩型を含む)が含まれるがこれに限定されるものではない。ヒドロキシル化スタチンのエステルプロドラッグは、一般式X−Yで表され、式中、Xは、ヒドロキシル化スタチン(例えば、(3R,5R)−3−,5−ジヒドロキシ−7−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−イソプロピル−3−フェニル−4−フェニルカルバモイル−ピロール−1−イル]−ヘプタン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−l−イソプロピル−lH−インドール−2−イル]−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6−イソプロピル−2−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピリミジン−5−イル]−ヘプト−6−エン酸、(E)−(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−ヘプト−6−エン酸及び(E)−(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−7−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチル−ピリジン−3−イル]−ヘプト−6−エン酸)であり、Yは、ギ酸、酢酸、プロパン−1−酸、プロパン−2−酸、ブタン−1−酸、ブタン−2−酸、ペンタン−1−酸、ヘキサン−1−酸、ヘプタン−1−酸、オクタン−1−酸、ノナン−1−酸、デカン−1−酸、安息香酸、ケイ皮酸及び1−ヒドロキシ−安息香酸から選択されるものである。ヒドロキシル化スタチンのエステルプロドラッグの非限定例は、WO05023305の図10に示されている。
脂質調節剤は、高密度リポタンパク質(HDL)として機能する異常脂質血症治療剤である。これは、ホスファチジルコリン・ホスファチジルセリン・ホスファチジルエタノールアミン・その他のリン脂質などの脂質を含有する合成HDLを含み、且つアポA−I又はその変異体(アポAI−Milano(R173C)及びそれに由来する生物学的に活性なペプチド、アポA−I Paris変異体(R151C)を含む)、リバース脂質輸送(reverse lipidt ransport)(RLT)ペプチド、HDL関連酵素(パラオキソナーゼなど)、及びアポEなどのHDL関連タンパク質を、単独で、又はリポソーム若しくはエマルションと組み合わせて製剤化したもの(リポソーム製剤の一例は、WO95/23592に見いだされる)とを組み合わせて含むものである。例えば、US20030109442及びUS20050096307を参照のこと。更にHDL関連タンパク質には、HDLと結びつくHDL関連タンパク質に存在する配列、及び等価な結合的又は機能的特徴を有する合成ペプチドが含まれる。更にHDL関連タンパク質には、アポE、プロアポA−I、アポA−I Paris、アポA−II、プロアポA−II、アポA−IV、アポC−I、アポC−II、アポC−IIIなどのアポリポタンパク質が含まれ、更に、Bielicki and Oda,Biochemistry 41:2089−2096(2002)に記載されているようにして、1つ又は複数のスルフヒドラル基を含むように修飾されたその変異体が含まれる。更にHDL関連タンパク質には、パラオキソナーゼ、コレステリルエステル転送タンパク質、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)、リン脂質転移タンパク質が含まれ、更に、その組み合わせ(脂質と複合体化したもの及び脂質と複合体化しないもの)が含まれる。HDL関連タンパク質は、単独で、組み合わせて、1つ若しくは複数の脂質単独との複合体で、又は1つ若しくは複数の脂質との複合体と組み合わせて使用することができる。非限定例には、アポA−Iと脂質とを含む複合体、パラオキソナーゼと脂質とを含む複合体、及びアポA−Iとパラオキソナーゼと脂質とを含む複合体が含まれる。HDL関連タンパク質と脂質は、任意の割合で、水溶液中で混合して、技術的に知られている方法で複合体化することができる。前記方法には、凍結乾燥、洗浄剤可溶化後の透析、微細流動化、超音波処理、及びホモジナイズ処理が含まれる。複合体の効率は、例えば、圧力、超音波周波数、又は洗剤濃度を変えることにより最適化することができる。HDL関連タンパク質−脂質複合体を調製するために一般的に使用される洗剤の一例は、ナトリウムキレートである。ある場合には、投与前に、脂質とHDL関連タンパク質を混合するのか望ましい。脂質は、溶液中にあるか、又は超音波処理や押出などの標準的技術を用いて形成されるリポソームやエマルションの形態にあることができる。超音波処理は、一般に、ブランソン製チップソニフィアーなどのチップソニファイアーを用いて、氷浴中で行なわれる。典型的には、懸濁液を数回の超音波処理サイクルにかける。押出は、ライペックス製生体膜エクストルーダーなどの生体膜エクストルーダーにより実施することができる。押出フィルターの規定の孔径により、特定サイズの単層リポソーム小胞を生成することができる。リポソームはまた、セラフロー(Ceraflow)ミクロフィルター(Norton Company,Worcester Mass.から市販品として入手できる)などの非対称セラミックフィルターを通して、又はポリカーボネートフィルターや広く知られている他の型の重合物質(即ち、プラスチック)を通して、押出により形成することもできる。ある場合には、異常脂質血症治療剤は、ほとんど脂質無しに又は全く脂質無しに、HDL関連タンパク質を含む。脂質の非限定例には、リン脂質(大豆ホスファチジルコリン、卵ホスファチジルコリン、大豆ホスファチジルグリセロール、卵ホスファチジルグリセロール、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、N−(2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−プロプ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、ホスファチジルエタノールアミン、リゾレシチン、リゾホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、セファリン、カルジオリピン、セレブロシド、ジセチルホスフェート、ジオレオイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール、ジオレオイルホスファチジルグリセロール、ステアロイル−パルミトイル−ホスファチジルコリン、ジパルミトイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジステアロイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイル−ホスファチジルセリン、及びジオレイル−ホスファチジルコリンなど)及び非リン含有脂質(ステアリルアミン、ドデシルアミン、アセチルパルミテート、及び脂肪酸アミドなど)が含まれる。使用に適した更なる脂質は、当業者によく知られており、様々なよく知られている供給源、例えば、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers and McCutcheon’s Functional Materials,Allured Publishing Co.,Ridgewood,N.J.において引用されている。一般に、脂質は、37℃、35℃、又は32℃において、液晶であることが望ましい。製剤中の脂質濃度は様々である。当業者は、異なる脂質成分での治療又は特定の患者の治療を最適化するために脂質濃度を変えることができる。アポAlは、1:0.5〜1:3の間の重量比で、脂質と混合することができる。特定の実施態様においては、コレステロールクリアランスのために、より多くの脂質が好ましい。最も均一なポピュレーションを製造するために、及び安定した再現可能なバッチ処理単位を製造する目的のために、前記比率は約1:1であることができる。特定の実施態様においては、脂質調節剤はETC−216である。これは、スクロース−マンニトール−リン酸緩衝溶液(6mmol/Lのリン酸緩衝液(pH7.4)中、滅菌した6.4%スクロース、0.8%マンニトール)(Esperion Therapeutics,Inc.)中、14mg/mLの組み換えアポリポタンパク質A−I Milano及び13mg/mLの1−パルミトイル−2−オレオイルホスファチジルコリン(POPC)複合体からなる合成HDL複合体であり、溶液又は生理食塩水を注入する状態にある。
本明細書に記載する化合物との治療的組み合わせに使用することができる他の異常脂質血症治療剤には、下記のものが含まれる:
ペプチド及びヒトのアポA−Iの構造的・薬理的特性を模倣するペプチド類似体(例えば、米国特許第6004925号明細書に開示されているものを含む);
アポリポタンパク質E(アポE)及びそのイソ型(WO04/108922及び米国特許第5834596号明細書に開示されている方法により製造されるものを含む);
アポリポタンパク質A(アポA)及びそのイソ型(WO04/108922に開示されているものを含む);
アポA−Iアゴニスト(米国特許第6004925号及び第6037323号明細書に開示されているペプチドを含む);
HMG−CoAシンターゼ阻害剤、例えば、L−659,699((E,E)−11−[3’R−(ヒドロキシ−メチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸)並びに米国特許第5120729号、第5064856号、及び第4847271号明細書に開示されるものなど;
コレステロール吸収阻害剤、例えば、植物ステロール、植物スタノール及び/又は植物スタノールの脂肪酸エステル(Benecol(商品名)マーガリンに使用されるシトスタノールエステルなど)、スタノールエステル、β−シトステロール、ステロールグリコシド(チクェシドなど)、(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン(Zetia(商標))、並びにUSRE37721、WO9302048、WO05044256、WO05033100、WO05021495、WO05021497、WO05009955、WO05000353、WO04087655、WO04000804、WO04000803、WO02050068、WO02050060、WO02050027、WO04000805、WO02066464、WO03026672、WO05042692、WO05042692、及びWO04005247に開示されている化合物;
WO00/30665に開示されているような植物性エストロゲン化合物(単離された大豆タンパク質、大豆タンパク質濃縮物又は大豆粉、及びゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、エクオル、フィトステロール、フィトスタノール、トコトリエノールなどのイソフラボン(WO00/015201に開示されている)を含む);
α−グルコシダーゼ阻害剤、アルドース還元酵素阻害剤及び/又はLDL異化作用プロモーター(EP1022272に開示されている);
マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤((±)4−(4’−クロロ−ビフェニル4−イル)−4−ヒドロキシ−酪酸、(L)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−3−メルカプト−プロピオン酸、(L)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸、(L)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−3−フェニル−プロピオン酸、(L)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−3−トリチルスルファニル−プロピオン酸、(L)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−4−メチル−ペンタン酸、(S)−2−(4’−アミノ−ビフェニル4−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸、(S)−2−(4’−ブロモ−ビフェニル4−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸、(S)−2−(4’−ブロモ−ビフェニル4−スルホニルアミノ)−3−フェニル−プロピオン酸、(S)−2−(ジベンゾフラン−2−スルホニルアミノ)−4−フェニル−酪酸、(S)−2−(ジベンゾフラン−3−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸、(S)−2−(ジベンゾフラン−3−スルホニルアミノ)−コハク酸、(S)−2−[4−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−ベンゼンスルホニル−アミノ]−3−フェニル−プロピオン酸、(S)−2−{4−[−4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−ベンゼンスルホニルアミノ}−フェニル−プロピオン酸、(S)−2−アセチルアミノ−4−ジベンゾフラン−2−イル−4−オキソ−酪酸、(S)−2−アミノ−4−ジベンゾフラン−2−イル−−4−オキソ−酪酸、(S)−3−メチル−2−(4’−ニトロ−ビフェニル4−スルホニルアミノ)−酪酸、(S)−3−フェニル−2−[4−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−ベンゼン−スルホニルアミノ]−プロピオン酸、(S)−4−ジベンゾフラン−2−イル−4−オキソ−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)−酪酸、(S)−4−ジベンゾフラン−2−イル−4−オキソ−2−(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酪酸、(S)−4−ジベンゾフラン−2−イル−4−オキソ−2−フェニルアセチルアミノ−酪酸、[4−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−−ベンゼンスルホニルアミノ]−酢酸、2−(4’−ブロモビフェニル4−スルホニルアミノ)−3−メチル酪酸、2−(4’−ブロモ−ビフェニル4−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸、4−(4’−ブロモ−ビフェニル4−イル)−4−ヒドロキシイミノ−酪酸、4−(4’−クロロ−ビフェニル4−イル)−4−(ジメチルヒドラゾノ)−酪酸、4−(4’−クロロ−ビフェニル4−イル)−4−ヒドロキシイミノ−酪酸、4−オキソ−4−[4−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−酪酸、4−オキソ−4−[4−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−フェニル]−酪酸、バチマスタット、CDP−845(Celltech)、CGS27023A(Ciba−Giegy)、CI−1026、フェンブフェン及び関連化合物(米国特許第3784701号明細書及びChild et al.J Pharm Sci 1977;66:466−476に開示されている)、ガラルジン、マリマスタット、N−ヒドロキシ−2−[4−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−ベンゼン−スルホニルアミノ]−アセトアミド、N−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[4−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド、PD166793、RO−31−9790(Roche)、U24522(Merck)、並びにEP0236872、EP0274453、EP0489577、EP0489579、EP0497192、EP0574758、EP2321081、米国特許第4599361号、第5183900号、第5256657号、第5270326号、第5300501号、第5304604号、第5455258号、第552419号、第5525629号、第5530128号、第5530161号明細書、WO90/05716、WO90/05719、WO91/02716、WO92/09563、WO92/13831、WO92/17460、WO92/22523、WO93/09090、WO93/09097、WO93/20047、WO93/244、WO93/24449、WO94/02446、WO94/02447、WO95/13289、WO96/11209、WO97/27174、及US20050020607に開示されている化合物及び/又はペプチド(特に化学式及び名称により開示されている化合物を含む)が含まれるがこれに限定されるものではない);
DE19622222に開示されているようなナトリウム−プロトン交換輸送阻害剤;
米国特許第5698527号明細書及びGB2304106に開示されているようなLDL−受容体誘発物質又はステロイドグリコシド;
ETC−588(Pfizer)を含むLUV(大単層小胞)産生物;
アシル補酵素A−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、例えば、アバシマイブ(Current Opinion in Investigational Drugs.3(9):291−297(2003))、エフルシマイブ、HL−004、レシマイブ(lecimibe)、(DuP−1)、KY505、SMP797、TS−962(Taisho Pharmaceutical Co.Ltd)、F−1394、CS−505(パクチミブ)、F−12511、K−10085及びYIC−C8−434、CL−277,082(Clin Pharmacol Ther.48(2):189−94(1990))、並びに下記に開示されているACAT阻害剤:Drugs of the Future 24,9−15(1999);Nicolosi et al,Atherosclerosis(1998),137(1),77−85;Ghiselli and Giancarlo,Cardiovasc.Drug Rev.(1998),16(1),16−30;Smith,et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.(1996),6(1),47−50;Krause et al,Inflammation:Mediators Pathways(1995),173−98,Publisher:CRC,Boca Raton,Fla;Sliskovic et al,Curr.Med.Chem.(1994),1(3),204−25;Stout et al,Chemtracts:Org.Chem.(1995),8(6),359−62及び米国特許第5510379号明細書、WO96/26948及びWO96/10559;
CETP阻害剤、例えば、JTT705(Nature 406,(6792):203−7(2000)に特定されている)、トルセトラピブ(US20030186952及びWO00/017164に開示されているCP−529,414)、CP532,632、BAY63−2149、CeTi−1、SC591、SC795(Pharmacia)、SC744(Pharmacia)など、並びにCurrent Opinion in Investigational Drugs.4(3):291−297(2003)に記載されているもの並びにJ.Antibiot.,49(8):815−816(1996)、及びBioorg.Med.Chem.Lett.,6:1951−1954(1996)及び特許文献、米国特許第5512548号、第6147090号明細書、WO99/20302、WO99/14204、WO99/41237、WO95/04755、WO96/15141、WO96/05227、WO038721、WO/0038722、EP796846、EP818197、EP818448、EP992496、DE19704244、DE19741051、DE19741399、DE197042437、DE19709125、DE19627430、DE19832159、DE19741400、JP11049743、及びJP09059155に開示されているものが含まれる;
スクアレンシンターゼ阻害剤、例えば、スクアレスタチン−1、並びに米国特許第4871721号、第4924024号、第5712396号明細書(α−ホスホノ−スルホネート)、Biller et al(1988)J.Med.Chem.,31:1869(例えば、イソプレノイド(ホスフィニル−メチル)ホスホノエート)、Biller et al(1996)Current Pharmaceutical Design,2:1,P.Ortiz de Montellano et al(1977)J.Med.Chem.20:243(テルペノイドピロホスフェート)、Corey and Volante(1976)J.Am.Chem.Soc.,98:1291(ファルネシルジホスフェート類似体A及びプレスクアレンピロホスフェート(PSQ−PP)類似体)、McClard et al(1987)J.A.C.S.,109:5544(ホスフィニルホスフォネート)、Capson,T.L.,PhD dissertation,June,1987,Dept.Med.Chem.U of Utah,Abstract,Table of Contents,pp16,17,40−43,48−51,Summary,(シクロプロパン),Curr.Op.Ther.Patents(1993)861、及び特許文献、EP0567026Al、EP0645378Al、EP0645377Al、EP0611749Al、EP0705607A2、EP0701725Al、US20040072830、及びWO96/09827に開示されているもの;
抗酸化剤、例えば、プロブコール(及び米国特許第3674836号明細書に開示されている関連化合物)、プロブコール誘導体、例えば、AGI−1067(及び米国特許第6121319号及び第6147250号明細書に開示されている他の誘導体)、トコフェロール、アスコルビン酸、レチノール(WO94/15592に開示されている)、β−カロテン、セレン、ビタミンC及び薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
抗ホモシステイン剤、例えば、葉酸、フォレート(folate)、ビタミンE、ビタミンB、ビタミンB12及び薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
PPARαアゴニスト、例えば、米国特許第6028109号明細書(フルオロフェニル化合物s)、WO00/75103(置換されたフェニルプロピオン酸化合物)、WO98/43081に開示されているもの、並びにフィブリン酸誘導体(フィブレート)、例えば、ベクロフィブレート、ベンザフィブレート、ベザフィブレート(bezafibrate;CAS RN 41859−67−0、米国特許第3781328号明細書を参照のこと)、ビニフィブレート(binifibrate;CAS RN 69047−39−8、BE884722を参照のこと)、シプロフィブレート(ciprofibrate;CAS RN 52214−84−3、米国特許第3948973号明細書を参照のこと)、クリノフィブレート(clonofibrate;CAS RN 30299−08−2、米国特許第3716583号明細書を参照のこと)、クロフィブレート(例えば、エチル2−(p−クロロフェノキシ)−2−メチル−プロピオネート、例えば、Atromid−S(商品名)カプセル剤(Wyeth−Ayerst)、クロフィブリン酸、エトフィブレート、ピリフィブレート、ロニフィブレート、シムフィブレート、テオフィブレート、フェノフィブレート(fenofibrate;例えば、Tricor(商品名)微粉化フェノフィブレート((2−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−メチル−プロパン酸、1−メチルエチルエステル;Abbott Laboratories)又はLipanthyl(商品名)微粉化フェノフィブレート(Labortoire Founier,France))、ゲムカベン(gemcabene)、ゲムフィブロジル(例えば、5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン酸、例えば、Lopid(商品名)錠剤(Parke Davis))、リフィブロール(lifibrol)、GW7647、BM170744、LY518674、並びにWO03/033456、WO03/033481、WO03/043997、WO03/048116、WO03/053974、WO03/059864、及びWO03/05875に開示されているフィブレート及びフィブレート酸誘導体;
FXR受容体モジュレーター、例えば、GW4064(WO00/37077,Glaxo Group Limitedに開示されている)、SR103912、3−デオキシケノデオキシコール酸、QRX−401(QuatRx)、(E)−及び(Z)−ググルステロン、ケノデオキシコール酸(CDCA)、6α−エチル−ケノデオキシコール酸(6−ECDCA)、WO05056554に開示されている化合物(請求項3、7、9、11、13、17、19、21、23、27、29、31、33、35、37、39、及び41に特に指定されている化合物を含む)、米国特許第6906057号明細書に開示されている化合物(例えば、(Z)−5−[2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−2−(トリメチルシリル)ビニル]チオフェン−2−カルボン酸、(Z)−5−[2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−2−(トリメチルシリル)ビニル]チオフェン−2−カルボン酸及び請求項26〜28に記載されている化合物)、ファルネソール(3,7,11,トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノール)、ファルネサール、酢酸ファルネシル、ファルネシル酸(farnesoic acid)、ゲラニルゲラニオール、及び幼若ホルモンIII(7−メチル−9−(3,3−ジメチルオキシラニル)−3−メチル−2,6−ノナジエン酸メチルエステル)、メチルファルネシルエーテル、エチルファルネシルエーテル、メチルツルネソズトク(turnesoztce)、エチルカルネソエート(Carnesoate)、7−メチル−9−(3,3−ジメチルオキシラニル)−3−メチル−2,6−ノナジエン酸メチルエステル、及び7−メチル−9−(3,3−ジメチルオキシラニル)−3−メチル−2,6−ノナジエン酸エチルエステル、WO04/048349に開示されている化合物(例えば、3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(メチル)アミノ]メチル}安息香酸;メチル4−0[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]ベンゾエート;3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェニル)アミノ]メチル}安息香酸;5−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリン)メチル]−2−フロ酸;4−[(4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリルlメトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]安息香酸;メチル2−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]−3−フロエート;N−(2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−イルメチル)−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−N,2−ジメチルアニリン;N−(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−N−メチル−N−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]アミン;4−[(4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリルlメトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]ベンゾニトリル;2−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリン)メチル]−3−フロ酸;{3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]フェニル}メタノール;{4−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]フェニル}メタノール;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロベンジル)−5−エチル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]安息香酸;3−{[(4−{[5−イソプロピル−3−(2,4,6−トリクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(メチル)アミノ]メチル}安息香酸;3−[(4−1[3−(2,6−ジクロロベンジル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]安息香酸;3−{[(4−{[3−(2−クロロベンジル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(メチル)−アミノ]メチル}安息香酸;3−[(4−{[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロベンジル)−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)メチル]安息香酸;5−{[5−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]メチル}−2−フロ酸;4−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]メチル}安息香酸;3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]メチル}安息香酸;メチル5−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]メチル}−2−フロエート;メチル4−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]メチル}ベンゾエート;4−1[(2−クロロ−4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イルメトキシ}フェニル)−アミノ]カルボニル}安息香酸;メチル3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−アニリノ)カルボニル]ベンゾエート;メチル4−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−アニリノ)カルボニル]ベンゾエート;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−メチルアニリノ)−カルボニル]安息香酸;4−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−メチルアニリノ)−カルボニル]安息香酸;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−アニリン)カルボニル]安息香酸;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−2−ジメチルアニリノ)カルボニル]安息香酸;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−メチルアニリノ)カルボニル]安息香酸;4−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−4−イソオキサゾリル]メトキシ}−メチルアニリノ)カルボニル]安息香酸;3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−ジメチルアニリノ]カルボニル}安息香酸;3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−2−メチルアニリノ]カルボニル}安息香酸;3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}−メトキシ)メチルアニリノ]カルボニル}安息香酸;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)(メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェニル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4イル]メトキシ}フェニル)−アミノ]−スルホニル}ベンゾエート;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)アミノ−スルホニル}安息香酸;メチル3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェニル)(メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェニル)(エチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチル−フェニル)(エチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(エチル)−アミノ]スルホニル}ベンゾエート;3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(メチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(メチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)(メチル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソアゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(エチル)アミノ]安息香酸;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(エチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;3−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)(エチル)−アミノ]安息香酸;メチル4−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェニル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチル−フェニル)アミノ]スルホニル}
べンゾエート;メチル4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−アミノ]ベンゾエート;4−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;4−{[(4{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)アミノ]−スルホニル}安息香酸;メチル4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチル−フェニル)(メチル)アミノ]ベンゾエート;メチル4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(エチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;4−{[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(メチル)アミノlスルホニルl安息香酸;4−{[(4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(メチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)(メチル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;4−1[(2−クロロ−4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェニル)−(エチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェニル)−(エチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;4−{[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4イル]メトキシ}フェニル)(エチル)アミノ]−スルホニル}安息香酸;3−({[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4イル}メトキシ)−フェニル]アミノ}スルホニル)安息香酸;3−({[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチル−フェニル]アミノ}スルホニル)安息香酸;メチル3−{[[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−イソオキサゾール−4イル}メトキシ)フェニル(メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;メチル3−{[[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチルフェニル](メチル)アミノ]スルホニル}ベンゾエート;3−{[ロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4イル}メトキシ)−フェニル](メチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;3−f[[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチル−フェニル](メチル)アミノ]スルホニル}安息香酸;3−1[(4−{[3−(2,6−ジクロロベンジル)−5−エチルイソオキサゾール−4−イルlメトキシ}−2−メチルフェニル)(メチル)−アミノ]スルホニル}安息香酸;メチル4−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−ベンジル)オキシ]ベンゾエート;メチル3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−ベンジル)−オキシ]ベンゾエート;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−ベンジル)オキシ]−安息香酸;3−[ロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−ベンジル)チオ]−安息香酸;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルベンジル)−オキシ]−安息香酸;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルベンジル)−チオ]−安息香酸;4−[(2−クロロ−4−1[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イルlメトキシ}ベンジル)−オキシ]安息香酸;4−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ベンジル)−チオ]−安息香酸;メチル3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)−フェニル]イソオキサゾール−4イルメトキシ)ベンジル]オキシ}ベンゾエート;メチル3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチルベンジル]オキシ}ベンゾエート;3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−ベンジル]オキシ}安息香酸;3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチル−ベンジル]オキシ}安息香酸;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロベンジル)−5−エチルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ベンジル)オキシ]−安息香酸;メチル3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロ−メトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4イル}メトキシ)ベンジル]チオ}ベンゾエート;メチル3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチルベンジル]チオ}ベンゾエート;3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−ベンジル]チオ}安息香酸;3−{[4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)−フェニル]イソオキサゾール−4−イル}メトキシ)−2−メチル−ベンジル]チオ}安息香酸;メチル3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4イル]メトキシ}ベンジル)(メチル)アミノ]ベンゾエート;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ベンジル)−(メチル)アミノ]安息香酸;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ベンジル)−アミノ]安息香酸;エチル3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}−メトキシ)ベンジル]アミノ}ベンゾエート;3−{[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−ベンジル]アミノ}安息香酸;3−[[2−クロロ−4−({5−イソプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソオキサゾリル}メトキシ)−ベンジル](メチル)アミノ]安息香酸;メチル4−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェノキシ)メチル]ベンゾエート;メチル3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−フェノキシ)メチル]ベンゾエート;メチル3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチル−フェノキシ)メチル]ベンゾエート;3−[(2−クロロ−4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}フェノキシ)−メチル]安息香酸;3−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチルフェノキシ)−メチル]安息香酸;及びメチル4−[(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}−2−メチル−フェノキシ)メチル]ベンゾエート)など;
LXR受容体モジュレーター、例えば、α−ヒドロキシコレステロール、25−ヒドロキシコレステロール、27−ヒドロキシ−コレステロール、4β−ヒドロキシコレステロール、24−ヒドロキシコレステロール、20(S)−ヒドロキシコレステロール、22(R)−ヒドロキシコレステロール、20,22−ジヒドロキシコレステロール、GW3965、T9013137、及びXTC0179628、並びにUS20030125357、WO03/045382、WO03/053352、WO03/059874に開示されているものなど;
HM74及びHM74A(ヒトHM74Aは、遺伝子バンクアクセッション番号AY148884であり、ラットHM74Aは、EMM_patAR098624である)受容体アゴニスト、例えば、ニコチン酸(ナイアシン)及びその誘導体(例えばピリジン−3−カルボキシレート構造又はピラジン−2−カルボキシレート構造を含む化合物であり、入手可能な場合、酸型、塩、エステル、両性イオン及び互変異性体を含む)、これには下記が含まれがこれに限定されるものではない:Wise et al(2003)J.Biol.Chem.278:9869(例えば、5−メチルピラゾール−3−カルボン酸及びアシフラン(4,5−ジヒドロ5−メチル−4−オキソ−5−フェニル−2−フランカルボン酸ピラジン−3−酢酸))に開示されているもの、並びにtrans−メタニコチン、エピバチジン又はその類似体の1つ、ピリドール又はその誘導体、ピペリジン、アルカロイド(ロベリン及びその類似体など)及びイミダクロプリド又はその類似体の1つ、5−メチルニコチン酸、ニコチン尿酸、ニコチン酸アルミニウム、ニコクロネート、ニコモール、ニセリトロール(niceritrol)、オキシニアク酸、ニコフラノース、アシピモクス(acipimox;5−メチルピラジン−2−カルボン酸4−オキシド)、Niaspan(商品名)(ナイアシン持続放出性錠剤;Kos)、及びHM74A又はHM74受容体に結合し、HM74A又はHM74受容体にアゴニスト作用をするもので、当業者により容易に確認され得るもの(例えば、下記に開示されているアッセイを使用する:Wise et al(2003)J.Biol.Chem278:9869(ニコチン結合アッセイ及び[35S]−GTPγS結合アッセイ)、Soga et al(2003)Biochem.Biophys.Res.Comm.303:364(HM74A受容体に適応し得るHM74受容体を用いる放射能標識結合アッセイ)、Tunaru et al(2003)Nature Medicine 9:352(HM74A受容体に適応し得るHM74受容体を用いるカルシウム動員アッセイ)及び米国特許第6420183号明細書(FLIPRアッセイが、一般的に記載されており、HM74A又はHM74受容体に適応し得る);
レニンアンジオテンシン系阻害剤;
胆汁酸再吸収阻害剤(胆汁酸再取り込み阻害剤)、例えば、BARI1453、SC435、PHA384640、S8921、AZD7706など;
PPARδアゴニスト(部分アゴニストを含む)、例えば、GW501516、及びGW590735、並びに米国特許第5859051号明細書(アセトフェノール)、WO03/024395、W097/28149、WO01/79197、WO02/14291、WO02/46154、WO02/46176、WO02/076957、WO03/016291、WO03/033493、WO99/20275(キノリンフェニル化合物)、WO99/38845(アリール化合物)、WO00/63161(1,4−二置換フェニル化合物)、WO01/00579(アリール化合物)、WO01/12612、WO05/028453、及びWO01/12187(安息香酸化合物)、及びWO97/31907(置換された4−ヒドロキシ−フェニルアルコン酸化合物(4-hydroxy-phenylalconic acid compound))に開示されているもの;
DMP−565などのステロール生合成阻害剤;
WO00/050574に開示されているような、タンパク質−I(SREBP−1)に結合するステロール調節エレメント、例えば、スフィンゴ脂質、例えば、セラミド、又は中性スフィンゴミエリナーゼ(N−SMase)又はそのフラグメント;
トリグリセリド合成阻害剤;
ミクロソームトリグリセリド輸送(MTTP又はMTP)阻害剤、例えば、インプリタピド、LAB687、9−[4−[4−[[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾイル]アミノ]−1−ピペリジニル]ブチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−フルオレン−9−カルボキサミド、及びCP346086、並びに米国特許第5595872号;第5739135号;第5712279号;第5760246号;第5827875号;第5885983号及び第5962440号明細書に開示されているもの;
HMG−CoA還元酵素遺伝子発現阻害剤(例えば、HMG−CoA還元酵素のタンパク質への転写又は翻訳に影響する(例えば、遮断する)ことによって、HMG−CoA還元酵素発現を減少させる化合物、又はコレステロール生合成カスケードにおいて1つ若しくは複数の酵素により前述の属性を有する化合物に生体内変換され得る化合物、若しくは前述の活性を有するイソプレン代謝物の集積をもたらす化合物(そのような調節作用は、標準的アッセイ(Methods of Enzymology,110:9−191985)により当業者によって容易に測定される))、例えば、米国特許第5041432号明細書(特定の15−置換ラノステロール誘導体)及びE.I.Mercer(1993)Prog.Lip.Res.32:357(HMG−CoA還元酵素の生合成を抑制する酸素化ステロール)に開示されているもの;
スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、例えば、NB−598((E)−N−エチル−N−(6,6−ジメチル2−ヘプテン−4−イル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタンアミン塩酸塩);
低密度リポタンパク質(LDL)受容体誘導物質、例えば、MD−700(Taisho Pharmaceuticals,LY295427(Eli Lilly)、HOE−402(LDL受容体活性を直接に刺激するイミダゾリジニル−ピリミジン誘導体、Huettinger et al(1993)Arterioscler.Thromb.13:1005を参照のこと);
血小板凝集阻害剤;
5−LO又はFLAP阻害剤;
PPARα活性化物質、例えば、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、2,4,5−トリクロロフェノキシ酢酸、2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸、2−フェノキシ−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(4−ブロモフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(4−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(2−クロロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(3−クロロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(4−クロロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(4−(4−クロロフェニル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルエステル、2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸イソプロピルエステル、2−(4−(2,2−ジクロロシクロプロピル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸、2−(4−(4−クロロベンゾイルアミノエチル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸、2−(2,3−ジメチル4−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−イル)フェノキシ)酢酸、2−(2−メチル−3−エチル−4−(4−クロロベンジル)フェノキシ)酢酸、(4−クロロ−6−(2,3−キシリジノ)−2−ピリミジニル)チオ酢酸、2−((4−クロロ−6−(2,3−キシリジノ)−2−ピリミジニル)チオアセトアミド)エタノール、ペルフルオロ−n−デカン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケート、ビス−(カルボキシメチルチオ)−1,10−デカン、エチル4−(4−クロロフェノキシ)ブタノエート、2−(2−ニトロ−5−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンゾイルオキシ)プロパン酸エチルエステル、2−(4−(4−クロロベンゾイル))フェノキシ−2−(2−メチルプロピオンアミド)エチルスルホン酸、テトラデシルオキシ酢酸、テトラデシルオキシプロピオン酸、ペルフルオロブタン酸、ペルフルオロオクタン酸、テトラデシルチオ酢酸、テトラデシルチオプロピオン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、モノ−(2−エチルヘキシル)フタレート、2−エチルヘキサン酸、2−プロピルヘキサン酸、WO04010992、WO04/010936に記載されている化合物(例えば、5−{3−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−メチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−{3−[4−(2,2−ジメチルプロピル)−2−プロピル−フェノキシ]−プロポキシ}−2−メチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−メチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−{3−[4−(2,2−ジメチルプロピル)−2−プロピル−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、2−エチル−5−[3−(2−プロピル−4−トリフルオロメチルスルファニル−フェノキシ)−プロポキシ]−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、65−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルスルファニル−フェノキシ)−プロポキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−[3−(4−tert−ブチル−2−クロロ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロポキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−{3−[2−クロロ−4−(1,1−ジメチルプロピル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−{3−[2−クロロ−4−(2,2−ジメチルプロピル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−{3−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−{3−[2−クロロ−4−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−{3−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、6−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2S)−5−[4−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ブトキシ]−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−5−{3−[2−クロロ−4−(2,2−ジメチルプロピル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−5−[3−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−プロポキシ]−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−5−{3−[2−クロロ4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−5−[4−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ブチル]−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−2−tert−ブチル−5−{3−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、5−{3−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェノキシ]−プロポキシ}−2−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、(2R)−5−[2−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−エトキシ]−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸、及び(2R)−2−tert−ブチル−5−[2−(2−クロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−エトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸)。
PPARモジュレーター(PPARα、PPARγ、及びPPARδの様々な組み合わせを活性化する複数の官能基を有し得る化合物を含む)、例えば、下記に開示されているもの:米国特許第6008237号、第6248781号、第6166049号明細書、WO00/12491、WO00/218355、WO00/23415、WO00/23416、WO00/23425、WO00/23442、WO00/23445、WO00/23451、WO00/236331、WO00/236332、WO00/238553、WO00/50392、WO00/53563、WO00/63153、WO00/63190、WO00/63196、WO00/63209、WO00/78312、WO00/78313、WO01/04351、WO01/14349、WO01/14350、WO01/16120、WO01/17994、WO01/21181、WO01/21578、WO01/25181、WO01/25225、WO01/25226、WO01/40192、WO01/79150、WO02/081428、WO02/100403、WO02/102780、WO02/79162、WO03/016265、WO03/033453、WO03/042194、WO03/043997、WO03/066581、WO97/25042、WO99/07357、WO99/11255、WO99/12534、WO99/15520、WO99/46232、及びWO98/05331(GW2331又は(2−(4−[ジフルオロフェニル]−1ヘプチルウレイド)エチル]フェノキシ)−2−メチルブチリック)を含む);
15−リポキシゲナゼ(15−LO)阻害剤を含むリポキシゲナーゼ阻害剤、例えば、WO97/12615(ベンゾイミダゾール誘導体)、WO97/12613、WO96/38144(イソチアゾロン)、Sendobry et al.Brit.J.Pharmacology(1997)120,1199−1206、及びCornicelli et al,Current Pharmaceutical Design,1999,5,11−20に開示されているもの;
WO03/039535に開示されているようなナイアシン結合クロム;
WO03/040114に開示されている置換された酸誘導体;
アポリポタンパク質B阻害剤、例えば、WO02/090347、WO02/28835、WO03/045921、WO03/047575に開示されているもの;
Xa因子モジュレーター、例えば、WO03/047517、WO03/047520、WO03/048081に開示されているもの;
回腸胆汁酸輸送(「IBAT」)阻害剤(又は先端ナトリウム共依存性胆汁酸輸送(「ASBT」)阻害剤)、例えば、ベンゾチエピン(1,2−ベンゾチアゼピン;1,4−ベンゾチアゼピン;1,5−ベンゾチアゼピン;1,2,5−ベンゾチアジアゼピンが含まれる);
IBAT阻害剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/38182、WO99/35135、WO98/40375、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/47568、WO00/61568、DE19825804、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727(2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾチエピン1,1−ジオキシド構造を有する化合物を含む)、WO00/38728、WO00/38729、WO01/66533、WO02/50051、EP0864582(例えば、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル(β−D−グルコピラノシドウロン酸、WO94/24087、W098/07749、WO98/56757、WO99/32478、WO99/35135、WO00/20392、WO00/20393、WO00/20410、WO00/20437、WO01/34570、WO00/35889、WO01/68637、WO01/68096、WO02/08211、WO03/020710、WO03/022825、WO03/022830、WO03/022286、JP10072371、米国特許第5070103号明細書、EP251315、EP417725、EP489423、EP549967、EP573848、EP624593、EP624594、EP624595、EP869121及びEP1070703に記載されている化合物(例えば、請求項1及び指定の実施例にあるもの);S−8921(EP597107に開示されている);1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{a−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{a−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{a−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;及び1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;WO03/020710の請求項1〜10及び実施例1〜44に開示されている化合物;WO03/020710に開示されている化合物(1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピンを含む);1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ヒドロキシカルバモイル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリミジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(l−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メトキシエチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−アミノエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;及び1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N{(R)−α−[N’−(2−N,N−ジメチルアミノスルファモイルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピンが含まれる);WO03/022825の請求項1〜8及び実施例1〜7に開示されている化合物;WO03/022825に開示されている化合物(1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(S)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(R)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;3,5−trans−l,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンアンモニア塩;1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−5−(S)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンジエチルアミン塩;及び1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−5−(R)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジルカルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンジエチルアミン塩が含まれる);WO03/022830の請求項1〜8及び実施例1〜4に開示されている化合物;WO03/022830に開示されている化合物(1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン、1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピンアンモニア塩、1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[a−(カルボキシ)−2−フルオロベンジル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;及び1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[1−(カルボキシ)−1−(チエン−2−イル)メチル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピンが含まれる);WO03/022286lの請求項1〜10及び実施例1〜30に開示されている化合物;WO03/022286lに開示されている化合物(1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N((R)−l−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−l−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−l−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−l−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−l−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−l−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−l−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−l−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;及び1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−カルボキシ−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピンが含まれる);WO04/005247の58頁にある式(EI)で表される構造を有する化合物(1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロプ−2−イル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン(両方の鏡像異性体);1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N−{2−(S)−[N−(カルバモイルメチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N−[2−(3,4,5−トリヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;及び1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2(R)−3−(S)−4−(S)−5−(R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロピラン−2−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピンが含まれる);WO04/005247の62頁にある式(FI)で表される構造を有する化合物(1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)
−α−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシl−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジルカルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジルカルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルスルフィニルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メトキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルチオプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;及び1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−l−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピンが含まれる);WO04/005247の65頁にある式(GI)で表される構造を有する化合物((+/−)−trans−l,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;(+/−)−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジルカルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{a,−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチアピン;及び1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{1−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−1−(シクロヘキシル)メチルカルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピンが含まれる);WO04/005247に開示されているIBAT活性を有するように開示されている化合物;Drugs of the Future,24,425−430(1999)においてIBAT活性を有するように開示されている化合物;又は薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物又はそのプロドラッグ;
ATPクエン酸リアーゼ阻害剤(米国特許第5447954号明細書に開示されているものを含む);
WO01/00603(チアゾール及びオキサゾール誘導体(例えば、CAS RN 317318−32−4)、WO97/28149(フルオロ、クロロ及びチオフェノキシフェニルアセティック)、米国特許第5093365号明細書(非−1−被酸化性脂肪酸類似体)、及びWO99/04815に開示されているようなPPARδ活性化物質;並びに
その他の異常脂質血症治療剤、例えば、ベンフルオレクス、β−ベンジルブチルアミド、コルメストロン(colmestrone)、デタクストラン(detaxtran)、デキストラン硫酸ナトリウム、エイコサペンタン酸、エリタデニン、フラザボール、メグルトール、γ−オリザノール、パンテチン及びその誘導体(例えば、US20050101565に開示されている)、ペンタエリスリトールテトラアセテート、α−フェニルブチルアミド、ピロザジル、スルトシル酸、チアデノール、トリパラノール、及びキセンブシン、イソニアジド(WO97/35576に開示されている)、ラノステロール脱メチル化酵素阻害剤(WO97/48701に開示されている)、コレスタゲル(Sankyo/Geltex)、リポスタビル(Rhone−Poulenc)、Eisai E−5050(N−置換エタノールアミン誘導体)、イマニキシル(HOE−402)、テトラヒドロリプスタチン(THL)、イスチグマスタニルホスホリルコリン(SPC,Roche)、アミノシクロデキストリン(Tanabe Seiyoku)、Ajinomoto AJ−814(アズレン誘導体)、メリナミド(Sumitomo)、一酸化窒素シンターゼ(NOS)イソ型(例えば、内皮NOS(eNOS)、ニューロンNOS(nNOS)及び誘導性NOS(iNOS)(例えば、精製した、組み換え体の、又はウイルス/レトロウイルスにより発現したiNOS))、Kipshidze,et al.,J.Am.Coll.Cardio.39(10):1686−1691(2002)に記載されているアンチセンスオリゴヌクレオチド;ペプチドモチーフ(HWGF)にカップリングした、核にターゲッティングされたlacZ−及びTIMP−1−アデノウイルス(Turunen,et al.,Mol Ther 6(3):306(2002)に記載されている)、Sandoz 58−035、American Cyanamid CL−277,082及びCL−283,546(二置換尿素誘導体)、一酸化窒素の産生若しくは増強を生じる化合物又は化合物の組み合わせ(例えば、WO04091626の段落46〜53に開示されているもの)、アシピモクス、アシフラン、ネオマイシン、p−アミノサリチル酸、アスピリン、ポリ(ジアリルメチルアミン)誘導体(米国特許第4759923号明細書に開示されている)、第四級アミンポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、膵臓コレステリルヒドロラーゼ(pCEH)阻害剤(WAY−121898など)、魚油(オメガ3脂肪酸(3−PUFA)を含有する)、1つ又は複数の抗菌剤(例えば、テトラサイクリン、オフロキサシン、クリナフロキサシン、シプロフロキサシン、クリンダマイシン、ドキシサイクリン及びミノサイクリン、エリスロマイシン又はアザライド(トリスロマイシン(trythromycin)など)、ロキシスロマイシン、ジスロマイシン、クラリスロマイシン及びアジスロマイシン)と1つ又は複数の金属キレート剤(例えば、デスフェリオキサミンメシレート、ヘム誘導体、ペニシラミン、チオプロニン、トリエンチン、ジヒドロクロリド、ジエチルジチオカルバメート、アセチルサリチル酸、二ナトリウム/三ナトリウム、エデテート、エデト酸、ユニチオール(unithiol)、銅キレート剤(ペニシラミン、チオプロニン、トリエンチン、ジヒドロクロリド、ジエチルジチオカルバメート、アセチルサリチル酸))との組み合わせ(WO05034962に記載されている)、アポリポタンパク質Bのアンチセンス阻害剤(例えば、WO03097662、WO04044181、WO06020676(ISIS 301012(CAS RN 629167−92−6)を含む)に開示されているもの)、並びに米国特許第4027009号明細書に開示されているようなイオネン。異常脂質血症治療剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験は、US20030069221に与えられている(そこでは、異常脂質血症治療剤は「心臓血管剤」と呼ばれている)。
抗糖尿病剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の抗糖尿病剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。これには、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:
PPARγアゴニスト、例えば、グリタゾン(例えば、WAY−120,744、AD5075、バラグリタゾン、シグリタゾン(siglitazone)、ダルグリタゾン(CP−86325,Pfizer)、エングリタゾン(CP−68722,Pfizer)、イサグリタゾン(isaglitazone)(MIT/J&J)、MCC−555(Mitsibishi、米国特許第5594016号明細書に開示されている)、ピオグリタゾン(pioglitazone;例えば、Actos(商品名)ピオグリタゾン;Takeda)、ロシグリタゾン(rosiglitazone)(Avandia(商品名);Smith Kline Beecham)、ロシグリタゾンマレエート、トログリタゾン(Rezulin(商品名)、米国特許第4572912号明細書に開示されている)、リボグリタゾン(CS−011,Sankyo)、GL−262570(Glaxo Welcome)、BRL49653(WO98/05331に開示されている)、CLX−0921、5−BTZD、GW−0207、LG−100641、JJT−501(JPNT/P&U)、L−895645(Merck)、R−119702(Sankyo/Pfizer)、NN−2344(Dr.Reddy/NN)、YM−440(Yamanouchi)、LY−300512、LY−519818、R483(Roche)、T131(Tularik)など、並びに米国特許第4687777号、第5002953号、第5741803号、第5965584号、第6150383号、第6150384号号、第6166042号、第6166043号、第6172090号、第6211205号、第6271243号、第6288095号、第6303640号、第6329404号、第5994554号、W097/10813、WO97/27857、WO97/28115、WO97/28137、WO97/27847、WO00/76488、WO03/000685、WO03/027112、WO03/035602、WO03/048130、WO03/055867に開示されている化合物、及び薬学的に許容可能なその塩;
ビグアナイド、例えば、塩酸メトホルミン(N,N−ジメチルイミドジカルボンイミド酸ジアミド塩酸塩、例えば、Glucophage(商品名),Bristol−Myers Squibb);グリブリドとともに塩酸メトホルミン、例えば、Glucovance(商品名),Bristol−Myers Squibb);ブホルミン(イミドジカルボンイミド酸ジアミド,N−ブチル−);エトホルミン(1−ブチル−2−エチルビグアナイド,Schering A.G.);他のメトホルミン塩型(塩が下記群から選択される場合を含む:酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、フチマル酸塩(ftimarate)、エンボン酸塩、クロロフェノキシ酢酸塩、グリコール酸塩、パルモエート(palmoate)、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩、マレイン酸塩、パラクロロフェノキシイソ酪酸塩、ギ酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、シクロヘキサンカルボン酸塩、ヘキサン酸塩、オクタン酸塩、デカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、オクタデカン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トリメトキシ安息香酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、アダマンタンカルボン酸塩、グリコキシル酸塩、グルタミン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、1−グルコースリン酸塩、硝酸塩、亜流酸塩、ジチオン酸塩、及びリン酸塩)、及びフェンホルミン;
タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤、例えば、A−401,674、KR61639、OC−060062、OC−83839、OC−297962、MC52445、MC52453、ISIS113715、並びにWO99/585521、WO99/58518、WO99/58522、WO99/61435、WO03/032916、WO03/032982、WO03/041729、WO03/055883、WO02/26707、WO02/26743、JP2002114768に開示されているもの、及び薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
スルホニル尿素、例えば、アセトヘキサミド(例えば、ジメロール(Dymelor),Eli Lilly)、カルブタミド、クロルプロパミド(例えば、Diabinese(商品名),Pfizer)、グリアミリド(Pfizer)、グリクラジド(例えば、ダイアミクロン,Servier Canada Inc)、グリメピリド(例えば、US4379785に開示されている、例えば、Amaryl(商品名),Aventis)、グリペンチド、グリピジド(例えば、グルコトロール又はグルコトロールXL持続放出製剤,Pfizer)、グリキドン、グリソラミド、グリブリド/グリベンクラミド(glibenclamide;例えば、ミクロナーゼ(Micronase)又はグリナーゼプレスタブ(Prestab),Pharmacia & Upjohn及びダイアベータ,Aventis)、トラザミド(例えば、トリナーゼ)、及びトルブタミド(例えば、オリナーゼ)、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
メグリチニド、例えば、レパグリニド(例えば、Pranidin(商品名),Novo Nordisk)、KAD1229(PF/Kissei)、及びナテグリニド(例えば、Starlix(商品名),Novartis)、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
αグルコシド加水分解酵素阻害剤(又はグルコシド阻害剤)、例えば、アカルボース(例えば、米国特許第4904769号明細書に開示されているPrecose(商品名),Bayer)、ミグリトール(例えば、米国特許第4639436号明細書に開示されているGlyset(商品名),Pharmacia & Upjohn)、カミグリボース(メチル6−デオキシ−6−[(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ2−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]−α−D−グルコピラノシド,Marion Merrell Dow)、ボグリボース(Takeda)、アジポシン(adiposine)、エミグリテート、プラジマイシン−Q、サルボスタチン、CKD−711、MDL−25,637、MDL−73,945、及びMOR14、並びに米国特許第4062950号、第4174439号、第4254256号、第4701559号、第4639436号、第5192772号、第4634765号、第5157116号、第5504078号、第5091418号、第5217877号、第51091号明細書及びWO01/47528(ポリアミン)に開示されている化合物;
α−アミラーゼ阻害剤、例えば、テンダミスタット、トレスタチン、及びA1−3688、並びに米国特許第4451455号、第4623714号、及び第4273765号明細書に開示されている化合物;
SGLT2阻害剤、米国特許第6414126号及び第6515117号明細書に開示されているものを含む;
米国特許第6548529号明細書に開示されているようなaP2阻害剤;
インスリン分泌促進剤、例えば、リノグリリド、A−4166、フォルスキリン(forskilin)、ジブチリルcAMP、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
脂肪酸酸化阻害剤、例えば、クロモキシル、及びエトモキシル、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
A2アンタゴニスト、例えば、ミダグリゾール、イサグリドール、デリグリドール、イダゾキサン、エアロキサン(earoxan)、及びフルパロキサン、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
インスリン及び関連化合物(例えば、インスリン模倣薬)、例えば、バイオタ(biota)、LP−100、ノボラピッド、インスリンデテミル、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、インスリン亜鉛懸濁液(レンテ及びウルトラレンテ)、Lys−Proインスリン、GLP−1(1−36)アミド、GLP−1(73−7)(米国特許第5614492号明細書に開示されているインスリントロピン)、LY−315902(Lilly)、GLP−1(7−36)−NH2)、AL−401(AutoImmune)、米国特許第4579730号、第4849405号、第4963526号、第5642868号、第5763396号、第5824638号、第5843866号、第6153632号、第6191105号明細書、及びWO85/05029に開示されている特定の組成物、並びに霊長類、げっ歯類、又はウサギインスリン(対立遺伝子変異体を含む生物学的に活性なその変異体が含まれる)、より好ましくは、組み換え体で入手できるヒトインスリン(ヒトインスリン供給源には、Eli Lilly(Indianapolis,Ind.46285)からHumulin(商品名)(ヒトインスリンrDNA起源)として入手できる薬学的に許容可能な滅菌製剤が含まれる、更にPhysician’s Desk Reference,55.sup.th Ed.(2001)Medical Economics,Thomson Healthcare(他の適したヒトインスリンを開示する)を参照のこと;
非チアゾリジンジオン、例えば、JT−501及びファルグリタザール(GW−2570/GI−262579)、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
PPARα/γデュアルアゴニスト、例えば、AR−HO39242(Aztrazeneca)、GW−409544(Glaxo−Wellcome)、BVT−142、CLX−0940、GW−1536、GW−1929、GW−2433、KRP−297(Kyorin Merck;5−[(2,4−ジオキソチアゾリジニル)メチル]メトキシ−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ベンズアミド)、L−796449、LR−90、MK−0767(Merck/Kyorin/Banyu)、SB219994、ムラグリタザル(BMS)、テサグリタザル(Astrazeneca)、レグリタザル(JTT−501)、及びWO99/16758、WO99/19313、WO99/20614、WO99/38850、WO00/23415、WO00/23417、WO00/23445、WO00/50414、WO01/00579、WO01/79150、WO02/062799、WO03/004458、WO03/016265、WO03/018010、WO03/033481、WO03/033450、WO03/033453、WO03/043985、WO031053976、米国出願の出願番号09/664,598(2000年9月18日出願)、Murakami et al.Diabetes 47,1841−1847(1998)に開示されているもの、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
他のインスリン増感薬;
VPAC2受容体アゴニスト;
GLKモジュレーター、例えば、WO03/015774に開示されているもの;
レチノイドモジュレーター、例えば、WO03/000249に開示されているもの;
GSK3β/GSK3阻害剤、例えば、4−[2−(2−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロフェニル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、及びWO03/024447、WO03/037869、WO03/037877、WO03/037891、WO03/068773、EP1295884、EP1295885などに開示されている化合物;
グリコーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)阻害剤、例えば、CP−368,296、CP−316,819、BAYR3401、及びWO01/94300、WO02/20530、WO03/037864に開示されている化合物、並びに薬学的に許容可能なその塩又はエステル;
ATP消費プロモーター、例えば、WO03/007990に開示されているもの;
TRB3阻害剤;
バニロイド受容体リガンド、例えば、WO03/049702に開示されているもの;
血糖降下剤、例えば、WO03/015781及びWO03/040114に開示されているもの;
グリコーゲンシンターゼキナーゼ3阻害剤、例えば、WO03/035663に開示されているもの;
薬剤、例えば、WO99/51225、US20030134890、WO01/24786、及びWO03/059870に開示されているもの;
WO03/057827などに開示されているインスリン応答性DNA結合タンパク−1(IRDBP−1);
アデノシンA2アンタゴニスト、例えば、WO03/035639、WO03/035640に開示されているものなど;
PPARδアゴニスト、例えば、GW501516、GW590735、並びにJP10237049及びWO02/14291に開示されている化合物;
ジペプチジルペプチサーゼIV(DP−IV)阻害剤、例えば、イソロイシンチアゾリジド(thiazolidide)、NVP−DPP728A(1−[[[2−[(5−シアノピリジン−2−イル)アミノ]エチル]アミノ]アセチル]−2−シアノ−(S)−ピロリジン、Hughes et al,Biochemistry,38(36),11597−11603,1999に開示されている)、P32/98、NVP−LAF−237、P3298、TSL225(トリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸、Yamada et al,Bioorg.& Med.Chem.Lett.8(1998)1537−1540に開示されている)、バリンピロリジド、TMC−2A/2B/2C、CD−26阻害剤、FE999011、P9310/K364、VIP0177、DPP4、SDZ274−444、2−シアノピロリジド及び4−シアノピロリジド(Ashworth et al,Bioorg.& Med.Chem.Lett.,Vol.6,No.22,pp1163−1166 and 2745−2748(1996)に開示されている)、並びに米国特許第6395767号、第6573287号、第6395767号明細書(開示されている化合物には、BMS−477118、BMS−471211及びBMS538,305が含まれる)、WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279、WO99/67278、WO99/61431WO03/004498、WO03/004496、EP1258476、WO02/083128、WO02/062764、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/000180、及びWO03/000181に開示されている化合物;
GLP−lアゴニスト、例えば、エキセンジン−3及びエキセンジン−4(Exenatide(商品名)と呼ばれる39aaペプチド合成エキセンジン−4を含む)、並びにUS2003087821及びNZ504256に開示されている化合物、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
アムリンチド及びSymlin(商品名)(プラムリンチドアセテート)を含むペプチド;並びに
グリコキナーゼ活性化物質、例えば、US2002103199(縮合複素環式芳香族化合物)及びWO02/48106(イソインドリン−l−オン−置換プロピオンアミド化合物)に開示されているもの。
抗糖尿病剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠の説明は、US20040214811に与えられている。
抗高血圧症剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の抗高血圧症剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。これには、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:
利尿薬、例えば、チアジド類(例えば、クロルタリドン、シクロチアジド(CAS RN 2259−96−3)、クロロチアジド(CAS RN 72956−09−3、これは米国特許第2809194号明細書に開示されているようにして製造することができる)、ジクロロフェナミド、ヒドロフルメチアジド、インダパミド、ポリチアジド、ベンドロフルメタジド(bendroflumethazide)、メチクロタジド(methyclothazide)、ポリチアジド、トリクロルメタジド(trichlormethazide)、クロルタリドン、インダパミド、メトラゾン、キネタゾン、アルチアジド(CAS RN 5588−16−9、これは英国特許番号902,658に開示されているようにして製造することができる)、ベンズチアジド(CAS RN 91−33−8、これは米国特許第3108097号明細書に開示されているようにして製造することができる)、ブチアジド(これは英国特許番号861,367に開示されているようにして製造することができる)、及びヒドロクロロチアジド)、ループ利尿薬(例えば、ブメタニド、エタクリン酸、フロセミド、及びトラセミド)、カリウム保持性利尿薬(例えば、アミロリド、及びトリアムテレン(CAS番号396−01−0))、及びアルドステロンアンタゴニスト(例えば、スピロノラクトン(CAS番号52−01−7)、エピレノン(epirenone)など);
β−アドレナリン遮断薬、例えば、アミオダロン(コルダロン,Pacerone)、ブノロール塩酸塩(CAS RN 31969−05−8,Parke−Davis)、アセブトロール(±N−[3−アセチル−4−[2−ヒドロキシ−3−[(1メチルエチル)アミノ]プロポキシ]フェニル]−ブタンアミド、又は(±)−3’−アセチル−4’−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]ブチルアニリド)、塩酸アセブトロール(例えば、Sectral(商品名),Wyeth−Ayerst)、塩酸アルプレノロール(CAS RN 13707−88−5、オランダ特許出願番号6,605,692を参照のこと)、アテノロール(例えば、Tenormin(商品名),AstraZeneca)、塩酸カルテオロール(例えば、Cartrol(商品名) Filmtab(商品名),Abbott)、塩酸セリプロロール(CAS RN 57470−78−7、米国特許第4034009号明細書を参照のこと)、セタモロール塩酸塩(CAS RN 77590−95−5、米国特許第4059622号明細書を参照のこと)、塩酸ラベタロール(例えば、Normodyne(商品名),Schering)、塩酸エスモロール(例えば、Brevibloc(商品名),Baxter)、レボベタキソール塩酸塩(例えば、Betaxon(商品名)眼科懸濁液,Alcon)、塩酸レボブノール(例えば、Betagan(商品名)Liquifilm(商品名)(CCAP(商品名)コンプライアンスキャップ(Compliance Cap)を有する),Allergan)、ナドロール(例えば、ナドロール、コルガード(Corgard),Mylan)、プラクトロール(CAS RN 6673−35−4、米国特許第3408387号明細書も参照のこと)、塩酸プロプラノロール(CAS RN 318−98−9)、塩酸ソタロール(例えば、Betapace AF(商品名),Berlex)、チモロール(2−プロパノール,1−[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]−3−[[4−4(4−モルホリニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イル]オキシ]−,半水和物,(S)−、CAS RN 91524−16−2)、マレイン酸チモロール(S)−1−[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]−3−[[4−(4−モルホリニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イル]オキシ]−2−プロパノール(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)塩、CAS RN 26921−17−5)、ビソプロロール(bisoprolol)(2−プロパノール,1−[4−[[2−(1−メチルエトキシ)エトキシ]−メチル]フェノキシl]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,(±)、CAS RN 66722−44−9)、フマル酸ビソプロロール(例えば、(±)−1−[4−[[2−(1−メチルエトキシ)エトキシ]メチル]フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−2−プロパノール(E)−2−ブテンジオエート(2:1)(塩)、例えば、Zebeta(商品名),Lederle Consumer)、ネビバロール(2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール,αα’−[イミノビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−、CAS RN 99200−09−6、米国特許第4,654,362号明細書も参照のこと)、シクロプロロール塩酸塩、例えば、2−プロパノール,1−[4−[2−(シクロプロピルメトキシ)エトキシ]フェノキシ]−3−[1−メチルエチル)アミノ]−,塩酸塩、A.A.S. RN 63686−79−3)、デキスプロプラノロール塩酸塩(2−プロパノール,1−[1−メチルエチル)−アミノ]−3−(1−ナフタレニルオキシ)−塩酸塩(CAS RN 13071−11−9)、ジアセトロール塩酸塩(アセトアミド,N−[3−アセチル−4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−エチル)アミノ]プロポキシ][フェニル]−,一塩酸塩 CAS RN 69796−04−9)、ジレバロール塩酸塩(ベンズアミド,2−ヒドロキシ−5−[1−ヒドロキシ−2−[1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]エチル]−,一塩酸塩、CAS RN 75659−08−4)、エキサプロロール塩酸塩(2−プロパノール,1−(2−シクロヘキシルフェノキシ)−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,塩酸塩 CAS RN 59333−90−3)、フレストロール硫酸塩(安息香酸,2−フルオロ−,3−[[2−[アミノカルボニル)アミノ]−−ジメチルエチル]アミノ]−2−ヒドロキシプロピルエステル,(±)−サルフェート(1:1)(塩)、CAS RN 88844−73−9;メタロール(metalol)塩酸塩(メタンスルホンアミド,N−[4−[1−ヒドロキシ−2−(メチルアミノ)プロピル]フェニル]−,一塩酸塩 CAS RN 7701−65−7)、メトプロロール 2−プロパノール,1−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−3−[1−メチルエチル)アミノ]−;CAS RN 37350−58−6)、メトプロロール酒石酸塩(例えば、2−プロパノール,1−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−、例えば、Lopressor(商品名),Novartis)、パマトロール硫酸塩(カルバミン酸、[2−[4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]プロポキシル]フェニル]−エチル]−,メチルエステル,(±)サルフェート(塩)(2:1)、CAS RN 59954−01−7)、硫酸ペンブトロール(2−プロパノール,1−(2−シクロペンチルフェノキシ)−3−[1,1−ジメチルエチル)アミノ]1,(S)−,サルフェート(2:1)(塩)、CAS RN 38363−32−5)、プラクトロール(アセトアミド,N−[4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−プロポキシ]フェニル]−、CAS RN 6673−35−4;)チプレノロール塩酸塩(プロパノール,1−[(1−メチルエチル)アミノ]−3−[2−(メチルチオ)−フェノキシ]−,塩酸塩,(±)、CAS RN 39832−43−4)、トラモロール(ベンズアミド,4−[2−[[2−ヒドロキシ−3−(2−メチルフェノキシ)−プロピル]アミノ]エトキシl]−、CAS RN 38103−61−6)、ボピンドロール、インデノロール、ピンドロール(例えば、ビスケン)、プロパノール(例えば、インデラル、インデラルLA)、テルタトロール、コレグ(カルベシロール)及びチリソロールなど;
カルシウムチャネル遮断薬、例えば、アムロジピンのベシレート塩(例えば、3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ6−メチル−3,5−ピリジンジカルボキシレートベンゼンスルホネート、例えば、Norvasc(商品名),Pfizer)、クレンチアゼムマレエート(1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−8−クロロ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ2−(4−メトキシフェニル)−(2S−cis)−,(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)、米国特許第4567195号明細書も参照のこと)、イスラジピン(isradipine)(3,5−ピリジンジカルボン酸,4−(4−ベンゾフラザニル)−1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル,メチル1−メチルエチルエステル,(±)−4(4−ベンゾフラザニル)−1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル3,5−ピリジンジカルボキシレート、米国特許第4466972号明細書も参照のこと);ニモジピン(例えば、イソプロピル(2−メトキシエチル)1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート、例えば、Nimotop(商品名),Bayer)、フェロジピン(例えば、エチルメチル4−(2,3−ジクロロフェニル)−1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル3,5−ピリジンジカルボキシレート−、例えば、Plendil(商品名)持続放出性,AstraZeneca LP)、ニルバジピン(3,5−ピリジンジカルボン酸,2−シアノ−1,4−ジヒドロ6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−,3−メチル5−(1−メチルエチル)エステル、米国特許第3799934号明細書も参照のこと)、ニフェジピン(例えば、3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル4−(2−ニトロフェニル)−,ジメチルエステル,例えば、Procardia XL(商品名)持続放出性錠剤,Pfizer)、塩酸ジルチアゼム(例えば、1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−5[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,−3−ジヒドロ2(4−メトキシフェニル)−,一塩酸塩,(+)−cis.、例えば、Tiazac(商品名),Forest)、塩酸ベラパミル(例えば、ベンゼンアセトニトリル,(α)−[[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−(α)−(1−メチルエチル)塩酸塩,例えば、Isoptin(商品名)SR,Knoll Labs)、テルジピン塩酸塩(3,5−ピリジンジカルボン酸,2−[(ジメチルアミノ)メチル]4−[2−[(1E)−3−(1,1−ジメチルエトキシ)−3−オキソ−1−プロペニル]フェニル]−1,4−ジヒドロ6−メチル−,ジエチルエステル,一塩酸塩)CAS RN 108700−03−4)、ベルホスジル(ホスホン酸,[2−(2−フェノキシエチル)−1,3−プロパン−ジイル]ビス−,テトラブチルエステル CAS RN 103486−79−9)、ホステジル(ホスホン酸,[[4−(2−ベンゾチアゾリル)フェニル]メチル]−,ジエチルエステル CAS RN 75889−62−2)、アラニジピン、アゼニジピン、バルニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シナルジピン(cinaldipine)、クレビジピン、エホニジピン、ガロパミル、ラシジピン、レミルジピン、レルカニジピン、マレイン酸モナテピル(1−ピペラジンブタンアミド,N−(6,11−ジヒドロジベンゾ(b,e)チエピン−11−イル)−(4−フルオロフェニル)−,(±)−,(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)(±)−N−(6,11−ジヒドロジベンゾ(b,e)チエピン−11−イル)−4−(p−フルオロフェニル)−1−ピペラジンブチルアミドマレエート(1:1)CAS RN 132046−06−1)、ニカルジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピンなど;
ミベフラジルなどのT−チャネルカルシウムアンタゴニスト;
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、例えば、ベナゼプリル(benazepril)、塩酸ベナゼプリル(例えば、3−[[1−(エトキシカルボニル)−3−フェニル−(1S)−プロピル]アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−(3S)−ベンゾアゼピン−1−酢酸一塩酸塩、例えば、Lotrel(商品名),Novartis)、カプトプリル(例えば、1−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニル]−L−プロリン、例えば、カプトプリル,Mylan、CAS RN 62571−86−2及び米国特許第4046889号明細書に開示されている他のもの)、セラナプリル(ceranapril;及び米国特許第4452790号明細書に開示されている他のもの)、セタプリル(Eur.Therap.Res.39:671(1986);40:543(1986)に開示されているアラセプリル,Dainippon)、J.Cardiovasc.Pharmacol.9:39(1987)に開示されているシラザプリル(Hoffman−LaRoche)、インダラプリル(indalapril)(デラプリル(delapril)塩酸塩(2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド,3−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イル−6−クロロ−3,4−ジヒドロ,1,1−ジオキシド CAS RN 2259−96−3);米国特許第4385051号明細書に開示されている)、エナラプリル(及び米国特許第4374829号明細書に開示されている他のもの)、エナロプリル(enalopril)、エナロプリラト(enaloprilat)、フォシノプリル(fosinopril)(例えば、trans−L−プロリン,4−シクロヘキシル−1−[[[2−メチル−1−(1−オキソプロポキシ)プロポキシ](4−フェニルブチル)ホスフィニル]アセチル]−,ナトリウム塩、例えば、モノプリル,Bristol−MyersSquibb、及び米国特許第4168267号明細書に記載されている他のもの)、フォシノプリルナトリウム(L−プロリン,4−シクロヘキシル−1−[[(R)−[(1S)−2−メチル−1−(1−オキソプロポキシ)プロポキシ)、イミダプリル、インドラプリル(Schering、J.Cardiovasc.Pharmacol.5:643,655(1983)に開示されている)、リシノプリル(Merck)、ロシノプリル(losinopril)、モエキシプリル、塩酸モエキシプリル(3−イソキノリンカルボン酸,2−[(2S)−2−[[(1S)−1−(エトキシカルボニル)−3−フェニルプロピル]アミノ]−1−オキソプロピル]−1,−2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−,一塩酸塩,(3S)− CAS RN 82586−52−5)、キナプリル(quinapril)、キナプリラト、EP79022及びCurr.Ther.Res.40:74(1986)に開示されているラミプリル(ramipril;Hoechsst)、ペリンドプリルエルブミン(例えば、2S,3aS,7aS−1−[(S)−N−[(S)−1−カルボキシブチル]アラニル]ヘキサヒドロ−2−インドリンカルボン酸,1−エチルエステル、tert−ブチルアミンとの化合物(1:1)、例えば、Aceon(商品名),Solvay)、ペリンドプリル(perindopril;Servier、Eur.J.clin.Pharmacol.31:519(1987)に開示されている)、クアニプリル(quanipril)(米国特許第4344949号明細書に開示されている)、スピラプリル(Schering、Acta.Pharmacol.Toxicol.59(Supp.5):173(1986)に開示されている)、テノカプリル(tenocapril)、トランドラプリル(trandolopril)、ゾフェノプリル、(及び米国特許第4316906号明細書に開示されている他のもの)、レンチアプリル(フェンチアプリル(fentiapril)、Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.10:131(1983)に開示されている)、ピボプリル、YS980、テプロチド(ブラジキニン増強剤BPP9a CAS RN 35115−60−7)、BRL36,378(Smith Kline Beecham、EP80822及びEP60668を参照のこと)、MC−838(Chugai、C.A.102:72588v及びJap.J.Pharmacol.40:373(1986)を参照のこと、CGS14824(Ciba−Geigy、3−([1−エトキシカルボニル−3−フェニル−(1S)−プロピル]アミノ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1−(3S)−ベンゾアゼピン−1酢酸HCl、英国特許番号2103614を参照のこと)、CGS16,617(Ciba−Geigy、3(S)−[[(1S)−5−アミノ−1−カルボキシペンチル]アミノ]−2,3,4,−5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンゾアゼピン−1−エタン酸、米国特許第4473575号明細書を参照のこと)、Ru44570(Hoechst、Arzneimittelforschung 34:1254(1985)を参照のこと)、R31−2201(Hoffman−LaRoche、FEBS Lett.165:201(1984)を参照のこと)、CI925(Pharmacologist 26:243,266(1984))、WY−44221(Wyeth、J.Med.Chem.26:394(1983)を参照のこと)、並びにUS2003006922(段落28)、米国特許第4337201号、第4432971号明細書に開示されているもの(ホスホンアミデート);
中性エンドペプチダーゼ阻害剤、例えば、オマパトリラト(Vanlev(商標))、CGS30440、カドキサトリル(cadoxatril)及びエカドトリル、ファシドトリル(アラドトリル(aladotril)又はアラトリオプリルとしても知られている)、サムパトリラト、ミキサンプリル、及びゲモパトリラト(gemopatrilat)、AVE7688、ER4030、並びに米国特許第5362727号、第5366973号、第5225401号、第4722810号、第5223516号、第4749688号、第5552397号、第5504080号、第5612359号、第5525723号明細書、EP0599444、EP0481522、EP0599444、EP0595610、EP0534363、EP534396、EP534492、EP0629627に開示されているもの;
エンドセリンアンタゴニスト、例えば、テゾセンタン、A308165、及びYM62899など;
血管拡張薬、例えば、ヒドララジン(アプレゾリン)、クロニジン(塩酸クロニジン(1H−イミダゾール−2−アミン,N−(2,6−ジクロロフェニル)4,5−ジヒドロ,一塩酸塩 CAS RN 4205−91−8)、カタプレス、ミノキシジル(ロニテン)、ニコチニルアルコール(ロニアコル(roniacol))、塩酸ジルチアゼム(例えば、1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−5[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,−3−ジヒドロ2(4−メトキシフェニル)−,一塩酸塩,(+)−cis、例えば、Tiazac(商品名),Forest)、イソソルビドジナイトレート(例えば、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール2,5−ジナイトレート、例えば、Isordil(商品名)Titradose(商品名),Wyeth−Ayerst)、ソソルビドモノナイトレート(例えば、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシト−l,5−ナイトレート、有機ナイトレート、例えば、Ismo(商品名),Wyeth−Ayerst)、ニトログリセリン(例えば、2,3プロパントリオールトリナイトレート、例えば、Nitrostat(商品名)Parke−Davis)、塩酸ベラパミル(例えば、ベンゼンアセトニトリル,(±)−(α)[3−[[2−(3,4ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−(α)−(1−メチルエチル)塩酸塩、例えば、Covera HS(商品名)持続放出性,Searle)、クロモナール(これは、米国特許第3282938号明細書に開示されているようにして製造することができる)、クロニテート(clonitate)(Annalen 1870 155)、ドロプレニルアミン(droprenilamine)(これは、DE2521113に開示されているようにして製造することができる)、リドフラジン(これは、米国特許第3267104号明細書に開示されているようにして製造することができる);プレニルアミン(これは、米国特許第3152173号明細書に開示されているようにして製造することができる)、プロパチルナイトレート(これは、フランス特許番号1,103,113に開示されているようにして製造することができる)、ミオフラジン塩酸塩(1−ピペラジンアセトアミド,3−(アミノカルボニル)−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−N−(2,6−ジクロロフェニル)−,二塩酸塩 CAS RN 83898−67−3)、ミキシジン(ベンゼンエタンアミン,3,4−ジメトキシ−N−(1−メチル−2−ピロリジニリデン)−ピロリジン,2−[(3,4−ジメトキシフェネチル)イミノ]−1−メチル−1−メチル−2−[(3,4−ジメトキシフェネチル)イミノ]ピロリジン CAS RN 27737−38−8)、モルシドミン(1,2,3−オキサジアゾリウム,5−[(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−モルホリニル)−,分子内塩 CAS RN 25717−80−0)、イソソルビドモノナイトレート(D−グルシトール,1,4:3,6−ジアンヒドロ−,5−ナイトレート CAS RN 16051−77−7)、四硝酸エリトリチル(1,2,3,4−ブタンテトロール,テトラナイトレート,(2R,3S)−rel− CAS RN 7297−25−8)、クロニトレート(1,2−プロパンジオール,3−クロロ−,ジナイトレート(7CI,8CI,9CI) CAS RN 2612−33−1)、ジピリダモールエタノール,2,2’,2’’,2’’’−[(4,8−ジ−1−ピペリジニルピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)ジニトリロ]テトラキス− CAS RN 58−32−2)、ニコランジル(CAS RN 65141−46−03−)、ピリジンカルボキサミド(N−[2−(ニトロオキシ)エチル]−ニソルジピン3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル4−(2−ニトロフェニル)−,メチル2−メチルプロピルエステル CAS RN 63675−72−9),ニフェジピン3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ2,6−ジメチル4−(2−ニトロフェニル)−,ジメチルエステル CAS RN 21829−25−4)、マレイン酸ペルヘキシリン(ピペリジン,2−(2,2−diシクロヘキシルエチル)−,(2Z)−2−ブテンジオエート(1:1) CAS RN 6724−53−4)、塩酸オクスプレノロール(2−プロパノール,1−[(1−メチルエチル)アミノ]−3−[2−(2−プロペニルオキシ)フェノキシ]−,塩酸塩 CAS RN 6452−73−9)、ペントリニトロール(1,3−プロパンジオール,2,2−ビス[(ニトロオキシ)メチル]−,モノナイトレート(エステル)CAS RN 1607−17−6)、ベラパミル(ベンゼンアセトニトリル,α−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−α−(1−メチルエチル)− CAS RN 52−53−9)など;
アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、例えば、アプロサルタン(aprosartan)、ゾラサルタン、オルメサルタン(olmesartan)、プラトサルタン、FI6828K、RNH6270、カンデサルタン(candesartan)(lH−ベンゾイミダゾール−7−カルボン酸,2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]4−イル]メチル]− CAS RN 139481−59−7)、カンデサルタンシレキセチル((+/−)−l−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)エチル−2−エトキシ−l−[[2’−(lH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]−lH−ベンゾイミダゾールカルボキシレート、CAS RN 145040−37−5号、米国特許第5703110号及び第5196444号明細書)、エプロサルタン(3−[1−4−カルボキシフェニルメチル)−2−n−ブチル−イミダゾール−5−イル]−(2−チエニルメチル)プロペン酸、米国特許第5185351号及び第5650650号明細書)、イルベサルタン(irbesartan)(2−n−ブチル−3−[[2’−(lh−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]1,3−ジアザスピロ[4,4]ノン−l−エン−4−オン、米国特許第5270317号及び第5352788号明細書)、ロサルタン(2−N−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−l−[(2’−(lH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル)−メチル]イミダゾール,カリウム塩、米国特許第5138069号、第5153197号及び第5128355号明細書)、タソサルタン(5,8−ジヒドロ2,4−ジメチル8−[(2’−(lH−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]4−イル)メチル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン、米国特許第5149699号明細書)、テルミサルタン(telmisartan)(4’−[(1,4−ジメチル2’−プロピル−(2,6’−ビ−lH−ベンゾイミダゾール)−l’−イル)]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸、CAS RN 144701−48−4、米国特許第5591762号明細書)、ミルファサルタン、アビテサルタン、バルサルタン(Diovan(商品名)(Novartis)、(S)−N−バレリル−N−[[2’−(lH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル)メチル]バリン、米国特許第5399578号明細書)、EXP−3137(2−N−ブチル−4−クロロ−l−[(2’−(lH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル)−メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、米国特許第5138069号、第5153197号及び第5128355号明細書)、3−(2’−(テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、4’[2−エチル−4−メチル−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−ベンゾイミダゾール−1−イル]−メチル]−1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸、2−ブチル−6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−[2’−)IH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イルメチル]キナゾリン−4(3H)−オン、3−[2’−カルボキシビフェニル4−イル)メチル]−2−シクロプロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル)メチル]イミダゾール−カルボン酸、2−ブチル−4−クロロ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸−1−(エトキシカルボニル−オキシ)エチルエステルカリウム塩、二カリウム2−ブチル−4−(メチルチオ)−1−[[2−[[[(プロピルアミノ)カルボニル]アミノ]−スルホニル](1,1’−ビフェニル)−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、メチル−2−[[4−ブチル−2−メチル−6−オキソ−5−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1−(6H)−ピリミジニル]メチル]−3−チオフェンカルボキシレート、5−[(3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2−[2−(1H−テトラゾール−5−イルフェニル)]ピリジン、6−ブチル−2−(2−フェニルエチル)−5[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−メチル]ピリミジン−4−(3H)−オンD,Lリシン塩、5−メチル−7−n−プロピル−8−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン、2,7−ジエチル−5−[[2’−(5−テトラゾールy)ビフェニル4−イル]メチル]−5H−ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールカリウム塩、2−[2−ブチル−4,5−ジヒドロ4−オキソ−3−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)−4−ビフェニルメチル]−3H−イミダゾール[4,5−c]ピリジン−5−イルメチル]安息香酸,エチルエステル,カリウム塩、3−メトキシ−2,6−ジメチル4−[[2’(1H−テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル4−イル]メトキシ]ピリジン、2−エトキシ−1−[[2’−(5−オキソ−2,5−ジヒドロ1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル4−イル]メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−7−カルボン酸、1−[N−(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル−メチル)−N−バレロイルアミノメチル)シクロペンタン−1−カルボン酸、7−メチル−2n−プロピル−3−[[2’1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]−3H−イミダゾ[4,5−6]ピリジン、2−[5−[(2−エチル−5,7−ジメチル3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−キノリニル]ナトリウムベンゾエート、2−ブチル−6−クロロ−4−ヒドロキシメチル−5−メチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]ピリジン、2−[[[2−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチル]アミノ]安息香酸テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]ピリミジン−6−オン、4(S)−[4−(カルボキシメチル)フェノキシ]−N−[2(R)−[4−(2−スルホベンズアミド)イミダゾール−1−イル]オクタノイル]−L−プロリン,1−(2,6−ジメチルフェニル)−4−ブチル−1,3−ジヒドロ3−[[6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−2H−イミダゾール−2−オン、5,8−エタノ−5,8−ジメチル2−n−プロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−[[2’(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]−1H,4H−1,3,4a,8a−テトラアザシクロペンタナフタレン−9−オン、4−[1−[2’−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル)メチルアミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−トリフィルキナゾリン(trifylquinazoline)、2−(2−クロロベンゾイル)イミノ−5−エチル−3−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル)メチル−1,3,4−チアジアゾリン、2−[5−エチル−3−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル−1,3,4−チアゾリン−2−イリデン]アミノカルボニル−1−シクロペンテンカルボン酸二カリウム塩、及び2−ブチル−4−[N−メチル−N−(3−メチルクロトノイル)アミノ]−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル4−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸1−エトキシカルボニルオキシエチルエステル、下記の特許文献に開示されているもの:EP475206、EP497150、EP539086、EP539713、EP535463、EP535465、EP542059、EP497121、EP535420、EP407342、EP415886、EP424317、EP435827、EP433983、EP475898、EP490820、EP528762、EP324377、EP323841、EP420237、EP500297、EP426021、EP480204、EP429257、EP430709、EP434249、EP446062、EP505954、EP524217、EP514197、EP514198、EP514193、EP514192、EP450566、EP468372、EP485929、EP503162、EP533058、EP467207、EP399731、EP399732、EP412848、EP453210、EP456442、EP470794、EP470795、EP495626、EP495627、EP499414、EP499416、EP499415、EP511791、EP516392、EP520723、EP520724、EP539066、EP438869、EP505893、EP530702、EP400835、EP400974、EP401030、EP407102、EP411766、EP409332、EP412594、EP419048、EP480659、EP481614、EP490587、EP467715、EP479479、EP502725、EP503838、EP505098、EP505111、EP513979、EP507594、EP510812、EP511767、EP512675、EP512676、EP512870、EP517357、EP537937、EP534706、EP527534、EP540356、EP461040、EP540039、EP465368、EP498723、EP498722、EP498721、EP515265、EP503785、EP501892、EP519831、EP532410、EP498361、EP432737、EP504888、EP508393、EP508445、EP403159、EP403158、EP425211、EP427463、EP437103、EP481448、EP488532、EP501269、EP500409、EP540400、EP005528、EP028834、EP028833、EP411507、EP425921、EP430300、EP434038、EP442473、EP443568、EP445811、EP459136、EP483683、EP518033、EP520423、EP531876、EP531874、EP392317、EP468470、EP470543、EP502314、EP529253、EP543263、EP540209、EP449699、EP465323、EP521768、EP415594、WO92/14468、WO93/08171、WO93/08169、WO91/00277、WO91/00281、WO91/14367、WO92/00067、WO92/00977、WO92/20342、WO93/04045、WO93/04046、WO91/15206、WO92/14714、WO92/09600、WO92/16552、WO93/05025、WO93/03018、WO91/07404、WO92/02508、WO92/13853、WO91/19697、WO91/11909、WO91/12001、WO91/11999、WO91/15209、WO91/15479、WO92/20687、WO92/20662、WO92/20661、WO93/01177、WO91/14679、WO91/13063、WO92/13564、WO91/17148、WO91/18888、WO91/19715、WO92/02257、WO9
2/04335、WO92/05161、WO92/07852、WO92/15577、WO93/03033、WO91/16313、WO92/00068、WO92/02510、WO92/09278、WO9210179、WO92/10180、WO92/10186、WO92/10181、WO92/10097、WO92/10183、WO92/10182、WO92/10187、WO92/10184、WO92/10188、WO92/10180、WO92/10185、WO92/20651、WO93/03722、WO93/06828、WO93/03040、WO92/19211、WO92/22533、WO92/06081、WO92/05784、WO93/00341、WO92/04343、WO92/04059、米国特許第5104877号、第5187168号、第5149699号、第5185340号、第4880804号、第5138069号、第4916129号、第5153197号、第5173494号、第5137906号、第5155126号、第5140037号、第5137902号、第5157026号、第5053329号、第5132216号、第5057522号、第5066586号、第5089626号、第5049565号、第5087702号、第5124335号、第5102880号、第5128327号、第5151435号、第5202322号、第5187159号、第5198438号、第5182288号、第5036048号、第5140036号、第5087634号、第5196537号、第5153347号、第5191086号、第5190942号、第5177097号、第5212177号、第5208234号、第5208235号、第5212195号、第5130439号、第5045540号、第5041152号、及び第5210204号明細書、並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;
α/βアドレナリン遮断薬、例えば、ニプラジロール、アロチノロール、アモスラロール、ブレチリウムトシレート(CAS RN:61−75−6)、ジヒドロエルゴタミンメシレート(例えば、エルゴタマン−3’,6’,18−トリオン,9,−10−ジヒドロ12’−ヒドロキシ−2’−メチル−5’−(フェニルメチル)−,(5’(α))−,モノメタンスルホネート、例えば、DHE45(商品名)注射剤,Novartis)、カルベジロール(例えば、(±)−1−(カルバゾール−4−イルオキシ)−3−[[2−(o−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−プロパノール、例えば、Coreg(商品名),Smith Kline Beecham)、ラベタロール(例えば、5−[1−ヒドロキシ−2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]エチル]サリチルアミド一塩酸塩、例えば、Normodyne(商品名),Schering)、ブレチリウムトシレート(ベンゼンメタンアミニウム,2−ブロモ−N−エチル−N,N−ジメチル,4−メチルベンゼンスルホン酸との塩(1:1)CAS RN 61−75−6),フェントールアミンメシレート(フェノール,3−[[(4,5−ジヒドロ1H−イミダゾール−2−イル)メチル](4−メチルフェニル)アミノ]−,モノメタンスルホネート(塩)CAS RN 65−28−1)、ソリペルチン酒石酸塩(5H−1,3−ジオキソロ[4,5−f]インドール,7−[2−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−,(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)CAS RN 5591−43−5)、ゾレルチン塩酸塩(ピペラジン,1−フェニル4−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]−,一塩酸塩(8Cl,9Cl)CAS RN 7241−94−3)など;
αアドレナリン受容体遮断薬、例えば、アルフゾシン(CAS RN:81403−68−1)、テラゾシン、ウラピジル、プラゾシン(Minipress(商標))、タムスロシン、ブナゾシン、トリマゾシン、ドキサゾシン、ナフトピジル、インドラミン、WHP164、XEN010、フェンスピリド塩酸塩(これは、米国特許第3399192号明細書に開示されているようにして製造することができる)、プロロキサン(CAS RN 33743−96−3)、及び塩酸ラベタロール並びにその組み合わせ;
α2アゴニスト、例えば、メチルドーパ、メチルドーパHCL、ロフェキシジン、チアメニジン、モキソニジン、リルメニジン、グアノベンズ(guanobenz)など;
アルドステロン阻害剤、その他同種類のもの;
アンジオポイエチン−2−結合剤、例えば、WO03/030833に開示されているものなど;
抗狭心症剤、例えば、ラノラジン(塩酸塩1−ピペラジンアセトアミド,N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−,二塩酸塩、CAS RN 95635−56−6)、塩酸ベタキソロール(2−プロパノール,1−[4−[2(シクロプロピルメトキシ)エチル]フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,塩酸塩、CAS RN 63659−19−8)、塩酸ブトプロジン(メタノン,[4−[3(ジブチルアミノ)プロポキシ]フェニル](2−エチル−3−インドリジニル)−,一塩酸塩、CAS RN 62134−34−3)、マレイン酸シネパゼト(cinepazet)1−ピペラジン酢酸,4−[1−オキソ−3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペニル]−,エチルエステル,(2Z)−2−ブテンジオエート(1:1)CAS RN 50679−07−7)、トシフェン(ベンゼンスルホンアミド,4−メチル−N−[[[(1S)−1−メチル−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−、CAS RN 32295−184)、塩酸ベラパミル(ベンゼンアセトニトリル,α−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−α−(1−メチルエチル)−,一塩酸塩、CAS RN 152−114)、モルシドミン(1,2,3−オキサジアゾリウム,5−[(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−モルホリニル)−,分子内塩、CAS RN 25717−80−0)、及び塩酸ラノラジン(1−ピペラジンアセトアミド,N−(2,6−ジメチルフェニル)−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−,二塩酸塩、CAS RN 95635−56−6);トシフェン(ベンゼンスルホンアミド,4−メチル−N−[[[(1S)−1−メチル−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−、CAS RN 32295−184);
アドレナリン作動性刺激剤、例えば、塩酸グァンファシン(例えば、N−アミジノ−2−(2,6−ジクロロフェニル)アセトアミド塩酸塩、例えば、Tenex(商品名)錠剤、Robinsから入手可能);メチルドーパ−ヒドロクロロチアジド(例えば、レボ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メチルアラニンを、ヒドロクロロチアジド(例えば、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド 1,1−ジオキシド)と組み合わせたもの、例えば、組み合わせたものとして、例えば、Aldoril(商品名)錠剤、Merckから入手可能)、メチルドーパ−クロロチアジド(例えば、6−クロロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド1,1−ジオキシド及び上記のようなメチルドーパ、例えば、Aldoclor(商品名),Merck)、塩酸クロニジン(例えば、2−(2,6−ジクロロフェニルアミノ)−2−イミダゾリン塩酸塩及びクロルサリドン(例えば、2−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−3−オキソ−1−イゾインドリニル)ベンゼンスルホンアミド)、例えば、Combipres(商品名),Boehringer Ingelheim)、塩酸クロンジン(例えば、2−(2,6−ジクロロフェニルアミノ)−2−イミダゾリン塩酸塩、例えば、Catapres(商品名),Boehringer Ingelheim)、クロニジン(1H−イミダゾール−2−アミン,N−(2,6−ジクロロフェニル)4,5−ジヒドロ−、CAS RN 4205−90−7);並びに
US20030069221に開示されている薬剤。抗高血圧症剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験は、例えば、US20030069221に記載されている。
抗肥満症剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の抗肥満症剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。抗肥満症剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:
11βHSD−1(11−βヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型)阻害剤、例えば、BVT3498、BVT2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5−(エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(l−アダマンチル)−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、3−アダマンタニル−4,5,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ−l,2,4−トリアゾロ[4,3−a][11]アヌレン、並びにWO01/90091、WO01/90090、WO01/90092及びWO02/072084に開示されている化合物;
5HTアンタゴニスト、例えば、WO03/037871、WO03/037887などにあるもの;
5HT1aモジュレーター、例えば、カルビドーパ、ベンセラジド、及び米国特許第6207699号明細書、WO03/031439などに開示されているもの;
5HT2c(セロトニン受容体2c)アゴニスト、例えば、BVT933、DPCA37215、IK264、PNU22394、WAY161503、R−1065、SB243213(Glaxo Smith Kline)及びYM348並びに米国特許第3914250号明細書、WO00/77010、WO02/36596、WO02/48124、WO02/10169、WO01/66548、WO02/44152、WO02/51844、WO02/40456、及びWO02/40457に開示されているもの;
5HT6受容体モジュレーター、例えば、WO03/030901、WO03/035061、WO03/039547などにあるもの;
アシルエストロゲン、例えば、del Mar−Grasa,M.et al.,Obesity Research,9:202−9(2001)及び日本国特許出願番号JP2000256190に開示されているオレオイルエストロン;
食欲抑制二環式化合物、例えば、1426(Aventis)及び1954(Aventis)、並びにWO00/18749、WO01/32638、WO01/62746、WO01/62747、及びWO03/015769に開示されている化合物;
CB1(カンナビノイド−1受容体)アンタゴニスト/インバースアゴニスト、例えば、リモナバント(アコンプリア;Sanofi)、SR−147778(Sanofi)、SR−141716(Sanofi)、BAY65−2520(Bayer)、及びSLV319(Solvay)、並びに下記特許文献、即ち米国特許第4973587号、第5013837号、第5081122号、第5112820号、第5292736号、第5532237号、第5624941号、第6028084号、第6509367号、第6509367号明細書、US20060069080(特に段落28〜168の諸式により参照又は開示されているものが含まれる)、WO96/33159、WO97/29079、WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、WO98/41519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO00/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/70700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03/026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027114、WO03/037332、WO03/040107、WO03/086940、WO03/084943及びEP658546に開示されているもの;
CCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト、例えば、AR−R15849、GI181771(GSK)、JMV−180、A−71378、A−71623及びSR146131(Sanofi)、並びに米国特許第5739106号明細書に開示されているもの;
CNTF(繊毛様神経栄養因子)、例えば、GI−181771(Glaxo−SmithKline)、SR146131(Sanofi Synthelabo)、ブタビンジド(butabindide)、PD170,292、及びPD149164(Pfizer);
CNTF誘導体、例えば、Axokine(商標)(Regeneron)、並びにWO94/09134、WO98/22128、及びWO99/43813に開示されているもの;
ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害剤、例えば、イソロイシンチアゾリジド(thiazolidide)、バリンピロリジド、NVP−DPP728、LAF237、P93/01、P3298、TSL225(トリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(Yamada et al,Bioorg.&Med.Chem.Lett.8(1998)1537−1540)に開示されている)、TMC−2A/2B/2C、CD26阻害剤、FE999011、P9310/K364、VIP0177、SDZ274−444、2−シアノピロリジド、及び4−シアノピロリジド(Ashworth et al,Bioorg.&Med.Chem.Lett.,Vol.6,No.22,pp1163−1166 and 2745−2748(1996)に開示されている)、並びに下記特許文献に開示されている化合物:WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279(Probiodrug)、WO99/67278(Probiodrug)、WO99/61431(Probiodrug)、WO02/083128、WO02/062764、WO03/000180、WO03/000181、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/004498、WO03/004496、WO03/017936、WO03/024942、WO03/024965、WO03/033524、WO03/037327及びEP1258476;
成長ホルモン分泌促進物質受容体アゴニスト/アンタゴニスト、例えば、NN703、ヘキサレリン、MK−0677(Merck)、SM−130686、CP−424391(Pfizer)、LY444,711(Eli Lilly)、L−692,429及びL−163,255、並びに、例えば、USSN09/662448、米国仮出願の出願番号60/203335、米国特許第6358951号明細書、US2002049196、US2002/022637、WO01/56592及びWO02/32888に開示されているもの;
H3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト/インバースアゴニスト、例えば、チオペラミド、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピルN−(4−ペンテニル)カルバメート)、クロベンプロピット、ヨードフェンプロピット(iodophenpropit)、イモプロキシファン(imoproxifan)、GT2394(Gliatech)、及びA331440、O−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパノール]カルバメート(Kiec−Kononowicz,K.et al.,Pharmazie,55:349−55(2000))、ピペリジン含有ヒスタミンH3−受容体アンタゴニスト(Lazewska,D.et al.,Pharmazie,56:927−32(2001)、ベンゾフェノン誘導体及び関連化合物(Sasse,A.et al.,Arch.Pharm.(Weinheim)334:45−52(2001))、置換N−フェニルカルバメート(Reidemeister,S.et al.,Pharmazie,55:83−6(2000))、及びプロキシファン誘導体(Sasse,A.et al.,J.Med.Chem..43:3335−43(2000))、並びにヒスタミンH3受容体モジュレーター、例えば、WO02/15905、WO03/024928及びWO03/024929に開示されているもの;
レプチン誘導体、例えば、米国特許第5552524号、第5552523号、第5552522号、第5521283号明細書、WO96/23513、WO96/23514、WO96/23515、WO96/23516、WO96/23517、WO96/23518、WO96/23519、及びWO96/23520に開示されているもの;
レプチン、これには組み換えヒトレプチン(PEG−OB,Hoffman La Roche)及び組み換えメチオニルヒトレプチン(Amgen)が含まれる;
リパーゼ阻害剤、例えば、テトラヒドロリプスタチン(オルリスタット/Xenical(商標))、トリトンWR1339、RHC80267、リプスタチン、ティーサポニン、リン酸ジエチルウンベリフェリル(diethylumbelliferyl phosphate)、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン、エステラシン(esteracin)、エベラクトンA、エベラクトンB、及びRHC80267、並びに下記特許文献に開示されているもの:WO01/77094、米国特許第4598089号、第4452813号、第5512565号、第5391571号、第5602151号、第4405644号、第4189438号、及び第4242453号明細書;
脂質代謝モジュレーター、例えば、マスリン酸、エリトロジオール、ウルソリン酸ウバオール、ベツリン酸、ベツリンなど、及びWO03/011267に開示されている化合物;
Mc4r(メラノコルチン4受容体)アゴニスト、例えば、CHIR86036(Chiron)、ME−10142、ME−10145、及びHS−131(Melacure)、並びに下記PCT公報に開示されているもの:WO99/64002、WO00/74679、WO01/991752、WO01/25192、WO01/52880、WO01/74844、WO01/70708、WO01/70337、WO01/91752、WO02/059095、WO02/059107、WO02/059108、WO02/059117、WO02/06276、WO02/12166、WO02/11715、WO02/12178、WO02/15909、WO02/38544、WO02/068387、WO02/068388、WO02/067869、WO02/081430、WO03/06604、WO03/007949、WO03/009847、WO03/009850、WO03/013509、及びWO03/031410;
Mc5r(メラノコルチン5受容体)モジュレーター、例えば、WO97/19952、WO00/15826、WO00/15790、US20030092041に開示されているもの;
メラニン凝集ホルモン1受容体(MCHR)アンタゴニスト、例えば、T−226296(Takeda)、SB568849、SNP−7941(Synaptic)、並びに下記特許文献に開示されているもの:WO01/21169、WO01/82925、WO01/87834、WO02/051809、WO02/06245、WO02/076929、WO02/076947、WO02/04433、WO02/51809、WO02/083134、WO02/094799、WO03/004027、WO03/13574、WO03/15769、WO03/028641、WO03/035624、WO03/033476、WO03/033480、JP13226269、及びJP1437059;
mGluR5モジュレーター、例えば、WO03/029210、WO03/047581、WO03/048137、WO03/051315、WO03/051833、WO03/053922、WO03/059904などに開示されているもの;
セロトニン作動薬、例えば、フェンフルラミン(例えば、Pondimin(商標)(ベンゼンエタンアミン,N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,塩酸塩),Robbins)、デキスフェンフルラミン(例えば、Redux(商標)(ベンゼンエタンアミン,N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,塩酸塩),Interneuron)、及びシブトラミン((Meridia(商品名),Knoll/Reductil(商品名))(これにはそのラセミ混合物、光学的に純粋な(+)異性体及び(−)異性体、並びに薬学的に許容可能なその塩、溶媒、水和物、クラスレート及びそのプロドラッグ(シブトラミン塩酸塩一水和物その塩を含む)が含まれる)、並びに米国特許第4746680号、第4806570号、及び第5436272号明細書、US20020006964、WO01/27068、及びWO01/62341に開示されている化合物;
NE(ノルエピネフリン)輸送阻害剤、例えば、GW320659、デスピプラミン(despiramine)、タルスプラム、及びノミフェンシン;
NPY1アンタゴニスト、例えば、BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906、GI−264879A、並びに米国特許第6001836号明細書、WO96/14307、WO01/23387、WO99/51600、WO01/85690、WO01/85098、WO01/85173、及びWO01/89528に開示されているもの;
NPY5(神経ペプチドY Y5)アンタゴニスト、例えば、152,804、GW−569180A、GW−594884A、GW−587081X、GW−548118X、FR235208、FR226928、FR240662、FR252384、1229U91、GI−264879A、CGP71683A、LY−377897、LY−366377、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A、JCF−104、及びH409/22、並びに特許文献:米国特許第6140354号、第6191160号、第6218408号、第6258837号、第6313298号、第6326375号、第6329395号、第6335345号、第6337332号、第6329395号、第6340683号明細書、EP01010691、EP−01044970、WO97/19682、WO97/20820、WO97/20821、WO97/20822、WO97/20823、WO98/27063、WO00/107409、WO00/185714、WO00/185730、WO00/64880、WO00/68197、WO00/69849、WO/0113917、WO01/09120、WO01/14376、WO01/85714、WO01/85730、WO01/07409、WO01/02379、WO01/23388、WO01/23389、WO01/44201、WO01/62737、WO01/62738、WO01/09120、WO02/20488、WO02/22592、WO02/48152、WO02/49648、WO02/051806、WO02/094789、WO03/009845、WO03/014083、WO03/022849、WO03/028726及びNorman et al.,J.Med.Chem.43:4288−4312(2000)に開示されている化合物;
オピオイドアンタゴニスト、例えば、ナルメフェン(Revex(商標))、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン、及びナルトレキソン、並びにWO00/21509に開示されているもの;
オレキシンアンタゴニスト、例えば、SB−334867−A、並びに特許文献:WO01/96302、WO01/68609、WO02/44172、WO02/51232、WO02/51838、WO02/089800、WO02/090355、WO03/023561、WO03/032991、及びWO03/037847に開示されているもの;
PDE阻害剤(例えば、ホスホジエステラーゼの阻害によりサイクリックAMP(cAMP)及び/又はサイクリックGMP(cGMP)の変性を遅くして、相対的にcAMP及びcGMPの細胞内濃度増加をもたらす化合物;可能なPDE阻害剤は、主として、PDE3阻害剤からなるクラス、PDE4阻害剤からなるクラス、及び/又はPDE5阻害剤からなるクラスの中で番号付けされるべき物質であり、特にPDE3/4阻害剤の混合型として、又はPDE3/4/5阻害剤の混合型として指定され得る物質である)、例えば、特許文献:DE1470341、DE2108438、DE2123328、DE2305339、DE2305575、DE2315801、DE2402908、DE2413935、DE2451417、DE2459090、DE2646469、DE2727481、DE2825048、DE2837161、DE2845220、DE2847621、DE2934747、DE3021792、DE3038166、DE3044568、EP000718、EP0008408、EP0010759、EP0059948、EP0075436、EP0096517、EP0112987、EP0116948、EP0150937、EP0158380、EP0161632、EP0161918、EP0167121、EP0199127、EP0220044、EP0247725、EP0258191、EP0272910、EP0272914、EP0294647、EP0300726、EP0335386、EP0357788、EP0389282、EP0406958、EP0426180、EP0428302、EP0435811、EP0470805、EP0482208、EP0490823、EP0506194、EP0511865、EP0527117、EP0626939、EP0664289、EP0671389、EP0685474、EP0685475、EP0685479、JP92234389、JP94329652、JP95010875、米国特許第4963561号、第5141931号明細書、WO9117991、WO9200968、WO9212961、WO9307146、WO9315044、WO9315045、WO9318024、WO9319068、WO9319720、WO9319747、WO9319749、WO9319751、WO9325517、WO9402465、WO9406423、WO9412461、WO9420455、WO9422852、WO9425437、WO9427947、WO9500516、WO9501980、WO9503794、WO9504045、WO9504046、WO9505386、WO9508534、WO9509623、WO9509624、WO9509627、WO9509836、WO9514667、WO9514680、WO9514681、WO9517392、WO9517399、WO9519362、WO9522520、WO9524381、WO9527692、WO9528926、WO9535281、WO9535282、WO9600218、WO9601825、WO9602541、WO9611917、DE3142982、DE1116676、DE2162096、EP0293063、EP0463756、EP0482208、EP0579496、EP0667345、米国特許第6331543号明細書、US20050004222(式I〜XIII、並びに段落37〜39、85〜0545及び557〜577に開示されているものが含まれる)、WO9307124、EP0163965、EP0393500、EP0510562、EP0553174、WO9501338、及びWO9603399に開示されているもの、並びにPDE5阻害剤(例えば、RX−RA−69、SCH−51866、KT−734、ベスナリノン、ザプリナスト、SKF−96231、ER−21355、BF/GP−385、NM−702、及びシルデナフィル(Viagra(商品名)))、PDE4阻害剤(例えば、RO−20−1724、MEM1414(R1533/R1500;Pharmacia Roche)、デンブフィリン、ロリプラム、オキサグレラート、ニトラクアゾン(nitraquazone)、Y−590、DH−6471、SKF−94120、モタピゾン、リキサジノン、インドリダン、オルプリノン、アチゾラム、KS−506−G、ジパムフィリン(dipamfylline)、BMY−43351、アチゾラム、アロフィリン、フィラミナスト、PDB−093、UCB−29646、CDP−840、SKF−107806、ピクラミラスト、RS−17597、RS−25344−000、SB−207499、チベネラスト、SB−210667、SB−211572、SB−211600、SB−212066、SB−212179、GW−3600、CDP−840、モピダモール、アナグレリド、イブジラスト、アムリノン、ピモベンダン、シロスタゾール、クアジノン、及びN−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)−3−シクロプロピルメトキシ4−ジフルオロメトキシベンズアミド、PDE3阻害剤(例えば、スルマゾール、アンピゾン(ampizone)、シロスタミド、カルバゼラン、ピロキシモン、イマゾダン、CI−930、シグアゾダン、アジベンダン、サテリノン、SKF−95654、SDZ−MKS−492、349−U−85、エモラダン(emoradan)、EMD−53998、EMD−57033、NSP−306、NSP−307、レビジノン、NM−702、WIN−62582及びWIN−63291、エノキシモン及びミルリノン、PDE3/4阻害剤(例えば、ベナフェントリン、トレキンシン、ORG−30029、ザルダベリン、L−686398、SDZ−ISQ−844、ORG−20241、EMD−54622、及びトラフェントリン)及び他のPDE阻害剤(例えば、シロミラスト、フェノキシモン(fenoximone)、ペントキシフィリン、ロフルミラスト、タダラフィル(Cialis(商標))、テオフィリン、及びバルデナフィル(Levitra(商標));
神経ペプチドY2(NPY2)アゴニスト、これには下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ペプチドYY及びフラグメント及びその変異体(例えば、YY3−36(PYY3−36)(N.Engl.J.Med.349:941,2003;CAS RN.870491−48−8)並びにPYYアゴニスト、例えば、WO03/026591、WO03/057235、及びWO03/027637に開示されるもの;
セロトニン再取り込み阻害剤、例えば、パロキセチン、フルオキセチン、(Prozac(商品名))、フルボキサミン、セルトラリン、シタロプラム、及びイミプラミン、並びに米国特許第6162805号、第6365633号明細書、WO03/00663、WO01/27060、及びWO01/162341に開示されているもの;
甲状腺ホルモンβアゴニスト、例えば、QRX−431(QuatRx)、GC−24(US20040110154に記載されている)、KB−2611(KaroBioBMS)、並びにWO02/15845、WO97/21993、WO99/00353、GB98/284425、米国仮出願の出願番号60/183,223、及び日本国特許出願番号JP2000256190に開示されているもの;
UCP−1(アンカップリングプロテイン−1)、2、又は3活性化物質、例えば、フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)、レチノイン酸、及びWO99/00123に開示されているもの;
β3(βアドレナリン作動性受容体3)アゴニスト、例えば、AJ9677/TAK677(Dainippon/Takeda)、L750355(Merck)、CP331648(Pfizer)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、GW427353、トレカドリン、ZenecaD7114、N−5984(Nisshin Kyorin)、LY−377604(Lilly)、SR59119A、並びに米国特許第5541204号、第5770615号、第5491134号、第5776983号、第488064号、第5705515号、第5451677号明細書、WO94/18161、WO95/29159、WO97/46556、WO98/04526及びWO98/32753、WO01/74782、WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/016307、WO03/024948、WO03/024953及びWO03/037881に開示されているもの;
ノルアドレナリン作動薬、これには下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ジエチルプロピオン(例えば、Tenuate(商標)(1−プロパノン,2−(ジエチルアミノ)−1−フェニル−,塩酸塩),Merrell)、デキストロアンフェタミン(硫酸デキストロアンフェタミン、デキサンフェタミン、デキセドリン、デキサンペクッス(Dexampex)、フェルンデクッス(Ferndex)、オキシデス(Oxydess)II、ロベス(Robese)、スパンキャップ(Spancap)#1としても知られている)、マジンドール((又は5−(p−クロロフェニル)−2,5−ジヒドロ3H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−5−オール)例えばSanorex(商標),Novartis、又はMazanor(商標),Wyeth Ayerst)、フェニルプロパノールアミン(又はベンゼンメタノール,α−(1−アミノエチル)−,塩酸塩)、フェンテルミン((又はフェノール,3−[[4,5−duヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)エチル](4−メチルフェニル−l)アミノ],一塩酸塩)、例えばAdipex−P(商標),Lemmon、FASTIN(商標),Smith−Kline Beecham、及びIonamin(商標),Medeva)、フェンジメトラジン((又は(2S,3S)−3,4−ジメチル2フェニルモルホリンL−(+)−酒石酸塩(1:1))、例えば、Metra(商標)(Forest)、Plegine(商標)(Wyeth−Ayerst)、Prelu−2(商標)(Boehringer Ingelheim)、及びStatobex(商標)(Lemmon)、酒石酸フェンダミン(phendamine tartrate)(例えば、Thephorin(商標)(2,3,4,9−テトラヒドロ−2−メチル−9−フェニル−1H−インデノール[2,1−c]ピリジンL−(+)−酒石酸塩(1:1)),Hoffmann−LaRoche)、メタンフェタミン(例えば、Desoxyn(商標),Abbot((S)−−N,(α)−ジメチルベンゼンエタンアミン塩酸塩))、及び酒石酸フェンジメトラジン(例えば、Bontril(商標)徐放性カプセル剤,Amarin(−3,4−ジメチル2−フェニルモルホリンタートレート);
脂肪酸酸化アップレギュレーター/誘導物質、例えば、Famoxin(商標)(Genset);
モノアミン酸化酵素阻害剤、これには下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ベフロキサトン、モクロベミド、ブロファロミン、フェノキサチン、エスプロン、ベフォール(befol)、トロキサトン、ピルリンドール、アミフラミン、セルクロレミン、バジナプリン、ラザベミド、ミラセミド、カロキサゾン、及びWO01/12176に開示されているような他の特定の化合物;並びに
その他の抗肥満症剤、例えば5HT−2アゴニスト、ACC(アセチル−CoAカルボキシラーゼ)阻害剤、例えばWO03/072197に開示されているもの、α−リポ酸(α−LA)、AOD9604、食欲抑制剤、例えばWO03/40107にあるもの、ATL−962(AlizymePLC)、ベンゾカイン、塩酸ベンズフェタミン(ディドレックス)、ブラダーラック(ヒバマタ(focus vesiculosus))、BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト、ブプロピオン、カフェイン、CCKアゴニスト、キトサン、クロム、共役リノール酸、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト、デヒドロエピアンドロステロン、DGAT1(ジアシルグリセロールアシル基転移酵素1)阻害剤、DGAT2(ジアシルグリセロールアシル基転移酵素2)阻害剤、ジカルボン酸輸送体阻害剤、マオウ、エキセンジン−4(glp−1の阻害剤)FAS(脂肪酸シンターゼ)阻害剤(例えば、セルレニン及びC75)、脂肪吸収阻害剤(例えば、WO03/053451にあるものなど)、脂肪酸輸送体阻害剤、天然水可溶性線維(例えば、オオバコ(psyllium)、シャゼンソウ(plantago)、グアー、オートムギ、ペクチン)、ガラニンアンタゴニスト、ガレガ(ゴーツルー、フランスライラック)、ガルシニア、ジャーマンダー(ウォールジャーマンダー(teucrium chamaedrys))、グレリン抗体及びグレリンアンタゴニスト(例えば、WO01/87335、及びWO02/08250に開示されているもの)、GLP−1(グルカゴン様ペプチド1)アゴニスト(例えば、エキセンジン−4)、glp−1(グルカゴン様ペプチド−1)、グルココルチコイドアンタゴニスト、グルコース輸送体阻害剤、成長ホルモン分泌促進物質(例えば、米国特許第5536716号明細書に開示され、特に記載されているもの)、インターロイキン−6(IL−6)及びそのモジュレーター(WO03/057237などにある通り)、L−カルニチン、Mc3r(メラノコルチン3受容体)アゴニスト、MCH2R(メラニン凝集ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモンアンタゴニスト、メラノコルチンアゴニスト(例えば、メラノタンII又はWO99/64002及びWO00/74679に記載されているもの)、ノマメ草(nomame herba)、リン酸輸送体阻害剤、フィトファーム(phytopharm)化合物57(CP644,673)、ピルビン酸塩、SCD−1(ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1)阻害剤、T71(Tularik,Inc.,Boulder CO)、トピラメート(Topimax(商標)、体重減少の増加を示した抗痙攣薬として表示されている)、転写因子モジュレーター(例えば、WO03/026576に開示されている)、β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ−1阻害剤(β−HSD−1)、β−ヒドロキシ−β−メチルブチレート、p57(Pfizer)、ゾニサミド(Zonegran(商品名)、体重減少をもたらすことを示した抗癲癇薬として表示されている)、及びUS20030119428の段落20〜26に開示されている薬剤。抗肥満症剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、US20030119428に与えられている。
自己免疫疾患の治療に使用される薬剤
本明細書に記載する化合物は、自己免疫疾患の治療に使用される1つ又は複数の薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。自己免疫疾患の治療に使用される薬剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:(a)疾患修飾性抗リウマチ薬、これにはメソトレキセート、金塩、D−ペニシラミン、ヒドロキシクロロキン、オーラノフィン、スルファサラジンが含まれる;(b)非ステロイド系抗炎症薬、これにはインドメタシン、ナプロキセン、ジクロフェナック、イブプロフェン、アスピリン及びアスピリン類似体、アセトアミノフェンが含まれる;(c)COX−2選択的阻害剤、これにはセレコキシブ、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブが含まれる;(d)COX−1阻害剤;(e)免疫抑制薬、これにはカルシニューリン阻害剤、例えばシクロスポリン及びFK506;p70S6キナーゼ阻害剤、例えばシロリムス及びラパマイシン;イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、例えばミコフェノレート(ミコフェノール酸モフェチルを含む);レフルノミド、シクロホスファミド、アザチオプリンが含まれる;(f)ステロイド、これにはプレドニゾン、βメタゾン、ブデソニド、及びデキサメタゾンが含まれる;(g)生物応答修飾物質、これにはTNFαアンタゴニスト、例えばインフリキシマブ、アダリンマブ、及びエタネルセプト;IL−1受容体アンタゴニスト、例えばアナキンラ;ヒト若しくはキメラ抗体又は融合タンパク質、例えば、アレファセプト、エファリズマブ、ダクリズマブ;抗ケモカイン抗体又はインターロイキンが含まれる;並びに(h)自己免疫疾患の治療に有用なその他の薬剤、これにはケモカイン受容体アンタゴニスト又はモジュレーター、カンナビノイド受容体アンタゴニスト又はモジュレーター、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤(本明細書に記載するものを含む)、TNFα変換酵素、一酸化窒素シンターゼ又はホスホジエステラーゼIV、例えばロフルミラスト又はシロミラスト;p38MAP−キナーゼ、NF−κ.β.、経路若しくはIL−1受容体関連キナーゼの阻害剤又はLFA−1、VLA−4、ICAM−1、VCAM−1、αβ、MAdCAM−1、及びαβなどの接着分子に関する相互作用の阻害剤が含まれる。自己免疫疾患の治療に使用される薬剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、US20040092499に与えられている。
脱髄及び関連病態の治療に使用される薬剤
本明細書に記載する化合物は、脱髄及びその関連病態の治療に使用される1つ又は複数の薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。脱髄及び関連病態の治療に使用される薬剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:β−インターフェロン(例えばAvonex(商品名),Biogen,Inc.及びΒseron(商品名),Berlex Laboratories)(これは再発の頻度と発生を減少させ、障害の進行を遅くすることができる)、酢酸グラチラマー(例えばCopaxone(商品名),Teva Neuroscience,Inc.)(これは再発の頻度を減少させることができ、及び/又は急性症状を軽減するためのプレドニゾン(Roxaneから入手可能)などのコルチコステロイドの投与を減少させることができる)。対象に投与するそれぞれの抗脱髄剤の量は、当業者が、Physician’s Desk Reference(56.sup.th Ed.2002)の1013〜1016、988995、3306〜3310、及び3064〜3066頁(これは参照することにより本明細書に組み込まれる)から容易に決定することができる。脱髄及びその関連病態の治療に使用される薬剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、例えば、US20040092500に記載されている。
アルツハイマー病の治療に使用される薬剤
本明細書に記載する化合物は、アルツハイマー病の治療に使用される1つ又は複数の薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。アルツハイマー病の治療に使用される薬剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:コリンエステラーゼ阻害剤(例えば塩酸ドネペジル(例えばAricept(商品名)(Pfizer))、酒石酸リバスチグミン(例えばExelon(Novartis))、タクリン(例えばCognex(商品名)(Parke−Davis))、ガランタミン及びその誘導体(Janssen)、メトリフォネート(Bayer Corp.)、エピガランタミン、ノルガランタミン、ファシクリン、メトリフォネート、ヘプチル−フィゾスチグミン、ノルピリドスチグミン、ノメオスチグミン(nomeostigmine)、イピダクリン(Nikken Chemicals Co.Ltd.)、TAK−147とT−82(SS Pharmaceutical Co.Ltd.)、メタンスルホニルフルオリド、CHF−2819、フェンセリン、フィゾスチグミン(Forest Laboratories,Inc.)、フペルジン、シムセリン(Anonyx Inc.)、トルセリン(National Institutes of Health)、ER−127528(Eisai Co.Ltd.)、及びその組み合わせ)、ムスカリン受容体アゴニスト(例えばアセクリド(aceclide)、ピロカルピン、オキソトレモリン、アレカイジン、5−メチルフルメチオジド(5-methylfurmethiodide)、セビメリン、PD−151832(Pfizer Inc.)、YM−796(Yamanouchi Pharmaceutical Inc.)、P−58(Phytopharm plc)及びその組み合わせ)、M2ムスカリン受容体アンタゴニスト、アセチルコリン放出刺激薬(例えば、ミナプリン、モンチレリン(Grunenthal GmbH)、T−588(Toyama Chemical Co.Ltd.)、XE−991及びその組み合わせ、コリン取り込み刺激薬(例えば、MKC−231(Mitsubishi−Tokyo Pharmaceuticals Inc))、ニコチン様コリン作動性受容体アゴニスト(例えば、アルチニクリン、(SIBIA Neurosciences Inc.)、SIB−1553A、ABT−089(米国特許第5278176号(Abbot)に開示されている)、ニコチンパッチ、GRS−21、TC−2403及びその組み合わせ)、抗Aβワクチン(例えば、AN−1792)、γ−セクレターゼ阻害剤又はβ−セクレターゼ阻害剤(例えば、Asn670、Sta671、Val672−アミロイドβ/A4タンパク前駆体770(662−675)(カタログ番号H−4948;Bachem)、プレセニリン−1、プレセニリン−2及びその誘導体(1つ又は複数の同類置換を含む))、アミロイド凝集阻害剤(例えば、リウマコン(reumacon)(Conpharm AB)、NC−531(Neurochem Inc.)、PPI−1019(Praecis Pharmaceuticals Inc.)及びその組み合わせ)、アミロイド前駆体タンパク質アンチセンスオリゴヌクレオチド、モノアミン再取り込み阻害剤(例えば、NS−2330)、ヒト幹細胞、遺伝子治療、向知性薬(例えばオキシラセタム(ISF Societa Per Azioni)、プラミラセタム(Warner Lambert)、イデベノン(Takeda Chemical Inds.Ltd.)、アナプソス(ASAC Pharmaceuticals Intl.)、ネブラセタム(Boehringer Ingelheim)、JTP−2942(Japan Tobacco Inc.)、ファソラセタム(Nippon Shinyaku Co.Ltd.)、バコシド(Central Drug Research Institute)、アルゼン(Bar−IIan University)、KA−672(Dr.Willmar Schwabe GmbH & Co.)、アラプチド(VUFB)、IQ−200、ALE−26015(Allelix Pharm−Eco LP)及びその組み合わせ)、AMPA受容体リガンド(例えばCX−516とCX−691(Cortex Pharmaceuticals Inc.)及びその組み合わせ)、成長因子又は成長因子受容体アゴニスト(例えばレテプリニム)、抗炎症剤(例えばCOX2阻害剤(例えばビオックス(ロフェコキシブ)(Merck)及びセレブレックス(セレコキシブ)(Pfizer))、サイトカイン阻害剤(例えばサリドマイド(WO95/04533に開示されている)及びデキサナビノール)、補体阻害剤、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト及びその組み合わせ、フリーラジカル捕捉剤、(例えばEGb−761(Yuyu Industrial Co.)、CPI−22、デキサナビノール、及びその組み合わせ)、抗酸化剤、スーパーオキシドジスムターゼ、カルシウムチャネル遮断剤(例えばタモラリジン(Nippon Chemiphar Co.,Ltd.)、ニモジピン(Bayer AG)、PD−176078(Elan Pharmaceuticals,Inc.)、及びその組み合わせ)、アポトーシス阻害剤(例えばアセチル−L−カルニチン、CEP−1347(Cephalon,Inc.)、TCH−346(Novartis AG)、及びその組み合わせ)、カスパーゼ阻害剤(例えばプラルナカサン)、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(例えばモクロベミド(Roche Holding AG)、セレギリン、ラサギリン(Teva Pharmaceutical Inds.Ltd.)、SL−25.1188、Ro−41−1049(Roche Holding AG)、及びその組み合わせ)、エストロゲン及びエストロゲン受容体リガンド、NMDA受容体アンタゴニスト(例えばケタミン、フェンサイクリジン、ジゾシルピン、チレタミン、デキストロメトルファン、アマンタジン、メタドン、デキストロプロポキシフェン、ケトベミドン、メマンチン、イペノキサゾン(Nippon Chemiphar Co.Ltd.)及びその組み合わせ)、Jun N−末端キナーゼ(JNK)阻害剤、銅/亜鉛キレート剤(例えばクリオキノール(PN Gerolymatos SA))、5−HT1a受容体アゴニスト(例えばAP−159(Asahi Kasei Corp))、NGF刺激薬(例えばキサリプロデン(Sanofi−Synthelabo))、神経保護薬(例えばシチコリン、GS−1590(Leo Pharmaceutical Products Ltd.)A/S、CPI−1189(Centaur Pharmaceuticals Inc.)、SR−57667(Sanofi−Synthelabo)及びその組み合わせ)、Hヒスタミン受容体アンタゴニスト(例えばGT−2016とGT−2331(両者とも、Gliatech,Inc.から入手可能)及びその組み合わせ)、カルパイン阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、プロリルエンドペプチダーゼ阻害剤(例えばONO−1603(Ono Pharmaceutical Co.Ltd.)、Z−321(Zeria Pharmaceutical Co.Ltd.)及びその組み合わせ)、カルシウムモジュレーター(例えばニューロカルク(neurocalc)(Apollo Biopharmaceuticals Inc))、コルチコトロピン放出因子受容体アンタゴニスト(例えばNBI−113(Neurocrine Biosciences,Inc))、コルチコトロピン放出因子結合タンパク質阻害剤、GABAモジュレーター(例えばNGD97−1(Neurogen Corp))、GABA−A受容体アンタゴニスト、GABA−B受容体アンタゴニスト、ニューロイムノフィリンリガンド、シグマ受容体リガンド(例えばイグメシン(Pfizer))、ガラニン受容体リガンド、イミダゾリン/αアドレナリン作動性受容体アンタゴニスト(例えばエファロキサン(Reckitt & Colman PLC))、血管活性腸管ペプチド受容体アゴニスト(例えばステアリル−NIe−VIP)、ベンゾジアゼピン受容体インバースアゴニスト(例えばS−8510(Shionogi & Co.Ltd))、カンナビノイド受容体アゴニスト(例えばドロナビノール(Unimed Pharmaceuticals Inc))、チロトロピン放出ホルモン受容体アゴニスト(例えばタルチレリン(Tanabe Seiyaku Co.Ltd)及びプロチレリン(Takeda Chemical Inds.,Inc.))、プロテインキナーゼC阻害剤、5−HT3受容体アンタゴニスト(例えばGYKI−46903)、プロスタグランジン受容体アンタゴニスト、トポイセメラーゼII阻害剤(例えばヨードドキソルビシン(Pharmacia & Upjohn AB))、ステロイド受容体リガンド(例えば、GL−701(Prestara))、一酸化窒素モジュレーター、RAGE阻害剤(例えばALT−711(Alteon Inc))、ドーパミン受容体アゴニスト(例えばスペラミン(speramine))、スタチン化合物(US20050090449に開示されている)、コルチコステロイド受容体アンタゴニスト(例えばアンチコルト(anticort))及びその組み合わせ。アルツハイマー病の治療に使用される併用療法及びその他の記憶関連治療に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、例えば、US2003013699及びUS20040044023に記載されている。
血液調整剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の血液調整剤、即ち、所与の血液容量当たりの血小板数を変えること、血小板機能(血小板粘着、血小板凝集又は血小板因子放出を含むがこれに限定されるものではない)を阻害すること、又は特定の血液悪性度において異常に高いレベルを有する患者の血小板数を、血塊形成に負の影響を与えて血液粘度を下げることができる正常レベルに近いレベルまで減少させることができる薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。本発明において有用な血液調整剤には、抗凝固剤、抗血栓剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、血小板阻害剤、血小板凝集阻害剤、リポタンパク質結合性プロテアーゼインヒビター、ヘモレオロジー剤、第VIIa因子阻害剤、第Xa因子阻害剤、及びその組み合わせが含まれるがこれに限定されるものではない。血液調整剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、例えば、US20020147184に記載されている。
抗凝固剤は、血塊形成に必須な因子の産生、堆積、裂開及び/又は活性化に負の影響を与えることにより凝固経路を阻害する薬剤である。有用な抗凝固剤には、アルガトロバン(2−ピペリジンカルボン酸,1−[(2S)−5−[(アミノイミノメチル)アミノ]−1−オキソ−2−[[(1,2,3,4−テトラヒドロ−3−メチル−8−キノリニル)スルホニル]アミノ]ペンチル]4−メチル−、CAS RN 74863−84−6)、ビバリルジン(CAS RN 128270−60−0)、ダルテパリンナトリウム(ヘパリン)例えばFragmin(商品名)注射液(Pharmacia & Upjohn)、デシルジン(ヒルジン(医学用ヒル(Hirudo medicinalis)イソ型HV1),63−デスルホ CAS RN 120993−53−5)、ジクマロール(2H−1−ベンゾピラン−2−オン,3,3’−メチレンビス[4−ヒドロキシ− CAS RN 66−76−2、例えばMebaral(商品名)(Sanofi−Synthelabo))、リアポレート(lyapolate)ナトリウム(エテンスルホン酸,ホモポリマー,ナトリウム塩 CAS RN 25053−274)、メシル酸ナファモスタット(安息香酸,4−[(アミノイミノメチル)アミノ]−,6−(アミノイミノメチル)−2−ナフタレニルエステル,ジメタンスルホネート CAS RN 82956−11−4);フェンプロクモン(2H−1−ベンゾピラン−2−オン,4−ヒドロキシ−8−メトキシ−3−(−1−フェニルプロピル)− CAS RN 132605−68−6)、チンザパリンナトリウム(ヘパリン,ナトリウム塩、CAS RN 9041−08−1、例えばInnohep(商品名)Injection(商品名)(DuPont))、及びワルファリンナトリウム(3−((α)−アセトニルベンジル)−4−ヒドロキシクマリン、CAS RN 129−06−6、例えば、注射用クマジン(DuPont))が含まれるがこれに限定されるものではない。
抗血栓剤は、血液の血栓形成を予防する薬剤である。血栓は、血液因子、主に血小板及びフィブリン、の凝集体であり、細胞要素を取り込んで、しばしば血栓形成箇所に血管閉塞を生じるものである。抗血栓剤の適切な例には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:メラガトラン;キシメラガトラン(Exanta(商標));塩酸アナグレリド(6,7−ジクロロ−1,5−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]キナゾリン−2(3H)−オン一塩酸塩一水和物)例えばAgrylin(商品名)(ShireUS));上記のチンザパリンナトリウム;シロスタゾール(6−[4−(1−シクロヘキシル−1H−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、CAS−73963−72−1、例えばPletal(商品名)(Pharmacia & Upjohn);ダルテパリンナトリウム(上記の通り);ダナパロイドナトリウム、例えばOrgaran(商品名)注射液(Organon);WO99/45913に開示されている化合物;アブシキシマブ(キメラヒト−マウスモノクローナル抗体7E3.のFabフラグメントは、ヒト血小板の糖タンパク質(GP)IIb/IIIa((α)IIb(β))受容体に結合して、血小板凝集を阻害する。更にアブシキシマブは、血小板並びに血管壁内皮細胞及び平滑筋細胞に見出されるビトロネクチン((α)(β))受容体にも結合する、例えばアブシキシマブ、Reopro(商品名)(Lily));イフェトロバン(ベンゼンプロパン酸,2−[[(1S,2R,3S,4R)−3−[4−[(ペンチルアミノ)カルボニル]−2−オキサゾリル]−7オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]− CAS RN 143443−90−7、米国特許第5100889号明細書に開示されている);上記のビバリルジン;上記のシロスタゾール;エフェガトランサルフェート(L−プロリンアミド,N−メチル−D−フェニルアラニル−N−[(1S)−4−[(アミノイミノメチル)アミノ]−1−ホルミルブチル]−,サルフェート(1:1)CAS RN 126721−07−1);ダゾキシベン塩酸(安息香酸,4−[2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ]−,一塩酸塩 CAS RN 74226−22−5);ダナパロイドナトリウム(低分子量ヘパリノイドであり、ヘパラン硫酸ナトリウム塩(約84%)、デルマタン硫酸ナトリウム塩(約12%)、及びコンドロイチン硫酸ナトリウム塩(約4%)の混合物であり、ブタの腸粘膜から得る);ロトラフィバン塩酸塩(1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−酢酸,7−([4,4’−ビピペリジン]−1−イルカルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ4−メチル−3−オキソ−,一塩酸塩,(2S)−)CAS RN 179599−82−7);イフェトロバンナトリウム(ベンゼンプロパン酸,2−[[(1S,2R,3S,4R)−3−[4−[(ペンチルアミノ)カルボニル]−2−オキサゾリル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]−,一ナトリウム塩、CAS RN 156715−37−6);ラミフィバン(酢酸,[[1−[(2S)−2−[[4−(アミノイミノメチル)ベンゾイル]アミノ]−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロピル]−4−ピペリジニル]オキシ]−、CAS RN 144412−49−7);フルレトフェン(1,1’−ビフェニル,4’−エチニル−2−フルオロ− CAS RN 56917−294);エノキサパリンナトリウム(ヘパリン,ナトリウム塩、CAS RN 9041−08−1);酢酸オルボフィバン水和物(β−アラニン,N−[[[(3S)−1−[4−(アミノイミノメチル)フェニル]−2−オキソ−3−ピロリジニル]アミノ]カルボニル]−,エチルエステル,アセテート,水和物(4:4:1)、CAS RN 165800−05−5));ナプサガルタン(グリシン,N−[[(3S)−1−(アミノイミノメチル)−3−ピペリジニル]メチル]−N2−(2−ナフタレニルスルホニル)−L−アスパラギニル−N−シクロプロピル−、CAS RN 154397−77−0);ロキシフィバンアセテート(L−アラニン,3−[[[(5R)−3−[4−(アミノイミノメチル)フェニル]−4,5−ジヒドロ5−イソオキサゾリル]アセチル]アミノ]−N−(ブトキシカルボニル)−,メチルエステル,モノアセテート、CAS RN 176022−59−6);シブラフィバン(酢酸,[[1−[(2S)−2−[[4−[(Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル]アミノ]−1−オキソプロピル]4−ピペリジニル]オキシ]−,エチルエステル、CAS RN 172927−65−0);ゾリモマブアリトキス(zolimomab aritox)、(免疫グロブリンG1、抗−(ヒトCD5(抗原)重鎖)(マウスモノクーナルH65−RTA.γ.1−鎖)、マウスモノクローナルH65−RTA軽鎖を有するジスルフィド、二量体、リシンを有するジスルフィド(トウゴマの実A−鎖)、CAS RN 141483−72−9);トリフェナグレル(エタンアミン,2−[2−(4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−2−イル)フェノキシl−N,N−−ジメチル−、CAS RN 84203−09−8)。
フィブリノーゲン受容体アンタゴニストは、血小板凝集の一般的経路を阻害する薬剤である。適切なフィブリノーゲン受容体アンタゴニストには、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:上記のトロキシフィバンアセテート(toroxifiban acetate);上記のロトラフィバン(lotrafiban)塩酸塩、上記のシブラフィバン、モノクローナル抗体7E3(キメラヒト−マウスモノクローナル抗体7E3.のFabフラグメントは、ヒト血小板の糖タンパク質(GP)IIb/IIIa((α)IIb(β))受容体に結合して、血小板凝集を阻害する);オルボフィバン、(β−アラニン,N−[[[(3S)−1−[4−(アミノイミノメチル)フェニル]−2−オキソ−3−ピロリジニル]アミノ]カルボニル]−,エチルエステル、CAS RN 163250−90−6);キセミロフィバン(4−ペンチン酸,3−[[4−[[4−(アミノイミノメチル)フェニル]アミノ]−1,4−ジオキソブチル]アミノ]−,エチルエステル,(3S)−、CAS RN 149820−74−6);フラダフィバン、(3−ピロリジン酢酸,5−[[[4’−(アミノイミノメチル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]オキシ]メチル]−2−オキソ−,(3S,5S)−、CAS RN 148396−36−5);チロフェイバン(L−チロシン,N−(ブチルスルホニル)−O−[4−(4−ピペリジニル)ブチル]−、CAS RN 144494−65−5、例えばAggrastat(商品名)プレミックス注射液(Merck)。
血小板阻害剤は、成熟血小板の正常な生理的役割(即ち、正常機能)を果たす能力を低下させる薬剤である。血小板は、通常、例えば、細胞実在物及び非細胞実在物への接着、例えば、血塊形成目的の凝集、並びに増殖因子(例えば、血小板由来増殖因子(PDGF))及び血小板顆粒成分などの因子の放出など、多数の生理的プロセスに関与している。適切な血小板阻害剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:CS−747(Eli Lilly);エプチフィバチド(Integrilin(商標));重硫酸クロピドグレル、(チエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−酢酸,α−(2−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ,メチルエステル,(αS)−,サルフェート(1:1)、例えばPlavix(商品名)(Sanofi−Synthelabo));インドメタシン、例えばIndocin(商品名)I.V.(インドメタシンナトリウム三水和物、Merck);メフェナメート、(例えばPonstel(商品名)Kapseals(メフェナム酸)2−{(2,3−ジメチルフェニル)アミノ−N−2,3−−キシリルアントラニル酸(First Horizan));チクロピジン塩酸塩、(チエノ[3,2−c]ピリジン,5−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−,塩酸塩、例えばTiclid(商品名)(Roche Laboratories));エポプロステノールナトリウム、(プロスタ−5,13−ジエン−1−酸,6,9−エポキシ−11,15−ジヒドロキシ−,一ナトリウム塩,(5Z,9α,11α,13E,15S)− CAS RN 61849−14−7、例えばFlolan(商品名)(Glaxo Wellcome));アスピリン、安息香酸,2−(アセチルオキシ)− CAS RN 50−78−2);エポプロステノール、(プロスタ−5,13−ジエン−1−酸,6,9−エポキシ−11,15−ジヒドロキシ−,(5Z,9α,11α,13E,15S)−、CAS RN 35121−78−9);ナプロキセン(2−ナフタレン酢酸,6−メトキシ−α−メチル−、(αS)− CAS RN 22204−53−1、例えばEC−Naprosyn(商品名)遅延放出錠剤(Roche Laboratoriesから入手可能));ブブロフェン、(ベンゼン酢酸,α−メチル−4−(2−メチルプロピル)−、CAS RN 15687−27−1);ドロキシカム、(2H,5H−1,3−オキサジノ[5,6−c][1,2]ベンゾチアジン−2,4(3H)−ジオン,5−メチル−3−(2−ピリジニル)−,6,6−ジオキシド、CAS RN 90101−16−9);ジクロフェナック、(ベンゼン酢酸,2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]− CAS RN 15307−86−5 例えばArthroteo(商品名)(Searle));スルフィンピラゾン、(3,5−ピラゾリジンジオン,1,2−ジフェニル−4−[2−(フェニルスルフィニル)エチル]−CAS RN 57−96−5、例えばSectral(商品名)(Wyeth−Ayerst));ピロキシカム、(2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド,4−ヒドロキシ−2−メチル−N−2−ピリジニル−,1,1−ジオキシド、CAS RN 36322−90−4、例えばFeldene(商品名)(Pfizer));ジピリダモール、(エタノール,2,2’,2’’,2’’’−[(4,8−ジ−1−ピペリジニルピリミド[5,4−d]−ピリミジン−2,6−ジイル)ジニトリロ]テトラキス− CAS RN 58−32−2、例えばAggrenox(商品名)カプセル剤(Boehringer Ingelheimから入手可能));レキシパファント、(L−ロイシン,N−メチル−N−[[4−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]フェニル]スルホニル]−,エチルエステル、CAS RN 139133−26−9);アパファント(モルホリン,4−[3−[4−(2−クロロフェニル)−9−メチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]−1−オキソプロピル]−、CAS RN 105219−56−5)。
本明細書で使用する血小板凝集阻害剤は、血小板がそれ自身と又は他の細胞成分及び非細胞成分と物理的に結合する能力を減少又は中止させ、それにより血小板の血栓形成能力を妨げるような化合物を指す。適切な血小板凝集阻害剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ベラプロスト、(1H−シクロペンタ[b]ベンゾフラン−5−ブタン酸,2,3,3a,8b−テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−1−(3−ヒドロキシ4−メチル−1−オクテン−6−イニル)−、CAS RN 88430−50−6);アカデシン、(1H−イミダゾール−4−カルボキサミド,5−アミノ−1β−D−リボフラノシル−、CAS RN 2627−69−2);ベラプロストナトリウム、(1H−シクロペンタ[b]ベンゾフラン−5−ブタン酸,2,3,3a,8b−テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−1−(3−ヒドロキシ4−メチル−1−オクテン−6−イニル)−,一ナトリウム塩、CAS RN 88475−69−8);シプロステンカルシウム、(ペンタン酸,5−[(3aS,5R,6R,6aR)−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシ−6−[(1E,3S)−3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−3a−メチル−2(1H)−ペンタレニリデン]−,カルシウム塩(2:1),(5Z)− CAS RN 81703−55−1)、イタジグレル、(チアゾール,4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)− CAS RN 70529−35−0);リファリジン(ピペラジン,1−(ジフェニルメチル)−4−[[5−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]メチル]−)、CAS RN 119514−66−8);オキサグレラート、(6−フタラジンカルボン酸,3,4−ジヒドロ1−(ヒドロキシメチル)−5,7−ジメチル4−オキソ−,エチルエステル、CAS RN 56611−65−5)。
本明細書で使用するヘモレオロジー剤は、血液の粘度を減少させることにより血液の流動特性を改善する化合物を記載する。本発明に適したヘモレオロジー剤は、ペントキシフィリン(1H−プリン−2,6−ジオン,3,7−ジヒドロ3,7−ジメチル1−(5−オキソヘキシル)−(9Cl)(CA INDEX NAME)テオブロミン、1−(5−オキソヘキシル)−、CAS RN 6493−05−6、例えばTrentali(商品名)(Aventis))である。
ペントキシフィリン及びその代謝産物(これは本発明において有用であり得る)は、血液の粘度を減少させることにより血液の流動特性を改善する。慢性末梢動脈疾患を有する患者においては、このことが、罹患した微小循環への血流を増加させて、組織の酸素化を増強する。ペントキシフィリンの正確な作用形態、及び臨床的改善をもたらすイベントの順序は、未だ明確にされていない。ペントキシフィリン投与では、用量依存性のヘモレオロジー効果を生じ、血液粘度を低下させ、赤血球の柔軟性を改善することが示されている。動物及びインビトロでのヒトの研究においては、白血球のヘモレオロジー的に重要な特性が改良されている。ペントキシフィリンは、白血球変形能を増加させて、好中球の接着と活性化を阻害することが示されている。末梢動脈疾患を有する患者においては、治療用量のペントキシフィリンによって、組織酸素のレベルが著しく増加することが示されている。
リポタンパク質結合性プロテアーゼインヒビター(LACI)は、本発明の血液調整剤として有用な、38,000Kdの分子量を有する血清糖タンパク質である。これは、組織因子インヒビターとしても知られている。その理由は、これが、凝固を誘導するトロンボプラスチン(組織因子)の天然のインヒビターであるからである(米国特許第5110730号及び第5106833号明細書は、組織因子を記載しており、その全内容が参照することにより本明細書に組み込まれる)。LACIは、プロテアーゼインヒビターであり、3つのクニッツドメイン(Kunitz domains)を有し、そのうち2つは、それぞれ第VII因子及び第Xa因子と相互作用をすることが知られているが、第3のドメインの機能は知られていない。他の十分に研究されたプロテアーゼとのホモロジーのために、LACIについて多くの構造上の特徴を推論することができる。LACIは酵素ではないから、恐らく化学量論的様式でそのプロテアーゼ標的を阻害する。即ち、LACIのドメインのうちの1つが、1つのプロテアーゼ分子を阻害する(米国特許第606374号明細書を参照のこと)。
本明細書で使用する第VIIa因子阻害剤は、活性化第VIIa因子がフィブリン塊形成の一因となる作用を阻害する薬剤である。適切な第VIIa因子阻害剤には、4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン類、4H−3,1−ベンゾキサジン−4−チオン類、キナゾリン−4−チオン類、ベンゾチアジン−4−オン類(米国特許第6180625号明細書に記載されている)、イミダゾリルホウ酸由来のペプチド類似体(米国特許第5639739号明細書に記載されている)、TFPI由来のペプチド(米国特許第6180625号明細書に記載されている)が含まれるがこれに限定されるものではない。
更に適切な第VIIa因子阻害剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ナフタレン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イル}アミドトリフルオロアセテート、ジベンゾフラン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノメチル)−ベンジル]−5−オキソ−ピロリジン−3−イル}−アミド、トルエン−4−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イル}−アミドトリフルオロアセテート、3,4−ジヒドロ1H−イソキノリン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリン−3−(S)−イル}−アミドトリフルオロアセテート又はその組み合わせ。
本明細書で使用する第Xa因子阻害剤は、活性化第X因子がフィブリン塊形成の一因となる作用を阻害する薬剤である。本発明において第Xa因子阻害剤として使用するのに適した薬剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:二置換ピラゾリン、二置換トリアゾリン(米国特許第6191159号明細書に記載されている)、リポタンパク質結合性プロテアーゼインヒビター(LACI)(上記の通り)、下に記載する低分子量ヘパリン、下に記載するヘパリノイド、ベンゾイミダゾリン類、ベンゾキサゾリノン類、ベンゾピペラジノン類、インダノン類、(米国特許第6,207,697号明細書に記載されている)、二塩基性(アミジノアリール)プロパン酸誘導体(J.Med.Chem.37:1200−1207(1994)に記載されている)、ビス−アリールスルホニルアミノベンズアミド誘導体(米国特許第5612378号明細書に記載されている)、アミジノフェニル−ピロリジン類、アミジノフェニル−ピロリン類、アミジノフェニル−イソオキサゾリジン類(米国特許第6057342号明細書に記載されている)、アミジノインドール類、アミジノアゾール類(米国特許第6043257号明細書に記載されている)、下に記載するペプチド性第Xa因子阻害剤、置換n−[(アミノイミノメチル)フェニル]プロピルアミド、置換n−[(アミノメチル)フェニル]プロピルアミド(米国特許第6080767号明細書に記載されている)又はその組み合わせ。
ヒル由来の119−アミノ酸タンパク質アンチスタシン及び軟ダニ由来のタンパク質TAP(ダニ抗凝固ペプチド)などのペプチド性第Xa因子阻害剤は、血栓溶解に対する付加物として与えたとき、血餅溶解を加速し、再閉塞を予防した(Melloff et al.,Circulation Research 70:1152−1160(1992);Sitko et al.,Circulation 85:805−815(1992))。米国特許第5,385,885号明細書(1995年1月31日発行)は、ダニ抗凝固ペプチド及びアンチスタシンの両方について、平滑筋細胞増殖阻害活性を開示している。ペプチドエコチンは、タンパク質抗凝固活性を示すもう一つの選択的、可逆性、強力結合性の第Xa因子阻害剤である(Seymour et al.,Biochemistry 33:3949−3959(1994);WO94/20535,Sep.14,1994)。マダニ科(Ixodidae)、アルガシン(argasin)及びアンシロストマチン(ancylostomatin)は、血液を食とする動物から単離された、別の代表的なペプチド性第Xa因子阻害剤である(Markwardt,Thrombosis and Hemostasis 72:477−479(1994)。
本発明に使用することができるペプチド性第Xa因子阻害剤のこれらの非限定例を、CAS RN(ケミカルアブストラクトサービス登録番号)と共に下記にリストアップする。これらには、プロテイナーゼ阻害剤、アンチスタシン、CAS RN 110119−38−5;ダニ抗凝固ペプチド、(プロテイナーゼ阻害剤、TAP)CAS RN 129737−17−3;エコチン、(プロテイナーゼ阻害剤、エコチン)CAS RN 87928−05;アルガシン(argasin)、CAS RN 53092−89−0;アンシロストマチン(ancylostomatin)、CAS RN 11011−09−9;マダニ科(Ixodidae)(Markwardt,1994に記載されている)が含まれる。
低分子量ヘパリンは、標準のヘパリンと比較したときに出血の発生を減少させるヘパリンに由来する薬剤を指す。ヘパリンはグリコサミノグリカンである。分子量は、2000〜10000の範囲にある。低分子量ヘパリンは、ブタの腸粘膜から製造することができ、ナドロパラン(nadroparan)以外はすべてナトリウム塩である。本発明に適したヘパリノイドには、エノキサパリン、ナルドロパリン(nardroparin)、ダルテパリン、セルトロパリン(certroparin)、パルナパリン、レビパリン、チンザパリン、及びその組み合わせが含まれるがこれに限定されるものではない。
ヘパリノイドは標準のヘパリンと比較したときに出血の発生を減少させるヘパリンの修正形態である。本発明に適したヘパリノイドには、ダナパロイド CAS RN 308068−55−5(例えばオルガラン注射,Organon)が含まれるがこれに限定されるものではない。
ホルモン補充剤/組成物
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数のホルモン補充剤/組成物との治療的組み合わせにおいて使用することができる。これには、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲスチン、それらの薬学的に許容可能なその塩及び誘導体が含まれるがこれに限定されるものではない。アンドロゲンとエストロゲンの組み合わせの例には、エステル化エストロゲン(エストロン硫酸ナトリウム及びエキリン硫酸ナトリウム)とメチルテストステロン(17−ヒドロキシ−17−メチル−,(17B)−アンドロスト−4−エン−3−オン)の組み合わせ(Solvay Pharmaceuticals,Inc.,Marietta,Ga.からエストラテストという商用名で入手可能)が含まれるがこれに限定されるものではない。エストロゲンとエストロゲンの組み合わせの例には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:(a)エストロン硫酸ナトリウム、エキリン硫酸ナトリウム、17α−ジヒドロエキリン硫酸ナトリウム、17α−エストラジオール硫酸ナトリウム、17β−ジヒドロエキリン硫酸ナトリウム、17α−ジヒドロエキレニン硫酸ナトリウム、17β−ジヒドロエキレニン硫酸ナトリウム、エキレニン硫酸ナトリウム及び17β−エストラジオール硫酸ナトリウムを含む9種の(9)合成エストロゲン性物質のブレンド;Duramed Pharmaceuticals,Inc.,Cincinnati,Ohioからセネスチンという商用名で入手可能;(b)エチニルエストラジオール(19−ノル−17α−プレグナ−1,3,5(10)−トリエン−20−イン−3,17−ジオール;Schering Plough Corporation,Kenilworth,N.J.からエスチニルという商用名で入手可能;(c)エステル化エストロゲンの組み合わせ、例えば、エストロン硫酸ナトリウムとエキリン硫酸ナトリウム;Solvayからエストラタブという商用名で、及びMonarch Pharmaceuticals,Bristol,Tenn.からメネストという商用名で入手可能;(d)エストロピペート(ピペラジンエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、3−(スルホオキシ)−エストロンサルフェート);Pharmacia & Upjohn,Peaack,N.J.からオジェン(Ogen)という商用名で、及びWomen First Health Care,Inc.,San Diego,Calif.からオルト−エスト(Ortho-Est)という商用名で入手可能;並びに(e)抱合エストロゲン(17α−ジヒドロエキリン,17α−エストラジオール,及び17β−ジヒドロエキリン);Wyeth−Ayerst Pharmaceuticals,Philadelphia,Pa.からプレマリンという商用名で入手可能。プロゲスチンとエストロゲンの組み合わせの例には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:(a)エストラジオール(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール半水和物)とノルエチンドロン(17β−アセトキシ−19−ノル−17α−プレグン−4−エン−20−イン−3−オン)の組み合わせ;Pharmacia & Upjohn,Peapack,N.J.からアクティベラ(Activella)という商用名で入手可能;(b)レボノルゲストレル(d(−)−13β−エチル−17α−エチニル−17β−ヒドロキシゴン−4−エン−3−オン)とエチニルエストラジオールの組み合わせ;Wyeth−Ayerstからアレッセという商用名で、Watson Laboratories,Inc.,Corona,Calif.からレボーラ及びトリボーラという商用名で、Monarch Pharmaceuticalsからノルデットという商用名で、及びWyeth−Ayerstからトリファジルという商用名で入手可能;(c)二酢酸エチノジオール(19−ノル−17α−プレグン−4−エン−20−イン−3β,17−ジオールジアセテート)とエチニルエストラジオールの組み合わせ;G.D.Searle & Co.,Chicago,Ill.からデムレンという商用名で、及びWatsonからゾビア(Zovia)という商用名で入手可能;(d)デソゲストレル(13−エチル−11−メチレン−18,19−ジノル−17α−プレグン−4−エン−20−イン−17−オール)とエチニルエストラジオールの組み合わせ;Organonからデソゲン及びミルセット(Mircette)という商用名で、並びにOrtho−McNeil Pharmaceutical,Raritan,N.J.からオルトセプトという商用名で入手可能;(e)ノルエチンドロンとエチニルエストラジオールの組み合わせ;Parke−Davis,Morris Plains,N.J.からエストロステップ(Estrostep)及びフェムハート(femhrt)という商用名で、Watsonからミクロゲスチン(Microgestin)、ネコン(Necon)及びトリノリニル(Tri-Norinyl)という商用名で、Ortho−McNeilからモジコン及びオルトノブム(Ortho-Novum)という商用名で、並びにWarner Chilcott Laboratories,Rockaway,N.J.からオブコンという商用名で入手可能;(f)ノルゲストレル((±)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノル−17α−プレグン−4−エン−20−イン−3−オン)とエチニルエストラジオールの組み合わせ;Wyeth−Ayerstからオブラル及びロ/オブラル(Lo/Ovral)という商用名で、及びWatsonからオゲストレル(Ogestrel)及びロウオゲストレル(Low-Ogestrel)という商用名で入手可能;(g)ノルエチンドロン、エチニルエストラジオール及びメストラノールの組み合わせ(3−メトキシ−19−ノル−17α−プレグナ−1,3,5(110)−トリエン−20−イン−17−オール);Watsonからブレビコン及びノリニルという商用名で入手可能;(h)17β−エストラジオール(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−,17β−ジオール)と微粉化ノルゲスチメート(17α−17−(アセチルオキシル)−13−エチル−18,19−ジノルプレグン−4−エン−20−イン−3−オン3−オキシム)の組み合わせ;Ortho−McNeilからオルトプレフェスト(Ortho-Prefest)という商用名で入手可能;(i)ノルゲスチメート(18,19−ジノル−17−プレグン−4−エン−20−イン−3−オン,17−(アセチルオキシ)−13−エチル−,オキシム,(17(α)−(+)−)とエチニルエストラジオールの組み合わせ;Ortho−McNeilからオルトシクレン(Ortho Cyclen)及びオルトトリシクレン(Ortho Tri-Cyclen)という商用名で入手可能;並びに(j)抱合エストロゲン(エストロン硫酸ナトリウム及びエキリン硫酸ナトリウム)と酢酸メドロキシプロゲステロン(20−ジオン,17−(アセチルオキシ)−6−メチル−,(6(α))−プレグン−4−エン−3)の組み合わせ;Wyeth−Ayerstからプリンフェーゼ及びプレンプロという商用名で入手可能。プロゲスチンの例には、下記が含まれる:ノルエチンドロン;ESI Lederle,Inc.,Philadelphia,Pa.からエイゲスチンという商用名で、Ortho−McNeilからミクロノールという商用名で、及びWatsonからノル−QDという商用名で入手可能;ノルゲステロール;Wyeth−Ayerstからオブレットという商用名で入手可能;微粉化プロゲステロン(プレグン−4−エン−3,20−ジオン);Solvayからプロメトリウムという商用名で入手可能;並びに酢酸メドロキシプロゲステロン;Pharmacia & Upjohnからプロベラという商用名で入手可能。ホルモン補充剤/組成物との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、US20030119796に与えられている。
化学療法剤
本明細書に記載する化合物は、1つ又は複数の化学療法剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。化学療法剤には、疎水性の複素環式癌化学療法剤、例えば、アドリアマイシン(ドキソルビシン)、ホスフェート、コルセミド、エトポシド、パクリタキセル、ビサンテン(bisantene)、ビンクリスチン、及びビンブラスチンが含まれるがこれに限定されるものではない。化学療法剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、例えば、WO05/030225に記載されている。
アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド
本明細書に記載する化合物は、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド(例えば、US20040266671、米国特許第6664230号明細書、US20030045460、US20030171277、US20030229015、US20040254120、WO/04034977、WO/02015923、及びWO/05016280に記載されている)との治療的組み合わせにおいて使用することができる。これには、米国特許第6664230にSEQ ID NO.5として記載されているペプチド(CAS登録番号631959−47−2)(この場合少なくとも1つの残基がD−アミノ酸を含む)が含まれる。
抗癌剤
本明細書に記載する化合物は、抗癌剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。抗癌剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:ステロイド性又は非ステロイド性抗アンドロゲン剤(例えばフィナステリド(Proscar(商品名))、酢酸シプロテロン(CPA)、フルタミド(4’−ニトロ−3’−トリフルオロメチルイソブチルアニリド)、ビカルタミド(bicalutamide)(Casodex(商品名))、及びニルタミド(nilutamide))、エストロゲン、ジエチルスチルベストロール(DES)、抱合エストロゲン(例えばPremarin(商品名))、タキサン(texane;例えばパクリタキセル(Taxol(商品名))、ドセタキセル(docetaxel)(Taxotere(商品名))、7−O−メチルチオ−メチルパクリタキセル(米国特許第5646176号明細書に開示されている)、3’−tert−ブチル−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニル−パクリタキセル(米国特許出願番号60/179,965、及びその中の実施例17に開示されている)、C−4メチルカーボネートパクリタキセル(WO94/14787に開示されている)、及びタキサン含有製剤、例えば、米国特許第6395770号、第6380405号、及び第6239167号明細書に開示されているもの)、エポチロン(例えばエポチロンA、エポチロンB、エポチロンC、エポチロンD、デスオキシエポチロンA、デスオキシエポチロンB、[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−3−[1−メチル−2−(2−−メチル−4−チアゾリル)エテニル]−4−アザ−17−オキサビシクロ[14.1.0]ヘプタ−デカン−5,9−ジオン(WO99/02514に開示されている)、[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*12R*,16S*]]−3−[2−[2−(アミノメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8−,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]−ヘプタデカン−5,9−ジオン(米国特許出願番号09/506,481(2000年2月17日に出願)、並びにその中の実施例7及び8に開示されている)、及びその誘導体)、微小管破壊剤(microtuble-disruptor agents)、アルキル化剤、代謝拮抗剤、エピドフィロトキシン(epidophyllotoxin)、抗腫瘍性酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、プロダルバジン、ミトキサントロン、白金配位錯体、生物応答修飾物質、増殖阻害剤、ホルモン/抗ホルモン療法剤、造血増殖因子、アンスラサイクリン系薬物、ビンカ薬物、マイトマイシン、ブレオマイシン、細胞傷害性ヌクレオシド、ジスコデルモリド(discodermolide)、プテリジン系薬物、ジイネン(diynenes)、アロマターゼ阻害剤、ポドフィロトキシン、ドキソルビシン、カルミノマイシン、ダウノルビシン、イダルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ビノレルビン、アミノプテリン、メトトレキセート、メトプテリン、ジクロロメトトレキセート、チオグアニン、ヒドロキシ尿素、カンパテシン(campathecins)、ニトロソウレア、マイトマイシンC、ポルフィロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、ゲムシタビン、シトシンアラビノシド、ポドフィロトキシン又はポドフィロトキシン誘導体、例えば、エトポシド、リン酸エトポシド、若しくはテニポシド、メルファラン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ロイロシジン、ビンデシン、ロイロシン、エストラムスチン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ブレオマイシン、タモキシフェン、イフォスファミド、メルファラン、ヘキサメチルメラミン、チオテーパ、シタラビン、イダトレキセート、トリメトレキセート、ダカルバジン、L−アスパラギナーゼ、カンプトテシン、CPT−11、トポテカン、アラ−C、ビカルタミド、フルタミド、ロイプロリド、ピリドベンゾインドール誘導体、インターフェロン、インターロイキン、LHRH類似体(例えば、酢酸ゴセレリン(Zoladex(商品名))及び酢酸ロイプロリド(Lupron(商品名)))、並びに選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)化合物。選択的エストロゲン受容体モジュレーターという用語は、エストロゲンアゴニスト及びエストロゲンアンタゴニストの両方を含み、エストロゲン受容体と結合して、骨回転を阻害し、骨量減少を予防する化合物を指す。特に、エストロゲンアゴニストは、哺乳動物組織のエストロゲン受容体部位に結合することができて、1つ又は複数の組織においてエストロゲンの作用を模倣することができる化合物である。エストロゲンアンタゴニストは、哺乳動物組織のエストロゲン受容体部位に結合することができて、1つ又は複数の組織においてエストロゲンの作用を遮断することができる化合物である。
SERMsには、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:タモキシフェン(及び米国特許第4536516号明細書に開示されている関連化合物);4−ヒドロキシタモキシフェン(及び米国特許第4623660号明細書に開示されている関連化合物);ラロキシフェン(並びに米国特許第4418068号、第5393763号、第5457117号、第5478847号、及び第5641790号明細書に開示されている関連化合物);ドロロキシフェン(droloxifene);イドキシフェン(idoxifene)(及び米国特許第4839155号明細書に開示されている関連化合物);ラソフォキシフェン;TSE−424(並びに米国特許第5998402号、第5985910号、第5780497号、第5880137号明細書、EP0802183A1に開示されている他の化合物);LY353381;LY117081;トレミフェン(並びに米国特許第4696949号及び第4996225号明細書に開示されている他の化合物);セントクロマン(及び米国特許第3822287号明細書に開示されている他の化合物);フルバストラント;4−[7−(2,2−ジメチル1−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]−フェニル−2,2−ジメチルプロパノエート;4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニルヒドラゾン;SH646;6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキシ)−ベンジル]−ナフタレン−2−オール(及び米国特許第5484795号明細書に開示されている化合物);{4−[2−(2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−エトキシ]−フェニル}−[6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル]−メタノン;GW5638;GW7604;EM−652及びEM−800(合成及び活性は、Gauthier et al.,(1997)J.Med.Chem.40:2117−2122に記載されている);米国特許第552412号明細書に開示されている化合物(下記が含まれる:cis−6−(4−フルオロ−フェニル)−5−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,−7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;(−)−cis−6−フェニル−5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;cis−6−フェニル−5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;cis−1−[6’−ピロリジノエトキシ−3’−ピリジル]−2−フェニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン;1−(4’−ピロリジノエトキシフェニル)−2−(4”−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−1,2,3,−4−テトラヒドロイソキノリン;cis−6−(4−ヒドロキシフェニル)−5−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,−7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;1−(4’−ピロリジノエトキシフェニル)−2−フェニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン及びその酒石酸塩(−)−cis−6−フェニル−5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル−]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール)、US20040259886、US20040162304、及びWO95/10513;並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル。抗癌剤との併用療法に対する治療効果及び理論的根拠を示す試験が、US20040116358及びWO04/010948に与えられている。
骨量減少及び関連障害の治療に使用される薬剤
本明細書に記載する化合物は骨量減少及び関連障害の治療に使用される薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。前記薬剤には、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:(1)SERMs(上記のものを含む);(2)ビホスホネート、下記が含まれるがこれに限定されるものではない:アレンドロン酸及びアレンドロネート/MK−217/(Fosamax(商品名))/アレドロネートナトリウム/アレンドロネート一ナトリウム三水和物(そのナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、又はアンモニウム塩を含む)(アレンドロン酸及びアレンドロネートは、米国特許第4922007号、第5019651号、第5510517号、及び第564849号明細書に開示されている)1;更に又);Yamanouchi化合物 YM175/インカドロネート/シマドロネート(シクロヘプチルアミノメチレン−1,1−ビスホスホン酸、米国特許第4970335号明細書);1,1−ジクロロメチレン−1,1−ジホスホン酸(クロドロン酸)、及びその二ナトリウム塩(クロドロネート、Procter and Gamble)、ベルギー特許672,205(1966)及びJ.Org.Chem 32,4111(1967)に記載されている);EB−1053(1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)−プロピリデン−1,1−ビスホスホン酸);エチドロン酸(1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(エチドロン酸);Boehringer−Mannheim化合物 イバンドロネート/BM−210955(1−ヒドロキシ−3−(N−メチル−N−ペンチルアミノ)プロピリデン−1,1−ビスホスホン酸;米国特許第4927814号明細書に開示されている);ミノドロネート(1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−エチリデン);ネリドロネート(6−アミノ−1−ヒドロキシヘキシリデン−1,1−ビスホスホン酸);オルパドロネート(3−(ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸);パミドロネート(3−アミノ−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸);ピリドロネート(2−(2−ピリジニル)エチリデン]−1,1−ビスホスホン酸;米国特許第4761406号明細書に記載されている);リセドロネート(1−ヒドロキシ−2−(3−ピリジニル)−エチリデン−1,1−ビスホスホン酸);チルドロネート(4−クロロフェニル)チオメタン−1,1−ジスホスホン酸;米国特許第4876248号明細書に記載されている);ゾレドロネート(1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチリデン−1,1−ビスホスホン酸);エチドロネート;並びに薬学的に許容可能なその塩及びエステル;並びにその混合物も含まれる;(3)エストロゲンとエストロゲンの組み合わせ(上記のものが含まれる);(4)カテプシンK阻害剤(例えば、システインプロテアーゼカテプシンKの活性を妨げる化合物)、これには、WO00/55126及びWO01/49288に開示されているものを含まれる;(5)アンドロゲン受容体モジュレーター、これには、フィナステリド及び他の5α−還元酵素阻害剤、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾール、及びアビラテロールアセテートが含まれるがこれに限定されるものではない;(6)破骨細胞プロトンATPアーゼの阻害剤、これにはFarina et al.(1999)DDT,4:163−172に記載されているものが含まれる;(7)HMG−CoA還元酵素阻害剤(上記のものが含まれる);(8)インテグリン受容体アンタゴニスト(US20040162304に記載されているものが含まれる);(9)骨芽細胞同化剤(例えば副甲状腺ホルモン(PTH)又はそのアミノ末端フラグメント(PTHrP−(1−36);Syed et al.(2001)JCEM 86:1525−1531)及び類似体などの骨を形成する薬剤);(10)カルシトニン;(11)ビタミンD、これには、ビタミンD(コレカルシフェロール)、ビタミンD(エルゴカルシフェロール);1α−ヒドロキシビタミンD;25−ヒドロキシビタミンD;1α,25−ジヒドロキシビタミンD;及びジヒドロキシビタミンDが含まれるがこれに限定されるものではない;(12)合成ビタミンD類似体(ビタミンDのように作用する非自然発生的化合物);(13)米国特許第5280040号明細書に開示されている化合物;並びに(14)セロトニン再取り込み阻害剤(上記のものが含まれる)。
本明細書に記載する化合物は、その他の薬剤との治療的組み合わせにおいて使用することができる。その他の薬剤には下記が含まれるがこれに限定されるものではない:トロンボキサンA2(TxA2)アンタゴニスト;CRTH2受容体モジュレーター(例えば、ラマトロバン/Baynas/BAY u3405、これはTxA2アンタゴニスト的活性とCRTH2アンタゴニスト的活性の両方を示す);ラニチン(ranitine);ボセンタン;チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、WO00/053605に開示されているもの;選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、これにはLGD−2226(リガンド)又はWO03/011824に開示されている化合物が含まれる;米国特許第5316765号、第4933165号、及び第4929437号明細書に開示されているような補酵素Q10;WO00/003746に開示されているような、III型内皮細胞硝酸シンターゼをアップレギュレートする薬剤;軟骨保護化合物、例えば多硫酸化グリコサミノグリカン(PSGAG)、グルコサミン、コンドロイチン硫酸(CS)、ヒアルロン酸(HA)、ペントサン多硫酸(PPS)、ドキシサイクリン又はミノサイクリン、例えば、EP970694に開示されているもの;単球及びマクロファージ阻害剤、例えば多価不飽和脂肪酸(PUFA);甲状腺ホルモン、これにはチロキシン類似体(例えばCGS−26214(フッ素化された環を有するチロキシン化合物)、デキストロチロキシン、エイトロキセート(eitroxate)、及びチロプロプ酸が含まれる;WO99/44609に開示されているような5−HT再取り込み阻害剤;並びに抗感染薬、例えばキノロン類、例えば、シプロフロキサン、オフロキサン、及びTequin(商品名)(Bristol−Myers Squibb)、マクロライド、例えばエリスロマイシン及びクラリスロマイシン(Biaxin(商品名)(Abbott))、並びにアジスロマイシン(Zithromax(Pfizer))。
本明細書に記載する化合物を、HMG−CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン、例えばアトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム、シンバスタチン)、フィブレート(例えばフェノフィブレート(Tricor(商品名)))、ナイアシン(その誘導体及び持続放出製剤(例えばNiaspan(商品名))を含む)、グリタゾン(例えばマレイン酸ロシグリタゾン(Avandia(商品名))、塩酸ピオグリタゾン(Actos(商品名)))、カルシウムチャネル遮断薬(例えばアムロジピンベシレート(Norvasc(商品名)))、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えばバルサルタン(Diovan(商品名)、Diovan HCT(商品名)(バルサルタン及びヒドロクロロチアジド)))、ビグアナイド(例えばメトホルミン(Glucophage(商品名)))、スルホニル尿素(例えばグリピジド(Glucotrol(商品名)、Glucotrol XL(商品名))、グリブリド(Micronase(商品名)、Glynase Prestab(商品名),Diabeta(商品名))、並びにGlucovance(商品名)(グリブリド及びメトホルミン)のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くと一緒に投与することが有用であり得る。本明細書に記載する化合物を、HMG−CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、グリタゾン、ナイアシン又はその誘導体、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、スルホニル尿素のうちの1つ又は複数と一緒に単一の医薬組成物中に混合することが特に有用であり得る。投与単位中の2つ以上の活性成分のそれぞれの正確な量は、各成分の所望投与量に依存する。従って、特定の処方計画(例えば、特定の単位数及び特定の投与タイミングを指定する処方計画)に従って投与されるとき、患者が単一成分のみで治療されていた場合に投与されるのと同じ投与量を各成分について送達するような投与単位を作成することが有用であり得る。別の状況においては、患者が単一成分でのみ治療されていた場合に投与される投与量より少ない投与量を1つ又は複数の成分について送達するような投与単位を作成することが望ましくあり得る。最後には、患者が単一成分でのみ治療されていた場合に投与される投与量より多い投与量を1つ又は複数の成分について送達するような投与単位を作成することが望ましくあり得る。医薬組成物は更に付加的成分を含むことができ、付加的成分は本明細書に記載する賦形剤を含むがこれに限定されるものではない。特定の実施態様においては、投与単位のうち1つ又は複数の治療剤は、持続放出製剤又は制御放出製剤中に存在することができ、付加的治療剤は持続放出製剤中に存在することができない。例えば、本明細書に記載する化合物は、フェノフィブレート(持続放出フィブレート剤)と同じ投与単位中に存在することができる。例えば、本明細書に記載する化合物は、トルセトラピブの制御放出製剤を含む1つ又は複数の付加的薬剤と同じ投与単位中に存在することができる。
医薬組成物は、1重量%〜20重量%の本明細書に記載する化合物;1重量%〜80重量%のHMG−CoA還元酵素阻害剤、例えばアトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ジヒドロコンパクチン、ベルバスタチン、カルバスタチン、セリバスタチン、クリルバスタチン、ダルバスタチン、フルバスタチン、グレンバスタチン、フルインドスタチン、ベロスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、コンパクチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム、シンバスタチン、シリバスタチン、及びCI−981;並びに0.01重量%〜2重量%の安定剤、例えばブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)を含むことができる。更に、医薬粗製物は、1重量%〜80重量%の微結晶セルロース;0.5重量%〜10重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロース;0.1重量%〜4重量%のステアリン酸マグネシウム;及び25重量%〜70重量%のラクトースを含むことができる。医薬組成物は、場合により、クロスカルメロースナトリウム、クエン酸、アスコルビン酸、及び没食子酸プロピルのうちの1つ又は複数を含むことができる。医薬組成物は、クエン酸、アスコルビン酸、及びアルファ化デンプンのうちの1つ又は複数を含むか又は除外することができる。実際問題としては、錠剤又はカプセル剤などの単回投与単位は、重さが50mg〜1000mg(例えば、100mg〜800mgを含む)が好ましい。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg;スタチン(例えばアトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム、シンバスタチン、など)を5mg〜80mg(例えば5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg及び80mg);並びにスタチン1mg当たりBHAを0.002mg〜0.004mg含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びスタチン5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びスタチン5、10、20、30、40、50、60、70又は80mgを含むことができる。特定の実施態様においては、スタチンは、アトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム及びシンバスタチンからなる群から選択される。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、スタチン1mg当たり没食子酸プロピル0.0005mg〜0.001mgを含むことができる。例えば、投与単位は、BHAを0.01mg〜16mg、特に0.02mg〜0.16mg含むことができ、並びに更に没食子酸プロピルを0.001mg〜0.05mg、特に0.005mg〜0.04mg含むことができる。投与単位は、更に、微結晶セルロースを1mg〜640mg、特に15mg〜120mg;HPMCを0.5mg〜80mg、特に2mg〜16mg;ステアリン酸マグネシウムを0.1mg〜32mg、特に1.5〜12mg;並びにラクトースを含むことができる。クロスカルメロースナトリウムを、場合により、組成物中に1成分として含むことができる。例えば、経口投与単位は、クロスカルメロースナトリウムを0mg〜80mg、特にクロスカルメロースナトリウムを3mg〜24mg含むことができる。クエン酸を、場合により、組成物中に1成分として含むことができる。例えば、経口投与単位は、クエン酸を0mg〜80mg、特に0.25mg〜2mg含むことができる。加えて、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸及びEDTAのうちの1つ又は複数を、場合により、投与単位中に含むことができる。ラクトースなどの不活性成分を添加して、単位投与形態を所望の重量にすることができる。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばフィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにフィブレート(例えばフェノフィブレート(Tricor(商品名))を、10mg〜150mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、48mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、120mg、130mg、140mg、145mg、150mg)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びフィブレート10、20、30、40、48、50、60、70、80、90、100、120、130、140、145、又は150mgを含むことができる。特定の実施態様においては、フィブレートは、フェノフィブレート(Tricor(商品名))である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにグリタゾン(例えばロシグリタゾン、ピオグリタゾン)を、1mg〜60mg(例えば1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びグリタゾン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、又は60mgを含むことができる。特定の実施態様においては、グリタゾンは、マレイン酸ロシグリタゾン(Avandia(商品名))である。特定の実施態様においては、グリタゾンは、ピオグリタゾン(Actos(商品名))である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにナイアシン又はその誘導体を、100mg〜2000mg(例えば100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1100mg、1200mg、1300mg、1400mg、1500mg、1600mg、1700mg、1800mg、1900mg、2000mg)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びナイアシン又はその誘導体100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、又は2000mgを含むことができる。特定の実施態様においては、ナイアシン誘導体は、Niaspan(商品名)(ナイアシン持続放出性錠剤)である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにカルシウムチャネル遮断薬(例えばアムロジピン)を、1mg〜15mg(例えば1mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、7.5mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、12.5mg、13mg、14mg、15mg)を含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、or15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びカルシウムチャネル遮断薬1、2、2.5、3、4、5、6、7、7.5、8、9、10、11、12、12.5、13、14、又は15mgを含むことができる。特定の実施態様においては、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン(Norvasc(商品名);アムロジピンベシレート)である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、アンジオテンンシンII受容体アンタゴニスト、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えばバルサルタン)を、20mg〜400mg(例えば20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、220mg、240mg、260mg、280mg、320mg、340mg、360mg、380mg、400mg)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、comprises50mgofa本明細書に記載する化合物、及び20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgofanアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト.特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、220、240、260、280、320、340、360、380、又は400mgを含むことができる。特定の実施態様においては、アンジオテンシンII受容体アンタゴニストは、バルサルタン(Diovan(商品名))である。特定の実施態様においては、投与単位は、更に、利尿薬(例えばヒドロキシクロロチアジド)を含む。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。
様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断薬、ビグアナイド、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにビグアナイド(例えばメトホルミン)を、100mg〜3000mg(例えば100mg、200mg、250mg、300mg、400mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1250mg、1500mg、1750mg、2000mg、2250mg、2500mg、2750mg、3000mg)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、a本明細書に記載する化合物20mg、及び100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、ビグアナイド1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及び1ビグアナイド00、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びビグアナイド100、200、250、300、400、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、1250、1500、1750、2000、2250、2500、2750、又は3000mgを含むことができる。特定の実施態様においては、ビグアナイドは、メトホルミン(塩酸メトホルミン、(Glucophage(商品名)、Glucophage(商品名) XR))である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、及びスルホニル尿素のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
投与単位(例えば経口投与単位)は、例えば、本明細書に記載する化合物を、1〜500mg、2mg〜500mg、1〜300mg、1〜100mg、5mg〜100mg、1〜30mg、1〜40mg、5mg〜20mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、及び100mg、並びにスルホニル尿素(例えばグリピジド、グリブリド)を、1〜40mg(例えば1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、7.5mg、8mg、9mg、10mg、12.5mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40g)含むことができる。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物5mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物10mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物15mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物20mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物25mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物30mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物35mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物40mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物45mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物50mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物55mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物60mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物65mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物70mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物75mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物80mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物85mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物90mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物95mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。特定の実施態様においては、投与単位は、本明細書に記載する化合物100mg、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含む。1日用量は、本明細書に記載する化合物5〜100mg(例えば10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg)、及びスルホニル尿素1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、又は40mgを含むことができる。特定の実施態様においては、スルホニル尿素は、グリピジド(Glucotrol(商品名) Glucotrol XL(商品名))である。特定の実施態様においては、スルホニル尿素は、グリブリド(Micronase(商品名)、Glynase Prestab(商品名)、Diabeta(商品名))である。特定の実施態様においては、投与単位及び1日用量は等しい。様々な実施態様においては、投与単位は、その日のいつでも食事とともに、その日のいつでも食事なしで、一晩絶食後に食事とともに(例えば朝食とともに)、軽食後の就寝前に投与される。様々な実施態様においては、投与単位は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回投与される。投与単位は、場合により、その他の薬剤、例えばHMG CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン)、フィブレート、ナイアシン(その誘導体を含む)、グリタゾン、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、及びビグアナイドのうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
本明細書に記載する化合物をステロール又はスタノール組成物と一緒に投与することが、有用であり得る。ステロール及びスタノールには、本明細書に記載するものが含まれるがこれに限定されるものではない。植物ステロール及びスタノール(例えばβ−シトステロール)は、血清コレステロールレベルを減少させる栄養補助食品として使用されていた。植物ステロールは、エステル化されて、スタノールエステル(スタノールともいう)を生じることができ、これ食品添加物としても使用される。ステロールは、典型的には、トウモロコシ、大豆ベース、及び松の木の混合物などの農業供給源から得られる。スタノールは、ステロールの適切な酸との反応により生成し得る。適切な酸には、飽和酸、不飽和酸、及び多価不飽和酸が含まれる。適切な酸には、ステアリン酸、酪酸、ラウリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコヘキサン酸などが含まれるがこれに限定されるものではない。これらのエステルを製造する適切な方法は、技術的によく知られている。例えば米国特許第5502045号及び第5723747号明細書を参照のこと。ステロール及びステロールエステルは、摂食により投与するときに有効なように十分に小さい自己分散性粒子に製剤化することができる(例えば米国特許第6387411号、第6376481号明細書、及びUS20040033202を参照のこと)。粒子形態にあるステロール及び/又はステロールエステルを、本明細書に記載する化合物と混合して、医薬組成物を作成することができる。医薬組成物は、更にその他の薬剤、例えばHMG−CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン、例えばアトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム、シンバスタチン)、フィブレート(例えばフェノフィブレート(Tricor(商品名)))、ナイアシン(その誘導体及びその持続放出製剤(例えばNiaspan(商品名))を含む)、グリタゾン(例えばマレイン酸ロシグリタゾン(Avandia(商品名))、塩酸ピオグリタゾン(Actos(商品名)))、カルシウムチャネル遮断薬(例えばアムロジピンベシレート(Norvasc(商品名)))、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えばバルサルタン(Diovan(商品名),Diovan HCT(商品名)(バルサルタン及びヒドロクロロチアジド)))、ビグアナイド(例えばメトホルミン(Glucophage(商品名)))、スルホニル尿素(例えばグリピジド(Glucotrol(商品名)、Glucotrol XL(商品名))、グリブリド(Micronase(商品名)、Glynase Prestab(商品名)、Diabeta(商品名))、及びGlucovance(商品名)(グリブリド及びメトホルミン)のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。医薬組成物は、安定剤又は充填剤などの付加的成分を含むことができる。組成物中のステロール粒子は、任意の適切なサイズ、例えば、直径10〜150ミクロンを有することができる。しかしながら、体内の吸収を改善するために、もっと小さい粒子、例えばUS20040033202に説明されているように直径2000nm未満の粒子を使用することが望ましい。従って、本明細書に記載する化合物を含む医薬組成物は、ステロールのナノ粒子、例えば、シトステロール及び/又はフィトステロールのナノ粒子を含むことができる。ステロールのナノ粒子は、光散乱法、顕微鏡法、又はその他の適当な方法により測定される有効平均粒径約2000nm未満、約1900nm未満、約1800nm未満、約1700nm未満、約1600nm未満、約1500nm未満、約1400nm未満、約1300nm未満、約1200nm未満、約1100nm未満、約1000nm未満、約900nm未満、約800nm未満、約700nm未満、約600nm未満、約500nm未満、約400nm未満、約300nm未満、約250nm未満、約200nm未満、約150nm未満、約100nm未満、約75nm未満、又は約50nm未満を有する。前記粒子は、製粉法、沈殿法、及びホモジナイズ法を含む方法により作成することができる。例えば、ホモジナイズ法は、米国特許第5510118号明細書に記載されている。その方法は、ステロール粒子をステロール難溶性の液体分散媒質中に分散させ、そのあと分散液をホモジナイズして、ステロールの粒径を所望の有効平均粒径まで減少させることを含む。好ましくは、少なくとも1つの表面安定剤の存在下に、ステロール粒子のサイズを減少させる。別法として、ステロール粒子を、サイズ減少前か後のいずれかに、1つ又は複数の表面安定剤と接触させることができる。他の化合物、例えば希釈剤を、サイズ減少工程の前、中、又は後に、ステロール/表面安定剤組成物に添加することができる。分散液は、連続的に又は回分式に製造することができる。表面安定剤を、製剤中に使用することができる。適切な表面安定剤には、下記が含まれる:セチルピリジニウムクロリド、ゼラチン、カゼイン、ホスファチド、デキストラン、グリセロール、アラビアゴム、コレステロール、トラガカント、ステアリン酸、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、グリセリンモノステアレート、セトステアリルアルコール、セトマクロゴール乳化ろう、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンひまし油誘導体、ポリオキシエチレンゾルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ポリオキシエチレンステアレート、コロイド状二酸化ケイ素、ホスフェート、ドデシル硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメローシス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセスロース、ヒプロメロースフタレート、非結晶セルロース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリエタノールアミン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、エチルレンオキシドとホルムアルデヒドを有する4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノールポリマー、ポロキサマー;ポロキサミン、荷電リン脂質、ジオクチルスルホサクシネート、スルホコハク酸ナトリウムのジアルキルエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルアリールポリエーテルスルホネート、ステアリン酸スクロースと二ステアリン酸スクロースの混合物、p−イソノニルフェノキシポリ(グリシドール)、デカノイル−N−メチルグルタミド;n−デシルβ−D−グルコピラノシド;n−デシルβ−D−マルトピラノシド;n−ドデシルβ−D−グルコピラノシド;n−ドデシルβ−D−マルトシド;ヘプタノイル−N−メチルグルカミド;n−ヘプチル−β−D−グルコピラノシド;n−ヘプチルβ−D−チオグルコシド;n−ヘキシルβ−D−グルコピラノシド;ノナノイル−N−メチルグルカミド;n−ノイルβ−D−グルコピラノシド;オクタノイル−N−メチルグルカミド;n−オクチル−β−D−グルコピラノシド;オクチルβ−D−チオグルコピラノシド;リゾチーム、PEG−リン脂質、PEG−コレステロール、PEG−コレステロール誘導体、PEG−ビタミンA、PEG−ビタミンE、及びビニルアセテートとビニルピロリドンのランダム共重合体。
本明細書に記載する化合物をポリコサノール組成物と一緒に投与することが、有用であり得る。ポリコサノール組成物は、例えば、サトウキビ及びミツバチろう由来の濃縮したn−アルキルアルコールの複雑な混合物である。ポリコサノール組成物は、使用最初の6〜8週以内にコレステロール低下を引き起こすことが報告されている。US20030232796によれば、就寝前に摂る1日当たりポリコサノール用量10mgで、LDLコレステロールレベルが、典型的には、使用最初の6ヶ月以内に20〜25%減少する。用量20mgでは、LDLレベルは、典型的には、25〜30%減少する。HDLレベルは、典型的には、使用2ヵ月後に15〜25%増加する。LDL減少とHDL増加の総合作用が、LDL対HDL比において著しい劇的な改善をもたらすものである。ポリコサノールは、下記のような脂肪酸成分を含むことができる:1−オクタコサノール、1−トリアコンタノール、1−テトラコサノール、及び1−ヘキサコサノール。典型的な使用レベルは、一人分/用量当たり500〜10,000ミリグラムの範囲である。典型的に市販品として入手可能な商用組成物は、(a)1−テトラコサノール:0〜10%;(b)1−ヘキサコサノール:2〜15%;(c)1−ヘプタコサノール:0〜0.5%;(d)1−オクタコサノール:55〜70%;(e)1−ノナコサノール:0〜10%;(f)1−トリアコンタノール:5〜20%;(g)1−ドトリアコンタノール:0.1〜10%;及び(h)1−テトラトリアコンタノールl:0.1〜10%から取り出した最小限90%の脂肪アルコールである。ポリコサノール組成物は、粒径についても製剤全体についても、スタノールに対して上記のように製剤化することができる。本明細書に記載する化合物に加えて、製剤は、その他の薬剤、例えばHMG−CoA還元酵素阻害剤(例えばスタチン、例えばアトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ロスバスタチン、ロスバスタチンカルシウム、シンバスタチン)、フィブレート(例えばフェノフィブレート(Tricor(商品名)))、ナイアシン(その誘導体及びその持続放出製剤(例えばNiaspan(商品名))を含む)、グリタゾン(例えばマレイン酸ロシグリタゾン(Avandia(商品名))、塩酸ピオグリタゾン(Actos(商品名)))、カルシウムチャネル遮断薬(例えばアムロジピンベシレート(Norvasc(商品名)))、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えばバルサルタン(Diovan(商品名)、Diovan HCT(商品名)(バルサルタン及びヒドロクロロチアジド)))、ビグアナイド(例えばメトホルミン(Glucophage(商品名)))、スルホニル尿素(例えばグリピジド(Glucotrol(商品名)、Glucotrol XL(商品名))、グリブリド(Micronase(商品名)、Glynase Prestab(商品名)、Diabeta(商品名))、及びGlucovance(商品名)(グリブリド及びメトホルミン)のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを含むことができる。
単回投与形態に2つ以上の活性成分を一体化することにより、活性薬物物質間の化学的相互作用の可能性が生じる。例えば、酸性活性成分と塩基性活性成分は、相互に反応し合うことができ、又酸性活性成分は、酸に不安定な物質の分解を促進することができる。従って、特定の投与形態においては、圧縮錠剤において、又はプレスコーテイング錠剤のコアと殻において、酸性物質と塩基性物質を別個の隔離された2層として物理的に分離することができる。酸性物質及び塩基性物質と適合性のある付加的薬剤は、いずれかの層に収納されるという柔軟性を有する。特定の多層組成物においては、少なくとも1つの活性成分を腸溶コーティングすることができる。その特定の実施態様においては、少なくとも1つの活性成分を制御放出形態において提示することができる。特定の実施態様においては、3つ以上の活性成分の組み合わせを使用する場合、実施態様は、圧縮多層錠剤の物理的に隔離された区分として提示することができ、前記錠剤は場合によりフィルムコーティングすることができる。
本明細書に記載する治療的組み合わせは、複数個のビーズ剤、顆粒剤、ペレット剤を含む錠剤又はカプセル剤として製剤化することができる。組み合わせのビタミンを含むすべての活性成分は、顆粒剤又はビーズ剤又はペレット剤に製剤化され、それが、可能な化学的相互作用をさけるために、更に、保護コーティング、腸溶コーティング、又はフィルムコーティングでコーティングされる。造粒、及び顆粒剤又はビーズ剤のコーティングは、当業者によく知られている技術を用いて行なわれる。少なくとも1つの活性成分が制御放出形態で存在することができる。最後に、これらのコーティングされた顆粒剤又はビーズ剤を硬ゼラチンカプセル中に充填するか又は圧縮して錠剤を形成する。
本明細書に記載する治療的組み合わせは、すべての活性成分のミクロ錠(複数)又はミニ錠(複数)を含むカプセル剤として製剤化することができる。個々の薬剤のミクロ錠は、直接圧縮法、乾式造粒法、又は湿式造粒法のようなよく知られている錠剤製造の製薬手法を用いて製造することができる。個々のミクロ錠を硬ゼラチンカプセル中に充填することができる。最終投与形態は、各個別成分の1つ又は複数のミクロ錠を含むことができる。ミクロ錠は、フィルムコーティング又は腸溶コーティングすることができる。
本明細書に記載する治療的組み合わせは、1つ又は複数のミクロ錠及び散剤、又は1つ又は複数のミクロ錠及び顆粒剤若しくはビーズ剤を含むカプセル剤として製剤化することができる。薬物間の相互作用を避けるために、前記組み合わせのうちのある活性成分はミクロ錠として製剤化することができ、他の活性成分は散剤、顆粒剤、又はビーズ剤としてカプセル中に充填することができる。ミクロ錠は、フィルムコーティング又は腸溶コーテイングすることができる。少なくとも1つの活性成分が制御放出形態で提示され得る。
本明細書に記載する治療的組み合わせは、活性成分が錠剤の内相(inner phase)と外相(outer phase)に分配されるように製剤化することができる。提案された組み合わせの化学的に不適合な成分を分ける試みにおいては、先行技術でよく知られている製薬手法を用いて、いくつかの相互に作用する成分を顆粒剤又はビーズ剤に加工する。製造した顆粒剤又はビーズ剤(内相)を、次いで、残りの活性成分及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む外相と混合する。このようにして内相及び外相を含む混合物を、圧縮して錠剤にするか成形して錠剤にする。顆粒剤又はビーズ剤は、制御放出又は即時放出のビーズ剤又は顆粒剤であることができ、更に、技術的に知られている方法及び材料を用いて水系又は非水系で腸溶ポリマーを使用してコーティングすることができる。
本明細書に記載する治療的組み合わせは、適切な緩衝剤を含む単回投与単位として製剤化することができる。前記組み合わせのすべての粉末成分を混合し、適切な量の1つ又は複数の緩衝剤を添加してブレンドし、可能な相互作用を最小化する。
本明細書に記載する薬剤は、単独で又は組み合わせて、いずれかの薬学的に許容可能な担体又は媒体と混合することができる。従って、患者に投与したときに、有害反応、アレルギー反応、又は普通なら望ましくない反応を与えない材料と混合することができる。担体又は媒体には、溶媒、分散剤、コーティング剤、吸収促進剤、制御放出剤、及び1つ又は複数の不活性賦形剤(これには、デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶セルロース、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが含まれる)などが含まれ得る。必要なら、開示した組み合わせの錠剤調剤を標準的な水性又は非水性技術によりコーティングすることができる。
薬剤は遊離の酸若しくは塩基、又は薬理学的に許容可能なその塩であることがきできる。固体は、投与直前に又はそれより前に溶解又は分散することができる。ある場合においては、製剤は、微生物の増殖を予防するために保存剤を含む。注射に適した医薬形態は、例えば、水、アルコール、有機溶媒、油、又は他の溶媒若しくは分散剤(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及び植物油)を含む、滅菌した水溶液若しくは有機溶液又は分散液を含むことができる。製剤は、酸化防止剤、緩衝液、静菌剤、及び製剤を所定の受容者の血液と等張にする溶質、並びに水性及び非水性滅菌懸濁液(これは懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、及び保存剤を含む)を含有することができる。医薬品は、濾過滅菌により又は他の適切な手段により滅菌することができる。
本発明に基づく適切な医薬組成物は、一般に、使用目的に応じて様々な使用濃度を得るために、許容可能な薬学的希釈剤又は賦形剤、例えば、滅菌水溶液とともにある量の活性化合物(単数又は複数)を含む。調製技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.,Mack Publishing Company,1995により例示されているように、一般に技術的によく知られている。
薬剤は、薬学的に許容可能な塩の形態にあることができる。そのような塩は、無機塩基及び有機塩基を含む薬学的に許容可能な非毒性塩基から調製される。無機塩基に由来する塩の例には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが含まれる。ある実施態様においては、塩は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、又はナトリウム塩であることができる。薬学的に許容可能な有機非毒性塩基に由来する塩の例には、第一級、第二級、及び第三級アミン、ベネタミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、エポラミン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、メグルミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、及びトロラミン、トロメタミンの塩が含まれる。他の塩の例には、トリス、アレコリン、アルギニン、バリウム、ベタイン、ビスマス、クロロプロカイン、コリン、クレミゾール、デアノール、イミダゾール、及びモルホリンエタノールが含まれる。
本発明の薬剤は、例えば、錠剤若しくはカシェ剤(予め定められた量の活性成分を含有する)、ペレット剤、ゲル剤、パスタ剤、シロップ剤、巨丸剤、舐剤、スラリー剤、カプセル剤;散剤;顆粒剤として;水性液体又は非水性液体中の液剤又は懸濁剤として;水中油型液体乳剤又は油中水型液体乳剤として、リポソーム製剤(例えば、EP736299を参照のこと)により、又はいくつかの他の形態において、経口的に投与することができる。経口投与組成物は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑剤、界面活性剤又は分散剤、香味剤、及び保湿剤を含むことができる。錠剤などの経口投与製剤は、場合により、コーティングしたり刻み目をつけたりすることができ、錠剤中の活性成分の持続放出、遅延放出又は制御放出を提供するように製剤化することができる。本発明の薬剤は、更に、カプチソール送達技術(captisol delivery technology)により、直腸座薬若しくは非経口で投与することもできる。
本明細書に記載する薬剤は、その遊離形態で又は塩として存在することができ、持続放出製剤を作成するために、ポリ乳酸−グリコール酸(PLGA)、ポリ−(I)−乳酸−グリコール酸−酒石酸(P(I)LGT)(WO01/12233)、ポリグリコール酸(米国特許第3773919号明細書)、ポリ乳酸(米国特許第4767628号明細書)、ポリ(M−カプロラクトン)、及びポリ(アルキレン−オキシド)(US20030068384)などのポリマーと混合することができる。そのような製剤は、本発明の化合物及び/又はその他の薬剤を、ポリマーの種類、ポリマーの粒径に応じて、数日間、数週間又は数ヶ月間にわたり放出するインプラント内で使用することができる(例えば米国特許第6620422号明細書及びWO05/011769を参照のこと)。その他の持続放出製剤は、EP0467389、WO93/241150、米国特許第5612052号明細書、WO97/40085、WO03/075887、WO01/01964、米国特許第5922356号明細書、WO94/155587、WO02/074247、WO98/25642、米国特許第5968895号、第6180608号明細書、US20030171296、US20020176841、米国特許第5672659号、第5893985号、第5134122号、第5192741号、第5192741号、第4668506号、第4713244号、第5445832号、第4931279号、第5980945号明細書、WO02/058672、WO9726015、WO97/04744、及びUS20020019446に記載されている。そのような持続放出製剤においては、化合物の微粒子が、ポリマーの微粒子と混合される。米国特許第6011011号明細書及びWO94/06452は、ポリエチレングリコール(例えばPEG300及びPEG400)又はトリアセチンのいずれかを備える持続放出製剤を記載した。WO03/053401は、生体利用率を高めるとともに胃腸管内の薬剤の制御放出を与える製剤を記載している。更に制御放出製剤は、WO02/38129、EP326151、米国特許第5236704号明細書、WO02/30398、WO98/13029、US20030064105、US20030138488、US20030216307、米国特許第6667060号明細書、WO01/49249、WO01/49311、WO01/49249、WO01/49311、米国特許第5877224号明細書、WO05/030179、WO05/027878、WO05/012488、及びWO05/007074に記載されている。
制御放出製剤
一般に、多種多様のポリマー担体及び制御放出系(浸食性及び非浸食性マトリックス、浸透性制御デバイス、様々な貯蔵デバイス、腸溶コーティング及び多粒子制御デバイスを含む)の使用により、本明細書に記載する薬剤の制御放出製剤を提供することができる。
マトリックスデバイスは、様々な薬剤の放出を制御する一般的デバイスである。そのようなデバイスにおいては、本明細書に記載する薬剤は、一般に、ポリマーマトリックス内に分散体として存在し、典型的には、ポリマー/薬物混合物を圧縮することにより、又は溶解若しくは融解することにより形成される。これらのデバイスの投与放出特性は、薬剤のポリマーマトリックスへの溶解度、又は多孔性マトリックスの場合には、細孔ネットワーク内のシンク溶液(sink solution)中への溶解度、及びネットワークの屈曲度に依存し得る。一例においては、浸食性ポリマーマトリックスを利用するとき、マトリックスは水を吸収し、水で膨潤したゲルを形成し、それが薬剤を閉じ込める。次いで、マトリックスは次第に浸食され、膨潤し、胃腸管中で崩壊又は溶解し、それにより本明細書に記載する1つ又は複数の薬剤の放出を制御する。非浸食性デバイスにおいては、薬剤は不活性マトリックスを介して拡散により放出される。
本明細書に記載する薬剤は、浸食性又は非浸食性ポリマーマトリックス制御放出デバイス中に組み込まれ得る。浸食性マトリックスとは、純水において浸食性であるか膨潤性であるか溶解性であるかのいずれかの意味で、又は浸食若しくは溶解を引き起こすのに十分にポリマーマトリックスをイオン化するために酸若しくは塩基の存在を必要とするという意味で、水性浸食性又は水膨潤性又は水性可溶性であるという意味である。水性の使用環境と接触するとき、浸食性ポリマーマトリックスは、水を吸収し、水性膨潤ゲル又はマトリックスを形成し、それが本明細書に記載する薬剤を閉じ込める。水性膨潤マトリックスは、使用環境中で次第に浸食され、膨潤し、崩壊し又は溶解し、それにより使用環境への本明細書に記載する化合物の放出を制御する。そのようなデバイスの非限定例が米国特許出願の出願番号09/495,059(2000年1月31日出願)に開示されている。
本明細書に記載する薬剤がその中に組み込まれ得る浸食性ポリマーマトリックスは、一般に、水性使用環境に接触したとき、水を吸収し、薬物形態を閉じ込める水膨潤ゲル又はマトリックスを形成し、その形成後に薬剤と混合される一組の賦形剤として記載することができる。薬物放出は様々なメカニズムにより起こり得る。例えば、薬剤の粒子若しくは顆粒の周囲からマトリックスが崩壊若しくは溶解することができ、又は薬剤が吸収水性溶液中に溶解し、そしてデバイスの錠剤、ビーズ剤若しくは顆粒剤から拡散することができる。この水膨潤マトリックスの1成分は、水膨潤性、浸食性、又は可溶性のポリマーであり、これが一般に、浸透性ポリマー、ヒドロゲル、又は水膨潤性ポリマーと記載され得る。そのようなポリマーは、線状、分岐状、又は架橋性であることができる。ポリマーは、ホモポリマー又はコポリマーであることができる。特定の実施態様においては、ポリマーは、ビニル、アクリレート、メタクリレート、ウレタン、エステル及びオキシドモノマーから得られる合成ポリマーであることができる。他の実施態様においては、ポリマーは、天然に生じるポリマーの誘導体であることができる。例えば多糖類(例えばキチン、キトサン、デキストラン、及びプルラン;アガーゴム(Gum Agar)、アラビアゴム、カラヤゴム、イナゴマメゴム、トラガカントゴム、カラゲナン、ガティゴム、グアーゴム、キサンタンゴム及びスクレログルカン)、デンフ゜ン(例えばデキストリン及びマルトデキストリン)、親水性コロイド(例えばペクチン)、ホスファチド(例えばレシチン)、アルギネート(例えばアルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウム、カリウム又はカルシウム、プロピレングリコールアルギネート)、ゼラチン、コラーゲン、及びセルロース誘導体である。セルロース誘導体は、糖繰り返し単位上のヒドロキシル基の少なくとも一部分と、エステル結合又はエーテル結合置換基を形成するための化合物との反応により修飾されたセルロースポリマーである。例えば、セルロース系エチルセルロースは、糖繰り返し単位に結合したエーテル結合エチル置換基を有するが、一方セルロース系セルロースアセテートは、エステル結合アセテート置換基を有する。特定の実施態様においては、浸食性マトリックスのためのセルロース誘導体は、水性可溶性及び水性浸食性セルロース誘導体を含み、これには、例えば、エチルセルロース(EC)、メチルエチルセルロース(MEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、CMEC、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、セルロースアセテート(CA)、セルロースプロピオネート(CP)、セルロースブチレート(CB)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、CAP、CAT、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMCP、HPMCAS、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートトリメリテート(HPMCAT)、及びエチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)が含まれ得る。特定の実施態様においては、セルロース誘導体には、様々な等級の低粘度(MW50,000ダルトンに等しいかそれ未満、例えば、DowMethocel(商品名)シリーズE5、E15LV、E50LV、及びK100LY)、及び高粘度(MW50,000ダルトンを超える、例えば、E4MCR、E10MCR、K4M、K15M、及びK100M、並びにMethocel(商品名) Kシリーズ)HPMCが含まれ得る。その他の市販品として入手可能な型のHPMCには、Shin Etsu Metolose 90SHシリーズが含まれる。
マトリックス物質の選択は、デバイスにより得られる最大薬物濃度並びに高薬物濃度の維持に大きな影響を及ぼすことができる。マトリックス物質は、例えば、WO05/011634に記載されているように、濃度増強ポリマーであることができる。
浸食性マトリックス物質として有用なその他の物質には、プルラン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、グリセロール脂肪酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、エタクリル酸又はメタクリル酸のコポリマー(ユードラジット,Rohm America,Inc.,Piscataway,New Jersey)、及びその他のアクリル酸誘導体、例えば、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、(2−ジメチルアミノエチル)メタクリレート及び(トリメチルアミノエチル)メタクリレートクロリドのホモポリマー及びコポリマーが含まれるがこれに限定されるものではない。
浸食性マトリックスポリマーは、製薬技術において知られている多種多様な同型の添加剤及び賦形剤、例えば浸透性ポリマー、オスマゲン、溶解性増強剤又は減速剤、並びにデバイスの安定性又は加工処理を促進する賦形剤を含有することができる。
あるいは、本発明の薬剤は、非浸食性マトリックスデバイスにより投与することができ、又は非浸食性マトリックスデバイス中に組み込むことができる。そのようなデバイスにおいては、本明細書に記載する薬剤は、不活性マトリックス中に分配される。薬剤は、不活性マトリックスを介して拡散により放出される。不活性マトリックスに適した物質の例には、不溶性プラスチックス(例えばメチルアクリレート−メチルメタクリレートコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン)、親水性ポリマー(例えばエチルセルロース、セルロースアセテート、架橋ポリビニルピロリドン(クロスポビドンとしても知られている))、及び脂肪化合物(例えばカルナウバろう、微結晶ろう、及びトリグリセリド)が含まれる。そのようなデバイスは、更に、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th edition(2000)に記載されている。
マトリックス制御放出デバイスは、本明細書に記載する薬剤及び他の賦形剤を一緒にブレンドし、次いでブレンド物を、錠剤、カプレット、ピル、又は圧縮力により形成されるその他のデバイスに形成することにより調製することができる。そのような圧縮デバイスは、製薬デバイスの製造に使用される多種多様なプレス機のいずれかを用いて形成することができる。例には、単一打ち抜きプレス、回転錠剤プレス、及び多層回転錠剤プレス(すべて技術的によく知られている)が含まれる。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2000を参照のこと。圧縮デバイスは、円形、卵形、長方形、円筒形、又は三角形を含む任意の形状のものであることができる。圧縮デバイスの上面及び下面は、平面、球面、凹面、又は凸面であることができる。
特定の実施態様においては、圧縮により形成されるとき、デバイスは、少なくとも5キロポンド(Kp)/cm(例えば、少なくとも7Kp/cm)の強度を有する。強度は、材料から形成される錠剤を破断するために必要な錠剤硬度としても知られている破砕強度を、その力に垂直な錠剤の最大横断面積で割った値である。破砕強度は、シュロイニガー錠剤硬度計モデル6Dを用いて測定することができる。この強度を達成するために必要な圧縮力は、錠剤のサイズに依存するが、一般に約5kP/cmを超えるものである。破砕性は、デバイスを標準化撹拌手法にかけた後に、重量損失%を測定する表面磨耗に対するデバイスの抵抗性の周知の尺度である。破砕性の値0.8〜1.0%は、許容可能性の上限を構成するとみなされる。5kP/cmを超える強度を有するデバイスは、一般に非常に強く、0.5%未満の破砕性を有する。マトリックス制御放出デバイスを形成するその他の方法は、製剤技術においてよく知られている。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2000を参照のこと。
上で述べたように、本明細書に記載する薬剤は、浸透性制御デバイス中に組み込むこともできる。そのようなデバイスは、一般に、1つ又は複数の本明細書に記載する薬剤を含有するコア、並びにコア周囲の水透過性非溶解性及び非浸食性コーティングを含み、コーティングは、使用環境へのいくつかの又はすべてのコアの押し出しにより薬物放出を引き起こすように、水性使用環境からコア中への水の流入を制御する。特定の実施態様においては、コーティングは、ポリマー性、水性透過性であり、そして少なくとも1つの送達口を有する。浸透デバイスのコアは、場合により浸透剤を含み、浸透剤は、そのような半透膜により周囲の環境から水を吸収する作用をする。このデバイスのコアに含有される浸透剤は、水性膨潤性親水性ポリマーであることができ、又はオスモゲン(オスマゲントとしても知られている)であることができる。デバイス内に圧力が発生して、それが薬剤(単数又は複数)をオリフィス(そのサイズは、静水圧ヘッドの形成を防ぎながら、溶質の拡散を最小化するように設計される)経由でデバイスから押し出す。浸透制御デバイスの非限定例が米国特許出願番号09/495,061に開示されている。
浸透剤は、使用環境からデバイスのコア中への水の輸送のための駆動力を生み出す。浸透剤には、水膨潤性親水性ポリマー、及びオスモゲン(又はオスマゲン)が含まれるがこれに限定されるものではない。従って、コアは、しばしばオスモポリマー及びヒドロゲルと呼ばれるイオン性及び非イオン性の両方の水膨潤性親水性ポリマーを含むことができる。コア中に存在する水膨潤性親水性ポリマーの量は、約5〜約80重量%(例えば、10〜50重量%を含む)の範囲であることができる。コア物質の非限定例には、親水性ビニル及びアクリル系ポリマー、多糖類、例えばアルギン酸カルシウム、ポリエチレン−オキシド(PEO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(アクリル)酸、ポリ(メタクリル)酸、ポリビニルピロリドン(PVP)及び架橋PVP、ポリビニルアルコール(PVA)、PVA/PVPコポリマー及び疎水性モノマー(例えばメチルメタクリレート、ビニルアセテートなど)とのPVA/PVPコポリマー、大きいPEOブロックを含有する親水性ポリウレタン、クロスカルメロースナトリウム、カラゲナン、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びカルボキシエチルセルロース(CEC)、アルギン酸ナトリウム、ポリカルボフィル、ゼラチン、キサンタンゴム及びデンプングリコール酸ナトリウムが含まれる。その他の物質には、付加により又は縮合重合により形成され得るポリマーの相互浸透性ネットワークを含むヒドロゲルが含まれ、その構成成分は、親水性及び疎水性モノマー、例えば直ぐ上に述べたものを含むことができる。水膨潤性親水性ポリマーには、PEO、PEG、PVP、クロスカルメロースナトリウム、HPMC、デンプングリコール酸ナトリウム、ポリアクリル酸、及びその架橋バージョン又は混合物が含まれるがこれに限定されるものではない。
コアは、オスモゲン(又はオスマゲント)も含むことができる。コア中に存在するオスモゲンの量は、約2〜約70重量%(例えば、10〜50重量%を含む)の範囲にあることができる。典型的クラスの適切なオスモゲンは、水を吸収し、それにより周囲コーティングのバリアを横断して浸透圧勾配をもたらす水溶性有機酸、塩及び糖である。典型的有用オスモゲンには、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、硫酸カリウム、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硫酸リチウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、マンニトール、キシリトール、尿素、ソルビトール、イノシトール、ラフィノース、スクロース、グルコース、フルクトース、ラクトース、クエン酸、コハク酸、酒石酸及びその混合物が含まれるがこれに限定されるものではない。特定の実施態様においては、オスモゲンは、グルコース、ラクトース、スクロース、マンニトール、キシリトール、塩化ナトリウム(その組み合わせを含む)である。
コアは、投与形態の性能を増強する、又は安定性、錠剤成形又は加工処理を促進する多種多様な添加剤及び賦形剤を含むことができる。そのような添加剤及び賦形剤には、錠剤成形助剤、界面活性剤、pH調節剤、充填剤、結合剤、色素、崩壊剤、酸化防止剤、滑沢剤及び香味剤が含まれる。添加剤及び賦形剤の非限定例には、本明細書の他のところに記載するもの並びに微結晶セルロース、酸の金属塩(例えばステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛)、pH制御剤(例えば緩衝剤、有機酸、有機酸塩、有機及び無機塩基)、脂肪酸、炭化水素及び脂肪アルコール(例えばステアリン酸、パルミチン酸、液体パラフィン、ステアリルアルコール及びパルミトール)、脂肪酸エステル(例えばグリセリル(モノ及びジ)ステアレート、トリグリセルド、グリセリル(パルミチン酸ステアリン酸)エステル、ソルビタンエステル(例えばソルビタンモノステアレート、サッカロースモノステアレート、サッカロースモノパルミテート、ナトリウムステアリルフマレート)、ポリオキシエチレンソルビタンエステル)、界面活性剤(例えばアルキル硫酸塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム)、ポリマー(例えばポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンエーテル、及びそれらのコポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン)、及び無機物質(例えば滑石、リン酸カルシウム)、シクロデキストリン、糖類(例えばラクトース、キシリトール)デンプングリコール酸ナトリウム)が含まれるがこれに限定されるものではない。崩壊剤の非限定例は、デンプングリコール酸ナトリウム(例えばExplotab(商品名)CLV、(微結晶セルロース(例えばAvicel(商品名))、微結晶ケイ化セルロース(例えばProSolv(商品名))、クロスカルメロースナトリウム(例えばAc−Di−Sol(商品名))である。本明細書に記載する薬剤が溶媒プロセスにより形成される固体無定形分散体であるとき、そのような添加剤は、スラリーとして添加剤が溶液中に溶解又は懸濁されるように、本明細書に記載する薬剤/濃度増強ポリマー分散体を形成するときに、噴霧乾燥溶液に直接添加することができる。代わりに、そのような添加剤は、最終の制御放出デバイスの形成を助けるために、噴霧乾燥工程後に添加することができる。
浸透性デバイスの非限定例は、本明細書に記載する薬剤を含有する1つ又は複数の薬物層、例えば、固体無定形薬物/ポリマー分散体、並びに薬物層及び膨潤剤層周囲のコーテイングを有する水膨潤性ポリマーを含む膨潤剤層からなる。各層は、他の賦形剤、例えば、錠剤成形助剤、オスマゲント、界面活性剤、水溶性ポリマー及び水膨潤性ポリマーを含有することができる。
そのような浸透性送達デバイスは、二層(この場合、コアは、互いに隣接した薬物層及び膨潤剤層を含む)、三層(この場合、コアは、2つの薬物層の間に挟まれた膨潤剤層を含む)、及び同心層(この場合、コアは、薬物層により囲まれた中心膨潤剤を含む)を含む様々な形状に加工することができる。そのような錠剤のコーティングは、水に透過性であるが、中に含有される薬物及び賦形剤に実質的に不透過性である膜を含む。コーティングは、薬剤を送達するために薬物含有層(単数又は複数)と連絡する1つ又は複数の出口通路又は出口を含有する。コアの薬物含有層(単数又は複数)は、薬剤(任意のオスマゲント及び親水性水溶性ポリマーを含む)を含有し、一方、膨潤剤層は、付加的浸透剤と共に又は付加的浸透剤無しで、膨張可能なヒドロゲルからなる。
水性媒質中に入れられるとき、錠剤は、膜を通して水を吸収して、薬剤が分配可能な水性薬剤を形成するようにし、そしてヒドロゲル層が膨張し、薬物含有薬剤を押すようにして、出口通路から薬剤を押し出す。薬剤は、膨潤し、通路から薬物を押し出すのを助ける。薬物は、出口通路から押し出される薬剤中に溶解されるか又は分散されるかいずれかのこの型の送達系から送達されることができる。
薬物送達の速度は、コーティングの透過性及び厚み、薬物含有層の浸透圧、ヒドロゲル層の親水性度、並びにデバイスの表面積というような因子により制御される。当業者は、コーティングの厚みの増加が放出速度を減少させ、一方、下記:コーティングの透過性増加;ヒドロゲル層の親水性増加;薬物含有層の浸透圧増加;又はデバイスの表面積増加、のいずれかが放出速度を増加させることを理解するであろう。
本明細書に記載する薬剤それ自体に加えて、薬物含有薬剤を形成するのに有用な他の物質には、HPMC、PEO及びPVP並びに他の薬学的に許容可能な担体が含まれる。加えて、オスマゲント、例えば糖又は塩(スクロース、ラクトース、キシリトール、マンニトール、又は塩化ナトリウムを含むがこれに限定されるものではない)を添加することができる。ヒドロゲル層を形成するために有用である物質には、ナトリウムCMC、PEO(例えば約5,000,000〜約7,500,000ダルトンの平均分子量を有するポリマー)、ポリ(アクリル酸)、ナトリウム(ポリアクリレート)、ナトリウムクロスカルメロース、デンプングリコール酸ナトリウム、PVP、架橋PVP、及びその他の高分子量親水性物質が含まれる。
二層形状の場合、薬物層及び膨潤剤層の両方をデバイスの外側と連結するように、送達口(単数又は複数)若しくは出口通路(単数又は複数)は、薬剤を含有する錠剤の側面に配置され得、又は錠剤の両側面に若しくは錠剤の縁部にさえ存在し得る。出口通路(単数又は複数)は、機械的手段により、又はレーザー穿孔により、又は錠剤圧縮中に特別な型押し(tooling)を用いて錠剤上にコーティング困難な領域を作成することにより、又はその他の手段により、作成することができる。
浸透性デバイスはまた、米国特許第3845770号明細書におけると同様に、半透膜コーティングにより取り囲まれた均質コアで作製することができる。本明細書に記載する薬剤は、錠剤コア中に組み入れることができ、半透膜コーティングを慣用の錠剤コーティング技術、例えば、パンコーターを用いて付与することができる。次いで、レーザー又は機械的手段の使用によってコーティングに穴を開けることにより、薬物送達通路をこのコーティングに形成することができる。あるいは、通路は、コーティングの一部を破壊することにより、又はコーティングするのが難しい錠剤上の領域を作成することにより、形成することができる。一つの実施態様においては、浸透性デバイスは、(a)単一層圧縮コア((i)本明細書に記載する薬剤、(ii)ヒドロキシエチルセルロース、及び(iii)オスマゲントを含み、この場合、ヒドロキシエチルセルロースが、コア中に約2.0重量%〜約35重量%存在し、及びオスマゲントが約15重量%〜約70重量%存在する);(b)コアを取り囲む水透過性層;及び(c)錠剤を取り囲む流体環境に薬物を送達するための水透過性層(b)内の少なくとも1つの通路を含む。特定の実施態様においては、デバイスは、(水膨潤性錠剤の)表面積対容積比が0.6mm−1を超える(例えば、1.0mm−1を超えることを含む)ように成形される。コアを流体環境と連結する通路は、錠剤帯域(band area)に沿って置くことができる。特定の実施態様においては、形状は、横長の形状であり、この場合、錠剤型押し軸(tablet tooling axes)、即ち錠剤の形状を規定する主軸と副軸の比が1.3〜3(例えば、1.5〜2.5を含む)にある。一つの実施態様においては、本明細書に記載する薬剤及びオスマゲントの組み合わせは、約100〜約200Mpaの平均延性、約0.8〜約2.0Mpaの平均引張り強さ、及び約0.2未満の平均脆性破壊指標(index)を有する。単一層コアは、場合により、崩壊剤、生体利用率増強添加剤及び/又は薬学的に許容可能な賦形剤、担体又は希釈剤を含むことができる。そのようなデバイスの非限定例は、例えば、米国仮出願の出願番号60/353,151に開示されている。
特定の実施態様においては、前記浸透性デバイスの操作中に押出し流体中に本明細書に記載する薬剤の粒子が同伴されることが望ましい。粒子が十分に同伴されるためには、薬剤の薬物形態は、粒子が錠剤コア中に沈殿する機会を有する前に、流体中に分散される。これを達成する一手段は、圧縮コアを壊してバラバラにしてその微粒子成分にするのに役立つ崩壊剤を添加することによるものである。標準的な崩壊剤の非限定例には、デンプングリコール酸ナトリウム(例えばExplotab(商品名) CLV)、微結晶セルロース(例えばAvicel(商品名))、微結晶ケイ化セルロース(例えばProSoIv(商品名))及びクロスカルメロースナトリウム(例えばAc−Di−Sol(商品名))、並びに当業者に知られているその他の崩壊剤などの諸物質が含まれる。特定の製剤にもよるが、ある種の崩壊剤は他の崩壊剤よりも良好に働く。いくつかの崩壊剤は、水で膨潤するとゲルを形成する傾向があり、それによりデバイスからの薬物送達を妨害する。非ゲル化、非膨潤化崩壊剤は、水がコアに入ると、コア内での薬物粒子のより迅速な分散を可能にする。特定の実施態様においては、非ゲル化、非膨潤化崩壊剤は、樹脂、例えば、イオン交換樹脂である。一つの実施態様においては、樹脂は、Amberlite(商品名) IRP88(Rohm and Haas,Philadelphia,PAから入手可能)である。使用時に、崩壊剤は、コア剤の約1〜25%の範囲の量で存在する。
水溶性ポリマーは、通路(単数又は複数)(例えば、オリフィス)を通して送達され得る前に、デバイスの内側に懸濁された薬物の粒子を保持するために添加される。高粘度ポリマーは、沈殿を防止するのに有用である。しかしながら、薬物と組み合わせたポリマーは、比較的低い圧力下に、通路(単数又は複数)を通して押し出される。所与の押出圧で、押出速度は、典型的には、粘度増加とともに遅くなる。本明細書に記載する薬剤の粒子と組み合わせた特定のポリマーは、水とともに高粘度溶液を形成するが、それでも比較的低い力で錠剤から押し出されることが可能である。対照的に、低重量平均分子量(<約300,000)を有するポリマーは、粒子沈殿のため、完全送達を可能にするのに十分に粘性のある溶液を錠剤コアの内側に形成しない。粒子の沈殿は、そのようなデバイスがポリマーを添加しないで調製されるときに問題であり、コアの内側に粒子が沈殿しないように、錠剤が絶えず撹拌されない限り、不十分な薬物送達をもたらすものである。沈殿は、粒子が大きいか及び/又は高密度でその結果沈殿速度が増加するようなときにも、問題である。
特定の実施態様においては、そのような浸透性デバイスのための水溶性ポリマーは、薬物と相互作用をしない。特定の実施態様においては、水溶性ポリマーは、非イオン性ポリマーである。低圧でもなお依然として押出可能な高粘度を有する非イオン性ポリマーの非限定例は、Natrosol(商品名)250H(高分子量ヒドロキシエチルセルロース、Hercules Incorporated,Aqualon Division,Wilmington,DEから入手可能;MWが約100万ダルトンに等しく、重合度が約3,700に等しい)である。Natrosol 250H(商品名)は、オスマゲントと組み合わされたとき、コアの約3重量%という低い濃度で有効薬物送達を可能にする。Natrosol 250H(商品名)NFは、熱水又は冷水中で可溶性である高粘度等級非セルロースエーテルである。25℃でブルックフィールド粘度計LVT(30rpm)を用いたNatrosol 250Hの1%溶液の粘度は、約1,500〜約2,500cpsである。
特定の実施態様においては、これら単層浸透性錠剤中に使用するためのヒドロキシエチルセルロースポリマーは、約300,000〜約1500万の重量平均分子量を有する。ヒドロキシエチルセルロースポリマーは、典型的に、約2.0重量%〜約35重量%の量でコア中に存在する。
浸透性デバイスのもう一つの例は、浸透性カプセルである。カプセル殻又はカプセル殻の一部分は、半透性であることができる。カプセルは、本明細書に記載する薬剤、水を吸収して浸透ポテンシャルを与える賦形剤、及び/又は水膨潤性ポリマー、又は場合により可溶性賦形剤からなる粉末又は液体のいずれかにより充填され得る。カプセルコアは、それが上記の二層、三層又は同心円形状と類似の二層又は多層剤を有するようにも作製することができる。
本発明に有用なもう一つのクラスの浸透性デバイスは、EP378404に記載されているようなコーティングした膨潤性錠剤を含む。コーティングした膨潤性錠剤は、本明細書に記載する薬剤及び膨潤物質、好ましくは親水性ポリマーを含んでいる錠剤コアを含むものであり、親水性使用環境中で、親水性ポリマーがそれを通して押し出され薬剤を運び出すことができる穴又は孔を含有する膜でコーティングされているものである。あるいは、膜は、高分子量の又は低分子量の水溶性ポロシゲン(porosigens)を含有することができる。ポロシゲンは、水性使用環境中に溶解して、親水性ポリマー及び薬剤がそれを通して押し出され得る孔を形成する。ポロシゲンの例は、水溶性ポリマー、例えばHPMC、PEG、及び低分子量化合物、例えばグリセロール、スクロース、グルコース、及び塩化ナトリウムである。加えて、孔は、レーザー又はその他の機械的手段を用いてコーティングに穴を開けることにより、コーティングに形成することができる。このクラスの浸透性デバイスにおいては、膜物質は、いずれかの膜形成ポリマー、例えば水透過性又は不透過性であるポリマーを含むことができるが、但し、錠剤コア上に沈着される膜は、多孔性であるか、又は水溶性ポロシゲンを含有し、又は水進入及び薬物放出のための巨視的な穴を保有する。このクラスの持続放出デバイスの実施態様はまた、例えば、EP378404に記載されているように、多層化することができる。
本明細書に記載する薬剤が液体又は油、例えば、WO05/011634に記載されているような脂質ベヒクル製剤であるとき、浸透性制御放出デバイスは、複合壁で形成されて液体製剤を含む軟質ゲル又はゼラチンカプセルを含むことができ、この場合、壁は、カプセルの外表面上に形成されるバリア層、バリア層上に形成される膨張可能層、及び膨張可能層上に形成される半透性層を含む。送達口は、液体製剤を水性使用環境と連結する。そのようなデバイスは、例えば、米国特許第6419952号、第6342249号、第5324280号、第4672850号、第4627850号、第4203440号、及び第3995631号明細書に記載されている。
本発明の浸透性制御放出デバイスは、コーティングも含むことができる。特定の実施態様においては、浸透性制御放出デバイスコーティングは、1つ又は複数の下記特徴を示す:水透過性であること、薬物の送達のための少なくとも1つの開口を有すること、及び主としてコーティング物質それ自体を通しての透過による送達とは対照的に、薬物が送達口(単数又は複数)又は孔を通して実質的に全部送達されるように、薬物製剤の放出中に非溶解性及び非浸食性であること。送達口は、コーティング工程中、又は使用中にインシトゥーで、又は使用中の破壊により、機械的に作られたか、レーザー穿孔によるか、孔形成によるかにかかわらず、任意の通路、開口部又は孔を含む。特定の実施態様においては、コーティングは、コア重量に対して約5〜30重量%(例えば、10〜20重量%を含む)の範囲の量で存在する。
コーティングの一形態は、使用前又は使用中にそこに形成される開口(単数又は複数)を有する半透性高分子膜である。そのような高分子膜の厚みは、約20〜800μm(例えば、約100〜500μmを含む)で変化することができる。送達口(単数又は複数)の直径は、一般に、0.1〜3000μmまたはそれより大きいサイズ(例えば、直径約50〜3000μmを含む)の範囲にあることができる。そのような開口(単数又は複数)は、機械的又はレーザー穿孔によりコーティング後に形成され得るし、又はコーティングの破壊によりインシトゥーで形成され得る;そのような破壊は、比較的小さい弱部分をコーティングの中に意図的に組み込むことにより制御することができる。送達口はまた、水溶性物質の栓の浸食により、又はコア中のくぼみ上のコーティングのより薄い部分の破壊により、インシトゥーで形成され得る。更に、送達口は、米国特許第5612059号、及び第5698220号明細書に開示されている型の非対称膜コーティングの場合と同様にして、コーティング中に形成され得る。送達口は、例えば、本質的に同一の薬剤を有するか又は可変性の薬剤を有するビーズの一群が使用されるときに、コーティングの破壊によりインシトゥーで形成され得る。薬物は、主に、コーティングの破壊後にそのようなビーズから放出され、そのような放出は緩やかであるか又は比較的突然であり得る。ビーズの一群が可変性薬物を有するとき、投与後様々な時間にビーズが破壊されて、薬物の全体的放出が所望の持続時間の間継続されるように、薬剤を選択することができる。
コーティングは、高密度、微小孔性又は非対称性であることができ、例えば米国特許第5612059号及び第5698220号明細書に開示されているような厚い多孔性領域により支持される高密度領域を有する。コーティングが高密度であるとき、コーティングは、水透過性物質からなることができる。
コーティングが多孔性であるとき、それは水透過性物質又は水不透過性物質のいずれかからなることができる。コーティングが多孔性水不透過性物質からなるとき、水は、液体又は蒸気のいずれかとして、コーティングの孔を通って透過する。高密度コーティングを利用する浸透性デバイスの非限定例は、米国特許第3995631号及び第3845770号明細書を含む。そのような高密度コーティングは、外部流体、例えば水に透過性であり、そしてこれらの特許に記述されている物質のいずれか、並びに技術的に知られているその他の水透過性ポリマーからなることができる。
膜は、例えば、米国特許第5654005号及び第5458887号明細書に開示されているように多孔性であることができ、耐水性ポリマーから形成することさえもできる。米国特許第5120548号明細書は、水不溶性ポリマー及び浸出性水溶性添加剤の混合物からコーティングを形成するためのもう一つの適切な方法を記載する。多孔性膜は、米国特許第4612008号明細書に開示されているように孔形成剤の添加によっても形成することができる。更に、蒸気透過性コーティングは、そのようなコーティングが多孔性である限り、高密度のとき本質的に水不透過性である極めて疎水性の物質、例えばポリエチレン又はポリビニリデンジフルオリドからでさえ形成することができる。コーティングを形成するのに有用な物質には、生理学的関連pHで水透過性及び水不溶性であるか、又は化学的変化により、例えば架橋により水不溶性にされやすい様々な等級のアクリル酸誘導体、ビニル、エーテル、ポリアミド、ポリエステル及びセルロース誘導体が含まれるがこれに限定されるものではない。コーティングを形成するのに有用な適切なポリマー(又は架橋バージョン)の非限定例には、
可塑化、非可塑化及び強化セルロースアセテート(CA)、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、CAプロピオネート、セルロースナイトレート、セルロースアセテートブチレート(CAB)、CAエチルカルバメート、CAP、CAメチルカルバメート、CAスクシネート、セルロースアセテートトリメリテート(CAT)、CAジメチルアミノアセテート、CAエチルカーボネート、CAクロロアセテート、CAエチルオキサレート、CAメチルスルホネート、CAブチルスルホネート、CA p−トルエンスルホネート、寒天アセテート、アミローストリアセテート、βグルカンアセテート、βグルカントリアセテート、アセトアルデヒドジメチルアセテート、イナゴマメゴムのトリアセテート、ヒドロキシル化エチレンビニルアセテート、EC、PEG、PPG、PEG/PPGコポリマー、PVP、HEC、HPC、CMC、CMEC、HPMC、HPMCP、HPMCAS、HPMCAT、ポリ(アクリル)酸及びエステル、並びにポリ(マタクリル)酸及びエステル、並びにそのコポリマー、デンプン、デキストラン、デキストリン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、ポリアルケン、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリハロゲン化ビニル、ポリビニルエステル及びエーテル、天然ろう及び合成ろうが含まれる。様々な実施態様においては、コーティング剤は、セルロース系ポリマー、特にセルロースエーテル、セルロースエステル及びセルロースエステル−エーテル、即ちエステル及びエーテル置換基を有するセルロース系誘導体を含み、コーティング物質は、ポリ(アクリル)酸及びエステル、ポリ(メタクリル)酸及びエステル、並びにそれらのコポリマーから作られ又は誘導され、コーティング剤は、セルロースアセテートを含み、コーティングは、セルロース系ポリマー及びPEGを含み、コーティングは、セルロースアセテート及びPEGを含む。
コーティングは、慣用的方式で、典型的には、コーティング物質を溶媒中に溶解するか又は懸濁し、次いで浸漬、噴霧コーティング又はパンコーティングによりコーティングすることにより実施する。特定の実施態様においては、コーティング溶液は、5〜15重量%のポリマーを含有する。上述のセルロース系ポリマーについて有用な典型的溶媒には、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、メチルイソブチルケトン、メチルプロピルケトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチル、二塩化メチレン、二塩化エチレン、二塩化プロピレン、ニトロエタン、ニトロプロパン、テトラクロロエタン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグリム、水及びその混合物が含まれるがこれに限定されるものではない。孔形成剤及び非溶媒(例えば水、グリセロール及びエタノール)又は可塑剤(例えばジエチルフタレート)も、ポリマーが噴霧温度で可溶性のままである限り、任意の量で添加することができる。孔形成剤及びコーティング加工におけるそれらの使用は、例えば、米国特許第5612059号明細書に記載されている。コーティングは、疎水性微小孔性層でもあることができ、この場合、例えば、米国特許第5798119号明細書に開示されているように、孔は実質的には気体で充填され、水性媒質により湿潤されないが、水蒸気に透過性である。そのような疎水性ではあるがしかし水蒸気透過性コーティングは、典型的には、疎水性ポリマー、例えばポリアルケン、ポリアクリル酸誘導体、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリハロゲン化ビニル、ポリビニルエステル及びエーテル、天然ろう及び合成ろうからなる。疎水性微小孔性コーティング物質には、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン及びポリテトラフルオロエチレンが含まれるがこれに限定されるものではない。そのような疎水性コーティングは、蒸気クエンチ、液体クエンチ、熱処理、コーティングからの可溶性物質の浸出のいずれかを用いる既知の相反転法により、又はコーティング粒子を焼結することにより製造することができる。熱処理においては、潜在性溶媒中のポリマーの溶液は、冷却工程において液体−液体相分離に付される。溶媒の蒸発が防止されないとき、その結果生じる膜は、典型的には、多孔性であろう。そのようなコーティング方法は、例えば、米国特許第4247498号、第4490431号及び第4744906号明細書に開示されている方法により実施することができる。浸透性制御放出デバイスは、製剤技術で知られている手法を用いて製造することができる。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2000を参照のこと。
更に上に注意するように、本明細書に記載する薬剤は、一般にサイズ約10μm〜約2mm(例えば、直径約100μm〜1mmを含む)の範囲にある微粒子の形態で提供することができる。そのような微粒子は、例えば、ゼラチンカプセル、又はHPMCAS、HPMC若しくはデンプンなどの水性可溶性ポリマーから形成されるカプセルなどのカプセル中に詰めることができ;液体中懸濁液又はスラリーとして調薬することができ;又は圧縮若しくは他の技術的に知られている方法により錠剤、カプレット、若しくはピルに形成することができる。そのような多粒子は、いずれかの既知の方法、例えば湿式及び乾式造粒法、押出/球状化、ローラー圧縮、溶融−凝固により、又はシードコアの噴霧コーティングにより製造することができる。例えば、湿式及び乾式造粒法では、本明細書に記載する薬剤及び任意の賦形剤を造粒して、所望サイズの多粒子を形成することができる。多粒子の加工処理及び形成を助けるために、結合剤(例えば、微結晶セルロース)などのその他の賦形剤を薬剤とブレンドすることができる。湿式造粒の場合には、適切な多粒子の形成を助けるために、微結晶セルロースなどの結合剤を造粒流体中に含めることができる。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20’’Edition,2000を参照のこと。いずれの場合にも、得られた粒子は、それ自体、治療用組成物を構成することができ、又は様々な被膜形成物質、例えば腸溶性ポリマー若しくは水溶性ポリマーによりコーティングすることができ、又は患者への投与を助けるために、その他の賦形剤若しくはベヒクルと混合することができる。
特定の実施態様においては、1つ又は複数の本明細書に記載する薬剤の即時放出、及び1つ又は複数のその他の薬剤の制御放出を提供することが望ましくあり得る。例えば、一つの実施態様においては、本明細書に記載する化合物は、制御放出形式中のフィブレート剤(例えばトリコール)又はCETP阻害剤(例えばトルセトラピブ)と一緒に即時放出製剤で提供することができる。もう一つの実施態様においては、本明細書に記載する化合物は、即時放出製剤中のHMG CoA還元酵素阻害剤と一緒に提供することができる。例えば、本明細書に記載する化合物は、WO05/011634(29頁31行〜33頁(全頁))に記載されている即時放出製剤中にHMGCoA還元酵素阻害剤と共に共製剤化することができる。他の実施態様においては、本明細書に記載する化合物は、即時放出製剤中のその他の薬剤(例えばHMGCoA還元酵素阻害剤)と一緒に制御放出形式で提供することができる。他の実施態様においては、1つ又は複数の本明細書に記載する薬剤(例えば、本明細書に記載する化合物及びHMG CoA還元酵素阻害剤)は、制御放出形式中の1つ又は複数のその他の薬剤(例えば、フィブレート及び/又はトルセトラピブ)と一緒に即時放出製剤で提供することができる。
薬剤は、例えば静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、腹腔内注射、局所、舌下、関節内(関節中)、皮内、頬内、眼(眼内を含む)、鼻腔内(カニューレ使用を含む)により、又はその他の経路により投与することができる。薬剤は、例えば、所定量の活性成分を含有する錠剤若しくはカシェ剤、ゲル剤、ペレット、パスタ剤、シロップ、巨丸剤、舐剤、スラリー、カプセル剤、散剤、顆粒剤として、水性液体若しくは非水性液体中の液剤若しくは懸濁剤として、水中油型の液体乳剤若しくは油中水型の液体乳剤として、ミセル製剤(例えばWO97/11682を参照のこと)により、リポソーム製剤(例えばEP736299、WO99/59550及びWO97/13500を参照のこと)により、WO03/094886に記載されている製剤により、又はある種の他の形態で、経口的に投与することができる。経口投与組成物は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑剤、界面活性剤又は分散剤、香味剤、及び保湿剤を含むことができる。錠剤などの経口投与製剤は、場合により、コーティングしたり刻み目をつけたりすることができ、製剤中の活性成分の持続放出、遅延放出又は制御放出を提供するように製剤化することができる。薬剤はまた、経皮的に投与することもできる(即ち、リザーバ型若しくはマトリックス型貼布剤、極微針、熱穿孔法、皮下注射針、イオントフォレシス、電気穿孔法、超音波若しくは超音波療法のその他の形態、ジェット式注射、又は前述の方法のいずれかの組み合わせによる(Prausnitz et al.2004,Nature Reviews Drug Discovery 3:115))。薬剤は、局所に、例えば、損傷部位において損傷血管に投与することができる。薬剤は、ステント上にコーティングすることができる。薬剤は、U.S.20020061336に記載されているヒドロゲル粒子製剤を用いる高速経皮粒子インジェクション技術を用いて投与することができる。更なる粒子製剤が、WO00/45792、WO00/53160、及びWO02/19989に記載されている。硬膏及び吸収促進剤ジメチルイソソルビドを含有する経皮製剤の一例をWO89/04179に見出すことができる。WO96/11705は、経皮投与に適した製剤を提供する。薬剤は、座薬形態で、又はその他の膣的若しくは直腸的手段により投与することができる。薬剤は、WO90/07923に記載されているような膜貫通型製剤で投与することができる。薬剤は、米国特許第6,485,706号明細書に記載されている脱水粒子により非侵襲的に投与することができる。薬剤は、WO02/49621に記載されているような腸溶コーティング薬物製剤で投与することができる。薬剤は、米国特許第5,179,079号明細書に記載されている製剤を用いて鼻腔内に投与することができる。非経口的注射に適した製剤がWO00/62759に記載されている。薬剤は、U.S.20030206939及びWO00/06108に記載されているカゼイン製剤を用いて投与することができる。薬剤は、U.S.20020034536に記載されている微粒子製剤を用いて投与することができる。
薬剤は、単独で又は他の適切な成分と組み合わせて、いくつかの技術を利用する肺経路により投与することができる。前記技術には、気管内点滴注入法(注射器による肺の中への液剤送達)、リポソームの気管内送達、吸入法(注射器又は任意の他の類似デバイスによる肺の中への粉末製剤投与)及びエアロゾル吸入が含まれるがこれに限定されるものではない。エアロゾル(例えば、ジェット式又は超音波噴霧器、計量式吸入器(MDIs)、及びドライパウダー吸入器(DPIs))は、鼻内投与にも使用することができる。エアロゾル製剤は、気体媒質中の固体物質及び液体小滴の安定分散液又は懸濁液であり、ヒドロフルオロアルカン(HFAs、即ちHFA−134a及びHFA−227、又はその混合物)、ジクロロジフルオロメタン(又はその他のクロロフルオロカーボン噴射剤、例えば、11、12、及び/又は114の混合物)、プロパン、窒素などの加圧した許容可能な噴射剤の中に入れることができる。肺製剤は、浸透増強剤、例えば脂肪酸、及びサッカライド、キレート剤、酵素阻害剤(例えばプロテアーゼ阻害剤)、補助剤(例えばグリココーレート、サーファクチン、スパン85、及びナファモスタット)、保存剤(例えば塩化ベンザルコニウム又はクロロブタノール)、及びエタノール(普通5重量%まで、しかし20重量%まで可能)を含むことができる。エタノールは、通常、エアロゾル組成物中に含まれて、絞り弁の機能を改善することができ、ある場合には、分散液の安定性をも改善する。肺製剤は、界面活性剤をも含む。界面活性剤には、胆汁酸塩並びに米国特許第6,524,557号明細書及びその中の引用文献に記載されているものが含まれるがこれに限定されるものではない。米国特許第6,524,557号明細書に記載されている界面活性剤、例えばC8−C16脂肪酸塩、胆汁酸塩、リン脂質、又はアルキルサッカライドは、それらのある物が製剤中の化合物の吸収をも促進すると報告されているので、有利である。更に本発明に適しているものは、適当な担体とブレンドされた治療的有効量の活性化合物を含み、乾燥粉末吸入器とともに使用するのに適合している乾燥粉末製剤である。本発明の乾燥粉末製剤に添加することができる吸収促進剤には、米国特許第6,632,456号明細書に記載されているものが含まれる。WO02/080884は、粉末の表面改質のための新しい方法を記載している。エアロゾル製剤は、米国特許第5,230,884号、第5,292,499号明細書、WO017/8694、WO01/78696、U.S.2003019437、U.S.20030165436、及びWO96/40089(これは植物油を含む)を含むことができる。吸入に適した持続放出製剤は、U.S.20010036481A1、20030232019A1、及びU.S.20040018243A1、並びにWO01/13891、WO02/067902、WO03/072080、及びWO03/079885に記載されている。微粒子を含有する肺製剤はWO03/015750、U.S.20030008013、及びWO00/00176に記載されている。安定なガラス状態粉末を含有する肺製剤は、U.S.20020141945、及び米国特許第6,309,671号明細書に記載されている。その他のエアロゾル製剤は、EP1338272A1、WO90/09781、米国特許第5,348,730,号、第6,436,367号明細書、WO91/04011、及び米国特許第6,294,153号明細書に記載されており、そして米国特許第6,290,987号明細書は、エアロゾル又はその他の手段により投与することができるリポソームベースの製剤を記載している。吸入のための粉末製剤は、U.S.20030053960及びWO01/60341に記載されている。薬剤はU.S.20010038824に記載されているように、鼻腔内に投与することができる。
緩衝生理食塩水及び類似ベヒクル中の薬物の溶液は、噴霧器でエアロゾルを作成するのに通例使用される。簡単な噴霧器は、ベルヌーイの原理に基づいて作動し、噴霧粒子を発生するために空気流又は酸素流を用いる。より複雑な噴霧器は、噴霧粒子を生じるために超音波を用いる。両方の型とも技術的によく知られており、標準的な製薬学の教科書、例えばSprowls’American Pharmacy、及びRemington’s The Science and Practice of Pharmacyに記載されている。エアロゾル発生のための他のデバイスは、圧縮気体、通常ヒドロフルオロカーボン及びクロロフルオロカーボンを用い、圧縮気体が加圧容器中で薬物及び任意の必要な賦形剤と混合される。これらのデバイスは、同様に、標準的な教科書、例えばSprowls及びRemingtonに記載されている。
薬剤は、半減期を改善するためにリポソーム中に組み込むことができる。薬剤は、ポリエチレングリコール(PEG)鎖に結合することもできる。PEG付加のための方法及びPEG結合体(即ちPEGベースのヒドロゲル、PEG修飾リポソーム)を含有する更なる製剤は、Harris and Chess,Nature Reviews Drug Discovery 2:214−221及びその中の引用文献中に見出すことができる。薬剤は、ナノ渦巻形(nanochocleate)又は渦巻形送達ベヒクル(BioDelivery Sciences International)により投与することができる。薬剤は、米国特許第5,204,108号明細書に記載されているような製剤を用いて、経粘膜的に(即ち、膣、眼又は鼻などの粘膜表面を横断して)投与することができる。薬剤は、WO88/01165に記載されているようにマイクロカプセル中に製剤化することができる。薬剤は、U.S.20020055496、WO00/47203、及び米国特許第6,495,120号明細書に記載されている製剤を用いて、口腔内に投与することができる。薬剤は、WO01/91728A2に記載されているナノ乳剤を用いて投与することができる。
併用療法タンパク質/ペプチド薬剤の投与及び製剤
本明細書に記載する化合物との併用療法に使用する薬剤の一部は、タンパク質(例えばNOシンターゼのイソ型、HDL関連タンパク質、例えばアポA−I又はアポA−I Milano)又はペプチド(例えばアテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、ペプチド並びにヒトアポA−Iの構造的及び薬理学的特性を模倣するペプチド類似体、Exenatide(商品名))である。ある実施態様においては、組み換えタンパク質又は精製タンパク質が本明細書に記載する化合物と一緒に投与される。もう一つの実施態様においては、タンパク質よりもむしろ、送達されるタンパク質又はペプチドをコード化する遺伝子を投与することができる。遺伝子導入は、プラスミド若しくはウイルスベクター中遺伝物質の直接導入を用いて、又は細胞若しくはカチオン性リポソームなどの担体中遺伝物質の導入により達成することができる。そのような方法は技術的によく知られており、本明細書に記載する治療法に使用するために容易に適応可能である。例えば、Wolff et al.,Biotechniques 11:474−85(1991)による研究は、筋肉中への裸のDNA注射により、DNA配列内にコード化されているタンパク質の持続的な低レベルの発現を可能にすることを証明している。平滑筋層への裸のDNAの投与は、INFILTRATOR(商品名)などの壁内デバイスの使用により達成することができ、タンパク質又はそのαヘリックス領域の発現による損傷血管治療が可能になる。トランスファーベクターは、遺伝子を細胞に導入する任意のヌクレオチド構造物(例えば、プラスミド)であり得、又は遺伝子導入の一般的戦略の一部として、例えば組み換えレトロウイルス又は組み換えアデノウイルスの一部としてのものであり得る(Ram et al.Cancer Res.53:83−88,(1993))。トランスフェクションのための適当な手段には、ウイルスベクター、化学的形質転換体、又は物理機械的方法、例えば電気穿孔法及びDNA直接拡散法が含まれるが、例えば、Wolff,J.A.,et al.,Science,247,1465−1468,(1990);及びWolff,J.A.Nature,352,815−818,(1991)に記載されている。プラスミド又はウイルスベクターは、遺伝子を分解することなく細胞中に輸送する作用物質であり、その中に送達される細胞中で遺伝子の発現を生じるプロモーターを含むことができる。特定の実施態様においては、ベクターは、ウイルス又はレトロウイルスのいずれかに由来する。ウイルスベクターには、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルス、ポリオウイルス、エイズウイルス、神経栄養性ウイルス、シンドビス及びその他のRNAウイルス(HIVバックボーンを有するこれらのウイルスを含む)に由来するベクターが含まれるがこれに限定されるものではない。これらのウイルスの特性を共有するその他のウイルスファミリーからのベクターは、ベクターとして使用するのに適したものにすることができる。レトロウイルスのベクターには、モロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)、及びベクターとしてMMLVの望ましい特性を発現するレトロウイルスに由来するベクターが含まれるがこれに限定されるものではない。非増殖細胞が関与する特定の実施態様においては、レトロウイルスベクターは使用されない。レトロウイルスは、一般論として、Verma,I.M.,Retroviral vectors for gene transfer,MICROBIOLOGY−1985,American Society for Microbiology,pp.229−232,Washington,(1985)に記載されている。遺伝子治療のためにレトロウイルスを使用する方法の例は、米国特許第4868116号、第4980286号明細書、WO90/02806、WO89/07136、及びMulligan(Science 260:926−932(1993))に記載されている。
アデノウイルスは比較的安定であり、それを使って作業し易く、高力価を有し、エアロゾル製剤で送達することができ、そして非分裂細胞をトランスフェクトすることができる。複製欠損アデノウイルスの構築は、Berkner et al.,J.Virology 61:1213−1220(1987);Massie et al.,Mol.Cell.Biol.6:2872−2883(1986);Haj−Ahmad et al.,J.Virology 57:267−274(1986);Davidson et al.,J.Virology 61:1226−1239(1987);Zhang“Generation and identification of recombinant adenovirus by liposome−mediated transfection、and PCR analysis”BioTechniques 15:868−872(1993))に記載されている。アデノウイルス由来のベクターは、他の細胞型まで伝播することができる範囲に限定される。その理由は、それが初期に感染した細胞内では複製することができるが、しかし新規な感染性ウイルス粒子を形成することが不可能であるからである。組み換えアデノウイルスは、インビボでの気道上皮、肝細胞、血管内皮、CNS柔組織及び多数のその他の組織部位への直接送達の後、高効率の遺伝子導入を達成することが示されている(Morsy,J.Clin.Invest.92:1580−1586(1993);Kirshenbaum,J.Clin.Invest.92:381−387(1993);Roessler,J.Clin.Invest.92:1085−1092(1993);Moullier,Nature Genetics 4:154−159(1993);LaSalle,Science 259:988−990(1993);Gomez−Foix,J.Biol.Chem.267:25129−25134(1992);Rich,Human Gene Therapy 4:461−476(1993);Zabner,Nature Genetics6:75−83(1994);Guzman,Circulation Research 73:1201−1207(1993);Bout,Human Gene Therapy 5:3−10(1994);Zabner,Cell 75:207−216(1993);Caillaud,Eur.J.Neuroscience 5:1287−1291(1993);及びRagot,J.Gen.Virology 74:501−507(1993))。ポックスウイルスベクターは、本明細書に記載する遺伝子導入技術において使用することができる。特定の実施態様においては、本明細書に記載する遺伝子導入技術で使用されるウイルス/レトロウイルスベクターは、ウイルス抗原により誘導された宿主生物の免疫応答を抑制するように設計することができる。特定の実施態様においては、これらのベクターは、インターロイキン8又は10に関するコード領域を運ぶ。特定の実施態様においては、本明細書に記載するウイルス/レトロウイルスベクターは、1つ又は複数の初期遺伝子が除去され、そして遺伝子又は遺伝子/プロモーターカセットが、除去されたウイルスDNAの代わりに、ウイルスゲノム中に挿入される。
ウイルス/レトロウイルスベクターに挿入された遺伝子は、通常、所望の遺伝子産物の発現を制御するのを助けるために、プロモーター及び/又はエンハンサーを含有する。プロモーターは一般に、転写開始位置に対して比較的固定された位置にあるときに機能する、DNAの1配列又は複数の配列である。プロモーターは、RNAポリメラーゼと転写因子との基本的な相互作用に必要なコアエレメントを含有し、並びに上流エレメント及び応答エレメントを含有することができる。哺乳動物宿主細胞においてベクターからの転写を制御するプロモーターは、様々な供給源、例えばウイルスゲノム、例えばポリオーマ、シミアンウイルス40(SV40)、アデノウイルス、レトロウイルス、B型肝炎ウイルス、及び最も好ましくはサイトメガロウイルスから得ることができ、又は異種哺乳動物プロモーター、例えばβアクチンプロモーターから得ることができる。SV40ウイルスの初期及び後期プロモーターは、好都合には、SV40ウイルスの複製起点をも含有するSV40制限断片として得られる(Fiers et al.,Nature,273:113(1978))。ヒトサイトメガロウイルスの前初期プロモーターは、好都合には、Hind IIIE制限断片として得られる(Greenway,P.J.et al.,Gene 18:355−360(1982))。宿主細胞(ウイルスベクターがそれにトランスファーされる予定の)からのプロモーター又は関連種も本明細書において有用である。
エンハンサーは一般に、転写開始位置から非固定の距離で機能するDNA配列を指し、転写単位に対して5’側(Laimins,L.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.78:993(1981))又は3’側(Lusky,M.L.,etal.,Mol.CellBio.3:1108(1983))のいずれかであることができる。更に、エンハンサーは、イントロン内に(Banerji,J.L.et al.,Cell 33:729(1983))及びコード配列それ自体内に(Osborne,T.F.,et al.,Mol.Cell Bio.4:1293(1984))存在することができる。エンハンサーは、通常、10〜300bpの長さであり、シスに作用する。エンハンサーは、近傍プロモーターからの転写を増大するように働く。エンハンサーはまたしばしば、転写制御を仲介する応答エレメントを含有する。プロモーターもまた、転写制御を仲介する応答エレメントを含有することができる。エンハンサーはしばしば、遺伝子発現の制御を決定する。哺乳動物遺伝子(グロブリン、エラスターゼ、アルブミン、αフェトプロテイン及びインスリン)からの多くのエンハンサー配列が現在知られているが、典型的には、真核細胞ウイルスからのエンハンサーが使用される。エンハンサーには、複製起点の後期側(bp100〜270)上のSV40エンハンサー、サイトメガロウイルスの初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側上のポリオーマエンハンサー、及びアデノウイルスエンハンサーが含まれるがこれに限定されるものではない。
プロモーター及び/又はエンハンサーは、特に、その機能を始動させる光又は特定の化学的事象のいずれかによって活性化され得る。システムは、テトラサイクリン及びデキサメタゾンなどの試薬により制御することができる。更に、ガンマ線照射などの照射への暴露、又は化学療法アルキル化薬物により、ウイルスベクター遺伝子発現を増強する方法もある。
特定の実施態様においては、プロモーター及び/又はエンハンサー領域は、転写されるべき転写単位領域の発現を最大化するための構成的プロモーター及び/又はエンハンサーとして作用する。特定の実施態様においては、プロモーター及び/又はエンハンサー領域は、すべての真核細胞型において活性である。プロモーターには、CMVプロモーター(650塩基)、SV40プロモーター、サイトメガロウイルス(全長プロモーター)、及びレトロウイルスベクターLTFが含まれるがこれに限定されるものではない。
真核宿主細胞に使用される発現ベクターはまた、mRNA発現に影響を与えることができる転写停止に必要な配列を含有することもできる。これらの領域は、組織因子タンパク質をコード化するmRNAの非翻訳部分中のポリアデニル化断片として転写される。3’非翻訳領域は、転写停止位置も含む。特定の実施態様においては、転写単位は、ポリアデニル化領域(例えば約400塩基からなるSV40初期ポリアデニル化信号に由来するもの)も含有する。この領域の一つの利点は、転写された単位が、mRNAのようにプロセシングされて輸送されるという可能性を増大することである。発現構成体中のポリアデニル化信号の同定及び使用は十分に確立されている。特定の実施態様においては、相同ポリアデニル化信号は、導入遺伝子構成に使用される。特定の実施態様においては、転写された単位は、その他の標準的な配列を、単独で又は上記配列との組み合わせで含有して、構成体からの発現又は構成体の安定性を改善する。
ウイルス/レトロウイルスベクターは、標識産物をコード化する核酸配列を含むことができる。この標識産物は、遺伝子が細胞に送達されたかどうか及び一旦送達されたら発現されつつあるかどうかを決定するために使用される。哺乳動物細胞に適した選択標識の例は、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)、チミジンキナーゼ、ネオマイシン、ネオマイシン類似体G418、ヒドロマイシン(hydromycin)、及びピュロマイシンである。そのような選択標識が哺乳動物宿主細胞中にうまくトランスファーされるとき、形質転換哺乳動物宿主細胞は、選択的圧力下に置かれるなら、生存することができる。
キット
本明細書に記載する化合物及び医薬製剤は、キット中に含有することができる。キットは、単回用量若しくは複数回用量の2つ以上の薬剤を、それぞれ個別に包装又は製剤化して含むことができ、又は単回用量若しくは複数回用量の2つ以上の薬剤を、組み合わせて包装又は製剤化して含むことができる。従って、第1の容器には1つ又は複数の薬剤が存在することができ、そしてキットは、場合により、第2の容器に1つ又は複数の薬剤を含むことができる。容器(単数)又は容器(複数)は一包装内に入れられ、包装は場合により、投与の使用説明書又は投与量の使用説明書を含むことができる。キットは、付加的構成要素、例えば、注射器又はその他の薬剤投与手段並びに希釈剤又はその他の製剤手段を含むことができる。従って、キットは、a)本明細書に記載する化合物及び薬学的に許容可能な担体、ベヒクル又は希釈剤を含む医薬組成物;並びにb)容器又は包装を含むことができる。キットは場合により、1つ又は複数の本明細書に記載する方法(例えば、血管疾患/障害及び病態(動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、心臓血管疾患、脳血管疾患、腎血管疾患、腸間膜血管疾患、肺血管疾患、眼血管疾患及び末梢血管疾患が含まれるがこれに限定されるものではない)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症が含まれるがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中の予防又は治療方法)において、医薬組成物を使用する方法を記載する使用説明書を含むことができる。キットは場合により、(1)異常脂質血症治療剤、(2)抗糖尿病剤、(3)抗高血圧症剤、(4)抗肥満症剤、(5)自己免疫疾患治療に用いる薬剤、(6)脱髄及びその関連障害治療に用いる薬剤、(7)アルツハイマー病の治療に用いる薬剤、(8)血液調整剤、(9)ホルモン補充剤/組成物、(10)化学療法剤、(11)アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を緩和するペプチド、(12)抗癌剤、及び(13)骨量減少及び関連障害の治療に用いる薬剤から選択される1つ又は複数の付加的薬剤、並びに薬学的に許容可能な担体、ベヒクル又は希釈剤を含む第2の医薬組成物を含むことができる。本明細書に記載する化合物を含む医薬組成物及びキットに含有される第2の医薬組成物は、場合により、同じ医薬組成物中に組み合わせることができる。
キットは、医薬組成物を含有する容器又は包装を含み、そして更に、分割した容器、例えば分割したボトル又は分割したホイルパケットを含む。容器は、例えば、紙箱若しくは段ボール箱、ガラス若しくはプラスチックのボトル若しくはジャー、再び閉じることができる袋(例えば、別の容器に入れるための錠剤の「詰め替え品」を入れることができる)、又は治療計画に従ってパックから押し出すための個別用量を有するブリスターパックであることができる。単回投与形態を市場に出すために単一包装中に1つを超える容器を一緒に使用できることが実行可能である。例えば、錠剤をボトルに入れることができ、ボトルは次に箱内に収納される。
キットの一例は、いわゆるブリスターパックである。ブリスターパックは、包装産業においてよく知られており、製薬的単位投与形態(錠剤、カプセル剤など)の包装のために広く使用されている。ブリスターパックは、一般に、好ましくは透明なプラスチック材料のホイルで覆われた比較的堅い材料のシートからなる。包装工程中に、プラスチックホイル中にくぼみが形成される。くぼみは、パックされる個々の錠剤若しくはカプセル剤のサイズ及び形状を有し、又はパックされる複数の錠剤及び/又はカプセル剤を収容できるサイズ及び形状を有することができる。次に錠剤又はカプセル剤をそれに応じたくぼみ中に入れて、くぼみが形成された方向とは逆であるホイル面において、比較的堅い材料のシートをプラスチックホイルに対してシールする。その結果、錠剤又はカプセル剤は、プラスチックホイルとシートとの間のくぼみ中に、要望どおり、個別的にシールされるか又は集合的にシールされる。好ましくは、シートの強度は、くぼみ上に手で圧力を加えることにより、くぼみの位置においてシートに開口部が形成されて、錠剤又はカプセル剤をブリスターから取り出すことができる程度である。次いで、前記開口部から、錠剤又はカプセル剤を取り出すことができる。
その医薬品をいつ摂取すべきかについて、医者、薬剤師又は対象のために情報及び/又は使用説明書を含有する書面での記憶補助(memory aid)を提供することが望ましくあり得る。「1日用量」は、所与の日に摂取されるべき単一の錠剤若しくはカプセル剤又は数個の錠剤若しくはカプセル剤であることができる。キットが別個の組成物を含有するとき、そのキットのなかの1つ若しくは複数の組成物の1日用量は、1個の錠剤若しくはカプセル剤からなり得、一方そのキットのなかの別の1つ若しくは複数の組成物の1日用量は、数個の錠剤若しくはカプセル剤からなり得る。キットは、その意図した使用の順序に一つずつ1日用量を取り出せるように設計されたディスペンサーの形態をとることができる。ディスペンサーは、投薬計画の順守を更に容易にするように、記憶補助を備えることができる。そのような記憶補助の一例は、取り出した1日用量の数を表示する機械的計数器である。そのような記憶補助のもう一つの例は、例えば、すぐ前の1日用量を摂取した日付を読み出せる、及び/又は次の用量をいつ摂取すべきかを想起させる、液晶読み出し又は可聴式想起信号と一体になった電池式マイクロチップメモリである。
《実施例》
以下の実施例は、事実上、単なる例示的、非限定なものと見なされるべきである。本発明の範囲を逸脱することなく多くの修正、置換、変形がなされ得ることは、本発明が関係する当業者には明らかであろう。
一般に、本発明の化合物は、例えば、下記のような一般的反応図式に例示される方法により、又はその修正方法により、容易に入手可能な出発物質、試薬及び従来の合成手法を用いて、製造することができる。これらの反応においては、それ自体知られているがしかし本明細書に記述しない変形形態を使用することも可能である。
適切に置換されたアゼチジノンの場合には、出発物質は、WO02/50027、WO97/16424、WO95/26334、WO95/08532及びWO93/02048に記載されている方法により得ることができる。前記文献の開示は参照することにより本明細書に組み込まれる。
本発明の化合物を得る方法は、下に提示される。詳細な合成法はすべての実施例については提示されないけれども、下の手法がその方法を説明する。その他の化合物は、合成法が例示されているものと類似の方法で製造することができる。
《実施例1:(1S)−1,5−アンヒドロ−1−(4’−{(2S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−オキソ−1−フェニルアゼチジン−2−イル}−3’−ヒドロキシビフェニル4−イル)−D−グルシトールの合成》
Figure 2008539255
オキサゾリジノン3は、最初に化合物1をN−エチルジイソプロピルアミン及びトリメチルクロロシラン(a)で処理することにより合成した。一時的なシリル基保護の後、四塩化チタン(b)の滴下により、チタンエノレートを形成した。次に、化合物2をエノレートと低温で縮合して、所望の化合物3を好収率で得た。
Figure 2008539255
無水tert−ブチルメチルエーテル中で、3をN,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(a)と反応させることにより、環化及びβ−ラクタム形成を達成した。混合物を55℃で15時間撹拌し、次いでN,O−ビストリメチルシリルアセトアミドを添加し、そのあと触媒量のテトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物を添加した。希塩酸水溶液でシリル基保護基の加水分解を遂行して、所望のβ−ラクタム4を高収率で得た。
Figure 2008539255
多目的に使用できる中間体5の合成は、ブロミド4と3−ヒドロキシフェニルボロン酸との鈴木カップリング反応により、塩基として2.0M炭酸カリウム水溶液を用い、クロスカップリング触媒としてパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)を用いて、遂行した。反応混合物を窒素で徹底的に脱気して、90℃まで加熱した。適当な時間の後、反応をクエンチして、ビフェニル5を優秀な収率で単離した。
Figure 2008539255
化合物5を標準的な手段(無水酢酸、TEA、DMAP)により保護したあと、グアニジン及びMeOHを用いるフェノール性アセテート開裂法(Kunesch et al.(Kunesch,N.;Miet,C.;Poisson,J.Tetrahedron Lett.1987,28,3569)の方法に従って、触媒DMAP添加のわずかな修正とともに製造される)により、所望の化合物6を得た。次の工程で、化合物6は、三フッ化ホウ素エーテレートをカップリング活性化物質として用いて、塩化メチレン中で−25℃で、トリクロロアセトイミデート供与体メチル2,3,4−トリ−O−アセチル−1−O−(2,2,2−トリクロロエタンイミドイル)−β−D−グルコピラノウロネート(Urban,F.;Moore,B.;Breitenbach,R.Tetrahedron Lett.1990,31,4221に従って製造される)と反応させた。グリコシル化の後、エステル基の加水分解をTEA:MeOH:HO(1:1:3.5、0.01M)の添加により遂行して、所望のグルクロン酸7を得た。最後に、7及びPd/Cのエタノール溶液中にHを2時間バブリングして、ベンジル基を水素化することにより、化合物8を得た。HNMR(300MHz,CDCl)δ7.36−6.96(m,16H),5.13(d,J=2.4Hz,1H),5.0−4.98(m,1H),4.62(m,1H),3.77(m,1H),3.54(m,3H),3.16(m,1H),1.99−1.92(m,4H)ppm.
実施例2:ラットコレステロール吸収モデルを使用する脂質低下剤のインビボアッセイ
このモデルは、Burnett et al(Burnett,DA.Caplen,MA,Browne,ME,Zhau,H.,Altmann,SW.,Davis,HR Jr.,Clader,JW.Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12(3):315−8)及びSparrow et al(Sparrow,CP.,Patel,S.,Baffic,J.,Chao,Y−S.,Hernandez,M.,Lam,M−H.,Montenegro,J.,Wright,SD.,Detmers,PA.J.Lipid Res.1999 40:1747−1757)に記載されているモデルに基づく。
体重150〜250gの雌性Sprague−Dawleyラットを3群に分けて一晩絶食させる。動物(4〜6匹/群)には、オリーブ油又は適切なベヒクル中の試験化合物300μLを経口投与する。30分後、ラット1匹につき3〜5マイクロキューリーのH−コレステロールをオリーブ油300μL中経口的に与える。3時間後、血清200μLを採取し、シンチレーション液とともにボルテックスにかけ、シンチレーションカウンターで放射能を測定する。阻害百分率を100(1−C試験/C対照)と定義する。ここで、C試験及びC対照は、それぞれ試験化合物群及びベヒクルのみの対照群に対する血清中Hレベルを指す。阻害百分率の値は一定の用量に対して報告される。ED50は、所与の試験化合物について、血清中Hレベルに対し最大の半分の効果(half-maximal effect)が観察される用量である。
実施例3:マウスコレステロール吸収モデルを使用する脂質低下剤のインビボアッセイ
体重20〜30gの雌性CD−1マウスを3〜8群に分けて一晩絶食させる。動物(3〜8匹/群)には、オリーブ油又は適切なベヒクル中の試験化合物200μLを経口投与する。30分後、マウス1匹につき3〜5マイクロキューリーのH−コレステロールをオリーブ油200μL中経口的に与える。3時間後、血清100μLを採取し、シンチレーション液とともにボルテックスにかけ、シンチレーションカウンターで放射能を測定する。阻害百分率及びED50は、上のラットコレステロール吸収モデルにおけると同様に定義する。
実施例4:高脂血症ハムスターを使用する脂質低下剤のインビボアッセイ
ハムスターを6群に分けて、制御されたコレステロール食(0.5%コレステロールを含むPurina Chow #5001)を7日間与える。食餌消費量をモニターして、試験化合物の面前での食餌コレステロール暴露量を決定する。動物には、食餌開始とともに始めて、1日1回、試験化合物を投与する。投与は、トウモロコシ油のみ(対照群)又はトウモロコシ油中試験化合物の溶液(又は懸濁液)0.2mlの強制経口投与による。瀕死の又は生理的状態の悪い動物はすべて安楽死させる。7日後、動物を、ケタミン筋肉内(IM)注射により麻酔し、断頭により屠殺する。血漿脂質分析のためEDTAを含むバキュテーナー管中に血液を採取し、組織脂質分析のため肝臓を摘出する。脂質分析は、公表された手法(Schnitzer−Polokoff,R.,et al,Compt.Biochem.Physiol.,1991 99A,4,665−670)のとおりに行ない、データは、対照群に対する脂質減少百分率として報告する。
実施例5:ハムスター急性コレステロール吸収モデルを使用する脂質低下剤のインビボアッセイ
体重120gの雄性Syrianハムスターを3〜6群に分けて一晩絶食させる。動物(3〜6匹/群)には、オリーブ油又は適切なベヒクル中の試験化合物200μLを経口投与する。30分後、ハムスター1匹につき3〜5マイクロキューリーのH−コレステロールをオリーブ油200μL中経口的に与える。3時間後、血清100〜200μLを採取し、シンチレーション液とともにボルテックスにかけ、シンチレーションカウンターで放射能を測定する。阻害百分率及びED50は、上のラットコレステロール吸収モデルにおけると同様に定義する。
本明細書に記載する化合物の生体吸収性は、Hilgers et al.(Hilgers AR,Conradi RA,Burton PS.Pharm.Res.1990.7(9),902−10)のCaco−2細胞単層膜モデルを使用して調べることができる。
実施例6:薬物動力学
化合物の薬物動力学を研究するために、様々な試験動物において生体利用率の検討を実施する。経口投与及び静脈内投与のために、化合物を適当な製剤に調製する。化合物は、静脈内注射(尾静脈(ラット)、大腿静脈(ハムスター)、末梢静脈(サル)、橈側皮静脈(イヌ))により、及び経口的に(カプセル剤(イヌ)又は強制経口投与(その他のすべて)により)、一晩絶食させるか又は絶食させないかいずれかである試験動物の独立群に投与する。様々な時点で血清又は血漿を採取し、LC/MS/MS検出法を使用して化合物の存在を分析する。実験試料は、水中30%アセトニトリルにおいて15倍希釈し、インライン試料抽出カートリッジ(Waters Oasis HLB Direct Connect)上に注入し、適当なガードカラムを取り付けた逆相HPLCカラム上にロードするか、又はタンパク質クラッシュ(crash)を用いて調製し、窒素下に乾燥し、水中30%アセトニトリルに再懸濁して、適当なガードカラムを取り付けた逆相HPLCカラム上にロードする。試料を、逆相HPLCカラムからグラジエントで溶離する。MRMモードで操作するMicromass Quattro Micro(Waters Corporation,Milford,MA)三連四重極質量分析計を検出に使用する。濃度は、化合物の標準濃度曲線、又は化合物と内部標準のピーク面積比対濃度を用いて作成した標準曲線に基づいて計算する。MassLynxソフトウェア(Waters,Corporation,Milford,MA)を、各血清又は血清試料中の試験化合物の絶対濃度を計算するために使用する。濃度対時間のプロットを、Microsoft Excell,Summit Software PK Solutions 2.0、GraphPad Prism(GraphPad Software,Inc.,San Diego,CA)又はWinNonlin Professional Version 4.1(Pharsight Corporation,Mountain View,CA)におけるデータから作成して、薬物動力学的曲線を作成する。濃度曲線下面積(AUC、n=分又は時間単位での実験期間)は、経口及び静脈内投与した動物の両方に対して、線形台形法を用いるソフトウェアにより、濃度対時間データから計算される。実験期間の間の経口生体利用率(F)は、次の式を用いて計算する。
F=(AUC経口 Dose静脈内.)/(AUC静脈内 Dose経口
アシル補酵素Aの定量:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害活性
アシル補酵素Aを阻害する本発明の化合物の能力:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)活性は、ヒトHepG2及びCaco2細胞中のコレステロールエステル化を測定することによりアッセイする。ACAT活性は、Junquero,et al.2001 Biochem Pharmacol 61:97−108及びSugiyama,et al.Atherosclerosis 118:145−53に基づくアッセイにおける14C−オレイン酸の14C−オレイン酸コレステリルへの変換に従うことにより測定する。細胞は、ウシ胎仔血清(HepG2細胞に対して10%;Caco2細胞に対して20%)及び2mMのL−グルタミンを追加したイーグル最小必須培地(EMEM)中で繁殖させる。インキュベーションはすべて、5%COを有する空気中37℃で行なう。各実験に対する調製においては、細胞を6ウェルプレート中に播種し、90〜95%コンフルエントまで増殖させて置く。すべての処理を2回ずつ行なう。阻害剤を細胞とともに4時間プレインキュベートする。アッセイは、14C−オレエート/ウシ血清アルブミン溶液を各アッセイウェルに添加することにより開始して、37℃で更に2時間インキュベートする。細胞単層を、3:2ヘキサン:イソプロパノール2mLを用いて室温で30分間抽出する。抽出液を窒素下に乾燥し、クロロホルム75lLに溶解する。14C−オレイン酸コレステリルの形成は、ACATアッセイ反応生成物を薄層クロマトグラフィー(TLC)により分離し、りん光イメージングにより可視化して決定する。阻害百分率を各化合物用量に対して計算し、IC50値は、試料濃度の対数値の関数としてプロットした阻害百分率の回帰分析によりグラフパッドプリズムを用いて決定する。既知のACAT阻害剤、N−[4−(2−クロロフェニル)−6,7−ジメチル3−キノリリル]−N’−(2,4−ジフルオロフェニル)尿素(TMP−153)及び既知のコレステロール吸収阻害剤分子、(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンに対する値も決定することができる。
競合的結合アッセイ
ハムスター小腸の受容体への特異的結合に対する本発明の化合物の結合及び競合能力を試験する。ハムスター小腸への競合的結合を、Hernandez et al.2000(Biochim Biophys Acta 1486:232−242)に基づくインビボアッセイを用いて測定する。その場合、放射能標識化合物を、非標識試験競合体化合物の存在下に及び不在下に、ハムスターに投与する。この実験においては、本発明の化合物を、トリチウム化して、ラジオリガンドとして使用することができる。1200倍過剰の対応非標識化合物を用いて、観測した結合が特異的であることを証明する。本発明のその他の化合物及び既知のコレステロール吸収阻害剤、(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンでは、1200倍過剰に投与するとき、トリチウム化ラジオリガンドの結合に対して競合する能力について評価する。Golden Syrianハムスターを、投与前に一晩絶食させる。ベヒクル又は0.35mg/kgの試験化合物を含有するベヒクルのいずれか0.5mlを、動物に強制経口投与する。1時間後、ベヒクル又は0.35mg/kgの上記試験化合物を含有するベヒクルとともに5μCiトリチウム化ラジオリガンドを強制経口投与する。トリチウム化ラジオリガンド投与後3時間で、CO過剰摂取により動物を安楽死させ、小腸を摘出し、冷生理食塩水で洗い流して、氷上の空管に入れた。小腸を切断して、〜6cm断片にする。小腸上皮粘膜を各断片から押し出し、PBS中でホモジナイズして、ホモジネートの放射能を液体シンチレーションカウンターでカウントする。結果をホモジネートのタンパク質含有量に対して正規化する。試験化合物存在下及び不在下でのハムスター小腸へのトリチウム化ラジオリガンドの結合は、各処置群について、タンパク質mg当たりの平均結合放射能(DPM/mg)を計算することにより決定する。トリチウム化ラジオリガンド結合百分率を、各化合物について、諸式:
結合放射能(DPM/mg)=放射能(DPM)/総タンパク質量(mg)
ベヒクル対照群に対するH結合百分率=
100%*((結合放射能)競合体/(結合放射能)ベヒクル
を用いて計算する。統計解析は、対応のない両側スチューデントt検定を用いて行なう(グラフパッドプリズム)。
望ましい薬物なら、食物起源の他の重要な分子の鋭敏な吸収に影響を与えることなく、コレステロール吸収を阻害するであろう。そのようなコレステロール吸収阻害剤なら、トリグリセリド、プロゲステロン、エチニルエストラジオール、ビタミンA、ビタミンD、又はタウロコール酸の吸収を妨害しないであろう。例えば、コレスチラミンは、血清コレステロールを下げるという臨床的用途があるが、腸内の胆汁酸を捕捉し、肝臓におけるコレステロールからの胆汁酸の合成をアップレギュレートすることにより、最終的に血漿コレステロールの減少をもたらす。コレスチラミンの2つの副作用は、胃腸の不快感及び脂溶性ビタミン類の捕捉である。他方では、既知のコレステロール吸収阻害剤であるエゼチマイブは、ヒトにおいて脂溶性ビタミン吸収に影響を与えないと思われる。更に、エゼチマイブは、タウロコール酸の吸収を阻害しない。これは、特定のコレステロール吸収阻害剤が、回腸のNa/胆汁酸共役トランスポーターを阻害することなく、血清コレステロールを下げることができるということを示唆する。
レチノール、タウロコール酸、プロゲステロン、シトスタノール、及びコレステロール吸収アッセイ
レチノール、タウロコール酸、及びプロゲステロンの吸収に対する本発明のいくつかの化合物の急性経口投与の効果を、雌性Sprague Dawleyラットにおいて調べる。1群5匹のラットが、10mg/kgの試験化合物又はベヒクル(オリーブ油)の強制経口投与を受ける。試験化合物は、オリーブ油(300μL)中に構成されるH−レチノール(3μCi)、H−タウロコール酸(3μCi)、H−プロゲステロン(3μCi)、又はH−シトスタノール(3μCi)のいずれかに加えて14C−コレステロール(5μCi)を経口投与する前30分に投与する。放射能標識カクテルの投与後3時間及び更に24時間に、イソフルラン麻酔下に、後眼窩洞経由で全動物から血液を採取する。血清放射能(DPM)を測定して、吸収百分率(%吸収)を次のように計算する。
処置群の平均dpm/対照群の平均dpm x 100
アッセイは、比較のために、既知のコレステロール吸収阻害剤分子、(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンを用いて行なうこともできる。
加算性アッセイ
本発明の化合物単独及び既知のコレステロール吸収阻害剤、(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンとの組み合わせの両方の効果を、上の1つ又は複数のインビボでの動物モデルにおいて調べることができる。例えば、ラットコレステロール吸収モデルの場合には、1群5匹のラットが、本発明の各化合物単独(1mg/kg)又は(3R,4S)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンとの組み合わせ(各1mg/kg)又はベヒクル(オリーブ油)の強制経口投与を受ける。血清の放射能(DPM)を測定して、平均値をプロットする。
行動アッセイ
本発明の化合物は、一般活動性(例えば、行動、自律及び運動能力)に対する効果を測定するために、例えばIrwinの方法(Psychopharmacologia−1968 13:222−57)を用いて、試験することができる。簡単に言えば、1群5匹のげっ歯動物が、ベヒクル又は異なる用量の試験化合物の強制経口による単回投与を受ける。Irwin観察を、投与後30、60、90、180、及び300分に行なう。動物を一般に投与後7日間観察する。
電気生理学的アッセイ
hERGチャネルは、内因性IKrを欠くヒト胎児腎臓(HEK293)細胞株に発現される。HEK293細胞は、hERGcDNAを用いて、安定してトランスフェクトされる。安定なトランスフェクタントは、発現プラスミド中に取り込まれたG418耐性遺伝子との共発現により選択される。培養液中にG418を含めることにより、選択圧が維持される。細胞は、10%のウシ胎仔血清、100U/mLのペニシリンGナトリウム、100μg/mLの硫酸ストレプトマイシン、及び500μg/mLのG418を追加したダルベッコ改変培地/栄養混合物F−12(D−MEM/F−12)中で培養する。細胞を、組織培養インキュベーター中、加湿した95%空気、5%CO雰囲気中37℃で維持する、そして株を低温貯蔵庫に保存する。電気生理学的アッセイに使用する細胞をプラスチック培養皿に入れる。
試験溶液、基準物質(E−4031、500nm)及び陽性対照(テルフェナジン、60nm)は、HEPES緩衝生理食塩水(HB−PS)溶液(mM単位の組成:NaCl、137;KCl、4.0;CaCl、1.8;MgCl、1;HEPES、10;グルコース、10;NaOHでpH7.4に調整)中に、毎日新しく調製する。すべての試験溶液及び対照溶液はまた、0.3%ジメチルスルホキシド(DMSO)をも含有する。従って、ベヒクル対照溶液は、HB−PS+DMSO30.3%である。
細胞を記録室に移して、ベヒクル対照溶液を注ぐ。全細胞パッチクランプ記録に対するマイクロピペット溶液は、アスパラギン酸カリウム、130mM;MgCl、5mM;EGTA、5mM;ATP、4mM;HEPES、10mM(KOHでpH7.2に調整される)からなる。記録は、35±2℃の温度で行なう。パッチクランプ記録のためのマイクロピペットは、P−97マイクロピペットプラー(Sutter Instruments,Novato,CA)を用いて、ガラス毛細管から作成する。全細胞記録のために市販のパッチクランプ増幅器を使用する。デジタル処理の前に、電流レコードをサンプル周波数の5分の1で低域フィルタリングする。
安定にhERGを発現する細胞は、−80mVに維持される。試験化合物によるhERG電流の開始及び定常状態活性化を、固定振幅を有するパルスパターン(調整プレパルス:1秒間+20mV;−80mVまでの再分極試験傾斜(−0.5V/s))を用いて、5秒間隔で繰り返して測定する。各記録は、内因性電流の寄与を見積もるために、基準物質の最大上濃度(E−4031、500nM)の最終付与で終了する。残りの非ブロック化された電流を、データからオフラインでデジタル的に差し引いて、試験物質のhERG活性化効力を決定する。
定常状態は、制限的一定の経時的変化速度(リニアな時間依存性)によって定義される。被験物質付与前及び後の定常状態を用いて、各濃度で阻害された電流の百分率を計算する。一元配置分散分析と、その後に続くダネット多重比較検定(JMP Version 5.0.1,SAS Institute,Cary,NC)を用いて、試験群の各濃度での活性化百分率をベヒクル対照群と比較する。
hERG電流振幅に対する効果を測定するために、異なる濃度の試験化合物を細胞に付与する。各群につき3細胞の平均値±平均の標準誤差(SEM)を決定して、既知のhERGチャネル阻害剤である陽性対照テルフェナジンと比較する。
分離したモルモットの心臓のQT時間増加及び活動電位時間増加を用いて、不整脈惹起効果を示すことができる。0.0、1.0、5.0又は10.0μMの試験化合物を含有する酸素化タイロード溶液で心臓を灌流する。QT時間及び活動電位時間(APD)は、心臓電極から測定する。別の実験において、心臓を、試験化合物又は対照のいずれかを受ける2つの下位群に分けて、QT時間及びAPDに対するそれぞれの効果を測定する。
インビボでの効果を観察するために、体重5〜20kgの両性の雑種犬を麻酔して、標準技法により血圧計及び心電図計器を取り付ける。dP/dTのための固体状態トランデューサーを左心室に置き、心外膜電極を設置する。試験化合物を注入し、そのあとテルフェナジンを1μg/kg/minから開始して次第に高用量で15分間注入し、心臓血管崩壊が起こるまで徐々に増加する。測定パラメーターは、血圧、心拍数、dP/dT、及びQT間隔である。QT間隔及び心拍数から、QTc間隔を算出することができる。血行動態及び電気的活動の測定を、試験化合物及び対照に応答して行なう。
イヌのプルキンエ線維における標準的な微小電極技術(Gintant et al.2001 J.Cardiovasc.Pharmacol.37:607−618)及びウサギのプルキンエ線維における標準的な微小電極技術(Lu et al.2002 Europ.J.Pharmacol.452:183−192)を用いて、試験化合物の電気生理学的効果を、細胞外カリウムとサイクル長の関数として評価することができる。

Claims (100)

  1. 1.一般式I:
    Figure 2008539255
    (式中、
    及びRは、H、ハロゲン原子、−OH及び−OCHから独立して選択され;
    は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;
    は、H及びグルクロン酸基から選択され;
    は、−OR、−PO及びポリオール基から選択され;
    は、H、単糖類基、ポリオール基及びグルクロン酸基から選択され;そして
    及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立して選択される、
    但し、R、R及びRのうち少なくとも1つはグルクロン酸基でなければならない)
    で表される化合物。
  2. が−ORであり、式II:
    Figure 2008539255
    で表される、請求項1に記載の化合物。
  3. が−POであり、式III:
    Figure 2008539255
    で表される、請求項1に記載の化合物。
  4. がポリオール基であり、式IV:
    Figure 2008539255
    で表される、請求項1に記載の化合物。
  5. 及びRが、H、ハロゲン原子、OH及び−OCHから独立して選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. がHであり、そして、Rがハロゲン原子である、請求項5に記載の化合物。
  7. 及びRが、H及びグルクロン酸基から独立して選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. がHであり、そして、Rがグルクロン酸基である、請求項7に記載の化合物。
  9. がグルクロン酸基であり、そして、RがHである、請求項7に記載の化合物。
  10. 及びRがグルクロン酸基である、請求項7に記載の化合物。
  11. が、H及びグルクロン酸基から選択される、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化合物。
  12. がHである、請求項11に記載の化合物。
  13. がHであり、そして、Rがハロゲン原子である、請求項12に記載の化合物。
  14. がグルクロン酸基である、請求項11に記載の化合物。
  15. 、R及びRがHであり;Rが、
    式:
    Figure 2008539255
    で表されるフッ素原子である、請求項14に記載の化合物。
  16. がHであり、そして、Rがグルクロン酸基である、請求項11に記載の化合物。
  17. がグルクロン酸基であり、そして、RがHである、請求項11に記載の化合物。
  18. 及びRがグルクロン酸基である、請求項11に記載の化合物。
  19. がHであり;RがFであり;R及びRがHであり、そして、Rがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  20. がHであり;RがFであり;Rがグルクロン酸基であり;そして、R及びRがHである;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  21. 及びRがHであり;RがFであり;そして、R及びRがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  22. 及びRがHであり;RがFであり;そして、R及びRがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  23. 及びRがHであり;RがFであり;そして、R及びRがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  24. がHであり;RがFであり;そして、R、R及びRがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項2に記載の化合物。
  25. 、R、R及びRがHであり;RがFであり;そして、Rがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項3に記載の化合物。
  26. 、R、R及びRがHであり;RがFであり;そして、Rがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項3に記載の化合物。
  27. 、R及びRがHであり;RがFであり;そして、R及びRがグルクロン酸基である;
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項3に記載の化合物。
  28. 及びRがHであり;RがFであり;そして、Rがグルクロン酸基である、
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項4に記載の化合物。
  29. 及びRがHであり;RがFであり;そして、Rがグルクロン酸基である、
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項4に記載の化合物。
  30. がHであり;RがFであり;そして、R及びRがグルクロン酸基である、
    式:
    Figure 2008539255
    で表される請求項4に記載の化合物。
  31. アゼチジン−2−オンの3位及び4位にある置換基が、cis相対配置にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  32. アゼチジン−2−オンの3位及び4位にある置換基が、trans相対配置にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  33. アゼチジン−2−オンの3位にある置換基がR絶対配置であり、そして、アゼチジン−2−オンの4位にある置換基がS絶対配置である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  34. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物及び薬学的に許容可能な担体を含む、医薬製剤。
  35. 異常脂質血症治療剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  36. 前記異常脂質血症治療剤が、HMG−CoA還元酵素阻害剤である、請求項35に記載の医薬製剤。
  37. 前記HMG−CoA還元酵素阻害剤が、アトルバスタチン、アトルバスタチンカルシウム、ジヒドロコンパクチン、ベルバスタチン、カルバスタチン、セリバスタチン、クリルバスタチン、ダルバスタチン、フルバスタチン、グレンバスタチン、フルインドスタチン、ベロスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、コンパクチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン、シリバスタチン、及びCI−981からなる群から選択される、請求項36に記載の医薬製剤。
  38. 少なくとも1つの胆汁酸金属イオン封鎖剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  39. 少なくとも1つの胆汁酸金属イオン封鎖剤が、コレスチラミン、コレスチポール、塩酸コレセベラム、及びその混合物からなる群から選択される、請求項38に記載の医薬製剤。
  40. ニコチン酸、ニセリトロール、ニコフラノース、アシピモクス、及びその混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのニコチン酸又はその誘導体を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  41. 少なくとも1つのPPARαアゴニストを更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  42. 前記PPARαアゴニストがフィブリン酸誘導体である、請求項41に記載の医薬製剤。
  43. 前記フィブリン酸誘導体が、フェノフィブレート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブレート、ベザフィブレート、クリノフィブレート、ビニフィブレート、リフィブロール、及びその混合物からなる群から選択される、請求項42に記載の医薬製剤。
  44. 少なくとも1つのコレステロールエステル転送タンパク質(CETP)阻害剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  45. 少なくとも1つの抗肥満症剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  46. 少なくとも1つのアシル補酵素A:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  47. 少なくとも1つの抗糖尿病剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  48. 少なくとも1つの抗糖尿病剤がPPARγアゴニストである、請求項47に記載の医薬製剤。
  49. 前記PPARγが、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、及びシグリタゾンからなる群から選択される、請求項48に記載の医薬製剤。
  50. 少なくとも1つの抗糖尿病剤が、内因性肝臓グルコース産生を減少させる薬剤である、請求項47に記載の医薬製剤。
  51. 前記薬剤が、メトホルミン又はフェンホルミンである、請求項50に記載の医薬製剤。
  52. 少なくとも1つの抗糖尿病剤が、膵臓からのインスリン放出を増加させる薬剤である、請求項47に記載の医薬製剤。
  53. 前記薬剤が、カルブタミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、クロルプロパミド、グリブリド[グリベンクラミド]、グリピジド、及びグリクラジドから選択される、請求項52に記載の医薬製剤。
  54. 少なくとも1つの抗酸化剤を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  55. 前記抗酸化剤がプロブコール又はAGI−1067である、請求項54に記載の医薬製剤。
  56. 容器、使用説明書、及び請求項34に記載する医薬製剤を含む製品であって、前記使用説明書が、コレステロール吸収阻害剤を必要とする病態を治療すること;コレステロール関連疾患を予防又は治療すること;1つ又は複数のステロール又はスタノールの吸収を阻害又はその血漿濃度若しくは組織濃度を減少させること;シストセロール血症を予防又は治療すること;血管疾患/障害及び病態、異常脂質血症、混合型異常脂質血症、低αリポタンパク血症、B型LDL、A型LDL、原発性異常βリポタンパク血症(FredericksonのIII型)、高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症を含むがこれに限定されるものではない)、高血圧症、狭心症、心臓不整脈、鬱血性心不全、及び脳卒中を予防又は治療すること;心臓血管疾患関連イベントの発生を減少させること;血管病態及び関連血栓症イベントを予防又は治療すること;血管炎症を予防又は治療すること;C反応性タンパク質の血漿又は血清濃度を減少させること;アルツハイマー病(AD)の諸症状を予防、治療、又は改善すること;少なくとも1つのアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生又はレベルを調節すること;血流中及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節すること;認知関連障害(認知症を含む)を予防又は治療すること;肥満症を予防又は治療すること;黄色腫の発生を予防又は減少させること;特定のHMG−CoA還元酵素阻害剤(スタチン)に伴う筋肉変性及び関連副作用を予防又は最小化すること;糖尿病及び関連病態を予防又は治療すること;少なくとも1つの自己免疫疾患を予防又は治療すること;脱髄及び関連障害を予防又は治療すること;コレステロール関連腫瘍を予防又は治療すること;動物細胞中少なくとも1つの多剤耐性遺伝子又はタンパク質の発現を阻害すること;癌に罹っている対象における化学療法剤の効果を増強すること;動物細胞により示される多剤耐性表現型を逆転させること;脂質ラフト構造をモジュレートすること;脂質ラフト構造に関連する疾患を予防又は治療すること;並びに骨減少症障害(骨量減少障害)を予防又は治療すること、から選択される目的に対して医薬製剤を投与するための使用説明書である前記製品。
  57. 少なくとも1つの他の抗癌剤を更に含む、コレステロール関連腫瘍の予防又は治療のための、請求項34に記載の医薬製剤。
  58. 少なくとも1つの他の抗癌剤が、ステロイド性抗アンドロゲン剤、非ステロイド性抗アンドロゲン剤、エストロゲン、ジエチルスチルベストロール、抱合エストロゲン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、タキサン、及びLHRH類似体からなる群から選択される、請求項57に記載の医薬製剤。
  59. 非ステロイド性抗アンドロゲン剤が、フィナステリド、フルタミド、ビカルタミド、及びニルタミドからなる群から選択される、請求項58に記載の医薬製剤。
  60. SERMが、タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、及びイドキシフェンからなる群から選択される、請求項58に記載の医薬製剤。
  61. タキサンが、パクリタキセル及びドセタキセルからなる群から選択される、請求項58に記載の医薬製剤。
  62. LHRH類似体が、酢酸ゴセレリン及び酢酸ロイプロミドからなる群から選択される、請求項58に記載の医薬製剤。
  63. 少なくとも1つの抗高血圧化合物を更に含む、請求項34に記載の医薬製剤。
  64. 前記抗高血圧化合物がチアジド誘導体である、請求項63に記載の医薬製剤。
  65. 前記チアジド誘導体が、ヒドロクロロチアジド、クロロチアジド、及びポリチアジドからなる群から選択される、請求項64に記載の医薬製剤。
  66. 前記抗高血圧化合物が、β−アドレナリン遮断薬である、請求項63に記載の医薬製剤。
  67. 前記β−アドレナリン遮断薬が、アテノロール、メトプロロール、プロプラノロール、チモロール、カルベディロール、ナドロール、及びビソプロロールからなる群から選択される、請求項66に記載の医薬製剤。
  68. 前記抗高血圧化合物がカルシウムチャネル遮断薬である、請求項63に記載の医薬製剤。
  69. 前記カルシウムチャネル遮断薬が、イスラジピン、ベラパミル、ニトレンジピン、アムロジピン、ニフェジピン、ニカルジピン、イスラジピン、フェロジピン、ニソルジピン、及びジルチアゼムからなる群から選択される、請求項68に記載の医薬製剤。
  70. 前記抗高血圧化合物がアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤である、請求項63に記載の医薬製剤。
  71. アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤が、デラプリル、カプトプリル、エナロプリル(enalopril)、リシノプリル、キナプリル、ペリンドプリル、ベナゼプリル、トランドラプリル、フォシノプリル、ラミプリル、及びセラナプリルからなる群から選択される、請求項70に記載の医薬製剤。
  72. 前記抗高血圧化合物がアンジオテンシンII受容体アンタゴニストである、請求項63に記載の医薬製剤。
  73. 前記アンジオテンシンII受容体アンタゴニストが、カンデサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、及びアプロサルタンからなる群から選択される、請求項72に記載の医薬製剤。
  74. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、血管疾患及び関連病態を治療する方法。
  75. 前記血管疾患及び関連病態が高脂血症である、請求項74に記載の方法。
  76. 前記血管疾患及び関連病態が動脈硬化症である、請求項74に記載の方法。
  77. 前記血管疾患及び関連病態がシトステロール血症である、請求項74に記載の方法。
  78. コレステロール吸収阻害有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物の腸からのコレステロール吸収を阻害する方法。
  79. 有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物をかかる治療を必要とする哺乳動物に投与することを含む、非コレステロール性ステロール又は5α−スタノール少なくとも1つの血漿濃度又は組織濃度を減少させる方法。
  80. コレステロール減少有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物のLDLコレステロールの血漿濃度又は血清濃度を減少させる方法。
  81. コレステロール及びコレステロールエステル減少有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物の血漿又は血清中のコレステロール及びコレステロールエステル濃度を減少させる方法。
  82. コレステロール糞中排泄増加有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、乳動物のコレステロールの糞中排泄を増加させる方法。
  83. 治療的有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、コレステロール吸収阻害剤を必要とする哺乳動物の臨床病態の予防又は治療方法。
  84. 心臓血管疾患関連イベント減少有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物の心臓血管疾患関連イベント発生を減少させる方法。
  85. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物のC反応性タンパク質(CRP)の血漿又は血清濃度を減少させる方法。
  86. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を、血管炎症の存在又は血管炎症の可能性を示すC反応性タンパク質レベルを有する対象に投与することを含む、対象の血管炎症を治療又は予防する方法。
  87. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物のトリグリセリドの血漿又は血清濃度を減少させる方法。
  88. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物のHDLコレステロールの血漿又は血清濃度を増加させる方法。
  89. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物のアポリポタンパク質Bの血漿又は血清濃度を減少させる方法。
  90. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を少なくとも1つのHMG−CoA還元酵素阻害剤と組み合わせて、その治療を必要とする対象に投与することを含む、HMG−CoA還元酵素阻害剤に関連する筋肉変性副作用を予防又は最小化しながら少なくとも1つの血管病態を治療する方法。
  91. 請求項1〜33のいずれか一項により表される化合物を少なくとも1つ含む有効量の組成物を、かかる治療を必要とする対象に投与する工程を含む、対象の血流中及び/又は脳中のアポEイソ型4の量を調節する方法。
  92. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を少なくとも1つ含む有効量の組成物を、かかる治療を必要とする対象に投与する工程を含む、アルツハイマー病の諸症状を予防、治療、又は改善する方法。
  93. 請求項1〜33のいずれか一項により表される化合物を少なくとも1つ含む有効量の組成物を、かかる治療を必要とする対象に投与する工程を含む、対象の少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、又は対象の血流中及び/又は脳中の少なくとも1つのアミロイドβペプチドレベルを調節する方法。
  94. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を、コレステロール関連腫瘍を発症するリスクにある患者又はコレステロール関連腫瘍を既に示している患者に投与することを含む、コレステロール関連腫瘍の予防又は治療方法。
  95. コレステロール関連腫瘍が、良性前立腺肥大症、良性乳房腫瘍、良性子宮内膜腫瘍、及び良性結腸腫瘍からなる群から選択される、請求項94に記載のコレステロール関連腫瘍の予防又は治療方法。
  96. コレステロール関連腫瘍が、悪性前立腺腫瘍、乳癌腫瘍、子宮内膜癌腫瘍、及び結腸癌腫瘍からなる群から選択される、請求項94に記載のコレステロール関連腫瘍の予防又は治療方法。
  97. 治療的有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物及び少なくとも1つの他の抗癌剤を、コレステロール関連腫瘍を発症するリスクにある患者又はコレステロール関連腫瘍を既に示している患者に併用投与することを含む、コレステロール関連腫瘍の予防又は治療方法。
  98. 請求項34に記載の医薬製剤を、かかる予防又は治療を必要とする患者に投与することを含む、コレステロール関連腫瘍の予防又は治療方法。
  99. 有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を、かかる治療を必要とする対象に投与することを含む、対象の黄色腫発生を予防又は減少させる方法。
  100. 有効量の請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物を、かかる治療を必要とする対象に投与することを含む、対象の転移発生を予防又は減少させる方法。
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